JP4475684B2 - 簡単な操作で発信者電話番号を連続表示する電話機 - Google Patents

簡単な操作で発信者電話番号を連続表示する電話機 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、発信者電話番号送出サービスによる発信者電話番号を利用する電話機に関する。
背景技術
近年、電話機に種々な機能が付加され高機能化されるとともに、電話会社によって新たな形態のサービスが提供されつつある。
電話会社による新たなサービスの1つに「発信者電話番号送出サービス」がある。このサービスは、CMS(Call Management Service)若しくはCID(Caller ID)とも呼ばれ、着信側の電話機に対して電話局の交換機が発信者電話番号を送信するというサービスである。現在のところ、アメリカ合衆国やカナダの一部の電話会社では既に実施されており、日本でも実施されるようになった。このサービスによると、着信音(呼出信号)の1回目と2回目の着信音休止時間中に、毎秒1200ビットの通信速度で、発信者の電話番号データ(CMSデータとも呼ばれる)に加えて時刻や発信者の氏名などがデータとして送信可能である。
このデータに基づいて、着信側電話機は、表示部に電話番号を表示し、使用者が応答するまえに発信者を知ることができるようになる。また、着信側電話機においてこれらのデータを蓄積しておき、ユーザが表示部から随時参照することもできる。
図11は、従来の電話機における発信者電話番号の表示イメージを示す説明図である。この例では電話機内に5件分の発信者電話番号、氏名、受信時刻とが記憶されている場合を示している。同図のように表示イメージは、「スタンバイ」イメージ、「氏名/電話番号」イメージ、「日時」イメージの3種類ある。「スタンバイ」イメージは1件分の表示の切れ目を表している。
これらの表示イメージの切り替えは、電話番号確認用のキーとして操作部に設けられた「▽キー、△キー」による。すなわち、ユーザにより▽キー又は△キーが押下される毎に、上記の表示イメージが1つずつ切り替わっていく。
しかしながら上記従来技術によれば、1件分の電話番号を確認するのにユーザにより3回のキー押下を要するため、特に蓄積されている電話番号が多い場合にはユーザ操作が煩わしいという問題があった。例えば5件分の電話番号の確認するためには、15回のキー押下を要していた。また、上記の「スタンバイ」イメージについては必須でないので表示しないようした場合でも、「氏名、電話番号」イメージと「日時」イメージとを順次切り替えるために1件あたり2回のキー操作が必要となる。この場合も件数が多い場合にはユーザ操作が煩わしいという問題は同じである。
発明の開示
上記目的を達成するため、本発明は、発信者電話番号送出サービスによって送信される発信者電話番号及び発信者情報を、簡単なユーザ操作で確認することが可能な電話機を提供することを目的とする。
上記目的を達成する電話機は、発信者電話番号送出サービスによる複数の発信者情報を記憶する記憶手段と、キー押下によるユーザ入力を受ける入力手段と、
入力手段における第1操作と第2操作とを検出する検出手段と、第1操作に応じて、記憶手段の内容を用いて発信者情報の一部を含む第1表示イメージとその他の表示内容を含む第2表示イメージとを順次表示部に表示させる第1表示制御手段と、第2操作に応じて、記憶手段の内容を用いて、第1表示イメージの発信者情報の表示を所定時間毎に更新しながら第1表示イメージを連続的に前記表示部に表示させる第2表示制御手段とを備える。この構成によれば、煩わしいキー操作を要しないでユーザが発信者情報を連続表示させることができる。また、第1操作と第2操作とを使い分けることにより、発信者情報を逐次表示させることも連続的に表示させることもできる。
また、電話機は、発信者電話番号送出サービスによる複数の発信者電話番号を記憶する記憶手段と、キー押下によるユーザ入力を受ける入力手段と、入力手段における第1操作と第2操作とを検出する検出手段と、第1操作に応じて、記憶手段の内容を用いて発信者電話番号を含む第1表示イメージとその他の表示内容を含む第2表示イメージとを順次表示部に表示させる第1表示制御手段と、第2操作に応じて、記憶手段の内容を用いて、第1表示イメージの発信者電話番号の表示を所定時間毎に更新しながら第1表示イメージを連続的に前記表示部に表示させる第2表示制御手段とを備える。この構成によれば、煩わしいキー操作を要しないでユーザが発信者電話番号を連続表示させることができる。また、第1操作と第2操作とを使い分けることにより、発信者電話番号を逐次表示させることも連続的に表示させることもできる。
前記記憶手段は、さらに、発信者電話番号毎に、第1又は第2表示制御手段手段によって以前表示されたことがあるか否かを示すフラグを記憶し、前記第2表示制御手段は、前記フラグを参照して未表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージと、既表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージとをそれぞれ連続的に表示部に表示させるよう構成される。この構成によれば、本電話機はユーザ未確認の発信者番号と確認済の発信者番号とを分けて表示することができる。
前記第2表示制御手段は、さらに、未表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージと既表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージとの表示の間に、その旨を示す第1ガイド表示イメージを表示するよう構成される。この構成によれば第1ガイドイメージにより、ユーザは第1表示イメージ未確認か確認済みかを確認することができる。
前記第2表示制御手段は、さらに、記憶手段内の全発信者電話番号を一巡して表示した場合に、その旨を示す第2ガイド表示イメージを表示するよう構成される。この構成によれば、ユーザが第2操作により連続表示しているときに、第2表示ガイドイメージにより全件表示済みであることを確認することができる。
前記検出手段は、入力手段において所定時間より短い特定キー押下を第1操作として検出する短押し検出部と、前記特定キー押下開始から前記所定時間を経過したことと、所定時間経過後所定時間毎に当該特定キー押下が継続していることとを検出する長押し検出部とから構成される。これにより、ユーザは前記特定キーの押下時間を所定時間より短くするか長くするかという簡単な操作によって第1操作か第2操作とを行うことができる。
前記第2表示制御手段は、前記特定キー押下開始から所定時間を経過したことが検出されたとき、前記記憶手段に記憶された一の発信者電話番号を含む第1表示イメージを表示部に表示させる表示処理部と、特定キー押下が継続していることが検出されたとき、第1表示イメージの発信者電話番号を、前記記憶手段に記憶された他の電話番号に更新する表示更新部とから構成される。これにより本電話機は、特定キー押下が継続している間所定時間毎に記憶手段に記憶された発信者電話番号を逐次更新して表示する。
前記第1表示制御手段は、前記第1操作が検出される毎に、現在表示されている第1表示イメージ又は第2表示イメージを他の表示イメージに変更するよう構成される。これにより、ユーザは、第1操作を行うことにより、現在表示されている第1表示イメージ又は第2表示イメージとは別の第1表示イメージ又は第2表示イメージを確認することができる。
前記記憶手段は、さらに発信者電話番号に対応させて氏名を記憶し、前記表示処理部及び表示更新部は、発信者電話番号とともにそれに対応する氏名を含む第1表示イメージを表示部に表示させるよう構成される。これにより、ユーザは発信者電話番号に対応する氏名を確認することができる。
前記記憶手段は、さらに、発信者電話番号毎に、第1又は第2表示制御手段手段によって以前表示されたことがあるか否かを示すフラグを記憶し、前記第2表示制御手段は、前記フラグを参照して未表示の発信者電話番号と、既表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージとをそれぞれ連続的に表示部に表示させる。
前記第2表示制御手段は、さらに、未表示の発信者電話番号と既表示との表示の間に、その旨を示すガイド表示イメージを表示し、記憶手段内の全発信者電話番号を一巡して表示した場合に、その旨を示す第2ガイド表示イメージを表示する。
前記表示更新部は、特定キー押下が継続していることが検出されたとき、前記記憶手段において、現在表示されている発信者電話番号の記憶領域の次の記憶領域に記憶されている発信者電話番号を検索する検索部と、第1表示イメージの発信者電話番号を、検索部により検索された発信者電話番号に更新する更新部とから構成される。これにより本電話機は、特定キー押下が継続している間所定時間毎に記憶領域に記憶されている順番通りに発信者電話番号を逐次更新して表示する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施の形態における電話機の構成を示すブロック図である。
第2図は、同実施形態における発信者電話番号テーブルの一例を示す図である。
第3図は、第1、第2操作による表示イメージの変遷を示す説明図を示す。
第4図は、操作部8からのキー入力を監視する制御部1の処理フローを示す。
第5図は、第4図中の短押しキー処理のより詳細なフローチャートを示す。
第6図は、第4図中の長押しキー処理のより詳細なフローチャートを示す。
第7図は、第4図中の通常キー処理のより詳細なフローチャートを示す。
第8図は、第5図、第6図中の前表示処理のより詳細なフローチャートを示す。
第9図は、第5図、第6図中の次表示処理のより詳細なフローチャートを示す。
第10図は、第1、第2操作による表示イメージの他の変遷を示す説明図を示す。
第11図は、従来の電話機における発信者電話番号の表示イメージを示す説明図である。
発明を実施するための最良の形態
<電話機の構成>
図1は、本発明の実施の一形態における電話機の構成を示すブロック図である。同図のように本電話機は、交換機(図外)から電話回線を介して送信される呼出信号を検出する着信検出部2と、検出された呼出信号の間の休止期間に送られてくるデータから発信者の電話番号を復調するデータ復調部3と、送受話器6のオンフック、オフフックに応じて電話回線の捕捉、切断動作を制御するフック制御部4と、オフフック後の通話時における音声信号を増幅する増幅部5と、マイクとスピーカからなる送受話器6と、復調された発信者電話番号とその氏名とを記憶するための発信者電話番号テーブルとその他のデータを記憶するメモリ7と、使用者の操作指示を受け付ける操作部8と、LCD(液晶表示)パネルなどの表示部9と、電話機全体を制御する制御部1とを備え、図示しない電話局の交換機や構内の交換機(PBX:Private Branch Exchange)などと電話回線を介して接続される。また交換機は、「発信者電話番号送出サービス」をサポートしていて、呼出信号の休止期間中に発信者電話番号を含むデータを送信するものとする。
図2は、メモリ7に記憶された発信者電話番号テーブル(以下単にテーブルと略す)の一例を示す図である。同図のように発信者電話番号テーブルは、テーブル中の番号と、発信電話番号と、その氏名と、着信した日時と、ニューコールフラグとを対応させて記憶する。ニューコールフラグは、着信時に新たにテーブルに登録された時にセットされ、ユーザ操作により表示されたときにリセットされる。
操作部8は、「*」キー、「#」キーなどの電話機として一般に備えられたキーの他に、ユーザがメモリ7中の発信者電話番号を参照するための操作を受ける「▽」キーと「△」キー(以下、上コールレビューキー、下コールレビューキーと呼ぶ)を有する。
<制御部1の概略構成>
制御部1は、マイクロコンピュータから構成され、内蔵するROM中のプログラムを実行することにより、以下の機能を実現する。すなわち、制御部1は、データ復調部3によって復調された発信者電話番号とその氏名とを時刻とともにメモリ7の発信者電話番号テーブルに書き込む機能と、コールレビューキーに対するユーザの第1操作に応じてメモリ7の内容を用いて発信者電話番号の表示を含む表示イメージとその他の表示内容を含む表示イメージとを1つずつ表示する機能と、コールレビューキーに対するユーザの第2操作に応じてメモリ7の内容を用いて発信者電話番号の表示を更新しながら表示イメージを連続的に表示する機能とを有している。ここで第1操作は、ユーザによる操作部8中の「▽」キー又は「△」キーの短時間の押下をいう。第2操作は、ユーザによる操作部8中の「▽」キー又は「△」キーの継続した押下をいう。
図3に、上記第1、第2操作による表示イメージの変遷を示す説明図を示す。
第1操作つまり「▽」又は「△」キーの短時間の押下(以下「短押し」と呼ぶ)がある毎に、同図の細い矢線に示す順に、制御部1は次の表示イメージに切り替えて表示する。第2操作つまり「▽」又は「△」キーの継続した押下(以下「長押し」と呼ぶ)があるとき、同図の太い矢線が示す順に、制御部1はキー押下が継続する間表示イメージを約0.5秒毎に更新しながら連続的に表示する。また、同図のヘッダイメージは、最初の短押しにより表示されるイメージであり、テーブル中のユーザ未確認の電話番号の件数(「New Calls=」の表示)と、テーブル中のユーザ確認済の電話番号の件数(「Saved Calls=」の表示)を示す。スタンバイイメージ、氏名/TELイメージ、日時イメージは、既に図11で説明したイメージである。同図の「Saved Calls」イメージは、ユーザが未確認の表示イメージと、確認済みの表示イメージとの切れ目をユーザに通知するためのイメージである。同図の「End of Calls」イメージは、テーブル中の全件数分の表示が終わったことをユーザに通知するためのイメージである。
<制御部1の詳細構成>
次に、コールレビューキー操作に対する制御部1の処理内容を、図4〜図9を用いて詳細に説明する。
まず、これらの処理で使用されるフラグ類について説明する。フラグ類には、KEY_PRESS、LONG_KEY_PRESS、CID_FAST、NEW_CALLSというフラグと、KEY_TIMERというカウンタとがあり、現在の処理状態を表す。
KEY_PRESSフラグはキーが押し続けられているか否かを示す。
LONG_KEY_PRESSフラグはキーが押し続けられている時間が約1秒を越えたか否かを示す。これは上記第2操作(コールレビューキーの長押し)があったことを意味する。
KEY_TIMERカウンタは、20mS毎の1ダウンカウントするソフトウェアタイマ用のカウンタであり、キー押下開始から約1秒をカウントする場合(20mS×50回)と、キー押下開始から約1秒経過した後に約0.5秒をカウントする場合(20mS×25回)とに用いられる。
CID_FASTフラグは、上記第2操作があった場合に表示イメージを約0.5秒毎に更新しながら連続的に表示するモード(以下早送りモードと呼ぶ。)か否かを示す。
NEW_CALLSフラグは、ユーザ未確認のデータを表示中であるか否かを示す。
図4は、操作部8からのキー入力を監視する制御部1の処理フローを示す。制御部1は、20mS毎のタイマー割込みを受けて、割込み処理にてキー入力の状態を次のように監視する。
同図に示すように制御部1は、キー押下された時点で通常キー処理を行う(ステップ401、407、413、414)。
さらにキー押下が継続する間KEY_TIMERカウンタをダウンカウントする(ステップ407〜410)、1秒を経過した時点及びさらに0.5秒ずつ経過した時点で(ステップ409、411)長押しキー処理を行い(ステップ412)、キー押下が開放された場合には(ステップ403〜405)短押しキー処理を行う(ステップ406)。
図5は、図4中の短押しキー処理(ステップ406)のより詳細なフローチャートを示す。短押しキー処理では制御部1は、▽又は△キーの押下が開放された時点が早送りモードでない場合には(ステップ501、502:yes)、▽キーに対して前表示処理を、△キーに対して次表示処理を行う(ステップ504〜506)。ここでいう短押しキーに対する前表示処理、次表示処理は、図3に示した細い矢線に示す次のイメージに表示を変更する処理である。
また、制御部1は、▽又は△キーの押下が開放された時点が早送りモードである場合には(ステップ501、502:no)、早送りモードを解消する(ステップ503)。
図6は、図4中の長押しキー処理(ステップ412)のより詳細なフローチャートを示す。長押しキー処理では制御部1は、▽又は△キーの押下であれば(ステップ601)、500mSのソフトウェアタイマを設定し(ステップ602)、早送りモードに設定して(ステップ603)、▽キーに対して前表示処理を、△キーに対して次表示処理を行う(ステップ604〜606)。ここでいう長押しキーに対する前表示処理、次表示処理は、図3に示した太い矢線に示す次のイメージに表示を変更する処理である。キー押下が継続している間は、図6の処理が500mS毎に実行されるので、500mS毎にイメージ表示が連続的に更新されることになる。
図7は、図4中の通常キー処理(ステップ414)のより詳細なフローチャートを示す。キーが押下された時点で行われる通常キー処理では、制御部1は、▽又は△キーの押下であって(ステップ701)、コールレビューモードであれば1秒のソフトウェアタイマの設定を行い(ステップ702、703)、スタンバイモードであればヘッダイメージを表示する(ステップ704、705)。ここでコールレビューモードとは電話機がテーブル中の電話番号の参照を開始した状態をいう。スタンバイモードとは発着信やコールレビューなどの操作を受け付け可能なアイドル状態をいう。また、スタンバイモードでなければ(発信中など)、その他のキー処理を行う(ステップ706)。
図8は、▽キーの長押しの場合の前表示処理(図6のステップ605)、および▽キーの短押しの場合の前表示処理(図5のステップ505)のより詳細なフローチャートを示す。同図はのフローは、長押しキーの場合と短押しキーの場合とを併記してあり共通化されている。また、スタンバイイメージは必須ではないので同図の処理では省略してあり、表示されない。
長押しキーの場合には、0.5秒毎の氏名/TELイメージの1回分の更新が同図のフローによって行われる。具体的には制御部1は、長押しキーによる一番最初の表示では、テーブル中の最後のデータつまり一番新しいデータを選択し(ステップ801→812→815、又はステップ801〜803→806→816→815、又はステップ801→802→805→806→816→815)、氏名/TELイメージに表示する(ステップ811)。また、長押しキーによる2回目以降の表示では、もし未表示のデータがなくなった場合にはSaved Callsイメージを表示し(ステップ801〜803→806→807→817→818)、全データを一巡して表示したときにはEnd of Callsイメージを表示する(ステップ801→802→806→807→809→819)。
このような処理により、▽キーが押し続けられた場合の図3に示した太い矢線の順に0.5秒毎に氏名/TELイメージが連続的に更新される。
短押しキーの場合には、制御部1は、現在の表示イメージが氏名/TELイメージであれば日時イメージに変更し(ステップ801〜804)、日時イメージであれば氏名/TELイメージに変更する(ステップ801→802→806・・・810→811)。ただし、日時イメージが表示されていて、未表示のデータがなくなった場合にはSaved Callsイメージを表示し(ステップ807→817→818)、全データを一巡して表示したときにはEnd of Callsイメージを表示する(ステップ807→809→819)。短押しキーの場合は従来と同じ表示となる。
図9は、△キーの長押しの場合の次表示処理(図6のステップ606)、および△キーの短押しキーの場合の次表示処理(図5のステップ506)のより詳細なフローチャートを示す。同図はのフローは、長押しキーの場合と短押しキーの場合とを併記してあり共通化されている。なお、スタンバイイメージは必須ではないので同図の処理では省略してあり、表示されない。
長押しキーの場合には、0.5秒毎の氏名/TELイメージの1回分の更新が同図のフローによって行われる。具体的には制御部1は、長押しキーによる一番最初の表示では、テーブル中の先頭のデータつまり一番古いデータを選択し(ステップ101→117→116、又はステップ101→102→104→114→115)日時イメージに表示する(ステップ109)。また、長押しキーによる2回目以降の表示では、もし未表示のデータがなくなった場合にはSaved Callsイメージを表示し(ステップ101→102→104→105→110→111)、全データを一巡して表示したときにはEnd of Callsイメージを表示する(ステップ101→l02→104→106→112)。
このような処理により、△キーが押し続けられた場合の図3に示した太い矢線の順に0.5秒毎に氏名/TELイメージが連続的に更新される。
短押しキーの場合には、制御部1は、現在の表示イメージが日時イメージであれば氏名/TELイメージに変更し(ステップ101〜103)、日時イメージであれば氏名/TELイメージに変更する(ステップ101→102→104・・・108→109)。ただし、日時イメージが表示されていて、未表示のデータがなくなった場合にはSaved Callsイメージを表示し(ステップ105→110→111)、全データを一巡して表示したときにはEnd of Callsイメージを表示する(ステップ104→105→106→112)。短押しキーの場合は従来と同じ表示となる。
以上のように構成された本実施形態における電話機について、その全体的な動作の概略を説明する。
ユーザが第2操作つまり「▽」又は「△」キーの長押しをした場合、つまり1秒以上キー押下を継続した場合、図3に示した太い矢線が示す順に、制御部1はキー押下が継続する間表示イメージを約0.5秒毎に更新しながら連続的に表示する。その間、テーブル中のユーザ未確認の電話番号の件数(「New Calls=」の表示)と、テーブル中のユーザ確認済の電話番号の件数(「Saved Calls=」の表示)とが挿入される。また、スタンバイイメージは表示されないようにしてもよい。
なお、図10に示すようにSaved CallsイメージとEnd of Callsイメージとを表示しないようにしてもよい。その場合図8のフローにおいて、ステップ818を削除しステップ817から811へ進むように変更し、ステップ819を削除しステップ809から811へ進ように変更しておけばよい。図9のフローにおいて、ステップ111を削除しステップ110から109へ進むように変更し、ステップ819を削除しステップ809から811へ進ように変更しておけばよい。
実現される。
また、図3において短押しキーによりスタンバイイメージを表示する場合に、日時イメージにおける▽キーの短押しによりスタンバイイメージを表示した後直ちに氏名/TELイメージを表示するようにしてもよい。同様に氏名/TELイメージにおける△キーの短押しによりスタンバイイメージを表示した後直ちに日時イメージを表示するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、発信者電話番号送出サービスにより送出されるデータは、発信者電話番号と氏名とを含むことを前提としているが次のようにしてもよい。すなわち、発信者電話番号送出サービスによるデータには、発信者情報として、発信者電話番号と氏名でなくても、発信者を特定するコードが送出されるようにしてもよい。この場合は、上記実施形態における発信者電話番号テーブルにおいて、発信者電話番号の代りに該当コードを記憶させて、「氏名/TEL」イメージの代りに「コード]イメージ(コードそのもの又はコードの意味内容を示すイメージ)とすればよい。
さらに、発信者電話番号テーブルに「コード」、「氏名」「電話番号」「着信日時」などを対応付けて記憶させ、ユーザが第1操作を行った場合は、「コード/氏名」イメージ、「TEL」イメージ、「日時」イメージというように順次表示するようにしてもよい。
また発信者情報として「コード」や「電話番号」等以外に発信者によるメッセージを受信して発信者電話番号テーブルに記憶させ、第1操作に応じて「メッセージ」イメージを表示させるようにしてもよい。
本電話機は、第2操作を受け付けると、「氏名/TEL」イメージの連続表示を行うよう構成されているが、前記「コード」イメージや前記「メッセージ」イメージや「日時」イメージ等、発信者電話番号テーブルに記憶されている「氏名/TEL」以外のデータを連続表示するようにしてもよい。例えば、図3において、第2操作によって「氏名/TEL」イメージが連続表示された後、次に第1操作を受け付けると、その時表示されている「氏名/TEL」イメージに対応する「日時」イメージが表示されるのであるが、この時第2操作を行うと「日時」イメージが連続表示されるようにしてもよい。
産業上の利用可能性
以上のように本発明の電話機は、発信者電話番号送出サービスによって送信される発信者電話番号を簡単なユーザ操作で表示する電話機として有用であり、特に、蓄積されている発信者電話番号が多い場合に効果を発揮する。

Claims (23)

  1. 発信者電話番号送出サービスによる発信者情報を受信し、表示部に表示する電話機であって、
    発信者電話番号送出サービスによる発信者情報と当該発信者情報に対応する情報との組を複数記憶する記憶手段と、
    キー押下によるユーザ入力を受ける入力手段と、
    入力手段における第1操作と第2操作とを検出する検出手段と、
    第1操作の検出の度に、記憶手段の各発信者情報を表示する第1表示イメージと各発信者情報に対応する情報を表示する第2表示イメージとを交互に表示部に表示させることにより前記複数の組を順次サイクリックに表示させる第1表示制御手段と、
    第2操作に応じて、記憶手段の内容を用いて、各組にかかる第1表示イメージを連続的に前記表示部に表示させる第2表示制御手段とを備え
    前記第1表示制御手段は、複数の第2表示イメージのそれぞれを区別する画面番号を表示部に表示させる
    ことを特徴とする電話機。
  2. 前記発信者情報は、発信者電話番号である
    ことを特徴とする請求項1記載の電話機。
  3. 前記記憶手段は、さらに、発信者電話番号毎に、第1又は第2表示制御手段によって以前表示されたことがあるか否かを示すフラグを記憶し、
    前記第2表示制御手段は、前記フラグを参照して未表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージと、既表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージとをそれぞれ連続的に表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項2記載の電話機。
  4. 前記第2表示制御手段は、さらに、未表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージの表示と、既表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージの表示との間に、その旨を示す第1ガイド表示イメージを表示する
    ことを特徴とする請求項3記載の電話機。
  5. 前記第2表示制御手段は、さらに、記憶手段内の全発信者電話番号を一巡して表示した場合に、その旨を示す第2ガイド表示イメージを表示する
    ことを特徴とする請求項4記載の電話機。
  6. 前記検出手段は、
    入力手段において所定時間より短い特定キー押下を第1操作として検出する短押し検出部と、
    前記特定キー押下開始から前記所定時間を経過したことと、所定時間経過後所定時間毎に当該特定キー押下が継続していることとを検出する長押し検出部と
    を有することを特徴とする請求項2記載の電話機。
  7. 前記第2表示制御手段は、
    前記特定キー押下開始から所定時間を経過したことが検出されたとき、前記記憶手段に記憶された一の発信者電話番号を含む第1表示イメージを表示部に表示させる表示処理部と、
    特定キー押下が継続していることが検出されたとき、第1表示イメージの発信者電話番号を、前記記憶手段に記憶された他の電話番号に更新する表示更新部と
    を有することを特徴とする請求項6記載の電話機。
  8. 前記第1表示制御手段は、前記第1操作が検出される毎に、現在表示されている第1表示イメージ又は第2表示イメージを他の表示イメージに変更する
    ことを特徴とする請求項7記載の電話機。
  9. 前記記憶手段は、さらに発信者電話番号に対応させて氏名を記憶し、
    前記表示処理部及び表示更新部は、発信者電話番号とともにそれに対応する氏名を含む第1表示イメージを表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項7記載の電話機。
  10. 前記記憶手段は、さらに、発信者電話番号毎に、第1又は第2表示制御手段手段によって以前表示されたことがあるか否かを示すフラグを記憶し、
    前記第2表示制御手段は、前記フラグを参照して未表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージと、既表示の発信者電話番号含む第1表示イメージとをそれぞれ連続的に表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項7記載の電話機。
  11. 前記表示更新部は、
    特定キー押下が継続していることが検出されたとき、前記記憶手段において、現在表示されている発信者電話番号の記憶領域の次の記憶領域に記憶されている発信者電話番号を検索する検索部と、
    第1表示イメージの発信者電話番号を、検索部により検索された発信者電話番号に更新する更新部と
    を有することを特徴とする請求項7記載の電話機。
  12. 発信者電話番号送出サービスによる発信者情報を受信し、表示部に表示する電話機であって、
    発信者電話番号送出サービスによる発信者情報と当該発信者情報に対応する情報との組を複数記憶する記憶手段と、
    キー押下によるユーザ入力を受ける入力手段と、
    入力手段における第1操作と第2操作とを検出する検出手段と、
    第1操作の検出の度に、記憶手段の各発信者情報を表示する第1表示イメージと各発信者情報に対応する情報を表示する第2表示イメージとを交互に表示部に表示させることにより前記複数の組を順次サイクリックに表示させる第1表示制御手段と、
    第2操作に応じて、記憶手段の内容を用いて、各組にかかる第1表示イメージまたは第2表示イメージのうちいずれか一方を連続的に前記表示部に表示させる第2表示制御手段とを備え、
    前記第2表示制御手段は、
    第2操作に応じて、第1表示イメージおよび第2表示イメージのうち、直近の第1操作に応じて前記第1表示制御手段により表示されている表示イメージを連続的に前記表示部に表示させ、
    前記第1表示制御手段は、複数の第2表示イメージのそれぞれを区別する画面番号を表示部に表示させる
    ことを特徴とする電話機。
  13. 発信者電話番号送出サービスによる発信者電話番号を受信し、表示部に表示する電話機であって、
    発信者電話番号送出サービスによる発信者電話番号と、その電話番号の受信時刻とからなる複数の組みを記憶する記憶手段と、
    キー押下によるユーザ入力を受ける入力手段と、
    入力手段における第1操作と第2操作とを検出する検出手段と、
    第1操作の検出の度に、記憶手段の各発信者電話番号を表示する第1表示イメージと、各発信者電話番号に対応する受信時刻を表示する第2表示イメージとを交互に表示部に表示させることにより前記複数の組みを順次サイクリックに表示させる第1表示制御手段と、
    第2操作に応じて、記憶手段の内容を用いて、各組にかかる第1表示イメージを連続的に前記表示部に表示させる第2表示制御手段とを備え、
    前記第1表示制御手段は、複数の第2表示イメージのそれぞれを区別する画面番号を表示部に表示させる
    ことを特徴とする電話機。
  14. 前記記憶手段は、さらに、発信者電話番号毎に、第1又は第2表示制御手段手段によって以前表示されたことがあるか否かを示すフラグを記憶し、
    前記第2表示制御手段は、前記フラグを参照して未表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージと、既表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージとをそれぞれ連続的に表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項13記載の電話機。
  15. 前記第2表示制御手段は、さらに、未表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージの表示と、既表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージの表示との間に、その旨を示す第1ガイド表示イメージを表示する
    ことを特徴とする請求項14記載の電話機。
  16. 前記第2表示制御手段は、さらに、記憶手段内の全発信者電話番号を一巡して表示した場合に、その旨を示す第2ガイド表示イメージを表示する
    ことを特徴とする請求項15記載の電話機。
  17. 前記検出手段は、
    入力手段において所定時間より短い特定キー押下を第1操作として検出する短押し検出部と、
    前記特定キー押下開始から前記所定時間を経過したことと、所定時間経過後所定時間毎に当該特定キー押下が継続していることとを検出する長押し検出部と
    を有することを特徴とする請求項13記載の電話機。
  18. 前記第2表示制御手段は、
    前記特定キー押下開始から所定時間を経過したことが検出されたとき、前記記憶手段に記憶された一の発信者電話番号を含む第1表示イメージを表示部に表示させる表示処理部と、
    特定キー押下が継続していることが検出されたとき、第1表示イメージの発信者電話番号を、前記記憶手段に記憶された他の電話番号に更新する表示更新部と
    を有することを特徴とする請求項17記載の電話機。
  19. 前記第1表示制御手段は、前記第1操作が検出される毎に、現在表示されている第1表示イメージ又は第2表示イメージを他の表示イメージに変更する
    ことを特徴とする請求項18記載の電話機。
  20. 前記記憶手段は、さらに発信者電話番号に対応させて氏名を記憶し、
    前記表示処理部及び表示更新部は、発信者電話番号とともにそれに対応する氏名を含む第1表示イメージを表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項18記載の電話機。
  21. 前記記憶手段は、さらに、発信者電話番号毎に、第1又は第2表示制御手段手段によって以前表示されたことがあるか否かを示すフラグを記憶し、
    前記第2表示制御手段は、前記フラグを参照して未表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージと、既表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージとをそれぞれ連続的に表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項18記載の電話機。
  22. 前記第2表示制御手段は、さらに、未表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージの表示と、既表示の発信者電話番号を含む第1表示イメージの表示との間に、その旨を示す第1ガイド表示イメージを表示し、記憶手段内の全発信者電話番号を一巡して表示した場合に、その旨を示す第2ガイド表示イメージを表示する
    ことを特徴とする請求項21記載の電話機。
  23. 前記表示更新部は、
    特定キー押下が継続していることが検出されたとき、前記記憶手段において、現在表示されている発信者電話番号の記憶領域の次の記憶領域に記憶されている発信者電話番号を検索する検索部と、
    第1表示イメージの発信者電話番号を、検索部により検索された発信者電話番号に更新する更新部と
    を有することを特徴とする請求項18記載の電話機。
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