JP2004282336A - 構内交換機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、内線グループ宛ての着信履歴を区別することができる構内交換機を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の構内交換機は、着信したとき電話回線から通知される発呼者情報を受信する発呼者情報検出手段１５ａと、２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けることができるグループ着信テーブル１７ｂと、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブル１７ｂから内線着信グループ番号と対応付けられた内線番号を取り出して、該内線番号に対応する内線電話機のそれぞれに着信信号を送信するとともに、発呼者情報検出手段１５ａが受信した発呼者番号をグループ着信ログテーブル１７ｃに記憶させる着信グループ制御手段１８ａとを備えた構成とする。
【選択図】 図１
【解決手段】本発明の構内交換機は、着信したとき電話回線から通知される発呼者情報を受信する発呼者情報検出手段１５ａと、２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けることができるグループ着信テーブル１７ｂと、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブル１７ｂから内線着信グループ番号と対応付けられた内線番号を取り出して、該内線番号に対応する内線電話機のそれぞれに着信信号を送信するとともに、発呼者情報検出手段１５ａが受信した発呼者番号をグループ着信ログテーブル１７ｃに記憶させる着信グループ制御手段１８ａとを備えた構成とする。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の内線電話機を接続可能な構内交換機、特に着信履歴を参照可能な構内交換機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、内線電話機の着信履歴を記憶し、内線電話機の操作によりその着信履歴を内線電話機の表示手段に表示させることができる構内交換機が提案されている（例えば、特許文献１参照）。この機能を備えることにより、内線電話機の使用者は、離席中で電話に出ることができなくても、離席中にいつ、誰から電話がかかってきたかを簡単に知ることができ、きわめて便利である。
【０００３】
【特許文献１】
特開平５−２４４２８６号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構内交換機では、内線電話機毎の着信履歴を表示することができ、複数の内線電話機を一つの内線グループとして設定し、この内線グループ宛に着信をさせる機能を有していても、内線電話機毎の着信履歴として登録されるため、その着信履歴が、グループ宛ての着信だったのか、自内線電話機宛ての着信だったのかを判断することができないという課題がある。特に、複数の人でオペレータを行うような場合、着信グループを組んで、所定の呼分配方式（例えば、ＵＣＤやＡＣＤ等）により着信をその着信グループ内に振り分けるが、ある人が応答できなかったことが分らなかったり、分かっても、誰からかかってきたものかを調べるにはその人の電話まで行き、見る必要があった。
【０００５】
本発明は、上記従来の課題に鑑み、内線グループ宛ての着信履歴を区別することができ、利用が容易な構内交換機を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するために、複数の内線電話機を接続可能な構内交換機であって、電話回線から着信したとき該電話回線から通知される発呼者情報を受信する発呼者情報検出手段と、少なくとも２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けることができるグループ着信テーブルと、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブルから内線着信グループ番号と対応付けられた内線番号を取り出して、該内線番号に対応する内線電話機のそれぞれに着信信号を送信するとともに、発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号をグループ着信履歴記憶手段に記憶させる制御手段とを備えた構成とする。
【０００７】
これにより、内線グループ宛ての着信履歴を区別することができ、利用が容易な構内交換機を提供することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の第１の発明は、複数の内線電話機を接続可能な構内交換機であって、電話回線から着信したとき該電話回線から通知される発呼者情報を受信する発呼者情報検出手段と、少なくとも２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けることができるグループ着信テーブルと、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブルから内線着信グループ番号と対応付けられた内線番号を取り出して、該内線番号に対応する内線電話機のそれぞれに着信信号を送信するとともに、発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号をグループ着信履歴記憶手段に記憶させる制御手段とを備えたことを特徴とする構内交換機であり、着信内線グループに対しての着信履歴を記憶することができるため、内線グループ宛ての着信履歴を区別することができ、利用が容易になるという作用を有する。
【０００９】
本発明の第２の発明は、請求項１に記載の発明において、制御手段は、着信信号に対して内線電話機のいずれもが応答しなかったと判定したときのみ、発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号をグループ着信履歴記憶手段へ記憶させることを特徴とする請求項１記載の構内交換機であり、頻繁に内線グループに着信がある場合等、内線着信グループ内の内線電話機が応答した着信呼まで着信履歴として登録するとすれば、表示すべき着信履歴情報が多くなって見ずらくなるが、このよう内線着信グループ内の内線電話機が未応答の着信呼だけ着信履歴に登録するので、着信履歴を見る際に、そのような見ずらさを回避することができるという作用を有する。なお、設定により、未応答の着信履歴だけ登録するのか、応答済みのものまで登録するのかを、内線電話機の操作や構内交換機に接続されたコンピュータ装置から記憶手段の設定情報テーブル（図示せず）に設定しておくことにより、構内交換機の制御手段はその設定内容に応じて動作するようにすることもでき、状況に応じた設定を行うことが可能となる。
【００１０】
本発明の第３の発明は、第１または２の発明において、制御手段は、電話回線からの着信先が内線番号であったとき、該内線番号に対応する内線電話機に着信信号を送信するとともに、該内線番号に対応して設けられた電話機別着信履歴記憶手段に記憶させることを特徴とする構内交換機であり、着信内線グループに対しての着信履歴を記憶することに加え，内線電話機宛ての着信履歴を記憶することができるため、内線電話機宛ての着信履歴と内線グループ宛ての着信履歴を区別することができるという作用を有する。
【００１１】
本発明の第４の発明は、第１〜３のいずれかの発明において、電話回線を接続するための外線インターフェイスと、外線インターフェイスに着信した呼の着信先を記憶した外線着信先テーブルとを備え、外線着信先テーブルには内線着信グループ番号が設定可能であることを特徴とする構内交換機であり、電話回線から外線インターフェイスに着信したと呼を内線着信グループに着信させることができるため、内線グループ宛ての着信履歴に外線からの着信を含めることができるという作用を有する。
【００１２】
本発明の第５の発明は、第１〜４のいずれかの発明において、着信信号に対して内線電話機のいずれもが応答しなかったと判定されたとき、第１の表示制御手段が内線電話機の第１の表示手段に未応答表示を行うことを特徴とする構内交換機であり、内線着信グループへの着信で未応答のものがあるという情報を表示手段で表示することができるので、グループ着信ログテーブルから着信履歴を取り出して内線電話機の表示手段に表示させずとも、未応答の着信があることを知ることができるという作用を有する。
【００１３】
本発明の第６の発明は、第１〜５のいずれかの発明において、内線電話機からの着信履歴表示要求があったとき、グループ着信履歴記憶手段から着信時刻と発呼者番号を取り出して、内線電話機の第２の表示手段に該着信時刻と発呼者番号を表示する第２の表示制御手段が設けられたことを特徴とする構内交換機であり、着信履歴表示要求があると着信時刻と発呼者番号を取り出し、内線電話機の表示手段に着信履歴を表示することができるという作用を有する。
【００１４】
本発明の第７の発明は、第６の発明において、第１の表示制御手段は、第２の表示制御手段が第２の表示手段に発呼者番号を表示させたとき、第１の表示手段に表示させた未応答表示を取消すことを特徴とする構内交換機であり、内線着信グループへの着信で未応答のものがあるという情報を表示手段で表示している状態で、使用者がグループ着信履歴を参照したいときに、所定のボタンを押下する等により構内交換機に着信履歴表示要求を送出して、グループ着信ログテーブルから着信履歴を取り出して内線電話機の表示手段に表示するとともに、未応答の表示が消えるので、内線着信グループの中の誰かが未応答の着信履歴をみればよいようなとき、例えば、未応答の着信履歴を最初に見た人がその未応答の着信に対して、コールバック（かけ直し）等の対応をするような場合には、最初に着信履歴を見る人以外は、すぐに着信履歴を表示させる必要もないから、このような場合に特に有効であるという作用を有する。
【００１５】
本発明の第８の発明は、第６または７の発明において、制御手段は、第２の表示制御手段が第２の表示手段に最初に発呼者番号を表示すると、該発呼者番号が参照済みであることを発呼者番号に関係付けてグループ着信履歴記憶手段に記憶することを特徴とする構内交換機であり、着信履歴記憶手段に参照済みの記憶ができるので、未応答の着信履歴のみ内線電話機の表示手段に表示させたいような場合、構内交換機の制御手段により着信履歴記憶手段から参照 未の着信履歴を取り出して内線電話機の表示手段に表示させることも可能になり、また、応答済みのものと未応答のものとを内線電話機の表示手段に表示させるような場合でもその旨の情報も表示手段に表示させることにより、内線電話機の利用者に対し、見やすい着信履歴を提供することができ、また参照済みか否かでの次の対応の判断を容易にするという作用を有する。
【００１６】
本発明の第９の発明は、第６〜８のいずれかの発明において、制御手段は、第２の表示制御手段が第２の表示手段に最初に発呼者番号を表示すると、着信履歴表示要求をした内線電話機の内線番号を発呼者番号に関係付けてグループ着信履歴記憶手段に記憶することを特徴とする構内交換機であり、例えば、未応答の着信履歴を最初に見た人がその未応答の着信に対して、コールバック（かけ直し）等の対応をするような場合には、誰が最初に未応答の着信履歴を参照したかが分かるから、責任の所在を分りやすくするという作用を有する。
【００１７】
本発明の第１０の発明は、請求項１から請求項９のいずれか１に記載の発明において、制御手段は、着信信号に内線電話機のいずれかが応答したと判定したとき、発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号を応答情報とともにグループ着信履歴記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項１〜９のいずれかに記載の構内交換機であり、頻繁に内線グループに着信がないような場合やその他必要な場合に、内線着信グループに対する着信を漏れなく知ることができるため、状況に応じて様々な対応ができるため極めて便利であるという作用を有する。
【００１８】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【００１９】
（実施の形態１）
図１は本発明の実施の形態１における構内交換機の構成図、図２は、本発明の実施の形態１における内線電話機の内部構成図、図３は本発明の実施の形態１における内線電話機２の外観図、図４（ａ）は本発明の実施の形態１における第１の外線着信先テーブル図、図４（ｂ）は本発明の実施の形態１における第２の外線着信先テーブル図、図５は本発明の実施の形態１におけるグループ着信テーブル図、図６は本発明の一実施の形態におけるグループ着信ログテーブル図、図７は本発明の実施の形態１における内線電話機に対する機能キーテーブルの内容を示す図、図８は本発明の実施の形態１における内線電話機に表示されたグループ着信ログの内容を示す図である。
【００２０】
図１において、１は構内交換機、２，２ａ，・・，２ｎは内線電話機である。なお、内線電話機２は内線電話機２ａ，・・，２ｎの総称である。１１はアナログ電話回線との接続及び通信を行うアナログ外線インターフェイス、１２はデジタル電話回線との接続及び通信を行うデジタル外線インターフェイス、１３ａ〜１３ｎは内線電話機２をそれぞれ接続するための内線インターフェイス、１４はアナログ外線インターフェイス１１、デジタル外線インターフェイス１２、内線インターフェイス１３間の音声信号の接続及び切断を行うためのスイッチ手段である。
【００２１】
１５はアナログ外線インターフェイス１１やデジタル外線インターフェイス１２から電話回線への発信制御を行ったり、電話回線からアナログ外線インターフェイス１１やデジタル外線インターフェイス１２に対して着信があった場合に、後述の外線着信先テーブル１７ａから着信先の内線電話機２の内線番号や内線着信グループ番号等を取り出し、後述の制御手段１８に通知する外線制御手段、１５ａは外線制御手段１５に設けられた発呼者情報検出手段である。この発呼者情報検出手段１５ａは電話回線から着信の際、アナログ外線インターフェイス１１やデジタル外線インターフェイス１２を介して、電話回線から通知される発呼者情報を受信する。
【００２２】
次に、１６は内線インターフェイスを介して内線電話機２の表示制御、機能制御、通話制御等を行う内線制御手段、１６ａは以下説明する第１の表示制御手段、１６ｂは同じく以下説明する第２の表示制御手段である。第１の表示制御手段１６ａは、内線着信グループに着信したとき、内線電話機２にグループ着信したことを表示する後述の図３の表示ランプ２４ａ１〜２４ｊ１（以下、２４−１）を点灯、消灯する制御を行い、この着信グループ内のいずれの内線電話２も応答しなかった場合に、着信グループ内のすべての内線電話機２に対して表示ランプ２４−１を点灯するように要求し、この内線電話機２のいずれかが機能ボタン２４ａ２〜２４ｊ２（以下、２４−２）の中の着信グループログキーを操作して後述のグループ着信ログテーブル１７ｃの内容表示を要求したとき、内線着信グループ内の内線電話機２の表示ランプ２４−１を全て消灯するように内線電話機２に要求するものである。
【００２３】
なお、上記した着信グループログキーは、図３に示すように、内線電話機２に設けられたａ位置，・・，ｊ位置の表示機能付き機能ボタン２４ａ〜２４ｊ（以下、２４）の中で、所定位置の、例えば表示機能付き機能ボタン２４ａに対して、着信グループログテーブル１７ｃの内容を表示する機能が対応付けられたものである。この着信グループキーは一つの内線電話機２に対して、異なる内線着信グループ番号の着信グループログキーを割当てることができ、例えば、２４ａは内線着信グループ番号０１の着信グループログキー、２４ｂは内線着信グループ番号０２の着信グループログキーとして割当てることができる。他の機能ボタンも他の機能がそれぞれ付与される。
【００２４】
また第２の表示制御手段１６ｂは、着信グループログキーを操作してグループ着信ログテーブル１７ｃの内容表示を要求した際に、グループ着信ログテーブル１７ｃから着信グループログキーに対応する内線着信グループの着信履歴を取り出して、グループ着信ログテーブル内容表示を要求した内線電話機２の表示手段２７に表示するように制御するものである。
【００２５】
さて図１において、１７はプログラムや各種設定情報等を記憶する記憶手段、１７ａは外線着信先テーブル、１７ｂはグループ着信テーブル、１７ｃはグループ着信ログテーブル（本発明の実施の形態１におけるグループ着信履歴記憶手段）、１７ｄは機能キーテーブル、１７ｅは電話機別着信ログテーブルである。
【００２６】
そこで以下、記憶手段１７に格納される５つのテーブルについて説明する。第１のテーブルである外線着信先テーブル１７ａは、アナログ外線インターフェイス１１やデジタル外線インターフェイス１２に着信した呼の着信先を判定するために、外線インターフェイス１１、１２や発呼者情報検出手段１５ａで受信した発呼者情報と対応付けたものである。具体的には図４（ａ）（ｂ）に示すように、外線インターフェイス１１、１２毎に分配先電話番号を対応付けた第１の外線着信テーブルである図４（ａ）の外線着信先テーブルＡと、発呼者番号毎に分配先電話番号を対応付けた第２の外線着信テーブルである図４（ｂ）の外線着信先テーブルＢから構成される。
【００２７】
例えば、図４（ａ）において、外線着信先テーブルＡでは、アナログ外線インターフェイス１１に割当てられた番号（アナログ外線インターフェイス番号）０１には、内線番号Ｔｅｌ０１、Ｔｅｌ０２、Ｔｅｌ０３の３つが対応付けられており、また、デジタル外線インターフェイス１２に割当てられた番号（デジタル外線インターフェイス番号）０２には、内線番号Ｔｅｌ０４の一つだけが対応付けられる等している。従って、例えば、デジタル外線インターフェイス番号０２の外線インターフェイス１２に着信があった場合、この外線着信先テーブルＡが参照され、内線番号Ｔｅｌ０４が取り出され、内線番号０４に対応する内線電話機２に着信することになる。
【００２８】
また、図４（ｂ）の外線着信先テーブルＢでは、発呼者番号「１２３−４５××」には、内線着信グループのグループ０２とグループ０３が対応付けられ、発呼者番号「９２２−２２◇◇」には内線番号Ｔｅｌ０４やＴｅｌ０５が対応付けられている。従って、例えば、発呼者情報検出手段１５ａにより発呼者番号「１２３−４５××」が受信された場合、外線着信先テーブルＢが参照され、発呼者番号「１２３−４５××」に対応する内線着信グループ番号のグループ０２とグループ０３が取り出され、グループ０２及びグループ０３に対応する内線電話機２に着信することになる。
【００２９】
なお、発呼者情報検出手段１５ａが発呼者番号を受信した場合には、外線着信先テーブルＢが優先して参照され、この外線着信先テーブルＢに対応する分配先電話番号がないときには、次に外線着信先テーブルＡが参照され、着信先の内線電話機２を判定することになる。
【００３０】
続いて記憶手段１７に記憶された第２のテーブルであるグループ着信テーブル１７ｂは、電話回線等から着信があった場合に、内線着信グループ内の複数の内線電話機２に対し同時に着信するために用いられるものであり、少なくとも２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けるものである。なお、このグループ着信テーブル１７ｂは、内線電話機２や構内交換機１に接続したコンピュータ装置（図示せず）から設定することも可能である。この場合、コンピュータ装置とのインターフェイスを別途設ける必要がある。
【００３１】
このグループ着信テーブル１７ｂは、図５に示すように、各グループ番号（内線着信グループ番号）に対し、内線インターフェイス１３毎に割当てられた内線番号を２以上対応付けて設定することができる。例えば、図５においては、内線着信グループ番号０１には、内線番号Ｔｅｌ０１、Ｔｅｌ０２、Ｔｅｌ０３が対応付けられ、内線着信グループ番号０２には、内線番号Ｔｅｌ０３、Ｔｅｌ０４、Ｔｅｌ０５が対応付けられている。
【００３２】
また第３のテーブルであるグループ着信ログテーブル１７ｃは、内線着信グループ番号に対する着信があったとき、内線着信グループ番号に対する着信に対し内線着信グループに対応する内線電話機のいずれもが応答しなかったときに、発呼者情報検出手段１５ａで受信した発呼者番号を着信受信時刻、内線着信グループ番号等と関連付けて記憶部に記憶されるものである。具体的には図６に示すように、内線着信グループ番号、着信した呼の発呼者番号（着信ログ情報）、着信ログ情報が参照されたか否かの情報が対応付けられ、このグループ着信ログテーブル１７ｃに記憶される。
【００３３】
例えば、図６では、グループ番号０１に発呼者番号「１２３４５〇〇」から着信があり、まだこの情報がグループ番号０１に属する内線電話機２のいずれもが参照していない（参照：未）ことが記憶され、グループ番号１０に発呼者番号「３３１２３４５６７〇△」から着信があり、まだこの情報がグループ番号１０に属する内線電話機２のいずれかが参照した（参照：済）こと等が記憶されている。なお、この図６では省略しているが、グループ着信ログテーブル１７ｃには、後述する図８に示す内線電話機に表示される内容のように、着信グループ番号と発呼者番号、参照情報を関連付けるのに加え、更に着信時刻、応答状況、応答Ｔｅｌ（応答内線電話番号）、参照Ｔｅｌ（参照内線電話番号）、返答Ｔｅｌ（応答内線電話番号）をも関連付けている。また、内線電話機２から内線着信グループへの着信履歴についてもグループ着信ログテーブル１７ｃに登録される。
【００３４】
次に、第４のテーブルである機能キーテーブル１７ｄは、図３に示す表示ランプ２４−１と機能ボタン２４−２の組合わせにより構成された各表示機能付き機能ボタン２４と実行すべき機能とを対応付けるものである。内線電話機２の内線番号ごとに、それぞれ機能キーテーブル１７ｄが割当てられている。例えば、図７のように機能キーテーブル１７ｄが設定されているとすると、位置ａの表示機能付き機能ボタン２４ａは、内線着信グループ番号のグループ０１に対応するキーであり、グループ着信ログテーブル１７ｃのうちグループ番号０１の内容を表示する機能が設定され、位置ｂの表示機能付き機能ボタン２４ｂは、内線着信グループ番号のグループ０３に対応するキーであり、グループ着信ログテーブル１７ｃのうちグループ番号０３の内容を表示する機能に設定されている。従って、内線番号Ｔｅｌ０２の内線電話機２の利用者が、位置ａの表示機能付き機能ボタン２４ａを押下すると、内線番号Ｔｅｌ０２の機能キーテーブル１７ｄに基づいて、構内交換機１から内線電話機２にグループ番号０１のグループ着信ログテーブル１７ｃの内容が表示されることになる。
【００３５】
最後のテーブルである電話機別着信ログテーブル１７ｅは、電話回線からの着信先が内線番号であったとき、この内線番号を記憶するものである。この電話機別着信ログテーブル１７ｅに記憶されている着信履歴は、グループ着信ログテーブル１７ｃを参照する場合と同様に、内線電話機２の機能ボタン２４−２の他の１つにそれぞれ電話機別着信履歴表示機能を割当てることにより、内線電話機２のＬＣＤ等の表示手段２７に表示することが可能となる。
【００３６】
続いて図１において、１８は構内交換機１全体を制御する制御手段、１８ａは着信グループ制御手段である。ここで、着信グループ制御手段１８ａは、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブル１７ｂから着信先である内線着信グループ番号に対応付けられた内線番号を取り出して、この内線番号に対応する内線電話機２にそれぞれ着信信号を送信し、また着信の際に発呼者情報検出手段１５ａで受信した発呼者番号をグループ着信ログテーブル１７ｃに記憶させたり、電話回線からの着信先が内線番号であったとき、この内線番号に対応する内線電話機に着信信号を送信し、この内線番号に対応する電話機別着信ログテーブル１７ｅに記憶させること等の制御を行う。
【００３７】
ところで図２は内線電話機２の内部構成を示している。この図２において、２０は構内交換機１の内線インターフェイス１３に接続するための通信インターフェイス、２１は構内交換機１から出力される音声信号を出力するスピーカなどの音声出力手段、２２は音声を入力するためのマイク、２３は構内交換機１から出力される音声信号を音声出力手段２１に適切に出力するために音声処理を行うとともに、マイク２２から入力される音声信号を、通信インターフェイス２０を介して、構内交換機１に適切に出力する音声制御回路、２４‐１は上述した表示機能付き機能ボタン２４のＬＥＤ等の表示ランプ、２４‐２はそれぞれ機能を対応付けられる表示機能付き機能ボタン２４の機能ボタン、２５は電話番号の入力等に用いられるテンキーなどの入力手段である。２６は表示機能付き機能ボタン２４、入力手段２５が押下等によって入力がされたことを検出する入力検出手段である。２７はＬＣＤ等の表示手段であり、構内交換機１から内線電話機２が受信した情報が表示される。２８はフックスイッチ（図示せず）の状態を検出し、ハンドセット（図示せず）が電話機から持ち上げられているか否かを検出するフック検出手段、２９は内線電話機２全体の制御を行う制御手段である。
【００３８】
入力検出手段２６は、表示機能付き機能ボタン２４、入力手段２５からの入力があった場合にそれを検出して制御手段２９に通知する。また制御手段２９は、通信インターフェイス２０を介して、構内交換機１の表示制御手段１６ａ、１６ｂ等から送信される表示情報に基づき、表示内容を表示手段２７に表示させる。
【００３９】
ここで図３は、本発明の実施の形態１における内線電話機２の外観を示す。表示機能付き機能ボタン２４、そしてその機能ボタン２４‐２、表示ランプ２４‐１の構成は以上説明したとおりである。各表示機能付きボタン２４は入力手段２５の上方に配置されており、機能ボタン２４‐２と表示ランプ２４‐１とで隣接して構成される。従って、機能ボタン２４‐２と表示ランプ２４‐１の対応関係は一見して直ちに理解できる。さらに一体化して図３のように構成されてもよく、表示ランプ２４‐１はＬＣＤでもよい。
【００４０】
さて、図８は本発明の一実施の形態における内線電話機の表示手段に表示されたグループ着信ログの内容を示す図である。これは、表示機能付き機能ボタン２４が押下され、機能キーテーブル１７ｄに基づいて、押下した機能ボタン２４に対応する内線着信グループ番号（例えば、グループ０１）の着信履歴（グループ着信ログテーブル１７ｃの内容）が表示されている状態を示しており、右から着信時刻、発呼者番号、応答状況、応答Ｔｅｌ 、参照Ｔｅｌ 、返答Ｔｅｌの情報が表示されている。「着信時刻」は着信内線グループに着信があった時刻であり、「発呼者番号」は、着信内線グループへ着信した発信元の電話番号である。また「応答状況」は、内線着信グループに着信があった場合に、その着信内線グループの着信グループ番号に属する内線電話機２のいずれかが応答したかどうかの情報であり、「応答Ｔｅｌ」はその応答した内線電話機の内線番号である。「参照Ｔｅｌ」は、この着信履歴を最初に参照した内線電話機２の内線番号を表示するものであり、未だ着信履歴が内線着信グループ内のどの内線電話機からも参照されていなければ、何も表示されない。なお、内線番号まで表示しなくても、内線着信グループ内の内線電話機のいずれかが参照したか否かの情報（参照情報：例えば、参照有、参照無）を表示するようにいてもよい。「返答Ｔｅｌ」は着信履歴を表示させて、この着信履歴の発呼者番号を使用して外線発信によるコールバックをした内線電話機２の内線番号を表示するものであり、「応答状況」が“未応答”であった場合に、その未応答の呼に対し、どの内線電話機２の使用者が折り返し電話をかけたことを理解することができる。
【００４１】
以上のように構成された構内交換機について、図９、図１０の各フローチャート及び図１１、図１２の各シーケンスチャートを用いて、以下その動作を説明する。 ここで、図９は本発明の実施の形態１における構内交換機のグループ着信ログテーブルへの登録動作のフローチャート、図１０は本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のフローチャート、図１１は本発明の実施の形態１における構内交換機のグループ着信ログテーブルへの登録動作のシーケンスチャート、図１１は本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のシーケンスチャート、図１２は本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のシーケンスチャートである。
【００４２】
まず最初に、構内交換機のグループ着信ログテーブル１７ｃへの登録動作について、図９に基づいて説明する。
【００４３】
図９に示すように、電話回線からアナログ外線インターフェイス１１またはデジタル外線インターフェイス１２に対し着信信号が送信されると、外線インターフェイス１１、１２はその着信信号を検出する。外線インターフェイス１１，１２への着信信号が検出されると、外線制御手段１５は、発呼者情報検出手段１５ａにより着信の際に電話回線から発呼者情報が受信されたかどうかを判定し、その判定の結果、発呼者番号が受信されている場合には、外線着信先テーブル１７ａの外線着信先テーブルＢを参照して、対応する発呼者番号がないかどうかを判定し、対応する発呼者番号がある場合には、その外線着信先テーブルＢに基づき、また、対応する発呼者番号がない場合や発呼者情報検出手段１５ａで発呼者情報を受信しなかった場合には、外線着信先テーブル１７ａの外線着信先テーブルＡに基づき、着信すべき内線電話機の内線番号や内線着信グループ番号等を取り出す。取り出した内線番号や内線着信グループ番号を制御手段１８に通知する。外線着信先テーブル１７ａから取り出した番号が内線着信グループ番号であった場合（Ｓ１）、着信グループ制御手段１８ａは、グループ着信テーブル１７ｂ内を検索し、その内線着信グループ番号に対応する着信先の内線電話機２の内線番号をすべて取り出し（Ｓ２）、取り出した内線番号の内線電話機２すべてに対して、それぞれ内線インターフェイス１３を介して、着信信号を送信して、内線電話機２に着信を報知する（Ｓ３）。
【００４４】
その後、着信を報知した内線電話機２のいずれかがその着信信号に対して応答するかどうかが判定され（Ｓ４）、着信処理された内線着信グループ番号に属するいずれかの内線電話機２が応答した場合には、着信グループ制御手段１８ａにより、通話路をスイッチ手段１４等が制御されて、電話回線からの着信呼と応答した内線電話機２の通話接続制御が行われ、着信処理を終了する（Ｓ６）。一方、着信処理された内線着信グループ番号に属するいずれの内線電話機２も応答せずに、内線着信グループへの着信が放棄（発信元の電話機がオフフックされた等により着信が終了）されたときには、着信グループ制御手段１８ａは、グループ着信ログテーブル１７ｃに着信履歴情報として内線着信グループ番号、着信時刻、発呼者番号等を登録する（Ｓ７）。
【００４５】
さらに、着信グループ制御手段１８ａは、着信処理した内線着信グループ番号に属する内線電話機２の内線番号をグループ着信テーブル１７ｂで検索し、これを再度取り出す（Ｓ８）。次いで、未検索の内線電話機２がなくなるまでチェックしながら（Ｓ９）、機能キーテーブル１７ｄに基づいて、その取り出した内線番号に対応する各内線電話機２の表示機能付き機能ボタン２４のいずれかに着信グループログキーが設定されているかどうかを判定する（Ｓ１０）。着信グループログキーが設定されていると判定された場合、第１の表示制御手段により、表示機能付き機能ボタン２４の表示ランプ２４‐１のうち着信処理した内線着信グループ番号に対応する表示ランプを点灯し（Ｓ１１）、以下、順次、Ｓ８で取り出した内線番号の全てについてＳ９〜Ｓ１１についての処理を行い、Ｓ９で未検索の内線電話機２がなくなったとき、内線着信グループへの着信が終了する（Ｓ１２）。
【００４６】
なお、Ｓ６においてそのまま処理を終了するとして説明したが、この場合にもＳ７のように、グループ着信ログテーブル１７ｃに内線着信グループ番号、着信時刻、発呼者番号を登録するようにしてもよく、更に、着信信号に対して応答した旨の情報（図８でいう「応答状況」）や応答した内線電話機の内線番号（図８でいう「応答Ｔｅｌ」）を登録するようにしてもよい。
【００４７】
また、図１１の内線電話機からグループ着信ログテーブル１７ｃを参照する際の動作のシーケンスチャートは、図９で説明した内容と同様であるため、簡単に説明する。内線着信グループに着信があると、外線制御手段１５は、着信グループ制御手段１８ａに内線着信グループ番号を通知する（Ｓ３０）。着信グループ制御手段１８ａはその内線着信グループ番号に対応する着信先の内線電話機２の内線番号をすべて取り出し、取り出した内線番号の内線電話機２すべてに対して、内線制御手段１６に外線着信メッセージを送信し、内線インターフェイス１３を介して内線電話機２ａ（内線Ａ）に着信表示要求を行う（Ｓ３１）。
【００４８】
また内線電話機２のいずれもが応答せず、着信が放棄された場合には、外線制御手段１５は着信グループ制御手段１８ａを介して、内線制御手段１６に外線消失メッセージを送信し（Ｓ３２）、内線インターフェイス１３を介して内線電話機２ａ（内線Ａ）に着信消失表示要求を行う（Ｓ３３）。着信グループ制御手段１８ａは、外線消失メッセージを受信すると、グループ着信ログテーブル１７ｃに発呼者情報の蓄積を行う（Ｓ３４）。そして、着信グループ制御手段１８ａは内線電話機２ａ（内線Ａ）にグループ着信ログテーブル１７ｃのログ蓄積状況表示要求を行い（Ｓ３５）、第１の表示制御手段１６ａによって表示ランプ２４‐１に表示要求を行う（Ｓ３６）。
【００４９】
このように内線着信グループへの着信で未応答のものがあるという情報を表示ランプ２４‐１で表示することができるので、一見して未応答の着信があることを知ることができる
次に、構内交換機１に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブル１７ｃを参照する際の動作について、図１０を参照しながら以下具体的に説明する。
【００５０】
内線電話機２の機能ボタン２４‐２が押下されると、内線電話機２の入力検出手段２６により、機能ボタン２４‐２が押下されたことが検出され、その検出に基づいて、内線電話機２の制御手段２９により、その押下情報が通信インターフェイス２０を介して、構内交換機１に送信される。構内交換機１の制御手段１８は、その押下情報を受信すると、機能キーテーブル１７ｄを参照して、その押下された機能ボタン２４‐２がどの機能を実行するように設定されているかを判定する。判定の結果着信グループログキーであった場合には、グループ着信ログテーブル１７ｃのうち、その着信グループログキーの内線着信グループ番号対応する着信時刻、発呼者情報、参照情報等の着信履歴情報を参照し（Ｓ２０）、未だ内線電話機２の表示手段２７に表示されたことのない、いわゆる未参照の着信履歴情報が存在するか否かが判定される（Ｓ２１）。
【００５１】
着信履歴情報が存在すると判定した場合、第２の表示制御手段１６ｂは、存在する未参照の着信履歴情報を一つ取り出し、着信グループログキーを押下した内線電話機２の表示手段２７に取り出した着信履歴情報を表示ために、内線電話機２に対し、取り出した一つの着信履歴情報を送信する。一方、この着信履歴情報を受信した内線電話機２の制御手段２９は表示手段２７に受信した情報を表示する（Ｓ２２）。内線電話機２の表示手段２７に表示した着信履歴情報について、参照済という情報が関連付けられるようにグループ着信ログテーブル１７ｃに参照済情報が登録される（Ｓ２３）。
【００５２】
次に、グループ着信ログテーブル１７ｃに未参照の着信履歴情報がまだあるかどうかを判定し（Ｓ２４）、未参照の着信履歴情報が未だあると判定した場合には、Ｓ２２〜Ｓ２４の処理を未参照の着信履歴情報がなくなるまで繰り返す。Ｓ２４で内線電話機２の表示手段２７に表示すべき未参照の着信履歴がなくなったと判定した場合、第１の表示制御手段１６ａは、機能ボタン２４‐２を着信グループログキー（内線着信グループ番号が対応するものに限る）に割当てている内線電話機２の全てに対し、表示ランプ２４‐１を消灯させる要求を送信し、これを受けた内線電話機２の制御手段２９は表示ランプ２４‐１を消灯させ（Ｓ２５）、グループ着信ログテーブル１７ｃに登録されている着信履歴情報を内線電話機２に表示処理する動作を終了する。
【００５３】
例えば、グループ着信ログテーブル１７ｃが図６のように設定されており、機能キーテーブル１７ｄが図７のように設定されている場合には、内線番号Ｔｅｌ０２の内線電話機２のキー番号ａの機能ボタン２４ａ１が押下されると、機能ボタン２４ａ１が押下されたことを入力検出手段２６が検出し、制御手段２９により通信インターフェイス２０を介して、その押下情報が構内交換機１に送信される。構内交換機１の制御手段１８は、その押下情報を受信すると、機能キーテーブル１７ｄを参照して、その押下された機能ボタン２４ａ１がどの機能を実行するように設定されているかを判定する。
【００５４】
機能キーテーブル１７ｄには、内線番号Ｔｅｌ０２の機能ボタン２４ａは「着信グループ０１」のグループログキーであることから、グループ着信ログテーブル１７ｃに登録された「着信グループ０１」の着信履歴のうち、参照未である発呼者番号「１２３４５〇〇」に関する着信履歴（着信時刻等）を取り出して、内線番号０２の内線電話機２の表示手段２７に「１２３４５〇〇」に関する着信履歴を表示する。参照未である着信履歴情報は他に存在しないため、着信履歴情報の取り出しを終了する。そして、「着信グループ０１」に属する内線電話機２であって、かつ「着信グループ０１」のグループログキーを登録している内線電話機に対し、このグループログキーに対応する表示ランプ２４‐１を全て消灯するように要求し、その要求を受けた内線電話機２は、表示ランプ２４‐１を消灯する。
【００５５】
このように、内線電話機２の表示機能付き機能ボタン２４の１つに着信グループキーを割当て、このキーを押下することにより、このキーに対応する着信内線着信グループ番号に関連する内線電話機２のすべてが、この着信内線着信グループ番号に対するグループ着信に対して未応答であった場合でも、着信グループキーにより未応答であった着信についての情報を知ることができるようになる。一方で、頻繁に内線グループに着信があるような場合に、参照済みのものまで表示するとすれば、表示すべき着信履歴情報が多くなって見ずらくなるが、誰かが参照した場合には参照された着信履歴情報は表示されないので、そのような見ずらさから開放されることになる。なお、Ｓ２２〜Ｓ２４において内線電話機２に表示する着信履歴情報として未応答でかつ未参照のものを表示するようにしたが、頻繁に内線グループに着信がないような場合やその他必要な場合に、図８の上述の説明のように種々の情報を表示するようにすれば、内線着信グループに対する着信の詳細な情報を知ることができるため、状況に応じて様々な対応ができるためきわめて便利である。
【００５６】
なお、図１２については、図１０で説明した内容と同様であるため、簡単に説明する。内線電話機２（内線Ａ）の着信グループログキーが押下されると、その押下情報が通信インターフェイス２０を介して、構内交換機１の内線制御手段１６に送信され（Ｓ４１）、さらに機能キーテーブル１７ｄに基づき、ログ参照メッセージを着信グループ制御手段１８ａに送信される（Ｓ４２）。着信グループ制御手段１８ａはグループ着信ログテーブル１７ｃを参照し、第２の表示制御手段１６ｂに内線電話機２ａ（内線Ａ）にグループ着信ログテーブル１７ｃのログ内容表示要求を行い（Ｓ４３）、第２の表示制御手段１６ｂによって内線電話機２の表示手段２７に表示要求を行う（Ｓ４４）。
【００５７】
Ｓ４３においてログ内容表示要求を行うと、着信グループ制御手段１８ａはグループ着信ログテーブル１７ｃにログ参照済設定を行い、それ以降のログ参照メッセージに対してはグループ着信ログテーブル１７ｃのログ蓄積状況表示要求を行い（Ｓ４５）、第２の表示制御手段１６ｂによって表示手段２７に表示要求を行う（Ｓ４６）。
【００５８】
このように、着信グループログキーを押下することにより、このキーに対応する着信内線着信グループ番号に関連する内線電話機２のすべてが、この着信内線着信グループ番号に対するグループ着信に対して未応答であった場合でも、着信グループキーにより未応答であった着信についての情報を知ることができ、しかも参照済みのものまで表示すれば表示すべき着信履歴情報が多く見ずらくなるが、誰かが参照した場合には参照された着信履歴情報は表示されないので、そのような見ずらさから開放されることになる。
【００５９】
【発明の効果】
本発明は、電話回線から着信の際、電話回線から通知される発呼者情報を受信する発呼者情報検出手段と、少なくとも２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けることができるグループ着信テーブルと、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブルからグループ番号に対応付けられた内線番号を取り出して、内線番号に対応する内線電話機のそれぞれに着信信号を送信するとともに、発呼者情報検出手段で受信した発呼者番号をグループ着信履歴記憶手段に記憶させる制御手段とを有する構成としたので、内線グループ宛ての着信履歴を区別することができる構内交換機を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１における構内交換機の構成図
【図２】本発明の実施の形態１における内線電話機の内部構成図
【図３】本発明の実施の形態１における内線電話機２の外観図
【図４】（ａ）は本発明の実施の形態１における第１の外線着信先テーブル図
（ｂ）は本発明の実施の形態１における第２の外線着信先テーブル図
【図５】本発明の実施の形態１におけるグループ着信テーブル図
【図６】本発明の一実施の形態におけるグループ着信ログテーブル図
【図７】本発明の実施の形態１における内線電話機に対する機能キーテーブルの内容を示す図
【図８】本発明の実施の形態１における内線電話機に表示されたグループ着信ログの内容を示す図
【図９】本発明の実施の形態１における構内交換機のグループ着信ログテーブルへの登録動作のフローチャート
【図１０】本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のフローチャート
【図１１】本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のシーケンスチャート
【図１２】本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のシーケンスチャート
【符号の説明】
１ 構内交換機
２ 内線電話機
１１ アナログ外線インターフェイス
１２ デジタル外線インターフェイス
１３ 内線インターフェイス
１４ スイッチ手段
１５ 外線制御手段
１５ａ 発呼者情報検出手段
１６ 内線制御手段
１６ａ 第１の表示制御手段
１６ｂ 第２の表示制御手段
１７ 記憶手段
１７ａ 外線着信先テーブル
１７ｂ グループ着信テーブル
１７ｃ グループ着信ログテーブル
１７ｄ 機能キーテーブル
１７ｅ 電話機別着信ログテーブル
１８ 制御手段
１８ａ 着信グループ制御手段
２０ 通信インターフェイス
２１ マイク
２２ スピーカ
２３ 音声制御回路
２４，２４ａ，・・，２４ｊ 表示機能付き機能ボタン
２４‐１，２４ａ１〜２４ｊ１ 表示ランプ
２４‐２，２４ａ２〜２４ｊ２ 機能ボタン
２５ 入力手段
２６ 入力検出手段
２７ 表示手段
２８ フック検出手段
２９ 制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の内線電話機を接続可能な構内交換機、特に着信履歴を参照可能な構内交換機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、内線電話機の着信履歴を記憶し、内線電話機の操作によりその着信履歴を内線電話機の表示手段に表示させることができる構内交換機が提案されている（例えば、特許文献１参照）。この機能を備えることにより、内線電話機の使用者は、離席中で電話に出ることができなくても、離席中にいつ、誰から電話がかかってきたかを簡単に知ることができ、きわめて便利である。
【０００３】
【特許文献１】
特開平５−２４４２８６号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構内交換機では、内線電話機毎の着信履歴を表示することができ、複数の内線電話機を一つの内線グループとして設定し、この内線グループ宛に着信をさせる機能を有していても、内線電話機毎の着信履歴として登録されるため、その着信履歴が、グループ宛ての着信だったのか、自内線電話機宛ての着信だったのかを判断することができないという課題がある。特に、複数の人でオペレータを行うような場合、着信グループを組んで、所定の呼分配方式（例えば、ＵＣＤやＡＣＤ等）により着信をその着信グループ内に振り分けるが、ある人が応答できなかったことが分らなかったり、分かっても、誰からかかってきたものかを調べるにはその人の電話まで行き、見る必要があった。
【０００５】
本発明は、上記従来の課題に鑑み、内線グループ宛ての着信履歴を区別することができ、利用が容易な構内交換機を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するために、複数の内線電話機を接続可能な構内交換機であって、電話回線から着信したとき該電話回線から通知される発呼者情報を受信する発呼者情報検出手段と、少なくとも２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けることができるグループ着信テーブルと、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブルから内線着信グループ番号と対応付けられた内線番号を取り出して、該内線番号に対応する内線電話機のそれぞれに着信信号を送信するとともに、発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号をグループ着信履歴記憶手段に記憶させる制御手段とを備えた構成とする。
【０００７】
これにより、内線グループ宛ての着信履歴を区別することができ、利用が容易な構内交換機を提供することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の第１の発明は、複数の内線電話機を接続可能な構内交換機であって、電話回線から着信したとき該電話回線から通知される発呼者情報を受信する発呼者情報検出手段と、少なくとも２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けることができるグループ着信テーブルと、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブルから内線着信グループ番号と対応付けられた内線番号を取り出して、該内線番号に対応する内線電話機のそれぞれに着信信号を送信するとともに、発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号をグループ着信履歴記憶手段に記憶させる制御手段とを備えたことを特徴とする構内交換機であり、着信内線グループに対しての着信履歴を記憶することができるため、内線グループ宛ての着信履歴を区別することができ、利用が容易になるという作用を有する。
【０００９】
本発明の第２の発明は、請求項１に記載の発明において、制御手段は、着信信号に対して内線電話機のいずれもが応答しなかったと判定したときのみ、発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号をグループ着信履歴記憶手段へ記憶させることを特徴とする請求項１記載の構内交換機であり、頻繁に内線グループに着信がある場合等、内線着信グループ内の内線電話機が応答した着信呼まで着信履歴として登録するとすれば、表示すべき着信履歴情報が多くなって見ずらくなるが、このよう内線着信グループ内の内線電話機が未応答の着信呼だけ着信履歴に登録するので、着信履歴を見る際に、そのような見ずらさを回避することができるという作用を有する。なお、設定により、未応答の着信履歴だけ登録するのか、応答済みのものまで登録するのかを、内線電話機の操作や構内交換機に接続されたコンピュータ装置から記憶手段の設定情報テーブル（図示せず）に設定しておくことにより、構内交換機の制御手段はその設定内容に応じて動作するようにすることもでき、状況に応じた設定を行うことが可能となる。
【００１０】
本発明の第３の発明は、第１または２の発明において、制御手段は、電話回線からの着信先が内線番号であったとき、該内線番号に対応する内線電話機に着信信号を送信するとともに、該内線番号に対応して設けられた電話機別着信履歴記憶手段に記憶させることを特徴とする構内交換機であり、着信内線グループに対しての着信履歴を記憶することに加え，内線電話機宛ての着信履歴を記憶することができるため、内線電話機宛ての着信履歴と内線グループ宛ての着信履歴を区別することができるという作用を有する。
【００１１】
本発明の第４の発明は、第１〜３のいずれかの発明において、電話回線を接続するための外線インターフェイスと、外線インターフェイスに着信した呼の着信先を記憶した外線着信先テーブルとを備え、外線着信先テーブルには内線着信グループ番号が設定可能であることを特徴とする構内交換機であり、電話回線から外線インターフェイスに着信したと呼を内線着信グループに着信させることができるため、内線グループ宛ての着信履歴に外線からの着信を含めることができるという作用を有する。
【００１２】
本発明の第５の発明は、第１〜４のいずれかの発明において、着信信号に対して内線電話機のいずれもが応答しなかったと判定されたとき、第１の表示制御手段が内線電話機の第１の表示手段に未応答表示を行うことを特徴とする構内交換機であり、内線着信グループへの着信で未応答のものがあるという情報を表示手段で表示することができるので、グループ着信ログテーブルから着信履歴を取り出して内線電話機の表示手段に表示させずとも、未応答の着信があることを知ることができるという作用を有する。
【００１３】
本発明の第６の発明は、第１〜５のいずれかの発明において、内線電話機からの着信履歴表示要求があったとき、グループ着信履歴記憶手段から着信時刻と発呼者番号を取り出して、内線電話機の第２の表示手段に該着信時刻と発呼者番号を表示する第２の表示制御手段が設けられたことを特徴とする構内交換機であり、着信履歴表示要求があると着信時刻と発呼者番号を取り出し、内線電話機の表示手段に着信履歴を表示することができるという作用を有する。
【００１４】
本発明の第７の発明は、第６の発明において、第１の表示制御手段は、第２の表示制御手段が第２の表示手段に発呼者番号を表示させたとき、第１の表示手段に表示させた未応答表示を取消すことを特徴とする構内交換機であり、内線着信グループへの着信で未応答のものがあるという情報を表示手段で表示している状態で、使用者がグループ着信履歴を参照したいときに、所定のボタンを押下する等により構内交換機に着信履歴表示要求を送出して、グループ着信ログテーブルから着信履歴を取り出して内線電話機の表示手段に表示するとともに、未応答の表示が消えるので、内線着信グループの中の誰かが未応答の着信履歴をみればよいようなとき、例えば、未応答の着信履歴を最初に見た人がその未応答の着信に対して、コールバック（かけ直し）等の対応をするような場合には、最初に着信履歴を見る人以外は、すぐに着信履歴を表示させる必要もないから、このような場合に特に有効であるという作用を有する。
【００１５】
本発明の第８の発明は、第６または７の発明において、制御手段は、第２の表示制御手段が第２の表示手段に最初に発呼者番号を表示すると、該発呼者番号が参照済みであることを発呼者番号に関係付けてグループ着信履歴記憶手段に記憶することを特徴とする構内交換機であり、着信履歴記憶手段に参照済みの記憶ができるので、未応答の着信履歴のみ内線電話機の表示手段に表示させたいような場合、構内交換機の制御手段により着信履歴記憶手段から参照 未の着信履歴を取り出して内線電話機の表示手段に表示させることも可能になり、また、応答済みのものと未応答のものとを内線電話機の表示手段に表示させるような場合でもその旨の情報も表示手段に表示させることにより、内線電話機の利用者に対し、見やすい着信履歴を提供することができ、また参照済みか否かでの次の対応の判断を容易にするという作用を有する。
【００１６】
本発明の第９の発明は、第６〜８のいずれかの発明において、制御手段は、第２の表示制御手段が第２の表示手段に最初に発呼者番号を表示すると、着信履歴表示要求をした内線電話機の内線番号を発呼者番号に関係付けてグループ着信履歴記憶手段に記憶することを特徴とする構内交換機であり、例えば、未応答の着信履歴を最初に見た人がその未応答の着信に対して、コールバック（かけ直し）等の対応をするような場合には、誰が最初に未応答の着信履歴を参照したかが分かるから、責任の所在を分りやすくするという作用を有する。
【００１７】
本発明の第１０の発明は、請求項１から請求項９のいずれか１に記載の発明において、制御手段は、着信信号に内線電話機のいずれかが応答したと判定したとき、発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号を応答情報とともにグループ着信履歴記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項１〜９のいずれかに記載の構内交換機であり、頻繁に内線グループに着信がないような場合やその他必要な場合に、内線着信グループに対する着信を漏れなく知ることができるため、状況に応じて様々な対応ができるため極めて便利であるという作用を有する。
【００１８】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【００１９】
（実施の形態１）
図１は本発明の実施の形態１における構内交換機の構成図、図２は、本発明の実施の形態１における内線電話機の内部構成図、図３は本発明の実施の形態１における内線電話機２の外観図、図４（ａ）は本発明の実施の形態１における第１の外線着信先テーブル図、図４（ｂ）は本発明の実施の形態１における第２の外線着信先テーブル図、図５は本発明の実施の形態１におけるグループ着信テーブル図、図６は本発明の一実施の形態におけるグループ着信ログテーブル図、図７は本発明の実施の形態１における内線電話機に対する機能キーテーブルの内容を示す図、図８は本発明の実施の形態１における内線電話機に表示されたグループ着信ログの内容を示す図である。
【００２０】
図１において、１は構内交換機、２，２ａ，・・，２ｎは内線電話機である。なお、内線電話機２は内線電話機２ａ，・・，２ｎの総称である。１１はアナログ電話回線との接続及び通信を行うアナログ外線インターフェイス、１２はデジタル電話回線との接続及び通信を行うデジタル外線インターフェイス、１３ａ〜１３ｎは内線電話機２をそれぞれ接続するための内線インターフェイス、１４はアナログ外線インターフェイス１１、デジタル外線インターフェイス１２、内線インターフェイス１３間の音声信号の接続及び切断を行うためのスイッチ手段である。
【００２１】
１５はアナログ外線インターフェイス１１やデジタル外線インターフェイス１２から電話回線への発信制御を行ったり、電話回線からアナログ外線インターフェイス１１やデジタル外線インターフェイス１２に対して着信があった場合に、後述の外線着信先テーブル１７ａから着信先の内線電話機２の内線番号や内線着信グループ番号等を取り出し、後述の制御手段１８に通知する外線制御手段、１５ａは外線制御手段１５に設けられた発呼者情報検出手段である。この発呼者情報検出手段１５ａは電話回線から着信の際、アナログ外線インターフェイス１１やデジタル外線インターフェイス１２を介して、電話回線から通知される発呼者情報を受信する。
【００２２】
次に、１６は内線インターフェイスを介して内線電話機２の表示制御、機能制御、通話制御等を行う内線制御手段、１６ａは以下説明する第１の表示制御手段、１６ｂは同じく以下説明する第２の表示制御手段である。第１の表示制御手段１６ａは、内線着信グループに着信したとき、内線電話機２にグループ着信したことを表示する後述の図３の表示ランプ２４ａ１〜２４ｊ１（以下、２４−１）を点灯、消灯する制御を行い、この着信グループ内のいずれの内線電話２も応答しなかった場合に、着信グループ内のすべての内線電話機２に対して表示ランプ２４−１を点灯するように要求し、この内線電話機２のいずれかが機能ボタン２４ａ２〜２４ｊ２（以下、２４−２）の中の着信グループログキーを操作して後述のグループ着信ログテーブル１７ｃの内容表示を要求したとき、内線着信グループ内の内線電話機２の表示ランプ２４−１を全て消灯するように内線電話機２に要求するものである。
【００２３】
なお、上記した着信グループログキーは、図３に示すように、内線電話機２に設けられたａ位置，・・，ｊ位置の表示機能付き機能ボタン２４ａ〜２４ｊ（以下、２４）の中で、所定位置の、例えば表示機能付き機能ボタン２４ａに対して、着信グループログテーブル１７ｃの内容を表示する機能が対応付けられたものである。この着信グループキーは一つの内線電話機２に対して、異なる内線着信グループ番号の着信グループログキーを割当てることができ、例えば、２４ａは内線着信グループ番号０１の着信グループログキー、２４ｂは内線着信グループ番号０２の着信グループログキーとして割当てることができる。他の機能ボタンも他の機能がそれぞれ付与される。
【００２４】
また第２の表示制御手段１６ｂは、着信グループログキーを操作してグループ着信ログテーブル１７ｃの内容表示を要求した際に、グループ着信ログテーブル１７ｃから着信グループログキーに対応する内線着信グループの着信履歴を取り出して、グループ着信ログテーブル内容表示を要求した内線電話機２の表示手段２７に表示するように制御するものである。
【００２５】
さて図１において、１７はプログラムや各種設定情報等を記憶する記憶手段、１７ａは外線着信先テーブル、１７ｂはグループ着信テーブル、１７ｃはグループ着信ログテーブル（本発明の実施の形態１におけるグループ着信履歴記憶手段）、１７ｄは機能キーテーブル、１７ｅは電話機別着信ログテーブルである。
【００２６】
そこで以下、記憶手段１７に格納される５つのテーブルについて説明する。第１のテーブルである外線着信先テーブル１７ａは、アナログ外線インターフェイス１１やデジタル外線インターフェイス１２に着信した呼の着信先を判定するために、外線インターフェイス１１、１２や発呼者情報検出手段１５ａで受信した発呼者情報と対応付けたものである。具体的には図４（ａ）（ｂ）に示すように、外線インターフェイス１１、１２毎に分配先電話番号を対応付けた第１の外線着信テーブルである図４（ａ）の外線着信先テーブルＡと、発呼者番号毎に分配先電話番号を対応付けた第２の外線着信テーブルである図４（ｂ）の外線着信先テーブルＢから構成される。
【００２７】
例えば、図４（ａ）において、外線着信先テーブルＡでは、アナログ外線インターフェイス１１に割当てられた番号（アナログ外線インターフェイス番号）０１には、内線番号Ｔｅｌ０１、Ｔｅｌ０２、Ｔｅｌ０３の３つが対応付けられており、また、デジタル外線インターフェイス１２に割当てられた番号（デジタル外線インターフェイス番号）０２には、内線番号Ｔｅｌ０４の一つだけが対応付けられる等している。従って、例えば、デジタル外線インターフェイス番号０２の外線インターフェイス１２に着信があった場合、この外線着信先テーブルＡが参照され、内線番号Ｔｅｌ０４が取り出され、内線番号０４に対応する内線電話機２に着信することになる。
【００２８】
また、図４（ｂ）の外線着信先テーブルＢでは、発呼者番号「１２３−４５××」には、内線着信グループのグループ０２とグループ０３が対応付けられ、発呼者番号「９２２−２２◇◇」には内線番号Ｔｅｌ０４やＴｅｌ０５が対応付けられている。従って、例えば、発呼者情報検出手段１５ａにより発呼者番号「１２３−４５××」が受信された場合、外線着信先テーブルＢが参照され、発呼者番号「１２３−４５××」に対応する内線着信グループ番号のグループ０２とグループ０３が取り出され、グループ０２及びグループ０３に対応する内線電話機２に着信することになる。
【００２９】
なお、発呼者情報検出手段１５ａが発呼者番号を受信した場合には、外線着信先テーブルＢが優先して参照され、この外線着信先テーブルＢに対応する分配先電話番号がないときには、次に外線着信先テーブルＡが参照され、着信先の内線電話機２を判定することになる。
【００３０】
続いて記憶手段１７に記憶された第２のテーブルであるグループ着信テーブル１７ｂは、電話回線等から着信があった場合に、内線着信グループ内の複数の内線電話機２に対し同時に着信するために用いられるものであり、少なくとも２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けるものである。なお、このグループ着信テーブル１７ｂは、内線電話機２や構内交換機１に接続したコンピュータ装置（図示せず）から設定することも可能である。この場合、コンピュータ装置とのインターフェイスを別途設ける必要がある。
【００３１】
このグループ着信テーブル１７ｂは、図５に示すように、各グループ番号（内線着信グループ番号）に対し、内線インターフェイス１３毎に割当てられた内線番号を２以上対応付けて設定することができる。例えば、図５においては、内線着信グループ番号０１には、内線番号Ｔｅｌ０１、Ｔｅｌ０２、Ｔｅｌ０３が対応付けられ、内線着信グループ番号０２には、内線番号Ｔｅｌ０３、Ｔｅｌ０４、Ｔｅｌ０５が対応付けられている。
【００３２】
また第３のテーブルであるグループ着信ログテーブル１７ｃは、内線着信グループ番号に対する着信があったとき、内線着信グループ番号に対する着信に対し内線着信グループに対応する内線電話機のいずれもが応答しなかったときに、発呼者情報検出手段１５ａで受信した発呼者番号を着信受信時刻、内線着信グループ番号等と関連付けて記憶部に記憶されるものである。具体的には図６に示すように、内線着信グループ番号、着信した呼の発呼者番号（着信ログ情報）、着信ログ情報が参照されたか否かの情報が対応付けられ、このグループ着信ログテーブル１７ｃに記憶される。
【００３３】
例えば、図６では、グループ番号０１に発呼者番号「１２３４５〇〇」から着信があり、まだこの情報がグループ番号０１に属する内線電話機２のいずれもが参照していない（参照：未）ことが記憶され、グループ番号１０に発呼者番号「３３１２３４５６７〇△」から着信があり、まだこの情報がグループ番号１０に属する内線電話機２のいずれかが参照した（参照：済）こと等が記憶されている。なお、この図６では省略しているが、グループ着信ログテーブル１７ｃには、後述する図８に示す内線電話機に表示される内容のように、着信グループ番号と発呼者番号、参照情報を関連付けるのに加え、更に着信時刻、応答状況、応答Ｔｅｌ（応答内線電話番号）、参照Ｔｅｌ（参照内線電話番号）、返答Ｔｅｌ（応答内線電話番号）をも関連付けている。また、内線電話機２から内線着信グループへの着信履歴についてもグループ着信ログテーブル１７ｃに登録される。
【００３４】
次に、第４のテーブルである機能キーテーブル１７ｄは、図３に示す表示ランプ２４−１と機能ボタン２４−２の組合わせにより構成された各表示機能付き機能ボタン２４と実行すべき機能とを対応付けるものである。内線電話機２の内線番号ごとに、それぞれ機能キーテーブル１７ｄが割当てられている。例えば、図７のように機能キーテーブル１７ｄが設定されているとすると、位置ａの表示機能付き機能ボタン２４ａは、内線着信グループ番号のグループ０１に対応するキーであり、グループ着信ログテーブル１７ｃのうちグループ番号０１の内容を表示する機能が設定され、位置ｂの表示機能付き機能ボタン２４ｂは、内線着信グループ番号のグループ０３に対応するキーであり、グループ着信ログテーブル１７ｃのうちグループ番号０３の内容を表示する機能に設定されている。従って、内線番号Ｔｅｌ０２の内線電話機２の利用者が、位置ａの表示機能付き機能ボタン２４ａを押下すると、内線番号Ｔｅｌ０２の機能キーテーブル１７ｄに基づいて、構内交換機１から内線電話機２にグループ番号０１のグループ着信ログテーブル１７ｃの内容が表示されることになる。
【００３５】
最後のテーブルである電話機別着信ログテーブル１７ｅは、電話回線からの着信先が内線番号であったとき、この内線番号を記憶するものである。この電話機別着信ログテーブル１７ｅに記憶されている着信履歴は、グループ着信ログテーブル１７ｃを参照する場合と同様に、内線電話機２の機能ボタン２４−２の他の１つにそれぞれ電話機別着信履歴表示機能を割当てることにより、内線電話機２のＬＣＤ等の表示手段２７に表示することが可能となる。
【００３６】
続いて図１において、１８は構内交換機１全体を制御する制御手段、１８ａは着信グループ制御手段である。ここで、着信グループ制御手段１８ａは、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブル１７ｂから着信先である内線着信グループ番号に対応付けられた内線番号を取り出して、この内線番号に対応する内線電話機２にそれぞれ着信信号を送信し、また着信の際に発呼者情報検出手段１５ａで受信した発呼者番号をグループ着信ログテーブル１７ｃに記憶させたり、電話回線からの着信先が内線番号であったとき、この内線番号に対応する内線電話機に着信信号を送信し、この内線番号に対応する電話機別着信ログテーブル１７ｅに記憶させること等の制御を行う。
【００３７】
ところで図２は内線電話機２の内部構成を示している。この図２において、２０は構内交換機１の内線インターフェイス１３に接続するための通信インターフェイス、２１は構内交換機１から出力される音声信号を出力するスピーカなどの音声出力手段、２２は音声を入力するためのマイク、２３は構内交換機１から出力される音声信号を音声出力手段２１に適切に出力するために音声処理を行うとともに、マイク２２から入力される音声信号を、通信インターフェイス２０を介して、構内交換機１に適切に出力する音声制御回路、２４‐１は上述した表示機能付き機能ボタン２４のＬＥＤ等の表示ランプ、２４‐２はそれぞれ機能を対応付けられる表示機能付き機能ボタン２４の機能ボタン、２５は電話番号の入力等に用いられるテンキーなどの入力手段である。２６は表示機能付き機能ボタン２４、入力手段２５が押下等によって入力がされたことを検出する入力検出手段である。２７はＬＣＤ等の表示手段であり、構内交換機１から内線電話機２が受信した情報が表示される。２８はフックスイッチ（図示せず）の状態を検出し、ハンドセット（図示せず）が電話機から持ち上げられているか否かを検出するフック検出手段、２９は内線電話機２全体の制御を行う制御手段である。
【００３８】
入力検出手段２６は、表示機能付き機能ボタン２４、入力手段２５からの入力があった場合にそれを検出して制御手段２９に通知する。また制御手段２９は、通信インターフェイス２０を介して、構内交換機１の表示制御手段１６ａ、１６ｂ等から送信される表示情報に基づき、表示内容を表示手段２７に表示させる。
【００３９】
ここで図３は、本発明の実施の形態１における内線電話機２の外観を示す。表示機能付き機能ボタン２４、そしてその機能ボタン２４‐２、表示ランプ２４‐１の構成は以上説明したとおりである。各表示機能付きボタン２４は入力手段２５の上方に配置されており、機能ボタン２４‐２と表示ランプ２４‐１とで隣接して構成される。従って、機能ボタン２４‐２と表示ランプ２４‐１の対応関係は一見して直ちに理解できる。さらに一体化して図３のように構成されてもよく、表示ランプ２４‐１はＬＣＤでもよい。
【００４０】
さて、図８は本発明の一実施の形態における内線電話機の表示手段に表示されたグループ着信ログの内容を示す図である。これは、表示機能付き機能ボタン２４が押下され、機能キーテーブル１７ｄに基づいて、押下した機能ボタン２４に対応する内線着信グループ番号（例えば、グループ０１）の着信履歴（グループ着信ログテーブル１７ｃの内容）が表示されている状態を示しており、右から着信時刻、発呼者番号、応答状況、応答Ｔｅｌ 、参照Ｔｅｌ 、返答Ｔｅｌの情報が表示されている。「着信時刻」は着信内線グループに着信があった時刻であり、「発呼者番号」は、着信内線グループへ着信した発信元の電話番号である。また「応答状況」は、内線着信グループに着信があった場合に、その着信内線グループの着信グループ番号に属する内線電話機２のいずれかが応答したかどうかの情報であり、「応答Ｔｅｌ」はその応答した内線電話機の内線番号である。「参照Ｔｅｌ」は、この着信履歴を最初に参照した内線電話機２の内線番号を表示するものであり、未だ着信履歴が内線着信グループ内のどの内線電話機からも参照されていなければ、何も表示されない。なお、内線番号まで表示しなくても、内線着信グループ内の内線電話機のいずれかが参照したか否かの情報（参照情報：例えば、参照有、参照無）を表示するようにいてもよい。「返答Ｔｅｌ」は着信履歴を表示させて、この着信履歴の発呼者番号を使用して外線発信によるコールバックをした内線電話機２の内線番号を表示するものであり、「応答状況」が“未応答”であった場合に、その未応答の呼に対し、どの内線電話機２の使用者が折り返し電話をかけたことを理解することができる。
【００４１】
以上のように構成された構内交換機について、図９、図１０の各フローチャート及び図１１、図１２の各シーケンスチャートを用いて、以下その動作を説明する。 ここで、図９は本発明の実施の形態１における構内交換機のグループ着信ログテーブルへの登録動作のフローチャート、図１０は本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のフローチャート、図１１は本発明の実施の形態１における構内交換機のグループ着信ログテーブルへの登録動作のシーケンスチャート、図１１は本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のシーケンスチャート、図１２は本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のシーケンスチャートである。
【００４２】
まず最初に、構内交換機のグループ着信ログテーブル１７ｃへの登録動作について、図９に基づいて説明する。
【００４３】
図９に示すように、電話回線からアナログ外線インターフェイス１１またはデジタル外線インターフェイス１２に対し着信信号が送信されると、外線インターフェイス１１、１２はその着信信号を検出する。外線インターフェイス１１，１２への着信信号が検出されると、外線制御手段１５は、発呼者情報検出手段１５ａにより着信の際に電話回線から発呼者情報が受信されたかどうかを判定し、その判定の結果、発呼者番号が受信されている場合には、外線着信先テーブル１７ａの外線着信先テーブルＢを参照して、対応する発呼者番号がないかどうかを判定し、対応する発呼者番号がある場合には、その外線着信先テーブルＢに基づき、また、対応する発呼者番号がない場合や発呼者情報検出手段１５ａで発呼者情報を受信しなかった場合には、外線着信先テーブル１７ａの外線着信先テーブルＡに基づき、着信すべき内線電話機の内線番号や内線着信グループ番号等を取り出す。取り出した内線番号や内線着信グループ番号を制御手段１８に通知する。外線着信先テーブル１７ａから取り出した番号が内線着信グループ番号であった場合（Ｓ１）、着信グループ制御手段１８ａは、グループ着信テーブル１７ｂ内を検索し、その内線着信グループ番号に対応する着信先の内線電話機２の内線番号をすべて取り出し（Ｓ２）、取り出した内線番号の内線電話機２すべてに対して、それぞれ内線インターフェイス１３を介して、着信信号を送信して、内線電話機２に着信を報知する（Ｓ３）。
【００４４】
その後、着信を報知した内線電話機２のいずれかがその着信信号に対して応答するかどうかが判定され（Ｓ４）、着信処理された内線着信グループ番号に属するいずれかの内線電話機２が応答した場合には、着信グループ制御手段１８ａにより、通話路をスイッチ手段１４等が制御されて、電話回線からの着信呼と応答した内線電話機２の通話接続制御が行われ、着信処理を終了する（Ｓ６）。一方、着信処理された内線着信グループ番号に属するいずれの内線電話機２も応答せずに、内線着信グループへの着信が放棄（発信元の電話機がオフフックされた等により着信が終了）されたときには、着信グループ制御手段１８ａは、グループ着信ログテーブル１７ｃに着信履歴情報として内線着信グループ番号、着信時刻、発呼者番号等を登録する（Ｓ７）。
【００４５】
さらに、着信グループ制御手段１８ａは、着信処理した内線着信グループ番号に属する内線電話機２の内線番号をグループ着信テーブル１７ｂで検索し、これを再度取り出す（Ｓ８）。次いで、未検索の内線電話機２がなくなるまでチェックしながら（Ｓ９）、機能キーテーブル１７ｄに基づいて、その取り出した内線番号に対応する各内線電話機２の表示機能付き機能ボタン２４のいずれかに着信グループログキーが設定されているかどうかを判定する（Ｓ１０）。着信グループログキーが設定されていると判定された場合、第１の表示制御手段により、表示機能付き機能ボタン２４の表示ランプ２４‐１のうち着信処理した内線着信グループ番号に対応する表示ランプを点灯し（Ｓ１１）、以下、順次、Ｓ８で取り出した内線番号の全てについてＳ９〜Ｓ１１についての処理を行い、Ｓ９で未検索の内線電話機２がなくなったとき、内線着信グループへの着信が終了する（Ｓ１２）。
【００４６】
なお、Ｓ６においてそのまま処理を終了するとして説明したが、この場合にもＳ７のように、グループ着信ログテーブル１７ｃに内線着信グループ番号、着信時刻、発呼者番号を登録するようにしてもよく、更に、着信信号に対して応答した旨の情報（図８でいう「応答状況」）や応答した内線電話機の内線番号（図８でいう「応答Ｔｅｌ」）を登録するようにしてもよい。
【００４７】
また、図１１の内線電話機からグループ着信ログテーブル１７ｃを参照する際の動作のシーケンスチャートは、図９で説明した内容と同様であるため、簡単に説明する。内線着信グループに着信があると、外線制御手段１５は、着信グループ制御手段１８ａに内線着信グループ番号を通知する（Ｓ３０）。着信グループ制御手段１８ａはその内線着信グループ番号に対応する着信先の内線電話機２の内線番号をすべて取り出し、取り出した内線番号の内線電話機２すべてに対して、内線制御手段１６に外線着信メッセージを送信し、内線インターフェイス１３を介して内線電話機２ａ（内線Ａ）に着信表示要求を行う（Ｓ３１）。
【００４８】
また内線電話機２のいずれもが応答せず、着信が放棄された場合には、外線制御手段１５は着信グループ制御手段１８ａを介して、内線制御手段１６に外線消失メッセージを送信し（Ｓ３２）、内線インターフェイス１３を介して内線電話機２ａ（内線Ａ）に着信消失表示要求を行う（Ｓ３３）。着信グループ制御手段１８ａは、外線消失メッセージを受信すると、グループ着信ログテーブル１７ｃに発呼者情報の蓄積を行う（Ｓ３４）。そして、着信グループ制御手段１８ａは内線電話機２ａ（内線Ａ）にグループ着信ログテーブル１７ｃのログ蓄積状況表示要求を行い（Ｓ３５）、第１の表示制御手段１６ａによって表示ランプ２４‐１に表示要求を行う（Ｓ３６）。
【００４９】
このように内線着信グループへの着信で未応答のものがあるという情報を表示ランプ２４‐１で表示することができるので、一見して未応答の着信があることを知ることができる
次に、構内交換機１に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブル１７ｃを参照する際の動作について、図１０を参照しながら以下具体的に説明する。
【００５０】
内線電話機２の機能ボタン２４‐２が押下されると、内線電話機２の入力検出手段２６により、機能ボタン２４‐２が押下されたことが検出され、その検出に基づいて、内線電話機２の制御手段２９により、その押下情報が通信インターフェイス２０を介して、構内交換機１に送信される。構内交換機１の制御手段１８は、その押下情報を受信すると、機能キーテーブル１７ｄを参照して、その押下された機能ボタン２４‐２がどの機能を実行するように設定されているかを判定する。判定の結果着信グループログキーであった場合には、グループ着信ログテーブル１７ｃのうち、その着信グループログキーの内線着信グループ番号対応する着信時刻、発呼者情報、参照情報等の着信履歴情報を参照し（Ｓ２０）、未だ内線電話機２の表示手段２７に表示されたことのない、いわゆる未参照の着信履歴情報が存在するか否かが判定される（Ｓ２１）。
【００５１】
着信履歴情報が存在すると判定した場合、第２の表示制御手段１６ｂは、存在する未参照の着信履歴情報を一つ取り出し、着信グループログキーを押下した内線電話機２の表示手段２７に取り出した着信履歴情報を表示ために、内線電話機２に対し、取り出した一つの着信履歴情報を送信する。一方、この着信履歴情報を受信した内線電話機２の制御手段２９は表示手段２７に受信した情報を表示する（Ｓ２２）。内線電話機２の表示手段２７に表示した着信履歴情報について、参照済という情報が関連付けられるようにグループ着信ログテーブル１７ｃに参照済情報が登録される（Ｓ２３）。
【００５２】
次に、グループ着信ログテーブル１７ｃに未参照の着信履歴情報がまだあるかどうかを判定し（Ｓ２４）、未参照の着信履歴情報が未だあると判定した場合には、Ｓ２２〜Ｓ２４の処理を未参照の着信履歴情報がなくなるまで繰り返す。Ｓ２４で内線電話機２の表示手段２７に表示すべき未参照の着信履歴がなくなったと判定した場合、第１の表示制御手段１６ａは、機能ボタン２４‐２を着信グループログキー（内線着信グループ番号が対応するものに限る）に割当てている内線電話機２の全てに対し、表示ランプ２４‐１を消灯させる要求を送信し、これを受けた内線電話機２の制御手段２９は表示ランプ２４‐１を消灯させ（Ｓ２５）、グループ着信ログテーブル１７ｃに登録されている着信履歴情報を内線電話機２に表示処理する動作を終了する。
【００５３】
例えば、グループ着信ログテーブル１７ｃが図６のように設定されており、機能キーテーブル１７ｄが図７のように設定されている場合には、内線番号Ｔｅｌ０２の内線電話機２のキー番号ａの機能ボタン２４ａ１が押下されると、機能ボタン２４ａ１が押下されたことを入力検出手段２６が検出し、制御手段２９により通信インターフェイス２０を介して、その押下情報が構内交換機１に送信される。構内交換機１の制御手段１８は、その押下情報を受信すると、機能キーテーブル１７ｄを参照して、その押下された機能ボタン２４ａ１がどの機能を実行するように設定されているかを判定する。
【００５４】
機能キーテーブル１７ｄには、内線番号Ｔｅｌ０２の機能ボタン２４ａは「着信グループ０１」のグループログキーであることから、グループ着信ログテーブル１７ｃに登録された「着信グループ０１」の着信履歴のうち、参照未である発呼者番号「１２３４５〇〇」に関する着信履歴（着信時刻等）を取り出して、内線番号０２の内線電話機２の表示手段２７に「１２３４５〇〇」に関する着信履歴を表示する。参照未である着信履歴情報は他に存在しないため、着信履歴情報の取り出しを終了する。そして、「着信グループ０１」に属する内線電話機２であって、かつ「着信グループ０１」のグループログキーを登録している内線電話機に対し、このグループログキーに対応する表示ランプ２４‐１を全て消灯するように要求し、その要求を受けた内線電話機２は、表示ランプ２４‐１を消灯する。
【００５５】
このように、内線電話機２の表示機能付き機能ボタン２４の１つに着信グループキーを割当て、このキーを押下することにより、このキーに対応する着信内線着信グループ番号に関連する内線電話機２のすべてが、この着信内線着信グループ番号に対するグループ着信に対して未応答であった場合でも、着信グループキーにより未応答であった着信についての情報を知ることができるようになる。一方で、頻繁に内線グループに着信があるような場合に、参照済みのものまで表示するとすれば、表示すべき着信履歴情報が多くなって見ずらくなるが、誰かが参照した場合には参照された着信履歴情報は表示されないので、そのような見ずらさから開放されることになる。なお、Ｓ２２〜Ｓ２４において内線電話機２に表示する着信履歴情報として未応答でかつ未参照のものを表示するようにしたが、頻繁に内線グループに着信がないような場合やその他必要な場合に、図８の上述の説明のように種々の情報を表示するようにすれば、内線着信グループに対する着信の詳細な情報を知ることができるため、状況に応じて様々な対応ができるためきわめて便利である。
【００５６】
なお、図１２については、図１０で説明した内容と同様であるため、簡単に説明する。内線電話機２（内線Ａ）の着信グループログキーが押下されると、その押下情報が通信インターフェイス２０を介して、構内交換機１の内線制御手段１６に送信され（Ｓ４１）、さらに機能キーテーブル１７ｄに基づき、ログ参照メッセージを着信グループ制御手段１８ａに送信される（Ｓ４２）。着信グループ制御手段１８ａはグループ着信ログテーブル１７ｃを参照し、第２の表示制御手段１６ｂに内線電話機２ａ（内線Ａ）にグループ着信ログテーブル１７ｃのログ内容表示要求を行い（Ｓ４３）、第２の表示制御手段１６ｂによって内線電話機２の表示手段２７に表示要求を行う（Ｓ４４）。
【００５７】
Ｓ４３においてログ内容表示要求を行うと、着信グループ制御手段１８ａはグループ着信ログテーブル１７ｃにログ参照済設定を行い、それ以降のログ参照メッセージに対してはグループ着信ログテーブル１７ｃのログ蓄積状況表示要求を行い（Ｓ４５）、第２の表示制御手段１６ｂによって表示手段２７に表示要求を行う（Ｓ４６）。
【００５８】
このように、着信グループログキーを押下することにより、このキーに対応する着信内線着信グループ番号に関連する内線電話機２のすべてが、この着信内線着信グループ番号に対するグループ着信に対して未応答であった場合でも、着信グループキーにより未応答であった着信についての情報を知ることができ、しかも参照済みのものまで表示すれば表示すべき着信履歴情報が多く見ずらくなるが、誰かが参照した場合には参照された着信履歴情報は表示されないので、そのような見ずらさから開放されることになる。
【００５９】
【発明の効果】
本発明は、電話回線から着信の際、電話回線から通知される発呼者情報を受信する発呼者情報検出手段と、少なくとも２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けることができるグループ着信テーブルと、電話回線からの着信先が内線着信グループ番号であったとき、グループ着信テーブルからグループ番号に対応付けられた内線番号を取り出して、内線番号に対応する内線電話機のそれぞれに着信信号を送信するとともに、発呼者情報検出手段で受信した発呼者番号をグループ着信履歴記憶手段に記憶させる制御手段とを有する構成としたので、内線グループ宛ての着信履歴を区別することができる構内交換機を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１における構内交換機の構成図
【図２】本発明の実施の形態１における内線電話機の内部構成図
【図３】本発明の実施の形態１における内線電話機２の外観図
【図４】（ａ）は本発明の実施の形態１における第１の外線着信先テーブル図
（ｂ）は本発明の実施の形態１における第２の外線着信先テーブル図
【図５】本発明の実施の形態１におけるグループ着信テーブル図
【図６】本発明の一実施の形態におけるグループ着信ログテーブル図
【図７】本発明の実施の形態１における内線電話機に対する機能キーテーブルの内容を示す図
【図８】本発明の実施の形態１における内線電話機に表示されたグループ着信ログの内容を示す図
【図９】本発明の実施の形態１における構内交換機のグループ着信ログテーブルへの登録動作のフローチャート
【図１０】本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のフローチャート
【図１１】本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のシーケンスチャート
【図１２】本発明の実施の形態１における構内交換機に接続された内線電話機からグループ着信ログテーブルを参照する際の動作のシーケンスチャート
【符号の説明】
１ 構内交換機
２ 内線電話機
１１ アナログ外線インターフェイス
１２ デジタル外線インターフェイス
１３ 内線インターフェイス
１４ スイッチ手段
１５ 外線制御手段
１５ａ 発呼者情報検出手段
１６ 内線制御手段
１６ａ 第１の表示制御手段
１６ｂ 第２の表示制御手段
１７ 記憶手段
１７ａ 外線着信先テーブル
１７ｂ グループ着信テーブル
１７ｃ グループ着信ログテーブル
１７ｄ 機能キーテーブル
１７ｅ 電話機別着信ログテーブル
１８ 制御手段
１８ａ 着信グループ制御手段
２０ 通信インターフェイス
２１ マイク
２２ スピーカ
２３ 音声制御回路
２４，２４ａ，・・，２４ｊ 表示機能付き機能ボタン
２４‐１，２４ａ１〜２４ｊ１ 表示ランプ
２４‐２，２４ａ２〜２４ｊ２ 機能ボタン
２５ 入力手段
２６ 入力検出手段
２７ 表示手段
２８ フック検出手段
２９ 制御手段
Claims (10)
- 複数の内線電話機を接続可能な構内交換機であって、
電話回線から着信したとき該電話回線から通知される発呼者情報を受信する発呼者情報検出手段と、
少なくとも２以上の内線番号を内線着信グループ番号と対応付けることができるグループ着信テーブルと、
前記電話回線からの着信先が前記内線着信グループ番号であったとき、前記グループ着信テーブルから前記内線着信グループ番号と対応付けられた内線番号を取り出して、該内線番号に対応する内線電話機のそれぞれに着信信号を送信するとともに、前記発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号をグループ着信履歴記憶手段に記憶させる制御手段とを備えたことを特徴とする構内交換機。 - 前記制御手段は、前記着信信号に対して前記内線電話機のいずれもが応答しなかったと判定したときのみ、前記発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号を前記グループ着信履歴記憶手段へ記憶させることを特徴とする請求項１記載の構内交換機。
- 前記制御手段は、前記電話回線からの着信先が内線番号であったとき、該内線番号に対応する内線電話機に着信信号を送信するとともに、該内線番号に対応して設けられた電話機別着信履歴記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項１または２に記載の構内交換機。
- 電話回線を接続するための外線インターフェイスと、
前記外線インターフェイスに着信した呼の着信先を記憶した外線着信先テーブルとを備え、
前記外線着信先テーブルには内線着信グループ番号が設定可能であることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の構内交換機。 - 前記着信信号に対して前記内線電話機のいずれもが応答しなかったと判定されたとき、第１の表示制御手段が前記内線電話機の第１の表示手段に未応答表示を行うことを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の構内交換機。
- 前記内線電話機からの着信履歴表示要求があったとき、前記グループ着信履歴記憶手段から着信時刻と前記発呼者番号を取り出して、前記内線電話機の第２の表示手段に該着信時刻と前記発呼者番号を表示する第２の表示制御手段が設けられたことを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の構内交換機。
- 前記第１の表示制御手段は、前記第２の表示制御手段が前記第２の表示手段に前記発呼者番号を表示させたとき、前記第１の表示手段に表示させた未応答表示を取消すことを特徴とする請求項６記載の構内交換機。
- 前記制御手段は、前記第２の表示制御手段が前記第２の表示手段に最初に前記発呼者番号を表示すると、該発呼者番号が参照済みであることを前記発呼者番号に関係付けて前記グループ着信履歴記憶手段に記憶することを特徴とする請求項６または７に記載の構内交換機。
- 前記制御手段は、前記第２の表示制御手段が前記第２の表示手段に最初に前記発呼者番号を表示すると、着信履歴表示要求をした内線電話機の内線番号を前記発呼者番号に関係付けて前記グループ着信履歴記憶手段に記憶することを特徴とする請求項６〜８のいずれかに記載の構内交換機。
- 前記制御手段は、前記着信信号に前記内線電話機のいずれかが応答したと判定したとき、前記発呼者情報検出手段が受信した発呼者番号を応答情報とともにグループ着信履歴記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項１〜９のいずれかに記載の構内交換機。
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