JP4464877B2 - ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザー - Google Patents

ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザー Download PDF

Info

Publication number
JP4464877B2
JP4464877B2 JP2005200606A JP2005200606A JP4464877B2 JP 4464877 B2 JP4464877 B2 JP 4464877B2 JP 2005200606 A JP2005200606 A JP 2005200606A JP 2005200606 A JP2005200606 A JP 2005200606A JP 4464877 B2 JP4464877 B2 JP 4464877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
cam
pressing member
engagement
hinge device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005200606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007016954A (ja
Inventor
政明 小名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advanex Motion Design Inc
Original Assignee
Strawberry Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Strawberry Corp filed Critical Strawberry Corp
Priority to JP2005200606A priority Critical patent/JP4464877B2/ja
Publication of JP2007016954A publication Critical patent/JP2007016954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4464877B2 publication Critical patent/JP4464877B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Description

本発明は、ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザーに関するものである。
従来から、車両(自動車)の運転席及び助手席にはサンバイザーが設けられている。
このサンバイザー52は、図20に図示したように運転席及び助手席の上部前方位置にして室内取付部51(ルーフ53の裏部分)に擺動自在に枢着されており、この室内取付部51に対してサンバイザー52を枢着するヒンジ装置(以下、従来例)は、室内取付部51から突設される軸部54をサンバイザー52に設けた軸受け部55に嵌挿連結する構造で、この軸部54の周面と軸受け部55の内面との間には適度な摩擦が生じるように構成されている。
また、図21に図示したように軸部54にはその回動によって径が変化する径大部54aが設けられ、この径大部54aにより軸受け部55内での回動に際して回動付勢力が生じるように構成され、この回動付勢力は、サンバイザー52が閉じた位置(図20中a)から所定角度開放回動させた位置(図20中b)までの間において該サンバイザー52を閉じた位置(図20中a)まで戻り付勢するように構成されており、サンバイザー52を所定角度開放回動させた位置(図20中b)から最大角度開放回動させた位置(図20中c)までの回動領域においては、サンバイザー52を持つ手を離した位置で回動停止した状態が保持される所謂フリーストップ作用が生じることになり、使用者が望む角度でサンバイザー52を保持することできることになる。
ところで、このサンバイザー52は、使用しないときには車両の天井部分に添設状態としているが、前述した従来例により常に戻り付勢された状態となる為、サンバイザー52の先端部分と天井部分との間に隙間が無い状態であり、よって、サンバイザー52を開放しようとする際、サンバイザー52に指が欠けずらく非常に不便であるという問題点がある。
また、近年、益々自動車に対して付加価値(高級感・高機能など)が要求される中、このサンバイザー52においても従来にないものが求められているが、従来例を具備した構造の場合、サンバイザー52が天井部分に勢い良く衝突して停止する構造のため、高級感に劣るなどの問題点がある。
本発明は、このような問題点に鑑み、従来にない作用効果を発揮する画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザーを提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
第一部材1に対して第二部材2を上下方向に回動自在に連結するヒンジ装置であって、前記第二部材2の自重による回動を阻止する第一回動阻止機構K1を有し、この第一回動阻止機構K1は、回動軸部3を軸に互いに相対回動自在に設けられる前記第一部材1の回動と共に回動するカム部4と、前記第二部材2の回動と共に回動するカム係合部5とを有し、前記カム部4と前記カム係合部5の少なくとも一方を係合付勢機構6の付勢に抗して前記回動軸部3の軸方向に移動自在に設けると共に、前記カム部4と前記カム係合部5が互いに係合することで、前記第二部材2の自重による回動を阻止するように構成されており、前記第一回動阻止機構K1により回動停止した回動停止位置P1から第二部材2を上方へ回動させた際、前記カム部4と前記カム係合部5とを係脱せしめて前記第一回動阻止機構K1による回動阻止機能を解除する回動阻止機能解除機構K3を有し、この回動阻止機能解除機構K3により回動阻止機能が解除されて自重により前記回動停止位置P1よりも下方へ回動する前記第二部材2に設けた前記カム係合部5の回動を規制して前記第二部材2の回動を阻止する第二回動阻止機構K2を有し、この第二回動規制機構K2により回動停止した回動停止位置P2から前記第二部材2を押し下げて回動させた際、前記カム部4と前記カム係合部5の突き合わせ端部同志の擦り合わせ摺動により前記第二部材2の回動を停止した位置で保持するフリーストップ機構Fを有することを特徴とするヒンジ装置に係るものである。
また、前記回動軸部3を軸に互いに相対回動自在に設けられる前記第一部材1の回動と共に回動する前記カム部4と、前記第二部材2の回動と共に回動する前記カム係合部5とを有し、前記カム部4と前記カム係合部5の少なくとも一方を係合付勢機構6の付勢に抗して前記回動軸部3の軸方向に移動自在に設けると共に、前記カム部4と前記カム係合部5が互いに係合することで、前記第二部材2の自重による回動を阻止する第一回動阻止機構K1を有し、この第一回動阻止機構K1により回動停止した回動停止位置P1から前記第二部材2を上方へ回動させた際、前記カム部4と前記カム係合部5とを係脱せしめて前記第一回動阻止機構K1による回動阻止機能を解除する回動阻止機能解除機構K3を有し、前記回動阻止機能解除機構K3は、前記回動軸部3を軸に前記係合付勢機構6の付勢部11及び前記カム係合部5に対して相対回動自在となり且つ前記付勢部11に付勢されることで前記カム係合部5を押圧する押圧部材9を前記回動軸部3に設け、前記第一回動阻止機構K1により回動停止位置P1に位置する前記第二部材2を上方に回動させて前記付勢部11に対して前記押圧部材9を相対回動させた際、前記付勢部11若しくは前記押圧部材9に設けた凹状部13に落ち込む凸状部14を前記押圧部材9若しくは前記付勢部11に設け、前記凸状部14が前記凹状部13に落ち込み該凸状部14を介して前記押圧部材9と前記付勢部11との間に生じていた隙間Sが減少することで、前記押圧部材9における前記カム係合部5に対する押圧力が減少して前記カム部4と前記カム係合部5とが係脱するように設けて構成されており、この回動阻止機能解除機構K3により回動阻止機能が解除されて自重により前記回動停止位置P1よりも下方へ回動する前記第二部材2に設けた前記カム係合部5の回動を阻止して前記第二部材2の回動を阻止する第二回動阻止機構K2を有し、この第二回動阻止機構K2は、前記カム係合部5に対する相対回動を規制する相対回動規制部10を前記押圧部材9に設け、前記凹状部13に前記凸状部14が落ち込むことで前記回動軸部3に対する回動が阻止された前記押圧部材9の相対回動規制部10により前記カム係合部5の回動が阻止されるように設けて構成されており、この第二回動規制機構K2により回動停止した回動停止位置P2から前記第二部材2を押し下げて回動させた際、前記押圧部材9とともに前記カム係合部5が回動する回動領域において、前記カム部4と前記カム係合部5の突き合わせ端部同志の擦り合わせ摺動により、前記第二部材2の回動を停止した位置で保持するフリーストップ機構Fを有することを特徴とする請求項記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記カム係合部5若しくは前記押圧部材9に設けたスライド凸部15をガイドするガイド凹部16を前記押圧部材9若しくは前記カム係合部5に設けて前記相対回動規制部10は構成されていることを特徴とする請求項記載のヒンジ装置に係るものである。
また、車両の室内取付部に対してサンバイザーを回動自在に連結するヒンジ装置を有し、このヒンジ装置には、前記室内取付部を前記第一部材1若しくは前記第二部材2とし、前記サンバイザーを前記第二部材2若しくは前記第一部材1とした前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ装置を用いたことを特徴とする車両用サンバイザーに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、従来にない動きから種々の秀れた作用効果を発揮する画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザーとなる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、第一回動阻止機構K1により回動停止状態で保持された回動停止位置P1から第二部材2を上方へ回動させた際、第一回動阻止機構K1による回動阻止機能が解除されて自重により第二部材2は回動停止位置P1よりも下方へ回動し得る状態となり、この自重により下方へ回動する第二部材2は第二回動阻止機構K2によりその回動を停止し、この第二回動規制機構K2により回動停止状態とされた回動停止位置P2から第二部材2を押し下げて回動させた際、フリーストップ機構Fによりこの第二部材2の回動を停止した位置で保持されることになる。
具体的には、例えば車両用サンバイザーに適用した場合(第一部材1を車両の室内取付部として、第二部材2をサンバイザーとした場合)には、室内取付部1に対してサンバイザー2を回動停止位置P1から上方へ手で押し上げて回動させてその手を離すと、自重によりサンバイザー2が前記回動停止位置P1よりも下方へ回動して回動停止位置P2で停止し、この回動停止位置P2から下方へサンバイザー2を手で回動させた際、フリーストップ作用が生じてサンバイザー2は該サンバイザー2を停止した位置で保持される。
言い換えれば、室内取付部1に対して回動停止位置P1にあるサンバイザー2を押し上げて離すと、サンバイザー2は前記回動停止位置P1よりも下方となる回動停止位置P2まで回動規制されるまで自重により回動し(この際、サンバイザー2と天井部分との間には指を入れるに十分な隙間が形成される。)、その後は、適宜サンバイザー2を手で押し下げ回動させて調整し、所望の位置で保持することができる。
従って、前述した従来から提案されるものと異なり、従来にない動きから極めて良好な使用状態が得られることになり、しかも、付加価値(高級感・高機能など)を付与することができる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示すように、室内取付部に対して回動自在に連結する車両用サンバイザーに適用した場合のもので、室内取付部を第一部材1とし、サンバイザー本体を第二部材2とし、この第一部材1に対して第二部材2を添設した状態から第二部材2を下方へ回動させて自由に開放状態(使用位置)とすることができる枢着構造に本発明のヒンジ装置Hを適用している(図1は運転席及び助手席の双方に設けた場合を示している。)。
本実施例では、第一部材1に対して上下方向に回動自在に配された第二部材2を所定回動位置で回動停止状態とする第一回動阻止機構K1を設けている。
具体的には、第一部材1(室内取付部)に連結する第一連結部17に回動軸部3を設け、第二部材2(サンバイザー本体)に連結する第一連結部材18a,第二連結部材18bから成る第二連結部18に、前記回動軸部3を回動自在に挿通・係合して軸受けするリング状のカム係合部5を設け、前記第一連結部17及び前記回動軸部3と共に回動する凹部8を有するカム部4を第一連結部17に設けている。即ち、第一連結部17の回動軸部3に回り止め状態にカム部4を被嵌している。
また、凸部7を有するカム係合部5を前記第二連結部18に設けている。即ち、カム部4と対向して係合する側に回動軸部3に対してスライド自在にカム係合部5を設けている。
即ち、カム部4に対して相対回動することで凹凸係合するカム係合部5を回動軸部3に対して係合離反方向にスライド移動自在に設けると共に、このカム部4が係脱するに際して離反方向に移動した際、係合方向に付勢する係合付勢機構6を設けている。具体的には、本実施例では、押さえ部19によって回動軸部3に被嵌状態に設けられる発条6a(コイルスプリング)によって、回動軸部3に回動自在にしてスライド自在に被嵌したカム係合部5を押圧付勢してカム部4とカム係合部5とを係合付勢し、カム部4とカム係合部5との凹凸係合が脱して回動するときにはこの発条6aに抗して回動することとなるように構成している。符号21はスペーサーである。
また、このカム係合部5の凸部7とカム部4の凹部8は、夫々軸部を間にした対向2ヵ所に設けられており、第一の凸部及びこれと係合する前記第一の凹部の相対回動軌跡位置を決定するこれらの形成位置の相対回動中心からの距離と、前記第二の凸部及びこれと係合する前記第二の凹部の相対回動軌跡位置を決定するこれらの位置の相対回動中心からの距離とが異なるように設定して、回動停止位置P1のときには前記第一の凸部,第二の凸部と前記第一の凹部,第二の凹部とが夫々係合となるが、開放方向に回動した際、前記第一の凸部及び前記第二の凸部は前記第二の凹部及び前記第一の凹部には夫々落ち込まずに夫々の周辺を通過して係合しないように構成されている。
従って、室内取付部1に対してサンバイザー本体2を回動すると、室内取付部1に設けられる第一連結部17の回動軸部3を軸にサンバイザー本体2に設けた第二連結部18のカム係合部5が回動する。即ち、回動軸部3に回り止め状態に設けたカム部4に対して、カム係合部5が回動することとなる。
従って、室内取付部1に対してサンバイザー本体2を回動して添設状態とすると、回動軸部3を軸として係合付勢機構6の発条6a(実際には、発条6aの端部に配され、回動軸部3に回り止め状態にして軸方向に移動自在に設けられるリング状の付勢部11)により押圧付勢されつつカム部4とカム係合部5とは相対回動して、カム係合部5の凸部7はカム部4の凹部8に凹凸係合する。
従って、係合付勢機構6による押圧付勢とこの凹凸のカム係合付勢によって添設状態が係合保持される。これが、サンバイザー本体2の自重による回動を所定回動位置で阻止する第一回動阻止機構K1である。
また、本実施例は、この第一回動阻止機構K1により回動停止した回動停止位置P1からサンバイザー本体2を上方へ回動させた際、第一回動阻止機構K1による回動阻止機能を解除する回動阻止機能解除機構K3を設けている。
この回動阻止機能解除機構K3は、回動軸部3を軸に係合付勢機構6の付勢部11及びカム係合部5に対して相対回動自在となり且つ該付勢部11に付勢されることで該カム係合部5を押圧するリング状の押圧部材9を回動軸部3に被嵌し、第一回動阻止機構K1により回動停止位置P1に位置するサンバイザー本体2を上方に回動させて付勢部11に対して押圧部材9を相対回動させた際、該付勢部11に設けた凹状部13に落ち込む凸状部14を前記押圧部材9に設け、この凸状部14が凹状部13に落ち込み該凸状部14を介して押圧部材9と付勢部11との間に生じていた隙間Sが減少することで、押圧部材9におけるカム係合部5に対する押圧力が減少してカム部4とカム係合部5とが係脱するように設けて構成されている。
具体的には、押圧部材9は、その背面にして軸部を介した対向二箇所に計二個の凸状部14が設けられている。
この凸状部14は、係合付勢機構6の付勢部11にして軸部を介した対向二箇所に計二個の凹状部13に落ち込むように構成されている。
この各凹状部13は、付勢部11に2つの凹状部が並設されており、具体的には、第一凹状部13Aと該第一凹状部13Aよりも深さの深い(高さの異なる)第二凹状部13Bが設けられている。
また、一の凸状部14及びこれと係合する前記一の凹状部13の相対回動軌跡位置を決定するこれらの形成位置の相対回動中心からの距離と、他の凸状部14及びこれと係合する他の凹状部13の相対回動軌跡位置を決定するこれらの位置の相対回動中心からの距離とが異なるように設定して、開放方向に回動した際、一の凸状部14及び他の凸状部14は他の凹状部13及び一の凹状部14には夫々落ち込まずに夫々の周辺を通過して係合しないように構成されている。
また、係合付勢機構6の付勢部11は、回動軸部3に被嵌される筒状部材20を介して付勢方向への移動にしてカム部4へ接近する方向への移動が規制されるように構成されている(移動規制機構12)。
この構成により、この凸状部14が第一凹状部13Aに落ち込んでいる際は、前述したカム部4とカム係合部5との係合と共に室内取付部1に対してサンバイザー本体2は回動位置が係合保持されることになり、サンバイザー本体2を上方に回動させてカム係合部5と押圧部材9が共同回動して該押圧部材9の凸状部14が第二凹状部13に落ち込んだ際、該凸状部14を介することで押圧部材9と付勢部11との間に生じていた隙間Sが減少し、このカム部4とカム係合部5との押圧接触力が減少して係脱する(図16,17参照)。これは前述した移動規制機構12により付勢部11がそれ以上カム部4に近付くことができない構成(所定間隔が保持される構成)だからである。この移動規制機構12を間に介することで、回動軸部3を軸方向にスライド移動する付勢部11とカム部4との最大接近位置が決められており、この付勢部11とカム部4との間でカム係合部5と押圧部材9とは、係合付勢機構6の付勢力が機能しない状態で回動軸部3を軸方向にして左右方向に移動し得ることになる(この際のカム係合部5と押圧部材9の移動量はカム係合部5の凸部7がカム部4の凹部8から係脱する距離(凸部7の高さ,凹部8の深さ)である。)。
このようにカム部4とカム係合部5との押圧接触力が減少して係脱することで、カム係合部5が押圧部材9により回動規制される(後述する第二回動阻止機構K2に係るカム係合部5のスライド凸部15が押圧部材9のガイド凹部16の一の端部に当接する)まで相対回動可能となり室内取付部1に対してサンバイザー本体2がその自重により下方へ回動するように構成されている。
また、本実施例は、この回動阻止機能解除機構K3により回動阻止機能が解除されて自重により前記回動停止位置P1よりも下方へ回動するサンバイザー本体2の回動を阻止する第二回動阻止機構K2を設けている。
この第二回動阻止機構K2は、カム係合部5に対する相対回動を規制する相対回動規制部10を押圧部材9に設け、凹状部13に凸状部14が落ち込むことで回動軸部3に対する回動が阻止された押圧部材9の相対回動規制部10によりカム係合部5の回動が阻止されるように設けて構成されている。
具体的には、押圧部材9は、その正面に前記カム係合部5の背面にして軸部を間に介した対向二箇所に設けられるスライド凸部15をガイドするガイド凹部16(相対回動規制部10)を設けており、このガイド凹部16内をスライド凸部15が移動する範囲をもってカム係合部5に対して相対回動し得るように構成され、スライド凸部15がガイド凹部16の左右の端部のいずれか一方に当接した状態においてカム係合部5若しくは押圧部材9の回動を継続すると該カム係合部5と押圧部材9とは動方向に共同回動するように構成されている。
つまり、回動阻止機能解除機構K3に係る凹状部13に凸状部14が落ち込むことで回動軸部3に対する回動が阻止された押圧部材9に対して相対回動させたカム係合部5は、スライド凸部15がガイド凹部16の左右の端部夫々に当接した際、その回動が規制されることになり、更に、スライド凸部15がガイド凹部16の端部に当接した状態においてカム係合部5を回動させた際には、カム係合部5と押圧部材9とは共同回動することになる。
また、押圧部材9は、その背面に当接する係合付勢機構6の付勢部11により押圧付勢されることでカム係合部5を押圧付勢し、よって、カム部4とカム係合部5とが係合付勢されるように構成されている。
また、回動軸部3の端部には第二連結部18(カム部4)を一方向(係合付勢機構6による付勢方向と逆方向)に付勢する付勢部材23(スプリング)が設けられており、この付勢部材23により、前述したカム係合部5が押圧部材9により回動規制されるまで相対回動している間(室内取付部1に対してサンバイザー本体2がその自重により下方へ回動する間)は、カム部4の凹部8にカム係合部5の凸部7が落ち込み係合しないように第二連結部18(カム係合部5)は一方向(係脱方向)に付勢されている。この付勢部材23の付勢力がカム係合部5に機能するのは、カム係合部5が押圧部材9により回動規制されるまで相対回動している間(室内取付部1に対してサンバイザー本体2がその自重により下方へ回動する間)は、押圧部材9に設けた凸状部14が付勢部11に設けた凹状部13(第二凹状部13)に落ち込むことと、前述した移動規制機構12とにより、カム係合部5に対して係合付勢機構6の付勢力は機能していない状態だからである。
また、本実施例は、この第二回動阻止機構K2による回動が阻止された回動停止位置P2からサンバイザー本体2を回動させた際、押圧部材9とともにカム係合部5が回動する回動領域において、このカム部4とカム係合部5の突き合わせ端部同志の擦り合わせ摺動によるフリーストップ作用が生じるフリーストップ機構Fが構成されている。
また、このカム部4とカム係合部5の突き合わせ端部同志の擦り合わせ摺動によるフリーストップ作用が生じる際、カム係合部5と共同回動する押圧部材9の凸状部14も係合付勢機構6の付勢部11を擦り合わせ摺動することによりフリーストップ作用が生じることになる。
以上の構成からなるヒンジ装置Hは、図3に図示したように半割れ構造のサンバイザー本体2に設けた連結用凹部内2aに第二連結部18が配されてサンバイザー本体2と一体化される。
本実施例に係るヒンジ装置Hを具備した車両用サンバイザーの動作を説明する。
回動停止位置P1に位置するサンバイザー本体2を押し上げる。この際、カム係合部5が回動することで押圧部材9も共同回動し、押圧部材9の凸状部14は付勢部11の第一凹状部13Aから係脱して第二凹状部13Bへ係合する。すると、押圧部材9と付勢部11との間に生じていた隙間Sが減少し、カム部4とカム係合部5とは押圧接触力が減少して係脱する。
続いて、このサンバイザー本体2を押し上げた手を離す若しくは押し上げた力を緩めると、サンバイザー本体2は、回動停止位置P1よりも下方に位置する回動停止位置P2まで自重で回動する。この際、押圧部材9はその凸状部14が付勢部11の第二凹状部13Bに係合しており、一方、カム部4はカム係合部5との係合が解除された状態であり、サンバイザー本体2の重みで第二連結部18に下方への力が加わることで、押圧部材9に対して相対回動する。すると、カム係合部5のスライド凸部15は押圧部材9のガイド凹部16内をスライド移動して該ガイド凹部16内をスライド移動し、ガイド凹部16の他端部へ当接することで回動が規制される。
続いて、サンバイザー本体2を手で下げると、その後は、どの位置でも手を離した位置で保持されることになる。この際、このカム部4とカム係合部5の突き合わせ端部同志の擦り合わせ摺動によるフリーストップ作用が生じている。また、カム係合部5は押圧部材9と共同回動しており、押圧部材9の凸状部14が係合付勢機構6の付勢部11に圧接することによってもフリーストップ作用が生じている。
続いて、サンバイザー機能の使用を止めるときにはサンバイザー本体2を上方へ押し上げる。この際、カム係合部5はスライド凸部15が押圧部材9のガイド凹部16の他端部に当接してカム係合部5と押圧部材9とは共同回動し、カム係合部5の凸部7がカム部4の凹部8に係合するとともに、押圧部材9の凸状部14が付勢部11の第一凹状部13Aに係合するとサンバイザー本体2は回動停止位置P1で停止することになる。
本実施例は上述のように構成したから、前述した従来から提案されるものと異なり、従来にない動きから極めて良好な使用状態が得られることになり、しかも、付加価値(高級感・高機能など)を付与することができる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の使用状態説明図である。 本実施例の使用状態説明図である。 本実施例を説明する斜視図である。 本実施例を示す斜視図である。 本実施例を示す分解斜視図である。 本実施例の説明断面図である。 本実施例の使用状態説明図である。 本実施例に係る要部を説明する斜視図である。 本実施例に係る要部を説明する斜視図である。 本実施例に係る要部を説明する斜視図である。 本実施例に係る要部の説明図である。 本実施例の動作説明図である。 本実施例の動作説明図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の説明断面図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の説明断面図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 従来例の動作説明図である。 従来例に係る要部の説明断面図である。
K1 第一回動阻止機構
K2 第二回動阻止機構
K3 回動阻止機能解除機構
P1 回動停止位置
P2 回動停止位置
F フリーストップ機構
1 第一部材
2 第二部材
3 回動軸部
4 カム部
5 カム係合部
6 係合付勢機構
9 押圧部材
10 相対回動規制部
11 付勢部
13 凹状部
14 凸状部
15 スライド凸部
16 ガイド凹部

Claims (4)

  1. 第一部材に対して第二部材を上下方向に回動自在に連結するヒンジ装置であって、前記第二部材の自重による回動を阻止する第一回動阻止機構を有し、この第一回動阻止機構は、回動軸部を軸に互いに相対回動自在に設けられる前記第一部材の回動と共に回動するカム部と、前記第二部材の回動と共に回動するカム係合部とを有し、前記カム部と前記カム係合部の少なくとも一方を係合付勢機構の付勢に抗して前記回動軸部の軸方向に移動自在に設けると共に、前記カム部と前記カム係合部が互いに係合することで、前記第二部材の自重による回動を阻止するように構成されており、前記第一回動阻止機構により回動停止した回動停止位置から第二部材を上方へ回動させた際、前記カム部と前記カム係合部とを係脱せしめて前記第一回動阻止機構による回動阻止機能を解除する回動阻止機能解除機構を有し、この回動阻止機能解除機構により回動阻止機能が解除されて自重により前記回動停止位置よりも下方へ回動する前記第二部材に設けた前記カム係合部の回動を規制して前記第二部材の回動を阻止する第二回動阻止機構を有し、この第二回動規制機構により回動停止した回動停止位置から前記第二部材を押し下げて回動させた際、前記カム部と前記カム係合部の突き合わせ端部同志の擦り合わせ摺動により前記第二部材の回動を停止した位置で保持するフリーストップ機構を有することを特徴とするヒンジ装置。
  2. 前記回動軸部を軸に互いに相対回動自在に設けられる前記第一部材の回動と共に回動する前記カム部と、前記第二部材の回動と共に回動する前記カム係合部とを有し、前記カム部と前記カム係合部の少なくとも一方を係合付勢機構の付勢に抗して前記回動軸部の軸方向に移動自在に設けると共に、前記カム部と前記カム係合部が互いに係合することで、前記第二部材の自重による回動を阻止する第一回動阻止機構を有し、この第一回動阻止機構により回動停止した回動停止位置から前記第二部材を上方へ回動させた際、前記カム部と前記カム係合部とを係脱せしめて前記第一回動阻止機構による回動阻止機能を解除する回動阻止機能解除機構を有し、前記回動阻止機能解除機構は、前記回動軸部を軸に前記係合付勢機構の付勢部及び前記カム係合部に対して相対回動自在となり且つ前記付勢部に付勢されることで前記カム係合部を押圧する押圧部材を前記回動軸部に設け、前記第一回動阻止機構により回動停止位置に位置する前記第二部材を上方に回動させて前記付勢部に対して前記押圧部材を相対回動させた際、前記付勢部若しくは前記押圧部材に設けた凹状部に落ち込む凸状部を前記押圧部材若しくは前記付勢部に設け、前記凸状部が前記凹状部に落ち込み該凸状部を介して前記押圧部材と前記付勢部との間に生じていた隙間が減少することで、前記押圧部材における前記カム係合部に対する押圧力が減少して前記カム部と前記カム係合部とが係脱するように設けて構成されており、この回動阻止機能解除機構により回動阻止機能が解除されて自重により前記回動停止位置よりも下方へ回動する前記第二部材に設けた前記カム係合部の回動を阻止して前記第二部材の回動を阻止する第二回動阻止機構を有し、この第二回動阻止機構は、前記カム係合部に対する相対回動を規制する相対回動規制部を前記押圧部材に設け、前記凹状部に前記凸状部が落ち込むことで前記回動軸部に対する回動が阻止された前記押圧部材の相対回動規制部により前記カム係合部の回動が阻止されるように設けて構成されており、この第二回動規制機構により回動停止した回動停止位置から前記第二部材を押し下げて回動させた際、前記押圧部材とともに前記カム係合部が回動する回動領域において、前記カム部と前記カム係合部の突き合わせ端部同志の擦り合わせ摺動により、前記第二部材の回動を停止した位置で保持するフリーストップ機構を有することを特徴とする請求項記載のヒンジ装置。
  3. 前記カム係合部若しくは前記押圧部材に設けたスライド凸部をガイドするガイド凹部を前記押圧部材若しくは前記カム係合部に設けて前記相対回動規制部は構成されていることを特徴とする請求項記載のヒンジ装置。
  4. 車両の室内取付部に対してサンバイザーを回動自在に連結するヒンジ装置を有し、このヒンジ装置には、前記室内取付部を前記第一部材若しくは前記第二部材とし、前記サンバイザーを前記第二部材若しくは前記第一部材とした前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ装置を用いたことを特徴とする車両用サンバイザー。
JP2005200606A 2005-07-08 2005-07-08 ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザー Expired - Fee Related JP4464877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005200606A JP4464877B2 (ja) 2005-07-08 2005-07-08 ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005200606A JP4464877B2 (ja) 2005-07-08 2005-07-08 ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007016954A JP2007016954A (ja) 2007-01-25
JP4464877B2 true JP4464877B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=37754283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005200606A Expired - Fee Related JP4464877B2 (ja) 2005-07-08 2005-07-08 ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4464877B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5912512B2 (ja) * 2011-12-21 2016-04-27 吉田プラ工業株式会社 化粧料容器
JP2022018297A (ja) * 2020-07-15 2022-01-27 トヨタ紡織株式会社 乗物用サンバイザ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007016954A (ja) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7506406B2 (en) Door checker for automobile
JP5064760B2 (ja) 動力打ち込み機のための固定手段供給装置
US7000972B2 (en) Sun visor for use with vehicles
JP5039015B2 (ja) 車両のドアハンドル装置
JP5181525B2 (ja) ダンパ及びこのダンパを具備した車両用シート
JPH0620858B2 (ja) 可倒式ミラーの手動調整装置
JP4904078B2 (ja) ドアクローザー
WO2011121854A1 (ja) ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器
JP4464877B2 (ja) ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた車両用サンバイザー
JP2007118840A (ja) 車両用リクライナ装置
JP5172725B2 (ja) 回動装置
JPH11206499A (ja) シートリクライニング装置
JP2009197908A (ja) ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器
JP6794007B2 (ja) 車両ドア用開閉調節装置
WO2014192422A1 (ja) 車両用スライドレール装置
KR101190950B1 (ko) 이동체의 로크기구
JP6017333B2 (ja) 車両用収納装置
JP6764603B2 (ja) 車両ドア用開閉調節装置
JP6730210B2 (ja) 引戸停止装置
JP4467550B2 (ja) ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器
JP2006182149A (ja) コンソールボックス
JP2012127168A (ja) ヒンジ装置
JP4450308B2 (ja) 車両用シートのリクライニング装置
JP2819099B2 (ja) 車両用収納装置
JP4455573B2 (ja) ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100121

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees