JP4450308B2 - 車両用シートのリクライニング装置 - Google Patents

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本発明は、背凭シートを座席シートに回動自在に取付けて、荷室位置や前倒れ位置等の背凭シートの位置の変更や、傾斜角度の調節可能な車両用シートのリクライニング装置に係るものである。
従来、背凭シートの傾斜角度を調節し、調節した角度を傾斜調節用円弧ギヤにロック部材のロックギヤ部を係合させてロックする車両用シートのリクライニング装置は周知である。
また、車両用シートのリクライニング装置の操作レバーを操作すると、自動的に背凭シートを前倒れさせ、これと同時に、車両用シート全体を前側に移動させるウォークイン装置も公知である。
このウォークイン装置は、ロック部材と傾斜調節用円弧ギヤの噛み合いに、着座位置メモリ手段のメモリプレートを介在させ、一旦前倒れさせた背凭シートを所定角度まで傾斜調節用円弧ギヤを飛ばして起立させるように、メモリプレートにロック部材を当接して傾斜調節用円弧ギヤの噛み合いを阻止し、所定位置でメモリプレートの回動を停止させて、メモリプレートに対してロック部材を摺接させて傾斜調節用円弧ギヤに噛み合せている。
このウォークイン装置は、車両用シートの後席への乗降を容易にさせるためのものであるから、背凭シートは単に前倒れさせているだけでロックされていないので、背凭シートをそのままにしては走行できない。
また、テーブルのように背凭シートを倒した位置でロックすることも想定していない。
この場合、単に傾斜調節用円弧ギヤの前側に前倒れ係合溝を形成したのでは、ロック部材の噛み合いが不確実になる。
公知例の着座位置メモリ手段は、メモリプレートを傾斜調節用円弧ギヤと同一軸心にて回動させてロック部材の噛み合いを阻止するに当たって、バネ弾力によりロック部材をメモリプレートに押し付けてメモリプレートとロック部材を一体回動させて行っている。
そのため、座席シートの上方に重なった位置から着座位置までバネ弾力のみによってメモリプレートをロック部材と共に回動させるのは困難であり、回動中にロック部材がメモリプレートに対して滑って、ロック部材が所定位置以外の場所で係合するという不具合が発生する。
また、傾斜調節用円弧ギヤおよびメモリプレートの径を大きくして、ロック部材の押し付けを強くするため、装置が大型化する。
特公平4−25805号公報
前倒れ位置・荷室位置・最前傾着座位置・傾斜調節位置の各位置での作動が不確実な点、装置の大型化。
本発明は、座席シート2に回動自在に取付けた背凭シート3を、通常着座姿勢において最も前傾状態の最前傾着座位置Fおよび最前傾着座位置Fより後側に任意に倒した傾斜調節位置Cと、前記最前傾着座位置Fより前方回動して略垂直に起立した荷室位置Nと、該荷室位置Nより前側に倒して座席シート2の上方に重なる前倒れ位置Tとに変位するように構成し、前記背凭シート3の背凭側ブラケット7にはロックギヤ部10を有するロック部材8をロック取付軸9により回動自在に設け、前記座席シート2の座席側ブラケット5には前記背凭シート3の回動中心の背凭取付軸6を中心とした円弧状であって前記最前傾着座位置Fを含めて前記荷室位置Nより後側に傾斜調節用円弧ギヤ11を形成し、該傾斜調節用円弧ギヤ11よりも背凭側ブラケット7の傾斜方向前側の座席側ブラケット5には前倒れ位置Tで背凭シート3を固定する前倒れ係合溝12を形成し、前記座席側ブラケット5には、最前傾着座位置F又は前倒れ位置Tの何れか一方側でロックしたロック部材8を離脱させて背凭シート3を回動させると前記荷室位置Nを通過して最前傾着座位置F又は前倒れ位置Tの何れか他方側でロック部材8をロックさせる着座位置メモリ手段14を設け、該着座位置メモリ手段14はメモリプレート15を前記背凭取付軸6より傾斜調節用円弧ギヤ11に近い側にずれた位置に設けたメモリ取付軸16に回動自在に取付けて構成し、メモリプレート15の外周にはメモリ取付軸16を中心とする円弧状であって前記ロック部材8に設けた係合体18が乗り上げると前記ロック部材8をアンロック状態のままロック部材8と一体回動するように案内する案内面17を形成し、前記座席側ブラケット5には最前傾着座位置F及び前倒れ位置Tになると前記メモリプレート15の回動を停止させて前記ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11又は前倒れ係合溝12に係合させる前後ストッパ23、24を設けた車両用シートのリクライニング装置としたものである。
本発明は、前記傾斜調節用円弧ギヤ11は前記背凭取付軸6より上方の前記座席側ブラケット5に形成した車両用シートのリクライニング装置としたものである。
本発明は、前記係合体18は前記背凭取付軸6と平行方向の軸形状に形成した車両用シートのリクライニング装置としたものである。
請求項1の発明では、テーブルとなる前倒れ位置Tおよび最前傾着座位置Fにて、確実にロックさせる。
請求項2の発明では、リクライニング装置を小型にしてロック部材8および操作機構を背凭シートに設けることができる。
請求項3の発明では、メモリプレート15を確実に揺動ロック部材8と共に回動させ、摺接抵抗を減少させて、揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11に確実に係合させる。
本発明の実施例を図面により説明すると、1は車両用シート、2は座席シート、3は座席シート2に回動自在に取付けた背凭シートであり、背凭シート3は、前側に倒すことで座席シート2の上方に重ねてテーブルのように背凭シート3の後面が略平らとなる前倒れ位置Tと、略垂直に起立して車両用シート1の後側の空間を拡大する荷室位置Nと、着座姿勢で最も急な前傾斜状態の最前傾着座位置Fおよび最前傾着座位置Fより後側に任意に倒した傾斜調節位置Cとに傾斜するように構成している。
5は座席側ブラケットであり、実施例では図示は省略するが、車体側に固定のスライドレールのロアーレールに対して摺動するアッパーレールに固定している。座席側ブラケット5には背凭取付軸6により背凭側ブラケット7を回動自在に取付ける。
背凭側ブラケット7には揺動ロック部材8の基部をロック取付軸9により回動自在に取付け、揺動ロック部材8の先端の前記背凭取付軸6に向いた側にはロックギヤ部10を形成する。
座席側ブラケット5には前記揺動ロック部材8のロックギヤ部10が継脱する傾斜調節用円弧ギヤ11を形成する。傾斜調節用円弧ギヤ11は、背凭取付軸6を中心とした円弧状に最前傾着座位置Fを含めて前記荷室位置Nより後側に形成し、荷室位置Nで揺動ロック部材8が係合すると荷室状態となり、最前傾着座位置Fより後側で係合すると傾斜調節可能状態となる。
傾斜調節用円弧ギヤ11よりも背凭側ブラケット7の傾斜方向前側の座席側ブラケット5には前倒れ位置Tで背凭シート3を固定する前倒れ係合溝12を形成する。
しかして、座席側ブラケット5には、前倒れ係合溝12に係合した揺動ロック部材8を離脱させて背凭シート3を起こすと、荷室位置Nを通過して最前傾着座位置Fでロック固定させる着座位置メモリ手段14を設ける。着座位置メモリ手段14はメモリプレート15を背凭取付軸6より傾斜調節用円弧ギヤ11に近い側にずれた位置にメモリ取付軸16により回動自在に取付け、メモリプレート15の周縁にはメモリ取付軸16を中心とする円弧状の案内面17を形成し、案内面17には前記揺動ロック部材8に設けた係合体18を当接させる。
係合体18は背凭取付軸6と平行方向のピン(軸)形状に形成され、後述する操作機構20のカム体21により案内面17に押し付けられるとメモリプレート15を揺動ロック部材8(背凭シート3)と共に回動させ、メモリプレート15の移動が停止すると、案内面17を摺接して、揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11に係合させるように構成する。
前記座席側ブラケット5には、着座位置メモリ手段14のメモリプレート15の移動を停止させる前後ストッパ23、24を設ける。メモリプレート15はバネ25により常時前側移動するように付勢され、前前ストッパ23に当接して移動停止状態となっている。この状態ではメモリプレート15の前側に前倒れ係合溝12が位置するように配置している。
この場合、メモリプレート15の案内面17は、中央が前記背凭取付軸6より離れ、その前後両端が背凭取付軸6に近づく円弧形状に形成する。
即ち、メモリプレート15の案内面17は、メモリ取付軸16を中心とする円弧形状に形成することにより、係合体18の移動方向と案内面17との交差角度を大にし、係合体18が案内面17を押すようにして当接抵抗を大きくし、これによりメモリプレート15を揺動ロック部材8と確実に共周りさせる(図3)。
換言すると、係合体18は、案内面17の両端側では移動方向に対して案内面17が壁のように作用して、メモリプレート15を揺動ロック部材8と確実に共周りさせる、
しかして、揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11に係合させた最前傾着座位置Fにおいて、揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11から離脱させると、座席側ブラケット5に対して背凭側ブラケット7は回動自由状態になり、背凭側ブラケット7を背凭取付軸6中心に前後回動させて背凭シート3の傾斜角度を調節し、その後再び揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11に係合させてこの背凭シート3の傾斜状態を保持する。
この場合、着座位置メモリ手段14のメモリプレート15はバネ27により常時前側移動するように付勢され、前ストッパ23に当接して移動停止状態となっているから、最前傾着座位置Fより後側に倒した背凭シート3を、揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11から離脱させて起こすと、略垂直に起立した荷室位置Nとなり、背凭シート3の後側に荷室スペースを形成できる。
しかして、荷室位置Nまたは最前傾着座位置Fにおいて、傾斜調節用円弧ギヤ11から揺動ロック部材8を離脱させて背凭シート3を前側に少し起こすと、揺動ロック部材8の係合体18は着座位置メモリ手段14のメモリプレート15の案内面17に乗り上げ、座席側ブラケット5の外周に設けた傾斜調節用円弧ギヤ11とは係合不能状態となり、バネ25によりメモリプレート15の案内面17に強く押し付けられている揺動ロック部材8の係合体18はメモリプレート15との摩擦抵抗により着座位置メモリ手段14と共に回動し、メモリプレート15が前ストッパ23に当接して移動停止状態となると、揺動ロック部材8の係合体18がメモリプレート15の案内面17上を摺動し、案内面17の前側端縁を通過すると、背凭シート3が座席シート2の上方に重なった前倒れ位置Tとなって、このとき、案内面17の前側端縁を通過した揺動ロック部材8の係合体18は案内面17から外れてすぐにバネ25の弾力により前倒れ係合溝12に係合して、背凭シート3を前倒れ位置Tに保持する。
反対に、前倒れ位置Tにおいて、揺動ロック部材8を座席側ブラケット5の前倒れ係合溝12から離脱させると、揺動ロック部材8の係合体18は着座位置メモリ手段14の半径方向に対して離れるので、この状態で少し背凭シート3を起こすと、揺動ロック部材8の係合体18が着座位置メモリ手段14の案内面17に乗り上げ、座席側ブラケット5の外周に設けた傾斜調節用円弧ギヤ11とは係合不能状態となり、バネ25により着座位置メモリ手段14の案内面17に強く押し付けられている揺動ロック部材8の係合体18は着座位置メモリ手段14との摩擦抵抗により着座位置メモリ手段14と共に回動し、着座位置メモリ手段14の端縁が後ストッパ24に当接すると、着座位置メモリ手段14の回動は停止し、この状態で更に背凭シート3を起こすと、揺動ロック部材8の係合体18は案内面17を摺接し、案内面17から外れるとすぐにバネ25の弾力により傾斜調節用円弧ギヤ11に係合する。
この場合、着座位置メモリ手段14のメモリプレート15は、背凭シート3が荷室位置N位置を過ぎたとき後ストッパ24に当たるように配置しているから、前倒れ位置Tから背凭シート3を起こすと、荷室位置N位置を過ぎて最前傾着座位置Fで停止し、すぐに着座可能となり、操作性を向上させる。
したがって、前記前ストッパ23は前倒れ位置Tより少し手前に、後ストッパ24は荷室位置Nを過ぎて最前傾着座位置Fのときの夫々で、着座位置メモリ手段14のメモリプレート15の端縁が当たるように相対的に配置する。
しかして、操作機構20は、カム体21の上下中間部を横軸30により背凭側ブラケット7に回動自在に取付け、カム体21の下部を揺動ロック部材8のカム面31に当接させる。カム体21の上部にはピン32を設け、ピン32はレバー33の一端に設けた長孔35に係合させる。レバー33は軸36により背凭側ブラケット7に回動自在に取付け、レバー33の他端には前記カム体21が揺動ロック部材8をロック方向に移動させるように付勢する前記バネ25を係止する。なお、レバー33には図示は省略するが、背凭シート3の所定位置に設けたレバ−あるいはノブにより構成する操作部材に接続する。
(実施例の作用)
操作部材を操作してレバー33を回動させると、レバー33の長孔35が回動し、これにより長孔35にピン32が係合しているカム体21を回動させ、カム体21は揺動ロック部材8のカム面31に当接して揺動ロック部材8のロックギヤ部10を傾斜調節用円弧ギヤ11から離脱させ、背凭側ブラケット7は座席側ブラケット5に対して回動自由状態になり、この状態で背凭シート3を前後回動させて傾斜位置を調節し、次に、操作部材を離すと、バネ25の弾力によりカム体21が回動し、カム体21は揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11に係合させてロックする。
しかして、操作部材を操作して揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11から離脱させて、背凭シート3を前側に倒すと、背凭シート3は座席シート2の上に重なった前倒れ位置T状態になり、背凭シート3が前倒れ位置T状態になると、揺動ロック部材8のロックギヤ部10は座席側ブラケット5の前倒れ係合溝12に係合してロックされ、前倒れ位置T状態を保持する。
次に、前倒れ位置T状態において(図4)、揺動ロック部材8を座席側ブラケット5の前倒れ係合溝12から離脱させてアンロックにさせると、揺動ロック部材8の係合体18は着座位置メモリ手段14のメモリプレート15の半径方向に対して離れるので、この状態で少し背凭シート3を起こすと、揺動ロック部材8の係合体18がメモリプレート15の案内面17に乗り上げ、座席側ブラケット5の外周に設けた傾斜調節用円弧ギヤ11とは係合不能状態となる(図5)。
一方、揺動ロック部材8の係合体18はバネ25によりメモリプレート15の案内面17に強く押し付けられているから、背凭シート3を起こすと、メモリプレート15は揺動ロック部材8の係合体18との摩擦抵抗により揺動ロック部材8と共にメモリ取付軸16中心に回動する(図6)。
この場合、メモリプレート15の案内面17は、中央が前記背凭取付軸6より離れ、その前後両端が背凭取付軸6に近づく円弧形状に形成しているから、係合体18の移動方向と案内面17との交差角度を大きくして係合体18の当接抵抗が大きくし、これによりメモリプレート15を揺動ロック部材8と確実に共周りさせる(図3)。
また、メモリプレート15の案内面17は、メモリ取付軸16を中心とする円弧形状に形成することにより、製造を容易にする。
しかして、着座位置メモリ手段14のメモリプレート15が揺動ロック部材8と共に回動すると、メモリプレート15の端縁が後ストッパ24に当接し(図6)、メモリプレート15の回動は停止し、この状態で更に背凭シート3を起こすと、揺動ロック部材8の係合体18は案内面17を摺接し(図7)、案内面17から外れるとすぐにバネ25の弾力により傾斜調節用円弧ギヤ11に係合する(図8)。
この場合、後ストッパ24は、背凭シート3が荷室位置Nを過ぎたときメモリプレート15に当たるように配置しているから、前倒れ位置Tから背凭シート3起こすと、荷室位置Nを過ぎて最前傾着座位置Fで停止し、すぐに着座可能となり、操作性を向上させる。
また、揺動ロック部材8のロックギヤ部10が傾斜調節用円弧ギヤ11に係合している最前傾着座位置Fにおいて、揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11から離脱させてアンロックにさせ、背凭シート3を起こして揺動ロック部材8のロックギヤ部10を傾斜調節用円弧ギヤ11の内の最前方部分に係合させると、車両用シート1の後方に広いスペースを形成する荷室位置Nとなる(図10)。
しかして、反対に、前記した最前傾着座位置Fまたは荷室位置Nから前倒れ位置Tにするとき(図9)、揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11から離脱させてアンロックにさせ、背凭シート3を起こすと、揺動ロック部材8の係合体18は着座位置メモリ手段14のメモリプレート15の半径方向に対して離れて、この状態で更に少し背凭シート3を起こすと、揺動ロック部材8の係合体18がメモリプレート15の案内面17の後側に乗り上げ、座席側ブラケット5の外周に設けた傾斜調節用円弧ギヤ11とは係合不能状態となって、背凭シート3を前に倒すと、メモリプレート15は揺動ロック部材8の係合体18との摩擦抵抗により揺動ロック部材8と共にメモリ取付軸16中心に回動し、背凭シート3が座席シート2の上方に重なった前倒れ位置Tとなる少し前にメモリプレート15の端縁が前ストッパ23に当接し(図11)、メモリプレート15の回動は停止し、この状態で更に背凭シート3は前に倒れて前倒れ位置Tとなり、このとき、案内面17を摺接した揺動ロック部材8の係合体18は案内面17から外れてすぐにバネ25の弾力により前倒れ係合溝12に係合する。
しかして、係合体18は背凭取付軸6と平行方向のピン(軸)形状に形成しているから、案内面17に点接触で押し付けられ、メモリプレート15を確実に揺動ロック部材8と共に回動させる。
また、係合体18は、メモリプレート15の移動が停止して、案内面17を摺接するとき、摺接抵抗を減少させて、揺動ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11に確実に係合させる。
シートの回動停止位置を示す概略側面図。 リクライニング装置の側面図。 本願の原理説明図。 前倒れ位置Tの側面図。 係合体がメモリプレートに乗り上げた側面図。 メモリプレートの回動状態側面図。 メモリプレートの停止状態側面図。 最前傾着座位置Fで係合体がメモリプレートから外れた側面図。 傾斜調節位置Cの側面図。 シートの回動停止位置を示す側面図。 前倒れ位置Tへの移行状態側面図。
符号の説明
1…車両用シート、2…座席シート、3…背凭シート、5…座席側ブラケット、6…背凭取付軸、7…背凭側ブラケット、8…揺動ロック部材、9…ロック取付軸、10…ロックギヤ部、11…傾斜調節用円弧ギヤ、12…前倒れ係合溝、14…着座位置メモリ手段、15…メモリプレート15、16…メモリ取付軸、17…案内面、18…係合体、20…操作機構、21…カム体、23…前ストッパ、24…後ストッパ、25…バネ、27…バネ、30…横軸、31…カム面、32…ピン、33…レバー、35…長孔、36…軸。

Claims (3)

  1. 座席シート2に回動自在に取付けた背凭シート3を、通常着座姿勢において最も前傾状態の最前傾着座位置Fおよび最前傾着座位置Fより後側に任意に倒した傾斜調節位置Cと、前記最前傾着座位置Fより前方回動して略垂直に起立した荷室位置Nと、該荷室位置Nより前側に倒して座席シート2の上方に重なる前倒れ位置Tとに変位するように構成し、前記背凭シート3の背凭側ブラケット7にはロックギヤ部10を有するロック部材8をロック取付軸9により回動自在に設け、前記座席シート2の座席側ブラケット5には前記背凭シート3の回動中心の背凭取付軸6を中心とした円弧状であって前記最前傾着座位置Fを含めて前記荷室位置Nより後側に傾斜調節用円弧ギヤ11を形成し、該傾斜調節用円弧ギヤ11よりも背凭側ブラケット7の傾斜方向前側の座席側ブラケット5には前倒れ位置Tで背凭シート3を固定する前倒れ係合溝12を形成し、前記座席側ブラケット5には、最前傾着座位置F又は前倒れ位置Tの何れか一方側でロックしたロック部材8を離脱させて背凭シート3を回動させると前記荷室位置Nを通過して最前傾着座位置F又は前倒れ位置Tの何れか他方側でロック部材8をロックさせる着座位置メモリ手段14を設け、該着座位置メモリ手段14はメモリプレート15を前記背凭取付軸6より傾斜調節用円弧ギヤ11に近い側にずれた位置に設けたメモリ取付軸16に回動自在に取付けて構成し、メモリプレート15の外周にはメモリ取付軸16を中心とする円弧状であって前記ロック部材8に設けた係合体18が乗り上げると前記ロック部材8をアンロック状態のままロック部材8と一体回動するように案内する案内面17を形成し、前記座席側ブラケット5には最前傾着座位置F及び前倒れ位置Tになると前記メモリプレート15の回動を停止させて前記ロック部材8を傾斜調節用円弧ギヤ11又は前倒れ係合溝12に係合させる前後ストッパ23、24を設けた車両用シートのリクライニング装置。
  2. 請求項1において、前記傾斜調節用円弧ギヤ11は前記背凭取付軸6より上方の前記座席側ブラケット5に形成した車両用シートのリクライニング装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記係合体18は前記背凭取付軸6と平行方向の軸形状に形成した車両用シートのリクライニング装置。
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