JP2005350050A - リクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、前席に着座する乗員がシートバックの傾倒角度を調整する手間を少なくする中立位置復帰機構を備えたリクライニング装置で、その中立位置復帰機構を内部に収納し、小型で軽量化されたラウンドリクライニング装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ギヤプレートに対して一定範囲内で回転可能なメモリー板と、このメモリー板を付勢するばね部材をキャビティ内に設け、メモリー板に形成された幅広部分と幅狭部分を有する長溝にロックギヤの突起を挿通させ、ロックギヤの半径方向の移動を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用の座席等に装備されるリクライニング装置に関するもので、特に前倒されたシートバックが簡単な操作で傾斜角度調整範囲の予め設定された位置に復帰固定される中立位置復帰機能を備えたリクライニング装置に関するものである。
従来、車両用の座席等に装備されるリクライニング装置として、多種多様な装置が提案されているが、クーペタイプの2ドアの車やミニバンタイプの車等における後席への乗降の便を図るために、前席のシートバックが大きく前倒され、後席への乗降後にシートバックを起こすだけでシートバックが予め設定された位置(中立位置)に自動的に復帰固定される、中立位置復帰機能を備えたリクライニング装置が実用化されている。
上記の中立位置復帰機能を備えたリクライニング装置としては、例えば、特許文献1に記載された装置が公知である。特許文献1に記載の装置は、外歯のセクターギヤが形成されたセクタープレートが背もたれ側回動ブラケットに固定され、ロックギヤが形成されたロックプレートが座席側固定ブラケットに軸止され、セクターギヤとロックギヤとの噛合を一定の条件で阻止するメモリープレートが介在配設された構成となっている。そして、前記メモリープレートの働きによって、前倒されたシートバックを起こすだけでシートバックが予め設定された中立位置に復帰固定されるようになっている。
ここで、座席への取り付けが容易で小型・軽量化されたリクライニング装置として、ラウンドリクライニング装置と称されるものが実用化されている。このラウンドリクライニング装置は、略円盤状のベースプレートと略円盤状のギヤプレートが向かい合わせに組み合わされ、両プレートの向かい合わせとなった内部空間にロック機構が配設されており、センターシャフトを支点として両プレートが相対的に回転および調整固定されるようになっている。
上記ラウンドリクライニング装置の具体的な構成として、例えば、特許文献2に記載されたものが公知である。特許文献2に記載の装置は、上述の各構成要素に加えて、ホロワー(ロックギヤ)に軸方向に突出する二つのペグ(突起)が形成されており、一方のペグによって所定の範囲でロック機構が離脱位置に保持され、他方のペグと段付き円形軌道(誘導孔)を備えた薄板によってロック解除の制御がなされるようになっている。すなわち、当該装置を取り付けた座席においては、車両の後席への乗降時にシートバックを前倒させると、操作部材の操作を解除してもロック機構が離脱位置に保持され、前倒されたシートバックを起こすとシートバックは調整範囲の最前端(シートバックが固定できる最も起立した最起立位置)に復帰固定される構成となっている。
そして、上記のようなラウンドリクライニング装置に、調整範囲内の位置に復帰固定される機能を加え、シートバックを前倒位置から後傾させると、倒す前の元の調整角度位置に自動的に戻すことができる機能(フルメモリー機能)が設けられたものとして、特許文献3に記載されたリクライニング装置がある。このリクライニング装置は、第1の側板(円盤状のプレート)と第2の側板(円盤状のプレート)と一組の内歯を有するリングとを備え、前記のリングの歯と第1の側板の間でロックおよびロック解除される機構M(通常の角度調整機構)と、前記のリングの歯と第2の側板の間でロックおよびロック解除されると共に横断板との協働で調整位置を記憶する第2の機構(フルメモリー機構)を有している。つまり、特許文献3に記載されているラウンドリクライニング装置は、通常のリクライニング角度の調整を行うための機構Mと、フルメモリー機能を果たす第2の機構とを有し、通常のリクライニング装置における角度調整機構を2重に組み合わせた構成となっている。
特開平2−177908号公報 特許第3343039号公報 特開平8−300990号公報
前記の特許文献1に記載されたリクライニング装置は、外歯のセクターギヤが形成されたセクタープレート、ロックギヤが形成されたロックプレート、および、セクターギヤとロックギヤとの噛合を一定の条件で阻止するメモリープレートとからなる中立位置復帰機能を採用した構成となっている。このため、略円盤状のベースプレートと略円盤状のギヤプレートが向かい合わせに組み合わされ、両プレートの向かい合わせとなった内部空間にロック機構を配設したラウンドリクライニング装置に、このような中立位置復帰機能を組み込むことは困難であった。
また、前記の特許文献2に記載されたラウンドリクライニング装置は、ホロワー(ロックギヤ)と薄板を備え、ホロワーには二つのペグ(突起)が形成されており、一方のペグ(突起)によってロック機構が離脱位置に保持され、もう一方のペグ(突起)と薄板によってロック解除の制御がなされるようになっている。このため、当該装置においては操作手段の操作を解除してもシートバックの前倒が保持されるものの、シートバックを起こすとシートバックが調整範囲の最前端の位置に復帰固定されるものであり、中立位置復帰機能は備えておらず、利便性が不十分であった。
そして、前記の特許文献3に記載されたラウンドリクライニング装置においては、より利便性の高いフルメモリー機能を備えているが、通常の角度調整を行うための機構Mとフルメモリー機能を果たす第2の機構とを有しているため、角度調整機構を2重に組み合わせた構成で装置が大型化すると共に構造が複雑となり、また、高価となる不都合があった。
本発明は、上記の困難および不都合を解消し、前倒されたシートバックが引き起こされると予め設定された中立位置にシートバックが自動的に復帰固定される中立位置復帰機能を備えた小型で軽量化されたラウンドリクライニング装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、座席のシートクッション側またはシートバック側の何れかに固定される略円盤状のベースプレートと、前記ベースプレートと回転可能に向かい合わせで組み付けられ内歯を有する略円盤状のギヤプレートと、前記ベースプレートに半径方向にのみ移動可能に案内されて組み付けられ前記ギヤプレートの内歯と噛合可能な外歯を有する複数のロックギヤと、前記ロックギヤの半径方向外方への移動を制御しロックギヤをギヤプレートの内歯に噛合させるカムと、前記ロックギヤを前記内歯と噛合させる方向に前記カムを回転付勢するばねと、前記カムと一体になって回転するとともにロックギヤに突設された突起と係合しロックギヤの半径方向内方への移動を制御するレバー板と、ベースプレート及びギヤプレートの略中心に挿通されカムと一体に回転可能なセンターシャフトと、前記センターシャフトに接続し前記ばねの付勢力に抗してセンターシャフトを回転駆動することが可能な操作部材と、を備えるリクライニング装置において、前記ギヤプレートに設けられた係止部と、センターシャフトを中心とした略円盤状で、外周縁に前記係止部に係止する少なくとも1箇所の切欠き部を有し、前記係止部が切欠き部内で可動な一定範囲内でギヤプレートに対して回転可能であり、円盤内部に前記ロックギヤの突起の当接によってロックギヤが半径方向外方に移動することを規制するセンターシャフトを中心とした略円弧状のガイド部を周縁の一部とした長孔が穿設されているメモリー板と、前記メモリー板を回転付勢するばね部材と、を備え、シートバックが前倒位置から最起立位置にあるときは、メモリー板に対して相対回転するロックギヤの突起が前記ガイド部の角度範囲にあってロックフリー範囲を形成し、シートバックが最起立位置から最後傾位置にあるときは、ロックギヤの突起は長孔内部でメモリー板と当接しない範囲にあって調整範囲を形成し、前記ばね部材は、ロックギヤの突起がガイド部から外れる方向にメモリー板を回転付勢していることと、前記メモリー板は、ロックギヤの突起がガイド部に当接した状態でシートバックが後傾するときに、ギヤプレートに対して前記一定範囲内で回転可能な場合は、前記ばね部材の付勢力に抗してベースプレートと一体的に回転できることと、を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリクライニング装置であって、前記ギヤプレートが階段状の段部を有する略お椀形状に形成され、開口内周に前記内歯が形成された第1段部と、第1段部よりも円周の半径が小さく前記レバー板の外周縁と摺接する第2段部と、第2段部よりも円周の半径が小さく前記メモリー板の外周縁と摺接する第3段部と、が形成され、前記ばね部材が、メモリー板とギヤプレートとの間に配設されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、座席のシートクッション側またはシートバック側の何れかに固定される略円盤状のベースプレートと、前記ベースプレートと回転可能に向かい合わせで組み付けられ内歯を有する略円盤状のギヤプレートと、前記ベースプレートに半径方向にのみ移動可能に案内されて組み付けられ前記ギヤプレートの内歯と噛合可能な外歯を有する複数のロックギヤと、前記ロックギヤの半径方向外方への移動を制御しロックギヤをギヤプレートの内歯に噛合させるカムと、前記ロックギヤを前記内歯と噛合させる方向に前記カムを回転付勢するばねと、前記カムと一体になって回転するとともにロックギヤに突設された突起と係合しロックギヤの半径方向内方への移動を制御するレバー板と、ベースプレート及びギヤプレートの略中心に挿通されカムと一体に回転可能なセンターシャフトと、前記センターシャフトに接続し前記ばねの付勢力に抗してセンターシャフトを回転駆動することが可能な操作部材と、を備えるリクライニング装置において、前記ギヤプレートに設けられた係止部と、センターシャフトを中心とした略リング状で、外周縁に前記係止部に係止する少なくとも1箇所の切欠き部を有し、前記係止部が切欠き部内で可動な一定範囲内でギヤプレートに対して回転可能であり、内周縁に前記ロックギヤの突起の当接によってロックギヤが半径方向外方に移動することを規制するセンターシャフトを中心とした略円弧状のガイド部を有するメモリー板と、前記メモリー板を回転付勢するばね部材と、を備え、シートバックが前倒位置から最起立位置にあるときは、メモリー板に対して相対回転するロックギヤの突起が前記ガイド部の角度範囲にあってロックフリー範囲を形成し、シートバックが最起立位置から最後傾位置にあるときは、ロックギヤの突起はメモリー板と当接しない範囲にあって調整範囲を形成し、前記ばね部材は、ロックギヤの突起がガイド部から外れる方向にメモリー板を回転付勢していることと、前記メモリー板は、ロックギヤの突起がガイド部に当接した状態でシートバックが後傾するときに、ギヤプレートに対して前記一定範囲内で回転可能な場合は、前記ばね部材の付勢力に抗してベースプレートと一体的に回転できることと、を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のリクライニング装置であって、前記ギヤプレートが階段状の段部を有する略お椀形状に形成され、開口内周に前記内歯が形成された第1段部と、第1段部よりも円周の半径が小さく前記レバー板の外周縁と摺接する第2段部と、第2段部よりも円周の半径が小さく前記メモリー板の外周縁と摺接する第3段部と、が形成されていることと、前記ばね部材は、渦巻きの外側にある端末が巻き込み方向と逆に折り曲げ返され、中心側の端末が巻き込みと同方向に折り曲げられた形状の渦巻きばねで、外側の端末が前記メモリー板の内周縁に突設された鉤型形状の引掛部に係止され、中心側の端末がギヤプレートの底部分に突設された略円柱状の突起に係止されていることと、前記渦巻きばねが前記第3段部に配置されていることと、を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の一に記載のリクライニング装置であって、前記ギヤプレートには内歯の形成されていない円弧部が設けられ、この円弧部は前記内歯よりも山高に形成されていることと、前記メモリー板に設けられたガイド部の端部には、半径方向外方に向かって傾斜した傾斜部が設けられていることと、前記ロックフリー範囲内にシートバックを前倒するとき、ロックギヤの外歯が前記円弧部に乗り上げた後、ロックギヤの突起が前記傾斜部によって半径中心方向に移動させられ、ガイド部に誘導され当接することと、を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の一に記載のリクライニング装置であって、前記ガイド部の端部に至る周縁が、センターシャフトを中心としたガイド部の円弧よりも中心方向に張出していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、メモリー板およびメモリー板を常時ギヤプレートに対してシートバックが後傾する方向に付勢するばね部材によって中立位置復帰機能を実現しており、小型、軽量化されたラウンドリクライニング装置の内部に中立位置復帰機能を容易に組み込むことができる。そして、中立位置に復帰したシートバックは、その後の着座が容易で、しかも中立位置から僅かな調整幅で元の調整位置あるいは所望の調整位置にリクライニング装置を再調整できるので使い勝手が良い。
請求項2に記載の発明は、ギヤプレートが階段状の段部を有する略お椀形状に形成され、その段部にレバー板やメモリー板が摺動可能に嵌め込まれることによって、互いに分離した機能を層状構造にまとめることができ、また、ばね部材もラウンドリクライニング装置内に収めたので、小型で簡単な構成を実現できる。
請求項3に記載の発明は、メモリー板およびメモリー板を常時ギヤプレートに対してシートバックが後傾する方向に付勢するばね部材によって中立位置復帰機能を実現しており、小型、軽量化されたラウンドリクライニング装置の内部に中立位置復帰機能を容易に組み込むことができる。そして、中立位置に復帰したシートバックは、その後の着座が容易で、しかも中立位置から僅かな調整幅で元の調整位置あるいは所望の調整位置にリクライニング装置を再調整できるので使い勝手が良い。
請求項4に記載の発明は、ギヤプレートが階段状の段部を有する略お椀形状に形成され、その段部にレバー板やメモリー板が摺動可能に嵌め込まれることによって、互いに分離した機能を層状構造にまとめることができ、また、ばね部材もラウンドリクライニング装置内に収めたので、小型で簡単な構成を実現できる。そして、ばね部材を渦巻きの外側にある端末が巻き込み方向と逆に折り曲げ返され、中心側の端末が巻き込みと同方向に折り曲げられた形状の渦巻きばねとし、中空のメモリー板の内部にばね部材を配置できる構成にしたことで、センターシャフトの軸方向でばね部材を配設していたスペースを削減でき、小型にすることができる。
請求項5に記載の発明は、内歯が形成されているギヤプレートの内周に、内歯の形成されていない内歯よりも山高な円弧部を設けるとともに、メモリー板に設けられたガイド部の端部に、半径方向外方に向かって傾斜した傾斜部を設けることにより、ロックフリー範囲内にシートバックを前倒するときには、ロックギヤの外歯が前記円弧部に乗り上げた後、ロックギヤの突起が前記傾斜部によって半径中心方向に移動させられて、ガイド部に誘導される。このような構成にすることで、最起立位置付近のロックギヤとギヤプレートの噛合いを確実にすることができる。
請求項6に記載の発明は、ガイド部の端部に至る周縁を、センターシャフトを中心としたガイド部の円弧よりも中心方向に張出させることで、前記メモリー板がギヤプレートに対して回転可能な一定範囲内においてメモリー板がギヤプレートにつられて回転することを防止する。これは、メモリー板の周縁とギヤプレートとの摩擦によって、メモリー板の切欠き部とギヤプレートの係止部が当接しないままメモリー板が回転すると、その分だけロックの外歯がギヤプレートの内歯と噛合う位置が中立位置からずれるため、前記ガイド部の張出しによってメモリー板の回転に抵抗を与え、ロックの突起がガイド部から外れるまでには、メモリー板の切欠き部とギヤプレートの係止部が当接するようにしたものである。
図1は、座席100に本発明に係るリクライニング装置105を取り付けた状態を示す側面図であり、座席100はシートクッション101とシートバック102を備えている。リクライニング装置105は後述する略円盤状のベースプレート1と略円盤状のギヤプレート2とが向かい合わせに組み合わされ、外形がラウンド形状となっており、一方のプレートが下側ブラケット103に固定され、他方のプレートが上側ブラケット104に固定されている。106はリクライニング装置105の中心に設けられたセンターシャフトで、107はその一端がセンターシャフト106に取り付けられた操作レバーである。
前記の下側ブラケット103の下端部はシートクッション101の後方端部に取り付けられ、上側ブラケット104の上端部はシートバック102の下端部に取り付けられている。操作レバー107によってリクライニング装置105が操作されると、シートバック102の傾斜角度が図1において最起立位置Aから最後傾位置Dの調整範囲aで任意に調整および固定ができ、最起立位置Aから前倒位置Bのロックフリー範囲bでは操作レバー107の操作が解除されてもシートバック102がロックされないようになっている。
なお、図1においてCで示す位置は、シートバック102を前倒状態から後傾方向に起こしてくると自動的に復帰固定される中立位置であり、調整範囲aの中で着座時の最も使用される可能性の高い位置が予め設定されている。このため、中立位置Cは最起立位置Aに比べて着座が容易であり、また、僅かな調整幅でシートバックを前倒しする前にロックされていた元の調整位置あるいは所望の調整位置にシートバックを再調整できるようになっている。
次に、図2〜図8を参照してリクライニング装置105の詳細構成を説明する。リクライニング装置105は略円盤状のベースプレート1と略円盤状のギヤプレート2とが向かい合わせに組み合わされて外形がラウンド状を呈しており、その中心部にセンターシャフト106が挿通されて、ベースプレート1とギヤプレート2とがセンターシャフト106を中心として相対回転可能となっている。また、リクライニング装置105の円形の外周縁にはリング部材3が配設されており、カシメ加工されたリング部材3によってベースプレート1とギヤプレート2との円形の外周合わせ部が相対回転可能に摺接保持されている。
そして、ベースプレート1とギヤプレート2との合わせ部には、キャビティ(空間)4が設けられており、当該キャビティ4内には2個のロックギヤ5,5と中央のカム6と2個の渦巻きばね7,7とレバー板8とからなる公知なロック機構が収容されている。同様に、キャビティ4内には、本発明の主要な特徴であるメモリー板9とコイルばね10等からなる中立位置復帰機構を構成する部材も収容されている。
前記ベースプレート1とギヤプレート2の外面(前記の合わせ面と反対の面)には、複数の円形突起17、27が各々形成されており、円形突起17によってベースプレート1が下側ブラケット103に取り付けられ、円形突起27によってギヤプレート2が上側ブラケット104に取り付けられるようになっている。このため、リクライニング装置105のセンターシャフト106を中心にベースプレート1とギヤプレート2とが相対回転および相対角度が固定されると、下側ブラケット103と上側ブラケット104との相対回転位置が調整・固定され、シートクッション101にシートバック102の傾斜角度が調整および固定されるようになっている。
ベースプレート1の内面(前記のギヤプレート2との合わせ面)は、同心円状の段差を有する略お椀状となっており、その中心に前記のセンターシャフト106が挿通される孔1aが設けられている。また、図3を参照し、ベースプレート1の内面には突部11と突部12からなる一対の案内部50a,50aがプレス加工等によって一体的に形成されている。両案内部50aは、前記の孔1aに対して対称な位置に設けられていると共に、各突部11、12の向かい合う面11a、12aは互いに平行に設定されており、両案内部50a内に収容されたロックギヤ5,5が面11a、12aに摺接した状態でベースプレート1の半径方向に摺動可能となっている。
前記案内部50aに収容されるロックギヤ5は、前記各突部11、12の向かい合う面11a、12aに対向する平行な側壁を有し、案内部50a内で摺動する半径方向の一方の端部は外歯51が形成されており、その逆側のベースプレート1の中心方向となる他方の端部には曲線状に変化した押圧部5aが形成されている。そして、ロックギヤ5が案内部50aに摺動可能に嵌め込まれているベースプレート1と向かい合うギヤプレート2側の面には誘導用の突起52が一体に突設されている。
前記ベースプレート1の略中央には、ロックギヤ5,5の間に介在するようにカム6が配設されている。このカム6は、略板状で中心にセンターシャフト106が嵌挿される角孔61を有しており、操作レバー107による操作に伴ってセンターシャフト106と一体に回転されるようになっている。また、前記カム6の角孔61を中心とした回転対称の位置には、一対のカム面6a,6aが形成されており、カム6の回転によってカム面6a,6aが前記ロックギヤ5,5の押圧部5a,5aを押圧し、ロックギヤ5,5はベースプレート1の半径方向外方に移動される。
そして、カム6には、前記カム面6a,6aに隣接して一対のフック係合部6b,6bが一体に形成されており、渦巻きばね7,7が係止されるようになっている。渦巻きばね7が前記フック係合部6bに係止している逆の端末である渦巻きばね7の中心は、ベースプレート1に一体に形成された半月突起13に係止されており、渦巻きばね7は、前記カム6をロックギヤ5が半径方向外方に押す方向(図3において時計方向)に回転させるように付勢している。また、カム6には、前記角孔61を中心にして回転対称の位置に一対の円柱状の突起62,62がギヤプレート2の方向に突設されており、後述するレバー板8と一体に回転するように組み付けられる。
また、前記のベースプレート上に載置されているロックギヤ5,5、カム6、渦巻きばね7,7をベースプレート2と軸方向から挟むように、円形のレバー板8が載置されている。このレバー板8は、中央部にセンターシャフト106が挿通される円孔を有し、前記カム6の円柱状の突起62,62がレバー板8の係合孔8a,8aに係合され、カム6とレバー板8はこの係合によって一体に動作するように形成されている。
前記レバー板8には一対のカム孔81,81がセンターシャフト106を中心とした回転対称位置に設けられており、カム孔81,81には前記ロックギヤ5に設けられた誘導用の突起52がそれぞれ遊嵌されている。そして、レバー板8の回転によって前記カム孔81の周縁と突起52が当接し、突起52を半径方向中心側に引き込むことによってロックギヤ5を半径方向中心側に移動させることができるようになっている。従って、ロックギヤ5,5およびカム6は、センターシャフト106と連動して回転操作されるようになっている。
上述の構成要素は、キャビティ4内で軸方向に重ねられて配置される。前記ギヤプレート2は外形が略円盤状で、その中心部にセンターシャフト106が挿通される孔2aが設けられ、ベースプレート1と向かい合わせとなる内面には、内周縁に内歯21と円弧部22とが設けられた第1段部23と、その内側に第2段部24,第3段部25が軸方向で階段状に順次形成された略お椀状を呈している。そして、ギヤプレート2の第1段部23はベースプレート1の外形部に嵌め合わされ、前記のロックギヤ5,5の半径方向への摺動に伴って外歯51がギヤプレート2の内歯21と係合離脱がなされるように軸方向の位置が設定されている。
そして、操作レバー107が操作されない場合には、渦巻きばね7によってカム6およびレバー板8が一体に回転付勢されており、ロックギヤ5の外歯51がギヤプレート2の内歯21に噛合され、リクライニング装置105がロックの状態となっている。この状態で、渦巻きばね7の付勢力に抗して操作レバー107が操作されると、カム6およびレバー板8が一体に回転し(図3において反時計方向に回転)、カム6によるロックギヤ5の押圧が解消されると共に、レバー板8の誘導孔81によってロックギヤ5の突起52が誘導されてロックギヤ5がセンターシャフト106の方向に移動される。すると、ロックギヤ5の外歯51とギヤプレート2の内歯21との噛合が解除され、リクライニング装置105がロック状態から調整可能な状態となる。
なお、上述のロックギヤ5、カム6、レバー板8等によって構成されるロック機構は、公知のロック機構の構成であり、また、そのロックおよびロック解除の動作も公知なものである。また、ロックギヤ5の外歯51がギヤプレート2の円弧部22に当接する位置にあるときは、リクライニング装置105がロックすることはなく、この状態はシートバック102を図1のロックフリー範囲bに相当する状態を実現するものである。
次に中立位置復帰機構の主要な構成要素であるメモリー板9とコイルばね10について説明する。メモリー板9は略円盤状の板材で、コイルばね10は前記メモリー板9を付勢するばね部材である。メモリー板9は、図4に示されるように、中央にセンターシャフト106が回転可能に挿通される円孔91と、その円孔91を中心に回転対称位置に配置された一対の略円弧状の長孔92が設けられている。また、外周縁には適宜の間隔をおいて2個の切欠き部93が設けられており、円孔91と一方の長孔92との間には孔94が穿設されている。
前記メモリー板の長孔92は、図4に示されるように、幅広部分92aと幅狭部分92bからなり、幅広部分92aの半径方向外側の略円弧状周縁でシートバックが後傾する方向(図示の反時計方向)の一部を中心方向に向かって張出させてガイド部92dとし、前記幅狭部分92bを形成している。そして、この長孔92にはロックギヤ5の突起52が遊嵌され、ロックギヤ5の半径方向の動作を誘導可能となっており、前記切欠き部93,93にはギヤプレート2の第2段差部25に中心方向に突設して形成されたストッパー25aが遊嵌され、メモリー板9はギヤプレート2に対する相対回転の範囲が規制されるようになっている。本実施態様では、シートバックとギヤプレート2が一体に回転するため、前記ガイド部92dは、幅広部分92aに対してシートバックが後傾する方向に位置するが、シートバックとベースプレート1が一体に回転する場合は、見かけ上の形状は変わりないが、シートバックが前傾する方向に位置することになる。
前記幅広部分92aは、図1に示される調整範囲aに対応して略同一の角度幅にしてあり、幅狭部分92bもフリー幅bに対応して略同一の角度幅になっている。そして、前記幅広部分92aにロックギヤ5の突起52が位置するときは、幅広部分92aの略円弧状周縁には当接しないようになっており、レバー板8のカム孔81によってロックギヤ5がギヤプレート2の半径方向に支障なく移動されるようになっている。また、ロックギヤ5の突起52が幅狭部分92b内に位置するときには、レバー板8のカム孔81の位置に関係なく、前記ガイド部92dによってロックギヤ5がギヤプレート2の半径方向に移動することが阻止され、ロックギヤ5の外歯52がギヤプレート2の内歯21と噛合することはない。
前記コイルばね10は、ロックギヤ5の突起52がガイド部92dから外れる方向にメモリー板9を回転付勢しているねじりコイルばねであり、図2に示されるように、センターシャフト106が挿通可能な中心径であると共にギヤプレート2の第3段部25の略中央に形成された凹部26に収容されている。また、コイルばね10の一端は前記メモリー板9に穿設された孔94に係止され、他端は凹部26の底部分に設けられた孔26aに係止されており、図4に示される状態でメモリー板9はコイルばね10によって反時計方向に常時付勢される設定となっている。
続いて、上述のように構成されたリクライニング装置の作動について説明する。図3を参照して、操作レバー107が操作されない状態においては、渦巻きばね7,7によってカム6およびこれと一体化されたレバー板8が時計方向に回転付勢されている。このため、両ロックギヤ5,5の押圧部5a,5aがカム6のカム面6a,6aに押圧され、ロックギヤ5の外歯51がギヤプレート2の内歯21と噛合している。従って、ベースプレート1の案内部50aに半径方向に可動に摺嵌されたロックギヤ5を介してベースプレート1とギヤプレート2との相対回転は阻止されている。
つまり、この状態はロックギヤ5,5とカム6と渦巻きばね7,7とレバー板8等からなる公知なロック機構によってリクライニング装置105がロックされ、シートバック102の傾斜角度が固定されている。また、図3に示される状態ではロックギヤ5の外歯51がギヤプレート2の反時計方向の端部で円弧部22と接する位置にあり、シートバック102が図1に示す最起立位置Aに対応するものである。なお、この状態においてはロックギヤ5の突起52はレバー板8のカム孔81に遊嵌されていると共に、図4に示されるようにメモリー板9に形成された長孔92の幅広部分92a内に位置する設定となっており、ロックギヤ5の半径方向への摺動はカム孔81および長孔92の何れにも阻止されることがない
次に、上記のリクライニング装置105がロックされた状態で操作レバー107が回転操作(図1においては時計方向で上方に操作)されると、図3の状態から渦巻きばね7,7の付勢力に抗してカム6およびこれと一体化されたレバー板8が反時計方向に回転される。すると、カム6のカム面6aによる両ロックギヤ5,5の押圧部5aの押圧が解除され、同時にレバー板8のカム孔81によってロックギヤ5の突起52が誘導されてロックギヤ5がセンターシャフト106の方向に摺動され、ロックギヤ5の外歯51がギヤプレート2の内歯21と噛合が解除される。これによって、リクライニング装置105のロックが解除され、シートバック102の傾斜角度を調整することが可能となる。この状態で、シートバック102を図1のリクライニング調整範囲a内に調整して操作レバー107の操作を解除すれば、再び調整された位置でシートバック102の傾斜角度が固定される。
以上の作動は公知なロック機構によるロックおよび調整機能に関するもので、この状態においては、レバー板8のカム孔81を経てメモリー板9に形成された長孔92に遊嵌されたロックギヤ5の突起52は、常に幅広部分92a内に位置する設定となっている。このため、メモリー板9に形成された長孔92によって両ロックギヤ5,5の動作が制限されることはなく、メモリー板9およびコイルばね10からなるメモリー機構は上記の動作には何ら関与をしない。
次に、本発明の特徴である中立位置復帰機構の作動について説明する。図1に示す角度範囲bは、操作レバー107から手指を離してもシートバック102がロックされずにアンロックの状態が保持されるロックフリー範囲であり、手指を離した状態で図示bのロックフリー範囲からシートバック102を後傾させると図示Cの中立位置(初段ロック位置から所定角度後傾した位置)でシートバック102が最初にロックされる。
図5〜図8は上記のシートバック102がロックフリー範囲bから中立位置Cに回動してリクライニング装置がロックされるまでのギヤプレート2、ロックギヤ5、カム6、メモリー板9の動きを示しており、わかりやすくするために前述の部品以外は省略してある。また、図1のシートバック102の回転方向と対応させるために左右を逆に示し、図3を紙面裏側から見た図に対応している。
図5はシートバック102がロックフリー範囲bの最前端でシートバック102の前倒位置Bの状態を示している。これは、通常の傾度調整の作動と同様に操作レバー107を上方に引きロックギヤ5,5を半径中心方向に後退させ、シートバック102を前傾させた状態である。ロックギヤ5,5が内歯21に噛合っていない状態でシートバック102を前傾させると、シートバック102に取り付けられているギヤプレート2が一体に回転し、その第3段部25の各係止部25aの一方の側辺25aaとメモリー板9の切欠き部93の係止縁93aが当接した状態でメモリー板9もギヤプレート2と一体に回転する。
そして、メモリー板9が前傾方向(図示の反時計方向)に回転すると、ロックギヤ5,5の各突起52,52は長孔92,92の傾斜部92cによって半径方向中心側に押され幅狭部分92bに位置することになる。ロックギヤ5,5の各突起52,52が前記幅狭部分92bに位置しているときには、操作レバーから手指を離して渦巻きばね7,7の付勢力がカム6を回転しロックギヤ5,5を半径方向外方へ押圧しても、前記幅狭部分92bのガイド部92dによって突起52,52の移動を規制され、シートバック102はロックされない状態になる。通常、この状態で後席への乗員の乗降が行われる。
次に、図5の状態からシートに乗員が着座できるようにするにはシートバック102を後傾させることになる。図6はシートバック102を図5の状態からシートバックを戻し始めて、前記切欠き部93の所定角度範囲αと前記係止部25aの所定角度範囲βの角度差α−βだけ後傾側に回転した状態を示している。この間ではシートバック102及びギヤプレート2が回転するのみである。これは、渦巻きばね7,7がカム6を回転させロックギヤ5,5を半径方向外方へ押圧し、各突起52,52が前記幅狭部分92bを押圧して生じる摩擦力の方が、メモリー板9を後傾方向に回転付勢しているコイルばね10の付勢力よりも大きく、メモリー板9が図5の位置で保持されるからである。切欠き部93の所定角度範囲αと前記係止部25aの所定角度範囲βの差α−βの角度分ギヤプレート2が回転すると、ギヤプレート2の第2段部25の係止部25aの他方の側辺25abとメモリー板9の切欠き部93の係止縁93bが当接する。
ギヤプレート2の第3段部25の係止部25aの他方の側辺25abとメモリー板9の切欠き部93の係止縁93bが当接した図6に示される状態から更にシートバック102を戻していくと、メモリー板9はシートバック102、ギヤプレート2と一体に回転し、長孔92のガイド部92d上をロックギヤ5,5の各突起52,52が摺動する。図7に示されるロックギヤ5の突起52がメモリー板9の長孔92の幅狭部分92bから幅広部分92aに切り替わるガイド部92dの端末に設けられた傾斜部92cにある状態よりもシートバック102が回転すると、長孔92と突起52との当接が解除され、ロックギヤ5は渦巻きばね7,7によるカム6の回転によって半径方向外方へ押し出され、ギヤプレート2の内歯21とロックギヤ5の外歯51が噛合いシートバック102がロックされる。
そして、図8に示されるように、長孔92と突起52との当接が解除されたことによって、前記突起52,52がガイド部92dを押圧して生じる摩擦力が無くなるので、コイルばね10の付勢力によりメモリー板9はシートバックの後傾方向(図示の時計方向)に第3段部25の係止部25aの一方の側辺25aaとメモリー板9の切欠き部93の係止縁93aが当接するまで回転する。これにより、図8に示されるシートバック102の傾倒角度は、シートバック102を前倒位置B(図5に示される状態)から図6に示される状態までに前記切欠き部93の所定角度範囲αと前記係止部25aの所定角度範囲βの角度差α−βだけメモリー板9とギヤプレート2の回転角度に差が生じ、ロックギヤ5の突起52が長孔92の幅広部分92aにあってリクライニング装置がロック可能な初段位置よりもα−βの角度分だけ後傾側に傾いた角度となる。
従来のリクライニング装置ではギヤプレート2の内周に内歯21が形成されていない円弧部22にロックギヤ5が乗り上げることでロックフリー範囲を形成していたが、メモリー板9の長孔92によってロックギヤ5の突起52が半径方向中心側に引き込まれることでロックフリー範囲を形成できるので、本発明のリクライニング装置には前記円弧部22は必ずしも必要ないが、最起立位置A付近のロックギヤ5とギヤプレート2の噛合いを確実にするためにこの円弧部22を設けると好適である。
これは、上述のように、前記円弧部22を設けない場合のロックフリー範囲bは長孔92によって形成するため、最起立位置Aでは突起52のすぐ横に長孔92の傾斜部92cが位置することになる。この傾斜部92cはメモリー板9の加工精度やギヤプレート2の係止部25aとメモリー板9の切欠き部93の加工精度の積み重ね等で回転方向の位置に誤差が生じるため、図9に示されるように、最起立位置A付近では前記傾斜部92cに突起52が乗り上げ、ロックが不完全になる恐れがある。
そこで、従来と同様にギヤプレート2には円弧部22を設け、シートバック102が前傾する際にはロックギヤ5が前記円弧部22に乗り上げた後で突起52が傾斜部92cに当接するように、ガイド部92dを突起52の乗り上げを遅らせる方向(図9の時計方向)にずらして設けることにより、最起立位置A付近のロックギヤ5とギヤプレート2の噛合いを確実にすることができる。尚、傾斜部92cを回転方向にずらした分は、ギヤプレート2の係止部25aとメモリー板9の切欠き部93の角度の差で復帰する中立位置を調節することで調整ができる。
さて、図10〜図12は、請求項3〜6の発明に係る実施態様を示し、図2、図4、図9にそれぞれ対応する図である。上述の実施態様とメモリー板9、コイルばね10が相違しており、以下にこれらの相違点について説明する。
まず、メモリー板201は、図10および図11に示されるように、センターシャフト106を中心とした略リング状で、メモリー板9と同様に、外周縁には適宜の間隔をおいて2個の切欠き部201aが設けられている。そして、略リング状の内周縁には、前記ロックギヤ5の突起52の当接によってロックギヤ5が半径方向外方に移動することを規制する略円弧状のガイド部201bと渦巻きばね202を係止させる引掛り片201dが形成されている。
そして、ロックギヤ5の突起52がガイド部201bが形成されている範囲にあるときには、レバー板8のカム孔81の位置に関係なく、ロックギヤ5がギヤプレート2の半径方向に移動することが阻止され、ロックギヤ5の外歯52がギヤプレート2の内歯21と噛合することはない。また、ロックギヤ5の突起52がガイド部201bではない内周縁部201cに位置するときは、その略円弧状周縁には当接しないようになっており、レバー板8のカム孔81によってロックギヤ5がギヤプレート2の半径方向に支障なく移動されるようになっている。
次に、渦巻きばね202は、渦巻きの外側にある端末が巻き込み方向と逆に折り曲げ返され、中心側の端末が巻き込みと同方向に折り曲げられた形状をしており、外側の端末は前記メモリー板201の引掛り片201dに係止され、中心側の端末はギヤプレート2の底部分に突設された略円柱状の突起28に係止されている。前記突起28は、渦巻きばね202を係止させるものとは別に渦巻きばね202の位置がずれないように複数個設けられており、効率良く弾性変形できるようになっている。
上述のメモリー板201および渦巻きばね202の作動は、メモリー板9およびコイルばね10と同様であり説明は省略するが、メモリー板9とコイルばね10の組み合わせに比べ、メモリー板201の板厚分のスペースで、メモリー板を付勢するばね部材も設置することができるため、リクライニング装置の軸方向の厚みを減少させることができる。
図12は、請求項6に係る発明の実施態様を説明する平面図を示し、図9に対応する平面図である。図12に示されるガイド部201bの端部に至る周縁は、センターシャフトを中心としたガイド部の円弧よりも中心方向に張出している。このようにすることで、メモリー板201がギヤプレート2に対して回転可能な一定範囲内においてメモリー板201がギヤプレート2につられて回転することを防止する。
これは、メモリー板201の周縁とギヤプレート2との摩擦によって、メモリー板201の切欠き部201aとギヤプレート2の係止部25aが当接しないままメモリー板が回転すると、その分だけロックギヤ5の外歯51がギヤプレート2の内歯21と噛合う位置が中立位置からずれるため、ガイド部を張出させることによって、メモリー板201の回転に抵抗を与え、ロックギヤ5の突起52がガイド部201bから外れるまでには、メモリー板の切欠き部201aとギヤプレートの係止部25aが当接するようにしたものである。
また、ロックギヤ5の突起52が前記ガイド部201bと接する周縁52aを、図12の2点鎖線で示されるように、前記ガイド部201bの張出した形状に沿うように、傾斜をつけることによって、ガイド部201bから突起52が抜け出す瞬間まで、ガイド部201bと突起52の周縁52aが面接触をすることで、前記メモリー板201がギヤプレート2に対して回転可能な一定範囲内においてメモリー板201がギヤプレート2につられて回転することを、より確実に防止することができる。
本発明に係るリクライニング装置を備えた座席を示す側面図である。 図1のX−X部の断面図である。 図2のY1−Y1部における断面図である。 図2のY2−Y2部における断面図である。 シートバックが前倒位置Bにあるときの各部材の関係を示す図である。 図5の状態からシートバックが後傾される途中の状態を示す図である。 図6の状態から更にシートバックが後傾され中立位置に復帰固定される直前の各部材の関係を示す図である。 シートバック102が中立位置に復帰固定された状態を示す図である。 傾斜部92cに突起52が乗り上げた場合の最起立位置付近を示す平面図である。 請求項3、4の発明の実施態様を示し、図2に対応する断面図である。 請求項3、4の発明の実施態様を示し、図4に対応する断面図である。 請求項6に係る発明の実施態様を説明する平面図である。
符号の説明
1 ベースプレート
2 ギヤプレート
21 内歯
22 円弧部
5 ロックギヤ
51 外歯
52 突起
6 カム
7 渦巻きばね
8 レバー板
9 メモリー板
92 長孔
92a 幅広部分
92b 幅狭部分
92c 傾斜部
92d ガイド部
10 コイルばね

Claims (6)

  1. 座席のシートクッション側またはシートバック側の何れかに固定される略円盤状のベースプレートと、
    前記ベースプレートと回転可能に向かい合わせで組み付けられ内歯を有する略円盤状のギヤプレートと、
    前記ベースプレートに半径方向にのみ移動可能に案内されて組み付けられ前記ギヤプレートの内歯と噛合可能な外歯を有する複数のロックギヤと、
    前記ロックギヤの半径方向外方への移動を制御しロックギヤをギヤプレートの内歯に噛合させるカムと、
    前記ロックギヤを前記内歯と噛合させる方向に前記カムを回転付勢するばねと、
    前記カムと一体になって回転するとともにロックギヤに突設された突起と係合しロックギヤの半径方向内方への移動を制御するレバー板と、
    ベースプレート及びギヤプレートの略中心に挿通されカムと一体に回転可能なセンターシャフトと、
    前記センターシャフトに接続し前記ばねの付勢力に抗してセンターシャフトを回転駆動することが可能な操作部材と、を備えるリクライニング装置において、
    前記ギヤプレートに設けられた係止部と、
    センターシャフトを中心とした略円盤状で、外周縁に前記係止部に係止する少なくとも1箇所の切欠き部を有し、前記係止部が切欠き部内で可動な一定範囲内でギヤプレートに対して回転可能であり、円盤内部に前記ロックギヤの突起の当接によってロックギヤが半径方向外方に移動することを規制するセンターシャフトを中心とした略円弧状のガイド部を周縁の一部とした長孔が穿設されているメモリー板と、
    前記メモリー板を回転付勢するばね部材と、を備え、
    シートバックが前倒位置から最起立位置にあるときは、メモリー板に対して相対回転するロックギヤの突起が前記ガイド部の角度範囲にあってロックフリー範囲を形成し、
    シートバックが最起立位置から最後傾位置にあるときは、ロックギヤの突起は長孔内部でメモリー板と当接しない範囲にあって調整範囲を形成し、
    前記ばね部材は、ロックギヤの突起がガイド部から外れる方向にメモリー板を回転付勢していることと、
    前記メモリー板は、ロックギヤの突起がガイド部に当接した状態でシートバックが後傾するときに、ギヤプレートに対して前記一定範囲内で回転可能な場合は、前記ばね部材の付勢力に抗してベースプレートと一体的に回転できることと、を特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記ギヤプレートが階段状の段部を有する略お椀形状に形成され、開口内周に前記内歯が形成された第1段部と、第1段部よりも円周の半径が小さく前記レバー板の外周縁と摺接する第2段部と、第2段部よりも円周の半径が小さく前記メモリー板の外周縁と摺接する第3段部と、が形成され、前記ばね部材が、メモリー板とギヤプレートとの間に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のリクライニング装置。
  3. 座席のシートクッション側またはシートバック側の何れかに固定される略円盤状のベースプレートと、
    前記ベースプレートと回転可能に向かい合わせで組み付けられ内歯を有する略円盤状のギヤプレートと、
    前記ベースプレートに半径方向にのみ移動可能に案内されて組み付けられ前記ギヤプレートの内歯と噛合可能な外歯を有する複数のロックギヤと、
    前記ロックギヤの半径方向外方への移動を制御しロックギヤをギヤプレートの内歯に噛合させるカムと、
    前記ロックギヤを前記内歯と噛合させる方向に前記カムを回転付勢するばねと、
    前記カムと一体になって回転するとともにロックギヤに突設された突起と係合しロックギヤの半径方向内方への移動を制御するレバー板と、
    ベースプレート及びギヤプレートの略中心に挿通されカムと一体に回転可能なセンターシャフトと、
    前記センターシャフトに接続し前記ばねの付勢力に抗してセンターシャフトを回転駆動することが可能な操作部材と、を備えるリクライニング装置において、
    前記ギヤプレートに設けられた係止部と、
    センターシャフトを中心とした略リング状で、外周縁に前記係止部に係止する少なくとも1箇所の切欠き部を有し、前記係止部が切欠き部内で可動な一定範囲内でギヤプレートに対して回転可能であり、内周縁に前記ロックギヤの突起の当接によってロックギヤが半径方向外方に移動することを規制するセンターシャフトを中心とした略円弧状のガイド部を有するメモリー板と、
    前記メモリー板を回転付勢するばね部材と、を備え、
    シートバックが前倒位置から最起立位置にあるときは、メモリー板に対して相対回転するロックギヤの突起が前記ガイド部の角度範囲にあってロックフリー範囲を形成し、
    シートバックが最起立位置から最後傾位置にあるときは、ロックギヤの突起はメモリー板と当接しない範囲にあって調整範囲を形成し、
    前記ばね部材は、ロックギヤの突起がガイド部から外れる方向にメモリー板を回転付勢していることと、
    前記メモリー板は、ロックギヤの突起がガイド部に当接した状態でシートバックが後傾するときに、ギヤプレートに対して前記一定範囲内で回転可能な場合は、前記ばね部材の付勢力に抗してベースプレートと一体的に回転できることと、を特徴とするリクライニング装置。
  4. 前記ギヤプレートが階段状の段部を有する略お椀形状に形成され、開口内周に前記内歯が形成された第1段部と、第1段部よりも円周の半径が小さく前記レバー板の外周縁と摺接する第2段部と、第2段部よりも円周の半径が小さく前記メモリー板の外周縁と摺接する第3段部と、が形成されていることと、
    前記ばね部材は、渦巻きの外側にある端末が巻き込み方向と逆に折り曲げ返され、中心側の端末が巻き込みと同方向に折り曲げられた形状の渦巻きばねで、外側の端末が前記メモリー板の内周縁に突設された鉤型形状の引掛部に係止され、中心側の端末がギヤプレートの底部分に突設された略円柱状の突起に係止されていることと、
    前記渦巻きばねが前記第3段部に配置されていることと、を特徴とする請求項3に記載のリクライニング装置。
  5. 前記ギヤプレートには内歯の形成されていない円弧部が設けられ、この円弧部は前記内歯よりも山高に形成されていることと、
    前記メモリー板に設けられたガイド部の端部には、半径方向外方に向かって傾斜した傾斜部が設けられていることと、
    前記ロックフリー範囲内にシートバックを前倒するとき、ロックギヤの外歯が前記円弧部に乗り上げた後、ロックギヤの突起が前記傾斜部によって半径中心方向に移動させられ、ガイド部に誘導され当接することと、を特徴とする請求項1〜請求項4の一に記載のリクライニング装置。
  6. 前記ガイド部の端部に至る周縁が、センターシャフトを中心としたガイド部の円弧よりも中心方向に張出していることを特徴とする請求項1〜請求項5の一に記載のリクライニング装置。
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