JP2006271581A - シートリクライニング装置のメモリ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロック機構の新規化を伴うことなくメモリ機構を成立させるという目的を、構成の複雑化等を伴うことなく実現可能とする。
【解決手段】 シートバック23の前倒し操作を行うための前倒しレバーと、支軸26周りを回動自在なセクタギヤ12と、セクタギヤをその初期位置で脱着可能に保持するギヤ保持手段14と、前倒しレバーに連動してセクタギヤに噛合されるメモリギヤ16と、ロック機構18のロックオフ状態、およびセクタギヤに対するメモリギヤの噛合状態を継続して保持する継続保持手段20とを有する、ロック機構とは別体の外付け機構として形成され、初期位置のセクタギヤに対するメモリギヤの噛合位置を、前倒し直前のシートバックのリクライニング角度としてメモリし、前倒れ位置からのシートバックの引き起こしに伴った初期位置へのセクタギヤの復元により、前倒し直前のシートバックのリクライニング角度を再生可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、前倒し直前のシートバックのリクライニング角度をメモリし、シートバックの引き起こしにより、そのリクライニング角度を再生可能とするシートリクライニング装置のメモリ機構に関する。
シートバックの傾斜角度(リクライニング角度)を任意に調整、設定可能とするシートリクライニング装置として、たとえば、シートバックを所定の前傾位置まで前倒し可能とする構成が知られている。
この種のシートリクライニング装置を有するシート、いわゆるリクライニングシートにおいては、通常、シートバックを前傾方向に付勢する前傾付勢手段が設けられており、シートリクライニング装置の持つ、そのロック機構のロックオフに伴って、シートバックがこの付勢力により前倒しされるものとなっている。
ここで、シートバックを前倒しした場合、前傾付勢手段の付勢力に抗したシートバックの引き起こしにより、シートバックは着座可能な起立位置に戻される。しかしながら、一般的なシートリクライニング装置におけるロック機構は、シートバックのリクライニング前限位置で一旦ロックオンされる構成であり、着座者が好みのリクライニング角度で再度着座するためには、その位置からのリクライニング角度の再調整が不可欠となることから、シートバック前倒し後におけるその操作性の低下が常に伴われていた。
そこで、前倒し直前のシートバックのリクライニング角度を記憶(メモリ)し、前倒し位置からのシートバックの引き起こしによりその前倒し直前のリクライニング角度を再生可能とする構成が、たとえば特開平11−196969号公報等に開示されている。
このような、いわゆるメモリ機構を有する構成であれば、シートバックの引き起こし操作のみのもとで、その前倒し直前のリクライニング角度が再生されるため、シートバックの引き起こしを伴う再着座時でのその操作性は改善される。しかしながら、この公知の構成は、ロック機構へのメモリ機構の内蔵を前提とした、このロック機構自体の新規化の要求されるものであるため、既存のロック機構に適用できないという不具合を有している。
そして、この公知の構成は、ロック機構を専用のものとして新規化することに加えて、そのロック機構自体の構成が複雑化しやすいことから、そのコストの上昇も避けられない。
特開平11−196969号公報
解決しようとする問題点は、ロック機構自体の新規化が要求される点である。
本発明の請求項1に係るシートリクライニング装置のメモリ機構は、ロック機構に対するロックオフ操作の可能なリクライニング操作レバーとは別に設けられた、シートバックの前倒し操作を行うための前倒しレバーと、支軸周りを回動自在に設けられたセクタギヤと、シートクッション側部材に対する所定の初期位置からのセクタギヤの後傾回動を阻止するとともに、このセクタギヤをその初期位置で脱着可能に保持する、シートクッション側部材に設けられたギヤ保持手段と、シートバック側部材に枢着されるとともに、前倒しレバーのレバー操作に連動したその始動により、セクタギヤに噛合されるメモリギヤと、前倒しレバーのレバー操作のもとで、セクタギヤへのメモリギヤの噛合に遅れてロック機構をロックオフ操作するとともに、このロック機構のロックオフ状態、およびセクタギヤに対するメモリギヤの噛合状態を、前傾付勢手段の付勢力のもとでのシートバックの前倒れ後も継続して保持する継続保持手段とを有する、ロック機構とは別体の外付け機構としてなり、前倒しレバーのレバー操作に伴った、初期位置のセクタギヤに対するメモリギヤの噛合位置を、前倒し直前のシートバックのリクライニング角度としてメモリし、ロック機構のロックオフに伴う、前傾付勢手段の付勢力のもとでのシートバックの前倒れにより、セクタギヤを、その初期位置から一体的に回動させるとともに、前倒れ位置からのシートバックの引き起こしに伴った初期位置へのセクタギヤの復元により、前倒し直前のシートバックのリクライニング角度を再生可能としたことを、その最も主要な特徴としている。
また、本発明の請求項2は、継続保持手段を、支軸に一体回動可能に設けられた連動レバーと、この連動レバーに係合可能な係合ピンを有してなるとともに、この連動レバーを伴ったその回動のもとでロック機構をロックオフ可能とする、支軸周りを回動自在に配されたピンリンクと、このピンリンクを所定の初期位置に付勢、保持するリンク付勢手段と、ロック機構をロックオフとする位置に、このピンリンクを係止、保持可能とする、シートクッション側部材にその支点の枢着された保持リンクとを備えたものとして具体化するとともに、前倒しレバーとメモリギヤとの連動経路内にピンリンクを介在し、この前倒しレバーに連動したピンリンクの回動開始後、所定の遅延クリアランスを経て、このピンリンクの係合ピンを連動レバーに係合させるものとしたことを、その最も主要な特徴としている。
さらに、本発明の請求項3は、シートバック側部材を、シートバックのサイドフレームに取り付けられる支持ブラケットとするとともに、シートクッション側部材を、支軸周りに配されるカラーを一体的に有したベースブラケットとし、セクタギヤ、ピンリンクおよび支持ブラケットをこのカラー周りに回動自在に配設することにより、一つのユニットとして形成したことを、その最も主要な特徴としている。
本発明の請求項1に示すシートリクライニング装置のメモリ機構は、ロック機構とは別体の外付け機構として構成されているため、ロック機構を新規化することなく成立できるという利点がある。
また、特定の初期位置を有するセクタギヤと、シートバックに設けられた、このセクタギヤに噛合可能なメモリギヤと、ロック機構のロックオフ状態、およびセクタギヤに対するメモリギヤの噛合状態を併せて維持可能とする継続保持手段との組み合わせを主とする構成であるため、その構成の簡素化、およびコストの低減が十分に可能になるという利点も、この請求項1によれば得られる。
そして、本発明の請求項2においては、連動レバーと、ピンリンクと、リンク付勢手段と、保持リンクとを備えるものを継続保持手段としているため、この点においても、構成の簡素化、ひいてはコストの低減が十分に可能になるという利点が得られる。
また、本発明の請求項3によれば、メモリギヤの枢着されるシートバック側部材を支持ブラケットとするとともに、対するシートクッション側部材を、支軸周りに配されるカラーを一体的に有したベースブラケットとすることにより、メモリ機構を一つのユニットとして形成しているため、その取り扱い、およびリクライニングシートへの後付け作業の容易化等が確実にはかられるという利点が得られる。
ロック機構の新規化を伴うことなくメモリ機構を成立させるという目的を、構成の複雑化等を伴うことなく実現可能とした。
図1、図2は、本発明のシートリクライニング装置のメモリ機構10の概略正面図および概略分解斜視図であり、これらを見るとわかるように、このメモリ機構は、回動自在なセクタギヤ12と、このセクタギヤをその初期位置で脱着可能に保持するギヤ保持手段14と、セクタギヤに噛合可能なメモリギヤ16と、ロック機構18をロックオフ操作するとともに、このロック機構のロックオフ状態、およびセクタギヤに対するメモリギヤの噛合状態を継続して保持可能とする継続保持手段20とを有した、ロック機構とは別体の外付け機構として形成されている。
ここで、この発明におけるシートリクライニング装置21の概略を説明する。図2に加えて図3を見るとわかるように、このシートリクライニング装置21は、シートクッション22に対するシートバック23の揺動を規制可能とするユニット型のロック機構18と、このロック機構のロックオン/ロックオフを制御する制御軸24に、シートバックのリクライニングヒンジを兼ねる支軸26を介して一体回動可能に連結された、ロック機構に対するロックオフ操作の可能なリクライニング操作レバー28と、シートバックをその前傾方向に付勢する前傾付勢手段(図示しない)とを備え、リクライニング操作レバーによる、ロック機構に対するロックオフ操作により、シートバックのリクライニング角度を調整、設定可能、および所定前傾位置へのその前倒しを可能に構成されている。
図3に示すように、このシートリクライニング装置のロック機構18は、たとえば、可動歯部30をその半径方向に摺動可能に保持する略円板状のベース体32と、この可動歯部の噛合可能な内歯車状の受動歯部34をその内周面に有する、対応円板状の回動体36と、受動内歯に対する可動歯部のロックオフ/ロックオン動作を制御するカム形状の前出の制御軸24との組み合わせを有するものとして具体化され、この制御軸を支軸26と一体回動させることにより、支軸を介したその制御動作を可能に構成されている。
なお、参照符号37は、回動体36をベース体32に対して回動可能に保持するリング状の保持具である。
また、図3に示す参照符号38は、制御軸24を図中の反時計方向に付勢するロックばねであり、このロックばねの付勢力により受動歯部34に対する可動歯部30の噛合を得るものとして、このロック機構18は構成されている。つまり、このロック機構18は、このロックばね38の付勢力に抗した、図3中の時計方向への支軸26の回動操作により、そのロックオフがなされる構成となっている。
このロック機構18は、予め組み立てられたユニット型であり、そのロックオンのもとでシートクッション22に対するシートバック23の揺動規制を可能に、図2に示すように、シートクッションの側部に設けられるベースプレート40と、シートバックのサイドフレーム42との間に介在されている。
なお、このロック機構18の基本構成は、たとえば特開平2−228914号公報にシートのリクライニング装置として開示された公知のものと同等であり、またその基本構成自体はこの発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略する。また、シートバック23を前傾方向に付勢する前傾付勢手段も公知であるため、ここでの図示および詳細な説明は省略する。
ここで、図1、図2を見るとわかるように、この発明のメモリ機構10は、支軸26の周りを回動自在に配されたセクタギヤ12と、所定のシートバック側部材に枢着されたメモリギヤ16とを有している。
この実施例においては、支軸26の挿通可能なカラー44を一体的に有した、ベースプレート40に固着されるベースブラケット46がシートクッション側部材として、また、サイドフレーム42に固着される支持ブラケット48がシートクッション側部材として、それぞれ具体化される。
セクタギヤ12は、その所定の初期位置でギヤ保持手段14により保持されている。このギヤ保持手段14としては、たとえば、ベースブラケット46に一端の固着された板ばねが具体化でき、その摩擦力のもとで、セクタギヤを脱着可能に保持するものとして構成されている。また、このギヤ保持手段(板ばね)14は、ベースブラケット46等のシートクッション側部材に対する所定の初期位置からのセクタギヤ12の後傾回動、詳細には図1中の時計方向へのシートバック23の揺動を阻止する機能をも有している。
また、メモリギヤ16は、支持ブラケット48に対して枢着され、たとえば可撓性の被覆型ワイヤケーブル52を介してピンリンク54の一端に連動可能に連結される。このピンリンク54は、支軸に一体回動可能に設けられた連動レバー56に係合可能な係合ピン58をその他端に一体的に有してなり、セクタギヤ12同様に、ベースブラケットのカラー44周りに回動自在に配されている。
そして、このピンリンク54の係合ピン側が、可撓性の被覆型ワイヤケーブル60を介して前倒しレバー(図示しない)に連動可能に連結されている。
なお、この前倒しレバーは、シートバック23の肩部等に、その牽引操作を可能に設けられる。
このメモリ機構10の初期状態を示す図1を見るとわかるように、この初期状態においては、メモリギヤ16が、被覆型ワイヤケーブル52に設けられたリンク付勢手段62の付勢力のもとでその離反位置に付勢、保持されている。なお、このリンク付勢手段62の付勢力は、被覆型ワイヤケーブル52を介してピンリンク54を図中反時計方向に牽引する力として作用する。
このピンリンク54の回動範囲は、ベースブラケット46の枢支ピン64によって枢支された保持リンク66の、上縁に鍵状部68aを有する長孔状係合孔68によって規定され、リンク付勢手段62の付勢力によるこの係合孔下端に対する係合ピン58の延出端58aの係合位置が、ピンリンクの初期位置として規定されている(図2参照)。そして、この保持リンク66は、その係合孔68によるピンリンク54の回動範囲規定のほかに、ロック機構18をロックオフとする位置に、このピンリンクを係止、保持可能とする機能をも有している。
図1、図2に示すように、この保持リンク66は、セクタギヤ14の係合片70に係合可能な係合ピン72を一体に有して形成され、この係合片に対する係合ピンの係合方向への付勢力が、たとえばピンリンク54と保持リンクの係止片66aとの間に架設、張設された引張コイルばね74により付与されている。つまり、この構成によれば、この引張コイルばね74の付勢力のもとで、保持リンク66がその初期位置に保持されることになる。
図1を見るとわかるように、ピンリンクの係合ピン58は、支軸の連動レバー56に対し、その下方から係合するものとして配設されている。つまり、リクライニング操作レバー28(図3参照)による、ロック機構18に対するロックオフ操作時においては、ピンリンク54を伴うことなく連動レバー56、つまりは支軸26がその対応方向(図中時計方向)に回動されるため、メモリギヤ16の回動を伴うことのないロック機構単独でのロックオフが可能となる。
このような、リクライニング操作レバー28によるロック機構18の単独のロックオフ時においては、メモリギヤ16が、シートバック23の前後揺動に伴い、セクタギヤ12に対して移動される。そして、シートバック23の任意のリクライニング位置において、図1に示す初期状態から、リンク付勢手段62の付勢力に抗して前倒しレバーを牽引操作すると、ワイヤケーブル60を介して伝達されたその牽引力により、ピンリンク54が図中時計方向に回動されるとともに、その回動により、まず、図4に示すように、メモリギヤ16が、初期位置のセクタギヤ12に対し、シートバック23のリクライニング角度に応じた位置で噛合される。また、このピンリンク54が回動すると、その係合ピン58が連動レバー56にその下方から係合するため、以降のその一体的な回動により、ロック機構18はロックオフされる。
なお、図1に示すように、この発明においては、初期状態の係合ピン58と連動レバー56との間には、所定の遅延クリアランスが設けられている。そして、この遅延クリアランスを設けることによって、セクタギヤ12に対するメモリギヤ16の噛合を、ロック機構18のロックオフに先行して行うものとしている。
また、ピンリンク54が回動すると、係合ピン58が保持リンクの係合孔68内を上方に移動し、その上縁において係合ピンの移動、つまりピンリンクの回動が規制される。
そして、前倒しレバーの牽引操作により、ロック機構18がロックオフされると、シートバック23は、前傾付勢手段の付勢力のもとで、その前傾方向に前倒しされる。
ここで、図4を見るとわかるように、ロック機構18のロックオフ時においては、メモリギヤ16がセクタギヤ12に噛合された状態にあるため、この状態でシートバック23が前倒しされると、それに伴ってセクタギヤも一体的に回動される。そして、図5に示すように、セクタギヤ12がその初期位置からシートバック23の前倒れ方向に移動すると、そのセクタギヤの係合片70が保持リンクの係合ピン72から離反する、つまりその係合が解除されるため、回動規制の解除された保持リンク66は、係合孔68の鍵状部68aの分だけ、引張コイルばね74の付勢力のもとで反時計方向に回動する。
この保持リンク66の回動に伴った、係合孔の鍵状部68a内への係合ピン58の移動、係合により、初期位置へのピンリンク54の復帰、つまりロックオン位置への連動レバー56の復帰が規制、阻止されるため、ロック機構18のロックオフ、およびセクタギヤ12に対するメモリギヤ16の噛合状態は、シートバック23の前倒し時においても継続されることになる。
この図5に示す前倒れ位置から、前傾付勢手段の付勢力に抗してシートバック23を引き起こせば、ギヤ保持手段14にセクタギヤ12が回動規制されるまでシートバックは後方に揺動される。そして、このセクタギヤ12に噛合されたメモリギヤ16の位置が、シートバック23の前倒し直前のリクライニング位置であるため、図4に示す、初期位置へのセクタギヤの復帰が、前倒し直前のリクライニング位置へのシートバックの再生ということになる。
また、この初期位置へのセクタギヤ12の復帰により、保持リンクの係合ピン72に対し、セクタギヤの係合片70が再度係合されるため、この係合のもとで、保持リンクは係合孔の鍵状部68aの分だけ時計方向に回動される。
図4に示すように、ピンリンクの係合ピン58が係合孔68に戻されると、リンク付勢手段62の付勢力のもとでの反時計方向への回動を規制する手段はなくなるため、ピンリンク54は、リンク付勢手段の付勢力のもとで反時計方向に回動し、連動レバー56を図1に示すその初期位置、つまりはロック機構18のロックオン位置に復帰させる。そして、リンク付勢手段62の付勢力のもとでのピンリンク54の回動により、メモリギヤ16はセクタギヤ12からの離反位置に戻されて、メモリ機構10は、図1に示す初期状態に復元される。
上記のように、この発明のシートリクライニング装置のメモリ機構10は、ロック機構18とは別体の外付け機構として構成されているため、ロック機構を新規化することなく、メモリ機構をシートリクライニング装置21に対して付加することが容易に可能となる。つまり、この発明によれば、メモリ機構10が、ロック機構18の新規化を伴うことなく容易に成立可能となる。
また、この発明のメモリ機構10は、特定の初期位置を有するセクタギヤ12と、シートバック23に設けられた、このセクタギヤに噛合可能なメモリギヤ16と、ロック機構18のロックオフ状態、およびセクタギヤに対するメモリギヤの噛合状態を併せて維持可能とする継続保持手段20との組み合わせを主とする構成であるため、その構成の簡素化が十分にはかられることから、そのコストの低減も十分に可能となる。
ここで、この実施例においては、連動レバー56と、ピンリンク54と、リンク付勢手段62と、保持リンク66とを備えるものが、前出の継続保持手段20として具体化されているが、ロック機構18のロックオフ状態、およびセクタギヤ12に対するメモリギヤ16の噛合状態を併せて維持可能とすれば足りるため、この組み合わせ以外として、継続保持手段20を具体化してもよい。
しかしながら、継続保持手段20をこの実施例によるものとすれば、この継続保持手段が、その構成の複雑化を伴うことなく形成できるため、この点においても、構成の簡素化ひいてはコストの低減が十分に可能となる。
また、この実施例のように、メモリギヤ16の枢着されるシートバック側部材を支持ブラケット46とするとともに、対するシートクッション側部材を、支軸26周りに配されるカラー44を一体的に有したベースブラケット46とすることにより、メモリ機構10を一つのユニットとして形成することが可能となるため、その取り扱い、およびリクライニングシートへの後付け作業の容易化等が確実にはかられる。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
ここでは、シートバックの前倒しを可能とするシートリクライニング装置として説明しているが、シートバックの単純な前倒しのみに限定されるものではなく、シートバックの前倒しに連続してシート自体をその前方に移動させる、いわゆるウォークインシートへの適用も可能であることはいうまでもない。
また、自動車用のシートに限定されず、飛行機、船舶、列車等の他の乗り物用シートのシートリクライニング装置のメモリ機構に、この発明を応用してもよい。
その初期状態での、この発明に係るシートリクライニング装置のメモリ機構の概略正面図である。 シートリクライニング装置のメモリ機構の概略分解斜視図である。 シートリクライニング装置の一部破断の概略正面図である。 メモリ機構作動時での、シートリクライニング装置のメモリ機構の概略正面図である。 シートバック前倒し時での、シートリクライニング装置のメモリ機構の概略正面図である。
符号の説明
10 シートリクライニング装置のメモリ機構
12 セクタギヤ
14 ギヤ保持手段
16 メモリギヤ
18 ロック機構
20 継続保持手段
46 ベースブラケット
48 支持ブラケット
54 ピンリンク
56 連動レバー
62 リンク付勢手段
66 保持リンク

Claims (3)

  1. シートクッションに対するシートバックの揺動を規制可能とする、円板状のベース体および回動体の組み合わせを有したユニット型のロック機構と;ロック機構の制御軸に、シートバックのリクライニングヒンジを兼ねる支軸を介して一体回動可能に連結された、ロック機構に対するロックオフ操作の可能なリクライニング操作レバーと;シートバックをその前傾方向に付勢する前傾付勢手段と;を備えてなる、シートバックのリクライニング角度の調整に加えて、所定前傾位置へのその前倒しを可能とするシートリクライニング装置におけるメモリ機構であり、
    上記リクライニング操作レバーとは別に設けられた、シートバックの前倒し操作を行うための前倒しレバーと;
    上記支軸周りを回動自在に設けられたセクタギヤと;
    シートクッション側部材に対する所定の初期位置からのセクタギヤの後傾回動を阻止するとともに、このセクタギヤをその初期位置で脱着可能に保持する、シートクッション側部材に設けられたギヤ保持手段と;
    シートバック側部材に枢着されるとともに、上記前倒しレバーのレバー操作に連動したその始動により、セクタギヤに噛合されるメモリギヤと;
    上記前倒しレバーのレバー操作のもとで、セクタギヤへのメモリギヤの噛合に遅れて上記ロック機構をロックオフ操作するとともに、このロック機構のロックオフ状態、およびセクタギヤに対するメモリギヤの噛合状態を、上記前傾付勢手段の付勢力のもとでのシートバックの前倒れ後も継続して保持する継続保持手段と;
    を有する、上記ロック機構とは別体の外付け機構としてなり、
    上記前倒しレバーのレバー操作に伴った、初期位置のセクタギヤに対するメモリギヤの噛合位置を、前倒し直前のシートバックのリクライニング角度としてメモリし、ロック機構のロックオフに伴う、前傾付勢手段の付勢力のもとでのシートバックの前倒れにより、セクタギヤを、その初期位置から一体的に回動させるとともに、
    前倒れ位置からのシートバックの引き起こしに伴った初期位置へのセクタギヤの復元により、前倒し直前のシートバックのリクライニング角度を再生可能としたシートリクライニング装置のメモリ機構。
  2. 前記継続保持手段が、
    前記支軸に一体回動可能に設けられた連動レバーと;
    この連動レバーに係合可能な係合ピンを有してなるとともに、この連動レバーを伴ったその回動のもとで前記ロック機構をロックオフ可能とする、前記支軸周りを回動自在に配されたピンリンクと;
    このピンリンクを所定の初期位置に付勢、保持するリンク付勢手段と;
    前記ロック機構をロックオフとする位置に、このピンリンクを係止、保持可能とする、シートクッション側部材にその支点の枢着された保持リンクと;
    を備えてなるとともに、前記前倒しレバーと前記メモリギヤとの連動経路内に上記ピンリンクを介在し、この前倒しレバーに連動したピンリンクの回動開始後、所定の遅延クリアランスを経て、このピンリンクの係合ピンを上記連動レバーに係合させるものとした請求項1記載のシートリクライニング装置のメモリ機構。
  3. 前記シートバック側部材が、シートバックのサイドフレームに取り付けられる支持ブラケットであるとともに、前記シートクッション側部材が、前記支軸周りに配されるカラーを一体的に有したベースブラケットであり、前記セクタギヤ、前記ピンリンクおよび支持ブラケットをこのカラー周りに回動自在に配設することにより、一つのユニットとして形成された請求項2記載のシートリクライニング装置のメモリ機構。
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