JP4464213B2 - はんだ加熱器具およびその先端チップ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電気はんだこてなど、はんだを加熱する熱を発生させるはんだ加熱器具に関するものである。
図20は、従来のはんだ加熱器具50の構成を示す断面図である。電気はんだこてなど、はんだを加熱する熱を発生させる従来のはんだ加熱器具50としては、図20に示すように、棒状の加熱ヒータ52と、加熱ヒータ52の周囲を覆い、かつこの加熱ヒータに抜き差し自由に挿入するスリーブ53と、このスリーブ53に一体となった例えばこて先のような加熱部54とを備えたものが、一般に知られている。
しかしながら、この従来のはんだ加熱器具50においては、スリーブ53を加熱ヒータ52に取り付ける際、スリーブ53と加熱ヒータ52との間にステンレス等のインサートパイプ51を介して着脱可能に固定するので、スリーブ53と加熱ヒータ52との間にエアギャップが存在する結果、加熱ヒータ52から加熱部54に至る伝熱性が良くなく、熱効率が悪いという問題点があった。
また、エアギャップと高温雰囲気のために、はんだ加熱器具50を長期間使用していると、スリーブ53が酸化によりエロージョンが発生し、加熱ヒータ52から加熱部54に至る伝熱性を悪化させるという問題点があった。
さらに、はんだによるエロージョンなどにより、はんだ加熱器具50の加熱部54が損耗した場合、加熱部54とスリーブ53とが一体となった従来のはんだ加熱器具50では、加熱部54だけでなくスリーブ53も取り替えなければならず、不経済であった。
そこで、これらの問題点を改善すべく、種々のはんだ加熱器具が提案されている。例えば、特許文献1には、加熱部が分割可能となったスリーブに棒状の加熱ヒータが挿入され、この加熱ヒータが無機接着剤でスリーブに接着された電気はんだこての技術が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、棒状の加熱ヒータと、加熱ヒータの周囲を覆い、かつこの加熱ヒータに着脱可能に保持されたスリーブ形状のビットホルダとを備え、温度センサ(温度検知部)を含んだ加熱ヒータの端部分がこのビットホルダ内に配置され、はんだ用ビット(加熱部)が、ビットホルダの自由端部に着脱可能に保持されているはんだ加熱器具の技術が開示されている。
実開平2−53871号公報 特表平11−506054号公報
しかしながら、上述の特許文献1、特許文献2に開示されたはんだ加熱器具の技術では、いずれも、加熱部の先端が損耗した場合、安価な加熱部のみを取り替えることができるので、経済的であるが、加熱部が、スリーブの自由端部に当接しているだけであるので、スリーブから加熱部に至る伝熱性がそれほど改善されず、はんだ加熱器具としての熱効率が依然として良くなかった。
また、温度検知部および加熱ヒータと、加熱部との間に距離があるために、加熱部の温度測定と加熱とに時間遅れが生じていた。このため、特許文献1、特許文献2に開示された電気はんだこての技術では、温度制御をするのにPID制御装置などの高価な制御装置が必要になるという問題があった。
また、加熱部の温度測定と加熱とに時間遅れが生じるために、加熱ヒータの過度な温度上昇が避けられなかったため、握り部の温度が高くなったり、握り部の長さを長くしなければならないなど、作業性が良くないという不具合があった。
本発明は、上記不具合に鑑みてなされたものであり、安価な加熱部のみを取り替えることができる経済的なはんだ加熱器具であるだけでなく、温度検知部および加熱ヒータと加熱部との伝熱性が良好で、加熱部の温度測定と加熱とに時間遅れが無いはんだ加熱器具を提供することを課題としている。
上記課題を解決するための本発明は、はんだを加熱する熱を発生させる発熱部と温度検知部とを一体に有する棒状のセラミックヒーターと、高熱伝導性材料からなり、上記セラミックヒーターの周囲を覆い、且つ、このセラミックヒーターに密着するスリーブと、上記セラミックヒーターの先端に対して交換可能に嵌合する凹部が設けられるとともにスリーブの環状の先端面に設けられた伝熱面に当接することによりスリーブから熱を授受する加熱部とを備え、上記温度検知部は、上記セラミックヒーターの先端付近に設けられるとともに、その温度検知部の一部が上記スリーブの先端面から突出するように設けられ、上記凹部内には上記スリーブの先端面から突出した上記温度検知部が位置していることを特徴とするはんだ加熱器具である。
本発明によれば、加熱部が、セラミックヒーターの先端に対して交換可能に嵌合するので、はんだ加熱器具の先端が損耗した場合でも、スリーブはそのままの状態で安価な加熱部のみを取り替えればよく、無駄が無く経済的である。
また、スリーブが、セラミックヒーターの周囲を覆うようにセラミックヒーターに密着しているので、セラミックヒーターとスリーブとが、熱的に一体化される。また、加熱部がスリーブの先端面に設けられた伝熱面に当接しているだけでなく、凹部がセラミックヒーターの先端に対して嵌合して伝熱面積が大きくなっているので、加熱部とスリーブとセラミックヒーターとが、熱的に一体化される。その結果、セラミックヒーターから加熱部に至る伝熱性が良好で、はんだ加熱器具としての熱効率が良い。
さらに、セラミックヒーターから加熱部に至る伝熱性が良好なので、加熱部の温度に対してセラミックヒーターの温度を過度に高くする必要がない結果、従来のはんだ加熱器具と比較して握り部の温度を低くすることができる。また同じ理由により、握り部の長さを短くすることができる。そしてこれらのことから、はんだ付けの作業性が大幅に改善される。また、温度検知部の一部がスリーブの先端面から突出するとともに加熱部の凹部内に位置しているため、温度検知部と加熱部とがより接近し、これにより、これらの間の熱伝達性を一層高めることができる。
上記セラミックヒーターは、上記発熱部と上記温度検知部の少なくとも一部とが、上記セラミックヒーターに密着する上記スリーブにより周囲を覆われ、上記温度検知部による温度測定値と、加熱部に対する温度設定値との差に基づいて上記発熱部の通電量を変更する温度制御装置により、加熱部の温度が制御されることが好ましい。
この好ましい態様によれば、セラミックヒーターが、発熱部と、温度検知部とを一体に有しており、これらのうち発熱部と温度検知部の少なくとも一部とが、セラミックヒーターに密着するスリーブにより周囲を覆われているので、温度検知部と発熱部との間の熱伝達が良く、温度測定と加熱とに時間遅れが無い。その結果、発熱部の過度な温度上昇を最小に抑えられるなど、加熱部の温度制御を時間遅れの無い、精度の良いものにすることができる。
そして、発熱部の過度な温度上昇が最小に抑えられるので、さらに握り部の過度な温度上昇を防ぐことができる結果、さらにはんだ付けの作業性が改善され、また、セラミックヒーターのより少ない部材で発熱部の絶縁を実現することができる。
また上記スリーブの上記伝熱面と、この伝熱面に当接する上記加熱部の受熱面とには、その何れか一方に突起が設けられ、他方に該突起に嵌合する突起受け部が設けられていることが好ましい。
この場合、スリーブの伝熱面に突起が設けられたときには加熱部の受熱面に突起受け部が設けられ、加熱部の受熱面に突起が設けられたときにはスリーブの伝熱面に突起受け部が設けられることになる。
この好ましい態様によれば、突起と突起受け部との嵌合によって、スリーブと加熱部との伝熱面積を更に増大させることができ、伝熱性を一層高めることができる。
またこの突起や突起受け部を、加熱部やスリーブの軸心から偏心した位置に設けることによって、加熱部の軸回り方向の位置決めを行うことができる。従って加熱部をスリーブに対して特定の軸回り方向位置に設ける必要がある場合、加熱部の交換に際してその軸回り方向の位置決めを容易に行うことができる。
また上記スリーブには、該スリーブの略軸方向に延びるスリットが少なくとも1本設けられているようにすれば好ましい。そして上記スリットのうち少なくとも1本は、上記スリーブの全長に亘って延び、その両端が開放端となっている両端開放スリットであるようにすれば好ましく、また上記スリットのうち少なくとも1本は、上記セラミックヒーターの基端側が開放端であり、他方の上記加熱部側が閉じた端である片端開放スリットであるようにすれば好ましい。
この好ましい態様によれば、例えばスリーブにセラミックヒーターを圧入することによってこれらを密着させる構造としたとき、その圧入力を低減することができるので、生産性を向上させることができる。また、スリーブにめっき等の表面処理を施した場合には、圧入力を低減することによってその表面処理の損傷を抑制することができる。
スリットは、同じスリット間隔であれば両端開放スリットの方が片端開放スリットよりも圧入力をより低減することができる。
またスリットの数を増やすほど圧入力を低減することができるが、一方ではセラミックヒーターとの接触面積が減少するので、2本程度に留めておくことが望ましい。複数のスリットを設ける場合、両端開放スリットを2本(またはそれ以上)とした場合、組み付け前のスリーブは軸方向に分割された状態となる。従って、その各分割片でセラミックヒーターを挟み込むような組み付け工程をとることができ、圧入によらなくてもセラミックヒーターとスリーブとを密着させることができる。このような製造工程により、表面処理(めっき等)の損傷をより確実に防止することができる。
一方、両端開放スリットを1本以下(例えば両端開放スリットと片端開放スリットとを1本ずつ)とした場合、組み付け前のスリーブは分割されず、一体となっている。従って、上記のように分割されたスリーブでセラミックヒーターを挟み込むような工程よりも簡単な圧入工程で製造できるため、生産性を向上させることができる。
また、上記スリーブの外周面を保持し、該スリーブの材質よりも熱膨張率の小さな材質からなる保持管が設けられていると好ましい。
この好ましい態様によれば、スリーブが熱によって膨脹しても、スリーブよりも熱膨張率の小さい保持管によって径方向の膨脹が抑制される。従って高温状態でもセラミックヒーターとスリーブとの密着状態を適正に保持することができる。なおこのとき、上記スリットが設けられていると、そのスリットがスリーブの熱変形を吸収する逃がし部として作用するので一層効果的である。すなわち、径方向の膨脹が抑制されたスリーブは、上記スリットの間隔を縮小するように周方向に膨脹することができる。従って高温によるスリーブの内部応力の増大が抑制され、破損や変形を効果的に防止することができるのである。
また、上記スリーブの主要な材質は、銀もしくは銅又は銅合金であることが好ましい。
この好ましい態様によれば、スリーブの主要な材質が、銀もしくは銅又は銅合金であるので、スリーブの熱伝導率が高い結果、より効率良く発熱部と、温度検知部と、加熱部とを熱的に一体化することができる。
また、上記温度制御装置は、オンオフ制御により、上記セラミックヒーターの通電量を変更して加熱部の温度を制御するものであることが好ましい。
この好ましい態様によれば、オンオフ制御という簡単な制御により、加熱部の温度を制御するので、温度制御装置が安価なものになり、はんだ加熱器具の原価低減に貢献することができる。また、オンオフ制御の場合は、温度の設定値よりも測定値が下がった場合には、すかさずフル通電となるので、速やかに加熱部の温度回復を行うことができる。
また、上記はんだ加熱器具は、はんだごてを構成する加熱器具であって、上記セラミックヒーターおよびスリーブが設けられているはんだごて本体と、上記加熱部としてのこて先とを備えたものであることが好ましい。
この好ましい態様によれば、はんだ加熱器具が、セラミックヒーターおよびスリーブが設けられているはんだごて本体と、加熱部としてのこて先とを備えたはんだごてを構成するので、安価なこて先のみを取り替えることができる経済的なはんだごてであるだけでなく、温度検知部および加熱ヒータからこて先に至る伝熱性が良好で、こて先の温度測定と加熱とに時間遅れが無い。
また請求項1に係る発明は、はんだ加熱器具用の先端チップであって、請求項1乃至1の何れか1項に記載の加熱部を当該先端チップとなし、上記セラミックヒーター及び上記スリーブとを備えたはんだ加熱器具本体に対し交換可能に構成されていることを特徴とする。
この発明によると、加熱部の先端が使用によって損耗しても、その加熱部を当該先端チップと適宜交換するだけで、先端の損耗状態を解消することができるので、当該はんだ加熱器具の上記作用効果を維持しつつ、ランニングコストを大幅に低減することができる。
以上説明したように、本発明によれば、安価な加熱部のみを取り替えることができる経済的なはんだごてであるだけでなく、温度検知部および加熱ヒータと加熱部との伝熱性が良好で、加熱部の温度測定と加熱とに時間遅れが無いという顕著な効果を奏する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。図1は本発明の一実施形態であるはんだごて10の構成を示す外形図であり、図2は本発明の実施の形態に係るはんだごて10の構成を示す断面図である。また、図3は本発明の実施の形態に係るはんだごて10の構成を示す分解断面図であり、図4は本発明の実施の形態に係るはんだごて10のこて先4の構成を示す外形図である。図4(a)は、加熱部としてのこて先4を側面側から見た外形図を、図4(b)は、こて先4を先端側から見た外形図を、図4(c)は、こて先4を基端側から見た外形図をそれぞれ示している。
図1〜図4(主に図2、図3)を参照して、図示の本発明の実施の形態に係るはんだごて10の本体は、ケーシング1の先端に、はんだを加熱する熱を発生させる棒状のセラミックヒーター2を備え、このセラミックヒーター2の先端には、高熱伝導性材料からなるスリーブ3が、セラミックヒーター2の周囲を覆い、かつこのセラミックヒーター2に密着するように設けられている。
また、この本発明の実施の形態に係るはんだごて10は、スリーブ3の先端面に設けられた環状の伝熱面3aに当接することによりスリーブ3から熱を授受するとともにセラミックヒーター2の先端に対して交換可能に嵌合するこて先4と、ケーシング1の内部にこて先4の温度を制御する温度制御装置5とを備えている。
上記ケーシング1は、金属製もしくは、硬質、耐熱性の合成樹脂からなる概ね円管状の部材であり、その周囲には、操作者がはんだごて10を握って取り扱うことができるようにするために、合成ゴムなど、断熱性と弾力性を有した合成樹脂が握り部1aとして設けられている。
上記セラミックヒーター2は、はんだを加熱する熱を発生させるために設けられたセラミックからなる棒状の部材であり、発熱部2aと、温度検知部2bとを一体に有している。
ここで、図5は本発明の実施の形態に係るはんだこて10のセラミックヒーター2の構成を示す概念図であり、(a)は、セラミックヒーター2の回路構成を示している。また、(b)は、セラミックグリーンシート2dをセラミック棒2eに巻きつけてセラミックヒーター2が形成されている状態を示している。
このセラミックヒーター2は、図5(a)、(b)に示すように、タングステンなどの発熱抵抗体のパターンと、温度検知部2bに設けられたタングステンなどの感温抵抗体のパターンとをセラミックグリーンシート2dに同時にプリントしたものを、ベースとなるアルミナや窒化珪素などの円柱状のセラミック棒2eに巻きつけ、焼結一体化することにより作製される。
上記スリーブ3は、セラミックヒーター2の周囲を覆い、かつこのセラミックヒーター2に密着して、セラミックヒーター2の発熱部2aで発生した熱をこて先4と温度検知部2bとに効率良く、時間遅れなく伝達するためのものであり、主要な材質が、銀もしくは銅又は銅合金の高熱伝導性材料で構成されている。
スリーブ3の材質を銅または銅合金とした場合、銅の酸化を防止するためにスリーブ3の表面に適宜表面処理を行うと良い。例えば下地にNiめっきを施し、その上にCrめっきを施すと、熱による焼き付きを防止することもでき、好適である。
また、このスリーブ3の外周は、ケーシング1から延設された金属製管状の保持管1cに挿入されることにより、スリーブ3とセラミックヒーター2とがケーシング1に取り付けられる構成になっている。
保持管1cは、スリーブ3よりも熱膨張率の小さい材質(例えばステンレス等)からなる。
上記こて先4は、セラミックヒーター2とスリーブ3とから伝達された熱を、先端4aに接触する図略のはんだに伝達してこのはんだを加熱融解するためのものであり、このこて先4は、図4(a)、(b)、(c)に示すように、基端側中央に凹部4bと、この凹部4bの周りに受熱面4cを備えている。また、凹部4bに温度検知部2bを収容し、受熱面4cをスリーブ3の先端面に設けられた環状の伝熱面3aに当接することができる形状に形成されている。
そして、このこて先4は、主に銅等の高熱伝導材料で構成されており、こて先4の表面は、はんだによるエロージョンを防止するために鉄メッキが施され、また、はんだあがりを防止するためにクローム等のメッキが施されている。なお鉄メッキに代えて、こて先4の先端を鉄または鉄合金からなるキャップで覆うようにしても良い。
また、このこて先4は、図2、図3に示すように、こて先4の基端側の周縁に設けられた係止部4dが、セラミックヒーター2の周囲に配置される金属製管状の係止管6の縮径した端部6aに係止されることにより、スリーブ3の先端面に設けられた環状の伝熱面3aに当接させるようになっている。
そして、この係止管6の他端6bは、拡管され、金属製の締結リング7の内壁に縮径して設けられた規制部7aにより規制され、こて先4をスリーブ3の先端面から分離しないように構成されている。
なお、この締結リング7は、規制部7aよりもケーシング1側の内壁に、ねじ部7bが設けられており、このねじ部7bをケーシング1の先端側に設けられたねじ部1bに螺合させて締結リング7をケーシング1側に変位させて、こて先4をセラミックヒーター2に一体に締結するようになっている。
上記温度制御装置5は、温度検知部2bによる温度測定値と、こて先4に対する温度設定値との差に基づいて発熱部2aの通電量を変更してこて先4の温度を制御するものである。
図5(a)に示すように、この温度制御装置5は、ケーシング1の中で、温度検知部2bと、発熱部2aとに接続されている。また、電気コード1d(図1、図2)と図略のコンセントを介して電源8とに接続されている。そして、温度検知部2bからこて先4の温度測定値に対応した電位差を入力することにより、こて先4の温度を測定し、この温度測定値と、温度設定値との差に基づいて発熱部2aの通電量をオンオフ制御により変更して、こて先4の温度が温度設定値に等しくなるように制御するように構成されている。
次にスリーブ3及びこて先4周辺について更に詳細に説明する。図6は、セラミックヒーター2の先端部付近の拡大断面図である。この図に示すように、セラミックヒーター2の発熱部2aの全部と温度検知部2bの大部分とがスリーブ3に覆われているが、温度検知部2bの先端部が僅かにスリーブ3の先端から突出し、こて先4の凹部4bに入り込んでいる。その入り込み量Xは、0.3mm〜2.0mm程度である。また凹部4bの深さは1.5mm〜5.0mm程度が良く、より好ましくは3mm程度が良い。また凹部4bの直径は3.8mm〜4.4mm程度となっている。
このようにこて先4と温度検知部2bとが近接して設けられているので、これらの間の熱伝達性が高められている。
図7はスリーブ3の詳細を示す図であって、(a)はスリーブ3の拡大斜視図であり、(b)はスリーブ3をセラミックヒーター2に組付ける工程を説明する図である。
図7(a)に示すように、スリーブ3にはその軸方向全長に亘って延び、両端が開放端となっている両端開放スリット3cが1本設けられている。当実施形態では、セラミックヒーター2とスリーブ3とを密着させるために、セラミックヒーター2をスリーブ3に圧入する製造工程をとっているが、このような両端開放スリット3cを設けることにより、圧入時に比較的容易にスリーブ3の内径が拡張するので、圧入力を低減することができ、生産性を向上させることができる。
またスリーブ3にめっき等の表面処理を施した場合は、圧入力を低減することにより、圧入時の表面処理の損傷を効果的に抑制することができる。
そしてセラミックヒーター2をスリーブ3に圧入した後は、スリーブ3の復元力によりセラミックヒーター2とスリーブ3との良好な密着状態を保つことができる。
図7(b)に示すように、セラミックヒーター2をスリーブ3に圧入する際、スリーブ3は、先端側を下向きにして治具14の上に設置される。治具14には、セラミックヒーター2と略同径で、所定深さ(先端2cの凹部4bへの入り込み量に相当する深さ)の治具凹部14aが形成されている。図示の状態から、セラミックヒーター2を、先端2cが治具凹部14aの底に当たるまで圧入することにより、安定した圧入量で生産することができる。
図8は、スリーブ3とこて先4との接続状態を示す図であり、(a)はスリーブ3の先端付近とこて先4との分解正面図であり、(b)は(a)の矢視II図であり、(c)は(a)の矢視III図である。これらの図に示すように、伝熱面3aには突起3bが設けられ、受熱面4cにはこの突起3bに嵌合する突起受け部4eが設けられている。このようにすることにより、スリーブ3とこて先4との伝熱面積を更に増大させることができ、伝熱性を一層高めることができる。
またこの突起3bや突起受け部4eを、スリーブ3やこて先4の軸心から偏心した位置に設けることによって、こて先4の軸回り方向の位置決めを容易に行うことができる。例えば、セラミックヒーター2と、その周囲の構造(スリーブ3やこて先4を含む)を2本備え、これらをピンセットのようにして電子部品を挟持するタイプのはんだ加熱器具(いわゆるツィザータイプの部品着脱装置など)では、本体に対するこて先4の軸回り位置を所定の位置に固定しておく必要がある。そのような場合、突起3bと突起受け部4eとで位置決めができるので、こて先4を交換する際、新しいこて先4を、容易に所定の位置に組付けることができる。
次に、更に図9を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るはんだごて10の作用について説明する。
まず、本発明の実施の形態に係るはんだごて10においてこて先4の先端4aが損耗した場合、新しいものに交換する要領は以下の通りである。すなわち、図3を参照して、締結リング7をはんだごて10の中心軸の周りに回転させることにより、締結リング7のねじ部7bとケーシング1の先端側に設けられたねじ部1bとを緩めて、締結リング7をケーシング1側と反対の方向に変位させ、はんだごて10本体から取り外す。
また、係止管6をケーシング1と反対の方向に変位させ、係止管6の基端側から抜き取るようにして、こて先4とスリーブ3とを露出させる。そして、損耗したこて先4をセラミックヒーター2の先端2cから取り外すとともに、新しいもの(はんだ加熱器具用の先端チップ)をセラミックヒーター2の先端2cに嵌合してこて先4を交換する。
次に、図9は、本発明の実施の形態に係るはんだごて10の温度制御特性を従来のはんだごての温度制御特性と比較する説明図であり、(a)は、従来のはんだごての温度制御曲線を、(b)は、本発明の実施の形態に係るはんだごて10の温度制御曲線をそれぞれ示している。なお、両方のはんだごてにおいて、それぞれの温度制御装置は、オンオフ制御によりセラミックヒーター2の発熱部2aの通電量を変更するものであり、こて先4の温度は350℃に設定されている。
図9(a)を参照して、この従来のはんだごてでは、前述の特許文献2に開示されたはんだごてと同型式のはんだごてが用いられている。この従来のはんだごては、こて先4のセラミックヒーター2の先端に対する嵌合が無く、スリーブ3の自由端部に当接しているだけであるので、スリーブ3からこて先4に至る伝熱性が改善されず、はんだごてとしての熱効率が良くなく、通電開始から設定温度で安定するまで約30秒を要している。
また、温度検知部2bおよび発熱部2aと、こて先4との間に距離があるために、こて先4の温度測定と加熱とに時間遅れが生じ、発熱部2aとこて先4との過度な温度上昇が避けられず、こて先4において約10℃のオーバーシュートが発生している。
次に、図9(b)を参照して、本発明の実施の形態に係るはんだごて10においては、スリーブ3の先端面に設けられた環状の伝熱面3aに当接しているだけでなく、セラミックヒーター2の先端2cに対して嵌合しているので、温度検知部2bとこて先4との伝熱性が良く、熱効率が良い。また、温度検知部2bおよび発熱部2aと、こて先4との間の距離が小さいために、こて先4の温度測定と加熱とに時間遅れが無い。この結果、通電開始から設定温度で安定するまでに、約15秒しかかかっていない。また、発熱部2aとこて先4との過度な温度上昇はほとんどなく、こて先4において約1℃のオーバーシュートが発生しただけであった。
ところで、セラミックヒーター2によってスリーブ3が加熱されると、スリーブ3が熱膨張する。しかしスリーブ3の外径側は保持管1cによって規制されており、保持管1cの熱膨張がスリーブ3の熱膨張よりも小さいので、スリーブ3の径方向の膨張が抑制される。従って高温状態でもセラミックヒーター2とスリーブ3との密着状態を適正に保持することができる。更に、両端開放スリット3cがスリーブ3の熱変形を吸収する逃がし部として作用するので一層効果的である。すなわち、径方向の膨脹が抑制されたスリーブ3は、両端開放スリット3cのスリット間隔を縮小するように周方向に膨脹することができる。従って高温によるスリーブ3の内部応力の増大が抑制され、破損や変形を効果的に防止することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るはんだごて10によれば、こて先4が、セラミックヒーター2の先端に対して交換可能に嵌合するので、はんだごて10の先端が損耗した場合でも、スリーブ3はそのままの状態で安価なこて先4のみを取り替えればよく、無駄が無く経済的である。
また、スリーブ3が、セラミックヒーター2の周囲を覆うようにセラミックヒーター2に密着しているので、セラミックヒーター2とスリーブ3とが、熱的に一体化される。また、こて先4がスリーブ3の先端面に設けられた環状の伝熱面3aに当接しているだけでなく、セラミックヒーター2の先端に対して嵌合して伝熱面積が大きくなっているので、こて先4とスリーブ3とセラミックヒーター2とが、熱的に一体化される。その結果、セラミックヒーター2からこて先4に至る伝熱性が良好で、はんだごてとしての熱効率が良い。
さらに、セラミックヒーター2からこて先4に至る伝熱性が良好なので、こて先4の温度に対してセラミックヒーター2の温度を過度に高くする必要がない結果、従来のはんだごて10と比較して握り部1aの温度を低くすることができる。また同じ理由により、握り部1aの長さを短くすることができる。そしてこれらのことから、はんだ付けの作業性が大幅に改善される。
また、本発明の実施の形態に係るはんだごて10によれば、セラミックヒーター2が、発熱部2aと、温度検知部2bとを一体に有しており、これら発熱部2aと温度検知部2bとが、セラミックヒーター2に密着するスリーブ3により周囲を覆われているので、温度検知部2bと発熱部2aとの間の熱伝達が良く、温度測定と加熱とに時間遅れが無い。その結果、発熱部2aの過度な温度上昇を最小に抑えられるなど、こて先4の温度制御を時間遅れの無い、精度の良いものにすることができる。
そして、発熱部2aの過度な温度上昇が最小に抑えられるので、さらに握り部1aの過度な温度上昇を防ぐことができる結果、さらにはんだ付けの作業性が改善され、また、セラミックヒーター2のより少ない部材で発熱部2aの絶縁を実現することができる。
また、スリーブ3の主要な材質が、銀もしくは銅又は銅合金であるので、スリーブ3の熱伝導率が高い結果、より効率良く発熱部2aと、温度検知部2bと、こて先4とを熱的に一体化することができる。
また、両端開放スリット3cによってスリーブ3にセラミックヒーター2を圧入する際の圧入力が低減され、表面処理の損傷が抑制される。また熱膨張してもセラミックヒーター2とスリーブ3との密着状態を維持しつつ、スリーブ3の内部応力の増大を防止することができる。
また、オンオフ制御という簡単な制御により、こて先4の温度を制御するので、温度制御装置5が安価なものになり、はんだごて10の原価低減に貢献することができる。そして、オンオフ制御の場合は、温度の設定値よりも測定値が下がった場合には、すかさずフル通電となるので、速やかにこて先4の温度回復を行うことができる。
このように、本発明の実施の形態に係るはんだごて10によれば、セラミックヒーターおよびスリーブが設けられているはんだごて本体と、加熱部としてのこて先とを備えたものであるので、安価なこて先のみを取り替えることができる経済的なはんだごてであるだけでなく、温度検知部および加熱ヒータからこて先に至る伝熱性が良好で、こて先の温度測定と加熱とに時間遅れが無い。
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。
例えば、本発明の実施の形態に係るスリーブ3は、図7(a)に示すような1本の両端開放スリット3cを備えるものに限定されない。例えば図10(a)に示すような、2本の両端開放スリット3cを備える構造のスリーブ3’としても良い。スリーブ3’は、略半円環状断面を有する同形のスリーブ分割片3e,3fからなる。そしてセラミックヒーター2の外径と略一致する各内側円弧部3gでセラミックヒーター2を挟み込むようにして密着させられる。スリーブ分割片3e,3fの、伝熱面3a’と反対側には面取り部3hが形成されている。
図10(b)、(c)は、図10(a)に示すスリーブ3’をセラミックヒーター2に組付ける製造工程を示す図である。先ず図10(b)に示すように、セラミックヒーター2が、先端2c側を下向きにして治具14の上に設置される。治具14には、セラミックヒーター2と略同径で、所定深さ(先端2cの凹部4bへの入り込み量に相当する深さ)の治具凹部14aが形成されている。そして治具14の上面にスリーブ3’の伝熱面3a’を沿わせるようにして、スリーブ分割片3eとスリーブ分割片3fとでセラミックヒーター2を挟み込む。その後、図10(c)に示すように、上方から保持管1cを圧入する。面取り部3hは、保持管1cを円滑に圧入するためのガイドとなる。こうして、セラミックヒーター2がスリーブ3の先端から適正量突出した状態で、かつ2本の両端開放スリット3cが形成された状態で組付けられる。
このような組み付け工程を行うと、セラミックヒーター2の表面と3’の内径部とが全く擦れ合うことなく組みつけられる。従って、スリーブ3’の表面処理の損傷を確実に防止することができる。
また図11に示すように、1本の両端開放スリット3cと、1本の片端開放スリット3dとを備えたスリーブ3’’としても良い。図11(a)はスリーブ3’’の正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。図に示すように、スリーブ3’’の正面側には軸方向に延び、セラミックヒーター2の基端側(図(a)の左側)が開放端であり、伝熱面3a’’側が閉じた端である片端開放スリット3dが設けられている。そしてスリーブ3’’の背面側には1本の両端開放スリット3cが設けられている。
このような2本のスリット3c,3dを備えたスリーブ3’’によれば、両端開放スリット3cを1本のみ備える上記実施形態のスリーブ3に比べ、圧入力をより低減し、表面処理の損傷をより抑制することができる。また、スリーブ3’’が分割されていないので、一体品としたまま、簡単な圧入工程でセラミックヒーター2と一体化させることができる。
図12〜図16は、伝熱面3aの突起3b及び受熱面4cの突起受け部4eの変形例を示す。図12(a)は、その第1変形例を示す分解正面図であり、(b)は(a)の矢視IV図であり、(c)は(a)の矢視V図である。これらの図に示すように、伝熱面3aにはT字型に配された3個の突起3b’が設けられ、受熱面4cにはこの突起3b’に嵌合する3個の突起受け部4e’が設けられている。
図13(a)は、伝熱面3aの突起3b及び受熱面4cの突起受け部4eの第2変形例を示す分解正面図であり、(b)は(a)の矢視VI図であり、(c)は(a)の矢視VII図である。これらの図に示すように、伝熱面3aには伝熱面3aの外周の一部に沿ったD字状の突起3b’’が設けられ、受熱面4cにはこの突起3b’’に嵌合する突起受け部4e’’が設けられている。
図14は、伝熱面3aの突起3b及び受熱面4cの突起受け部4eの第3変形例を示す図であり、(a)は先端4a面を示す図であり、(b)スリーブ3の先端付近を示す正面図である。これらの図に示すように、伝熱面3aには1個の突起3b’’’が設けられ、設けられ、受熱面4cにはこの突起3b’’’に嵌合する突起受け部4e’’’が設けられている。突起3b’’’の一部はセラミックヒーター2に当接しているので、セラミックヒーター2からこて先4への熱伝達性が一層向上されている。
突起3b’’’及び突起受け部4e’’’は、図15(a)、(b)に示すように2個設けても良く、また図16(a)、(b)に示すように3個設けても良い。
なお、上記変形例では、いずれも伝熱面3a側に突起3b’等を設け、受熱面4c側に突起受け部4e’等を設けたものを示したが、逆に伝熱面3a側に突起受け部4e’等を設け、受熱面4c側に突起3b’等を設けるようにしても良い。
上記何れの変形例も、上記実施形態の突起3b及び突起受け部4eと同様、伝熱面積を増大させて伝熱性を高める効果と、こて先4の位置決めを容易にする効果を得ることができる。
また、セラミックヒーター2を、スリーブ3の先端から突出させないように構成しても良い。図17は、スリーブ3の先端とセラミックヒーター2の先端とを同一面とし、これらがこて先4’の平坦な受熱面4c’に当接するように構成したものを示す。このようにすると、こて先4’において凹部4bの加工省略することができ、生産性を向上させること画できる。またスリーブ3やセラミックヒーター2から受熱面4c’への良好な熱伝達を確保することができる。
更に、本発明の実施の形態に係るはんだごて10は、必ずしも図示のようなはんだこての形状に限定されない。
図18は、本発明の実施の形態に係るはんだごての第2実施形態を示す断面図である。同図に示すように、この第2実施形態に係るはんだごて20においては、こて先24は、一端を図略の真空吸引装置に接続される吸引パイプ24aと、この吸引パイプ24aの他端に設けられるノズル24bとを先端に備えている。そして、この第2実施形態に係るはんだごて20によれば、こて先24のノズル24b先端において加熱溶融されたはんだをノズル24bと吸引パイプ24aとを介して、真空吸引装置に空気輸送することができるようになる。またセラミックヒーター2からの熱は、スリーブ23に伝達され、さらに伝熱面23aから受熱面24cを経由してこて先24に伝達される。
また、図19は本発明の実施の形態に係るはんだごての第3実施形態を示す断面図である。同図に示すように、この第3実施形態に係るはんだごて30は、吸引パイプ34aが、一端を図略の真空吸引装置に接続され、こて先34のノズル34b先端において加熱溶融されたはんだをノズル34bと吸引パイプ34aとを介して、真空吸引装置に空気輸送することができるように構成されている点は、第2実施形態と同様であるが、この第3実施形態においては、吸引パイプ34aは、管状のセラミックヒーター2に挿入された状態で、こて先34に設けられたノズル34bから加熱溶融されたはんだを受け入れるように構成されている。
このように、本発明の実施の形態に係るはんだごてとしては、はんだを加熱する熱を発生させる棒状のセラミックヒーター2と、高熱伝導性材料からなり、セラミックヒーター2の周囲を覆い、且つ、このセラミックヒーター2に密着するスリーブ3と、セラミックヒーター2の先端に対して交換可能に嵌合するとともにスリーブ3の先端面に設けられた伝熱面3aに当接することによりスリーブ3から熱を授受するこて先4とを備えたはんだごてであれば、種々の設計変更が可能である。
また、セラミックヒーター2の発熱部2aは、タングステンなどに限らない。熱を発生させるように構成されるものであれば、その他の材料が採用可能であるなど、種々の設計変更が可能である。
スリーブ3も、必ずしも主要な材質が、銀もしくは銅又は銅合金で構成されている必要はない。セラミックヒーター2の周囲を覆い、且つ、このセラミックヒーター2に密着して、セラミックヒーター2の発熱部2aで発生した熱をこて先4と温度検知部2bとに効率良く、時間遅れなく伝達するものであれば、その他の高熱伝導性材料が採用可能である。
その他、ケーシング1、握り部1a、係止管6、締結リング7、電気コード1dなどは、本発明を限定するものではなく、必須ではない。あるいは種々の設計変更が可能である。
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の実施の形態に係るはんだごての構成を示す外形図である。 本発明の実施の形態に係るはんだごての構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るはんだごての構成を示す分解断面図である。 本発明の実施の形態に係るはんだごてのこて先の構成を示す外形図であり、(a)は、こて先を側面側から見た外形図を、(b)は、こて先を先端側から見た外形図を、(c)は、こて先を基端側から見た外形図を、それぞれ示している。 本発明の実施の形態に係るはんだこてのセラミックヒーターの構成を示す概念図であり、(a)は、セラミックヒーターの回路構成を示している。また、(b)は、セラミックグリーンシートをセラミック棒に巻きつけてセラミックヒーターが形成されている状態を示している。 セラミックヒーターの先端部付近の拡大断面図である。 スリーブの詳細を示す図であって、(a)はスリーブの拡大斜視図であり、(b)はスリーブをセラミックヒーターに組付ける工程を説明する図である。 スリーブとこて先との接続状態を示す図であり、(a)はスリーブの先端付近とこて先との分解正面図であり、(b)は(a)の矢視II図であり、(c)は(a)の矢視III図である。 本発明の実施の形態に係るはんだごての温度制御特性を従来のはんだごての温度制御特性と比較する説明図であり、(a)は、従来のはんだごての温度制御曲線を、(b)は、本発明の実施の形態に係るはんだごての温度制御曲線をそれぞれ示している。 2本の両端開放スリットを備える構造のスリーブを示す図であり、(a)はそのスリーブの斜視図であり、(b)、(c)は、(a)に示すスリーブをセラミックヒーターに組付ける製造工程を示す図である。 1本の両端開放スリットと1本の片端開放スリットとを備える構造のスリーブを示す図であり、(a)はこのスリーブの正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。 (a)は、伝熱面の突起及び受熱面の突起受け部の第1変形例を示す分解正面図であり、(b)は(a)の矢視IV図であり、(c)は(a)の矢視V図である。 (a)は、伝熱面の突起及び受熱面の突起受け部の第2変形例を示す分解正面図であり、(b)は(a)の矢視VI図であり、(c)は(a)の矢視VII図である。 伝熱面の突起及び受熱面の突起受け部の第3変形例において突起を1個設けたものを示す図であり、(a)は先端面を示す図であり、(b)スリーブの先端付近を示す正面図である。 伝熱面の突起及び受熱面の突起受け部の第3変形例において突起を2個設けたものを示す図であり、(a)は先端面を示す図であり、(b)スリーブの先端付近を示す正面図である。 伝熱面の突起及び受熱面の突起受け部の第3変形例において突起を3個設けたものを示す図であり、(a)は先端面を示す図であり、(b)スリーブの先端付近を示す正面図である。 スリーブの先端とセラミックヒーターの先端とを同一面とし、これらがこて先の平坦な受熱面に当接するように構成した変形例を示す。 本発明の第2実施形態に係るはんだごてを示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るはんだごてを示す断面図である。 従来のはんだごての構成を示す断面図である。
符号の説明
1 ケーシング(はんだごて本体、はんだ加熱器具本体)
1c 保持管
2 セラミックヒーター
2a 発熱部
2b 温度検知部
3,3’,3’’ スリーブ
3a,3a’,3a’’ 伝熱面
3b,3b’,3b’’,3b’’’ 突起
3c 両端開放スリット
3d 片端開放スリット
4,4’ こて先(加熱部、はんだ加熱器具用先端チップ)
4b 凹部
4c,4c’ 受熱面
4e,4e’4e’’,4e’’’ 突起受け部
5 温度制御装置
10 はんだごて(はんだ加熱器具)
20 はんだ吸取り器(はんだ加熱器具)
23 スリーブ
23a 伝熱面
24 こて先(加熱部、はんだ加熱器具用先端チップ)
30 はんだ吸取り器(はんだ加熱器具)
34 こて先(加熱部、はんだ加熱器具用先端チップ)

Claims (11)

  1. はんだを加熱する熱を発生させる発熱部と温度検知部とを一体に有する棒状のセラミックヒーターと、
    高熱伝導性材料からなり、上記セラミックヒーターの周囲を覆い、且つ、このセラミックヒーターに密着するスリーブと、
    上記セラミックヒーターの先端に対して交換可能に嵌合する凹部が設けられるとともにスリーブの環状の先端面に設けられた伝熱面に当接することによりスリーブから熱を授受する加熱部と
    を備え
    上記温度検知部は、上記セラミックヒーターの先端付近に設けられるとともに、その温度検知部の一部が上記スリーブの先端面から突出するように設けられ、
    上記凹部内には上記スリーブの先端面から突出した上記温度検知部が位置していることを特徴とするはんだ加熱器具。
  2. 記発熱部と上記温度検知部の少なくとも一部とが、上記セラミックヒーターに密着する上記スリーブにより周囲を覆われ、
    上記温度検知部による温度測定値と、加熱部に対する温度設定値との差に基づいて上記発熱部の通電量を変更する温度制御装置により、加熱部の温度が制御されることを特徴とする請求項1記載のはんだ加熱器具。
  3. 上記スリーブの上記伝熱面と、この伝熱面に当接する上記加熱部の受熱面とには、その何れか一方に突起が設けられ、他方に該突起に嵌合する突起受け部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のはんだ加熱器具。
  4. 上記スリーブには、該スリーブの略軸方向に延びるスリットが少なくとも1本設けられていることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のはんだ加熱器具。
  5. 上記スリットのうち少なくとも1本は、上記スリーブの全長に亘って延び、その両端が開放端となっている両端開放スリットであることを特徴とする請求項記載のはんだ加熱器具。
  6. 上記スリットのうち少なくとも1本は、上記セラミックヒーターの基端側が開放端であり、他方の上記加熱部側が閉じた端である片端開放スリットであることを特徴とする請求項または記載のはんだ加熱器具。
  7. 上記スリーブの外周面を保持し、該スリーブの材質よりも熱膨張率の小さな材質からなる保持管が設けられていることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のはんだ加熱器具。
  8. 上記スリーブの主要な材質は、銀もしくは銅又は銅合金であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のはんだ加熱器具。
  9. 上記温度制御装置は、オンオフ制御により、上記セラミックヒーターの通電量を変更して加熱部の温度を制御するものであることを特徴とする請求項2に記載のはんだ加熱器具。
  10. はんだごてを構成する加熱器具であって、上記セラミックヒーターおよびスリーブが設けられているはんだごて本体と、上記加熱部としてのこて先とを備えたことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のはんだ加熱器具。
  11. はんだ加熱器具用の先端チップであって、請求項1乃至1の何れか1項に記載の加熱部を当該先端チップとなし、上記セラミックヒーター及び上記スリーブとを備えたはんだ加熱器具本体に対し交換可能に構成されていることを特徴とするはんだ加熱器具用先端チップ。
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