JP2020192591A - 溶接トーチ - Google Patents

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Abstract

【課題】トーチ本体に対する先端コネクタの脱着の繰り返しや長期使用された場合であっても、トーチ本体と先端ユニットとの間の電気的接続状態を良好に維持することができる溶接トーチを提供する。【解決手段】溶接ワイヤWを挿通して送ることが可能なトーチ本体2と、トーチ本体2の先端部に対して脱着可能とされるとともに、トーチ本体2から送られた溶接ワイヤWを挿通して所望の溶接部に供給可能な先端ユニット3と、トーチ本体2の先端部に形成され、トーチ本体2と先端ユニット3とを連結して一体化し得るコネクタ部材4と、コネクタ部材4により一体化されたトーチ本体2から先端ユニット3に給電可能な給電用コンタクト部材15とを具備した溶接トーチ1において、給電用コンタクト部材15は、リング状に形成されたコイルスプリングから成るコイルスプリングコンタクトとされたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、トーチ本体の先端部に対して先端ユニットを脱着可能とされるとともに、連結状態のトーチ本体から先端ユニットに給電して溶接作業が可能な溶接トーチに関するものである。
従来、取り替えの必要がある部材をユニット化してトーチ本体に取り付けることにより、取り替え作業を簡単かつ容易に行うようにした溶接トーチとして、例えば特許文献1に記載されたものが開示されている。かかる従来の溶接トーチは、トーチ本体の先端部に対して先端ユニットが脱着可能とされており、コネクタ部材によってトーチ本体の先端部に先端ユニットを連結して一体化することが可能とされていた。
また、従来の溶接トーチは、コネクタ部材により一体化されたトーチ本体から先端ユニットに給電可能な給電用コンタクト部材を具備している。かかる給電用コンタクト部材は、板状の金属部材を円環状に屈曲形成して成るもので、トーチ本体及び先端ユニットが連結状態とされると、これらトーチ本体の導通パイプと先端ユニットのチップボディとの間で通電して電気的に接続することにより、溶接作業を可能としていた。
特開2007−7675号公報
しかしながら、上記従来の溶接トーチは、板状の金属部材を円環状に屈曲形成することにより給電用コンタクト部材が構成されていたので、トーチ本体に対する先端コネクタの脱着の繰り返しや長期使用によって給電用コネクタ部材が摩耗してガタが生じてしまうと、チップボディに対する電気的接触状態を良好に維持することができず、安定した溶接作業が困難になってしまう虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、トーチ本体に対する先端コネクタの脱着の繰り返しや長期使用された場合であっても、トーチ本体と先端ユニットとの間の電気的接続状態を良好に維持することができる溶接トーチを提供することにある。
請求項1記載の発明は、基端部から先端部に亘って溶接ワイヤを挿通して送ることが可能なトーチ本体と、前記トーチ本体の先端部に対して脱着可能とされるとともに、当該トーチ本体から送られた前記溶接ワイヤを挿通して所望の溶接部に供給可能な先端ユニットと、前記トーチ本体の先端部に形成され、当該トーチ本体と前記先端ユニットとを連結して一体化し得るコネクタ部材と、前記コネクタ部材により一体化された前記トーチ本体から前記先端ユニットに給電可能な給電用コンタクト部材とを具備した溶接トーチにおいて、前記給電用コンタクト部材は、リング状に形成されたコイルスプリングから成るコイルスプリングコンタクトとされたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の溶接トーチにおいて、前記先端ユニットは、前記トーチ本体に連結して一体化された状態で軸周りに回転可能とされたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の溶接トーチにおいて、前記トーチ本体の先端部側に形成された嵌合部材と、前記先端ユニットの基端部側に形成されるとともに、前記嵌合部材と嵌合して当該先端ユニットを前記トーチ本体に連結して一体化させる嵌合溝、及び前記給電用コンタクト部材の内周面と接触して通電可能な接触面を有した連結部とを具備し、前記嵌合溝及び接触面は、前記連結部の周方向に亘って形成されるとともに、前記先端ユニットが前記トーチ本体に対して軸周りに回転すると、前記嵌合溝に対する前記嵌合部材の嵌合状態及び前記接触面に対する前記給電用コンタクト部材の接触状態が維持されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の溶接トーチにおいて、前記連結部は、周方向に亘って位置決め溝が形成されるとともに、前記トーチ本体は、前記先端ユニットが連結して一体化される際、前記位置決め溝に嵌合して位置決め可能な位置決め用部材を有し、且つ、当該位置決め用部材は、リング状に形成されたコイルスプリングから成ることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の溶接トーチにおいて、前記給電用コンタクト部材及び位置決め用部材は、前記トーチ本体に形成された取付溝にそれぞれ取り付けられるとともに、前記トーチ本体が前記先端ユニットに連結して一体化された状態において、前記給電用コンタクト部材が前記接触面に接触しつつ前記位置決め用部材が前記位置決め溝に嵌合することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の溶接トーチにおいて、前記位置決め用部材は、前記給電用コンタクト部材より剛性が高い材質のコイルスプリングから成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、給電用コンタクト部材は、リング状に形成されたコイルスプリングから成るコイルスプリングコンタクトとされたので、トーチ本体に対する先端コネクタの脱着の繰り返しや長期使用された場合であっても、トーチ本体と先端ユニットとの間の電気的接続状態を良好に維持することができる。
請求項2の発明によれば、先端ユニットは、トーチ本体に連結して一体化された状態で軸周りに回転可能とされたので、例えば溶接ワイヤの曲げ癖によってコンタクトチップの先端開口部に摩耗が生じたとしても、先端ユニットをトーチ本体に対して回転させることによって溶接ワイヤの曲げ癖方向を摩耗が生じていない箇所に設定することができ、先端ユニットの寿命を延ばすことができる。
請求項3の発明によれば、嵌合溝及び接触面は、連結部の周方向に亘って形成されるとともに、先端ユニットがトーチ本体に対して軸周りに回転すると、嵌合溝に対する嵌合部材の嵌合状態及び接触面に対する給電用コンタクト部材の接触状態が維持されるので、先端ユニットがトーチ本体に連結して一体化された状態で軸周りに回転しても、トーチ本体と先端ユニットとの間の電気的接続状態を良好に維持することができる。
請求項4の発明によれば、連結部は、周方向に亘って位置決め溝が形成されるとともに、トーチ本体は、先端ユニットが連結して一体化される際、位置決め溝に嵌合して位置決め可能な位置決め用部材を有し、且つ、当該位置決め用部材は、リング状に形成されたコイルスプリングから成るので、先端ユニットがトーチ本体に連結して一体化される際、位置決め用部材がラッチとして機能するとともに、給電用コンタクト部材の接触面に対する位置決め精度を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、給電用コンタクト部材及び位置決め用部材は、トーチ本体に形成された取付溝にそれぞれ取り付けられるとともに、トーチ本体が先端ユニットに連結して一体化された状態において、給電用コンタクト部材が接触面に接触しつつ位置決め用部材が位置決め溝に嵌合するので、位置決め用部材による位置決めを図りつつ給電用コンタクト部材による接触面に対する接触状態を良好に維持することができる。
請求項6記載の発明によれば、位置決め用部材は、給電用コンタクト部材より剛性が高い材質のコイルスプリングから成るので、先端ユニットがトーチ本体に連結して一体化された状態において、給電用コンタクト部材の接触面に対する位置決めをより強固に保持することができる。
本発明の実施形態に係る溶接トーチ(先端ユニットがトーチ本体に連結された状態)を示す全体断面図 同溶接トーチにおけるトーチ本体を示す断面図 同トーチ本体の先端部を示す断面図 図3におけるIV−IV線断面図 同トーチ本体の接続部材を示す模式図(上半分が断面図及び下半分が側面図) 図5におけるVI−VI線断面図 図5におけるVII−VII線断面図 図5におけるVIII−VIII線断面図 同溶接トーチにおける先端ユニットを示す模式図 同溶接トーチにおける給電用コンタクト部材を示す側面図及び平面図 同溶接トーチにおける位置決め用部材を示す側面図及び平面図 同溶接トーチにおける位置決め用部材の取り付け状態を示す断面図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る溶接トーチは、トーチ本体の先端部に対して先端ユニットを脱着可能とされるとともに、連結状態のトーチ本体から先端ユニットに給電して溶接作業が可能とされたもので、図1〜9に示すように、トーチ本体2と、先端ユニット3と、トーチ本体2に取り付けられて当該トーチ本体2の先端部に先端ユニット3を連結して一体化し得るコネクタ部材4とを有して構成されている。
トーチ本体2は、図2〜8に示すように、基端部(図2中、右端部)から先端部(同図中、左端部)に亘って溶接ワイヤWを挿通して送ることが可能なもので、導通パイプ5と、接続部材6とを有して構成されている。導通パイプ5は、所定の曲率を有して延設された管状の導電性部材から成り、その基端部に対して電力供給手段(不図示)が接続されて電流が供給されるようになっている。なお、トーチ本体2の外周面は、絶縁被覆Hで覆われている。
また、導通パイプ5の内部には、延設方向に沿ってインナチューブT1が収容されており、そのインナチューブTの先端が中継部材9の接続部9aに接続されている。かかる中継部材9は、導電パイプ5の先端部に固定された金具から成り、インナチューブTの先端が接続された接続部9aと、トーチ本体2の先端部に対して先端ユニット3が連結された状態で先端ユニット3側に取り付けられたガイドチューブT2の基端が接続可能(図1参照)とされた接続部9bとが一体形成されている。
そして、インナチューブT1及びガイドチューブT2は、それぞれ溶接ワイヤWを挿通可能な可撓性チューブから成り、これらインナチューブT1及びガイドチューブT2が中継部材9を介して接続されると、図1に示すように、トーチ本体2の基端部から先端ユニット3の先端部まで溶接ワイヤWを挿通して送ることが可能とされる。なお、接続部9bの周囲には、図3に示すように、Oリングr1が取り付けられており、ガイドチューブT2が接続部9bに接続した状態でガイドチューブT2の外周面をOリングr1にてシールし得るようになっている。
接続部材6は、導通パイプ5の先端部に固定された筒状部材から成り、図3、4に示すように、内周面に形成された段部に導電パイプ5の先端が当接して電流が供給されるようになっている。さらに、接続部材6には、先端ユニット10の連結部10に形成されたテーパ面βと接触して合致し得るテーパ面αが形成されている。また、接続部材6は、図5〜8に示すように、先端側に嵌合孔6a(図6参照)が形成されるとともに、当該嵌合孔6aより基端側の内周面には、取付溝6b(図8参照)及び取付溝6c(図7参照)がそれぞれ形成されている。
嵌合孔6aは、図6に示すように、例えば球状の金属製部品から成る嵌合部材7を挿通可能な孔から成り、接続部材6の外部と内部とに亘って貫通して形成されている。取付溝6bは、接続部材6における取付溝6cより基端側に形成され、接続部材6における内周面の周方向に亘って形成された溝形状から成るもので、後述する給電用コンタクト部材15が嵌合(図3参照)し得るようになっている。また、取付溝6cは、接続部材6における取付溝6bより先端側に隣接して形成され、接続部材6における内周面の周方向に亘って形成された溝形状から成るもので、後述する位置決め用部材16が嵌合(図3参照)し得るようになっている。
コネクタ部材4は、トーチ本体2の先端部に形成され、当該トーチ本体2と先端ユニット3とを連結して一体化し得るもので、スライダ8と、嵌合部材7とを有して構成されている。具体的には、スライダ8は、図2〜4に示すように、トーチ本体2の先端部を覆う筒状部材から成り、その内周面には、嵌合部材7を嵌入させ得る凹溝8aが形成されている。この凹溝8aは、コネクタ部材4の内周面において全周に亘って形成された溝形状から成り、スライダ8がトーチ本体2に対して後退位置(図2参照)にあるとき、嵌合部材7を嵌合させた状態となるよう設定されている。なお、スライダ8と接続部材6との間にはC型リング等から成る金属製の止め輪r2が取り付けられている。かかる止め輪r2は、スライダ8が後退位置(図2参照)にあるとき、接続部材6の内周面に形成された溝6dに嵌入するとともに、スライダ8が前進位置(図1参照)にあるとき、接続部材6の内周面に形成された溝6eに嵌入するようになっている。
嵌合部材7は、トーチ本体2の先端部側に形成された例えば球状の金属製部品から成るもので、接続部材6の嵌合孔6aに挿通した状態で取り付けられ、トーチ本体2の先端部に先端ユニット3の基端部(具体的には連結部10)が連結された状態において、連結部10に形成された嵌合溝10aと嵌合して連結状態をロックし得るようになっている。また、嵌合部材7が連結部10の嵌合溝10aに対して非嵌合状態となることにより、連結状態のロックが解除され、先端ユニット3がトーチ本体2から取り外し可能とされる。
そして、スライダ8をトーチ本体2の先端側に移動させて前進位置(図1参照)に至らせると、嵌合部材7が凹溝8aから脱してコネクタ部材4の内周面にて内側に押し出され、図1に示すように、先端ユニット3に形成された嵌合溝10aに嵌合部材7が嵌合するようになっている。これにより、先端ユニット3がトーチ本体2の先端部に連結して一体化させることができる。
このように、スライダ8は、トーチ本体2の先端部において後退位置と前進位置との間を移動可能とされており、前進位置にあるとき、嵌合部材7を先端ユニット3の嵌合溝10aに嵌合させてロックし、トーチ本体2と先端ユニット3とを連結するとともに、後退位置にあるとき、嵌合部材7の嵌合によるロックを解除してトーチ本体2に対して先端ユニット3を取り外し可能とされる。なお、スライダ8は、後退位置より更なる後退を導通パイプ5の外周面に固定された規制リングR1にて規制されるとともに、前進位置より更なる前進を先端ユニット3に固定された規制リングR2にて規制されるようになっている。
先端ユニット3は、トーチ本体2の先端部に対して脱着可能とされるとともに、当該トーチ本体2から送られた溶接ワイヤWを挿通して所望の溶接部に供給可能なもので、図9に示すように、絶縁材から成るインシュレータ11と、導電性部材から成るチップボディ12と、導電性部材から成るコンタクトチップ13と、先端ユニット3の先端に形成されたノズル14とを有して構成されている。なお、同図中符号fは、ガイドチューブT2を固定する固定部材を示している。
チップボディ12は、その先端部がコンタクトチップ13と接触して電気的に接続可能とされるとともに、先端ユニット3の基端部側に連結部10が一体形成されている。なお、チップボディ12の中央部には、それらの延設方向に沿って溶接ワイヤWを挿通し得るガイドチューブT2が配設されており、ガイドチューブT2を挿通して連続的に送られた溶接ワイヤWがコンタクトチップ13の内周面に接触して通電し得るようになっている。
一方、チップボディ12の基端部に形成された連結部10は、嵌合部材7と嵌合して当該先端ユニット3をトーチ本体2に連結して一体化させる嵌合溝10aと、及び給電用コンタクト部材15の内周面と接触して通電可能な接触面10bと、位置決め用部材16を嵌合する位置決め溝10cとが形成されている。すなわち、連結部10の外周面には、先端ユニット3の基端側から順に、接触面10b、位置決め溝10c及び嵌合溝10aが形成されているのである。また、連結部10には、接続部材6に形成されたテーパ面αと接触して合致し得るテーパ面βが形成されている。
ここで、本実施形態に係る給電用コンタクト部材15は、コネクタ部材4により一体化されたトーチ本体2から先端ユニット3に給電可能なもので、図10に示すように、リング状に形成されたコイルスプリングから成るコイルスプリングコンタクトとされている。具体的には、給電用コンタクト部材15は、ベリリウム銅の外周面に銀メッキが施された線材を螺旋状に巻いてコイルスプリングを形成し、かかるコイルスプリングの両端を接続してリング状にすることにより得られるものとされている。
かかる給電用コンタクト部材15は、図10に示すように、内周面15a及び外周面15bを有したリング状の部品から成り、図3に示すように、トーチ本体2における接続部材6の取付溝6bに取り付けられている。このように、取付溝6bに給電用コンタクト部材15が取り付けられると、当該給電用コンタクト部材15の外周面15bが取付溝6bの嵌合面に接触して電気的に接続可能とされる。
そして、トーチ本体2の先端部に先端ユニット3を連結させると、図1に示すように、給電用コンタクト部材15の内周面15aが先端ユニット3における連結部10の接触面10bに接触して電気的に接続可能とされる。すなわち、トーチ本体2の先端部に先端ユニット3を連結させて一体化させることにより、給電用コンタクト部材15の内周面15aが先端ユニット3における連結部10の接触面10bに接触するので、トーチ本体2の導通パイプ5及び接続部材6に供給された電流が、給電用コンタクト部材15を介してチップボディ12を流れ、コンタクトチップ13に供給可能とされている。
また、本実施形態に係る位置決め用部材16は、図11に示すように、リング状に形成されたコイルスプリングから成るものである。具体的には、位置決め用部材16は、ステンレス製の線材を螺旋状に巻いてコイルスプリングを形成し、かかるコイルスプリングの両端を接続してリング状にすることにより得られるものとされている。すなわち、位置決め用部材16は、給電用コンタクト部材15と同様、コイルスプリングをリング状に形成して成るものとされ、図3に示すように、トーチ本体2における接続部材6の取付溝6cに取り付けられている。
そして、トーチ本体2の先端部に先端ユニット3を連結させると、図1に示すように、位置決め用部材16の内周面16aが先端ユニット3における連結部10の位置決め溝10cに嵌合してラッチとして機能するとともに、接続部材6に形成されたテーパ面αに対して連結部10に形成されたテーパ面βを押圧することにより、トーチ本体2に対する先端ユニット3の相対的位置決め及び芯出しを精度よく行うことができるよう構成されており、その結果、給電用コンタクト部材15の接触面10bに対する接触状態を良好に維持することができる。
より具体的に説明すると、位置決め用部材16を嵌入する位置決め溝10cは、図12に示すように、内周側面10caがテーパ状に形成されており、トーチ本体2に先端ユニット3が接続された状態において、当該内周側面10caに当接して位置決め用部材16が弾性変形し、接続部材6のテーパ面αに対して連結部10のテーパ面βを押圧する方向に弾性力が及ぶようになっている。これにより、トーチ本体2に対する先端ユニット3の相対的位置決め及び芯出しが精度よく行われることとなり、特に接続部材6と連結部10との芯出し精度が向上することによって、接触面10bに対する給電用コンタクト部材15の接触状態を常に良好に維持することができ、当該給電用コンタクト部材15が偏摩耗したり過負荷が付与されたりしてしまうのを防止することができる。
このように、本実施形態に係る給電用コンタクト部材15及び位置決め用部材16は、トーチ本体2に形成された取付溝(6b、6c)にそれぞれ取り付けられるとともに、トーチ本体2に先端ユニット3が連結して一体化された状態において、給電用コンタクト部材15が接触面10bに線状に接触しつつ位置決め用部材16が位置決め溝10cに線状に接触して嵌合するよう構成されているのである。
また、本実施形態に係る位置決め用部材16は、給電用コンタクト部材15より剛性が高い材質(ステンレス材)のコイルスプリングから成る。これにより、位置決め用部材16は、ラッチとして機能する際に接続部材6及び連結部10に対して強固に係止して位置決め精度を向上させることができる。これに対し、給電用コンタクト部材15は、位置決め用部材16より剛性が低い材質(ベリリウム銅材)のコイルスプリングから成るので、弾力に富み、トーチ本体2に対する先端ユニット3の脱着を繰り返し行ったり長期使用しても、摩耗が生じてしまうのを抑制することができる。
一方、本実施形態に係る嵌合溝10a及び接触面10bは、連結部10の周方向に亘って形成されるとともに、先端ユニット3がトーチ本体2に対して軸周りに回転すると、嵌合溝10aに対する嵌合部材7の嵌合状態及び接触面10bに対する給電用コンタクト部材15の接触状態が維持されるよう構成されている。このように、先端ユニット3がトーチ本体2に対して軸周りに回転しても、位置決め用部材15によるラッチ機能及び給電用コンタクト部材15の給電機能は維持されることとなる。
本実施形態によれば、給電用コンタクト部材15がリング状に形成されたコイルスプリングから成るコイルスプリングコンタクトとされたので、トーチ本体2に対する先端コネクタ3の脱着の繰り返しや長期使用された場合であっても、トーチ本体2と先端ユニット3との間の電気的接続状態を良好に維持することができる。なお、コイルスプリングの巻き数や線材の径等は、接触面積や給電効率等を考慮して種々設定するのが好ましい。
また、本実施形態に係る先端ユニット3は、トーチ本体2に連結して一体化された状態で軸周りに回転可能とされたので、例えば溶接ワイヤWの曲げ癖によってコンタクトチップ13の先端開口部に摩耗が生じたとしても、先端ユニット3をトーチ本体2に対して回転させることによって溶接ワイヤWの曲げ癖方向を摩耗が生じていない箇所に設定することができ、先端ユニット3の寿命を延ばすことができる。
さらに、本実施形態に係る嵌合溝10a及び接触面10bは、連結部10の周方向に亘って形成されるとともに、先端ユニット3がトーチ本体2に対して軸周りに回転すると、嵌合溝10aに対する嵌合部材7の嵌合状態及び接触面10bに対する給電用コンタクト部材15の接触状態が維持されるので、先端ユニット3がトーチ本体2に連結して一体化された状態で軸周りに回転しても、トーチ本体2と先端ユニット3との間の電気的接続状態を良好に維持することができる。
また、本実施形態に係る連結部10は、周方向に亘って位置決め溝10cが形成されるとともに、トーチ本体2は、先端ユニット3が連結して一体化される際、位置決め溝10cに嵌合して位置決め可能な位置決め用部材16を有し、且つ、当該位置決め用部材16は、リング状に形成されたコイルスプリングから成るので、先端ユニット3がトーチ本体2に連結して一体化される際、位置決め用部材16がラッチとして機能するとともに、給電用コンタクト部材15の接触面10bに対する位置決め精度を向上させることができる。
またさらに、本実施形態に係る給電用コンタクト部材15及び位置決め用部材16は、トーチ本体2(具体的にはトーチ本体2を構成する接続部材6)に形成された取付溝6b、6cにそれぞれ取り付けられるとともに、トーチ本体2が先端ユニット3に連結して一体化された状態において、給電用コンタクト部材15が接触面10bに接触しつつ位置決め用部材16が位置決め溝10cに嵌合するので、位置決め用部材16による位置決めを図りつつ給電用コンタクト部材15による接触面10bに対する接触状態を良好に維持することができる。
加えて、本実施形態に係る位置決め用部材16は、給電用コンタクト部材15より剛性が高い材質のコイルスプリングから成るので、先端ユニット3がトーチ本体2に連結して一体化された状態において、給電用コンタクト部材15の接触面10bに対する位置決めをより強固に保持することができる。なお、一定の位置決め機能及び通電機能を保持し得るものであれば、位置決め用部材16及び給電用コンタクト部材15を構成するコイルスプリングは如何なる材質であってもよい。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば先端ユニット3がトーチ本体2に連結して一体化された状態で軸周りに回転されないものに給電用コンタクト部材15及び位置決め用部材16を取り付けるようにしてもよい。また、本実施形態においては、給電用コンタクト部材15及び位置決め用部材16の両方を有しているが、給電用コンタクト部材15を有しつつ位置決め用部材16を有さないものであってもよい。
給電用コンタクト部材は、リング状に形成されたコイルスプリングから成るコイルスプリングコンタクトとされた溶接トーチであれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 溶接トーチ
2 トーチ本体
3 先端ユニット
4 コネクタ部材
5 導通パイプ
6 接続部材
6a 嵌合孔
6b 取付溝
6c 取付溝
7 嵌合部材
8 スライダ
8a 凹溝
9 中継部材
9a、9b 接続部
10 連結部
10a 嵌合溝
10b 接触面
10c 位置決め溝
11 インシュレータ
12 チップボディ
13 コンタクトチップ
14 ノズル
15 給電用コンタクト部材
16 位置決め用部材
T1 インナチューブ
T2 ガイドチューブ
H 絶縁被覆
r1 Oリング
r2 止め輪
W 溶接ワイヤ

Claims (6)

  1. 基端部から先端部に亘って溶接ワイヤを挿通して送ることが可能なトーチ本体と、
    前記トーチ本体の先端部に対して脱着可能とされるとともに、当該トーチ本体から送られた前記溶接ワイヤを挿通して所望の溶接部に供給可能な先端ユニットと、
    前記トーチ本体の先端部に形成され、当該トーチ本体と前記先端ユニットとを連結して一体化し得るコネクタ部材と、
    前記コネクタ部材により一体化された前記トーチ本体から前記先端ユニットに給電可能な給電用コンタクト部材と、
    を具備した溶接トーチにおいて、
    前記給電用コンタクト部材は、リング状に形成されたコイルスプリングから成るコイルスプリングコンタクトとされたことを特徴とする溶接トーチ。
  2. 前記先端ユニットは、前記トーチ本体に連結して一体化された状態で軸周りに回転可能とされたことを特徴とする請求項1記載の溶接トーチ。
  3. 前記トーチ本体の先端部側に形成された嵌合部材と、
    前記先端ユニットの基端部側に形成されるとともに、前記嵌合部材と嵌合して当該先端ユニットを前記トーチ本体に連結して一体化させる嵌合溝、及び前記給電用コンタクト部材の内周面と接触して通電可能な接触面を有した連結部と、
    を具備し、前記嵌合溝及び接触面は、前記連結部の周方向に亘って形成されるとともに、前記先端ユニットが前記トーチ本体に対して軸周りに回転すると、前記嵌合溝に対する前記嵌合部材の嵌合状態及び前記接触面に対する前記給電用コンタクト部材の接触状態が維持されることを特徴とする請求項2記載の溶接トーチ。
  4. 前記連結部は、周方向に亘って位置決め溝が形成されるとともに、前記トーチ本体は、前記先端ユニットが連結して一体化される際、前記位置決め溝に嵌合して位置決め可能な位置決め用部材を有し、且つ、当該位置決め用部材は、リング状に形成されたコイルスプリングから成ることを特徴とする請求項3記載の溶接トーチ。
  5. 前記給電用コンタクト部材及び位置決め用部材は、前記トーチ本体に形成された取付溝にそれぞれ取り付けられるとともに、前記トーチ本体が前記先端ユニットに連結して一体化された状態において、前記給電用コンタクト部材が前記接触面に接触しつつ前記位置決め用部材が前記位置決め溝に嵌合することを特徴とする請求項4記載の溶接トーチ。
  6. 前記位置決め用部材は、前記給電用コンタクト部材より剛性が高い材質のコイルスプリングから成ることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の溶接トーチ。
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