JP4012552B2 - 溶接トーチ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば炭酸ガス溶接等に使用される溶接トーチに係わり、特に、チップボディやコンタクトチップ等からなる先端ユニットがトーチ本体に対して着脱可能に構成された溶接トーチに関する。
従来、取り替えの必要がある部材をユニット化してトーチ本体に取り付けることにより、取り替え作業を簡単かつ容易に行うようにした溶接トーチは、例えば特許文献1に開示されている。この溶接トーチは、チップボディ、コンタクトチップ、インシュレータ、ノズルを一体的に組み付けて先端ユニットを形成し、この先端ユニットのチップボディの後端部を、トーチ本体の先端に挿入係止されたロックブッシュを有するコネクターに着脱自在に取り付けたものである。
特開2001−344405号公報
しかしながら、このような溶接トーチにあっては、先端ユニットがトーチ本体に着脱できるものの、先端ユニットをトーチ本体に取り付ける際に、先端ユニットのチップボディの後端部をトーチ本体のコネクタに挿入し、ロックブッシュの回転操作によりロックブッシュとコネクタとを締め付けることで行うため、両者の取付状態において先端ユニットとトーチ本体の軸周り方向の位置が固定化されることになる。そのため、実際の溶接作業を行った場合に、溶接ワイヤの曲げ癖によりコンタクトチップのワイヤー挿通孔の開口端部が溶接ワイヤーの曲げ方向に溶融(摩耗)して、ワイヤー挿通孔の開口端形状が楕円形状となってしまい良好な溶接作業が得られ難くなる。そこで、このような場合には、先端ユニットの軸周り方向の位置を変えるかあるいは先端ユニット自体を取り替える必要性が生じるが、取り替える場合は勿論のこと、位置変更の場合もロックブッシュを一々緩めて先端ユニットを回転させる必要があり、その作業が面倒となり易い。
また、先端ユニットのチップボディの後端部がコネクタに形成した孔に単に挿入されることにより、トーチ本体と先端ユニットとの電気的接続が図られているため、先端部の外径やコネクタの孔の内径のバラツキあるいは両部材の摩耗等により接触不良が起こり易く、電気的に良好かつ安定した接続状態を得ることが困難となり、先端ユニットを再度着脱する必要性が生じる等、着脱作業が一層面倒となったり、溶接作業自体を所定時間安定して行うことも難しい場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、先端ユニットをトーチ本体に対して軸周りに回転可能でかつ着脱可能に取り付けることにより、コンタクトチップの摩耗による寿命を延ばして先端ユニットの取り替え頻度を低減させることが可能で、かつ先端ユニットとトーチ本体との間に良好な電気的接続状態を安定して得ることが可能な溶接トーチを提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、嵌合手段を有するチップホディに、コンタクトチップ、インシュレータ、オリフィス及びノズルが一体的に組み付けられた先端ユニットと、先端部に設けた嵌合手段に前記先端ユニットの嵌合手段が着脱可能でかつ軸周り方向に回転可能に嵌合されるトーチ本体と、を備える溶接トーチであって、前記先端ユニットの嵌合手段とトーチ本体の嵌合手段が固着されるパイプ端部との間に、導電材からなりバネ性を有するコンタクトプレートと導電材からなりコンタクトプレートに一定間隔で固定された複数個のサポーティングプレートにより、リング状に形成されて前記パイプ端部の嵌合溝内にコンタクトプレートのバネ性を利用して嵌合配置され、その外面がパイプに電気的に接続されると共にその内面が前記先端ユニットの嵌合手段に電気的に接続される通電部材が配設されていることを特徴とする。
そして、請求項2に記載の発明のように、前記トーチ本体の嵌合手段が、内部に嵌合孔が形成されると共に先端外周部に設けた軸方向等間隔の複数の球嵌合孔に球が嵌合されたコネクタボディと、該コネクタボディの外周面側に軸方向に移動可能に配設されたスライダーとを有するコネクタ部材で形成されると共に、前記先端ユニットの嵌合手段がチップボディに一体的に設けられた嵌合突起で形成され、前記スライダーの移動により前記球が嵌合孔内を進退し、前記嵌合突起の外周面に設けた嵌合溝に嵌合もしくは非嵌合して、先端ユニットがトーチ本体に着脱されることが好ましい。また、この場合、前記嵌合溝は、請求項3に記載の発明のように、嵌合突起の後端から先端に向けて径大となるテーパ面の先端側端部に形成されていることが好ましい。
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、溶接トーチが、嵌合手段を有するチップホディにコンタクトチップやインシュレータ等が一体的に組み付けられた先端ユニットと、先端部に設けた嵌合手段に先端ユニットの嵌合手段が着脱可能でかつ軸周り方向に回転可能に嵌合されるトーチ本体とを備えるため、先端ユニットをトーチ本体に装着したままで軸周りに回転させることができて、溶接ワイヤの曲げ癖方向をコンタクトチップのワイヤ挿通孔の開口端部の摩耗していない位置に簡単に設定でき、コンタクトチップの寿命を延ばして先端ユニットの取り替え頻度を低減できると共に、着脱可能な先端ユニットによりその取り替え作業自体も簡単に行うことができる。また、先端ユニットの嵌合手段とトーチ本体の嵌合手段が固着されるパイプ端部との間に通電部材が配設されているため、通電部材によって先端ユニットとトーチ本体との間に良好な電気的接続状態を得ることができ、先端ユニットの再装着作業が不要となったり、溶接作業自体を所定時間安定して行うことができる。さらに、通電部材が、コンタクトプレートとこのコンタクトプレートに一定間隔で固定されたサポーティングプレートによりリング状に形成されているため、この通電部材をパイプ端部にコンタクトプレートのバネ性を利用して嵌合配置することにより、通電部材の外面を給電部材としてのパイプに電気的に接続させ内面を先端ユニットの嵌合手段に電気的に接続させることができて、接触抵抗の少ない安定した電気的接続状態を長期に亘り維持することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、トーチ本体の嵌合手段が、コネクタボディとスライダーを有するコネクタ部材で形成され、そのスライダーを移動させることにより、コネクタボディの球を進退させて先端ユニットの嵌合手段としての嵌合突起の外周面に設けた嵌合溝に嵌合もしくは非嵌合させて、先端ユニットをトーチ本体に着脱するため、先端ユニットの嵌合突起をコネクタ部材の嵌合孔に押し込むだけで球が嵌合溝に嵌合して先端ユニットをトーチ本体に装着できると共に、スライダーの移動により球と嵌合溝の嵌合状態を解除でき、先端ユニットのトーチ本体に対する着脱をワンタッチで行えて、例えば溶接ロボットによる先端ユニットの自動交換等が可能となり、溶接作業の能率向上を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、先端ユニットの嵌合突起に設けられる嵌合溝が、嵌合突起の後端から先端に向けて径大となるテーパ面の先端側端部に形成されているため、コネクタ部材の球がテーパ面を上昇しながら嵌合溝に嵌合してその抜けが確実に防止され、トーチ本体に対する先端ユニットの安定した装着状態を簡単に得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図8は、本発明に係わる溶接トーチの一実施形態を示し、図1が先端ユニットの取り外し状態を示す図、図2がそのコネクタ部材の拡大断面図、図3及び図4がコネクタボディの半断面図及び図3のA−A線矢視図、図5が通電部材の正面図及び平面図、図6が先端ユニットの装着状態を示す半断面図、図7が図6のB−B線矢視図、図8が先端ユニットの回転動作の説明図である。
図1に示すように、溶接トーチ1は、トーチ本体2と、このトーチ本体2の先端部のコネクタ部材4(トーチ本体2の嵌合手段)に着脱可能に装着される先端ユニット3とを備え、トーチ本体2は、外周面が絶縁皮膜6で覆われ側面視で緩やかな曲線状に屈曲された導電性の給電部材としてのパイプ5及びこのパイプ5内に挿通されチューブ保持具8(図6及び図7参照)で保持されたインナーチューブ7等で構成されている。
前記コネクタ部材4は、図2に示すように、略円筒状のコネクタホディ9と、このコネクタボディ9の外周面に軸方向に移動可能に装着された略円筒状のスライダー10と、このスライダー10の外周面を覆う略円筒状の絶縁スリーブ11と、コネクタボディ9の先端内部に移動可能に配設されたスリーブ12等により、内部に嵌合孔13を有する如く構成されている。また、コネクタボディ9の内部後端にはネジが形成され、このネジが前記パイプ5の先端部外周に形成されたネジに螺合することにより、コネクタ部材4がパイプ5の先端部に固着されている。なお、パイプ5内のインナーチューブ7は、その先端が両側にすり鉢状の孔を有する中継端子14の一端側の孔に接触されると共に、この中継端子14の緩み止めを兼ねて前側に設置されたゴムワッシャ25と、後述するチップボディ26の嵌合突起27の後端の球面加工部とが密着することにより、先端ユニット3のガイドチューブ32と気密性を有して接続されるようになっている。
さらに、前記コネクタボディ9は、図3及び図4に示すように、その先端側の外周面に軸周りに等間隔で複数個(図では6個)の球嵌合孔15が形成されている。そして、図2に示すように、この球嵌合孔15内に真円球16がコネクタボディ9の板厚方向(コネクタボディ9の中心軸に向かう方向)に進退(出没)可能に嵌合されている。また、この真円球16が配置されるコネクタボディ9の先端側の内面には、前記スリーブ12が軸方向に所定距離移動可能に配設されており、このスリーブ12の内面は、後述する嵌合突起27(先端ユニット3の嵌合手段)のテーパ面27aが当接し得るようにテーパ面12aで形成されている。
そして、真円球16の内側(コネクタボディ9の中心軸側)が、前進位置にあるスリーブ12の外周面により外側方向に押されて進出した状態において、スライダー10の先端部内側に形成した当接部10aに真円球16が当接して取り外し状態に設定されると共に、その内側が嵌合突起27の嵌合溝27bに嵌合して後退した状態において、先端側に移動したスライダー10の内周面10bに真円球16が当接して装着状態に設定されるようになっている。この装着時に、真円球16が嵌合突起27のリング状の嵌合溝27bに嵌合していることから、先端ユニット3の嵌合突起27がコネクタ部材4の嵌合孔13内で軸周り方向への回動が許容された状態となっている。
なお、スライダー10とコネクタボディ9との間には、スライダー10を常時前方(先端ユニット3方向)に付勢する外スプリング17が配設されると共に、スリーブ12の後端とパイプ5の先端部に設けられたリング状のバネ受け部18との間には、スリーブ12を常時前方に付勢する内スプリング19が配設されている。また、コネクタボディ9の先端部外周には、スライダー10の組付時の抜け止め用のリング20が配設されている。
さらに、前記パイプ5の先端部内面には、リング状の通電部材嵌合溝21が形成され、この通電部材嵌合溝21には、図5(a)(b)に示す通電部材22がリング形状を呈して嵌合配置されている。すなわち、通電部材22は、例えば導電性のBeCu材に特殊焼入処理を施した所定長さのサポーティングプレート23と、導電性のCu材に銀メッキや金メッキ処理を施すことで電流密度を高めた複数個のコンタクトプレート24との2ピースで形成され、サポーティングプレート23の一定間隔位置に設けた固定孔23a部分で複数個のコンタクトプレート24を固定することにより、コンタクトプレート24が一定間隔で並設状態とされている。
そして、このように構成された通電部材22は、サポーティングプレート23のバネ性を利用して図5(b)の矢印ロに示すように、内側方向に屈曲させることにより全体形状がリング形状に形成されて、前記パイプ5の通電部材嵌合溝21内に嵌合配置されている。これにより、この通電部材嵌合溝21に嵌合された通電部材22の外面がパイプ5に当接密着して電気的に接続され、その内面が先端ユニット3の嵌合突起27の外周面に当接密着して電気的に接続されるようになっている。
一方、前記先端ユニット3は、図1に示すように、後端部に嵌合突起27が突出状態で設けられたチップボディ26と、このチップボディ26内に挿通状態で配設されたコンタクトチップ28と、インシュレータ29と、オリフィス30及びノズル31等の一般の溶接トーチに使用される各部材を有し、これらがチップボディ26に組み付けられて一体化されることにより、一つの部材として機能するようになっている。
また、先端ユニット3の内部後方側には、ガイドチューブ32が挿通状態で配置され、このガイドチューブ32の後端部が嵌合突起27の後方側に所定寸法突出すると共に、先端ユニット3の嵌合突起27は、その外周面の前端(先端)側に後端側が径小で前端側が径大のテーパ面27aが形成され、このテーパ面27aの前端側端部に断面半円弧形状の嵌合溝27bが一体形成されている。また、コンタクトチップ28には、断面円形のワイヤ挿通孔28a(図8参照)が軸方向に形成され、このワイヤ挿通孔28aにトーチ本体2のインナーチューブ7と先端ユニット3のガイドチューブ32を介して溶接ワイヤー33(図1及び図8参照)が連続して供給されるようになっている。
次に、このように構成された溶接トーチ1の使用方法の一例を、図1及び図6等を参照して説明する。先ず、先端ユニット3をトーチ本体2から取り外した状態においては、図1に示すように、先端ユニット3の嵌合突起27がトーチ本体2のコネクタ部材4と完全に別体となっている。この状態で、先端ユニット3をトーチ本体2に装着する場合は、先端ユニット3の嵌合突起27をコネクタ部材4の嵌合孔13に挿入して後方側(本体トーチ2側)に押し込むと、嵌合突起27のテーパ面27aがコネクタ部材4のスリーブ12のテーパ面12aに当接してスリーブ12が後方側に移動すると共に、このスリーブ12の移動でその外周面に配置されている真円球16が球嵌合孔15内を中心軸側に後退(コネクタボディの中心軸側へ移動)し、嵌合突起27の嵌合溝27bに嵌合する。
また、真円球16の後退により、真円球16の外面側(コネクタボディ9の半中止軸側)がコネクタボディ9の外周面から突出しなくなることから、スライダー10が外スプリング17の付勢力で前方(センタユニット3側)に移動して、その内周面10bで真円球16の外面側を覆う状態となる。これにより、真円球16の嵌合溝27bへの嵌合状態が保持されて、図6に示すように、先端ユニット3とトーチ本体2がロックされた装着状態に設定される。
また、この装着状態において、先端ユニット3の嵌合突起27の後端部の外周面が通電部材22の内面に当接密着し、パイプ5と嵌合突起27(すなわちチップボディ26)とが電気的に接続され、この時、通電部材22の複数のコンタクトプレート24の内面側に嵌合突起27の外周面が、また通電部材22のサポーティンクプレート23がパイプ5の内面に接触抵抗が低い状態で接触して、良好な通電状態が得られるようになっている。また同時に、先端ユニット3のガイドチューブ32の嵌合突起27の後端部より突出した部分が、トーチ本体2の前記中継端子14の他端側のすり鉢状の孔に嵌合されて、トーチ本体2のインナーチューブ7と先端ユニット3のガイドチューブ32とが中継端子14を介して連結(連通)された状態となる。
そして、先端ユニット3をトーチ本体2に装着した状態において、嵌合突起27のリング状の嵌合溝27bにコネクタ部材4の真円球16が嵌合状態とされていることから、嵌合突起27の軸周り方向への回転が許容された状態となっている。したがって、溶接作業により、溶接ワイヤ33の巻き癖でコンタクトチップ18のワイヤー挿通孔28aの先端開口の形状が、図8(a)に示すように、摩耗して円形状から楕円形状等に変形した場合は、先端ユニット3をトーチ本体2に装着したままの状態で回転させてその位置を変化させて使用する。すなわち、先端ユニット3を手動もしくは図示しない溶接ロボットのアーム等により図8(a)の矢印イ方向に180度(もしくは90度や120度)回転させて図8(b)に示す状態とすることにより、ワイヤ挿通孔28aの先端開口の溶接ワイヤー32が接する部分を円形状側にして再び溶接作業を行うことができる。
また、先端ユニット3のコンタクトチップ26を回転させても使用できない程度にワイヤー挿通孔28aが摩耗したり、形態の異なる先端ユニット3に交換する場合のように、トーチ本体2に装着されている先端ユニット3を取り替える場合は、先ず手動もしくは溶接ロボットのアーム等により、絶縁スリーブ11が装着されたスライダー10を外スプリング17の付勢力に抗して後方側に所定距離移動させる。
スライダー10が移動すると、このスライダー10の内周面10bで外方向への移動の規制が解除されると共に、スリーブ12が内スプリング19の付勢力により前方に移動して、真円球16を球嵌合孔15内を外側に進出させ、嵌合突起27の嵌合溝27bとの嵌合状態を解除して非嵌合状態とさせる。また、同時にスリーブ12の前方への移動で、スリーブ12のテーパ面12aに接触している嵌合突起27が前方に押し出され、これにより、チップボディ26の嵌合突起27とコネクタ部材4の嵌合孔13との嵌合状態が解かれて、先端ユニット3がトーチ本体2から取り外されることになる。つまり、この溶接トーチ1の場合、コネクタ部材4に真円球16を軸周りに等間隔で回転自在に配置し、この真円球16を嵌合突起28のリング状の嵌合溝27bに嵌合させることにより、先端ユニット3をトーチ本体2に略ワンタッチで着脱できると共に、装着状態のままで軸周り方向に回転可能とすることができる。
このように、上記実施形態の溶接トーチ1にあっては、チップホディ26にコンタクトチップ28やオリフィス29等が一体的に組み付けられた先端ユニット3の嵌合突起27が、トーチ本体2のコネクタ部材4の嵌合孔13に着脱可能でかつ軸周り方向に回転可能に嵌合されるため、先端ユニット3をトーチ本体2に装着したままで軸周りに回転させることができて、溶接ワイヤ33の曲げ癖方向をコンタクトチップ28のワイヤ挿通孔28aの開口端部の摩耗していない位置に簡単に設定して、同一コンタクトチップ28を続けて使用することができる。その結果、コンタクトチップ28の寿命を延ばして先端ユニット3の取り替え頻度を低減させることができると共に、着脱可能な先端ユニット3によりその取り替え作業自体も簡単に行うことができる。
また、先端ユニット3の嵌合突起27に設けられる嵌合溝27bが、嵌合突起27の後端から先端に向けて径大となるテーパ面27aの先端側端部に形成されているため、コネクタ部材4の真円球16がテーパ面27aを上昇しながら嵌合溝27bに嵌合してその抜けが確実に防止され、トーチ本体2に対する先端ユニット3の安定した装着状態を簡単に得ることができる。
さらに、コネクタ部材4が、コネクタボディ9、スライダー10及びスリーブ12等を備え、スライダー10を移動させることにより、コネクタボディ9の球嵌合孔15に嵌合されている真円球16を中心軸方向に進出させ、先端ユニット3の嵌合突起27の嵌合溝27bに嵌合させて先端ユニット3をトーチ本体2に装着するため、先端ユニット3の嵌合突起27をコネクタ部材4の嵌合孔13に押し込むだけで真円球16が嵌合溝27bに自動的に嵌合して先端ユニット3をトーチ本体2に装着することができる。
また、先端ユニット3が装着状態のコネクタ部材4のスライダー10を解除方向に移動させることにより、スリーブ12が前方に移動してコネクタボディ9の真円球16と嵌合溝27bとの嵌合状態が解除されるため、スライダー10の移動により真円球16と嵌合溝27bとの解除を自動的に行うことができる。これらにより、手動によりワンタッチ式で先端ユニット3の着脱が可能になることは勿論のこと、例えば溶接ロボットの所定のアームに本トーチを装着して、ロボットの動作によりスライダー10を用意した専用の治具等に押し当てて移動させたり、ストッカ等に先端ユニット3を複数待機させておき、ロボットの動作で自動交換を行ったり、他の簡単な装置で先端ユニット3をホールドして、ロボットの動作で回転させることにより、先端ユニット3の軸周り方向の回転を自動的に行うことができて、溶接作業の一層の能率向上を図ることが可能となる。
またさらに、先端ユニット3の嵌合突起27とトーチ本体2の給電部材としてのパイプ5との間に通電部材22が配設されているため、この通電部材22によって先端ユニット3とトーチ本体2との間に良好な電気的接続状態を安定して得ることができ、先端ユニット3の再装着作業が不要となったり、溶接作業自体を所定時間安定して行うことができる。特に、通電部材22が、互いに導電材からなるコンタクトプレート24とサポーティングプレート23との2ピースによりバネ性を有するリング状に形成されているため、通電部材22をパイプ5の通電部材嵌合溝21内に配設することにより、その外面をパイプ5に電気的に良好に接続させその内面を先端ユニット3の嵌合突起27に電気的に良好に接続させることができて、接触抵抗の少ない安定した接続状態を長期に亘り維持することが可能となる。
また、トーチ本体2のインナーチューブ7と先端ユニット3のガイドチューブ32とが、両側にすり鉢状の孔を有する中継端子14及びゴムワッシャ25と嵌合突起27の後端の球面加工部との密着により連結されるため、先端ユニット3の装着時に分割状態のインナーチューブ7とガイドチューブ32を確実に連通させてガスをノズル30から良好に噴射することができる。また、嵌合突起27のテーパ面27aとスリーブ12内面のテーパ面12aとが互いに当接密着することにより、先端ユニット3の嵌合突起27とトーチ本体2のコネクタ部材4の嵌合孔13とが連結されるため、嵌合突起27の嵌合孔13への嵌合状態が確実となり、嵌合孔13で形成されるガス通路を簡単に密閉状態とすることができる。これらのことから、先端ユニット3が着脱可能な溶接トーチ1において、先端ユニット3の取り替え性を向上させつつ、着脱可能タイプで発生し易い電気的な接触不良とガス通路の連通不良等に伴う不具合をも同時に解決して、使い勝手を向上させつつ溶接作業の能率を一層高めることができる溶接トーチ1の提供が可能となる。
なお、上記実施形態においては、内スプリング19をリング状のバネ受け部18で保持したが、この構造は一例であって、例えばコネクタボディ9の外周面の4等分位置にネジ孔を設け、このネジ孔からスプリング保持用のネジをねじ込んで、その先端を嵌合孔13内に突出させることで内スプリングを保持するようにしても良い。また、上記実施形態においては、トーチ本体2の嵌合手段をコネクタ部材4とし、先端ユニット3の嵌合手段を嵌合突起27としたが、トーチ本体2の嵌合手段を嵌合突起等27のような凸形状とし先端ユニット3の嵌合手段をコネクタ部材4のような凹形状で形成することも勿論可能である。さらに、上記実施形態における、コネクタ部材4の構成や各部材の形状、通電部材22の構成、嵌合突起27の形状等も一例であって、先端ユニット3の嵌合突起27が着脱可能で軸周り方向に回転可能な適宜の構成を採用することができる。
本発明は、先端ユニットが軸周り方向に無段階(連続状)に回転可能な溶接トーチに限らず、例えば、軸周りに複数段階に回転可能に構成して先端ユニットの回転時の位置決めを容易にした各種溶接トーチにも適用できる。
本発明に係わる溶接トーチの先端ユニットを取り外した状態を示す図 同そのコネクタ部材の断面図 同コネクタボディの半断面図 同図3のA−A線矢視図 同通電部材の正面図及び平面図 同先端ユニットの装着状態の半断面図 同図6のB−B線矢視図 同先端ユニットの回転動作の説明図
符号の説明
1・・・・・・・溶接トーチ
2・・・・・・・トーチ本体
3・・・・・・・先端ユニット
4・・・・・・・コネクタ部材
5・・・・・・・パイプ
7・・・・・・・インナーチューブ
9・・・・・・・コネクタボディ
10・・・・・・スライダー
11・・・・・・絶縁スリーブ
12・・・・・・スリーブ
12a・・・・・テーパ面
13・・・・・・嵌合孔
14・・・・・・中継端子
15・・・・・・球嵌合孔
16・・・・・・真円球
17・・・・・・外スプリング
19・・・・・・内スプリング
21・・・・・・通電部材嵌合溝
22・・・・・・通電部材
23・・・・・・サポーティングプレート
24・・・・・・コンタクトプレート
25・・・・・・ゴムワッシャ
26・・・・・・チップボディ
27・・・・・・嵌合突起
27a・・・・・テーパ面
27b・・・・・嵌合溝
28・・・・・・コンタクトチップ
28a・・・・・ワイヤ通層孔
29・・・・・・インシュレータ
30・・・・・・オリフィス
31・・・・・・ノズル
32・・・・・・ガイドチューブ
33・・・・・・溶接ワイヤ

Claims (3)

  1. 嵌合手段を有するチップホディに、コンタクトチップ、インシュレータ、オリフィス及びノズルが一体的に組み付けられた先端ユニットと、先端部に設けた嵌合手段に前記先端ユニットの嵌合手段が着脱可能でかつ軸周り方向に回転可能に嵌合されるトーチ本体と、を備える溶接トーチであって、
    前記先端ユニットの嵌合手段とトーチ本体の嵌合手段が固着されるパイプ端部との間に、導電材からなりバネ性を有するコンタクトプレートと導電材からなりコンタクトプレートに一定間隔で固定された複数個のサポーティングプレートにより、リング状に形成されて前記パイプ端部の嵌合溝内にコンタクトプレートのバネ性を利用して嵌合配置され、その外面がパイプに電気的に接続されると共にその内面が前記先端ユニットの嵌合手段に電気的に接続される通電部材が配設されていることを特徴とする溶接トーチ。
  2. 前記トーチ本体の嵌合手段が、内部に嵌合孔が形成されると共に先端外周部に設けた軸方向等間隔の複数の球嵌合孔に球が嵌合されたコネクタボディと、該コネクタボディの外周面側に軸方向に移動可能に配設されたスライダーとを有するコネクタ部材で形成されると共に、前記先端ユニットの嵌合手段がチップボディに一体的に設けられた嵌合突起で形成され、前記スライダーの移動により前記球が嵌合孔内を進退し、前記嵌合突起の外周面に設けた嵌合溝に嵌合もしくは非嵌合して、先端ユニットがトーチ本体に着脱されることを特徴とする請求項1に記載の溶接トーチ。
  3. 前記嵌合溝は、嵌合突起の後端から先端に向けて径大となるテーパ面の先端側端部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の溶接トーチ。
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