JP4464166B2 - 測定装置を搭載した露光装置 - Google Patents

測定装置を搭載した露光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4464166B2
JP4464166B2 JP2004055358A JP2004055358A JP4464166B2 JP 4464166 B2 JP4464166 B2 JP 4464166B2 JP 2004055358 A JP2004055358 A JP 2004055358A JP 2004055358 A JP2004055358 A JP 2004055358A JP 4464166 B2 JP4464166 B2 JP 4464166B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
light
mask
slit
projection optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004055358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005244126A (ja
JP2005244126A5 (ja
Inventor
章博 中内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2004055358A priority Critical patent/JP4464166B2/ja
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to EP05004212A priority patent/EP1568976B1/en
Priority to EP08150790A priority patent/EP1914530A1/en
Priority to US11/067,112 priority patent/US7619748B2/en
Priority to TW094105911A priority patent/TWI261109B/zh
Priority to DE602005008654T priority patent/DE602005008654D1/de
Priority to KR1020050016560A priority patent/KR100752813B1/ko
Publication of JP2005244126A publication Critical patent/JP2005244126A/ja
Publication of JP2005244126A5 publication Critical patent/JP2005244126A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4464166B2 publication Critical patent/JP4464166B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26BHAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B26B3/00Hand knives with fixed blades
    • B26B3/02Table-knives
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components
    • G03F7/706Aberration measurement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26BHAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B26B29/00Guards or sheaths or guides for hand cutting tools; Arrangements for guiding hand cutting tools
    • B26B29/02Guards or sheaths for knives
    • B26B29/025Knife sheaths or scabbards
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26BHAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B26B9/00Blades for hand knives
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J9/00Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength
    • G01J9/02Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength by interferometric methods

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Description

本発明は、一般には、光学部材の性能を測定する方法及び装置に係り、特に、マスク上のパターンを被露光体に転写する投影光学系などの波面を測定する測定装置を搭載した露光装置、それを利用した露光方法並びにデバイス製造方法に関する。
ICやLSI等の半導体デバイスやCCD等の撮像デバイスや液晶パネル等の表示デバイスや磁気ヘッド等のデバイスをフォトリソグラフィ工程で製造する際にマスク(レチクル)に形成されたパターンを被露光体に転写する投影露光装置が従来から使用されている。かかる露光装置は、レチクル上のパターンを所定の倍率で正確に被露光体に転写することが要求されるため、結像性能のよい、収差を抑えた投影光学系を用いることが重要である。特に近年、半導体デバイスの一層の微細化の要求により、転写パターンは、光学系の収差に対して敏感になってきている。このため、高精度に投影光学系の光学性能(例えば、波面収差)を測定する需要が存在する。また、生産性や経済性を高める観点からは測定の簡素化、迅速化、コスト削減なども重要である。
この点、マスクパターンをウェハに実際に焼き付け、そのレジスト像を走査型電子顕微鏡(SEM)などの手段によって観察し検査する従来の方法は、露光、現像など検査に長時間が係り、SEMの操作の困難性やレジスト塗布や現像に基づく誤差のために検査の再現性が悪いという問題がある。そこで、かかる問題を解決するために、従来から、理想球面波を形成するためのピンホールを有する点回折干渉計(Point Diffraction Interferometer:PDI)やシアリング干渉を利用するシアリング干渉計(又はタルボ干渉計)(Shearing Interferometer)が知られており、最近では、理想円柱波又は理想楕円波を形成するためのスリットを有する線回折干渉計(Line Diffraction Interferometer:LDI)を利用した測定装置が提案されている(例えば、特許文献1乃至3を参照のこと)。
特開昭57−64139号公報 特開2000−146705号公報 特開2000−97666号公報
しかし、従来の測定装置は、依然として測定装置及び露光装置を含むシステム全体の大型化、構成の複雑化によるコストアップ、測定時間の長期化を招いていた。
そこで、本発明は、簡易な構成かつ短時間(即ち、リアルタイムに)で投影光学系の光学性能(波面収差など)を高精度に測定することが可能な測定装置を搭載した装置、それを利用した露光方法、並びに、デバイス製造方法を提供することを例示的目的とする。
本発明の一側面としての露光装置は、マスクに形成されたパターンを被露光体に露光する露光装置であって、前記マスクに形成されたパターンを前記被露光体に投影する投影光学系と、前記投影光学系の光学性能を測定する測定装置と、を備え、前記測定装置は、ピンホールを有する点回折干渉計、または、スリットを有する線回折干渉計であり、前記測定装置は、前記ピンホールまたは前記スリットが一方の面に形成された透明基板を有し、前記透明基板の他方の面には、光線分割手段が形成されていることを特徴とする。
本発明の別の側面としての露光装置は、マスクに形成されたパターンを被露光体に露光する露光装置であって、前記マスクに形成されたパターンを前記被露光体に投影する投影光学系と、前記投影光学系の光学性能を測定する測定装置と、を備え、前記測定装置は、透明基板を用いる線回折干渉計であり、前記透明基板は、0°方向スリット及び窓のペア、並びに、90°方向スリット及び窓のペアを有する第1の測定マスクと、光を分割するための光分割手段と、を含み、前記測定装置は、照明光学系と、0°方向スリット及び窓のペア、並びに、90°方向スリット及び窓のペアを有する第2の測定マスクと、撮像素子と、を含み、前記光分割手段は前記透明基板の一方の面に形成され、前記第1の測定マスクは前記透明基板の他方の面に形成され、前記透明基板は、前記光分割手段で分割された光が前記第1の測定マスクに導かれるように、前記照明光学系と前記投影光学系との間に配置され、前記第1の測定マスクを通過した光は、前記投影光学系によって前記第2の測定マスクに投影され、前記第2の測定マスクの前記スリットを通過した光と前記窓を通過した光とは、互いに干渉して前記撮像素子上に干渉縞を形成し、前記撮像素子は、前記干渉縞を撮像することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、簡易な構成かつ短時間(即ち、リアルタイムに)で投影光学系の光学性能(波面収差など)を高精度に測定することが可能な測定装置を搭載した装置、それを利用した露光方法、並びに、デバイス製造方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態の測定装置を備えた露光装置100について、添付図面を参照して説明する。ここで、図1は、露光装置100の概略ブロック図である。露光装置100は、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式でマスク152に形成された回路パターンを被露光体(プレート)172に露光する投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィ工程に好適であり、以下、本実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、マスクに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してマスクパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後、ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。「ステップ・アンド・リピート方式」とは、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に移動する露光方法である。
露光装置100は、測定装置101を搭載し、照明装置と、アライメント光学系120と、マスク152と、投影光学系160と、プレート172とを有する。なお、本明細書では、特に断らない限り、参照番号100は、参照番号100Aなどを総括するものとする。
照明装置は、転写用の回路パターンが形成されたマスク152を照明し、光源部105と、照明光学系(110、112)とを有する。光源部105は、例えば、光源としては、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができる。但し、レーザーの種類はエキシマレーザーに限定されず、レーザーの個数も限定されない。また、光源部105がレーザーを使用する場合、レーザー光源からの平行光束を所望のビーム形状に整形する光束整形光学系、コヒーレントなレーザー光束をインコヒーレント化するインコヒーレント化光学系を使用することが好ましい。また、光源部105に使用可能な光源はレーザーに限定されるものではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプなどのランプも使用可能である。
照明光学系は、マスク152を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、σ絞り等を含む。本実施形態の照明光学系は、引き回し光学系110と、第1の照明光学系112とを有する。引き回し光学系110は、光源部105からの光束を偏向して第1及び第2の照明光学系112と120に導光する。第1の照明光学系112は、マスク152を照明する光学系であり、例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で光学素子を整列する。
アライメント光学系120は、測定装置101に使用されるマスク(後述する第1及び第2のマスク142及び180)を照明する機能も兼ねているため、本明細書では、第2の照明光学系と呼ぶ場合もある。アライメント光学系120は、アライメントスコープを構成すると共に、後述するように、測定装置101の一部を構成する。第2の照明光学系120は、通常の露光時は光路外に配置されており、図1は、アライメント照明光学系120を駆動する駆動機構は省略している。アライメントスコープは、マスク152上の図示しないアライメントマークを照明して、その反射光と基準マークとを比較する。また、ウェハステージ170上のアライメントマークを投影光学系160を介して結像することによってウェハステージ170の位置合わせも行う。
マスク(又はレチクル)152は、例えば、石英製で、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、マスクステージ(又はレチクルステージ)150に支持及び駆動される。マスク152から発せられた回折光は、投影光学系160を通りプレート172上に投影される。マスク152とプレート172は、光学的に共役の関係にある。本実施形態の露光装置100はスキャナーであるため、マスク152とプレート172を縮小倍率比の速度比でスキャンすることによりマスク152のパターンをプレート172上に転写する。なお、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる。)の場合は、マスク152とプレート172を静止させた状態で露光が行われる。
投影光学系160は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキノフォームなどの回折光学素子とを有する光学系、全ミラー型の光学系等を使用することができる。色収差の補正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複数のレンズ素子を利用したり、回折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。かかる投影光学系160の光学性能(例えば、波面収差)を、測定装置101が測定する。
プレート172は、ウェハや液晶基板などの被処理体でありフォトレジストが塗布されている。プレート172は図示しないチャックを介してステージ170に載置される。ステージ170は、プレート172及び測定装置101の一部を支持する。ステージ170は、当業界で周知のいかなる構成をも適用することができるので、ここでは詳しい構造及び動作の説明は省略する。例えば、ステージ170は、リニアモーターを利用してXY方向にプレート172及び測定装置101の一部を移動することができる。マスク152とプレート172は、例えば、同期走査され、ステージ170とマスクステージ150の位置は、第2の照明光学系120を利用して監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。
図1に示す測定装置101は、アライメント光学系(第2の照明光学系)120と、第1のマスク142と、光線分割手段146と、第2のマスク180と、撮像手段186と、通信用ケーブル188と、制御部190と、メモリ192とを有する。本実施形態では、測定装置101は、被検光学系としての投影露光装置160の光学性能を干渉縞を検出することによって測定する干渉計を含み、干渉計としてLDIを使用する。但し、測定装置101は後述するようにPDIやLSIを使用してもよい。
図2に示すように、第2の照明光学系120は、照明用光学系121、123と、照明光学系用視野絞り122と、折り曲げミラー124と、ハーフミラー125と、集光レンズ126と、撮像系用光学系127、129と、基準マーク128と、撮像手段130とを有する。ここで、図2は、測定装置101の第2の照明光学系120、第1のマスク142及び光線分割手段146含む光路図である。
光学系121は、視野絞り122に集光する集光光学系であり、光学系123は、視野絞り122からの光束を平行光に変換するコリメータである。折り曲げミラー124及びハーフミラー125は光学系124からの光束を偏向し、集光レンズ126は、第1のマスク142に集光する。光源部105から引き回し光学系110を介して供給された光は、光学素子121乃至126を経て、投影光学系160へ射出され、また、光学素子125乃至130は、マスクステージ150とウェハステージ170とのアライメントスコープとして機能するため、集光レンズ126は、マスクパターンとプレート172とのアライメント用の対物レンズとしても機能する。
第1のマスク142は、基板140を介して第2の照明光学系120に取り付けられ、図3に示すように、一対のスリット144a及び144bを有する。ここで、図3は、第1のマスク142の概略平面図である。第1のマスク142は90度の角度で配された2種類のスリット144a及び144bから構成される。スリット144a及び144bは幅と長さが同一で方向だけ異なっている。
後述するように、集光レンズ126は、スリット144a又は144bのみを照明することができる。かかる目的のため、第1のマスク142は、照明光学系120に対して図示しない駆動機構によって移動可能に取り付けられていてもよいし、駆動機構は照明光学系120側に設けられていてもよい。
本実施形態では、スリット144aが延在する方向をy方向、スリット144aが延在する方向をx方向と呼ぶ場合がある。また、本実施形態では、スリット144aを0度方位スリット、144bを90度方位スリットと呼ぶ場合がある。スリット144a及び144bの幅Δrは投影光学系160のレチクル側、即ち、物体側の開口数をNAoとし、露光波長をλとすると、次式で決定される回折限界以下の幅となっている。

スリットの幅を数式1のようにすることで、スリットから回折する光は、NAoの範囲で等位相とみなすことができる。長さLrは長いほど光量の観点からよいが、投影光学系7の収差が同一とみなすことができる、いわゆるアイソプラナティック領域より小さくする必要がある。
光線分割手段146は、スリット144a及び144bから回折した光束を振幅分割する。光線分割手段146は、例えば、図4に示す構造を有する、グレーティングとして構成される。光線分割手段146は、マスクステージ150に配置された図示しない透過基板上に配置される。もしくは、回折格子が配された図示しない基板を用意して、マスク152の代わりに、マスクステージ150上に搭載して使用してもよい。
図4においては、光線分割手段146は振幅型の回折格子である。y方向に長いスリット144aを使用して測定する場合は、図4の148aのような、x方向にラインが並んでいる回折格子を使用する。回折格子148aにより光束は図のx方向に光が分割されることになる。分割された複数の光束は、投影光学系160により第2のマスク180に結像する。回折格子148a及び148bは、光線分割手段146が置かれているマスクステージ150の駆動機構によって駆動される。
第2のマスク180は、図5に示すように、0度方位(y方向)に配されたスリット181aと窓183aのペアと、90度方位(x方向)に配されたスリット181bと窓183bのペアを含む。ここで、図5は、第2のマスク180の概略平面図である。スリット181aと窓183aのペアとスリット181bと窓183bのペアは幅や間隔などは同一で方位のみが異なっている。スリット181aと181bの幅Δwは投影光学系160のウェハ側、即ち、像側の開口数をNAiとして、次式で決定される回折限界以下の幅となっている。

スリット181aと181bの幅を数式2のようにすることで、スリット181aと181bから回折する光はNAiの範囲で等位相とみなすことができる。
窓183a及び183bの幅Δw’は測定したい投影光学系の空間周波数により決定する。高周波まで測定したい場合は広く、低周波でよいときは狭くする。投影光学系160の瞳の空間周波数をfとおくとΔw’は次式で与えられる。ここで、瞳半径で一周期となる波面収差の周波数fを1とする。

スリットと窓の長さLwは光量の観点から長いほどよいが、投影光学系160の収差が同一とみなすことができる、いわゆるアイソプラナティック領域より小さくする必要がある。
撮像手段186はCCD等からなり、スリット181a又は181bと窓183a又は183bからの2つの光束の干渉縞を検出する。ケーブル188は、撮像手段186と制御部190とを通信可能に接続する。制御部190は、撮像手段186の出力から位相情報を取得する。また、制御部190は、露光装置100の各部を制御する。メモリ192は、後述する図8に示す測定方法、制御部190が撮像手段186の出力から位相情報を取得するための処理方法、制御部190が取得した位相情報、制御部190が行う制御方法、その他のデータを格納する。
以下、図8を参照して、測定装置101の動作について説明する。ここで、図8は、測定装置101の動作を説明するためのフローチャートである。まず、投影光学系160のx方向の波面収差を測定する(ステップ1002)。
図1において、光源部105から出射した光束は引き回し光学系110により、結像性能測定用の第2の照明光学系120に引き回される。引き回し光学系110からの光束は照明光学系用光学系121により集光され、視野絞り122に照射される。視野絞り122は基板140上に配された第1のマスク142を照射する大きさとなっている。視野絞り122からの光束は光学系123で平行光にされ、折り曲げミラー124、ハーフミラー125で折り曲げられ、集光レンズ126に入射する。集光レンズ126は第1のマスク142に光を集光する。
ステップ1002においては、図示しない駆動機構は照明光学系120とマスク142を相対的に移動して、集光レンズ126からの光束が0度方位スリット144aのみに照射されるようにする。
スリット144aは回折限界以下の幅であるため、スリット144a射出後の光は図中のx方向に関しては等位相の波面を持った回折光となる。一方、スリット144aのy方向又は長手方向への光の回折は小さいので、少なくとも、図3のy方向に関しては、投影光学系160の物体側、即ち、レチクル側の開口数と同等かそれ以上の開口数を持つような光束を集光レンズ126でスリット144aに照射する。これにより、投影光学系160の光学瞳全面に光が照射されるようになる。しかも、スリット144aの短手方向に回折した光は等位相となっている。
光束は、スリット144aで回折し、図のx方向に等位相な波面となって、光線分割手段146の回折格子148aによりx方向に振幅分割を受ける。振幅分割を受けた複数の光束は投影光学系160により第2のマスク180上に結像する。即ち、スリット144aを回折し、回折格子148aで回折した光のうち、0次光が光線分割手段180のスリット181a、1次光が窓183aに結像するように、回折格子148aのピッチは決定されると共に光線分割手段180はマスクステージ150によって位置決めされている。その他の回折光はマスク180の遮光部で遮光される。1次光の代わりに−1次光を使用してもよい。
窓183aを通過した光束は投影光学系160の波面収差の影響を受ける。一方、スリット181aは回折限界以下の幅であるため、スリット181a射出後の光は図中のx方向に広がり、x方向に関しては投影光学系160の波面収差情報の消えた、等位相の波面を持った回折光となる。図6にスリット181aと窓183aの中心から射出した光の模式図を示す。スリット181aを経た光は、理想円柱波面又は理想楕円波面182aであり、窓183aを経た光は被検波面184aであることが理解される。
図7に撮像手段186が検出する、スリット181aと窓183aの中心から射出した光の干渉縞の一例を示す。スリット181aと窓183aの間隔の分だけ中心のずれた投影光学系186の瞳の像が2つ撮像され、これらの共通領域に干渉縞が発生している。光束182aのx方向は等位相なので、図7の干渉縞から位相情報を取り出すと、投影光学系160のx方向の波面収差を求めることができる。位相情報の取得にはいわゆる、フリンジスキャン法を用いる。フリンジスキャン法においては、マスクステージ150が回折格子148aを回折格子のラインと垂直方向、即ち、x方向に1ピッチ程度走査しながら、撮像手段186が複数枚干渉縞を撮像する。
撮像された複数枚の干渉縞は撮像手段186からケーブル188を介して制御部190に送られ、制御部190は位相情報を取得する。制御部190は、位相情報を取得する際に、例えば、電子モアレ法を使用してもよい。本実施形態では、干渉縞は図7のようなキャリア縞を有するので、撮像した干渉縞に、制御部190が作成、又は予め用意されてメモリ192に格納されたキャリア縞を乗じて処理することが可能である。電子モアレ法を用いれば、一枚の干渉縞で位相情報を取り出せるので時間の観点から有利である。
次に、投影光学系160のy方向の波面収差の測定を行う(ステップ1004)。
ステップ1002と同様にして集光レンズ126は第1のマスク142に光を集光する。この際、ステップ1004においては、図示しない駆動機構は照明光学系120とマスク142を相対的に移動して、集光レンズ126からの光束が90度方位スリット144bのみに照射されるようにする。
スリット144bは回折限界以下の幅であるため、スリット144b射出後の光は図中のy方向に広がり、y方向に関しては等位相の波面を持った回折光となる。一方、スリット144bのx方向又は長手方向への光の回折は小さいので、少なくとも、図3のx方向に関しては、投影光学系160の物体側、即ち、レチクル側の開口数と同等かそれ以上の開口数を持つような光束を集光レンズ126でスリット144aに照射する。これにより、投影光学系160の光学瞳全面に光が照射されるようになる。しかも、スリット144bの短手方向に回折した光は等位相となっている。
光束は、スリット144bで回折し、図のy方向に等位相な波面となって、光線分割手段146の回折格子148bによりy方向に振幅分割を受ける。振幅分割を受けた複数の光束は投影光学系160により第2のマスク180上に結像する。即ち、スリット144bを回折し、回折格子148bで回折した光のうち、0次光が光線分割手段180のスリット181b、1次光が窓183bに結像するように、回折格子148bのピッチは決定されると共に光線分割手段180はマスクステージ150によって位置決めされている。その他の回折光はマスク180の遮光部で遮光される。1次光の代わりに−1次光を使用してもよい。
窓183bを通過した光束は投影光学系160の波面収差の影響を受ける。一方、スリット181bは回折限界以下の幅であるため、スリット181b射出後の光は図中のy方向に広がり、y方向に関しては投影光学系160の波面収差情報の消えた、等位相の波面を持った回折光となる。干渉縞の位相を求めるには、ステップ1002と同様にフリンジスキャン法を使用する。フリンジスキャン法においては、マスクステージ150が回折格子148bを回折格子のラインと垂直方向、即ち、y方向に1ピッチ程度走査しながら、撮像手段186が複数枚干渉縞を撮像する。
撮像された複数枚の干渉縞は撮像手段186からケーブル188を介して制御部190に送られ、制御部190は位相情報を取得する。制御部190は、位相情報を取得する際に、例えば、電子モアレ法を使用してもよい。スリット181bからの波面はy方向に等位相となっているので、ステップ1004で測定される位相は、投影光学系160のy方向の波面収差情報となっている.
次に、制御部190は、ステップ1002及び1004で得られた投影光学系160のx及びy方向の波面収差情報を接続することによって投影光学系160の波面収差情報を得る(ステップ1006)。更に、測定する画角を変えながら、ステップ1002乃至ステップ1006を繰り返すことで、投影光学系160の全画角における波面収差情報を得ることができる(ステップ1008)。制御部190は、各画角における波面収差から、回転非対称性分を抜き取ることで、投影光学系160の歪曲成分も求めることが可能である(ステップ1010)。また、制御部190は、波面収差の回転対称成分から投影光学系160の像面湾曲を求めることも可能である(ステップ1012)。
以上、投影光学系160の複数の画角における波面収差と、画角内の歪曲と像面湾曲の測定が可能となる。もちろん、一つの画角について、ステップ1002乃至1006のみを行って、一つの画角の波面収差のみを測定することも可能である。
上述したように、本実施形態においては、第2の照明光学系120は、マスク152とプレート172の位置合わせを行う位置合わせ光学系も兼ねている。集光レンズ126を用いて、マスクステージ150上の配置された不図示の位置合わせマークに光束を照射する。照明された位置合わせ用マークは集光レンズ126とリレーレンズ127により基準マーク128上に中間結像する。位置合わせ用マークの中間像と基準マークは、エレクターレンズ129によりCCD等の撮像手段130に結像される。撮像手段130上に結像された位置合わせ用マークの像と基準マークの像のずれ量を測定して、マスクステージ150の位置決めを行う。同様にして、ウェハステージ170上の不図示の位置合わせ用マークを投影光学系160を介して撮像手段130に結像することで、ウェハステージ170の位置合わせを行うこともできる。
本実施形態においては、アライメントスコープと測定装置101の一部(照明部)が共通なため、装置の簡素化とコストダウンが可能である。もちろん、これらは別体であってもよい。
以下、図8乃至10を参照して、本発明の第2の実施形態の測定装置101Aについて説明する。測定装置101Aは、第2の照明光学系120A、光線分割手段146の配置、及び、第1のマスク142Aについて、図2に示す測定装置101と異なる。なお、第1の実施形態と同一の部材には同一符号を付して重複説明は省略する。なお、測定装置101Aが使用される場合、図1に示す参照符号101は101Aと読み替えるものとする。ここで、図9は、測定装置101Aの第2の照明光学系120A、光線分割手段146及び第1のマスク142Aを含む光路図である。
測定装置101Aが、アライメントスコープとして機能する第2の照明光学系120Aを利用して機構の簡素化を図っている点は第1の実施形態と同様であり、第2の照明光学系120Aの光学素子121乃至130の機能は同様である。但し、集光レンズ126の焦点位置はマスクステージ150上の第1のマスク142Aに設定されている。
測定装置101Aは図4に示す光線分割手段146を使用するが、光線分割手段146を図2に示す第2の照明光学系120の集光レンズ126とハーフミラー127との間に設けている点で(即ち、第2の照明光学系120Aを使用している点で)、まず、第1の実施形態と異なる。この結果、集光レンズ126には光線分割手段146で振幅分割された複数の光束が入射する。回折格子148aは、後述する第1のマスク142Aのスリット144cと窓145aに対応し、回折格子148bは、スリット144dと窓145bに対応する。
また、本実施形態は、第1のマスク142Aを、第2の照明光学系120A側ではなくマスクステージ150の図示しない基板(基板140に相当)に一体的に設けている点でも第1の実施形態と異なる。このような基板は、例えば、石英や蛍石などの透明基板からなり、かかる基板のいずれかの側に第1のマスク142Aをクロムなどで形成する。集光レンズ126は、光束をマスクステージ150上に配置された第1のマスク142Aに集光する。集光光束は投影光学系160のレチクル側、即ち、物体側の開口数NAoと同じσ=1照明である。集光レンズ126には光線分割手段146で振幅分割された複数の光束が入射するので、第1のマスク142A上にも複数の像が集光される。集光される像のそれぞれは視野絞り122で決定される大きさに制限されている。
第1のマスク142Aの構造を図10に示す。ここで、図10は、第1のマスク142Aの概略平面図である。第1のマスク24は、0度方位に配されたスリット144cと窓145aのペアと、90度方位に配されたスリット144dと窓53の145bのペアで構成される。両ペアは幅や間隔などは同一で配置方位のみが異なっている。スリット144c及び144dの幅Δrは投影光学系160のレチクル側、即ち、物体側の開口数をNAiとすると次式で決定される回折限界以下の幅となっている。

スリット144c及び144dの幅を数式4のようにすることで、スリットから回折する光はNAiの範囲で等位相とみなすことができる。一方、窓145a及び145bの幅Δr’はλ/NAi以下の大きさである。数式3と同程度としてもよいが、窓145a及び145bを通過した光は、後述するように、ウェハ側で回折限界以下のスリットを通過するためレチクル側で等位相とする必要はないので、光量の観点から広めにとっておく。
回折格子148aで回折した光のうち、0次光がスリット144c、1次光が窓145aに結像するように、回折格子148aのピッチは決定されると共にマスクステージ150は第1のマスク142Aを位置決めする。その他の回折光はマスク142Aの遮光部で遮光される。1次光の代わりに−1次光を使用してもよいし、0次光を使わずに、+/−1次光を用いてもよい。第2のマスク180、その他の測定装置101Aの要素186乃至192は図1と同様である。
以下、図8を参照して、測定装置101Aの動作について説明する。まず、投影光学系160のx方向の波面収差を測定する(ステップ1002)。第1の実施形態のステップ1002と同様にして集光レンズ126は第1のマスク142Aに光を集光する。この際、ステップ1002においては、図示しない駆動機構は照明光学系120Aとマスクステージ150を相対的に移動して、集光レンズ126からの光束が0度方位スリット144c及び窓145aのみに照射されるようにする。スリット144cを通過した光束は第1の実施形態において説明したように、図10のx方向に等位相な波面を持つ光束となっている。一方、窓145aを通過した光束は第2の照明光学系120Aの収差が載った光束となっている。第1のマスク142Aのスリット144cと窓145aは投影光学系160により、ウェハステージ170上に配置された第2のマスク180に結像される。第1のマスク142Aのスリット144cは第2のマスク180の窓183a、窓145aはスリット181aに結像するように、ウェハステージ170を駆動して、第2のマスク180の位置を調整する。
スリット181aを回折する光束はx方向に等位相な波面を持つ。一方、窓183aを透過する波面は、第1のスリット144cでx方向に等位相な波面に整形された後、投影光学系160を透過してきているので、投影光学系160のx方向の波面収差情報を有している。このため、撮像手段186で観察される干渉縞から、位相情報を求めると、投影光学系160のx方向の波面収差情報を得ることができる。干渉縞から位相情報の算出には、第1の実施形態と同様に、回折格子148aを不図示の駆動手段で駆動させてフリンジスキャン法で求めても良いし、電子モアレを用いてもよい。
ステップ1004の投影光学系160のy方向の波面収差を求める際には、光線分割手段146の回折格子148b、第1のマスク142Aのスリット144dと窓145b、第2のマスク180のスリット181bと窓183bを用いて、ステップ1002と同様な測定を行う。
次に、制御部190は、ステップ1002及び1004で得られた投影光学系160のx及びy方向の波面収差情報を接続することによって投影光学系160の波面収差情報を得る(ステップ1006)。更に、測定する画角を変えながら、ステップ1002乃至ステップ1006を繰り返すことで、投影光学系160の全画角における波面収差情報を得ることができる(ステップ1008)。制御部190は、各画角における波面収差から、回転非対称性分を抜き取ることで、投影光学系160の歪曲成分も求めることが可能である(ステップ1010)。また、制御部190は、波面収差の回転対称成分から投影光学系160の像面湾曲を求めることも可能である(ステップ1012)。
以上、投影光学系160の複数の画角における波面収差と、画角内の歪曲と像面湾曲の測定が可能となる。もちろん、一つの画角について、ステップ1002乃至1006のみを行って、一つの画角の波面収差のみを測定することも可能である。
本実施形態においても、第2の照明光学系120Aは、マスク152とプレート172の位置合わせを行う位置合わせ光学系も兼ねている。但し、アライメント計測時には光線分割手段146は光路外に退避させておく。この結果、第2の照明光学系120Aは、実質的に第2の照明光学系120と同様な作用を奏する。
本実施形態においても、アライメントスコープと測定装置101の一部(照明部)が共通なため、装置の簡素化とコストダウンが可能である。もちろん、これらは別体であってもよい。
以下、図10及び図11を参照して、本発明の第3の実施形態の測定装置101Bについて説明する。測定装置101Bは、第1のマスク142A及び光線分割手段146の配置について、測定装置101及び101Aと異なる。なお、図2及び図9と同一の部材には同一符号を付して重複説明は省略する。なお、測定装置101Bが使用される場合、図1に示す参照符号101は101Bと読み替えるものとする。ここで、図11は、測定装置101Bの第2の照明光学系120A、光線分割手段146及び第1のマスク142Aを含む光路図である。
測定装置101Bが、アライメントスコープとして機能する第2の照明光学系120を利用して機構の簡素化を図っている点は第1の実施形態と同様であり、第2の照明光学系120の光学素子121乃至130の機能は同様である。但し、集光レンズ126の焦点位置はマスクステージ150上の第1のマスク142Aに設定されている。
測定装置101Bは図4に示す光線分割手段146を使用するが、本実施形態は、光線分割手段146をマスクステージ150に搭載された図示しない基板の第2の照明光学系120側に配置している。回折格子148aは、後述する第1のマスク142Aのスリット144cと窓145aに対応し、回折格子148bは、スリット144dと窓145bに対応する点は同様である。また、本実施形態は、第1のマスク142Aを、マスクステージ150に搭載された図示しない基板の投影光学系160側に配置している。このような基板は、例えば、石英や蛍石などの透明基板からなり、かかる基板の一方の側に光線分割手段146を、反対側に第1のマスク142Aをクロムなどで形成する。集光レンズ126は、光束をマスクステージ150上に配置された第1のマスク142Aに集光する。集光光束は投影光学系160のレチクル側、即ち、物体側の開口数NAoと同じσ=1照明である。集光レンズ126を経た光束は光線分割手段146で複数の光束に振幅分割されるので、第1のマスク142A上には複数の像が集光される。集光される像のそれぞれは視野絞り122で決定される大きさに制限されている。
回折格子148aで回折した光のうち、0次光が窓145a、1次光がスリット144cに結像するように、回折格子148aのピッチは決定される。その他の回折光はマスク142Aの遮光部で遮光される。1次光の代わりに−1次光を使用してもよいし、0次光を使わずに、+/−1次光を用いてもよい。第2のマスク180、その他の測定装置101Bの要素186乃至192は図1と同様である。
測定装置101Bの動作は、測定装置101Aと同様である。本実施形態においても、アライメントスコープと測定装置101の一部(照明部)が共通なため、装置の簡素化とコストダウンが可能である。特に、本実施形態は、第2の照明光学系120内にスリットや回折格子をおく必要がないため、従来の露光装置のアライメントスコープをそのまま使用できるというメリットがある。もちろん、これらは別体であってもよい。
以下、図12及び図13を参照して、本発明の第4の実施形態の測定装置101C及びそれを有する露光装置100Aについて説明する。ここで、図12は、露光装置100Aの概略ブロック図である。図13は、測定装置101Cの第2の照明光学系120B、第1のマスク142B、光線分割手段146及び第2のマスク180Aを含む光路図である。第4の実施形態の測定装置101Cは、第1乃至3の実施形態の測定装置101乃至101Bとは、撮像手段186を第2の照明光学系120内に配置している点で異なる。なお、第1乃至第3の実施形態と同一の部材には同一符号を付して重複説明は省略する。
第1のマスク142Bは、図3に示す第1のマスク142と同様の構造を有し、視野絞り122の代わりに光学系121及び123の間に挿入されている。但し、スリット144a及び144bの幅Δrは、投影光学系160のレチクル側、即ち、物体側の開口数をNAoとし、集光光学系123と集光レンズ126による結像倍率をβとして次式で決定される回折限界以下の幅となっている。

スリットの幅を数式5のようにすることで、スリットから回折する光は、レチクル上NAoの範囲で等位相とみなすことができる。長さLrは長いほど光量の観点からよいが、投影光学系160の収差が同一とみなすことができる、いわゆるアイソプラナティック領域より小さくする必要がある。第1のマスク142は、図示しない駆動機構によって駆動可能であり、これによって、照明領域をスリット144a及び144bの間で選択することができる。
マスクステージ150は、図12に示すように、光束が素通りする貫通穴151を有する。光線分割手段146は、ハーフミラー125と光学系127との間に配置されている。
第2のマスク180Aは、図5に示す第2のマスク180と同様の構造を有し、基準マーク128の代わりに、光学系127及び129の間に設けられている。但し、スリット181a及び181bの幅Δwは、光学系127と集光レンズ126による結像倍率をβ’として、次式で決定される回折限界以下の幅となっている。

スリット181a及び181bの幅Δwを数式6のようにすることで、スリット181a及び181bから回折する光はNAoの範囲で等位相とみなすことができる。窓183aの幅Δw’は測定したい投影光学系160の空間周波数により決定する。高周波まで測定したい場合は広く、低周波でよいときは狭くする。投影光学系160の瞳の空間周波数をfとおくとΔw’は次式で決定される。

ここで、瞳半径で一周期となる波面収差の周波数fを1とする。スリット181aと窓183aの長さLwは光量の観点から長いほどよいが、投影光学系160の収差が同一とみなすことができる、いわゆるアイソプラナティック領域より小さくする必要がある。
光学系129と撮像手段130との間には瞳共役光学系131が設けられている。
また、測定装置101Cは、ウェハステージ170の像面上に反射手段174を更に有する。図12においては、反射手段174は、光束の集光点上に曲率中心を持つ凹面ミラーであり、反射手段174は、光束をほぼ正反射する。また、測定装置101Cは、マスク150の物体面上に更に別の反射手段156を有する。図13においては、反射手段156は、光束の集光点上に曲率中心を持つ凹面ミラーであり、光束をほぼ正反射する。もっとも、反射手段156は凹面又は凸面の球面ミラーであり、予め別手段で形状、もしくは波面波面の位相が既知となっていれば足りる。
以下、図14を参照して、測定装置101Cの動作について説明する。ここで、図14は、測定装置101Cの動作を説明するためのフローチャートである。まず、投影光学系160のx方向の波面収差を測定する(ステップ1102)。
図13において、光源部105から出射した光束は引き回し光学系110により、結像性能測定用の第2の照明光学系120に引き回される。引き回し光学系110からの光束は照明光学系用光学系121により集光され、第1のマスク142Bに照射される。第1のマスク142Bからの光束は光学系123で平行光にされ、折り曲げミラー124、ハーフミラー125で折り曲げられ、集光レンズ126に入射する。ステップ1102においては、図示しない駆動機構は第1のマスク142Bを移動して、光束が0度方位スリット144aのみに照射されるようにする。
スリット144a射出後の光束は、スリット144aが回折限界以下の幅であるため、図中のx方向に広がった、x方向に関しては等位相の波面を持った回折光となる。一方、スリット144aのy方向、即ち、長手方向への光の回折は小さいので、少なくとも図3のy方向に関しては、投影光学系160の物体側、即ち、レチクル側の開口数と同等かそれ以上の開口数を持つような光束を集光レンズ121でスリット144aに照射する。これにより、投影光学系160の光学瞳全面に光が照射されるようになる。しかも、スリット144aの短手方向に回折した光は等位相となっている。
スリット144a回折後の光束は光学系123、集光レンズ126により投影光学系160の物体面上に結像する。物体面の結像光束は投影光学系160により、ウェハステージ170側の像面上に集光し、反射手段31で反射する。光束は凹面ミラー31によりほぼ正反射され、反射後の光束は投影光学系160の往路とほぼ同じ光路を通り、レチクルステージ150側の物体面に集光し、集光レンズ126、ハーフミラー125を通過して光線分割手段146に入射する。光線分割手段146は光束をx方向に振幅分割し、振幅分割された光束は撮像系用光学系127により第2のマスク180A上に集光する。
回折格子148aで振幅分割された光束のうち、0次光がスリット181a、1次光が窓183aに結像するように、光線分割手段146の回折格子148aのピッチは決定される。その他の回折光は第2のマスク180の遮光部で遮光される。1次光の代わりに−1次光を使用してもよい。窓183aを通過する光束は投影光学系160の波面収差の影響を受けている。一方、スリット181aは、回折限界以下の幅であるため、スリット射出後の光は図中のx方向に広がり、x方向に関して投影光学系160の波面収差情報の消えた、等位相の波面を持った光束となる。
第2のマスク180Aを透過した光束は撮像系用光学系129と瞳共役光学系131により撮像手段で撮像される。撮像手段130には、投影光学系160の波面収差情報を持った光束とx方向に等位相な波面を持つ光束の干渉縞が観察されることになる。この干渉縞から位相情報を求めることで、投影光学系160のx方向の波面収差を精度よく測定できる。
干渉縞から位相を求めるには、フリンジスキャン法を使用する。フリンジスキャン法で必要な位相の変調は、光線分割手段146の回折格子148aを回折格子のラインと垂直方向、即ち、図4のx方向に1ピッチ程度走査して行う。回折格子146の駆動は、不図示の光線分割手段146の駆動機構で行う。撮像された複数枚の干渉縞は撮像手段130から通信用ケーブル132を介して制御部190に送られ、位相情報が取得される。位相情報の取得に、電子モアレ法を用いることもできることは第1の実施形態と同様である。本実施例では、撮像された干渉縞は投影光学系を2回透過し、投影光学系160の波面収差の2倍の値が測定されているので、演算で補正を行う(即ち、2で割る)。
次に、投影光学系160のy方向の波面収差の測定を行う(ステップ1104)。
ステップ1104では、図示しない駆動機構が第1のマスク142Bを駆動して、
90度方位スリット144bのみを使用するようにする。また、これに応答して、回折格子148b、スリット181b及び窓183bを使用する。第1のマスク142Bの90度方位スリット144bに照明光学系用光学系121により光束を照射する。光束は、スリット144bで回折し、図のy方向に等位相な波面となって、照明光学系用光学系123、折り曲げミラー124、ハーフミラー125を透過して、集光レンズ126に入射する。
集光レンズ126により第1のマスク142Bのスリット144bは投影光学系160の物体面上に結像する。物体面の結像光束は投影光学系160により、ウェハステージ170の像面上に集光し、反射手段174で反射し、投影光学系160の往路とほぼ同じ光路を通り、マスクステージ150の物体面に集光する。集光光は、集光レンズ126、ハーフミラー125を通過して光線分割手段146の回折格子148bに入射する。回折格子148bは光束をy方向に振幅分割する。振幅分割された光束のうち0次光は、撮像系用光学系127により第2のマスク180A上のスリット181bに集光し、1次光は窓183bに集光する。または、−1次光を窓に集光してもよい。
スリット181bを回折した光束は図のy方向に等位相な波面となっている。一方、窓183bを透過する光束は投影光学系7の波面収差情報を持っている。このため、撮像手段130には、投影光学系7のy方向の波面収差情報を持った光束の干渉縞が観察される。干渉縞から位相を求めるには、ステップ1102と同様にフリンジスキャンを使用する。この場合、回折格子148bを図のy方向に1ピッチ程度駆動する。もしくは、電子モアレ法を用いてもよい。ステップ1102と同様に、撮像された干渉縞は投影光学系を2回透過し、投影光学系160の波面収差の2倍の値が測定されているので、演算で補正を行う。
次に、制御部190は、ステップ1102及び1104で得られた投影光学系160のx及びy方向の波面収差情報を接続することによって投影光学系160の波面収差情報を得る(ステップ1106)。
但し、測定された波面には、照明用光学系123、折り曲げミラー124、ハーフミラー125、集光レンズ126、光線分割手段146、撮像系用光学系127で発生する波面収差の影響も乗畳されているので、これらの影響を除去しなくてはならない。このために、反射手段156を用いた校正を行う(ステップ1108)。反射手段156は、凹面又は凸面の球面ミラーであり、予め別手段で形状、もしくは波面波面の位相が既知となっている。反射手段156は、図13においては、凹面ミラーとして構成されている。反射手段156の曲率中心が集光レンズ126の集光点に一致するように反射手段156を配置する。
この状態で、ステップ1102及び1104と同様の測定を行い、反射手段156からの反射波面の収差測定を行う。この測定結果から、既知の反射手段156の反射波面の位相を除去することで、照明用光学系123、折り曲げミラー124、集光レンズ126、ハーフミラー125、光線分割手段146、撮像系用光学系127で発生する波面収差、即ち、システムエラーを測定することができる。ステップ1108の測定結果からこのシステムエラーを除去することで、投影光学系160の波面収差を精度良く測定可能である。
更に、測定する画角を変えながら、ステップ1102乃至ステップ1108を繰り返すことで、投影光学系160の全画角における波面収差情報を得ることができる(ステップ1110)。制御部190は、各画角における波面収差から、回転非対称性分を抜き取ることで、投影光学系160の歪曲成分も求めることが可能である(ステップ1112)。また、制御部190は、波面収差の回転対称成分から投影光学系160の像面湾曲を求めることも可能である(ステップ1114)。
以上、投影光学系160の複数の画角における波面収差と、画角内の歪曲と像面湾曲の測定が可能となる。もちろん、一つの画角について、ステップ1102乃至1108のみを行って、一つの画角の波面収差のみを測定することも可能である。また、ステップ1108のシステムエラー校正をステップ1102の前で一度だけ行い、校正値を計算手段に保持しておいて、各画角の測定値を校正することも可能である。
本実施形態においても、第2の照明光学系120Bは、マスク152とプレート172の位置合わせを行う位置合わせ光学系を兼ねている。位置合わせ計測を行う時は、光線分割手段146と瞳共役光学系131を光路から外し、第1のマスク142Bの代わリに視野絞り122を置き、第2のマスク180Aの代わりに基準マーク33を配置することによって、第2の照明光学系120Bを第2の照明光学系120に変換し、第1の実施形態で説明したような方法で位置合わせ計測を行うことができる。
本実施形態では撮像手段が第2の照明光学系内にあるため、位置合わせ光学系のほとんどが共用できる上、撮像手段186がウェハステージ170上にないので、ウェハステージ170駆動精度や、撮像手段186が発する熱が露光に影響を与えない点で好ましい。
以下、図12、図14及び図15を参照して、本発明の第5の実施形態の測定装置101Dについて説明する。測定装置101Dは、第2の照明光学系120Cを有し、第1のマスク142Aをマスクステージ150又は専用レチクル上に配置している点で図13に示す測定装置101Cと異なる。なお、図15において、第1乃至第4の実施形態と同一の部材には同一符号を付して重複説明は省略する。測定装置101Dが使用される場合、図12に示す参照符号101Cは101Dと読み替えるものとする。ここで、図15は、測定装置101Dの第2の照明光学系120C、第1のマスク142A、光線分割手段146及び第2のマスク180Aを含む光路図である。
第2の照明光学系120Cは、第1のマスク142Bの代わりに視野絞り122を配置している点で、第2の照明光学系120Bと相違する。第1のマスク142Aは、図9と同様に、マスクステージ150に形成される。また、測定装置101Dは、投影光学系160上に更に別の反射手段162を有する。図15においては、反射手段162は、光束の集光点上に曲率中心を持つ凹面ミラーであり、光束をほぼ正反射する。もっとも、反射手段162は凹面又は凸面の球面ミラーであり、予め別手段で形状、もしくは波面波面の位相が既知となっていれば足りる。反射手段162は、反射手段156と同様の構造及び機能を奏する。
以下、図14を参照して、測定装置101Dの動作について説明する。まず、投影光学系160のx方向の波面収差を測定する(ステップ1102)。第4の実施形態のステップ1102と同様にして、光源部105から出射した引き回し光学系110からの光束は、引き回し光学系110により、結像性能測定用の第2の照明光学系120に引き回される。引き回し光学系110からの光束は照明光学系用光学系121により集光され、視野絞り122に照射される。視野絞り122は後述の第1のマスク142A用基板上に配されたパターンを照射する大きさとなっている。視野絞り122からの光束は光学系123で平行光にされ、折り曲げミラー124、ハーフミラー125で折り曲げられ、集光レンズ126に入射する。集光レンズ126により光束はマスクステージ150上に配置された透過基板のマスク142Aに集光する。
ステップ1102においては、第1のマスク142Aの0度方位スリット144c及び窓145aが照明されるようにマスクステージ150は駆動される。集光レンズ126によりスリット144cに光束が集光する。スリット144c射出後の光束は図のx方向に等位相の波面となる。スリット144c出射後の光束は投影光学系160によりウェハステージ170に結像し、反射手段174で反射して、投影光学系160の往路とほぼ同一光路を通って第1のマスク142A上に結像する。
反射手段174はウェハ側の結像点に対して偏心して配置される。こうすることにより、スリット50を出射した光が、2回投影光学系160を通過して再び第1のマスク142Aに戻ってきたときに、第1のマスク142Aの窓145a側を通過する。窓145aの開口部の幅は回折限界より充分大きく、投影光学系160の波面収差情報を消さないようになっている。窓145aからの光束は集光レンズ126、ハーフミラー125を透過して光線分割手段146の回折格子148aに入射する。
回折格子148aは光束をx方向に振幅分割し、振幅分割された光束のうち0次光は、撮像系用光学系127により第2のマスク180A上のスリット181aに集光し、1次光は窓183aに集光する。または、−1次光を窓に集光してもよい。スリット181aを回折した光束は図のx方向に等位相な波面となり、窓183aを透過する光束は投影光学系160の波面収差情報を持っている。第2のマスク180Aを透過し、撮像系用光学系129と瞳共役光学系131により撮像手段130に撮像される干渉縞は、投影光学系160のx方向の波面収差情報を持っていることになる。
干渉縞から位相を求めるには、第4の実施形態と同様にフリンジスキャンを使用する。この場合、回折格子148aを図のx方向に1ピッチ程度駆動しながら、干渉縞を撮像する。もしくは、電子モアレ法を用いてもよい。撮像された干渉縞は投影光学系を2回透過し、投影光学系160の波面収差の2倍の値が測定されているので、演算で補正を行う。
次に、投影光学系160のy方向の波面収差の測定を行う(ステップ1104)。
ステップ1104では、マスクステージ150が第1のマスク142Aを駆動して、90度方位スリット144dと窓145bを使用するようにする。また、これに応答して、回折格子148b、スリット181b及び窓183bを使用する。ステップ1102と同様の測定を行い投影光学系160のy方向の波面収差を求める。
次に、制御部190は、ステップ1102及び1104で得られた投影光学系160のx及びy方向の波面収差情報を接続することによって投影光学系160の波面収差情報を得る(ステップ1106)。
但し、測定された波面には、ハーフミラー125、集光レンズ126、光線分割手段146、撮像系用光学系127で発生する波面収差の影響も乗畳されているので、これらの影響を除去しなくてはならない。このために、反射手段162を用いた校正を行う(ステップ1108)。反射手段162は、凹面又は凸面の球面ミラーであり、予め別手段で形状、もしくは波面波面の位相が既知となっている。反射手段162は、図15においては、凹面ミラーとして投影光学系160に搭載されている。反射手段162の曲率中心が集光レンズ126の集光点、即ち、第1のマスク142Aと一致するように反射手段162を配置する。
この状態で、ステップ1102及び1104と同様の測定を行い、反射手段162からの反射波面の収差測定を行う。このとき、集光点は、反射光が窓183a及び183bを通過するように、反射手段162の曲率中心に対して、横にずれた位置に集光される。この測定結果から、既知の反射手段162の反射波面の位相を除去することで、集光レンズ126、ハーフミラー125、光線分割手段146、撮像系用光学系127で発生する波面収差、即ち、システムエラーを測定することができる。ステップ1108の測定結果からシステムエラーを除去することで、投影光学系160の波面収差を精度良く測定可能である。
更に、測定する画角を変えながら、ステップ1102乃至ステップ1108を繰り返すことで、投影光学系160の全画角における波面収差情報を得ることができる(ステップ1110)。制御部190は、各画角における波面収差から、回転非対称性分を抜き取ることで、投影光学系160の歪曲成分も求めることが可能である(ステップ1112)。また、制御部190は、波面収差の回転対称成分から投影光学系160の像面湾曲を求めることも可能である(ステップ1114)。
以上、投影光学系160の複数の画角における波面収差と、画角内の歪曲と像面湾曲の測定が可能となる。もちろん、一つの画角について、ステップ1102乃至1108のみを行って、一つの画角の波面収差のみを測定することも可能である。また、ステップ1108のシステムエラー校正をステップ1102の前で一度だけ行い、校正値を計算手段に保持しておいて、各画角の測定値を校正することも可能である。
本実施形態においても、第2の照明光学系120Cは、マスク152とプレート172の位置合わせを行う位置合わせ光学系を兼ねている。位置合わせ計測を行う時は、光線分割手段146と瞳共役光学系131を光路から外し、第2のマスク180Aの代わりに基準マーク33を配置することによって、第2の照明光学系120Bを第2の照明光学系120に変換し、第1の実施形態で説明したような方法で位置合わせ計測を行うことができる。
本実施形態では撮像手段が第2の照明光学系内にあるため、位置合わせ光学系のほとんどが共用できる上、撮像手段186がウェハステージ170上にないので、ウェハステージ170駆動精度や、撮像手段186が発する熱が露光に影響を与えない点で好ましい。また、本実施形態は、第4の実施形態に対し、第1のマスク142Aが投影光学系160の近くに配置されるのでシステムエラーの量を小さくすることができるというメリットがある。
以下、図16を参照して、本発明の第6の実施形態の測定装置101E及びそれを有する露光装置100Bについて説明する。測定装置101Eは、第3の実施形態の測定装置101Bが利用する光学系を、第2の照明光学系から第1の照明光学系に変更している。なお、図16において、第1乃至第5の実施形態と同一の部材には同一符号を付して重複説明は省略する。ここで、図16は、露光装置100Bの概略ブロック図である。
基本的な構成は測定装置101Bと同様である。以下、測定装置101Eの動作について説明する。図16において、光源部105から出射した光束は引き回し光学系110により、露光装置100B本体の通常の露光にも使用される第1の照明光学系112に引き回される。第1の照明光学系112が照射する光は、光線分割手段146の回折格子148aで図のx方向に振幅分割を受ける。振幅分割された光は第1のマスク142Aに結像する。結像した光束の0次光は第1のマスク142Aの窓145a、1次光はスリット144cを透過する。スリット144cと窓145aは投影光学系160により第2のマスク180に結像する。第2のマスク180透過後の光は干渉し、撮像手段186で干渉縞が観察される。本実施形態の干渉縞も空間キャリアがのっているので、電子モアレ法を使用して干渉縞から位相を求める。図8のフローを利用して投影光学系の結像性能を測定することができる。本実施形態は、測定装置101Bに対して、露光用の照明光学系をそのまま使用できるので装置構成が簡単になるというメリットがある。
以下、図17を参照して、本発明の第7の実施形態の測定装置101F及びそれを有する露光装置100Cについて説明する。測定装置101Fは、第2の実施形態の測定装置101Aが利用する光学系を、第2の照明光学系から第1の照明光学系に変更している。なお、図17において、第1乃至第6の実施形態と同一の部材には同一符号を付して重複説明は省略する。ここで、図17は、露光装置100Cの概略ブロック図である。
測定装置101Fは、光線分割手段146をマスクステージ150から第1の照明光学系112A内に移している点で測定装置101Eとは異なり、光線分割手段146を第2の照明光学系120Aから第1の照明光学系112Aに移している点で測定装置101Aと異なっている。光線分割手段146は、第1の照明光学系112A内のσ絞り等、投影光学系160の瞳と共役な位置に配置されている。
基本的な構成は測定装置101Aと同様である。以下、測定装置101Fの動作について説明する。光源部105から出射した光束は引き回し光学系110により、露光装置100C本体の通常の露光にも使用される第1の照明光学系112Aに引き回される。照射光束は投影光学系160のレチクル側、即ち、物体側の開口数NAoと同じσ=1照明である。第1のマスク142Aには、光線分割手段146により振幅分割されたσ=1の光束が照射される。
第1のマスク142Aは、ステージ150上に配置された透過基板か、レチクルステージ150上に搭載可能な専用のレチクル上に配置される。図17は、第1のマスク142Aがレチクルステージ150上の基板を配した例を示している。第1のマスク142Aは投影光学系160により、第2のマスク180に投影される。第2のマスク180のスリット181aと窓183aを透過した光束は干渉して撮像手段186で撮像される。
以上のような構成で、測定装置101Aで説明した図8のフローにより、光線分割手段146を駆動して干渉縞を撮像するフリンジスキャン法か、電子モアレ法により干渉縞から位相情報をとりだすことで、投影光学系160の結像性能を測定することが可能である。本実施形態では、第2の実施形態に比べて装置構成が簡素になるというメリットがある。また、第6の実施形態に対して電子モアレ法に加えてフリンジスキャン法により位相情報を測定できるメリットもある。
以下、図18を参照して、本発明の第8の実施形態としての測定装置101G及びそれを有する露光装置100Dについて説明する。測定装置101Gは、第6及び第7の実施形態の測定装置101E及び101Fから光線分割手段146を除去している。なお、図18において、第1乃至第7の実施形態と同一の部材には同一符号を付して重複説明は省略する。ここで、図18は、露光装置100Dの概略ブロック図である。
以下、測定装置101Fの動作について説明する。光源部105から出射した光束は引き回し光学系110により、露光装置100D本体の通常の露光にも使用される第1の照明光学系112に引き回される。
第1のマスク142Aは、ステージ150上に配置された透過基板か、レチクルステージ150上に搭載可能な専用のレチクル上に配置される。図18は、第1のマスク142Aがレチクルステージ150上の基板を配した例を示している。第1のマスク142Aは投影光学系160により、第2のマスク180に投影される。第2のマスク180のスリット181aと窓183aを透過した光束は干渉して撮像手段186で撮像される。
第1の照明光学系112において、光束はインコヒーレント化されるが、第1のマスク142Aのスリット144c及び144dと窓145a及び145bの間隔はサブmmオーダーなので、干渉縞形成可能な程度の空間コヒーレンシーは存在している。もしくは、結像性能測定時はインコヒーレント化ユニットを光路外に配置することで、空間コヒーレンシーを向上することも可能である。このため、第1のマスク142A通過後の光束は干渉縞を形成するので、投影光学系160を介して第2のマスク180のスリット181a及び181bと窓183a及び183bに第1のマスク142Aを結像し、撮像手段186によって干渉縞を撮像することができる。
以上のような構成で、図8のフローのように、電子モアレ法により干渉縞から位相情報をとりだすことで、投影光学系160の結像性能を測定することが可能である。本実施形態では、第6及び7の実施形態に対して装置構成が簡素になるというメリットがある。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、光線分割手段146は回折格子に限定されず、光学くさび板など他の部材も含む。
また、例えば、本実施形態は、LDIについて説明したが、本発明は、PDI、LSI(Lateral Shearing Interferometer)などのシアリング干渉計(又はタルボ干渉計)にも適用することができる。図19に、本発明の第9の実施形態としてのシアリング干渉を利用した測定装置101H及びそれを有する露光装置100Eの概略ブロック図を示す。かかる構成で、図8のフローのように、干渉縞から位相情報をとりだすことで、投影光学系160の結像性能を測定することが可能である。この場合、ステップ1002は、投影光学系160のx方向のシアリング波面の測定、ステップ1004は、投影光学系160のy方向のシアリング波面の測定、と読み替えればよい。シアリング干渉計の動作は周知であるので、ここでは詳しい説明は省略する。本実施形態では、シアリング干渉計がアライメントスコープを兼ねている第2の照明光学系120を利用しているので装置構成が簡素になるというメリットがある。PDIの場合には、球面波を利用してx方向とy方向を同時に測定することができるので、図8のフローにおけるステップ1002乃至1006を、投影光学系160の波面収差を測定と統合すればよい。
以下、本発明の一実施形態の収差補正方法について説明する。露光装置100は投影光学系160を構成する図示しない複数の光学素子が光軸方向及び/又は光軸直交方向へ移動可能になっており、不図示の収差調節用の駆動系により、本実施形態により得られる収差情報にもとづいて、一又は複数の光学素子を駆動することにより、投影光学系160の一又は複数値の収差(特に、ザイデルの5収差)を補正したり、最適化したりすることができる。また、投影光学系160の収差を調整する手段としては、可動レンズ以外に、可動ミラー(光学系がカタディオプトリック系やミラー系のとき)や、傾動できる平行平面板や、圧力制御可能な空間、アクチュエータによる面補正などさまざまな公知の系を用いるものが適用できる。
通常の露光においては、光源部105から出射した光束は引き回し光学系110により、露光装置100乃至100D本体の第1の照明光学系112(又は112A)に引き回される。第2の照明光学系120乃至120Cがある場合には、それらは通常の露光時は光路外に配置されている。第1の照明光学系112に入射した光束は、光束形整形、インコヒーレント化、σ調整、視野調整等が行われて、マスク152を、例えば、ケーラー照明する。マスク152はマスクステージ150上に置かれ、スキャンタイプの露光装置では露光に応じて駆動される。マスク152を通過してマスクパターンを反映する光は、投影光学系160により投影倍率(例えば、1/4、1/5)で図示しないウェハチャックによってステージ170に固定されたプレート172に結像される。ウェハチャックはウェハステージ170上に配され、露光に応じて駆動される。投影光学系160は、収差が補正されているので高品位な露光処理(即ち、所望の解像度)をプレート172上で得ることができる。
次に、図20及び図21を参照して、露光装置100等を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図20は,半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ステップ1(回路設計)では、半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウェハ製造)では、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウェハを用いて、リソグラフィ技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり,アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では,ステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図21は、図20のステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着等によって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)ではウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウェハに感光材を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置10によってマスクパターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では,現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では,エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態の製造方法を用いれば、投影光学系160の結像性能を迅速かつ簡易に取得することができるので、露光のスループットも低下せず、また、波面収差が高精度に補正された投影光学系160を使用することができる。このため、従来は製造が難しかった高解像度のデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を経済性及び生産性よく製造することができる。波面収差が補正された投影光学系160は、ウェハステージのアライメントを高精度に行う。また、このように、露光装置100を使用するデバイス製造方法、並びに結果物(中間、最終生成物)としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
本発明の第1乃至第3の実施形態に共通の測定装置を備えた露光装置の概略ブロック図である。 図1に示す露光装置に適用可能な、本発明の第1の実施形態の測定装置の第2の照明光学系、光線分割手段及び第1のマスクを含む光路図である。 図2に示す第1のマスクの概略平面図である。 図2に示す光線分割手段の概略平面図である。 図2に示す第2のマスクの概略平面図である。 図5に示す第2のマスクのスリットと窓の中心から射出した光の模式図である。 図2に示す撮像手段が検出する、図5に示すスリットと窓から射出した光の干渉縞の一例を示す概略平面図である。 図1に示す測定装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示す露光装置に適用可能な、本発明の第2の実施形態の測定装置の第2の照明光学系、光線分割手段及び第1のマスクを含む光路図である。 図9に示す第2のマスクの概略平面図である。 図1に示す露光装置に適用可能な、本発明の第3の実施形態の測定装置の第2の照明光学系、光線分割手段及び第1のマスクを含む光路図である。 本発明の第4及び第5の実施形態に共通の測定装置を備えた露光装置の概略ブロック図である。 図12に示す露光装置に適用可能な、本発明の第4の実施形態の測定装置の第2の照明光学系、第1のマスク、光線分割手段及び第2のマスクを含む光路図である。 図12に示す測定装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図12に示す露光装置に適用可能な、本発明の第5の実施形態の測定装置の第2の照明光学系、第1のマスク、光線分割手段及び第2のマスクを含む光路図である。 本発明の第6の実施形態としての測定装置を備えた露光装置の概略ブロック図である。 本発明の第7の実施形態としての測定装置を備えた露光装置の概略ブロック図である。 本発明の第8の実施形態としての測定装置を備えた露光装置の概略ブロック図である。 本発明の第9の実施形態としての、シアリング干渉に基づく測定装置を備えた露光装置の概略ブロック図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図20に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
100−100E 露光装置
101−101H 測定装置
110、112、112A 照明光学系
120−120C アライメント光学系
152 マスク(レチクル)
160 投影光学系
142−142B 第1のマスク
146 光線分割手段
180、180A 第2のマスク
190 制御部

Claims (10)

  1. マスクに形成されたパターンを被露光体に露光する露光装置であって、
    前記マスクに形成されたパターンを前記被露光体に投影する投影光学系と、
    前記投影光学系の光学性能を測定する測定装置と、を備え、
    前記測定装置は、ピンホールを有する点回折干渉計、または、スリットを有する線回折干渉計であり、
    前記測定装置は、前記ピンホールまたは前記スリットが一方の面に形成された透明基板を有し、
    前記透明基板の他方の面には、光線分割手段が形成されていることを特徴とする露光装置。
  2. 前記光線分割手段は光源からの光を分割し、
    前記光線分割手段からの光は前記ピンホールまたは前記スリットを通過することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記光線分割手段は回折格子であり、
    前記透明基板の前記ピンホールまたは前記スリットが形成された面には、窓が形成されており、
    前記回折格子からの回折光のそれぞれは、前記ピンホールもしくは前記スリットまたは前記窓を通過することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  4. 前記マスクを照明する照明光学系を更に有し、
    前記照明光学系は、前記測定装置の一部を兼ねていることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  5. 前記マスクと前記被露光体との位置合わせを行うためのアライメント光学系を更に有し、
    前記アライメント光学系は、前記測定装置の一部を兼ねていることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  6. マスクに形成されたパターンを被露光体に露光する露光装置であって、
    前記マスクに形成されたパターンを前記被露光体に投影する投影光学系と、
    前記投影光学系の光学性能を測定する測定装置と、を備え、
    前記測定装置は、透明基板を用いる線回折干渉計であり、
    前記透明基板は、0°方向スリット及び窓のペア、並びに、90°方向スリット及び窓のペアを有する第1の測定マスクと、光を分割するための光分割手段と、を含み、
    前記測定装置は、照明光学系と、0°方向スリット及び窓のペア、並びに、90°方向スリット及び窓のペアを有する第2の測定マスクと、撮像素子と、を含み、
    前記光分割手段は前記透明基板の一方の面に形成され、前記第1の測定マスクは前記透明基板の他方の面に形成され、
    前記透明基板は、前記光分割手段で分割された光が前記第1の測定マスクに導かれるように、前記照明光学系と前記投影光学系との間に配置され、
    前記第1の測定マスクを通過した光は、前記投影光学系によって前記第2の測定マスクに投影され、
    前記第2の測定マスクの前記スリットを通過した光と前記窓を通過した光とは、互いに干渉して前記撮像素子上に干渉縞を形成し、
    前記撮像素子は、前記干渉縞を撮像することを特徴とする露光装置。
  7. 前記光分割手段は、回折格子を含み、
    前記光分割手段は、前記回折格子で回折した光のうち、0次光はスリットに、+1次光または−1次光は窓に入射するように配置されていることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  8. 前記光分割手段は、回折格子を含み、
    前記光分割手段は、前記回折格子で回折した光のうち、0次光は使わずに、+1次光および−1次光の一方はスリットに、他方は窓に入射するように配置されていることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  9. 前記光分割手段は、0°方向にラインが並んでいる第1回折格子と、90°方向にラインが並んでいる第2回折格子と、を含み、
    前記光分割手段は、前記第1回折格子で分割された光が前記第1の測定マスクの前記0°方向スリットおよび窓のペアに導かれ、前記第2回折格子で分割された光が前記第1の測定マスクの前記90°方向スリットおよび窓のペアに導かれるように配置されていることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  10. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の露光装置を利用して被露光体を露光するステップと、
    前記露光された前記被露光体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
JP2004055358A 2004-02-27 2004-02-27 測定装置を搭載した露光装置 Expired - Fee Related JP4464166B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004055358A JP4464166B2 (ja) 2004-02-27 2004-02-27 測定装置を搭載した露光装置
EP08150790A EP1914530A1 (en) 2004-02-27 2005-02-25 Exposure apparatus mounted with measuring apparatus
US11/067,112 US7619748B2 (en) 2004-02-27 2005-02-25 Exposure apparatus mounted with measuring apparatus
TW094105911A TWI261109B (en) 2004-02-27 2005-02-25 Exposure apparatus mounted with measuring apparatus
EP05004212A EP1568976B1 (en) 2004-02-27 2005-02-25 Exposure apparatus mounted with measuring apparatus
DE602005008654T DE602005008654D1 (de) 2004-02-27 2005-02-25 Belichtungsapparat ausgestattet mit Messvorrichtung
KR1020050016560A KR100752813B1 (ko) 2004-02-27 2005-02-28 측정장치를 탑재한 노광장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004055358A JP4464166B2 (ja) 2004-02-27 2004-02-27 測定装置を搭載した露光装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005244126A JP2005244126A (ja) 2005-09-08
JP2005244126A5 JP2005244126A5 (ja) 2007-11-08
JP4464166B2 true JP4464166B2 (ja) 2010-05-19

Family

ID=34747588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004055358A Expired - Fee Related JP4464166B2 (ja) 2004-02-27 2004-02-27 測定装置を搭載した露光装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7619748B2 (ja)
EP (2) EP1914530A1 (ja)
JP (1) JP4464166B2 (ja)
KR (1) KR100752813B1 (ja)
DE (1) DE602005008654D1 (ja)
TW (1) TWI261109B (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4464166B2 (ja) 2004-02-27 2010-05-19 キヤノン株式会社 測定装置を搭載した露光装置
JP4666982B2 (ja) * 2004-09-02 2011-04-06 キヤノン株式会社 光学特性測定装置、露光装置及びデバイス製造方法
US7333175B2 (en) * 2004-09-13 2008-02-19 Asml Netherlands, B.V. Method and system for aligning a first and second marker
JP2006303370A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Canon Inc 露光装置及びそれを用いたデバイス製造方法
JP2006324311A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Canon Inc 波面収差測定装置及びそれを有する露光装置
JP2007035709A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Canon Inc 露光装置及びそれを用いたデバイス製造方法
JP2007180152A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Canon Inc 測定方法及び装置、露光装置、並びに、デバイス製造方法
JP4724558B2 (ja) * 2005-12-27 2011-07-13 キヤノン株式会社 測定方法及び装置、露光装置
JPWO2007083758A1 (ja) * 2006-01-19 2009-06-11 株式会社ニコン 移動体駆動方法及び移動体駆動システム、パターン形成方法及びパターン形成装置、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法
JP2007281003A (ja) 2006-04-03 2007-10-25 Canon Inc 測定方法及び装置、並びに、露光装置
JP2008192855A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Canon Inc 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法
JP4912205B2 (ja) * 2007-04-18 2012-04-11 キヤノン株式会社 露光装置及びデバイス製造方法
JP5063229B2 (ja) 2007-07-12 2012-10-31 キヤノン株式会社 露光装置及びデバイス製造方法
DE102008029970A1 (de) 2008-06-26 2009-12-31 Carl Zeiss Smt Ag Projektionsbelichtungsanlage für die Mikrolithographie sowie Verfahren zum Überwachen einer lateralen Abbildungsstabilität
JP5503193B2 (ja) 2009-06-08 2014-05-28 キヤノン株式会社 波面収差の測定装置、露光装置及びデバイス製造方法
DE102011005826A1 (de) 2011-03-21 2012-03-29 Carl Zeiss Smt Gmbh Optische Vorrichtung
JP6293024B2 (ja) * 2014-09-10 2018-03-14 株式会社ニューフレアテクノロジー 試料高さ検出装置およびパターン検査システム
CN106292202B (zh) * 2016-10-09 2018-06-15 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种可标定系统误差的系统波像差检测方法
CN117804329B (zh) * 2024-03-01 2024-05-31 鹏城实验室 相位干涉显微成像系统

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5764139A (en) 1980-10-08 1982-04-19 Nippon Kogaku Kk <Nikon> Interferometer
US4624569A (en) * 1983-07-18 1986-11-25 Lockheed Missiles & Space Company, Inc. Real-time diffraction interferometer
JP2864060B2 (ja) * 1991-09-04 1999-03-03 キヤノン株式会社 縮小投影型露光装置及び方法
US5898501A (en) * 1996-07-25 1999-04-27 Nikon Corporation Apparatus and methods for measuring wavefront aberrations of a microlithography projection lens
US6312373B1 (en) * 1998-09-22 2001-11-06 Nikon Corporation Method of manufacturing an optical system
JP2000097666A (ja) 1998-09-22 2000-04-07 Nikon Corp 面形状計測用干渉計、波面収差測定機、前記干渉計及び前記波面収差測定機を用いた投影光学系の製造方法、及び前記干渉計の校正方法
US6307635B1 (en) * 1998-10-21 2001-10-23 The Regents Of The University Of California Phase-shifting point diffraction interferometer mask designs
JP2000146705A (ja) 1998-11-04 2000-05-26 Nikon Corp グレーティングシアリング干渉計を用いた位相分布の計測方法
JP3315658B2 (ja) * 1998-12-28 2002-08-19 キヤノン株式会社 投影装置および露光装置
JP3796368B2 (ja) 1999-03-24 2006-07-12 キヤノン株式会社 投影露光装置
US6266147B1 (en) * 1999-10-14 2001-07-24 The Regents Of The University Of California Phase-shifting point diffraction interferometer phase grating designs
US20020004138A1 (en) * 2000-03-06 2002-01-10 Robert Silverstein Novel optical fiber gel fluid
JP3728187B2 (ja) * 2000-07-10 2005-12-21 キヤノン株式会社 結像光学系性能測定方法及び装置
US6573997B1 (en) * 2000-07-17 2003-06-03 The Regents Of California Hybrid shearing and phase-shifting point diffraction interferometer
TW527526B (en) * 2000-08-24 2003-04-11 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus, device manufacturing method, and device manufactured thereby
JP3862497B2 (ja) * 2000-11-10 2006-12-27 キヤノン株式会社 露光装置及びデバイス製造方法
KR20040007444A (ko) 2001-02-06 2004-01-24 가부시키가이샤 니콘 노광장치 및 노광방법, 그리고 디바이스 제조방법
EP1231514A1 (en) * 2001-02-13 2002-08-14 Asm Lithography B.V. Measurement of wavefront aberrations in a lithographic projection apparatus
DE50100041D1 (de) 2001-02-16 2002-11-21 Acterna Eningen Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Messen der chromatischen Dispersion einer optischen Übertragungsstrecke
JP2002250677A (ja) 2001-02-23 2002-09-06 Nikon Corp 波面収差測定方法、波面収差測定装置、露光装置、デバイス製造方法、及びデバイス
US6643025B2 (en) * 2001-03-29 2003-11-04 Georgia Tech Research Corporation Microinterferometer for distance measurements
WO2003087945A2 (de) * 2002-04-15 2003-10-23 Carl Zeiss Smt Ag Interferometrische messvorrichtung und projektionsbelichtungsanlage mit derartiger messvorrichtung
EP1387220A3 (en) * 2002-07-29 2007-01-03 Canon Kabushiki Kaisha Adjustment method and apparatus of optical system, and exposure apparatus
JP2004184309A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Pulstec Industrial Co Ltd 干渉計
WO2005038885A1 (ja) * 2003-10-16 2005-04-28 Nikon Corporation 光学特性計測装置及び光学特性計測方法、露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法
JP4408040B2 (ja) * 2003-11-28 2010-02-03 キヤノン株式会社 干渉を利用した測定方法及び装置、それを利用した露光方法及び装置、並びに、デバイス製造方法
JP4464166B2 (ja) 2004-02-27 2010-05-19 キヤノン株式会社 測定装置を搭載した露光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005244126A (ja) 2005-09-08
TWI261109B (en) 2006-09-01
EP1568976A1 (en) 2005-08-31
TW200537081A (en) 2005-11-16
KR100752813B1 (ko) 2007-08-29
KR20060043246A (ko) 2006-05-15
US20050190378A1 (en) 2005-09-01
DE602005008654D1 (de) 2008-09-18
EP1568976B1 (en) 2008-08-06
US7619748B2 (en) 2009-11-17
EP1914530A1 (en) 2008-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4464166B2 (ja) 測定装置を搭載した露光装置
JP4497968B2 (ja) 照明装置、露光装置及びデバイス製造方法
JP4817702B2 (ja) 光学装置及びそれを備えた露光装置
KR100817988B1 (ko) 파면수차를 측정하는 측정장치 및 그것을 가지는 노광장치,그리고 파면수차의 측정방법
JP5219534B2 (ja) 露光装置及びデバイスの製造方法
US20090274964A1 (en) Measuring apparatus and exposure apparatus having the same
JP5063229B2 (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP2006332586A (ja) 測定装置、露光装置及び方法、並びに、デバイス製造方法
JP2007234685A (ja) 測定装置、当該測定装置を有する露光装置及びデバイス製造方法
JP2002206990A (ja) 波面収差測定方法及び投影露光装置
JP4769448B2 (ja) 干渉計を備えた露光装置及びデバイス製造方法
US6977728B2 (en) Projection exposure apparatus and aberration measurement method
JP4095598B2 (ja) 二次元波面収差の算出方法
JP4630611B2 (ja) 干渉計を備えた露光装置及び方法、並びに、デバイス製造方法
JP2007180152A (ja) 測定方法及び装置、露光装置、並びに、デバイス製造方法
JP2005175407A (ja) 計測方法及び装置、それを利用した露光方法及び装置、並びに、デバイス製造方法
JP2007335493A (ja) 測定方法及び装置、露光装置、並びに、デバイス製造方法
JP4912205B2 (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP4724558B2 (ja) 測定方法及び装置、露光装置
JP2006279029A (ja) 露光方法及び装置
JP2005167139A (ja) 波長選択方法、位置検出方法及び装置、並びに、露光装置
JP2006080444A (ja) 測定装置、テストレチクル、露光装置及びデバイス製造方法
JP2006053056A (ja) 位置計測方法、位置計測装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP5089137B2 (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP2008124341A (ja) 露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070226

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees