JP5089137B2 - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

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本発明は、光源からの光で基板を露光する露光装置に関する。
近年、ICやLSI等の半導体デバイスの高集積化が進み、かかる半導体デバイスを製造する露光装置には露光性能(解像度やスループット等)の向上が要求されている。そして、解像度の向上のため投影光学系の高NA化が進められている。また、1つの半導体デバイスのチップパターンは大型化する傾向にあり、露光装置においては、レチクル(マスク)上のより大きな面積をウェハに露光すること(転写パターンの大面積化)も要求されている。
転写パターンの大面積化の要求に応えるために、レチクルとウェハ上の各ショットとを相対的に走査させて露光する走査型露光装置が主流となっている。このような露光装置は、レチクル上での走査方向の露光量を一定にするために、レチクルの共役面からデフォーカスした位置にスリットを配置し、ショット毎の走査方向の照度分布(強度分布)を台形形状にしている。なお、近年では、露光装置の高解像度化を図る超解像技術(RET)として変形照明法が注目されており、照明モードに応じてスリットの幅を変更し、照度分布を最適な台形形状に調整する露光装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、露光装置の解像度の向上に伴って、装置のキャリブレーション、例えば、レチクルとウェハとの位置合わせ(アライメント)の精度の向上が必須となる。図9を参照して、従来の露光装置におけるレチクルとウェハとの位置合わせについて説明する。図9は、従来の露光装置1000の構成を示す概略ブロック図である。但し、図9では、レチクルとウェハとの位置合わせに必要な構成要素のみを図示する。
露光装置1000は、同期走査するレチクルステージ1100とウェハステージ1200上に、レチクル基準プレート1110とウェハ基準プレート1210とを各々有する。なお、レチクル基準プレート1110上には、図10に示すように、X方向の直線開口パターン1112A及びY方向の直線開口パターン1112Bからなるアライメントパターン1112が配置されている。同様に、ウェハ基準プレート1210上には、X方向の直線開口パターン及びY方向の直線開口パターンからなるアライメントパターン1212が配置されている。ここで、X方向は走査方向に垂直な方向、Y方向は走査方向、Z方向は光軸に平行な方向とする。ここで、図10は、露光装置1000のレチクルステージ1100の近傍を示す拡大斜視図である。
レチクルRTとウェハWFとの位置合わせでは、まず、レチクルRTとレチクル基準プレート1110とを位置合わせし、更に、ウェハWFとウェハ基準プレート1210とを位置合わせする。次いで、レチクル基準プレート1110とウェハ基準プレート1210とを位置合わせする。具体的には、照明光学系を用いてレチクル基準プレート1110上のアライメントパターン1112を照明し、アライメントパターン1112からの光束を、投影光学系1500を介してウェハ基準プレート1210に結像させる。このとき、ウェハ基準プレート1210上に投影されたレチクル基準プレート1110上のアライメントパターン1112の像は、ウェハ基準プレート1210上のアライメントパターン1212を透過する。アライメントパターン1212を透過した光束は、フォトダイオード1300で検出され、かかる光束の光量に基づいて、レチクル基準プレート1110ウェハ基準プレート1210の位置合わせが行われる。これにより、レチクルRTとウェハWFとの位置合わせが間接的に保証される。
また、アライメント精度及びスループットを向上させるために、図11に示すように、アライメントパターン1112を直接配置したレチクルRTAも提案されている。レチクルRTAは、ウェハステージ1200と直接位置合わせをすることができるためアライメント精度の向上が見込める。更に、X方向の直線開口パターン1112A及びY方向の直線開口パターン1112Bを対に配置しているため同時に照明することができ、X方向及びY方向の位置合わせを同時に行うことができるので、スループットを向上させることができる。また、アライメントパターン1112は、露光エリアの走査方向に平行な辺に沿って配置されているため、露光エリアを狭めることもない。ここで、図11は、レチクルRTAの構成を示す概略平面図である。
特開2005−012169号公報
しかしながら、露光装置は、露光時と同様に、台形形状の強度分布(照度分布)を有する照明光でレチクル上のアライメントパターンを照明すると、十分なアライメント精度(キャリブレーション精度)を得ることができない場合がある。
図12及び図13を参照して、露光装置において、十分なアライメント精度が得られない原因について詳細に説明する。図12は、レチクルRTAの概略斜視図であって、レチクルRTA上のアライメントマーク1112を台形形状の強度分布を有する照明光で照明した場合を示している。図12に示すように、直線開口パターン1112Aと直線開口パターン1112Bとが走査方向に沿って配置されている。投影光学系の高NA化が進むと、ウェハ基準プレート上の(直線開口パターン1112A及び1112Bに対応する)アライメントパターンを透過した光束も大きく広がることになる。従って、かかる光束を検出するフォトダイオードを大型化、或いは、直線開口パターン1112A及び1112Bに対応するアライメントパターンを透過した光束を各々検出する2つのフォトダイオードとの間隔を広げる必要がある。これに伴って、直線開口パターン1112Aと直線開口パターン1112Bとの間隔を広げなければならず、この場合は、アライメントパターン1112が照明光の台形形状の強度分布の斜辺領域で照明されることがある。ここで、照明光の台形形状の強度分布の斜辺領域とは、照明光が半分影になっている領域である。このような領域でアライメントを行うと、アライメント精度(キャリブレーション精度)が低下するという問題が発生する。
アライメントパターンの像は、光量の重心位置に結像される。従って、図13(a)に示すように、均一な強度分布の照明光でアライメントパターン1112を照明した場合、フォーカス位置で結像位置IPaであれば、デフォーカス位置でも結像位置IPaに結像され、横ずれは起こらない。一方、図13(b)に示すように、台形形状の強度分布の斜辺領域でアライメントパターン1112を照明した場合、照明光が半分影になっているため、光量の重心位置がずれてしまう。即ち、フォーカス位置では結像位置IPaであったものが、デフォーカス位置では結像位置IPaに横ずれし、ウェハステージ上のアライメントパターンのZ方向誤差がアライメント誤差となり、アライメント精度が低下してしまう。ここで、図13は、レチクルRTA上のアライメントパターン1112を台形形状の強度分布の斜辺領域で照明した場合にアライメント精度が低下することを説明するための図である。
そこで、本発明は、例えば、必要に応じて照明用の光束の強度分布を変更することができる露光装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、光源からの光でレチクルを照明する照明光学系と、前記レチクルのパターンを基板に投影する投影光学系を備える露光装置であって、前記照明光学系は、前記レチクルと光学的に共役な位置からずれた位置において光を遮ることにより前記レチクルを照明する光の照度分布を制御するための遮光部材を有し、前記遮光部材前記照明光学系の光路に対して挿脱可能であることを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、必要に応じて照明用の光束の強度分布を変更することができる露光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての露光装置について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の露光装置1の構成を示す概略ブロック図である。
露光装置1は、レチクル30とウェハ50上の各ショットとを相対的に走査させてレチクル30のパターンをウェハ50に露光する走査型の投影露光装置である。露光装置1は、照明装置と、レチクル30を保持するレチクルステージ35と、投影光学系40と、ウェハ50を保持するウェハステージ60と、ウェハ基準プレート70と、フォトダイオード80とを有する。
照明装置は、光源部10と照明光学系20とを有し、転写用の回路パターンが形成されたレチクル30を照明する。
光源部10は、例えば、光源としてエキシマレーザー等のパルスレーザーを使用し、パルス光を供給する。
照明光学系20は、レチクル30を照明する光学系である。照明光学系20は、本実施形態では、ミラー21と、ビーム整形光学系22と、ミラー23と、オプティカルインテグレーター24と、コンデンサーレンズ25と、遮光部材26と、マスキングブレード27と、ミラー28と、結像レンズ29とを有する。
照明光学系20において、光源部10から射出した光束は、ミラー21を介して、ビーム整形光学系22に導かれる。ビーム整形光学系22は、入射した光束をインコヒーレント化すると共に、所定の形状に整形する。
ビーム整形光学系22から射出した光束は、ミラー23を介して、オプティカルインテグレーター24の入射面24aに入射する。オプティカルインテグレーター24は、複数の微小なレンズからなるハエの目レンズで構成され、射出面24bの近傍に2次的な光源を形成する。
オプティカルインテグレーター24からの光束は、コンデンサーレンズ25及び遮光部材26を介して、マスキングブレード27を照明する。遮光部材26は、レチクル30と光学的に共役な位置(本実施形態では、マスキングブレード27)から光軸方向に所定の距離だけずれた位置に配置され、レチクル30を照明する光束の強度分布(レチクル30における照度分布)を制御する。遮光部材26は、駆動部26aによって駆動され、照明光学系20の光路に挿脱可能に構成される。駆動部26aは、例えば、アクチュエータなどで構成される。駆動部26aは、露光時には、図2(a)に示すように、照明光学系20の光路中に遮光部材26を挿入し、非露光時には、図2(b)に示すように、照明光学系20の光路から遮光部材26を取り出す(退避させる)。これにより、遮光部材26は、露光時には、露光むらを低減させるために走査方向の強度分布が台形形状になる(図2(a)参照)ように、コンデンサーレンズ25からの光束の一部を遮光する。図2は、照明光学系20の光路に対する遮光部材26の位置と強度分布との関係を示す図である。また、遮光部材26は、非露光時には、照明光学系20の光路外に退避する(即ち、コンデンサーレンズ25からの光束を遮光しない)ため、強度分布は均一な矩形形状になる(図2(b)参照)。ここで、非露光時とは、レチクル30が配置される面である投影光学系40の物体面に配置された後述する測定用パターン(アライメントマーク32や開口パターン912a)の照明時である。即ち、非露光時とは、例えば、レチクル30とウェハ50とのアライメント時(即ち、レチクル30又はレチクルステージ35とウェハステージ60との位置関係の測定時)や投影光学系40の波面収差の測定時などである。
マスキングブレード27は、独立に駆動する4つの遮光板で構成されており、レチクル30上の照明領域を制限する。マスキングブレード27は、レチクル30と光学的に共役な位置に配置されている。従って、レチクル30上の照明領域の輪郭部の強度分布は、遮光部材26が照明光学系20の光路中に配置された場合、所定の勾配を有する台形形状となる。マスキングブレード27を照明した光束は、ミラー28及び結像レンズ29を介して、レチクルステージ35に支持されたレチクル30を照明する。
レチクル30は、回路パターンを有し、レチクルステージ35に支持及び駆動される。レチクル30から発せられた回折光は、投影光学系40を介して、ウェハ50に投影される。露光装置1は、走査型露光装置であるため、レチクル30とウェハ50を投影光学系40の縮小倍率比の速度比で走査することによって、レチクル30のパターンをウェハ50に転写する。また、レチクル30は、図11に示したレチクルRTAと同様に、ウェハ50との位置合わせに使用するアライメントマーク(測定用パターン)32を有する。なお、アライメントマーク32については、レチクル30とウェハ50との位置合わせと共に後で詳細に説明する。
レチクルステージ(第1のステージ)35は、レチクル30を保持及び駆動する。レチクルステージ35は、当業界周知のいかなる構成をも適用することができる。
投影光学系40は、レチクル30のパターンをウェハ50に投影する光学系である。投影光学系40としては、屈折系、反射屈折系、又は反射系を使用することができる。
ウェハ50は、ウェハステージ60に支持及び駆動される。本実施形態では、基板としてウェハを用いているが、ガラスプレートなど他の基板を用いることもできる。ウェハ50には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ(第2のステージ)60は、ウェハ50を保持及び駆動する。ウェハステージ60は、当業界周知のいかなる構成をも適用でき、6軸同軸を有することが好ましい。
ウェハ基準プレート70は、ウェハステージ60上に配置される。ウェハ基準プレート70は、レチクル30との位置合わせに使用するアライメントマーク72を有する。なお、アライメントマーク72は、レチクル30上のアライメントマーク32に対して投影光学系40の縮小倍率分だけ縮小されている。
フォトダイオード80は、ウェハステージ60に組み込まれ、ウェハ基準プレート70上のアライメントマーク72を透過した光束の光量を検出する。
ここで、露光装置1におけるレチクル30とウェハ50との位置合わせについて説明する。なお、本実施形態では、アライメントマーク32はレチクル30に形成されているため、レチクル30とウェハ50を保持するウェハステージ60との位置関係を測定することによって、レチクル30とウェハ50との位置合わせを間接的に保証する。但し、レチクル30を保持するレチクルステージ35上にアライメントマーク32を有するレチクル基準プレートが配置された場合には、レチクルステージ35とウェハステージ60との位置関係を測定する。
露光装置1は、レチクル30とウェハ50との位置合わせにおいて、照明装置(光源部10及び照明光学系20)からの光束を用いて、レチクル30上のアライメントマーク32を照明する。このとき、遮光部材26は、照明光学系20の光路外に取り出されており、アライメントマーク32を照明する照明光は、台形形状の強度分布ではなく、矩形形状の(均一な)強度分布となっている。
また、レチクル30上のアライメントマーク32は、図3に示すように、X方向の開口パターン32Aと、Y方向の開口パターン32Bとを含み、2種類の開口パターン32A及び32Bは、走査方向に平行な辺に対になって配置される。なお、本実施形態では、開口パターン32Aは、走査方向に垂直な第1の開口パターンであり、開口パターン32Bは、走査方向に平行な第2の開口パターンである。上述したように、高NA化が進むと開口パターン32Aと32Bの間隔が広がるが、本実施形態では、遮光部材26を照明光路外に取り出すことによって、開口パターン32Aと32Bは、矩形形状の強度分布を有する照明光で同時に照明することができる。このように、光が影となっていない(即ち、)均一な矩形形状の強度分布を有する照明光でアライメントマーク32を照明することで、フォトダイオード80におけるデフォーカス位置での結像位置の横ずれが生じることを防止することができる。これにより、アライメント精度の低下を防止することができる。なお、図3に示すように、レチクル30上に配置されたアライメントマーク32(開口パターン32A及び32B)を照明するために、非露光時は、露光時の照明領域(即ち、露光エリア)よりも非走査方向に広げなければならない。ここで、図3は、レチクル30上のアライメントマーク32と照明光の強度分布との関係を示す図である。
均一な矩形形状の強度分布を有する照明光を形成する(即ち、遮光部材26を照明光学系20の光路から取り出す)ために必要な遮光部材26の駆動量について説明する。ここで、マスキングブレード27上の開口数をNAMB、遮光部材26が形成するスリットの位置とマスキングブレード27の位置とのずれ量(デフォーカス量)をzとする。この場合、遮光部材26の駆動量がz×NAMB以上であれば、均一な矩形形状の強度分布を有する照明光を形成することができる。換言すれば、駆動部26aは、遮光部材26を少なくともz×NAMBだけ駆動する必要がある。
レチクル30上のアライメントマーク32を通過した光束は、投影光学系40を介して、ウェハ基準プレート70上のアライメントマーク72に結像する。図4は、ウェハ基準プレート70上のアライメントマーク72とフォトダイオード80との位置関係を示す概略斜視図である。アライメントマーク72は、図4に示すように、X方向の開口パターン72Aと、Y方向の開口パターン72Bとを含み、2種類の開口パターン72A及び72Bは、走走査方向に平行に配置される。また、フォトダイオード80は、X方向の開口パターン72Aを透過した光束の光量を検出するフォトダイオード80Aと、Y方向の開口パターン72Bを透過した光束の光量を検出するフォトダイオード80Bとを含む。このような構成において、ウェハステージ60を駆動しながらフォトダイオード80で光量を検出し、かかる光量の変化に基づいて、レチクル30とウェハ50との位置合わせを行う。
まず、ウェハステージ60をX、Y及びZ方向に駆動させ、レチクル30上のアライメントマーク32の像とウェハ基準プレート70上のアライメントマーク72との相対位置を変化させる。ここで、アライメントマーク32は、開口パターン32A及び32Bを含み、アライメントマーク72は、開口パターン72A及び72Bを含む。このとき、ウェハステージ60の各位置において、フォトダイオード80(フォトダイオード80A及び80B)で検出される光量をプロットする。図5は、フォトダイオード80で検出される光量をプロットした結果である。図5(a)は、ウェハステージ60をX、Y方向に移動させた(レチクル30上のアライメントマーク32とウェハ基準プレート70上のアライメントマーク72との相対位置をX、Y方向に移動させた)場合にフォトダイオード80で検出される光量を示す。一方、図5(b)は、ウェハステージ60をZ方向に移動させた(レチクル30上のアライメントマーク32とウェハ基準プレート70上のアライメントマーク72との相対位置をZ方向に移動させた)場合にフォトダイオード80で検出される光量を示す。
図5(a)を参照するに、フォトダイオード80で検出される光量が最大になる位置が、レチクル30とウェハ基準プレート70とのX、Y方向の位置(即ち、レチクル30とウェハ50との位置)が一致した位置となる。同様に、図5(a)を参照するに、フォトダイオード80で検出される光量が最大になる位置が、ベストフォーカス位置となる。これにより、専用の観察光学系(例えば、レチクル30やウェハ50の位置を観察する観察光学系)が不要となる。また、投影光学系40を一回だけ通過した光束を用いるため、投影光学系40を構成する光学素子の透過率が低いFレーザーやEUV(Extreme ultraviolet)光を光源とする露光装置でも計測が可能となる。
露光装置1では、上述したように、レチクル30とウェハ50との位置関係の測定時(非露光時)に、駆動部26aを介して、遮光部材26を照明光学系20の光路から取り出すことができる。これにより、レチクル30上の開口パターン32A及び32Bは、均一な矩形形状の強度分布を有する照明光で同時に照明される。光束が影になっていない矩形形状の強度分布を有する照明光でアライメントマーク32を照明することで、デフォーカス位置での結像位置の横ずれが生じず、アライメント精度が低下することがない。
なお、図4に示すように、ウェハ基準プレート70上のアライメントマーク72とフォトダイオード80との距離をd、開口パターン72A及び72Bの大きさをM、投影光学系40の開口数をNApoと定義する。この場合、フォトダイオード80Aとフォトダイオード80Bとの間隔Lは、2×(d×NApo+M/2)以上となる。従って、投影光学系40の高NA化に伴って、フォトダイオード80Aとフォトダイオード80Bとの間隔Lは広がり、結果として、対となったレチクル30上の開口パターン32Aと開口パターン32Bとの間隔も広がることとなる。
露光装置1の動作において、まず、レチクル30とウェハ50との位置合わせを行う。レチクル30とウェハ50との位置合わせは、上述したように、遮光部材26を照明光学系20の光路から取り出し、矩形形状の強度分布を有する照明光でレチクル30上のアライメントマーク32を照明しながら、ウェハステージ60を駆動する。そして、ウェハ基準プレート70上のアライメントマーク72を透過した光の光量をフォトダイオード80で検出し、かかる検出結果に基づいて、レチクル30とウェハ50との位置を合わせる。露光装置1では、デフォーカス位置での結像位置の横ずれが生じず、レチクル30とウェハ50との位置を高精度に一致させることができる。
次いで、レチクル30のパターンをウェハ50に露光する。光源部10から射出した光束は、照明光学系20によりレチクル30を照明する。なお、レチクル30のパターンをウェハ50に露光する際には、上述したように、遮光部材26は照明光学系20の光路中に配置されており、レチクル30は、台形形状の強度分布を有する照明光で照明される。レチクル30を通過してレチクルのパターンを反映する光は投影光学系40によりウェハ50に結像される。露光装置1は、上述したように、レチクル30とウェハ50との位置合わせが高精度に行われており、高いスループットで高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
以下、図6を参照して、他のキャリブレーションの一例として投影光学系40の波面収差の測定及び調整について説明する。図6は、本発明の一側面としての露光装置1Aの構成を示す概略ブロック図である。
露光装置1Aは、露光装置1と同様な構成を有するが、図6に示すように、波面収差調整機構90を更に有する。波面収差調整機構90は、投影光学系40の波面収差を測定し、かかる測定結果に基づいて、投影光学系40の波面収差を調整する。波面収差調整機構90は、投影光学系40の波面収差を測定する測定部910と、投影光学系40の波面収差を調整する調整部920とを有する。
測定部910は、レチクルステージ35に配置された投影光学系40の波面収差を測定するための波面収差測定用レチクル912と、ウェハステージ60に搭載された受光部914とを有する。なお、波面収差測定用レチクル912は、波面収差測定用マーク(測定用パターン)912aを有する。また、受光部914は、開口パターン914aを有するパターン基板914bと、フーリエ変換レンズ914cと、2次元CCDセンサー914dとを有する。
投影光学系40の波面収差の測定では、まず、投影光学系40を介して、波面収差測定用レチクル912上の波面収差測定用マーク912aの像を、パターン基板914b上の開口パターン914aの位置に投影する。パターン基板914b上の開口パターン914aを通過した光束は、フーリエ変換レンズ914cによって、投影光学系40の瞳と共役な位置に配置された2次元CCDセンサー914dに導光される。2次元CCDセンサー914dは、受光した光束を光電変換し、2次元CCDセンサー914dからの出力信号に基づいて、投影光学系40の波面収差が算出される。なお、波面収差の測定は、一般には、シアリング干渉計などを用いた方法が知られており、ここでの詳細な説明は省略する。
調整部920は、測定部910と接続し、測定部910の測定結果に基づいて、投影光学系40の波面収差を調整する。例えば、調整部920は、投影光学系40の光学素子(特に、波面収差に影響するレンズ)を光軸方向及び光軸周りに駆動する駆動機構を有し、測定部910の測定結果に従って、投影光学系40の光学素子を駆動して、波面収差を調整する。
このような投影光学系40の波面収差において、従来では、波面収差測定用レチクル912(波面収差測定用マーク912a)を露光時に用いる照明光、即ち、台形形状の強度分布を有する照明光で照明していた。従って、従来では、強度分布が均一である台形形状の上底部の位置でしか投影光学系40の波面収差を測定することができなかった。
一方、露光装置1Aでは、投影光学系40の波面収差時に、遮光部材26を照明光学系20の光路から取り出すことができる。これにより、波面収差測定用レチクル912(波面収差測定用マーク912a)は、均一な矩形形状の強度分布を有する照明光で照明される。従って、露光装置1Aは、投影光学系40の結像領域内の任意の位置の波面収差を測定することができる。換言すれば、露光装置1Aは、投影光学系40の波面収差を従来よりも早く測定することができ、投影光学系40の波面収差を短時間で調整することができる。
次に、図7及び図8を参照して、露光装置1又は1Aを利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図7は、デバイス(半導体デバイスや液晶デバイス)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体デバイスの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル製作)では、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、レチクルとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図8は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1又は1Aによってレチクルの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重の回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置1又は1Aを使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略ブロック図である。 図1に示す露光装置において、照明光学系の光路に対する遮光部材の位置と強度分布との関係を示す図である。 図1に示す露光装置において、レチクル上のアライメントパターンと照明光の強度分布との関係を示す図である。 図1に示す露光装置において、ウェハ基準プレート上のアライメントパターンとフォトダイオードとの位置関係を示す概略斜視図である。 図1に示す露光装置のフォトダイオードで検出される光量をプロットした結果である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略ブロック図である。 デバイスの製造を説明するためのフローチャートである。 図7に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。 従来の露光装置の構成を示す概略ブロック図である。 従来の露光装置のレチクルステージの近傍を示す拡大斜視図である。 アライメントパターンを直接配置したレチクルの構成を示す概略平面図である。 図11に示すレチクルの概略斜視図である。 図11に示すレチクル上のアライメントパターンを台形形状の強度分布の斜辺領域で照明した場合にアライメント精度が低下することを説明するための図である。
符号の説明
1 露光装置
10 光源部
20 照明光学系
24 オプティカルインテグレーター
26 遮光部材
26a 駆動部
27 マスキングブレード
30 レチクル(原版)
32 アライメントマーク
32A X方向の開口パターン
32B Y方向の開口パターン
40 投影光学系
50 ウェハ(基板)
60 ウェハステージ
70 ウェハ基準プレート
72 アライメントマーク
72A X方向の開口パターン
72B Y方向の開口パターン
80、80A及び80B フォトダイオード
1A 露光装置
90 波面収差調整機構
910 測定部
912 波面収差測定用レチクル
912a 波面収差測定用マーク
914 受光部
914a 開口パターン
914b パターン基板
914c フーリエ変換レンズ
914d 2次元CCDセンサー
920 調整部

Claims (9)

  1. 光源からの光でレチクルを照明する照明光学系と、前記レチクルのパターンを基板に投影する投影光学系を備える露光装置であって、
    前記照明光学系は、
    前記レチクルと光学的に共役な位置からずれた位置において光を遮ることにより前記レチクルを照明する光の照度分布を制御するための遮光部材を有し
    前記遮光部材前記照明光学系の光路に対して挿脱可能であることを特徴とする露光装置。
  2. 記基板露光する場合には前記レチクルを照明する光の照度分布を制御するために前記照明光学系の光路中に前記遮光部材が配置され、前記レチクルが配置される面である前記投影光学系の物体面に配置された測定用パターン照明する場合には前記照明光学系の光路外に前記遮光部材が配置されることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記測定用パターン照明して、前記レチクル又は前記レチクルを保持する第1のステージと前記基板を保持する第2のステージとの位置を測定することを特徴とする請求項2記載の露光装置。
  4. 前記遮光部材を前記照明光学系の光路に対して挿脱する駆動部を有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の露光装置。
  5. 前記レチクルと前記基板とは相対的に走査方向に走査され、
    前記測定用パターンは、前記走査方向に沿って配置された複数のパターンを含み、前記照明光学系の光路外に前記遮光部材が配置されて前記複数のパターン同時に照明されることを特徴とする請求項記載の露光装置。
  6. 前記レチクルと前記基板とは相対的に走査方向に走査され、
    前記基板を露光する場合、前記走査方向における前記照度分布は台形状であり、
    記測定用パターン照明する場合前記走査方向における前記照度分布は矩形状であることを特徴とする請求項2記載の露光装置。
  7. 前記測定用パターン照明して、前記投影光学系の波面収差測定することを特徴とする請求項2記載の露光装置。
  8. 前記複数のパターンは、前記走査方向に垂直な方向に延びた第1の開口パターンと、前記走査方向に延びた第2の開口パターンとを含むことを特徴とする請求項5記載の露光装置。
  9. 請求項1乃至のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    露光された前記基板を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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