JP4459063B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱を行なう調理室と、この調理室内において発生した煙等を外部に排出するための排気ダクトとを備えてなるロースターを有する加熱調理器に関する。
図10は、従来のロースターにおいて、調理室内で発生した煙等を外部に排出すると共に、脱臭や煙の分解を行うための一構成例を示す縦断側面図である。即ち、図中左方にロースターの扉51があり、調理室52に調理物53を出し入れする。調理室52の後方側天井面には、脱臭触媒54及び当該触媒54を活性化するための脱臭ヒータ55が配置されている。そして、調理室52内の上ヒータ56,下ヒータ57により焼き網58に載置された調理物53の加熱を行なうと、自然対流によって扉51側より吸気された外気は、調理室52において発生した煙と共に脱臭触媒54を経由して排気ダクト59より外部に排出されるようになっている。下ヒータ57の下方には、ロースター皿80が配置されている。
尚、上ヒータ56の上方には、2枚の遮熱板60a,60bが配置されており、排気ダクト59の上方にも遮熱板61が配置されている。そして、斯様な構成では、脱臭ヒータ55によって調理物53の後端側の一部が加熱されてしまうおそれがあり、その加熱を防止するためにも遮熱板62が必要となっている。
また、図11は、調理室52の背面側にファン63が配置されるダクト64を設け、ファン63より吸気した煙を排気ダクト65より外部に排出する構成である。そして、ダクト64内におけるファン63の前方には脱臭触媒66が例えば3枚重ねで上下に分かれて配置されており、その脱臭触媒66の前方に脱臭ヒータ67が配置されている。そして、調理室52とダクト64との間は、やはり遮熱板68により隔てられている(尚、遮熱板68がダクト64の入口を密閉するものでないことは言うまでもない)。ダクト64の上方には、断熱材69と、ダクト64及び排気ダクト65にかかるように遮熱板70が配置されている。
また、図12に示す構成も、図11に示すものと同様に、調理室52の背面側にファン71が配置されるダクト72を設け、ファン71より吸気した煙を排気ダクト73より外部に排出する構成である。やはり、ファン71の前方には、脱臭触媒74及び脱臭ヒータ75が配置されているが、脱臭ヒータ75は、脱臭触媒74の前方側と後方側(夫々図12中左方側,右方側)とに配置されており、脱臭触媒74は、それらの間に挟まれるようにして上下に分かれて配置されている。尚、ダクト72の上方にも、断熱材76と遮熱板77とが配置されている。
これらの図11又は図12に示すものと同様の構成は、例えば特許文献1などに開示されている。
特開2001−208359号公報
しかしながら、図11に示す構成では、脱臭触媒66が3枚重ねとなっているため、後方側の脱臭触媒66には脱臭ヒータ67の熱が伝わり難く、活性化を十分に図ることができない。そのため、後方側の脱臭触媒66が目詰まりを起こし易く、目詰まりが発生すると排気が十分に行われなくなってしまう。また、図12に示す構成では、脱臭触媒74の後方側に配置されている脱臭ヒータ75が発生した熱の一部は、脱臭触媒74の活性化に寄与することなく放散されてしまうため、やはり活性化を十分に図ることができないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、脱臭ヒータが発生する熱を効率的に脱臭触媒に伝えて、その活性化を十分に図ることができるロースターを備えて構成される加熱調理器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の加熱調理器は、
加熱を行なう調理室と、この調理室内において発生した煙等を外部に排出するための排気ダクトとを備えてなるロースターと、
前記排気ダクトの内部に配置される複数の脱臭触媒と、
これら複数の脱臭触媒を活性化するための活性化ヒータと、
誘導加熱手段とを備え、
前記複数の脱臭触媒は、前記排気ダクトの内部において閉空間を構成するように配置されており、
前記活性化ヒータは、前記閉空間の内部に配置され、
本体の背面側より吸気した外気を、前記ロースターを構成する調理室内の前方側より当該室内に導入するように構成され、
前記調理室内に導入される外気は、本体内部に配置されている冷却ファンによって吸気されたものであり、
前記ロースターの上方に前記誘導加熱手段を構成する誘導加熱コイルが配置され、
前記誘導加熱コイルに送風するための透孔を有する内部ダクトを備え、
前記内部ダクト内には、前記冷却ファンによって吸気された外気が導入され、
前記調理室内に導入される外気は、前記内部ダクトを経由し、更に筐体の左側壁と前記調理室とを隔てるための内部隔壁との間に形成される通気路を経由して、前記内部隔壁と前記ロースターの扉との隙間を介して導入されることを特徴とする。
斯様に構成すれば、活性化ヒータが発生した熱が調理室内の調理物を加熱してしまうことがなく、調理室側に対して遮熱板を設ける必要がない。また、閉空間の内側に面している脱臭触媒は、活性化ヒータによってより均一に加熱されるようになり、十分に活性化される。更に、脱臭触媒を介して閉空間内に進入した煙等は一旦その閉空間内において拡散されてから他の脱臭触媒に到達するので、当該脱臭触媒が煙等を脱臭分解する作用がより広い面積について行われるようになる。尚、ここで言う「閉空間」とは、排気ダクトの内壁と、複数の脱臭触媒とによって閉塞された空間であり、脱臭触媒自体は通常通気性を有するものであるから、気密性を有するように閉ざされた空間を意味するものではない。
そして、背面側より吸気された外気は、調理器本体の内部を経由することである程度温度が上昇した段階で前記調理室内に導入されるので、扉を隔てた外気との温度差が小さくなり、扉の内面側において結露が発生し難くなる。
本発明の加熱調理器によれば、調理室の脱臭を行う構成をより簡単にすることができると共に、脱臭触媒の活性化を十分に図ることで脱臭効率を向上させることができる。
また、ロースターの扉内面側における結露の発生を抑制することができる。
(第1実施例)
以下、本発明を誘導加熱調理器に適用した場合の第1実施例について図1乃至図6を参照して説明する。尚、図10乃至図12と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。まず、図2には例えばシステムキッチンのカウンタートップ2に誘導加熱調理器1を組み込んだ状態の主に外観構成を示している。その概略構成につき説明すると、その調理器本体3は、上面を開放した矩形箱状の筐体4と、その上面に装着されたトッププレート5とを具備した構成からなり、その筐体4部分がカウンタートップ2の開口から落とし込まれて、トッププレート5の裏面側の周縁部で支持されている。調理器本体3の前面たる筐体4の前面右側には操作パネル部6が設けられ、調理のための条件設定を操作するダイヤルや表示部等を備えている。また、左側にはシーズヒータを内蔵したロースター装置7が設けられている。
一方、調理器本体3の上面を構成するトッププレート5は、例えば透明な強化耐熱ガラス製にて平坦な矩形板状に形成されており、その上面には、例えば図中円形枠線で示す3箇所に、鍋8などの被加熱調理容器を加熱するに好適とする載置部でもある加熱部9a,10a,11aを印刷表示している。そのうち、前方左右の2箇所の加熱部9a,10aは、筐体4内に設けられた誘導加熱装置に基づき被加熱調理容器を加熱可能とし、また後方中央に位置する加熱部11aは電気ヒータである、例えばラジエントヒータ11(後述する図2参照,加熱手段)により被加熱調理容器を加熱可能としている。
しかるに、被加熱調理容器を載置する3箇所の加熱部9a,10a,11aを有するトッププレート5の上面は、その後方の一部を除き平坦な載置面12として周りより低い面に形成されている。すなわち、本実施例では上記加熱部9a,10a,11aを含む矩形の載置面12が形成され、この載置面12の外周を囲むように僅かに高く突出した枠部13が形成されている。なお、この載置面12の前方部位には、上記加熱部9a,10a,11aに対応した出力表示部9b,10b,11bが設けられ、前記操作部6のダイヤル操作に応答した出力(火力)表示を可能としている。
そして、トッププレート5の後部である載置面12の後方部位には、左右の2箇所に長穴状の開口部14a,14bを形成しており、これらの上面を覆うように多数の通気穴15aを有するカバー部材15が着脱可能に被着され、例えば載置されている。しかるに、この開口部14a,14bは、調理器本体3の内外を通して吸排気するためのもので、詳細は後述する。
次いで、図3および図4を参照して特に調理器本体3内の構成につき説明する。図3(a)は前記カバー部材15を取除いて示す平面図、図3(b)はロースター装置7前方部分の拡大横断平面図、図4は内部の概略構成を示す縦断側面図である。前記トッププレート5上面の左右2箇所の加熱部9aおよび10aに対向する筐体4の内方には、加熱手段としての誘導加熱コイル(加熱手段)9および10がコイル支持部材16(図4にのみ示す)を介して配設され、また後方中央の加熱部11aに対向する位置には、図3中に破線のみにて示すニクロム線からなるラジエントヒータ11が配設されている。
しかるに、これら加熱手段の下方の空間には、該加熱手段を駆動し制御する手段を装備していて、前記誘導加熱コイル9および10に高周波電流を供給するインバータ17を構成するインバータ基板やマイクロコンピュータを主とした制御回路基板等を内蔵している。そのうち、特に駆動手段たる前記インバータ17には、その主回路を構成するIGBTなどの発熱性のスイッチング素子を具備した構成とするとともに、この駆動手段と前記誘導加熱コイル9および10とにより前記誘導加熱装置を構成している。
従って、上記誘導加熱装置ではインバータ17の発熱性のスイッチング素子や誘導加熱コイル9,10を冷却するための空冷手段を設けている。この空冷手段として、冷却ファン18aおよびモータ18b(図3参照)からなる送風ユニット18が設けられ、空冷による冷却作用を行なう。このため、必要な吸排気は前記した開口部14a,14bを利用して行なわれる。
以下、詳述すると、上記送風ユニット18の吸気側には外気を吸気する吸気ダクト19が設けられ、その吸気口19aはトッププレート5の前記開口部14a(図示右側)を介して外方を臨んでいる。一方、送風ユニット18の吐出側である下流側は、調理器本体3のインバータ17を有する内部空間を閉空間S1として送風され、その排気は筐体4に形成された排気口4aを図2に示す前記トッププレート5の開口部14bに臨んで設けられ、外部へ排出可能としている。なお、前記誘導加熱コイル9および10に対しては、送風の一部を導き空冷すべき内部ダクト20を設けていて、当該加熱コイル9,10に対応する側に開口された透孔20aから吹き出された風により効果的に冷却される。
また、図2において筐体4の内方左側に設けた前記ロースター装置7に対しては、調理にて発生した煙等を排出する独立した排気手段が設けてある。すなわち、図3に示すように前記した閉空間S1を形成する筐体4内にあって、ロースター装置7を覆う別の閉空間S2を区画形成し、この閉空間S2に連通した排気口21aを前記開口部14b(図示左側)を介して外部を臨む位置に配した排気ダクト21を設けた構成としている。
従って、焼き物調理時等に発生した暖かい煙は閉空間S2から排気ダクト21へと上昇して上端の排気口21aから外部に排出される。この場合、吸気作用はロースター装置7の前面側の適宜の隙間から吸入される。即ち、図3(b)に示すように、筐体4の左側壁4Lと、調理室52とを隔てるための内部隔壁22との間に形成される通気路を経由した冷却風は、内部隔壁22の前端とロースター装置7の扉51との隙間を介して調理室52内に導入される。斯くして、トッププレート5の左側の開口部14bからは、誘導加熱装置の冷却後の排気と、ロースター装置7からの煙などの排気の両方を排出可能としている。
図1は、図10乃至図12と同様にロースター装置7部分の構成を示す縦断側面図である。尚、ロースター装置7自体の基本的な構成は図10乃至図12に示すものと同様であり、排気ダクト21内に配置される脱臭機構部分とその制御に関する構成が異なっている。即ち、図1並びに図3(a)に示すように、排気ダクト21の内部には、2枚の脱臭触媒24,25が所定の間隔をおいて配置されており、それら2つの脱臭触媒24,25において隔てられた閉空間部26内に、平面形状がU字型である脱臭ヒータ(活性化ヒータ)27が配置されている。
尚、前記所定の間隔は、例えば脱臭ヒータ27の外形に合わせて30mmの範囲となるように設定されており、脱臭ヒータ27の両端が脱臭触媒24,25に夫々接するように配置されている。脱臭触媒24,25は、夫々種類が異なるものであり、脱臭触媒24は活性化温度が比較的低い(250℃程度)白金で構成され、脱臭触媒25は活性化温度が比較的高い(300℃程度)パラジウムで構成されている。また、閉空間部26内の下方側にある排気ダクト21の内壁面には、脱臭ヒータ27の温度制御を行うためのサーミスタなどで構成される脱臭用温度センサ(温度検出手段)28が配置されている。
ここで、閉空間部26は、排気ダクト21の内壁と脱臭触媒24,25とによって閉塞された空間であり、脱臭触媒24,25は通気性を有するものであるから、気密性を有するように閉ざされた空間を構成するものではない。そして、斯様に構成することで、脱臭触媒24,25は、脱臭ヒータ27によって閉空間部26の内部側より熱せられるため、より均一に加熱されて全体が活性化し易くなる。また、調理室52内で発生した煙等は、脱臭触媒24を介して閉空間部26内に侵入すると、脱臭触媒25を介して排気される。従って、脱臭触媒24を経ることで一度脱臭分解された煙等は閉空間部26内で一旦拡散してから、脱臭触媒25を通過するようになる。
図5は、誘導加熱調理器1におけるロースター装置7に関する電気的構成を示す機能ブロック図である。商用交流電源31は、降圧トランス32を介して制御回路(通電制御手段,活性化ヒータ制御手段)33に与えられている。制御回路33は、直流電源回路やマイクロコンピュータなどを含んで構成されている。制御回路33に対しては、操作パネル部6よりユーザの操作信号が与えられると共に、脱臭用温度センサ28及び調理室52内に配置されているロースター用温度センサ34(但し、図1では図示せず)からのセンサ信号が与えられるようになっている。
また、制御回路33は、ロースター装置7の上ヒータ(加熱用ヒータ)56及び下ヒータ(加熱用ヒータ)57、脱臭ヒータ27、ファンモータ18bに対して商用交流電源31の供給を制御するためのスイッチ35〜38の開閉を制御すると共に、脱臭機構に関する異常が発生した場合に表示により報知を行うための表示部(報知手段)39及びブザー音により報知を行うための報知ブザー(報知手段)40の駆動制御も行うようになっている。尚、表示部39は、図2及び図3(a)に示すように、トッププレート5の右手前側に配置されている。また、制御回路33は、誘導加熱調理器1の誘導加熱装置などその他の加熱手段に関する制御についても共通に行う構成であっても良い。
次に、本実施例の作用について図6及び図7も参照して説明する。図6は、制御回路33がロースター装置7に関して行う制御内容を示すフローチャートである。誘導加熱調理器1に商用交流電源31が投入されると(スタート)、制御回路33は、先ず、操作パネル部6におけるユーザのキー操作により選択された調理形態に応じて(ステップS1)、調理時間を設定する(ステップS2)。
ここで、調理形態には、大きく分けて「自動調理」と「手動調理」とがある。「自動調理」は、例えば「丸身」、「切身」、「ひらき」などの予め設定されている調理コースを選択し、その他、ユーザが設定する焼き加減などに応じて調理時間を自動的に設定するものである。また、「手動調理」は、ユーザが火力の大小を設定し、調理の終了はユーザ自身が行うか若しくはタイマにより調理時間を設定するものである。従って、ステップS2においては、ユーザの選択結果に応じた調理時間を設定する。
次に、制御回路33は、スイッチ37を閉じて脱臭ヒータ27をONすると共に(ステップS3)、スイッチ38を閉じてファンモータ18bに通電を行い冷却ファン18aを回転駆動する(ステップS4)。それから、スイッチ35を閉じて先ず上ヒータ56だけをONにする(ステップS5)。即ち、調理物3が魚などである場合、下ヒータ57をONすると油が出て煙が発生し易い。そして、上ヒータ56は脱臭触媒24に比較的近い位置にあるので、最初に上ヒータ56から通電を行うことで脱臭触媒24により大きな熱量を加え、煙が発生する前に脱臭触媒24の活性化を促すためである。
そして、制御回路33は、上ヒータ56/下ヒータ57の通電切替え時間が経過するまでは(ステップS6,「NO」)、脱臭用温度センサ28により閉空間部26の温度を検出し(ステップS9)、その検出温度が正常範囲内か否かを判断する(ステップS10)。検出温度が正常範囲内であれば(「YES」)、引き続き閉空間部26の温度が適温に維持されるように脱臭ヒータ27に対する通電を制御し(ステップS11)、ステップS6に戻る。
ステップS6において通電切替え時間が経過すると(「YES」)、制御回路33は、ステップS2で設定された調理時間が終了したか、若しくはユーザの直接操作によって加熱調理が終了とされたか否かを判断する(ステップS7)。調理終了でなければ(「NO」)、ここではスイッチ35をOFF,スイッチ36をONして下ヒータ57側に通電するように切り替え(ステップS8)、ステップS5に戻る。
即ち、図7に示すように、ロースター装置7の調理開始から脱臭ヒータ27及びモータ18bは常時ONとなり、上ヒータ56,下ヒータ57は、最初に前者がONとなり以降は交互に通電が行われる。
ステップS7において調理終了となると(「YES」)、制御回路33はその時点で通電していたヒータ56,57の何れかをOFFにすると共に(ステップS14)、脱臭ヒータ27及びモータ18bも夫々OFFにして(ステップS15,S16)処理を終了する。尚、ステップS14とS15との間には、所定時間の経過を待つ判断ステップを配置しても良い。
一方、加熱調理中にステップS10において閉空間部26の温度が正常範囲を超えたと判断すると(「NO」)、制御回路33は、脱臭ヒータ27及びヒータ56,57を何れもOFFにする(ステップS12)。そして、表示部39及び報知ブザー40を駆動して脱臭機構に関する異常が発生したことを表示及びブザー音により報知すると(ステップS13)、ステップS16に移行する。
以上のように本実施例によれば、ロースター装置7の調理室52内において発生した煙等を外部に排出するための排気ダクト21の内部に脱臭触媒24,25を配置して閉空間部26を構成し、その閉空間部26の内部に脱臭用ヒータ27を配置した。従って、脱臭用ヒータ27が発生した熱が調理室内52の調理物53を加熱してしまうことがなく、従来構成とは異なり、遮熱板62,68などを設ける必要がない。
また、脱臭触媒24,25は、脱臭用ヒータ27により閉空間26の内側からより均一に加熱されるようになり、十分に活性化される。更に、脱臭触媒24を介して閉空間内に進入した煙等は一旦その閉空間26内において拡散されてから脱臭触媒25に到達するので、脱臭触媒25が煙等を脱臭分解する作用がより広い面積について行われるようになる。従って、調理室52の脱臭を行う構成をより簡単にすることができると共に、脱臭触媒24,25の活性化を十分に図ることで脱臭効率を向上させることができる。そして、脱臭触媒24,25を夫々白金,パラジウムとしたので、活性化温度が低い脱臭触媒24側をより速く活性化させて脱臭作用を行わせることができる。
また、調理室52内には、上下2つのヒータ56,57を配置し、制御回路33は、これら2つのヒータ56,57を交互に通電すると共に、最初に上ヒータ56を通電するように制御するので、調理室52内において煙等が発生する前に脱臭触媒24を活性化させて、煙等が発生すると共に脱臭作用が行われるようにすることができる。また、閉空間部26の内部に、脱臭用温度センサ28を配置したので、調理室52内のヒータ56,57の影響を受けることなく、脱臭触媒24,25の加温状態をより正確に検出することができる。
そして、制御回路33は、脱臭用温度センサ28によって検知される温度が所定温度以上になると、脱臭用ヒータ27への通電を停止するので、脱臭触媒24,25が異常に加熱されてしまうことを防止できる。また、制御回路33は、その場合、表示部39及び報知ブザー40により異常が発生したことをユーザに報知するので、ユーザは、その異常の発生に適切に対処することができる。また、脱臭触媒24,25の配置間隔を30mm程度に設定し、脱臭用ヒータ27の両端が夫々脱臭触媒24,25の内面に接するように配置したので、脱臭触媒24,25をより効率的に加熱して活性化を十分に図ることができる。
更に、本実施例によれば、冷却ファン18aにより誘導加熱調理器1の本体3の背面側より外気を吸気し、本体3内部に配設された内部ダクト20を経由して、ロースター装置7の前方側より調理室52の内部に導入するように構成した。従って、背面側より吸気した外気は、調理器本体3の内部を経由することである程度温度が上昇した段階で調理室52内に導入されるので、扉51を隔てた外気との温度差が小さくなり、扉51内面側における結露の発生を抑制することができる。
(第2,第3実施例)
図8及び図9は本発明の第2,第3実施例を示すものであり、図1における排気ダクト21部分のみを示す。これらの第2,第3実施例は、何れも排気ダクト21内部における脱臭触媒24,25並びに脱臭用ヒータ27の配置のバリエーションを示すものである。即ち、図8に示す第2実施例では、脱臭触媒24,25の配置間隔が第1実施例よりも若干広くなっており、脱臭用ヒータ27の後端は、脱臭触媒25に接しないように配置されている。
また、図9に示す第3実施例では、脱臭触媒24,25の配置間隔が第1実施例よりも狭くなっており、脱臭用ヒータ27の両端は、何れも脱臭触媒24,25の双方に接するように配置されている。
以上のように構成される第2又は第3実施例による場合も、第1実施例と略同様の効果を得ることができる。
本発明は上記し図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
図6のフローチャートにおいて、ステップS10で「NO」と判断した場合は、ステップS12を実行した後ステップS6に戻り、脱臭機能を停止したまま加熱調理を継続しても良い。この場合、以降にステップS6において「NO」と判断した場合は、ステップS9以降の処理をバイパスしてステップS6に戻るようにする。
脱臭触媒24,25を夫々白金,パラジウムとしたのはあくまでも一例であり、前者は活性化温度が相対的に低いもの、後者は活性化温度が相対的に高いものであればどのような材質でも良い。
複数の脱臭触媒の配置間隔は、7mm以上50mm以下の範囲で適宜に設定すれば良い。即ち、脱臭用ヒータとして使用されるシーズヒータなどの最小径が7mm程度であり、また、脱臭用ヒータにより脱臭触媒の加熱効率並びに実際的な配置間隔の制約から50mm以下とするのが適切である。
上ヒータ56,下ヒータ57を同時に通電しても良い。
また、ステップS13における報知動作は、表示部39,報知ブザー40の何れか一方のみで行っても良い。或いは、ステップS13自体を削除しても良い。
脱臭触媒は、3つ以上設けても良い。例えば、閉空間が2つ以上直列に配列されるように構成しても良い。
み込み型に限らず、据え置き型の誘導加熱調理器に適用しても良い
本発明を誘導加熱調理器に適用した場合の第1実施例であり、ロースター装置部分の構成を示す縦断側面図 システムキッチンのカウンタートップに誘導加熱調理器を組み込んだ状態の外観構成を示す図 (a)はカバー部材を取除いて示す平面図、(b)はロースター装置前方部分の拡大横断平面図 誘導加熱調理器内部の概略構成を示す縦断側面図 ロースター装置に関する電気的構成を示す機能ブロック図 制御回路がロースター装置に関して行う制御内容を示すフローチャート ロースター装置の調理開始から、各ヒータやモータなどのON,OFF状態を示すタイミングチャート 本発明の第2実施例を示す図1の要部相当図 本発明の第3実施例を示す図1の要部相当図 従来技術(その1)を示す図1相当図 従来技術(その2)を示す図1相当図 従来技術(その3)を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1は誘導加熱調理器、7はロースター装置、9,10は誘導加熱コイル(加熱手段)、11はラジエントヒータ(加熱手段)、18aは冷却ファン、24,25は脱臭触媒、26は閉空間部、27は脱臭ヒータ(活性化ヒータ)、28は脱臭用温度センサ(温度検出手段)、33は制御回路(通電制御手段,活性化ヒータ制御手段)、39は表示部(報知手段)、40は報知ブザー(報知手段)、56は上ヒータ(加熱用ヒータ)、57は下ヒータ(加熱用ヒータ)を示す。

Claims (8)

  1. 加熱を行なう調理室と、この調理室内において発生した煙等を外部に排出するための排気ダクトとを備えてなるロースターと、
    前記排気ダクトの内部に配置される複数の脱臭触媒と、
    これら複数の脱臭触媒を活性化するための活性化ヒータと、
    誘導加熱手段とを備え、
    前記複数の脱臭触媒は、前記排気ダクトの内部において閉空間を構成するように配置されており、
    前記活性化ヒータは、前記閉空間の内部に配置され、
    本体の背面側より吸気した外気を、前記ロースターを構成する調理室内の前方側より当該室内に導入するように構成され、
    前記調理室内に導入される外気は、本体内部に配置されている冷却ファンによって吸気されたものであり、
    前記ロースターの上方に前記誘導加熱手段を構成する誘導加熱コイルが配置され、
    前記誘導加熱コイルに送風するための透孔を有する内部ダクトを備え、
    前記内部ダクト内には、前記冷却ファンによって吸気された外気が導入され、
    前記調理室内に導入される外気は、前記内部ダクトを経由し、更に筐体の左側壁と前記調理室とを隔てるための内部隔壁との間に形成される通気路を経由して、前記内部隔壁と前記ロースターの扉との隙間を介して導入されることを特徴とする加熱調理器。
  2. 複数の脱臭触媒は、夫々活性化温度が異なるものであり、
    活性化温度が低い脱臭触媒を、調理室側に配置したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器
  3. 脱臭触媒が2種類である場合に、一方を白金、他方をパラジウムとすることを特徴とする請求項2記載の加熱調理器
  4. 調理室内には、上下2つの加熱用ヒータが配置されており、
    前記2つの加熱用ヒータを交互に通電すると共に、最初に上ヒータを通電するように制御する通電制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の加熱調理器
  5. 複数の脱臭触媒によって構成される閉空間の内部に、温度検知手段を配置したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の加熱調理器
  6. 温度検知手段によって検知される温度が所定温度以上になると、活性化ヒータへの通電を停止するように制御する活性化ヒータ制御手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の加熱調理器
  7. 活性化ヒータ制御手段は、温度検知手段によって検知される温度が所定温度以上になると、報知手段を介して報知動作を行なうことを特徴とする請求項6記載の加熱調理器
  8. 複数の脱臭触媒の配置間隔を、7mm以上50mm以下に設定すると共に、
    活性化ヒータを、少なくとも一方の脱臭触媒に接するように配置したことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の加熱調理器
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