JP4456753B2 - 給紙装置および印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシート状媒体を印刷部に送る給紙装置、該給紙装置を具備した印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
孔版印刷装置、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置は、画像を形成されるシート状媒体を、搬送による曲がりの無いよう矯正しまた所定のタイミングでこれら画像形成装置の画像形成部に搬送するためのレジストローラを有している。レジストローラは画像形成部に向けてシート状媒体を搬送するシート状媒体搬送部から搬送されてくるシート状媒体の先端を係止し、画像形成部に向けて搬送すべきときまでシート状媒体を保持するが、シート状媒体の後端側はシート状媒体供給部による搬送作用を受ける。
【0003】
したがってシート状媒体は所定時間の間、その搬送方向におけるレジストローラの上流側の搬送路において撓んだ状態で停止している。撓んだ状態のシート状媒体は、孔版印刷装置の場合、像担持ドラムとしての版胴上の画像に、画像形成部である印刷部で会合するような所定のタイミングでレジストローラが高速回転を始めることにより、印刷部に向けて送られ始める。
【0004】
版胴の線速度は多段階或は無段階に可変であり、印刷部におけるシート状媒体ヘの画像形成は、該版胴の線速度に応じてなされる。版胴の線速度は低速印刷時におけるように低速の場合もあれば、また比較的速い速度で行われる場合もある。
【0005】
この版胴の線速度毎のシート状媒体の搬送精度は重要であり、版胴の線速度が速いときにはレジストローラの回転もこれに合わせて比較的速い速度でおこなわれており、そのために発するシート状媒体の張り音またはシート状媒体ガイド部材を叩く音は非常に大きく、その低滅のためガイド板への緩衝部材追加、または出来るだけ撓みが小さく安定するように制御したり、吸音材を貼り付けたりして音の低減を図っている。
【0006】
従来は、版胴が高速度で回転されるときはその版胴の線速度に合わせてレジストローラによっても高速搬送がなされる。回転し始めのレジストローラにおいては、シート状媒体先端部がレジストローラのニップ部にくわえ込まれる際に、スリップにより若千の搬送ロスがでやすく、結果としてシート状媒体に対する画像の位置精度にバラツキが出やすい。
【0007】
また版胴の線速度が速くなると版胴の回転負荷によりその駆動部のベルト伸び、軸のねじれ、撓み等が大きくなり若千シート状媒体と印刷部にズレが生じてしまったり速度毎に位置ズレが発生しやすい。
【0008】
また瞬間的にシート状媒体が伸ばされることや、ガイド板への当接により発生する衝撃音を、ガイド板への緩衝材追加、または吸音材追加等により、又はシート状媒体撓みをできるだけ小さく安定させる制御をしたりするなどして解消しようとしているが、前者では構造を複雑にするし、後者では制御が煩雑になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、シート状媒体を印刷部に送る際に発生する騒音を低減し、印刷部において画像とシート状媒体とを精度よく合致させ得るように搬送精度を向上した給紙装置、該給紙装置を具備した印刷装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、以下の構成とした。
(1). 線速度を可変とした版胴を有する印刷部にシート状媒体を所定のタイミングで搬送する一対のレジストローラを有し、このシート状媒体をレジストローラのニップ部直前部に当接させた後、このシート状媒体を第1のレジスト速度で一定量送ることにより該レジストローラに確実にくわえ込ませたのち待機させ、前記版胴の回転と同期した第2のレジスト速度で、前記印刷部に向けて前記レジストローラから前記待機しているシート状媒体を送り出す給紙装置において、
前記版胴の線速度に応じて前記くわえ込み量を可変とし、前記線速度が大となる程、前記くわえ込み量を小とすることとした(請求項1)。
(2). 線速度を可変とした版胴を有する印刷部にシート状媒体を所定のタイミングで搬送する一対のレジストローラを有し、このシート状媒体をレジストローラのニップ部直前部に当接させた後、このシート状媒体を第1のレジスト速度で一定量送ることにより該レジストローラに確実にくわえ込ませたのち待機させ、前記版胴の回転と同期した第2のレジスト速度で、前記印刷部に向けて前記レジストローラから前記待機しているシート状媒体を送り出す給紙装置を備えた画像形成装置において、
前記給紙装置が(1)記載の給紙装置であることとした(請求項2)
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を適用した給紙装置を有する画像形成装置としての孔版印刷装置の全体構成を示す。孔版印刷装置1は、周知の感熱デジタル製版一体型孔版印刷装置の構造であり、製版済みのマスタ2を外周面に巻き付けることにより像を担持した状態となる像担持体ドラムとしての版胴3と、版胴3の右方上側に配置されマスタ2を製版する製版装置4と、版胴3の左方上側に配置され使用済みのマスタ2を版胴3から剥ぎ取り排版する排版装置5と、製版装置4の下方に配置され給紙トレイ6上に積載されたシート状媒体としての印刷用紙7を給送する給紙装置8と、給紙装置8に備えられ給紙トレイ6側から給送されてきた印刷用紙7を版胴3に巻かれたマスタ2の画像と印刷部で会合し得る所定のタイミングで該印刷部に向けて搬送するレジストローラ9と、版胴3の下方に配置され給送されてくる印刷用紙7を版胴3上の製版済みのマスタ2に押し付けることにより印刷を行う印圧装置10と、版胴3、製版装置4、排版装置5の上方に位置し原稿11の画像を読み取るための原稿読取装置12と、孔版印刷装置1の左方に配置され印圧装置10で印刷された印刷済みの印刷用紙7を版胴3から剥ぎ取るためのエアナイフ13および排紙爪14と、剥ぎ取られた印刷用紙7を搬送する排紙部15と、排紙部15によって搬送され孔版印刷装置1から排出される印刷用紙7を積載する排紙台16と、孔版印刷装置1を操作し印刷を行うための図示しない操作パネルなどから主に構成されている。
【0012】
版胴3は、周知の多孔性円筒状をなし、ドラム軸17の周りに回動自在に支持されている。版胴3は、図示しないメインモータにより線速度を可変に回転させることができる。版胴3の外周部の一母線上には、マスタ2の先端部をクランプする開閉自在なクランパ18が設けられている。版胴3の内部には、版胴3の内周面から外周面に向けてインクを供給するためのインク供給手段19が配設されている。
【0013】
マスタ2としては、ポリエステル等の熱可塑性樹脂フィルムに多孔質の支持体として和紙等を貼り合わせたものが用いられているが、これに限らず、非常に薄い実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものを用いることも可能である。
【0014】
先ず、オペレータが、原稿読取装置12の図示しない原稿受け台に印刷すべき原稿11をセットし、製版を起動させるため操作パネル上の図示しないスタートキーを押下すると、排版工程が版胴3において同様に実行される。版胴3が図中時計回り方向を示す矢印a方向と反対の反時計回り方向に回転し、版胴3の外周面に巻装されていた使用済みのマスタ2が版胴3の外周面から漸次剥され搬送されつつ排版装置5の排版ボックス20内へ排出されることにより排版工程が終了する。
【0015】
排版工程と並行して、原稿読取部12が作動して原稿読み取りが行われる。この原稿読み取りに係る詳細な構成及動作は、例えば公知の「縮小式の原稿読取方式」により行われるようになっている。原縞読み取りされた画像は最終的にCCD(電荷結合素子)等の光電変換素子からなる画像センサにより光電変換される。光電変換され電気信号は、図示しないアナログ/デジタル(A/D)変換基板に送信されることによりデジタル画像信号に変換される。
【0016】
原稿読み取り動作と並行して、上記デジタル画像信号に基づき、製版装置4において製版・給版工程が行われる。サーマルヘッド21に押し付けられているプラテンローラ22の回転により、マスタ2がマスタロール23から引き出され、マスタ搬送路の下流側に搬送される。
【0017】
このように搬送されるマスタ2に対して、サーマルヘッド21の主走査方向に一列に配列された多数の微小な発熱素子が、上記A/D変換基板およびその後の製版制御基板(図示せず)で各種処理を施されて送られてくるデジタル画像信号に応じて各々選択的に発熱し、発熱した発熱素子に接触しているマスタ2の熱可塑性樹脂フィルムが溶融穿孔される。
【0018】
このようにして、画像情報に応じたマスタ2の位置選択的な溶融穿孔により、画像情報が穿孔パターン(画像)として書き込まれる。画像情報が書き込まれて製版された製版済みのマスタ2はその搬送方向下流側から送り出しローラ対24の回転により版胴3の外周部側へ向かって送り出され、図示の給版位置状態にある版胴3の拡開したクランパ18へ向かって移動する。このとき版胴3からは、既に排版工程により使用済みのマスタ2が除去されている。製版済みマスタ2の搬送方向下流側の端部である先端部が、一定のタイミングで版胴3上のクランパ18によりクランプされ、版胴3が図中矢印a方向に回転すると、この回転に伴い、外周面に製版済みのマスタ2が徐々に巻き付けられていく。
【0019】
製版済みマスタ2の後端部は、製版完了後に製版装置4に配設されている切断手段25の作動により一定の長さに切断されて、マスタ2が版胴3の外周面に完全に巻装されると、いわゆる給版工程が終了する。
【0020】
このようにして製版済みのマスタ2が版胴3の外周面にそれぞれ巻装されると製版・給版工程が終了し、印刷工程が開始される。給紙トレイ6上に積載された最上位の印刷用紙7が呼び出しコロ26に接触するまで給紙トレイ6は図示しない周知の手段により上昇されている。呼び出しコロ26に接触している最上位の印刷用紙7が、呼び出しコロ26の回転動作により搬送されると共に、一対の分離コロ27により1枚の印刷用紙7だけが分離されて一対のレジストローラ9に向けて給送される。
【0021】
このとき、給送される印刷用紙7の先端が、レジストローラ9のニップ部直前部位に当接した後も若干の送りを分離コロ27によって与えられることにより後述する図2に示すように印刷用紙7は矢印cで示すシート状媒体搬送方向における中央部、つまり、レジストローラ9と分離コロ27の間の部位が上方に撓んだ状態で停止している。
【0022】
印刷動作が始まると版胴3が所定の線速度に対応する回転速度で回転され始める。版胴3の内周側では、インク供給ディストリビュータ(図示せず)からインク供給手段としてのインクローラ28とドクタローラ29との間に形成されたインク溜り30にインクが供給され、そのインクはインクローラ28とドクタローラ29とが回転することによって混練され伸ばされると共に、インクローラ28の外周面に均一に付着するようになる。
【0023】
インクの残量は、例えば特開平5−229243号公報の図2などにより公知のインク検知手段によって検知され、インクが少なくなったときには上記インク供給デイストリビュータからインクが補給される。こうして版胴3の回転方向と同一方向に、かつ、版胴3の回転速度と同期して回転しながら内周面に転接するインクローラ28により、インクが版胴3の内周側に供給される。
【0024】
印圧装置10は、インクローラ28、プレスローラ31、図示しないプレスローラブラケット、図示しないバネからなるプレスローラテンションおよび図示しないプレスローラカムによって主に構成されている。プレスローラ31は、レジストローラ9によって所定のタイミングで給送されてきた印刷用紙7を版胴3に押し付けて印刷画像を印刷用紙7上に形成する押圧手段としての機能を有する。プレスローラ31は、プレスローラブラケットの一方の揺動端において回転自在に支持されていて、プレスローラテンションおよプレスローラカムからなる周知の機構により版胴3の外周面に接離自在に設けられている。
【0025】
印刷用紙7が、レジストローラ9により版胴3の回転と同期した所定のタイミングで版胴3とプレスローラ31との間、すなわち画像形成部としての印刷部32に給送されてくると、これに同期して版胴3の外周面下方に離間していたプレスローラ31が揺動されることにより、版胴3の外周面に巻装されている製版済みのマスタ2に押し付けられる。
【0026】
これにより、版胴3の多孔部から滲み出たインクの粘性による付着力によって、製版済みのマスタ2が版胴3の外周面上に密着すると同時にさらに製版済みのマスタ2の穿孔パターン部からインクが滲み出し、この滲み出たインクが印刷用紙7の表面に転移されて、所望の印刷画像が形成される。
【0027】
印刷画像が形成された印刷用紙7は、その先端部が排紙部15近傍の所までくると、エアナイフ13および排紙爪14によって版胴3から分離・剥離される。分離・剥離された印刷済みの印刷用紙7は、排紙部15によって搬送され、排紙台16に向けて飛翔する。このようにしていわゆる「版付け」、あるいは「試し刷り」が終了する。
【0028】
次に、操作パネル上の図示しないテンキーで印刷枚数、印刷速度を設定し、再度スタートキーを押下すると上記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷および排紙の各工程が設定した印刷速度にて印刷枚数分繰り返して行なわれ、孔版印刷の全工程が終了する。
【0029】
図2に給紙装置の詳細を示す。給紙装置8は、印刷用紙7を積載する給紙トレイ6(図1)と、給紙トレイ6上の最上位の印刷用紙7をシート状媒体搬送方向cに送り出す呼出しコロ26と、呼出しコロ26によって送り出された印刷用紙7を一枚だけ、さらにシート状媒体搬送方向cに搬送する分離コロ対27と、その呼び出しコロ26、分離コロ27の駆動源6となるステッピングモータ46、また分離コロ27によって給送されてきた印刷用紙7を所定のタイミングで印刷部32に搬送するレジストローラ9とその駆動源となるステツピングモータ47、そして分離コロ27とレジストローラ9との間に設けられた下側用紙案内板42、および上側案内板44と、上側案内板44のレジストローラ9の上流位置に固定されてレジストローラ到達前の印刷用紙7を検知する用紙検出センサ48を有している。
【0030】
分離コロ対27は、上側コロ27aと下側コロ27bとを有しており、上側コロ27aと印刷用紙7との摩擦係数、印刷用紙7相互間の摩擦係数、下側コロ27bと印刷用紙7との摩擦係数をそれぞれμ1、μ2、μ3とすると、μ1>μ2>μ3の関係が成立するように、コロ27a、b表面の摩擦が調節されており、呼出しコロ26によって2枚以上の印刷用紙7が送り出されても、最上位の印刷用紙7のみを分離してレジストローラ9に向けて搬送するようになっている。下側コロ27bは、下側ガイド板42に設けられた切欠き42aから露出して上側コロ27aに対向している。
【0031】
レジストローラ9は、上側ローラ9a、下側ローラ9bを有しており、それぞれ、上側ガイド板44、下側ガイド板42に形成された切欠き44a、42aから露出して互いに対向している。下側ガイド板42の上面42b、分離コロ対27のニップ部27cと上ガイド板44との対向領域、レジストローラ9のニップ部9cにより、搬送路45が形成されている。
【0032】
給紙に際しては分離コロ27及び呼び出しコロ26がステッピングモータ46により、ベルト及びプーリを介して駆動される。呼出しコロ26によって送り出された給紙トレイ6上の印刷用紙7は、これが複数枚であっても分離コロ27によって一枚のみが分離されてレジストローラ9に向けて給送される。印刷用紙7の先端は下側ガイド板42、上側ガイド板44にガイドされて搬送され、回転を停止しているレジストローラ9のニップ部直前部位に当接しそれまでの搬送による用紙スキューが矯正される。
【0033】
ステッッピングモータ47による送りの途中、用紙検出センサ48により印刷用紙7の先端が検出されると、その後の分離コロ27による搬送量はステッピングモータ46で一定量(パルス数)に決められているため、レジストローラ9のニップ直前部位に当接後の用紙撓み量は所望の一定量に安定して定めることができる。
【0034】
その後、レジストローラ9を版胴3の回転に同期した所定のタイミングで、設定速度で回転開始させる前にレジストローラ9を駆動源となるステッピングモータ47の自起動域位の低速な駆動速度である第1のレジスト速度にて一定量回転させて印刷用紙7の先端部をレジストローラ9に確実にくわえ込ませた状態にて待機させる。
【0035】
この時の送り量は、印刷用紙7の先端部が確実にレジストローラニップにくわえ込まれている量であり、例えば、レジストローラのニップ部を越えて印刷用紙7の先端が搬送方向Aの下流側に位置している。この待機時においてニップ部9cから搬送方向Aに印刷用紙7の先端が出ている量をくわえ込み量δという。
【0036】
このくわえ込み量δが確保された状態では、図3に示したように、レジストローラ9と分離コロ27間での用紙撓みが無くなっている状態でもかまわない。また、このくわえ込み量δは設定印刷速度により異ならせることができ、高になるほどくわえ込み量が少なくなるように制御することができる。なお、図2、3においてくわえ込み量δは説明のため誇張して示している。
【0037】
その後、レジストローラ9は、版胴3上に担持された画像と印刷部32で会合し得る適時のタイミングにて高速回転を開始し印刷用紙7を印刷部32に給送する。レジストローラ9の回転は版胴3の回転速度に合わせた比較的大きい速度であるが、レジストローラ9のニップ部にしっかりくわえ込まれているため、従来のようにローラニップ部にかみ込む際に発生する若千のスベリもなくなり、搬送精度のバラツキも非常に小さいものとなり、また印刷速度の違いによる、ドラム駆動系のベルト伸び、軸7のねじれ、みから発生する画像位置のバラツキも少ないものとなる。
【0038】
レジストローラの駆動源としてステッピングモータ47、分離コロ27の駆動源としてステッピングモータ46を各々独立に設け、用紙検出センサ48で印刷用紙7の先端を検知してから上記各々のステッピングモータによる送り速度を制御できるので、撓み量の調節も自在である。
【0039】
図3に示すように、印刷用紙7の撓みが若千あるかないか位とすることで、用紙撓みが急激に伸ばされる際に発生する衝撃も少なくなることから、これらによる衝撃音も非常に小さなものとすることができる。
【0040】
またクランパを有する圧胴タイプの印刷形成部の場合には、用紙先端の送り精度が良いことから、クランパと用紙先端の接触にて発生する用紙先端のキズ、クランパ跡の発生を抑えることができる。
【0041】
レジストローラ9は、印刷用紙7の先端が印刷部32に進入し、版胴3とプレスローラ31とによって挟み付けられると、上側ローラ9aが搬送路45の上方に退避するため、版胴3の回転により生ずる印刷用紙7の搬送力の負荷となることがない。
【0042】
制御回路の一例を図4により説明する。図4において、制御手段としてのCPU50には用紙検出センサ48や、RAM,ROMなどを含む記憶媒体51、クロック52などから信号が入力されるようになっている。記憶媒体51は当該孔版印刷装置1のプロセスを制御するためのプログラムが記憶されている。用紙検出センサ48は印刷用紙の先端を検知するとその検出信号を出力する。クロック52はステッピングモータ46、47の制御用クロック信号を出力する。これらの入力情報に基づいて、CPU50はステッピングモータ46、47など、および他の被制御部53を制御する。例えば、CPU50は、前記説明に係るステッピングモータ46、47などについて駆動時機や、駆動量、駆動速度などを制御し、くわえ込み量を設定する。
【0043】
このように、印刷部32に所定のタイミングで搬送するレジストローラを有し、印刷用紙7の先端が上記レジストローラに係合した後、上記レジストローラの上流側の搬送路にシートの撓みを形成する給紙装置において、所定のタイミングにて上記レジストローラの高速回転により画像形成部にシートを送り始める以前に、レジストローラを低速回転させシートをレジストローラニッブ部に確実にくわえ込ませ、また設定速度に応じてそのくわえ込み量を制御することにより、従来発生していたレジストローラ高速回転時におけるシートくわえ込み時のスベリ誤差による搬送精度、第2のレジスト速度の設定速度による印刷用紙7と版胴3上の画像との位置のバラツキを少なくし、それからレジストローラ9と分離コロ27の相対的な送り量の制御によりレジストローラと分離コロ27間の撓みを少なくできることから、シート高速搬送時に発生する用紙の衝撃音、騒音を低減させることができる。
【0044】
以上実施例を説明したが、孔版印刷装置1を構成する上記各装置等の構成およその配置状態は、あくまでもその一例を示したものであり、他の周知の装置および種々の配置状態をもって構成してもよい。例えば、孔版印刷装置1は、上記したような感熱デジタル製版一体型孔版印刷装置を構成するものに限らず、例え装置本体と別体に配設された製版給版装置あるいは排版装置によってマスタを製版し給版したり、あるいは排版したりしてもよく、製版装置4およ排版装置5を上記装置本体に必ずしも具備していなくてもよい。また、製版するためのデータは、上記したように原縞読取装置で読み取ったデータでも、あるいはコンピュータ等で作成されたデータであってもよい。また、版胴の数が2つ以上の複胴式としてフルカラー印刷を含む多色印刷を行うこともできるし、押圧手段としては、本実施例ではプレスローラを用いたものを示したが、例えば特開平9−104158号公報に記載の圧胴(用紙に対する画像位置精度を上げる為、用紙先端部をクランプする部材を有している圧胴)を用いてもよい。
【0045】
給紙装置を具備する画像形成装置としては、孔版印刷装置に限らず、画像を担持したドラムにシート状媒体を接しさせて画像形成を行なう周知のプリンター、複写機、ファクシミリ等が拳げられる。シート状媒体としては、通常の用紙のほか、OHPシート、厚紙、封筒などを用いることができる。
【0046】
以上により、レジストローラによるシート状媒体の高速搬送時にシート状媒体先端が画像形成部に到達するタイミングについて像担持ドラムの線速度に応じて変化するレジストローラの設定速度毎のシート状媒体に対する画像の位置精度のバラツキを少なくしてシート状媒体送り精度を向上させ、また、瞬間的に撓んだシート状媒体が伸ばされたり、ガイド板への当接することなどによる衝撃音、騒音を低減することのできる給紙装置および当該給紙装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、版胴の線速度が大となるほど、くわえ込み量を小にすることでシート状媒体の先端から印刷部までの距離を大きくとり、これにより、印刷部に至る搬送時間を大きくとることができ、高速の版胴線速度においても余裕をもって版胴との同期をとり画像との合致精度を高めることができる。
請求項2記載の発明では、搬送精度が高く、騒音の発生も少ない印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】孔版印刷装置の概略構成を説明した正面図である。
【図2】本発明にかかる給紙装置の要部を説明した正面図である。
【図3】撓み量を少ない状態のときの給紙装置の正面図である。
【図4】制御ブロック図である。
【符号の説明】
3 (像担持ドラムとしての)版胴
7 (シート状媒体としての)印刷用紙
9 レジストローラ

Claims (2)

  1. 線速度を可変とした版胴を有する印刷部にシート状媒体を所定のタイミングで搬送する一対のレジストローラを有し、このシート状媒体をレジストローラのニップ部直前部に当接させた後、このシート状媒体を第1のレジスト速度で一定量送ることにより該レジストローラに確実にくわえ込ませたのち待機させ、前記版胴の回転と同期した第2のレジスト速度で、前記印刷部に向けて前記レジストローラから前記待機しているシート状媒体を送り出す給紙装置において、
    前記版胴の線速度に応じて前記くわえ込み量を可変とし、前記線速度が大となる程、前記くわえ込み量を小とすることを特徴とする給紙装置。
  2. 線速度を可変とした版胴を有する印刷部にシート状媒体を所定のタイミングで搬送する一対のレジストローラを有し、このシート状媒体をレジストローラのニップ部直前部に当接させた後、このシート状媒体を第1のレジスト速度で一定量送ることにより該レジストローラに確実にくわえ込ませたのち待機させ、前記版胴の回転と同期した第2のレジスト速度で、前記印刷部に向けて前記レジストローラから前記待機しているシート状媒体を送り出す給紙装置を備えた画像形成装置において、
    前記給紙装置が請求項1記載の給紙装置であることを特徴とする印刷装置
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