JP2001220033A - 用紙送り装置 - Google Patents

用紙送り装置

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JP2001220033A
JP2001220033A JP2000029912A JP2000029912A JP2001220033A JP 2001220033 A JP2001220033 A JP 2001220033A JP 2000029912 A JP2000029912 A JP 2000029912A JP 2000029912 A JP2000029912 A JP 2000029912A JP 2001220033 A JP2001220033 A JP 2001220033A
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JP
Japan
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sheet
roller
paper
outer peripheral
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JP2000029912A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷装置により印刷を行う場合に、印刷され
た画像が十分に乾燥する前に両面印刷や多色印刷を行っ
ても、レジストローラによるローラ跡汚れの発生を防止
する。 【解決手段】 一対のレジストローラ5a,5bのう
ち、両面印刷時又は多色印刷時に用紙Sにおける印刷済
面に接触して回転するレジストローラ5aを、用紙Sを
1枚送り込むごとに同じスタート位置から1回転させ
る。これにより、インキがレジストローラ5aの外周面
に転移しても、そのインキが同じ用紙Sの他の部分に転
移せず、1枚の用紙S間におけるローラ跡汚れの発生が
防止される。さらに、レジストローラ5aの外周面の各
部は各用紙S上の画像の同じ位置に接触するので、或る
用紙S上の画像からレジストローラ5aに転移したイン
キが次の用紙Sの画像上に転移してもそれはローラ跡汚
れの発生とはならず、異なる用紙S間におけるローラ跡
汚れの発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置やプ
リンタなどの画像形成装置において用いられる、レジス
トローラを具備した用紙送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、孔版印刷装置などの印刷装置で
は、両面印刷、多色印刷を行う場合が多くなっている。
【0003】1個の版胴を備えた孔版印刷装置で両面印
刷を行う場合には、給紙部にセットされた用紙(未印刷
用紙)を印刷部へ用紙送りしてその用紙の一方の面に画
像を印刷し、その用紙を排紙部へ排紙する。その後、排
紙部へ排紙された用紙を上下逆向きに給紙部にセットし
直し、その用紙を再び印刷部へ用紙送りしてその用紙の
他方の面に印刷を行う。
【0004】1個の版胴を備えた孔版印刷装置で多色印
刷を行う場合には、給紙部にセットされた用紙(未印刷
用紙)を印刷部へ用紙送りしてその用紙の一方の面に或
る色のインキで画像を印刷し、その用紙を排紙部へ排紙
する。その後、その版胴を異なる色のインキを使用する
他の版胴に交換し、排紙部へ排紙された用紙を給紙部に
セットし直し、その用紙を再び印刷部へ用紙送りしてそ
の用紙の印刷済面の上から異なる色のインキで印刷を行
う。
【0005】上述した両面印刷、多色印刷を行う場合、
給紙部から印刷部へ用紙送りされる用紙は、印刷部の手
前側において回転を停止している一対のレジストローラ
に当接することにより一旦用紙送りが停止され、その
後、レジストローラが回転駆動されることによりレジス
トローラに挟持されて所定のタイミングで印刷部へ送り
込まれる。
【0006】また、孔版印刷装置で両面印刷や多色印刷
を行う場合に限らず、プリンタで用紙へ画像転写を行う
場合においても、給紙部から画像転写部へ用紙送りされ
る用紙は、画像転写部の手前側において回転を停止して
いるレジストローラに当接することにより一旦用紙送り
が停止され、その後、レジストローラが回転駆動される
ことにより所定のタイミングで画像転写部へ送り込まれ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】孔版印刷装置には、プ
リンタに備えられている定着装置のような、画像を定着
・乾燥させる手段が設けられていない。このため、印刷
が行われた直後の画像に他の部材が強く接触すると、未
乾燥のインキが他の部材に転移し、さらに、他の部材か
ら再び用紙に転移し、用紙や用紙に印刷された画像が汚
れるという問題がある。このような問題は、用紙を強く
挟持するレジストローラの箇所において両面印刷時や多
色印刷時に発生し易く、所謂、ローラ跡汚れと呼ばれて
いる。
【0008】両面印刷時や多色印刷時において、用紙に
印刷された画像のインキが十分に乾燥するのを待ってか
ら次の印刷を行うようにすれば、ローラ跡汚れの発生を
防止できるが、それでは、両面印刷や多色印刷の作業能
率が大幅に低下する。
【0009】なお、印刷された用紙が排紙部に排紙され
たときや、排紙部に排紙された用紙を多色印刷や両面印
刷のために給紙部にセットし直して紙送りする場合に
は、用紙に印刷された画像のインキが他の用紙や給紙コ
ロ等に接触するが、その接触力はレジストローラによる
挟持箇所の接触力に比べて小さいので、レジストローラ
の箇所において発生するようなインキの転移による用紙
の汚れや画像の汚れは発生せず、あるいは、発生したと
しても僅かである。
【0010】また、孔版印刷装置のみならずプリンタな
どで使用されるレジストローラにおいて、外周部がゴム
で形成された構造であると、そのレジストローラは用紙
との接触により磨耗し易く耐久性が低下する。
【0011】また、レジストローラと用紙との間でスリ
ップが生じると、各用紙ごとに画像位置がずれてしま
い、特に、両面印刷では表裏面の画像位置のずれが発生
し、多色印刷では色ずれが発生する。
【0012】本発明は、用紙に印刷された画像のインキ
が十分に乾燥する前に両面印刷や多色印刷を行っても、
レジストローラによるローラ跡汚れの発生を防止するこ
とができる用紙送り装置を提供することを目的とする。
【0013】本発明は、両面印刷や多色印刷のための用
紙送り時に用紙のスキューや皺の発生を防止することが
できる用紙送り装置を提供することを目的とする。
【0014】本発明は、両面印刷や多色印刷のための用
紙送り時にレジストローラによるレジスト精度を向上さ
せることができる用紙送り装置を提供することを目的と
する。
【0015】本発明は、両面印刷や多色印刷のための用
紙送り時に用紙を印刷部から剥がれ易くすることができ
る用紙送り装置を提供することを目的とする。
【0016】本発明は、印刷装置やプリンタなどの画像
形成装置で使用するレジストローラの耐久性を高めると
ともに、レジストローラと用紙との間のスリップの発生
を防止して安定した給紙を行うことができる用紙送り装
置を提供することを目的とする。
【0017】本発明は、印刷装置やプリンタなどの画像
形成装置で使用するレジストローラによるレジスト精度
を高めることができる用紙送り装置を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
給紙部から給紙された用紙を挟持して所定のタイミング
で回転駆動されることにより前記用紙を印刷部へ送り込
む一対のレジストローラを備えた用紙送り装置におい
て、両面印刷時又は多色印刷時に既に画像が印刷されて
いる前記用紙の印刷済面に接触して回転する前記レジス
トローラは、前記用紙を1枚紙送りするごとに同じスタ
ート位置から1回転される。
【0019】したがって、レジストローラが用紙の印刷
済面に接触してその印刷済面上の画像から未乾燥のイン
キがレジストローラの外周面に転移しても、レジストロ
ーラが1枚の用紙を送り込むごとに1回転しかしないの
で、レジストローラの外周面に転移したインキが同じ用
紙の他の部分に転移するということが防止され、1枚の
用紙間におけるローラ跡汚れの発生が防止される。しか
も、そのレジストローラの回転のスタート位置が常に同
じなので、レジストローラの外周面の各部は各用紙上の
画像の同じ位置に接触することになり、或る用紙の画像
からレジストローラに転移したインキが次の用紙の画像
上に転移してもそれはローラ跡汚れの発生とはならず、
異なる用紙間におけるローラ跡汚れの発生が防止され
る。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載の用
紙送り装置において、前記用紙を1枚送り込むごとに1
回転される前記レジストローラのローラ外周部は、外周
面に微細な凹凸を有する硬質部材で形成されている。
【0021】したがって、用紙における既に画像が形成
されている面に接触して回転するレジストローラのロー
ラ外周部が硬質部材で形成され、かつ、このローラ外周
部の外周面に微細な凹凸が形成されているので、レジス
トローラにおける用紙上の画像と接触する部分は微細な
凹凸における凸部の先端部のみとなり、レジストローラ
と画像との接触面積が狭くなる。このため、レジストロ
ーラへのインキの転移量が少なくなり、ローラ跡汚れの
発生が低減される。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項2記載の用
紙送り装置において、前記ローラ外周部の内側に弾性層
部が設けられている。
【0023】したがって、レジストローラのローラ外周
部が硬質部材で形成されていても、一対のレジストロー
ラで用紙が挟持されたときに弾性層部が撓むことにより
用紙に作用する押圧力がレジストローラの軸線方向に沿
った各位置で略均等になる。このため、レジストローラ
による用紙の挟持部において用紙に作用する押圧力が不
均一になることにより発生する用紙のスキュー、用紙の
皺が防止される。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項3記載の用
紙送り装置において、前記ローラ外周部と前記弾性層部
とが一体に形成されている。
【0025】したがって、ローラ外周部と弾性層部とが
一体に形成されているので、部品点数が少なくなり、安
価な構造となる。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の用紙送り装置において、一対の前記
レジストローラのうちの少なくとも一方の前記レジスト
ローラの外周面部に摩擦部が設けられている。
【0027】したがって、レジストローラが回転駆動さ
れることにより用紙が印刷部へ送り込まれるとき、摩擦
部が用紙に当たることによりレジストローラと用紙との
間のスリップの発生が防止され、安定した給紙が行わ
れ、両面印刷時における表裏面の画像位置のずれや、多
色印刷時における色ずれの発生が防止される。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の用紙送り装置において、一対の前記
レジストローラのうちの少なくとも一方の前記レジスト
ローラの外周面部に、このレジストローラが停止状態の
ときに前記用紙の送り込み方向先端部に対向して前記レ
ジストローラの軸線方向に長い段差凹部が形成されてい
る。
【0029】したがって、レジストローラの回転停止時
にこのレジストローラでレジストする用紙の送り込み方
向先端部を段差凹部に入り込ませることにより、レジス
トローラによる用紙のレジスト精度が高くなる。
【0030】請求項7記載の発明は、請求項6記載の用
紙送り装置において、前記用紙の前記印刷部への送り込
み方向先端部に前記印刷部における印刷面側から離反す
る向きに曲げ癖を付ける曲げ癖付け部が、前記段差凹部
の近傍に設けられている。
【0031】したがって、レジストローラが回転駆動さ
れることにより用紙が印刷部へ送り込まれるとき、用紙
の先端部は印刷部における印刷面側から離反する向きに
曲げ癖が付けられるので、印刷部で印刷が行われた用紙
が印刷部から剥離しやすくなる。
【0032】請求項8記載の発明は、給紙部から給紙さ
れた用紙を挟持して所定のタイミングで回転駆動される
ことにより前記用紙を画像転写部へ送り込む一対のレジ
ストローラを備えた用紙送り装置において、前記レジス
トローラのローラ外周部は硬質部材により形成され、少
なくとも一方の前記レジストローラには前記ローラ外周
部の内側に弾性層部が設けられている。
【0033】したがって、レジストローラのローラ外周
部が硬質部材により形成されているので、レジストロー
ラの磨耗が減少して耐久性がアップする。さらに、少な
くとも一方のレジストローラにはローラ外周部の内側に
弾性層部が設けられているので、一対のレジストローラ
で用紙が挟持されたときに弾性層部が撓むことにより用
紙に作用する押圧力がレジストローラの軸線方向に沿っ
た各位置で略均等になる。このため、レジストローラに
よる用紙の挟持部において用紙に作用する押圧力が不均
一になることにより発生する用紙のスキュー、用紙の皺
が防止される。
【0034】請求項9記載の発明は、請求項8記載の用
紙送り装置において、前記ローラ外周部と前記弾性層部
とが一体に形成されている。
【0035】したがって、ローラ外周部と弾性層部とが
一体に形成されているので、部品点数が少なくなり、安
価な構造となる。
【0036】請求項10記載の発明は、請求項8又は9
記載の用紙送り装置において、一対の前記レジストロー
ラのうちの少なくとも一方の前記レジストローラの外周
面部に摩擦部が設けられている。
【0037】したがって、レジストローラが回転駆動さ
れることにより用紙が画像転写部へ送り込まれるとき、
摩擦部が用紙に当たることによりレジストローラと用紙
との間のスリップの発生が防止され、安定した給紙が行
われ、各用紙における画像転写位置のばらつきの発生が
防止される。
【0038】請求項11記載の発明は、請求項8ないし
10のいずれか一記載の用紙送り装置において、一対の
前記レジストローラのうちの少なくとも一方の前記レジ
ストローラの外周面部に、このレジストローラが停止状
態のときに前記用紙の送り込み方向先端部に対向して前
記レジストローラの軸線方向に長い段差凹部が形成され
ている。
【0039】したがって、レジストローラの回転停止時
にこのレジストローラでレジストする用紙の送り込み方
向先端部を段差凹部に入り込ませることにより、レジス
トローラによる用紙のレジスト精度が高くなる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。図1は孔版印刷装置の
一部を示す正面図である。この孔版印刷装置は、軸線を
中心として回転駆動される多孔性で円筒状の版胴1、こ
の版胴1の周囲に配置された製版部2、排版部3、プレ
スローラ4、一対のレジストローラ5a,5b、吸着搬
送機構6等を備えている。
【0041】製版部2は、ロール状に巻かれたマスタ原
紙7aを引き出して加熱溶融穿孔することによりマスタ
7を製版するところであり、ロール状に巻かれたマスタ
原紙7aを保持する保持軸8、ステッピングモータ(図
示せず)により回転駆動されるプラテンローラ9、プラ
テンローラ9の外周面に押圧されるサーマルヘッド1
0、搬送ローラ11、カッタ12、搬送ローラ13、ガ
イド板14等により構成されている。プラテンローラ9
が回転駆動されることによりマスタ原紙7aがロール状
態から引き出され、引き出されたマスタ原紙7aがプラ
テンローラ9とサーマルヘッド10とにより挟持され、
このとき、スキャナ(図示せず)で読み取られた原稿の
画像データに応じてサーマルヘッド10の発熱素子が発
熱制御されることによりマスタ原紙7aが加熱溶融穿孔
され、マスタ7が製版される。製版されたマスタ7は搬
送ローラ11,13により搬送され、カッタ12により
所定長さにカットされる。
【0042】版胴1は、外周部に開口が形成された円筒
体と、この円筒体の外周面を覆う樹脂網体又は金属網体
のメッシュスクリーンとにより形成された多孔性で円筒
状の部材であり、製版されたマスタ7が巻き付けられて
回転駆動される。さらに、版胴1の外周面には、ステー
ジ15と開閉機構(図示せず)に連結されて開閉自在な
クランパ16とが設けられている。図1に示すように、
クランパ16がガイド板14の下方に位置するときに版
胴1の回転が停止され、その位置でクランパ16が二点
鎖線で示すように開放され、そこへマスタ7が搬送さ
れ、マスタ7の先端部がステージ15とクランパ16と
の間に到達したタイミングでクランパ16が閉止される
ことによりマスタ7の先端部がステージ15とクランパ
16とにより挟持される。マスタ7の先端部が挟持され
た後、版胴1が矢印方向へ回転駆動されることによりマ
スタ7が版胴1の外周面に巻き付けられる。
【0043】版胴1の内部には、インキパイプ17、イ
ンキローラ18、ドクターローラ19、インキ溜まり部
20等からなるインキ供給装置が設けられている。イン
キパイプ17は版胴1内へインキを供給するためのパイ
プであり、所定間隔で複数個のインキ吐出口21が形成
されている。このインキパイプ17は版胴1の軸線上に
配置され、版胴1はこのインキパイプ17により回転自
在に支持されている。インキローラ18とドクターロー
ラ19とは版胴1の軸線と平行な軸線をもって互いに近
接して配置され、インキローラ18の外周面と版胴1の
内周面との間には微小隙間が設けられている。ドクター
ローラ19は、インキローラ18の外周面との間に微小
隙間を確保する位置に配置され、インキローラ18とド
クターローラ19とにより挟まれて楔状空間であるイン
キ溜まり部20が形成されている。これらのインキロー
ラ18とドクターローラ19とはインキパイプ17の下
方位置に配置され、インキ吐出口21から吐出されたイ
ンキがインキ溜まり部20に溜められる。
【0044】排版部3は、版胴1の外周面に巻き付けら
れているマスタ7を剥がして廃棄するところであり、版
胴1からマスタ7を剥がす排版ローラ22、剥がされた
マスタ7を収納する収納ボックス23等により構成され
ている。
【0045】プレスローラ4は、版胴1の外周面に接離
する位置へ移動自在であって当接時には版胴1の外周面
(より正確には、版胴1の外周面に巻き付けられたマス
タ7)に対して押圧力を付与する部材であり、用紙Sの
搬送タイミングに合わせて版胴1に対する接離位置へ移
動させる移動機構(図示せず)が連結されている。プレ
スローラ4と版胴1とが当接する箇所が、用紙Sへの印
刷が行われる印刷部24とされている。
【0046】吸着搬送機構6は、印刷が終了して剥離爪
25により版胴1から剥離された用紙Sを排紙トレイ2
6上へ搬送する機構であり、少なくとも一方が回転駆動
される一対の搬送ローラ27,28、搬送ローラ27,
28の周りに巻き付けられた搬送ベルト29、用紙Sを
搬送ベルト29に吸着させる吸着ファン30等により構
成されている。
【0047】レジストローラ5a,5bは、外周面を当
接させた状態で回転を停止しているときに給紙トレイ
(図示せず)上から給紙された用紙Sの先端部が当接さ
れることによりその用紙Sの用紙送りを一旦停止させ、
版胴1の回転動作に対応する所定のタイミングで回転駆
動されることによりその用紙Sを印刷部24へ送り込む
部材である。レジストローラ5a,5bは、中心軸31
に複数個のローラ体32が所定間隔をもって固定され
た、所謂、団子状ローラである。
【0048】下側のレジストローラ5aは、ローラ体3
2が耐油性のニトリルゴムやクロロプレンゴム等で形成
され、中心軸31にはギアやタイミングベルトを介して
ステッピングモータ33が連結されている。レジストロ
ーラ5aの中心軸31の一端には回転体34が固定され
(図2参照)、回転体34の外周面には二個の突起3
5,36が固定されている。回転体34の近傍位置に
は、突起35,36を検出するためのセンサ37が配置
されている。センサ37及びステッピングモータ33、
さらに、版胴1を回転駆動させるモータ(図示せず)
が、孔版印刷装置の図示しない制御部に接続されてい
る。
【0049】図2は、レジストローラ5aが回転を停止
している状態を示しており、回転体34は突起36がセ
ンサ37で検出される位置で停止している。この状態か
らステッピングモータ33が駆動されることにより、回
転体34はレジストローラ5aと一体に矢印方向(反時
計周り方向)へ回転する。そして、突起35がセンサ3
7で検出されることによりレジストローラ5aの回転速
度が減速され、突起36がセンサ37で検出されたとき
に回転が停止される。即ち、レジストローラ5aは、用
紙Sを印刷部24へ1枚送り込むごとに1回転され、か
つ、常に同じスタート位置から回転が開始される。
【0050】上側のレジストローラ5bは、ローラ体3
2がアセタール等の硬質樹脂で形成されており、このレ
ジストローラ5bの中心軸31の両端が一対のレジスト
アーム38の一端に回転自在に保持されている(図3参
照)。レジストアーム38は支軸39を支点として上下
方向に揺動自在に設けられており、レジストアーム38
の他端側にはカムフォロア40が取り付けられている。
カムフォロア40の近傍には版胴1の回転に同期して回
転するレジストカム41が配置され、回転するレジスト
カム41の外周面がカムフォロア40に当接していると
き、レジストローラ5bがレジストローラ5aから離反
する位置へ移動するようにレジストアーム38が支軸3
9を支点として揺動する。一方、レジストカム41の外
周面がカムフォロア40から離反しているとき、図示し
ない付勢手段によりレジストローラ5bがレジストロー
ラ5aに押圧され、レジストローラ5aが回転駆動され
ることによりレジストローラ5bが連れ回りされる。
【0051】このような構成において、両面印刷時に
は、給紙トレイ上にセットされた用紙(未印刷用紙)S
を印刷部24へ用紙送りしてその用紙Sの一方の面に画
像を印刷し、その用紙Sを排紙トレイ26上へ排紙す
る。その後、排紙トレイ26上へ排紙された用紙Sを上
下逆向きに給紙トレイにセットし直し、その用紙Sを再
び印刷部24へ用紙送りしてその用紙Sの他方の面に印
刷を行う。
【0052】この両面印刷時において、レジストローラ
5aは用紙Sを1枚送り込むごとに同じスタート位置か
ら1回転する。レジストローラ5bは、レジストローラ
5aの回転開始時にはレジストローラ5aの外周面に当
接して連れ回りされることにより用紙Sを印刷部24へ
送り込み、レジストローラ5aが1回転を終了する直前
に図3に示した揺動機構の働きでレジストローラ5aか
ら離反する。
【0053】ここで、両面印刷のために一方の面が印刷
済面となっている用紙Sをレジストローラ5a,5bで
印刷部24へ送り込むとき、レジストローラ5aは用紙
Sにおける既に画像が印刷されている印刷済面に接触
し、その画像が十分に乾燥していない場合には画像上の
未乾燥インキがレジストローラ5aの外周面に転移す
る。しかし、レジストローラ5aは1枚の用紙Sを印刷
部24へ送り込むごとに1回転するので、レジストロー
ラ5aの外周面に未乾燥インキが転移しても、その未乾
燥インキがレジストローラ5aから同じ用紙Sの他の部
分に転移するということが発生せず、1枚の用紙S間に
おけるローラ跡汚れの発生が防止される。
【0054】しかも、そのレジストローラ5aの回転の
スタート位置が常に同じなので、レジストローラ5aの
外周面の各部は各用紙S上の画像の同じ位置に接触する
ことになり、或る用紙Sの画像からレジストローラ5a
に転移したインキが次の用紙Sの画像上に転移してもそ
れはローラ跡汚れの発生とはならず、異なる用紙S間に
おけるローラ跡汚れの発生が防止される。
【0055】なお、本実施の形態では、印刷部24へ用
紙Sを1枚送り込むごとにレジストローラ5aを同じス
タート位置から1回転させる構造を、突起35,36を
備えた回転体34とセンサ37とを用いて実現させたも
のを例に挙げて説明したが、エンコーダとステッピング
モータ33のステップ数をカウントするカウンタとを用
いた構造により実現することもできる。
【0056】また、本実施の形態の孔版印刷装置では、
片面単色印刷と両面印刷とを行うことを想定しており、
印刷時に画像が形成された面に接触することがない上側
のレジストローラ5bについては、1枚の用紙Sを印刷
部24へ送り込むごとに1回転以下の回転をさせるよう
にしている。しかし、多色印刷を行う場合には、上側の
レジストローラ5bが印刷済面上の画像に接触するよう
になるので、この上側のレジストローラ5bを用紙Sを
1枚送り込むごとに同じスタート位置から1回転させ
る。両面印刷と多色印刷とを行う場合には、両方のレジ
ストローラ5a,5bを用紙Sを1枚送り込むごとに同
じスタート位置から1回転させる。用紙Sを1枚送り込
むごとにレジストローラ5bを1回転させる構造として
は、レジストローラ5bを独立したステッピングモータ
で回転駆動させてもよく、又は、用紙Sを1枚送り込む
ごとに1回転する下側のレジストローラ5aとギアなど
で連結してもよい。
【0057】また、本実施の形態の孔版印刷装置では、
片面単色印刷を行う場合においても、レジストローラ5
aは用紙Sを印刷部24へ1枚送り込むごとに同じスタ
ート位置から1回転されることになるが、このレジスト
ローラ5aの回転制御を切り替える制御機構を設け、両
面印刷の場合にのみ用紙Sを1枚送り込むごとにレジス
トローラ5aを1回転させ、片面単色印刷時(通常の印
刷時)には、用紙Sを1枚送り込むごとにレジストロー
ラ5aを1回転させるという制御を解除してもよい。こ
の制御解除により、通常印刷時における制御部の負荷が
軽減される。
【0058】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図4
に基づいて説明する。なお、図1ないし図3において説
明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略す
る(以下の各実施の形態においても同じ)。本実施の形
態の孔版印刷装置の基本的な構造は第1の実施の形態の
孔版印刷装置と同じであり、本実施の形態が第1の実施
の形態と異なる部分はレジストローラ5a,5bの構造
である。
【0059】本実施の形態では、レジストローラ5aの
ローラ体32が、ローラ外周部42とローラ芯部43と
弾性層部44とにより形成されている。弾性層部44は
ローラ外周部42とローラ芯部43との間に設けられて
いる。ローラ外周部42はアセタール等の硬質部材で形
成され、その外周面に数μm程度の寸法を有する微細な
凹凸45が形成されている。この微細な凹凸45は、ロ
ーラ外周部42の成型時に形成され、又は、エッチング
処理で形成されている。レジストローラ5bは第1の実
施の形態と同じように、ローラ体32の全体がアセター
ル等の硬質部材で形成されている。
【0060】このような構成において、レジストローラ
5a,5bにおける用紙Sに接触する部分(レジストロ
ーラ5aにおけるローラ外周部42、及び、レジストロ
ーラ5bにおけるローラ体32)がアセタール等の硬質
部材で形成されているので、レジストローラ5a,5b
の磨耗が少なくなり、レジストローラ5a,5bの耐久
性がアップする。
【0061】また、両面印刷時に画像に接触するレジス
トローラ5aのローラ外周部42の外周面に微細な凹凸
45が形成されているので、レジストローラ5aにおけ
る用紙S上の画像と接触する部分は微細な凹凸45にお
ける凸部の先端部のみとなり、レジストローラ5aと用
紙S上の画像との接触面積が狭くなる。このため、画像
からレジストローラ5aへのインキの転移量が少なくな
り、ローラ跡汚れの発生が低減される。
【0062】また、レジストローラ5aにはローラ外周
部42とローラ芯部43との間に弾性層部44が設けら
れているので、一対のレジストローラ5a,5bで用紙
Sが挟持されたときに弾性層部44が撓み、用紙Sに作
用する押圧力がレジストローラ5aの軸線方向に沿った
各位置で略均等になる。このため、レジストローラ5
a,5bによる用紙Sの挟持部において用紙Sに作用す
る押圧力が不均一になることにより発生する用紙Sのス
キュー、用紙Sの皺が防止される。
【0063】なお、本実施の形態の孔版印刷装置では、
片面単色印刷と両面印刷とを行うことを想定しているた
め、両面印刷時に印刷済面の画像と接触する下側のレジ
ストローラ5aに微細な凹凸45を形成した場合を説明
したが、多色印刷を行う孔版印刷装置の場合には、上側
のレジストローラ5bの外周面に微細な凹凸45を形成
し、多色印刷と両面印刷とを行う孔版印刷装置では両方
のレジストローラ5a,5bの外周面に微細な凹凸45
を形成する。弾性層部44については、いずれか一方の
レジストローラ5a,5bのみに設ければよい。
【0064】また、本実施の形態では、このレジストロ
ーラ5a,5bを孔版印刷装置で使用した場合を例に挙
げて説明したが、このような構造のレジストローラ5
a,5bをプリンタなどの画像形成装置において使用し
てもよい。その場合には、レジストローラ5a,5bの
外周面部が硬質部材により形成されていることにより、
レジストローラ5a,5bの磨耗が減少して耐久性がア
ップする。さらに、少なくとも一方のレジストローラ5
a,5bに弾性層部44が設けられていることにより、
レジストローラ5a,5bによる用紙Sの挟持部におい
て用紙Sに作用する押圧力が均等になり、押圧力が不均
一になることにより発生する用紙Sのスキュー、用紙S
の皺が防止される。なお、プリンタなどの画像形成装置
で使用されるレジストローラ5a,5bでは、微細な凹
凸45を形成しなくてもよい。
【0065】つぎに、本発明の第3の実施の形態を図5
に基づいて説明する。本実施の形態の基本的構造は第2
の実施の形態と同じであり、レジストローラ5aにおい
て、ローラ外周部42と弾性層部44aとローラ芯部4
3とをアセタール樹脂等の硬質部材で一体に形成した点
が異なる。弾性層部44aは、アセタール樹脂製の多数
の板状部材が車輪のスポーク状に配列されたものであ
る。
【0066】このような構成において、ローラ外周部4
2と弾性層部44aとローラ芯部43とが一体に形成さ
れているので、部品点数が少なくなり、安価な構造とな
る。
【0067】つぎに、本発明の第4の実施の形態を図6
に基づいて説明する。本実施の形態の孔版印刷装置の基
本的な構造は第1の実施の形態の孔版印刷装置と同じで
あり、本実施の形態が第1の実施の形態と異なる部分は
レジストローラ5a,5bの構造である。
【0068】本実施の形態のレジストローラ5a,5b
の基本的構造は図4に示したものと同じであり、そのレ
ジストローラ5aのローラ外周部42の一部に摩擦部4
6を設けた点が異なる。この摩擦部46はニトリル、ウ
レタン、クロロプレンゴム等で形成されている。
【0069】このような構成において、レジストローラ
5a,5bが回転駆動されることにより用紙Sが印刷部
24へ送り込まれるとき、摩擦部46が用紙Sに当たる
ことによりレジストローラ5a,5bと用紙Sとの間の
スリップの発生が防止され、安定した給紙が行われ、両
面印刷時における表裏面の画像位置のずれや、多色印刷
時における色ずれの発生が防止される。また、プリンタ
などでこのレジストローラ5a,5bを用いれば、レジ
ストローラ5a,5bが回転駆動されることにより用紙
Sが画像転写部へ送り込まれるとき、摩擦部46が用紙
Sに当たることによりレジストローラ5a,5bと用紙
Sとの間のスリップの発生が防止され、安定した給紙が
行われ、各用紙Sにおける画像転写位置のばらつきの発
生が防止される。
【0070】つぎに、本発明の第5の実施の形態を図7
に基づいて説明する。本実施の形態の孔版印刷装置の基
本的な構造は第1の実施の形態の孔版印刷装置と同じで
あり、本実施の形態が第1の実施の形態と異なる部分は
レジストローラ5a,5bの構造である。
【0071】本実施の形態のレジストローラ5a,5b
の基本的構造は図4に示したものと同じであり、そのレ
ジストローラ5aのローラ外周部42に、このレジスト
ローラ5aが停止状態のときに用紙Sの送り込み方向先
端部に対向して位置し、レジストローラ5aの軸線方向
に長い段差凹部47が形成されている。さらに、段差凹
部47の近傍には、用紙Sの印刷部24への送り込み方
向先端部に、この印刷部24における印刷面側(版胴1
側)から離反する向きに曲げ癖を付ける曲げ癖付け部4
8が形成されている。曲げ癖付け部48は、段差凹部4
7におけるレジストローラ5aの回転方向後端部とロー
ラ外周部42とが交差する部分に形成された段部であ
る。
【0072】このような構成において、レジストローラ
5a,5bの回転停止時にこのレジストローラ5a,5
bでレジストする用紙Sの送り込み方向先端部を段差凹
部47に入り込ませることにより、レジストローラ5
a,5bによる用紙Sのレジスト精度が高くなる。
【0073】また、レジストローラ5a,5bが回転駆
動されることにより用紙Sが印刷部24へ送り込まれる
とき、用紙Sの先端側が曲げ癖付け部48に押し付けら
れることにより、用紙Sの先端部は印刷部24における
版胴1側から離反する向きに曲げ癖が付けられるので、
印刷部24で印刷が行われた用紙Sを剥離爪25で版胴
1から容易に剥離させることができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の発明の用紙送り装置によ
れば、給紙部から給紙された用紙を挟持して所定のタイ
ミングで回転駆動されることによりその用紙を印刷部へ
送り込む一対のレジストローラのうち、両面印刷時又は
多色印刷時に既に画像が印刷されている用紙の印刷済面
に接触して回転するレジストローラは、用紙を1枚紙送
りするごとに1回転されるので、レジストローラが用紙
の印刷済面に接触してその印刷済面上の画像から未乾燥
のインキがレジストローラの外周面に転移しても、レジ
ストローラの外周面に転移したインキが同じ用紙の他の
部分に転移するということが防止され、1枚の用紙間に
おけるローラ跡汚れの発生を防止することができ、しか
も、そのレジストローラの回転のスタート位置が常に同
じなので、レジストローラの外周面の各部は各用紙上の
画像の同じ位置に接触することになり、或る用紙上の画
像からレジストローラに転移したインキが次の用紙の画
像上に転移してもそれはローラ跡汚れの発生とはなら
ず、異なる用紙間におけるローラ跡汚れの発生を防止す
ることができる。
【0075】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の用紙送り装置において、用紙を1枚送り込むごとに
1回転されるレジストローラのローラ外周部は、外周面
に微細な凹凸を有する硬質部材で形成されているので、
レジストローラにおける用紙の画像と接触する部分は微
細な凹凸における凸部の先端部のみとなり、レジストロ
ーラと画像が形成された面との接触面積が狭くなり、レ
ジストローラへのインキの転移量が少なくなり、ローラ
跡汚れの発生をさらに低減させることができる。
【0076】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の用紙送り装置において、ローラ外周部の内側に弾性
層部が設けられているので、一対のレジストローラで用
紙が挟持されたときに弾性層部が撓むことにより用紙に
作用する押圧力がレジストローラの軸線方向に沿った各
位置で略均等になり、レジストローラによる用紙の挟持
部において用紙に作用する押圧力が不均一になることに
より発生する用紙のスキュー、用紙の皺を防止すること
ができる。
【0077】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の用紙送り装置において、ローラ外周部と弾性層部と
が一体に形成されているので、部品点数が少なくなり、
安価な構造とすることができる。
【0078】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4のいずれか一記載の用紙送り装置において、一対
のレジストローラのうちの少なくとも一方のレジストロ
ーラの外周面部に摩擦部が設けられているので、レジス
トローラが回転駆動されて用紙が印刷部へ送り込まれる
とき、摩擦部が用紙に当たることによりレジストローラ
と用紙との間のスリップの発生を防止して安定した給紙
を行うことができ、両面印刷時における表裏面の画像位
置のずれや、多色印刷時における色ずれの発生を防止す
ることができる。
【0079】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし5のいずれか一記載の用紙送り装置において、一対
のレジストローラのうちの少なくとも一方のレジストロ
ーラの外周面部に、このレジストローラが停止状態のと
きに用紙の送り込み方向先端部に対向してレジストロー
ラの軸線方向に長い段差凹部が形成されているので、レ
ジストする用紙の先端部を段差凹部に入り込ませること
により、レジストローラによる用紙のレジスト精度を高
めることができる。
【0080】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の用紙送り装置において、用紙の印刷部への送り込み
方向先端部に印刷部における印刷面側から離反する向き
に曲げ癖を付ける曲げ癖付け部が、段差凹部の近傍に設
けられているので、レジストローラが回転駆動されるこ
とにより用紙が印刷部へ送り込まれるとき、用紙の先端
部は印刷部における印刷面側から離反する向きに曲げ癖
が付けられるので、印刷部で印刷が行われた用紙を印刷
部から容易に剥離させることができ、剥離不良によるジ
ャムの発生などを防止することができる。
【0081】請求項8記載の発明の用紙送り装置によれ
ば、給紙部から給紙された用紙を挟持して所定のタイミ
ングで回転駆動されることによりその用紙を画像転写部
へ送り込む一対のレジストローラのローラ外周部が硬質
部材により形成され、少なくとも一方のレジストローラ
にはローラ外周部の内側に弾性層部が設けられているの
で、レジストローラの磨耗を減少させて耐久性をアップ
させることができ、かつ、一対のレジストローラで用紙
が挟持されたときに弾性層部が撓むことにより用紙に作
用する押圧力がレジストローラの軸線方向に沿った各位
置で略均等になり、レジストローラによる用紙の挟持部
において用紙に作用する押圧力が不均一になることによ
り発生する用紙のスキュー、用紙の皺を防止することが
できる。
【0082】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の用紙送り装置において、ローラ外周部と弾性層部と
が一体に形成されているので、部品点数が少なくなり、
安価な構造とすることができる。
【0083】請求項10記載の発明によれば、請求項8
又は9記載の用紙送り装置において、一対のレジストロ
ーラのうちの少なくとも一方のレジストローラの外周面
部に摩擦部が設けられているので、レジストローラが回
転駆動されて用紙が画像転写部へ送り込まれるとき、摩
擦部が用紙に当たることによりレジストローラと用紙と
の間のスリップの発生を防止して安定した給紙を行うこ
とができ、各用紙における画像転写位置のばらつきの発
生を防止することができる。
【0084】請求項11記載の発明によれば、請求項8
ないし10のいずれか一記載の用紙送り装置において、
一対のレジストローラのうちの少なくとも一方のレジス
トローラの外周面部に、このレジストローラが停止状態
のときに用紙の送り込み方向先端部に対向してレジスト
ローラの軸線方向に長い段差凹部が形成されているの
で、レジストする用紙の先端部を段差凹部に入り込ませ
ることにより、レジストローラによる用紙のレジスト精
度を高めることができる。
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の孔版印刷装置の全
体構造を示す縦断正面図である。
【図2】用紙を1枚送り込むごとに下側のレジストロー
ラを1回転させる制御を行うための機構を示す正面図で
ある。
【図3】上側のレジストローラを下側のレジストローラ
に対して接離させる機構を示す正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の孔版印刷装置にお
けるレジストローラの構造を示す正面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の孔版印刷装置にお
けるレジストローラの構造を示す正面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の孔版印刷装置にお
けるレジストローラの構造を示す正面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の孔版印刷装置にお
けるレジストローラの構造を示す正面図である。
【符号の説明】
5a,5b レジストローラ 24 印刷部 42 ローラ外周部 44,44a 弾性層部 45 微細な凹凸 46 摩擦部 47 段差凹部 48 曲げ癖付け部 S 用紙

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙部から給紙された用紙を挟持して所
    定のタイミングで回転駆動されることにより前記用紙を
    印刷部へ送り込む一対のレジストローラを備えた用紙送
    り装置において、 両面印刷時又は多色印刷時に既に画像が印刷されている
    前記用紙の印刷済面に接触して回転する前記レジストロ
    ーラは、前記用紙を1枚紙送りするごとに同じスタート
    位置から1回転されることを特徴とする用紙送り装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙を1枚送り込むごとに1回転さ
    れる前記レジストローラのローラ外周部は、外周面に微
    細な凹凸を有する硬質部材で形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の用紙送り装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラ外周部の内側に弾性層部が設
    けられていることを特徴とする請求項2記載の用紙送り
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラ外周部と前記弾性層部とが一
    体に形成されていることを特徴とする請求項3記載の用
    紙送り装置。
  5. 【請求項5】 一対の前記レジストローラのうちの少な
    くとも一方の前記レジストローラの外周面部に摩擦部が
    設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか一記載の用紙送り装置。
  6. 【請求項6】 一対の前記レジストローラのうちの少な
    くとも一方の前記レジストローラの外周面部に、このレ
    ジストローラが停止状態のときに前記用紙の送り込み方
    向先端部に対向して前記レジストローラの軸線方向に長
    い段差凹部が形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれか一記載の用紙送り装置。
  7. 【請求項7】 前記用紙の前記印刷部への送り込み方向
    先端部に前記印刷部における印刷面側から離反する向き
    に曲げ癖を付ける曲げ癖付け部が、前記段差凹部の近傍
    に設けられていることを特徴とする請求項6記載の用紙
    送り装置。
  8. 【請求項8】 給紙部から給紙された用紙を挟持して所
    定のタイミングで回転駆動されることにより前記用紙を
    画像転写部へ送り込む一対のレジストローラを備えた用
    紙送り装置において、 前記レジストローラのローラ外周部は硬質部材により形
    成され、少なくとも一方の前記レジストローラには前記
    ローラ外周部の内側に弾性層部が設けられていることを
    特徴とする用紙送り装置。
  9. 【請求項9】 前記ローラ外周部と前記弾性層部とが一
    体に形成されていることを特徴とする請求項8記載の用
    紙送り装置。
  10. 【請求項10】 一対の前記レジストローラのうちの少
    なくとも一方の前記レジストローラの外周面部に摩擦部
    が設けられていることを特徴とする請求項8又は9記載
    の用紙送り装置。
  11. 【請求項11】 一対の前記レジストローラのうちの少
    なくとも一方の前記レジストローラの外周面部に、この
    レジストローラが停止状態のときに前記用紙の送り込み
    方向先端部に対向して前記レジストローラの軸線方向に
    長い段差凹部が形成されていることを特徴とする請求項
    8ないし10のいずれか一記載の用紙送り装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010089512A (ja) * 2009-12-10 2010-04-22 Duplo Seiko Corp 孔版両面印刷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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