JP2000168995A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2000168995A
JP2000168995A JP10348870A JP34887098A JP2000168995A JP 2000168995 A JP2000168995 A JP 2000168995A JP 10348870 A JP10348870 A JP 10348870A JP 34887098 A JP34887098 A JP 34887098A JP 2000168995 A JP2000168995 A JP 2000168995A
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JP
Japan
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sheet
feeding device
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paper
sheet feeding
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Application number
JP10348870A
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English (en)
Inventor
Hisamune Yashima
央宗 八島
Masahiro Takano
正裕 高野
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レジストローラによりシートのたわみが伸びる
際に発生する騒音を低減する給紙装置を提供すること。 【解決手段】画像形成部にシート7を所定のタイミング
で搬送するレジストローラ9を有し、シート7の先端が
レジストローラ9に係合したのち、レジストローラ9の
上流側の搬送路45にシート7のたわみが形成される給
紙装置8において、たわんだシート7がレジストローラ
9により画像形成部に送られる際にシート7に当接する
緩衝手段41を搬送路45に有する給紙装置8。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置に関し、
詳しくは、シートを画像形成部に送る際に発生する騒音
を減少した給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置、プリンタ、複写機、ファ
クシミリ等の画像形成装置は、画像を形成されるシート
を、所定のタイミングでその画像形成部に搬送するため
のレジストローラを有している。レジストローラは、画
像形成部に向けてシートを搬送するシート供給部から搬
送されてくるシートの先端を係止し、画像形成部に向け
て搬送すべきときまでシートを保持するが、シートの後
端はシート供給部による搬送作用を受ける。したがっ
て、シートは所定時間の間、その搬送方向におけるレジ
ストローラの上流側の搬送路においてたわんだ状態で停
止している。たわんだ状態のシートは、所定のタイミン
グになりレジストローラが回転を始めることにより、画
像形成部に送られ始める。画像形成部におけるシートへ
の画像形成は、比較的速い速度で行われるため、レジス
トローラの回転もこれに合わせて比較的速い速度で行わ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シートの先端がレジス
トローラによる比較的速い速度により搬送されると、た
わみが瞬間的に伸ばされ、シートそのものが衝撃音を発
する。また、シートのたわみが伸びる際にシートの搬送
をガイドするガイド部材に当接すると、シートとガイド
との当接による衝撃音が発する。これら衝撃音は、画像
形成装置における騒音の原因となっている。
【0004】本発明は、レジストローラによりシートの
たわみが伸びる際に発生する騒音を低減する給紙装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、画像形成部にシートを所定
のタイミングで搬送するレジストローラを有し、シート
の先端が上記レジストローラに係合したのち、上記レジ
ストローラの上流側の搬送路にシートのたわみが形成さ
れる給紙装置において、たわんだシートが上記レジスト
ローラにより画像形成部に送られる際にシートに当接す
る緩衝手段を上記搬送路に有することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の給
紙装置において、上記緩衝手段は、弾性体を有すること
を特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載の給
紙装置において、上記緩衝手段は、上記弾性体を上記搬
送路側から覆う被覆部材を有することを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載の給
紙装置において、上記被覆部材は、上記搬送路から起伏
する方向に揺動可能であることを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の給紙装置において、上記被覆部材が凹部を有するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の給
紙装置において、上記凹部は、その周縁が円錐面をなす
ことを特徴とする。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項3又は4記
載の給紙装置において、上記被覆部材が上記弾性体を露
出する孔を有することを特徴とする。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項5又は6記
載の給紙装置において、上記被覆部材が上記弾性体を露
出する孔を有することを特徴とする。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項8記載の給
紙装置において、上記孔を、上記凹部の底部に設けたこ
とを特徴とする。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9の何れか1つに記載の給紙装置において、上記緩衝手
段に関し上記方向の上流側及び/又は下流側にシートの
ガイド部材を有し、上記緩衝手段と上記ガイド部材との
間に、この緩衝手段及び/又はガイド部材がシートの搬
送の妨げにならない向きの段差を設けたことを特徴とす
る。
【0015】
【実施例】図1に本発明を適用した給紙装置を有する画
像形成装置としての孔版印刷装置の全体構成を示す。孔
版印刷装置1は、周知の感熱デジタル製版一体型孔版印
刷装置の構造であり、製版済みのマスタ2を外周面に巻
き付ける版胴3と、版胴3の右方上側に配置されマスタ
2を製版する製版装置4と、版胴3の左方上側に配置さ
れ使用済みのマスタ2を版胴3から剥ぎ取り排版する排
版装置5と、製版装置4の下方に配置され給紙トレイ6
上に積載されたシートとしての印刷用紙7を給送する給
紙装置8と、給紙装置8に備えられ給紙トレイ6側から
給送されてきた印刷用紙7を所定のタイミングで版胴3
に向けて搬送するレジストローラ9と、版胴3の下方に
配置され給送されてくる印刷用紙7を版胴3上の製版済
みのマスタ2に押し付けることにより印刷を行う印圧装
置10と、版胴3、製版装置4、排版装置5の上方に位
置し原稿11の画像を読み取るための原稿読取装置12
と、孔版印刷装置1の左方に配置され印圧装置10で印
刷された印刷済みの印刷用紙7を版胴3から剥ぎ取るた
めのエアナイフ13及び排紙爪14と、剥ぎ取られた印
刷用紙7を搬送する排紙部15と、排紙部15によって
搬送され孔版印刷装置1本体から排出される印刷用紙7
を積載する排紙台16と、孔版印刷装置1を操作し印刷
を行うための図示しない操作パネルとから主に構成され
ている。
【0016】版胴3は、周知の多孔性円筒状をなし、ド
ラム軸17の周りに回動自在に支持されている。版胴3
は、図示しないメインモータにより回転される。版胴3
外周部の一母線上には、マスタ2の先端部をクランプす
る開閉自在なクランパ18が設けられている。版胴3の
内部には、版胴3の内周面から外周面に向けてインクを
供給するためのインク供給手段19が配設されている。
マスタ2としては、ポリエステル等の熱可塑性樹脂フィ
ルムに多孔質の支持体として和紙等を貼り合わせたもの
が用いられているが、これに限らず、非常に薄い実質的
に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるものを用いること
も可能である。
【0017】先ず、オペレータが、原稿読取装置12の
図示しない原稿受け台に印刷すべき原稿11をセット
し、製版を起動させるため操作パネル上の図示しないス
タートキーを押下すると、排版工程が版胴5において同
様に実行される。版胴3が図中時計回り方向を示す矢印
a方向と反対の反時計回り方向に回転し、版胴3の外周
面に巻装されていた使用済みのマスタ2が版胴3の外周
面から漸次剥され搬送されつつ排版装置5の排版ボック
ス20内へ排出されることにより排版工程が終了する。
【0018】排版工程と並行して、原稿読取部12が作
動して原稿読み取りが行われる。この原稿読み取りに係
る詳細な構成及び動作は、例えば公知の「縮小式の原稿
読取方式」で行われるようになっており、原稿読み取り
された画像は最終的にCCD(電荷結合素子)等の光電
変換素子からなる画像センサにより光電変換される。画
像センサにより光電変換され電気信号は、図示しないア
ナログ/デジタル(A/D)変換基板に送信されること
によりデジタル画像信号に変換される。
【0019】原稿読み取り動作と並行して、デジタル信
号化された画像信号に基づき、製版装置4において製版
・給版工程が行われる。サーマルヘッド21に押し付け
られているプラテンローラ22の回転により、マスタ2
がマスタロール23から引き出され、マスタ搬送路の下
流側に搬送される。このように搬送されるマスタ2に対
して、サーマルヘッド21の主走査方向に一列に配列さ
れた多数の微小な発熱素子が、上記A/D変換基板およ
びその後の製版制御基板(図示せず)で各種処理を施さ
れて送られてくるデジタル画像信号に応じて各々選択的
に発熱し、発熱した発熱素子に接触しているマスタ2の
熱可塑性樹脂フィルムが溶融穿孔される。このようにし
て、画像情報に応じたマスタ2の位置選択的な溶融穿孔
により、画像情報が穿孔パターンとして書き込まれる。
【0020】画像情報が書き込まれて製版された製版済
みのマスタ2の先端は、送り出しローラ対24の回転に
より版胴3の外周部側へ向かって送り出され、図示の給
版位置状態にある版胴3の拡開したクランパ18へ向か
って移動する。このとき版胴3は、排版工程により使用
済みのマスタ2を既に除去されている。製版済みのマス
タ2の先端部が、一定のタイミングでクランパ18によ
りクランプされると、版胴3は図中矢印a方向に回転し
つつ外周面に製版済みのマスタ2を徐々に巻き付けてい
く。製版済みのマスタ2の後端部は、製版完了後に製版
装置4に配設されている切断手段25の作動により一定
の長さに切断されて、マスタ2が版胴3の外周面に完全
に巻装されると、いわゆる給版工程が終了する。
【0021】このようにして製版済みのマスタ2が版胴
3の外周面にそれぞれ巻装されると製版・給版工程が終
了し、印刷工程が開始される。給紙トレイ6上に積載さ
れた最上位の印刷用紙7を呼び出しコロ26に接触する
まで給紙トレイ6を図示しない周知の手段により上昇さ
せておく。呼び出しコロ26に接触している最上位の印
刷用紙7が、呼び出しコロ26の回転動作により搬送さ
れると共に、分離コロ対27により1枚の印刷用紙7だ
けがレジストローラ9に向けて給送される。このとき、
搬送された印刷用紙7の先端は、レジストローラ9のニ
ップ部直前部位に当接し、印刷用紙7は矢印cで示すシ
ート搬送方向における中央部が上方に撓んだ状態で停止
している。
【0022】版胴3は、印刷動作が始まると印刷の回転
速度で回転され始める。版胴3の内周側では、インク供
給ディストリビュータ(図示せず)からインク供給手段
としてのインクローラ28とドクタローラ29との間に
形成されたインク溜り30にインクが供給され、そのイ
ンクはインクローラ28とドクタローラ29とが回転す
ることによって混練され伸ばされると共に、インクロー
ラ28の外周面に均一に付着するようになる。インクの
残量は、インク検知手段(例えば特開平5−22924
3号公報の図2参照)によって検知され、インクが少な
くなったときには上記インク供給ディストリビュータか
ら補給される。こうして版胴3の回転方向と同一方向
に、かつ、版胴3の回転速度と同期して回転しながら内
周面に転接するインクローラ28により、インクが版胴
3の内周側に供給される。
【0023】印圧装置10は、インクローラ28、プレ
スローラ31、図示しないプレスローラブラケット、図
示しないバネからなるプレスローラテンションおよび図
示しないプレスローラカムによって主に構成されてい
る。プレスローラ31は、静電レジストローラ9によっ
て所定のタイミングで給送されてきた印刷用紙7を版胴
3に押し付けて印刷画像を印刷用紙7上に形成する押圧
手段としての機能を有する。プレスローラ31は、プレ
スローラブラケットの一方の揺動端において回転自在に
支持されていて、プレスローラテンションおよびプレス
ローラカムからなる周知の機構により版胴3の外周面に
接離自在に設けられている。
【0024】印刷用紙7が、レジストローラ9により版
胴3の回転と同期した所定のタイミングで版胴3と、プ
レスローラ31との間すなわち画像形成部としての印刷
部32に給送されてくると、これに同期して版胴3の外
周面側方に離間していたプレスローラ31が揺動される
ことにより、版胴3の外周面に巻装されている製版済み
のマスタ2に押し付けられる。これにより、版胴3の多
孔部から滲み出たインクの粘性による付着力によって、
製版済みのマスタ2が版胴3の外周面上に密着すると同
時に、さらに製版済みのマスタ2の穿孔パターン部から
インクが滲み出し、この滲み出たインクが印刷用紙7の
表面に転移されて、所望の印刷画像が形成される。
【0025】印刷画像が形成された印刷用紙7は、その
先端が排紙部15近傍の所までくると、エアナイフ13
及び排紙爪14によって版胴3から分離・剥離される。
分離・剥離された印刷済みの印刷用紙7は、排紙部15
によって搬送され、排紙台16に向けて飛翔する。この
ようにしていわゆる「版付け」、あるいは「試し刷り」
が終了する。次に、操作パネル上の図示しないテンキー
で印刷枚数を設定し、再度スタートキーを押下すると上
記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷および排紙の各
工程が設定した印刷枚数分繰り返して行なわれ、孔版印
刷の全工程が終了する。
【0026】図2に本発明を適用した給紙装置を示す。
給紙装置8は、印刷用紙7を積載する給紙トレイ6(図
1)と、給紙トレイ6上の最上位の印刷用紙7をシート
搬送方向cに送り出す呼出しコロ26と、呼出しコロ2
6によって送り出された印刷用紙7を一枚だけ、さらに
シート搬送方向cに搬送する分離コロ対27と、分離コ
ロ対27によって給送されてきた印刷用紙7を所定のタ
イミングで印刷部32に搬送するレジストローラ9と、
分離コロ対27とレジストローラ9との間に設けられた
緩衝手段41と、シート搬送方向cに関し緩衝手段41
の上流側に設けられ印刷用紙7の下面を案内するガイド
部材としての上流側下ガイド板42と、シート搬送方向
cに関し緩衝手段41の下流側に設けられ印刷用紙7の
下面を案内するガイド部材としての下流側下ガイド板4
3と、下流側下ガイド板に対向し、緩衝手段41の上方
に延在する上ガイド板44とを有している。
【0027】分離コロ対27は、上側コロ27aと下側
コロ27bとを有しており、上側コロ27aと印刷用紙
7との摩擦係数、印刷用紙7相互間の摩擦係数、下側コ
ロ27bと印刷用紙7との摩擦係数をそれぞれμ1、μ
2、μ3とすると、μ1>μ3>μ2の関係が成立する
ように、コロ27a、b表面の摩擦が調節されており、
呼出しコロ26によって2枚以上の印刷用紙7が送り出
されても、最上位の印刷用紙7のみを分離してレジスト
ローラ9に向けて搬送するようになっている。下側コロ
27bは、上流側下ガイド板42に設けられた切欠き4
2aから露出して上側コロ27aに対向している。
【0028】レジストローラ9は、上側ローラ9a、下
側ローラ9bとを有しており、それぞれ、上ガイド板4
4、下流側下ガイド板43に形成された切欠き44a、
43aから露出して互いに対向している。上流側下ガイ
ド板42の上面42b、分離コロ対27の対向部27
c、下流側下ガイド板43と上ガイド板44との対向領
域、レジストローラ9の対向部9cにより、搬送路45
が形成されている。
【0029】緩衝手段41は、搬送路45下方に位置し
ており、スポンジからなる弾性体46と、弾性体46を
搬送路45側から覆う、金属板からなる被覆部材47と
を有している。上流側下ガイド板42の搬送方向cにお
ける上流側端部、下流側端部はそれぞれ下方に折曲さ
れ、上流側折曲部42c、下流側折曲部42dをなして
いる。
【0030】図3に示すように、被覆部材47の搬送方
向cにおける下流側端部は下方に折曲され、折曲部47
aをなしている。下流側下ガイド板43の搬送方向cに
おける上流側端部は下方に折曲されるとともにさらにそ
の先端が搬送方向cの上流側に向けてほぼ水平に折曲さ
れ、緩衝手段41を下方から支持する支持部43bをな
している。
【0031】下流側下ガイド板43、上ガイド板44
は、対向部9cが位置する部位における間隔よりも搬送
方向cにおける上流側の部分が互いに離隔するように拡
開して、搬送路45の一部をなす拡開部53を形成して
おり、この拡開部53は、印刷用紙7の先端がレジスト
ローラ9に係合したのち、搬送方向cにおけるレジスト
ローラ9の上流側において、上方に印刷用紙7のたわみ
を許容するようになっている。
【0032】図3には一端のみ示すが、被覆部材47は
その側縁に弾性体46を側方から覆う耳部47bを有
し、下流側折曲部42dはその側縁に耳部47bを覆う
ように設けられた耳部42eを有している。耳部42e
のほぼ中心部には孔42fが設けられ、耳部42eにも
孔42fに対応する部位に図示しない孔が設けられてい
る。段ネジ48が孔42fを介して耳部47bに固定さ
れ、段ネジ48を中心に、被覆部材47が、搬送路45
から起伏する方向に搖動可能になっている。
【0033】被覆部材47の、搬送路45に面する当接
部47cは、シート搬送方向cに関し上に凸の緩やかな
曲面をなしており、またその表面の摩擦が小さくなるよ
うに加工され印刷用紙の搬送が良好に行われるようにな
っている。当接部47cには複数の凹部49が形成され
ている。凹部49は、円錐面をなす周縁49aと、弾性
体を露出する、凹部49の底部に設けられた孔49bと
を有している。凹部49は、その周縁49aが円錐面を
なすように当接部47c側からプレス加工によって凹陥
部を形成したのち、底部を切除して孔49bを形成する
ことによって設ける。このようにして凹部49を形成す
ることにより、被覆部材47が軽量化されるとともに、
凹部49にバリがないこと及びその周縁49aが円錐面
をなすことにより、印刷用紙7の搬送が良好に行われ
る。
【0034】図4に示すように、緩衝手段41と上流側
下ガイド板42との間には、両者のうち搬送方向cにお
ける下流側に位置する緩衝手段41が印刷用紙7の搬送
の妨げとならないよう、両者のうち搬送方向cにおける
上流側に位置する上流側下ガイド板42の方がh1だけ
高くなった段差50を、また、緩衝手段41と下流側下
ガイド板43との間には、両者のうち搬送方向cにおけ
る下流側に位置する下流側下ガイド板43が印刷用紙7
の搬送の妨げとならないよう、両者のうち搬送方向cに
おける上流側に位置する緩衝手段41の方がh2だけ高
くなった段差51を設けている。h1、h2の高さは、
印刷用紙7の厚さ、腰の強さ等を考慮して適宜決定され
る。
【0035】給紙装置に関し、本実施例は以上のような
構成であるから、呼出しコロ26によって送り出された
給紙トレイ6上の印刷用紙7は、これが複数枚であって
も分離コロ対27によって一枚のみがレジストローラ9
に向けて給送される。印刷用紙7の先端は、上流側下ガ
イド板42、被覆部材47、下流側下ガイド板43を経
て停止しているレジストローラ9に当接する。この際、
段差50、51が設けられているので、印刷用紙7が上
流側下ガイド板42と被覆部材47との間、被覆部材4
7と下流側下ガイド板43との間で引っ掛かることはな
く、また、当接部47cはその表面が滑らかであって凹
部49の周縁49aは円錐面をなすので、印刷用紙7は
レジストローラ9に向けて良好に搬送される。
【0036】印刷用紙7の先端がレジストローラ9に当
接した後も分離コロ対27は印刷用紙7をシート搬送方
向cへ送り続けるので、印刷用紙7は同方向cにおける
中央部が図2に示すように拡開部53内において上方に
たわんだ状態となる。印刷用紙7は大きくたわんでも、
上ガイド板44による規制作用により、搬送路45外に
飛び出すことはない。レジストローラ9は、版胴3の回
転に同期した所定のタイミングで回転を開始し、印刷用
紙7を印刷部32に給送する。レジストローラ9の回転
速度は版胴3の回転速度に合わせた比較的大きい速度で
あり、したがって印刷用紙7のたわみは急速に解消さ
れ、瞬間的に伸ばされる。
【0037】この際、印刷用紙7は、被覆部材47に当
接し、被覆部材47は弾性体47の弾性力により弾性的
に搬送路45から遠ざかる方向、言い替えると、たわみ
が形成されていた方向とは反対の方向に搖動、変位し、
印刷用紙7が伸びる際の衝撃を吸収し、印刷用紙7自体
が衝撃音を発することを抑制する。また、被覆部材47
は凹部49を形成したことにより、軽量化されているか
ら印刷用紙7の当接に対する応答性が向上されている
上、当接面積が減少しているので、当接による衝撃音が
減少している。さらに、孔49bを形成することにより
弾性体47が露出しており、弾性体47はスポンジ製で
あるから、弾性体47により衝撃音が吸収され、騒音が
減じられている。このように、緩衝手段41により印刷
用紙7が伸びる際に発生する衝撃音は大幅に抑制されて
いる。
【0038】レジストローラ9は、印刷用紙7の先端が
印刷部32に進入し、版胴3とプレスローラ31とによ
って挟み付けられると、上側ローラ9aが搬送路45の
上方に退避するため、版胴3の回転により生ずる印刷用
紙7の搬送力の負荷となることがない。
【0039】図5に給紙装置の別の実施例を示す。本実
施例に関しては、上述の実施例と異なる部分についての
み説明し、上述の実施例と同様の構成には同じ符号を付
するに留める。図5に示すように、緩衝手段55は弾性
体としてのスプリング52と被覆部材53とを有してい
る。スプリング52は支持部43bによって支持されて
おり、被覆部材53に対しその裏面から当接して被覆部
材53を搬送路45に進入する方向、言い替えると上方
に付勢している。被覆部材53のシート搬送方向cにお
ける下流側端部は下方に折曲され折曲部53aをなして
おり、折曲部53aの先端はシート搬送方向cの下流側
に向けてほぼ水平方向に折り返され折り返し部53bが
形成されており、折り返し部53bは支持部43bに形
成された孔43dに進入している。被覆部材53のシー
ト搬送方向上流側端部は軸54に係合しており、被覆部
材53は軸54を中心として搬送路45から起伏する方
向に搖動可能とされている。被覆部材53には、上述の
実施例と同様、凹部49が形成されている。
【0040】本実施例はこのような構成であるから、通
常の状態において、被覆部材53は折り返し部53が孔
43dの上縁に係合しており、レジストローラ9の回転
により印刷用紙7のたわみが解消される際に印刷用紙7
が被覆部材53に当接すると、スプリング52の弾性力
により被覆部材53が上述の実施例と同様に変位し、衝
撃音を減じるようになっている。
【0041】以上実施例を説明したが、孔版印刷装置1
を構成する上記各装置等の構成およびその配置状態は、
あくまでもその一例を示したものであり、他の周知の装
置および種々の配置状態をもって構成してもよい。例え
ば、孔版印刷装置1は、上記したような感熱デジタル製
版一体型孔版印刷装置を構成するものに限らず、例えば
装置本体と別体に配設された製版給版装置あるいは排版
装置によってマスタを製版し給版したり、あるいは排版
したりしてもよく、製版装置4および排版装置5を上記
装置本体に必ずしも具備していなくてもよい。また、製
版するためのデータは、上記したように原稿読取装置で
読み取ったデータでも、あるいはコンピュータ等で作成
されたデータであってもよい。
【0042】また、版胴の数が2つ以上の複胴式として
フルカラー印刷を含む多色印刷を行うこともできるし、
押圧手段としては、本実施例ではプレスローラを用いた
ものを示したが、例えば特開平9−104158号号公
報に記載の圧胴を用いても良い。給紙装置を具備する画
像形成装置としては、孔版印刷装置に限らず、周知のプ
リンター、複写機、ファクシミリ等が挙げられる。シー
トとしては、通常の用紙のほか、OHPシート、厚紙、
封筒等を用いることができる。
【0043】被覆部材は、シートの搬送の抵抗にならな
いものであれば、網状のもの、線状のものであってもよ
いし、弾性体の代わりに被覆部材自体が弾性を有するも
のであってもよい。凹部は1つであってもよいし、必ず
しも必要ではない。凹部には必ずしも孔を設ける必要は
ない。孔を有する凹部と孔を有しない凹部を混在して設
けてもよい。孔を設ける場合はパンチ加工で打ち抜きに
より形成してもよい。凹部の周縁を円錐面にするには、
ドリル等による面取りで行ってもよい。周縁は必ずしも
円錐面とする必要はない。弾性体のみで衝撃を緩和でき
る場合には、被覆部材は必ずしも必要でない。上流側ガ
イド部材及び/又は下流側ガイド部材がない場合は、当
然のことながらそれに対応する段差を形成することはで
きない。緩衝手段の配置位置は、搬送路に関し、シート
のたわみが形成される側と反対側であればよいのであっ
て、シートのたわみが下方に形成される構成の場合は、
搬送路の下側でなく、上側に設けてもよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、画像形成
部にシートを所定のタイミングで搬送するレジストロー
ラを有し、シートの先端が上記レジストローラに係合し
たのち、上記レジストローラの上流側の搬送路にシート
のたわみが形成される給紙装置において、たわんだシー
トが上記レジストローラにより画像形成部に送られる際
にシートに当接する緩衝手段を上記搬送路に有するの
で、緩衝手段によりレジストローラによりシートのたわ
みが伸びる際に発生する騒音を低減できる給紙装置を提
供することができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の給紙装置において、上記緩衝手段は、弾性体を有す
るので、弾性体によりレジストローラによりシートのた
わみが伸びる際に発生する騒音をより低減でき、特に、
吸音性のある素材で弾性体を構成すれば、大幅に騒音を
低減できる給紙装置を提供することができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の給紙装置において、上記緩衝手段は、上記弾性体を
上記搬送路側から覆う被覆部材を有するので、緩衝手段
のうちシートに当接する部分の形状を比較的容易に設定
できる給紙装置を提供することができる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の給紙装置において、上記被覆部材は、上記搬送路か
ら起伏する方向に揺動可能であるので、シートが当接す
る際に被覆部材が搖動するから、騒音の発生をさらに低
減できる給紙装置を提供することができる。
【0048】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は4記載の給紙装置において、上記被覆部材が凹部を有
するので、シートへの当接面積を減じてシートが当接す
る際に発生する衝撃音を減じることができるとともに、
被覆部材を軽量化してシートの当接の際の応答性を向上
することができ、また被覆部材の軽量化により弾性体の
弾性係数を小さく、すなわち柔らかくすることができる
から、シートが被覆部材に当接する際の衝撃音をさらに
また低減できる給紙装置を提供することができる。
【0049】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の給紙装置において、上記凹部は、その周縁が円錐面
をなすので、シート搬送時にシートが凹部に引っ掛かる
ことがないから搬送不良を生じることを防止でき、紙詰
まりを防止できる給紙装置を提供することができる。
【0050】請求項7記載の発明によれば、請求項3又
は4記載の給紙装置において、上記被覆部材が上記弾性
体を露出する孔を有するので、シートへの当接面積を減
じてシートが当接する際に発生する衝撃音を減じること
ができるとともに、被覆部材を軽量化してシートの当接
の際の応答性を向上することができ、また被覆部材の軽
量化により弾性体の弾性係数を小さく、すなわち柔らか
くすることができるから、シートが被覆部材に当接する
際の衝撃音をさらにまた低減でき、特に、吸音性のある
素材で弾性体を構成すれば、大幅に騒音を低減できる給
紙装置を提供することができる。
【0051】請求項8記載の発明によれば、請求項5又
は6記載の給紙装置において、上記被覆部材が上記弾性
体を露出する孔を有するので、シートへの当接面積をさ
らに減じてシートが当接する際に発生する衝撃音をさら
に減じることができるとともに、被覆部材を軽量化して
シートの当接の際の応答性をさらに向上することがで
き、また被覆部材のさらなる軽量化により弾性体の弾性
係数をより小さく、すなわちより柔らかくすることがで
きるから、シートが被覆部材に当接する際の衝撃音をさ
らにまた低減でき、特に、吸音性のある素材で弾性体を
構成すれば、より大幅に騒音を低減できる給紙装置を提
供することができる。
【0052】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の給紙装置において、上記孔を、上記凹部の底部に設
けたので、被覆部材をさらに軽量化することができ、シ
ートの当接の際の応答性をより向上することができ、ま
た被覆部材のさらなる軽量化により弾性体の弾性係数を
さらに小さく、すなわちさらに柔らかくすることができ
るから、シートが被覆部材に当接する際の衝撃音をさら
にまた低減でき、特に、吸音性のある素材で弾性体を構
成すれば、さらに大幅に騒音を低減できる給紙装置を提
供することができる。
【0053】請求項10記載の発明によれば、請求項1
ないし9の何れか1つに記載の給紙装置において、上記
緩衝手段に関し上記方向の上流側及び/又は下流側にシ
ートのガイド部材を有し、上記緩衝手段と上記ガイド部
材との間に、この緩衝手段及び/又はガイド部材がシー
トの搬送の妨げにならない向きの段差を設けたので、シ
ート搬送時にシートがガイド部材と緩衝手段との間で引
っ掛かることがないから搬送不良を生じることを防止で
き、紙詰まりを防止できる給紙装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された給紙装置及びこれを有する
画像形成装置としての孔版印刷装置の概要を示す図であ
る。
【図2】図1に示した給紙装置の詳細を示す概略側視図
である。
【図3】図1に示した緩衝手段の詳細を示す斜視図であ
る。
【図4】段差の詳細を示す断面図である。
【図5】緩衝手段の別の構成例を示す概略側視図であ
る。
【符号の説明】
7 シート 8 給紙装置 9 レジストローラ 32 画像形成部 41、55 緩衝手段 46、52 弾性体 47、53 被覆部材 49 凹部 49a 周縁 49b 孔 50、51 段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F101 FA03 FB01 FC05 FD01 FD04 LA02 LA05 LA07 LB03 3F343 FA02 FB02 FB03 FB05 FC28 GA01 GB01 GC01 GD01 HA14 KA02 KA11 KB06 LB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成部にシートを所定のタイミングで
    搬送するレジストローラを有し、シートの先端が上記レ
    ジストローラに係合したのち、上記レジストローラの上
    流側の搬送路にシートのたわみが形成される給紙装置に
    おいて、たわんだシートが上記レジストローラにより画
    像形成部に送られる際にシートに当接する緩衝手段を上
    記搬送路に有することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の給紙装置において、上記緩
    衝手段は、弾性体を有することを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の給紙装置において、上記緩
    衝手段は、上記弾性体を上記搬送路側から覆う被覆部材
    を有することを特徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の給紙装置において、上記被
    覆部材は、上記搬送路から起伏する方向に揺動可能であ
    ることを特徴とする給紙装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載の給紙装置において、
    上記被覆部材が凹部を有することを特徴とする給紙装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の給紙装置において、上記凹
    部は、その周縁が円錐面をなすことを特徴とする給紙装
    置。
  7. 【請求項7】請求項3又は4記載の給紙装置において、
    上記被覆部材が上記弾性体を露出する孔を有することを
    特徴とする給紙装置。
  8. 【請求項8】請求項5又は6記載の給紙装置において、
    上記被覆部材が上記弾性体を露出する孔を有することを
    特徴とする給紙装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の給紙装置において、上記孔
    を、上記凹部の底部に設けたことを特徴とする給紙装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9の何れか1つに記載の
    給紙装置において、上記緩衝手段に関し上記方向の上流
    側及び/又は下流側にシートのガイド部材を有し、上記
    緩衝手段と上記ガイド部材との間に、この緩衝手段及び
    /又はガイド部材がシートの搬送の妨げにならない向き
    の段差を設けたことを特徴とする給紙装置。
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