JPH11188832A - 感熱孔版製版装置 - Google Patents

感熱孔版製版装置

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JPH11188832A
JPH11188832A JP35896297A JP35896297A JPH11188832A JP H11188832 A JPH11188832 A JP H11188832A JP 35896297 A JP35896297 A JP 35896297A JP 35896297 A JP35896297 A JP 35896297A JP H11188832 A JPH11188832 A JP H11188832A
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humidity
master
platen
thermal head
temperature
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JP35896297A
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Hideyuki Kagawa
英之 香川
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の温度や湿度が変化しても画像の寸法を
一定にする。 【解決手段】 プラテン30とサーマルヘッド32との
間でマスタ27に製版する場合に、温度センサ38によ
り検知した周囲の温度や湿度センサ39により検知した
周囲の湿度を基に、プラテン30や搬送ローラ31の回
転速度を制御することにより、マスタ27の搬送速度を
調整し、これにより、周囲の温度や湿度がが変化しても
画像の寸法を一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置の版
胴に巻き付けるマスタを製版する感熱孔版製版装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺状のマスタをサーマルヘッド
とプラテンとで挾持し、このプラテン及び搬送ローラを
一定の回転速度で回転させることによりマスタを副走査
方向(マスタの長手方向)に搬送しながら印刷すべき画
像データに基づいてサーマルヘッドの抵抗発熱素子に電
圧を印加することにより、マスタを製版するようにした
感熱孔版製版装置がある。
【0003】一般に、マスタは和紙、麻、化学繊維或い
はそれらを合成した多孔質のシートをベースとし、この
ベースの一面にポリエステル等のプラスチックフィルム
をラミネートした構成となっている。また、ベースを用
いずにプラスチックフィルムのみで構成したマスタもあ
る。このようなマスタはサーマルヘッドの熱の影響によ
り搬送過程でしわが発生し、また、プラテンや他の搬送
ローラの表面の弾性層の熱膨張、熱収縮により画像寸法
が変わることがある。
【0004】このため、特開平8−90747号公報に
記載されているように、サーマルヘッドが有する多数の
抵抗発熱素子のうち、実際に通電される抵抗発熱素子の
割合を検知し、その検知結果によりプラテンの回転速度
を制御することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、実際に
通電される抵抗発熱素子の割合は温度変化として表れる
ので、その検知結果によりプラテンの回転速度(マスタ
の送り速度)を制御することにより、マスタにしわがよ
ることや、画像寸法が変化することは改善される。
【0006】しかし、通電される抵抗発熱素子の割合に
応じてマスタの送り速度を調整しても、気候の変化やサ
ーマルヘッドの駆動時間により周囲の温度が変化する
と、プラテンや搬送ローラは表面がゴム等の弾性材によ
り形成されているため径が変化してしまう。さらに、湿
度が変化するとマスタのベースの摩擦係数が変わってし
まう。これにより、結果的にマスタの送り速度の変化が
大きくなり、印刷後の画像寸法が原画の寸法に対して変
化する。例えば、温度が23℃で湿度が65%のときの
画像の大きさが100mm四方であるとすると、その画
像の一辺の長さは、温度が10℃で湿度が20%の場合
は99.90mmと小さくなり、温度が30℃で湿度が
90%の場合は100.10mmと大きくなることが実
験の結果により確認されている。
【0007】しかも、湿度が高いとマスタに穿孔する孔
の径が大きくなり、滲み出すインキの量が多くなるた
め、画像に影響を与えるだけでなく、印刷物を排紙トレ
イに積載した場合に、先に排紙した印刷物と後から排紙
した印刷物との間で余分なインキが付着する原因にな
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転することにより製版用の長尺状のマスタを搬送する
搬送部材と、前記マスタの搬送経路を間にして対向配置
されたサーマルヘッド及びプラテンと、周囲の温度を検
知する温度センサと、この温度センサにより検知された
温度を基に前記搬送部材の回転速度を制御する速度制御
手段とを備える。
【0009】したがって、サーマルヘッドが発する熱を
含む現時点の温度に基づいて搬送部材の回転速度を調整
し、マスタの搬送速度を調整することが可能となる。
【0010】請求項2記載の発明は、回転することによ
り製版用の長尺状のマスタを搬送する搬送部材と、前記
マスタの搬送経路を間にして対向配置されたサーマルヘ
ッド及びプラテンと、周囲の湿度を検知する湿度センサ
と、この湿度センサにより検知された湿度を基に前記搬
送部材の回転速度を制御する速度制御手段とを備える。
【0011】したがって、現時点の湿度に基づいて搬送
部材の回転速度を調整しマスタの搬送速度を調整するこ
とが可能となる。
【0012】請求項3記載の発明は、回転することによ
り製版用の長尺状のマスタを搬送する搬送部材と、前記
マスタの搬送経路を間にして対向配置されたサーマルヘ
ッド及びプラテンと、周囲の温度を検知する温度センサ
と、周囲の湿度を検知する湿度センサと、前記温度セン
サにより検知された温度及び前記湿度センサにより検知
された湿度を基に前記搬送部材の回転速度を制御する速
度制御手段とを備える。
【0013】したがって、サーマルヘッドが発する熱を
含む現時点の温度及び現時点の湿度に基づいて搬送部材
の回転速度を調整し、これにより、マスタの搬送速度を
さらに好ましい値に定めることが可能となる。
【0014】請求項4記載の発明は、回転することによ
り製版用の長尺状のマスタを搬送する搬送部材と、前記
マスタの搬送経路を間にして対向配置されたサーマルヘ
ッド及びプラテンと、前記プラテンに対する前記サーマ
ルヘッドの相対的な加圧力を調整する加圧力調整機構と
を備える。
【0015】したがって、加圧力調整機構によってプラ
テンに対するサーマルヘッドの相対的な加圧力を調整
し、マスタに形成する穿孔の大きさを調整することが可
能となる。
【0016】請求項5記載の発明は、回転することによ
り製版用の長尺状のマスタを搬送する搬送部材と、前記
マスタの搬送経路を間にして対向配置されたサーマルヘ
ッド及びプラテンと、前記プラテンに対する前記サーマ
ルヘッドの相対的な加圧力を調整する加圧力調整機構
と、周囲の温度を検知する温度センサと、周囲の湿度を
検知する湿度センサと、前記温度センサにより検知され
た温度及び前記湿度センサにより検知された湿度を基に
前記加圧力調整機構の調整量を制御する加圧力調整制御
手段とを備える。
【0017】したがって、サーマルヘッドが発する熱を
含む現時点の温度及び現時点の湿度に基づいて、加圧力
調整機構の動作を制御してプラテンに対するサーマルヘ
ッドの相対的な加圧力を調整することが可能となる。こ
れにより、マスタに形成する穿孔の大きさを調整するこ
とが可能となる。
【0018】請求項6記載の発明は、回転することによ
り製版用の長尺状のマスタを搬送する搬送部材と、前記
マスタの搬送経路を間にして対向配置されたサーマルヘ
ッド及びプラテンと、前記プラテンに対する前記サーマ
ルヘッドの相対的な加圧力を調整する加圧力調整機構
と、周囲の温度を検知する温度センサと、周囲の湿度を
検知する湿度センサと、前記温度センサにより検知され
た温度及び前記湿度センサにより検知された湿度を基に
前記搬送部材の回転速度を制御する速度制御手段と、前
記温度センサにより検知された温度及び前記湿度センサ
により検知された湿度を基に前記加圧力調整機構の調整
量を制御する加圧力調整制御手段とを備える。
【0019】したがって、サーマルヘッドが発する熱を
含む現時点の温度及び現時点の湿度に基づいて、搬送部
材の回転速度を調整するとともに、加圧力調整機構の動
作を制御してプラテンに対するサーマルヘッドの相対的
な加圧力を調整することが可能となる。これにより、マ
スタの搬送速度をさらに好ましい値に定め、且つ、マス
タに形成する穿孔の大きさを調整することが可能とな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。まず、図1を参照して孔
版印刷装置Aの構成を概略的に説明する。相対向する側
板(図示せず)に両端が支持されたインキ供給パイプ1
に版胴2が回転自在に支持されている。この版胴2は内
部にインキ供給機構(図示せず)を有し、外周に形成さ
れたスクリーンからインキを滲み出させるように構成さ
れ、外周の一部には後述するマスタの端部を把持するク
ランプ3が支軸4を中心に開閉自在に設けられている。
また、版胴2の外周には、給紙される用紙Pを版胴2に
押圧するプレスローラ5と、支軸6を中心に回動自在に
支持されて版胴2から用紙Pを剥離する剥離爪7と、印
刷工程の前に版胴2に巻き付けられた使用済みのマスタ
を剥離する排版部8とが配列されている。
【0021】用紙Pは上面開口のケース9内に昇降自在
に設けられた給紙トレイ10の上に積載され、ケース9
の上方には、用紙Pの枚数に応じて制御される給紙トレ
イ10の上昇により一定の高さに維持された最上位の用
紙Pを給紙する給紙ローラ11と、用紙Pの重送を防止
する分離ローラ12とが設けられている。この分離ロー
ラ12とプレスローラ5との間には給紙通路13が設け
られ、この給紙通路13には版胴2の回転運動に同期し
て駆動される一対のレジストローラ14が配設されてい
る。
【0022】版胴2の下方には、スプリング15により
時計方向に付勢され支軸16により回動自在に支持され
た揺動レバー17が設けられている。前述したプレスロ
ーラ5はこの揺動レバー17の一端に回転自在に支持さ
れ、揺動レバー17の他端にはピン18が立設されてい
る。揺動レバー17の下部近傍には支軸19を中心に回
動するカム20が設けられている。そして、給紙された
用紙Pの先端が版胴2とプレスローラ5との間に到達し
た時点で、図1に示す状態からカム20をピン18から
離れるまで回転させ、スプリング15の付勢力で揺動レ
バー17を時計方向に回動させることにより、プレスロ
ーラ5が用紙Pを版胴2に押圧するように構成されてい
る。
【0023】さらに、プレスローラ5の下流側には、排
紙ベルト21と排紙トレイ22とが順次配列され、排紙
ベルト21の下方には版胴2とプレスローラ5とにより
送り出される用紙Pを排紙ベルト21に引きつける吸引
ファン23が設けられている。
【0024】前述した排版部8は、版胴2上の使用済み
のマスタを摘んで後方に搬送する対のベルト24,25
と、これらのベルト24により搬送されたマスタを収納
する排版ボックス26とを備えている。
【0025】ここで、版胴2に巻き付けるマスタ27に
画像データを穿孔する感熱孔版製版装置28の構成につ
いて説明する。孔版印刷装置Aの側板にはマスタ供給軸
27aに支持されたマスタ27を引き出して支えるガイ
ド板29が支持され、このガイド板29に沿って、プラ
テン30とそれぞれ対をなす搬送部材である二組の搬送
ローラ31とが側板に回転自在に支持されている。プラ
テン30と対向するサーマルヘッド32は、側板に架設
した支軸33を中心に回動するヘッドベース34に固定
されている。このヘッドベース34はスプリング(図示
せず)によりプラテン30側に付勢されているが、ヘッ
ドベース34の側方に形成された突片35が偏心カム3
6で押されたときに下方に回動し、プラテン30からサ
ーマルヘッド32を離反させるものである。また、マス
タ27を切断するカッタ37と、温度センサ38と、湿
度センサ39とがガイド板29に沿って配列されてい
る。プラテン30と搬送ローラ31とは図示しないステ
ッピングモータにより駆動されるように構成されてい
る。
【0026】マスタ27を製版する場合には、図2に示
すように偏心カム36を図示しないモータ(ステッピン
グモータ)により回転させ、この偏心カム36で突片3
5を押してヘッドベース34を下方に回動させ、サーマ
ルヘッド32をプラテン30から退避させ、両者の間に
未製版のマスタ27を通して初期状態にし、マスタ27
のセットを終了する。
【0027】この状態で、図示しない製版開始釦を押圧
すると、偏心カム36が突片35への加圧を解除するま
で回転させるようにモータが制御される。これにより、
図3に示すように、ヘッドベース34がスプリングの付
勢力により上方へ回動し、サーマルヘッド32でマスタ
27をプラテン30に加圧する。
【0028】続いて、プラテン30及び搬送ローラ31
を駆動すると同時に、図示しない画像読取部で読み取っ
た原稿の画像データに基づいてサーマルヘッド32の特
定の抵抗発熱素子に電圧を印加することにより、マスタ
27への製版が行われる。
【0029】このようにして製版されたマスタ27はカ
ッタ37により所定の長さにカットされ、搬送ローラ3
1により版胴2に向けて送り出されるが、この動作に同
期して版胴2はクランプ3がマスタ27を受け入れる位
置に待機し、マスタ27の先端がクランプ3により把持
される。したがって、版胴2を時計方向に回転させるこ
とにより製版済みのマスタ27が版胴2に巻き付けられ
る。
【0030】この後、給紙トレイ10の最上位の用紙P
を給紙ローラ11により給紙し、版胴2の回転に同期さ
せてレジストローラ14を駆動し、用紙Pの先端がプレ
スローラ5を通過した時点でカム20を回転させて揺動
レバー17を時計方向へ回動させ、版胴2上のマスタ2
7に用紙Pをプレスローラ5で押圧することにより、版
胴2内のインキがマスタ27の穿孔部分から滲み出て用
紙Pに転写される。すなわち印刷がなされる。印刷後の
用紙Pは排紙ベルト21により排紙トレイ22に排紙さ
れる。
【0031】以上のように、感熱孔版製版装置28では
マスタ27への製版を行い、製版済みのマスタ27を版
胴2に供給するが、本実施の形態における感熱孔版製版
装置28は、周囲の温度を検知する温度センサ38と、
周囲の湿度を検知する湿度センサ39と、検知された温
度及び湿度を基にプラテン30及び搬送ローラ31の回
転速度を制御する速度制御手段とを備えている。
【0032】この速度制御手段は、上記センサ38,3
9によって検知された温度及び湿度に対応する最適な駆
動パルスを記憶したテーブルをもち、検知された温度及
び湿度に対応する駆動パルスをもって図示しないステッ
ピングモータを駆動させるという一連の制御によってな
される機能である。これにより、サーマルヘッド32が
発する熱を含む現時点の温度及び湿度に左右されるマス
タ27の熱膨張、熱収縮、マスタ27の摩擦係数の変化
を考慮した速度でマスタ27を搬送させながら製版する
ことができる。これにより、時間の経過により周囲の温
度や湿度が変化しても画像の大きさを一定にすることが
できる。
【0033】この例では、検知された温度と湿度との二
つの条件に基づいてマスタ27の搬送速度を調整してい
るが、温度と湿度との何れか一方の条件でマスタ27の
搬送速度を調整しても、従来よりも画像の大きさの狂い
を防止することができる。
【0034】次に、本発明の実施の第二の形態を図4及
び図5に基づいて説明する。全体の構成については図1
により説明した部分と同一であるので、同一部分は同一
符号を用い説明も省略する。
【0035】本実施の形態における感熱孔版印刷装置2
8は、プラテン30に対するサーマルヘッド32の相対
的な加圧力を調整する加圧力調整機構を備えている。加
圧力調整機構40は、前述したように支軸33を中心に
サーマルヘッド32とともに回動するヘッドベース34
(図1ないし図3参照)と、このヘッドベース34をプ
ラテン30側に付勢するスプリングと、図4に示すよう
に偏心カム36と同軸上で一体に回転自在に支持された
回転角検知ローラ41と、駆動力をギヤ42,43を介
して回転角検知ローラ41に伝達するステッピングモー
タ44とを有する。そして、回転角検知ローラ41の長
手方向に沿って複数の透過型の光センサ45,46,4
7,48が一列に配列され、回転角検知ローラ41の回
転により順次光センサ45,46,47,48の光軸を
遮光する複数の遮光片49,50,51,52が回転角
検知ローラ41の外周に形成されている。すなわち、セ
ンサ45,46,47,48の何れかが遮光片49,5
0,51,52の何れかを検知したときの出力により、
偏心カム36の回転角が検知される。
【0036】すなわち、加圧力調整機構40は、偏心カ
ム36の回転によりプラテン30に対してヘッドベース
34をサーマルヘッド32とともに進退させる場合に、
何れの光センサ45,46,47,48からの出力であ
るかを判断することで偏心カム36の回転角を検知し、
図5に示すように、ヘッドベース34を任意の位置に固
定することにより、プラテン30に対するサーマルヘッ
ド32の加圧力を調整するように構成されている。
【0037】図5(a)は、図4における遮光片49が
光センサ45により検知されたときの偏心カム36の位
置を示しており、プラテン30に対するサーマルヘッド
32の加圧力が最強の状態である。図5(b)は、図4
における遮光片50が光センサ46により検知されたと
きの偏心カム36の位置を示しており、プラテン30に
対するサーマルヘッド32の加圧力が二番目に強い状態
である。図5(c)は、図4における遮光片51が光セ
ンサ47により検知されたときの偏心カム36の位置を
示しており、プラテン30に対するサーマルヘッド32
の加圧力が最も弱い状態である。図5(d)は、図4に
おける遮光片52が光センサ48により検知されたとき
の偏心カム36の位置を示しており、プラテン30から
サーマルヘッド32を退避させた状態である。
【0038】このように、加圧力調整機構40によって
プラテン30に対するサーマルヘッド32の加圧力を調
整することにより、マスタ27に形成する穿孔の大きさ
を調整することができる。これにより、インキの滲み出
る量を所望の値に設定することができる。これにより、
排紙トレイ22(図1参照)に印刷物を積載したとき
に、印刷物同士でのインキの付着を防止することができ
る。
【0039】次に、本発明の実施の第三の形態を図4及
び図5を参照して説明する。全体の構成については図1
により説明した部分と同一であるので、同一部分は同一
符号を用い説明も省略する。
【0040】本実施の形態における感熱孔版印刷装置2
8は、実施の第一の形態において説明した温度センサ3
8及び湿度センサ39と、検知された温度及び湿度を基
にプラテン30と搬送ローラ31との回転速度を制御す
る速度制御手段とを備えている。これらについては既に
説明した通りである。さらに、実施の第二の形態におい
て説明した加圧力調整機構40と、温度センサ38で検
知された温度及び湿度センサ39で検知された湿度を基
に加圧力調整機構40の調整量を制御する加圧力調整制
御手段とを備える。加圧力調整機構40については実施
の第二の形態で説明した通りである。
【0041】加圧力調整制御手段は、上記センサ38,
39によって検知された温度及び湿度に対応する偏心カ
ム36の最適な回転角データ(この例では検知信号を出
力させる光センサ45,46,47を指定するデータ)
を記憶したテーブルをもち、検知された温度及び湿度に
対応する回転角までステッピングモータ44で加圧力調
整機構40の偏心カム36を回転させるという一連の制
御によってなされる機能である。
【0042】本実施の形態では、サーマルヘッド32が
発する熱を含む現時点の温度及び現時点の湿度に基づい
て、プラテン30や搬送ローラ31の回転速度を調整
し、マスタ27の送り速度を調整することができる。こ
れにより、画像の寸法を一定にすることができる。さら
に、サーマルヘッド32が発する熱を含む現時点の温度
及び現時点の湿度に基づいて、加圧力調整機構40の動
作を制御してプラテン30に対するサーマルヘッド32
の加圧力を調整し、マスタ27に形成する穿孔の大きさ
を自動的に調整し、用紙に転写するインキの量を一定に
することができる。これにより、印刷物を排紙トレイ2
2に積層したときに、印刷物同士のインキの付着を防止
することができる。
【0043】なお、プラテン30に対するサーマルヘッ
ド32の相対的な加圧力を調整する加圧力調整機構40
は、サーマルヘッド32側を変位させる構造に限定され
るものではなく、プラテン30側を変位させるようにし
てもよい。また、偏心カム36の回転角を検知するため
に、偏心カム36の軸上にロータリーエンコーダを配設
してもよい。
【0044】また、プラテン30はマスタ27を搬送す
る搬送部材としての機能を兼ねているが、搬送ローラ3
1等の他の搬送部材を備えている場合には、ロール状の
プラテン30に代えて平型プラテンを用いてもよい。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、製版用のマスタ
を搬送する搬送部材と、対向配置されたサーマルヘッド
及びプラテンと、周囲の温度を検知する温度センサと、
検知された温度を基に搬送部材の回転速度を制御する速
度制御手段とを備えるので、サーマルヘッドが発する熱
を含む現時点の温度に基づいて搬送部材の回転速度を調
整し、マスタの搬送速度を調整することができる。した
がって、周囲の温度が変化しても画像の寸法を一定にす
ることができる。
【0046】請求項2記載の発明は、製版用のマスタを
搬送する搬送部材と、対向配置されたサーマルヘッド及
びプラテンと、周囲の湿度を検知する湿度センサと、検
知された湿度を基に搬送部材の回転速度を制御する速度
制御手段とを備えるので、現時点の湿度に基づいて搬送
部材の回転速度を調整し、マスタの搬送速度を調整する
ことができる。したがって、周囲の湿度が変化しても画
像の寸法を一定にすることができる。
【0047】請求項3記載の発明は、製版用のマスタを
搬送する搬送部材と、対向配置されたサーマルヘッド及
びプラテンと、周囲の温度を検知する温度センサと、周
囲の湿度を検知する湿度センサと、検知された温度及び
前記湿度センサにより検知された湿度を基に搬送部材の
回転速度を制御する速度制御手段とを備えるので、サー
マルヘッドが発する熱を含む現時点の温度及び現時点の
湿度に基づいて搬送部材の回転速度を調整し、これによ
り、マスタの搬送速度をさらに好ましい値に定めること
ができる。したがって、周囲の温度及び湿度が変化して
も画像の寸法変化をさらに効果的に防止することができ
る。
【0048】請求項4記載の発明は、製版用のマスタを
搬送する搬送部材と、対向配置されたサーマルヘッド及
びプラテンと、プラテンに対するサーマルヘッドの相対
的な加圧力を調整する加圧力調整機構とを備えるので、
加圧力調整機構によってプラテンに対するサーマルヘッ
ドの相対的な加圧力を調整し、マスタに形成する穿孔の
大きさを調整することができる。したがって、用紙に転
写するインキの量を一定にし、排紙トレイ上に積載され
る印刷物同士のインキの付着を防止することができる。
【0049】請求項5記載の発明は、製版用のマスタを
搬送する搬送部材と、対向配置されたサーマルヘッド及
びプラテンと、プラテンに対するサーマルヘッドの相対
的な加圧力を調整する加圧力調整機構と、周囲の温度を
検知する温度センサと、周囲の湿度を検知する湿度セン
サと、検知された温度及び湿度を基に加圧力調整機構の
調整量を制御する加圧力調整制御手段とを備えるので、
サーマルヘッドが発する熱を含む現時点の温度及び現時
点の湿度に基づいて、サーマルヘッドが発する熱を含む
現時点の温度及び現時点の湿度に基づいて、加圧力調整
機構の動作を制御してプラテンに対するサーマルヘッド
の加圧力を調整し、マスタに形成する穿孔の大きさを自
動的に調整し、用紙に転写するインキの量を一定にする
ことができる。これにより、印刷物を排紙トレイに積層
したときに、印刷物同士のインキの付着を防止すること
ができる。
【0050】請求項6記載の発明は、製版用のマスタを
搬送する搬送部材と、対向配置されたサーマルヘッド及
びプラテンと、プラテンに対するサーマルヘッドの相対
的な加圧力を調整する加圧力調整機構と、周囲の温度を
検知する温度センサと、周囲の湿度を検知する湿度セン
サと、検出された温度及び湿度を基に搬送部材の回転速
度を制御する速度制御手段と、検知された温度及び湿度
を基に加圧力調整機構の調整量を制御する加圧力調整制
御手段とを備えるので、サーマルヘッドが発する熱を含
む現時点の温度及び現時点の湿度に基づいて、プラテン
や搬送ローラの回転速度を調整し、マスタの送り速度を
調整することができる。これにより、画像の寸法を一定
にすることができる。さらに、サーマルヘッドが発する
熱を含む現時点の温度及び現時点の湿度に基づいて、加
圧力調整機構の動作を制御してプラテンに対するサーマ
ルヘッドの加圧力を調整し、マスタに形成する穿孔の大
きさを自動的に調整し、用紙に転写するインキの量を一
定にすることができる。これにより、印刷物を排紙トレ
イに積層したときに、印刷物同士のインキの付着を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一ないし第三の形態における
全体の概略構成を示す縦断正面図である。
【図2】マスタをセットする状態の感熱孔版製版装置の
正面図である。
【図3】マスタをセットした状態の感熱孔版製版装置の
正面図である。
【図4】本発明の実施の第二及び第三の形態における加
圧力調整機構の構成の一部を示す斜視図である。
【図5】加圧力調整機構の動作を示す正面図である。
【符号の説明】
27 マスタ 30 プラテン、搬送部材 31 搬送部材 32 サーマルヘッド 38 温度センサ 39 湿度センサ 40 加圧力調整機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転することにより製版用の長尺状のマ
    スタを搬送する搬送部材と、前記マスタの搬送経路を間
    にして対向配置されたサーマルヘッド及びプラテンと、
    周囲の温度を検知する温度センサと、この温度センサに
    より検知された温度を基に前記搬送部材の回転速度を制
    御する速度制御手段とを備える感熱孔版製版装置。
  2. 【請求項2】 回転することにより製版用の長尺状のマ
    スタを搬送する搬送部材と、前記マスタの搬送経路を間
    にして対向配置されたサーマルヘッド及びプラテンと、
    周囲の湿度を検知する湿度センサと、この湿度センサに
    より検知された湿度を基に前記搬送部材の回転速度を制
    御する速度制御手段とを備える感熱孔版製版装置。
  3. 【請求項3】 回転することにより製版用の長尺状のマ
    スタを搬送する搬送部材と、前記マスタの搬送経路を間
    にして対向配置されたサーマルヘッド及びプラテンと、
    周囲の温度を検知する温度センサと、周囲の湿度を検知
    する湿度センサと、前記温度センサにより検知された温
    度及び前記湿度センサにより検知された湿度を基に前記
    搬送部材の回転速度を制御する速度制御手段とを備える
    感熱孔版製版装置。
  4. 【請求項4】 回転することにより製版用の長尺状のマ
    スタを搬送する搬送部材と、前記マスタの搬送経路を間
    にして対向配置されたサーマルヘッド及びプラテンと、
    前記プラテンに対する前記サーマルヘッドの相対的な加
    圧力を調整する加圧力調整機構とを備える感熱孔版製版
    装置。
  5. 【請求項5】 回転することにより製版用の長尺状のマ
    スタを搬送する搬送部材と、前記マスタの搬送経路を間
    にして対向配置されたサーマルヘッド及びプラテンと、
    前記プラテンに対する前記サーマルヘッドの相対的な加
    圧力を調整する加圧力調整機構と、周囲の温度を検知す
    る温度センサと、周囲の湿度を検知する湿度センサと、
    前記温度センサにより検知された温度及び前記湿度セン
    サにより検知された湿度を基に前記加圧力調整機構の調
    整量を制御する加圧力調整制御手段とを備える感熱孔版
    製版装置。
  6. 【請求項6】 回転することにより製版用の長尺状のマ
    スタを搬送する搬送部材と、前記マスタの搬送経路を間
    にして対向配置されたサーマルヘッド及びプラテンと、
    前記プラテンに対する前記サーマルヘッドの相対的な加
    圧力を調整する加圧力調整機構と、周囲の温度を検知す
    る温度センサと、周囲の湿度を検知する湿度センサと、
    前記温度センサにより検知された温度及び前記湿度セン
    サにより検知された湿度を基に前記搬送部材の回転速度
    を制御する速度制御手段と、前記温度センサにより検知
    された温度及び前記湿度センサにより検知された湿度を
    基に前記加圧力調整機構の調整量を制御する加圧力調整
    制御手段とを備える感熱孔版製版装置。
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