JP4449940B2 - 車両用二電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、一方の電源が発電機により構成される変則的な車両用二電源システムに関する。
従来から、エンジンとトルク授受可能に連結された発電電動機と、前記発電電動機に電力授受可能に接続される高圧蓄電装置と、低圧電気負荷に給電する低圧蓄電装置と、前記両蓄電装置を双方向電力授受可能に接続するDC−DCコンバータと、を備える二電源系を有するハイブリッド自動車の駆動装置において、前記発電電動機による前記エンジンの始動時に前記DC−DCコンバータを駆動して前記低圧蓄電装置から前記高圧蓄電装置に送電を行わせる制御装置を有することを特徴とする二電源系を有するハイブリッド自動車の駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−176704号公報
ところで、通常的な車両用二電源システムでは、上述の従来技術のように、2つの電源として蓄電装置(いわゆるバッテリ)をDC−DCコンバータの両側に配置している。かかる構成では、DC−DCコンバータの故障時にも、それぞれのバッテリにより負荷の作動が保証されるので、信頼性が高いが、その反面、高価なシステムとなる。また、車両用二電源システムは、1つのバッテリを搭載するシステムに比べて、バッテリの搭載スペースが余計に必要とするので、搭載スペースが乏しい小型車に適用するのは現実性に乏しかった。
そこで、本発明は、二電源システムの信頼性を損なうことなく、比較的低コストで構成することが可能な車両用二電源システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、発明は、DC/DCコンバータを介して接続される第1電源と第2電源を備える車両用二電源システムにおいて、
前記第1電源は、エンジンの回転出力を利用して発電する発電機からなり、
前記第2電源は、バッテリからなり、
前記DC/DCコンバータの発電機側に低圧系の負荷を接続し、前記DC/DCコンバータのバッテリ側に高圧系の負荷を接続することを特徴とし、
エンジンの停止状態において、前記発電機側にある負荷への電力供給は、前記バッテリの電力により賄われ、
前記DC/DCコンバータは、発電機側からバッテリ側への一方向で動作する昇圧型のコンバータであり、
前記バッテリと、前記DC/DCコンバータを介して発電機側にある低圧系の負荷とが、前記DC/DCコンバータを介さずに暗電流供給線で接続されていることを特徴とする。これにより、実質的に1つのバッテリにより二電源システムを構成することができる。更に、発電機やDC/DCコンバータに過剰なスペックを付与する必要がなくなり、また、短期大電力負荷の作動に伴い生じうる他の負荷への影響を低減することができる。更に、暗電流のある負荷が発電機側に存在しても、当該負荷への電力供給を簡易な構成で確保することができる。
発明に係る車両用二電源システムにおいて、
前記暗電流供給線には、前記DC/DCコンバータによりも小型な暗電流用DC/DCコンバータが設けられてもよい。これにより、暗電流のある負荷が発電機側に複数存在しても、複数の負荷への電力供給を効率的に確保することができる。また、負荷の電力消費特性に応じて発電機側とバッテリ側に各負荷を振り分けることができる。
また、前記バッテリは、前記高圧系の負荷が接続される高電圧端子と、低電圧端子を備え、前記暗電流供給線は、前記低電圧端子と前記低圧系の負荷の間に設けられてもよい。
また、前記暗電流供給線は、エンジンが停止状態にあるときに作動が必要な低圧系の負荷のみに接続されてもよい。
本発明によれば、二電源システムの信頼性を損なうことなく、比較的低コストで構成することが可能な車両用二電源システムが得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の幾つかの実施例に分けて説明を行う。
図1は、本発明による実施例1に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。
実施例1に係る車両用電源システム10Aは、DC/DCコンバータ80Aと、バッテリ40及びオルタネータ34とを備える。バッテリ40及びオルタネータ34は、DC/DCコンバータ80Aを介して接続される。本例のDC/DCコンバータ80Aの出力側には、バッテリ40と共に高圧系負荷30Aが接続され、DC/DCコンバータ80Aの入力側には、オルタネータ34と共に低圧系負荷32Aが接続されている。
バッテリ40は、例えば42Vの定格電圧の高圧系電源である。バッテリ40は、鉛バッテリ、リチウムイオンバッテリや電気2重層キャパシタ等の容量性負荷から構成されてもよい。
DC/DCコンバータ80Aは、図1に示すように、昇圧型のDC/DCコンバータであり、本例では、14Vから42Vへの直流電圧変換を行う。DC/DCコンバータ80Aのスイッチング素子に対するスイッチング制御は、制御装置50A(図2参照)により実現される。尚、DC/DCコンバータ80Aは、14Vから42Vへの昇圧が可能なものであれば、絶縁型や非絶縁型、フェーズ数、使用するスイッチング素子等は任意であり、如何なる構成のコンバータであってもよい。
高圧系負荷30Aは、42V系の負荷であり、42Vで動作してエンジンを始動させるスターター31を含む。また、高圧系負荷30Aは、その他、動作時に一時的に大電流が流れる負荷を含み、例えば、ブロアモータ、デフォッガ、ブレーキアクチュエータ、パワーステアリング装置(アシストモータ)等を含む。また、高圧系負荷30Aは、動作時に一時的に大電流が流れない負荷以外にも、盗難防止のためのセキュリティシステムのような、エンジン始動前又はエンジン停止後に動作しうる負荷を含む。かかる負荷は、42Vから14Vに電圧変換する回路等を内部に有してよい。
低圧系負荷32Aは、14V系の負荷(高圧系負荷30A以外の負荷)であり、例えば各種ランプや、メータ類、各種ECU(電子制御ユニット)である。
オルタネータ34は、エンジンの回転により発電し、本例では約14Vの電圧を生成する。オルタネータ34の発電量は、エンジンを制御するエンジンECU52(図2参照)により、車両の走行状態に応じて制御される。例えば、車両の定常走行時やエンジンのアイドル運転時には、オルタネータ34の目標発電量は、バッテリ40の放電が生じないような値に調整される。また、車両減速時(回生ブレーキ作動時)には、オルタネータ34の目標発電量は、定常走行時やアイドル運転時に比して大きな値に調整される。また、車両加速時には、オルタネータ34の目標発電量は、電流積算値が所定の目標値になるように調整される。また、アイドルストップ中(即ち、エンジン停止中)は、オルタネータ34の目標発電量はゼロになる(即ち、発電が行われない)。尚、本発明は、オルタネータ34の発電制御を特定するものでなく、如何なる態様の発電制御に対しても適用可能である。
図2は、本実施例1による車両用電源システム10Aの制御系を示す図である。車両用電源システム10Aは、DC/DCコンバータ80Aを制御する制御装置50Aを備える。制御装置50Aは、マイクロコンピューターにより構成されてもよいし、制御回路(例えばASIC)により構成されてもよい。また、制御装置50Aは、DC/DCコンバータ80Aのユニットと一体に構成されてもよい。
制御装置50Aには、CAN(controller area network)などの適切なバスを介して、エンジンECU52が接続される。制御装置50Aは、オルタネータ34の発電量を制御するエンジンECU52と協働して、車両用電源システム10Aの動作を制御する。制御装置50Aは、エンジンECU52との通信を介して、エンジンの作動状態やオルタネータ34の発電状態を把握する。同様に、エンジンECU52は、制御装置50Aとの通信を介して、DC/DCコンバータ80Aの作動状態(故障等を含む)を把握してもよい。
次に、制御装置50A及びエンジンECU52の制御下で実現される本実施例1による車両用電源システム10Aの主要動作について説明する。
イグニッションスイッチがオンにされると、スターター31がバッテリ40の電力により動作し、クランクシャフトに回転方向の慣性を付与する(エンジンのクランキング始動が実現される)。尚、エンジンがクランキングによる慣性補助を受け、その間の燃料噴射・点火制御によりエンジンが十分な機関回転数に達すると、スターター31の作動が停止される(エンジン完全作動開始(始動成功)となる)。
その後、エンジンの作動状態では、オルタネータ34の発電により生成される電力(発電電力)により、低圧系負荷32Aが動作する。また、オルタネータ34の発電電圧は、DC/DCコンバータ80Aの作動により約42Vへと昇圧され、高圧系負荷30Aに供給される。また、エンジン始動後、例えばバッテリ40のSOC(充電状態)が低下したときや、バッテリ40から大きな持ち出し電流が検出されたとき等に、オルタネータ34の目標発電量が高く設定され、オルタネータ34の発電電力によりバッテリ40の充電が実行されてよい。
このようにして、本実施例では、エンジン始動前や、オルタネータ34の非作動時、オルタネータ34の発電量のみでは賄えない高圧系負荷30Aからの大電力要求時のみ、バッテリ40の電力が用いられ、エンジン始動後は、原則的に、各種負荷30,32の作動は、オルタネータ34の発電電力により賄われる。
エンジンが作動した状態で、DC/DCコンバータ80Aに故障(不調や異常を含む。以下、同じ。)が生じ、オルタネータ34の発電電力がDC/DCコンバータ80Aを介して高圧系負荷30A側に供給できなくなった場合には、直ちに、退避走行を行うように運転者に警告が出力される。
この場合、オルタネータ34の発電が継続的に実行され、オルタネータ34の発電電圧により、退避走行に必要な低圧系負荷32Aの動作が保証される。また、退避走行に必要な高圧系負荷30Aの機能は、バッテリ40からの電力により保証される。尚、退避走行とは、路肩など安全な場所まで車両を退避させる比較的短い距離の走行をいい、退避走行に必要な各種負荷30,32の機能とは、例えば、エアコン等の快適性に関わる負荷の動作を停止させる各種ECUの機能や、車両の走行を担う負荷の動作(例えばブレーキ装置の制動動作やステアリング装置の操舵動作)を優先させる機能をいう。
このように、本実施例によれば、高圧系と低圧系とに分離された二電源システムにおいて、1バッテリ化が可能となり、コストの低減、且つ、必要な搭載スペースの低減を実現することができる。また、DC/DCコンバータ80Aの故障時においても、オルタネータ34とバッテリ40とにより個別に、退避走行に必要な低圧系負荷32A及び高圧系負荷30Aの電力を賄うことができるので、信頼性の高い電源システムを実現することができる。
また、エンジン停止状態では、オルタネータ34の発電が行われないため、オルタネータ34側に存在する低圧系負荷32Aの動作は不能となるが、本実施例によれば、エンジン始動前又はエンジン停止後に動作しうる負荷が、高圧系負荷30Aとしてバッテリ40側に配置されるので、エンジン停止状態においても、必要な負荷の動作をバッテリ40からの電力により保証することができる。
また、本実施例では、高圧系負荷30A側に、高圧系負荷30Aに対応する高圧の定格電圧を有するバッテリ40を配置しているので、上述の如く、高圧系負荷30Aの作動時に必要とされる瞬間的な大電力を、バッテリ40から電力を持ち出すことで賄うことができる。これにより、オルタネータ34やDC/DCコンバータ80Aに過剰なスペック(性能)を付与する必要がなくなる。また、高圧系負荷30Aの作動時に、低圧系負荷32Aの動作が不安定になること(例えば、ランプの明滅)が防止される
尚、本実施例において、更に優れたフェールセーフを実現するために、オルタネータ34側に存在する低圧系負荷32Aのうち、車両の走行安全に関わる低圧系負荷32A(例えば、ブレーキECUやエアバックECU)に対して、小型のバッテリ(キャパシタ等)をバックアップ電源として付与してもよい。この場合、例えばオルタネータ34に故障が発生し、オルタネータ34の発電が不能又は不十分となった場合であっても、当該小型のバッテリにより、退避走行に必要な最低限度の電力を、特定の低圧系負荷32Aに対して供給することができる。
実施例2は、低圧系負荷の暗電流を考慮した構成を有する点が、上述の実施例1の構成と主に異なる。以下では、上述の実施例1と同様の構成については、同様の参照符号を付して説明を省略する。
図3は、本発明による実施例2に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。
実施例2に係る車両用電源システム10Bは、DC/DCコンバータ80Bと、バッテリ40及びオルタネータ34とを備える。バッテリ40及びオルタネータ34は、DC/DCコンバータ80Bを介して接続される。DC/DCコンバータ80Bは、図3に示すように、昇圧型のDC/DCコンバータであり、本例では、14Vから42Vへの直流電圧変換を行う。本例のDC/DCコンバータ80Bの出力側には、バッテリ40と共に高圧系負荷30Bが接続され、DC/DCコンバータ80Bの入力側には、オルタネータ34と共に低圧系負荷32Bが接続されている。
高圧系負荷30Bは、42V系の負荷であり、エンジンを始動させるスターター31を含む。また、高圧系負荷30Bは、その他、比較的短い時間で大きな電力を必要とする短期大電力負荷を含み、例えば、ブロアモータ、デフォッガ、ブレーキアクチュエータ、パワーステアリング装置(アシストモータ)等を含む。低圧系負荷32Bは、14V系の負荷(高圧系負荷30B以外の負荷)であり、小電力負荷を含む。低圧系負荷32Bは、例えば各種ランプや、メータ類、各種ECUである。また、低圧系負荷32Bは、実施例1における低圧系負荷32Aと異なり、盗難防止のためのセキュリティシステムのように、エンジン停止状態で作動しうる小電力負荷やRAM保持等の暗電流を含んでよい。
本実施例2では、低圧系負荷32Bは、オルタネータ34側に配置される一方で、バッテリ40に、DC/DCコンバータ80Bを介さずに、暗電流供給線70により接続されている。即ち、暗電流供給線70は、DC/DCコンバータ80Bの出力側(バッテリ40側)から引き出され、低圧系負荷32Bに接続されている。
ここで、低圧系負荷32Bは、その全てが、暗電流供給線70を介してバッテリ40に接続される必要はなく、必要な負荷のみが、バッテリ40に接続されればよい。即ち、低圧系負荷32Bのうち、例えば、計時(時計)やRAMのバックアップ等の目的で動作する負荷や、オーディオ装置、カーナビゲーション、各種セキュリティシステム等のような、各種暗電流負荷のみが、バッテリ40に接続されればよい。或いは、低圧系負荷32Bのうち、暗電流負荷に加えて、車両の安全性を確保する上で電力供給に冗長性を付与することが必須ないし望ましい負荷が、バッテリ40に接続されてよい。かかる負荷は、典型的には、車両の制動機能を確保する上で必須となるブレーキECUであり、その他、緊急時等に外部施設(センタ)に通信を行う緊急通報システム(メーデーシステム)等である。以下では、特に言及しない限り、低圧系負荷32Bの全てに暗電流供給線70が接続されていることとする。
低圧系負荷32Bは、42Vを14Vに電圧変換する手段を内蔵する。この手段は、負荷回路内部に設けられる抵抗分圧回路であってもよいし、或いは、小型のDC/DCコンバータやドロッパ型レギュレータ等による降圧回路であってもよい。暗電流を供給するために別のDC/DCコンバータを用いる場合、当該DC/DCコンバータは、42Vを14Vに電圧変換する降圧型であり、大電力を扱うDC/DCコンバータ80Bと異なり、小型な構成(例えば、放熱手段や放熱面積の乏しい構成)で良く、低圧系負荷32Bへの内蔵が可能である。
低圧系負荷32Bには、バッテリ40からの給電ライン(暗電流供給線70)と、オルタネータ34からの給電ラインとが切替可能に接続される。この種の接続は、ロジック回路(ダイオードオア接続を含む。)により実現されてよい。
図4は、本発明による実施例2の変形例に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。図4に示す変形例は、図3に示した上述の実施例に対して、各低圧系負荷32Bの前段に、42Vを14Vに電圧変換する共通の降圧型DC/DCコンバータ72を備える点が異なる。上述の如く主に暗電流を供給するためのDC/DCコンバータは、小型な構成(例えばチップ形態)で良く、図3に示した上述の実施例のように、各低圧系負荷32Bに内蔵させることも可能である。しかしながら、図4に示す変形例のように、暗電流を必要とする低圧系負荷32Bが複数存在する場合等には、各低圧系負荷32Bに共通のDC/DCコンバータ72を外付けし、42Vを14Vに電圧変換する手段の共通化を図ってもよい。この場合、図3に示した上述の実施例と同様、DC/DCコンバータ72の出力電圧を制御することで、低圧系負荷32Cに対するオルタネータ34からの電力供給状態とバッテリ40からの電力供給状態とを切り替えることとしてよい。
次に、本実施例2(変形例を含む。以下、同じ)による車両用電源システム10Bの主要動作について説明する。イグニッションスイッチがオンにされると、スターター31がバッテリ40の電力により動作し、エンジンを始動させる。
その後、エンジンが始動すると、オルタネータ34の発電により生成される電力(発電電力)により、低圧系負荷32Bが動作する。また、オルタネータ34の発電電圧は、DC/DCコンバータ80Bの作動により約42Vへと昇圧され、高圧系負荷30Bに供給される。また、オルタネータ34の発電電力は、例えばバッテリ40のSOC(充電状態)が低下したときや、バッテリ40から大きな持ち出し電流が検出されたとき等に、バッテリ40の充電に用いられる。
エンジンが作動した状態で、DC/DCコンバータ80Bに故障が生じ、オルタネータ34の発電電力がDC/DCコンバータ80Bを介して高圧系負荷30B側に供給できなくなった場合には、オルタネータ34の発電が継続的に実行され、オルタネータ34の発電電圧により、退避走行に必要な低圧系負荷32Bの動作が保証される。また、退避走行に必要な高圧系負荷30Bの機能は、バッテリ40からの電力により保証される。
また、エンジンが作動した状態で、オルタネータ34に故障が生じ、オルタネータ34の発電が不能又は不十分となった場合には、暗電流供給線70を介したバッテリ40からの電力供給により、退避走行に必要な低圧系負荷32Bの動作が保証される。また、退避走行に必要な高圧系負荷30Bの機能は、バッテリ40からの電力により保証される。
また、エンジン停止状態では、オルタネータ34の発電が不能となるが、低圧系負荷32Bへの電力供給は、オルタネータ34に故障が生じた場合と同様、暗電流供給線70を介してバッテリ40により賄われる。これにより、エンジン始動前又はエンジン停止後に動作しうる負荷を、高圧系負荷30Bとしてバッテリ40側に配置しない場合であっても、かかる負荷の動作を、エンジン停止状態においてバッテリ40からの電力により保証することができる。この結果、各種負荷を、それぞれの負荷の電力消費特性(大電力を消費するか否か)に応じて、低圧側及び高圧側に適切に配置することができる。
本実施例2によれば、上述の実施例1と同様に、高圧系と低圧系とに分離された二電源システムにおいて、1バッテリ化が可能となり、コストの低減、且つ、必要な搭載スペースの低減を実現することができる。また、DC/DCコンバータ80Bの故障時においても、オルタネータ34とバッテリ40とにより個別に、退避走行に必要な低圧系負荷32B及び高圧系負荷30Bの電力を賄うことができるので、信頼性の高い電源システムを実現することができる。
本実施例2によれば、更に、オルタネータ34の故障時においても、退避走行に必要な低圧系負荷32B及び高圧系負荷30Bの電力を、暗電流供給線70を介してバッテリ40から賄うことができるので、信頼性の高い電源システムを実現することができる。
また、本実施例では、高圧系負荷30B側に、42Vの高圧の定格電圧を有するバッテリ40を配置しているので、上述の如く、高圧系負荷30Bの作動時に必要とされる瞬間的な大電力は、高圧のバッテリ40から電力を持ち出すことで賄うことができる。これにより、オルタネータ34やDC/DCコンバータ80Bに過剰なスペックを付与する必要がなくなる
また、本実施例において、バッテリ40は、14Vタップ付きのバッテリとして構成されてよい。この場合、暗電流供給線70は、バッテリ40に設けられた低電圧端子(14V端子)から引き出され、低圧系負荷32Bに直接接続される。低電圧端子は、バッテリ40の高電圧端子(DC/DCコンバータ80Bの出力側に接続される端子)とグランドの間に設定される。尚、低電圧端子は、例えば、バッテリ40を構成する積層セルの適切なセル部分(14Vに相当するセル部分)にタップを付けることで形成することができる。この構成の場合には、42Vから14Vの変換するための手段(抵抗分圧回路等)を低圧系負荷32Bに内蔵する必要がなくなる。また、上記の変形例の場合においても、DC/DCコンバータ72を設定する必要がなくなる。
また、本実施例において、更に優れたフェールセーフを実現するために、オルタネータ34側に存在する低圧系負荷32Bのうち、車両の走行安全に関わる低圧系負荷32B(例えば、ブレーキECUやエアバックECU)に対して、小型のバッテリをバックアップ電源として付与してもよい。この場合、例えば暗電流供給線70の切断又は電圧変換手段の故障と、オルタネータ34の故障とが同時に発生した場合であっても、当該小型のバッテリにより、退避走行に必要な最低限度の電力を、特定の低圧系負荷32Bに対して供給することができる。
実施例3は、DC/DCコンバータを双方向に動作させる点が、上述の実施例1の構成と主に異なる。以下では、上述の実施例1と同様の構成については、同様の参照符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明による実施例3に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。尚、図5では、制御系と電源系を分けて図示している関係上、制御装置50C及びエンジンECU52は、車両用電源装置の負荷として組み込まれていないが、実際には例えば低圧系負荷32Cに含まれる。
実施例3に係る車両用電源システム10Cは、DC/DCコンバータ80Cと、バッテリ40及びオルタネータ34とを備える。バッテリ40及びオルタネータ34は、DC/DCコンバータ80Cを介して接続される。本例のDC/DCコンバータ80Cの高圧側には、バッテリ40と共に高圧系負荷30Cが接続され、DC/DCコンバータ80Cの低圧側には、オルタネータ34と共に低圧系負荷32Cが接続されている。
バッテリ40は、例えば42Vの定格電圧の高圧系電源である。バッテリ40は、鉛バッテリ、リチウムイオンバッテリや電気2重層キャパシタ等の容量性負荷から構成されてもよい。
高圧系負荷30Cは、42V系の負荷であり、エンジンを始動させるスターター31を含む。また、高圧系負荷30Cは、その他、比較的短い時間で大きな電力を必要とする短期大電力負荷を含み、例えば、ブロアモータ、デフォッガ、ブレーキアクチュエータ、パワーステアリング装置(アシストモータ)等を含む。低圧系負荷32Cは、14V系の負荷(高圧系負荷30C以外の負荷)であり、小電力負荷を含む。低圧系負荷32Cは、例えば各種ランプや、メータ類、各種ECUである。また、低圧系負荷32Cは、実施例1における低圧系負荷32Aと異なり、盗難防止のためのセキュリティシステムのように、エンジン停止状態で作動しうる小電力負荷を含んでよい。
DC/DCコンバータ80Cは、図5に示すように、双方向のDC/DCコンバータ(可逆チョッパ方式の昇圧DC/DCコンバータ)であり、本例では、14Vから42Vへの直流電圧変換と、42Vから14Vへの直流電圧変換とを行う。
図5に示す例では、DC/DCコンバータ80Cは、図5に示すように、同期整流型の非絶縁型DC/DCコンバータであり、バッテリ40の+端子とオルタネータ34の+端子とが、コイル、第2スイッチング素子22を介して接続されている。第2スイッチング素子22は、ソース側がバッテリ40側になるように接続されている。コイルと第2スイッチング素子22との間には、ソース側を接地した第1スイッチング素子20のドレイン側が接続されている。図1に示す例では、尚、スイッチング素子20,22は、MOSFET(metal oxide semiconductor field−effect transistor)からなる。尚、図5には、MOSFETにおいて形成されるボディダイオードが示されている。
尚、DC/DCコンバータ80Cは、14Vから42Vへの昇圧変換、及び、42Vから14Vへの降圧変換が可能なものであれば、絶縁型や非絶縁型、フェーズ数、使用するスイッチング素子等は任意であり、如何なる構成のコンバータであってもよい。例えば、図5に示す例では、スイッチング素子としてMOSFETが用いられているが、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のようなバイポーラトランジスタが用いられてもよい。また、コイルと平滑コンデンサの間に、突入電流を防止する第3のスイッチング素子が設けられてもよい。
スイッチング素子20,22には、そのゲートに印加される電圧を制御する制御装置50Cが接続されている。スイッチング素子20,22は、制御装置50Cから供給される駆動信号Vg1,Vg2に応じて、図示しないドライバによりON/OFF制御される。制御装置50Cは、DC/DCコンバータ80Cの低圧側の電圧V1(オルタネータ34側の出力電圧V1)を監視する。
制御装置50Cには、CANなどの適切なバスを介して、エンジンECU52が接続されている。エンジンECU52は、上述の実施例1と同様、エンジンの各種動作と共にオルタネータ34の発電量を制御する。制御装置50Cは、エンジンECU52と協働して、車両用電源システム10Cの動作を制御する。制御装置50Cは、エンジンECU52との通信を介して、エンジンの作動状態やオルタネータ34の発電状態を把握する。同様に、エンジンECU52は、制御装置50Cとの通信を介して、DC/DCコンバータ80Cの作動状態(故障等を含む)を把握してもよい。
次に、制御装置50C及びエンジンECU52の制御下で実現される本実施例3による車両用電源システム10Cの主要動作について説明する。
イグニッションスイッチがオンにされると、スターター31がバッテリ40の電力により動作し、エンジンを始動させる。
その後、エンジンが始動すると、オルタネータ34の発電電力により、低圧系負荷32Cが動作する。また、エンジンが始動すると、制御装置50Cは、DC/DCコンバータ80Cを昇圧方向(オルタネータ34側からバッテリ40側への方向)で動作(昇圧動作)させる。これにより、オルタネータ34の発電電圧は、DC/DCコンバータ80Cの作動により14Vから42Vへと昇圧され、高圧系負荷30Cに供給される。また、オルタネータ34の発電電力は、例えばバッテリ40のSOC(充電状態)が低下したときや、バッテリ40から大きな持ち出し電流が検出されたとき等に、DC/DCコンバータ80Cの作動により高圧系負荷30Cに供給され、バッテリ40の充電に用いられる。
エンジンが作動した状態で、DC/DCコンバータ80Cに故障が生じ、オルタネータ34の発電電力がDC/DCコンバータ80Cを介して高圧系負荷30C側に供給できなくなった場合、退避走行に必要な低圧系負荷32Cの機能は、オルタネータ34の発電電力により賄われる。一方、退避走行に必要な高圧系負荷30Cの機能は、バッテリ40からの電力により賄われる。
また、エンジンが作動した状態で、オルタネータ34に故障が生じ、オルタネータ34の発電が不能又は不十分となった場合には、制御装置50Cは、DC/DCコンバータ80Cの動作方向を昇圧方向から降圧方向へと切り替える。即ち、制御装置50Cは、DC/DCコンバータ80Cを降圧方向(バッテリ40側からオルタネータ34側への方向)で動作(降圧動作)させる。これにより、バッテリ40の電圧は、DC/DCコンバータ80Cにより42Vから14Vに降圧されてオルタネータ34側に供給される。このように本実施例では、オルタネータ34に故障が生じた場合であっても、DC/DCコンバータ80Cを介したバッテリ40からの電力供給により、退避走行に必要な低圧系負荷32Cの動作が保証される。尚、退避走行に必要な高圧系負荷30Cの機能は、バッテリ40からの電力により保証される。
また、エンジン停止状態では、オルタネータ34に故障が生じた場合と同様、低圧系負荷32Cへの電力供給は、DC/DCコンバータ80Cを介してバッテリ40により賄われる。これにより、エンジン始動前又はエンジン停止後に動作しうる負荷を、高圧系負荷30Cとしてバッテリ40側に配置しない場合であっても、かかる負荷の動作を、エンジン停止状態においてDC/DCコンバータ80Cを介したバッテリ40からの電力により賄うことができる。この結果、各種負荷を、それぞれの負荷の電力消費特性(大電力を消費するか否か)に応じて、低圧側及び高圧側に適切に配置することができる。
このように本実施例3によれば、上述の実施例1と同様に、高圧系と低圧系とに分離された二電源システムにおいて、1バッテリ化が可能となり、コストの低減、且つ、必要な搭載スペースの低減を実現することができる。また、DC/DCコンバータ80Cの故障時においても、オルタネータ34とバッテリ40とにより個別に、退避走行に必要な低圧系負荷32C及び高圧系負荷30Cの電力を賄うことができるので、信頼性の高い電源システムを実現することができる。
本実施例3によれば、更に、上述の如く、オルタネータ34の故障時においても、退避走行に必要な低圧系負荷32C及び高圧系負荷30Cの電力を、DC/DCコンバータ80Cを介してバッテリ40から賄うことができるので、信頼性の高い電源システムを実現することができる。
また、本実施例では、高圧系負荷30C側に、42Vの高圧の定格電圧を有するバッテリ40を配置しているので、上述の如く、高圧系負荷30Cの作動時に必要とされる瞬間的な大電力は、高圧のバッテリ40から電力を持ち出すことで賄うことができる。これにより、オルタネータ34やDC/DCコンバータ80Cに過剰なスペックを付与する必要がなくなる
また、本実施例において、更に優れたフェールセーフを実現するために、オルタネータ34側に存在する低圧系負荷32Cのうち、車両の走行安全に関わる低圧系負荷32C(例えば、ブレーキECUやエアバックECU)に対して、小型のバッテリをバックアップ電源として付与してもよい。この場合、例えばDC/DCコンバータ80Cの故障とオルタネータ34の故障とが同時に発生した場合であっても、当該小型のバッテリにより、退避走行に必要な最低限度の電力を、特定の低圧系負荷32Cに対して供給することができる。
次に、本実施例3において好適なエンジン停止状態におけるDC/DCコンバータ80Cの制御方法について、図6〜図8を参照して説明する。
図6は、エンジン停止状態で制御装置50Cにより実行されるDC/DCコンバータ80Cの制御方法の一例を示すフローチャートである。図6に示す処理ルーチンは、エンジンのイグニッションスイッチがオフされた後に、所定周期毎に実行されてよい。
ステップ100では、時間カウンタのカウンタ値が所定値より大きいか否かが判定される。尚、時間カウンタのカウンタ値は、初回の処理ルーチンの起動時にゼロに初期化されている。所定値は、DC/DCコンバータ80Cの間欠動作における動作停止時間に対応する。例えば、エンジン停止状態での暗電流の大きさが予め既知の略一定値であり、且つ、低圧系負荷32C側の電圧V1がDC/DCコンバータ80Cにより所定の目標値まで高められる場合には、所定値(動作停止時間)は固定値であってよい。或いは、エンジン停止状態での暗電流の大きさが変動し得り、或いは、DC/DCコンバータ80Cの動作停止時の電圧V1が変動し得うる場合には、所定値(動作停止時間)は、DC/DCコンバータ80Cの動作停止時に検出される電圧V1と暗電流に基づいて、可変させてもよい。
本ステップ100において、時間カウンタのカウンタ値が所定値より大きい場合には、制御装置50Cは、一定時間、DC/DCコンバータ80Cを降圧動作させる(ステップ120)。これにより、バッテリ40の電圧がDC/DCコンバータ80Cにより42Vから14Vに降圧されてオルタネータ34側に供給され、低圧系負荷32C側の電圧V1が増加する。この結果、しばらくの間、低圧系負荷32Cの暗電流に基づく動作が保証される。そして、カウンタ値が再び所定値になると、再びDC/DCコンバータ80Cの降圧動作が実現される。
尚、本ステップ120において、制御装置50Cは、一定時間、DC/DCコンバータ80Cを動作させた後、DC/DCコンバータ80Cを動作停止状態に戻し、時間カウンタをゼロに初期化する。尚、このとき、DC/DCコンバータ80Cの動作停止時に検出される電圧V1と暗電流に基づいて、次回の判定処理で用いる所定値(ステップ100の所定値)を決定してもよい。
一方、本ステップ100において、時間カウンタのカウンタ値が所定値以下の場合には、制御装置50Cは、DC/DCコンバータ80Cの動作停止状態を維持する(ステップ110)。
図7は、エンジン停止状態で制御装置50Cにより実行されるDC/DCコンバータ80Cの制御方法のその他の一例を示すフローチャートである。図7に示す処理ルーチンは、エンジンのイグニッションスイッチがオフされた後に、所定周期毎に実行されてよい。
ステップ200では、現時点の低圧系負荷32C側の電圧V1の検出結果に基づいて、電圧V1が所定の下限値を下回ったか否かが判定される。下限値は、暗電流のある低圧系負荷32Cが動作するのに必要十分な電圧の下限値に、所定の余裕分(例えば、余裕度+DC/DCコンバータ80Cの動作時間等を考慮した値)を付加した値であってよい。
本ステップ200において、電圧V1が所定の下限値を下回った場合には、制御装置50Cは、所定時間、DC/DCコンバータ80Cを降圧動作させる(ステップ220)。所定時間は、高圧系負荷30C側の電圧や温度等により可変(マップ化を含む)してもよい。これにより、バッテリ40の電圧がDC/DCコンバータ80Cにより42Vから14Vに降圧されてオルタネータ34側に供給され、低圧系負荷32C側の電圧V1が増加する。この結果、しばらくの間、低圧系負荷32Cの暗電流に基づく動作が保証される。そして、低圧系負荷32Cの動作に伴って低圧系負荷32C側の電圧V1が所定の下限値を下回ると、再びDC/DCコンバータ80Cの降圧動作が実現される。
尚、本ステップ220において、制御装置50Cは、一定時間、DC/DCコンバータ80Cを動作させた後、DC/DCコンバータ80Cを動作停止状態に戻す。
一方、本ステップ200において、電圧V1が所定の下限値を下回っていない場合には、制御装置50Cは、DC/DCコンバータ80Cの動作停止状態を維持する(ステップ210)。
図8は、エンジン停止状態で制御装置50Cにより実行されるDC/DCコンバータ80Cの制御方法のその他の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理ルーチンは、エンジンのイグニッションスイッチがオフされた後に、所定周期毎に実行されてよい。
ステップ300では、現時点の低圧系負荷32C側の電圧V1の検出結果に基づいて、電圧V1が所定の下限値を下回ったか否かが判定される。下限値は、暗電流のある低圧系負荷32Cが動作するのに必要十分な電圧の下限値に、所定の余裕分(例えば、余裕度+DC/DCコンバータ80Cの動作時間等を考慮した値)を付加した値であってよい。
本ステップ300において、電圧V1が所定の下限値を下回った場合には、制御装置50Cは、低圧系負荷32C側の電圧V1が所定の目標値よりも大きくなるまで(ステップ330のYES判定まで)、DC/DCコンバータ80Cを降圧動作させる(ステップ320)。これにより、バッテリ40の電圧がDC/DCコンバータ80Cにより42Vから14Vに降圧されてオルタネータ34側に供給され、低圧系負荷32C側の電圧V1が増加し、最終的には、電圧V1が所定の目標値に達する。所定の目標値は、低圧系負荷32C側の電圧V1の上限電圧値であってよい。この結果、しばらくの間、低圧系負荷32Cの暗電流に基づく動作が保証される。そして、低圧系負荷32Cの動作に伴って低圧系負荷32C側の電圧V1が所定の下限値を下回ると、再びDC/DCコンバータ80Cの降圧動作が実現される。
このように本実施例によれば、エンジン停止状態で必要となる電力がDC/DCコンバータ80Cの本来の能力に比べて非常に小さいものであることを鑑み、エンジン停止状態では、DC/DCコンバータ80Cを間欠動作させて暗電流の供給を賄うので、無駄な消費電力を抑えつつ、必要な暗電流の供給を確保することができる。
実施例4は、DC/DCコンバータを双方向に動作させる点が、上述の実施例1の構成と主に異なり、エンジン停止時の制御方法について主たる特徴を有する。以下では、上述の実施例1と同様の構成については、同様の参照符号を付して説明を省略する。
図9は、本発明による実施例4に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。尚、図9では、制御系と電源系を分けて図示している関係上、制御装置50D、エンジンECU52及びエンジン56は、車両用電源装置の負荷として組み込まれていないが、実際には例えば低圧系負荷32Dに含まれる。
DC/DCコンバータ80Dは、上述の実施例3と同様、双方向のDC/DCコンバータである。高圧系負荷30Dは、上述の実施例3と同様、42V系の負荷であり、エンジン52を始動させるスターター31を含む。また、高圧系負荷30Dは、その他、比較的短い時間で大きな電力を必要とする短期大電力負荷を含み、例えば、ブロアモータ、デフォッガ、ブレーキアクチュエータ等を含む。低圧系負荷32Dは、14V系の負荷(高圧系負荷30D以外の負荷)であり、小電力負荷を含む。低圧系負荷32Dは、例えば各種ランプや、メータ類、各種ECUである。また、低圧系負荷32Dは、実施例1における低圧系負荷32Aと異なり、盗難防止のためのセキュリティシステムのように、エンジン停止状態で作動しうる小電力負荷を含んでよい。
制御装置50Dには、CANなどの適切なバスを介して、エンジン56及びオルタネータ34を制御するエンジンECU52が接続されている。制御装置50Dは、エンジンECU52と協働して、車両用電源システム10Dの動作を制御する。制御装置50Dは、エンジンECU52との通信を介して、エンジン56の作動状態やオルタネータ34の発電状態を把握する。同様に、エンジンECU52は、制御装置50Dとの通信を介して、DC/DCコンバータ80Dの作動状態を把握してもよい。また、制御装置50Dには、アクセサリースイッチのオフ信号(ACCオフ信号)及びイグニッションスイッチのオフ信号(IGオフ信号)が入力される。ACCオフ信号は、車両乗員がエンジンを停止させる際、例えばイグニッションキーをIGオン位置からACC位置又はIGオフ位置に回したときに生成され、制御装置50Dに入力される。
次に、制御装置50D及びエンジンECU52の制御下で実現される本実施例4による車両用電源システム10Dの主要動作について説明する。エンジン停止時以外の主要動作については(例えば、エンジン起動時やエンジン作動状態での車両用電源システム10Dの主要動作)は、上述の実施例3と同様であってよい。
図10は、エンジン停止時に関連して制御装置50D及びエンジンECU52により実行される車両用電源システム10Dの制御方法の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、エンジン作動状態では、制御装置50Dは、ACCオフ信号及びIGオフ信号の発生状況を監視し、ACCオフ信号又はIGオフ信号が検知されるまで(ステップ410のYES判定まで)、DC/DCコンバータ80Dを昇圧動作させる(ステップ400)。即ち、制御装置50Dは、双方向のDC/DCコンバータ80Dを、低圧系負荷32D側から高圧系負荷30D側への方向で動作させる。
制御装置50Dは、ACCオフ信号又はIGオフ信号を検知すると(ステップ410のYES判定)、双方向のDC/DCコンバータ80Dを、高圧系負荷30D側から低圧系負荷32D側への方向で動作させる(ステップ420)。即ち、制御装置50Dは、ACCオフ信号又はIGオフ信号を検知すると、DC/DCコンバータ80Dの動作モードを昇圧動作モードから降圧動作モードへと切り替える。
制御装置50Dは、DC/DCコンバータ80Dの動作方向の切替を終了させると、その旨をエンジンECU52に通知するため、切替え終了信号を出力する(ステップ430)。尚、制御装置50Dは、低圧系負荷32D側の電圧V1の検出結果に基づいて、低圧系負荷32D側の電圧V1が所定値まで増加した際に、DC/DCコンバータ80Dの動作方向の切替が完了したと判断してもよい。所定値は、例えば14Vであってよい。
エンジンECU52は、切替え終了信号を受信すると、オルタネータ34の出力を低下させ始めると共に、エンジン56を停止させる(ステップ440)。
このように本実施例4では、エンジンECU52は、車両乗員により例えばイグニッションキーがIGオン位置からACC位置又はIGオフ位置に回されても、直ちにエンジン56を停止させるのではなく、DC/DCコンバータ80Dの動作方向の切替が終了してから、エンジン56を停止させる。これにより、ACCオフ信号又はIGオフ信号が生成されてから、DC/DCコンバータ80Dの動作方向の切替が完了するまで、エンジン56の回転を維持してオルタネータ34により十分な発電電力を発生させることができるので、エンジン56の停止に伴って生じうる低圧系負荷32D側への電力供給の瞬断を確実に防止することができる。即ち、DC/DCコンバータ80Dの動作方向の切替が完了後に、エンジン56を停止させるので、エンジン停止後には、低圧系負荷32D側にDC/DCコンバータ80Dを介してバッテリ40の電力を瞬断なく供給することができる。
また、本実施例4によれば、上述の実施例1と同様に、高圧系と低圧系とに分離された二電源システムにおいて、1バッテリ化が可能となり、コストの低減、且つ、必要な搭載スペースの低減を実現することができる。また、DC/DCコンバータ80Dの故障時においても、オルタネータ34とバッテリ40とにより個別に、退避走行に必要な低圧系負荷32D及び高圧系負荷30Dの電力を賄うことができるので、信頼性の高い電源システムを実現することができる。
本実施例4によれば、上述の実施例3と同様に、エンジン作動状態でオルタネータ34に故障が発生した場合も、退避走行に必要な低圧系負荷32D及び高圧系負荷30Dの電力を、DC/DCコンバータ80Dを介してバッテリ40から賄うことができるので、信頼性の高い電源システムを実現することができる。
また、本実施例4では、上述の実施例3と同様に、高圧系負荷30D側に、42Vの高圧の定格電圧を有するバッテリ40を配置しているので、上述の如く、高圧系負荷30Dの作動時に必要とされる瞬間的な大電力は、高圧のバッテリ40から電力を持ち出すことで賄うことができる。これにより、オルタネータ34やDC/DCコンバータ80Dに過剰なスペックを付与する必要がなくなる。また、高圧系負荷30Dの作動時に用いられる大電力による低圧系負荷32Dの動作への影響(例えばランプの明滅)を防止することができる
尚、本実施例において、エンジン56の停止時に各種システムが作動する構成(例えばイモビシステム、スマート通信システム、ABSシステムのチェック動作が開始される構成)の場合、制御装置50Dは、かかるシステムの動作が完了するまで、DC/DCコンバータ80Dを連続的に降圧動作させてよい。そして、制御装置50Dは、かかるシステムの動作が完了した時点から、上述の実施例3に記載した如く、DC/DCコンバータ80Dを間欠的に動作させてよい。
実施例5は、DC/DCコンバータを双方向に動作させる点が、上述の実施例1の構成と主に異なり、エンジン起動に関連した制御方法について主たる特徴を有する。以下では、上述の実施例1と同様の構成については、同様の参照符号を付して説明を省略する。
図11は、本発明による実施例5に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。尚、図11では、制御系と電源系を分けて図示している関係上、制御装置50Eは、車両用電源装置の負荷として組み込まれていないが、実際には例えば低圧系負荷32Eに含まれる。
DC/DCコンバータ80Eは、上述の実施例3と同様、双方向のDC/DCコンバータである。高圧系負荷30Eは、上述の実施例3と同様、42V系の負荷であり、エンジンを始動させるスターター31を含む。また、高圧系負荷30Eは、その他、比較的短い時間で大きな電力を必要とする短期大電力負荷を含み、例えば、ブロアモータ、デフォッガ、ブレーキアクチュエータ等を含む。低圧系負荷32Eは、14V系の負荷(高圧系負荷30E以外の負荷)であり、小電力負荷を含む。低圧系負荷32Eは、例えば各種ランプや、メータ類、各種ECUである。また、低圧系負荷32Eは、実施例1における低圧系負荷32Aと異なり、盗難防止のためのセキュリティシステムのように、エンジン停止状態で作動しうる小電力負荷を含んでよい。
制御装置50Eは、CANなどの適切なバスを介して各種車載機器に接続される。制御装置50Eは、後述の如く、各種車載機器からの情報(外部信号)に基づいて、エンジン始動前段階を検出する。制御装置50Eは、低圧系負荷32E側の外部電流I1を、例えば電流センサやシャント抵抗等を用いて監視する。また、制御装置50Eには、アクセサリースイッチのオン信号(ACCオン信号)及びイグニッションスイッチのオン信号(IGオン信号)が入力される。ACCオン信号及びIGオン信号は、車両乗員が例えばイグニッションキーをIGオフ位置からACC位置及びIGオフ位置に回してエンジンを起動させる際に生成され、制御装置50Eに入力される。
次に、制御装置50E及びエンジンECU52の制御下で実現される本実施例5による車両用電源システム10Eの主要動作について説明する。エンジン起動時以外の主要動作については(例えば、エンジン停止時やエンジン作動状態での車両用電源システム10Eの主要動作)は、上述の実施例3及び実施例4と同様であってよい。
図12は、エンジン起動時に関連して制御装置50Eにより実行される車両用電源システム10Eの制御方法の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、エンジン非作動状態では、制御装置50Eは、エンジン始動前段階が検知されるまで(ステップ510のYES判定まで)、DC/DCコンバータ80Eを間欠的に降圧動作させる(ステップ500)。即ち、制御装置50Eは、双方向のDC/DCコンバータ80Eを、高圧系負荷30E側から低圧系負荷32E側への方向で間欠的に動作させる。このDC/DCコンバータ80Eの間欠的な動作については、上述の実施例3と同様の方法で実現されてよい。
ステップ510では、制御装置50Eは、外部信号及び外部電流I1の少なくとも何れか一方に基づいて、現時点がエンジン始動前段階であるか否かを判断する。エンジン始動前段階は、(1)ユーザが車両に対して遠隔位置から乗車意図を示す信号(電波)を送信し、車両側でその信号を受信した段階、(2)ユーザが車両に運転席側から近づいてきた段階、(3)ユーザがドアロックを解除した段階、(4)ユーザが運転席側のドアを開放した段階、(5)ユーザが運転席シートに着座した段階、(6)ユーザがイグニッションキーを差し込んだ段階、或いは、(7)アクセサリースイッチがオンにされた段階を含んでよい。
例えば、(2)の段階は、スマート通信システムにおいて、ユーザの所持する携帯キーから発される正規のIDを含んだ応答信号が車両側受信機にて受信された場合に、検出されてよい。(3)の段階は、ドアロックアクチュエータの作動信号に基づいて検出されてもよいし、スマート通信システムでは、ユーザがドアアウターハンドルを触れたことを検出するタッチセンサの出力信号に基づいて検出されてもよいし、キーレスエントリーシステムでは、ユーザの所持する携帯キーから発信されるドアロック解除指示信号が受信された場合に、検出されてよい。(4)の段階は、ドアスイッチの出力信号に基づいて検出されてもよい。(5)の段階は、シートに埋設されたシートセンサ(圧力感知センサ)の出力信号に基づいて検出されてもよい。尚、上記の各段階(1)〜(7)以外にも、エンジン始動前段階は、例えば、ドアロック等のボデー系電気機器を統合的に制御するボデーECU(図示せず)が目覚めた段階や、車両内通信系(CAN通信等)が目覚めた段階であってもよい。
もっとも、エンジン始動前段階は、好ましくは、低圧系負荷32Eの要求電力が所定の上限値を超える前までに検出される。所定の上限値とは、DC/DCコンバータ80Eの間欠的な動作によって賄うことが可能な電力の上限値に対応する。低圧系負荷32Eの要求電力が所定の上限値を超えるか否かは、外部電流I1の増加態様や外部信号の発生状況を監視することにより判定されてよい。また、外部電流I1に代えて又はそれに加えて、DC/DCコンバータ80Eの内部又は外部の電圧、又は、DC/DCコンバータ80Eの内部の電流を監視することも可能であるし、低圧系負荷32Eの電流(後述の低圧系負荷電流I2)等を監視することも可能である。また、低圧系負荷32Eの要求電力が所定の上限値を超える段階が、例えば上記の(1)〜(7)の何れかの段階であることが予め既知の場合には、当該段階よりも前の段階をエンジン始動前段階として検出してもよい。
制御装置50Eは、エンジン始動前段階を検知すると(ステップ510のYES判定)、双方向のDC/DCコンバータ80Eを、高圧系負荷30E側から低圧系負荷32E側への方向で連続的に動作させる(ステップ420)。即ち、制御装置50Eは、エンジン始動前段階を検知すると、DC/DCコンバータ80Eの動作モードを間欠動作モードから連続動作モードへと切り替える。連続動作モードでは、制御装置50Eは、低圧系負荷32E側の出力電圧V1が所定の目標値に維持されるように、DC/DCコンバータ80Eを作動させる。これにより、バッテリ40側からDC/DCコンバータ80Eを介して低圧系負荷32E側に電力が過不足なく供給される。このようにして本実施例によれば、エンジン始動前段階後に増加する低圧系負荷32Eの要求電力を、DC/DCコンバータ80Eの連続動作により賄うことができる。
制御装置50Eは、IGオン信号を検知すると(ステップ540のYES判定)、オルタネータ34の発電電力が期待できるため、双方向のDC/DCコンバータ80Eを、低圧系負荷32E側から高圧系負荷30E側への方向で動作させる(ステップ550)。即ち、制御装置50Eは、IGオン信号を検知すると、DC/DCコンバータ80Eの動作モードを降圧動作モードから昇圧動作モードへと切り替える。昇圧動作モードでは、上述の如く、原則的に、オルタネータ34の発電電力により、低圧系負荷32Eの全動作が賄われる。また、昇圧動作モードでは、オルタネータ34の発電電力は、必要に応じて、DC/DCコンバータ80Eを介してバッテリ40側に供給され、バッテリ40の充電や高圧系負荷30Eの作動にも用いられる。
このように本実施例によれば、エンジン始動前段階が検知された場合に、DC/DCコンバータ80Eの動作モードを間欠動作モードから連続動作モードに切替えることで、エンジン始動前に必要となる低圧系負荷32Eへの十分な電力供給を効率的に賄うことができる。
また、本実施例5によれば、上述の実施例1と同様に、高圧系と低圧系とに分離された二電源システムにおいて、1バッテリ化が可能となり、コストの低減、且つ、必要な搭載スペースの低減を実現することができる。また、DC/DCコンバータ80Eの故障時においても、オルタネータ34とバッテリ40とにより個別に、退避走行に必要な低圧系負荷32E及び高圧系負荷30Eの電力を賄うことができるので、信頼性の高い電源システムを実現することができる。
本実施例5によれば、上述の実施例3と同様に、オルタネータ34の故障時においても、退避走行に必要な低圧系負荷32E及び高圧系負荷30Eの電力を、DC/DCコンバータ80Eを介してバッテリ40から賄うことができるので、信頼性の高い電源システムを実現することができる。
また、本実施例5では、上述の実施例3と同様に、高圧系負荷30E側に、42Vの高圧の定格電圧を有するバッテリ40を配置しているので、上述の如く、高圧系負荷30Eの作動時に必要とされる瞬間的な大電力は、高圧のバッテリ40から電力を持ち出すことで賄うことができる。これにより、オルタネータ34やDC/DCコンバータ80Eに過剰なスペックを付与する必要がなくなる。また、高圧系負荷30Eの作動時に用いられる大電力による低圧系負荷32Eの動作への影響(例えばランプの明滅)を防止することができる
尚、本実施例において、エンジン始動後直ぐにオルタネータ34の発電量が十分高くならない場合を考慮して、IGオン信号を検知した場合であっても、直ぐにDC/DCコンバータ80Eの動作モードを降圧動作モードから昇圧動作モードへと切り替えずに、DC/DCコンバータ80Eを降圧動作モードで連続動作又は間欠動作させることとしてもよい。また、同様に、例えばエンジン始動前に大きな電力要求が無い構成の場合、IGオン信号を検知した段階で、DC/DCコンバータ80Eの動作モードを間欠動作モードから連続動作モードに切替え、オルタネータ34の発電量が十分高くなった段階で、DC/DCコンバータ80Eの動作モードを降圧動作モードから昇圧動作モードへと切り替えることとしてもよい。
また、本実施例において、連続動作モードは、必ずしもDC/DCコンバータ80Eの完全な連続動作である必要はなく、例えばDC/DCコンバータ80Eの間欠動作の動作停止時間を低減したような形態であってもよい。
実施例6は、DC/DCコンバータを双方向に動作させる点が、上述の実施例1の構成と主に異なり、バッテリ40の充電制御に関連した制御方法について主たる特徴を有する。以下では、上述の実施例1と同様の構成については、同様の参照符号を付して説明を省略する。
図13は、本発明による実施例5に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。尚、図13では、制御系と電源系を分けて図示している関係上、制御装置50F、バッテリ状態検知ECU12及び各種センサ14,16,18は、車両用電源装置の負荷として組み込まれていないが、実際には例えば低圧系負荷32Fに含まれる。
DC/DCコンバータ80Fは、上述の実施例3と同様、双方向のDC/DCコンバータである。高圧系負荷30Fは、上述の実施例3と同様、42V系の負荷であり、エンジンを始動させるスターター31を含む。また、高圧系負荷30Fは、その他、比較的短い時間で大きな電力を必要とする短期大電力負荷を含み、例えば、ブロアモータ、デフォッガ、ブレーキアクチュエータ等を含む。低圧系負荷32Fは、14V系の負荷(高圧系負荷30F以外の負荷)であり、小電力負荷を含む。低圧系負荷32Fは、例えば各種ランプや、メータ類、各種ECUである。また、低圧系負荷32Fは、実施例1における低圧系負荷32Aと異なり、盗難防止のためのセキュリティシステムのように、エンジン停止状態で作動しうる小電力負荷を含んでよい。
制御装置50Fには、CANなどの適切なバスを介して、オルタネータ34を制御するエンジンECU52及びバッテリ状態検知ECU12が接続されている。制御装置50Fは、エンジンECU52と協働して、車両用電源システム10Fの動作を制御する。制御装置50Fは、エンジンECU52との通信を介して、オルタネータ34の発電状態(例えば目標発電量)を把握する。制御装置50Fは、低圧系負荷32F側の低圧系負荷電流I2を、例えば電流センサやシャント抵抗等を用いて監視する。
バッテリ状態検知ECU12には、バッテリ電流及びバッテリ電圧と、バッテリ温度が入力される。バッテリ電流は、電流センサ14により検出される。電流センサ14は、例えばバッテリ40のプラス端子に取り付けられ、バッテリ40の充放電電流量を所定のサンプリング周期で検出して、その信号をバッテリ状態検知ECU12に供給する。電流センサ14は、例えばホールICを用いて、充放電電流量によりコア部に生ずる磁束密度の変化量を、電圧に変換してバッテリ状態検知ECU12に出力するものであってよい。バッテリ電圧は、電圧センサ16により検出される。電圧センサ16は、バッテリ40のプラス端子に取り付けられ、バッテリ40の端子電圧を所定のサンプリング周期で検出し、その信号をバッテリ状態検知ECU12に供給する。バッテリ温度は、バッテリ温度センサ18により検出される。バッテリ温度センサ18は、サーミスタからなるセンサ部を有し、例えばバッテリ40のインシュレーター側面に取り付けられ、バッテリ40の液温(バッテリ温度)を所定のサンプリング周期で検出し、その信号をバッテリ状態検知ECU12に供給する。
バッテリ状態検知ECU12は、このようにして所定周期毎に入力されるバッテリ電流、バッテリ電圧及びバッテリ温度に基づいて、バッテリ40の充電状態(SOC)を検知する。バッテリ40のSOCの検知方法は、多種多様でありえ、如何なる適切な方法が採用されもよい。
次に、制御装置50F及びエンジンECU52の制御下で実現される本実施例6による車両用電源システム10Fの主要動作について説明する。バッテリ充電時以外の主要動作については(例えば、エンジン非作動状態や、エンジン停止時、エンジン起動時の車両用電源システム10Fの主要動作)は、上述の実施例3、実施例4、実施例5と同様であってよい。
図14は、バッテリ充電に関連して制御装置50Fにより実行される車両用電源システム10Fの制御方法の一例を示すフローチャートである。尚、図14に示す処理ルーチンは、エンジンが作動中であり、且つ、DC/DCコンバータ80Fが昇圧動作モードで動作している通常状態において実行される。
図14に示すように、制御装置50Fは、低圧系負荷32F側の低圧系負荷電流I2が減少するのを検出するまで(ステップ610のYES判定まで)、バッテリ状態検知ECU12により随時供給されるバッテリ40のSOCの検知結果を監視する(ステップ600)。
制御装置50Fは、例えば低圧系負荷32Fの動作終了時等、低圧系負荷電流I2の減少を検出すると(ステップ610のYES判定)、その減少分を利用してバッテリ40への充電を行うべく、バッテリ40への充電が可能か否かを判定する(ステップ620)。この判定は、現時点のバッテリ40のSOCに基づいて実行される。例えば、制御装置50Fは、現時点のバッテリ40のSOCが100%又はそれに相当する非常に高い値である場合には、バッテリ40への充電が可能でないと判断してもよい。或いは、車両減速時のバッテリ40への充電の余裕分を確保しておくために、制御装置50Fは、現時点のバッテリ40のSOCが例えば85%以下である場合に限り、バッテリ40への充電が可能であると判断することとしてもよい。この場合、車両減速時のオルタネータ34の作動により生成された電力(いわゆる回生エネルギ)を、バッテリ40の充電に確実に利用することができ、燃費が向上する。
本ステップ620において、バッテリ40への充電が可能であると判断した場合、制御装置50Fは、バッテリ40への充電に対して何ら制限を付与しない。即ち、バッテリ40への充電が実行される。
一方、本ステップ620において、バッテリ40への充電が可能でないと判断した場合、制御装置50Fは、オルタネータ34の発電量が必要以上に大きいと判断して、エンジンECU52に対してオルタネータ34の発電量を減少するように指示を出力する。この指示を受けて、エンジンECU52は、オルタネータ34の発電を停止させるか又は目標発電量を低下させる。
図15は、バッテリ充電に関連して制御装置50Fにより実行される車両用電源システム10Fの制御方法のその他の一例を示すフローチャートである。尚、図15に示す処理ルーチンは、エンジンが作動中であり、且つ、DC/DCコンバータ80Fが昇圧動作モードで動作している通常状態において実行される。
図15に示すように、制御装置50Fは、オルタネータ34の発電量が増加するのを検出するまで(ステップ710のYES判定まで)、バッテリ状態検知ECU12により随時供給されるバッテリ40のSOCの検知結果を監視する(ステップ700)。
制御装置50Fは、例えば車両の加速時等に、オルタネータ34の発電量の増加を検出すると(ステップ710のYES判定)、その増加分を利用してバッテリ40への充電を行うべく、バッテリ40への充電が可能か否かを判定する(ステップ720)。この判定は、上述と同様の手法で実現されてよい。
本ステップ720において、バッテリ40への充電が可能であると判断した場合、制御装置50Fは、バッテリ40への充電に対して何ら制限を付与しない。即ち、バッテリ40への充電が実行される。
一方、本ステップ720において、バッテリ40への充電が可能でないと判断した場合、制御装置50Fは、オルタネータ34の発電量が必要以上に大きいと判断して、エンジンECU52に対してオルタネータ34の発電量を減少するように指示を出力する。この指示を受けて、エンジンECU52は、オルタネータ34の発電を停止させるか又は目標発電量を低下させる。
このように本実施例によれば、オルタネータ34側に充電可能なバッテリを有しない構成において、オルタネータ34の発電によるバッテリ40への充電を実現しつつ、オルタネータ34の発電制御の最適化を行うことができる。
尚、本実施例において、バッテリ状態検知ECU12の機能は、制御装置50Fに組み込まれてもよい。同様に、エンジンECU52の機能は、制御装置50Fに組み込まれてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、低圧系が14Vであり、高圧系が42Vであったが、高圧系と低圧系で有意に異なる電圧値であれば、電圧値は任意である。
また、本実施例では、特に、動力源がエンジンのみの車両や、動力源がエンジン及び電動モータのハイブリッド車を想定しているが、動力源が電動モータのみの電気自動車においても適用可能である。この場合、スターター31に代えて電動モータをバッテリ40側に高圧系負荷30A〜30Fとして配置すればよい。また、この場合、電動モータの出力軸の回転により発電するオルタネータを、オルタネータ34として低圧系負荷32A〜32F側に配置してもよい。
また、上述の実施例6では、DC/DCコンバータ80Fは双方向のDC/DCコンバータであったが、双方向で無いDC/DCコンバータ80A,80Bを備える上述の実施例1及び実施例2の構成においても、図14及び図15に示した充電制御を実行することは可能である。
また、上述の実施例2の変形例(図4参照)において、各低圧系負荷32Bに内蔵された小型のDC/DCコンバータ又は共通のDC/DCコンバータ72は、実施例3によるDC/DCコンバータ80Cと同様の態様で、エンジン停止状態で間欠的に降圧動作してもよい。同様に、上述の実施例2の変形例(図4参照)において、各低圧系負荷32Bに内蔵された小型のDC/DCコンバータ又は共通のDC/DCコンバータ72は、実施例4によるDC/DCコンバータ80Dと同様の態様で、エンジン起動前のエンジン始動前段階検出時に、間欠動作から連続動作へと切替られてもよい。
また、上述の実施例3、実施例4、実施例5による制御方法は、運転者の操作によるエンジンの停止又は起動に関連して実行されているが、アイドルストップを行う車両においては、アイドルストップに伴うエンジンの停止又は再始動に関連して実行されてよい。アイドリングストップ制御は、一般的に、所定のアイドルストップ開始条件が成立したとき(例えば車両停止状態で所定量以上のブレーキペダルの踏み込みがあったとき等)に開始され、例えば所定のアイドルストップ終了条件が成立したとき(例えばドライバがブレーキペダルの踏み込みを解除したとき等)に終了される。従って、所定のアイドルストップ開始条件した場合には、制御装置50は、上述の実施例4による制御方法に従って、DC/DCコンバータ80の動作方向を、昇圧方向から降圧方向に切替終了してから、エンジンを停止させる。アイドルストップ中は、制御装置50は、上述の実施例3による制御方法に従って、DC/DCコンバータ80を間欠的に降圧動作させる。アイドルストップ中、所定のアイドルストップ終了条件が成立した段階又はその前段階で、制御装置50は、上述の実施例5による制御方法に従って、DC/DCコンバータ80Eの動作モードを間欠動作モードから連続動作モードに切替える。
また、上述の各実施例において、エンジンECU52がオルタネータ34の発電を制御しているが、その他のECUがオルタネータ34の発電を制御してもよいし、オルタネータ34の発電を制御するためのECUを、電源マネージメントECUとして専用に設けてもよい。
本発明による実施例1に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。 本実施例1による車両用電源システム10Aの制御系を示す図である。 本発明による実施例2に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。 本発明による実施例2の変形例に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。 本発明による実施例3に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。 エンジン停止状態で制御装置50Cにより実行されるDC/DCコンバータ80Cの制御方法の一例(その1)を示すフローチャートである。 エンジン停止状態で制御装置50Cにより実行されるDC/DCコンバータ80Cの制御方法の一例(その2)を示すフローチャートである。 エンジン停止状態で制御装置50Cにより実行されるDC/DCコンバータ80Cの制御方法の一例(その3)を示すフローチャートである。 本発明による実施例4に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。 エンジン停止時に関連して制御装置50D及びエンジンECU52により実行される車両用電源システム10Cの制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明による実施例5に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。 エンジン起動時に関連して制御装置50Eにより実行される車両用電源システム10Eの制御方法の一例を示すフローチャートである。 、本発明による実施例5に係る車両用電源装置の主要構成を示すシステム構成図である。 バッテリ充電に関連して制御装置50Fにより実行される車両用電源システム10Fの制御方法の一例を示すフローチャートである。 バッテリ充電に関連して制御装置50Fにより実行される車両用電源システム10Fの制御方法のその他の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10A〜10F 車両用電源システム
30A〜30F 高圧系負荷
31 スターター
32A〜32F 低圧系負荷
34 オルタネータ
40 バッテリ
50A〜50F 制御装置
52 エンジンECU
56 エンジン
70 暗電流供給線
80A〜80F DC/DCコンバータ

Claims (4)

  1. DC/DCコンバータを介して接続される第1電源と第2電源を備える車両用二電源システムにおいて、
    前記第1電源は、エンジンの回転出力を利用して発電する発電機からなり、
    前記第2電源は、バッテリからなり、
    前記DC/DCコンバータの発電機側に低圧系の負荷を接続し、前記DC/DCコンバータのバッテリ側に高圧系の負荷を接続することを特徴とし、
    エンジンの停止状態において、前記発電機側にある負荷への電力供給は、前記バッテリの電力により賄われ、
    前記DC/DCコンバータは、発電機側からバッテリ側への一方向で動作する昇圧型のコンバータであり、
    前記バッテリと、前記DC/DCコンバータを介して発電機側にある低圧系の負荷とが、前記DC/DCコンバータを介さずに暗電流供給線で接続されている、車両用二電源システム。
  2. 前記暗電流供給線には、前記DC/DCコンバータによりも小型な暗電流用DC/DCコンバータが設けられる、請求項に記載の車両用二電源システム。
  3. 前記バッテリは、前記高圧系の負荷が接続される高電圧端子と、低電圧端子を備え、
    前記暗電流供給線は、前記低電圧端子と前記低圧系の負荷の間に設けられる、請求項1に記載の車両用二電源システム。
  4. 前記暗電流供給線は、エンジンが停止状態にあるときに作動が必要な低圧系の負荷のみに接続される、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の車両用二電源システム。
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