JP4449818B2 - 触媒劣化判定装置 - Google Patents
触媒劣化判定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4449818B2 JP4449818B2 JP2005142319A JP2005142319A JP4449818B2 JP 4449818 B2 JP4449818 B2 JP 4449818B2 JP 2005142319 A JP2005142319 A JP 2005142319A JP 2005142319 A JP2005142319 A JP 2005142319A JP 4449818 B2 JP4449818 B2 JP 4449818B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- fuel ratio
- air
- fuel
- exhaust gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1438—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
- F02D41/1444—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
- F02D41/1454—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N11/00—Monitoring or diagnostic devices for exhaust-gas treatment apparatus, e.g. for catalytic activity
- F01N11/007—Monitoring or diagnostic devices for exhaust-gas treatment apparatus, e.g. for catalytic activity the diagnostic devices measuring oxygen or air concentration downstream of the exhaust apparatus
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N2550/00—Monitoring or diagnosing the deterioration of exhaust systems
- F01N2550/02—Catalytic activity of catalytic converters
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/22—Safety or indicating devices for abnormal conditions
- F02D2041/228—Warning displays
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D2200/00—Input parameters for engine control
- F02D2200/02—Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
- F02D2200/08—Exhaust gas treatment apparatus parameters
- F02D2200/0816—Oxygen storage capacity
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1438—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
- F02D41/1473—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the regulation method
- F02D41/1475—Regulating the air fuel ratio at a value other than stoichiometry
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1438—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
- F02D41/1493—Details
- F02D41/1495—Detection of abnormalities in the air/fuel ratio feedback system
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
図14は、触媒の酸素吸蔵反応に伴う温度変化を示す図である。図14(A)は目標空燃比の設定状態を示す図であり、図14(B)は酸素センサ出力の変化を示す図である。図14(C),(D),(E)は、それぞれ触媒の前部,中央,後部の温度変化を示す図である。
図14(A)に示すように目標空燃比を燃料リッチ側の値13.8から燃料リーン側の値15.2に変化させると、触媒において酸素吸蔵反応が進行する。触媒における酸素吸蔵反応は発熱反応である。このため、触媒の前部から後部に酸素吸蔵反応が進行するにつれて、先ず、図14(C)に示すように触媒前部で温度上昇ピーク(以下「ピーク」と略する。)P1が生じ、次に、図14(D)に示すように触媒中央でピークP2が生じ、その後、図14(E)に示すように触媒後部でピークP3が生じる。よって、これらのピークP1〜P3に基づいて、触媒のどの部分まで酸素吸蔵反応が進行しているかを把握することができる。
図14(E)に示すように、酸素センサ出力の反転時刻trにおいて、触媒の後部でピークP3は生じていない。よって、触媒の後端まで酸素吸蔵反応が進行する前に、酸素センサ出力が反転していることが分かる。この場合、触媒全体の酸素吸蔵能を算出することができない。
よって、触媒の酸素吸蔵能に基づいて触媒の劣化判定を行う方法では、触媒の劣化判定を精度良く行うことができない。また、劣化度合が大きい触媒を精度良く検出することができない。
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、目標空燃比を燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段と、
前記目標空燃比の変動開始から所定時間が経過するまでに、前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リーン側であると検出された場合に前記触媒が劣化していると判定する触媒劣化判定手段とを備えたことを特徴とする。
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、排気ガスの目標空燃比を燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段であって、該目標空燃比の変動開始から所定時間を経過した後に、該目標空燃比の変動幅を徐々に小さく変更する空燃比制御手段と、
前記変動幅の変更を開始してから前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リッチ側から燃料リーン側に変化したと検出されるまでの間に、前記内燃機関に吸入された空気量を演算する吸入空気量演算手段と、
前記吸入空気量演算手段により演算された空気量に基づいて、前記触媒の劣化を判定する触媒劣化判定手段とを備えたことを特徴とする。
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、排気ガスの目標空燃比を燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段であって、該目標空燃比の変動開始から所定時間を経過した後に、該目標空燃比の変動幅を徐々に大きく変更する空燃比制御手段と、
前記変動幅の変更を開始してから前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リーン側から燃料リッチ側に変化したと検出されるまでの間に、内燃機関に吸入された空気量を演算する吸入空気量演算手段と、
前記吸入空気量演算手段により演算された空気量に基づいて、前記触媒の劣化を判定する触媒劣化判定手段とを備えたことを特徴とする。
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、排気ガスの目標空燃比を燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段であって、該目標空燃比の変動開始から所定時間を経過した後に、該目標空燃比の変動周期を徐々に小さく変更する空燃比制御手段と、
前記変動周期の変更を開始してから前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リッチ側から燃料リーン側に変化したと検出されるまでの間に、前記内燃機関に吸入された空気量を演算する吸入空気量演算手段と、
前記吸入空気量演算手段により演算された空気量に基づいて、前記触媒の劣化を判定する触媒劣化判定手段とを備えたことを特徴とする。
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、排気ガスの目標空燃比を燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段であって、該目標空燃比の変動開始から所定時間を経過した後に、該目標空燃比の変動周期を徐々に大きく変更する空燃比制御手段と、
前記変動周期の変更を開始してから前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リーン側から燃料リッチ側に変化したと検出されるまでの間に、前記内燃機関に吸入された空気量を演算する吸入空気量演算手段と、
前記吸入空気量演算手段により演算された空気量に基づいて、前記触媒の劣化を判定する触媒劣化判定手段とを備えたことを特徴とする。
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1による内燃機関システムの構成を示す概略図である。本実施の形態1で説明する内燃機関システムは複数の気筒を有しているが、図1にはそのうちの一気筒のみを示している。
図1に示すように、本実施の形態1のシステムは、内部にピストン2を有するシリンダブロック4を備えている。シリンダブロック4には水温センサ6が設けられている。水温センサ6は、冷却水温を検出するように構成されている。
また、ECU50は、水温センサ6の出力に基づいて、内燃機関の暖機が完了しているか否かを判別する。また、ECU50は、触媒温度センサ42の出力に基づいて、触媒38の暖機が完了しているか否かを判別する。
また、ECU50は、クランク角センサ44の出力に基づいて、機関回転数NEを算出する。
また、ECU50は、定常運転か否かを判定する。定常運転か否かは、例えば、吸入空気量Ga、機関回転数NE、スロットル開度TA、アクセル開度等のパラメータにより、判定することができる。
また、ECU50は、後述するように、目標空燃比を制御し、そのときの酸素センサ40の出力(以下「酸素センサ出力」という。)に基づいて触媒38の劣化判定を行う。
図2は、触媒における酸素吸蔵反応及び酸素放出反応を示す概念図である。図2に示すように、触媒38に燃料リーンな排気ガスが流入すると、この排気ガス中の過剰な酸素が触媒担体(例えば、Pt,Pd,Rh,Ceのような貴金属により構成される)38aにより吸蔵される。一方、触媒38に燃料リッチな排気ガス、つまり、還元ガス(例えば、CO,HC)が流入すると、この還元ガスは触媒担体38aから放出された酸素により酸化され、CO2又はH2Oとして排出される。
図3に示すように、目標空燃比の変動周期を長周期に設定したときは、触媒の劣化が中程度である場合の酸素センサ出力と、触媒の劣化が大きい場合の酸素センサ出力との差が小さい。このため、劣化が大きい触媒を精度良く検出することは難しい。しかし、変動周期を短周期にすることにより、触媒の劣化が中程度である場合の酸素センサ出力と、触媒の劣化が大きい場合の酸素センサ出力との差が大きくなる。よって、劣化が大きい触媒を精度良く検出することが可能である。
図4(a)に示すように目標空燃比を燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる。ここで、目標空燃比の変動周期eabyfrefciは、正常な触媒(以下「正常触媒」という。)の酸素吸蔵能(OSC)が破綻する周期に比して十分に短い周期であり、例えば、0.5Hz以上の値である。また、変動中心eabyfrefcは、例えば、値14.55であり、変動幅eabyfrefdは、例えば、0.1以上0.5以下の値である。
このように目標空燃比を短周期で変動させると、それに伴い触媒に流入する排気ガスの空燃比が変動する。このため、触媒において酸素吸蔵反応と酸素放出反応が交互に起こる。上述したように、劣化触媒の場合には、酸素吸蔵反応に比べて酸素放出反応の反応速度が非常に低いため、見かけ上、酸素吸蔵反応のみが進行する。よって、劣化触媒の場合、正常触媒に比して早期に吸蔵酸素量が飽和量に達し、触媒を流通した排気ガスの空燃比が燃料リーン側になる。従って、目標空燃比の変動開始から所定時間経過後の酸素センサ出力は、図4(b)に示すように、劣化触媒の場合はリーン出力であるのに対し、正常触媒の場合はリッチ出力である。
図5は、本実施の形態1において、ECU50が実行する触媒劣化判定制御を示すフローチャートである。
図5に示すフローによれば、先ず、内燃機関及び触媒38の暖機が完了しているか否かを判別する(ステップ100)。ステップ100で暖機が完了していると判別された場合には、触媒劣化判定制御を実行可能であるか否か、具体的には、目標空燃比を精度良く制御可能な定常運転であるか否かを判別する(ステップ102)。定常運転であるか否かは、吸入空気量Gaやアクセル開度等に基づいて判別することができる。ステップ100で暖機が未完了であると判別された場合、及び、ステップ102で触媒劣化判定制御を実行可能ではないと判別された場合には、本制御を終了する。この場合、触媒38の劣化判定制御を精度良く行うことができないと判断される。
ここで、変動中心eabyfrefcは、理論空燃比よりも弱燃料リッチ側の値(例えば、値14.55)に設定することが好適である。正常触媒の場合でも、酸素吸蔵反応よりも酸素放出反応の反応速度の方が若干早いため、酸素センサ出力がリーン出力となる場合がある。本ルーチンでは、酸素センサ出力がリーン出力のときに、劣化触媒であると判定する(後述のステップ108)。このため、変動中心eabyfrefcを弱燃料リッチ側の値とすることにより、正常触媒の場合は酸素センサ出力をリッチ出力とすることができ、触媒の劣化判定を精度良く行うことができる。また、変動幅eabyfrefdは、例えば、0.1以上0.5以下の値が好適である。また、変動周期eabyfrefciは、正常触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも十分短い周期であり、例えば、0.5Hz以上の値が好適である。
このように目標空燃比を短周期で変動させると、触媒に燃料リーンな排気ガスと燃料リッチな排気ガスとが短周期で交互に流入し、酸素吸蔵反応と酸素放出反応が短周期で交互に起こる。しかし、劣化触媒では酸素放出反応の反応速度が大幅に低下するため、見かけ上、酸素吸蔵反応のみが進行する。すなわち、劣化触媒では、目標空燃比の変動開始後から酸素が吸蔵され続ける。
このステップ106では、目標空燃比の変動の影響が触媒38及び酸素センサ出力に反映されたと推定されるか否かが判別される。より具体的には、目標空燃比の変動を開始してから劣化触媒において酸素が吸蔵され続けた場合に、劣化触媒の吸蔵酸素量が飽和量に達するのに十分な排気ガスが内燃機関から排出されたと推定されるか否かが判別される。
上記ステップ106で積算吸入空気量egasamが設定値egasam0以下であると判別された場合、つまり、目標空燃比の変動の影響が触媒38及び酸素センサ出力に反映されていないと推定される場合には、ステップ102の処理を再度実行する。
一方、ステップ106で積算吸入空気量egasamが設定値egasam0よりも大きいと判別される場合、つまり、目標空燃比の変動の影響が触媒に反映されたと推定される場合には、一定時間における平均の酸素センサ出力gaoxsavが、劣化判定基準値gaoxsav0よりも小さいか否かが判別される(ステップ108)。つまり、このステップ108では、触媒38を流通した排気ガスの空燃比が燃料リーン側であるか否かが判別される。また、劣化判定基準値gaoxsav0は、車輌毎に設定された値である。
さらに、本ルーチンによれば、目標空燃比の変動中心を理論空燃比よりも燃料リッチ側にすることにより、正常触媒の場合の酸素センサ出力をリッチ出力とすることができる。よって、酸素センサ出力がリーン出力である場合には、確実に触媒が劣化していると判定することができる。従って、誤判定を防止することができ、触媒の劣化判定を精度良く行うことができる。
次に、図6及び図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、後述する図7に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
図6は、本実施の形態2における触媒劣化判定方法を示す図である。具体的には、図6(a)は目標空燃比の変動を示す図であり、図6(b)は目標空燃比の変動に伴う酸素センサ出力の変化を示す図である。
先ず、実施の形態1と同様に、正常触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも十分に短い周期で目標空燃比を変動させる。本実施の形態2では、変動開始から一定時間経過後、図6(a)に示すように、目標空燃比の変動幅を徐々に小さくする。ここで、目標空燃比の変動幅が小さいほど、触媒38に流入する還元ガスの濃度が低くなるため、触媒38から酸素が放出されにくい環境となる。このような環境とすることで、劣化触媒だけでなく正常触媒も、やがては酸素吸蔵能が破綻し、触媒を流通した排気ガスの空燃比が燃料リーン側になる。但し、上述したように、正常触媒よりも劣化触媒の方が酸素放出反応の反応速度の低下が大きい、すなわち、劣化触媒の方が酸素吸蔵反応と酸素放出反応の反応速度差が大きい。このため、正常触媒よりも劣化触媒の方が早期に酸素吸蔵能が破綻する。その結果、図6(b)に示すように、劣化触媒の場合の酸素センサ出力がリッチ出力からリーン出力に反転した時刻t1の方が、正常触媒の場合の反転時刻t2よりも早くなる。また、酸素センサ出力の反転時刻は、触媒の劣化度合が小さい場合に比べて該劣化度合が大きい場合の方が早くなる。
図7は、本実施の形態2において、ECU50が実行する触媒劣化判定制御を示すフローチャートである。
図7に示すフローによれば、先ず、実施の形態1と同様に、ステップ100で暖機が完了していると判別され、ステップ102で触媒劣化判定制御を実行可能であると判別された場合には、目標空燃比の変動を開始する(ステップ104)。
一方、ステップ114で酸素センサ出力が変動していないと判別される場合、つまり、触媒38が異常劣化していないと判別される場合には、目標空燃比の変動開始後の積算吸入空気量egasamが設定値egasam1よりも大きいか否かを判別する(ステップ116)。ECU50は、実施の形態1と同様に、別ルーチンで積算された空気量を積算吸入空気量egasamとして読み込む。このステップ116では、触媒の状態を安定させるため、一定量の排気ガスが触媒に流入したか否かが判別される。よって、この設定値egasam1は、図5に示すフローのステップ106で用いられる設定値egasam0よりも小さい値である。また、設定値egasam1は、触媒サイズ等を考慮して車輌毎に設定された値である。
ステップ116で積算吸入空気量egasamが設定値egasam1以下であると判別された場合、つまり、一定量の排気ガスが触媒38に流入していないと判別された場合には、ステップ102の処理を再度実行する。
次に、ECU50内に予め記憶されたマップを参照して、算出した積算吸入空気量egasum1に応じた触媒の劣化度合を算出する(ステップ132)。該マップにおいて、積算吸入空気量egasum1が小さいほど、触媒劣化度合が大きくなるように設定されている。これにより、積算吸入空気量egasum1に基づいて触媒の劣化度合を精度良く求めることができる。
一方、ステップ134で積算吸入空気量egasum1が触媒劣化判定基準値egasumn以上であると判別された場合には、触媒の劣化が許容範囲内であると判断される。この場合、チェックランプを点灯することなく、触媒劣化判定制御を中止する(ステップ138)。
次に、図8及び図9を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、後述する図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
図8は、本実施の形態3における触媒劣化判定方法を示す図である。具体的には、図8(a)は目標空燃比の変動を示す図であり、図8(b)は目標空燃比の変動に伴う酸素センサ出力の変化を示す図である。
上記実施の形態2では、目標空燃比の変動幅を徐々に小さくすることにより、徐々に触媒から酸素が放出されにくい環境とし、酸素センサ出力がリッチ出力からリーン出力に反転した時点を検出した。
図9は、本実施の形態3において、ECU50が実行する触媒劣化判定制御を示すフローチャートである。
図9に示すフローによれば、先ず、実施の形態1と同様に、ステップ100で暖機が完了していると判別され、ステップ102で触媒劣化判定制御を実行可能であると判別された場合には、目標空燃比の変動を開始する(ステップ104)。ここで、ECU50により読み込まれる変動幅eabyfrefdは、図5のフローのステップ104で読み込まれる変動幅よりも小さい値である。これにより、正常触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも十分に短い周期で、かつ、実施の形態1における変動幅よりも小さい変動幅で目標空燃比が制御される。
このステップ121で酸素センサ出力gaoxsが基準値gaoxs0以上であると判別された場合、つまり、触媒38を流通した排気ガスの空燃比が燃料リッチ側であると判別された場合には、該空燃比を燃料リッチ側から燃料リーン側に変化させるためにステップ102の処理を再度実行する。
一方、ステップ128で積算吸入空気量egasamが設定値egasam0よりも大きいと判別された場合には、目標空燃比の変動幅が十分大きくなっていると判断される。すなわち、目標空燃比の変動幅が十分大きいにも関わらず、触媒38を流通した排気ガスの空燃比が燃料リーン側であるため、触媒の劣化度合が大きいと判断される。この場合、酸素センサ出力gaoxsが設定値gaoxs0よりも大きくなるまで待つことなく、つまり、触媒38を流通した排気ガスの空燃比が燃料リッチ側に反転するまで待つことなく、車内に設けられたチェックランプを点灯して(ステップ136)、劣化判定制御を終了する(ステップ138)。
次に、ECU50内に予め記憶されたマップを参照して、積算吸入空気量egasum2に応じた触媒の劣化度合を算出する(ステップ146)。該マップにおいて、積算吸入空気量egasum2が大きいほど、触媒劣化度合が大きくなるように設定されている。これにより、積算吸入空気量egasum2に基づいて触媒の劣化度合を精度良く求めることができる。
一方、ステップ148で積算吸入空気量egasum2が触媒劣化判定基準値egasumn以下であると判別された場合には、触媒の劣化が許容範囲内であると判断される。この場合、チェックランプを点灯することなく、触媒劣化判定制御を中止する(ステップ138)。
次に、図10及び図11を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態4のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、後述する図11に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
図10は、本実施の形態4における触媒劣化判定方法を示す図である。具体的には、図10(a)は目標空燃比の変動を示す図であり、図10(b)は目標空燃比の変動に伴う酸素センサ出力の変化を示す図である。
本実施の形態4では、先ず、正常触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも十分に短く、かつ、実施の形態1における変動周期よりも長い周期で目標空燃比を変動させる。目標空燃比の変動周期が長いほど、触媒に流入する還元ガスの量が多くなるため、触媒から酸素が放出されやすい環境となる。そして、変動開始から一定時間経過後、図10(a)に示すように、目標空燃比の変動周期を徐々に短くする。このように変動周期を徐々に短くすることにより、触媒に流入する還元ガスの量が少なくなるため、触媒から酸素がより放出されにくい環境が作り出される。このような環境とすることで、劣化触媒だけでなく正常触媒も、やがては酸素吸蔵能が破綻し、触媒を流通した排気ガスの空燃比が燃料リーン側になる。但し、上述したように、正常触媒よりも劣化触媒の方が酸素放出反応の反応速度の低下が大きい、すなわち、正常触媒よりも劣化触媒の方が酸素吸蔵反応と酸素放出反応の反応速度差が大きい。このため、正常触媒よりも劣化触媒の方が早期に酸素吸蔵能が破綻する。その結果、図10(b)に示すように、劣化触媒の場合の酸素センサ出力がリッチ出力からリーン出力に反転した時刻t5の方が、正常触媒の場合の反転時刻t6よりも早くなる。また、酸素センサ出力の反転時刻は、触媒の劣化度合は小さい場合に比べて該劣化度合が大きい場合の方が早くなる。
図11は、本実施の形態4において、ECU50が実行する触媒劣化判定制御を示すフローチャートである。
図11に示すフローによれば、先ず、実施の形態1と同様に、ステップ100で暖機が完了していると判別され、ステップ102で触媒劣化判定制御を実行可能であると判別された場合には、目標空燃比の変動を開始する(ステップ104)。ここで、ECU50により読み込まれる変動周期eabyfrefciは、図5のフローのステップ104で読み込まれる変動周期よりも長い値である。これにより、正常触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも十分に短く、かつ、実施の形態1における変動周期よりも長い変動周期で目標空燃比が制御される。
一方、ステップ128で積算吸入空気量egasamが設定値egasam0よりも大きいと判別された場合には、目標空燃比の変動周期が十分短くなっていると判断される。すなわち、目標空燃比の変動周期が十分短いにも関わらず、触媒38を流通した排気ガスの空燃比が燃料リッチ側であるため、触媒の劣化度合が小さいと判断される。この場合、酸素センサ出力gaoxsが設定値gaoxs0よりも小さくなるまで待つことなく、つまり、触媒38を流通した排気ガスの空燃比が燃料リッチ側から燃料リーン側に変化するまで待つことなく、劣化判定制御を終了する(ステップ138)。
さらに、積算吸入空気量egasum3が触媒劣化判定基準値egasumnよりも小さいか否かを判別する(ステップ158)。このステップ158で積算吸入空気量egasum3が触媒劣化判定基準値egasumnよりも小さいと判別された場合には、触媒が劣化していると判断される。この場合、車内に設けられたチェックランプを点灯し(ステップ136)、その後、触媒劣化判定制御を終了する(ステップ138)。
一方、ステップ158で積算吸入空気量egasum3が触媒劣化判定基準値egasumn以上であると判別された場合には、触媒の劣化が許容範囲内であると判断される。この場合、チェックランプを点灯することなく、触媒劣化判定制御を中止する(ステップ138)。
次に、図12及び図13を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態5のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、後述する図13に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
図12は、本実施の形態5における触媒劣化判定方法を示す図である。具体的には、図12(a)は目標空燃比の変動を示す図であり、図12(b)は目標空燃比の変動に伴う酸素センサ出力の変化を示す図である。
上記実施の形態4では、目標空燃比の変動周期を徐々に短くすることにより、徐々に触媒から酸素が放出されにくい環境とし、酸素センサ出力がリッチ出力からリーン出力に反転した時点を検出した。
図13は、本実施の形態5において、ECU50が実行する触媒劣化判定制御を示すフローチャートである。
図13に示すフローによれば、先ず、実施の形態1と同様に、ステップ100で暖機が完了していると判別され、ステップ102で触媒劣化判定制御を実行可能であると判別された場合には、目標空燃比の変動を開始する(ステップ104)。ここで、ECU50により読み込まれる変動周期eabyfrefciは、図5のフローのステップ104で読み込まれる変動周期よりも短い値である。これにより、実施の形態1における変動周期よりも短い変動周期で目標空燃比が制御される。
一方、ステップ128で積算吸入空気量egasamが設定値egasam0よりも大きいと判別された場合には、目標空燃比の変動周期が十分長くなっていると判断される。すなわち、目標空燃比の変動周期が十分長いにも関わらず、触媒38を流通した排気ガスの空燃比が燃料リーン側であるため、触媒の劣化度合が大きいと判断される。この場合、酸素センサ出力gaoxsが設定値gaoxs0よりも大きくなるまで待つことなく、つまり、触媒38を流通した排気ガスの空燃比が燃料リーン側から燃料リッチ側に変化するまで待つことなく、車内に設けられたチェックランプを点灯して(ステップ136)、劣化判定制御を終了する(ステップ138)。
さらに、積算吸入空気量egasum4が触媒劣化判定基準値egasumnよりも大きいか否かを判別する(ステップ168)。このステップ168で積算吸入空気量egasum4が触媒劣化判定基準値egasumnよりも大きいと判別された場合には、触媒の劣化が大きいと判断される。この場合、車内に設けられたチェックランプを点灯し(ステップ136)、その後、触媒劣化判定制御を終了する(ステップ138)。
一方、ステップ168で積算吸入空気量egasum4が触媒劣化判定基準値egasumn以下であると判別された場合には、触媒の劣化が許容範囲内であると判断される。この場合、チェックランプを点灯することなく、触媒劣化判定制御を中止する(ステップ138)。
4 シリンダブロック
6 水温センサ
8 シリンダヘッド
10 燃焼室
12 点火プラグ
14 吸気ポート
16 吸気バルブ
18 インジェクタ
20 吸気通路
22 エアクリーナ
24 エアフロメータ
26 スロットルバルブ
27 スロットルセンサ
28 サージタンク
30 排気ポート
32 排気バルブ
34 排気通路
36 空燃比センサ
38 触媒
40 酸素センサ
42 触媒温度センサ
44 クランク角センサ
46 クランク軸
50 ECU(Electronic Control Unit)
Claims (8)
- 内燃機関の排気通路に設けられた触媒の劣化を判定する触媒劣化判定装置であって、
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、排気ガスの目標空燃比を理論空燃比よりも燃料リッチ側の値を中心として燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段と、
前記目標空燃比の変動開始から所定時間が経過するまでに、前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リーン側であると検出された場合に前記触媒が劣化していると判定する触媒劣化判定手段とを備えたことを特徴とする触媒劣化判定装置。 - 内燃機関の排気通路に設けられた触媒の劣化を判定する触媒劣化判定装置であって、
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、排気ガスの目標空燃比を理論空燃比よりも燃料リッチ側の値を中心として燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段であって、該目標空燃比の変動を開始してから前記空燃比が燃料リッチ側であると検出された場合に、該目標空燃比の変動幅を徐々に小さく変更する空燃比制御手段と、
前記目標空燃比の変動を開始してから前記変動幅の変更を開始するまでの間に所定時間が経過しても、前記空燃比が燃料リーン側であると検出された場合に、前記触媒が劣化していると判定する判定手段と、
前記変動幅の変更を開始してから前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リッチ側から燃料リーン側に変化したと検出されるまでの間に、前記内燃機関に吸入された空気量を演算する吸入空気量演算手段と、
前記吸入空気量演算手段により演算された空気量が少ないほど、前記触媒の劣化度合が大きいと判定する触媒劣化判定手段とを備えたことを特徴とする触媒劣化判定装置。 - 内燃機関の排気通路に設けられた触媒の劣化を判定する触媒劣化判定装置であって、
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、排気ガスの目標空燃比を理論空燃比よりも燃料リッチ側の値を中心として燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段であって、該目標空燃比を前記空燃比が燃料リーン側となる変動幅で変動させた後に、該目標空燃比の変動幅を徐々に大きく変更する空燃比制御手段と、
前記変動幅の変更を開始してから前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リーン側から燃料リッチ側に変化したと検出されるまでの間に、内燃機関に吸入された空気量を演算する吸入空気量演算手段と、
前記吸入空気量演算手段により演算された空気量が多いほど、前記触媒の劣化度合が大きいと判定する触媒劣化判定手段とを備え、
前記触媒劣化判定手段は、前記変動幅の変更を開始してから所定時間が経過しても、前記空燃比が燃料リーン側であると検出された場合に、前記触媒の劣化度合が大きいと判定する構成としたことを特徴とする触媒劣化判定装置。 - 内燃機関の排気通路に設けられた触媒の劣化を判定する触媒劣化判定装置であって、
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、排気ガスの目標空燃比を理論空燃比よりも燃料リッチ側の値を中心として燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段であって、該目標空燃比の変動を開始してから前記空燃比が燃料リッチ側であると検出された場合に、該目標空燃比の変動周期を徐々に小さく変更する空燃比制御手段と、
前記目標空燃比の変動を開始してから前記変動周期の変更を開始するまでの間に所定時間が経過しても、前記空燃比が燃料リーン側であると検出された場合に、前記触媒が劣化していると判定する判定手段と、
前記変動周期の変更を開始してから前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リッチ側から燃料リーン側に変化したと検出されるまでの間に、前記内燃機関に吸入された空気量を演算する吸入空気量演算手段と、
前記吸入空気量演算手段により演算された空気量が少ないほど、前記触媒の劣化度合が大きいと判定する触媒劣化判定手段とを備えたことを特徴とする触媒劣化判定装置。 - 内燃機関の排気通路に設けられた触媒の劣化を判定する触媒劣化判定装置であって、
前記触媒の下流に設けられ、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも燃料リッチ側であるか又は燃料リーン側であるかを検出する排気ガスセンサと、
正常な触媒の酸素吸蔵能が破綻する周期よりも短い周期で、排気ガスの目標空燃比を燃料リッチ側と燃料リーン側とに交互に変動させる空燃比制御手段であって、該目標空燃比を前記空燃比が燃料リーン側となる変動周期で変動させた後に、該目標空燃比の変動周期を徐々に大きく変更する空燃比制御手段と、
前記変動周期の変更を開始してから前記排気ガスセンサにより空燃比が燃料リーン側から燃料リッチ側に変化したと検出されるまでの間に、前記内燃機関に吸入された空気量を演算する吸入空気量演算手段と、
前記吸入空気量演算手段により演算された空気量が多いほど、前記触媒の劣化度合が大きいと判定する触媒劣化判定手段とを備え、
前記触媒劣化判定手段は、前記変動周期の変更を開始してから所定時間が経過しても、前記空燃比が燃料リーン側であると検出された場合に、前記触媒の劣化度合が大きいと判定する構成としたことを特徴とする触媒劣化判定装置。 - 請求項2に記載の触媒劣化判定装置において、
前記触媒劣化判定手段は、前記変動幅の変更を開始してから所定時間経過後に、前記排気ガスセンサにより検出された空燃比が燃料リッチ側である場合には、前記触媒の劣化度合は小さいと判定するものであることを特徴とする触媒劣化判定装置。 - 請求項4に記載の触媒劣化判定装置において、
前記触媒劣化判定手段は、前記変動周期の変更を開始してから所定時間経過後に、前記排気ガスセンサにより検出された空燃比が燃料リッチ側である場合には、前記触媒の劣化度合は小さいと判定するものであることを特徴とする触媒劣化判定装置。 - 請求項1から7の何れかに記載の触媒劣化判定装置において、
前記空燃比制御手段は、前記内燃機関に吸入される空気量が所定値以下である場合に、前記目標空燃比を変動させるものであることを特徴とする触媒劣化判定装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005142319A JP4449818B2 (ja) | 2005-05-16 | 2005-05-16 | 触媒劣化判定装置 |
US11/432,404 US8074441B2 (en) | 2005-05-16 | 2006-05-12 | Apparatus and method for determining catalyst degradation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005142319A JP4449818B2 (ja) | 2005-05-16 | 2005-05-16 | 触媒劣化判定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006316752A JP2006316752A (ja) | 2006-11-24 |
JP4449818B2 true JP4449818B2 (ja) | 2010-04-14 |
Family
ID=37417754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005142319A Expired - Fee Related JP4449818B2 (ja) | 2005-05-16 | 2005-05-16 | 触媒劣化判定装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8074441B2 (ja) |
JP (1) | JP4449818B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5681632B2 (ja) * | 2009-08-26 | 2015-03-11 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置及びNOx浄化触媒劣化判定方法 |
JP5293889B2 (ja) * | 2010-05-28 | 2013-09-18 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
DE102013010562A1 (de) * | 2013-06-25 | 2015-01-08 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zum Bestimmen einer HC-Konvertierungsfähigkeit eines Katalysators, zur Ausführung des Verfahrens eingerichtete Diagnoseeinrichtung sowie Kraftfahrzeug mit einer solchen |
US12012882B1 (en) * | 2023-06-27 | 2024-06-18 | Fca Us Llc | Vehicle bypass catalyst diagnostic system |
Family Cites Families (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2984312B2 (ja) * | 1990-04-11 | 1999-11-29 | 日本特殊陶業株式会社 | 空燃比センサによる触媒の浄化率測定方法及びその劣化時期検知方法 |
US5077970A (en) * | 1990-06-11 | 1992-01-07 | Ford Motor Company | Method of on-board detection of automotive catalyst degradation |
JP2943433B2 (ja) * | 1990-08-24 | 1999-08-30 | 株式会社デンソー | 触媒の浄化率検出装置 |
JPH0726580B2 (ja) * | 1990-11-20 | 1995-03-29 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の触媒劣化判定装置 |
JPH0598947A (ja) * | 1991-10-11 | 1993-04-20 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の触媒劣化判別装置 |
JP2626384B2 (ja) * | 1991-12-16 | 1997-07-02 | トヨタ自動車株式会社 | 触媒劣化判別装置 |
JP2861623B2 (ja) | 1992-05-13 | 1999-02-24 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の触媒劣化診断装置 |
JPH07103039A (ja) | 1993-10-12 | 1995-04-18 | Nippondenso Co Ltd | 触媒の劣化状態検出装置 |
JPH06129285A (ja) | 1992-10-20 | 1994-05-10 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の空燃比制御装置 |
JP3218747B2 (ja) | 1992-11-20 | 2001-10-15 | トヨタ自動車株式会社 | 触媒劣化度検出装置 |
FR2702516B1 (fr) * | 1993-03-12 | 1995-06-02 | Siemens Automotive Sa | Procédé de surveillance de l'efficacité d'un pot catalytique chauffé, pour le traitement des gaz d'échappement d'un moteur à combustion interne. |
JP3321477B2 (ja) * | 1993-04-09 | 2002-09-03 | 株式会社日立製作所 | 排気浄化装置の診断装置 |
EP1236873B1 (en) * | 1995-10-26 | 2005-02-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Catalyst deterioration detection device for internal combustion engine |
JP3823384B2 (ja) | 1996-07-29 | 2006-09-20 | マツダ株式会社 | エンジンの触媒劣化判定装置 |
JP2001098981A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の触媒劣化判定装置 |
JP3962892B2 (ja) | 2000-10-26 | 2007-08-22 | 三菱自動車工業株式会社 | 排気浄化装置 |
JP3963130B2 (ja) * | 2002-06-27 | 2007-08-22 | トヨタ自動車株式会社 | 触媒劣化判定装置 |
JP2004169607A (ja) | 2002-11-19 | 2004-06-17 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP4016905B2 (ja) * | 2003-08-08 | 2007-12-05 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
JP4348543B2 (ja) | 2004-08-24 | 2009-10-21 | 三菱電機株式会社 | 触媒劣化検出装置 |
JP4198718B2 (ja) * | 2006-04-03 | 2008-12-17 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
-
2005
- 2005-05-16 JP JP2005142319A patent/JP4449818B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2006
- 2006-05-12 US US11/432,404 patent/US8074441B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20060254257A1 (en) | 2006-11-16 |
JP2006316752A (ja) | 2006-11-24 |
US8074441B2 (en) | 2011-12-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4537417B2 (ja) | NOxセンサの異常診断装置 | |
JP4497132B2 (ja) | 触媒劣化検出装置 | |
US6357224B1 (en) | Engine exhaust gas purifying apparatus | |
JP5176911B2 (ja) | セタン価判定装置 | |
JP3759567B2 (ja) | 触媒劣化状態検出装置 | |
JP4380574B2 (ja) | 酸素吸蔵能算出装置 | |
JP4449818B2 (ja) | 触媒劣化判定装置 | |
JP4363433B2 (ja) | 排気浄化装置 | |
JP4636273B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2008255952A (ja) | 内燃機関の硫黄濃度検出装置 | |
JP4101133B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置の自己診断装置 | |
JP6995154B2 (ja) | 内燃機関の排ガス浄化装置 | |
US20050050879A1 (en) | Computer readable storage medium with instructions for monitoring catalytic device | |
JP5673797B2 (ja) | 触媒劣化判定システム | |
JP4411755B2 (ja) | 排気浄化触媒の劣化状態診断装置 | |
JP2003041991A (ja) | エンジンの触媒劣化診断装置 | |
JP4635365B2 (ja) | 排気浄化触媒の劣化判定装置 | |
JP6809004B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP2008038645A (ja) | 内燃機関用排気浄化装置 | |
JP2009108681A (ja) | 排出ガスセンサの異常診断装置 | |
JP3975436B2 (ja) | 排出ガスセンサの異常診断装置 | |
JP2008157036A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2006233781A (ja) | 内燃機関の触媒診断装置 | |
JP4363131B2 (ja) | 動力出力装置 | |
JP2008002440A (ja) | 内燃機関の排気ガス濃度センサの異常判定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090401 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100118 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |