JP4444555B2 - 土木構造物の継手構造 - Google Patents

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    • E01D2101/00Material constitution of bridges
    • E01D2101/20Concrete, stone or stone-like material
    • E01D2101/24Concrete

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、シールドトンネルの覆工用として使用されるコンクリートセグメント等のセグメント、スラブ、壁体、橋梁構造物等の土木構造物同士を接合するための土木構造物の継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の土木構造物同士を接合するための継手構造として、例えば、図6に示すセグメントの継手構造が知られている。この継手構造は、ボルト孔1を有する円筒状のボルト挿通部2の両側に支持部3を介して鉄筋連結部4を設け、該鉄筋連結部4に棒状のアンカー筋5を連結した構造の継手6が、セグメントSの接合部に、前記ボルト挿通部2の先端面2aをセグメントSの接合面Saに露出させ、前記アンカー筋5,5をセグメントSのボルトボックスHの両側に位置させた状態で埋設されており、隣接するセグメント同士を接合する際には、両セグメントS,Sを、ボルト挿通部2,2の軸線が一致した状態で相互に突き合わせると共に、各セグメントS,Sに設けた一方のセグメントSのボルトボックスHから前記各ボルト挿通部2,2のボルト孔1,1にボルト7を挿入し、他方のセグメントSのボルトボックスHから挿入したナット8を前記ボルト7に螺合して締め付けることにより、両セグメントS,Sを接合するようになっている。
また、特許文献1には、本体板16、支持板17、アンカー鉄筋18がコンクリート本体10に埋設され、接合面でボルト締結可能なコンクリート構造物が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
実開平2−109894号公報(第1−2頁、図4−5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示されるような前記従来のセグメントの継手構造では、前記ボルト挿通部2に挿通したボルト7とこれに螺合したナット8とを過大に締め付けると、ボルト挿通部2と支持部3と鉄筋連結部4とで構成される継手ヘッドに対し、前記ボルト7の軸方向へ継手ヘッドをセグメントSから脱出させようとする大きな力が作用するため、前記ボルト挿通部2の周囲のセグメントSに応力集中が発生し、これに起因して、前記セグメントSのボルトボックスHにおける前記ボルト挿通部2の周辺に、該ボルト挿通部2の放射方向に延びるひび割れが生じるおそれがあった。
また、特許文献1に記載のコンクリート構造物においては、ボルトを過大に締め付けると、支持板17からコンクリート本体10に大きな力が作用し、コンクリート本体10に応力集中が発生し、ひび割れが生じるおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、土木構造物に埋設された継手をボルトで締結して土木構造物同士を接合する際、ボルトの締め付け力により土木構造物にひび割れが生じるのを有効に防止することができる土木構造物の継手構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る土木構造物の継手構造は、隣接された土木構造物同士を、それらの接合面を互いに突き合わせ、かつ各接合面の近傍の接合部に埋設された継手をボルトで締結することによって接合する継手構造において、前記継手のうち少なくとも一方は、前記ボルトが挿通されるボルト孔を有する締結部と、該締結部の外周部の両側に突出して設けられた支持部と、該各支持部の先端部に設けられたアンカー筋取付部とを有する継手ヘッドと、該継手ヘッドの前記アンカー筋取付部結合された複数のアンカー筋とを備え、前記土木構造物における前記少なくとも一方の継手の埋設部には、前記接合面側に、前記締結部の外周面と、前記支持部の前面と、前記アンカー筋取付部の前面とを含む前記継手ヘッドの前面との間にあけた隙間からなる緩衝ゾーンが設けられていることを特徴としている。
【0008】
請求項に係る土木構造物の継手構造は、請求項1に記載の継手構造において、前記継手のうちの他方は、前記ボルトが螺合されるねじ孔を有する締結部の軸端にアンカー筋を一体に結合したインサートナットからなり、前記土木構造物における前記他方の継手の埋設部には、前記インサートナットの端部側の外周との間にあけた隙間からなる緩衝ゾーンが設けられていることを特徴としている。
【0009】
請求項に係る土木構造物の継手構造は、請求項に記載の継手構造において、前記他方の継手の埋設部に設けられた緩衝ゾーンが、前記他方の継手の締結部の外周に設けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項4に係る土木構造物の継手構造は、請求項1〜のいずれかに記載の継手構造において、緩衝ゾーンには、緩衝部材が装着されていることを特徴としている。
【0011】
請求項に係る土木構造物の継手構造は、請求項1〜のいずれかに記載の土木構造物の継手構造において、前記土木構造物が、トンネルの覆工を形成するためのセグメントであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る土木構造物の継手構造について図1〜図5を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態に係る土木構造物の継手構造10を示す。この土木構造物の継手構造10(以下、単に、継手構造10と称する場合がある。)は、図4に示すように、シールドトンネルの覆工用等に使用される土木構造物の一種であるコンクリートセグメント(セグメント)11の円弧方向における両端部11a,11aに設けた複数のボルトボックス12と、軸方向(覆工するトンネルの軸方向)の両端部11b,11bに設けた複数のボルトボックス13の一方もしくは両方に対応して埋設された継手14を備えている。
【0013】
前記継手14は、中心軸線上にボルト孔15aを設けたボルト挿通部(締結部)15と、該ボルト挿通部15の外周部の両側(図1、図3で上下側)に突出して設けられ、正面視(図3)で上下に一直線状に配された一対の支持部16,16と、該支持部16,16の先端部(自由端部)に設けたアンカー筋取付部17,17とを、ダクタイル鋳鉄等の高剛性を有する鋳鉄の鋳造によって一体に形成されてなる継手ヘッド18を備えており、前記各アンカー筋取付部17,17の後端部(図1で右端部)に、軸部を前記ボルト挿通部15(ボルト孔15a)の軸線に平行な方向に延長したアンカー筋19,19が固定されている。
【0014】
前記ボルト挿通部15とアンカー筋取付部17は、相互に平行に設けられ、共に、前端側(図1、図2で左端側)が後端側(図1,図2で右端側)より僅かに大径になるようなテーパを外周に設けた円筒状体に形成され、アンカー筋取付部17がボルト挿通部15に対してその軸線方向の後方側(図1で右側)へ位置をずらされて設けられ、また、それらを連結する前記支持部16,16は、前記ボルト孔15aの軸方向に板面を沿わせた板体部16aの前端に、板体部16aに直交する補強部16bを結合して横断面をT字状に形成されており、補強部16bは、そのアンカー筋取付部17,17側(先端側)に行くに従って前記ボルト挿通部15の軸方向の後端側(図1で右端側)へ偏るように傾斜されている。
【0015】
また、前記アンカー筋19は、横断面が円形の直線状軸部の外周に、その軸方向に直交する環状の突条部を軸方向に間隔をあけて複数個設けると共に、軸方向に沿う突条部を周方向に間隔をあけて複数個設けてなる従来周知のねじふし鉄筋で構成されており、その前端部に形成された雄ねじ部が前記アンカー筋取付部17の後部に設けたねじ孔に螺合されることにより、アンカー筋取付部17に一体的に連結、固定されている。アンカー筋19のアンカー筋取付部17への固定はいわゆる鋳包みによって一体に連結したものとしてもよい。
【0016】
前記構成の継手14は、前記セグメント11の円弧方向の端部11aに埋設されるものでは、図1に示すように、セグメント11の端部11aにおいて、セグメント11の内面11c側に開口部12a(図2、図3参照)を有する有底のボルトボックス12の前壁12bとセグメント11の接合面11dとの間に前記継手ヘッド18が位置されると共に、各アンカー筋19,19がボルトボックス12を挟むようにその両側(図1、図3で上下側)に位置され、かつボルト挿通部15の前端面15bがセグメント11の接合面11dに合わせられ、ボルト挿通部15の後端面15cがボルトボックス12内に露出されてセグメント11内に埋設されている。
【0017】
そして、セグメント11における前記継手ヘッド18の埋設部においては、前記ボルト挿通部15の前端側の外周面15dと、前記支持部16(補強部16b)の前面16c、前記アンカー筋取付部17の前面17aを含む継手ヘッド18の前面との間にあけた隙間からなる緩衝ゾーン20がセグメント11に設けられている。この緩衝ゾーン20には、ブチルゴム、その他の弾性ゴム、ポリエチレンフォーム等の材料からなる軟質の緩衝部材21が装着されている。
【0018】
このような継手構造10によって、隣接するセグメント11,11同士を接合する場合には、図1に示すように、従来のセグメントS,S同士を接合する場合と同様に、隣接するセグメント11,11の接合面11d,11d同士を当接させると共に、継手14,14におけるボルト挿通部15,15の前端面15b,15b同士を、ボルト孔15a,15aの中心が一致した状態で当接させ、ボルトボックス12の開口部12aから該ボルトボックス12内を通して、ボルト22を前記ボルト孔15a,15aに挿通し、ボルト22にナット23を螺合して締め付けることにより継手14,14同士を結合する。
【0019】
前記第1の実施の形態に係る土木構造物の継手構造10によれば、継手14をセグメント11のボルトボックス12を囲む接合部に埋設し、セグメント11における継手ヘッド18の前側に緩衝ゾーン20を設け、該緩衝ゾーン20に緩衝材21を装着した構成としたので、前記継手14のボルト挿通部15に挿通したボルト22を締め付けてセグメント11,11同士を接合した際、ボルト22の締付力により、前記セグメント11から継手14を引き抜こうとする引抜力が作用して継手ヘッド18が変位しても、その変位が前記緩衝ゾーン20により吸収される。
【0020】
したがって、ボルトボックス12の形成で強度低下を余儀なくされたセグメント11における前記継手ヘッド18の埋設部に前記引抜力によって応力集中が生じるのを効果的に抑えることができ、継手ヘッド18の締結部におけるボルトの締付力で、セグメント11のボルトボックス12の締結部の周囲にひび割れが生じるのを確実に防止することができる。
【0021】
このため、ボルト22の締付力を高めてセグメント11,11同士の接合を強固に行うことができる。また、前記緩衝ゾーン20に装着された緩衝部材21がボルト22の締結力による前記継手14の継手ヘッド18の変位を吸収しながら該継手ヘッド18をセグメント11内にしっかりと弾力的に支持することができ、継手14のセグメント11からの引抜き抵抗力の低下を可及的に小さく抑えることができる。
【0022】
なお、前記実施の形態に係る継手構造10においては、継手14を継手ヘッド18の両側に一対のアンカー筋19,19を設けただけの単純な構成としたが、これに限らず、継手14におけるアンカー筋19の本数は3本以上であってもよい。この場合、前記継手ヘッド18のボルト挿通部15の外周部に3本以上の支持部16を設けて、それらにアンカー筋19を設けるようにしたり、前記支持部16,16を複数に分岐させて、それらの分岐部にアンカー筋19を設けたり、さらに、図2、図3に破線で示すように、前記一対のアンカー筋19,19を設けた継手14の複数個を並列させ、それらのボルト挿通部15を接続部14aで連結した構成としてもよい。
【0023】
また、同一構成の前記継手14,14を埋設したセグメント11、11同士を接合する場合について説明したが、他方のセグメント11に埋設した継手14は、ボルト挿通部15にボルト孔15aを設ける代わりにねじ孔を設け、一方の継手14のボルト孔15aから挿入したボルト22を前記ねじ孔に螺合して締め付けるようにしてもよく、また、他方のセグメント11にインサートナットを埋設し、一方のセグメント11の継手14から挿通したボルト22を前記インサートナットに螺合して締め付けるようにしてもよく(後述の第2の実施の形態を示す図5参照)、他方のセグメント11の継手は、ボルトで締結するものであれば、その形状に特に制限はない。
【0024】
次に、図5は本発明の第2の実施の形態に係る土木構造物の継手構造30を示す。この土木構造物の継手構造30(以下、単に継手構造30と称する場合がある。)は、前端部(図5で左端部)にねじ孔31aを有する締結部31の後端(軸端)にアンカー筋32を一体に結合して一本のインサートナットとして構成された継手33を備えており、前記セグメント11のようなボルトボックス12,13を有しないセグメント(土木構造物)34の端部34aに、前記締結部31の前端面31bをセグメント34の接合面34cと面一にし、かつ接合面34cに直交させた状態で埋設されている。前記セグメント34における締結部31(インサートナットの前端側)の外周部には、該外周部との間にあけた環状の隙間からなる緩衝ゾーン35が設けられ、該緩衝ゾーン35には前記緩衝部材20と同様な材料からなる緩衝部材36が装着されている。前記インサートナット(継手)33のアンカー筋32の形状は、前記アンカー筋19とほぼ同様とされている。
【0025】
前記構成の継手構造30によって、隣接するセグメント34,11同士を接合する場合には、隣接するセグメント11,34の接合面11d,34b同士を当接させると共に、インサートナット33の前端面31bと継手14におけるボルト挿通部15の前端面15bとを、それらのねじ孔31aとボルト孔15aの中心が一致した状態で当接させ、ボルトボックスHの開口部から該ボルトボックスH内を通して、ボルト37を前記ボルト挿通部15のボルト孔15aに挿通し、該ボルト37を前記インサートナット33のねじ孔31aに螺合して締め付けることにより、インサートナット33と継手14とを結合する。
【0026】
前記第2の実施の形態に係る土木構造物の継手構造30によれば、継手33としてのインサートナットが埋設されたセグメント34において、前記インサートナット33の前側における締結部31の外周側に緩衝ゾーン35を設け、該緩衝ゾーン35に緩衝部材36を装着した構成としたので、前記締結部31に螺合したボルト37を締め付けてセグメント34,11同士を接合した際、ボルト37の締付力により、前記セグメント34からインサートナット33を引き抜こうとする引抜力が作用して締結部31が変位しても、その変位が前記緩衝ゾーン35により吸収される。
【0027】
したがって、セグメント34における前記締結部31の埋設部に前記引抜力によって応力集中が生じるのを効果的に抑えることができ、インサートナット33の締結部31におけるボルトの締付力で、セグメント34における締結部31の周囲にひび割れが生じるのを確実に防止ですることができる。また、第1の実施の形態に係る継手構造10と同様に緩衝部材36にもとづく作用効果を奏することができる。
なお、一方のセグメント34に埋設したインサートナット33に螺合して結合される他方のセグメント11の継手としては、前記継手14の形状のものに限定されず、前記インサートナット33にボルト37を螺合して結合するものでどのようなものでもよい。
【0028】
なお、前記第1,2の実施の形態に係る土木構造物の継手構造10,30においては、前記継手14の前端側である継手ヘッド18の前面と、継手(インサートナット)33の前端側の外周部とに、それぞれ緩衝ゾーン20,35を設け、該緩衝ゾーン20,35に緩衝部材21,36を装着したが、本発明はこれに限らず、緩衝部材21,36を省略することもできる。
また、アンカー筋19,32としてねじふし鉄筋を使用したが、アンカー筋19,32はこれに限らず、横断面を十字形状、一文字状、三つ又状、その他の形状とした軸部に、軸に直交したフランジを軸方向に間隔をあけて複数個設けた構成のもの、その他の構成のものを使用してもよい。
【0029】
なお、前記各実施の形態に係る土木構造物の継手構造10,30をコンクリートセグメント同士を接合するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、スキンプレートに主桁板と継手板を結合してなる枠体の内部にコンクリートを打設して構成されたコンクリート中詰め型セグメント同士を接合するものにも適用することができる。
【0030】
なお、上記の説明では、土木構造物としては、セグメント11、34に適用した例で説明したが、本発明に係る土木構造物の継手構造における土木構造物は、セグメントに限定されるものではない。互いに接合して土木構造体を形成するための土木構造物であれば、どのようなものであってもよい。例えば、そのような例として、スラブ、壁体、橋梁構造物等が挙げられる。その形状としては、板状、筒状、箱状、ブロック状等の様々な形状に適用でき、その材質としては、コンクリート構造物、鋼製構造物、鋼材とコンクリートとを複合した構造物等種々の組合せのものを採用できる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係る土木構造物の継手構造によれば、ボルトボックスを設けた土木構造物における継手の埋設部において、継手に作用する土木構造物からの引抜き力で応力集中が生じ易い端部側に緩衝ゾーンが設けられているので、継手ヘッドの締結部におけるボルトの締付力で土木構造物にひび割れが生じるのを効果的に防止でき、ボルトの締付力を高めて土木構造物同士の接合を強固に行うことができる。
また、土木構造物の接合面とボルトボックスとの間に継手ヘッドを配し、アンカー筋をボルトボックスの両側に配した状態で土木構造物に埋設した継手において、継手ヘッドの前面に設けた緩衝ゾーンによって、ボルトボックスの形成で強度低下を余儀なくされた土木構造物部分への応力集中を抑えることができるので、継手ヘッドの締結部におけるボルトの締付力で土木構造物のボルトボックスにおける締結部の周囲にひび割れが生じるのを確実に防止することができる。
【0033】
請求項に係る土木構造物の継手構造によれば、インサートナットからなる継手の土木構造物の埋設部において、インサートナットの土木構造物に対する引抜き力で応力集中が生じ易い箇所に緩衝ゾーンが設けられているので、前記引抜き力で土木構造物にひび割れが生じるのを効果的に防止することができる。
【0034】
請求項に係る土木構造物の継手構造によれば、ボルトの締付け力が直接的に作用して大きな応力集中を生じ易い締結部の外周に設けられた緩衝ゾーンによって、土木構造物に対する集中応力を良好に緩和して土木構造物のひび割れ確実に防止することができる。
【0035】
請求項に係る土木構造物の継手構造によれば、緩衝ゾーンに装着された緩衝部材がボルトの締結力による継手の変位を吸収して、土木構造物のひび割れを良好に防止しながら該継手を土木構造物内にしっかりと弾力的に支持することができる。
【0036】
請求項に係る土木構造物の継手構造によれば、トンネルの覆工を形成するセグメント同士の接合において、過大な締結力が発生した場合でもひび割れなどを確実に防止できるから、信頼性の高いトンネルの覆工を構築することができる。
また、締付工程による不良の発生が抑えられるから、トンネルの施工効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る土木構造物の継手構造の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】 図1のイ−イ断面図である。
【図3】 図1のロ−ロ断面図である。
【図4】 本発明に係る土木構造物の継手構造を適用する土木構造物を示す斜視図である。
【図5】 本発明に係る土木構造物の継手構造の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図6】 従来のセグメントの継手構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10,30 土木構造物の継手構造
11,34 セグメント(土木構造物)
11d,34c 接合面
12,13 ボルトボックス
14 継手
15 ボルト挿通部(締結部)
15a ボルト孔
16 支持部
17 アンカー筋取付部
18 継手ヘッド
19,32 アンカー筋
20,35 緩衝ゾーン
21,36 緩衝部材
22,37 ボルト
23 ナット
31 締結部
31a ねじ孔
33 継手(インサートナット)

Claims (5)

  1. 隣接された土木構造物同士を、それらの接合面を互いに突き合わせ、かつ各接合面の近傍の接合部に埋設された継手をボルトで締結することによって接合する継手構造において、
    前記継手のうち少なくとも一方は、前記ボルトが挿通されるボルト孔を有する締結部と、該締結部の外周部の両側に突出して設けられた支持部と、該各支持部の先端部に設けられたアンカー筋取付部とを有する継手ヘッドと、該継手ヘッドの前記アンカー筋取付部結合された複数のアンカー筋とを備え
    前記土木構造物における前記少なくとも一方の継手の埋設部には、前記接合面側に、前記締結部の外周面と、前記支持部の前面と、前記アンカー筋取付部の前面とを含む前記継手ヘッドの前面との間にあけた隙間からなる緩衝ゾーンが設けられていることを特徴とする土木構造物の継手構造。
  2. 前記継手のうちの他方は、前記ボルトが螺合されるねじ孔を有する締結部の軸端にアンカー筋を一体に結合したインサートナットからなり、
    前記土木構造物における前記他方の継手の埋設部には、前記インサートナットの端部側の外周との間にあけた隙間からなる緩衝ゾーンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の土木構造物の継手構造。
  3. 前記他方の継手の埋設部に設けられた緩衝ゾーンは、前記他方の継手の締結部の外周に設けられていることを特徴とする請求項に記載の土木構造物の継手構造。
  4. 前記緩衝ゾーンには、緩衝部材が装着されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の土木構造物の継手構造。
  5. 前記土木構造物が、トンネルの覆工を形成するためのセグメントであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の土木構造物の継手構造。
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