JP3122245B2 - セグメントの継手構造 - Google Patents

セグメントの継手構造

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JP3122245B2 JP04221834A JP22183492A JP3122245B2 JP 3122245 B2 JP3122245 B2 JP 3122245B2 JP 04221834 A JP04221834 A JP 04221834A JP 22183492 A JP22183492 A JP 22183492A JP 3122245 B2 JP3122245 B2 JP 3122245B2
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宗孝 大関
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石川島建材工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数接合されて円筒状
のトンネルの壁体を構成する円弧版状のセグメントを、
相互に接合させるセグメントの継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のトンネル工法は、シールドマシン
によって地盤を掘削しながら、その後方で、円弧版状の
セグメント(一般に鉄筋コンクリート製)を順次接合し
て円筒状のトンネル壁体を構築していく、いわゆるシー
ルド工法が一般的になってきている。
【0003】上記セグメントどうしの接合は、図7に示
すように、互いに接合するセグメント(この場合鉄筋コ
ンクリート製)1の接合端面1aに適宜数埋設したプレ
ート状の継手金具2どうしを、ボルト3およびナット4
により締結する手段が一般的である。セグメント1の内
面(凹面)側には、ボルト3およびナット4の配設なら
びにこれらの締結作業を可能とするための、継手凹所5
があらかじめ形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、多大な交通量に対応するトンネル、あるいは鉄道
と車道を複合させたトンネル等、従来と比較するとその
内径がきわめて大きな大断面トンネルを構築する必要性
が生じてきている。このような大断面トンネルの壁体を
構成するセグメントは、従来と比較すると当然大型化し
たものとなり、特にその厚さは数倍の厚さを有する。
【0005】このような板厚が大きな大型のセグメント
においては、上記従来のボルト・ナットによるセグメン
トどうしの継手では、接合強度の上で不安があって適用
できないのが現状であり、したがって、充分な接合強度
が得られる新たな継手構造の開発が急務とされている。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、通常のセグメントはもちろんのこと、板厚が大
きな大型のセグメントどうしの接合も、充分な強度をも
ってなし得るセグメントの継手構造を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、接合する一対の円弧版状の
セグメントを、周方向に沿わせた状態で、周方向端面で
ある互いの接合端面どうしを合わせ両者を接合させるセ
グメントの継手構造において、両セグメントの接合端部
における外面側および内面側に、セグメントの略全幅に
わたる継手板をそれぞれ設けるとともに、これら継手板
に、セグメントの厚さ方向に互いに嵌合する嵌合部およ
び被嵌合部をそれぞれ形成してこれらを互いに嵌合さ
せ、内面側の継手板どうしをボルト等の締結手段により
締結することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明のセグメントの継手構造によれば、接合
するセグメントの全幅にわたる継手板どうしの嵌合で接
合されるので、接合端部のある一部分に応力が偏ること
がなく、しかも、継手板の被嵌合部に対してセグメント
の厚さ方向嵌合部を嵌合させるので、曲げに対する抵抗
が大となり、従って、セグメントどうしの接合強度の向
上が図られ、もって通常のセグメントはもちろんのこ
と、板厚が大きな、大断面トンネル用の大型のセグメン
トどうしの接合に有効に適用できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、互いに接合する円弧版状のセグメント
11、12の接合端部である周方向端部を向かい合わせ
た状態を示している。図1において上側が凸面である外
面、下側が凹面である内面である。ちなみにこれらセグ
メント11、12は、所定の厚さを有する鉄筋コンクリ
ート製で、大断面トンネル用である。双方のセグメント
11、12の、互いに合わせられる接合端面11a、1
2aには、周方向に互いに嵌合されるほぞ13a、13
bが形成されている。
【0010】一方のセグメント(図1で左側)11の接
合端部における外面11Aには、全幅にわたって段部1
4が形成され、この段部14には、第1の継手板15が
埋設されている。図2に示すように、この第1の継手板
15の露出する表面(外面11A側)には、複数(この
場合4つ)の凹部(被嵌合部)16が、セグメント11
の幅方向に沿って等間隔に形成されている。これら凹部
16は、開口側が大径であるテーパ状となっている。な
お、凹部16の代わりに、図3に示すように、2つの長
方形状の長孔16aを形成してもよい。
【0011】また、セグメント11の接合端部における
内面11Bには、セグメント11の全幅にわたる第2の
継手板17が埋設されている。この第2の継手板17
は、内面11Bと面一状態で接合端面11aよりも周方
向外側に延びており、その延出部分には複数(この場合
4つ)の嵌合孔(被嵌合部)18が、セグメント11の
幅方向に沿って等間隔に形成されている。これら嵌合孔
18は、セグメント11の外面11A側に向かって漸次
大径となるテーパ状となっている。
【0012】他方のセグメント(図1で右側)12の接
合端部における外面12Aには、セグメント12の全幅
にわたる第3の継手板19が埋設されている。この第3
の継手板19は、セグメント12の外面12Aと面一状
態で接合端面12aよりも周方向外側に延びており、そ
の延出部分の内面には、複数(この場合4つ)の凸部
(嵌合部)20が、セグメント12の幅方向に沿って等
間隔に形成されている。これら凸部20は、セグメント
12の内面12B側に向かって漸次大径となるテーパ状
で、前記第1の継手板15の各凹部16に外面側からそ
れぞれ嵌合可能となっている。
【0013】また、セグメント12の接合端部における
内面12Bには、セグメント12の全幅にわたって段部
21が形成され、この段部21には、第4の継手板22
が埋設されている。図4に示すように、この第4の継手
板22の露出する表面(内面12B側)には、複数(こ
の場合4つ)のねじ部材(嵌合部)23が、セグメント
12の幅方向に沿って等間隔に形成されている。これら
ねじ部材23は、ねじ孔23aを有し、その外形はセグ
メント12の内面12B側に向かって漸次大径となるテ
ーパ状で、前記第2の継手板17の各嵌合孔18に外面
側からそれぞれ嵌合可能となっている。
【0014】上記セグメント11、12を互いに接合す
るには、まず、セグメント11の第1の継手板15の各
凹部16に、セグメント12の第3の継手板19の各凸
部20を嵌合するとともに、セグメント11の第2の継
手板17の各嵌合孔18に、セグメント12の第4の継
手板22のねじ部材23を嵌め込む。次いで、第2の継
手板17の各嵌合孔18に嵌合された各ねじ部材23の
ねじ孔23aに、内面側からボルト(締結手段)24を
ねじ込み、第2の継手板17と第4の継手板22とを締
結する。図5はセグメント11、12が接合された状態
を示している。
【0015】上記継手構造によれば、セグメント11、
12の全幅にわたる、第1、第3の継手板15、19ど
うしおよび第2、第4の継手板17、22どうしの嵌合
で接合されるので、接合端部のある一部分に応力が偏る
ことがなく、しかも、凹部16に対する凸部20の嵌合
および嵌合孔18に対するねじ部材23の嵌合が、セグ
メント11、12の厚さ方向で嵌合するので、曲げに対
する抵抗が大となる。従って、セグメント11、12ど
うしの接合強度の向上が図られ、もって通常のセグメン
トはもちろんのこと、板厚が大きな、大断面トンネル用
の大型のセグメントどうしの接合に有効に適用できる。
【0016】図6は上記実施例を他のセグメント30、
31に適用した例を示している。これらセグメント3
0、31は、鉄筋コンクリート製のセグメント本体32
の外面および内面に、鋼製のスキンプレート33が固着
されてなるもので、上記実施例の第2および第3の継手
板17、19を、スキンプレート33で代用している。
このようなセグメントの他に、上記実施例は鋼製セグメ
ントにも適用できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセグメン
トの継手構造によれば、接合する一対の円弧版状のセグ
メントを、周方向に沿わせた状態で、周方向端面である
互いの接合端面どうしを合わせ両者を接合させるセグメ
ントの継手構造において、両セグメントの接合端部にお
ける外面側および内面側に、セグメントの略全幅にわた
る継手板をそれぞれ設けるとともに、これら継手板に、
セグメントの厚さ方向に互いに嵌合する嵌合部および被
嵌合部をそれぞれ形成してこれらを互いに嵌合させ、内
面側の継手板どうしをボルト等の締結手段により締結す
ることを特徴とするもので、接合するセグメントの全幅
にわたる継手板どうしの嵌合で接合されるから、接合端
部のある一部分に応力が偏ることがなく、しかも、継手
板の被嵌合部に対してセグメントの厚さ方向嵌合部を嵌
合させるので、曲げに対する抵抗が大となり、従って、
セグメントどうしの接合強度の向上が図られ、もって通
常のセグメントはもちろんのこと、板厚が大きな、大断
面トンネル用の大型のセグメントどうしの接合に有効に
適用できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によって接合するセグメント
の接合端部を向かい合わせた状態を示す側面図である。
【図2】図1のP方向矢視図である。
【図3】図1のQ方向矢視図である。
【図4】第1の継手板に形成する凹部の変形例を示す平
面図である。
【図5】一実施例によってセグメントが接合された状態
を示すの側面図である。
【図6】他のセグメントに一実施例を適用した状態を示
す側面図である。
【図7】従来の継手構造の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11、12 セグメント 11A、12A 外面 11B、12B 内面 15 第1の継手板 16 凹部(被嵌合部) 17 第2の継手板 18 嵌合孔(被嵌合部) 19 第3の継手板 20 凸部(嵌合部) 22 第4の継手板 23 ねじ部材 24 ボルト(締結手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合する一対の円弧版状のセグメント
    を、周方向に沿わせた状態で、周方向端面である互いの
    接合端面どうしを合わせ両者を接合させるセグメントの
    継手構造において、 両セグメントの接合端部における外面側および内面側
    に、セグメントの略全幅にわたる継手板をそれぞれ設け
    るとともに、これら継手板に、セグメントの厚さ方向に
    互いに嵌合する嵌合部および被嵌合部をそれぞれ形成し
    てこれらを互いに嵌合させ、内面側の継手板どうしをボ
    ルト等の締結手段により締結することを特徴とするセグ
    メントの継手構造。
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