JP2000204893A - セグメント - Google Patents
セグメントInfo
- Publication number
- JP2000204893A JP2000204893A JP11005821A JP582199A JP2000204893A JP 2000204893 A JP2000204893 A JP 2000204893A JP 11005821 A JP11005821 A JP 11005821A JP 582199 A JP582199 A JP 582199A JP 2000204893 A JP2000204893 A JP 2000204893A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- reinforcing
- joint
- segment
- main girder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストにて、セグメントの周方向への接合
部分の高強度化を図る。 【解決手段】 主桁板12、継手板13及びスキンプレ
ート14から構成された枠体15の内部にコンクリート
Cを打設してセグメント11を構成する。主桁板12と
平行に配設されて両端が継手板13に固定された補強用
主桁板16と、主桁板12と補強用主桁板16との間に
て主桁板12及び補強用主桁板16と略平行に配設され
て継手板13の内面側に固定された補強リブ17と、主
桁板12と補強リブ17との間及び補強用主桁板16と
補強リブ17との間にそれぞれ設けられ、両端部が主桁
板12と補強リブ17及び補強用主桁板16と補強リブ
17に伝達板18を溶接固定された補強板33とを設け
る。主桁板12と補強リブ17との間及び補強用主桁板
16と補強リブ17との間における継手板13に、接合
用のボルト24が挿通可能なボルト挿通孔21を形成す
る。
部分の高強度化を図る。 【解決手段】 主桁板12、継手板13及びスキンプレ
ート14から構成された枠体15の内部にコンクリート
Cを打設してセグメント11を構成する。主桁板12と
平行に配設されて両端が継手板13に固定された補強用
主桁板16と、主桁板12と補強用主桁板16との間に
て主桁板12及び補強用主桁板16と略平行に配設され
て継手板13の内面側に固定された補強リブ17と、主
桁板12と補強リブ17との間及び補強用主桁板16と
補強リブ17との間にそれぞれ設けられ、両端部が主桁
板12と補強リブ17及び補強用主桁板16と補強リブ
17に伝達板18を溶接固定された補強板33とを設け
る。主桁板12と補強リブ17との間及び補強用主桁板
16と補強リブ17との間における継手板13に、接合
用のボルト24が挿通可能なボルト挿通孔21を形成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相互に複数接合
することにより掘削穴の軸方向にトンネルを構成するセ
グメントに関するものである。
することにより掘削穴の軸方向にトンネルを構成するセ
グメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にトンネルを構築する際には、掘削
穴を形成し、その掘削穴の壁面を支持するための覆工を
構築している。この覆工としては、平面視長方形状で円
弧版状のセグメントを掘削穴の軸線周りに周設させたリ
ング体を掘削穴の軸線方向に連接させて形成したものが
用いられる。ここで、この種のトンネルを構成するセグ
メントとしては、図3及び図4に示すように、主桁板
1、継手板2及びスキンプレート3から構成された箱形
の枠体4の内部にコンクリートCを打設したものがあ
る。そして、このセグメントSを周方向へ接合する場合
には、セグメントSの継手板2に形成されたボルト挿通
孔5へボルト6を挿通し、このボルト6へナット7を締
結固定することにより行っていた。
穴を形成し、その掘削穴の壁面を支持するための覆工を
構築している。この覆工としては、平面視長方形状で円
弧版状のセグメントを掘削穴の軸線周りに周設させたリ
ング体を掘削穴の軸線方向に連接させて形成したものが
用いられる。ここで、この種のトンネルを構成するセグ
メントとしては、図3及び図4に示すように、主桁板
1、継手板2及びスキンプレート3から構成された箱形
の枠体4の内部にコンクリートCを打設したものがあ
る。そして、このセグメントSを周方向へ接合する場合
には、セグメントSの継手板2に形成されたボルト挿通
孔5へボルト6を挿通し、このボルト6へナット7を締
結固定することにより行っていた。
【0003】ところで、内部に水が流されて内水圧が作
用するトンネルにあっては、それぞれのセグメントSに
加わる内水圧によって、周方向への接合部分には大きな
引っ張り力が加わる。特に、セグメントSを大型化する
と、このセグメントSの大型化に伴って内水圧も大きく
なり、接合部分に加わる引っ張り力もさらに増大する。
このため、セグメントSの継手板2のボルト挿通孔5
を、例えば、幅方向へ複数箇所に形成するとともに、厚
さ方向に2列形成し、これら多数のボルト挿通孔5に
て、ボルト6、ナット7によって接合している。
用するトンネルにあっては、それぞれのセグメントSに
加わる内水圧によって、周方向への接合部分には大きな
引っ張り力が加わる。特に、セグメントSを大型化する
と、このセグメントSの大型化に伴って内水圧も大きく
なり、接合部分に加わる引っ張り力もさらに増大する。
このため、セグメントSの継手板2のボルト挿通孔5
を、例えば、幅方向へ複数箇所に形成するとともに、厚
さ方向に2列形成し、これら多数のボルト挿通孔5に
て、ボルト6、ナット7によって接合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、内水圧が作用する大型のセグメントSにあって
は、周方向の接合箇所に作用する大きな引っ張り力によ
ってセグメントSの継手板2が撓んでしまい、内部のコ
ンクリートCにクラックが生じたり、セグメントS同士
の間に隙間が生じてしまう恐れがあった。このため、継
手板2の板厚を厚くしなければならず、これにより、コ
ストアップを招いてしまうという問題があった。
ように、内水圧が作用する大型のセグメントSにあって
は、周方向の接合箇所に作用する大きな引っ張り力によ
ってセグメントSの継手板2が撓んでしまい、内部のコ
ンクリートCにクラックが生じたり、セグメントS同士
の間に隙間が生じてしまう恐れがあった。このため、継
手板2の板厚を厚くしなければならず、これにより、コ
ストアップを招いてしまうという問題があった。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、低コストにて、継手板同士の接合部分における耐
引っ張り性に優れたセグメントを提供することを目的と
している。
ので、低コストにて、継手板同士の接合部分における耐
引っ張り性に優れたセグメントを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のセグメントは、互いに接合すること
によりトンネルを構成するセグメントであって、互いに
接合される接合端面に沿って設けられ互いに接合される
継手鋼板と、この継手鋼板に垂直かつ互いに平行に設け
られた一対の補強板と、これら補強板との間にて、これ
ら補強板と略平行に配設されて前記継手鋼板の内面側に
固定された補強リブと、前記補強板と補強リブとの間に
それぞれ設けられ、それぞれ両端部が補強板と補強リブ
に固定された伝達板とを有し、前記継手鋼板には、前記
補強板と補強リブとの間に、接合用のボルトが挿通可能
なボルト挿通孔が形成されていることを特徴としてい
る。
に、請求項1記載のセグメントは、互いに接合すること
によりトンネルを構成するセグメントであって、互いに
接合される接合端面に沿って設けられ互いに接合される
継手鋼板と、この継手鋼板に垂直かつ互いに平行に設け
られた一対の補強板と、これら補強板との間にて、これ
ら補強板と略平行に配設されて前記継手鋼板の内面側に
固定された補強リブと、前記補強板と補強リブとの間に
それぞれ設けられ、それぞれ両端部が補強板と補強リブ
に固定された伝達板とを有し、前記継手鋼板には、前記
補強板と補強リブとの間に、接合用のボルトが挿通可能
なボルト挿通孔が形成されていることを特徴としてい
る。
【0007】これにより、内水圧が作用して、周方向へ
の接合部分に引っ張り力が作用した際に、継手鋼板に作
用する引っ張り力が、補強板及び補強リブに伝達され、
また、補強リブに伝達された引っ張り力は、伝達板及び
伝達板を介して補強板にそれぞれ伝達される。つまり、
継手鋼板に作用する引っ張り力を補強板及び伝達板へ確
実に伝達させて分散させることができる。これにより、
継手鋼板として、板厚の厚いものを用いる必要がなくな
り、板厚を厚くすることによるコストアップなく、耐引
っ張り性に優れたセグメントとすることができる。
の接合部分に引っ張り力が作用した際に、継手鋼板に作
用する引っ張り力が、補強板及び補強リブに伝達され、
また、補強リブに伝達された引っ張り力は、伝達板及び
伝達板を介して補強板にそれぞれ伝達される。つまり、
継手鋼板に作用する引っ張り力を補強板及び伝達板へ確
実に伝達させて分散させることができる。これにより、
継手鋼板として、板厚の厚いものを用いる必要がなくな
り、板厚を厚くすることによるコストアップなく、耐引
っ張り性に優れたセグメントとすることができる。
【0008】請求項2記載のセグメントは、請求項1記
載のセグメントにおいて、トンネル軸方向へ接合される
主桁板と、トンネル周方向へ接合される継手板と、前記
主桁板と平行に配設されて両端が前記継手板に固定され
た補強用主桁板とを有してなり、前記継手板が、前記継
手鋼板とされ、前記主桁板及び前記補強用主桁板が、前
記補強板とされていることを特徴としている。
載のセグメントにおいて、トンネル軸方向へ接合される
主桁板と、トンネル周方向へ接合される継手板と、前記
主桁板と平行に配設されて両端が前記継手板に固定され
た補強用主桁板とを有してなり、前記継手板が、前記継
手鋼板とされ、前記主桁板及び前記補強用主桁板が、前
記補強板とされていることを特徴としている。
【0009】これにより、継手板に作用する引っ張り力
が、主桁板、補強用主桁板及び補強リブに伝達され、ま
た、補強リブに伝達された引っ張り力は、伝達板及び伝
達板を介して主桁板、補強用主桁板にそれぞれ伝達され
る。つまり、継手板に作用する引っ張り力を主桁板、補
強用主桁板及び伝達板へ確実に伝達させてセグメント全
体に分散させることができる。これにより、継手板とし
て、板厚の厚いものを用いる必要がなくなり、板厚を厚
くすることによるコストアップなく、耐引っ張り性に優
れたセグメントとすることができる。
が、主桁板、補強用主桁板及び補強リブに伝達され、ま
た、補強リブに伝達された引っ張り力は、伝達板及び伝
達板を介して主桁板、補強用主桁板にそれぞれ伝達され
る。つまり、継手板に作用する引っ張り力を主桁板、補
強用主桁板及び伝達板へ確実に伝達させてセグメント全
体に分散させることができる。これにより、継手板とし
て、板厚の厚いものを用いる必要がなくなり、板厚を厚
くすることによるコストアップなく、耐引っ張り性に優
れたセグメントとすることができる。
【0010】請求項3記載のセグメントは、請求項1記
載のセグメントにおいて、コンクリートから形成されて
なり、少なくとも前記補強板には、コンクリート内に埋
め込まれるアンカー筋が設けられていることを特徴とし
ている。
載のセグメントにおいて、コンクリートから形成されて
なり、少なくとも前記補強板には、コンクリート内に埋
め込まれるアンカー筋が設けられていることを特徴とし
ている。
【0011】これにより、継手鋼板に作用する引っ張り
力が、補強板及び補強リブに伝達され、また、補強リブ
に伝達された引っ張り力は、伝達板及び伝達板を介して
補強板にそれぞれ伝達される。つまり、継手鋼板に作用
する引っ張り力を補強板及び伝達板へ確実に伝達させ、
さらに、アンカー筋からセグメント全体に分散させるこ
とができる。これにより、継手鋼板として、板厚の厚い
ものを用いる必要がなくなり、板厚を厚くすることによ
るコストアップなく、耐引っ張り性に優れたコンクリー
ト製セグメントとすることができる。
力が、補強板及び補強リブに伝達され、また、補強リブ
に伝達された引っ張り力は、伝達板及び伝達板を介して
補強板にそれぞれ伝達される。つまり、継手鋼板に作用
する引っ張り力を補強板及び伝達板へ確実に伝達させ、
さらに、アンカー筋からセグメント全体に分散させるこ
とができる。これにより、継手鋼板として、板厚の厚い
ものを用いる必要がなくなり、板厚を厚くすることによ
るコストアップなく、耐引っ張り性に優れたコンクリー
ト製セグメントとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のセグメントの実施
の形態を図によって説明する。図1及び図2において、
符号11は、セグメントである。このセグメント11
は、主桁板(補強板)12、継手板(継手鋼板)13及
びスキンプレート14によって構成された枠体15の内
部にコンクリートCが打設された中詰めコンクリートセ
グメントであり、継手板13同士を接合させることによ
り、トンネルを構成するリング体とされるようになって
いる。
の形態を図によって説明する。図1及び図2において、
符号11は、セグメントである。このセグメント11
は、主桁板(補強板)12、継手板(継手鋼板)13及
びスキンプレート14によって構成された枠体15の内
部にコンクリートCが打設された中詰めコンクリートセ
グメントであり、継手板13同士を接合させることによ
り、トンネルを構成するリング体とされるようになって
いる。
【0013】このセグメント11には、枠体15の内部
に、主桁板12と平行に、補強用主桁板(補強板)16
が設けられており、その両端が継手板13に溶接固定さ
れ、外周側がスキンプレート14に溶接固定されてい
る。また、主桁板12と補強用主桁板16との間におけ
る継手板13の内面側には、主桁板12、補強用主桁板
16と平行に補強リブ17が設けられている。この補強
リブ17も、継手板13及びスキンプレート14にそれ
ぞれ溶接固定されている。
に、主桁板12と平行に、補強用主桁板(補強板)16
が設けられており、その両端が継手板13に溶接固定さ
れ、外周側がスキンプレート14に溶接固定されてい
る。また、主桁板12と補強用主桁板16との間におけ
る継手板13の内面側には、主桁板12、補強用主桁板
16と平行に補強リブ17が設けられている。この補強
リブ17も、継手板13及びスキンプレート14にそれ
ぞれ溶接固定されている。
【0014】また、この補強リブ17と主桁板12との
間及び補強リブ17と補強用主桁板16との間には、ス
キンプレート14と略平行に伝達板18が設けられてお
り、一方の伝達板18は、その両端部が主桁板12及び
補強リブ17に溶接固定され、他方の伝達板18は、そ
の両端部が補強用主桁板16及び補強リブ17に溶接固
定されている。
間及び補強リブ17と補強用主桁板16との間には、ス
キンプレート14と略平行に伝達板18が設けられてお
り、一方の伝達板18は、その両端部が主桁板12及び
補強リブ17に溶接固定され、他方の伝達板18は、そ
の両端部が補強用主桁板16及び補強リブ17に溶接固
定されている。
【0015】そして、継手板13には、主桁板12と補
強リブ17との間及び補強用主桁板16と補強リブ17
との間に、それぞれセグメント11の厚さ方向へ2つず
つボルト挿通孔21が形成されている。また、一方の継
手板13には、その内面側に、ボルト挿通孔21と連通
する位置に袋ナット22が溶接固定されている。
強リブ17との間及び補強用主桁板16と補強リブ17
との間に、それぞれセグメント11の厚さ方向へ2つず
つボルト挿通孔21が形成されている。また、一方の継
手板13には、その内面側に、ボルト挿通孔21と連通
する位置に袋ナット22が溶接固定されている。
【0016】そして、上記のように構成された枠体15
には、コンクリートCが打設されている。なお、袋ナッ
ト22が設けられていない他方の継手板13の内側に
は、ボルト挿通孔21と連通するボルトボックス23が
形成されており、これらボルトボックス23からボルト
挿通孔21へボルト24が挿通され、一方の継手板13
に設けられた袋ナット22に締結固定されている。
には、コンクリートCが打設されている。なお、袋ナッ
ト22が設けられていない他方の継手板13の内側に
は、ボルト挿通孔21と連通するボルトボックス23が
形成されており、これらボルトボックス23からボルト
挿通孔21へボルト24が挿通され、一方の継手板13
に設けられた袋ナット22に締結固定されている。
【0017】上記のように構成されたセグメント11に
よれば、互いに継手板13同士を突き合わせた状態に
て、ボルトボックス23からボルト挿通孔21へボルト
24を挿通させて、このボルト24を、他方のセグメン
ト11の継手板13に設けられた袋ナット22へ締結固
定することにより、これらセグメント11がトンネル周
方向へ接合されてトンネルを構成するリング体が構成さ
れる。ここで、このセグメント11に、内水圧が作用し
て、周方向への接合部分に引っ張り力が作用すると、各
ボルト24から主桁板13または補強用主桁板16及び
補強リブ17へ伝達される。
よれば、互いに継手板13同士を突き合わせた状態に
て、ボルトボックス23からボルト挿通孔21へボルト
24を挿通させて、このボルト24を、他方のセグメン
ト11の継手板13に設けられた袋ナット22へ締結固
定することにより、これらセグメント11がトンネル周
方向へ接合されてトンネルを構成するリング体が構成さ
れる。ここで、このセグメント11に、内水圧が作用し
て、周方向への接合部分に引っ張り力が作用すると、各
ボルト24から主桁板13または補強用主桁板16及び
補強リブ17へ伝達される。
【0018】また、補強リブ17へ伝達された引っ張り
力は、伝達板18を介して、主桁板12及び補強用主桁
板16へ伝達される。そして、これら主桁板12及び補
強用主桁板16へ伝達された引っ張り力は、これら主桁
板12及び補強用主桁板16からセグメント11の全体
に分散される。これにより、継手板13として、板厚の
厚いものを用いる必要がなくなり、板厚を厚くすること
によるコストアップなく、引っ張り力により継手板13
が撓むことのないセグメント11とすることができる。
力は、伝達板18を介して、主桁板12及び補強用主桁
板16へ伝達される。そして、これら主桁板12及び補
強用主桁板16へ伝達された引っ張り力は、これら主桁
板12及び補強用主桁板16からセグメント11の全体
に分散される。これにより、継手板13として、板厚の
厚いものを用いる必要がなくなり、板厚を厚くすること
によるコストアップなく、引っ張り力により継手板13
が撓むことのないセグメント11とすることができる。
【0019】なお、上記の例では、主桁板12、継手板
13及びスキンプレート14からなる枠体15の内部に
コンクリートCを打設した中詰めタイプのセグメントを
例にとって説明したが、このセグメントとしては、スチ
ール製あるいは鉄筋コンクリート製でも良いことは勿論
である。ここで、コンクリート製のセグメントについて
説明する。図4及び図5に示すように、このセグメント
31は、コンクリートCから形成されたもので、その接
合端面には、継手鋼板32が設けられている。この継手
鋼板32には、その裏面側に、継手鋼板32に対して垂
直にかつ互いに平行に一対の補強板33が溶接固定され
ている。また、これら補強板33の間には、これら補強
板33と略平行に配設されて継手鋼板32に溶接固定さ
れた補強リブ34が設けられており、これら補強板33
と補強リブ34との間には、それぞれ両端部が補強板3
3と補強リブ34とに溶接固定された伝達板35が設け
られている。
13及びスキンプレート14からなる枠体15の内部に
コンクリートCを打設した中詰めタイプのセグメントを
例にとって説明したが、このセグメントとしては、スチ
ール製あるいは鉄筋コンクリート製でも良いことは勿論
である。ここで、コンクリート製のセグメントについて
説明する。図4及び図5に示すように、このセグメント
31は、コンクリートCから形成されたもので、その接
合端面には、継手鋼板32が設けられている。この継手
鋼板32には、その裏面側に、継手鋼板32に対して垂
直にかつ互いに平行に一対の補強板33が溶接固定され
ている。また、これら補強板33の間には、これら補強
板33と略平行に配設されて継手鋼板32に溶接固定さ
れた補強リブ34が設けられており、これら補強板33
と補強リブ34との間には、それぞれ両端部が補強板3
3と補強リブ34とに溶接固定された伝達板35が設け
られている。
【0020】そして、前記継手鋼板32には、補強板3
3と補強リブ34との間に、接合用のボルト36が挿通
可能なボルト挿通孔37が形成されている。また、一方
の継手鋼板32には、その裏面側にボルト挿通孔37と
連通させて袋ナット38が溶接固定されており、これに
より、他方の継手鋼板32の裏面側に形成されたボルト
ボックス39からボルト挿通孔37へ接合用のボルト3
6を挿通させて袋ナット37へ締結することにより、継
手鋼板32同士が接合され、これにより、セグメント3
1同士が接合されるようになっている。
3と補強リブ34との間に、接合用のボルト36が挿通
可能なボルト挿通孔37が形成されている。また、一方
の継手鋼板32には、その裏面側にボルト挿通孔37と
連通させて袋ナット38が溶接固定されており、これに
より、他方の継手鋼板32の裏面側に形成されたボルト
ボックス39からボルト挿通孔37へ接合用のボルト3
6を挿通させて袋ナット37へ締結することにより、継
手鋼板32同士が接合され、これにより、セグメント3
1同士が接合されるようになっている。
【0021】また、補強板33及び伝達板35には、そ
れぞれセグメント31を構成するコンクリートCに埋め
込まれるアンカー筋40が溶接固定されており、これに
より、継手鋼板32が補強板33及び伝達板35を介し
てアンカー筋40によってセグメント31のコンクリー
トCに一体的に固定されている。
れぞれセグメント31を構成するコンクリートCに埋め
込まれるアンカー筋40が溶接固定されており、これに
より、継手鋼板32が補強板33及び伝達板35を介し
てアンカー筋40によってセグメント31のコンクリー
トCに一体的に固定されている。
【0022】そして、上記のように構成されたセグメン
ト31によれば、互いに継手鋼板32同士を突き合わせ
た状態にて、ボルトボックス39からボルト挿通孔37
へボルト36を挿通させて、このボルト36を、他方の
セグメント31の継手鋼板32に設けられた袋ナット3
8へ締結固定することにより、これらセグメント31が
トンネル周方向へ接合されてトンネルを構成するリング
体が構成される。
ト31によれば、互いに継手鋼板32同士を突き合わせ
た状態にて、ボルトボックス39からボルト挿通孔37
へボルト36を挿通させて、このボルト36を、他方の
セグメント31の継手鋼板32に設けられた袋ナット3
8へ締結固定することにより、これらセグメント31が
トンネル周方向へ接合されてトンネルを構成するリング
体が構成される。
【0023】ここで、このセグメント31に、内水圧が
作用して、周方向への接合部分に引っ張り力が作用する
と、この引っ張り力は、各ボルト36から補強板33及
び補強リブ34へ伝達される。補強リブ17へ伝達され
た引っ張り力は、伝達板35を介して、アンカー筋40
及び補強板33へ伝達される。
作用して、周方向への接合部分に引っ張り力が作用する
と、この引っ張り力は、各ボルト36から補強板33及
び補強リブ34へ伝達される。補強リブ17へ伝達され
た引っ張り力は、伝達板35を介して、アンカー筋40
及び補強板33へ伝達される。
【0024】また、補強板33へ伝達された引っ張り力
は、これら補強板33からアンカー筋40を介してセグ
メント31の全体に分散される。これにより、継手鋼板
34として、板厚の厚いものを用いる必要がなくなり、
板厚を厚くすることによるコストアップなく、引っ張り
力により継手鋼板34が撓むことのないセグメント31
とすることができる。
は、これら補強板33からアンカー筋40を介してセグ
メント31の全体に分散される。これにより、継手鋼板
34として、板厚の厚いものを用いる必要がなくなり、
板厚を厚くすることによるコストアップなく、引っ張り
力により継手鋼板34が撓むことのないセグメント31
とすることができる。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のセグメ
ントによれば、下記の効果を得ることができる。請求項
1記載のセグメントによれば、内水圧が作用して、周方
向への接合部分に引っ張り力が作用した際に、継手鋼板
に作用する引っ張り力が、補強板及び補強リブに伝達さ
れ、また、補強リブに伝達された引っ張り力は、伝達板
及び伝達板を介して補強板にそれぞれ伝達される。つま
り、継手鋼板に作用する引っ張り力を補強板及び伝達板
へ確実に伝達させて分散させることができる。これによ
り、継手鋼板として、板厚の厚いものを用いる必要がな
くなり、板厚を厚くすることによるコストアップなく、
耐引っ張り性に優れたセグメントとすることができる。
ントによれば、下記の効果を得ることができる。請求項
1記載のセグメントによれば、内水圧が作用して、周方
向への接合部分に引っ張り力が作用した際に、継手鋼板
に作用する引っ張り力が、補強板及び補強リブに伝達さ
れ、また、補強リブに伝達された引っ張り力は、伝達板
及び伝達板を介して補強板にそれぞれ伝達される。つま
り、継手鋼板に作用する引っ張り力を補強板及び伝達板
へ確実に伝達させて分散させることができる。これによ
り、継手鋼板として、板厚の厚いものを用いる必要がな
くなり、板厚を厚くすることによるコストアップなく、
耐引っ張り性に優れたセグメントとすることができる。
【0026】請求項2記載のセグメントによれば、継手
板に作用する引っ張り力が、主桁板、補強用主桁板及び
補強リブに伝達され、また、補強リブに伝達された引っ
張り力は、伝達板及び伝達板を介して主桁板、補強用主
桁板にそれぞれ伝達される。つまり、継手板に作用する
引っ張り力を主桁板、補強用主桁板及び伝達板へ確実に
伝達させてセグメント全体に分散させることができる。
これにより、継手板として、板厚の厚いものを用いる必
要がなくなり、板厚を厚くすることによるコストアップ
なく、耐引っ張り性に優れたセグメントとすることがで
きる。
板に作用する引っ張り力が、主桁板、補強用主桁板及び
補強リブに伝達され、また、補強リブに伝達された引っ
張り力は、伝達板及び伝達板を介して主桁板、補強用主
桁板にそれぞれ伝達される。つまり、継手板に作用する
引っ張り力を主桁板、補強用主桁板及び伝達板へ確実に
伝達させてセグメント全体に分散させることができる。
これにより、継手板として、板厚の厚いものを用いる必
要がなくなり、板厚を厚くすることによるコストアップ
なく、耐引っ張り性に優れたセグメントとすることがで
きる。
【0027】請求項3記載のセグメントによれば、継手
鋼板に作用する引っ張り力が、補強板及び補強リブに伝
達され、また、補強リブに伝達された引っ張り力は、伝
達板及び伝達板を介して補強板にそれぞれ伝達される。
つまり、継手鋼板に作用する引っ張り力を補強板及び伝
達板へ確実に伝達させ、さらに、アンカー筋からセグメ
ント全体に分散させることができる。これにより、継手
鋼板として、板厚の厚いものを用いる必要がなくなり、
板厚を厚くすることによるコストアップなく、耐引っ張
り性に優れたコンクリート製セグメントとすることがで
きる。
鋼板に作用する引っ張り力が、補強板及び補強リブに伝
達され、また、補強リブに伝達された引っ張り力は、伝
達板及び伝達板を介して補強板にそれぞれ伝達される。
つまり、継手鋼板に作用する引っ張り力を補強板及び伝
達板へ確実に伝達させ、さらに、アンカー筋からセグメ
ント全体に分散させることができる。これにより、継手
鋼板として、板厚の厚いものを用いる必要がなくなり、
板厚を厚くすることによるコストアップなく、耐引っ張
り性に優れたコンクリート製セグメントとすることがで
きる。
【図1】 本発明の実施の形態のセグメントの構成及び
構造を説明するセグメントの接合部分の断面図である。
構造を説明するセグメントの接合部分の断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態のセグメントの構成及び
構造を説明するセグメントの接合部分の内周側から視た
平面図である。
構造を説明するセグメントの接合部分の内周側から視た
平面図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態のセグメントの構成
及び構造を説明するセグメントの一部の斜視図である。
及び構造を説明するセグメントの一部の斜視図である。
【図4】 本発明の他の実施の形態のセグメントの構成
及び構造を説明するセグメントの接合部分の内周側から
視た平面図である。
及び構造を説明するセグメントの接合部分の内周側から
視た平面図である。
【図5】 従来のセグメントの構成及び構造を説明する
セグメントの接合部分の断面図である。
セグメントの接合部分の断面図である。
【図6】 従来のセグメントの構成及び構造を説明する
セグメントの接合部分の内周側から視た平面図である。
セグメントの接合部分の内周側から視た平面図である。
11、31 セグメント 12 主桁板(補強板) 13 継手板(継手鋼板) 16 補強用主桁板(補強板) 17、34 補強リブ 18、35 伝達板 21、37 ボルト挿通孔 24、36 ボルト 32 継手鋼板 33 補強板
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに接合することによりトンネルを構
成するセグメントであって、 互いに接合される接合端面に沿って設けられ互いに接合
される継手鋼板と、この継手鋼板に垂直かつ互いに平行
に設けられた一対の補強板と、これら補強板との間に
て、これら補強板と略平行に配設されて前記継手鋼板の
内面側に固定された補強リブと、前記補強板と補強リブ
との間にそれぞれ設けられ、それぞれ両端部が補強板と
補強リブに固定された伝達板とを有し、 前記継手鋼板には、前記補強板と補強リブとの間に、接
合用のボルトが挿通可能なボルト挿通孔が形成されてい
ることを特徴とするセグメント。 - 【請求項2】 トンネル軸方向へ接合される主桁板と、
トンネル周方向へ接合される継手板と、前記主桁板と平
行に配設されて両端が前記継手板に固定された補強用主
桁板とを有してなり、 前記継手板が、前記継手鋼板とされ、前記主桁板及び前
記補強用主桁板が、前記補強板とされていることを特徴
とする請求項1記載のセグメント。 - 【請求項3】 コンクリートから形成されてなり、少な
くとも前記補強板には、コンクリート内に埋め込まれる
アンカー筋が設けられていることを特徴とする請求項1
記載のセグメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11005821A JP2000204893A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | セグメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11005821A JP2000204893A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | セグメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000204893A true JP2000204893A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11621753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11005821A Pending JP2000204893A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | セグメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000204893A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009249940A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Nippon Steel Corp | 合成セグメント |
JP2009249939A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Nippon Steel Corp | 合成セグメント |
-
1999
- 1999-01-12 JP JP11005821A patent/JP2000204893A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009249940A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Nippon Steel Corp | 合成セグメント |
JP2009249939A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Nippon Steel Corp | 合成セグメント |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070807 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071204 |