JP4443081B2 - 白色パン用生地 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラストの焼き色がほとんどない白色パンとこれを製造するための白色パン用生地に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
市場に定番商品として認知された「白色パン」はその名の通り、焼き色をつけずに白く焼き上げたパンである。白く焼き上げるために、焼成中にメイラード反応を起こす原材料は極力配合されていない。また、糖は糖アルコール等を使用することで制御している。
【0003】
例えば、特開平2−117340号公報には糖類の含有量を最終発酵が終わるまでに資化つくす程度とし、そして糖アルコールを含有させるサンドイッチ用パンが記載されている。しかし、この公報に記載のパンは、パンの風味を向上させる乳蛋白質が含有されていないため、コク味不足であったり、イースト臭が強いといった風味上の問題があった。
【0004】
また、特開平6−22690号公報にはフィチン酸、フィチン酸のアルカリ塩又はアルカリ土類金属塩を含有し、水相を特定のpHとした油脂組成物を用いたパン生地が記載されており、ホイロ終了時のパン生地のpHを4.5〜5.2とすることが記載されている。しかし、この公報の記載されているようにパン生地を酸性にすると、焼成して得られたパンの風味が悪くなるという問題があった。
【0005】
従って、本発明の目的は、これまでの白色パンにはなかった乳風味の良好な白色パンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に対し、糖アルコールを13.1〜30重量部、乳蛋白質を0.02〜0.5重量部及びイーストを添加してなる、白色パン用生地であって、上記乳蛋白質として、乳糖を1重量%以下、カリウムを0.1重量%以上、ナトリウム及び乳蛋白質を含有し、且つ該ナトリウムと該カリウムとの重量比が1:0.5〜10である水中油型乳化脂を添加したことを特徴とする白色パン用生地により、上記目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の白色パン用生地について詳述する。
本発明の白色パン用生地では小麦粉を用いる。上記の小麦粉としては、特に制限はなく、強力粉、中力粉、薄力粉、その他製菓製パン用に用いられる小麦粉を用いることができ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0008】
本発明の白色パン用生地は、白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に対し、糖アルコールの添加量は13.1〜30重量部とする。なお、上記の添加量は固形分換算である。
【0009】
白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に対し、糖アルコールの添加量が2重量部よりも少ないと、甘味が少なく風味の点で好ましくないだけでなく、しとりがなくぱさついたパンとなるため好ましくない。また、白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に対し、糖アルコールの添加量が30重量部よりも多いとイーストの発酵を阻害したり、甘味が強すぎるため風味の点でも好ましくない。
【0010】
上記の糖アルコールとしては、例えば、還元乳糖、還元水飴、ソルビトール、マルチトール、マンニトール糖があげられる。本発明ではこれらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0011】
また、本発明の白色パン用生地は、白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に対し、乳蛋白質の添加量は0.02〜0.5重量部、好ましくは0.05〜0.3重量部、さらに好ましくは0.08〜0.2重量部である。白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に対し、乳蛋白質の添加量が0.02重量部よりも少ないと、イースト臭や酸臭をマスキングできないため好ましくない。また、白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に対し、乳蛋白質の添加量が0.5重量部よりも多いと焼成時に焼き色がつき易くなるため好ましくない。
【0012】
ここでいう乳蛋白質とはα−ラクトアルブミンやβ−ラクトグロブリン等のホエイタンパク質、カゼイン等の乳蛋白質のことであり、これらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0013】
上記の乳蛋白質として、上記の乳蛋白質を含有する食品を用いても良い。具体的にはカゼインカルシウム、カゼインナトリウム、カゼインカリウム、カゼインマグネシウム、ホエープロテインコンセートレート、トータルミルクプロテイン、以下に説明する水中油型乳化脂等があげられる。本発明ではこれらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0014】
上記の水中油型乳化脂について説明する。
本発明の白色パン用生地は、乳糖を1重量%以下、カリウムを0.1重量%以上、ナトリウム及び乳蛋白質を含有し、且つ該ナトリウムと該カリウムとの重量比が1:0.5〜10である水中油型乳化脂を添加するのが好ましい。
【0015】
上記の水中油型乳化脂の乳糖の含有量は、好ましくは1重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下、最も好ましくは0.2重量%以下である。
【0016】
上記の水中油型乳化脂のカリウムの含有量は、好ましくは0.1重量%以上、さらに好ましくは0.1〜5重量%、一層好ましくは0.2〜5重量%、最も好ましくは0.3〜5重量%である。カリウムの含有量が0.1重量%よりも少ないと、乳風味の強さが得られにくい。
【0017】
上記の水中油型乳化脂では、ナトリウムを含有させる。ナトリウムを含有しないと、乳に近い風味バランスとなりにくい。
【0018】
上記の水中油型乳化脂の上記ナトリウムと上記カリウムとの重量比は、好ましくは1:0.5〜10、さらに好ましくは1:1〜5、最も好ましくは1:2〜4である。
【0019】
さらに、上記の水中油型乳化脂は、そのpHが好ましくは5〜9、さらに好ましくは5〜8、最も好ましくは6〜7.5である。
【0020】
次に上記の水中油型乳化脂で用いることができる配合材料について説明する。
油脂としては、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、菜種油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油、バター、バターオイル等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエステル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加工油脂が挙げられる。上記油脂のうち、乳脂や植物油脂、及び植物油脂を原料とした加工油脂を用いるのが好ましい。そして、上記の油脂を単独で用いることもでき、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0021】
上記の水中油型乳化脂中の油脂の含有量は、好ましくは1〜60重量%、さらに好ましくは5〜50重量%、最も好ましくは10〜45重量%である。
【0022】
上記の水中油型乳化脂中の水の含有量は、好ましくは40〜99重量%、さらに好ましくは50〜95重量%、最も好ましくは55〜90重量%である。
【0023】
また上記の水中油型乳化脂は、例えばα−ラクトアルブミンやβ−ラクトグロブリン等のホエイタンパク質、カゼイン等の乳蛋白質を含有する。
【0024】
上記乳蛋白質として、上記乳蛋白質を含む乳製品を使用しても良い。斯かる乳製品としては、生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、部分脱脂乳、脱脂乳、加工乳、クリーム、チーズ、濃縮ホエイ、アイスクリーム類、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖れん乳、無糖脱脂れん乳、加糖れん乳、加糖脱脂れん乳、全粉乳、脱脂粉乳、クリームパウダー、ホエイパウダー、蛋白質濃縮ホエイパウダー、バターミルクパウダー、加糖粉乳、調製粉乳、はっ酵乳、乳酸菌飲料、乳飲料、カゼインカルシウム、カゼインナトリウム、カゼインカリウム、カゼインマグネシウム、ホエープロテインコンセートレート、トータルミルクプロテイン等が挙げられる。そして、上記乳蛋白質や上記乳製品の中から選ばれた1種又は2種以上を水中油型乳化脂中に含有させることができる。
【0025】
ただし、上記の水中油型乳化脂は乳糖の含有量を1重量%以下とするため、乳糖を多く含む乳製品、例えば、脱脂粉乳、全脂粉乳、牛乳、脱脂濃縮乳等を含有させる場合は、水中油型乳化脂中の乳糖の含有量が1重量%以下となるように該乳製品の含有量を調整することが必要である。
【0026】
また、上記の水中油型乳化脂は、乳脂肪を20〜80重量%含む乳製品を含有してもよい。この乳脂肪を20〜80重量%含む乳製品としては、例えば、生クリーム、クリームチーズ等が挙げられる。特に生クリームやクリームチーズを冷凍処理したものを用いるのが好ましい。冷凍処理を施すことにより上記乳製品中の蛋白質が変性し、ポリペプチド鎖の疎水性官能基が分子表面に露出して遊離状態になるため、解凍後に蛋白質分子間架橋結合が生成し易い状態になり、これによって豊かな乳風味を有する水中油型乳化脂となると考えられる。冷凍変性をさせるために、冷凍期間は7日間〜24ヶ月であることが望ましい。該冷凍期間が7日間より短いと、冷凍変性が不十分なため、その含有効果が十分に得られず、また24ヶ月を越えると、冷凍変性が過度となり溶解、乳化が困難となる。また、冷凍温度は−10℃以下とするのが望ましい。
【0027】
上記の水中油型乳化脂中の上記乳蛋白質、上記乳蛋白質を含む乳製品、又は上記乳脂肪を20〜80重量%含む乳製品の含有量は、好ましくは0.1〜50重量%、さらに好ましくは0.3〜30重量%、最も好ましくは1〜20重量%である。
【0028】
上記の水中油型乳化脂に含まれるカリウム源となる配合材料としては、クエン酸カリウム、クエン酸3カリウム等の有機酸カリウム塩、リン酸カリウム、塩化カリウム等の無機カリウム塩や、カゼインカリウム、乳清ミネラル等のカリウムを多く含有する乳製品の中から選ばれた1種又は2種以上を用いるのが良い。これらの中でも、有機酸カリウム塩及び無機カリウム塩の中から選ばれた1種又は2種以上を用いるのが好ましく、塩化カリウム及び/又はクエン酸3カリウムを用いるのが、カリウム含量が高いためより好ましい。
【0029】
上記の水中油型乳化脂に、上記の有機酸カリウム塩及び無機カリウム塩の中から選ばれた1種又は2種以上を用いる場合、これらのカリウム塩の含有量は、好ましくは0.2重量%以上、さらに好ましくは0.4重量%以上、最も好ましくは0.6重量%以上とするのが良い。
【0030】
上記の水中油型乳化脂に含まれるナトリウム源となる配合材料としては、クエン酸ナトリウム、リン酸2ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピロリン酸4ナトリウム、塩化ナトリウム、食塩や、カゼインナトリウム、乳清ミネラル等のナトリウムを多く含有する乳製品が挙げられる。上記の水中油型乳化脂中のナトリウムの含有量は、好ましくは0.05〜1重量%、さらに好ましくは0.08〜0.5重量%、最も好ましくは0.1〜0.3重量%である。
【0031】
また、上記の水中油型乳化脂は、糖アルコールを含有することが好ましい。該糖アルコールとしては、例えば、還元乳糖、還元水飴、ソルビトール、マルチトール、マンニトール等が挙げられる。上記の水中油型乳化脂中の上記糖アルコールの含有量は、好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは2〜30重量%、最も好ましくは3〜20重量%である。
【0032】
また、上記の水中油型乳化脂は、糖類を含有することができ、例えば、上白糖、グラニュー糖、粉糖、ブドウ糖、果糖、蔗糖、麦芽糖、乳糖、酵素糖化水飴、還元澱粉糖化物、異性化液糖、蔗糖結合水飴、オリゴ糖、還元糖ポリデキストロース、トレハロース、キシロース、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、パラチノースオリゴ糖、ステビア、アスパルテーム、はちみつ等が挙げられ、これらの中から選ばれた1 種又は2種以上を用いることができる。本発明の水中油型乳化脂は、これらの糖類の中でも3糖類以下の糖類を好ましくは1重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下含有するのが良い。
【0033】
上記の水中油型乳化脂は、乳化剤としてはレシチン等の天然の乳化剤や、以下に示した合成乳化剤を使用することができる。合成乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、グリセリン乳酸脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノグリセリド等が挙げられる。上記の水中油型乳化脂は、上記乳化剤を好ましくは0〜2重量%含有するのが良い。しかし、上記の水中油型乳化脂では、風味や、また消費者の間に広まっている天然志向に応える意味で、上記の合成乳化剤を用いないほうがより好ましく、さらに好ましくは乳化剤を用いないのが良い。
【0034】
また、上記の水中油型乳化脂は、κ−カラギーナンを含有しないことが好ましい。このκ−カラギーナン以外のカラギーナンとして、例えばλ−カラギーナン、ι−カラギーナン、μ−カラギーナン、θ−カラギーナン、ν−カラギーナン、ξ−カラギーナン、π−カラギーナン、β−カラギーナン等は含有していても構わない。本発明ではκ−カラギーナンを含有すると、カリウムがκ−カラギーナンと結合してしまい、カリウムを添加した効果が発揮されにくい。
【0035】
上記の水中油型乳化脂には、その他の材料として、澱粉、小麦粉、無機塩及び有機酸塩、カラギーナン以外のゲル化剤、卵製品、カカオ及びカカオ製品、コーヒー及びコーヒー製品、その他各種食品素材全般、着香料、調味料等の呈味成分、着色料、保存料、酸化防止剤、pH調整剤等を配合しても良い。
【0036】
次に上記の水中油型乳化脂の好ましい製造方法の一例について説明する。
上記の水中油型乳化脂を得るには、まず水、乳製品、ナトリウム塩及びカリウム塩を含有し、必要により水溶性乳化剤、水溶性香料等を含有する水性相と、油脂及び必要により油溶性乳化剤、油溶性香料等を含有する油性相とを、好ましくは45〜75℃付近で予備乳化し、次いで殺菌又は滅菌する。該殺菌又は滅菌は、インジェクション式、インフージョン式等の直接加熱方式、あるいはプレート式・チューブラー式・掻き取り式等の間接加熱方式を用いたUHT・HTST・バッチ式、レトルト、マイクロ波加熱等の加熱滅菌もしくは加熱殺菌処理、あるいは直火等の加熱調理により行うことができる。また、殺菌又は滅菌する前又は後でホモジナイザーで均質化しても良い。均質化処理を行う場合の均質化圧力は、3〜30MPaとするのが好ましい。そして、上記の殺菌又は滅菌後、乳化物を冷却することにより、水中油型乳化脂が得られる。
【0037】
上記の水中油型乳化脂は、必要により、冷蔵もしくは冷凍状態で保存しても良い。
【0038】
本発明の白色パン用生地は、白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に対し、上記の水中油型乳化脂を好ましくは5〜50重量部、さらに好ましくは10〜40重量部、最も好ましくは15〜35重量部添加するのがよい。
ただし、上記の水中油型乳化脂の添加量は、白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に対し、糖アルコールを2〜30重量部、乳蛋白質を0.02〜0.5重量部添加することとなるように調整することが必要である。
【0039】
また本発明の白色パン用生地では油脂を用いる。
上記の油脂としては、マーガリンやショートニング、バター等の可塑性を有する油脂があげられる。本発明ではこれらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0040】
上記油脂は、白色パン用生地に使用する小麦粉100重量部に対して、好ましくは2〜20重量部、さらに好ましくは5〜15重量部用いる。
【0041】
本発明の白色パン用生地では、イーストを用いる。
上記イーストとしては、ドライイースト、生イースト、冷蔵パン用イースト、冷凍パン用イースト等があげられる。本発明ではこれらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0042】
上記イーストは、パン生地に使用する小麦粉100重量部に対して、好ましくは生イーストであれば2〜6重量部、ドライイーストであれば0.3〜5重量部用いる。
【0043】
また本発明の白色パン用生地の水は、パン生地で使用する小麦粉100重量部に対して、好ましくは50〜75重量部、さらに好ましくは58〜65重量部用いる。この水は天然水、水道水、牛乳、乳製品、卵類等水分を含む食品に由来する。
【0044】
本発明の白色パン用生地では食塩を用いる。
上記の食塩としては、精製塩、天然塩、自然塩等があげられる。本発明ではこれらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0045】
上記食塩は、白色パン用生地に使用する小麦粉100重量部に対して、好ましくは0.5〜2.2重量部、さらに好ましくは0.8〜2.0重量部用いる。
【0046】
さらに白色パン用生地は必要に応じて、以下のような材料を必要により用いてもよい。
例えば、糖類、でんぷん、卵類、キサンタンガム・アルギン酸ナトリウム・グアーガム・ローカストビーンガム・カラギーナン・アラビアガム・ペクチン・プルラン・タマリンドシードガム・結晶セルロース・カルボキシメチルセルロース・メチルセルロース・寒天・グルコマンナン・ゼラチン・ファーセルラン・タラガム・カラヤガム、トラガントガム・ジェランガム・大豆多糖類等の増粘安定剤、β−カロチン・カラメル・紅麹色素等の着色料、トコフェロール・茶抽出物等の酸化防止剤、デキストリン、アルコール類、グリセリン脂肪酸エステル・グリセリン酢酸脂肪酸エステル・グリセリン乳酸脂肪酸エステル・グリセリンコハク酸脂肪酸エステル・グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル・ソルビタン脂肪酸エステル・ショ糖脂肪酸エステル・ショ糖酢酸イソ酪酸エステル・ポリグリセリン脂肪酸エステル・ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル・プロピレングリコール脂肪酸エステル・ステアロイル乳酸カルシウム・ステアロイル乳酸ナトリウム・ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート・ポリオキシエチレンソルビタンモノグリセリド・レシチン等の乳化剤、膨張剤、無機塩類、ベーキングパウダー、イーストフード、ハーブ、豆類、小麦蛋白や大豆蛋白といった植物蛋白、保存料、苦味料、酸味料、pH調整剤、日持ち向上剤、果実、果汁、ジャム、フルーツソース、調味料、香辛料、香料、野菜類、肉類、魚介類等の食品素材、コンソメ、ブイヨン、植物および動物エキス、食品添加物等をあげることができ、本発明の目的を損なわない限り、任意に使用することができる。
【0047】
上記糖類としては、例えば上白糖、グラニュー糖、粉糖、ブドウ糖、果糖、蔗糖、麦芽糖、酵素糖化水飴、乳糖、還元澱粉糖化物、異性化液糖、蔗糖結合水飴、オリゴ糖、還元糖ポリデキストロース、トレハロース、キシロース、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、パラチノースオリゴ糖、ステビア、アスパルテーム、はちみつ等の糖類があげられる。本発明ではこれらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0048】
上記糖類は、白色パン用生地に使用する小麦粉100重量部に対して、好ましくは3〜10重量部、さらに好ましくは3〜7重量部用いる。
【0049】
上記でんぷんとしては、コーン・ワキシーコーン・タピオカ・馬鈴薯・甘藷・小麦・米等のでんぷんや、これらのでんぷんをアミラーゼ等の酵素で処理したものや、酸やアルカリ、エステル化、リン酸架橋化、加熱、湿熱等の物理的、化学的処理を行ったもの、更にこれらのでんぷんを、水に溶解しやすい様にあらかじめ加熱処理により糊化させたものがあげられる。
【0050】
上記の卵類としては、全卵、卵黄、加糖全卵、加糖卵黄、乾燥全卵、乾燥卵黄、凍結全卵、凍結加糖全卵、凍結卵黄、凍結加糖卵黄、酵素処理全卵、酵素処理卵黄等があげられる。本発明ではこれらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0051】
次に本発明の白色パン用生地の製造方法について説明する。
本発明の白色パン用生地の製造方法としては常法の製パン方法を用いることができ、例えば直捏法や中種法があげられる。直捏法は、全材料を最初から混ぜる方法であり、中種法はまず小麦粉の一部にイーストと水を加えて中種生地をつくり、発酵後に残りの材料を合わせて本捏生地をつくる方法である。
【0052】
上記の直捏法は、例えば全材料を混捏し、白色パン用生地をつくる。該生地を発酵した後、適当な大きさに分割し、室温でベンチタイムをとり、成形、ホイロを行うことにより得られる。
【0053】
上記の中種法は、例えば小麦粉の一部にイーストと水を加えて中種生地をつくり1次発酵を行う。そして、残りの材料と混捏し、白色パン用生地をつくる。そして、室温でフロアータイムをとり、適当な大きさに分割する。そして、室温でベンチタイムをとり、成形、ホイロを行うことにより得られる。
【0054】
このようにして得られた白色パン用生地を焼成する。焼成温度は、好ましくは160〜180℃、さらに好ましくは165〜175℃である。焼成温度が160℃より低いとパンの骨格形成に時間がかかりボリュームのないパンとなりやすく、180℃よりも高いと目的とする白色のパンが得られにくい。
【0055】
焼成した白色パンを冷凍保存することはもちろん可能である。
そして、焼成した白色パンを冷凍保存したものは、電子レンジで解凍調理することが可能である。
また、パン生地の種類としては食パン、菓子パン等のパン生地があげられる。
【0056】
【実施例】
以下に実施例および比較例をあげて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
【0057】
(水中油型乳化脂Aの調製)
水75.5重量%を60℃に昇温し攪拌しながら、カゼインカリウム0.5重量%、食塩0.5重量%、リン酸1カリウム0.5重量%、還元水飴(固形分70重量%含有)8重量%を溶解させた水性相を調製した。この水性相に、ナタネ硬化油(融点34℃)15重量%を加え、混合攪拌して、予備乳化物を調製した。該予備乳化物を143℃で5秒間殺菌し、10MPaの圧力で均質化後、5℃まで冷却し、水中油型乳化脂Aを得た。
得られた水中油型乳化脂Aの乳蛋白質の含有量は0.45重量%、カリウムの含有量は0.15重量%、ナトリウムの含有量は0.2重量%、乳糖の含有量は0.001重量%、ナトリウムとカリウムとの重量比は、1:0.75、3糖類以下の糖類の含有量は0重量%、pHは5.5であった。
【0058】
(水中油型乳化脂Bの調製)
水75.5重量%を60℃に昇温し攪拌しながら、トータルミルクプロテイン0.5重量%、食塩0.5重量%、リン酸1カリウム0.5重量%、還元水飴(固形分70重量%含有)8重量%を溶解させた水性相を調製した。この水性相に、ナタネ硬化油(融点34℃)15重量%を加え、混合攪拌して、予備乳化物を調製した。該予備乳化物を143℃で5秒間殺菌し、10MPaの圧力で均質化後、5℃まで冷却し、水中油型乳化脂Bを得た。
得られた水中油型乳化脂Bの乳蛋白質の含有量は0.41重量%、カリウムの含有量は0.15重量%、ナトリウムの含有量は0.2重量%、乳糖の含有量は0.028重量%、ナトリウムとカリウムとの重量比は、1:0.75、3糖類以下の糖類の含有量は0重量%、pHは5.5であった。
【0059】
なお、上記の水中油型乳化脂AとBで用いている材料の組成は、以下の通りである。
・カゼインカリウム:乳蛋白質89.5重量%、カリウム2重量%、ナトリウム0.02重量%、乳糖0.2重量%
・食塩:ナトリウム39.3重量%
・リン酸1カリウム:カリウム28.7重量%
・トータルミルクプロテイン:乳蛋白質81重量%、カリウム0.4重量%、ナトリウム0.96重量%、乳糖5.5重量%
【0060】
〔実施例1〕
以下のような配合と製法により白色パンを製造した。得られた白色パンのクラストに焼き色はなく、パンのしとりがあり、イースト臭もなく、乳風味があり、風味が良好であった。なお、実施例1では白色パン用生地に使用する小麦粉100重量部に対し、固形分換算で糖アルコールを13.1重量部、乳蛋白質を0.09重量部添加している。
【0061】
(配合)
・中種 重量部
強力粉 70
生イースト 3
イーストフード 0.1
上白糖 3
水中油型乳化脂(A) 20
水 22
・本捏 重量部
強力粉 30
食塩 1.3
上白糖 4
還元水飴(固形分80重量%) 15
練り込み用油脂 10
水 13
(製法)中種法
ミキシング(中種) L3M1
捏上温度(中種) 26℃
発酵条件(中種) 28℃、2時間
ミキシング(本捏) L3M2H2にてミキシングをし、練り込み用油脂を添加し、L2M3H3にてミキシングをする。
捏上温度(本捏) 28℃
フロアタイム(本捏) 20分
分割重量 60g
ベンチタイム 20分
成形 ドッグロール型
ホイロ条件 38℃、60分
焼成条件 170℃、11分
【0062】
〔実施例2〕
実施例1において中種の水中油型乳化脂(A)と水の配合量をそれぞれ10重量部、33重量部としたほかは実施例1と同様の配合と製法にて白色パンを製造した。得られた白色パンのクラストに焼き色はなく、パンのしとりもあり、イースト臭もなく、乳風味があり、風味が良好であった。なお、実施例2では白色パン用生地に使用する小麦粉100重量部に対し、固形分換算で糖アルコールを12.6重量部、乳蛋白質を0.045重量部添加している。
【0063】
〔比較例1〕
実施例1において中種の水中油型乳化脂(A)を配合せず、中種の水の配合量を40重量部としたほかは実施例1と同様の配合と製法にて白色パンを製造した。得られた白色パンのクラストに焼き色はなく、パンにしとりもあるが、イースト臭があり、乳風味がないため、風味が悪かった。なお、比較例1では白色パン用生地に使用する小麦粉100重量部に対し、固形分換算で糖アルコールを12重量部添加しているが、乳蛋白質は添加していない。
【0064】
〔比較例2〕
実施例1において中種に実施例1と同量の水中油型乳化脂(A)を配合し、中種の水の配合量を13重量部、本捏に糖アルコールを配合せず、本捏の水の配合量を20重量部としたほかは実施例1と同様の配合と製法にて白色パンを製造した。得られた白色パンのクラストに焼き色はないが、イースト臭もなく、乳風味があり、風味は良好であったが、パンにしとりがなくぱさつきが感じられた。なお、比較例2では白色パン用生地に使用する小麦粉100重量部に対し、糖アルコールを1.12重量部及び乳蛋白質を0.09重量部添加している。
【0065】
〔実施例3〕
以下のような配合と製法により白色パンを製造した。得られた白色パンのクラストに焼き色はなく、パンのしとりがあり、イースト臭もなく、乳風味があり、風味が良好であった。なお、実施例3では白色パン用生地に使用する小麦粉100重量部に対し、固形分換算で糖アルコールを14重量部、乳蛋白質を0.14重量部添加している。
【0066】
(配合) 重量部
強力粉 70
薄力粉 30
イースト 5
イーストフード 0.1
上白糖 3
食塩 1.2
還元水飴(固形分80重量%) 15
水中油型乳化脂(B) 35
練り込み用油脂 10
水 30
(製法)直捏法
ミキシング L3M3H2にてミキシングをし、練り込み用油脂を添加し、L3M3H3にてミキシング
捏ね上げ温度 28℃
発酵条件 28℃ 90分 (60分発酵後パンチをし、30分発酵)
分割 60g
ベンチタイム 20分
成型 ドッグロール
ホイロ条件 38℃ 60分
焼成条件 170℃ 11分
【0067】
〔比較例3〕
実施例3において水中油型乳化脂(B)を配合せず、水の配合量を57重量部脱脂粉乳3重量部とした他は実施例3と同様の配合と製法にて白色パンを製造した。得られたパンのクラストには焼き色がつき、白色パンは得られなかった。なお、比較例3ではパン用生地に使用する小麦粉100重量部に対し、固形分換算で糖アルコールを12重量部、乳蛋白質を1.02重量部添加している。
【0068】
【発明の効果】
本発明により、パンのクラストに焼き色がなく、しとりがあり、またイースト臭がなく、乳風味がある風味良好な白色パンを提供することができる。
Claims (1)
- 白色パン用生地で使用する小麦粉100重量部に、糖アルコール13.1〜30重量部、乳蛋白質0.02〜0.5重量部及びイーストを添加してなる、白色パン用生地であって、
上記乳蛋白質として、乳糖を1重量%以下、カリウムを0.1重量%以上、ナトリウム及び乳蛋白質を含有し、且つ該ナトリウムと該カリウムとの重量比が1:0.5〜10である水中油型乳化脂を添加したことを特徴とする白色パン用生地。
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