JP4441857B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機、特に、不正改造防止を考慮した熱収縮包装が施される遊技機に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機の出荷には、遊技機全体をホールに納入する形態と、いわゆる板替えの際に遊技板をホールに納入する形態とがあるが、遊技機全体を製造して納入する場合、遊技機の製造ラインにて、遊技機全体を製造し、製造した遊技機の遊技板や基板ボックスやROMに証紙を貼付した後、不正改造防止のため遊技機全体をビニール袋に密封するように袋詰めされている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、遊技機全体を包装したビニール袋を開封して遊技機を取り出し、制御装置に不正改造を行った後、ビニール袋内に遊技機を戻し、ビニール袋の開封部分を何らかの方法によって塞ぐなどの細工が行われた場合は、元の包装状態と殆ど見分けが付かない場合も生じうるという問題が指摘されている。
一方、不正改造防止とパチンコ機の外径寸法の確認作業容易化の観点から、内枠と外枠とから構成されるパチンコ機の内枠のみを封印包装して外枠と共に配送可能としたパチンコ機の包装方法が提案されている。具体的には、(1)伸縮性の有るビニールシートを伸張して内枠の機能、製品に支障のない強度で制御装置部分に横方向に巻きつけ、巻きつけた箇所を接着材や熱溶着、又はパチンコ機メーカのロゴ等が明示されているテープなどで封印包装する方法、(2)内枠全体を袋状のシートに上から入れて、上部で密封する方法、(3)内枠に対して縦方向に制御装置部分にシートを巻きつけテープで封印する方法、(4)シートを分割して制御装置部分に巻きつけてテープで封印する方法、(5)制御装置部分にテープのみを巻きつける方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献2に記載されたパチンコ機の包装方法では、作業性や不正改造発見の観点で欠点がある。例えば、(1)、(3)又は(4)の各方法では、ビニールシートを伸張して内枠に巻きつけるため、シートの伸張強度が強すぎるとシートの破れや不正改造保護部分の破損を生じる可能性があり、弱すぎると不正改造保護部分への密着性が不足し、元の包装状態と見分けがつかないように再包装を行うことが容易になってしまうという欠点がある。また、(2)又は(5)の方法についても、元の包装状態と略同様の外観を呈するように再包装を行うことが比較的容易であるという欠点がある。
そこで、本出願人は、このような問題点に鑑みて、特願2003−317588号において、メイン基板等の遊技機の制御を行う部分の少なくとも一部を覆うように、熱可塑性材料からなる包装用シートを遊技機の外周に被着するシート被着工程と、遊技機の外周に被着された包装用シートの少なくとも一部に熱風の吹きつけ等による熱処理を施す熱処理工程とを備えた遊技機の包装方法を提案している。さらに、本出願人は、特願2004−325340号において、この包装方法を実施するための包装装置を提案している。そして、これら本出願人提案による遊技機の包装方法及び包装装置によれば、包装用シートの被熱処理部分が収縮して遊技機の外周形状に沿って略密着するため、包装用シートを一旦切断・開封して、遊技機の制御を行う部分等に不正改造を行った後、元の包装状態と全く見分けがつかないように再包装することは不可能であり、不正改造の発見をより確実にすると共に、不正改造の未然防止を図ることができる。
特開2003−93623号公報 特開2002−52157号公報
しかしながら、包装装置のトラブル等に起因して、熱処理が行われている遊技機の搬送が停止した場合に、役物カバーやメイン基板ボックス等が長時間に亘って高温に曝され、これらの樹脂部材が溶融して破損を生じる可能性がある。すなわち、包装用シートを確実に熱収縮させるためには包装用シートに吹きつける熱風の温度を200℃〜400℃程度とする必要があり、搬送停止により遊技機の特定箇所への熱風の吹きつけが長時間に亘って継続すると、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂等の熱可塑性樹脂により構成される役物カバーやメイン基板ボックス等の樹脂部材が溶融温度以上となって溶融し始める事態が起こりうるという問題がある。
解決しようとする課題は、熱可塑性の包装用シートを熱収縮包装するための熱処理によって遊技機本体が破損することを防止可能な遊技機を提供することである。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1. 熱可塑性の包装用シートによる熱収縮包装が施される遊技機であって、
遊技機本体の少なくとも一部を覆うように設けられた取外し可能な防熱部材を備えたことを特徴とする遊技機。
手段1によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、遊技機本体の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を遊技機本体の外側で遮断するので、遊技機本体が熱により破損することを防止しつつ、包装用シートを十分に熱収縮させることができる。例えば、包装装置のトラブル等に起因して長時間の熱処理が継続した場合でも、遊技機本体の防熱部材によって覆われた箇所の破損を確実に防止することができる。
2. 前記防熱部材は、1つ又は複数の樹脂部材の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段2によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、1つ又は複数の樹脂部材の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を樹脂部材の外側で遮断するので、樹脂部材が熱により溶融して破損することを防止することができる。
3. 前記樹脂部材には、遊技機背面に設けられた制御基板を覆う被覆部材が含まれ、
前記防熱部材は、その被覆部材の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2に記載の遊技機。
手段3によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、被覆部材の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を被覆部材の外側で遮断するので、被覆部材が熱により溶融して破損することを防止することができる。
4. 前記被覆部材には、LED基板、ランプ制御基板、音声制御基板、液晶パネル制御基板、図柄制御基板、図柄情報基板の少なくとも一つを覆う役物カバーが含まれ、
前記防熱部材は、その役物カバーの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段3に記載の遊技機。
手段4によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、役物カバーの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を役物カバーの外側で遮断するので、役物カバーが熱により溶融して破損することを防止することができる。
5. 前記被覆部材には、主制御基板を収容する主制御基板ボックスが含まれ、
前記防熱部材は、その主制御基板ボックスの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段3又は4に記載の遊技機。
手段5によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、主制御基板ボックスの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を主制御基板ボックスの外側で遮断するので、主制御基板ボックスが熱により溶融して破損することを防止することができる。
6. 前記被覆部材には、遊技機背面に設けられた払出制御基板を収容する払出制御基板ボックスが含まれ、
前記防熱部材は、その払出制御基板ボックスの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段3乃至5のいずれかに記載の遊技機。
手段6によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、払出制御基板ボックスの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を払出制御基板ボックスの外側で遮断するので、払出制御基板ボックスが熱により溶融して破損することを防止することができる。
7. 前記樹脂部材には、遊技機背面に設けられて各種の機構が取り付けられる機構板が含まれ、
前記防熱部材は、その機構板の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至6のいずれかに記載の遊技機。
手段7によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、機構板の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を機構板の外側で遮断するので、機構板が熱により溶融して破損することを防止することができる。
8. 前記樹脂部材には、遊技機背面上部に設けられて払い出し用の遊技球を貯留する遊技球タンクが含まれ、
前記防熱部材は、その遊技球タンクの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至7のいずれかに記載の遊技機。
手段8によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、遊技球タンクの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を遊技球タンクの外側で遮断するので、遊技球タンクが熱により溶融して破損することを防止することができる。
9. 遊技球を流下させる遊技領域を設けた遊技板を有し、
前記樹脂部材には、前記遊技板の前面側に設けられる前面枠が含まれ、
前記防熱部材は、その前面枠の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至8のいずれかに記載の遊技機。
手段9によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、前面枠の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を前面枠の外側で遮断するので、前面枠が熱により溶融して破損することを防止することができる。
10. 遊技球を流下させる遊技領域を設けた遊技板を有し、
前記樹脂部材には、前記遊技板が取り付けられる本体枠の前面下部が含まれ、
前記防熱部材は、その本体枠前面下部の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至9のいずれかに記載の遊技機。
手段10によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、本体枠前面下部の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を本体枠前面下部の外側で遮断するので、本体枠前面下部が熱により溶融して破損することを防止することができる。
11. 遊技球を流下させる遊技領域を設けた遊技板を有し、
前記樹脂部材には、前記遊技板の前面側に設けられる前面枠において遊技領域を臨むガラスの周囲に配設された装飾ランプのランプカバーが含まれ、
前記防熱部材は、その装飾ランプのランプカバーの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至10のいずれかに記載の遊技機。
手段11によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、装飾ランプのランプカバーの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱をランプカバーの外側で遮断するので、装飾ランプのランプカバーが熱により溶融して破損することを防止することができる。
12. 遊技球を流下させる遊技領域を設けた遊技板を有し、
前記樹脂部材には、遊技機前面に設けられ、前記遊技板における入賞態様に応じて払い出された遊技球及び遊技者が投入した遊技球を発射機構へ供給する上皿が含まれ、
前記防熱部材は、その上皿の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至11のいずれかに記載の遊技機。
手段12によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、上皿の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を上皿の外側で遮断するので、上皿が熱により溶融して破損することを防止することができる。
13. 前記樹脂部材には、遊技機前面に設けられて遊技球を貯留する下皿が含まれ、
前記防熱部材は、その下皿の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至12のいずれかに記載の遊技機。
手段13によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、下皿の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を下皿の外側で遮断するので、下皿が熱により溶融して破損することを防止することができる。
14. 前記樹脂部材には、遊技機前面下部に設けられて遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドルが含まれ、
前記防熱部材は、その発射ハンドルの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至13のいずれかに記載の遊技機。
手段14によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、発射ハンドルの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を発射ハンドルの外側で遮断するので、発射ハンドルが熱により溶融して破損することを防止することができる。
15. 複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、
前記樹脂部材には、前記回転リールの図柄を視認可能な表示窓を設けたフロントパネルが含まれ、
前記防熱部材は、そのフロントパネルの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至8のいずれかに記載の遊技機。
手段15によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、フロントパネルの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱をフロントパネルの外側で遮断するので、フロントパネルが熱により溶融して破損することを防止することができる。
16. 複数種類の図柄が表示された複数の回転リールとその回転リールの図柄を視認可能な表示窓を設けたフロントパネルとを有し、
前記樹脂部材には、前記フロントパネルに設けられる装飾ランプのランプカバーが含まれ、
前記防熱部材は、その装飾ランプのランプカバーの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至8又は手段15のいずれかに記載の遊技機。
手段16によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、装飾ランプのランプカバーの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱をランプカバーの外側で遮断するので、装飾ランプのランプカバーが熱により溶融して破損することを防止することができる。
17. 複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、
前記樹脂部材には、前記回転リールの回転起動操作を行うスタートレバーの握り部が含まれ、
前記防熱部材は、そのスタートレバーの握り部の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至8、手段15又は16のいずれかに記載の遊技機。
手段17によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、スタートレバーの握り部の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱をスタートレバーの握り部の外側で遮断するので、スタートレバーの握り部が熱により溶融して破損することを防止することができる。
18. 複数種類の図柄が表示された複数の回転リールとその回転リールの図柄を視認可能な表示窓を設けたフロントパネルとを有し、
前記樹脂部材には、前記フロントパネルに設けられる一つ又は複数のスイッチが含まれ、
前記防熱部材は、そのスイッチの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至8又は手段15乃至17のいずれかに記載の遊技機。
手段18によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、スイッチの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱をスイッチの外側で遮断するので、スイッチが熱により溶融して破損することを防止することができる。
19. 複数種類の図柄が表示された複数の回転リールとその回転リールの図柄を視認可能な表示窓を設けたフロントパネルとを有し、
前記樹脂部材には、前記フロントパネルに取り付けられる化粧パネルが含まれ、
前記防熱部材は、その化粧パネルの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至8又は手段15乃至18のいずれかに記載の遊技機。
手段19によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、化粧パネルの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を化粧パネルの外側で遮断するので、化粧パネルが熱により溶融して破損することを防止することができる。
20. 複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、
前記樹脂部材には、前記各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて払い出された遊技メダルを受けて貯留するメダル受皿が含まれ、
前記防熱部材は、そのメダル受皿の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2又は手段15乃至19のいずれかに記載の遊技機。
手段20によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、メダル受皿の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱をメダル受皿の外側で遮断するので、メダル受皿が熱により溶融して破損することを防止することができる。
21. 前記樹脂部材には、正面側に開口する箱状に形成されると共に、複数種類の図柄が表示された複数の回転リールが収容される本体キャビネットが含まれ、
前記防熱部材は、その本体キャビネットの少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2又は手段15乃至20のいずれかに記載の遊技機。
手段21によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、本体キャビネットの少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を本体キャビネットの外側で遮断するので、本体キャビネットが熱により溶融して破損することを防止することができる。
22. 複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、
前記樹脂部材には、前記各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて払い出された遊技球を受けて貯留する遊技球受皿が含まれ、
前記防熱部材は、その遊技球受皿の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする手段2乃至8又は手段15乃至19のいずれかに記載の遊技機。
手段22によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、遊技球受皿の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を遊技球受皿の外側で遮断するので、遊技球受皿が熱により溶融して破損することを防止することができる。
23. 前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする手段1乃至14のいずれかに記載の遊技機。
手段23によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、パチンコ機本体の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱をパチンコ機本体の外側で遮断するので、パチンコ機本体が熱により溶融して破損することを防止することができる。
24. 前記遊技機は、スロットマシンであることを特徴とする手段1又は手段15乃至21のいずれかに記載の遊技機。
手段24によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、スロットマシン本体の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱をスロットマシン本体の外側で遮断するので、スロットマシン本体が熱により溶融して破損することを防止することができる。
25. 前記遊技機は、複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、前記各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて遊技球が払い出されるパチロット機であることを特徴とする手段1乃至8、手段15乃至19、又は手段22のいずれかに記載の遊技機。
手段25によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、パチロット機本体の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱をパチロット機本体の外側で遮断するので、パチロット機本体が熱により溶融して破損することを防止することができる。
26. 前記防熱部材及び前記遊技機本体のいずれか一方に被係合部を設けると共に他方にその被係合部に係合可能な係合部を設けたことを特徴とする手段1乃至25のいずれかに記載の遊技機。
手段26によれば、防熱部材及び遊技機本体のいずれか一方に設けられた被係合部と他方に設けられた係合部とが係合可能であるので、防熱部材を遊技機本体に対して容易に装着することができる。また、遊技ホール等への納品後は、防熱部材を包装用シートと共に遊技機本体から容易に取り外すことができる。
27. 前記防熱部材と前記遊技機本体との間に空間を形成したことを特徴とする手段1乃至26のいずれかに記載の遊技機。
手段27によれば、防熱部材と遊技機本体との間に空間を形成したので、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理によって防熱部材が高温となった場合にも防熱部材から遊技機本体へ直接的に熱伝導することがなく、遊技機本体が熱により破損することを確実に防止することができる。
28. 前記防熱部材は、前記遊技機本体の少なくとも一部に略密着して装着されることを特徴とする手段1乃至26のいずれかに記載の遊技機。
手段28によれば、防熱部材が遊技機本体の少なくとも一部に略密着して装着されるので、不正改造を行うには遊技機本体の少なくとも一部に略密着して装着された防熱部材を包装用シートと共に取り外す必要があり、防熱部材によって覆われた箇所に対する不正改造を防止可能であると共に、不正改造が行われた場合の発見が容易となる。
29. 前記防熱部材の表面に接着剤が塗布されたことを特徴とする手段28に記載の遊技機。
手段29によれば、包装用シートの熱収縮によって包装用シートが防熱部材の表面に接触し、防熱部材の表面に塗布された接着剤により包装用シートと防熱部材とが接着される。従って、不正改造を行うには遊技機本体の少なくとも一部に略密着して装着され且つ包装用シートに接着された防熱部材を包装用シートと共に取り外す必要があり、防熱部材によって覆われた箇所に対する不正改造をより確実に防止可能であると共に、不正改造が行われた場合の発見がより一層容易となる。
30. 前記防熱部材は、金属材料からなることを特徴とする手段1乃至29のいずれかに記載の遊技機。
手段30によれば、防熱部材が金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等)からなるので、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理によって防熱部材自体が破損することを防止できる。
31. 前記防熱部材は、耐熱性樹脂からなることを特徴とする手段1乃至29のいずれかに記載の遊技機。
手段31によれば、防熱部材が耐熱性樹脂からなるので、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理によって防熱部材自体が破損することを防止できる。
32. 前記耐熱性樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする手段31に記載の遊技機。
手段32によれば、防熱部材が熱硬化性樹脂からなるので、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理によって防熱部材自体が破損することを防止できる。
33. 前記熱硬化性樹脂は、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂又は尿素系樹脂のいずれかであることを特徴とする手段32に記載の遊技機。
手段33によれば、防熱部材がエポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂又は尿素系樹脂のいずれかの熱硬化性樹脂からなるので、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理によって防熱部材自体が破損することを防止できる。
本発明によれば、熱可塑性の包装用シートを熱収縮させる熱処理を行う際に、遊技機本体の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材が熱を遊技機本体の外側で遮断するので、遊技機本体が熱により破損することを防止しつつ、包装用シートを十分に熱収縮させることができる。
以下、本発明の遊技機の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。最初に、第一の実施形態における遊技機本体P1の概略構成について図1乃至図3を参照しつつ説明する。遊技機本体P1は、図1乃至図3に示すように、外枠10、本体枠20、遊技板30、前面枠60及び機構板80を備えて構成されるパチンコ機である。なお、図1は遊技機P1を正面から見て示す正面図であり、図2は図1の遊技機P1を上面から見て示す上面図であり、図3は図1の遊技機P1を背面から見て示す背面図であるが、実際の出荷時にはガラス枠61の背面に出荷時用の所定の紙が挿入されており、遊技領域31は隠れた状態となっている。
外枠10は、遊技機本体P1のベースとなる枠であり、板材により全体として矩形状に構成され、矩形板状の本体枠20よりも僅かに大きいサイズの矩形開口10aを有している。本体枠20は、遊技板30が取り付けられる枠であり、図3において矩形開口10aの左端にて枢支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠10に対して開閉可能かつ着脱可能に装着される。また、本体枠20の前面下部20aは、合成樹脂、より具体的には、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂等の熱可塑性樹脂により構成されている。さらに、本体枠20の左右側面には、後述する防熱カバー90を取り付けるために係合凹部20bがそれぞれ形成されている。
遊技板30は、前面では、図3において下端中央から右巻きに概略一回転する外枠レールに取り囲まれる略円形の領域が遊技球を流下させる遊技領域31となっている。この遊技領域31には、多数の釘や、複数の入賞口や、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口や、遊技の状況を表示する表示装置などが配設されている。
前面枠60は、遊技板30の前面側に設けられる合成樹脂製の枠であり、図3において本体枠20の左端にて枢支される。前面枠60には、遊技領域31を臨むガラス枠61、ガラス枠61の周囲を取り囲むように配置される装飾ランプ62、上皿63が設けられており、遊技板30の前面側となるように本体枠20に取り付けられる。装飾ランプ62は、図示しない電球と、電球を覆うように取り付けられ、電球の光を透過可能な合成樹脂製のランプカバー62aとから構成される。また、上皿63は、払い出された遊技球及び遊技者が投入した遊技球を発射機構40へ供給する樹脂からなる受皿部材である。本体枠20の下部には、遊技球の発射機構40と、概略矩形形状に形成された樹脂製流路板50とが取り付けられる。また、流路板50の前面側にて下皿70が本体枠20下部に枢支されて取り付けられる。下皿70は、上皿63より誘導された遊技球を受けて貯留する樹脂からなる受皿部材である。さらに、本体枠前面下部20aには、発射機構40の一部を構成する発射ハンドル41が取り付けられる。発射ハンドル41は、合成樹脂により構成され、遊技球を発射するために遊技者の手により回動操作される。
機構板80は、合成樹脂により構成されており、本体枠20の背面側に設けられたヒンジ金具により支持されて取り付けられる。同機構板80は、遊技板30を背面側から覆うカバーの役割を果たすとともに、遊技球タンク81に貯留された遊技球を上皿63や下皿70に払い出す遊技球の流路としての役割も果たすようになっている。遊技球タンク81は、遊技機背面の機構板80上部に設けられて払い出し用の遊技球を貯留する樹脂からなるタンク部材である。機構板80の中央から上部には、図示しないLED基板、ランプ制御基板、音声制御基板、液晶パネル制御基板、図柄制御基板、図柄情報基板等が設けられ、これらの基板を覆うように、透明の合成樹脂からなる役物カバー85が取り付けられている。また、役物カバー85の下方には、透明の合成樹脂からなるメイン基板ボックス82が設けられており、同基板ボックス82には遊技板の種類に応じたROM83や図示しないCPUやRAM等を備えるメイン基板84が収容されている。また、メイン基板ボックス82の下方には、透明の合成樹脂からなる払出制御基板ボックス86が設けられており、同基板ボックス86には図示しない払出制御基板87が収容されている。尚、メイン基板ボックス82が、本発明の主制御基板ボックスを、メイン基板ボックス82、役物カバー85、払出制御基板ボックス86が被覆部材をそれぞれ構成するものである。
次に、遊技機本体P1に対して取外し可能に装着される防熱カバー90〜92の構成について図4乃至図8を参照しつつ説明する。防熱カバー90〜92は、遊技機本体P1に対して後述する包装用シートSにより熱収縮包装を施す際に、遊技機本体P1各部が高温の熱風に直接曝されないように熱風を遮断するために装着される耐熱性樹脂からなる防熱部材である。ここで、耐熱性樹脂は、好ましくは熱硬化性樹脂であり、具体的には、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂又は尿素系樹脂等である。また、耐熱性樹脂の耐熱温度は、好ましくは90℃以上、より好ましくは100℃以上、さらに好ましくは150℃以上である。また、防熱カバー90〜92は、遊技機本体P1が遊技ホール等に納入された際に包装用シートSとともに取り外される。但し、包装用シートSは一旦使用すると再使用できないため廃棄されるが、取り外された防熱カバー90〜92は遊技機メーカーへ回収されて再使用可能である。尚、図4は、防熱カバー90を示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるA−A線断面図である。図5は、防熱カバー91を示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるB−B線断面図である。図6は、防熱カバー92を示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるC−C線断面図である。図7は、遊技機本体P1に防熱カバー90〜92を装着した状態を示す正面図であり、図8は背面図である。
最初に、防熱カバー90の構成について、図4を参照しつつ説明する。防熱カバー90は、横長の長方形板状をなす前面部90aと、前面部90aの上端から略直角に延設された上面部90bと、前面部90aの下端から略直角に延設された下面部90cと、前面部90aの左右両端より略直角に延設された側面部90d,90dとを有し、耐熱性樹脂により全体形状が上面視略コの字形に成形された防熱部材である。また、左右の側面部90d,90d内面には、本体枠20の左右側面に設けられた係合凹部20b,20bにそれぞれ係合可能な係合凸部90e,90eが形成されている。そして、係合凸部90e,90eを、本体枠20側に設けられた係合凹部20b,20bにそれぞれ位置決めして係合させることにより、防熱カバー90は、上皿63を含む前面枠60下部、及び下皿70と発射ハンドル41とを含む本体枠下部20aを前方及び上下左右から覆う状態で本体枠20に対して取外し可能に装着される(図7参照)。また、防熱カバー90が本体枠20に装着された状態で、防熱カバー90の内面と遊技機本体P1側の各部との間には、数mm〜数cmの隙間の空間が形成されている。
また、防熱カバー91は、図5に示すように、横長の長方形板状をなす前面部91aと、前面部91aの上端から略直角に延設された上面部91bと、前面部91bの左右両端より略直角に延設された側面部91c,91cと、左右の側面部91c,91c端部から略直角に延設された取り付け部91d,91dとを有し、耐熱性樹脂により全体形状が上面視略コの字形に成形された防熱部材である。また、左右の取り付け部91d,91dには、外枠10背面に設けられたフック部材10a,10aに係合可能な係合孔91e,91eがそれぞれ形成されている。そして、防熱カバー91は、係合孔91e,91eを外枠10側に設けられた上部のフック部材10a,10aにそれぞれ位置決めして係合させることにより、役物カバー85の上縁部を前方、上方及び左右から覆う状態で外枠10に対して取外し可能に装着される(図8参照)。また、このように防熱カバー91が外枠10に装着された状態で、防熱カバー91の内面と役物カバー85上部外面との間には、数mm程度の隙間の空間が形成されている。
また、別の防熱カバー91を上下逆に使用し、係合孔91e,91eを外枠10側に設けられた下部のフック部材10a,10aにそれぞれ位置決めして係合させることにより、払出制御基板ボックス86の下縁部を前方、下方及び左右から覆う状態で外枠10に対して取外し可能に装着される(図8参照)。また、このように防熱カバー91が外枠10に装着された状態で、防熱カバー91の内面と払出制御基板ボックス86下縁部外面との間には、数mm程度の隙間の空間が形成されている。
防熱カバー92は、横長の長方形板状をなす前面部92aと、前面部92bの左右両端より略直角に延設された側面部92c,92cと、左右の側面部92c,92c端部から略直角に延設された取り付け部92d,92dとを有し、耐熱性樹脂により全体形状が上面視略コの字形に成形された防熱部材である。また、左右の取り付け部92d,92dには、外枠10背面に設けられたフック部材10a,10aに係合可能な係合孔92e,92eがそれぞれ形成されている。そして、防熱カバー92は、係合孔92e,92eを外枠10の上下方向中間に設けられたフック部材10a,10aにそれぞれ位置決めして係合させることにより、メイン基板ボックス82下部及び払出制御基板ボックス86上部を前面から覆う状態で外枠10に対して取外し可能に装着される(図8参照)。また、このように防熱カバー92が外枠10に装着された状態で、防熱カバー92内面とメイン基板ボックス82下部及び払出制御基板ボックス86上部外面との間に数mm程度の隙間の空間が形成されている。
次に、防熱カバー90〜92が装着された遊技機本体P1の熱収縮包装に用いる包装装置101の構成について図9及び図10を参照しつつ説明する。ここで、図9は、包装装置101の全体構成を示す正面図であり、図10は、遊技機本体P1が第1コンベア装置113によって搬送される状態を示す包装装置101の平面図である。尚、図9は、遊技機P1は遊技機背面側を正面とする横向きの起立状態で搬送される状態を表わしており、図10では、機枠115,支柱125等の図示を省略している(図12も同様)。
包装装置101は、図9に示されるように、シート被着機構111と、熱処理機構151と、シート被着機構111及び熱処理機構151の各部と電気的に接続され、装置全体の動作制御を行う制御装置191とから構成される。以下、シート被着機構111及び熱処理機構151の詳細構成について順に説明する。
シート被着機構111は、遊技機P1の制御を行う部分の少なくとも一部を覆うように、包装用シートSを遊技機P1の外周に被着するための装置であり、図4及び図5に示されるように、シート供給機構112と、第1コンベア装置113と、熱溶着切断機構114とから構成されている。
シート供給機構112には、機枠115の上流側端部近傍に第1コンベア装置113を挟んで一対の回転軸116,116が回転自在に立設されている。そして、回転軸116,116に、包装用シートSを巻き込んだシートロールRの中空軸をそれぞれ嵌め込むことにより、一対のシートロールR,Rが縦置きで回転自在に設けられる。
ここで、包装用シートSは、熱可塑性材料、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる長尺状のシートである。包装用シートSの幅は、役物カバー85、メイン基板ボックス82及び払出し制御基板ボックス86の全体を覆うことができるように、役物カバー85の上端から払出し制御基板ボックス86下端までの長さよりも若干長く設定されることが好ましい。
また、送りローラ117,117及び118,118は、シートロールR,Rの下流側近傍に設けられ、一方の送りローラ118,118を図示しないモータ制御装置により回転駆動するように設けられている。また、複数(図10では3個)の中間ローラ119,119、及び第1コンベア装置113の下流側端部近傍に設けられた一対のガイドローラ120,120は、それぞれ回転自在に設けられている。そして、シート供給機構111は、図10に示すように、送りローラ117,117及び118,118が図示しないモータ装置の回転制御によってシートロールRからシートSを繰り出し、中間ローラ119を経てガイドローラ120側に供給する。
第1コンベア装置113は、公知のベルトコンベア装置であり、横向き起立姿勢の遊技機P1を上流側から搬入する。第1コンベア装置113は、図示しない電動モータにより駆動される駆動ローラ軸121を回転自在に設け、その駆動ローラ軸121に細長い搬送フレーム122の一端部を相対回転可能に設ける。そして、その搬送フレーム122の下流側端部のローラ123と駆動ローラ軸121とに無端状の搬送ベルト124が掛け渡され、その搬送ベルト124上に載置された遊技機本体P1を装置下流側へ搬送する。
熱溶着切断機構114は、シート供給機構112から供給されるシートS,Sを、遊技機P1の搬送方向前方側及び後方側でそれぞれ重ね合わせて縦方向に熱溶着し且つ溶着箇所の中間で切断する装置である。熱溶着切断機構114は、第1コンベア装置113の下流側端部近傍に設けられ、図9に示すように、第1コンベア装置113を挟んで左右両側の支柱125,125に、上下に配置されたガイドロッド126が水平方向に進退自在に設けられ、その支柱125に取り付けた空圧シリンダ127のロッドの先端部が、それらのガイドロッド126先端のベース部分に固定する。対向状に配置された一方のベース部分には、2列の縦長の熱溶着バー129を取り付け、他方のベース部分に取り付けた熱溶着バー131の内面に切断用ヒーター線132を縦方向に張設する。そして、一対の熱溶着バー129,131は、各空圧シリンダ127,127により開閉自在に設けられ、それら熱溶着バー129,131を閉じて包装用シートSに熱溶着を施すと共に、その溶着箇所の中間を切断用ヒーター線132により切断するように構成される。
熱処理機構151は、第2コンベア装置152と、第3コンベア装置153と、熱風発生装置154と、第1送風管161〜第8送風管168と、第1ノズル171〜第8ノズル178とから構成されている。
第2コンベア装置152は、第1コンベア装置113の装置下流側に設けられ、遊技機P1を熱溶着切断位置H1から熱処理位置H3まで搬送するために設けられた公知のベルトコンベア装置である。
第3コンベア装置153は、第2コンベア装置152の下流側に設けられ、熱処理位置H3から下流側へ搬送するために設けられた公知のベルトコンベア装置である。尚、第2コンベア装置152及び第3コンベア装置153は、第1コンベア装置113と同様の構成であるので、詳細説明を省略する。
熱風発生装置154は、図示しない電動ファンとヒータとを内蔵して熱風を発生する装置であり、発生した熱風を送出するための第1送風管161〜第8送風管168が接続されおり、第1送風管161〜第8送風管168の先端に第1ノズル171〜第8ノズル178が設けられている。従って、熱風発生装置154は、電動ファンを駆動させることにより周囲から吸い込まれた空気がヒータによって熱せられ、第1送風管161〜第8送風管168へ送出されて、第1ノズル171〜第8ノズル178から熱風として吹き出すようになっている。
ここで、第1ノズル171〜第8ノズル178の配設位置について説明する。第1ノズル171〜第2ノズル172は、遊技機P1の搬送方向において、第2コンベア装置152の上流側端部からやや下流寄りの位置(予備熱処理位置H2)に、第3ノズル173〜第8ノズル178は、第2コンベア装置152の下流側端部と第3コンベア装置153の上流側端部との間の位置(熱処理位置H3)にそれぞれ設けられる。
そして、第1ノズル171は、遊技機P1が第2コンベア装置152上を搬送される状態において、遊技機本体P1前面側上部に向かって熱風を吹きつけ可能な位置に設けられる。また、同様の状態で、第2ノズル172は、遊技機本体P1背面側上部に装着された防熱カバー91に向かって熱風を吹きつけ可能な位置に設けられる。
第3ノズル173は、遊技機本体P1が第2コンベア装置152上から第3コンベア装置153上へ搬送される状態において、遊技機本体P1の前面上部に向かって熱風を吹きつけ可能な位置に設けられ、同様の状態において、第4ノズル174は、遊技機本体P1前面下部に装着された防熱カバー90の上部に向かって、第5ノズル175は、同じく防熱カバー90の下部に向かってそれぞれ熱風を吹きつけ可能な位置に設けられる。
一方、第6ノズル176は、遊技機P1が第2コンベア装置152から第3コンベア装置153にかけて搬送される状態において、遊技機本体P1の背面上部に装着された防熱カバー91上部に向かって熱風を吹きつけ可能な位置に設けられ、同様の状態において、第7ノズル177は、遊技機本体P1の背面上下方向中間に装着された防熱カバー92に向かって、第8ノズル178は、遊技機本体P1の背面下部に装着された防熱カバー91下部に向かってそれぞれ熱風を吹きつけ可能な位置に設けられる。
尚、熱風発生装置154は、第1送風管161〜第2送風管162を介して第1ノズル171〜第2ノズル172へ送出される熱風の温度と、第3送風管163〜第8送風管168を介して第3ノズル173〜第8ノズル178へ送出される熱風の温度とを制御装置191において個別に設定可能に構成されている。すなわち、予備熱処理位置H2に設けられた第1ノズル171〜第2ノズル172から吹き出される熱風の温度は、例えば、150℃程度に設定され、熱処理位置H3に設けられた第3ノズル173〜第8ノズル173から吹き出される熱風の温度は、例えば、300℃程度に設定される。ここで、第1〜第2ノズル171〜172から吹き出される熱風の温度が相対的に低く設定されるのは、予備熱処理位置H2における熱風の吹きつけは、遊技機本体P1に緩く巻きつけられた包装用シートSがずり落ちない程度に熱収縮させればよいため比較的低温で十分だからである。一方、第3ノズル173〜第8ノズル178から吹き出される熱風の温度が相対的に高く設定されるのは、熱処理位置H3における熱風の吹きつけは、包装用シートSを十分に熱収縮させて遊技機本体P1に強固に密着させるため、ある程度高温とする必要があるからである。
次に、包装装置101により遊技機本体P1に熱収縮包装を実施する際における作用について図9〜図14を参照しつつ説明する。遊技機本体P1の組み立てが完了すると、遊技機本体P1に、防熱カバー90〜92が上述したように装着される(図7及び図8参照)。そして、防熱カバー90〜92が装着された遊技機本体P1が本装置101の上流側から第1コンベア装置113へ投入され、搬送ベルト124上に載置された遊技機本体P1が第1コンベア装置113の下流側端部まで搬送されると、包装用シートS,Sは熱溶着切断機構114の一対の熱溶着バー129,131が閉じることによって熱溶着が施され、同時に熱溶着部分の中間が切断用ヒータ線132によって切断される(図10参照)。これにより、当該遊技機本体P1を包装するための包装用シートS,Sが、先行して搬送される遊技機本体を包装するための包装用シートから分離される。そして、熱溶着により接合され且つガイドローラ120,120によって張設された包装用シートS,Sが、遊技機本体P1の搬送方向先端側の側面に当接し、遊技機本体P1が搬送ベルト124上を搬送されるのに伴って、包装用シートS,Sがシート供給機構112を介してシートロールR,Rからそれぞれ繰り出されて遊技機本体P1側へ供給されることにより、防熱カバー90〜92が装着された遊技機本体P1の前面側及び背面側が包装用シートS,Sによって徐々に覆われていく。
このとき、遊技機本体P1外周に緩く巻きつけられた包装用シートSの上部は、予備熱処理位置H2を通過する際に、所定温度(例えば、約150℃)の熱風が第1ノズル171から前面枠60上部に対して、第2ノズル172から防熱カバー91に対してそれぞれ吹きつけられることにより収縮する。尚、以下の説明において、包装用シートSへの第1ノズル171及び第2ノズル172による熱風の吹きつけを「予備熱処理」と称し、後述する第3ノズル173〜第8ノズル178による熱風の吹きつけを単に「熱処理」と称することにより、両者を区別することとする。図11は、当該遊技機本体P1に巻きつけられた包装用シートへ予備熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。
遊技機本体P1が第1コンベア装置113上から第2コンベア装置152上へ移り、遊技機本体P1の搬送方向後方側の側面が熱溶着位置H1を通過すると、包装用シートS,Sは熱溶着機構114の一対の熱溶着バー129,131が閉じることによって遊技機本体P1の搬送方向後方側で熱溶着が施され、同時に熱溶着部分の中間が切断用ヒータ線132によって切断されることにより筒状に成形される。ここで、遊技機本体P1外周に緩く巻きつけられた包装用シートSの上部は、予備熱処理位置H2を通過する際に、第1ノズル171及び第2ノズル172からの熱風の吹きつけによる予備熱処理によって収縮するため、包装用シートS,Sが切断されてシートロールR側の包装用シートS,Sから分離されても下方へずり落ちることはない。
次に、第2コンベア装置152により遊技機本体P1が熱処理位置H3へ搬送されると、図12に示すように、第2コンベア装置152及び/又は第3コンベア装置153によって遊技機本体P1が搬送されながら、第3ノズル173〜第8ノズル178から遊技機本体P1へ被着された包装用シートSへ所定温度(例えば、約300℃)の熱風が吹きつけられる。そして、包装用シートSの熱風が吹きつけられた箇所が熱収縮することにより、包装用シートSが遊技機外周へ略密着する。図13は、当該遊技機本体P1に巻きつけられた包装用シートSへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。
具体的には、図13に示されるように、第3ノズル173が、前面枠60前面上部に対して、第4ノズル174が、遊技機P1前面下部に装着された防熱カバー90上部に対して、第5ノズル175が防熱カバー90下部に対して、第6ノズル176が遊技機本体P1背面上部に装着された防熱カバー91に対して、第7ノズル177が遊技機本体P1背面上下方向中間に装着された防熱カバー92に対して、第8ノズル178が、遊技機本体P1背面下部に装着された防熱カバー91に対してそれぞれ熱風を吹きつけることにより、包装用シートSが熱収縮して各防熱カバー90〜92が装着された遊技機本体P1に略密着する。
ここで、遊技機本体P1の前面側においては、防熱カバー90が上皿63を含む前面枠60下部、及び下皿70、発射ハンドル41を含む本体枠前面下部20aをそれぞれ覆っており、第4ノズル173及び第5ノズル175から噴出する熱風は防熱カバー90によって各樹脂部材の外側で遮断され、遊技機P1本体前面に設けられた上記各樹脂部材への直接的な熱風の吹きつけが防止される。
また、遊技機本体P1の背面側においては、上部の防熱カバー91が役物カバー85上縁部を、防熱カバー92がメイン基板ボックス82下部及び払出制御基板ボックス86上部を、下部の防熱カバー91が払出制御基板ボックス86下縁部をそれぞれ覆っており、第2ノズル172及び第6ノズル176〜第8ノズル178から噴出する熱風は防熱カバー91及び92によって各樹脂部材の外側で遮断され、遊技機P1本体背面に設けられた上記各樹脂部材への直接的な熱風の吹きつけが防止される。従って、包装装置101のトラブル等に起因して遊技機本体P1の搬送が停止され、第1ノズル171及び第2ノズル172による熱風の吹きつけ(予備熱処理)、又は第3ノズル173〜第8ノズル178による熱風の吹きつけ(熱処理)が長時間継続することも想定されるが、このような場合にも上述した各樹脂部材が溶融して破損する事態等の発生を防止できる。
次いで、遊技機本体P1は第3コンベア装置153により下流側へ搬送される間に常温で冷却されて包装用シートSの熱収縮部分が硬化するので、包装用シートSの遊技機本体P1への略密着状態が保たれる。以上により、包装装置101による遊技機本体P1への包装が完了する。
図14は、熱収縮包装が完了した遊技機本体P1の側面図である。図14より、防熱カバー90〜92が装着された遊技機本体P1の外周の段差形状に沿って包装用シートSが略密着していることがわかる。具体的には、包装用シートSが第3ノズル173〜第8ノズル178による熱風の吹きつけによる熱処理によって熱収縮して強く張られた状態となり、遊技機本体P1前面においては防熱カバー90に、背面においては上下の防熱カバー91及び防熱カバー92にそれぞれ密着した状態になっている。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、熱可塑性の包装用シートSを熱収縮させる熱処理を行う際に、遊技機本体P1の少なくとも一部を覆うように設けられた防熱部材としての防熱カバー90〜92が熱を遊技機本体P1の外側で遮断するので、遊技機本体P1に設けられた各樹脂部材が熱により溶融して破損することを防止しつつ、包装用シートSを十分に熱収縮させることができる。例えば、包装装置101のトラブル等に起因して長時間の熱処理が継続した場合でも、遊技機本体P1において防熱カバー90〜92によって覆われた箇所の破損を確実に防止することができる。
また、防熱カバー90に設けられた係合凸部90eと本体枠20に設けられた係合凹部20bとが係合可能であり、防熱カバー91に設けられた係合孔91e及び防熱カバー92に設けられた係合孔92eと外枠10に設けられたフック部材10aとがそれぞれ係合可能であるので、防熱カバー90〜92を遊技機本体P1に対して容易に装着することができる。また、遊技ホール等への納品後は、防熱カバー90〜92を包装用シートSと共に遊技機本体P1から容易に取り外すことができる。
また、各防熱カバー90〜92を遊技機本体P1に装着した状態で、各防熱カバー90〜92と遊技機本体P1との間に空間を形成したので、包装用シートSを熱収縮させる熱処理によって各防熱カバー90〜92が高温となった場合にも防熱カバー90〜92から遊技機本体P1へ直接的に熱伝導することがなく、遊技機本体P1が熱により破損することを確実に防止することができる。
また、防熱カバー90〜92が、熱硬化性樹脂等の耐熱性樹脂からなるので、包装用シートを熱収縮させる熱処理によって防熱カバー90〜92自体が破損することを防止できる。
次に、本発明の第二の実施形態について、図15乃至図17を参照しつつ説明する。第二の実施形態における遊技機本体P2は、スロットマシンであり、図15に示すように、正面側に開口すると共に、複数種類の図柄が表示された複数(3個)の回転リール221が収容される本体キャビネット220と、本体キャビネット220の前面を覆うように開閉可能に取り付けられ、各回転リール221の図柄を視認可能な表示窓を設けたフロントパネル260とを備えている。
本体キャビネット220は、天板、左右の側板、底板、裏板などから構成され、例えば、薄板板金素材を切断、孔あけ、曲げ加工等して所定のパネル形状に加工した後、これ等の部材を溶接して図示する正面側に開口する箱状に形成される。
フロントパネル260は、合成脂の成型加工によって、本体キャビネット220の開口部分を覆う扉状に形成される。フロントパネル260には、本体キャビネット220に収容された左・中・右の回転リール221の前面側に対向する位置に、ガラスが嵌め込まれた表示窓263が設けられ、各回転リール221に表示された図柄が視認可能となっている。フロントパネル260上部には装飾ランプ262が設けられている。装飾ランプ262は、図示しない電球と、電球を覆うように取り付けられ、電球の光を透過可能な合成樹脂製のランプカバー262aとから構成される。また、フロントパネル260の左右側面には、防熱カバー90を取り付けるために係合凹部260aがそれぞれ形成されている。
表示窓263の下方には、前方に突出する台状の操作部264が設けられている。この操作部264の上面には、クレジットされている遊技メダルを投入するためのベットスイッチや、クレジットされているメダルを払い出すためのキャンセルスイッチ等を含む各種スイッチ265、及び遊技メダルを投入するためのメダル投入口266が設けられている。また、操作部264の前面には、回転リール221の回転起動操作を行うスタートレバー267、及び左・中・右の回転リール221にそれぞれ対応して設けられたストップスイッチ268が設けられている。ここで、各種スイッチ265、スタートレバー267の先端に設けられた握り部267a及びストップスイッチ268は、それぞれ合成樹脂により構成されている。
フロントパネル260上部の装飾ランプ262と表示窓263との間の領域には、入賞図柄の説明が表示された化粧パネル271が、フロントパネル260上下方向中央に設けられた操作部264の下方の領域には、遊技機本体P2の機種名称等が描かれた化粧パネル272がそれぞれ取り付けられており、これらの化粧パネル271,272は合成樹脂により構成されている。
フロントパネル260の下部には、各回転リール221の回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて払い出された遊技メダルを受けて貯留するメダル受皿270が設けられている。メダル受皿270は、合成脂の成型加工により上面が開口する箱状に形成されている。
また、遊技機本体P2に熱収縮包装を施す際には、遊技機本体P2に対して防熱カバー90が装着される。尚、本実施形態で用いる防熱カバー90は、第一の実勢形態で用いたものと同様の構造を有するものであるが、遊技機本体P2各部の大きさに適合するようにサイズが設定されている。防熱カバー90は、係合凸部90e,90eを、フロントパネル260側の対応する係合凹部260a,260aにそれぞれ位置決めして係合させることにより、各種スイッチ265、スタートレバー267、ストップスイッチ268を含む操作部264及びメダル受皿270を前方及び上下左右から覆う状態でフロントパネル260に対して取外し可能に装着される(図17参照)。また、防熱カバー90がフロントパネル260に装着された状態で、防熱カバー90の内面と遊技機本体P2側の各部との間には、数mm〜数cmの隙間の空間が形成されている。
次に、包装装置101により遊技機本体P2に熱収縮包装を実施する場合において、遊技機P2へ被着された包装用シートSへ、第3ノズル173〜第8ノズル178から所定温度(例えば、約300℃)の熱風が吹きつけられる際の作用について説明する。図17は、当該遊技機本体P2に巻きつけられた包装用シートSへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。図17に示されるように、遊技機本体P2に被着された包装用シートSにおいて、第3ノズル173が、遊技機本体P2前面上部に対して、第4ノズル174が、遊技機本体P2前面の操作部264に装着された防熱カバー90の上部に対して、第5ノズル175が同じく防熱カバー90の下部に対して、第6ノズル176が本体キャビネット220背面の上端近傍に対して、第7ノズル177が本体キャビネット220背面の上下方向中央に対して、第8ノズル178が、本体キャビネット220背面の下端近傍に対してそれぞれ熱風を吹きつけることにより、包装用シートSのそれぞれの箇所が熱収縮して遊技機本体P2に略密着する。
そして、本実施形態によれば、防熱カバー90が装着された遊技機本体P2において、各種スイッチ265、スタートレバー267の握り部267a、ストップスイッチ268を含む操作部264及びメダル受皿270が、防熱カバー90により覆われているため、第4ノズル174〜第5ノズル175から噴出する熱風は防熱カバー90によって各樹脂部材の外側で遮断され、遊技機P2本体前面に設けられた上記各樹脂部材への直接的な熱風の吹きつけが防止される。従って、包装装置101のトラブル等に起因して遊技機本体P2の搬送が停止され、第3ノズル173〜第8ノズル178による熱風の吹きつけ(熱処理)が長時間継続することも想定されるが、このような場合にも各樹脂部材が溶融して破損する事態の発生を防止できる等、第一の実施形態と同様の種々の効果を奏する。
次に、本発明の第三の実施形態について、図18乃至図20を参照しつつ説明する。第三の実施形態における遊技機本体P3は、複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて遊技球が払い出されるパチロット機である。遊技機本体P3は、図18に示すように、正面側に開口すると共に、複数種類の図柄が表示された複数(3個)の回転リール321が収容される本体枠320と、本体枠320の前面を覆うように開閉可能に取り付けられ、各回転リール321の図柄を視認可能な表示窓363を設けた合成樹脂製のフロントパネル360とを備えている。
本体枠320の背面側は、上述した第一の実施形態の遊技機P1と略同様の構成となっており、機構板380、役物カバー385、メイン基板ボックス382、払出制御基板ボックス386、遊技球タンク381が設けられ、これらの各部材が合成樹脂により構成されている。
また、フロントパネル360は、上述した第二の実施形態の遊技機P2のフロントパネル260に類似した構成となっており、上から順に装飾ランプ362、入賞図柄の説明が表示された化粧パネル371、前方に突出する台状の操作部364、各回転リール321の回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて払い出される遊技球を受けて貯留する遊技球受皿370がそれぞれ設けられている。また、操作部364の上面には、クレジットされている遊技球を投入するためのベットスイッチや、クレジットされている遊技球を払い出すためのキャンセルスイッチ等を含む各種スイッチ365、及び遊技球を投入するための遊技球投入口266が設けられている。また、操作部364の前面には、回転リール321の回転起動操作を行うスタートレバー367、及び左・中・右の回転リール321にそれぞれ対応して設けられたストップスイッチ368が設けられている。そして、装飾ランプ362のランプカバー362a、化粧パネル371、各種スイッチ365、スタートレバー367の先端に設けられた握り部367a、ストップスイッチ368及び遊技球受皿370の各部材は合成樹脂により構成されている。
そして、遊技機本体P3に熱収縮包装を施す際には、防熱カバー90〜92が遊技機本体P3に装着される。尚、本実施形態で用いる防熱カバー90〜92は、第一の実勢形態で用いたものと同様の構造を有するものであるが、遊技機本体P3各部の大きさに適合するようにサイズが設定されている。すなわち、図4に示す防熱カバー90は、係合凸部90c,90cをフロントパネル360側に設けられた係合凹部360a,360aにそれぞれ位置決めして係合させることにより、各種スイッチ365、スタートレバー367、ストップスイッチ368を含む操作部364及び遊技球受皿370を前方及び上下左右から覆う状態でフロントパネル360に対して取外し可能に装着される(図20参照)。また、防熱カバー90がフロントパネル360に装着された状態で、防熱カバー90の内面と遊技機本体P3側の各部との間には、数mm〜数cmの隙間の空間が形成されている。
また、図5に示す防熱カバー91は、係合孔91e,91eを本体枠320側に設けられた上部のフック部材320a,320aにそれぞれ位置決めして係合させることにより、役物カバー385の上縁部を前方、上方及び左右から覆う状態で本体枠320に対して取外し可能に装着される(図20参照)。また、このように防熱カバー91が本体枠320に装着された状態で、防熱カバー91の内面と役物カバー385外面との間には、数mm程度の隙間の空間が形成されている。さらに、別の防熱カバー91を上下逆に使用し、係合孔91e,91eを本体枠320側に設けられた下部のフック部材320a,320aにそれぞれ位置決めして係合させることにより、防熱カバー91は、払出制御基板ボックス386の下縁部を前方、下方及び左右から覆う状態で本体枠320に対して取外し可能に装着される(図20参照)。また、このように防熱カバー91が本体枠320に装着された状態で、防熱カバー91の内面と払出制御基板ボックス386下縁部外面との間には、数mm程度の隙間の空間が形成されている。
また、防熱カバー92は、係合孔92e,92eを本体枠320の上下方向中間に設けられたフック部材320a,320aにそれぞれ位置決めして係合させることにより、メイン基板ボックス382下部及び払出制御基板ボックス386上部を前面から覆う状態で本体枠320に対して取外し可能に装着される(図20参照)。また、このように防熱カバー92が本体枠320に装着された状態で、防熱カバー92内面とメイン基板ボックス382下部及び払出制御基板ボックス386上部外面との間に数mm程度の隙間の空間が形成されている。
次に、包装装置101により遊技機本体P3に熱収縮包装を実施する場合において、遊技機本体P3へ被着された包装用シートSへ、第3ノズル173〜第8ノズル178から所定温度(例えば、約300℃)の熱風が吹きつけられる際の作用について説明する。図20は、当該遊技機本体P3に巻きつけられた包装用シートSへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。図20に示されるように、第3ノズル173が、遊技機本体P3前面上部に対して、第4ノズル174が、遊技機本体P3前面の操作部364に装着された防熱カバー90の上部に対して、第5ノズル175が同じく防熱カバー90の下部に対して、第6ノズル176が遊技機本体P3背面上部に装着された防熱カバー91に対して、第7ノズル177が遊技機本体P3背面上下方向中間に装着された防熱カバー92に対して、第8ノズル178が、遊技機本体P3背面下部に装着された防熱カバー91に対してそれぞれ熱風を吹きつけることにより、包装用シートSが熱収縮して各防熱カバー90〜92が装着された遊技機本体P3に略密着する。
そして、本実施形態によれば、遊技機本体P3の前面側においては、各種スイッチ365、スタートレバー367の握り部367a、ストップスイッチ368を含む操作部364及びメダル受皿370が、防熱カバー90により覆われているため、第4ノズル174〜第5ノズル175から噴出する熱風は防熱カバー90によって各樹脂部材の外側で遮断され、遊技機P3本体前面に設けられた上記各樹脂部材への直接的な熱風の吹きつけが防止される。また、遊技機本体P3の背面側においては、上部の防熱カバー91が役物カバー385上縁部を、防熱カバー92がメイン基板ボックス382下部及び払出制御基板ボックス386上部を、下部の防熱カバー91が払出制御基板ボックス386下縁部をそれぞれ覆っており、第2ノズル172及び第6ノズル176〜第8ノズル178から噴出する熱風は防熱カバー91,92によって各樹脂部材の外側で遮断され、遊技機P3本体背面に設けられた上記各樹脂部材への直接的な熱風の吹きつけが防止される。従って、包装装置101のトラブル等に起因して遊技機本体P3の搬送が停止され、第3ノズル173〜第8ノズル178による熱風の吹きつけ(熱処理)が長時間継続することも想定されるが、このような場合にも各樹脂部材が溶融して破損する事態の発生を防止できる等、第一の実施形態と同様の種々の効果を奏する。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
例えば、上述した各実施形態において、防熱カバー90〜92を全て使用する必要はなく、いずれかの防熱カバーのみを装着する構成としてもよい。また、防熱カバーにより覆う樹脂部材は上述したものに限られず、これらの一部を覆う構成としてもよく、或いは他の樹脂部材を覆うように構成してもよい。例えば、第一の実施形態において、前面側上端部に設けられた装飾ランプ62のランプカバー62a、背面側上端部に設けられた遊技球タンク81、機構板80等の合成樹脂製部材を覆う防熱カバーを取外し可能に装着する構成としてもよい。具体的には、遊技球タンク81に防熱カバーを装着する場合、図21に示すように、横長の長方形板状の前面部93aと前面部93a上端から下方へ屈曲する屈曲部93bを有する防熱カバー93を防熱部材として用い、屈曲部93bを遊技球タンク81の上縁部に引っかけて防熱カバー94を装着する構成としてもよい。
また、第一の実施形態では防熱カバー91の係合孔91eを外枠10に設けたフック部材10aに係合させて装着する構成としたが、これには限られない。例えば、図21に示す第一の実施形態の変形例のように、横長の長方形板状をなす前面部94aと、前面部94aの上端から略直角に延設された上面部94bとを有し、上面部94bの下面に係合凸部94c,94cを設けた防熱カバー94を用い、役物カバー85の上面には係合凸部94aに係合可能な係合凹部85aが設ける構成としてもよい。本変形例によれば、防熱カバー94の係合凸部94c,94cを役物カバー85の係合凹部85a,85aに係合させることにより、防熱カバー94を役物カバー85に容易に装着可能であると共に、包装用シートSと共に防熱カバー94を容易に取り外すことができる。また、防熱カバー94は、役物カバー85に対して略密着して装着されるので、不正改造を行うには防熱カバー94を包装用シートSと共に取り外す必要があり、役物カバー85内の各種基板に対する不正改造を防止可能であると共に、不正改造の発見が容易となる。尚、メイン基板ボックス82や払出制御基板ボックス86についても、防熱カバー94と同様の構成の防熱カバーを略密着させて装着する構成とすることにより、メイン基板84や払出制御基板87に対する不正改造を防止可能であると共に、不正改造の発見が容易となる。
さらに、図21に示す変形例において、防熱カバー94の表面に接着剤を塗布するようにしてもよい。本変形例によれば、防熱カバー94の表面に塗布された接着剤により包装用シートSと防熱カバー94とが接着される。従って、不正改造を行うには包装用シートSに接着された防熱カバー94を包装用シートSと共に取り外す必要があり、防熱カバー94によって覆われた箇所(役物カバー85内の各種基板、メイン基板ボックス82内のメイン基板84等)に対する不正改造をより確実に防止可能であると共に、不正改造が行われた場合の発見がより一層容易となる。
また、第二の実施形態において、装飾ランプ262のランプカバー262a、化粧パネル271を防熱カバーで覆うようにしてもよい。更に、本体キャビネット220を合成樹脂により構成した場合は、本体キャビネット220の一部を防熱カバーで覆うようにしてもよい。
また、第三の実施形態において、装飾ランプ362のランプカバー362a、化粧パネル371を防熱カバーで覆うようにしてもよい。更に、背面側上端部に設けられた遊技球タンク381、機構板380等の合成樹脂製部材を覆う防熱カバーを取外し可能に装着する構成としてもよい。
また、防熱カバー90〜92の材質は熱硬化性樹脂に限られず、耐熱性を向上させた熱可塑性樹脂や金属(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等)の板材等を用いて防熱カバー90〜92を構成してもよい。
本発明は、パチンコ機、スロットマシン、パチンコ機とスロットマシンとを融合した遊技機等の不正改造を防止するための包装が必要とされる各種の遊技機へ適用可能である。
本発明の第一の実施形態の遊技機本体を示す正面図である。 図1の遊技機本体の上面図である。 図1の遊技機本体の背面図である。 防熱カバーを示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるA−A線断面図である。 防熱カバーを示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるB−B線断面図である。 防熱カバーを示す図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるC−C線断面図である。 図1の遊技機本体に防熱カバーを装着した状態を示す正面図である。 図1の遊技機本体に防熱カバーを装着した状態を示す背面図である。 遊技機の熱収縮包装に用いる包装装置の正面図である。 遊技機が包装装置によって熱収縮包装される様子を示す平面図である。 第1ノズル及び第2ノズルの配設位置及び防熱カバーを装着した遊技機本体に巻きつけられた包装用シートへ予備熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。 遊技機が包装装置によって包装される様子を示す他の平面図である。 第3ノズル〜第8ノズルの配設位置及び防熱カバーを装着した遊技機本体に巻きつけられた包装用シートへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。 熱収縮包装が完了した遊技機の側面図である。 第二の実施形態の遊技機本体を示す正面図である。 図15の遊技機本体の側面図である。 防熱カバーを装着した図15の遊技機本体に巻きつけられた包装用シートへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。 第三の実施形態の遊技機本体を示す正面図である。 図18の遊技機本体の側面図である。 防熱カバーを装着した図18の遊技機本体に巻きつけられた包装用シートへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。 第一の実施形態の変形例における遊技機本体背面の上部を示す斜視図である。
符号の説明
S 包装用シート
P1 遊技機本体(パチンコ機)
P2 遊技機本体(スロットマシン)
P3 遊技機本体(パチロット機)
10 外枠
10a フック部材(係合部)
20 本体枠
20a 本体枠前面下部(樹脂部材)
20b 係合凹部(被係合部)
41 発射ハンドル(樹脂部材)
60 前面枠(樹脂部材)
62 装飾ランプ
62a ランプカバー(樹脂部材)
63 上皿(樹脂部材)
70 下皿(樹脂部材)
80 機構板(樹脂部材)
81 遊技球タンク(樹脂部材)
82 メイン基板ボックス(樹脂部材、被覆部材、主制御基板ボックス)
85 役物カバー(樹脂部材、被覆部材)
85a 係合凹部(被係合部)
86 払出制御基板ボックス(樹脂部材、被覆部材)
90 防熱カバー(防熱部材)
90e 係合凸部(係合部)
91 防熱カバー(防熱部材)
91e 係合孔(被係合部)
92 防熱カバー(防熱部材)
92e 係合孔(被係合部)
93 防熱カバー(防熱部材)
93b 屈曲部(係合部)
94 防熱カバー(防熱部材)
94c 係合凸部(係合部)
220 本体キャビネット(樹脂部材)
221 回転リール
260 フロントパネル(樹脂部材)
260a 係合凹部(被係合部)
262 装飾ランプ
262a ランプカバー(樹脂部材)
265 各種スイッチ(スイッチ)
267 スタートレバー
267a 握り部(樹脂部材)
268 ストップスイッチ(樹脂部材、スイッチ)
270 メダル受皿(樹脂部材)
271,272 化粧パネル(樹脂部材)
320 本体枠
321 回転リール
360 フロントパネル(樹脂部材)
360a 係合凹部(被係合部)
362 装飾ランプ
362a ランプカバー(樹脂部材)
365 各種スイッチ(樹脂部材、スイッチ)
367 スタートレバー
367a 握り部(樹脂部材)
368 ストップスイッチ(樹脂部材、スイッチ)
370 遊技球受皿(樹脂部材)
371 化粧パネル(樹脂部材)
380 機構板(樹脂部材)
381 遊技球タンク(樹脂部材)
382 メイン基板ボックス(樹脂部材、被覆部材、主制御基板ボックス)
385 役物カバー(樹脂部材、被覆部材)
386 払出制御基板ボックス(樹脂部材、被覆部材)

Claims (7)

  1. 熱可塑性の包装用シートによる熱収縮包装が施される遊技機であって、
    遊技機本体の少なくとも一部を覆うように設けられた取外し可能な防熱部材を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記防熱部材は、1つ又は複数の樹脂部材の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記樹脂部材には、遊技機背面に設けられた制御基板を覆う被覆部材が含まれ、
    前記防熱部材は、その被覆部材の少なくとも一部を覆うように設けられたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記防熱部材及び前記遊技機本体のいずれか一方に被係合部を設けると共に他方にその被係合部に係合可能な係合部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記防熱部材と前記遊技機本体との間に空間を形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記防熱部材は、前記遊技機本体の少なくとも一部に略密着して装着されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記防熱部材の表面に接着剤が塗布されたことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
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