JP2005218673A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱収縮包装された包装用シートの不正な取外しを防止することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 熱収縮によって遊技機P1外周に密着した包装用シートSを遊技機P1からずらして取り外そうとする際に、包装用シートSが、外枠10に設けられたシート取外し防止用突起10b,10b,10c,10c及び遊技球タンク81に設けられたシート取外し防止用突起81aに当接して係止されることにより包装用シートSの不正な取外しが確実に防止される。
【選択図】 図11

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機、特に、不正改造防止を考慮した熱収縮包装が施される遊技機に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機の出荷には、遊技機全体をホールに納入する形態と、いわゆる板替えの際に遊技板をホールに納入する形態とがあるが、遊技機全体を製造して納入する場合、遊技機の製造ラインにて、遊技機全体を製造し、製造した遊技機の遊技板や基板ボックスやROMに証紙を貼付した後、不正改造防止のため遊技機全体をビニール袋に密封するように袋詰めされている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、遊技機全体を包装したビニール袋を開封して遊技機を取り出し、制御装置に不正改造を行った後、ビニール袋内に遊技機を戻し、ビニール袋の開封部分を何らかの方法によって塞ぐなどの細工が行われた場合は、元の包装状態と殆ど見分けが付かない場合も生じうるという問題が指摘されている。
一方、不正改造防止とパチンコ機の外径寸法の確認作業容易化の観点から、内枠と外枠とから構成されるパチンコ機の内枠のみを封印包装して外枠と共に配送可能としたパチンコ機の包装方法が提案されている。具体的には、(1)伸縮性の有るビニールシートを伸張して内枠の機能、製品に支障のない強度で制御装置部分に横方向に巻きつけ、巻きつけた箇所を接着材や熱溶着、又はパチンコ機メーカのロゴ等が明示されているテープなどで封印包装する方法、(2)内枠全体を袋状のシートに上から入れて、上部で密封する方法、(3)内枠に対して縦方向に制御装置部分にシートを巻きつけテープで封印する方法、(4)シートを分割して制御装置部分に巻きつけてテープで封印する方法、(5)制御装置部分にテープのみを巻きつける方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、特許文献2に記載されたパチンコ機の包装方法では、作業性や不正改造発見の観点で欠点がある。例えば、(1)、(3)又は(4)の各方法では、ビニールシートを伸張して内枠に巻きつけるため、シートの伸張強度が強すぎるとシートの破れや不正改造保護部分の破損を生じる可能性があり、弱すぎると不正改造保護部分への密着性が不足し、元の包装状態と見分けがつかないように再包装を行うことが容易になってしまうという欠点がある。また、(2)又は(5)の方法についても、元の包装状態と略同様の外観を呈するように再包装を行うことが比較的容易であるという欠点がある。
そこで、本出願人は、このような問題点に鑑みて、特願2003−317588号において、メイン基板等の遊技機の制御を行う部分の少なくとも一部を覆うように、熱可塑性材料からなる包装用シートを遊技機の外周に被着するシート被着工程と、遊技機の外周に被着された包装用シートの少なくとも一部に熱風の吹きつけ等による熱処理を施す熱処理工程とを備えた遊技機の包装方法を提案している。さらに、本出願人は、特願2004−325340号において、この包装方法を実施するための包装装置を提案している。そして、これら本出願人提案による遊技機の包装方法及び包装装置によれば、包装用シートの被熱処理部分が収縮して遊技機の外周形状に沿って略密着するので、不正改造の発見がより確実になると共に、不正改造の未然防止を図ることができる。
特開2003−93623号公報 特開2002−52157号公報
しかしながら、熱収縮した包装用シートを引っ張って拡げながら、遊技機外周における外方への突出が少ない方向へ丁寧にずらしつつ遊技機から取り外すことにより、シートに痕跡を殆ど残すことなく包装を開封することもが全く不可能とは断定できないという問題がある。
解決しようとする課題は、熱収縮包装された包装用シートの不正な取外しを防止することが可能な遊技機を提供することである。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.熱可塑性の包装用シートを遊技機外周に被着させて熱収縮包装される遊技機であって、
遊技機外周を構成する外周部材に少なくとも一つのシート取外し防止用突起を設けたことを特徴とする遊技機。
手段1によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートを遊技機からずらして取り外そうとする際に、外周部材に設けられた少なくとも一つのシート取外し防止用突起によって包装用シートが係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。よって、包装用シートの一部を切断する等のシートに開封時の痕跡が残る作業以外では包装の開封が不可能となり、遊技機における不正改造の未然防止が図られると共に、不正改造が行われた場合にはシート開封時の痕跡によって確実に発見することができる。
2.前記シート取外し防止用突起は、前記包装用シートによって覆われる前記外周部材の所定領域の外側に設けられたことを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段2によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートを遊技機からずらして取り外そうとする際に、包装用シートによって覆われる外周部材の所定領域の外側に設けられたシート取外し防止用突起に当接して係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。
3.前記シート取外し防止用突起は、前記所定領域を挟む両側の領域に設けられたことを特徴とする手段2に記載の遊技機。
手段3によれば、所定領域を挟む両側の領域にシート取外し防止用突起部が設けられているので、包装用シートをいずれの方向にずらした場合にもシート取外し防止用突起によって係止されることにより包装用シートの不正な取外しが防止される。
4.前記シート取外し防止用突起は、前記所定領域の端部に近接した位置に設けられたことを特徴とする手段2又は3に記載の遊技機。
手段4によれば、所定領域の外側であって所定領域の端部に近接した位置にシート取外し防止用突起が設けられているため、包装用シートのシート取外し防止用突起側への移動が確実に禁止される。
5.前記シート取外し防止用突起の突出高さは、前記所定領域内で最も突出した箇所よりも高く設定されたことを特徴とする手段2乃至4のいずれかに記載の遊技機。
手段5によれば、シート取外し防止用突起の突出高さが、所定領域内で最も突出した箇所よりも高く設定されているので、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートを遊技機からずらして取り外そうとする際に、所定領域の外側に設けられたシート取外し防止用突起に確実に当接して係止される。
6.前記外周部材の所定領域には、遊技機の制御に関連する部分が含まれることを特徴とする手段2乃至5のいずれかに記載の遊技機。
手段6によれば、熱収縮によって遊技機の制御に関連する部分を含む遊技機外周の所定領域に密着した包装用シートを遊技機からずらして取り外そうとする際に、所定領域の外側の領域に設けられたシート取外し防止用突起によって係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。よって、遊技機の制御に関連する部分への不正改造の未然防止及び不正改造の発見容易化を図ることができる。
7.前記遊技機の制御に関連する部分には、遊技機背面に設けられたLED基板、ランプ制御基板、音声制御基板、液晶パネル制御基板、図柄制御基板、図柄情報基板の少なくとも一つを覆う役物カバーが含まれることを特徴とする手段6に記載の遊技機。
手段7によれば、熱収縮によって役物カバーを含む遊技機外周の所定領域に密着した包装用シートを遊技機からずらして取り外そうとする際に、所定領域の外側の領域に設けられたシート取外し防止用突起に当接して係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。よって、LED基板、ランプ制御基板、音声制御基板、液晶パネル制御基板、図柄制御基板、図柄情報基板等への不正改造の未然防止及び不正改造の発見容易化を図ることができる。
8.前記遊技機の制御に関連する部分には、遊技機背面に設けられて遊技機の主制御を行う主制御基板を収容する主制御基板ボックスが含まれることを特徴とする手段6又は7に記載の遊技機。
手段8によれば、熱収縮によって主制御基板ボックスを含む遊技機外周の所定領域に密着した包装用シートを遊技機からずらして取り外そうとする際に、所定領域の外側の領域に設けられたシート取外し防止用突起に当接して係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。よって、主制御基板への不正改造の未然防止及び不正改造の発見容易化を図ることができる。
9.前記遊技機の制御に関連する部分には、遊技機背面に設けられて遊技球の払出し制御を行う払出制御基板を収容する払出制御基板ボックスが含まれることを特徴とする手段6乃至8のいずれかに記載の遊技機。
手段9によれば、熱収縮によって払出制御基板ボックスを含む遊技機外周の所定領域に密着した包装用シートを遊技機からずらして取り外そうとする際に、所定領域の外側の領域に設けられたシート取外し防止用突起に当接して係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。よって、払出制御基板への不正改造の未然防止及び不正改造の発見容易化を図ることができる。
10.前記シート取外し防止用突起は、前記包装用シートによって覆われる前記外周部材の所定領域内に設けられたことを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載の遊技機。
手段10によれば、包装用シートが熱収縮することにより外周部材の所定領域に密着すると共に、所定領域内に設けられたシート取外し防止用突起に係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。
11.前記シート取外し防止用突起は、前記外周部材の複数箇所に設けられたことを特徴とする手段1乃至10のいずれかに記載の遊技機。
手段11によれば、シート取外し防止用突起が外周部材の複数箇所に設けられているので、包装用シートが複数箇所でシート取外し防止用突起に係止されて取外しがより確実に防止される。
12.前記シート取外し防止用突起は、前記外周部材の左右両端に設けられたことを特徴とする手段11に記載の遊技機。
手段12によれば、シート取外し防止用突起が外周部材の左右両端に設けられているので、包装用シートが一対のシート取外し防止用突起によって同時に係止されて取外しがより確実に防止される。
13.前記シート取外し防止用突起は、少なくとも遊技機前面に設けられたことを特徴とする手段1乃至12のいずれかに記載の遊技機。
手段13によれば、シート取外し防止用突起が少なくとも遊技機前面に設けられているので、包装用シートが遊技機前面でシート取外し防止用突起に係止されて取外しが防止される。
14.前記シート取外し防止用突起は、少なくとも遊技機背面に設けられたことを特徴とする手段1乃至13のいずれかに記載の遊技機。
手段14によれば、シート取外し防止用突起が少なくとも遊技機背面に設けられているので、包装用シートが遊技機背面でシート取外し防止用突起に係止されて取外しが防止される。
15.前記シート取外し防止用突起は、少なくとも遊技機側面に設けられたことを特徴とする手段1乃至14のいずれかに記載の遊技機。
手段15によれば、シート取外し防止用突起が少なくとも遊技機側面に設けられているので、包装用シートが遊技機側面でシート取外し防止用突起に係止されて取外しが防止される。
16.前記外周部材には、前記包装用シートによって覆われる前記外周部材の所定領域内の表面部分に凹凸部が形成されたことを特徴とする手段1乃至15のいずれかに記載の遊技機。
手段16によれば、包装用シートによって覆われる外周部材の所定領域内の表面部分に凹凸部が形成されているので、熱収縮した包装用シートをより強固に外周部材へ密着させることができる。
17.前記外周部材には、遊技機背面に設けられた払い出し用の遊技球を貯留する遊技球タンクが含まれ、
前記シート取外し防止用突起は、少なくとも前記遊技球タンクに設けられたことを特徴とする手段1乃至16のいずれかに記載の遊技機。
手段17によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、遊技球タンクに設けられた取外し防止用突起に係止されて取外しが防止される。
18.前記外周部材には、遊技機背面に設けられたLED基板、ランプ制御基板、音声制御基板、液晶パネル制御基板、図柄制御基板、図柄情報基板の少なくとも一つを覆う役物カバーが含まれ、
前記シート取外し防止用突起は、少なくとも前記役物カバーに設けられたことを特徴とする手段1乃至17のいずれかに記載の遊技機。
手段18によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、役物カバーに設けられた取外し防止用突起に係止されて取外しが防止される。
19.前記外周部材には、遊技機背面に設けられて遊技機の主制御を行う主制御基板を収容する主制御基板ボックスが含まれ、
前記シート取外し防止用突起は、少なくとも前記主制御基板ボックスに設けられたことを特徴とする手段1乃至18のいずれかに記載の遊技機。
手段19によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、主制御基板ボックスに設けられた取外し防止用突起に係止されて取外しが防止される。
20.前記外周部材には、遊技機背面に設けられて遊技球の払出し制御を行う払出制御基板を収容する払出制御基板ボックスが含まれ、
前記シート取外し防止用突起は、少なくとも前記払出制御基板ボックスに設けられたことを特徴とする手段1乃至19のいずれかに記載の遊技機。
手段20によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、払出制御基板ボックスに設けられた取外し防止用突起に係止されて取外しが防止される。
21.前記外周部材には、矩形開口を有する枠状に構成され、遊技領域を有する遊技板が取着された本体枠を開閉可能に支持する外枠が含まれ、
前記シート取外し防止用突起は、少なくとも前記外枠に設けられたことを特徴とする手段1乃至20のいずれかに記載の遊技機。
手段21によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、外枠に設けられた取外し防止用突起に係止されて取外しが防止される。
22.前記シート取外し防止用突起は、前記外枠の少なくとも上部に設けられたことを特徴とする手段21に記載の遊技機。
手段22によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、外枠の上部に設けられた取外し防止用突起に係止されて遊技機上部からの不正な取外しが防止される。
23.前記シート取外し防止用突起は、前記外枠の少なくとも下部に設けられたことを特徴とする手段21又は22に記載の遊技機。
手段23によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、外枠の下部に設けられた取外し防止用突起に係止されて遊技機下部からの不正な取外しが防止される。
24.前記シート取外し防止用突起は、前記外枠の少なくとも上部及び下部に設けられたことを特徴とする手段21乃至23のいずれかに記載の遊技機。
手段24によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、外枠の上部及び下部に設けられた取外し防止用突起に係止されて遊技機上部及び下部からの不正な取外しが防止される。
25.前記外周部材には、複数種類の図柄が表示された複数の回転リールが収容される本体キャビネットが含まれ、
前記シート取外し防止用突起は、少なくとも前記本体キャビネットに設けられたことを特徴とする手段1乃至24のいずれかに記載の遊技機。
手段25によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、本体キャビネットに設けられた取外し防止用突起に係止されて取外しが防止される。
26.前記シート取外し防止用突起は、前記本体キャビネットの少なくとも上部に設けられたことを特徴とする手段25に記載の遊技機。
手段26によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、本体キャビネットの上部に設けられた取外し防止用突起に係止されて遊技機上部からの不正な取外しが防止される。
27.前記シート取外し防止用突起は、前記本体キャビネットの少なくとも下部に設けられたことを特徴とする手段25又は26に記載の遊技機。
手段27によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、本体キャビネットの下部に設けられた取外し防止用突起に係止されて遊技機下部からの不正な取外しが防止される。
28.前記シート取外し防止用突起は、前記本体キャビネットの少なくとも上部及び下部に設けられたことを特徴とする手段25乃至27のいずれかに記載の遊技機。
手段28によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートが、本体キャビネットの上部及び下部に設けられた取外し防止用突起に係止されて遊技機上部及び下部からの不正な取外しが防止される。
29.前記シート取外し防止用突起は、遊技機本体に対して着脱可能に設けられた突起部材によって構成され、
その突起部材は、前記遊技機本体が前記包装用シートによって包装された状態で取外し不能であることを特徴とする手段1乃至28のいずれかに記載の遊技機。
手段29によれば、シート取外し防止用突起が、遊技機本体に対して着脱可能に設けられた突起部材によって構成されているので、遊技ホールへ遊技機を設置する際等に突起部材を取り外すことができ、突起部材が設置作業の邪魔になることがなく且つ美観を損なうこともない。また、突起部材は、遊技機本体が包装用シートによって包装された状態では取外し不能であるので、包装用シートの不正な取外しを確実に防止することができる。
30.前記突起部材の前記遊技機本体への固着部は、前記包装用シートによって覆われる前記外周部材の所定領域内に設けられたことを特徴とする手段29に記載の遊技機。
手段30によれば、突起部材の遊技機本体への固着部が、包装用シートによって覆われる外周部材の所定領域内に設けられているので、遊技機本体から突起部材を取り外すためには包装用シートを開封する必要がある。よって、遊技機本体が包装用シートによって包装された状態では、突起部材が取外し不能であるので、包装用シートの不正な取外しを確実に防止することができる。
31.前記突起部材の前記遊技機本体への固着部は、前記遊技機本体の内側に設けられたことを特徴とする手段29に記載の遊技機。
手段31によれば、突起部材の遊技機本体への固着部が、遊技機本体の内側に設けられているので、遊技機本体から突起部材を取り外すためには、まず包装用シートを開封し、さらに遊技機本体の内部が開放された状態とする必要がある。よって、遊技機本体が包装用シートによって包装された状態では、突起部材が取外し不能であるので、包装用シートの不正な取外しを確実に防止することができる。
32.前記突起部材は、遊技領域を有する遊技板を背面側から覆う機構板が開放された状態でのみ取外しが可能であることを特徴とする手段31に記載の遊技機。
手段32によれば、遊技機に密着包装された包装用シートを開封して機構板を開放しない限り突起部材を取り外すことができないので、突起部材の不正な取外しを確実に防止することができる。
33.前記突起部材は、遊技領域を有する遊技板を前面側から覆う前面枠が開放された状態でのみ取外しが可能であることを特徴とする手段31に記載の遊技機。
手段33によれば、遊技機に密着包装された包装用シートを開封して前面枠を開放しない限り突起部材を取り外すことができないので、突起部材の不正な取外しを確実に防止することができる。
34.前記突起部材は、遊技領域を有する遊技板が取着された本体枠が開放された状態でのみ取外しが可能であることを特徴とする手段31に記載の遊技機。
手段34によれば、遊技機に包装された包装用シートを開封して本体枠を開放しない限り突起部材を取り外すことができないので、突起部材の不正な取外しを確実に防止することができる。
35.前記シート取外し防止用突起は、遊技機本体と一体的に形成されたことを特徴とする手段1乃至28のいずれかに記載の遊技機。
手段35によれば、シート取外し防止用突起が、遊技機本体と一体的に形成されているので、シート取外し防止用突起の少なくとも一部を破壊等しない限り、シート取外し防止用突起を取り除くことができず、常に、包装用シートの不正な取外しを確実に防止することができる。
36.前記シート取外し防止用突起には、遊技機本体から分離するための分離部が形成されたことを特徴とする手段35に記載の遊技機。
手段36によれば、シート取外し防止用突起には、遊技機本体から分離するための分離部が形成されているので、遊技ホールへ遊技機を設置する際等にシート取外し防止用突起を遊技機本体から分離することができ、シート取外し防止用突起が設置作業の邪魔になることがなく且つ美観を損なうこともない。
37.前記遊技機は、パチンコ機であることを特徴とする手段1乃至24又は29乃至36のいずれかに記載の遊技機。
手段37によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートをパチンコ機からずらして取り外そうとする際に、外周部材に設けられた少なくとも一つのシート取外し防止用突起によって包装用シートが係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。よって、包装用シートの一部を切断する等のシートに開封時の痕跡が残る作業以外では包装の開封が不可能となり、パチンコ機における不正改造の未然防止が図られると共に、不正改造が行われた場合にはシート開封時の痕跡によって確実に発見することができる。
38.前記遊技機は、スロットマシンであることを特徴とする手段1乃至6、10乃至16、25乃至31、35又は36のいずれかに記載の遊技機。
手段30によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートをスロットマシンからずらして取り外そうとする際に、外周部材に設けられた少なくとも一つのシート取外し防止用突起によって包装用シートが係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。よって、包装用シートの一部を切断する等のシートに開封時の痕跡が残る作業以外では包装の開封が不可能となり、スロットマシンにおける不正改造の未然防止が図られると共に、不正改造が行われた場合にはシート開封時の痕跡によって確実に発見することができる。
39.前記遊技機は、複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、前記各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて遊技球が払い出されるパチロット機であることを特徴とする手段1乃至24、29乃至31、35又は36のいずれかに記載の遊技機。
手段39によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートをパチロット機からずらして取り外そうとする際に、外周部材に設けられた少なくとも一つのシート取外し防止用突起によって包装用シートが係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。よって、包装用シートの一部を切断する等のシートに開封時の痕跡が残る作業以外では包装の開封が不可能となり、パチロット機における不正改造の未然防止が図られると共に、不正改造が行われた場合にはシート開封時の痕跡によって確実に発見することができる。
本発明によれば、熱収縮によって遊技機外周に密着した包装用シートを遊技機からずらして取り外そうとする際に、外周部材に設けられた少なくとも一つのシート取外し防止用突起によって包装用シートが係止されることにより包装用シートの不正な取外しが確実に防止される。よって、包装用シートの一部を切断する等のシートに開封時の痕跡が残る作業以外では包装の開封がほぼ不可能となり、遊技機における不正改造の未然防止が図られると共に、不正改造が行われた場合にはシート開封時の痕跡によって確実に発見することができる。
以下、本発明の遊技機の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。最初に、第一の実施形態における遊技機P1の概略構成について図1乃至図3を参照しつつ説明する。遊技機P1は、図1乃至図3に示すように、外枠10、本体枠20、遊技板30、前面枠60及び機構板80を備えて構成されるパチンコ機である。なお、図1は遊技機P1を正面から見て示す正面図であり、図2は図1の遊技機P1を上面から見て示す上面図であり、図3は図1の遊技機P1を背面から見て示す背面図であるが、実際の出荷時にはガラス枠61の背面に段ボール紙製の遊技板保護材90が挿入されており、遊技領域31は隠れた状態となっている(図10参照)。
外枠10は、遊技機P1のベースとなる枠であり、板材により全体として矩形状に構成され、矩形板状の本体枠20よりも僅かに大きいサイズの矩形開口10aを有している。また、外枠10背面には、上部の左右両側にシート取外し防止用突起10b,10bが、下部の左右両側にシート取外し防止用突起10c,10cがそれぞれ設けられている。シート取外し防止用突起10b,10b及び10c,10cは、長さ及び突出高さが共に数cm程度の長方形板状の立ち上がり片である。また、上部のシート取外し防止用突起10b,10bは、後述する役物カバー85よりも上方に設けられ、シート取外し防止用突起10b,10bの下端が、役物カバー85上端に対して上側から近接する位置関係となっている。一方、下部のシート取外し防止用突起10c,10cは、後述する払出制御基板ボックス86よりも下方に設けられ、シート取外し防止用突起10c,10cの上端が、払出制御基板ボックス86下端に対して下側から近接する位置関係となっている。さらに、外枠10側面の上下方向中央の表面部分に凹凸部10dが形成されている。
本体枠20は、遊技板30が取り付けられる枠であり、図1において矩形開口10aの左端にて枢支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠10に対して開閉可能かつ着脱可能に装着される。また、本体枠20の前面下部20aは、合成樹脂、より具体的には、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂等の熱可塑性樹脂により構成されている。
遊技板30は、前面では、図1において下端中央から右巻きに概略一回転する外枠レールに取り囲まれる略円形の領域が遊技球を流下させる遊技領域31となっている。この遊技領域31には、多数の釘や、複数の入賞口や、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口や、遊技の状況を表示する表示装置などが配設されている。
前面枠60は、遊技板30の前面側に設けられる合成樹脂製の枠であり、図1において本体枠20の左端にて枢支される。前面枠60には、遊技領域31を臨むガラス板が嵌め込まれるガラス枠61、ガラス枠61の周囲を取り囲むように配置される装飾ランプ62、上皿63が設けられており、遊技板30の前面側となるように本体枠20に取り付けられる。装飾ランプ62は、図示しない電球と、電球を覆うように取り付けられ、電球の光を透過可能な合成樹脂製のランプカバー62aとから構成される。また、上皿63は、払い出された遊技球及び遊技者が投入した遊技球を発射機構40へ供給する樹脂からなる受皿部材である。本体枠20の下部には、遊技球の発射機構40と、概略矩形形状に形成された樹脂製流路板50とが取り付けられる。また、流路板50の前面側にて下皿70が本体枠20下部に枢支されて取り付けられる。下皿70は、上皿63より誘導された遊技球を受けて貯留する樹脂からなる受皿部材である。さらに、本体枠前面下部20aには、発射機構40の一部を構成する発射ハンドル41が取り付けられる。発射ハンドル41は、合成樹脂により構成され、遊技球を発射するために遊技者の手により回動操作される。
機構板80は、合成樹脂により構成されており、本体枠20の背面側に設けられたヒンジ金具により支持されて取り付けられる。同機構板80は、遊技板30を背面側から覆うカバーの役割を果たすとともに、遊技球タンク81に貯留された遊技球を上皿63や下皿70に払い出す遊技球の流路としての役割も果たすようになっている。遊技球タンク81は、遊技機背面の機構板80上部に設けられて払い出し用の遊技球を貯留する樹脂からなるタンク部材である。遊技球タンク81には、長さ及び突出高さが共に数cm程度の長方形板状の立ち上がり片であるシート取外し防止用突起81aが設けられている。シート取外し防止用突起81aの突出高さは、包装用シートSによって覆われる役物カバー85から払出制御基板ボックス86までの領域内で最も突出した箇所である役物カバー85よりも高く設定されている。尚、外枠10及び遊技球タンク81を含む遊技機外周を構成する全ての部材が、本発明の外周部材を構成するものである。
機構板80の中央から上部には、図示しないLED基板、ランプ制御基板、音声制御基板、液晶パネル制御基板、図柄制御基板、図柄情報基板等が設けられ、これらの基板を覆うように、透明の合成樹脂からなる役物カバー85が取り付けられている。また、役物カバー85の下方には、透明の合成樹脂からなる主制御基板ボックスとしてのメイン基板ボックス82が設けられており、同基板ボックス82には遊技板の種類に応じたROM83や図示しないCPUやRAM等を備えて遊技機の主制御を行う主制御基板としてのメイン基板84が収容されている。また、メイン基板ボックス82の下方には、透明の合成樹脂からなる払出制御基板ボックス86が設けられており、同基板ボックス86には遊技球の払出し制御を行う払出制御基板87が収容されている。
次に、遊技機P1の熱収縮包装に用いる包装装置101の構成について図4及び図5を参照しつつ説明する。ここで、図4は、包装装置101の全体構成を示す正面図であり、図5は、遊技機P1が第1コンベア装置113によって搬送される状態を示す包装装置101の平面図である。尚、図4は、遊技機P1は遊技機背面側を正面とする横向きの起立状態で搬送される状態を表わしており、図5では、機枠115,支柱125等の図示を省略している(図7も同様)。
包装装置101は、図4に示されるように、シート被着機構111と、熱処理機構151と、シート被着機構111及び熱処理機構151の各部と電気的に接続され、装置全体の動作制御を行う制御装置191とから構成される。以下、シート被着機構111及び熱処理機構151の詳細構成について順に説明する。
シート被着機構111は、遊技機P1の制御を行う部分の少なくとも一部を覆うように、包装用シートSを遊技機P1の外周に被着するための装置であり、図4及び図5に示されるように、シート供給機構112と、第1コンベア装置113と、熱溶着切断機構114とから構成されている。
シート供給機構112には、機枠115の上流側端部近傍に第1コンベア装置113を挟んで一対の回転軸116,116が回転自在に立設されている。そして、回転軸116,116に、包装用シートSを巻き込んだシートロールRの中空軸をそれぞれ嵌め込むことにより、一対のシートロールR,Rが縦置きで回転自在に設けられる。
ここで、包装用シートSは、熱可塑性材料、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる長尺状のシートである。包装用シートSの幅は、役物カバー85、メイン基板ボックス82及び払出し制御基板ボックス86の全体を覆うことができるように、役物カバー85の上端から払出し制御基板ボックス86下端までの長さよりも若干長く設定されることが好ましい。
また、送りローラ117,117及び118,118は、シートロールR,Rの下流側近傍に設けられ、一方の送りローラ118,118を図示しないモータ制御装置により回転駆動するように設けられている。また、複数(図5では3個)の中間ローラ119,119、及び第1コンベア装置113の下流側端部近傍に設けられた一対のガイドローラ120,120は、それぞれ回転自在に設けられている。そして、シート供給機構111は、図5に示すように、送りローラ117,117及び118,118が図示しないモータ装置の回転制御によってシートロールRからシートSを繰り出し、中間ローラ119を経てガイドローラ120側に供給する。
第1コンベア装置113は、公知のベルトコンベア装置であり、横向き起立姿勢の遊技機P1を上流側から搬入する。第1コンベア装置113は、図示しない電動モータにより駆動される駆動ローラ軸121を回転自在に設け、その駆動ローラ軸121に細長い搬送フレーム122の一端部を相対回転可能に設ける。そして、その搬送フレーム122の下流側端部のローラ123と駆動ローラ軸121とに無端状の搬送ベルト124が掛け渡され、その搬送ベルト124上に載置された遊技機P1を装置下流側へ搬送する。
熱溶着切断機構114は、シート供給機構112から供給されるシートS,Sを、遊技機P1の搬送方向前方側及び後方側でそれぞれ重ね合わせて縦方向に熱溶着し且つ溶着箇所の中間で切断する装置である。熱溶着切断機構114は、第1コンベア装置113の下流側端部近傍に設けられ、図5に示すように、第1コンベア装置113を挟んで左右両側の支柱125,125に、上下に配置されたガイドロッド126が水平方向に進退自在に設けられ、その支柱125に取り付けた空圧シリンダ127のロッドの先端部が、それらのガイドロッド126先端のベース部分に固定する。対向状に配置された一方のベース部分には、2列の縦長の熱溶着バー129を取り付け、他方のベース部分に取り付けた熱溶着バー131の内面に切断用ヒーター線132を縦方向に張設する。そして、一対の熱溶着バー129,131は、各空圧シリンダ127,127により開閉自在に設けられ、それら熱溶着バー129,131を閉じて包装用シートSに熱溶着を施すと共に、その溶着箇所の中間を切断用ヒーター線132により切断するように構成される。
熱処理機構151は、第2コンベア装置152と、第3コンベア装置153と、熱風発生装置154と、第1送風管161〜第8送風管168と、第1ノズル171〜第8ノズル178とから構成されている。
第2コンベア装置152は、第1コンベア装置113の装置下流側に設けられ、遊技機P1を熱溶着切断位置H1から熱処理位置H3まで搬送するために設けられた公知のベルトコンベア装置である。
第3コンベア装置153は、第2コンベア装置152の下流側に設けられ、熱処理位置H3から下流側へ搬送するために設けられた公知のベルトコンベア装置である。尚、第2コンベア装置152及び第3コンベア装置153は、第1コンベア装置113と同様の構成であるので、詳細説明を省略する。
熱風発生装置154は、図示しない電動ファンとヒータとを内蔵して熱風を発生する装置であり、発生した熱風を送出するための第1送風管161〜第8送風管168が接続されおり、第1送風管161〜第8送風管168の先端に第1ノズル171〜第8ノズル178が設けられている。従って、熱風発生装置154は、電動ファンを駆動させることにより周囲から吸い込まれた空気がヒータによって熱せられ、第1送風管161〜第8送風管168へ送出されて、第1ノズル171〜第8ノズル178から熱風として吹き出すようになっている。
ここで、第1ノズル171〜第8ノズル178の配設位置について説明する。第1ノズル171〜第2ノズル172は、遊技機P1の搬送方向において、第2コンベア装置152の上流側端部からやや下流寄りの位置(予備熱処理位置H2)に、第3ノズル173〜第8ノズル178は、第2コンベア装置152の下流側端部と第3コンベア装置153の上流側端部との間の位置(熱処理位置H3)にそれぞれ設けられる。
そして、第1ノズル171は、遊技機P1が第2コンベア装置152上を搬送される状態において、遊技機P1前面側上部に向かって熱風を吹きつけ可能な位置に設けられる。また、同様の状態で、第2ノズル172は、遊技機P1背面側上部に向かって熱風を吹きつけ可能な位置に設けられる。
第3ノズル173は、遊技機P1が第2コンベア装置152上から第3コンベア装置153上へ搬送される状態において、遊技機P1の前面上部に向かって熱風を吹きつけ可能な位置に設けられ、同様の状態において、第4ノズル174は、遊技機P1前面上下方向中間に向かって、第5ノズル175は、遊技機P1前面下部に向かってそれぞれ熱風を吹きつけ可能な位置に設けられる。
一方、第6ノズル176は、遊技機P1が第2コンベア装置152から第3コンベア装置153にかけて搬送される状態において、遊技機P1の背面上部に向かって熱風を吹きつけ可能な位置に設けられ、同様の状態において、第7ノズル177は、遊技機P1の背面上下方向中間に向かって、第8ノズル178は、遊技機P1の背面下部に向かってそれぞれ熱風を吹きつけ可能な位置に設けられる。
尚、熱風発生装置154は、第1送風管161〜第2送風管162を介して第1ノズル171〜第2ノズル172へ送出される熱風の温度と、第3送風管163〜第8送風管168を介して第3ノズル173〜第8ノズル178へ送出される熱風の温度とを制御装置191において個別に設定可能に構成されている。すなわち、予備熱処理位置H2に設けられた第1ノズル171〜第2ノズル172から吹き出される熱風の温度は、例えば、150℃程度に設定され、熱処理位置H3に設けられた第3ノズル173〜第8ノズル173から吹き出される熱風の温度は、例えば、300℃程度に設定される。ここで、第1〜第2ノズル171〜172から吹き出される熱風の温度が相対的に低く設定されるのは、予備熱処理位置H2における熱風の吹きつけは、遊技機P1に緩く巻きつけられた包装用シートSがずり落ちない程度に熱収縮させればよいため比較的低温で十分だからである。一方、第3ノズル173〜第8ノズル178から吹き出される熱風の温度が相対的に高く設定されるのは、熱処理位置H3における熱風の吹きつけは、包装用シートSを十分に熱収縮させて遊技機P1に強固に密着させるため、ある程度高温とする必要があるからである。
次に、包装装置101により遊技機P1に熱収縮包装を実施する際における作用について図4〜図8を参照しつつ説明する。遊技機P1の組み立てが完了すると、遊技機P1のガラス枠61に遊技板保護材90が装着される。そして、遊技板保護材90が装着された遊技機P1が本装置101の上流側から第1コンベア装置113へ投入され、搬送ベルト124上に載置された遊技機P1が第1コンベア装置113の下流側端部まで搬送されると、包装用シートS,Sは熱溶着切断機構114の一対の熱溶着バー129,131が閉じることによって熱溶着が施され、同時に熱溶着部分の中間が切断用ヒータ線132によって切断される(図5参照)。これにより、当該遊技機P1を包装するための包装用シートS,Sが、先行して搬送される遊技機を包装するための包装用シートから分離される。そして、熱溶着により接合され且つガイドローラ120,120によって張設された包装用シートS,Sが、遊技機P1の搬送方向先端側の側面に当接し、遊技機P1が搬送ベルト124上を搬送されるのに伴って、包装用シートS,Sがシート供給機構112を介してシートロールR,Rからそれぞれ繰り出されて遊技機P1側へ供給されることにより、遊技機P1の前面側及び背面側が包装用シートS,Sによって徐々に覆われていく。
このとき、遊技機P1外周に緩く巻きつけられた包装用シートSの上部は、予備熱処理位置H2を通過する際に、所定温度(例えば、約150℃)の熱風が第1ノズル171から前面枠60上部に対して、第2ノズル172から遊技機P1背面上部に対してそれぞれ吹きつけられることにより収縮する。尚、以下の説明において、包装用シートSへの第1ノズル171及び第2ノズル172による熱風の吹きつけを「予備熱処理」と称し、後述する第3ノズル173〜第8ノズル178による熱風の吹きつけを単に「熱処理」と称することにより、両者を区別することとする。図6は、当該遊技機P1に巻きつけられた包装用シートへ予備熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。
遊技機P1が第1コンベア装置113上から第2コンベア装置152上へ移り、遊技機P1の搬送方向後方側の側面が熱溶着位置H1を通過すると、包装用シートS,Sは熱溶着機構114の一対の熱溶着バー129,131が閉じることによって遊技機P1の搬送方向後方側で熱溶着が施され、同時に熱溶着部分の中間が切断用ヒータ線132によって切断されることにより筒状に成形される。ここで、遊技機P1外周に緩く巻きつけられた包装用シートSの上部は、予備熱処理位置H2を通過する際に、第1ノズル171及び第2ノズル172からの熱風の吹きつけによる予備熱処理によって収縮するため、包装用シートS,Sが切断されてシートロールR側の包装用シートS,Sから分離されても下方へずり落ちることはない。
次に、第2コンベア装置152により遊技機P1が熱処理位置H3へ搬送されると、図7に示すように、第2コンベア装置152及び/又は第3コンベア装置153によって遊技機P1が搬送されながら、第3ノズル173〜第8ノズル178から遊技機P1へ被着された包装用シートSへ所定温度(例えば、約300℃)の熱風が吹きつけられる。そして、包装用シートSの熱風が吹きつけられた箇所が熱収縮することにより、包装用シートSが遊技機外周へ略密着する。図8は、当該遊技機P1に巻きつけられた包装用シートSへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。
具体的には、図8に示されるように、第3ノズル173が、前面枠60前面上部に対して、第4ノズル174が、上皿63を含む前面枠60下部に対して、第5ノズル175が下皿70、発射ハンドル41を含む本体枠前面下部20aに対して、第6ノズル176が遊技機P1背面上部の役物カバー85上縁部に対して、第7ノズル177が遊技機P1背面上下方向中間のメイン基板ボックス82下部及び払出制御基板ボックス86上部に対して、第8ノズル178が、遊技機P1背面下部の払出制御基板ボックス86下縁部に対してそれぞれ熱風を吹きつけることにより、包装用シートSが熱収縮して遊技機P1に略密着する。
次いで、遊技機P1は第3コンベア装置153により下流側へ搬送される間に常温で冷却されて包装用シートSの熱収縮部分が硬化するので、包装用シートSの遊技機P1への略密着状態が保たれる。以上により、包装装置101による遊技機P1への包装が完了する。
図9は、熱収縮包装が完了した遊技機P1の側面図であり、図10は、同じく遊技機P1を前面側から視た斜視図であり、図11は、同じく遊技機P1を背面側から視た斜視図である。図9乃至図11より、熱収縮した包装用シートSは、外枠10上部に設けられたシート取外し防止用突起10b,10b及び遊技球タンク81に設けられたシート取外し防止用突起81aよりも下方且つ外枠10下部に設けられたシート取外し防止用突起10c,10cよりも上方において、遊技機P1の外周の段差形状に沿って略密着していることがわかる。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、熱収縮によって遊技機P1外周に密着した包装用シートSを遊技機P1からずらして取り外そうとする際に、包装用シートSによって覆われる所定領域(役物カバー85から払出制御基板ボックス86までの領域)の外側に設けられたシート取外し防止用突起10b,10b,10c,10c,81aに包装用シートSが当接して係止されることにより包装用シートSの不正な取外しが確実に防止される。よって、包装用シートSの一部を切断する等のシートに開封時の痕跡が残る作業以外では包装の開封が不可能となり、パチンコ機である遊技機P1における不正改造の未然防止が図られると共に、不正改造が行われた場合にはシート開封時の痕跡によって確実に発見することができる。特に、包装用シートSによって覆われる所定領域内に設けられた遊技機の制御に関連する部分、すなわち、役物カバー85に覆われるLED基板、ランプ制御基板、音声制御基板、液晶パネル制御基板、図柄制御基板、図柄情報基板等、メイン基板ボックス82に収容されるメイン基板84、払出制御基板ボックス86に収容される払出制御基板87への不正改造の未然防止及び不正改造発見の容易化を図ることができる。
また、包装用シートSによって覆われる所定領域を挟む上下両側の領域に各シート取外し防止用突起部10b等が設けられているので、包装用シートSを上下いずれの方向にずらした場合にも不正な取外しが防止される。特に、シート取外し防止用突起10b,10bの下端は役物カバー85上端に、シート取外し防止用突起10c,10cの上端は払出制御基板ボックス86下端にそれぞれ近接した位置あるため、包装用シートSの上下方向への移動が確実に禁止される。また、シート取外し防止用突起81aの突出高さが、包装用シートSによって覆われる所定領域内で最も突出した箇所(役物カバー85)よりも高く設定されているので、包装用シートSを遊技機P1からずらして取り外そうとする際に確実に当接して係止される。
また、シート取外し防止用突起10b、10b及び10c、10cは外枠10の左右両端に設けられているので、包装用シートSが一対のシート取外し防止用突起10b,10b又は10c、10cによって同時に係止されて不正な取外しがより確実に防止される。
また、包装用シートSによって覆われる所定領域内である外枠10の上下方向中央の表面部分に凹凸部10d、10dが形成されているので、熱収縮した包装用シートSをより強固に外枠10へ密着させることができる。
また、シート取外し防止用突起10b等は、遊技機P1本体と一体的に形成されているので、シート取外し防止用突起10b等の少なくとも一部を破壊しない限り、シート取外し防止用突起10b等を取り除くことはできず、常に、包装用シートSの不正な取外しを確実に防止することができる。
次に、本実施形態に関する一変形例について図12を参照しつつ説明する。本変形例の遊技機P1’では、外枠10及び遊技球タンク81にはシート取外し防止用突起を設けず、役物カバー85上部の左右両側にシート取外し防止用突起85a,85aを、払出制御基板ボックス86下部の左右両側にシート取外し防止用突起86a,86aをそれぞれ設ける構成としたものである。また、本変形例では、包装用シートSは、シート取外し防止用突起85a,85aよりも下方且つシート取外し防止用突起86a,86aよりも上方の領域を覆うように巻きつけられて熱収縮される。本変形例においても、熱収縮によって遊技機P1’外周に密着した包装用シートSを遊技機P1’からずらして取り外そうとする際に、シート取外し防止用突起85a,85a及び86a,86aによって包装用シートSが係止されることにより包装用シートSの取外しが確実に防止される。
次に、本発明の第二の実施形態について、図13乃至図16を参照しつつ説明する。第二の実施形態における遊技機P2は、スロットマシンであり、図13に示すように、正面側に開口すると共に、複数種類の図柄が表示された複数(3個)の回転リール221が収容される本体キャビネット220と、本体キャビネット220の前面を覆うように開閉可能に取り付けられ、各回転リール221の図柄を視認可能な表示窓を設けたフロントパネル260とを備えている。
本体キャビネット220は、天板、左右の側板、底板、裏板などから構成され、例えば、薄板板金素材を切断、孔あけ、曲げ加工等して所定のパネル形状に加工した後、これ等の部材を溶接して図示する正面側に開口する箱状に形成される。また、図14の側面図及び図15の背面図に示すように、本体キャビネット220の背面には、上部の左右両側にシート取外し防止用突起220a,220aが、下部の左右両側にシート取外し防止用突起220b,220bがそれぞれ設けられている。シート取外し防止用突起220a,220a及び220b,220bは、長さ及び突出高さが共に数cm程度の長方形板状の立ち上がり片である。また、上部のシート取外し防止用突起220a,220aは、包装用シートSによって覆われる所定領域よりも上方に設けられ、下部のシート取外し防止用突起220b,220bは、上記所定領域よりも下方に設けられている。
フロントパネル260は、合成樹脂の成型加工によって、本体キャビネット220の開口部分を覆う扉状に形成される。フロントパネル260には、本体キャビネット220に収容された左・中・右の回転リール221の前面側に対向する位置に、ガラスが嵌め込まれた表示窓263が設けられ、各回転リール221に表示された図柄が視認可能となっている。フロントパネル260上部には装飾ランプ262が設けられている。装飾ランプ262は、図示しない電球と、電球を覆うように取り付けられ、電球の光を透過可能な合成樹脂製のランプカバー262aとから構成される。
表示窓263の下方には、前方に突出する台状の操作部264が設けられている。この操作部264の上面には、クレジットされている遊技メダルを投入するためのベットスイッチや、クレジットされているメダルを払い出すためのキャンセルスイッチ等を含む各種スイッチ265、及び遊技メダルを投入するためのメダル投入口266が設けられている。また、操作部264の前面には、回転リール221の回転起動操作を行うスタートレバー267、及び左・中・右の回転リール221にそれぞれ対応して設けられたストップスイッチ268が設けられている。ここで、各種スイッチ265、スタートレバー267の先端に設けられた握り部267a及びストップスイッチ268は、それぞれ合成樹脂により構成されている。
フロントパネル260上部の装飾ランプ262と表示窓263との間の領域には、入賞図柄の説明が表示された化粧パネル271が、フロントパネル260上下方向中央に設けられた操作部264の下方の領域には、遊技機P2の機種名称等が描かれた化粧パネル272がそれぞれ取り付けられており、これらの化粧パネル271,272は合成樹脂により構成されている。
フロントパネル260の下部には、各回転リール221の回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて払い出された遊技メダルを受けて貯留するメダル受皿270が設けられている。メダル受皿270は、合成樹脂の成型加工により上面が開口する箱状に形成されている。
次に、包装装置101により遊技機P2に熱収縮包装を実施する場合において、遊技機P2へ被着された包装用シートSへ、第3ノズル173〜第8ノズル178から所定温度(例えば、約300℃)の熱風が吹きつけられる際の作用について説明する。図16は、当該遊技機P2に巻きつけられた包装用シートSへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。また、図17は、熱収縮包装が完了した遊技機P2の背面図である。図16及び図17に示されるように、遊技機P2に被着された包装用シートSにおいて、第3ノズル173が、遊技機P2前面上部に対して、第4ノズル174が、遊技機P2前面の操作部264上部に対して、第5ノズル175が同じく操作部264下部に対して、第6ノズル176が本体キャビネット220背面の上端近傍に対して、第7ノズル177が本体キャビネット220背面の上下方向中央に対して、第8ノズル178が、本体キャビネット220背面の下端近傍に対してそれぞれ熱風を吹きつけることにより、包装用シートSのそれぞれの箇所が熱収縮して、遊技機P2のシート取外し防止用突起220a,220aよりも下方且つシート取外し防止用突起220b、220bよりも上方の領域に略密着する。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、熱収縮によって遊技機P2外周に密着した包装用シートSを遊技機P2からずらして取り外そうとする際に、包装用シートSによって覆われる所定領域の外側に設けられたシート取外し防止用突起220a,220a,220b,220bに包装用シートSが当接して係止されることにより包装用シートSの不正な取外しが確実に防止される。よって、包装用シートSの一部を切断する等のシートに開封時の痕跡が残る作業以外では包装の開封が不可能となり、スロットマシンである遊技機P2における不正改造の未然防止が図られると共に、不正改造が行われた場合にはシート開封時の痕跡によって確実に発見することができる。
次に、本発明の第三の実施形態について、図18乃至図21を参照しつつ説明する。第三の実施形態における遊技機P3は、複数種類の図柄が表示された複数の回転リールを有し、各回転リールの回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて遊技球が払い出されるパチロット機である。遊技機P3は、図18に示すように、正面側に開口すると共に、複数種類の図柄が表示された複数(3個)の回転リール321が収容される本体枠320と、本体枠320の前面を覆うように開閉可能に取り付けられ、各回転リール321の図柄を視認可能な表示窓363を設けた合成樹脂製のフロントパネル360とを備えている。
本体枠320の背面側は、図19に示すように、上述した第一の実施形態の遊技機P1と略同様の構成となっており、機構板380、役物カバー385、メイン基板ボックス382、払出制御基板ボックス386、遊技球タンク381が設けられ、これらの各部材が合成樹脂により構成されている。
また、フロントパネル360は、上述した第二の実施形態の遊技機P2のフロントパネル260に類似した構成となっており、上から順に装飾ランプ362、入賞図柄の説明が表示された化粧パネル371、前方に突出する台状の操作部364、各回転リール321の回転停止時の図柄の組合わせに基づく入賞態様に応じて払い出される遊技球を受けて貯留する遊技球受皿370がそれぞれ設けられている。また、操作部364の上面には、クレジットされている遊技球を投入するためのベットスイッチや、クレジットされている遊技球を払い出すためのキャンセルスイッチ等を含む各種スイッチ365、及び遊技球を投入するための遊技球投入口266が設けられている。また、操作部364の前面には、回転リール321の回転起動操作を行うスタートレバー367、及び左・中・右の回転リール321にそれぞれ対応して設けられたストップスイッチ368が設けられている。そして、装飾ランプ362のランプカバー362a、化粧パネル371、各種スイッチ365、スタートレバー367の先端に設けられた握り部367a、ストップスイッチ368及び遊技球受皿370の各部材は合成樹脂により構成されている。
さらに、図18の正面図及び図19の背面図に示すように、外周部材としてのフロントパネル360の前面には、上部の左右両側にシート取外し防止用突起360a,360aが、下部の左右両側にシート取外し防止用突起360b,360bがそれぞれ設けられている。シート取外し防止用突起360a,360a及び360b,360bは、直径及び突出高さが共に数cm程度の円柱状立ち上がり片である。また、上部のシート取外し防止用突起360a,360aは、包装用シートSによって覆われる所定領域よりも上方に設けられ、下部のシート取外し防止用突起360b,360bは、上記所定領域よりも下方に設けられている。
次に、包装装置101により遊技機P3に熱収縮包装を実施する場合において、遊技機P3へ被着された包装用シートSへ、第3ノズル173〜第8ノズル178から所定温度(例えば、約300℃)の熱風が吹きつけられる際の作用について説明する。図20は、当該遊技機P3に巻きつけられた包装用シートSへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。図21は、熱収縮包装が完了した遊技機P3の背面図である。そして、図20及び図21に示されるように、第3ノズル173が、遊技機P3前面上部に対して、第4ノズル174が、遊技機P3前面の操作部364上部に対して、第5ノズル175が同じく操作部364下部に対して、第6ノズル176が遊技機P3背面上部の役物カバー385上縁部に対して、第7ノズル177が遊技機P3背面上下方向中間のメイン基板ボックス382下部及び払出制御基板ボックス386上部に対して、第8ノズル178が、遊技機P3背面下部の払出制御基板ボックス386下縁部に対してそれぞれ熱風を吹きつけることにより、包装用シートSが熱収縮して遊技機P3のシート取外し防止用突起360a,360aよりも下方且つシート取外し防止用突起360b、360bよりも上方の領域に略密着する。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、熱収縮によって遊技機P3外周に密着した包装用シートSを遊技機P3からずらして取り外そうとする際に、包装用シートSによって覆われる所定領域の外側に設けられたシート取外し防止用突起360a,360a,360b,360bに包装用シートSが当接して係止されることにより包装用シートSの不正な取外しが確実に防止される。よって、包装用シートSの一部を切断する等のシートに開封時の痕跡が残る作業以外では包装の開封が不可能となり、パチロット機である遊技機P3における不正改造の未然防止が図られると共に、不正改造が行われた場合にはシート開封時の痕跡によって確実に発見することができる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
例えば、前記第一の実施形態において、凹凸部10dに代えて、包装用シートSによって覆われる外枠10の側面の上下方向中央にシート取外し防止用突起を設ける構成としてもよい。本変形例によれば、包装用シートSが熱収縮することにより外枠10に密着すると共に、包装用シートSによって覆われる所定領域内に設けられたシート取外し防止用突起に係止されることにより包装用シートSの不正な取外しが確実に防止される。
また、シート取外し防止用突起の配設箇所は前記各実施形態に示したものには限られず、メイン基板ボックス82、本体枠20、前面枠60等、遊技機の前面、側面、背面のいずれの面を構成する外周部材に設けてもよい。要するに、遊技機外周を構成する外周部材のいずれかにシート取外し防止用突起を設ける構成であればよいのである。
また、前記第二の実施形態において、シート取外し防止用突起220a等を着脱可能な突起部材により構成し、その突起部材を遊技機P2本体が包装用シートSによって包装された状態で取外し不能な構成としてもよい。例えば、図22に示す第一の変形例のように、シート取外し防止用突起220aを側面視L字形の突起部材220cにより構成し、包装用シートSによって覆われる本体キャビネット220の所定領域内に設けた固着部220dにおいて取り付けネジの締結により遊技機P2本体へ固着する構成としてもよい。本変形例によれば、遊技ホールへ遊技機P2を設置する際等に突起部材220cを取り外すことができ、突起部材220cが設置作業の邪魔になることがなく且つ美観を損なうこともない。また、遊技機P2本体から突起部材220cを取り外すためには包装用シートSを開封する必要がある。よって、遊技機P2本体が包装用シートSによって包装された状態では、突起部材202cが取外し不能であるので、包装用シートSの不正な取外しを確実に防止することができる。
或いは、前記第二の実施形態において、突起部材の遊技機P2本体への固着部220fを遊技機P2本体の内側に設ける構成としてもよい。例えば、図23に示す第二の変形例のように、突起部材220eに、雄ネジが螺刻された取り付け軸220gを設け、本体キャビネット220内側の固着部220fにおいてナットの締結により固着する構成としてもよい。本変形例によれば、遊技機P2本体から突起部材220eを取り外すためには、まず包装用シートSを開封し、さらに遊技機P2本体(本体キャビネット220)の内部が開放された状態とする必要がある。よって、遊技機P2本体が包装用シートSによって包装された状態では、突起部材220cが取外し不能であるので、包装用シートSの不正な取外しを確実に防止することができる。
また、前記第一の実施形態において、シート取外し防止用突起10b等を突起部材220eと同様の突起部材によって着脱可能に構成すると共に、遊技機P1本体への固着部を遊技機P1本体(例えば、外枠10)の内側に設け、機構板80が開放された状態でのみ突起部材を取外し可能としてもよい。本変形例によれば、遊技機P1に密着包装された包装用シートSを開封して機構板80を開放しない限り突起部材を取り外すことができないので、突起部材の不正な取外しを確実に防止することができる。また、突起部材を前面枠60又は本体枠20が開放された状態でのみ取外し可能に構成してもよい。
さらに、前記第二の実施形態において、図24に示す第三の変形例のように、シート取外し防止用突起220a等を本体キャビネット220と一体的に形成すると共に、遊技機P2本体(本体キャビネット220)から分離するための分離部220iを形成する構成としてもよい。ここで、分離部220iは、シート取外し防止用突起220aの本体部分220hと本体キャビネット220とを接続する細い部分であり、肉薄に形成されているため、ペンチ等の工具により容易に切断が可能である。本変形例によれば、シート取外し防止用突起220a等が本体キャビネット220と一体的に形成されているので、包装用シートSの不正な取外しを確実に防止することができる。また、遊技ホールへ遊技機P2を設置する際等には、分離部220iを切断することによりシート取外し防止用突起220aの本体部分220hを遊技機P2本体から切り離すことができ、シート取外し防止用突起220aが設置作業の邪魔になることがなく且つ美観を損なうこともない。
本発明は、パチンコ機、スロットマシン、パチンコ機とスロットマシンとを融合した遊技機等の不正改造を防止するための包装が必要とされる各種遊技機へ適用可能である。
本発明の第一の実施形態の遊技機を示す正面図である。 図1の遊技機の上面図である。 図1の遊技機の背面図である。 遊技機の熱収縮包装に用いる包装装置の正面図である。 遊技機が包装装置によって熱収縮包装される様子を示す平面図である。 第1ノズル及び第2ノズルの配設位置及び遊技機に巻きつけられた包装用シートへ予備熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。 遊技機が包装装置によって包装される様子を示す他の平面図である。 第3ノズル〜第8ノズルの配設位置及び遊技機に巻きつけられた包装用シートへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。 熱収縮包装が完了した遊技機の側面図である。 熱収縮包装が完了した遊技機を前面側から視た斜視図である。 熱収縮包装が完了した遊技機を背面側から視た斜視図である。 熱収縮包装が完了した変形例の遊技機を背面側から視た斜視図である。 第二の実施形態の遊技機を示す正面図である。 図13の遊技機の側面図である。 図13の遊技機の背面図である。 図13の遊技機に巻きつけられた包装用シートへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。 熱収縮包装が完了した図13の遊技機の背面図である。 第三の実施形態の遊技機を示す正面図である。 図18の遊技機の側面図である。 図18の遊技機に巻きつけられた包装用シートへ熱処理が施される様子を表わす搬送方向前方側から視た図である。 熱収縮包装が完了した図18の遊技機の正面図である。 第二の実施形態の第一の変形例における本体キャビネット上部の側面図である。 第二の実施形態の第二の変形例における本体キャビネット上部の側面図である。 第二の実施形態の第三の変形例における本体キャビネット上部の側面図である。
符号の説明
S 包装用シート
P1 遊技機(パチンコ機)
P1’ 遊技機(パチンコ機)
P2 遊技機(スロットマシン)
P3 遊技機(パチロット機)
10 外枠(外周部材)
10b シート取外し防止用突起
10c シート取外し防止用突起
10d 凹凸部
81 遊技球タンク(外周部材)
81a シート取外し防止用突起
85 役物カバー(外周部材)
86 払出制御基板ボックス(外周部材)
85a シート取外し防止用突起
86a シート取外し防止用突起
220 本体キャビネット(外周部材)
220a シート取外し防止用突起
220b シート取外し防止用突起
220c 突起部材
220d 固着部
220e 突起部材
220f 固着部
220i 分離部
360 フロントパネル(外周部材)
360a シート取外し防止用突起
360b シート取外し防止用突起

Claims (1)

  1. 熱可塑性の包装用シートを遊技機外周に被着させて熱収縮包装される遊技機であって、
    遊技機外周を構成する外周部材に少なくとも一つのシート取外し防止用突起を設けたことを特徴とする遊技機。
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