JP4438288B2 - (メタ)アクリル酸コポリマーを含有するリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物 - Google Patents

(メタ)アクリル酸コポリマーを含有するリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リシェーピング可能な(reshapable)ヘアスタイリング用組成物に関する。特に本発明は、好ましくはすすがれる組成物であるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ヘアスタイルの固定は、ヘアスタイリングにおいて重要な要素であり、既になされているシェーピングを保持することを含んでいる。本発明において、「ヘアスタイリング用組成物」なる用語は、ヘアスタイリングを行うために使用できる任意の種類の毛髪用組成物に関連している。
【0003】
化粧品市場に出ている最も一般的な、ヘアスタイルをシェーピング及び/又は保持するためのヘアスタイリング用組成物は、通常はアルコール-又は水-ベースの溶液と、一般的にはポリマー樹脂である一又は複数の物質を含有している。ポリマー樹脂の機能の一つは、毛髪間に結合を形成することである。固定剤(fixatives)とも呼ばれるこれらの物質は、多くの場合、種々の化粧品用アジュバントとの混合物として見出される。この溶液は、一般的には、噴霧剤で加圧された適切なエアゾール容器か、又はポンプ式フラスコ中に包装されている。
【0004】
多くのヘアスタイリング用組成物は同じ欠点を有している:すなわち、スタイリング及び固定作業を再度開始しないで、最初につくったもの以外の所望の形にヘアスタイルを後から修正することはできないようになっている。さらに、様々な種類のストレス下では、ヘアスタイルは容易に修正できない、望ましくないパーマネントなセットを生じる傾向にある。またスタイリング過程では、使用者は、櫛通りを容易にしたり、毛髪を柔軟な感触の外観にするというヘアコンディショニングの恩恵を望んでいる。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明の主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーを含有する、リシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、前記少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーが:(a)(メタ)アクリル酸ブチルモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位、(b)ヒロドキシアルキル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位、及び(c)前記(a)及び(b)モノマー以外の少なくとも1種の共重合可能なモノマーから誘導される任意的単位を含み、該組成物はリシェーピング効果をもたらし、好ましくはすすがれる組成物であるもので、但し、65/15/20又は75/15/10の重量パーセント比であるn-ブチルアクリラート/2-ヒドロキシエチルアクリラート/メチルメタクリラートから誘導される(メタ)アクリル酸コポリマーを除く組成物にある。
【0006】
本発明のさらなる主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、(1)(a)(メタ)アクリル酸ブチルモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位、(b)ヒロドキシアルキル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位、及び(c)前記(a)及び(b)のモノマー以外の少なくとも種つの共重合可能なモノマーから誘導される任意的単位を含む、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーと、(2)少なくとも1種の界面活性剤を含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該組成物がリシェーピング効果を提供もたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディショナーを含むすすがれる組成物である組成物にある。
【0007】
本発明の他の主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、(1)(a)(メタ)アクリル酸ブチルモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位、(b)ヒロドキシアルキル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位、及び(c)前記(a)及び(b)のモノマー以外の少なくとも1種の共重合可能なモノマーから誘導される任意的単位を含む、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーと、(2)少なくとも1種のコンディショニング剤を含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該組成物がリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディショナーを含むすすがれる組成物である組成物にある。
【0008】
本発明の他の主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、(1)(a)(メタ)アクリル酸ブチルモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約10〜約90重量%、(b)ヒロドキシアルキル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約2〜約50重量%、及び(c)前記(a)及び(b)のモノマー以外の少なくとも1種の共重合可能なモノマーから誘導される任意的単位を含む、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーと、(2)少なくとも1種の界面活性剤を含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該組成物がリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディソナーを含むすすがれる組成物である組成物にある。
【0009】
本発明の他の主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、(1)(a)(メタ)アクリル酸ブチルモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約10〜約90重量%、(b)ヒドロキシ(C-C)アルキル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約2〜約50重量%、及び(c)前記(a)及び(b)のモノマー以外の少なくとも1種の共重合可能なモノマーから誘導される任意的単位を有する、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーと、(2)少なくとも1種のコンディショニング剤を含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該組成物がリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディソナーを含むすすがれる組成物である組成物にある。
【0010】
本発明の他の主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、(1)(a)n-ブチル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約10〜約90重量%、(b)2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約2〜約50重量%、及び(c)2-エチルヘキシル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約80重量%まで含む、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーと、(2)少なくとも1種の界面活性剤を含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該組成物がリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディソナーを含むすすがれる組成物である組成物にある。
【0011】
本発明の他の主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、(1)(a)n-ブチル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約10〜約90重量%、(b)2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約2〜約50重量%、及び(c)2-エチルヘキシル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約80重量%まで含む、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーと、(2)少なくとも1種のコンディショニング剤を含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該組成物がリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディソナーを含むすすがれる組成物である組成物にある。
【0012】
本発明の他の主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、(1)(a)n-ブチル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約10〜約90重量%、(b)2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約2〜約50重量%、及び(c)2-エチルヘキシル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約80重量%まで含む、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーと、(2)少なくとも1種のコンディショニング剤と、(3)少なくとも1種の界面活性剤を含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該組成物がリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディソナーを含むすすがれる組成物である組成物にある。
【0013】
本発明の他の主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、(1)(a)n-ブチルアクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約30〜約40重量%、(b)2-ヒドロキシエチルメタクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約2〜約10重量%、及び(c)2-エチルヘキシルアクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約50〜約70重量%含む、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーと、(2)少なくとも1種の界面活性剤を含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該組成物がリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディソナーを含むすすがれる組成物である組成物にある。
【0014】
本発明の他の主題は、任意には化粧品的に許容可能なビヒクル中に、(1)(a)n-ブチルアクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約30〜約40重量%、(b)2-ヒドロキシエチルメタクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約2〜約10重量%、及び(c)2-エチルヘキシルアクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を約50〜約70重量%含む、少なくとも1つの(メタ)アクリル酸コポリマーと、(2)少なくとも1種のコンディショニング剤を含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該組成物がリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディソナーを含むすすがれる組成物である組成物にある。
【0015】
(a)、(b)及び(c)単位の重量パーセントは、使用される全てのモノマーの全重量と比較した、使用される各モノマータイプの全重量に基づく。
【0016】
本発明の他の主題は、上述した少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーを含有してなるリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であって、該リシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物が、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディショナーを含み、スプレー、エアゾール、ムース、ゲル、ローション、クリーム、分散液、又はエマルションの形態をしたすすがれる組成物である組成物にある。
【0017】
本発明の他の主題は、(1)噴霧剤と、上述した少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーを含有する少なくとも1つの組成物を含む液状相を含有し、リシェーピング効果を付与するエアゾール組成物であって、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディソナーを含むすすがれる組成物である組成物と、(2)ディスペンサーを具備する、容器を含むエアゾール装置にある。
【0018】
本発明の他の主題は、上述した少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーを含有する組成物を、ヘアスタイルのシェーピング前に毛髪に適用することを含む、毛髪の美容処理方法であって、該組成物がリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディショナーを含むすすがれる組成物である方法にある。
【0019】
本発明の他の主題は、(1)上述した少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーを含有する組成物を、ヘアスタイルの最初のシェーピング前に毛髪に適用し、ここで該組成物はリシェーピング効果をもたらし、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディショナーを含むすすがれる組成物であり、(2)ついで、さらなる組成物又は熱を必要とすることなく、少なくとも1回、ヘアスタイルをシェーピングすることを含む、毛髪のリシェーピング方法にある。
【0020】
本発明の他の主題は、上述した少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーをヘアスタイリング組成物中に含有させることを含む、リシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物の製造方法であって、前記少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーがリシェーピング効果を付与するのに有効な量存在し、前記組成物が、好ましくは、例えばシャンプー及びコンディショナーを含むすすがれる組成物である方法にある。
【0021】
「(メタ)アクリラート」なる用語は、アクリラート及びメタクリラートの双方の用語を含めるために使用される。同様に、「(メタ)アクリル酸」なる用語も、アクリル酸及びメタクリル酸の双方を含めるために使用される。ここで使用する場合、「多官能性架橋剤」なる用語は、1を超える、例えば1.8を超える、さらには約2.0又はそれ以上の平均官能性を有する架橋剤を意味するように使用される。しかし、平均官能性は約6未満、例えば約4未満、さらには例えば約3又はそれ以下である。「すすがれる(rinse)組成物」なる用語は、毛髪への適用後に洗い流されるように処方された任意の組成物を意味するように使用される。
【0022】
すすがれる組成物は、限定するものではないが、シャンプー、コンディショナー、毛髪用リンス、パーマネントウエーブ用組成物、ウエーブ用組成物、毛髪の染色用組成物、毛髪の染色処理前又は後に使用される製品、パーマネントウエーブ処理前又は後に使用される製品、毛髪のストレート化用組成物、毛髪のストレート化の前又は後に使用される製品、及びそれらの組み合わせを含む、任意の従来の形態をしたすすがれる化粧品用組成物であってよい。シャンプーは毛髪に対するクレンジング効果を有するもので、さらにコンディショニング効果も有しうる。コンディショナーはクレンジング効果がなく、毛髪に対するコンディショニング効果を有するものである。
【0023】
「リシェーピング可能な」ヘアスタイリング用組成物なる用語は、新たな物質又は熱を適用することなく、修復又は修正が可能なヘアスタイリングを提供するヘアスタイリング用組成物を意味する。例えば、「だれた(drooping)」又はセット力を失ったヘアスタイル(毛髪がぼさぼさに垂れ下がった感じ:dishevelment)を修復又は修正するために、新たな物質、例えば水又は任意の形態の固定剤、又は熱を必要としない。よって、「リシェーピング」効果を提供するとは、新たな物質又は熱を適用することなく、修復又は修正可能なヘアスタイリングを提供することを意味する。組成物の効力は長時間続き、例えば10〜24時間持続可能で、持続力のあるスタイリング効果が生じる。「リシェーピング可能な」と同意の他の用語には、整復可能(repositionable)、再成形可能(remoldable)、再スタイリング可能(restyleable)、再整え可能(rearrangable)及び再モデリング可能(remodelable)が含まれる。
【0024】
本発明の一実施態様では、このようなリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物の(メタ)アクリル酸コポリマーは、エマルション又は分散液の形態であってよい。全てのエマルションは連続相と少なくとも1つの分散相を有する。「分散液(ディスパージョン)」なる表現は一般的に多相系を意味しており、少なくとも1つの相がバルク物質中に分布した離散粒子を含有している。一部のポリマーは水相に離散粒子として存在しうる。分散は、水系に不溶のある成分の使用により可能となる。「分散液」は、全ポリマーが水不溶性である必要はなく;ポリマーのあるものは水性混合物に可溶であってもよいことを意味する。分散液は周囲条件下で安定したままであることが望ましい。一実施態様では、分散液は室温で約30日以上、例えば約90日を越えて、さらには約180日を越えて、特に約360日を越えて安定である。分散液は、内相の離散粒子がバルク物質(外相)に分散したままである限りは、安定していると考えられる。
【0025】
一実施態様では、このような分散液は、他の分散液又は他の公知の添加剤、例えばフィラー、可塑剤、顔料(例えばカーボンブラック)、シリカゾル、及び他の公知のレベリング剤(leveling agent)、湿潤剤、消泡剤及び安定剤と混合してもよい。
【0026】
一般的に、(a)に記載のモノマーは、例えば、使用したモノマーの全量の約10〜約90重量%を構成する。一実施態様では、それらは使用したモノマーの全量の約15〜約50重量%、好ましくは50〜70重量%を構成する。別の実施態様では、それらは使用したモノマーの全量の約50〜約90重量%、例えば使用したモノマーの全量の約70〜約90重量%を構成する。(a)に記載のモノマーは、(メタ)アクリル酸ブチルモノマー、例えばn-ブチル(メタ)アクリラート、t-ブチル(メタ)アクリラート、(メタ)アクリル酸イソブチルである。一実施態様では、(a)に記載のモノマーはn-ブチルアクリラートから選択される。
【0027】
一般的に、(b)に記載のモノマーは、例えば、使用したモノマーの全量の約2〜約50重量%を構成する。一実施態様では、それらは使用したモノマーの全量の約2〜約25重量%を構成する。別の実施態様では、それらは使用したモノマーの全量の約10〜約50重量%、例えば使用したモノマーの全量の約10〜約30重量%を構成する。(b)に記載のモノマーは、ヒロドキシアルキル(メタ)アクリラートモノマー、例えば2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリラート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリラート、2,3-ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリラート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリラート、及び2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリラートである。一実施態様では、(b)に記載のモノマーは、2-ヒドロキシエチルアクリラート、2-ヒドロキシエチルメタクリラート、及びヒドロキシプロピルアクリラートモノマーから選択される。
【0028】
一般的に、(c)に記載の付加的なモノマーは、例えば、使用したモノマーの全量の約80重量%までを構成する。一実施態様では、それらは使用したモノマーの全量の約30〜約80重量%、好ましくは50〜70重量%を構成する。別の実施態様では、それらは使用したモノマーの全量の約50重量%まで、例えば使用したモノマーの全量の約30重量%までを構成する。(c)に記載の少なくとも1つの付加的な共重合可能なモノマーは、(i)(メタ)アクリル酸アルキルモノマー、好ましくは(メタ)アクリル酸(C-C24)アルキル、(ii)極性のモノマー及び(iii)エチレン性不飽和を有するフリーラジカル的に重合可能なモノマーから選択される。(メタ)アクリル酸アルキルモノマーには、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、2-エチルヘキシル(メタ)アクリラート、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、及びそれらの混合物が含まれる。他の実施態様では、2-エチルヘキシル(メタ)アクリラートモノマーから誘導される単位は、使用したモノマーの全量の約30〜約80重量%を構成する。有用な極性モノマーには、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、置換(メタ)アクリルアミド(例えば、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド及びN-オクチル(メタ)アクリルアミド)、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリラート、(メタ)アクリロニトリル、2-カルボキシエチル(メタ)アクリラート、無水マレイン酸、及びそれらの混合物が含まれる。有用な極性ポリマーの他の例は、商品名CD553でサルトマー社(Sartomer Co.)から入手可能なメトキシポリエチレングリコール550モノアクリラートである。有用なエチレン性不飽和を有するフリーラジカル的に重合可能なモノマーには、スチレン及びC-Cビニルエステル、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル及びそれらの混合物が含まれる。他の実施態様では、共重合可能なエチレン性不飽和を有するフリーラジカル的に重合可能なモノマーから誘導される単位が、約30重量%の範囲まで存在する。
【0029】
一又は複数の多官能性架橋剤も含まれる。限定するものではないが、架橋剤の例には、ジビニルベンゼン、ジアクリル酸アルキル(例えば、1,2-エチレングリコールジアクリラート、1,4-ブタンジオールジアクリラート、1,6-ヘキサンジオールジアクリラート、1,8-オクタンジオールジアクリラート及び1,12-ドデカンジオールジアクリラートから選択されるもの)、トリアクリル酸アルキル及びテトラアクリル酸アルキル(例えば、トリメチロールプロパントリアクリラート及びペンタエリトリトールテトラアクリラート)、モノエチレン性不飽和を有する芳香族ケトン(例えば4-アクリルオキシベンゾフェノン)、多官能性アジリジンアミド(例えば、1,1'-(1,3-フェニレンジカルボニル)ビス[2-メチルアジリジン]、2,2,4-トリメチルアジポイルビス[2-エチルアジリジン]、1,1'-アゼラオイルビス[2-メチルアジリジン]、及び2,4,6-トリス(2-エチル-1-アジリジニル)-1,3,5-トリアジン)、金属イオンの架橋剤(例えば、銅、亜鉛、ジルコニウム及びクロム)及びそれらの混合物から選択されるものが含まれる。一実施態様では、金属イオンの架橋剤は、E.I. du Pont de Numours Co.から商業的に入手可能で、商品名TYZORで販売されているオルト-チタン酸のキレート化エステルから選択される。他の実施態様では、TYZORは、チタニウムアセチルアセトナートであるTYZOR AAである。さらなる他の実施態様では、架橋剤は1,6-ヘキサンジオールジアクリラートである。
【0030】
架橋剤が使用される場合、それは(a)、(b)及び存在する場合は(c)に記載されたモノマーの100重量部に対して、約10重量部まで、典型的には約0.1〜約2重量部の全共重合可能な混合物を含有する。
【0031】
一実施態様では、コポリマーは、場合によっては(メタ)アクリル酸エマルションの調製に有用な一又は複数の水溶性及び/又は脂溶性の開始剤を用いて得ることができる。このような開始剤は、熱にさらされるとフリーラジカルを発生させ、それが(メタ)アクリル酸ブチルモノマー、ヒロドキシアルキル(メタ)アクリラートモノマー、及び任意的なコモノマー及び架橋剤成分の(共)重合を開始させる。一実施態様では、一又は複数の水溶性開始剤が使用される。適切な水溶性開始剤には、限定するものではないが、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、及びそれらの混合物;酸化-還元開始剤、例えば上述した過硫酸塩の反応生成物、及び還元剤、例えばメタ重亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸ナトリウムから選択されるもの;及び4,4'-アゾビス(4-シアノペンタン酸)及びその可溶性塩(例えば、ナトリウム、カリウム)から選択されるものが含まれる。他の実施態様では、水溶性開始剤は過硫酸カリウムである。
【0032】
適切な脂溶性開始剤には、限定するものではないが、アゾ化合物、例えばVAZO64(2,2'-アゾビス(イソブチロニトリル)及びVAZO52(2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルペンタンニトリル))(双方とも、E.I. du Pont de Numours Co.から入手可能);及び過酸類、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル及びそれらの混合物から選択されるものが含まれる。一実施態様では、脂溶性熱開始剤は2,2'-アゾビス(イソブチロニトリル)である。開始剤が使用される場合、それらは全共重合可能な混合物100重量部に対して、約0.05〜約1重量部、さらには約0.1〜約0.5重量部含有することができる。
【0033】
他の実施態様では、コポリマーは、場合によっては一又は複数の連鎖移動剤を用いて得ることができる。有用な連鎖移動剤の例には、限定するものではないが、四臭化炭素、アルコール、メルカプタン及びそれらの混合物から選択されるものが含まれる。一実施態様では、連鎖移動剤はイソオクチルチオグリコラート及び四臭化炭素から選択される。共重合可能な混合物は、連鎖移動剤が使用されるならば、全共重合可能な混合物100重量部をベースとして、約0.5重量部まで、典型的には約0.01重量部〜約0.5重量部、また約0.05重量部〜約0.2重量部の、一又は複数の連鎖移動剤をさらに含有してもよい。
【0034】
エマルション技術を介した重合には、一又は複数の乳化剤(emulsifiers)(さらに乳化用剤(emulsifying agents)又は界面活性剤とも称される)の存在が必要である。本発明において有用な乳化剤には、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及びそれらの混合物から選択されるものが含まれる。
【0035】
乳化剤として有用なアニオン性界面活性剤には、限定するものではないが、その分子構造に、(約C〜約C12)アルキル、(約C〜約C12)アルキルアリール及び(約C〜約C12)アルケニルから選択される少なくとも1つの疎水性部分、及びスルファート、スルホナート、ホスファート、ポリオキシエチレンスルファート、ポリオキシエチレンスルホナート、ポリオキシエチレンホスファート等から選択される少なくとも1つのアニオン性基及びこのような基の塩類を含むものが含まれる。一実施態様では、前記塩類は、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、第3級アミノ塩等から選択される。乳化剤として有用なアニオン性界面活性剤の市販されている典型例には、ポリステップ(POLYSTEP)B-3としてステパン・ケミカル社(Stepan Chemical Co.)から入手可能なラウリル硫酸ナトリウム;ポリステップB-12としてステパン・ケミカル社から入手可能なラウリルエーテル硫酸ナトリウム;シポナート(SIPONATE)DS-10としてローンプーラン社(Phone-Poulenc)から入手可能なドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム;及びマゾン(MAZON)SAM-211としてPPGインダストリーズ社から入手可能なポリアルコキシアンモニウム硫酸アルキレンが含まれる。
【0036】
乳化剤として有用な非イオン性界面活性剤には、限定するものではないが、その分子構造に有機脂肪族及び/又はアルキル芳香族の疎水性部分と、親水性のアルキレンオキシド、例えばエチレンオキシドとの縮合物を有するものが含まれる。乳化剤として有用な非イオン性界面活性剤のHLB(親水性-親油性バランス)は、約10又はそれを超え、例えば約10〜約20である。界面活性剤のHLBは、界面活性剤の親水性(水親和性(water-loving)又は極性)基及び親油性(油親和性(oil-loving)又は無極性)基の大きさ及び強度のバランスを表すものである。本発明において有用な非イオン性界面活性剤の市販例には、限定するものではないが、それぞれイゲパル(IGEPAL)CA又はCOシリーズとしてローンプーラン社から入手可能なノニルフェノキシ又はオクチルフェノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール;ターギトール(TERGITOL)15-Sシリーズとしてユニオンカーバイド社(Union Carbide)から入手可能なC11-C15第2級アルコールエトキシラート;及びトゥイーン(TWEEN)シリーズの界面活性剤としてICIケミカル社から入手可能なポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが含まれる。
【0037】
一実施態様では、この発明の乳化重合は、乳化剤として一又は複数のアニオン性界面活性剤の存在下で実施される。有用な乳化剤濃度範囲は、全モノマーの全重量をベースとして、約0.5〜約8重量%、例えば約1〜約5重量%である。
【0038】
一実施態様では、(メタ)アクリル酸コポリマーは、(メタ)アクリル酸のエマルション又は分散液である。(メタ)アクリル酸のエマルション及び分散液は、半連続的乳化重合プロセスにより調製することができる。このプロセスでは、脱イオン(DI)水、界面活性剤、(a)に記載の(メタ)アクリル酸ブチルモノマー、(b)に記載のヒロドキシアルキル(メタ)アクリラートモノマー、及び(c)に記載の共重合可能なモノマー等の任意的な成分、多官能性架橋剤、連鎖移動剤、pH調節剤及び他の添加剤を含有するシードモノマー混合物でフラスコを満たす。混合物を攪拌し、窒素ブランケット等の不活性雰囲気下で加熱する。混合物が導入温度、典型的には約50℃〜約70℃に達したときに、第1の開始剤を添加して重合を開始させ、ここで反応は発熱する。シード反応の完了後、バッチ温度をフィード反応温度、約70℃〜約85℃まで上げる。フィード反応温度において、DI水、界面活性剤、(a)に記載の(メタ)アクリル酸ブチルモノマー、(b)に記載のヒロドキシアルキル(メタ)アクリラートモノマー、及び(c)に記載の共重合可能なモノマー等の任意的成分、多官能性架橋剤、連鎖移動剤、及び他の添加剤を含有するモノマーのプレエマルションを添加し、温度を維持しつつ、所定時間、典型的には2〜4時間、フラスコを攪拌する。フィード反応の終わりに、第2の開始剤を使用するならばそれを反応体に添加し、エマルション/分散液中の残存モノマーを低減させる。さらなる時間加熱した後、混合物を室温(約23℃)まで冷却し、評価のためにエマルション/分散液を収集する。
【0039】
一実施態様では、この方法を使用して調製されたエマルション/分散液のpHは約2〜約3である。エマルション/分散液の酸度は、一又は複数のpH調節剤、例えば塩基性溶液(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム等の溶液)又はバッファー溶液(例えば、重炭酸ナトリウム等)を使用し、エマルションの/分散液の形成に続いて調節して、酸度レベルを低下させることもできる。他の実施態様では、pHは7又はそれ未満である。さらなる他の実施態様では、pHは2〜6の範囲にある。
【0040】
本発明の一実施態様では、(メタ)アクリル酸コポリマーは、エマルション/分散液中及び/又は組成物中で一又は複数の中和剤により中和してもよい。適切な中和剤は、有機、無機、及びオルガノミネラル(organomineral)塩基、例えばアミノメチルプロパノール、水酸化ナトリウム及びカリウム、第1級、第2級及び第3級アミン、アンモニア、それらの誘導体、及びそれらの組み合わせ物から選択される。
【0041】
一実施態様では、本発明の(メタ)アクリル酸エマルションは、一又は複数の従来の添加剤、例えば可塑剤、染料、フィラー、酸化防止剤、及びUV安定剤を含有してもよい。このような添加剤は、組成物のリシェーピング特性に悪影響を及ぼさないならば、使用することができる。
【0042】
本発明の他の実施態様では、(メタ)アクリル酸コポリマーは、約−100℃〜約15℃の範囲のガラス転移温度(Tg)を有する。本発明において、(メタ)アクリル酸コポリマーのTgは、水性又はヒドロアルコール媒体中の(メタ)アクリル酸コポリマーをマトリックスに適用し、重量が変化しなくなるまで乾燥させることにより得られる。ガラス転移温度は示差走査熱量法(DSC)により測定される。
【0043】
本発明の一実施態様では、(メタ)アクリル酸コポリマーは、非イオン性及び弱いアニオン性の(メタ)アクリル酸コポリマーから選択される。弱いアニオン性とは、コポリマーのアニオン性モノマーから誘導された単位のレベルが約5重量%未満であることを意味する。
【0044】
本発明の一実施態様では、(メタ)アクリル酸コポリマーは、リシェーピング効果を提供するために、組成物の全重量に対して約0.01〜約40、例えば約0.1〜約15重量%の範囲の量で存在している。
【0045】
組成物は、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーの付着特性に実質的に干渉しない、任意の化粧品的に許容可能なビヒクルをさらに含有しうる。ビヒクルの選択は、選択された適用方法に応じてなされる。一実施態様では、化粧品的に許容可能なビヒクルは、水、水混和性溶媒、例えば低級アルコール、例えばC-Cで分枝状又は直鎖状鎖の脂肪族アルコール、及びそれらの組み合わせ物から選択される。一実施態様では、少なくとも1つの粘着性粒子は化粧品的に許容可能なビヒクルに不溶である。
【0046】
ビヒクルは、一又は複数の付加的な溶媒をさらに含有してよい。例えば、他の急速に蒸発する溶媒、例えばヘキサメチルジシロキサン(HMDS);環状シリコーン(D及びD);イソパラフィンを含むC-C10アルカン類、例えばペルメチル(Permethyl)97A及びアイソパー(Isopar)C;アセトン;ヒドロフルオロエーテル(HFE)等を使用してもよい。
【0047】
本発明の組成物は、少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーのリシェーピング特性に実質的に干渉しない、化粧品分野において公知の少なくとも1種の成分をさらに含有してよい。このような成分は、限定するものではないが:還元剤(例えばチオール類);シラン類(例えばアミノプロピルトリエトキシシラン);脂肪物質;増粘剤;可塑剤;消泡剤;水和剤;フィラー;サンスクリーン剤(例えばUVフィラー);活性ヘアケア剤;香料;防腐剤;カチオン性、アニオン性、非イオン性及び両性(例えば双性イオン性)界面活性剤;本発明のポリマー以外のカチオン性、アニオン性、非イオン性及び両性(例えば双性イオン性)ポリマー;ポリオール類:タンパク質;プロビタミン類;ビタミン類;染料;着色剤(tints);脱色剤;及びpH調節剤から選択される。また本発明は、コンディショニング剤、例えばシリコーン類、脂肪エステル類、脂肪アルコール類、長鎖炭化水素、エモリエント、潤滑剤、ポリマー、界面活性剤、ラノリン化合物、セラミド類、タンパク質、タンパク質加水分解物、及び他のタンパク質誘導体等をさらに含有しうる。ここで使用される場合、「コンディショニング剤」なる用語は、その機能が、柔軟性、もつれのほぐれやすさ、感触、及び静電気のなさ等の毛髪の美容特性を改善するものである任意の薬剤を意味する。一実施態様では、少なくとも1つのコンディショニング剤は、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー及びシリコーン類から選択される。
【0048】
一実施態様では、少なくとも1つの成分はポリマー、例えばアニオン性、カチオン性、両性(例えば双性イオン性)及び非イオン性のポリマー、好ましくはカチオン性ポリマー、及びそれらの組み合わせ物から選択される。ここで使用される場合、「ポリマー」なる用語は、ホモポリマー及びコポリマーを称し、コポリマーは、1種より多いモノマー、例えば2、3、4又はそれ以上の異なるモノマー種から誘導される。
【0049】
カチオン性ポリマーは、カチオン性部分又はカチオン性部分に転換可能な部分を有する。本発明で使用可能な適切なカチオン性ポリマーの例は、第1級アミン基、第2級アミン基、第3級アミン基及び第4級アミン基から選択される少なくとも1つの基を有するポリマーから選択され、その少なくとも1つの基がポリマー鎖の一部を形成するか、又はそこに直接結合され、約500〜約5000000、例えば約1000〜約3000000の範囲の重量平均分子量を有するポリマーから選択されるものである。
【0050】
これらのポリマーとしては、特に次のカチオン性コンディショニングポリマーを挙げることができる:
【0051】
(1)次の式:
【化1】
Figure 0004438288
[上式中:
各Rは独立して、水素原子及びCH基から選択され;各Aは独立して、直鎖状又は分枝状で、1〜6の炭素原子を有するアルキル基、及び1〜4の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基から選択され;各R、R及びRは独立して、1〜18の炭素原子を有するアルキル基又はベンジル基から選択され;各R及びRは独立して、水素及び1〜6の炭素原子を有するアルキル基から選択され;各Xは独立して、塩化物又は臭化物アニオン等のハロゲン化物アニオン及び硫酸メチルアニオンから選択される]
の少なくとも1つの単位を有し、(メタ)アクリル酸エステル及び(メタ)アクリル酸アミドから選択されるモノマーから誘導されるホモポリマー及びコポリマー。
【0052】
一実施態様では、ファミリー(1)のコポリマーは、(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、低級アルキル基から選択される基が窒素に置換された(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル類、ビニルラクタム類、例えばビニルピロリドン及びビニルカプロラクタム、及びビニルエステル類から選択されるモノマーから誘導される少なくとも1つの単位をさらに含有し得る。
【0053】
例えば、これらファミリー(1)のカチオン性コンディショニングコポリマーとしては:
− 硫酸ジメチル又はジメチルハライドで第4級化されたジメチルアミノエチルメタクリラートとアクリルアミドのコポリマー、例えばハーキュレス社(Hercules)から入手可能なヘルコフロック(Hercofloc);
− 例えば、カチオン性ポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる欧州特許出願公開第080976号に記載されている、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマーで、チバ・ガイギー社(Ciba Geigy)からビナクアット(Bina Quat)P100の名称で販売されているもの;
− メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトスルファートとアクリルアミドのコポリマー、例えばハーキュレス社から入手可能なレテン(Reten);
− 例えば、カチオン性ポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第2077143号及び同第2393573号に開示されている、第4級化されていてもよいビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリラートのコポリマー、例えばISP社から「ガフクアット(Gafquat)」の名称で販売されているもの、例えば、「ガフクアット734」又は「ガフクアット755」、又は「コポリマー845、958及び937」なる名称の製品;
− ジメチルアミノエチルメタクリラート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンのターポリマー、例えばISP社からガフィックス(Gaffix)VC713の名称で販売されている製品;
− 特にISP社からスタイリーズ(Styleze)CC10の名称で特に販売されているビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンのコポリマー、
− 第4級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドのコポリマー、例えばISP社から「ガフクアットHS100」の名称で販売されている製品、
を挙げることができる。
【0054】
(2)セルロースエーテル誘導体に関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第1492597号に記載されている、第4級アンモニウム基を有するセルロースエーテル誘導体。この例には、特にユニオン・カーバイド・コーポレーション(Union Carbide Corporation)から「JR」(JR400、JR125及びJR30M)又は「LR」(LR400及びLR30M)の名称で販売されているポリマーが含まれる。また、これらのポリマーはまたトリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの第4級アンモニウムとして、CTFA辞典に定義されている。
【0055】
(3)カチオン性セルロース誘導体、例えば特に、カチオン性セルロース誘導体に関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる米国特許第4131576号に記載され、水溶性の第4級アンモニウムモノマーがグラフトしたセルロース誘導体及びセルロースのコポリマー。具体例には、特にメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム又はジアリルジメチルアンモニウムの塩がグラフトした、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル又はヒドロキシプロピルセルロースのようなヒドロキシアルキルセルロースが含まれる。
【0056】
この定義に相当する市販品は、特に、ナショナル・スターチ社(National Starch)から「セルクアット(Celquat)H100」及び「セルクアットL200」の名称で販売されている製品である。
【0057】
(4)キトサン又はそれらの塩類。使用可能なこれらの塩類は、特にキトサンアセタート、ラクタート、グルタマート、グルコナート又はピロリドン-カルボキシラートである。
【0058】
これらの化合物として、アバー・テクノロジーズ社(Aber Technologies)からキタン・クルード・スタンダード(Kytan Crude Standard)の名称で販売されている、90.5%の脱アセチル化度を有するキトサン、及びアメルコール社(Amerchol)からキタマー(Kytamer)PCなる名称で販売されているキトサンピロリドンカルボキシラートを挙げることができる。
【0059】
(5)より特定的には、第4級化多糖類ポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる米国特許第3589578号及び同4031307号に開示されている第4級化多糖類、例えばカチオン性トリアルキルアンモニウム基を有するグアーガム。具体例には、2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモニウム塩(例えば塩化物)で変性したグアーガムが含まれる。
【0060】
このような製品は、特に、メイホール社(Meyhall)から、ジャガー(Jaguar)C13S、ジャガーC15、ジャガーC17又はジャガーC162の商品名で販売されている。
【0061】
(6)一又は複数の酸素原子、硫黄原子、窒素原子、芳香環及び複素環が挿入されていてもよい、直鎖状又は分枝状鎖を有する二価のアルキレン及び二価のヒドロキシアルキレン基とピペラジニル単位からなるポリマー。具体例には、これらのポリマーの酸化及び第4級化生成物が含まれる。このようなポリマーは、特に、ピペラジニル単位を有するコポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第2162025号及び同2280361号に記載されている。
【0062】
(7)酸性化合物とポリアミンとの重縮合により調製された水溶性のポリアミノアミド類。これらのポリアミノアミド類は、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物、不飽和の二無水物、ビス不飽和誘導体、ビス-ハロヒドリン、ビス-アゼチジニウム、ビス-ハロアシルジアミン、ビス-アルキルハライド、及びビス-ハロヒドリン、ビス-アゼチジニウム、ビス-ハロアシルジアミン、ビス-アルキルハライド、エピハロヒドリン、ジエポキシド及びビス不飽和誘導体と反応性である二官能化合物との反応の結果生じたオリゴマーから選択される少なくとも1つの化合物で架橋することができる。架橋剤は、ポリアミノアミドのアミン基当たり約0.025〜約0.35モルの範囲の割合で使用される。一実施態様では、これらのポリアミノアミド類はアルキル化されるか、及び/又はそれらが一又は複数の第3級アミン官能基を含む場合には第4級化されてもよい。このようなポリマーは、特に水溶性のポリアミノアミドに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第2252840号及び同2368508号に記載されている。
【0063】
(8)ポリカルボン酸とポリアルキレンポリアミンを縮合させ、続いて二官能剤でアルキル化して得られるポリアミノアミド誘導体。具体例には、アルキル基がC〜Cアルキル基(例えばメチル、エチル及びプロピル)である、アジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンのポリマー、特にサンド社(Sandoz)から「カルタレチン(Cartaretine)F、F4又はF8」の名称で販売されているアジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピル/ジエチレントリアミンのポリマーが含まれる。このようなポリマーは、ポリアミノアミド誘導体に関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第1583363号に特に記載されている。
【0064】
(9)3〜8の炭素原子を有する、飽和した脂肪族のジカルボン酸、及びジグリコール酸から選択されるジカルボン酸と、少なくとも1つの第2級アミン基と、2つの第1級アミン基を有するポリアルキレンポリアミンとを反応させて得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸のモル比は、約0.8:1〜約1.4:1である。そこで得られたポリアミノアミドは、ポリアミノアミドの第2級アミンに対して、約0.5:1〜約1.8:1のモル比のエピクロロヒドリンと反応させる。このようなポリマーは、特に、ジカルボン酸とポリアルキレンポリアミンとを反応させて得られるポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる米国特許第3227615号及び同2961347号に記載されている。
【0065】
この種のポリマーは、特に、アジピン酸/エポキシプロピル/ジエチレントリアミンのコポリマーの場合は、ハーキュレス社から「デルセット(Delsette)101」又は「PD170」の名称で、もしくはハーキュレス・インクから「ヘルコセット(Hercosett)57」の名称で販売されている。
【0066】
(10)ジアルキルジアリルアンモニウム及び/又はアルキルジアリルアミンのシクロポリマー、例えば、次の式(IV)及び/又は(V):
【化2】
Figure 0004438288
[上式中、k及びtは0又は1であり、k+tの合計は1であり;各R12は独立して、水素原子及びメチル基から選択され;R10及びR11は独立して、1〜8の炭素原子(例えば1〜4の炭素原子)を有するアルキル基、C-Cヒドロキシアルキル基、及びC-Cアミドアルキル基から選択されるか、又はR10とR11は、それらが結合している窒素原子と共同して、複素環基、例えばピペリジル又はモルホリニルを形成し得るもので;Yは独立して、アニオン、例えば臭化物、塩化物、アセタート、ボラート、シトラート、タートラート、ビスルファート、二亜硫酸塩、スルファート及びホスファートアニオンから選択される]
から選択される単位を鎖の主な構成要素として含有するホモポリマー又はコポリマー。これらのポリマーは、特に、ジアルキルジアリルアンモニウム及び/又はアルキルジアリルアミンのシクロポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第2080759号及び追加特許証第2190406号に記載されている。
【0067】
上述したポリマーとしては、特にカルゴン社(Calgon)から「メルクアット100」の名称で販売されているジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー(及びその低重量平均分子量の相同体)、及び「メルクアット550」の名称で販売されているジアリルジメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマーを挙げることができる。
【0068】
(11)次の式(VI):
【化3】
Figure 0004438288
[上式中:
13、R14、R15及びR16は独立して、C-C20脂肪族、C-C20脂環式、C-C20アリール脂肪族基、もしくは低級ヒドロキシアルキル脂肪族基から選択されるか;又はR13、R14、R15及びR16は共同して又は別々に、それらが結合する窒素原子とともに、窒素以外の第2のヘテロ原子を含有していてもよい複素環を形成するか;又はR13、R14、R15及びR16は、R17がアルキレンで、Dが第4級アンモニウム基である、-CO-NH-R17-D基及び-CO-O-R17-D基、又はニトリル、エステル、アシル、アミド基から選択される少なくとも1つの基で置換される、直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基から選択され;A及びBは独立して、芳香環、酸素、硫黄、スルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第4級アンモニウム、ウレイド、アミド及びエステルから選択される少なくとも1つの基が主鎖に挿入、又は結合して含有されていてもよく、直鎖状及び分枝状で飽和及び不飽和であり、2〜20の炭素原子を有するポリメチレン基から選択され;及びXは独立して、無機酸又は有機酸から誘導されるアニオンから選択される]
に相当する繰り返し単位を含有する第4級ジアンモニウムポリマー。一実施態様では、Xは、アニオン、例えば塩化物又は臭化物である。
【0069】
、R13及びR15は、それらが結合する2つの窒素原子とともにピペラジン環を形成可能である。
【0070】
また、Aは直鎖状及び分枝状で飽和及び不飽和のアルキレン及びヒドロキシアルキレン基から選択され、Bは(CH)-CO-E-OC-(CH)-基から選択され:
ここでEは:
a)式:-O-Z-O-のグリコール残基
[上式中、Zは、直鎖状及び分枝状の炭化水素ベース基、及び次の式:
-(CH-CH-O)-CH-CH-、及び
-[CH-CH(CH)-O]-CH-CH(CH)-
(上式中、x及びyは、定まった一つの重合度を表す1〜4の範囲の整数を示すか、あるいは、平均重合度を表す1〜4の範囲の任意の数を示す)
の一つに相当する基から選択される];
b)ビス-第2級ジアミン残基、例えばピペラジン誘導体;
c)式:-NH-Y-NH-のビス-第1級ジアミン残基
[上式中、Yは-CH-CH-S-S-CH-CH-及び直鎖及びは分枝状の炭化水素基から選択される];
d)式:-NH-CO-NH-のウレイレン基;
を示す。
【0071】
これらのポリマーは、約1000〜約100000の範囲の数平均分子量を有する。
この種のポリマーの例は、第4級ジアンモニウムポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる米国特許第2273780号、同2375853号、同2388614号、同2454547号、同3206462号、同2261002号、同2271378号、同3874870号、同4001432号、同3929990号、同3966904号、同4005193号、同4025617号、同4025627号、同4025653号、同4026945号及び同4027020号に記載されている。
【0072】
一実施態様では、ファミリー(11)のカチオン性コンディショニングポリマーは、次の式:
【化4】
Figure 0004438288
[上式中、
、R、R及びRは独立して、C-Cアルキル及びC-Cヒドロキシアルキル基から選択され、n及びpは独立して、約2〜約20の範囲の整数であり、Xは無機酸又は有機酸から選択されるアニオンである]
に相当する繰り返し単位からなる。
【0073】
一実施態様では、R、R、R及びRはメチル基から選択され;n=3;p=6;及びX=Clであり、INCI(CTFA)命名法に従い、ヘキサジメチリンクロリドとして知られている。
【0074】
(12)次の式(VIII):
【化5】
Figure 0004438288
[上式中、R18、R19、R20及びR21は独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、β-ヒドロキシエチル、β-ヒドロキシプロピル及び-CHCH(OCHCH)OH基から選択され、pは0〜6の範囲の整数であり、但し、R18、R19、R20及びR21は同時には水素を示さず;r及びsは独立して、1〜6の範囲の整数であり;qは0〜34の範囲の整数であり;Xはハロゲン化物等のアニオンから選択され;Aは二ハロゲン化物の基、例えば-CH-CH-O-CH-CH-から選択される]
の単位からなるポリ第4級アンモニウムポリマー。
【0075】
このような化合物は、ポリ第4級アンモニウムポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる欧州特許出願公開第122324号に特に記載されている。このような製品としては、例えば、ミラノール社(Miranol)から販売されている「ミラポール(Mirapol)(登録商標)A15」、「ミラポール(登録商標)AD1」、「ミラポール(登録商標)AZ1」及び「ミラポール(登録商標)175」を挙げることができる。
【0076】
(13)ビニルピロリドンとビニルイミダゾールの第4級ポリマー、例えば、BASF社からルビクアット(Luviquat)(登録商標)FC905、FC550及びFC370の名称で販売されている製品。
【0077】
(14)ポリアミン類、例えばCTFA辞書で「ポリエチレングリコール(15)獣脂ポリアミン」の参照名が付されているヘンケル社(Henkel)から販売されているポリクアート(Polyquart)(登録商標)H。
【0078】
(15)架橋していない及び架橋したメタクリロイルオキシ(C-C)アルキルトリ(C-C)アルキルアンモニウム塩のポリマー、例えば、塩化メチルで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルが単独重合、又はハロゲン化メチル(例えば塩化物)で第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドとが共重合し、単独重合又は共重合に続いて、オレフィン性不飽和を有する化合物、特にメチレンビスアクリルアミドで架橋することにより得れるポリマー。一実施態様では、特に、鉱物性油に50重量%の、アクリルアミド/メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドの架橋したコポリマー(重量比20/80)を含有せしめてなる分散液の形態で該ポリマーを使用することもできる。この分散液は、アライド・コロイヅ社(Allied Colloids)から「サルケア(Salcare)(登録商標)SC92」の名称で販売されている。他の一実施態様では、鉱物性油又は液状エステルに、約50重量%のメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドの架橋したホモポリマーを含有せしめてなるものを使用することもできる。これらの分散液は、アライド・コロイヅ社から「サルケア(登録商標)SC95」及び「サルケア(登録商標)SC96」の名称で販売されている。
【0079】
本発明で使用可能な他のカチオン性コンディショニングポリマーは、カチオン性タンパク質又はカチオン性タンパク質加水分解物、ポリアルキレンイミン類、特にポリエチレンイミン類、ビニルピリジン又はビニルピリジニウム単位を有するポリマー、ポリアミン類とエピクロロヒドリンの縮合物、第4級ポリウレイレン類及びキチン誘導体である。
【0080】
一実施態様では、カチオン性コンディショニングポリマーは、第4級セルロースエーテル誘導体、例えばユニオンカーバイド社から「JR400」の名称で販売されている製品;第4級化グアーガム、例えばローディア社(Rhodia)により「ジャガーC13S」の名称で販売されている製品;カチオン性シクロコポリマー、特にカルゴン社から「メルクアット100」、「メルクアット550」及び「メルクアットS」の名称で販売されているジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー又はコポリマー;ビニルピロリドンとビニルイミダゾールの第4級ポリマー;架橋していない及び架橋したメタクリロイルオキシ(C-C)アルキルトリ(C-C)アルキルアンモニウム塩のポリマー、例えばナルコ社(NALCO)から「サルケアSC96」の名称で販売されている製品から選択される。
【0081】
本発明において、カチオン性ポリマー(類)は、最終組成物の全重量に対して約0.001重量%〜約20重量%、例えば約0.01重量%〜約10重量%、さらには約0.1重量%〜3重量%である。
【0082】
本発明で使用可能なアニオン性ポリマーは、カルボン酸、スルホン酸又はリン酸から誘導された基を含むポリマーであり、約500〜5000000の重量平均分子量を有する。
【0083】
(1)カルボキシル基は不飽和のモノ-及びジカルボン酸モノマー、例えば次の式:
【化6】
Figure 0004438288
[上式中、nは0〜10の範囲の整数であり;Aはメチレン基でnは1より大きく、各Aは独立して-LCH-を表し、ここでLは、原子価結合及び酸素及び硫黄等のヘテロ原子から選択され;Rは水素、フェニル基及びベンジル基から選択され;Rは水素、低級アルキル基及びカルボキシル基から選択され;Rは水素、低級アルキル基、-CH-COOH基、フェニル基及びベンジル基から選択される]
に相当するものから構成されうる。
【0084】
ここでの定義では、低級アルキル基は1〜4の炭素原子を有する基、例えばメチル及びエチルを表す。
【0085】
本発明のカルボキシル基を有するアニオン性ポリマーは次のものから選択される:
【0086】
A) (メタ)アクリル酸又(メタ)アクリル酸の塩のホモポリマー及びコポリマー、特にアライド・コロイヅ社からベルシコル(Versicol)E又はK、そしてBASF社からウルトラホールド(Ultrahold)なる名称で販売されている製品、ハーキュレス社からレテン421、423又は425の名称でそのナトリウム塩の形で販売されているアクリル酸とアクリルアミドのコポリマー、ポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩。
【0087】
B) ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコールにグラフトしていても良く、架橋していても良い、エチレン、スチレン、ビニルエステル及び(メタ)アクリル酸エステルのようなモノエチレンモノマーと(メタ)アクリル酸のコポリマー。このようなポリマーは、このようなコポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第1222944号及び独国特許出願第2330956号に特に開示されている。この種のコポリマーはその鎖中にN-アルキル化及び/又はヒドロキシアルキル化されていても良いアクリルアミド単位を含んでおり、特にこのようなポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれるルクセンブルグ特許出願第75370号及び同第75371号に記載されるか、(メタ)アクリル酸アメリカンシアナミド社(American Cyanamid)によりクアドローマー(Quadramer)なる名称で販売されている。アクリル酸とC-Cメタクリル酸アルキルのコポリマー及びビニルピロリドン、アクリル酸及びC-C20メタクリル酸アルキル、例えばメタクリル酸ラウリルのターポリマー、例えばISP社から入手可能なアクリリドン(Acrylidone)LM、及びメタクリル酸/アクリル酸エチル/tert-ブチルアセタートのターポリマー、例えばBASF社からルビマー(Luvimer)100Pなる名称で販売されている製品を挙げることができる。
【0088】
C) クロトン酸から誘導されたコポリマー、例えばその鎖中に酢酸ビニル又はプロピオン酸ビニル単位、及び場合によっては少なくとも5の炭素原子を持つもののような長炭化水素鎖を持つ直鎖状又は分枝状飽和カルボン酸のビニルエーテル又はビニルエステル、(メタ)アリルエステルのような他のモノマーを必要に応じて含むもので、これらのポリマーは場合によってはグラフト及び架橋され;あるいはα-又はβ-環状カルボン酸のビニル及び(メタ)アリルエステルである。このようなポリマーは、とりわけ、クロトン酸コポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第1222944号;同1580545号;同2265782号;同2265781号;同1564110号及び同2439798号に開示されている。この部類に入る市販品はナショナルスターチ社から販売されているレジン28-29-30、26-13-14及び28-13-10である。
【0089】
D) 次のものから選択されるC-Cモノ不飽和カルボン酸又は無水物から誘導されるコポリマー:
− (i)マレイン酸、フマル酸及びイタコン酸、及びその無水物から選択される少なくとも1種のモノマー及び(ii)ビニルエステル、ビニルエーテル、ビニルハライド、フェニルビニル誘導体、アクリル酸とアクリル酸エステルから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を有するコポリマーで、これらのコポリマーの無水官能基がモノエステル化又はモノアミド化されていてもよいもの。このようなポリマーは特に、このようなコポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる米国特許第2047398号;同2723248号及び同2102112号及び英国特許第839805号に開示され、特にISP社からガントレッズ(Gantrez)AN又はESなる名称で販売されている。
− (i)マレイン酸、シトラコン酸又はイタコン酸無水物から選択される少なくとも1種のモノマー、及び(ii)(メタ)アクリルアミド、α-オレフィン、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸及びビニルピロリドン基をその鎖中に含んでいてもよい(メタ)アリルエステルから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位を有するコポリマー。これらのコポリマーの無水官能基はモノエステル化又はモノアミド化されていてもよいもの。
【0090】
これらのポリマーは、例えば、このようなポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第2350384号及び同2357241号に開示されている。
【0091】
E) カルボキシラート基を有するポリアクリルアミド。
【0092】
(2) スルホン酸基を有するアニオン性ポリマーは、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸及びアクリルアミドアルキルスルホン酸、及びそれらの誘導体から誘導される単位を含むポリマーから選択される。これらのポリマーは、次のものから特に選択することができる。
− 約1000〜約100000の範囲の重量平均分子量を有するポリビニルスルホン酸の塩、並びに(メタ)アクリル酸、それらのエステル類、アクリルアミド、それらの誘導体、ビニルエーテル及びビニルピロリドン等の少なくとも1つの不飽和コモノマーから誘導されるコポリマー;
− ポリスチレンスルホン酸の塩で、ナショナルスターチ社からフレキサン(Flexan)500及びフレキサン130の名称でそれぞれ販売されている約100000及び約500000の範囲の重量平均分子量を有するナトリウム塩。これらの化合物は、ポリスチレンスルホン酸に関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第2198719号に開始されている。
− ポリアクリルアミドスルホン酸の塩で、ポリアクリルアミドスルホン酸に関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる米国特許第4128631号に記載されているもの、特にヘンケル社からコスメディアポリマー(Cosmedia Polymer)HSP1180なる名称で販売されているポリアクリルアミドエチルプロパンスルホン酸。
【0093】
一実施態様では、アニオン性ポリマーは、アクリル酸コポリマー、例えばBASF社からウルトラホールドストロング(Ultrahold Strong)なる名称で販売されているアクリル酸/アクリル酸エチル/N-tert-ブチルアクリルアミドのターポリマー、クロトン酸から誘導されたコポリマー、例えば酢酸ビニル/tert-ブチル安息香酸ビニル/クロトン酸のターポリマー及びクロトン酸/酢酸ビニル/ネオドデカン酸ビニルのターポリマーで、ナショナルスターチ社からレジン28-29-30の名称で販売されているもの;ビニルエステル、ビニルエーテル、ビニルハライド、フェニルビニル誘導体、アクリル酸とアクリル酸エステルから選択される少なくとも1種のモノマー、及びマレイン酸、フマル酸及びイタコン酸及びその無水物から選択される少なくとも1種のモノマーから誘導されたポリマー、例えばISP社からガントレッズES425の名称で販売されているモノエステル化メチルビニルエーテル/マレイン酸無水物のコポリマー;メタクリル酸とメタクリル酸メチルのコポリマーで、ロームファーマ(Rohm Pharma)社からユードラギット(Eudragit)Lの名称で販売されているメタクリル酸とメタクリル酸メチルのコポリマー;BASF社からルビマー(Luvimer)MAEX又はMAEなる名称で販売されているメタクリル酸とアクリル酸エチルのコポリマー;BASF社からルビセット(Luviset)CA66なる名称で販売されている酢酸ビニル/クロトン酸のコポリマー;及びBASF社からアリストフレックス(Aristoflex)Aの名称で販売されているポリエチレングリコールでグラフトしたクロトン酸/酢酸ビニルのコポリマーから選択される。
【0094】
他の実施態様では、アニオン性ポリマーは、ISP社からガントレッズES425の名称で販売されているモノエステル化されたメチルビニルエーテル/マレイン酸無水物のコポリマー;BASF社からウルトラホールドストロングなる名称で販売されているアクリル酸/アクリル酸エチル/N-tert-ブチルアクリルアミドのターポリマー;ロームファーマ社からユードラギットLの名称で販売されているメタクリル酸とメタクリル酸メチルのコポリマー;ナショナルスターチ社からレジン28-29-30の名称で販売されているクロトン酸/酢酸ビニル/ネオドデカン酸ビニルのターポリマー及び酢酸ビニル/tert-ブチル安息香酸ビニル/クロトン酸のターポリマー;BASF社からルビマーMAEX又はMAEなる名称で販売されているメタクリル酸とアクリル酸エチルのコポリマー;ISP社からアクリリドンLMの名称で販売されているビニルピロリドン/アクリル酸/メタクリル酸ラウリルのターポリマーから選択される。
【0095】
本発明において使用可能な両性ポリマーは、ポリマー鎖にランダムに分布するX及びY単位を含むポリマーから選択され、そのX単位は、少なくとも1つの塩基性官能基、特に塩基性窒素原子を含む少なくとも1種のモノマーから誘導された単位から選択され、Y単位はカルボキシル基及びスルホ基から選択される少なくとも1つの基を有する少なくとも1つの酸性モノマーから誘導された単位から選択され、あるいはX及びYが独立して、双性イオン性のカルボキシベタイン及びスルホベタインモノマーから誘導される基から選択される。他の実施態様では、本発明で使用可能な両性ポリマーは、X及びY単位を含むポリマーから選択され、各X及びYは独立して、第1級アミン基、第2級アミン基、第3級アミン基又は第4級アミン基から選択される少なくとも1つの基を有し、少なくとも1つのアミン基が、炭化水素基を介してカルボキシル基及びスルホ酸基から選択される基を有し、あるいはさらに、X及びY単位は同一又は異なっていてもよく、α,β-ジカルボキシルエチレン単位を含む少なくとも1つのポリマー鎖の一部をなし、そのカルボキシル基の1つが、第1級及び第2級アミン基から選択される少なくとも1つの基を有するポリアミンと反応させられたものである。
【0096】
一実施態様では、上述した定義に相当する両性ポリマーは次のポリマーから選択される:
【0097】
(1)(メタ)アクリル酸、マレイン酸、α-クロロアクリル酸等のカルボキシル基を担持するビニル化合物から誘導されるモノマー、及び特にジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリラート及びジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド等の、少なくとも1つの塩基性原子を含む置換されたビニル化合物から誘導される塩基性モノマーの共重合により得られるポリマー。このような化合物は、両性ポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる米国特許第3836537号に記載されている。
【0098】
(2)次の:
a)窒素原子上をアルキル基で置換された(メタ)アクリルアミドから選択される少なくとも1種のモノマー、
b)少なくとも1つの反応性カルボキシル基を含む少なくとも1つの酸性コモノマー、及び
c)(メタ)アクリル酸の第1級、第2級、第3級及び第4級アミン置換基から選択される少なくとも1つの基を有するを有するエステル、及びジメチルアミノエチルメタアクリラートを硫酸ジメチル又は硫酸ジエチルで第4級化した生成物等の、少なくとも1つの塩基性コモノマー、
から誘導された単位を含むポリマー。
【0099】
(a)に記載の少なくとも1つのN置換(メタ)アクリルアミドモノマーは、アルキル基が2〜12の炭素原子を有するN-置換(メタ)アクリルアミド、例えばN-エチルアクリルアミド、N-tert-ブチルアクリルアミド、N-tert-オクチルアクリルアミド、N-オクチルアクリルアミド、N-デシルアクリルアミド、N-ドデシルアクリルアミド及びそれらに対応するメタクリルアミドから特に選択される。
【0100】
(b)に記載の少なくとも1つの酸性コモノマーは、特に(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、及びマレイン酸のC-Cアルキルモノエステル、フマル酸のC-Cアルキルモノエステル、無水マレイン酸のC-Cアルキルモノエステル、及び無水フマル酸のC-Cアルキルモノエステルから選択される。
【0101】
(c)に記載の少なくとも1つの塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N'-ジメチルアミノエチル及びN-tert-ブチルアミドエチルメタクリラートから特に選択される。
【0102】
一実施態様では、両性ポリマーは、コポリマーのCTFA(第4版、1991)名がオクチルアクリルアミド/アクリラート/ブチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー、例えばナショナル・スターチ社からアンフォマー(Amphomer)又はロボクリル(Lovocryl)47の名称で販売されている製品から選択される。
【0103】
(3) 次の一般式:
【化7】
Figure 0004438288
{上式中、R10は、飽和したジカルボン酸、エチレン性二重結合を有するモノ-又はジカルボン脂肪族酸、これらの酸と低級アルカノール(1〜6のの炭素原子を有する)とのエステルから誘導される二価の基、もしくは、ビスプライマリ、又はビスセカンダリアミンに、上記酸の任意の一つを添加することにより誘導される基を表し;Zは、ビスプライマリ、モノ-又はビスセカンダリポリアルキレンポリアミンの基を示し、好ましくは、
a)約60〜100モル%の割合で、次の式:
【化8】
Figure 0004438288
[上式中、x=2及びp=2又は3であるか、又はx=3及びp=2である]で表される基(この基はジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン又はジプロピレントリアミンから誘導される);
b)0〜約40モル%の割合で、上述した基(IV)において、x=2及びp=1であり、エチレンジアミンから誘導される基、又は次の式:
【化9】
Figure 0004438288
で表されるピペラジンから誘導される基;
c)0〜約20モル%の割合で、ヘキサメチレンジアミンから誘導される-NH-(CH)-NH-基を表す}
のポリアミノアミドから部分的又は全体的に誘導される、架橋し、またアルキル化したポリアミノアミドで、これらのポリアミノアミンは、ポリアミノアミドのアミン基当たり約0.025〜約0.35モルの架橋剤が使用されて、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物及びビス不飽和誘導体から選択される二官能性架橋剤を添加することにより架橋され、アクリル酸、クロロ酢酸、又はアルカン-スルトン、又はそれらの塩類の作用によりアルキル化される。
【0104】
一実施態様では、飽和カルボン酸は、アジピン酸、2,2,4-トリメチルアジピン酸、2,4,4-トリメチルアジピン酸、テレフタル酸、そして例えばアクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸のようにエチレン性二重結合を有する酸など、6〜10の炭素原子を有する酸から選択される。
【0105】
一実施態様では、アルキル化に使用されるアルカンスルトンは、プロパンスルトン及びブタンスルトンから選択され、アルキル化剤の塩は好ましくはナトリウム塩及びカリウム塩から選択される。
【0106】
(4)次の式:
【化10】
Figure 0004438288
[上式中、R11は、重合性不飽和基、例えば、(メタ)アクリラート及び(メタ)アクリルアミド基から選択され;y及びzは独立して1〜3の範囲の整数から選択され;R12及びR13は、水素、メチル基、エチル基及びプロピル基から選択され、R14及びR15は独立して、水素原子、及びR14及びR15の炭素原子の合計が10以下であるアルキル基から選択される]
の双性イオン性単位を有するポリマー。
【0107】
このような単位を含むポリマーは、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリラート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリラート、(メタ)アクリル酸アルキル、(メタ)アクリルアミド及び酢酸ビニルのような非双性イオン性モノマーから誘導される単位をさらに含むことも可能である。
【0108】
例として、サンド社のダイアフォーマー(Diaformer)Z301という名称で販売されている製品のような、メタクリル酸メチル/ジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリル酸メチルのコポリマーを挙げることができる。
【0109】
(5)次の式:
【化11】
Figure 0004438288
{上式中、単位Dは0〜約30%の範囲の割合、単位Eは約5〜約50%の範囲の割合、及び単位Fは約30〜約90%の範囲の割合で存在し、単位FにおいてR16は次の式:
【化12】
Figure 0004438288
[上式中、q=0である場合は、R17、R18及びR19は同一又は異なっており、水素原子、一又は複数の窒素原子が挿入されていてもよく、及び/又は一又は複数のアミン、ヒドロキシル、カルボキシ、アルキルチオ又はスルホ基で置換されていてもよい、ジアルキルアミン残基、モノアルキルアミン残基、メチル基、ヒドロキシル基、アセトキシ基、アミノ残基、アルキル基がアミノ残基を担持しているアルキルチオ残基を表し、この場合、R17、R18及びR19基の少なくとも1つは水素であり;又はq=1である場合は、R17、R18及びR19は、それぞれ、水素原子、並びにこれらの化合物と酸又は塩基とにより形成される塩を表す]
の基を示すと理解される}
に相当するモノマー単位を有するキトサンから誘導されるポリマー。
【0110】
(6)キトサンのN-カルボキシアルキル化によって誘導されるポリマー、例えばジャン・デッカー社(Jan Dekker)から「エバルサン(Evalsan)」の名称で販売されているN-(カルボキシブチル)キトサン又はN-(カルボキシメチル)キトサン。
【0111】
(7)例えば、両性ポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる仏国特許第1400366号に記載され、一般式(VI):
【化13】
Figure 0004438288
[上式中、R20は、水素、CHO、CHCHO及びフェニル基から選択され;R21は、水素、又はメチル又はエチルのような低級アルキル基から選択され;R22は、水素、又はメチル又はエチルのような低級アルキル基から選択され;R23は、メチル又はエチルのような低級アルキル基、又は次の式:-R24-N(R22)に相当する基から選択され、ここでR24は、-CH-CH-、-CH-CH-CH-及び-CH-CH(CH)-基を表し、R22は上述の意味であり、さらに6までの炭素原子を有するこれらの基の上位同族体も表す]
に相当するポリマー。
【0112】
(8)次のものから選択される-D-X-D-X-タイプの両性ポリマー:
a) クロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムを、次の式:
-D-X-D-X-D- (VII)
[上式中、Dは、
【化14】
Figure 0004438288
なる基を表し:Xは、記号E又はE'を表し、E又はE'は同一又は異なっており、主鎖に7までの炭素原子を含む直鎖状又は分枝状鎖を有するアルキレン基である二価の基を表し、それは、未置換であるか又はヒドロキシル基で置換され、又はさらに酸素、窒素及び硫黄原子、1ないし3の芳香環及び/又は複素環を含むことが可能であり;酸素、窒素及び硫黄原子は、エーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミン又はアルケニルアミン基、ベンジルアミン、アミンオキシド、第4級アンモニウム、アミド、イミド、アルコール、エステル及び/又はウレタン基の形で存在する]
の少なくとも1つの単位を含む化合物と反応させて得られるポリマー。
b) 次の式:
-D-X-D-X- (VII')
[上式中、Dは、
【化15】
Figure 0004438288
なる基を表し;Xは、記号E又はE'を表し、少なくとも1回はE';Eは上述と同じ意味を持ち、E'は、主鎖に7までの炭素原子を含む直鎖状又は分枝状鎖を有するアルキレン基から選択される二価の基であり、そしてそれは、未置換であるか又は一又は複数のヒドロキシル基で置換され、そして一又は複数の窒素原子を含み、窒素原子は、場合によっては酸素原子が挿入され、一又は複数のカルボキシル基又は一又は複数のヒドロキシル基の含有が不可欠であるアルキル鎖で置換され、ここで式(VII')のポリマーはクロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムとの反応でベタイン化される]
のポリマー。
【0113】
(9)N,N-ジアルキルアミノアルキルアミン、例えばN,N-ジメチルアミノプロピルアミンで半アミド化するか、又はN,N-ジアルカノールアミンで半エステル化することにより部分的に変性された、(C-C)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸のコポリマー。また、これらのコポリマーは、例えばビニルカプロラクタムのような他のビニルコモノマーを含有してもよい。
【0114】
一実施態様では、本発明の両性ポリマーは、ファミリー(3)のもの、例えばコポリマーのCTFA(第4版、1991)名がオクチルアクリルアミド/アクリラート/ブチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー、例えばナショナル・スターチ社からアンフォマー、アンフォマーLV71又はロボクリル47の名称で販売されている製品、ファミリー(4)のもの、例えばサンド社からダイアフォーマーZ301という名称で販売されているメタクリル酸メチル/ジメチルカルボキシメチルアンモニオメチルエチルメタクリラートのコポリマーから選択される。
【0115】
本発明で使用可能な非イオン性ポリマーは、例えば:
− ビニルピロリドンホモポリマー;
− ビニルピロリドン及び酢酸ビニルコポリマー;
− ポリアルキルオキサゾリン、例えばダウケミカル社からPEOX50000、PEOX200000及びPEOX500000なる名称で販売されているポリエチルオキサゾリン;
− 酢酸ビニルホモポリマー、例えばヘキスト社(Hoechst)からアプレタン(Appretan)EMなる名称で提供されている製品又はローンプーラン社からロードパス(Rhodopas)A012なる名称で販売されている製品;
− アクリル酸エステル及び酢酸ビニルのコポリマー、例えばローンプーラン社からロードパスAD310なる名称で販売されている製品、
− 酢酸ビニル及びエチレンのコポリマー、例えばヘキスト社からアプレタンTVなる名称で販売されている製品;
− 酢酸ビニル及びマレイン酸エステル、例えばマレイン酸ジブチルのコポリマー、例えばヘキスト社からアプレタンMBエキストラなる名称で販売されている製品;
− マレイン酸無水物とポリエチレンのコポリマー;
− アクリル酸アルキルのホモポリマーとメタクリル酸アルキルのホモポリマー、例えばマツモト社からマイクロパールRQ750なる名称で提供されている製品又はBASF社からルハイドラン(Luhydran)A848Sなる名称で提供されている製品;
− 例えば(メタ)アクリル酸アルキルのコポリマーのようなアクリル酸エステルのコポリマー、例えばロームアンドハース社からプライマル(Primal)AC-261K及びユードラギットNE30Dなる名称で、BASF社からアクロナール(Acronal)601、ルハイドランLR8833又は8845なる名称で、ヘキスト社からアプレタンN9213又はN9212なる名称で販売されている製品;
− アクリロニトリルと、例えば(メタ)アクリル酸アルキルとブタジエンから選択される非イオン性モノマーのコポリマー;日本ゼオン社からニポール(Nipol)LX531Bなる名称で販売されている製品又はロームアンドハース社からCJ0601Bなる名称で販売されているもの;
− ポリウレタン類、例えばロームアンドハース社からアクリゾール(Acrysol)RM1020及びアクリゾールRM2020、DSMレジン社からの製品ウラフレックス(Uraflex)XP401UZ、ウラフレックスXP402UZ;
− アクリル酸アルキルとウレタンのコポリマー、例えばナショナルスターチ社からの製品8538-33;
− ポリアミド類、例えばローンプーラン社から販売されているエスタポア(Estapor)LO11;
− 化学的に変性されたか未変性の非イオン性グアーガム;
から選択される。
【0116】
未変性の非イオン性グアーガムは、例えばユニペクチン(Unipectine)社からビドガム(Vidogum)GH175なる名称で及びメイホール社からジャガーCなる名称で販売されている製品である。
【0117】
本発明において使用することができる変性された非イオン性グアーガムは、例えばC-Cヒドロキシアルキル基で変性される。例としては、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル及びヒドロキシブチル基が挙げられる。
【0118】
これらのグアーガムは当該分野においてよく知られており、例えば、プロピレンオキシドのような対応するアルケンオキシドをグアーガムと反応させてヒドロキシプロピル基で変性したグアーガムを得ることができる。
【0119】
このようなヒドロキシアルキル基で変性されていてもよい非イオン性グアーガムは例えばメイホール社からジャガーHP8、ジャガーHP60、ジャガーHP120、ジャガーDC293及びジャガーHP105なる名称で、又はアクアロン(Aqualon)社からガラクタソール(Galactasol)4H4FD2なる名称で販売されている。
【0120】
特に明記しない限り、非イオン性ポリマーのアルキル基は1〜6の炭素原子を有する。
【0121】
本発明において、ポリシロキサン部分と非シリコーン有機鎖からなる部分を含み、該二つの部分の一方がポリマーの主鎖を構成し他方が該主鎖にグラフトしているグラフトシリコーン型のポリマーを使用することができる。これらのポリマーは、例えばグラフトシリコーン型のポリマーに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる、欧州特許公開第0412704号、同0412707号、同0640105号、国際公開第95/00578号、欧州特許公開第0582152号及び国際公開第93/23009号及び米国特許第4693935号、同4728571号及び同4972037号に開示されている。これらのポリマーは、例えばアニオン性又は非イオン性である。
【0122】
このようなポリマーは、例えば、
a) 約50〜約90重量%のアクリル酸tert-ブチル;
b) 0〜約40重量%のアクリル酸;
c) 約5〜約40重量%の次の式:
【化16】
Figure 0004438288
[上式中、vは5〜700の範囲の数;重量%はモノマーの全重量に対して算定されたもの]のシリコーンマクロマー;
からなるモノマー混合物からのラジカル重合から得ることができるコポリマーである。
【0123】
グラフトシリコーンポリマーの他の例は、特にチオプロピレン型の連結鎖を介して、ポリ(メタ)アクリル酸型とポリ((メタ)アクリル酸アルキル)型の混合ポリマー単位がグラフトしたポリジメチルシロキサン(PDMS)及びチオプロピレン型の連結鎖を介して、ポリ((メタ)アクリル酸イソブチル)型のポリマー単位がグラフトしたポリジメチルシロキサン(PDMS)である。
【0124】
官能化又は非官能化、及びシリコーン含有又は非シリコーン含有ポリウレタンを使用することもできる。
【0125】
有用なポリウレタンの例には、ポリウレタンに関連するその開示が出典明示によりここに取り込まれる欧州特許第0751162号、欧州特許第0637600号、仏国特許第2743297号、欧州特許第0648485号、欧州特許第0656021号、国際公開第94/03510号、及び欧州特許第0619111号に記載されているものが含まれる。
【0126】
さらなる実施態様では、ポリマーは可溶化形態で使用されてもよく、又は固体又は液体粒子(ラテックス又は擬似ラテックス)の分散液の形態であってもよい。
【0127】
一実施態様では、少なくとも1つの成分は、アニオン性、両性、非イオン性、カチオン性界面活性剤、及びそれらの混合物から選択される。一実施態様では、少なくとも1つの界面活性剤は、組成物の全重量に対して約0.1重量%〜約60重量%、例えば約1%〜約40%、好ましくは約5%〜約30%の範囲の量で存在する。他の実施態様では、組成物はシャンプーであり、ここで少なくとも1つの界面活性剤は、組成物の全重量に対して約5%〜約30%の範囲の量で存在する。さらなる他の実施態様では、組成物はコンディショナーであり、少なくとも1つの界面活性剤は、組成物の全重量に対して約0.1%〜約15%の範囲の量で存在する。一実施態様では、組成物はコンディショナーであり、ここで少なくとも1つの界面活性剤はカチオン性界面活性剤である。
【0128】
本発明の実施に適した代表的な界面活性剤は、例えば次のものである:
(i)アニオン性界面活性剤(類):
本発明において、アニオン性界面活性剤の性質は臨界的な重要性は持たない。本発明において、単独で又は混合物として使用可能なアニオン性界面活性剤の例には、次の化合物(アルキルスルファート類、アルキルエーテルスルファート類、アルキルアミドエーテルスルファート類、アルキルアリールポリエーテルスルファート類、モノグリセリドスルファート類、アルキルスルホナート類、アルキルホスファート類、アルキルアミドスルホナート類、アルキルアリールスルホナート類、α-オレフィンスルホナート類、パラフィンスルホナート類、アルキルスルホスクシナート類、アルキルエーテルスルホスクシナート類、アルキルアミドスルホスクシナート類、アルキルスルホスクシナマート類、アルキルスルホアセタート類、アルキルエーテルホスファート類、アシルサルコシナート類、アシルイセチオナート類、及びN-アシルタウラート類)の塩類(アルカリ塩類、特にナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩及びマグネシウム塩)が含まれる。一実施態様では、アルキル及びアシル基は約8〜24の炭素原子を有し、アリール基はフェニル及びベンジル基から選択される。
使用可能なアニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩(例えば、オレイン酸、リシノレイン酸、パルミチン酸及びステアリン酸の塩、ヤシ油酸及び水素化ヤシ油酸);アシル基が8〜20の炭素原子を有するアシルラクチラート類を挙げることもできる。さらに、弱いアニオン性界面活性剤、例えばアルキル-D-ガラクトシドウロン酸及びそれらの塩、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸及びそれらの塩類、特に2〜50のエチレンオキシド基を有するもの、及びそれらの混合物を使用することもできる。
【0129】
一実施態様では、アニオン性界面活性剤(類)は、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、及びそれらの混合物から選択される。他の実施態様では、アニオン性界面活性剤は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウムから選択される。
【0130】
(ii)非イオン性界面活性剤(類):
非イオン性界面活性剤(ブラッキー・アンド・サン社(グラスゴー及びロンドン)から出版されているエム・アール・ポーター(M. R. Porter)の「界面活性剤のハンドブック(Handbook of Surfactants)」を参照)について、その性質は重要な特徴ではない。しかして、単独で又は混合物として使用可能な非イオン性界面活性剤の例には、例えば8〜18の炭素原子を有する脂肪鎖を有するポリエトキシル化、ポリプロポキシル化及び/又はポリグリセロール化された脂肪酸、アルキルフェノール類、α-ジオール類及びアルコール類を含み、ここでエチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数を2〜50の範囲、グリセロール基の数を2〜30の範囲とすることができる。また、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー、脂肪アルコールとエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物;(例えば2〜30モルのエチレンオキシドを有する)ポリエトキシル化脂肪アミド類;平均1〜5、特に1.5〜4のグリセロール基を有するポリグリセロール化脂肪アミド類;(例えば2〜30モルのエチレンオキシドを有する)ポリエトキシル化脂肪アミン類;2〜30モルのエチレンオキシドを有するオキシエチレン化されたソルビタンの脂肪酸エステル類;スクロースの脂肪酸エステル類;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類;アルキルポリグリコシド類;N-アルキルグルカミン誘導体;及びアミンオキシド類、例えば(C10-C14)アルキルアミンオキシド類及びN-アシルアミノプロピルモルホリンオキシド類を挙げることもできる。一実施態様では、非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシドから選択される。
【0131】
(iii)両性界面活性剤 ( )
両性界面活性剤の性質は重要な特徴ではないが、脂肪族基が8〜22の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の鎖から選択され、少なくとも1つの水溶性アニオン性基(例えば、カルボキシラート、スルホナート、スルファート、ホスファート及びホスホナート基)を含有する、脂肪族の第2級又は第3級アミンの誘導体から選択することができる。適切な例には、(C-C20)アルキルベタイン類、スルホベタイン類、(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルベタイン類及び(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルスルホベタイン類が含まれる。
【0132】
アミン誘導体としては、次の式(A)及び(B):
-CONHCHCH-N(R)(R)(CHCOO-) (A)
[上式中、Rは、加水分解されたヤシ油中に存在する酸R-COOHから誘導されるアルキル基、ヘプチル、ノニル及びウンデシル基から選択され、Rはβ-ヒドロキシエチル基から選択され、Rはカルボキシメチル基から選択される];及び
-CONHCHCH-N(B)(C) (B)
[上式中、Bは-CHCHOX'から選択され、CはZ=1又は2である-(CH)-Y'から選択され、X'は-CHCH-COOH基及び水素原子から選択され、Y'は-COOH又は-CH-CHOH-SOH基から選択され;Rは、ヤシ油及び加水分解された亜麻仁油中に存在する酸R-COOHのアルキル基、アルキル基(例えばC、C、C11又はC13アルキル基)、C17アルキル基(例えばそのイソ形及び不飽和C17基)から選択される];
を有する製品を挙げることができる。
【0133】
これらの化合物は、ココアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium cocoamphodiacetate)、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium lauroamphodiacetate)、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium caprylamphodiacetate)、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium capryloamphodiacetate)、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium cocoamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium lauroamphodipropionate)、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium caprylamphodipropionate)、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium capryloamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸、及びココアンホ二プロピオン酸の名称で、CTFA辞典、第5版、1993年に分類されている。有用な具体例はローンプーラン社からミラノールC2M濃縮物の商品名で市販されているココアンホジアセタートである。
【0134】
(iv)カチオン性界面活性剤(類):
カチオン性界面活性剤は次のものから選択される:
A)次の式(IX)の第4級アンモニウム塩:
【化17】
Figure 0004438288
上式中、Xはハロゲン化物(例えば塩化物、臭化物及びヨウ化物)から選択されるアニオン、(C-C)アルキルスルファート(例えば硫酸メチル)、ホスファート、アルキル及びアルキルアリールスルホナート、有機酸から誘導されるアニオン(例えばアセタート及びラクタート)である。
【0135】
i)R、R及びRは独立して、直鎖状又は分枝状で1〜4の炭素原子を有する脂肪族基及び芳香族基(例えばアリール及びアルキルアリール)から選択される。該脂肪族基は、例えば酸素、窒素、硫黄又はハロゲン等のヘテロ原子を含んでもよい。脂肪族基は、例えば、アルキル、アルコキシ、及びアルキルアミド基から選択される。Rは直鎖状又は分枝状で12〜30の炭素原子を有するアルキル基から選択される。一実施態様では、カチオン性界面活性剤はベヘニルトリメチルアンモニウム塩(例えば塩化物)から選択される。
【0136】
ii)R及びRは独立して、直鎖状又は分枝状で1〜4の炭素原子を有する脂肪族基及びアリール及びアルキルアリールを含む芳香族基から選択される。該脂肪族基は、一又は複数のハロゲン及び酸素、窒素及び硫黄等のヘテロ原子を含んでもよい。脂肪族基は、例えば、1〜4の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アルキルアミド及びヒドロキシアルキル基から選択される。R及びRは独立して、直鎖状又は分枝状で12〜30の炭素原子を有するアルキル基から選択され、該基はエステル及びアミド官能基からの少なくとも1つの官能基をさらに含有してよい。一実施態様では、R及びRは(C12-C22)アルキルアミド(C-C)アルキル及び(C12-C22)アルキルアセタート基から選択される。
【0137】
一実施態様では、カチオン性界面活性剤は、ステアラミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)アンモニウム塩(例えば塩化物)から選択される。他の実施態様では、カチオン性界面活性剤はデガッサ・ゴールドシュミット社(Degussa Goldschmidt)からバリソフト(Varisoft)PTCの名称で販売されているパルミタミドプロピルトリモニウムクロリドから選択される。
【0138】
B)イミダゾリニウムの第4級アンモニウム塩、例えば次の式(X)に示すもの:
【化18】
Figure 0004438288
ここにおいて、Rは例えば獣脂脂肪酸誘導体等の8〜30の炭素原子を有するアルケニル及びアルキル基から選択され;Rは水素、8〜30の炭素原子を有するアルケニル及びアルキル基から選択され;RはC-Cアルキル基から選択され;Rは水素及びC-Cアルキル基から選択され、Xはハロゲン化物、ホスファート、アセタート、ラクタート、アルキルスルファート、アルキルスルホナート及びアルキルアリールスルホナートから選択されるアニオンである。一実施態様では、RとRは独立して、例えば獣脂脂肪酸誘導体等の、12〜21の炭素原子を有するアルケニル及びアルキル基から選択され;Rはメチル基であり;Rは水素である。具体例には、ウィトゥコ社(Witco)から、商品名「リウォカット(Rewoquat)」W75、W90、W75PG及びW75HPGとして市販されている、クアテルニウム-27(Quaternium-27)(CTFA 1997)及びクアテルニウム-83(Quaternium-83)(CTFA 1997)が含まれる。
【0139】
C) 式(XI)のジ第4級アンモニウム塩:
【化19】
Figure 0004438288
ここにおいて、Rは約16〜約30の炭素原子を有する脂肪族基から選択され;R10、R11、R12、R13及びR14は独立して、水素及び1〜4の炭素原子を有するアルキル基から選ばれ;Xはハロゲン化物、アセタート、ホスファート、ニトラート及び硫酸メチルから選択されるアニオンである。このようなジ第4級アンモニウム塩には、プロパン獣脂ジアンモニウムジクロリドが含まれる。
【0140】
D) 次の式(XII)の少なくとも1つのエステル官能基を有する第4級アンモニウム塩:
【化20】
Figure 0004438288
ここにおいて、R15はC-Cアルキル、C-Cヒドロキシアルキル及びジヒドロキシアルキルから選択され;R16は、R19-CO-、直鎖状及び分枝状で飽和及び不飽和のC-C22炭化水素ベース基であるR20、及び水素から選択され;R18は、R21-CO-、直鎖状及び分枝状で飽和及び不飽和のC-C炭化水素ベース基であるR22、及び水素から選択され;R17,R19及びR21は独立して、直鎖状及び分枝状で飽和及び不飽和のC-C21炭化水素ベース基から選択され;n、p及びrは独立して、2〜6の範囲の整数であり;yは1から10までの範囲の整数であり;xとzは独立して、0から10の範囲の整数であり;Xは有機及び無機アニオンの単及び複アニオンから選択され;但し、x+y+zの合計が1から15の範囲であり、xが0であればR16はR20を示し、zが0であればR18はR22を示す。
【0141】
一実施態様では、R15はメチル及びエチル基から選択され;xとyは1であり;zは0か1であり;n、pとrは2であり;R16はR19-CO-、メチル、エチル及びC14-C22炭化水素ベース基、及び水素から選択され;R17、R19及びR21は独立して、直鎖状及び分枝状で飽和及び不飽和のC-C21炭化水素ベース基から選択され;R18はR21-CO-及び水素から選択される。
【0142】
具体例には、ヘンケル社からデハイカート(Dehyquart)の商品名で、ステパン社(Stepan)からステパンカート(Stepanquat)の商品名で、セカ社(Ceca)からノキサミウム(Noxamium)の商品名で、リウォウィトゥコ社(Rewo-Witco)からリウォカットWE18(Rewoquat WE 18)の商品名で市販されている化合物が含まれる。
【0143】
一実施態様では、カチオン性界面活性剤は、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、及びその塩化物、ヴァンダイク(Van Dyk)社から「セラフィル70」(Ceraphyl 70)の名称で販売されているステアラミドプロピルメチル(ミリスチルアセタート)アンモニウムクロリド、及びウィトゥコ(Witco)社から販売されているクアテルニウム-27又はクアテルニウム-83から選択される。
【0144】
本発明の組成物では界面活性剤の混合物を使用することができる。例えば、アニオン性界面活性剤の混合物、及びアニオン性界面活性剤と両性及び/又は非イオン性界面活性剤の混合物が可能である。
【0145】
一実施態様では、少なくとも1つのアニオン性界面活性剤と少なくとも1つの両性界面活性剤とを含有する混合物が選択される。少なくとも1つのアニオン性界面活性剤は、例えば(C14-C16)-α-オレフィンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、2.2モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化された(C12-C14)アルキルエーテル硫酸アンモニウム、2.2モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化された(C12-C14)アルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、2.2モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化された(C12-C14)アルキルエーテル硫酸ナトリウム、(C12-C14)アルキル硫酸アンモニウム、(C12-C14)アルキル硫酸トリエタノールアミン、(C12-C14)アルキル硫酸ナトリウムから選択される。少なくとも1つの両性界面活性剤は、例えばココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム及びココアンホプロピオン酸ナトリウムとして公知のアミン誘導体、例えばローンプーラン社から38%の活性物質を含有する水溶液として「ミラノールC2M・CONC」の商品名で、又はミラノールC32の商品名で販売されているもの、アルキルベタイン類を含む、双性イオン性型の両性界面活性剤、例えばヘンケル社から32%の活性物質を含有する水溶液として「デハイトン(Dehyton)AB30」の名称で販売されているココベタイン又はココアミドプロピルベタインから選択される。一実施態様では、混合物はココベタイン及びラウリルエーテル硫酸ナトリウムを含有する。
【0146】
本発明の組成物は、例えばポンプにより噴霧可能であってもよく、又は加圧されたエアゾール組成物であってもよい。それは、エアゾール組成物を噴霧するもので、ノズルを具備し、分配頭部により制御される分配バルブにより噴霧することができる。本発明の噴霧可能な組成物は、適切な溶媒を含有する。有利には、適切な溶媒には、水及び低級アルコールから選択される少なくとも1つの溶媒を含む。本発明において、低級アルコールなる用語は、C-C脂肪族アルコール、例えばエタノールを意味する。
【0147】
本発明の噴霧可能な組成物がエアゾール組成物である場合、適切な量の噴霧剤をさらに含有する。噴霧剤には、エアゾール組成物の調製に通常使用されている圧縮又は液化ガスが含まれる。適切なガスには、圧縮空気、二酸化炭素、窒素、組成物に溶解可能なガス、例えばジメチルエーテル、フッ化又は非フッ化炭化水素、及びそれらの混合物が含まれる。
【0148】
本発明は、さらに、噴霧剤、及び適切な媒体に上述したような少なくとも1種のリシェーピング可能なヘアスタイリング物質を含有する液状相(又はジュース)を含むエアゾール組成物を収容する容器、該容器から前記エアゾール組成物を分配するための分配バルブ等のディスペンサーを具備するエアゾール装置をまた提供する。
【0149】
本発明は、上述した本発明のリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物を、毛髪等のケラチン繊維に、ヘアスタイルのシェーピング前、シェーピング中、又はシェーピング後に適用する、該ケラチン繊維の処理(トリートメント)方法をさらに提供するものである。
【0150】
さらに本発明は、リシェーピング可能なヘアスタイリング用処方物自体、又はその調製における、上述した組成物の使用を提供する。
【0151】
本発明の(メタ)アクリル酸コポリマーを含む組成物がリシェーピング効果を付与することができるか否かの決定は、インビボでのテストで定量することができる。
【0152】
組成物がローションの形態である場合、例えばインビボでのテストは次のように行われる。モデルの毛髪を洗浄し、右側及び左側の2つの対称な部分に分割する。組成物をモデルの頭部の一方側に適用し、ついですすぐ一方、頭部の他側には参照組成物を適用する。参照組成物は、例えば水、既存の市販品、又は研究下にある他の組成物から選択される。美容師が頭部の両側を乾燥させスタイリングする。頭部の2つの側のスタイリング効果、化粧品特性及びリシェーピング効果を別々に評価する。例えば乾燥したらすぐに、最初のスタイリングを取り除くために、異なる方向へ毛髪をブラッシングする。ついで、最初のスタイリングを復元するように毛髪をブラッシングする。スタイリングを除去し、スタイリングを復元し、スタイリングの復元の成功度合いを評価するプロセスを、少なくとももう一度繰り返して、組成物がリシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物であるかどうかを決定する。リシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物とは、(1)ブラッシング後に、最初のヘアスタイルに復元可能であり、(2)ブラッシング後に新たなヘアスタイルにすることができ、そのヘアスタイルもまたブラッシング後に復元可能である。評価される組成物が他の形態、例えばシャンプー又はコンディショナーである場合、インビボでのテストは、当業者により適切に修正されるであろう。
【0153】
当業者であれば、インビボでのテスト中に、必ずしも全ての処方物が、全タイプの毛髪に対してリシェーピング効果をもたらすものではないことを認識しており、種々の毛髪のパラメータ、例えば長さ(短いものと長いもの)、直径(細いものと太いもの)、構造(カールしたものと直毛のもの)、状態(脂性、乾燥又はノーマル)に照らして;及び毛髪が染色、脱色、パーマネントウエーブ、又はストレート化処理を受けているかどうかにより、リシェーピング可能なヘアスタイリング用組成物をどのように調製し、評価するかが分かるであろう。よって、インビボでのテストは10-20人の異なる個体においてテストする必要がある。
【0154】
実施例以外にも、又は特記しない限り、明細書及び特許請求の範囲に記載され使用された反応条件、成分量を表す全ての数は、「約」なる用語により、全ての場合において変更されると理解される。従って、別の意味が特に示されていない限り、明細書及び請求項の数的パラメータは、本発明で得ようとする所望の特性に応じて変化しうる概略値である。最低限でも、特許請求の範囲に均等論を適用することを試みるものではないが、各数的パラメータは、有効桁数と通常の四捨五入法に照らして解釈されなければならない。
【0155】
任意の測定された数値は、本来、それぞれのテスト測定において見出される標準偏差から必然的に生じるある程度の誤差を含む。
【0156】
【実施例】
本発明の毛髪用組成物を、異なった(メタ)アクリル酸エマルションを用いて製造した:
1)アクリル酸エマルションの調製
実施例1:
300gの2-エチルヘキシルアクリラート(2-EHA)、175gのn-ブチルアクリラート(BA)、及び25gの2-ヒドロキシエチルメタクリラート(HEMA)の混合物を調製し、2-EHA/BA/HEMAを60/35/5部含む500gのモノマー溶液とした。全モノマー溶液から50gを、380gの脱イオン水及び0.5gのRHODACAL DS-10(ローンプーラン社から市販されているドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの界面活性剤)と共に、2リッタースプリット式樹脂フラスコに入れた。頭部をフラスコ上に置き、熱電対、窒素引入口、及び機械的攪拌機を取り付けた。内容物を350rpmで攪拌しながら、赤外線ランプで約60℃に加熱した。20gの脱イオン水に1gの過硫酸カリウム開始剤が入った溶液を充填して、フラスコをシールし、フラスコを4回真空吸引して、その都度窒素で中断した。フラスコを60℃で20分間保持し、ついで80℃で10分以上加熱し、シードポリマーを生じさせた。450gのモノマー溶液が残留しているプレエマルションを、そこに211gの脱イオン水に4.5gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが入った溶液を充填することにより調製し、窒素下にて攪拌した。このプレエマルションを、シードポリマーを含有する2リッタースプリット式樹脂フラスコに、1分あたり6gの速度で滴下した。添加にほぼ2時間かけた。添加後、攪拌速度を200rpmに低減し、反応物を80℃で2時間保持し、ついで得られたラテックスを、二重にしたチーズクロスで濾過して広口瓶に入れた。熱電対及び攪拌パドルの周囲に低レベルの凝固が見られた。
【0157】
蓋然的実施例2:
300gの(2-EHA)、100gのイソ-ブチルアクリラート(IBA)、75gの(BA)及び25gの(HEMA)の混合物を調製し、2-EHA/IBA/BA/HEMAを60/20/15/5部含有する500gのモノマー溶液とする。全モノマー溶液の50gを、380gの脱イオン水及び0.5gのRHODACAL DS-10(ローンプーラン社から市販されているドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの界面活性剤)と共に、2リッタースプリット式樹脂フラスコに入れる。頭部をフラスコ上に置き、熱電対、窒素引入口、及び機械的攪拌機を取り付ける。内容物を350rpmで攪拌しながら、赤外線ランプで約60℃に加熱する。20gの脱イオン水に1gの過硫酸カリウム開始剤が入った溶液を充填して、フラスコをシールし、フラスコ上を4回真空吸引して、その都度窒素で中断する。フラスコを60℃で20分間保持し、ついで80℃で10分以上加熱し、シードポリマーを生じさせる。450gのモノマー溶液が残留しているプレエマルションを、そこに211gの脱イオン水に4.5gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが入った溶液を充填することにより調製し、窒素下にて攪拌する。このプレエマルションを、シードポリマーを含有する2リッタースプリット式樹脂フラスコに、1分あたり6gの速度で滴下する。添加にほぼ2時間かけた。添加後、攪拌速度を200rpmに低減し、反応物を80℃で2時間保持し、ついで得られたラテックスを、二重にしたチーズクロスで濾過して広口瓶に入れる。
【0158】
蓋然的実施例3:
300gの(IBA)、150gの(BA)及び50gの2-ヒドロキシエチルアクリラート(HEA)の混合物を調製し、IBA/BA/HEAを60/3/10部含有する500gのモノマー溶液とする。全モノマー溶液の50gを、380gの脱イオン水及び0.5gのRHODACAL DS-10(ローンプーラン社から市販されているドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの界面活性剤)と共に、2リッタースプリット式樹脂フラスコに満たす。頭部をフラスコ上に置き、熱電対、窒素引入口、及び機械的攪拌機を取り付ける。内容物を350rpmで攪拌しながら、赤外線ランプで約60℃に加熱する。20gの脱イオン水に1gの過硫酸カリウム開始剤が入った溶液を充填し、フラスコをシールし、フラスコ上を4回真空吸引して、その都度窒素で中断する。フラスコを60℃で20分間保持し、ついで80℃で10分以上加熱し、シードポリマーを生じさせる。450gのモノマー溶液が残留しているプレエマルションを、そこに211gの脱イオン水に4.5gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが入った溶液を充填することにより調製し、窒素下にて攪拌する。このプレエマルションを、シードポリマーを含有する2リッタースプリット式樹脂フラスコに、1分あたり6gの速度で滴下した。添加にほぼ2時間かける。添加後、攪拌速度を200rpmに低減し、反応物を80℃で2時間保持し、ついで得られたラテックスを、二重にしたチーズクロスで濾過して広口瓶に入れる。
【0159】
蓋然的実施例4:
300gの2-カルボキシエチルアクリラート(2-CEA)、175gの(BA)及び25gの(HEMA)の混合物を調製し、2-CEA/BA/HEMAを60/35/5部含有する500gのモノマー溶液とする。全モノマー溶液の50gを、380gの脱イオン水及び0.5gのRHODACAL DS-10(ローンプーラン社から市販されているドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの界面活性剤)と共に、2リッタースプリット式樹脂フラスコに満たす。頭部をフラスコ上に置き、熱電対、窒素引入口、及び機械的攪拌機を取り付る。内容物を350rpmで攪拌しながら、赤外線ランプで約60℃に加熱する。20gの脱イオン水に1gの過硫酸カリウム開始剤が入った溶液を充填して、フラスコをシールし、フラスコ上を4回真空吸引して、その都度窒素で中断する。フラスコを60℃で20分間保持し、ついで80℃で10分以上加熱し、シードポリマーを産出させる。450gのモノマー溶液が残留しているプレエマルションを、そこに211gの脱イオン水に4.5gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが入った溶液を充填することにより調製し、窒素下にて攪拌する。このプレエマルションを、シードポリマーを含有する2リッタースプリット式樹脂フラスコに、1分あたり6gの速度で滴下する。添加にほぼ2時間かける。添加後、攪拌速度を200rpmに低減し、反応物を80℃で2時間保持し、ついで得られたラテックスを、二重にしたチーズクロスで濾過して広口瓶に入れる。
【0160】
蓋然的実施例5:
300gのスチレン(S)、175gの(BA)及び25gの(HEMA)の混合物を調製し、S/BA/HEMAを60/35/5部含有する500gのモノマー溶液とする。全モノマー溶液の50gを、380gの脱イオン水及び0.5gのRHODACAL DS-10(ローンプーラン社から市販されているドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの界面活性剤)と共に、2リッタースプリット式樹脂フラスコに満たす。頭部をフラスコ上に置き、熱電対、窒素引入口、及び機械的攪拌機を取り付る。内容物を350rpmで攪拌しながら、赤外線ランプで約60℃に加熱する。20gの脱イオン水に1gの過硫酸カリウム開始剤が入った溶液を充填して、フラスコをシールし、フラスコ上を4回真空吸引して、その都度窒素で中断する。フラスコを60℃で20分間保持し、ついで80℃で10分以上加熱し、シードポリマーを産出させる。450gのモノマー溶液が残留しているプレエマルションを、そこに211gの脱イオン水に4.5gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが入った溶液を充填することにより調製し、窒素下にて攪拌する。このプレエマルションを、シードポリマーを含有する2リッタースプリット式樹脂フラスコに、1分あたり6gの速度で滴下した。添加にほぼ2時間かける。添加後、攪拌速度を200rpmに低減し、反応物を80℃で2時間保持し、ついで得られたラテックスを、二重にしたチーズクロスで濾過して広口瓶に入れる。
【0161】
蓋然的実施例6:
実施例1のエマルションと、国際公開第98/38969号に開示されている、イーストマン・ケミカル社(Eastman Chemical Co.)のAQ1350を含有する分散液との50/50混合物を作成することができる。
【0162】
蓋然的実施例7:
実施例1のエマルションと実施例2のエマルションとの25/75混合物を作成することができる。
【0163】
2)ヘアスタイリング用組成物の調製
シャンプーの形態で本発明のヘアスタイリング用組成物を5種、以下に列挙する成分及び重量%を使用して調製した。テストを幾人かのモデルについて実施した。その頭部の一側には本発明の組成物を適用し、頭部の他側には他の組成物を適用する。
処方物A:
実施例1 3.75%活性物質
ナルコ社のメルクアット550 0.28%活性物質
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2.2OE) 9.0%活性物質
ココベタイン 5.25%活性物質
デガッサ・ゴールドシュミット社のバリソフト 0.7%活性物質
PATC
香料、防腐剤 適量
水 全体を100%にする量
【0164】
処方物B:
実施例1 3.75%活性物質
ナルコ社のメルクアット1050 0.28%活性物質
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2.2OE) 9.0%活性物質
ココベタイン 5.25%活性物質
デガッサ・ゴールドシュミット社のバリソフト 0.7%活性物質
PATC
香料、防腐剤 適量
水 全体を100%にする量
処方物Bは、処方物Aに匹敵する程の、リシェーピング効果及び良好な美容特性を有する良好なヘアスタイリングを付与した。
【0165】
付加的な処方物を製造した:
処方物C:
実施例1 2%活性物質
ナルコ社のメルクアット550 0.15%活性物質
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2.2OE) 9.0%活性物質
ココベタイン 5.25%活性物質
香料、防腐剤 適量
水 全体を100%にする量
処方物Cはリシェーピング効果を付与した。
【0166】
処方物D:
実施例1 5%活性物質
ナルコ社のメルクアット550 0.28%活性物質
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2.2OE) 9.0%活性物質
ココベタイン 5.25%活性物質
デガッサ・ゴールドシュミット社のバリソフト 0.7%活性物質
PATC
香料、防腐剤 適量
水 全体を100%にする量
処方物Dはリシェーピング効果を付与した。
【0167】
処方物E:
実施例1 0.3%活性物質
アライド・コロイヅ社のサルケアSC95 1.0%活性物質
水 全体を100%にする量
処方物Eはリシェーピング効果を付与した。
【0168】
処方物D:
実施例1 0.3%活性物質
ナルコ社のメルクアット100 0.1%活性物質
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2.2OE) 12.5%活性物質
ココベタイン 2.5%活性物質
水 全体を100%にする量

Claims (13)

  1. 少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーを化粧品的に許容可能なビヒクル中に含有する、すすいだ後でリシェーピングするために用いるヘアスタイリング用組成物であって、前記少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーが:
    (a)モノマーとして、(メタ)アクリル酸ブチルモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位15〜50重量%、
    (b)モノマーとして、ヒドロキシエチル(メタ)アクリラートモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーから誘導される単位2〜25重量%、及び
    (c)前記(a)及び(b)のモノマー以外の少なくとも1種の共重合可能なモノマーであって、2-エチルヘキシル(メタ)アクリラート及びスチレンから選択されるエチレン性不飽和を有するフリーラジカル的に重合可能なモノマーから選択されるモノマーから誘導される単位50〜70重量%である、上記組成物。
  2. 前記(a)に記載の少なくとも1種のモノマーが、n-ブチル(メタ)アクリラート、(メタ)アクリル酸イソブチル、t-ブチル(メタ)アクリラートから選択される請求項1に記載の組成物。
  3. 前記少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーが、少なくとも1つの多官能性架橋剤で架橋されている請求項1に記載の組成物。
  4. 前記少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーが、組成物の全重量に対して0.01〜40重量%の範囲の量で存在している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 前記少なくとも1種の(メタ)アクリル酸コポリマーの量が、0.1〜15重量%の範囲にある請求項4に記載の組成物。
  6. カチオン性ポリマーを更に含有している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記カチオン性ポリマーが、最終組成物の全重量に対して0.001〜20重量%である請求項6に記載の組成物。
  8. アニオン性及びカチオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤をさらに含有している請求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 少なくとも1種のコンディショニング剤をさらに含有している請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 少なくとも1種のコンディショニング剤と少なくとも1種の界面活性剤を含有している請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 前記少なくとも1種の界面活性剤が、最終組成物の全重量に対して0.1〜40重量%の範囲の量で存在している請求項8又は10に記載の組成物。
  12. 組成物がシャンプーである請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 組成物がコンディショナーである請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
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