JP4430388B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Description
請求項3記載のパチンコ遊技機は、前記所定の終了条件とは、第1大当たり条件に対応した前記作動保留手段の保留に応じて前記第1役物を作動させたことを特徴とする。
請求項5記載のパチンコ遊技機は、前記第2役物は羽根物であり、前記第2役物の作動に応じて成立する第2大当たり条件の成立確率を高める場合は、第2始動入賞口への入賞に応じて作動する前記羽根物の開放時間および/または開放回数を高めることを特徴とする。
請求項4のパチンコ遊技機によれば、第2役物の作動による遊技特典が所定回数となったときに遊技者に対する遊技特典が終了するので、遊技者に対して十分な遊技特典を与えたところで遊技者に対する遊技特典を終了することができる。
請求項6のパチンコ遊技機によれば、本発明を、入賞すると大当たりとなる特別入賞口を有した羽根物を備えたパチンコ遊技機に適用することができる。
図1はパチンコ遊技機の正面外観を概略的に示し、図2は盤面のセンター役物を示している。これらの図1および図2において、パチンコ遊技機1は、その上皿2内のパチンコ玉を電動式の発射装置(操作ダイヤルのみ符号3を付して示す)により盤面4へ発射する構成になっている。盤面4には、アウト口5、1種始動入賞口(第1始動入賞口に相当)6、2種始動入賞口(第2始動入賞口に相当)7aおよび7b、一般的にアタッカーと呼ばれている電動役物8aを備えた大入賞口8、複合役物9が設けられていると共に、図示しない通常入賞口も設けられている。
この場合、センター役物10は、入賞領域を囲んだ形態の枠状部10aの左右両側に通常時において当該入賞領域を閉鎖するように配置された一対の羽根10bを備えており、その羽根10bが両側に拡開されたときに入賞領域へのパチンコ玉の入賞が可能な状態となる。また、入賞領域の底部は、中央部に形成されたVゾーン10cと当該Vゾーン10c以外の部分を占めるハズレ入賞口10dとに区分されている。
尚、2種始動入賞に関しては保留を行わないために、上記2種大当たり状態である期間中、或いは、上記2種大当たり状態である期間中以外の期間中(所謂通常状態中)における羽根10bの開放中においては、2種始動入賞口7a或いは7bにパチンコ玉が入賞したとしても、羽根10bの短時間拡開動作は無効とされる。
また、1種保留玉記憶数(所謂保留数)は所定の最大値(例えば「4」)に制限されており、このような保留数を表示するために、液晶表示部11には保留玉表示部11aが表示される。
即ち、パチンコ遊技機1は、打込みパチンコ玉数を示すアウト玉数信号、並びに賞球として払い出されたパチンコ玉の数を示すセーフ玉数信号を出力する構成となっている。また、パチンコ遊技機1は、液晶表示部11による図柄変動動作の実行(以下、これを1種始動と呼ぶ)毎に1種始動信号を出力し、2種始動入賞口7a或いは7bへのパチンコ玉の入賞に応じた羽根10bの短時間拡開動作の実行(以下、これを2種始動と呼ぶ)毎に2種始動信号を出力する構成となっており、さらに、1種大当たりおよび2種大当たりにある各期間に1種大当たり信号および2種大当たり信号をそれぞれ出力する構成となっている。
図7は、パチンコ遊技機1のCPU19のメイン動作のうち、本発明に関連した動作を示すフローチャートである。この図7において、CPU19は、1種始動処理(S1)、図柄変動処理(S2)、2種始動処理(S3)を繰り返して実行するようになっている。この場合、図7に示すフローチャートでは、各処理はシリアルで示されているものの、CPU19は、各処理を並列に実行するようになっている。尚、後述する各処理も並列に実行するようになっている。
図8は、CPU19による1種始動処理を示している。この図8において、CPU19は、1種始動入賞スイッチ12がオンしたときは(S101:YES)、1種保留数(所謂セブン機の保留)が「4」でないことを確認してから(S102:NO)、1種保留数をインクリメントし(S103)、乱数表に従い乱数を取得すると共に、その取得した乱数を保留玉に対応させて記憶し(S104)、大当たり保留フラグが「1」かを確認する(S105)。この大当たり保留フラグとは、先に取得した乱数が大当たり乱数であり、その取得した乱数を保留玉に対応させて記憶したことを示すフラグであり、この場合、大当たり保留フラグはリセットされたままであるので、CPU19は、大当たり保留フラグは「1」でないと判断し(S105:NO)、乱数表に従い取得した乱数が大当たり乱数に該当するかを判断する(S107)。この場合、取得乱数が大当たり乱数となる確率は、ハズレに該当する乱数となる確率に比べ非常に低いので、通常においては、取得した乱数が大当たり乱数となることはほとんどない。従って、CPU19は、取得乱数は大当たり乱数に該当しないことを確認し(S107:NO)、処理を終了する。
図9は、CPU19による図柄変動処理を示している。この図9において、CPU19は、大当たり中(所謂セブン機或いはハネモノとしての大当たり中)でなく(S201:NO)、且つ液晶表示部11による表示図柄が停止中の状態で(S202:YES)、1種保留数が0でないことを確認したときは(S203:NO)、1種保留数をデクリメントすると共に(S204)、乱数表に基づいて該当乱数が大当たり乱数かを判断する(S205)。この場合、取得乱数が大当たり乱数となる確率は、取得乱数がハズレ乱数となる確率に比べ非常に低いので、通常においては、取得した乱数が大当たり乱数となることはほとんどない。従って、CPU19は、該当乱数が大当たり乱数と異なる場合は(S205:NO)、ハズレ図柄にて図柄停止する図柄変動を開始してから(S213)、図柄変動タイマをスタートし(S207)、図柄変動タイマがタイムアップしたときは(S208:YES)、図柄変動を停止させる(S209)。そして、停止図柄が大当たり図柄かを判断する(S210)。このとき、停止図柄はハズレ図柄であるので(S210:NO)、何もすることなくリターンする。
ここで、1種大当たり中においては、液晶表示部11には、図5に示すように大当たり中であることを示すメッセージが表示されると共に、保留玉表示部11aに加えて、現在のラウンド数表示部11b、ラウンド入賞数表示部11cが表示されるので、遊技者は、1種大当たりの進行状態を確認することができる。
図11は、CPU19による2種始動処理を示している。この図11において、CPU19は、2種始動入賞スイッチ13a或いは13bがオンしたときは(S401:YES)、大当たり中(所謂セブン機或いはハネモノとしての大当たり中)でないと共に(S402:NO)、羽根10bが閉鎖中であることを確認し(S403:YES)、大当たり保留フラグが「1」であるかを確認する(S404)。通常においては、大当たり保留フラグはリセットされたままなので、大当たり保留フラグが「1」でないことを確認し(S404:NO)、羽根10bを0.4秒開放する(S408)。この羽根10bの開放により、パチンコ玉が羽根10bによりセンター役物10内に案内されたときは、パチンコ玉は、ワープルートを通過して入賞領域に放出される。このとき、ハズレ入賞口10dへの入賞確率は、Vゾーン10cの入賞確率よりも高く設定されているので、パチンコ玉がハズレ入賞口10dに入賞したときは(S406:NO)、何もすることなくリターンする。
図12は、CPU19による2種大当たり処理を示している。この図12において、CPU19は、液晶表示部11の1種図柄表示を中断し(S501)、2種大当たり情報を表示する(S502)。これは、2種大当たり処理は、リアルタイムで処理する必要があることから、1種図柄表示に優先して実行するためである。
ここで、図6は液晶表示部11による2種大当たり情報を示しており、V入賞したことを示すメッセージが表示されるので、遊技者は、V入賞したことを確実に確認することができる。
図13は、CPU19による大当たり時羽根開放処理を示している。この図13において、CPU19は、羽根10bを1秒開放すると共に(S601)、羽根10bを1秒閉鎖してから(S602)、開放数をインクリメントし(S603)、開放終了フラグが「1」でないことを確認してから(S604:NO)、斯様な動作を繰返して実行する。この開放終了フラグとは、羽根10bの開閉を停止することを示すフラグである。
図14は、CPU19による大当たり時入賞処理を示している。この図14において、CPU19は、センター役物10内にパチンコ玉が入賞したときは(S701:YES)、入賞数をインクリメントし(S702)、ラウンド数が8回でないことを確認してから(S703:NO)、Vゾーン入賞するか(S704)、センター役物10への入賞数が10個となったか(S708)、羽根10bの開放数が18回となったかを監視する(S709)。この場合、Vゾーン入賞の確率は低いことから、Vゾーン入賞しない状態では、上述したようにセンター役物10内に入賞する毎に(S701:YES)、入賞数をインクリメントする(S702)。
一方、CPU19は、図14に示す大当たり入賞処理において、センター役物10内に案内されたパチンコ玉が、センター役物10への入賞数が10個となるか(S708:YES)、羽根10bの開放数が18回となるまでに(S709:YES)、Vゾーン入賞したときは(S704:YES)、ラウンドを継続することを示すラウンド更新フラグを「1」にセットすると共に(S705)、開放終了フラグを「1」にセットしてから(S706)、入賞数および開放数をリセットする(S707)。これにより、1ラウンドが終了する。
即ち、CPU19は、上述したように図8に示す1種始動処理において、取得乱数が大当たりであったことに応じて(S107:YES)、大当たり保留フラグを「1」にセットし(S108)、このような大当たり保留フラグのセット状態で、図11に示す2種始動処理において、2種始動入賞したときは(S401:YES)、大当たり保留フラグが「1」となっていることから(S404:YES)、羽根10bを2秒開放する(S405)。
以上の動作により、1種大当たり保留中に1種始動入賞口6に入賞した場合は、大当たりが最終の保留位置となるように順番が入れ替わるので、図柄変動が行われる場合は、ハズレ図柄となる図柄変動が先に行われることになり、1種大当たり保留状態、ひいては1種大当たり保留中の2種始動入賞による羽根10bの開放が最大限継続するようになり、遊技者に対する遊技特典が最大限付与されることになる。
本発明は、上記実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
上記実施例では、1種大当たり保留中に2種始動入賞したときは、羽根10bの開放時間を延長することにより遊技者に遊技特典を与えるようにしたが、2種始動入賞に応じて羽根10bを複数回例えば2回開放するといった遊技特典を与えるようにしてもよいし、2種始動入賞に応じて羽根10bを複数回開放すると共に、複数回開放する各々の開放時間を延長してもよい。1種大当たり保留中は、2種始動入賞に関わらず、所定時間例えば5秒毎に羽根10bを所定時間例えば0.4秒開放することにより遊技特典を与えてもよい。また、センター役物10内に入賞したパチンコ玉をV入賞口10cの手前で貯留する貯留装置(入賞補助手段に相当)を設け、1種大当たり保留中に2種始動入賞したときは、羽根10bを開放させると共に貯留装置を動作させ、羽根10bの開放が終了したところで貯留装置による貯留状態を開放することによりV入賞し易くするといった遊技特典を与えてもよいし、2種始動入賞に応じて羽根10bを開放させると共にV入賞口の周囲の役物例えば電動チューリップを動作させ、V入賞口の入賞領域を広げることで、V入賞し易くするといった遊技特典を与えてもよい。
また、1種大当たり条件または2種大当たり条件のどちらの条件が成立しても、1種の大当たり処理に移行または2種の大当たり処理に移行するような構成にしてもよい。
上記実施例では、1種パチンコ遊技機の機能を備えたパチンコ遊技機に適用する構成としたが、3種パチンコ遊技機の機能を備えたパチンコ機に適用する構成としてもよい。
Claims (6)
- 第1始動入賞口および第2始動入賞口への各々の入賞に応じて作動する第1役物および第2役物と、
前記第1始動口に入賞したときは、第1大当たり条件を成立させるための抽選を行う抽選手段と、所定数まで前記第1役物の作動を抽選の結果に対応して保留可能とする作動保留手段とを備え、
前記作動保留手段による保留状態では、前記第1役物の作動が終了する毎に保留に対応した抽選結果に応じて前記第1役物を作動させるパチンコ遊技機において、
前記作動保留手段による保留に第1大当たり条件に対応した保留を含んだ状態で前記第2役物を作動させるときは、所定の終了条件を満たすまで前記第2役物の作動に応じて成立する第2大当たり条件の成立確率を高めるように制御することを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記作動保留手段による保留に第1大当たり条件に対応した保留を含んだ状態では、新たな保留を前記第1大当たり条件に対応した保留より優先して実行するように保留順序を入れ替える順序入替手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
- 前記所定の終了条件とは、第1大当たり条件に対応した前記作動保留手段の保留に応じて前記第1役物を作動させたことを特徴とする請求項1または2記載のパチンコ遊技機。
- 前記所定の終了条件とは、前記第2役物の作動回数または前記第2役物の作動による大当たり回数のいずれかが所定値に達したことであることを特徴とする請求項1または2記載のパチンコ遊技機。
- 前記第2役物は羽根物であり、
前記第2役物の作動に応じて成立する第2大当たり条件の成立確率を高める場合は、第2始動入賞口への入賞に応じて作動する前記羽根物の開放時間および/または開放回数を高めることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。 - 前記第2役物は、入賞すると大当たりとなる特別入賞口を有した羽根物であり、
前記羽根物の特別入賞口への入賞確率を高める入賞補助手段を設け、
前記第2役物の作動に応じて成立する第2大当たり条件の成立確率を高める場合は、前記入賞補助手段を作動させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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