JP4417699B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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本発明は、第1始動入賞口および第2始動入賞口への各々の入賞に応じて作動する第1役物および第2役物を備えたパチンコ遊技機に関する。
従来より、始動入賞口へのパチンコ玉の入賞に応じて行われる抽選動作の結果が当たりであった場合に入賞率が大幅に高められた大当たり状態を呈する1種パチンコ遊技機(所謂セブン機)と、始動入賞口へのパチンコ玉の入賞により羽根が短時間だけ開き、その中にあるVゾーンにパチンコ玉が入賞したときに大当たり状態を呈する2種パチンコ遊技機(所謂ハネモノ)とが提供されている。
さらに、近年、同一のパチンコ遊技機に1種始動入賞口と2種始動入賞口を設けることで、1種パチンコ遊技機と2種パチンコ遊技機との機能が発生可能な新しい形態のパチンコ遊技機が提案されており、遊技者は、一台のパチンコ遊技機で2つの遊技を楽しむことができる(例えば特許文献1)。
特開平9−239106号公報
しかしながら、従来例によれば、1種の始動入賞に応じて図柄変動を行うが、図柄変動を行っている期間中(1種役物駆動中)に始動入賞した場合は、その入賞に対応する図柄変動を保留し、その保留した数値を保留数とし、1種始動保留数が最大値である場合に1種始動入賞口に入賞したときは始動保留を行わないため、遊技者にとっては保留数が最大値にあるときにパチンコ玉が始動入賞口に入賞したときは無駄玉となってしまう。また、2種の始動に応じて羽根の開放を行うが、羽根の開放している期間中(2種役物駆動中)に始動入賞した場合にも、始動入賞に応じた役物の作動は無効となってしまう。このため、遊技者が無駄玉を減らす行為として打ち止めを行うことから、遊技店にとっては稼働率が低下してしまい、また、遊技者は、せっかく始動入賞したにも関わらず役物の作動が無効化される無念感が生じるといった問題があった。
また、1種始動入賞口への入賞により発生する1種の始動保留の権利を2種の始動へと変更させる手段をボタン操作によって行う場合には、出玉率が遊技者の技術介入に伴ってばらつく虞があり、不公平感が高まり初心者がパチンコ遊技機を敬遠してしまう可能性を秘めている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、遊技者の技術の差による不公平をなくしながら興趣を高め、かつ、遊技者にとって無駄玉或いは無念感を減らすと共に遊技店にとって稼働率低下を抑制することを可能とするパチンコ遊技機を提供することにある。
請求項1記載のパチンコ遊技機は、第1始動入賞口および第2始動入賞口と、前記第1始動入賞口および前記第2始動入賞口への各々の入賞に応じて作動する第1役物および第2役物と、前記第1役物および前記第2役物のそれぞれの作動結果に応じて第1大当たりおよび第2大当たりを発生させる第1大当たり発生手段および第2大当たり発生手段を備えたパチンコ遊技機において、
前記第1始動入賞口および前記第2始動入賞口のいずれか一方の始動入賞口に入賞したにも関わらず、前記一方の始動入賞口に対応する一方の役物が作動しているために前記一方の役物が作動しない状態が発生したとき、および一方の始動入賞口に入賞した際に前記役物が作動しない状態が発生しなかった場合において遊技上の特定条件が成立していたときに、他方の役物である非入賞役物を遊技者にとって有利な遊技特典を付与した状態で作動させ
前記遊技上の特定の条件は、前記第1大当たり後の前記第1役物作動回数と前記第2大当たり後の前記第2役物作動回数との比較結果、或いは前記第1大当たりの発生回数と前記第2大当りの発生回数との比較結果により、前記非入賞役物に対応する役物作動回数、或いは大当たりの発生回数が、前記入賞役物に対応する役物作動回数、或いは大当たりの発生回数よりも少ない場合に成立することで、前記第1役物および前記第2役物のいずれか一方の役物の作動回数の偏り、或いは前記第1大当たりおよび第2大当たりのいずれか一方の大当たりの発生回数の偏りを減少させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、一方の始動入賞口に入賞したにも関わらず一方の役物が作動しない状態が発生したときは、他方の役物が遊技者にとって有利な遊技特典を付与した状態で作動するので、遊技者は、役物が作動しない状態が発生するような場合に他方の役物が作動することを期待するようになり、興趣を高めることができる。これにより、遊技者は、役物が作動しない状態が発生することを回避する必要がなくなり、無駄玉の発生を抑制することができる。しかも、遊技者が、役物が作動しない状態を回避する必要がなくなる結果、遊技店にとってパチンコ遊技機の稼働率低下を抑制することができる。また、遊技者が、役物が作動しない状態が発生することを回避しなかった場合、始動入賞口への入賞に応じた役物の作動が無効化されるといった無念感を解消することが可能となる。さらに、役物が作動しない状態に応じて他方の役物が作動するタイミングを遊技者自身が調整することはできないので、遊技者の技術の差にかかわらず公平に遊技者は遊技することができる。
また、一方の始動入賞口に入賞した際に役物が作動しない状態が発生しなかった場合であっても遊技上の特定条件が成立していたときは、他方の役物が作動するので、遊技者は、役物が作動しない状態が発生しない場合でも他方の役物が作動することを期待するようになり、興趣を一層高めることができる。
(第1の参考例)
以下、本発明の第1の参考例について図1ないし図16を参照しながら説明する。
図1はパチンコ遊技機の正面外観を概略的に示し、図2は盤面のセンター役物を示している。これらの図1および図2において、パチンコ遊技機1は、その上皿2内のパチンコ玉を電動式の発射装置(操作ダイヤルのみ符号3を付して示す)により盤面4へ発射する構成になっている。盤面4には、アウト口5、1種始動入賞口(第1始動入賞口に相当)6、2種始動入賞口(第2始動入賞口に相当)7aおよび7b、一般的にアタッカーと呼ばれている電動役物8aを備えた大入賞口8、複合役物9が設けられていると共に、図示しない通常入賞口も設けられている。
複合役物9は、2種パチンコ遊技機(所謂ハネモノ)の機能を実現するためのセンター役物(第2役物に相当)10内に、1種パチンコ遊技機(所謂セブン機)の機能を実現するための液晶表示部(第1役物に相当)11を配置した構成となっている。
この場合、センター役物10は、入賞領域を囲んだ形態の枠状部10aの左右両側に通常時において当該入賞領域を閉鎖するように配置された一対の羽根10bを備えており、その羽根10bが両側に拡開されたときに入賞領域へのパチンコ玉の入賞が可能な状態となる。また、入賞領域の底部は、中央部に形成されたVゾーン10cと当該Vゾーン10c以外の部分を占めるハズレ入賞口10dとに区分されている。
尚、入賞領域には、パチンコ玉の通過経路を不確定とするための複数のスタッド10eが立設されている。また、センター役物10において羽根10bの基端部に対応した部位にはワープルート入口10fが設けられており、図3に示すように羽根10bの拡開に伴ってワープルート入口10fにパチンコ玉が進入したときには、ワープルート出口10gからパチンコ玉が入賞領域の中央に放出される。
センター役物10にあっては、2種始動入賞口7a或いは7bにパチンコ玉が入賞したときに羽根10bを短時間だけ拡開する動作を実行する構成となっており,その拡開期間に枠状部10aにより囲まれた入賞領域に入賞したパチンコ玉がVゾーン10cを通過した場合に2種大当たり条件が成立することになる。この2種大当たり条件が成立した状態では、羽根10bが比較的長い時間ずつ所定回数だけ拡開されるものであり、これに応じて入賞領域への入賞率が通常時より大幅に高められた大当たり状態(以下、これを2種大当たりと呼ぶ)を呈する。
尚、2種始動入賞に関しては保留を行わないために、上記2種大当たり状態である期間中、或いは、上記2種大当たり状態である期間中以外の期間中(所謂通常状態中)における羽根10bの開放中においては、2種始動入賞口7a或いは7bにパチンコ玉が入賞したとしても、羽根10bの短時間拡開動作は無効とされる。
一方、液晶表示部11は、1種始動入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じて行われる所定確率の抽選動作の結果を表示するためのもので、図2では、3桁の数字列より成るルーレットを表示する例が示されている。即ち、液晶表示部11は、1種始動入賞口6へのパチンコ玉の入賞に応じてルーレットの変動表示(本参考例の場合、数字列の各桁の「0」〜「9」の範囲での変動表示)を開始するものであり、上記抽選動作の結果が大当たりであったときにはその変動終了時点で数字列「111」、「222」、・・・のようなぞろ目図柄(大当たり図柄)となるように制御される。
このように、ぞろ目図柄が表示された状態が、1種大当たり条件が成立した状態に相当する。そして、1種大当たり条件が成立したときには、大入賞口8の電動役物8a(アタッカー)が予め決められたモードにて所定期間だけ開放され、以って、当該大入賞口8への入賞率が大幅に高められた大当たり状態(以下、これを1種大当たりと呼ぶ)を呈する。
また、1種保留玉記憶数(所謂保留数)は所定の最大値(例えば「4」)に制限されており、このような保留数を表示するために、液晶表示部11には保留玉表示部11aが表示される。
図4にはパチンコ遊技機1の電気的構成が機能ブロックの組み合わせにより示されている。この図4において、1種始動入賞スイッチ12は1種始動入賞口6にパチンコ玉が入賞したときに検知パルスを発生する。2個の2種始動入賞スイッチ13a,13bは、2種始動入賞口7a,7bにパチンコ玉が入賞したときに検知パルスを発生する。V入賞スイッチ14は、Vゾーン10cにパチンコ玉が入賞したときに検知パルスを発生する。ハズレ入賞口スイッチ15は、ハズレ入賞口10dにパチンコ玉が入賞したときに検知パルスを発生する。1種大当たり入賞スイッチ16は、大入賞口8にパチンコ玉が入賞したときに検知パルスを発生する。センター役物内入賞スイッチ17は、ワープルートをパチンコ玉が通過したときに検出パルスを発生する。
メイン基板18は、CPU(始動保留手段に相当)19、制御プログラムを記憶したROM20およびワーキングエリア用のRAM21、I/O22など共にマイクロコンピュータを構成するもので、このCPU19には、1種始動入賞スイッチ12、2種始動入賞スイッチ13a,13b、V入賞スイッチ14、ハズレ入賞口スイッチ15、1種大当たり入賞スイッチ16、センター役物内入賞スイッチ17からの各検出パルスがI/O22を通じて入力される構成となっている。また、CPU19は、羽根10bを開閉する羽根開放用ソレノイド23、大入賞口8を開放する第1大当たり入賞ソレノイド24をI/O22を通じて制御する構成となっている。
さらに、CPU19は、液晶表示部11の表示内容を制御する表示制御基板25、パチンコ遊技機1に設けられたスピーカ26を通じた報知動作を制御する音声制御基板27、パチンコ玉の払出装置28を制御する払出制御基板29、パチンコ玉の発射装置30を制御する発射制御基板31、ランプ32の点灯を制御する装飾制御基板33に制御信号を出力する。尚、CPU19に対しては、リセット回路34が一定周期でリセット信号を出力して初期化を行い、ノイズなどによる誤動作を防止している。
また、パチンコ遊技機1には、以下に述べるような各信号を外部へ出力する機能が設けられている。
即ち、パチンコ遊技機1は、打込みパチンコ玉数を示すアウト玉数信号、並びに賞球として払い出されたパチンコ玉の数を示すセーフ玉数信号を出力する構成となっている。また、パチンコ遊技機1は、液晶表示部11による図柄変動動作の実行(以下、これを1種始動と呼ぶ)毎に1種始動信号を出力し、2種始動入賞口7a或いは7bへのパチンコ玉の入賞に応じた羽根10bの短時間拡開動作の実行(以下、これを2種始動と呼ぶ)毎に2種始動信号を出力する構成となっており、さらに、1種大当たりおよび2種大当たりにある各期間に1種大当たり信号および2種大当たり信号をそれぞれ出力する構成となっている。
次に、本参考例の作用につきパチンコ遊技機1のCPU19の動作を示す図8ないし図18に基づいて説明する。
図8は、パチンコ遊技機1のCPU19のメイン動作のうち、本発明に関連した動作を示すフローチャートである。この図8において、CPU19は、1種始動処理(S1)、図柄変動処理(S2)、2種始動処理(S3)を繰り返して実行するようになっている。この場合、図8に示すフローチャートでは、各処理はシリアルで示されているものの、CPU19は、各処理を並列に実行するようになっている。尚、後述する各処理も並列に実行するようになっている。
さて、遊技者によるパチンコ遊技機1での遊技により盤面4に打ち込まれたパチンコ玉が1種始動入賞口6に入賞すると、1種始動入賞スイッチ12がオンして1種大当たりに関連した入賞処理が行われる。
図9は、CPU19による1種始動処理を示している。この図9において、CPU19は、1種始動入賞スイッチ12がオンしたときは(S101:YES)、1種保留数(所謂セブン機の保留)が「4」でないことを確認してから(S102:NO)、1種保留数をインクリメントし(S103)、さらに、乱数表に従い乱数値を取得すると共に、その取得した乱数値を保留玉に対応させて記憶し(S104)、処理を終了する。
図7は、乱数表を示しており、乱数更新範囲が0〜299に設定されていることから、0〜299のうちの1つの数字を乱数値として取得することになる。この乱数表には、大当たり乱数として「7」が設定されており、大当たりの期待度は、1/300となる。また、この乱数表には、通常の大当たり乱数に加えて、高確率大当たり乱数として「1〜60」が設定されており、その大当たり期待度は60/300と通常の期待度に比較して極めて大きくなっている。この高確率大当たり乱数は、後述するように2種の始動に関連して1種の大当たり抽選する際に使用されるもので、本発明の特徴部分である。
図10は、CPU19による図柄変動処理を示している。この図10において、CPU19は、大当たり中(所謂セブン機或いはハネモノとしての大当たり中)でないことを確認すると共に(S201:NO)、液晶表示部11による表示図柄が停止中であることを確認し(S202:YES)、さらに、1種保留数が0でないことを確認したときは(S203:NO)、1種保留数をデクリメントすると共に(S204)、今回の抽選結果に該当する乱数の高確率フラグが「1」でないことを確認してから(S205:NO)、乱数表に基づいて該当乱数が大当たり乱数かを判断する(S206)。この場合、該当乱数が大当たり乱数となる確率は1/300で極めて低いことから、通常においては、取得した乱数が大当たり乱数となることはほとんどない。従って、CPU19は、該当乱数が大当たり乱数と異なる場合は(S206:NO)、ハズレ図柄にて図柄停止する図柄変動を開始してから(S214)、図柄変動タイマをスタートし(S208)、図柄変動タイマがタイムアップしたときは(S209:YES)、図柄変動を停止してから(S210)、停止図柄が大当たり図柄かを判断する(S211)。このとき、停止図柄はハズレ図柄であるので(S211:NO)、何もすることなくリターンする。
これに対して、CPU19は、今回の該当乱数が大当たり乱数である「7」であったときは(S206:YES)、大当たり図柄にて図柄停止する図柄変動を開始し(S207)、大当たり図柄で停止する(S210)。この場合、停止図柄が大当たり図柄であることから(S211:YES)、1種大当たり処理を実行する(S212)。このとき、遊技者は、図柄変動により停止した図柄が大当たり図柄であることから、1種大当たりが成立したことを確認できる。
図11は、CPU19による1種大当たり処理を示している。この図11において、CPU19は、大入賞口8を開放させる(S301)。これにより、盤面4に打込まれたパチンコ玉が大入賞口8に案内されて連続して入賞するようになるので、入賞を確認したときは(S302:YES)、入賞数をインクリメントする(S303)。そして、入賞数が10回に達したときは(S304:YES)、大入賞口を閉鎖してから(S305)、ラウンド数をインクリメントする(S306)。
以上の動作により、大入賞口8にパチンコ玉が10個入賞する毎に1ラウンドが終了するもので、CPU19は、ラウンドを10回実行したときは、1種大当たり処理を終了する。従って、遊技者は、1種大当たりが発生したときは、多数の賞球を短時間で獲得することができる。
ここで、1種大当たり中においては、液晶表示部11には、図5に示すように大当たり中であることを示すメッセージが表示されると共に、保留玉表示部11aに加えて、現在のラウンド数表示部11b、ラウンド入賞数表示部11cが表示されるので、遊技者は、1種大当たりの進行状態を確認することができる。
一方、遊技者によるパチンコ遊技機1での遊技により盤面4に打ち込まれたパチンコ玉が2種始動入賞口7a或いは7bに入賞すると、2種始動入賞スイッチ13a或いは13bがオンして2種大当たりに関連した入賞処理が行われる。
図12は、CPU19による2種始動入賞処理を示している。この図12において、CPU19は、2種始動入賞スイッチ13a或いは13bがオンしたときは(S401:YES)、大当たり中(所謂セブン機或いはハネモノとしての大当たり中)でないと共に(S402:NO)、羽根10bが開放中でないことを確認してから(S403:NO)、羽根10bの開放処理に移行する(S408)。
図13は、CPU19による羽根開放処理を示している。この図13において、CPU19は、始動処理が1種に関連した始動でないことを確認したときは(S501:NO)、羽根10bを1回開放する(S505)。これにより、羽根10bが短時間だけ開放するので、パチンコ玉が羽根10bによりセンター役物10内に案内されたときは、パチンコ玉は、ワープルートを通過して入賞領域に放出される。このとき、ハズレ入賞口10dへの入賞確率は、Vゾーン10cの入賞確率よりも高く設定されているので、パチンコ玉がハズレ入賞口10dに入賞したときは(S503:NO)、何もすることなくリターンする。
これに対して、センター役物10内に案内されたパチンコ玉がVゾーン10cに入賞したときは、2種大当たり処理を実行する(S504)。このとき、遊技者は、Vゾーン10cに入賞したことにより、2種大当たりが成立したことを確認できる。
図14は、CPU19による2種大当たり処理を示している。この図14において、CPU19は、液晶表示部11の1種図柄表示を中断し(S601)、2種大当たり情報を表示する(S602)。これは、2種大当たり処理は、リアルタイムで処理する必要があることから、1種図柄表示に優先して実行するためである。
ここで、図6は液晶表示部11による2種大当たり情報を示しており、V入賞したことを示すメッセージが表示されるので、遊技者は、V入賞したことを確実に確認することができる。
続いて、CPU19は、図14ではシリアル動作で示されている大当たり時羽根開放処理および大当たり時入賞処理を並列処理する(S603、S604)。
図15は、CPU19による大当たり時羽根開放処理を示している。この図15において、CPU19は、羽根10bを1秒開放すると共に(S701)、羽根10bを1秒閉鎖してから(S702)、開放数をインクリメントし(S703)、開放終了フラグが「1」でないことを確認してから(S704:NO)、斯様な動作を繰返して実行する。この開放終了フラグとは、羽根10bの開閉を停止することを示すフラグである。
以上の動作の結果、羽根10bが連続して開閉するので、盤面4に打込まれたパチンコ玉が連続して羽根10bに案内されてセンター役物10内に入賞し、センター役物内入賞スイッチ17がオンするようになる。
図16は、CPU19による大当たり時入賞処理を示している。この図16において、CPU19は、センター役物10内にパチンコ玉が入賞したときは(S801:YES)、入賞数をインクリメントし(S802)、ラウンド数が8回でないことを確認してから(S803:NO)、Vゾーン入賞するか(S804)、センター役物10への入賞数が10回となったか(S808)、羽根10bの開放数が18回となったかを監視する(S809)。この場合、Vゾーン入賞の確率は低いことから、Vゾーン入賞しない状態では、上述したようにセンター役物10内に入賞する毎に(S801:YES)、入賞数をインクリメントする(S802)。
そして、図15に示す大当たり時羽根開放処理による羽根10bの連続開閉により、センター役物10への入賞数が10回となるか(S808:YES)、または羽根10bの開放数が18回となったときは(S809:YES)、開放終了フラグを「1」にセットし(S806)、入賞数および開放数をリセットし(S807)、処理を終了する。
すると、CPU19は、図15に示す大当たり時羽根開放処理において、開閉終了フラグが「1」となることから(S704:YES)、処理を終了する。これにより、羽根10bの開閉が停止し、センター役物10への入賞が終了する。即ち、2種大当たりによる羽根10bの連続開閉が終了するのは、Vゾーン10cへの入賞がない状態で羽根10bの開放数が18回に達するか、センター役物10内への入賞数が10回に達したときである。
CPU19は、図14に示す2種大当たり処理において、上述したようにして大当たり時羽根開放処理および大当たり時入賞処理を実行したときは(S603、S604)、ラウンド更新フラグが「1」でないかを確認する(S605)。この場合、ラウンド更新フラグはリセットされたままであるので、「1」でないと判断し(S605:NO)、液晶表示部11への1種図柄表示を再開する(S606)。このラウンド更新フラグとは、ラウンドを継続することを示すフラグである。
以上の動作により、2種大当たり処理が1ラウンドで終了し、遊技者は、1ラウンド中において払出された賞球を獲得することができる。
一方、CPU19は、図16に示す大当たり時入賞処理において、センター役物10内に案内されたパチンコ玉が、センター役物10への入賞数が10回となるか(S808:YES)、羽根10bの開放数が18回となるまでに(S809:YES)、Vゾーン入賞したときは(S804:YES)、ラウンドを継続することを示すラウンド更新フラグを「1」にセットすると共に(S805)、開放終了フラグを「1」にセットしてから(S806)、入賞数および開放数をリセットする(S807)。これにより、1ラウンドが終了する。
この場合、CPU19は、図14に示す2種大当たり処理において、大当たり時羽根開放処理および大当たり時入賞処理の実行を終了した際に(S603、S604)、ラウンド更新フラグが「1」であることから(S605:YES)、ラウンドを継続するものであると判断し、ラウンド数をインクリメントすると共に(S607)、ラウンド数更新フラグおよび開放終了フラグをリセットしてから(S608)、上述した大当たり時羽根開放処理と大当たり時入賞処理を再び実行する(S603、S604)。
以上の動作により、2回目のラウンドが行われ、この2回目のラウンドにおいて、図16に示す大当たり時入賞処理において、Vゾーン入賞することなく(S804:NO)、センター役物10内への入賞数が10回となるか(S808:YES)、羽根10bの開放数が18回となったときは(S809:YES)、開放終了フラグを1にセットし(S806)、処理を終了する。これに対して、2回目のラウンドにおいて、羽根10b内への入賞数が10回となるか、羽根10bの開放数が18回となるまでに、Vゾーン入賞したときは(S804:YES)、ラウンド更新フラグを1にセットし(S805)、次のラウンドを実行する。
そして、CPU19は、上述のようにしてラウンド中にVゾーン入賞する毎に、ラウンドを繰返して実行するが、ラウンド数が8回となった状態では(S803:YES)、Vゾーン10cに入賞するかを判断しないために、入賞数が10回となるか(S808:YES)、開放数が18回となったときは(S809:YES)、たとえVゾーン10cに入賞したとしても、ラウンド更新フラグを「1」とすることなくして(S805)、開放終了フラグを「1」にセットすると共に(S806)、入賞数および開放数をリセットして(S807)、大当たり時入賞処理を終了する。従って、遊技者は、2種大当たりが発生したときは、ラウンドの回数が多くなるほど多数の賞球を獲得することができる。
ところで、本参考例のパチンコ遊技機1では、1種パチンコ遊技機と2種パチンコ遊技機の機能を有するように構成されているので、遊技者は、1種と2種のパチンコ遊技機で同時に遊技することができ、興趣が高いものの、1種と2種とを単に組合わせた構成であることから、興趣を一層高めることが望まれている。
そこで、本参考例のパチンコ遊技機1では、次のようにして興趣を一層高めるようにした。
即ち、CPU19は、図9に示す1種始動処理において、1種始動入賞が発生したときに(S101:YES)、1種保留数が「4」であったときは(S102:YES)、2種大当たり中でないことを確認すると共に(S105:NO)、羽根10bが開放中でないことを確認してから(S106:NO)、羽根開放処理を実行する(S107)。このとき、図13に示す羽根開放処理において、始動は1種に関連したものであると判断して(S501:YES)、羽根10bを2回開放する(S502)。これにより、センター役物10内への入賞率が高くなるので、遊技者に対して通常の2種の始動に比較して遊技上の特典が与えられることになる。そして、センター役物10内に入賞したパチンコ玉がVゾーン入賞したときは(S503:YES)、2種大当たり処理を実行する(S504)。
以上の動作により、1種始動入賞した際に1種保留数が最大値の「4」であったときは、羽根10bが通常よりも多く開放するので、遊技者は、1種保留数が最大限度の状態であっても無駄玉が発生せず喜んで遊技を継続するようになる。
一方、CPU19は、図12に示す2種始動処理において、2種始動入賞したタイミングで(S401:YES)、大当たり中でなく(S402:NO)、羽根10bが開放中であったときは(S403:YES)、1種保留数が「4」でないことを確認してから(S404:NO)、1種保留数をインクリメントすると共に(S405)、乱数を取得して記憶し(S406)、取得した乱数の高確率フラグを「1」にセットする(S407)。
そして、CPU19は、図10に示す図柄変動処理において、今回の図柄変動に該当する乱数の高確率フラグが「1」であったときは(S205:YES)、該当乱数が図7に示す乱数表の高確率大当たり乱数「1〜60」であるかを判断する(S213)。このとき、該当乱数が高確率時大当たり乱数でなかったときは(S213:NO)、ハズレ図柄にて図柄停止する図柄変動を開始する(S214)。これに対して、該当乱数が高確率大当たり乱数であったときは(S213:YES)、大当たり図柄にて図柄停止する図柄変動を開始する(S215)。
以上の動作により、2種始動入賞口7a或いは7bに入賞した際に羽根10bが開放中であったときは、通常よりも高確率でもって1種大当たりの抽選が行われるので、遊技者は、羽根10bの開放中に2種始動入賞口7a或いは7bに入賞するにしても、無念感が発生せず喜んで遊技を継続するようになる。
このような構成によると、遊技者がパチンコ遊技1において、1種始動入賞時のオーバーフロー(1種始動保留数が最大値である状態よりさらに1種始動入賞が生じる場合)による役物が作動しない状態である役物作動無効化状態が発生したとき、或いは、2種始動入賞時の羽根10bの開放による役物作動無効化状態が発生したときは、他方の役物を動作させるようにしたので、従来では無駄玉或いは無念感が発生するような状態であっても、遊技者にとっての無駄玉を減らすこと或いは遊技者にとっての無念感を解消することができる。従って、遊技の興趣が高まり、遊技者が止め打ちをすることがなくなるので、パチンコ遊技機1の稼働率を高めることができる。
しかも、一方の役物の役物作動無効化状態に関連して他方の役物を作動させる際は、遊技者によるボタン操作ではなく役物作動無効化状態となるタイミングで行うようにしたので、遊技者の技術介入を許可する従来例のものと違って、遊技者の技術レベルの差をなくして略同程度の出玉率を得ることができるという効果を奏する。
さらに、1種始動入賞時のオーバーフローによる役物作動無効化状態が発生したときは、通常1回開放である羽根10bを2回開放させ、また、2種始動入賞時の羽根開放による役物作動無効化状態が発生したときは、他方の役物の作動による大当たりの発生確率を高めるという遊技特典を遊技者に与えるようにしたので、遊技者にとって、本来なら無効となる始動を他方の役物の作動に移行させながら大当たり確率を高めることができ、他方の役物の作動による大当たりを期待するようになる。従って、従来例に比し、パチンコ遊技機1の興趣を大幅に高めることができるので、遊技者はパチンコ遊技に一層熱中するようになる。また、遊技店にとっては、1種保留数が最大値にあるときや羽根10b開放中のときの遊技者の意図的な打ち止めを防止することができ、遊技台の稼働率の低下を防止できるといった効果を奏する。
(第2の参考例)
以下、本発明の第2の参考例を図17および図18に基づいて説明するに、構成については、第1の参考例と同様であり、第1の参考例と異なる作用、効果を説明する。この第2の参考例は、第1の参考例で説明した始動移行を、1種の保留数のオーバーフロー或いは2種の羽根の開放中の入賞である役物作動無効化状態の発生に加えて、始動入賞に応じて役物が作動する状態である役物作動有効化状態でも移行可能としたことを特徴とする。
遊技者によるパチンコ遊技機1での遊技により盤面4に打ち込まれたパチンコ玉が1種始動入賞口6に入賞すると、1種始動入賞スイッチ12がオンして1種大当たりに関連した入賞処理が行われる。
図17は、CPU19による1種始動処理を示している。この図17において、CPU19は、1種始動入賞が発生したときは(S901:YES)、振り分け乱数を取得する(S902)。この振り分け乱数とは、例えば0〜9までの乱数範囲のうちの3つの乱数を当たりとするもので(当たり期待度は3/10)、後述するように役物作動有効化状態(始動入賞したときは役物が作動する状態)で始動入賞したときに他方の役物を作動させるかを決定するためのものである。
そして、CPU19は、保留数が「4」でなかったときは(S903:NO)、振り分け乱数表に基づいて振り分け乱数が当たり乱数かを判定し(S904)、当たり乱数の場合(S904:YES)、2種大当たり(所謂ハネモノとしての大当たり)中でないことを確認すると共に(S907:NO)、羽根10bが開放中でないことを確認してから(S908:NO)、羽根開放処理に移行する(S909)。以降の動作は、第1の参考例と同様である。
以上の動作により、1種始動入賞口6に入賞した場合に1種保留数が最大値とならない役物作動有効化状態であったときは、所定の確率で2種の始動に移行することにより羽根が2回開放され、2種大当たりが発生する確率が高くなるので、遊技者は、1種の入賞が有効な役物作動有効化状態であっても1種始動入賞口への入賞時に2種が始動して羽根10bが複数回開放する期待から遊技に熱中するようになる。
また、遊技者によるパチンコ遊技機1での遊技により盤面4に打ち込まれたパチンコ玉が2種始動入賞口7a或いは7bに入賞すると、2種始動入賞スイッチ13a或いは13bがオンして2種大当たりに関連した入賞処理が行われる。
図18は、CPU19による2種始動処理を示している。この図18において、CPU19は、2種始動入賞が発生したときは(S1001:YES)、振り分け乱数を取得し(S1002)、大当たり中でないことを確認し(S1003:NO)、羽根10bが開放していない役物作動有効化状態であったときは(S1004:NO)、振り分け乱数表に基づいて振り分け乱数が当たり乱数かを判定し(S1005)、当たり乱数の場合(S1005:YES)、1種保留数が「4」でないことを確認すると共に(S1007:NO)、1種保留数をインクリメントしてから(S1008)、乱数を取得し(S1009)、取得した乱数の高確率フラグを「1」にセットする(S1010)。以降の動作は、第1の参考例と同様である。
以上の動作により、2種始動入賞口7a或いは7bに入賞した場合に羽根10bが開放していない役物作動有効化状態であったときは、所定の確率で1種の始動に移行して高確率で大当たりの抽選が行われるので、遊技者は、2種の始動が有効な役物作動有効化状態であっても2種始動入賞口への入賞時に1種が始動して変動図柄が大当たり図柄で停止する期待から遊技に熱中するようになる。
このような構成によると、始動入賞しても役物が作動しない状態である役物作動無効化状態が発生した場合に加えて、始動入賞に応じて役物が作動する状態である役物作動有効化状態であっても、一方の始動入賞口に入賞したときは所定の確率で他方の役物を遊技上の特典を与えながら作動させるようにしたので、第1の参考例と同様の効果を奏しながら、役物作動有効化状態であっても、遊技者に遊技上の特典を与えることができ、パチンコ遊技機の興趣を一層高めることができる。
実施例)
以下、本発明の実施例を図19および図20に基づいて説明するに、構成については第1の参考例と同様であり、第1の参考例と異なる作用、効果を説明する。この実施例は、始動入賞に応じて役物が作動する状態である役物作動有効化状態における始動移行の方法を第2の参考例と変更したことを特徴とする。
図19は、CPU19による1種始動処理であり、CPU19は、1種始動入賞が発生した際に(S1101:YES)、1種保留数が「4」でなかったときは(S1102:NO)、前回の1種大当たり後の始動回数と2種大当たり後の始動回数とを比較し(S1103)、2種大当たり後の始動回数が1種大当たり後の始動回数以上でないときは(S1103:NO)、2種大当たり状態(所謂ハネモノとしての大当たり)でないことを確認すると共に(S1106:NO)、羽根10bが開放中でないことを確認してから(S1107:NO)、羽根開放処理に移行する(S1108)。以降の動作は、第1の参考例と同様である。
以上の動作により、1種始動入賞口6に入賞した場合に1種保留数が最大値とならない役物作動有効化状態であったときは、前回の1種および2種の大当たり後の始動回数の比較に基づいて2種の始動に移行することにより羽根10bが2回開放され、2種大当たりが発生する確率が高くなるので、遊技者は、1種の入賞が有効な役物作動有効化状態であっても1種始動入賞口6への入賞時に2種が始動して羽根が複数回開放する期待から遊技に熱中するようになる。
図20は、CPU19による2種始動処理であり、CPU19は、2種始動入賞が発生したときは(S1201:YES)、大当たり中でないと共に(S1202:NO)、羽根10bが開放中でないことを確認したときは(S1203:NO)、前回の1種大当たり後の始動回数と2種大当たり後の始動回数とを比較し(S1204)、2種大当たり後の始動回数が1種大当たり後の始動回数以下でないときは(S1204:NO)、1種保留数が「4」でないことを確認すると共に(S1206:NO)、1種保留数をインクリメントしてから(S1207)、乱数を取得し(S1208)、取得した乱数の高確率フラグを「1」にセットする(S1209)。以降の動作は、第1の参考例と同様である。
以上の動作により、2種始動入賞口7a或いは7bに入賞した場合に羽根10bが開放していない役物作動有効化状態であったときは、前回の1種および2種の大当たり後の始動回数の比較に基づいて1種の始動に移行して高確率で大当たりの抽選が行われるので、遊技者は、2種の始動が有効な役物作動有効化状態であっても2種始動入賞口7a或いは7bへの入賞時に1種が始動して変動図柄が大当たり図柄で停止する期待から遊技に熱中するようになる。
このような構成によると、始動入賞しても役物が作動しない状態である役物作動無効化状態が発生した場合に加えて、始動入賞に応じた役物が作動する状態である役物作動有効化状態であっても、一方の始動入賞口に入賞したときは大当たり後の始動回数の比較により他方の役物を遊技上の特典を与えながら作動させるようにしたので、第1の参考例と同様の効果を奏しながら、役物作動有効化状態であっても遊技者に遊技上の特典を与えることができ、さらに、一方の役物における始動回数の偏りを減少することができ、パチンコ遊技機1の興趣を一層高めることができる。
(第参考例)
以下、本発明の第参考例を図21ないし図24に基づいて説明するに、第1の参考例と異なるところは、センター役物10の入賞領域に貯留装置を設けたことである。
センター役物10を示す図21および図22において、センター役物10の底部にあるVゾーン10cに対応してパチンコ玉の貯留装置35が設けられている。この貯留装置35は、Vゾーン10cに対して逆ハ字型に2枚の貯留板35aおよび貯留棒35bが、図21に示すように没入した放出状態と図22に示すように突出した貯留状態との間で可動するように具備されていることである。その他の構成は、第1の参考例と同様である。尚、通常時においては、貯留装置35は放出状態にある。
図23は、CPU19による2種大当たり処理であり、CPU19は、液晶表示部11の1種図柄表示を中断すると共に(S1301)、2種大当たり情報を表示してから(S1302)、ラウンド数が5未満であるときは(S1303:YES)、貯留装置35を貯留状態に切換える(S1304)。つまり、貯留板35aおよび貯留棒35bを突出することにより、Vゾーン10cに至る経路を遮断する。これにより、センター役物10内に入賞したパチンコ玉がVゾーン10cの手前で貯留装置35に貯留されるようになるので、ラウンド数が1〜4回においては、ハズレ入賞口10dに入賞するにしてもVゾーン10cへの入賞は禁止されている。以後の動作は、第1の参考例と同様である。
図24は、CPU19による大当たり時入賞処理であり、CPU19は、センター役物10内への入賞を確認したときは(S1401:YES)、入賞数をインクリメントし(S1402)、ラウンド数が8回でない状態では(S1403:NO)、Vゾーン入賞するか(S1404)、センター役物10内に10回入賞するか(S1405)、羽根10bの開放数が18回となったかを監視する(S1413)。このとき、Vゾーン10cへの入賞は貯留装置35により禁止されているので、センター役物10内に10回入賞するか(S1405:YES)、羽根10bの開放数が18回となるかの何れかとなる(S1413:YES)。
続けて、CPU19は、開放終了フラグを「1」にセットすることにより羽根10bの開放を停止してから(S1406)、貯留装置35が貯留状態かを判断する(S1407)。このとき、ラウンド数が1〜4回では、貯留装置35は貯留状態となっていることから(S1407:YES)、貯留装置35を放出状態に切換える(S1408)。つまり、貯留板35aおよび貯留棒35bを没入することにより、Vゾーン10cに至る経路を開放する。これにより、貯留装置35に貯留されているパチンコ玉がVゾーン10cに入賞するようになるので、ラウンド更新フラグを「1」にセットすることにより(S1410)、ラウンドを継続する。尚、貯留装置35の放出状態への切換え時にはVゾーン入賞の確率は極めて高いものの、Vゾーンに入賞しなかったときは(S1409:NO)、ラウンド更新フラグのリセット状態を継続することによりラウンドを終了する。
一方、CPU19は、図23に示す2種大当たり処理において、ラウンドが5回以上では(S1303:NO)、図24に示す大当たり時入賞処理において、センター役物10内への入賞数が10回となるか(S1405:YES)、或いは羽根10bの開放数が18回となるまでに(S1413:YES)、Vゾーン入賞があったときは(S1404:YES)、開放終了フラグを「1」にセットして羽根10bの開放を停止すると共に(S1412)、ラウンド更新フラグを「1」に設定してから(S1410)、入賞数および開放数をリセットする(S1411)。この場合における動作は、第1の参考例と同一となる。
このような構成によると、2種大当たり時においては、ラウンド数が5回未満では貯留装置35を貯留状態とすることによりセンター役物10に入賞したパチンコ玉をVゾーン10cの手前で貯留し、ラウンドが終了したときは、貯留装置35を開放状態とすることによりパチンコ玉がVゾーン10cに入賞し易くしたので、ラウンド数が5回未満では、パンク(予期せぬ大当たり終了)が発生することを回避することができ、遊技者にとっては、パンク時の苛立ちを抑制すると共に、出玉数の増加により一層うれしく思うようになり、興趣を一層高めることができる。
しかも、貯留装置35が貯留状態となっている時の貯留できる確率は、Vゾーン10cの入賞率より高く(Vゾーン10cのパチンコ玉の受入幅よりも貯留装置35のパチンコ玉の受入幅のほうが広いため)、さらに、貯留装置35の形状を工夫することにより、貯留装置35が貯留状態となった場合に、パチンコ玉がVゾーン10cに極めて高確率にて入賞するようにしたので、貯留装置35が放出状態となった際のパンクを回避することができる。従って、上記参考例および実施例に比し、2種大当たり時の出玉を増加しながら、出玉数を安定させることが可能となる。
(その他の実施例)
本発明は、上記参考例および実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
上記参考例および実施例において、2種の大当たり処理にて表示部の1種図柄表示を中断する作用としたが、1種図柄表示を中断することなく2種大当たり中に入賞した2種始動入賞を1種始動入賞としてみなし、同様に、1種大当たり中にオーバーフローした1種始動入賞を2種始動入賞とみなしてもよい。その場合、1種始動への移行に対し高確率フラグを「1」にしたり、2種始動への移行に対し羽根10bの開放回数を2回にしたりするといった特典を付与してもしなくてもどちらでもよい。
上記参考例および実施例において、1種および2種始動入賞が役物作動無効化状態の発生に伴って他方に移行した場合、移行した方の羽根10bが開放中または保留数が最大値であったときは無効となるようにしたが、始動移行を、それらが解消したときに再度実行する構成としてもよく、また、遊技特典(例えば大入賞口8を所定時間または所定入賞数に達するまで開放)を与えるようにしてもよい。
上記参考例および実施例において、1種および2種始動入賞が他方に移行した場合、羽根10bを2回開放および取得した乱数の高確率フラグを成立させるようにしたが、2種始動への移行時に羽根10bの開放時間を延長したり、ラウンド継続の抽選を有利にしたり、Vゾーン10cを広げたりしてもよく、または、1種始動への移行回数が所定数に達したときに確率変動とするなどの遊技特典を与えてもよい。
上記実施例において、役物作動有効状態で始動入賞した際に他方の役物を作動させる条件として、1種大当たり後の始動回数と2種大当たり後の始動回数との比較結果で判断しているが、1種の大当たり回数および2種の大当たり回数を比較してもよい。この場合、比較する際は、回数が低くなる傾向の大当たり回数に重み(例えば1種の大当たり回数に5を加算)を付けて比較するようにしてもよい。
上記実施例において、役物作動有効状態で始動入賞した際に他方の役物を作動させる条件として、1種大当たり後の始動回数と2種大当たり後の始動回数との比較結果のみで判断しているが、回数が低くなる傾向の始動回数に重み(例えば2種大当たり後の始動回数を2倍)を付けて比較するようにしてもよい。
上記実施例において、役物作動有効状態で始動入賞した際に他方の役物を作動させる条件として、1種大当たり後の始動回数と2種大当たり後の始動回数との比較結果のみで判断しているが、1分間の平均始動回数(総始動回数/総発射玉数×1分間の発射玉数)の比率に応じて、例えば、1分間の平均始動回数の比率が1種の始動回数:2種の始動回数=6:2の場合、1種の始動回数の2倍と2種の始動回数の6倍となるように、始動回数に重みを付けて比較するようにしてもよい。
上記実施例において、役物作動有効状態で始動入賞した際に他方の役物を作動させる条件として、1種大当たり後の始動回数と2種大当たり後の始動回数との比較結果のみで判断しているが、始動回数と大当たり回数を掛け合わせて、例えば、1種始動回数と2種大当たり回数とを掛け合わせた数値と、2種始動回数と1種大当たり回数とを掛け合わせた数値とを比較するようにしてもよい。
本発明の第1の参考例を示すパチンコ遊技機の概略的な正面図 羽根の閉鎖状態で示す複合役物の正面図 羽根の開放状態で示す複合役物の正面図 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図 1種大当たり時の液晶表示部を示す図 2種大当たり時の液晶表示部を示す図 乱数表を示す図 CPUのメイン動作を示すフローチャート CPUの1種始動処理を示すフローチャートその1 CPUの図柄変動処理を示すフローチャート CPUの1種大当たり処理を示すフローチャート CPUの2種始動処理を示すフローチャートその1 CPUの羽根開放処理を示すフローチャート CPUの2種大当たり処理を示すフローチャート CPUの大当たり時羽根開放処理を示すフローチャート CPUの大当たり時入賞処理を示すフローチャート 本発明の第2の参考例を示す図9相当図 図12相当図 本発明の実施例を示す図9相当図 図12相当図 図2相当図 図3相当図 本発明の第参考例を示す図14相当図 図16相当図
符号の説明
図面中、1はパチンコ遊技機、6は1種始動入賞口(第1始動入賞口)、7a,7bは2種始動入賞口(第2始動入賞口)、9は複合役物、10はセンター役物(第2役物)、10bは羽根、10cはVゾーン、11は液晶表示部(第1役物)、19はCPU(始動保留手段)を示す。

Claims (1)

  1. 第1始動入賞口および第2始動入賞口と、
    前記第1始動入賞口および前記第2始動入賞口への各々の入賞に応じて作動する第1役物および第2役物と、
    前記第1役物および前記第2役物のそれぞれの作動結果に応じて第1大当たりおよび第2大当たりを発生させる第1大当たり発生手段および第2大当たり発生手段を備えたパチンコ遊技機において、
    前記第1始動入賞口および前記第2始動入賞口のいずれか一方の始動入賞口に入賞したにも関わらず、前記一方の始動入賞口に対応する一方の役物が作動しているために前記一方の役物が作動しない状態が発生したとき、および一方の始動入賞口に入賞した際に前記役物が作動しない状態が発生しなかった場合において遊技上の特定条件が成立していたときに、他方の役物である非入賞役物を遊技者にとって有利な遊技特典を付与した状態で作動させ
    前記遊技上の特定の条件は、前記第1大当たり後の前記第1役物作動回数と前記第2大当たり後の前記第2役物作動回数との比較結果、或いは前記第1大当たりの発生回数と前記第2大当りの発生回数との比較結果により、前記非入賞役物に対応する役物作動回数、或いは大当たりの発生回数が、前記入賞役物に対応する役物作動回数、或いは大当たりの発生回数よりも少ない場合に成立することで、前記第1役物および前記第2役物のいずれか一方の役物の作動回数の偏り、或いは前記第1大当たりおよび第2大当たりのいずれか一方の大当たりの発生回数の偏りを減少させることを特徴とするパチンコ遊技機。
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