JP4429609B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェハやガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に光を照射することにより基板を熱処理する熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、イオン注入後の半導体ウェハのイオン活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置等の熱処理装置が使用されている。このような熱処理装置においては、半導体ウェハを、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、半導体ウェハのイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する構成となっている。
【0003】
しかしながら、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する熱処理装置を使用して半導体ウェハのイオン活性化を実行した場合においても、半導体ウェハに打ち込まれたイオンのプロファイルがなまる、すなわち、熱によりイオンが拡散してしてしまうという現象が生じることが判明した。このような現象が発生した場合においては、半導体ウェハの表面にイオンを高濃度で注入しても、注入後のイオンが拡散してしまうことから、イオンを必要以上に注入しなければならないという問題が生じていた。
【0004】
上述した問題を解決するため、キセノンフラッシュランプ等を使用して半導体ウェハの表面に閃光を照射することにより、イオン注入された半導体ウェハの表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、イオンが拡散するための十分な時間がないため、半導体ウェハに打ち込まれたイオンのプロファイルをなまらせることなく、イオン活性化のみを実行することができるのである。
【0005】
【特許文献1】
特開昭59−169125号公報
【特許文献2】
特開昭63−166219号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。このようなキセノンフラッシュランプを使用する熱処理装置においては、棒状またはそれに準じる形状の複数のキセノンフラッシュランプが並設されている。それら複数のキセノンフラッシュランプと半導体ウェハとを接近させると、ウェハ面のランプ直下の部分の照度が他の部分の照度よりも高くなるため、温度分布の面内均一性が損なわれることとなる。一方、昇温時間の極めて短いキセノンフラッシュランプを使用する熱処理装置においては、従来のハロゲンランプを使用したランプアニール装置のようにウェハを回転させて照度分布の面内均一性を維持する手法を採用することができない。
【0007】
また、ランプからの照射を有効活用する観点から、ランプに併設してリフレクタを配置しているが、このリフレクタによって反射される照度もウェハ面上で光強度勾配を有しいる。この反射光の光強度勾配とランプからの直接ウェハに照射される照射の光強度勾配の振幅が略一致するように照射されると、なお一層、温度分布の面内均一性が損なわれることとなる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる熱処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、それぞれが長尺の円筒形状を有する複数の棒状ランプを有する光源と、前記光源の下方に設けられたチャンバー内にて基板を略水平姿勢にて保持する保持手段と、前記光源を挟んで前記保持手段と対向し、前記保持手段に保持された基板と平行な平面として配設され、前記光源からの照射光を反射する反射手段と、を具備し、前記複数の棒状ランプはランプ間に間隙を有するように前記保持手段に保持された基板と平行に一列に配置され、前記複数のランプのランプ中心と前記反射手段との間の距離に対する前記ランプ中心と前記保持手段に保持された基板との間の距離の比を1.8以下または2.2以上とすることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記複数の棒状ランプのそれぞれはキセノンフラッシュランプであり、前記保持手段は、保持する基板を予備加熱するアシスト加熱手段を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、それぞれが長尺の円筒形状を有する複数の棒状ランプを有する光源と、前記光源の下方に設けられたチャンバー内にて基板を略水平姿勢にて保持する保持手段と、前記光源を挟んで前記保持手段と対向し、前記保持手段に保持された基板と平行な平面として配設され、前記光源からの照射光を反射する反射手段と、を具備し、前記複数の棒状ランプはランプ間に間隙を有するように前記保持手段に保持された基板と平行に一列に配置され、前記保持手段に保持された基板の表面のうち前記複数の棒状ランプのそれぞれの直下における直下位置からみて当該棒状ランプと当該棒状ランプに隣接する隣接棒状ランプとの隙間から前記反射手段に前記隣接棒状ランプの像が映らないように前記反射手段、前記光源および前記保持手段に保持された基板を配置することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明に係る熱処理装置において、前記複数の棒状ランプのそれぞれはキセノンフラッシュランプであり、前記保持手段は、保持する基板を予備加熱するアシスト加熱手段を備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
<1.第1実施形態>
図1および図2は、本発明にかかる熱処理装置の第1実施形態を示す側断面図である。この熱処理装置は、キセノンフラッシュランプからの閃光によって半導体ウェハ等の基板の熱処理を行う装置である。
【0020】
この熱処理装置は、透光板61、底板62および一対の側板63、64からなり、その内部に半導体ウェハWを収納して熱処理するためのチャンバー65を備える。チャンバー65の上部を構成する透光板61は、例えば、石英等の赤外線透過性を有する材料から構成されており、光源10から出射された光を透過してチャンバー65内に導くチャンバー窓として機能している。また、チャンバー65を構成する底板62には、後述する熱拡散板73および加熱プレート74を貫通して半導体ウェハWをその下面から支持するための支持ピン70が立設されている。
【0021】
また、チャンバー65を構成する側板64には、半導体ウェハWの搬入および搬出を行うための開口部66が形成されている。開口部66は、軸67を中心に回動するゲートバルブ68により開閉可能となっている。半導体ウェハWは、開口部66が開放された状態で、図示しない搬送ロボットによりチャンバー65内に搬入される。また、チャンバー65内にて半導体ウェハWの熱処理が行われるときには、開口部66が閉鎖される。
【0022】
チャンバー65は光源10の下方に設けられている。光源10は、複数(本実施形態においては27本)のキセノンフラッシュランプ69(以下、単に「フラッシュランプ69」とも称する)を備える。複数のフラッシュランプ69は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が水平方向に沿うようにして互いに平行に所定ピッチで列設されている。また、光源10を構成する複数のフラッシュランプ69の上方にそれらの全体を被うようにリフレクタ71が配設されている。
【0023】
このキセノンフラッシュランプ69は、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設されたガラス管と、該ガラス管の外周部に巻回されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加えて絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加熱されて光が放出される。このキセノンフラッシュランプ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし10ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
【0024】
フラッシュランプ69から放射された光の一部は直接に透光板61を透過してチャンバー65内へと向う。また、フラッシュランプ69から放射された光の他の一部は一旦リフレクタ71によって反射されてから透光板61を透過してチャンバー65内へと向かう。
【0025】
チャンバー65内には、熱拡散板73と加熱プレート74とがこの順で配設されている。熱拡散板73は加熱プレート74の上面に貼着されている。また、熱拡散板73の表面には、半導体ウェハWの位置ずれ防止ピン75が付設されている。
【0026】
加熱プレート74は、半導体ウェハWを予備加熱(アシスト加熱)するためのものである。この加熱プレート74は、窒化アルミニウムから構成され、その内部にヒータと該ヒータを制御するためのセンサとを収納した構成を有する。一方、熱拡散板73は、加熱プレート74からの熱エネルギーを拡散して半導体ウェハWを均一に予備加熱するためのものである。この熱拡散板73の材質としては、サファイア(Al23:酸化アルミニウム)や石英等の比較的熱伝導率が小さいものが採用される。
【0027】
熱拡散板73および加熱プレート74は、モータ40の駆動により、図1に示す半導体ウェハWの搬入・搬出位置と図2に示す半導体ウェハWの熱処理位置との間を昇降する構成となっている。
【0028】
すなわち、加熱プレート74は、筒状体41を介して移動板42に連結されている。この移動板42は、チャンバー65の底板62に釣支されたガイド部材43により案内されて昇降可能となっている。また、ガイド部材43の下端部には、固定板44が固定されており、この固定板44の中央部にはボールネジ45を回転駆動するモータ40が配設されている。そして、このボールネジ45は、移動板42と連結部材46、47を介して連結されたナット48と螺合している。このため、熱拡散板73および加熱プレート74は、モータ40の駆動により、図1に示す半導体ウェハWの搬入・搬出位置と図2に示す半導体ウェハWの熱処理位置との間を昇降することができる。
【0029】
図1に示す半導体ウェハWの搬入・搬出位置は、図示しない搬送ロボットを使用して開口部66から搬入した半導体ウェハWを支持ピン70上に載置し、あるいは、支持ピン70上に載置された半導体ウェハWを開口部66から搬出することができるように、熱拡散板73および加熱プレート74が下降した位置である。この状態においては、支持ピン70の上端は、熱拡散板73および加熱プレート74に形成された貫通孔を通過し、熱拡散板73の表面より上方に配置される。なお、図1においては、説明の便宜上、本来側面図では図示されない熱拡散板73および加熱プレート74の貫通孔を図示している。
【0030】
一方、図2に示す半導体ウェハWの熱処理装置は、半導体ウェハWに対して熱処理を行うために、熱拡散板73および加熱プレート74が支持ピン70の上端より上方に上昇した位置である。熱拡散板73および加熱プレート74が図1の搬入・搬出位置から図2の熱処理位置に上昇する過程において、支持ピン70に載置された半導体ウェハWは熱拡散板73によって受け取られ、その下面を熱拡散板73の表面に支持されて上昇し、チャンバー65内の透光板61に近接した位置に水平姿勢にて保持される。逆に、熱拡散板73および加熱プレート74が熱処理位置から搬入・搬出位置に下降する過程においては、熱拡散板73に支持された半導体ウェハWは支持ピン70に受け渡される。
【0031】
また、チャンバー65の底板62と移動板42との間には筒状体41の周囲を取り囲むようにしてチャンバー65を気密状体に維持するための伸縮自在の蛇腹77が配設されている。熱拡散板73および加熱プレート74が熱処理位置まで上昇したときには蛇腹77が収縮し、熱拡散板73および加熱プレート74が搬入・搬出位置まで下降したときには蛇腹77が伸長してチャンバー65内の雰囲気と外部雰囲気とを遮断する。
【0032】
チャンバー65における開口部66と反対側の側板63には、開閉弁80に連通接続された導入路78が形成されている。この導入路78は、チャンバー65内に処理に必要なガス、例えば不活性な窒素ガスを導入するためのものである。一方、側板64における開口部66には、開閉弁81に連通接続された排出路79が形成されている。この排出路79は、チャンバー65内の気体を排出するためのものであり、開閉弁81を介して図示しない排気手段と接続されている。
【0033】
次に、本発明に係る熱処理装置による半導体ウェハWの熱処理動作について説明する。この熱処理装置において処理対象となる半導体ウェハWは、イオン注入後の半導体ウェハである。
【0034】
この熱処理装置においては、熱拡散板73および加熱プレート74が図1に示す半導体ウェハWの搬入・搬出位置に配置された状態にて、図示しない搬送ロボットにより開口部66を介して半導体ウェハWが搬入され、支持ピン70上に載置される。半導体ウェハWの搬入が完了すれば、開口部66がゲートバルブ68により閉鎖される。しかる後、熱拡散板73および加熱プレート74がモータ40の駆動により図2に示す半導体ウェハWの熱処理位置まで上昇し、半導体ウェハWを水平姿勢にて保持する。また、開閉弁80および開閉弁81を開いてチャンバー65内に窒素ガスの気流を形成する。
【0035】
熱拡散板73および加熱プレート74は、加熱プレート74に内臓されたヒータの作用により予め所定温度に加熱されている。このため、熱拡散板73および加熱プレート74が半導体ウェハWの熱処理位置まで上昇した状態においては、半導体ウェハ基板Wが加熱状態にある熱拡散板73と接触することにより予備加熱され、半導体ウェハWの温度が次第に上昇する。
【0036】
この状態においては、半導体ウェハWは熱拡散板73により継続して加熱される。そして、半導体ウェハWの温度上昇時には、図示しない温度センサにより、半導体ウェハWの表面温度が予備加熱温度T1に到達したか否かを常に監視する。
【0037】
なお、この予備加熱温度T1は、例えば200℃ないし600℃程度の温度である。半導体ウェハWをこの程度の予備加熱温度T1まで加熱したとしても、半導体ウェハWに打ち込まれたイオンが拡散してしまうことはない。
【0038】
やがて、半導体ウェハWの表面温度が予備加熱温度T1に到達すると、フラッシュランプ69を点灯してフラッシュ加熱を行う。このフラッシュ加熱工程におけるフラッシュランプ69の点灯時間は、0.1ミリセカンド乃至10ミリセカンド程度の時間である。このように、フラッシュランプ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギーがこのように極めて短い光パルスに変換されることから、極めて強い閃光が照射されることになる。
【0039】
このようなフラッシュ加熱により、半導体ウェハWの表面温度は瞬間的に温度T2に到達する。この温度T2は、1000℃ないし1100℃程度の半導体ウェハWのイオン活性化処理に必要な温度である。半導体ウェハWの表面がこのような処理温度T2にまで昇温されることにより、半導体ウェハW中に打ち込まれたイオンが活性化される。
【0040】
このとき、半導体ウェハWの表面温度が0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の極めて短い時間で処理温度T2まで昇温されることから、半導体ウェハW中のイオン活性化は短時間で完了する。従って、半導体ウェハWに打ち込まれたイオンが拡散することはなく、半導体ウェハWに打ち込まれたイオンのプロファイルがなまるという現象の発生を防止することが可能となる。なお、イオン活性化に必要な時間はイオンの拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であってもイオン活性化は完了する。
【0041】
また、フラッシュランプ69を点灯して半導体ウェハWを加熱する前に、加熱プレート74を使用して半導体ウェハWの表面温度を200℃ないし600℃程度の予備加熱温度T1まで加熱していることから、フラッシュランプ69により半導体ウェハWを1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで速やかに昇温させることが可能となる。
【0042】
フラッシュ加熱工程が終了した後に、熱拡散板73および加熱プレート74がモータ40の駆動により図1に示す半導体ウェハWの搬入・搬出位置まで下降するとともに、ゲートバルブ68により閉鎖されていた開口部66が開放される。そして、支持ピン70上に載置された半導体ウェハWが図示しない搬送ロボットにより搬出される。以上のようにして、一連の熱処理動作が完了する。
【0043】
ところで、既述したように、熱処理位置における半導体ウェハWの表面と各フラッシュランプ69を対向させた場合、各フラッシュランプ69の直下の部分の照度が他の部分の照度よりも高くなるため、温度分布の面内均一性が損なわれることとなる。そこで、第1実施形態においては、各フラッシュランプ69とリフレクタ71との間の距離を1としたときに、半導体ウェハWの表面と各フラッシュランプ69との間の距離を1.8以下に設定することにより、複数のフラッシュランプ69を使用した場合においても、半導体ウェハWを均一に熱処理することが可能となる。
【0044】
図3は、半導体ウェハWの表面におけるフラッシュランプ69から照射される光の照度とフラッシュランプ69の列設方向の位置との関係を模式的に示すグラフである。
【0045】
このグラフにおいて、符号LAは半導体ウェハWの表面においてリフレクタ71により反射照射される照度の光強度勾配を表わし、符号LBは半導体ウェハWの表面においてフラッシュランプ69により照射される照度の光強度勾配を表わし、符号LCは半導体ウェハWの表面において光強度勾配LAとLBが合算された状態を表わしている。
【0046】
フラッシュランプ69は複数のランプ691と692が一定間隔を空けて列設されている。ランプ691の直下における半導体ウェハWの表面上の位置W1は、ランプ691の中心L1からの照射L11により光強度勾配LBがピークを有する。同様にランプ692においても中心L2の直下がピークを有する。
【0047】
一方、位置W1からリフレクタ71を見た時、ランプ691とランプ692との隙間からランプ691に隣り合うランプ692がリフレクタ71に映って見える位置がある。これは、ランプ692から出射された照射L21にあるように、リフレクタ71により反射され位置W1に導入されるためである。これは、ランプ691の中心L1とリフレクタ71との間隔Z1と、ランプ691の中心L1と位置W1との間隔Z2が長さの比率で1:2の場合に生じる。このとき、ランプ691とランプ692との間の位置W2では照射L31のように、フラッシュランプ69からの直接的な照射がリフレクタ71に反射して導入されない。その結果、光強度勾配LAに示すような分布を示すとともに、リフレクタ71が高反射率、例えば95%以上の反射率の部材で構成されたとして、照射距離が伸びる分、光強度勾配LBよりも強度の勾配が低い照度分布が得られる。
【0048】
このように、間隔Z1と間隔Z2が1:2の比率の時に、光強度勾配LAとLBはそのピークがフラッシュランプ69の各中心L1、L2にそれぞれ合致した分布を有する。そのため、この半導体ウェハWの表面では光強度勾配LAとLBが合算された光強度勾配LCとなり、それぞれのピークがさらに大きくなり勾配が大きい分布となる。
【0049】
そこで、本発明では光強度勾配LAとLBのピークをずらすことで、合算された光強度勾配LCのピークを低くすることで半導体ウェハWの主面全体における照度ムラを低減するものである。図4に示すように、間隔Z1と間隔Z2が1:2の比の時に、光強度勾配LAとLBはそのピークが合致するのに対して、その比率が2(Z2/Z1)より小さくなる距離関係とした。すなわち間隔Z1に対して間隔Z3を1:1.8の比とし、具体的には、間隔Z1を25mmとした場合、間隔Z3を45mmとした。また、ランプ691とランプ692の間隔Z10は2mmである。この結果、フラッシュランプ69による主加熱工程による光強度勾配LBと、リフレクタ71により反射して導入する副加熱工程による光強度勾配LAはそのピークがずれた分布を有する。そのため、この半導体ウェハWの表面では光強度勾配LAとLBが合算された光強度勾配LCは、それぞれのピークの勾配が合算されても低減された分布となる。
【0050】
ここで、比率は1.8(Z3/Z1)以下が好ましい。ランプ691とランプ692の間には間隔Z10があるので、その間隔Z10を通過する照射L21もある程度の幅を有する。そのため、比率が「2」を少し小さくなったとして、光強度勾配LAとLBのピークをずらした効果が現れない。そこで、比率を1.8以下から選定するこで、強度の勾配が低い照度分布が得られる。
【0051】
一方、各フラッシュランプ69のランプ中心と半導体ウェハWとの間の距離の絶対値が大きい場合は、フラッシュランプ69から半導体ウェハWに直接照射される照射光の照度分布にほとんどバラツキが生じない。すなわち、上述した光強度勾配LBはほぼ平坦なものとなる。このような場合であっても、各フラッシュランプ69のランプ中心とリフレクタ71との間の距離に対する当該ランプ中心と熱拡散板73に保持された半導体ウェハWとの間の距離の比が「2」となると以下のような理由によって半導体ウェハW表面の照度分布にバラツキが生じる。
【0052】
図5はリフレクタ71、フラッシュランプ69および半導体ウェハWの配置関係を示す模式図である。複数のフラッシュランプ69のうちの任意の一つを注目ランプ695とし、その注目ランプ695に隣接するランプを隣接ランプ696とする。
【0053】
隣接ランプ696から出射されてリフレクタ71によって正反射され、当該隣接ランプ696と注目ランプ695との隙間(正確には当該隣接ランプ696のランプ中心C6と注目ランプ695のランプ中心C5との中点)を通過した反射光RL6は、ランプ中心C5と半導体ウェハWとの間隔がZ2となるときに(つまり、各フラッシュランプ69のランプ中心とリフレクタ71との間の距離に対する当該ランプ中心と半導体ウェハWとの間の距離の比が「2」となるときに)半導体ウェハWの表面のうちランプ中心C5直下の位置W5に到達する。さらに、位置W5においては注目ランプ695の両側の隣接ランプ696からの反射光RL6が重なって到達するのである。これに対して、半導体ウェハWの表面のうちランプ中心C5とランプ中心C6との中点直下の位置W6にはリフレクタ71によって反射された反射光は到達しない。
【0054】
換言すれば、熱拡散板73に保持された半導体ウェハWの表面のうち注目ランプ695直下の位置W5から見ると、注目ランプ695と隣接ランプ696との隙間からリフレクタ71に当該隣接ランプ696の像が映し出されることとなるのである。これに対して、半導体ウェハWの表面のうち注目ランプ695と隣接ランプ696との中点直下の位置W6から見ると、注目ランプ695と当該隣接ランプ696との隙間からリフレクタ71には半導体ウェハW自身が映し出されるのである。
【0055】
このため、フラッシュランプ69から直接照射される光の照度分布のバラツキの有無に関わらず、各フラッシュランプ69のランプ中心とリフレクタ71との間の距離に対する当該ランプ中心と半導体ウェハWとの間の距離の比が「2」となるときには半導体ウェハW表面の照度分布にバラツキが生じ、ひいては温度分布の面内均一性が損なわれることとなっていたのである。
【0056】
そこで、ランプ中心C5と半導体ウェハWとの間隔がZ3となるようにすると(つまり、各フラッシュランプ69のランプ中心とリフレクタ71との間の距離に対する当該ランプ中心と半導体ウェハWとの間の距離の比が「1.8」となるようにすると)、隣接ランプ696から出射されてランプ中心C5直下の位置W5に到達するようにリフレクタ71によって正反射された反射光RL7が注目ランプ695自身によって遮られ、位置W5に到達することはない。隣接ランプ696と注目ランプ695との隙間を通過する反射光RL6はランプ中心C5直下の位置W5以外に到達することとなり、その位置においては注目ランプ695を挟んで反対側の隣接ランプ696からの反射光RL6が到達することはなく、つまり注目ランプ695の両側の隣接ランプ696からの反射光RL6が重なり合うことはない。
【0057】
換言すれば、熱拡散板73に保持された半導体ウェハWの表面のうち複数のフラッシュランプ69のそれぞれの直下位置から見て当該フラッシュランプ69とその隣接ランプ696との隙間からリフレクタ71に当該隣接ランプ696の像が映らないように(つまり当該隙間からリフレクタ71に半導体ウェハWまたは熱拡散板73の像が映るように)リフレクタ71、複数のフラッシュランプ69および半導体ウェハWが配置されている。
【0058】
これにより、フラッシュランプ69からの閃光照射時における半導体ウェハW表面の照度分布のバラツキが低減され、半導体ウェハW上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
【0059】
ここで、半導体ウェハWの表面のうち複数のフラッシュランプ69のそれぞれの直下位置から見て当該フラッシュランプ69とその隣接ランプ696との隙間からリフレクタ71に当該隣接ランプ696の像が映らないようにするためには、各フラッシュランプ69のランプ中心とリフレクタ71との間の距離に対する当該ランプ中心と半導体ウェハWとの間の距離の比が1.8以下であれば良い。このようなリフレクタ71、複数のフラッシュランプ69および半導体ウェハWの配置関係であれば、フラッシュランプ69からの閃光照射時における半導体ウェハW表面の照度分布のバラツキが低減され、半導体ウェハW上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
【0060】
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の熱処理装置の構成は上記の比率を除いて第1実施形態と同じである。また、第2実施形態の熱処理装置による半導体ウェハWの熱処理動作についても、上述した第1実施形態と同じである。
【0061】
図4の間隔Z4に示すように。第2実施形態では間隔Z1と間隔Z4を1:2.2の比とし、具体的には、間隔Z1を25mmとした場合、間隔Z3を55mmとした。また、ランプ691とランプ692の間隔Z10は2mmである。この結果、フラッシュランプ69による主加熱工程による光強度勾配LBと、リフレクタ71により反射して導入する副加熱工程による光強度勾配LAはそのピークがずれた分布を有する。そのため、この半導体ウェハWの表面では光強度勾配LAとLBが合算された光強度勾配LCは、それぞれのピークの勾配が低減された分布となる。
【0062】
この第2実施形態でも、比率は2.2(Z4/Z1)以上が好ましい。ランプ691とランプ692の間には間隔Z10があるので、その間隔Z10を通過する照射L21もある程度の幅を有する。そのため、比率が「2」を少し大きくなったとして、光強度勾配LAとLBのピークをずらした効果が現れない。そこで、比率を2.2以上から選定するこで、強度の勾配が低い照度分布が得られる。
【0063】
一方、上述したように、各フラッシュランプ69のランプ中心と半導体ウェハWとの間の距離の絶対値が大きい場合は、フラッシュランプ69から半導体ウェハWに直接照射される照射光の照度分布にほとんどバラツキが生じない。そして、フラッシュランプ69から直接照射される光の照度分布のバラツキの有無に関わらず、各フラッシュランプ69のランプ中心とリフレクタ71との間の距離に対する当該ランプ中心と半導体ウェハWとの間の距離の比が「2」となるときには半導体ウェハW表面の照度分布にバラツキが生じ、ひいては温度分布の面内均一性が損なわれることも既述した通りである。
【0064】
そこで、ランプ中心C5と半導体ウェハWとの間隔がZ4となるようにすると(つまり、各フラッシュランプ69のランプ中心とリフレクタ71との間の距離に対する当該ランプ中心と半導体ウェハWとの間の距離の比が「2.2」となるようにすると)、隣接ランプ696から出射されてランプ中心C5直下の位置W5に到達するようにリフレクタ71によって正反射された反射光RL8が隣接ランプ696自身によって遮られ、位置W5に到達することはない。隣接ランプ696と注目ランプ695との隙間を通過する反射光RL6はランプ中心C5直下の位置W5以外に到達することとなり、その位置においては注目ランプ695を挟んで反対側の隣接ランプ696からの反射光RL6が到達することはなく、つまり注目ランプ695の両側の隣接ランプ696からの反射光RL6が重なり合うことはない。
【0065】
換言すれば、熱拡散板73に保持された半導体ウェハWの表面のうち複数のフラッシュランプ69のそれぞれの直下位置から見て当該フラッシュランプ69とその隣接ランプ696との隙間からリフレクタ71に当該隣接ランプ696の像が映らないように(つまり当該隙間からリフレクタ71に半導体ウェハWまたは熱拡散板73の像が映るように)リフレクタ71、複数のフラッシュランプ69および半導体ウェハWが配置されている。
【0066】
これにより、フラッシュランプ69からの閃光照射時における半導体ウェハW表面の照度分布のバラツキが低減され、半導体ウェハW上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
【0067】
ここで、半導体ウェハWの表面のうち複数のフラッシュランプ69のそれぞれの直下位置から見て当該フラッシュランプ69とその隣接ランプ696との隙間からリフレクタ71に当該隣接ランプ696の像が映らないようにするためには、各フラッシュランプ69のランプ中心とリフレクタ71との間の距離に対する当該ランプ中心と半導体ウェハWとの間の距離の比が2.2以上であれば良い。このようなリフレクタ71、複数のフラッシュランプ69および半導体ウェハWの配置関係であれば、フラッシュランプ69からの閃光照射時における半導体ウェハW表面の照度分布のバラツキが低減され、半導体ウェハW上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
【0068】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、以下のように他の形態でも実施することができる。
【0069】
(1)上記各実施形態においては、半導体ウェハに光を照射してイオン活性化処理を行うようにしていたが、本発明にかかる熱処理装置による処理対象となる基板は半導体ウェハに限定されるものではない。例えば、窒化シリコン膜や多結晶シリコン膜等の種々のシリコン膜が形成されたガラス基板に対して本発明にかかる熱処理装置による処理を行っても良い。一例として、CVD法によりガラス基板上に形成した多結晶シリコン膜にシリコンをイオン注入して非晶質化した非晶質シリコン膜を形成し、さらにその上に反射防止膜となる酸化シリコン膜を形成する。この状態で、本発明にかかる熱処理装置により非晶質のシリコン膜の全面に光照射を行い、非晶質のシリコン膜が多結晶化した多結晶シリコン膜を形成することもできる。
【0070】
(2)また、ガラス基板上に下地酸化シリコン膜、アモルファスシリコンを結晶化したポリシリコン膜を形成し、そのポリシリコン膜にリンやボロン等の不純物をドーピングした構造のTFT基板に対して本発明にかかる熱処理装置により光照射を行い、ドーピング工程で打ち込まれた不純物の活性化を行うこともできる。
【0071】
その他、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、それぞれが長尺の円筒形状を有する複数の棒状ランプを有する光源と、光源の下方に設けられたチャンバー内にて基板を略水平姿勢にて保持する保持手段と、光源を挟んで保持手段と対向し、保持手段に保持された基板と平行な平面として配設され、光源からの照射光を反射する反射手段と、を具備し、複数の棒状ランプはランプ間に間隙を有するように保持手段に保持された基板と平行に一列に配置され、複数のランプのランプ中心と反射手段との間の距離に対するランプ中心と保持手段に保持された基板との間の距離の比を1.8以下または2.2以上とするため、あるランプの直下位置にそのランプに隣接するランプからの反射手段を介した反射光が到達することがなくなり、基板処理面全体における照度ムラが低減され、基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
【0073】
また、請求項2の発明によれば、複数の棒状ランプのそれぞれがキセノンフラッシュランプであり、保持手段が保持する基板を予備加熱するアシスト加熱手段を備えるため、キセノンフラッシュランプであっても基板処理面全体における照度ムラが低減され、基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
【0074】
また、請求項3の発明によれば、それぞれが長尺の円筒形状を有する複数の棒状ランプを有する光源と、光源の下方に設けられたチャンバー内にて基板を略水平姿勢にて保持する保持手段と、光源を挟んで保持手段と対向し、保持手段に保持された基板と平行な平面として配設され、光源からの照射光を反射する反射手段と、を具備し、複数の棒状ランプはランプ間に間隙を有するように保持手段に保持された基板と平行に一列に配置され、保持手段に保持された基板の表面のうち複数の棒状ランプのそれぞれの直下における直下位置からみて当該棒状ランプと当該棒状ランプに隣接する隣接棒状ランプとの隙間から反射手段に隣接棒状ランプの像が映らないように反射手段、光源および保持手段に保持された基板を配置するため、当該棒状ランプの直下位置に隣接棒状ランプからの反射手段を介した反射光が到達することがなくなり、基板処理面全体における照度ムラが低減され、基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる。
【0075】
また、請求項4の発明によれば、複数の棒状ランプのそれぞれがキセノンフラッシュランプであり、保持手段が保持する基板を予備加熱するアシスト加熱手段を備えるため、キセノンフラッシュランプであっても基板処理面全体における照度ムラが低減され、基板上の温度分布の面内均一性を向上させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる熱処理装置の第1実施形態を示す側断面図である。
【図2】本発明にかかる熱処理装置の第1実施形態を示す側断面図である。
【図3】半導体ウェハの表面におけるフラッシュランプから照射される光の照度とフラッシュランプの列設方向の位置との関係を模式的に示す図である。
【図4】半導体ウェハの表面におけるフラッシュランプから照射される光の照度とフラッシュランプの列設方向の位置との関係を模式的に示す図である。
【図5】リフレクタ、フラッシュランプおよび半導体ウェハの配置関係を示す模式図である。
【符号の説明】
10 光源
61 透光板
62 底板
63 側板
64 側板
65 チャンバー
66 開口部
68 ゲートバルブ
69 キセノンフラッシュランプ
691、692 ランプ
695 注目ランプ
696 隣接ランプ
70 支持ピン
71 リフレクタ
73 熱拡散板
74 加熱プレート
75 位置ずれ防止ピン
C5、C6 ランプ中心
LA、LB、LC 光強度勾配
RF6、RF7、RF8 反射光
W1、W2、W5、W6 位置
Z1、Z2、Z3、Z4、Z10 間隔
L11、L21、L31 照射
W 半導体ウェハ

Claims (4)

  1. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    それぞれが長尺の円筒形状を有する複数の棒状ランプを有する光源と、
    前記光源の下方に設けられたチャンバー内にて基板を略水平姿勢にて保持する保持手段と、
    前記光源を挟んで前記保持手段と対向し、前記保持手段に保持された基板と平行な平面として配設され、前記光源からの照射光を反射する反射手段と、
    を具備し、
    前記複数の棒状ランプはランプ間に間隙を有するように前記保持手段に保持された基板と平行に一列に配置され、
    前記複数のランプのランプ中心と前記反射手段との間の距離に対する前記ランプ中心と前記保持手段に保持された基板との間の距離の比を1.8以下または2.2以上とすることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記複数の棒状ランプのそれぞれはキセノンフラッシュランプであり、
    前記保持手段は、保持する基板を予備加熱するアシスト加熱手段を備えることを特徴とする熱処理装置。
  3. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    それぞれが長尺の円筒形状を有する複数の棒状ランプを有する光源と、
    前記光源の下方に設けられたチャンバー内にて基板を略水平姿勢にて保持する保持手段と、
    前記光源を挟んで前記保持手段と対向し、前記保持手段に保持された基板と平行な平面として配設され、前記光源からの照射光を反射する反射手段と、
    を具備し、
    前記複数の棒状ランプはランプ間に間隙を有するように前記保持手段に保持された基板と平行に一列に配置され、
    前記保持手段に保持された基板の表面のうち前記複数の棒状ランプのそれぞれの直下における直下位置からみて当該棒状ランプと当該棒状ランプに隣接する隣接棒状ランプとの隙間から前記反射手段に前記隣接棒状ランプの像が映らないように前記反射手段、前記光源および前記保持手段に保持された基板を配置することを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項3記載の熱処理装置において、
    前記複数の棒状ランプのそれぞれはキセノンフラッシュランプであり、
    前記保持手段は、保持する基板を予備加熱するアシスト加熱手段を備えることを特徴とする熱処理装置。
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