JP4675579B2 - 光エネルギー吸収比率の測定方法、光エネルギー吸収比率の測定装置および熱処理装置 - Google Patents

光エネルギー吸収比率の測定方法、光エネルギー吸収比率の測定装置および熱処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、パターン形成がなされていない無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を測定する測定方法および装置並びにそのような測定技術を採用した熱処理装置に関する。
従来より、イオン注入後の半導体ウェハーのイオン活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置等の熱処理装置が使用されている。このような熱処理装置においては、半導体ウェハーを、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、半導体ウェハーのイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する構成となっている。
ところが、ハロゲンランプにより毎秒数百度程度の速度で半導体ウェハーを昇温する熱処理装置を使用して半導体ウェハーのイオン活性化を実行した場合においても、半導体ウェハーに打ち込まれたイオンのプロファイルがなまる、すなわち、熱によりイオンが拡散してしまうという現象が生ずることが判明した。このような現象が発生した場合においては、半導体ウェハーの表面にイオンを高濃度で注入しても、注入後のイオンが拡散してしまうことから、イオンを必要以上に注入しなければならないという問題が生じていた。
上述したイオン拡散の問題を解決するため、キセノンフラッシュランプ等を使用して半導体ウェハーの表面に閃光を照射することにより、イオンが注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、イオンが拡散するための十分な時間がないため、半導体ウェハーに打ち込まれたイオンのプロファイルをなまらせることなく、イオン活性化のみを実行することができるのである。
特開昭59−169125号公報 特開昭63−166219号公報
ところが、キセノンフラッシュランプを使用した熱処理装置では極めて短時間に非常に巨大な光エネルギーをウェハー表面に照射するため、その表面温度が急速に上昇し、ウェハーの表面のみが急激に膨張することとなる。そして、キセノンフラッシュランプから照射するエネルギーが過剰であると、表面のみが急激に膨張した結果ウェハー表面にスリップが生じたり、最悪の場合ウェハー割れが生じることが判明している。一方、照射エネルギーが少ないとイオン活性化を行うことができない。従って、キセノンフラッシュランプから照射する光エネルギーの範囲を適正化することが重要となる。
一般に、照射時間が極めて短いフラッシュランプの場合、半導体ウェハーの温度測定結果に基づくランプ出力のフィードバック制御は不可能であるため、パターン形成のなされていない無地のベアウェハーにイオン注入を行い、そのイオン注入がなされた無地のウェハーに実際に光照射を行ってから処理後の特性(例えばシート抵抗値等)を測定し、その結果に基づいてキセノンフラッシュランプから照射される光エネルギーを調整するようにしている。
しかしながら、実際に処理対象となるウェハーはパターン形成がなされたものであり、無地のウェハーとは光吸収特性が異なることが多い。通常、同じエネルギーの光を照射したとしても、パターン形成のなされたウェハーの方が無地ウェハーよりも多くの光エネルギーを吸収する傾向にある。このため、無地ウェハーにて照射エネルギーの適正化を行ったとしても、実際に処理するウェハーではより多くの光エネルギーを吸収した結果ウェハー割れが生じたりするという問題が発生していた。これを防止するためには、無地ウェハーでの適正照射エネルギー値に対して処理対象のウェハー毎に補正を行わなければならない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、パターン形成がなされていない無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を簡易に測定することができる方法および装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、熱処理時に処理対象基板にダメージを与えることを防止することができる熱処理装置を提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するため、請求項1の発明は、パターン形成がなされずにイオンが注入された無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を測定する測定方法において、反射率が既知の標準基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して標準反射強度を得る工程と、前記無地基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して無地基板反射強度を得る工程と、前記処理対象基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して処理対象基板反射強度を得る工程と、前記標準反射強度および前記無地基板反射強度から前記無地基板が吸収した光エネルギーを算出する工程と、前記標準反射強度および前記処理対象基板反射強度から前記処理対象基板が吸収した光エネルギーを算出する工程と、前記無地基板が吸収した光エネルギーおよび前記処理対象基板が吸収した光エネルギーから前記無地基板に対する前記処理対象基板の光エネルギー吸収比率を算出する工程と、を備える。
また、請求項2の発明は、パターン形成がなされずにイオンが注入された無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を測定する請求項1の発明に係る測定方法を実施するための測定装置において、反射率が既知の標準基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して標準反射強度を取得する標準反射強度取得手段と、前記無地基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して無地基板反射強度を取得する無地基板反射強度取得手段と、前記処理対象基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して処理対象基板反射強度を取得する処理対象基板反射強度取得手段と、前記標準反射強度および前記無地基板反射強度から前記無地基板が吸収した光エネルギーを算出する無地基板吸収エネルギー算出手段と、前記標準反射強度および前記処理対象基板反射強度から前記処理対象基板が吸収した光エネルギーを算出する処理対象基板吸収エネルギー算出手段と、前記無地基板が吸収した光エネルギーおよび前記処理対象基板が吸収した光エネルギーから前記無地基板に対する前記処理対象基板の光エネルギー吸収比率を算出する吸収比率算出手段と、を備える。
また、請求項3の発明は、処理対象基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、パターン形成がなされずにイオンが注入された無地基板に照射する光のエネルギー値と該無地基板の温度との相関関係が既知であり、処理対象基板を保持する保持手段と、ランプを有し、前記保持手段に保持された処理対象基板に所定エネルギーの光を照射する照射手段と、請求項2の発明に係る測定装置と、前記測定装置によって求められた光エネルギー吸収比率および前記相関関係に基づいて、前記照射手段から前記処理対象基板に光が照射されたときの該処理対象基板の温度を算出する温度算出手段と、を備える。
また、請求項の発明は、請求項の発明に係る熱処理装置において、前記温度算出手段によって算出された温度が所定の閾値を超えていたときに警告を発する警告発生手段をさらに備える。
請求項1の発明によれば、反射率が既知の標準基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して標準反射強度を得る工程と、パターン形成がなされていない無地基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して無地基板反射強度を得る工程と、処理対象基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して処理対象基板反射強度を得る工程と、標準反射強度および無地基板反射強度から無地基板が吸収した光エネルギーを算出する工程と、標準反射強度および処理対象基板反射強度から処理対象基板が吸収した光エネルギーを算出する工程と、無地基板が吸収した光エネルギーおよび処理対象基板が吸収した光エネルギーから無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を算出する工程と、を備えるため、無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を簡易に測定することができる。
また、請求項の発明によれば、反射率が既知の標準基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して標準反射強度を取得する標準反射強度取得手段と、無地基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して無地基板反射強度を取得する無地基板反射強度取得手段と、処理対象基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して処理対象基板反射強度を取得する処理対象基板反射強度取得手段と、標準反射強度および無地基板反射強度から無地基板が吸収した光エネルギーを算出する無地基板吸収エネルギー算出手段と、標準反射強度および処理対象基板反射強度から処理対象基板が吸収した光エネルギーを算出する処理対象基板吸収エネルギー算出手段と、無地基板が吸収した光エネルギーおよび処理対象基板が吸収した光エネルギーから無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を算出する吸収比率算出手段と、を備えるため、無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を簡易に測定することができる。
また、請求項の発明によれば、請求項2に記載の測定装置によって求められた光エネルギー吸収比率および無地基板に照射する光のエネルギー値と該無地基板の温度との相関関係に基づいて、照射手段から処理対象基板に光が照射されたときの該処理対象基板の温度を算出するため、熱処理前に処理対象基板の到達温度が判明し、熱処理時に処理対象基板にダメージを与えることを防止することができる。
また、請求項の発明によれば、算出された温度が所定の閾値を超えていたときに警告を発するため、熱処理時に処理対象基板にダメージを与えることをより確実に防止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1実施形態>
図1は本発明にかかる熱処理装置100を示す平面図であり、図2は正面図である。なお、図1および図2において適宜部分的に断面図としており、細部については適宜簡略化している。また、図1,2および以降の各図においては、それらの方向関係を明確にするため必要に応じてZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を付している。
図1および図2に示すように熱処理装置100は、2つのキャリア91が載置される基板収容部(インデクサ)110、基板収容部110に対して半導体ウェハーWの出し入れを行う受渡ロボット120、未処理の半導体ウェハーWの位置決めを行う位置決め部(アライナ)130、処理済の半導体ウェハーWの冷却を行う冷却部(クーラ)140、位置決め部130、冷却部140等に対して半導体ウェハーWの出し入れを行う搬送ロボット150、および、半導体ウェハーWにフラッシュ加熱処理を施す処理部160を有する。
また、搬送ロボット150による半導体ウェハーWの搬送空間として搬送ロボット150を収容する搬送室170が設けられており、位置決め部130、冷却部140および処理部160が搬送室170に連結されて配置されている。
基板収容部110はキャリア91が無人搬送車(AGV)等により搬送されて載置される部位であり、半導体ウェハーWはキャリア91に収容された状態で熱処理装置100に対して搬出入される。また、基板収容部110では、受渡ロボット120による任意の半導体ウェハーWの出し入れを行うことができるようにキャリア91が矢印91Uにて示す如く昇降移動されるように構成されている。
受渡ロボット120は、矢印120Sにて示すようにスライド移動可能であるとともに矢印120Rにて示すように回動可能とされており、これにより、2つのキャリア91に対して半導体ウェハーWの出し入れを行い、さらに、位置決め部130および冷却部140に対して半導体ウェハーWの受け渡しを行う。
なお、受渡ロボット120によるキャリア91に対する半導体ウェハーWの出し入れは、ハンド121のスライド移動、および、キャリア91の昇降移動により行われる。また、受渡ロボット120と位置決め部130または冷却部140との半導体ウェハーWの受け渡しは、ハンド121のスライド移動、および、ピン(位置決め部130や冷却部140において半導体ウェハーWを突き上げるピン)による半導体ウェハーWの昇降移動により行われる。
受渡ロボット120から位置決め部130へは半導体ウェハーWの中心が所定の位置に位置するように半導体ウェハーWが渡される。そして、位置決め部130は半導体ウェハーWを回転させて半導体ウェハーWを適切な向きに向ける。また、位置決め部130は後述の吸収比率測定装置を備えており、その吸収比率測定装置によって熱処理に供される半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率を測定する。
搬送ロボット150は鉛直方向を向く軸を中心に矢印150Rにて示すように旋回可能とされるとともに、複数のアームセグメントからなる2つのリンク機構を有し、2つのリンク機構の末端にはそれぞれ半導体ウェハーWを保持する搬送アーム151a,151bが設けられる。これらの搬送アーム151a,151bは上下に所定のピッチだけ隔てて配置され、リンク機構によりそれぞれ独立して同一水平方向に直線的にスライド移動可能とされている。また、搬送ロボット150は2つのリンク機構が設けられるベースを昇降移動することにより、所定のピッチだけ離れた状態のまま2つの搬送アーム151a,151bを昇降移動させる。
搬送ロボット150が位置決め部130、処理部160または冷却部140を受け渡し相手として半導体ウェハーWの受け渡し(出し入れ)を行う際には、まず、両搬送アーム151a,151bが受け渡し相手と対向するように旋回し、その後(または旋回している間に)昇降移動していずれかの搬送アームが受け渡し相手と半導体ウェハーWを受け渡しする高さに位置する。そして、搬送アーム151a(151b)を水平方向に直線的にスライド移動させて半導体ウェハーWの受け渡しを行う。
処理部160はキセノンフラッシュランプ69(以下、単に「フラッシュランプ69」とも称する)からの閃光を半導体ウェハーWに照射して加熱処理を行う部位である。この処理部160については後に詳述する。
処理部160にて処理が施された直後の半導体ウェハーWは温度が高いため、搬送ロボット150により冷却部140に載置されて冷却される。冷却部140にて冷却された半導体ウェハーWは処理済の半導体ウェハーWとして受渡ロボット120によりキャリア91に返却される。
また、既述のように、熱処理装置100では搬送ロボット150の周囲が搬送室170で覆われ、この搬送室170に位置決め部130、冷却部140および処理部160が接続されるが、受渡ロボット120と位置決め部130および冷却部140との間にはそれぞれゲート弁181,182が設けられ、搬送室170と位置決め部130、冷却部140および処理部160との間にはそれぞれゲート弁183,184,185が設けられる。そして、位置決め部130、冷却部140および搬送室170の内部が清浄に維持されるようにそれぞれに窒素ガス供給部(図示省略)から高純度の窒素ガスが供給され、余剰の窒素ガスは適宜排気管から排気される。なお、半導体ウェハーWが搬送される際に適宜これらのゲート弁が開閉される。
また、位置決め部130および冷却部140は受渡ロボット120と搬送ロボット150との間の互いに異なる位置に位置し、位置決め部130では半導体ウェハーWの位置決めを行うために半導体ウェハーWが一時的に載置され、冷却部140では処理済の半導体ウェハーWを冷却するために半導体ウェハーWが一時的に載置される。
次に、処理部160の構成についてさらに説明する。図3および図4は本発明にかかる熱処理装置100の処理部160を示す側断面図である。この処理部160において、半導体ウェハー等の基板のフラッシュ加熱が行われる。
処理部160は、透光板61、底板62および一対の側板63、64からなり、その内部に半導体ウェハーWを収納して熱処理するためのチャンバー65を備える。チャンバー65の上部を構成する透光板61は、例えば、石英等の赤外線透過性を有する材料から構成されており、フラッシュランプ69から出射された光を透過してチャンバー65内に導くチャンバー窓として機能している。また、チャンバー65を構成する底板62には、後述するサセプタ73および加熱プレート74からなる保持手段を貫通して半導体ウェハーWをその下面から支持するための支持ピン70が立設されている。
また、チャンバー65を構成する側板64には、半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための開口部66が形成されている。開口部66は、軸67を中心に回動するゲート弁68により開閉可能となっている。半導体ウェハーWは、開口部66が開放された状態で、搬送ロボット150によりチャンバー65内に搬入される。また、チャンバー65内にて半導体ウェハーWの熱処理が行われるときには、ゲート弁68により開口部66が閉鎖される。
チャンバー65は光源5の下方に設けられている。光源5は、複数(本実施形態においては30本)のフラッシュランプ69と、リフレクタ71とを内蔵する。複数のフラッシュランプ69は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が水平方向に沿うようにして互いに平行に列設されている。リフレクタ71は、複数のフラッシュランプ69の上方にそれらの全体を覆うように配設されている。
キセノンフラッシュランプ69は、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設されたガラス管と、該ガラス管の外局部に巻回されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加熱されて光が放出される。このキセノンフラッシュランプ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし10ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
光源5と透光板61との間には、光拡散板72が配設されている。この光拡散板72は、赤外線透過材料としての石英ガラスの表面に光拡散加工を施したものが使用される。尚、光拡散板72を使用しないかわりに、透光板61に表面加工を施すようにしても良い。
フラッシュランプ69から放射された光の一部は直接に光拡散板72および透光板61を透過してチャンバー65内へと向かう。また、フラッシュランプ69から放射された光の他の一部は一旦リフレクタ71によって反射されてから光拡散板72および透光板61を透過してチャンバー65内へと向かう。
チャンバー65内には、加熱プレート74とサセプタ73とが設けられている。サセプタ73は加熱プレート74の上面に設置されている。また、サセプタ73の表面には、半導体ウェハーWの位置ずれ防止ピン75が付設されている。
加熱プレート74は、半導体ウェハーWを予備加熱(アシスト加熱)するためのものである。この加熱プレート74は、窒化アルミニウムにて構成され、その内部にヒータと該ヒータを制御するためのセンサとを収納した構成を有する。一方、サセプタ73は、加熱プレート74からの熱エネルギーを拡散して半導体ウェハーWを均一に予備加熱する。このサセプタ73の材質としては、石英や高純度セラミックス等が採用される。なお、加熱プレート74と同様にサセプタ73を窒化アルミニウムにて構成しても良い。
サセプタ73および加熱プレート74は、モータ40の駆動により、図3に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置と図4に示す半導体ウェハーWの熱処理位置との間を昇降する構成となっている。
すなわち、加熱プレート74は、筒状体41を介して移動板42に連結されている。この移動板42は、チャンバー65の底板62に釣支されたガイド部材43により案内されて昇降可能となっている。また、ガイド部材43の下端部には、固定板44が固定されており、この固定板44の中央部にはボールネジ45を回転駆動するモータ40が配設されている。そして、このボールネジ45は、移動板42と連結部材46、47を介して連結されたナット48と螺合している。このため、サセプタ73および加熱プレート74は、モータ40の駆動により、図3に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置と図4に示す半導体ウェハーWの熱処理位置との間を昇降することができる。
図3に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置は、搬送ロボット150を使用して開口部66から搬入した半導体ウェハーWを支持ピン70上に載置し、あるいは、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWを開口部66から搬出することができるように、サセプタ73および加熱プレート74が下降した位置である。この状態においては、支持ピン70の上端は、サセプタ73および加熱プレート74に形成された貫通孔を通過し、サセプタ73の表面より上方に突出する。
一方、図4に示す半導体ウェハーWの熱処理位置は、半導体ウェハーWに対して熱処理を行うために、サセプタ73および加熱プレート74が支持ピン70の上端より上方に上昇した位置である。サセプタ73および加熱プレート74が図3の搬入・搬出位置から図4の熱処理位置に上昇する過程において、支持ピン70に載置された半導体ウェハーWはサセプタ73によって受け取られ、その下面をサセプタ73の表面に支持されて上昇し、チャンバー65内の透光板61に近接した位置に水平姿勢にて保持される。逆に、サセプタ73および加熱プレート74が熱処理位置から搬入・搬出位置に下降する過程においては、サセプタ73に支持された半導体ウェハーWは支持ピン70に受け渡される。
半導体ウェハーWを支持するサセプタ73および加熱プレート74が熱処理位置に上昇した状態においては、それらに保持された半導体ウェハーWと光源5との間に透光板61が位置することとなる。なお、このときのサセプタ73と光源5との間の距離についてはモータ40の回転量を制御することにより任意の値に調整することが可能となっている。
また、チャンバー65の底板62と移動板42との間には筒状体41の周囲を取り囲むようにしてチャンバー65を気密状体に維持するための伸縮自在の蛇腹77が配設されている。サセプタ73および加熱プレート74が熱処理位置まで上昇したときには蛇腹77が収縮し、サセプタ73および加熱プレート74が搬入・搬出位置まで下降したときには蛇腹77が伸長してチャンバー65内の雰囲気と外部雰囲気とを遮断する。
チャンバー65における開口部66と反対側の側板63には、開閉弁80に連通接続された導入路78が形成されている。この導入路78は、チャンバー65内に処理に必要なガス、例えば不活性な窒素ガスを導入するためのものである。一方、側板64における開口部66には、開閉弁81に連通接続された排出路79が形成されている。この排出路79は、チャンバー65内の気体を排出するためのものであり、開閉弁81を介して図示しない排気手段と接続されている。
また、チャンバー65内の側板64の内壁には光ガイド82が設けられている。図4に示すように、サセプタ73および加熱プレート74が熱処理位置まで上昇したときに、光ガイド82が加熱プレート74の近傍に位置するように設置されている。この光ガイド82は、石英ロッドおよび光ファイバにて構成されており、フラッシュランプ69から放射された光を受光してチャンバー65の外部のパワーモニタ83にまで導出する(図7参照)。パワーモニタ83は、光ガイド82によって導出された光を受光して、フラッシュランプ69から放射された光の主に可視光域の強度を測定する。
本実施形態の熱処理装置100においては、位置決め部130に吸収比率測定装置を設けている。図5は、吸収比率測定装置30の構成を示すための図である。吸収比率測定装置30は、測定光学系31と、この測定光学系31に対して投光用光ファイバ32を介して結合された投光器33と、測定光学系31に対して受光用光ファイバ34を介して結合された分光器35とを含む。投光器33は、一定光量の光を発生する。投光器33から出射された光は、測定光学系31から位置決め部130のピンに保持された半導体ウェハーWの表面に向けて照射され、該表面にて反射される。その反射光は、測定光学系31を介して、受光用光ファイバ34から分光器35に与えられるようになっている。分光器35の出力信号はコントローラ10に入力される。
図6は、測定光学系31の構成を説明するための図である。測定光学系31は、下から順に、アクロマティックレンズ36、ハーフミラー37および全反射ミラー38を鉛直方向に沿って配列している。また、全反射ミラー38からの反射光が向かう方向に沿ってディフューザ39を配置している。
ハーフミラー37は、位置決め部130のピンに保持される半導体ウェハーWに対して45°の角度(水平面に対して45°の角度)をなす姿勢で設けられており、投光用光ファイバ32の出射端32aからの水平方向の光を受け、これを鉛直方向下方に向けて反射し、半導体ウェハーWの表面に向かわせる。ハーフミラー37によって反射された光は、アクロマティックレンズ36を透過して半導体ウェハーWの表面に到達する。
そして、半導体ウェハーWの表面にて反射された反射光は、アクロマティックレンズ36およびハーフミラー37を順に透過し、全反射ミラー38によってディフューザ39に向けて反射される。ディフューザ39に入射した反射光は拡散均一化処理を受けて、受光用光ファイバ34の入射端34aに入射する。
すなわち、ディフューザ39は、受光用光ファイバ34の入射端34aと全反射ミラー38との間に介挿されていて、その入射端面39aが全反射ミラー38に対向するとともに、その出射端面39bが受光用光ファイバ34の入射端34aに対向している。また、アクロマティックレンズ36は、半導体ウェハーWからの反射光をディフューザ39の入射端面39aに集束させる働きを有する。
受光用光ファイバ34に入射された光は、分光器35によってスペクトル分解処理を受け、この処理結果として分光器35から出力された信号がコントローラ10に入力される。コントローラ10は、後述するようにして半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率を算出する。
コントローラ10は、熱処理装置100の処理部160や吸収比率測定装置30を制御するとともに、後述するようにして位置決め部130に保持されている半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率を算出する。図7は、コントローラ10の構成を示すブロック図である。コントローラ10のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、コントローラ10は、各種演算処理を行うCPU11、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM12、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM13および制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスク14をバスライン19に接続して構成されている。
また、バスライン19には、処理部160のランプ電源99、吸収比率測定装置30の分光器35およびパワーモニタ83が電気的に接続されている。コントローラ10のCPU11は、磁気ディスク14に格納された制御用ソフトウェアを実行することにより、パターン形成がなされていない無地ウェハーに対する半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率を測定するとともに、フラッシュランプ69に供給する電力を調整する。
さらに、バスライン19には、表示部21および入力部22が電気的に接続されている。表示部21は、例えば液晶ディスプレイ等を用いて構成されており、処理結果やレシピ内容等の種々の情報を表示する。入力部22は、例えばキーボードやマウス等を用いて構成されており、コマンドやパラメータ等の入力を受け付ける。装置のオペレータは、表示部21に表示された内容を確認しつつ入力部22からコマンドやパラメータ等の入力を行うことができる。なお、表示部21と入力部22とを一体化してタッチパネルとして構成するようにしても良い。
次に、本発明にかかる熱処理装置100による半導体ウェハーWの熱処理動作について説明する。この熱処理装置100において処理対象となる半導体ウェハーWは、イオン注入後の半導体ウェハーである。ここでは、熱処理装置100全体におけるウェハーフローについて説明した後、吸収比率測定装置30による半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率測定および処理部160における処理内容について説明する。
熱処理装置100では、まず、イオン注入後の半導体ウェハーWがキャリア91に複数枚収容された状態で基板収容部110上に載置される。そして、受渡ロボット120がキャリア91から半導体ウェハーWを1枚ずつ取り出し、位置決め部130に載置する。位置決め部130では、半導体ウェハーWの位置決めの他に、吸収比率測定装置30による光エネルギー吸収比率測定も行われる。
位置決め部130にて位置決めが行われた半導体ウェハーWは搬送ロボット150の上側の搬送アーム151aにより搬送室170内へと取り出され、搬送ロボット150が処理部160を向くように旋回する。
搬送ロボット150が処理部160に向くと、下側の搬送アーム151bが処理部160から先行する処理済の半導体ウェハーWを取り出し、上側の搬送アーム151aが未処理の半導体ウェハーWを処理部160へと搬入する。このときに搬送ロボット150は、フラッシュランプ69の長手方向と垂直に搬送アーム151a,151bをスライド移動させる。
次に、搬送ロボット150は冷却部140に向くように旋回し、下側の搬送アーム151bが処理済の半導体ウェハーWを冷却部140内に載置する。冷却部140にて冷却された半導体ウェハーWは受渡ロボット120によりキャリア91へと返却される。
図8は、位置決め部130における半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率測定の手順を示すフローチャートである。実際に処理対象となる半導体ウェハーWを上記のようなウェハーフローに沿って処理するのに先だって、反射率が既知の標準ウェハーおよびパターン形成がなされていない無地ウェハーを位置決め部130に搬入してそれらの反射強度を測定する。
まず、反射率が既知の標準ウェハーの反射強度測定が行われる(ステップS1)。標準ウェハーとしては例えばガラス板にAl蒸着したものを採用すれば良い。このような標準ウェハーであれば表面が鏡面となるため反射率はほぼ100%となる。かかる標準ウェハーを位置決め部130に搬入してピン上に載置し、測定光学系31から標準ウェハーの表面に光を照射する。標準ウェハーの表面にて反射された反射光は、分光器35によってスペクトル分解処理を受け、この処理結果として反射光の反射強度の分光特性がコントローラ10に入力される。本明細書では、このような標準ウェハーの反射強度の分光特性を標準反射強度とする。
次に、パターン形成がなされていない無地ウェハーの反射強度測定が行われる(ステップS2)。無地ウェハーはパターン形成がなされていない未処理基板である点を除いては、通常に処理される半導体ウェハーWと同じである。このような無地ウェハーを位置決め部130に搬入してピン上に載置し、測定光学系31から無地ウェハーの表面に光を照射する。無地ウェハーの表面にて反射された反射光は、分光器35によってスペクトル分解処理を受け、この処理結果として反射光の反射強度の分光特性がコントローラ10に入力される。本明細書では、このような無地ウェハーの反射強度の分光特性を無地基板反射強度とする。
標準反射強度および無地基板反射強度の計測は、通常の処理対象となる半導体ウェハーWの処理に先立って一度行っておけば良い。そして、上記のようにして得られた標準反射強度および無地基板反射強度は、コントローラ10の磁気ディスク14に記憶される。
次に、実際に処理対象となる半導体ウェハーWの反射強度測定が行われる(ステップS3)。この測定は、処理対象の半導体ウェハーWが位置決めのために位置決め部130に搬入される都度行われる。実際に処理対象となる半導体ウェハーWはイオン注入後であるため、既にパターン形成がなされているものである。受渡ロボット120によって位置決め部130に搬入されピン上に載置された半導体ウェハーWの表面に測定光学系31から光を照射する。処理対象の半導体ウェハーWの表面にて反射された反射光は、分光器35によってスペクトル分解処理を受け、この処理結果として反射光の反射強度の分光特性がコントローラ10に入力される。本明細書では、このような処理対象の半導体ウェハーWの反射強度の分光特性を処理対象基板反射強度とする。なお、処理対象の半導体ウェハーWが位置決め部130に搬入される都度、その反射強度測定を行うのは、パターン形成の内容によってウェハー毎に反射強度が異なるからである。
処理対象の半導体ウェハーWの反射強度測定が終了すると、ステップS4に進み、無地ウェハーが吸収した光エネルギーがコントローラ10のCPU11によって算出される。図9は、無地ウェハーが吸収した光エネルギーを説明する図である。同図において、縦軸は反射強度を示し、横軸は波数(波長の逆数)を示している。このような2次元座標にて反射強度を積分した値が反射光の光エネルギーとなる。すなわち、図9において、標準反射強度RAを積分した値が標準ウェハーの反射光の光エネルギーSAであり、無地基板反射強度RBを積分した値が無地ウェハーの反射光の光エネルギーSBである。従って、標準ウェハーの反射率がほぼ100%であるとすると、光エネルギーSAから光エネルギーSBを減じた値(図9の斜線部の面積)が無地ウェハーが吸収した光エネルギーとして算出される。
なお、上記において、反射強度の積分範囲を1/800〜1/400、すなわち可視光域にしているのは、キセノンフラッシュランプ69の波長分布が紫外域から赤外域にまでわたることおよびシリコンの半導体ウェハーWが赤外線を透過することを考慮し、半導体ウェハーWの加熱に寄与する波長域を選択したものである。
次に、ステップS5に進み、処理対象の半導体ウェハーWが吸収した光エネルギーがコントローラ10のCPU11によって算出される。図10は、処理対象の半導体ウェハーWが吸収した光エネルギーを説明する図である。同図においては、標準反射強度RAを積分した値が標準ウェハーの反射光の光エネルギーSAであり、処理対象基板反射強度RCを積分した値が処理対象の半導体ウェハーWの反射光の光エネルギーSCである。従って、光エネルギーSAから光エネルギーSCを減じた値(図10の斜線部の面積)が処理対象の半導体ウェハーWが吸収した光エネルギーとして算出される。
無地ウェハーが吸収した光エネルギーおよび処理対象の半導体ウェハーWが吸収した光エネルギーの双方が算出されると、それらから無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率がコントローラ10のCPU11によって算出される(ステップS6)。すなわち、次の数1によって無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rが算出される。
Figure 0004675579
一般にパターン形成がなされていない無地ウェハーよりも処理対象の半導体ウェハーWの方が光を良く吸収するため、通常はSB>SCとなり、その結果r>1となる。
このようにすれば、シンプルな光学系によって無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rを簡易に測定することができる。
以上のようにして、無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rを算出した後、第1実施形態ではフラッシュランプ69から処理対象の半導体ウェハーWに照射する光のエネルギーの適正値を算出している(ステップS7)。既述したように、フラッシュランプ69から照射する閃光のエネルギー値は、パターン形成のなされていないベアウェハーにイオン注入を行い、そのイオン注入された無地ウェハーに実際に閃光照射を行ってから処理後の特性(例えばシート抵抗値等)を測定した結果に基づいて調整されている。つまり、イオン注入された無地ウェハーについては照射すべき光の適正エネルギー値が既知となっている。なお、照射光の適正エネルギー値とは、ウェハーにダメージを与えることなくイオン活性化を行うことができる必要十分なエネルギー値であり、通常無地ウェハーでは約25J/cm2〜28J/cm2程度の値となる。
ところが、無地ウェハーよりも処理対象の半導体ウェハーWの方が光を良く吸収するため、無地ウェハーでは適正値であったとしてもそれと同等のエネルギーの閃光を実際の処理対象ウェハーに照射すると、表面温度が予定以上に上昇した結果ウェハー割れが生じたりすることも既述した通りである。
そこで、第1実施形態では、イオン注入された無地ウェハーに照射すべき光の適正エネルギー値および上記光エネルギー吸収比率rに基づいて、処理対象の半導体ウェハーWに照射する閃光のエネルギーの適正値をコントローラ10のCPU11が算出し、その適正値にて閃光照射を行うようにランプ電源99を制御している。具体的には、次の数2に基づいて、コントローラ10のCPU11が処理対象の半導体ウェハーWに照射する閃光のエネルギーの適正値ECを算出する。
Figure 0004675579
数2において、EBはイオン注入された無地ウェハーに照射すべき光の適正エネルギー値であり、この適正エネルギー値は予め実験やシミュレーション等によって求められた上記の通りの値である。すなわち、イオン注入された無地ウェハーに照射すべき光の適正エネルギー値EBおよび光エネルギー吸収比率rから処理対象の半導体ウェハーWに照射する光のエネルギーの適正値ECを算出するのである。なお、通常r>1となるため、EC<EBとなる。
処理対象の半導体ウェハーWに照射すべき光のエネルギーの適正値ECが算出されると、その適正値ECにて光源5から閃光照射を行うようにコントローラ10のCPU11がランプ電源99を制御する。具体的には、コントローラ10からの指示に従って、フラッシュランプ69の電極に接続されたコンデンサーに蓄電する電圧が調整される。コンデンサーに蓄電する電圧は電荷量を規定し、その電荷量によってフラッシュランプ69から出射される閃光のエネルギー値が規定される。
なお、イオン注入された無地ウェハーとイオン未注入の完全なベアウェハーとでは微妙に反射率が異なり、処理対象の半導体ウェハーWに照射すべき光のエネルギーの適正値ECを算出するための基礎となる無地ウェハーに照射すべき光の適正エネルギー値EBはイオン注入された無地ウェハーについての値であるため、光エネルギー吸収比率rを算出するのに使用する無地ウェハー(位置決め部130にて反射強度測定が行われる無地ウェハー)もイオン注入された無地ウェハーであることが好ましい。
処理部160での処理動作について更に説明を続ける。処理部160においては、サセプタ73および加熱プレート74が図3に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置に配置された状態にて、搬送ロボット150により開口部66を介して半導体ウェハーWが搬入され、支持ピン70上に載置される。この半導体ウェハーWは既に位置決め部130にてその光エネルギー吸収比率rが測定されたものであり、該半導体ウェハーWに照射すべき閃光のエネルギーの適正値ECも算出されている。半導体ウェハーWの搬入が完了すれば、開口部66がゲートバルブ68により閉鎖される。しかる後、サセプタ73および加熱プレート74がモータ40の駆動により図4に示す半導体ウェハーWの熱処理位置まで上昇し、半導体ウェハーWを水平姿勢にて保持する。また、開閉弁80および開閉弁81を開いてチャンバー65内に窒素ガスの気流を形成する。
サセプタ73および加熱プレート74は、加熱プレート74に内蔵されたヒータの作用により予め所定温度に加熱されている。このため、サセプタ73および加熱プレート74が半導体ウェハーWの熱処理位置まで上昇した状態においては、半導体ウェハーWが加熱状態にあるサセプタ73と接触することにより予備加熱され、半導体ウェハーWの温度が次第に上昇する。
この状態においては、半導体ウェハーWはサセプタ73を介して継続して加熱される。そして、半導体ウェハーWの温度上昇時には、図示しない加熱プレート74内部の温度センサにより、半導体ウェハーWの表面温度が予備加熱温度T1になるような設定温度に加熱プレート74の内部温度が到達したか否かが常に監視されている。
なお、この予備加熱温度T1は、例えば200℃ないし600℃程度の温度である。半導体ウェハーWをこの程度の予備加熱温度T1まで加熱したとしても、半導体ウェハーWに打ち込まれたイオンが拡散してしまうことはない。
やがて、半導体ウェハーWの表面温度が予備加熱温度T1に到達すると、フラッシュランプ69を点灯してフラッシュ加熱を行う。このときには、予め上記のようにして算出されている半導体ウェハーWに照射すべき光のエネルギーの適正値ECにてフラッシュランプ69からの閃光照射が行われる。このフラッシュ加熱工程におけるフラッシュランプ69の点灯時間は、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の時間である。このように、フラッシュランプ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギーがこのように極めて短い光パルスに変換されることから、極めて強い閃光が照射されることになる。
このようなフラッシュ加熱により、半導体ウェハーWの表面温度は瞬間的に温度T2に到達する。この温度T2は、1000℃ないし1100℃程度の半導体ウェハーWのイオン活性化処理に必要な温度である。半導体ウェハーWの表面がこのような処理温度T2にまで昇温されることにより、半導体ウェハーW中に打ち込まれたイオンが活性化される。
このとき、半導体ウェハーWの表面温度が0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の極めて短い時間で処理温度T2まで昇温されることから、半導体ウェハーW中のイオン活性化は短時間で完了する。従って、半導体ウェハーWに打ち込まれたイオンが拡散することはなく、半導体ウェハーWに打ち込まれたイオンのプロファイルがなまるという現象の発生を防止することが可能となる。なお、イオン活性化に必要な時間はイオンの拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であってもイオン活性化は完了する。
また、処理対象の半導体ウェハーWに照射すべき光のエネルギーの適正値ECにてフラッシュランプ69からの閃光照射が行われるため、熱処理時に半導体ウェハーWにダメージを与えることなくイオン活性化を行うことができる。
また、フラッシュランプ69を点灯して半導体ウェハーWを加熱する前に、加熱プレート74を使用して半導体ウェハーWの表面温度を200℃ないし600℃程度の予備加熱温度T1まで加熱していることから、フラッシュランプ69により半導体ウェハーWを1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで速やかに昇温させることが可能となる。
フラッシュ加熱工程が終了した後に、サセプタ73および加熱プレート74がモータ40の駆動により図3に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置まで下降するとともに、ゲートバルブ68により閉鎖されていた開口部66が開放される。そして、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWが搬送ロボット150により搬出される。以上のようにして、一連の熱処理動作が完了する。
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の熱処理装置の装置構成および処理部160での半導体ウェハーWに対する熱処理動作は第1実施形態と同じであるため、その説明は省略する。第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rの利用手法であり、第2実施形態では光エネルギー吸収比率rからフラッシュ加熱時の処理対象半導体ウェハーWの予想温度を算出している。
図11は、処理対象となる半導体ウェハーWの加熱時の予想温度を算出する手順を示すフローチャートである。同図において、ステップS11〜S16までの処理手順は図8のステップS1〜ステップS6までの処理手順の内容と全く同じであり、第1実施形態と同様にパターン形成がなされていない無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rが算出される。
そして、第2実施形態では算出した光エネルギー吸収比率rに基づいてフラッシュ加熱時の半導体ウェハーWの到達予想温度を算出している(ステップS17)。上述したように、フラッシュランプ69から照射する光のエネルギー値は、パターン形成のなされていない無地のベアウェハーにイオン注入を行い、そのイオン注入された無地ウェハーに実際に光照射を行ってから処理後の特性を測定した結果に基づいて調整されている。つまり、通常状態においてはフラッシュランプ69から照射する閃光のエネルギー値は、イオン注入された無地ウェハーについて照射すべき閃光の適正エネルギー値に設定されている。
ところが、無地ウェハーよりも処理対象の半導体ウェハーWの方が光を良く吸収するため、無地ウェハーについての適正エネルギー値の閃光を実際の処理対象ウェハーに照射すると、表面温度が予定以上に上昇する。第2実施形態では、無地ウェハーについての適正エネルギー値の光を実際の処理対象半導体ウェハーWに照射したときの予想温度をコントローラ10のCPU11が算出しているのである。
具体的には、まず、パターン形成がなされていないイオン注入後の無地ウェハーに照射する光のエネルギー値とその無地ウェハーの温度との相関を予め実験やシミュレーション等によって求めておく。そして、無地ウェハーについて照射すべき光の適正エネルギー値EBに無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rを乗じたr・EBをCPU11が算出する。このr・EBは、エネルギー値EBの光を処理対象の半導体ウェハーWに照射したときに該半導体ウェハーWが吸収するエネルギーと同等のエネルギーを無地ウェハーに吸収させるのに必要な照射光のエネルギー値である。従って、無地ウェハーに照射する光のエネルギー値とその無地ウェハーの温度との相関関係においてr・EBに対応する温度がエネルギー値EBの光を処理対象の半導体ウェハーWに照射したときに該半導体ウェハーWが到達する予想温度となる。
このように、第2実施形態においては、パターン形成がなされていないイオン注入後の無地ウェハーに照射する光のエネルギー値とその無地ウェハーの温度との相関関係および無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rに基づいて、フラッシュ加熱時の処理対象半導体ウェハーWの予想温度を簡便に算出している。
そして、算出された予想温度と所定の閾値とがCPU11によって比較される(ステップS18)。所定の閾値は、例えば半導体ウェハーWにスリップが生じる温度として予め設定しておけば良い。比較の結果、算出されたフラッシュ加熱時の処理対象半導体ウェハーWの予想温度が閾値を超えている場合には、ステップS19に進み、コントローラ10が警告を発する。警告発報は、例えば表示部21に警告メッセージを表示するようにすれば良い。
一方、予想温度が閾値以下である場合には、そのまま処理を続行し、フラッシュランプ69によるフラッシュ加熱を行うようにすれば良い。
第2実施形態のようにすれば、フラッシュ加熱を行う前に処理対象の半導体ウェハーWの到達予想温度を算出することができるため、それに基づいてフラッシュランプ69から照射する光のエネルギー値を調整すれば、熱処理時に半導体ウェハーWにダメージを与えることを未然に防止することができる。
なお、第2実施形態においては、パターン形成がなされていないイオン注入後の無地ウェハーに照射する光のエネルギー値とその無地ウェハーの温度との相関関係および無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rに基づいて、フラッシュ加熱時の処理対象半導体ウェハーWの予想温度を簡便に算出しているため、光エネルギー吸収比率rを算出するのに使用する無地ウェハー(位置決め部130にて反射強度測定が行われる無地ウェハー)もイオン注入された無地ウェハーであることが好ましい。また、パターン形成がなされておらずイオン注入もされていない無地ウェハー(完全なベアウェハー)に照射する光のエネルギー値とそのベアウェハーの温度との相関関係が予め実験やシミュレーション等によって判明しているのであれば、その相関関係およびベアウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rに基づいて、フラッシュ加熱時の処理対象半導体ウェハーWの予想温度を算出することが適当であるため、光エネルギー吸収比率rを算出するのに使用する無地ウェハーもイオン注入されていない完全なベアウェハーであることが好ましい。
<3.第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の熱処理装置の装置構成および処理部160での半導体ウェハーWに対する熱処理動作は第1実施形態と同じであるため、その説明は省略する。第3実施形態が第1実施形態と異なるのは、無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rの算出手法であり、第3実施形態では標準ウェハーを使用することなく光エネルギー吸収比率rを算出している。
図12は、半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率測定手順の他の例を示すフローチャートである。この測定手順を実行するのに先立って、予めパターン形成がなされていないイオン注入後の無地ウェハーの反射率を実験によって求めておく。この反射率はRAM13や磁気ディスク14に記憶しておく。このように無地ウェハーの反射率が既知となっている状態において、無地ウェハーの反射強度測定が行われる(ステップS21)。反射率が既知の無地ウェハーがイオン注入後のものである場合には、反射強度測定もイオン注入後のものについて行う。この測定自体は第1実施形態のステップS2と同じであり、測定の結果無地基板反射強度が得られる。
次に、無地基板反射強度および既知の無地ウェハーの反射率に基づいて、反射率が100%の理想鏡に光を照射したときの反射光の分光反射強度である理想反射強度がCPU11によって算出される(ステップS22)。具体的には、ステップS21にて求められた無地基板反射強度を無地ウェハーの反射率にて除算することにより理想反射強度を算出する。この理想反射強度は第1実施形態における反射率がほぼ100%の標準ウェハーの分光反射強度(標準反射強度)と実質的に等しくなる。
図12のステップS23〜S27の処理手順の内容は、図8のステップS3〜S7の処理手順と全く同じである。但し、第3実施形態では、標準反射強度に代えて理想反射強度を使用している。すなわち、実際に処理対象となる半導体ウェハーWの反射強度測定を行った後(ステップS23)、標準反射強度RAの代わりに理想反射強度を使用して無地ウェハーが吸収した光エネルギーおよび処理対象の半導体ウェハーWが吸収した光エネルギーを算出する(ステップS24,S25)。そして、それらの双方から無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率がコントローラ10のCPU11によって算出される(ステップS26)。その後、第1実施形態と同じく、イオン注入された無地ウェハーに照射すべき光の適正エネルギー値および上記光エネルギー吸収比率に基づいて、処理対象の半導体ウェハーWに照射する閃光のエネルギーの適正値が算出される(ステップS27)。
このように、第3実施形態では、反射率がほぼ100%の標準ウェハーの分光反射強度を測定する代わりに、反射率が既知の無地ウェハーの分光反射強度を測定してその結果から反射率が100%の理想鏡に光を照射したときに得られるはずの理想反射強度を算出し、標準反射強度に代えて理想反射強度を使用して光エネルギー吸収比率rを算出している。このようにしても、理想反射強度の物理的意義は標準反射強度と同じであるため、第1実施形態と同じように処理対象の半導体ウェハーWに照射する光のエネルギーの適正値ECを算出することができる。ガラス板にAl蒸着した標準ウェハーは比較的高価であるため、第3実施形態のようにした方がコスト上昇を抑制することができる。
なお、第3実施形態では、イオン注入後の無地ウェハーの反射強度測定を行うようにしていたが、パターン形成がなされておらずイオン注入もされていない無地ウェハー(完全なベアウェハー)の反射強度測定を行って理想反射強度の算出を行うようにしても良い。完全なベアウェハーの反射率は広く知られており、ベアウェハーの反射強度測定を行って得られた無地基板反射強度から理想反射強度の算出を行うようにすれば、容易に正確な理想反射強度を算出することができる。但し、この場合であっても処理対象の半導体ウェハーWに照射すべき光のエネルギーの適正値を算出するための基礎となる無地ウェハーに照射すべき光の適正エネルギー値はイオン注入された無地ウェハーについての値であるため、無地ウェハーが吸収した光エネルギーを算出するために使用する無地基板反射強度はイオン注入された無地ウェハーを実測して求めるのが好ましい。また、無地基板反射強度の計測は、通常の処理対象となる半導体ウェハーWの処理に先立って一度行っておけば良い。
<4.第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態の熱処理装置の装置構成および処理部160での半導体ウェハーWに対する熱処理動作は第1実施形態と同じである。第4実施形態においては、フラッシュ加熱を行ったときの処理対象半導体ウェハーWの推定到達温度をリアルタイムで算出している。
図13は、イオン注入された無地ウェハーにフラッシュ加熱を行ったときの照射光エネルギーとシート抵抗値との相関を示す図である。シート抵抗値は、ウェハーが到達した表面温度を示す指標であり、フラッシュ加熱後の無地ウェハーに四端子法を適用して測定した値である。シート抵抗値が同じであることは、フラッシュ加熱時にウェハーが到達した表面温度が等しいこと示している。この測定は、予備加熱温度が400℃、450℃、500℃となる3温度について行い、各予備加熱温度ごとに照射光エネルギーを変化させてシート抵抗値を測定している。
同図に示すように、予備加熱温度に関わらず照射光エネルギーが23J/cm2〜29J/cm2の領域において、照射光エネルギーとシート抵抗値との相関に良好な直線関係が認められる。しかも、予備加熱温度に関わらず直線領域における傾きはほぼ一定である。このことから予備加熱温度の50℃が照射エネルギーの約2J/cm2に相当するものと考えることができる。つまり、予備加熱温度が50℃低くても照射エネルギーを約2J/cm2大きくすればウェハ表面温度を同程度にすることができ、1J/cm2の照射光エネルギーによってウェハ表面温度が約25℃上昇するものと推察することができる。よって、イオン注入された無地ウェハーにフラッシュ加熱を行ったときの表面到達温度は次の数3によって示すことができる。
Figure 0004675579
数3において、Tsはイオン注入された無地ウェハーのフラッシュ加熱時の表面到達温度であり、Taは予備加熱温度であり、Jはフラッシュ加熱時の照射光エネルギーである。第2実施形態において既述したように、実際の処理対象半導体ウェハーWにエネルギーJの閃光を照射したときには、無地ウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rを乗じたr・Jのエネルギーが吸収されることとなる。従って、照射光エネルギーJの閃光を処理対象の半導体ウェハーWに照射したときの表面到達温度Tserfは次に数4によって示される。
Figure 0004675579
但し、フラッシュ加熱時の照射光エネルギーJを直接観測することはできないため、パワーモニタ83によって測定されたフラッシュランプ69からの放射光強度Mを使用する。本発明者の調査によって、パワーモニタ83によって観測されるフラッシュランプ69からの放射光強度Mと放射光のエネルギーJとの間には直線関係の相関関係が存在することが判明しており、その係数をβとすると、結局フラッシュ加熱時の処理対象の半導体ウェハーWの表面到達温度Tserfは次に数5によって示される。
Figure 0004675579
処理対象の半導体ウェハーWのフラッシュ加熱を行うときには、コントローラ10のCPU11が予め求められている予備加熱温度Ta、光エネルギー吸収比率r、係数βとパワーモニタ83によって実測された放射光強度Mから数5に従って半導体ウェハーWの表面到達温度Tserfを算出する。そして、算出された表面到達温度Tserfは、例えば、表示部21に表示するようにすればよい。
<5.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては光源5に30本のフラッシュランプ69を備えるようにしていたが、これに限定されずフラッシュランプ69の本数は任意のものとすることができる。
また、光源5にフラッシュランプ69に代えて他の種類のランプ(例えばハロゲンランプ)を備え、当該ランプからの光照射によって半導体ウェハーWの加熱を行う熱処理装置であっても本発明に係る技術を適用することができる。この場合であっても、ベアウェハーに対する処理対象の半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率から処理対象の半導体ウェハーWに照射すべき光のエネルギーの適正値を算出したり、熱処理時の半導体ウェハーWの到達予想温度を算出することができる。
また、上記実施の形態では、基板収容部110にキャリア91が2つ載置されるが、キャリア91が1つだけ載置されてもよく、3つ以上であってもよい。また、受渡ロボット120が2つのキャリア91間を移動するようになっているが、受渡ロボット120が2つ設けられてもよい。
また、搬送ロボット150の上側の搬送アーム151aを未処理の半導体ウェハーWを保持する専用のアームとして設計し、下側の搬送アーム151bを処理済の半導体ウェハーWを保持する専用のアームとして設計することにより、搬送ロボット150の小型化、および搬送の信頼性の向上を図ることができる。
また、標準ウェハーとしてはガラス板にAl蒸着したものに限定されず、反射率が既知のウェハーであればよい。反射率が既知であれば、その反射率と反射強度とから全反射時の反射強度を算定することができるからである。
また、吸収比率測定装置30は位置決め部130に設置することに限定されず、基板収容部110から処理部160に半導体ウェハーWを搬送する経路上のいずれかの位置に設置するようにすれば良い。
また、上記第2実施形態においては、無地ウェハーについての適正エネルギー値の光を実際の処理対象半導体ウェハーWに照射するようにしていたが、これに限定されるものではなく、エネルギー値が既知の光を実際の処理対象半導体ウェハーWに照射する形態であれば、該エネルギー値と無地ウェハーに対する処理対象半導体ウェハーWの光エネルギー吸収比率rとから熱処理時の処理対象半導体ウェハーWの到達予想温度を算出することができる。
また、上記実施形態においては、半導体ウェハーに光を照射してイオン活性化処理を行うようにしていたが、本発明にかかる熱処理装置による処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではない。例えば、窒化シリコン膜や多結晶シリコン膜等の種々のシリコン膜が形成されたガラス基板に対して本発明にかかる熱処理装置による処理を行っても良い。一例として、CVD法によりガラス基板上に形成した多結晶シリコン膜にシリコンをイオン注入して非晶質化した非晶質シリコン膜を形成し、さらにその上に反射防止膜となる酸化シリコン膜を形成する。この状態で、本発明にかかる熱処理装置により非晶質のシリコン膜の全面に光照射を行い、非晶質のシリコン膜が多結晶化した多結晶シリコン膜を形成することもできる。
また、ガラス基板上に下地酸化シリコン膜、アモルファスシリコンを結晶化したポリシリコン膜を形成し、そのポリシリコン膜にリンやボロン等の不純物をドーピングした構造のTFT基板に対して本発明にかかる熱処理装置により光照射を行い、ドーピング工程で打ち込まれた不純物の活性化を行うこともできる。
本発明にかかる熱処理装置を示す平面図である。 本発明にかかる熱処理装置を示す正面図である。 図1の熱処理装置の処理部を示す側断面図である。 図1の熱処理装置の処理部を示す側断面図である。 位置決め部に設けられた吸収比率測定装置の構成を示すための図である。 測定光学系の構成を説明するための図である。 コントローラの構成を示すブロック図である。 位置決め部における半導体ウェハーの光エネルギー吸収比率測定の手順を示すフローチャートである。 無地ウェハーが吸収した光エネルギーを説明する図である。 処理対象の半導体ウェハーが吸収した光エネルギーを説明する図である。 処理対象となる半導体ウェハーの加熱時の予想温度を算出する手順を示すフローチャートである。 半導体ウェハーの光エネルギー吸収比率測定手順の他の例を示すフローチャートである。 イオン注入された無地ウェハーにフラッシュ加熱を行ったときの照射エネルギーとシート抵抗値との相関を示す図である。
符号の説明
5 光源
10 コントローラ
11 CPU
21 表示部
30 吸収比率測定装置
31 測定光学系
33 投光器
35 分光器
65 チャンバー
69 フラッシュランプ
73 サセプタ
74 加熱プレート
82 光ガイド
83 パワーモニタ
99 ランプ電源
100 熱処理装置
130 位置決め部
160 処理部
W 半導体ウェハー

Claims (4)

  1. パターン形成がなされずにイオンが注入された無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を測定する測定方法であって、
    反射率が既知の標準基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して標準反射強度を得る工程と、
    前記無地基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して無地基板反射強度を得る工程と、
    前記処理対象基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して処理対象基板反射強度を得る工程と、
    前記標準反射強度および前記無地基板反射強度から前記無地基板が吸収した光エネルギーを算出する工程と、
    前記標準反射強度および前記処理対象基板反射強度から前記処理対象基板が吸収した光エネルギーを算出する工程と、
    前記無地基板が吸収した光エネルギーおよび前記処理対象基板が吸収した光エネルギーから前記無地基板に対する前記処理対象基板の光エネルギー吸収比率を算出する工程と、
    を備えることを特徴とする光エネルギー吸収比率の測定方法。
  2. パターン形成がなされずにイオンが注入された無地基板に対する処理対象基板の光エネルギー吸収比率を測定する請求項1記載の測定方法を実施するための測定装置であって、
    反射率が既知の標準基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して標準反射強度を取得する標準反射強度取得手段と、
    前記無地基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して無地基板反射強度を取得する無地基板反射強度取得手段と、
    前記処理対象基板に光を照射したときに得られる反射光の反射強度の分光特性を測定して処理対象基板反射強度を取得する処理対象基板反射強度取得手段と、
    前記標準反射強度および前記無地基板反射強度から前記無地基板が吸収した光エネルギーを算出する無地基板吸収エネルギー算出手段と、
    前記標準反射強度および前記処理対象基板反射強度から前記処理対象基板が吸収した光エネルギーを算出する処理対象基板吸収エネルギー算出手段と、
    前記無地基板が吸収した光エネルギーおよび前記処理対象基板が吸収した光エネルギーから前記無地基板に対する前記処理対象基板の光エネルギー吸収比率を算出する吸収比率算出手段と、
    を備えることを特徴とする光エネルギー吸収比率の測定装置。
  3. 処理対象基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    パターン形成がなされずにイオンが注入された無地基板に照射する光のエネルギー値と該無地基板の温度との相関関係が既知であり、
    処理対象基板を保持する保持手段と、
    ランプを有し、前記保持手段に保持された処理対象基板に所定エネルギーの光を照射する照射手段と、
    請求項2に記載の測定装置と、
    前記測定装置によって求められた光エネルギー吸収比率および前記相関関係に基づいて、前記照射手段から前記処理対象基板に光が照射されたときの該処理対象基板の温度を算出する温度算出手段と、
    を備えることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項3記載の熱処理装置において、
    前記温度算出手段によって算出された温度が所定の閾値を超えていたときに警告を発する警告発生手段をさらに備えることを特徴とする熱処理装置。
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