JPH11340157A - 光照射熱処理装置および光照射熱処理方法 - Google Patents

光照射熱処理装置および光照射熱処理方法

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JPH11340157A
JPH11340157A JP14908498A JP14908498A JPH11340157A JP H11340157 A JPH11340157 A JP H11340157A JP 14908498 A JP14908498 A JP 14908498A JP 14908498 A JP14908498 A JP 14908498A JP H11340157 A JPH11340157 A JP H11340157A
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heat treatment
light
light irradiation
processing chamber
irradiation heat
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JP14908498A
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Shusaku Yanagawa
周作 柳川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光照射熱処理温度のウェーハ面内均一性の向上
とパターンレイアウト依存性を小さくすることが可能な
光照射熱処理装置および処理方法を提供する。 【解決手段】半導体装置の製造工程において一方の面上
に半導体素子が形成された被加熱処理基板に光を照射し
て熱処理を行う光照射熱処理装置であって、光源12
と、内部に光源が設けられた第1処理室11aと、第1
処理室11aに隣接して設けられた第2処理室11b
と、被加熱処理基板20の半導体素子形成面の裏面側を
第1処理室11a側に、被加熱処理基板20の半導体素
子形成面を第2処理室11b側に向けて被加熱処理基板
20を戴置するように、第1処理室11aと第2処理室
11bの境界に設けられた支持部とを有する構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光照射熱処理装置お
よび光照射熱処理方法に関し、特にバイポーラトランジ
スタなどを有する半導体装置の製造方法において用いる
光照射熱処理装置および光照射熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置に用いられるトランジスタと
しては、MOS電界効果トランジスタ(MOSFET)
と、バイポーラトランジスタに大別される。MOSFE
Tとしては、nチャネルMOSFET、pチャネルMO
SFET、およびその両方を用いるCMOSFETとが
用いられている。上記のMOSFETにおいては、ソー
ス・ドレイン領域となる不純物拡散層における接合は基
本的な技術である。接合に要求される要素としては、良
好な接合特性、低い拡散層抵抗、浅い接合深さの3つが
あるが、半導体装置の微細化、高集積化に伴い、MOS
FETの短チャネル効果を抑制するために、ソース・ド
レイン領域の接合深さを浅くすることが重要となってき
ている。
【0003】一方、バイポーラトランジスタとしては、
npn接合型およびpnp接合型が用いられている。バ
イポーラトランジスタは、バイポーラトランジスタ自体
が高速で動作し、さらにバイポーラトランジスタの伝達
コンダクタンスが大きく、容量性負荷に対する駆動能力
が大きいために、MOSFETと比較して高速動作が可
能となっている。バイポーラトランジスタにおいて、さ
らなる高速化を実現するためにはエミッタおよび真性ベ
ースにおける接合を高精度により浅く形成することが必
要となっている。
【0004】上記のようにMOSFETおよびバイポー
ラトランジスタにおいて接合を浅く形成するため、高温
短時間処理が可能な光照射による熱処理方法である、ラ
ンプアニール処理などのRTA(Rapid Thermal Anneal
ing )処理が脚光を浴びている。RTA処理によると、
導電性不純物を拡散させるための熱処理量を低減して上
記のように接合を浅くすることができる。半導体装置の
製造工程における総熱処理量はますます抑制されてきて
いることから、ランプアニール処理などのRTA処理の
重要性がますます増加しつつある。RTA処理は、接合
の形成工程の他、イオン注入法により生じた結晶欠陥の
回復やシンタリングなどの各種アニール処理、さらに酸
化膜や窒化膜など形成工程にも供されており、様々な膜
構造や膜質、不純物濃度などを有する被加熱処理基板の
温度を正確に制御するすることが重要となっている。
【0005】上記の従来の光照射熱処理装置について説
明する。図11は、従来の光照射熱処理装置の構成例を
示す模式図である。この光照射熱処理装置は、Auなど
の金属反射膜10でコーティングされたリアクター11
内部には、赤外線に対し高い透過性を有する石英ガラス
によりなる石英チューブ13が設置され、被加熱処理基
板(以下ウェーハともいう)20の挿入、取り出しの際
に、開閉し、さらに加熱炉の密閉時には加熱炉内を気密
に保持できるように、樹脂製のパッキン14aが装着さ
れたドア14を備えている。石英チューブ13の中に
は、ウェーハ20を支持するための石英製のトレー15
が置かれ、トレー15のウェーハ支持部15aにウェー
ハ20が水平に載置される。また、石英チューブ13に
はガス導入口13aおよびガス排出口13bが備えら
れ、必要に応じて石英チューブ13内にガスが導入され
る。リアクター11の壁面に対向して、ハロゲンランプ
などの光照射用の光源が備えられており、例えばウェー
ハ20の半導体素子形成面から光を照射する第1ランプ
12aと、半導体素子形成面の裏面側から照射する第2
ランプ12bとが備えられ、第1ランプ12aおよび第
2ランプ12bともに複数個のランプから構成されてい
る。
【0006】上記の光照射熱処理装置において光照射に
よりウェーハ20を加熱する方法においては、膜構造や
膜質、不純物濃度などによりウェーハ20の輻射率が変
化してしまうため、光照射強度が一定(開回路制御;Op
en Loop Control )のもとでは、ウェーハ20の光吸収
量(処理温度)が変化することになる。このため、製造
工程の複雑化に伴い、各種のばらつき(膜厚、膜質、不
純物量あるいは構造などによるばらつき)を含んでいる
ウェーハ20の処理温度を精度良く制御することは極め
て困難となっている。さらに上記の光照射熱処理装置を
構成する石英チューブ13の光透過率やリアクター11
内壁に形成された金属反射膜10の反射率、光源となる
ランプ12a,12bの出力の経時的な変化などによっ
てもウェーハ20の処理温度が変化してしまう。
【0007】上記の問題に対処する1つの方法として、
ウェーハ20の温度を計測してランプ12a,12bの
出力にフィードバックする閉回路制御(Closed Loop Co
ntrol )が検討されている。ウェーハ20の温度を測定
する方法としては、図11に示すように、例えば熱電対
16を被覆部材に内挿して被覆し、その被覆部材をウェ
ーハ20に接触させて、ウェーハ20の温度を間接的に
測定する方法が開発されている(特願平9−43166
号)。あるいは、図11に示すように、パイロメータ
(放射型温度計)19を用いてウェーハ20の裏面側か
らの放射光を測定し、温度を測定する方法が知られてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
閉回路制御を用いても、熱電対16やパイロメータ19
はウェーハの一部の温度を測定しているにすぎず、ウェ
ーハ20上に様々な光吸収量の異なる構造が混在する場
合には、半導体素子などのパターンレイアウトやパター
ン構造に依存して、ウェーハ20の面内における処理温
度の不均一性が生じてしまい、デバイス特性のパターン
レイアウト依存性が発生することになり、近年問題にな
りつつある。特に、バイポーラ系デバイスはチップ内に
おいてレイアウトに偏りがあることが多く、チップ内で
パターンレイアウト依存性が顕在化してしまうこともあ
る。
【0009】上記のデバイス特性のパターンレイアウト
依存性を改善する方法として、上記の光照射熱処理装置
のようにウェーハ20の両面から光を照射するのではな
く、半導体素子などのパターン形成面の裏面側から光を
照射する方法が提案されている(1997 International C
onference on Rapid Thermal Process for Future ULSI
の発表論文(Temperature and Interface Engineering i
n RTP, Z.NENYEI et al.) )。しかしながら、光照射熱
処理装置のリアクター内壁面はAuなどの赤外線に対し
て高い反射率(Auの場合は97%程度)を有する金属
反射膜でコーティングされているために、上記の方法に
従って半導体素子などのパターン形成面の裏面側から光
を照射しても赤外線はリアクター内部を反射し、パター
ンが形成されたウェーハの表面側からも光が照射されて
しまい、実際には効果はほとんどみられないことが確認
された。
【0010】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、本発明の目的は、光照射熱処理における被加
熱処理基板の処理温度の面内均一性を向上し、パターン
レイアウト依存性を小さくすることが可能な光照射熱処
理装置および光照射熱処理方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の光照射熱処理装置は、半導体装置の製造工
程において一方の面上に半導体素子が形成された被加熱
処理基板に光を照射して熱処理を行う光照射熱処理装置
であって、光源と、内部に前記光源が設けられた第1処
理室と、前記第1処理室に隣接して設けられた第2処理
室と、前記被加熱処理基板の半導体素子形成面の裏面側
を前記第1処理室側に、前記被加熱処理基板の半導体素
子形成面を前記第2処理室側に向けて前記被加熱処理基
板を戴置するように、前記第1処理室と前記第2処理室
の境界に設けられた支持部とを有する。
【0012】上記の本発明の光照射熱処理装置は、第1
処理室と第2処理室とを有し、第1処理室と第2処理室
の境界に被加熱処理基板の半導体素子形成面の裏面側を
第1処理室側に、被加熱処理基板の半導体素子形成面を
第2処理室側に向けて支持部に戴置することで、被加熱
処理基板の半導体素子形成面の裏面側に光を照射して熱
処理を行うことができる。被加熱処理基板の半導体素子
形成面への光の照射が防止されており、従って、被加熱
処理基板上の半導体素子形成面に様々な光吸収量の異な
る構造が混在していても、被加熱処理基板の処理温度の
面内均一性を向上し、パターンレイアウト依存性を小さ
くすることが可能となっている。
【0013】上記の本発明の光照射熱処理装置は、好適
には、前記第1処理室と前記第2処理室とを仕切り、前
記光源の発する光の透過を防止する仕切り板と、前記仕
切り板に形成された開口部とをさらに有し、前記開口部
を遮蔽して前記被加熱処理基板を戴置するように前記仕
切り板に前記支持部が形成されている。開口部を遮蔽し
て被加熱処理基板を戴置することで、第1処理室内に設
けられた光源の発する光の第2処理室への漏洩が防止さ
れ、被加熱処理基板の半導体素子形成面への光の照射が
防止される構造とすることができる。
【0014】上記の本発明の光照射熱処理装置は、好適
には、前記仕切り板が、前記光源の発する光を反射す
る、あるいは、吸収する。光源の発する光を反射する、
あるいは、吸収することで、第1処理室内に設けられた
光源に発する光の透過を防止することが可能となる。こ
の仕切り板は、光源の発する光の透過を防止するのに十
分な膜厚のSiCにより構成することが可能である。
【0015】上記の本発明の光照射熱処理装置は、好適
には、前記第2処理室の内壁面が光の反射面となってい
る。被加熱処理基板の処理温度が上昇してくると、被加
熱処理基板上の各領域の輻射率に応じて被加熱処理基板
から赤外線領域の光が放射され、被加熱処理基板上の各
領域毎に輻射率が異なっている場合には、光として放出
するエネルギーの大きい領域の温度が小さい領域よりも
下がってしまうことになるが、第2処理室の内壁面が光
の反射面となっていることにより、放射された光が第2
処理室内を多重反射するようになり、この結果、被加熱
処理基板上の全ての領域の実効的な輻射率が1(黒体)
へと近づくので、被加熱処理基板の処理温度の面内均一
性を維持して熱処理を行うことが可能となる。第2処理
室の内壁面が金属膜により被覆されていることで第2処
理室の内壁面を光の反射面とすることが可能である。A
u、Al、Ti、Pt、W、Mo、Taまたはこれらの
混合物を含有するように上記の金属膜を形成することが
可能であるが、Auは赤外線に対する反射率が高く、特
に好ましい。また、この金属膜の冷却手段をさらに有す
ることで、温度が高くなりすぎて金属膜から赤外線が放
射されるのを防止することが可能となり、光の反射膜と
しての機能を向上させることができる。
【0016】上記の本発明の光照射熱処理装置は、好適
には、前記開口部が、前記被加熱処理基板の形状に適合
するように前記仕切り板に形成されており、前記開口部
の縁部が前記支持部となっている。これにより、被加熱
処理基板と開口部の縁部との接触が良好で、間隙からの
光の漏洩を防止する構造とすることができる。
【0017】上記の本発明の光照射熱処理装置は、好適
には、前記第1処理室の内壁面の少なくとも一部が金属
膜により被覆されて、前記光源の発する光の反射面とな
っている。これにより、第1処理室の内壁面の光の反射
率を高めることが可能となり、効率的に被加熱処理基板
に対して光を照射することが可能となる。Au、Al、
Ti、Pt、W、Mo、Taまたはこれらの混合物を含
有するように上記の金属膜を形成することが可能であ
る。また、この金属膜の冷却手段をさらに有すること
で、温度が高くなりすぎて金属膜から赤外線が放射され
るのを防止することが可能となり、光の反射膜としての
機能を向上させることができる。
【0018】上記の本発明の光照射熱処理装置は、好適
には、前記光源が赤外線ランプである。赤外線ランプに
より被加熱処理基板を熱処理するランプアニール処理を
行うことが可能となる。
【0019】上記の本発明の光照射熱処理装置は、好適
には、前記被加熱処理基板の処理温度を前記半導体素子
形成面側から測定する温度測定手段と、前記温度測定手
段の出力に応じて前記光源の発する光の光量を制御する
制御手段とをさらに有する。これにより、被加熱処理基
板の処理温度を測定しながら光源の出力を調節して制御
する閉回路制御が可能となる。
【0020】また、上記の本発明の光照射熱処理装置を
用いて、第1処理室と第2処理室との境界に被加熱処理
基板の半導体素子形成面の裏面側を第1処理室側に、被
加熱処理基板の半導体素子形成面を第2処理室側に向け
て被加熱処理基板を戴置し、被加熱処理基板の半導体素
子形成面の裏面側に光源の発する光を照射する方法によ
り、本発明の効果を享受することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に
かかる光照射熱処理装置の構成を示す模式図である。本
実施形態にかかる光照射熱処理装置は、半導体装置の製
造工程において被加熱処理基板(以下、ウェーハともい
う)に赤外線などの光を照射して熱処理を行う光照射熱
処理装置である。内壁をAuなどの金属反射膜10aで
コーティングされた第1リアクター(処理室)11a内
部には、第1リアクター11aの壁面に対向して、例え
ばハロゲンランプなどの複数個のランプから構成される
光照射用の光源12が配置されている。第1リアクター
11aに隣接して、第2リアクター11bが設けられて
いる。第1リアクター11aと第2リアクター11bと
は、光源12の発する光を反射する、あるいは、吸収す
る仕切り板17により仕切られている。仕切り板17と
しては、例えば光源12からの光の透過を防止するのに
十分な膜厚を有するSiCなどを用いることができる。
仕切り板17で構成される部分を含めて、第2リアクタ
ー11b内壁は全面に赤外線に対して高い反射率を有す
るAuなどの金属反射膜10bでコーティングされてい
る。仕切り板17には縁部がウェーハ20を支持するよ
うに、ウェーハ20の形状に適合した形状の開口部が形
成されている。
【0022】上記の光照射熱処理装置は、ウェーハ20
の半導体素子形成面の裏面側を第1リアクター11a側
に、ウェーハ20の半導体素子形成面を第2リアクター
11b側に向けて、上記の開口部を遮蔽するように仕切
り板17上にウェーハ20を戴置して、光源12の発す
る光をウェーハ20の半導体素子形成面の裏面側に照射
する。ウェーハ20と開口部の縁部との接触は良好であ
り、この間隙を介して光源12の発する光が第2リアク
ター11bへ漏洩するのを極力防止した構造となってい
る。従って、ウェーハ20の半導体素子形成面に光源1
2からの光が直接的あるいは間接的に照射されることが
なく、ウェーハ20の半導体素子形成面の裏面側のみに
光源12の発する光を照射することができる。これによ
り、ウェーハ20上の半導体素子形成面に様々な光吸収
量の異なる構造が混在していても、ウェーハ20の処理
温度の面内均一性を向上し、パターンレイアウト依存性
を小さくすることが可能である。
【0023】第2リアクター11bの内壁面にはAuな
どの金属反射膜10bが形成されており、このため、例
えば1030℃の高温の加熱されたウェーハ20から放
射された赤外線領域の光は、図1中点線Lで示すよう
に、第2リアクター11b内において、金属反射膜10
b表面で反射し、この反射した光が再度ウェーハ20表
面において吸収される多重反射が繰り返され、この結
果、ウェーハ20上の全ての領域の実効的な輻射率が1
(黒体)へと近づくので、ウェーハ20の処理温度の面
内均一性を維持して熱処理を行うことが可能となる。金
属反射膜10bとしては、Auの他、Al、Ti、P
t、W、Mo、Taあるいはこれらの混合物を含有して
形成することが可能であるが、Auは赤外線に対する反
射率が97%程度と高く、特に好ましい。また、水冷な
どによる金属反射膜10bの冷却部をさらに有してお
り、金属反射膜10bの温度が高くなりすぎて赤外線が
放射されるのを防止することが可能となり、光の反射膜
としての機能を向上させることができる。
【0024】また、第1リアクター11aの内壁面には
Auなどの金属反射膜10aが形成されており、これに
より、第1リアクター11aの内壁面の光の反射率を高
めることが可能となり、効率的にウェーハ20に対して
光を照射することが可能となる。金属反射膜10aとし
ては、Auの他、Al、Ti、Pt、W、Mo、Taあ
るいはこれらの混合物により形成することが可能であ
る。また、水冷などによる金属反射膜10aの冷却部を
さらに有することもできる。
【0025】また、上記の光照射熱処理装置は、パイロ
メータ(放射型温度計)19を備えており、ウェーハ2
0の裏面側からの放射光を測定し、ウェーハ20の処理
温度を測定しながら光源12の出力を調節して光量を制
御する閉回路制御が可能となっている。光源12の照射
光は、上記構成により第2リアクター11b内に入射し
ないので、パイロメータ19への入射もなく、さらにウ
ェーハ20の実効輻射率が1に近づいているので、パイ
ロメータ19による安定した温度測定が可能となってい
る。
【0026】また、ガス導入口13aおよびガス排出口
13bを備えており、必要に応じてリアクター内にガス
が導入される。この場合、石英シャワーヘッドプレート
18を介してリアクター内にガスが導入される構造とす
ることもできる。図面上は第1リアクター11aにガス
を導入する構造としているが、必要に応じて第2リアク
ター11b内にガスを導入する構造とすることも可能で
ある。
【0027】実施例1 図2(a)に示す被加熱処理基板(ウェーハ)を想定
し、以下のシミュレーションを行った。ウェーハとして
は、5インチウェーハ上に、20mm×20mmの領域
1(図中白抜き部分)と領域2(図中網かけ部分)が交
互に繰り返されるパターンを有する。領域1において
は、図2(b)に示すように、シリコン半導体基板30
の上層に熱酸化法により形成された200nmの膜厚の
第1酸化膜31aを有しており、その上層にBF2 + を加
速エネルギー40keV、4.3×1014atoms/cm2
条件でイオン注入された膜厚150nmの第1ポリシリ
コン層32がパターン形成されている。ポリシリコン層
32を被覆して、全面に、CVD(Chemical Vapor Dep
osition )法により形成された膜厚90nmの第2酸化
膜33を有する。シリコン半導体基板30の裏面側に
は、熱酸化法により形成された200nmの膜厚の第3
酸化膜34と、150nmの膜厚の第2ポリシリコン層
35が積層して形成されている。一方、領域2において
は、図2(c)に示すように、第1酸化膜31bの膜厚
が800nmと厚く形成されていることのみ異なり、そ
れ以外は領域1と同一の構造が形成されている。
【0028】上記のウェーハに対して、本実施形態にか
かる光照射熱処理装置と、図11に示す従来の光照射熱
処理装置とでそれぞれ光照射による熱処理を行った場合
の、図2(b)および(c)に示す位置A,B,Cおよ
びDにおける輻射率の波長依存性をシミュレーションし
た結果を図3に示す。ここで、シミュレーションは本実
施形態にかかる光照射熱処理装置の第2リアクターにお
いて光の多重反射が起きていることを想定して行った。
図3(a)は従来の光照射熱処理装置の場合の位置A,
Bにおける輻射率の波長依存性であり、図3(b)は位
置C,Dにおける輻射率の波長依存性である。一方、図
3(c)は本実施形態にかかる光照射熱処理装置の場合
の位置A,Bにおける輻射率の波長依存性であり、図3
(d)は位置C,Dにおける輻射率の波長依存性であ
る。図3(a)および(b)からわかるように、従来の
光照射熱処理装置の場合は位置A,B間、あるいは位置
C,D間での輻射率の波長依存性が大きく異なってお
り、これにより照射する光の吸収が位置A,B間、ある
いは位置C,D間で変わってくるので、処理温度に位置
A,B間、あるいは位置C,D間で大きくずれが生じる
ことになる。一方、本実施形態にかかる光照射熱処理装
置の場合は、図3(c)および(d)からわかるよう
に、ウェーハ上の各位置A〜Dにおける実効的な輻射率
が1(黒体)に近づいており、従来の光照射熱処理装置
と比較して位置A,B間、および、位置C,D間で、パ
ターン構造によらず、ともに輻射率の波長依存性の差が
小さくなっており、これにより処理温度の位置A,B
間、あるいは位置C,D間での差を抑制することができ
る。
【0029】また、上記のウェーハに対して、本実施形
態にかかる光照射熱処理装置と、図11に示す従来の光
照射熱処理装置とでそれぞれ光照射による熱処理を行っ
た場合の、単位面積あたりの光吸収量の第1酸化膜厚依
存性をシミュレーションした結果を図4に示す。図4
(a)は従来の光照射熱処理装置の場合の第1ポリシリ
コン層32が形成されてない領域の光吸収量の第1酸化
膜厚依存性であり、位置A,Bに相当する膜厚をそれぞ
れ矢印で示している。図4(b)は従来の光照射熱処理
装置の場合の第1ポリシリコン層32が形成されている
領域の光吸収量の第1酸化膜厚依存性であり、位置C,
Dに相当する膜厚をそれぞれ矢印で示している。従来の
光照射熱処理装置の場合には、第1酸化膜厚が変化する
ことで、光の吸収率が大きく変化することがわかる。一
方、図4(c)は本実施形態にかかる光照射熱処理装置
の場合の第1ポリシリコン層32が形成されてない領域
の光吸収量の第1酸化膜厚依存性であり、位置A,Bに
相当する膜厚をそれぞれ矢印で示している。図4(d)
は本実施形態にかかる光照射熱処理装置の場合の第1ポ
リシリコン層32が形成されている領域の光吸収量の第
1酸化膜厚依存性であり、位置C,Dに相当する膜厚を
それぞれ矢印で示している。本実施形態にかかる光照射
熱処理装置によれば、従来の光照射熱処理装置と比較し
て第1ポリシリコン層32が形成されてない領域(位置
A,B)、および、第1ポリシリコン層32が形成され
ている領域(位置C,D)、ともに光吸収率の第1酸化
膜厚依存性が小さくなっており、これにより処理温度の
位置A,B間、あるいは位置C,D間での差を抑制する
ことができる。上記のウェーハにおいては、位置A,B
に相当する第1ポリシリコン層を形成していない領域と
位置C,Dに相当する第1ポリシリコン層を形成してい
る領域の面積比は9.5:1.0程度であり、実際には
第1ポリシリコン層を形成していない領域における輻射
率の波長依存性、あるいは、光吸収量の第1酸化膜厚依
存性が、処理温度のばらつきに大きく影響を与えるもの
と考えられる。
【0030】実施例2 図2(a)に示す被加熱処理基板(ウェーハ)を公知の
通常の方法により作成し、以下の各種の熱処理工程によ
りアニール処理を施して、第1ポリシリコン層32中の
不純物イオンを活性化した後、第2酸化膜33を除去し
て、4端子法にて第1ポリシリコン層32の抵抗値を測
定した。ここで、アニール処理としては、図5(a)に
示すように、窒素雰囲気化で行い、200℃でウェーハ
をリアクター内に導入し、50℃/秒の昇温速度で昇温
し、1030℃で10秒間維持した後、50℃/秒の降
温速度で降温し、400℃でウェーハをリアクターから
取り出すシークエンスに従って行った。
【0031】試料1(比較例)として、図5(b)の光
照射熱処理装置の主要部の模式図に示すように、図2
(a)に示すウェーハを図11に示す従来の光照射熱処
理装置にて、ウェーハ20を第1ポリシリコン層形成面
が第1ランプ12a側を向くように戴置し、第1ランプ
12aと第2ランプ12bとの光の照射強度比が5.0
58:4.942となるように設定し、上記のシークエ
ンスのアニール処理を施した。
【0032】上記の試料1について、図6(a)に示す
ようにX方向の1〜5、および、Y方向の1〜5に相当
する各位置に形成した第1ポリシリコン層の抵抗値を測
定した結果を図6(b)に示す。このように、第1酸化
膜の薄い領域1に相当する位置1,3,5で抵抗値が低
く、第1酸化膜の厚い領域2に相当する位置2,4で抵
抗値が高くなる傾向が見られ、図11に示す従来の光照
射熱処理装置によればウェーハの処理温度の面内不均一
性、パターンレイアウト依存性が存在していることが確
認された。
【0033】次に、試料2(比較例)として、図7
(a)の光照射熱処理装置の主要部の模式図に示すよう
に、図2(a)に示すウェーハを図11に示す従来の光
照射熱処理装置にて、ウェーハ20を第1ポリシリコン
層形成面が第1ランプ12a側を向くように戴置し、第
1ランプ12aと第2ランプ12bとの光の照射強度比
が0.237:9.763となるように設定し、上記の
シークエンスのアニール処理を施した。
【0034】上記の試料2について、試料1と同様に第
1ポリシリコン層の抵抗値を測定した結果を図7(b)
に示す。このように、試料1と同様に、第1酸化膜の薄
い領域1に相当する位置1,3,5で抵抗値が低く、第
1酸化膜の厚い領域2に相当する位置2,4で抵抗値が
高くなる傾向が見られた。実質的にウェーハの裏面側か
らの照射のみを行ったにもかかわらず、上記のようにウ
ェーハの処理温度の面内における不均一性、パターンレ
イアウト依存性が存在しているのは、従来の光照射熱処
理装置のリアクター内壁面が赤外線に対して高い反射率
(97%程度)を有するAuからなる金属反射膜でコー
ティングされているために、照射光がリアクター内部を
反射し、パターンが形成されたウェーハの表面側からも
光が照射されてしまうためと考えられる。
【0035】次に、試料3(比較例)として、図8
(a)の光照射熱処理装置の主要部の模式図に示すよう
に、図2(a)に示すウェーハを図11に示す従来の光
照射熱処理装置にて、ウェーハ20を第1ポリシリコン
層形成面が第1ランプ12a側を向くように戴置し、第
1ランプ12aと第2ランプ12bとの光の照射強度比
が9.763:0.237となるように設定し、上記の
シークエンスのアニール処理を施した。
【0036】上記の試料3について、試料1と同様に第
1ポリシリコン層の抵抗値を測定した結果を図8(b)
に示す。このように、試料1と同様に、第1酸化膜の薄
い領域1に相当する位置1,3,5で抵抗値が低く、第
1酸化膜の厚い領域2に相当する位置2,4で抵抗値が
高くなる傾向が見られた。
【0037】次に、試料4(比較例)として、図9
(a)の光照射熱処理装置の主要部の模式図に示すよう
に、図2(a)に示すウェーハを図11に示す従来の光
照射熱処理装置にて、ウェーハ20を第1ポリシリコン
層形成面が第1ランプ12a側を向くように戴置し、第
1ランプ12aと第2ランプ12bとの光の照射強度比
が4.960:5.040となるように設定し、上記の
シークエンスのアニール処理を施した。但し、CVD法
により作成した8インチサイズのSiC基板からなる遮
蔽板21を、ウェーハ20の第1ポリシリコン層形成面
から5mmの間隔をあけて、ウェーハ20の第1ポリシ
リコン層形成面を覆うように設置した。
【0038】上記の試料4について、試料1と同様に第
1ポリシリコン層の抵抗値を測定した結果を図9(b)
に示す。このように、試料1と同様に、第1酸化膜の薄
い領域1に相当する位置1,3,5で抵抗値が低く、第
1酸化膜の厚い領域2に相当する位置2,4で抵抗値が
高くなる傾向が見られた。これは、リアクター内部を反
射した照射光が遮蔽板21とウェーハ20との間隙から
進入してしまう、あるいは、SiC基板からなる遮蔽板
を照射光が透過してしまうためと考えられる。このた
め、Siウェーハのように700℃以下の温度領域では
赤外線を透過してしまう材料によっても、同様に照射光
を遮蔽する効果は期待できない。
【0039】次に、試料5(本発明)として、図10
(a)の本実施形態にかかる光照射熱処理装置の模式図
に示すように、図2(a)に示すウェーハ20を第1ポ
リシリコン層形成面が第2リアクター11b側を向くよ
うに戴置し、パイロメータ19でウェーハ20の第1ポ
リシリコン層形成面の温度を測定して計測温度をランプ
12の出力にフィードバックする閉回路制御を行いなが
ら、上記のシークエンスのアニール処理を施した。
【0040】上記の試料5について、試料1と同様に第
1ポリシリコン層の抵抗値を測定した結果を図10
(b)に示す。このように、試料1〜4と異なり、第1
酸化膜の薄い領域1に相当する位置1,3,5と第1酸
化膜の厚い領域2に相当する位置2,4で抵抗値はほぼ
均一化され、被加熱処理基板の処理温度の面内均一性を
向上し、パターンレイアウト依存性を小さくすることが
可能であることが確認された。
【0041】本発明は、上記の実施形態に限定されな
い。例えば、光源からの光の透過を防止する仕切り板と
しては、光の透過を防止すればよく、光を吸収する材
料、反射する材料のどちらでもかまわない。第2リアク
ターの内壁面に全面に金属反射膜を設けることで、上記
の仕切り板部分での光の透過性はさらに抑制することが
可能となる。第2リアクター内壁面に形成する金属反射
膜としては、Auのほか、光に対して高い反射率を有す
る材料ならばいずれも同様の効果を得ることができる。
その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更を
行うことが可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明の光照射熱処理装置によれば、光
照射熱処理における被加熱処理基板の処理温度の面内均
一性を向上し、パターンレイアウト依存性を小さくする
ことが可能である。
【0043】また、本発明の光照射熱処理方法によれ
ば、本発明の光照射熱処理装置を用いて、被加熱処理基
板の処理温度の面内均一性を向上し、パターンレイアウ
ト依存性を小さくして光照射熱処理を行うことが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の光照射熱処理装置の構成例を示
す模式図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施例において用いるウ
ェーハの面内のパターンレイアウトを示す平面図であ
り、図2(b)および図2(c)はそれぞれ図2(a)
中の領域1および領域2に相当する位置の断面図であ
る。
【図3】図3は実施例1において従来の光照射熱処理装
置と本発明の光照射熱処理装置とを用いて図2に示すウ
ェーハに光照射したときの輻射率の波長依存性をシミュ
レーションした結果を示す図である。
【図4】図4は実施例1において従来の光照射熱処理装
置と本発明の光照射熱処理装置とを用いて図2に示すウ
ェーハに光照射したときの光吸収率の第1酸化膜厚依存
性をシミュレーションした結果を示す図である。
【図5】図5(a)は実施例2におけるアニール処理の
シークエンスを示す模式図であり、図5(b)は試料1
を作成した従来の光照射熱処理装置の主要部を示す模式
図である。
【図6】図6(a)は実施例2において作成した試料の
ナンバリング位置を示す平面図であり、図6(b)は試
料1の抵抗値のパターン依存性を示す図である。
【図7】図7(a)は試料2を作成した従来の光照射熱
処理装置の主要部を示す模式図であり、図7(b)は試
料2の抵抗値のパターン依存性を示す図である。
【図8】図8(a)は試料3を作成した従来の光照射熱
処理装置の主要部を示す模式図であり、図8(b)は試
料3の抵抗値のパターン依存性を示す図である。
【図9】図9(a)は試料4を作成した従来の光照射熱
処理装置の主要部を示す模式図であり、図9(b)は試
料4の抵抗値のパターン依存性を示す図である。
【図10】図10(a)は試料5を作成した本発明の光
照射熱処理装置を示す模式図であり、図10(b)は試
料5の抵抗値のパターン依存性を示す図である。
【図11】図11は従来の光照射熱処理装置の構成例を
示す模式図である。
【符号の説明】
10,10a,10b…金属反射膜、11…リアクタ
ー、11a…第1リアクター、11b…第2リアクタ
ー、12,12a,12b…光源、13…石英チュー
ブ、13a…ガス導入口、13b…ガス排出口、14…
ドア、14a…パッキン、15…トレー、15a…ウェ
ハ支持部、16…熱電対、17…仕切り板、18…石英
シャワーヘッドプレート、19…パイロメータ、20…
ウェーハ、21…遮蔽板、30…シリコン基板、31
a,31b…第1酸化膜、32…第1ポリシリコン膜、
33…第2酸化膜、34…第3酸化膜、35…第2ポリ
シリコン膜。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図10】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体装置の製造工程において一方の面上
    に半導体素子が形成された被加熱処理基板に光を照射し
    て熱処理を行う光照射熱処理装置であって、 光源と、 内部に前記光源が設けられた第1処理室と、 前記第1処理室に隣接して設けられた第2処理室と、 前記被加熱処理基板の半導体素子形成面の裏面側を前記
    第1処理室側に、前記被加熱処理基板の半導体素子形成
    面を前記第2処理室側に向けて前記被加熱処理基板を戴
    置するように、前記第1処理室と前記第2処理室の境界
    に設けられた支持部とを有する光照射熱処理装置。
  2. 【請求項2】前記第1処理室と前記第2処理室とを仕切
    り、前記光源の発する光の透過を防止する仕切り板と、 前記仕切り板に形成された開口部とをさらに有し、 前記開口部を遮蔽して前記被加熱処理基板を戴置するよ
    うに前記仕切り板に前記支持部が形成されている請求項
    1記載の光照射熱処理装置。
  3. 【請求項3】前記仕切り板が、前記光源の発する光を反
    射する請求項2記載の光照射熱処理装置。
  4. 【請求項4】前記仕切り板が、前記光源の発する光を吸
    収する請求項2記載の光照射熱処理装置。
  5. 【請求項5】前記仕切り板が、前記光源の発する光の透
    過を防止するのに十分な膜厚のSiCにより形成されて
    いる請求項2記載の光照射熱処理装置。
  6. 【請求項6】前記第2処理室の内壁面が光の反射面とな
    っている請求項1記載の光照射熱処理装置。
  7. 【請求項7】前記第2処理室の内壁面が金属膜により被
    覆されて前記反射面となっている請求項6記載の光照射
    熱処理装置。
  8. 【請求項8】前記第2処理室の内壁面に形成された金属
    膜が、Au、Al、Ti、Pt、W、Mo、Taまたは
    これらの混合物を含有する請求項7記載の光照射熱処理
    装置。
  9. 【請求項9】前記第2処理室の内壁面に形成された金属
    膜の冷却手段をさらに有する請求項7記載の光照射熱処
    理装置。
  10. 【請求項10】前記開口部が、前記被加熱処理基板の形
    状に適合するように前記仕切り板に形成されており、前
    記開口部の縁部が前記支持部となっている請求項2記載
    の光照射熱処理装置。
  11. 【請求項11】前記第1処理室の内壁面の少なくとも一
    部が金属膜により被覆されて、前記光源の発する光の反
    射面となっている請求項1記載の光照射熱処理装置。
  12. 【請求項12】前記第1処理室の内壁面に形成された金
    属膜が、Au、Al、Ti、Pt、W、Mo、Taまた
    はこれらの混合物を含有する請求項11記載の光照射熱
    処理装置。
  13. 【請求項13】前記第1処理室の内壁面に形成された金
    属膜の冷却手段をさらに有する請求項11記載の光照射
    熱処理装置。
  14. 【請求項14】前記光源が赤外線ランプである請求項1
    記載の光照射熱処理装置。
  15. 【請求項15】前記被加熱処理基板の処理温度を前記半
    導体素子形成面側から測定する温度測定手段と、 前記温度測定手段の出力に応じて前記光源の発する光の
    光量を制御する制御手段とをさらに有する請求項1記載
    の光照射熱処理装置。
  16. 【請求項16】半導体装置の製造工程において一方の面
    上に半導体素子が形成された被加熱処理基板に光を照射
    して熱処理を行う光照射熱処理方法であって、 内部に光源が設けられた第1処理室と、前記第1処理室
    に隣接する第2処理室との境界に前記被加熱処理基板の
    半導体素子形成面の裏面側を前記第1処理室側に、前記
    被加熱処理基板の半導体素子形成面を前記第2処理室側
    に向けて前記被加熱処理基板を戴置し、 前記被加熱処理基板の半導体素子形成面の裏面側に前記
    光源の発する光を照射する光照射熱処理方法。
  17. 【請求項17】前記光源の発する光の透過を防止する前
    記第1処理室と前記第2処理室との仕切り板に形成され
    た開口部を遮蔽するように、前記仕切り板上に前記被加
    熱処理基板を戴置する請求項16記載の光照射熱処理方
    法。
  18. 【請求項18】前記仕切り板として前記光源の発する光
    を反射する材料を用いる請求項17記載の光照射熱処理
    方法。
  19. 【請求項19】前記仕切り板として前記光源の発する光
    を吸収する材料を用いる請求項17記載の光照射熱処理
    方法。
  20. 【請求項20】前記仕切り板として前記光源の発する光
    の透過を防止するのに十分な膜厚のSiCを用いる請求
    項17記載の光照射熱処理方法。
  21. 【請求項21】前記第2処理室の内壁面が光の反射面と
    なっている請求項16記載の光照射熱処理方法。
  22. 【請求項22】前記第2処理室の内壁面が金属膜により
    被覆されて前記反射面となっている請求項21記載の光
    照射熱処理方法。
  23. 【請求項23】前記第2処理室の内壁面に形成された金
    属膜が、Au、Al、Ti、Pt、W、Mo、Taまた
    はこれらの混合物を含有する請求項22記載の光照射熱
    処理方法。
  24. 【請求項24】前記第2処理室の内壁面に形成された金
    属膜の冷却を行いながら熱処理を行う請求項22記載の
    光照射熱処理方法。
  25. 【請求項25】縁部が前記被加熱処理基板を支持するよ
    うに、前記被加熱処理基板の形状に適合するように前記
    仕切り板に形成されている開口部を遮蔽するように前記
    被加熱処理基板を戴置する請求項17記載の光照射熱処
    理方法。
  26. 【請求項26】前記第1処理室の内壁面の少なくとも一
    部が金属膜により被覆されて、前記光源の発する光の反
    射面となっている請求項16記載の光照射熱処理方法。
  27. 【請求項27】前記第1処理室の内壁面に形成された金
    属膜が、Au、Al、Ti、Pt、W、Mo、Taまた
    はこれらの混合物を含有する請求項26記載の光照射熱
    処理方法。
  28. 【請求項28】前記第1処理室の内壁面に形成された金
    属膜の冷却を行いながら熱処理を行う請求項26記載の
    光照射熱処理方法。
  29. 【請求項29】前記光源として赤外線ランプにより光を
    照射する請求項16記載の光照射熱処理方法。
  30. 【請求項30】前記被加熱処理基板の処理温度を前記半
    導体素子形成面側から測定し、前記処理温度に応じて前
    記光源の発する光の光量を制御する請求項16記載の光
    照射熱処理方法。
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