JP2003289049A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JP2003289049A
JP2003289049A JP2002090569A JP2002090569A JP2003289049A JP 2003289049 A JP2003289049 A JP 2003289049A JP 2002090569 A JP2002090569 A JP 2002090569A JP 2002090569 A JP2002090569 A JP 2002090569A JP 2003289049 A JP2003289049 A JP 2003289049A
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heat treatment
semiconductor wafer
treatment apparatus
temperature
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JP2002090569A
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Yasuhiro Imaoka
康浩 今岡
Tatsufumi Kusuda
達文 楠田
Hiromi Murayama
博美 村山
Norio Yamamoto
範夫 山本
Naoto Mori
直人 森
Yoko Yoshihara
陽子 葭原
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のフラッシュ加熱手段を使用した場合に
おいても、基板を均一に熱処理することが可能な熱処理
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 熱処理装置は、基板Wを予備加熱する加
熱プレート74と、基板Wに対して閃光を照射すること
により予備加熱された基板Wを処理温度まで昇温させる
複数のキセノンフラッシュランプ69とを備えたる。熱
処理時においては、基板Wの表面と各キセノンフラッシ
ュランプ69との間の距離が40mm以上100mm以
下となるように基板Wの位置が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハー
等の基板に光を照射することにより基板を熱処理する熱
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン注入後の半導体ウエハーのイオン
活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したラン
プアニール装置等の熱処理装置が使用される。このよう
な熱処理装置においては、半導体ウエハーを、例えば、
摂氏1000度乃至摂氏1100度程度の温度に加熱す
ることにより、半導体ウエハーのイオン活性化を実行し
ている。そして、このような熱処理装置においては、ハ
ロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用する
ことにより、毎秒数百度程度の速度で基板を降温する構
成となっている。
【0003】しかしながら、毎秒数百度程度の速度で基
板を昇温する熱処理装置を使用して半導体ウエハーのイ
オン活性化を実行した場合においても、半導体ウエハー
に打ち込まれたイオンのプロファイルがなまる、すなわ
ち、イオンが拡散してしまうという現象が生ずることが
判明した。このような現象が発生した場合においては、
半導体ウエハーの表面にイオンを高濃度で注入しても、
注入後のイオンが拡散してしまうことから、イオンを必
要以上に注入する必要が生ずるという問題が生ずる。
【0004】上述した問題を解決するするため、キセノ
ンフラッシュランプ等を使用して半導体ウエハーの表面
に閃光を照射することにより、イオンが注入された半導
体ウエハーの表面のみを極めて短時間に昇温させること
が考えられる。しかしながら、キセノンフラッシュラン
プを使用して半導体ウエハーの表面を昇温させる構成を
採用した場合、半導体ウエハーの表面を極めて短時間に
昇温させることが可能ではあるが、その昇温温度は50
0度程度であり、半導体ウエハーをイオン活性化に必要
な摂氏1000度乃至摂氏1100度程度の温度まで加
熱することは不可能である。
【0005】一方、特開2001−237195号にお
いては、このような問題に対応するため、キセノンフラ
ッシュランプにより基板を加熱するに先立って、予備加
熱手段により基板を予備加熱する熱処理装置が開示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような熱処理装置
において、複数のキセノンフラッシュランプを列設した
構成を採用した場合においては、基板上にキセノンフラ
ッシュランプの光強度勾配に相当する熱勾配が発生し、
基板を均一に熱処理できないという問題が発生する。
【0007】フラッシュランプを使用しない一般的な熱
処理装置においては、熱処理中の基板を回転させること
によりこのような熱勾配の問題を解消することが可能で
あるが、フラッシュランプを使用した熱処理装置におい
ては、閃光の照射時間はきわめて短いことから、基板を
回転させても熱勾配の問題は解消しない。
【0008】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、複数のフラッシュ加熱手段を使用した
場合においても、基板を均一に熱処理することが可能な
熱処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板に対して閃光を照射することにより、基板を処
理温度まで昇温させる複数のフラッシュ加熱手段を備え
た熱処理装置であって、基板の表面と前記各フラッシュ
加熱手段との間の距離を40mm以上100mm以下と
したことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、基板を予備加熱
するアシスト加熱手段と、基板に対して閃光を照射する
ことにより、前記アシスト加熱手段で予備加熱された基
板を処理温度まで昇温させる複数のフラッシュ加熱手段
とを備えた熱処理装置であって、基板の表面と前記各フ
ラッシュ加熱手段との間の距離を40mm以上100m
m以下としている。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2のいずれかに記載の発明において、基板の表面
と前記各フラッシュ加熱手段との間の距離を調整する調
整機構を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記調整機構は基板の位置を調整す
る。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記調整機構は複数のフラッシュ加熱
手段の位置を調整する。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載の発明において、前記アシスト
加熱手段は基板を摂氏200度乃至摂氏600度の温度
に予備加熱する。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載の発明において、前記フラッシ
ュ加熱手段は基板を摂氏1000度乃至摂氏1100度
まで昇温させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1および図2はこの発明の第
1実施形態に係る熱処理装置の側断面図である。
【0017】この熱処理装置は、透光板61、底板62
および一対の側板63、64からなり、その内部に半導
体ウエハーWを収納して熱処理するための熱処理室65
を備える。熱処理室65を構成する透光板61は、例え
ば、石英等の赤外線透過性を有する材料から構成されて
いる。また、熱処理室65を構成する底板62には、後
述する熱拡散板73および加熱プレート74を貫通して
半導体ウエハーWをその下面から支持するための支持ピ
ン70が立設されている。
【0018】また、熱処理室65を構成する側板64に
は、半導体ウエハーWの搬入および搬出を行うための開
口部66が形成されている。開口部66は、軸67を中
心に回動するゲートバルブ68により開閉可能となって
いる。半導体ウエハーWは、開口部66が解放された状
態で、図示しない搬送ロボットにより熱処理室65内に
搬入される。
【0019】熱処理室65の上方には、棒状のキセノン
フラッシュランプ69が互いに平行に複数個(この実施
形態においては27個)列設されている。また、キセノ
ンフラッシュランプ69の上方には、リフレクタ71が
配設されている。
【0020】このキセノンフラッシュランプ69は、そ
の内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデン
サーに接続された陽極および陰極が配設されたガラス管
と、このガラス管の外周部に巻回されたトリガー電極と
を備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であること
から、通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。し
かしながら、トリガー電極に高電圧を加えて絶縁を破壊
した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス
管内に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加
熱されて光が放出される。このキセノンフラッシュラン
プ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギー
が0.1ミリセカンド乃至10ミリセカンドという極め
て短い光パルスに変換されることから、連続点灯の光源
に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有す
る。
【0021】キセノンフラッシュランプ69と透光板6
1との間には、光拡散板72が配設されている。この光
拡散板72は、赤外線透過材料としての石英ガラスの表
面に光拡散加工を施したものが使用される。
【0022】熱処理室65内には、熱拡散板73と加熱
プレート74とがこの順で配設されている。また、熱拡
散板73の表面には、半導体ウエハーWの位置ずれ防止
ピン75が付設されている。
【0023】加熱プレート74は、半導体ウエハーWを
予備加熱するためのものである。この加熱プレート74
は、窒化アルミニウムから構成され、その内部にヒータ
とこのヒータを制御するためのセンサとを収納した構成
を有する。一方、熱拡散板73は、加熱プレート74か
らの熱エネルギーを拡散して半導体ウエハーWを均一に
加熱するためのものである。この熱拡散板73の材質と
しては、サファイヤ(酸化アルミニュウム)や石英等の
比較的熱伝導率が小さいものが採用される。
【0024】熱拡散板73および加熱プレート74は、
モータ40の駆動により、図1に示す半導体ウエハーW
の搬入・搬出位置と図2に示す半導体ウエハーWの熱処
理位置との間を昇降する構成となっている。
【0025】すなわち、加熱プレート74は、筒状体4
1を介して移動板42に連結されている。この移動板4
2は、熱処理室65の底板62に釣支されたガイド部材
43により案内されて昇降可能となっている。また、ガ
イド部材43の下端部には、固定板44が固定されてお
り、この固定板44の中央部にはボールネジ45を回転
駆動するモータ40が配設されている。そして、このボ
ールネジ45は、移動板42と連結部材46、47を介
して連結されたナット48と螺合している。このため、
熱拡散板73および加熱プレート74は、モータ40の
駆動により、図1に示す半導体ウエハーWの搬入・搬出
位置と図2に示す半導体ウエハーWの熱処理位置との間
を昇降する
【0026】図1に示す半導体ウエハーWの搬入・搬出
位置は、図示しない搬送ロボットを使用して開口部66
から搬入した半導体ウエハーWを支持ピン70上に載置
し、あるいは、支持ピン70上に載置された半導体ウエ
ハーWを開口部から搬出するため、熱拡散板73および
加熱プレート74が下降した位置である。この状態にお
いては、支持ピン70の上端は、熱拡散板73および加
熱プレート74に形成された貫通孔を通過し、熱拡散板
73の表面より上方に配置される。
【0027】図2に示す半導体ウエハーWの熱処理位置
は、半導体ウエハーWに対して熱処理を行うため、熱拡
散板73および加熱プレート74が支持ピン70の上端
より上方に上昇した位置である。この状態においては、
半導体ウエハーWはその下面を熱拡散板73の表面に支
持されて上昇し、透光板61に近接した位置に配置され
る。
【0028】半導体ウエハーW熱処理位置に配置された
状態においては、基板Wの表面と各キセノンフラッシュ
ランプ69との間の距離は、40mm以上100mm以
下となっている。そして、この基板Wの表面と各キセノ
ンフラッシュランプ69との間の距離は、モータ40の
回転量を制御することにより、40mm以上100mm
以下の範囲において、任意の値に設定することが可能と
なっている。
【0029】なお、筒状体41の外周部の移動板42と
熱処理室65の底板62との間の位置には、熱処理室6
5を気密状体に維持するための蛇腹77が配設されてい
る。
【0030】熱処理室65における開口部66と逆側の
側板63には、開閉弁80に接続する導入路78が形成
されている。この導入路78は、熱処理室65内に処理
に必要なガスを導入するためのものである。一方、側板
64における開口部66には、排出路79が形成されて
いる。この排出路79は、熱処理室65内の気体を排出
するためのものであり、開閉弁81を介して図示しない
排気手段と接続されている。
【0031】次に、この発明に係る熱処理装置による半
導体ウエハーWの熱処理動作について説明する。
【0032】この熱処理装置においては、熱拡散板73
および加熱プレート74が図1に示す半導体ウエハーW
の搬入・搬出位置に配置された状態で、図示しない搬送
ロボットにより開口部66を介して半導体ウエハーWが
搬入され、支持ピン70上に載置される。半導体ウエハ
ーWの搬入が完了すれば、開口部66がゲートバルブ6
8により閉鎖される。しかる後、熱拡散板73および加
熱プレート74がモータ40の駆動により図2に示す半
導体ウエハーWの熱処理位置まで上昇する。
【0033】熱拡散板73および加熱プレート74は、
加熱プレート74に内蔵されたヒータの作用により、予
め加熱されている。このため、熱拡散板73および加熱
プレート74が半導体ウエハーWの熱処理位置まで上昇
した状態においては、半導体ウエハーWが加熱状態にあ
る熱拡散板73と接触することにより予備加熱され、半
導体ウエハーWの温度が順次上昇する。
【0034】この状態においては、半導体ウエハーWは
熱拡散板73を介して継続して加熱される。そして、半
導体ウエハーWの温度上昇時には、図示しない温度セン
サにより、半導体ウエハーWの表面温度が予備加熱温度
T1に到達したか否かを常に監視する。
【0035】なお、この予備加熱温度T1は、摂氏20
0度乃至摂氏600度程度の温度である。半導体ウエハ
ーWをこの程度の予備加熱温度T1まで加熱したとして
も、半導体ウエハーWに打ち込まれたイオンに変化はな
く、イオンが拡散してしまうことはない。
【0036】そして、半導体ウエハーWの表面温度が予
備加熱温度T1となれば、キセノンフラッシュランプ6
9を点灯してフラッシュ加熱を行う。このフラッシュ加
熱工程におけるキセノンフラッシュランプ69の点灯時
間は、0.1ミリセカンド乃至10ミリセカンド程度の
時間である。このように、キセノンフラッシュランプ6
9においては、予め蓄えられていた静電エネルギーがこ
のように極めて短い光パルスに変換されることから、極
めて強い閃光が照射されることになる。
【0037】この状態においては、半導体ウエハーWの
表面温度は、温度T2となる。この温度T2は、摂氏1
000度乃至摂氏1100度程度の半導体ウエハーWの
処理に必要な温度である。半導体ウエハーWの表面がこ
のような処理温度T2にまで昇温された場合において
は、半導体ウエハーW中のイオンが活性化される。
【0038】このとき、半導体ウエハーWの表面温度が
0.1ミリセカンド乃至10ミリセカンド程度の極めて
短い時間で処理温度T2まで昇温されることから、半導
体ウエハーW中のイオンの活性化は短時間で完了する。
従って、半導体ウエハーWに打ち込まれたイオンが拡散
することはなく、半導体ウエハーWに打ち込まれたイオ
ンのプロファイルがなまるという現象の発生を防止する
ことが可能となる。
【0039】また、キセノンフラッシュランプ69を点
灯して半導体ウエハーWを加熱する前に、加熱プレート
74を使用して半導体ウエハーWの表面温度を摂氏20
0度乃至摂氏600度程度の予備加熱温度T1まで加熱
していることから、キセノンフラッシュランプ69によ
り半導体ウエハーWを摂氏1000度乃至摂氏1100
度程度の処理温度T2まで速やかに昇温させることが可
能となる。
【0040】フラッシュ加熱工程が終了すれば、熱拡散
板73および加熱プレート74がモータ40の駆動によ
り図1に示す半導体ウエハーWの熱処理位置まで下降す
るとともに、ゲートバルブ68により閉鎖されていた開
口部66が解放される。そして、支持ピン70上に載置
された半導体ウエハーWが図示しない搬送ロボットによ
り搬出される。
【0041】ところで、上述したフラッシュ加熱工程に
おいては、上述したように、基板Wの表面と各キセノン
フラッシュランプ69との間の距離は、40mm以上1
00mm以下となっている。基板Wの表面と各キセノン
フラッシュランプ69との間の距離をこのような範囲に
設定することにより、複数のキセノンフラッシュランプ
69を使用した場合においても、基板Wを均一に熱処理
することが可能となる。
【0042】図4は、基板Wの表面におけるキセノンフ
ラッシュランプ69から照射される光の照度とキセノン
フラッシュランプ69の列設方向の位置との関係を模式
的に示すグラフである。
【0043】このグラフにおいて、符号Aは基板Wの表
面と各キセノンフラッシュランプ69との間の距離を2
0mmとした状態を、符号Bは基板Wの表面と各キセノ
ンフラッシュランプ69との間の距離を40mmとした
状態を、符号Cは基板Wの表面と各キセノンフラッシュ
ランプ69との間の距離を50mmとした状態を、符号
Dは基板Wの表面と各キセノンフラッシュランプ69と
の間の距離を100mmとした状態を、符号Eは基板W
の表面と各キセノンフラッシュランプ69との間の距離
を150mmとした状態を示している。
【0044】基板Wの表面と各キセノンフラッシュラン
プ69との間の距離を20mmとした状態においては、
照度の平均値に対する照度のバラツキのレンジは約10
%となり、基板Wの表面と各キセノンフラッシュランプ
69との間の距離を40mmとした状態においては、照
度の平均値に対する照度のバラツキのレンジは約5%と
なり、基板Wの表面と各キセノンフラッシュランプ69
との間の距離を50mmとした状態においては、照度の
平均値に対する照度のバラツキのレンジは約3%とな
り、基板Wの表面と各キセノンフラッシュランプ69と
の間の距離を100mmとした状態においては、照度の
平均値に対する照度のバラツキのレンジは約5%とな
り、基板Wの表面と各キセノンフラッシュランプ69と
の間の距離を150mmとした状態においては、照度の
平均値に対する照度のバラツキのレンジは約6%とな
る。
【0045】このような熱処理装置においては、基板W
を処理するときの照度のバラツキを5%以下とすること
が好ましい。このため、この実施形態に係る熱処理装置
においては、上述したように、基板Wの表面と各キセノ
ンフラッシュランプ69との間の距離を40mm以上1
00mm以下として熱処理を実行している。
【0046】なお、基板Wの表面と各キセノンフラッシ
ュランプ69との間の距離が40mmより小さくなった
場合には、基板Wと透光板61とが近接しすぎて熱処理
室65内の気体の流れを阻害するという問題も発生す
る。一方、基板Wの表面と各キセノンフラッシュランプ
69との間の距離が100mmより大きくなった場合に
は、基板Wの周縁付近において熱の発散による温度低下
が生ずるという問題も発生する。
【0047】以下、この発明の他の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図3はこの発明の第2実施形態に係
る熱処理装置の側断面図である。
【0048】上述した第1実施形態においては、基板W
の位置を制御することにより基板Wの表面と各キセノン
フラッシュランプ69との間の距離を調整している。一
方、この第2実施形態においては、各キセノンフラッシ
ュランプ69の位置を制御することにより基板Wの表面
と各キセノンフラッシュランプ69との間の距離を調整
する構成となっている。なお、上述した第1実施形態に
係る熱処理装置と同様の部材については、同一の符号を
付して詳細な説明を省略する。
【0049】この第2実施形態に係る熱処理装置におい
ては、キセノンフラッシュランプ69およびリフレクタ
71を収納するケーシング51が、一対のモータ52に
より回転するボールネジ53の駆動を受けて昇降する構
成となっている。そして、基板Wの表面と各キセノンフ
ラッシュランプ69との間の距離は、モータ52の回転
量を制御することにより、40mm以上100mm以下
の範囲において、任意の値に設定することが可能となっ
ている。
【0050】この第2実施形態に係る熱処理装置におい
ても、第1実施形態に係る熱処理装置と同様、複数のキ
セノンフラッシュランプ69を使用した場合において
も、基板Wを均一に熱処理することが可能となる。
【0051】なお、上述した第1、第2実施形態におい
ては、いずれも、アシスト加熱手段として加熱プレート
74を使用しているが、アシスト加熱手段としてハロゲ
ンランプ等のランプを使用してもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1乃至請求項7に記載の発明によ
れば、基板の表面と各フラッシュ加熱手段との間の距離
を40mm以上100mm以下としたことから、複数の
フラッシュ加熱手段を使用した場合においても、基板を
均一に熱処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る熱処理装置の側
断面図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る熱処理装置の側
断面図である。
【図3】この発明の第2実施形態に係る熱処理装置の平
面概要図である。
【図4】基板Wの表面におけるキセノンフラッシュラン
プ69から照射される光の照度とキセノンフラッシュラ
ンプ69の列設方向の位置との関係を模式的に示すグラ
フである。
【符号の説明】
40 モータ 41 筒状体 42 移動板 43 ガイド部材 44 固定板 45 ボールネジ 48 ナット 51 ケーシング 52 モータ 53 ボールネジ 61 透光板 62 底板 63 側板 64 側板 65 熱処理室 66 開口部 68 ゲートバルブ 69 キセノンフラッシュランプ 70 支持ピン 72 光拡散板 73 熱拡散板 74 加熱プレート 75 位置ずれ防止ピン 77 蛇腹 78 導入路 79 排出路 80 開閉弁 81 開閉弁 W 半導体ウエハー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠田 達文 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 村山 博美 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 山本 範夫 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 森 直人 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 葭原 陽子 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対して閃光を照射することによ
    り、基板を処理温度まで昇温させる複数のフラッシュ加
    熱手段を備えた熱処理装置であって、 基板の表面と前記各フラッシュ加熱手段との間の距離を
    40mm以上100mm以下としたことを特徴とする熱
    処理装置。
  2. 【請求項2】 基板を予備加熱するアシスト加熱手段
    と、基板に対して閃光を照射することにより、前記アシ
    スト加熱手段で予備加熱された基板を処理温度まで昇温
    させる複数のフラッシュ加熱手段とを備えた熱処理装置
    であって、 基板の表面と前記各フラッシュ加熱手段との間の距離を
    40mm以上100mm以下としたことを特徴とする熱
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の熱処理装置において、 基板の表面と前記各フラッシュ加熱手段との間の距離を
    調整する調整機構を備えた熱処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の熱処理装置において、 前記調整機構は基板の位置を調整する熱処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の熱処理装置において、 前記調整機構は複数のフラッシュ加熱手段の位置を調整
    する熱処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の熱処理装置において、 前記アシスト加熱手段は基板を摂氏200度乃至摂氏6
    00度の温度に予備加熱する熱処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の熱処理装置において、 前記フラッシュ加熱手段は基板を摂氏1000度乃至摂
    氏1100度まで昇温させる熱処理装置。
JP2002090569A 2002-03-28 2002-03-28 熱処理装置 Pending JP2003289049A (ja)

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