JP4424851B2 - デジタル適応フィルタと同フィルタを用いたアコスティックエコーキャンセラ - Google Patents
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Description
発明の技術分野
本発明はデジタル適応フィルタと該フィルタを使用したアコスティックエコーキャンセラに関する。
【0002】
本発明は、特に、適応プロセスを誤差信号に対して基準化された最小二乗誤差アルゴリズムNLMSに基づいて行うデジタル適応フィルタに関する。
【0003】
発明の技術背景
通信システム、特にハンドフリーの通信システムに対する需要が増加しており、そのためにアコスティックエコーキャンセラの開発に対する必要性も増大しつつある。このようなアコスティックエコーキャンセラは演算負荷が小さく遅延が短いことが必要である。
【0004】
一般に知られているように、車両を運転中に手持ちの送受信機を使用するとドライバーの注意力が損なわれ、事故の可能性が高くなる。ハンドフリー機器はドライバーの注意を一層運転状況に向けることを可能にして安全性を高める。ハンドフリー機器が広く用いられていない理由の一つは、現在得られるシステムの品質が低いことである。他の理由は、現在のハンドフリー装置が通常スイッチングに基づくものであるために、半二重通信のみが可能なために、両側の利用者の会話が制約を受けることである。
【0005】
全二重通信方式は、Jose M.P. Borrallo, Mariano G. Oteroによる「長いアコスティックエコーキャンセルのための分割ブロック周波数領域適応フィルタ(PBFDAF)の使用」、シグナルプロセッシング27、309−315ページ、1992年、に記載されているような、エコーを縮小ではなく排除するアコスティックエコーキャンセルによって達成することができる。
【0006】
図1は、エコーキャンセルに関する基本的な事項を示したものである。特に、図1は、ハンドフリー通信装置又は電話会議システムの、スピーカ200とマイク202を示す。さらに、スピーカ200からマイク202の間のエコーの伝播経路206を破線で示している。通常は、近い側の通信装置利用者がスピーカ200から音声情報を受けて、マイク202を通じて遠い位置にいる利用者に情報を伝達する。しかし、スピーカ200が出力した音波が伝播して遠い側のスピーカに逆に送り返されるとエコーとなる。
【0007】
図1に示したように、この問題を解決するために適応フィルタ208を使用して実際のエコーと逆位相のエコーを合成して相殺することが行われる。換言すれば、適応フィルタ208はエコーの伝播経路206をモデル化したものであり、こちら側の利用者の移動やハンドフリー装置の置かれている場所の変化等、現実の環境変化に適応するものでなければならない。
【0008】
図1に示したように、逆位相補償を行うために、実際のエコーと合成されたエコーの差を求める合計点210が設けられている。しかし、通常は、適応フィルタ208によっては合計しても現実の環境を完全には再現することができないので、誤差信号が残ってこれが遠い側のスピーカに送り返されることになる。
【0009】
適応フィルタ208は時間領域フィルタ又は周波数領域フィルタのいずれであっても良い。さらに、フィルタは異なる室内環境、つまりこちら側の通話者の動きに対して適応するものでなければならない。フィルタ係数を調節する過程は収束と呼ばれ、収束速度がアコスティックエコーキャンセラの性能をほぼ決定する。
【0010】
フィルタ係数の調節は適応フィルタへの入力信号と、入力信号のパワー推定値と、適応フィルタでフィルターされた入力信号とマイク202が受けた信号との誤差、つまり、適応フィルタがモデル化した経路206に依存する。
【0011】
図2は、入力信号のパワーを推定するための信号の流れを示したものである。ここで、入力信号の即時パワーを得て、次に第1の乗算器214で係数βによって重み付けを行う。図2に示すように、修正ステップを実行するために、推定されたパワーレベルに第2の乗算器216によって係数(1−β)を掛け、遅延ユニット218で遅延させ、最終的に加算器220で即時パワーと加算する。
【0012】
しかし、図2に示したパワーレベル推定の方法は入力信号に関する情報をまったく使用しておらず、信号の性質とは無関係にあらかじめ設定された係数を使用するものである。さらに、環境ノイズのような環境条件もパワーレベルの推定にまったく寄与していない。したがって、図2に示した通常の方法によって得られる収束性能は十分ではなく、通信品質を損なう原因となっている。
【0013】
発明の要旨
上記の点に鑑みて、本発明の目的は背景ノイズの存在する環境化においても収束速度が速いデジタル適応フィルタを提供することである。
【0014】
本発明の第1の側面に従えば、上記の目的は、入力信号、入力信号の推定パワー、デジタル適応フィルタでフィルタ処理された入力信号とデジタル適応フィルタでモデル化された外部経路を伝播した入力信号との間の誤差信号とに基づいて逐次フィルタ係数を更新するフィルタ係数更新手段と、増大および/または減少する入力パワーに対して非対称な再帰的平滑化処理を行う入力信号パワー推定手段とを有するデジタル適応フィルタによって達成する。
【0015】
ここで、異なる2つの平滑化係数を選択できることが、同じ係数を使用する解法に比較して早期の収束を可能にする。また、不安定性を回避するためには入力パワーが急速に増大する際にはステップサイズが大きすぎてはならない。
【0016】
本発明の好ましい実施態様によれば、入力信号パワー推定手段は、増大および減少する信号パワーレベルに対してそれぞれ異なる重み付け係数を使用して再帰的平滑化を行って入力パワーの推定を行う。
【0017】
したがって、通常はまず入力信号のパワーレベルはスタートから急速に増大し、次にはるかに長い時間を掛けてゼロのレベルにまで戻るということを考慮することができる。パワーレベルの急速な増大と緩やかな減少に対してそれぞれ固有の重み付け係数を使用することで、全体として収束挙動を顕著に改善することが可能である。
【0018】
本発明のさらに別の好ましい実施例に拠れば、デジタル適応フィルタは周波数領域で入力信号のパワーレベル推定を行い、周波数バンドの背景ノイズレベルに応じて少なくとも1つの周波数バンドのステップサイズを求める。
【0019】
本発明のこの実施例は、平坦なスペクトルの中にある背景ノイズ又は換言すれば周波数にわたって均等に分布していない背景ノイズを考慮することができる。各周波数バンドに固有のステップサイズを算出することを通じて、与えられた情況における最適な収束を達成することができ、デジタル適応フィルタを使用したアコスティックエコーキャンセラの全体性能を改善することができる。
【0020】
また、本発明のさらに別の好ましい実施例に拠れば、周波数領域の適応フィルタの入力ブロックの長さは2の累乗に限定されずに種々の値を取ることができる。
【0021】
したがって、本発明にしたがって、周波数領域の適応フィルタのブロック長は2の累乗でなければならないという制限は解消され、適応対象の範囲が一層広くなる。一例として20msつまり160サンプルで動作するGSM音声コーデックを挙げることができる。
【0022】
本発明の第2の側面によれば、前記の目的は、解析バンクの各周波数バンドに対応するサブバンドフィルタが対応する周波数バンドの出力信号をフィルタ処理する最小2周波数バンドによって入力信号をフィルタ処理するための分析フィルタバンクと、前記サブバンドフィルタ出力信号から時間領域の出力信号を作成するよう適応されたフィルタバンクを具備し、各サブバンドフィルタが供給された対応する周波数バンドの出力信号と、その推定パワーと、関連する周波数バンド出力信号とバンドフィルタがモデル化した外部経路に沿って伝播した周波数バンド入力信号との誤差と、対応する周波数バンド入力信号に基づいて逐次フィルタ係数を更新するフィルタ係数更新手段と、各周波数バンドの背景ノイズレベルにしたがって各周波数バンドのステップサイズを算出するサブバンド適応フィルタによって達成される。
【0023】
上述の利点以外にも、上記の適応サブバンドフィルタは時間領域と周波数領域の間で柔軟性のあるスケーリングを可能にする利点がある。より多くの周波数バンドを考慮するほど、周波数選択的な外乱の下での収束は改善される。さらに、特定の周波数バンドにおける外乱のレベルが低いほど、高速な収束を行うための関連するサブバンドフィルタのフィルタ係数更新のステップサイズは大きくなる。
【0024】
本発明のさらに別の好ましい実施例に拠れば、通信装置用のアコスティックエコーキャンセラであって、通信装置の入力信号を受信してスピーカ手段と通信装置の受信手段との間の現実のエコーを近似したエコーを合成して逆位相補償を行うデジタル適応フィルタ手段と、通信装置の現在の通信状態を検出してこれに基づいてデジタル適応フィルタ手段を制御するデジタル適応フィルタ手段を有し、当該デジタル適応フィルタ手段は既に述べた本発明の実施例の1つに従って具現化されたアコスティックエコーキャンセラであるアコスティックエコーキャンセラが提供される。
【0025】
したがって、本発明に基づくデジタル適応フィルタはアコスティックエコーキャンセラと共に、特に、ハンドフリー通信装置のエコーキャンセラと共に使用される。本発明にかかる適応フィルタの優れた性能によって、合成されたエコーは、ハンドフリー通信装置のスピーカからマイクの間の伝播経路である現実の伝播経路によって発生したエコーとよく一致する。
【0026】
本発明のさらに別の好ましい実施例に拠れば、アコスティックエコーキャンセラは、入力信号エネルギの線形包絡線を決定する推定手段と、背景ノイズの推定手段とを有する。したがって、入力信号エネルギと背景ノイズは、アコスティックエコーキャンセラが取り扱う動作状態によって異なる動作決定手段に提供される。入力信号エネルギレベルの推定値と背景ノイズレベルに基づいて、背景ノイズの中断を発見し、アコスティックエコーキャンセラを適応することによって快適さを改善することができる。
【0027】
以下に示す本発明の好ましい実施形態の詳細な説明と添付の図面を参照することで、本発明がより良く理解されるはずである。
【0028】
好ましい実施例の説明
図3は、本発明、つまり入力信号パワーレベルの非対称推定にかかわる種々の実施例の基本概念を示したものである。図3にはスピーカ10とマイク12、つまりハンドフリー二重通信装置のみを記載した。
【0029】
図3は、スピーカ10とマイク12との間の経路を音声が伝播する様子を示したものである。スピーカ10がエコーパス16に継続時間の短い信号14を出力すると、マイク12が受け取るこの信号は、継続時間がはるかに長いエコー信号である。このことは、スピーカ出力信号14の包絡関数20とエコー信号18の包絡関数22に関しても同様である。
【0030】
図3に示したように、スピーカ信号14の包絡関数20においてパワーレベルが増大する部分と減少する部分の継続時間は通常ほぼ同じである。反対に、エコー信号18に関しては、スピーカの出力信号の包絡関数20と比較すると、最初にまずパワーレベルが顕著に増大し、次にはるかに長い時間を掛けて次第に減少していく傾向があることがわかる。換言すれば、エコー信号のパワーレベルの推定においては、パワーレベルの上昇は減少に比較してはるかに急激であることを考慮しなければならない。このことによってパワーレベル推定の精度向上と、収束挙動の向上が得られる。
【0031】
したがって、本発明によるパワーレベル推定のための再帰的方法は、異なる重み付けを使用する関係式、
に基づくことになる。
【0032】
時間tにおける推定されたパワーPI|tは時刻tに置ける即時パワーPin|tと時刻t−1における推定パワーPI|t−1から求められる。さらに、本発明によれば、パワーレベルが増大していく時にはより大きな重み付け係数β up を使用し、パワーレベルが減少していく時にはより小さな重み付け係数β down を使用する。換言すれば、本発明によれば、入力信号のパワーレベル推定方法は非対称的である。
【0033】
次に、この方法は時間領域でも周波数領域でも使用可能であることを示す。周波数領域では、異なるフィルタ係数を周波数バンド選択的な方法で更新することで背景ノイズを考慮して収束をさらに改善することができる。
【0034】
本発明の第1の実施例では、適応デジタルフィルタを時間領域で使用する。したがって、入力パワーレベルの推定は以下の関係に基づくことになる。
【0035】
上式が示しているように、新たな時刻nにおける入力信号のパワーレベルは入力信号の即時パワーx(n)・x(n)と前の時刻n−1におけるパワーレベルの推定値から推定される。
【0036】
図4は、入力信号パワーレベル推定の時間領域を行う回路構成を示したものである。
【0037】
ここで、第1の積算器24は入力信号の即時パワーx2(n)を求めるために使用される。この即時パワーは、第2の積算器26によって、選択的に入力パワーが増大しているか減少しているかにしたがって、それぞれβ up とβ down が掛けられる。次に、パワーレベルが増大しているか減少しているかによって、第3の積算器28で1−β up または1−β down を第2の積算器26の出力に掛けた後、前の時刻n−1におけるパワーレベルPXを加える。これによって新しいパワーレベルの推定値が得られる。
【0038】
図4にも示されているように、それぞれの推定パワーレベルを即時パワー又は第1の積算器24の出力と比較器で比較し、スイッチ34と36がそれぞれ適切に係数β up 、β down 、1−βup、1−β down を使用する。特に、x2>PXの時は、比較器32はパワーレベルの増大を表示し、反対にx2≦PXの時は比較器32はパワーレベルの減少を表示する。
【0039】
したがって、時間領域の手法はパワーレベル推定を直接的に実現することを可能とし、フィルタ長が短い場合には非常に有効な方法である。図4に示した非対称パワーレベル推定を使用した適応デジタルフィルタの一例を図5に示す。
【0040】
図5に示したように、入力信号x(n)はスピーカ10から出力され、エコー経路16を伝播し、マイク12によって拾われる。さらに、図示されているように、エコー伝播経路16をモデル化して逆位相補償を行うために、エコー合成を行うための時間領域適応デジタルフィルタ38が設けられている。したがって、この時間領域適応デジタルフィルタy〜(n)がマイク12の出力y(n)に、合計点40で加えられる。合成されたエコーは現実のエコーの推定値に過ぎないので、合計点40の後にも誤差信号e(n)=y(n)−y〜(n)が残る。誤差信号が残る他の理由は、一般にノイズ信号nはマイク12によってさらに拾われるからである。
【0041】
図5に示したように、入力信号x(n)だけでなく誤差信号e(n)=y(n)−y〜(n)が時間領域適応デジタルフィルタへの入力である。また、このフィルタは、通常の遅延ユニット42−1、・・・、42−L、係数ユニット44−0、・・・、44−Lおよび、積算ユニット44−0、44−1、・・・、44−Lの出力を合計する合計ユニット46を有している。これらの係数c0,n 、・・・、cL,nをスピーカ10とマイク12との間の伝播状態に対して適切に適応させるために、パワー推定ユニット50と係数更新ユニット52を有する適応ユニット48が設けられている。
【0042】
図5に示すように、パワー推定ユニット50は入力信号としてスピーカ10への入力信号を受信し、これに基づいて図4に示した方法と回路構成を使用して推定パワーレベルを求める。推定パワーレベルPX|nまたは等価な||x||に基づいて、フィルタ係数c n=[c0,n、・・・、cL,n]Tを
の関係を用いて、x=[x(n)、x(n-1)、・・・、x(n−L)]T更新する。ここで、係数更新ユニット52は、既に説明したようにパワーレベルが上昇中か下降中かに従って時間領域における再帰式によって異なる係数βupとβ down を使用して再帰的平滑化を行う非対称平滑化処理によって与えられる入力信号パワーレベルの推定値を要求する。
【0043】
したがって、適応デジタルフィルタを時間領域で導入することによって適応フィルタの収束が基準化された最小二乗法によって、入力信号のパワーレベルに依存しないようにすることができる。さらに、ステップサイズμが時間領域デジタル適応フィルタの収束特性を決定する。
【0044】
本発明によれば、係数βを変化させることで急速なパワー上昇時に生じがちな不安定性を回避することができる。したがって、全体として、単一の係数を使用する方法と比較して収束を早めることができる。このことによって、時間領域の適応フィルタの性能を改善し、この時間領域適応フィルタを使用する装置の製造を改善することができる。
【0045】
本発明のさらに別の実施例は、図6に示したサブバンド適応デジタルフィルタに関するものである。ここで、スピーカ10への入力信号xを少なくとも2つの周波数バンドにフィルタ分離するための分析フィルタバンク54が設けられている。さらに、第2の分析フィルタバンク56がマイク12の出力から、前記第1の分析フィルタバンク54が提供した周波数バンドと同じ少なくとも2つの周波数バンドをフィルタ処理する。
【0046】
図6に示したように、第1と第2の分析フィルタバンク54と56によって提供されたそれぞれの周波数に対して、サブバンドフィルタ58−1、・・・、58−nが提供されて、この周波数バンドにおけるエコー伝播経路16をモデル化する。各サブバンドフィルタ58−1、・・・、58−nからの出力は第2の分析フィルタバンク56の対応する出力信号と組み合わせられて、サブバンドフィルタ58−1、・・・、58−nを調節するために使用する各周波数バンドの誤差信号を求める。誤差信号を求めるには、それぞれ対応する加算器60−1、・・・、60−nが設けられて、その出力が合成フィルタバンク62に供給されてサブバンド信号のための時間領域出力信号を作成する。
【0047】
この実施態様の利点は、周波数バンド毎に異なるフィルタがスケーラブルになることである。また、サブバンド適応フィルタは特定のエコー伝播経路による周波数選択的な外乱は、単一のサブバンド適応フィルタが除去するので、エコー伝播経路に起因する周波数選択的な外乱の除去に好適である。さらにまた、各サブバンドに対して、フィルタ係数を更新するためのステップの大きさを個別に選択することができる。
【0048】
本発明のさらに別の実施態様は、フィルタ長が特定の閾値を超えたときにはじめて解消することができる余剰の演算を追加することになる周波数領域への変換を伴う周波数領域における方法を用いるものである。フィルタ長が非常に長い場合は、周波数領域の方法が時間領域の方法よりも処理が単純になる。
【0049】
さらに、ブロックに対して周波数領域のフィルタが行われているときは、一連の入力サンプルはブロックに対する処理を行うことができるようになるまで集積されることが必要である。このことは本質的に変換長に依存する遅延を生じさせるので、実施例においては以下のように考慮する必要がある。
【0050】
図7に示すように、入力信号はセグメント、つまり、セグメントに分割されて順次インパルス応答と重畳演算を行うか、あるいはそれと等価な処理として、入力信号x(n)の高速フーリエ変換X(k)とインパルス応答h(n)の伝達関数H(k)とを積算する。次に、逆高速フーリエ変換の後に、結果の最後のブロックが出力信号として保存される。
【0051】
図8は、図7に示した周波数領域適応フィルタのエコーキャンセル方法への使用を示すものである。
【0052】
ここで、入力信号x(n)はスピーカ10に供給されているRCV−INライン上の信号である。適応フィルタにおいて、この信号は入力分割ユニット64によって分割される。この入力信号分割ユニット64はFFT変換ユニット66に接続されている。このFFT変換ユニット66の出力部には、共役複素ユニット68が設けられて入力信号x(n)の周波数領域での表現X(k)の共役複素関数X*(k)を求める。
【0053】
図8に示されているように、誤差信号e(n)が第2の入力信号分割ユニット70を経由して適応フィルタに第2の入力信号として供給される。第2の入力信号分割ユニット70の出力は第2のFFT変換ユニット72に供給される。誤差信号e(n)の周波数領域での表現E(n)と入力信号の周波数領域表現の共役複素関数X*(k)は、第1の積算ユニット74で掛け算される。
【0054】
図8に示されているように、第1の掛け算ユニット74の出力は傾斜規制ユニット76の入力部に接続されており、これがフィルタ係数更新ユニット78に接続されている。フィルタ係数更新ユニット78の出力部において、対応するフィルタ係数には入力信号の周波数領域表現X(k)が掛けられ、フィルタ出力信号の周波数領域表現Y(k)が得られ、これが第1の再変換ユニット80の逆FFT変換に送られる。最終的に、適応フィルタの出力信号の時間領域表現の最終ブロックが、出力信号を供給する記憶ユニット82に記憶される。
【0055】
本発明によれば、フィルタ係数更新ユニット78は、周波数領域の適応フィルタを完成させるものなので特に重要である。特に、図8に示した構造は、周波数領域でのフィルタ係数の調整に関して変化率が変化率制限ユニット76によって制限されているので、制限型と称するものである。無制限型の構造をとることによってFFTによる変換を2つ節約することができるが、制限型の方が調整能力が優れているために周波数領域における適応フィルタの収束が優れている。
【0056】
図9は、本発明に基づく周波数領域でのパワー推定をより詳細に示すブロック図である。図9に示した構造は下記の関係式を実現するものであり、
第2の共役複素ユニット84と遅延ユニット86を具備してパワーレベルの再帰的推定を可能にするものである。既に概略を述べたように、2つの非対称平滑化係数βと1−βが積算ユニット88と90にそれぞれ供給される。次に、それぞれの積算の結果が加算器92によって入力信号の推定パワーを算出される。
【0057】
この推定入力信号パワーレベルと使用した周波数領域の適応フィルタのフィルタ係数更新プロセスが、フィルタ係数更新ユニット78によって、
の関係を用いて行われる。
【0058】
ここで、新しい係数H(k)| t+1は、前の係数H(k)| t に本発明によって以下の定義のもとで求められる増分を加えることによって得られる。
μ(k)は、各周波数枠それぞれのステップの大きさ、
E(k)は、誤差信号(合計点以降に残存する信号)、
X*(k)は、変換されたスピーカ信号の共役複素関数、
PX(k)は、変換されたスピーカ信号の推定されたパワー、
G(k)は、繰り返しFFTの特性に起因する増分規制操作である。
【0059】
したがって、本発明においては、各周波数バンド毎に当該周波数バンドの背景ノイズレベルに基づいてステップサイズμ(k)を計算する。一般に、背景ノイズが低いほど、ステップサイズは大きくなる。したがって、内側の背景ノイズとして、つまりスペクトルは平坦ではない、本発明は得られた情況において最適な収束特性を与える。結果として、収束速度は背景ノイズの周波数特性に適応し、適応フィルタの性能を改善すると共に本発明に基づく当該周波数領域の適応フィルタを使用する装置、例えばアコスティックエコーキャンセラや電話会議装置、の性能を改善する。
【0060】
バンド毎の基準化を行うことの他の影響は、入力信号の逆相関と等価な効果である。したがって、話し声のような色つきの信号に関する収束が改善される、J. Boudy, F. Chapman, P. Lockwood「厳しい環境への適応を対象とした全体に最適化された周波数領域アコスティックエコーキャンセラ」アコスティックエコーとノイズコントロールに関する第4回国際ワークショップ、95−98ページ、ノルウェー、ロロス、1995年6月21−23日。
【0061】
さらに、図8に示す構造に関しては、ブロックの長さは2の累乗に制限されない。反対に、図8に示した構造の場合には、長さKとFFTの長さNは、
N≧2K
の関係を満足すればよい。
【0062】
したがって、本発明のこの実施態様によれば、適応範囲がさらに広がることになる。その一例は、スピーチコーダが20ミリセカンドあるいは160サンプルで動いているGSMである。この値は2の累乗になっていない。
【0063】
さらに、図8に示した周波数領域の適応フィルタにおいては、フィルタはブロック単位に用いられるので、ブロック処理を行うことができるようになるまで入力サンプルが集められることが必要である。このことによって、FFTの長さに依存する本質的な遅延を生じるので実時間への適応にあたってはこのことを考慮する必要がある。この欠点を解消するために、大きなFFTを小さなFFTに分割しても良い。本発明に従えば、この方法によって、以下に示すように、分割ブロック周波数領域適応フィルタが得られる。
【0064】
図10は、上述の、本発明に基づく分割ブロック周波数領域適応フィルタを示すものである。図10に示したように、周波数領域適応フィルタのこの実施例は4つの部分n=0、・・・、3を使用する。4つの部分を使用することによってFFTの長さは下の長さの1/4になる。したがって、遅延もまた1/4になる。しかし、この実施例によって、演算の大きさは若干大きくなりFFTの長さが短くなることによって入力信号x(n)の無相関効果が減殺される。
【0065】
図10に示すように、分割ブロック周波数領域適応フィルタは、周波数領域適応フィルタの単位ブロック毎に、共役複素ユニット68と、増分規制ユニット76と、フィルタ係数更新ユニット78を有する。特に、分割ブロック周波数領域適応フィルタの異なるフィルタ係数更新ユニットを、それぞれ番号A0、A1、A2およびA3で参照する。同様に、ブロックに分割するために、遅延ユニット94、96、98を追加することが必要である。最終的に、各分割ブロックから周波数領域適応フィルタへの出力がベクトル加算ユニット100によって加算され、その出力は、図8で既に示した第1の逆FFTユニット80に供給される。
【0066】
図10に示した構造の機能に関しては、FFTの長さである128が、32ミリセコンドつまり8kHzのサンプリング周波数においては256タップに相当するエコー経路長となるよう設定されていることに留意する必要がある。第1のブロックH0は最初の64タップを含み、第2のブロックH1は次の64タップを含み、以下同様である。入力ベクトルブロックX0−X3に関しても同様である。遅延ユニット94−98は1ブロック毎の遅延を表す。分割係数4は本質的に8msの遅延と処理のためのいくらかの遅延をもたらす。
【0067】
フィルタ係数の更新は時間領域NLMSアルゴリズムで行われる更新と同様である、つまり、誤差信号を入力パワーで正規化して新しい係数を前の係数に入力ベクトルに依存する特定のステップを加えることで求める。時間領域のNLMSとの相違点は、各周波数枠について正規化を行い、ステップサイズμを各周波数枠に対して上述の収束性能を最適化するように独立に制御することである。
【0068】
入力パワーの推定はブロック入力信号X0−X3と前の推定入力パワーに基づいて行われる。本発明の場合は、再帰的平滑化を入力パワーが増加するときと減少するときとでは異なる非対称平滑係数を用いて行う。不安定を生じえる入力パワーの急激な増大時にステップサイズが大きすぎることがないように2つの異なる平滑化係数を使用する。入力パワーは各周波数枠について推定する。入力パワーをPXで表すことにする。
【0069】
図8に示した実施例と同様に、本発明に基づく分割ブロック周波数領域適応フィルタにおいては、ステップサイズμが安定性、収束速度および最終的な調整誤差を決定する。ステップサイズが大きいと収束が早いが、ノイズ成分が大きくなり逆もまた起こる。さらに別のノイズがある状況では例えば車による背景ノイズが有れば、不安定性を回避するためにステップサイズは小さくなければならない。
【0070】
本発明に基づく周波数領域対応フィルタの異なる実施例について説明したので、以下にこのような周波数領域適応フィルタを使用したアコスティックエコーキャンセラについて説明する。このようなアコスティックエコーキャンセラの代表的な適応例はハンドフリー通信装置、電話会議装置又はマルチメディア端末である。
【0071】
図11は本発明に基づくアコスティックエコーキャンセラを示すブロック図である。適応フィルタは現実のエコーを逆位相補償するための現実のエコーと等しいはずのエコーを合成する。適応フィルタの性能に限界があるので、合計点より後に残存するエコーeが感知され、これは非線形プロセッサ102例えばセンタークリッパによって除去される。しかし、非線形プロセッサ102は残余のエコーを除去するだけでなく、マイク12の前面にある通話者の周りの背景ノイズをも除去する。これによって遠いほうのスピーカに破線で示した感じを与えることになる。この問題を解決する方法の1つは、コンフォートノイズ発生装置104を設けることである。
【0072】
図11に示したように、アコスティックエコーキャンセラは、以下では二重会話検出器とも称する通信モニタユニット106によって制御されている。この二重会話検出器106は、アコスティックエコーキャンセラの状態変化を検出して適応フィルタの適応プロセスを制御する。
【0073】
安定性に関しては、通常は、例えば車の中で最適な通信を行うために、スピーカの音量は比較的大きくなることに留意する必要がある。このことは、適応フィルタが十分な減衰を行うことができなければハウリングを起こすような音量でシステムが動作していることを示唆するものである。スピーカの音量が大きければ、本発明の現実的な適応に際しては音量切り替えとアコスティックエコーキャンセラの併用が良い結果をもたらす。
【0074】
既に述べたように、非線形プロセッサ102として適応閾値を有するセンタークリッパを使用することができる。閾値は線形補償を行った後のエコーレベルの期待値よりも高い値を選択して全ての残存するエコーを削除する。この期待されるエコーのレベルは、エコー帰還損失と改善エコー帰還損失によって低減したRCV−OUTレベルである。非線形プロセッサ102は遠い側のスピーカだけが使用されている状況でのみ動作する。近い側のスピーカが使用されているときは、クリッピングを避けるために、誰も話をしていないときは背景ノイズを伝達するために停止させられる。
【0075】
さらに、図11に示した二重会話検出装置106は完全なアコスティックエコーキャンセラを制御する。したがって、図11に示されているように、適応フィルタと、非線形プロセッサ102と、快適ノイズ発生装置104とを制御する。
【0076】
図12に示したように、二重会話検出装置106は、入力信号のエネルギを推定するユニット108と、背景ノイズを推定するためのユニット110と、近い側と遠い側のスピーカが使用されているか否かを決定するユニット112とを有する。特に、二重会話検出装置106は下記の4つの状態を識別し、状態によって異なる役目を果たす。
−アイドル状態:誰も話をしていない。
−近い側に動きがある:マイクの前の人が話をしている。
−遠い側に動きがある:遠い側から信号が到来している。
−二重会話:遠い側から信号が到来しておりかつ近い側にも動きがある。
【0077】
図12に示したように、二重会話検出装置106は入力信号のエネルギと背景ノイズを推定して確実な決定をしなければならない。パースバルの定理によれば、エネルギは時間領域と周波数領域において下記のように求めることができる。
【0078】
周波数領域では、線形な包絡関数「Env lin 」を算出して、下記の関係式を用いて再帰的に平滑化することができる。
【0079】
図12にも示されているように、二重会話検出装置106は、背景ノイズ推定ユニット110を具備する。これは移動端末において想定される高いレベルの背景ノイズを考慮するためのものである。ここで言うノイズは主としてタイヤと風音からなり短い時間内では定常である。背景ノイズと近い側の会話者を区別することは確実な状態決定のために不可欠である。
【0080】
背景ノイズ推定ユニット110は近い側の信号と遠い側の信号に対して作用する。遠い側では、切替え装置が設けられて背景ノイズのレベルをまず変更する。同様に、背景ノイズ推定ユニット110は以下の仮定に基づくものである。
−背景ノイズは長い時間に渡って定常であり;
−会話信号は非定常であり;さらに、
−背景ノイズのレベルは急激に変化することがある。
【0081】
SND−INとRCV−IN信号の入力エネルギのレベルと推定した背景ノイズレベルに基づいて、二重会話検出装置106の活性判断ユニット112がSND−INとRCV−IN入力の第1の活性判断を行う。ここで、入力レベルが推定した背景ノイズレベルを所定の式一以上上回ると、入力が活性であると判断され、さもなければ不活性と判断される。このようにして、活性判断ユニット112は以下の4つの異なる状態を区別する。
−アイドル状態
−近い側に動きがある
−遠い側に動きがある
−二重会話である
【0082】
省略表現のリスト
AEC アコースティックエコーキャンセラ
BGN 背景ノイズ
CNG 快適ノイズ発生装置
DTD 二重会話検出装置
遠い側の信号 回線を介して到来してスピーカに送られる信号
FDAEC 周波数領域アコスティックエコーキャンセラ
FDAF 周波数領域適応フィルタ
FFT 高速フーリエ変換
FIR 有限インパルス応答
G 変化率制約
IFFT 高速逆フーリエ変換
k 周波数バンドインデックス
L フィルタ長
N FFTの長さ
近い側の信号 マイクで拾われて回線を介して送られる信号
NLMS 正規化最小二乗法
NLP 非線形プロセッサ
PBFDAF 分割ブロック周波数領域適応フィルタ
PX スピーカ信号の推定入力パワー
RCV 受信
RCV−IN 受信入力(遠い側からの入力)
RCV−OUT 受信出力(スピーカへの出力)
SND 送信
SND−IN 送信入力(マイクからの入力)
SND−OUT 送信出力(遠い側への出力)
TDAEC 時間領域アコスティックエコーキャンセラ
TB 1ブロック分の信号遅延
X(k) 入力信号x(n)の周波数領域での表現
X*(k)(k) Xの共役複素ベクトル
β 平滑化係数
μ ステップサイズ
y(n) 周波数領域適応フィルタの時間領域出力信号
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハンドフリー通信装置等におけるスピーカからマイクの間のエコー伝播をキャンセルする適応フィルタ装置の基本構成を示す図である。
【図2】 図1に示した回路構造への入力信号のパワーレベル推定のための信号フローを示す図である。
【図3】 本発明に基づくパワーレベル推定のための重み付け係数の決定概念を示す図である。
【図4】 本発明に基づく選択的重み付け係数決定を使用したパワーレベル推定の概念を示した図である。
【図5】 本発明に基づく非対称パワーレベル推定を使用したデジタル適応フィルタの時間領域での構成を示す図である。
【図6】 本発明に基づく非対称パワーレベル推定を使用したサブバンド形の適応フィルタ構成を示す図である。
【図7】 適応周波数領域フィルタリングの基本方法を示す図である。
【図8】 本発明に基づく非対称パワーレベル推定を使用したデジタル適応フィルタの周波数領域構成の概念を示す図である。
【図9】 本発明に基づく周波数領域での非対称パワーレベル推定のための信号フロー図である。
【図10】 本発明に基づく非対称パワーレベル推定を使用したデジタル適応フィルタのブロックに分割した周波数領域構成を示す概念図である。
【図11】 本発明に基づくアコスティックエコーキャンセラのブロック図である。
【図12】 図11に示した通信モニタユニットのブロック図である。
Claims (10)
- a)a1)入力信号(x;X)と、
a2)入力信号のパワーの推定値(PI)と、
a3)デジタル適応フィルタによってフィルタ処理された入力信号とデジタル適応フィルタでモデル化された外部の経路(16)を伝播した入力信号との間の誤差信号と、
に基づいてフィルタ係数を逐次更新するフィルタ係数更新手段(52;78)と、
b)増加および減少する入力信号のパワーを推定するよう適応した入力信号パワー推定手段(24−36,50;84−92)とを具備するデジタル適応フィルタであって、
c)前記入力信号パワー推定手段(24−36,50;84−92)は入力パワーが増加および減少するときでは非対称的な再帰的平滑化を行うことを特徴とするデジタル適応フィルタ。 - フィルタ係数更新手段(84−92)が少なくとも1つの周波数バンドについて、独立に、その周波数バンドの背景ノイズのレベルに基づいてステップサイズ(μ(k))を算出するように適応していることを特徴とする請求項4に記載のデジタル適応フィルタ。
- a)a1)入力信号(X)と、
a2)入力信号のパワーの推定値(PI)と、
a3)デジタル適応フィルタ方法への入力信号とデジタル適応フィルタ方法でモデル化された外部の経路(16)を伝播した入力信号との間の誤差信号
とに基づいてフィルタ係数を逐次更新し、
b)増加および減少する入力信号のパワーを推定し、
c)当該パワーの推定はパワーの増加と減少とに対して非対称的な再帰的平滑化に基づくものであることを特徴とするデジタル適応フィルタ方法。 - 少なくとも1つの周波数バンドのステップサイズを、個別に、当該周波数バンドの背景ノイズのレベルに対応して算出することを特徴とする請求項9に記載のデジタル適応フィルタ方法。
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