JP4412991B2 - 電磁式クラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン等の外部駆動源の回転力を圧縮機等の駆動機器に断続的に伝達する電磁式クラッチに関するものである。
従来、この種の電磁式クラッチとして、特許文献に記載されたものが知られている。
この公報に記載された電磁式クラッチは、外部駆動源により回転され電磁コイルを備えたロータと、ロータに脱着自在のアーマチュア板と、主軸に連結されたボスと、アーマチュア板とボスを連結する板バネとを有する構造となっている。
また、電磁コイルに通電されていないときは板バネの弾発力によりアーマチュア板がロータから離隔するよう付勢され、ロータの回転力がアーマチュアに伝達されることがない。一方、電磁コイルに通電されたときはアーマチュア板が板バネの弾発力に抗してロータに吸着され、ロータとアーマチュア板が結合される。この両者の結合により、ロータの回転力がアーマチュア板に伝達され、次いでアーマチュア板の回転力が板バネを介してボスに伝達され、そして、ボスの回転力が主軸に伝達される。
ここで、外部駆動源が自動車のエンジンであり、また、主軸が圧縮機の回転シャフトであるときは、電磁式クラッチの断続的な接続により、圧縮機が断続的に運転される。
実開平7−35830号公報
しかしながら、前記従来の電磁式クラッチでは、アーマチュア板とロータとの結合力を電磁コイルの起磁力にのみに頼っているため、圧縮機のトルク容量を増大させるためには、電磁コイル及びロータの大型化が避けられず、電磁クラッチの軽量化及び省電力化が阻害されていた。また、電磁コイルの大型化により自己インダクタンスが増大するため、クラッチの切れが悪く、ロータからアーマチュア板が離脱するときに発生する離脱音が非常に大きくなっていたし、また、起磁力が大きい分、アーマチュア板とロータとの結合初期時の同期時間が短かく、ロータの回転力が衝撃力となってアーマチュア板に伝達され、圧縮機の内部部品に悪影響を与えるという問題点を有していた。
このような問題点を解決するため、出願人は特願2003−201322号に記載された電磁式クラッチを提案した。
この電磁式クラッチに用いられる板バネは、ボスからアーマチュア板に向かって所定の傾斜角度で延在した傾斜部を有するように形成され、また、板バネの延在方向がアーマチュア板の回転方向に対して鈍角に交叉するよう形成されたものとなっている。
この電磁式クラッチによれば、ロータの回転力がアーマチュア板に伝達されるとき、板バネの延在方向とアーマチュア板の回転方向が鈍角に交叉しているため、板バネにアーマチュア板からボスに向かって圧縮力が加わる。また、板バネが傾斜しているため、この圧縮力がアーマチュア板をロータに向かって押し付ける押し付け力として作用する。そして、この押し付け力がアーマチュア板とロータとの結合力として作用する。これにより、アーマチュア板とロータとの結合力は電磁コイルによる起磁力と前述の押し付け力を合計した値となり、押し付け力が付加された分、電磁コイルの起磁力が小さくて済む構造となっている。
ここで、後者の電磁式クラッチでは、板バネに圧縮力が加わるため、その分板バネの強度を高くする必要があり、板バネの厚さ寸法を大きくしている。
しかしながら、板バネを厚くすればするほど板バネの強度が向上するが、アーマチュア板をロータに吸着する際に必要とする起磁力が逆に大きくなり、電磁コイルの起磁力を十分に低くすることができないという問題点を有していた。
本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、電磁コイルの起磁力を小さくできる電磁式クラッチを提供することにある。
本発明は前記課題を解決するため、請求項1の発明は、電磁コイルと、ロータと、ロータに脱着自在のアーマチュア板と、主軸に連結されたボスと、一端がアーマチュア板に連結され他端がボスに連結されるとともに電磁コイルに通電されていないときはアーマチュア板がロータから離隔するよう付勢され、また、電磁コイルに通電されたときはアーマチュア板がその付勢力に抗してロータに吸着されるよう弾発力が設定された板バネとを備えた電磁式クラッチにおいて、板バネはボスからアーマチュア板に向かって所定の傾斜角度で延在した傾斜部を有するとともに板バネの延在方向がアーマチュア板の回転方向に対して鈍角に交叉するよう形成し、板バネの一端と傾斜部との間にはアーマチュア板に対して平行に延在した第1延長部を付加した構造となっている。
請求項1の発明によれば、ロータとアーマチュア板が結合しロータの回転力がアーマチュア板に伝達されるとき、板バネの延在方向とアーマチュア板の回転方向が鈍角に交叉しているため、板バネに圧縮力が生ずる。また、板バネが傾斜しているため、この圧縮力がアーマチュア板をロータに向かって押し付ける押し付け力として作用する。そして、この押し付け力がアーマチュア板とロータとの結合力として作用する。従って、アーマチュア板とロータとの結合力は電磁コイルによる起磁力と前述の押し付け力を合計した値となり、押し付け力が付加された分、電磁コイルの起磁力が小さくて済む。また、板バネに第1延長部を付加して板バネの長さ寸法が長くなっているので、板バネを延長した分、単位面積当たりに加わる前述の圧縮力を小さくすることができ、従って板バネの厚さ寸法を大きくする必要がない。
請求項2の発明は、板バネの他端と傾斜部との間に第2延長部を付加して、単位面積当たりに加わる圧縮力を小さくしている。
請求項3の発明は、請求項1の第1延長部と請求項2の第2延長部を付加して、単位面積当たりに加わる圧縮力を更に小さくしている。
請求項4及び請求項5の発明は、板バネの他端側の外面を覆うように傾斜板に向かって延在した第1補強板を有する構造となっている。請求項4及び請求項5の発明によれば、板バネの圧縮力に伴い最も弾性変形し易い場所、即ち、板バネの他端側に第1補強板を設け、板バネの外側への変形を第1補強板で受けて弾性変形を抑制しているので、この抑制された分、ロータに対する押し付け力となって作用する。
請求項6の発明は、板バネの他端側の内側面を覆うように傾斜板に向かって延在した第2補強板を有する構造となっている。請求項6の発明によれば、板バネの他端側に第1補強板を設け、板バネの内側への変形を第2補強板で受けて弾性変形を抑制しているので、この抑制された分、ロータに対する押し付け力となって作用する。
なお、請求項1乃至6の発明において、板バネを高弾性部材で形成するときは、弾性力が向上した分、僅かな吸引力で弾性変形し、電磁コイルの吸引電圧を低くすることができる(請求項7)。
本発明によれば、板バネの長さ寸法を長くして単位面積当たりに加わる圧縮力を小さくしたり、又は、板バネの他端側に補強板を設置してロータへの押し付け力を大きくしている。従って、電磁コイルの起磁力を小さくでき、省エネ効果が向上する。
図1乃至図6は本発明に係る電磁式クラッチの第1実施形態を示すもので、図1は電磁式クラッチの正面図、図2は図1のA−A線矢印方向の断面図、図3は従来の板バネを用いたバネ押し付け力の発生原理を示す側面図、図4は本実施形態のアーマチュア板とロータとの非連結状態を示す側面図、図5は本実施形態のアーマチュア板とロータとの連結状態を示す側面図、図6は本実施形態のアーマチュア板の連結回転状態を示す側面図である。
本実施形態に係る電磁式クラッチ1は圧縮機2に使用されるもので、圧縮機2の回転シャフト3への回転力を断続的に伝達する機能を有している。また、回転シャフト3の先端は環状のフランジ4aを有するボス4に螺着しており、電磁式クラッチ1からの回転力が後述するようにフランジ4aを通じて伝達されるようになっている。
電磁式クラッチ1は環状のロータ10、アーマチュア板20と、連結板30と、板バネ40とを有している。
ロータ10は、内輪11と、外輪12と、内輪11及び外輪12の前端を連結する前面プレート13とからなり、内輪11と外輪12との間に電磁コイル50が介在されている。電磁コイル50に通電するときはロータ10全体が電磁石となりアーマチュア板20を吸着するようになっている。
ロータ10の外輪12に形成されたベルト掛け溝12aには外部駆動源、例えば図示しない自動車エンジンの回転力が伝達されたベルトが巻き付けられている。また、内輪11の内側には圧縮機2のフロントハウジング5が貫通している。フロントハウジング5と内輪11との間に玉軸受け6が介装されている。以上のようにロータ10を構成することにより、エンジンの回転力がロータ10に伝達され、ロータ10がフロントハウジング5を中心に回転することとなる。
アーマチュア板20は磁性体材料で形成されており、例えば鉄系の材料で形成されている。また、アーマチュア板20は環状に形成され、ロータ10の前面プレート13と間隔をおいて対向するよう配置されている。
連結板30は、アーマチュア板20の前方に間隔をおいて配置されているもので、図1に示すように、略正三角形状に形成された金属プレートで形成されている。連結板30の3箇所の角部分には防振ゴム31が固着されている。防振ゴム31は連結板30を貫通してアーマチュア板20の前面に当接しており、連結板30の振動を減衰するよう機能している。
板バネ40は鉄系金属で形成されたもので3個有する。板バネ40の一端41aはアーマチュア板20の外周寄りにリベット42で固着されている。板バネ40の他端41bはボス4のフランジ4aに介装されたスペーサ43を介してリベット44にてフランジ4aに連結されている。また、板バネ40はアーマチュア板20をロータ10の前面プレート13から離隔するよう付勢している。
また、板バネ40は、図1に示すように、他端41bから一端41aに向かって延びており、板バネ40の延在方向がアーマチュア板20の回転方向(図1の2点鎖線矢印)に対して鈍角に交叉するよう設計されている。即ち、図1に示すように、板バネ40の延在方向(2点鎖線L1)とアーマチュア板20の外周と交わる点における接線(2点鎖線L2)とが鈍角θ1となっている。また、図2に示すように、板バネ40の両端41a,41bはアーマチュア板20及び連結板30と平行に形成されているが、一端41aと他端41bとの間は斜めに傾斜する傾斜部40aとなっている。
本実施形態によれば、電磁コイル50に通電されていないときは、板バネ40の付勢力によりロータ10とアーマチュア板20は離隔しており、ロータ10の回転力がアーマチュア板20に伝達されることがない。
電磁コイル50に通電されたときはロータ10が電磁石となる。これにより、ロータ10に起磁力が発生するため、板バネ40の付勢力に抗してアーマチュア板20がロータ10の前面プレート13に吸着され、ロータ10とアーマチュア板20が結合する。両者の結合により、ロータ10の回転力がアーマチュア板20に伝達され、この回転力が板バネ40、スペーサ43、ボス4、回転シャフト3と順次伝達され、回転シャフト3が回転する。この回転シャフト3の回転力により圧縮機2が冷媒の吸入・圧縮作用を発揮する。
本実施形態に係る電磁式クラッチ1はアーマチュア板20の回転方向と板バネ40の延在方向が鈍角θ1で交わっているため、アーマチュア板20の回転力が板バネ40の圧縮力として作用する。また、板バネ40が傾斜しているため、この圧縮力がアーマチュア板20をロータ10に向かって押し付ける押し付け力として作用する。従って、アーマチュア板20とロータ10との結合力として、この押し付け力が付加されるため、電磁コイル50の起磁力を小さくすることができる。
以上の作用を図3を参照して説明する。アーマチュア板20が回転するとき前述したように板バネ40に圧縮力が発生する。ここで、この圧縮力をP、アーマチュア板20とロータ10の摩擦による伝達力をT、この伝達力Tの反力をT1、板バネ40の押し付け力FNとするとき、図3に示すように、圧縮力Pが板バネ40が傾斜している分、アーマチュア板20に向かって押し付け力FNが発生する。
また、電磁コイル50への電流値を最小限とするためには、押し付け力FNを大きく(板バネ40の傾斜角度αを大きく)すればよいが、一方、押し付け力FNが過剰となるときは、たとえ電磁コイル50への通電を終了したとしても、アーマチュア板20とロータ10との摩擦抵抗により両者10,20の結合を解くことが不可能となる。そこで、両者10,20の結合を解除できる最大の傾斜角度αを算出した。ここで、摩擦係数をμとするとき、
μ・FN=T…(1)
FN=T・tanα…(2)
(1)式と(2)式から、
μ・T・tanα=T
従って、
tanα=1/μ
となる。
ここで、μ=0.5(通常の摩擦係数)とするとき、
α=63°となる。
従って、板バネ40の傾斜角度αを63度以下で設定すればよいことが分かった。
以上のような構成は特許文献に記載の従来の電磁クラッチと同様ではあるが、板バネ40に対する圧縮力Pが大きく、板バネ40が座屈するおそれがあるため、板バネ40の厚さ寸法tを大きくしている。
しかしながら、板バネ40の厚さ寸法を大きくするときは、前述したように、板バネ40の剛性が高くなり電磁コイル50の起磁力を大きく設定する必要がある。
そこで、本実施形態に係る板バネ40’はその厚さ寸法を小さくする一方、長さ寸法を長くしている。即ち、板バネ40’の厚さ寸法t1は従来の板バネ40の厚さ寸法tよりも小さく形成している。一方、板バネ40’の長さ寸法は傾斜部40aの長さWについては従来例と同様となっているが、板バネ40’の一端41aと傾斜部40aとの間には第1延長部45aをW1の長さに亘って延在し、また、板バネ40’の他端45bと傾斜部40aとの間には第2延長部45bをW2の長さに亘って延在している。これにより、本実施形態の板バネ40’の長さが従来のそれよりも長くなっている。また、各延長部45a,45bはそれぞれアーマチュア板20と平行になっている。
次に、ロータ10とアーマチュア板20との連結時及び連結回転時における、板バネ40’の状態を図4乃至図6を参照して説明する。先ず、ロータ10とアーマチュア板20とが非連結状態のときは、図4に示すように、板バネ40’の付勢力によりアーマチュア板20がロータ10から離隔した状態となっている。ここで、電磁コイル50に通電されるときはロータ10が磁化し、図5に示すように、アーマチュア板20がロータ10に吸着される。この際、板バネ40’の第1延長部45a側が特に弾性変形する。このようなアーマチュア板20の吸着によりロータ10の回転力がアーマチュア板20に伝達され、更に板バネ40’に伝達される。これにより、図6に示すように、板バネ40’に前述の圧縮力Pが加わるため、板バネ40’の他端41b側が弾性変形し、この弾性変形状態でボス4に回転力が伝達される。
本実施形態によれば、前述の如く、板バネ40’が(W1+W2)の長さに亘って従来の板バネ40より長くなっており、板バネ40’を延長した分、単位面積当たりに加わる前述の圧縮力Pを小さくすることができ、板バネ40’の厚さ寸法を大きくする必要がない。従って、電磁コイル50への励磁電圧を小さくすることができ、省エネを図ることができる。
図7は本発明に係る電磁式クラッチの第2実施形態を示すものである。本実施形態は前記第1実施形態に第1補強板46aを1枚付加している。即ち、板バネ40’の他端41bの外面に第1補強板46aを配置し、第1補強板46aとスペーサ43との間に板バネ40’の他端41bを挟み込んで固定している。また、第1補強板46aは傾斜部40aに向かって延在され第2延長部45aの外面を覆うように配置されている。
本実施形態によれば、アーマチュア板20の回転に伴い、その圧縮力Pによって板バネ40’の他端41b側が外側に湾曲するときでも、この湾曲部分が第1補強板46aに当たって弾性曲げ変形が抑制される。そして、板バネ40’が抑制された分、ロータ10に対する押し付け力FNとなって作用するため、電磁コイル50への励磁電圧を更に低くすることができる。
なお、その他の構成、作用は前記第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図8は本発明に係る電磁式クラッチの第3実施形態を示すものである。本実施形態は前記第2実施形態の第1補強板46aに加え第2補強板46bを付加している。
即ち、板バネ40’の他端41bの外面に第2補強板46bを配置し、第1補強板46aと第2補強板46bとの間に板バネ40’の他端41bを挟み込んで固定している。また、第2補強板46aは傾斜部40aに向かって延在され第2延長部45aの内面を覆うように配置されている。
本実施形態によれば、アーマチュア板20の回転に伴い、その圧縮力Pによって板バネ40’の他端41b側が外側に湾曲するときでも、或いは、内側に湾曲するときでも、この湾曲部分が各補強板46a,46bに当たって弾性曲げ変形が抑制される。そして、板バネ40’が抑制された分、ロータ10に対する押し付け力FNとなって作用するため、電磁コイル50への励磁電圧を更に低くすることができる。その他の構成、作用は前記第2実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
なお、前記第1実施形態では第1延長部45aと第2延長部45bの両者を備えているが、いずれか一方を備えたものでもよい。また、前記第2実施形態においても第1延長部45aと第2延長部45bの両者を備えているが、いずれの延長部45a,45bも持たない電磁式クラッチにも適用できることは言うまでもない。更に、板バネ40’を高弾性部材で形成するときは、弾性力が向上した分、僅かな吸引力で弾性変形し、電磁コイル50の吸引電圧を低くすることができる。更にまた、前記各実施形態の電磁式クラッチとして電磁コイル50がロータ10とともに回転するコイル回転型のもの示したが、これに限るものではない。図示しないが、電磁コイルが回転しない、いわゆるコイル固定型のものであってもよいことは勿論である。
電磁式クラッチの正面図 図1のA−A線矢印方向の断面図 従来の板バネを用いたバネ押し付け力の発生原理を示す側面図 第1実施形態のアーマチュア板とロータとの非連結状態を示す側面図 第1実施形態のアーマチュア板とロータとの連結状態を示す側面図 第1実施形態のアーマチュア板の連結回転状態を示す側面図 第2実施形態のアーマチュア板とロータとの非連結状態を示す側面図 第3実施形態のアーマチュア板とロータとの非連結状態を示す側面図
符号の説明
1…電磁式クラッチ、4…ボス、10…ロータ、20…アーマチュア板、40,40’…板バネ、40a…傾斜部、41a…一端、41b…他端、43…スペーサ、45a…第1延長部、45b…第2延長部、46a…第1補強板、46b…第2補強板、50…電磁コイル。

Claims (7)

  1. 電磁コイルと、ロータと、該ロータに脱着自在のアーマチュア板と、主軸に連結されたボスと、一端が該アーマチュア板に連結され他端が該ボスに連結されるとともに該電磁コイルに通電されていないときは該アーマチュア板が該ロータから離隔するよう付勢され、また、該電磁コイルに通電されたときは該アーマチュア板がその付勢力に抗して該ロータに吸着されるよう弾発力が設定された板バネとを備えた電磁式クラッチにおいて、
    前記板バネは前記ボスから前記アーマチュア板に向かって所定の傾斜角度で延在した傾斜部を有するとともに該板バネの延在方向が該アーマチュア板の回転方向に対して鈍角に交叉するよう形成し、
    前記板バネの一端と前記傾斜部との間には前記アーマチュア板に対して平行に延在した第1延長部を付加した
    ことを特徴とする電磁式クラッチ。
  2. 電磁コイル、ロータと、該ロータに脱着自在のアーマチュア板と、主軸に連結されたボスと、一端が該アーマチュア板に連結され他端が該ボスに連結されるとともに該電磁コイルに通電されていないときは該アーマチュア板が該ロータから離隔するよう付勢され、また、該電磁コイルに通電されたときは該アーマチュア板がその付勢力に抗して該ロータに吸着されるよう弾発力が設定された板バネとを備えた電磁式クラッチにおいて、
    前記板バネは前記ボスから前記アーマチュア板に向かって所定の傾斜角度で延在した傾斜部を有するとともに該板バネの延在方向が該アーマチュア板の回転方向に対して鈍角に交叉するよう形成し、
    前記板バネの他端と前記傾斜部との間には前記アーマチュア板に対して平行に延在した第2延長部を付加した
    ことを特徴とする電磁式クラッチ。
  3. 電磁コイルと、ロータと、該ロータに脱着自在のアーマチュア板と、主軸に連結されたボスと、一端が該アーマチュア板に連結され他端が該ボスに連結されるとともに該電磁コイルに通電されていないときは該アーマチュア板が該ロータから離隔するよう付勢され、また、該電磁コイルに通電されたときは該アーマチュア板がその付勢力に抗して該ロータに吸着されるよう弾発力が設定された板バネとを備えた電磁式クラッチにおいて、
    前記板バネは前記ボスから前記アーマチュア板に向かって所定の傾斜角度で延在した傾斜部を有するとともに該板バネの延在方向が該アーマチュア板の回転方向に対して鈍角に交叉するよう形成し、
    前記板バネの一端と前記傾斜部との間には前記アーマチュア板に対して平行に延在した第1延長部を付加し、
    前記板バネの他端と前記傾斜部との間には前記アーマチュア板に対して平行に延在した第2延長部を付加した
    ことを特徴とする電磁式クラッチ。
  4. 電磁コイルと、ロータと、該ロータに脱着自在のアーマチュア板と、主軸に連結されたボスと、一端が該アーマチュア板に連結され他端が該ボスに連結されるとともに該電磁コイルに通電されていないときは該アーマチュア板が該ロータから離隔するよう付勢され、また、該電磁コイルに通電されたときは該アーマチュア板がその付勢力に抗して該ロータに吸着されるよう弾発力が設定された板バネとを備えた電磁式クラッチにおいて、
    前記板バネは前記ボスから前記アーマチュア板に向かって所定の傾斜角度で延在した傾斜部を有するとともに該板バネの延在方向が該アーマチュア板の回転方向に対して鈍角に交叉するよう形成し、
    前記板バネの他端側の外面を覆うよう前記傾斜板に向かって延在した第1補強板を有する
    ことを特徴とする電磁式クラッチ。
  5. 前記板バネの他端側の外面を覆うように前記傾斜板に向かって延在した第1補強板を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の電磁式クラッチ。
  6. 前記板バネの他端側の内面を覆うように前記傾斜板に向かって延在した第2補強板を有する
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の電磁式クラッチ。
  7. 前記板バネを高弾性部材で形成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項記載の電磁式クラッチ。
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