JP2015169233A - 電磁クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチの作動性を悪化させることなく、安価で簡素な構造でクラッチON時アーマチャとロータが当接する際の作動音を低減できる電磁クラッチを提供する。
【解決手段】電磁クラッチは、ハウジング2に設けられた電磁コイル1と、ハウジング2に回転自在に支持されたロータ4と、電磁コイル1が通電されたときの磁力によってロータ4に吸着されるクラッチ板5と、を備える。
また電磁クラッチは、ハウジング2の内周に挿通された回転軸6に取り付けられるインナハブ71と、クラッチ板5に取り付けられるアウターリング72の対向周面間をカップリングゴム73で連結してなるカップリング7を備える。そしてカップリングゴム73の回転軸6側である径方向内側の一部は、電磁コイル1への通電非通電にかかわらず、常にクラッチ板5に接触している。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転動力を被駆動部材に伝達する電磁クラッチに関する。特には車両用空調の圧縮機を駆動する電磁クラッチの消音構造に関するものである。
従来、電磁クラッチとして、エンジン等の外部動力源から、ベルトを介して運転される電磁クラッチが知られている。この電磁クラッチは、図10に示すように、ステータの電磁コイル1に通電されることで磁気回路が形成され、アーマチャのクラッチ板5が電磁力でロータ4に吸引されて圧縮機の回転軸6に動力を伝達する。また、通電を遮断することで電磁力は消滅し、アウターリング72とインナハブ71との間にあるカップリングゴム73の復帰力でクラッチ板5は、ロータ4から釈放され、動力が遮断される。
図10では、カップリングゴム73の復帰力で、クラッチ板5がロータ4から釈放された状態を図示している。このとき、カップリングゴム73とクラッチ板5とはカップリングゴム(73)の中心よりも回転軸(6)側の径方向内側730にて接触している。接触部には圧縮力が働いている。
このカップリングゴム73は、図10の状態つまりクラッチOFF時には、カップリングゴム73の径方向内側730がクラッチ板105に接触しているが、クラッチON時にはカップリングゴム73の径方向内側730とクラッチ板5とは基本的に離隔する。今回の実験で、後述するように、クラッチON時にはカップリングゴム73とクラッチ板5とが離隔していると、カップリングゴム73のクラッチON時の衝撃音を緩和する作用が小さいことが判明した。また、電磁コイル1から見れば、クラッチ板5を吸引するときに、吸引前に存在するカップリングゴム73の内部応力に抗してカップリングゴム73を変形させなければならない。かつ、カップリングゴム73とクラッチ板5との接触状態を離間状態にしなければならない。これにより大きな駆動力が要求されることが判明した。よって、大きな駆動力を必要としないで、電磁クラッチがONする際に発生する作動音及び共振による異音を低減させることが好ましい。
換言すれば、クラッチON時にはカップリングゴム73とクラッチ板5とが離隔しているようにすると、カップリングゴム73にはクラッチON時の衝撃音を緩和する作用が小さい。一方、クラッチON時にカップリングゴム73とクラッチ板5とが接触しているようにすると、電磁コイル1の電磁力の強化をしなければならない二律背反がある。
これにかんがみ、特許文献1は、クラッチ板5がロータ4の端面に吸着される際の干渉音を、有効に低減すために次の構成を備える。
図11のように、この特許文献1の電磁クラッチは、電磁コイル1を通電することによりロータ4の端壁部にクラッチ板5を吸着して、ロータ4の回転トルクをカップリングゴム73を介して回転軸6へ与える。クラッチ板5の内周部に、内周側へ突出した複数の掛合爪5aが形成されている。
図11では、カップリングゴム73の下方の一部がクラッチ板に当接しているがクラッチ板に設けた溝の中にカップリングゴム73の一部を突出させ形状が複雑である。これに対して例えば図1の第1実施形態では、カップリングゴム73の下方の一部だけが突起部73aによって、クラッチ板に当接している。
カップリング7のカップリングゴム73の内周部に引張弾性体77が一体的に形成され、その円周方向に延びる掛合溝77aが各掛合爪5aと回転軸方向に掛合している。クラッチ板5がロータ4側へ移動する過程では、カップリングゴム73の剪断ばね力と、引張弾性体77の引張ばね力とによって、磁力によるクラッチ板5の加速が抑制され、ロータ4の端面にクラッチ板5が吸着される際の干渉音が低減される。
特開2002−70891号公報
上記特許文献1の技術によると、引張弾性体77の形状が複雑であり、コストアップの要因になる。
本発明は、上記問題点に鑑み、クラッチの作動性を悪化させることなく、安価かつ簡素な構造でクラッチがONし、アーマチャとロータが当接する際の作動音を低減できる電磁クラッチを提供することを目的とする。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、本発明では、突起部(73a)の先端だけで、電磁コイル(1)への通電非通電にかかわらずクラッチ板(5)とカップリングゴム(73)の中心よりも回転軸(6)側とが接触している。そして、突起部(73a)によってカップリングゴム(73)のクラッチ板(5)に対する接触面積が軽減されている。
この発明によれば、カップリングゴム(73)の一部は、電磁コイル1への通電非通電にかかわらずクラッチ板(5)に接触している。これにより、カップリングゴム(73)の防振作用によりクラッチ板(5)のロータ(5)への衝突に伴う音の発生を抑制することができる。発明者は今回、この接触が、カップリングゴム(73)の変形をもたらし、カップリングゴム(73)の内部に変形に伴なった内部応力が生じていることに着目した。
この応力は、カップリングゴム(73)をロータ(5)側から離す方向に作用する。カップリングゴム(73)の径方向内側が、電磁コイル(1)への通電非通電にかかわらずクラッチ板(5)に当接していることにより、反力でカップリングゴム(73)が変形する。
この変形量が多いと、上記内部応力が大きい。すると、クラッチ板(5)がロータ(4)に吸着されて移動するときに、電磁コイル(1)に、より強い吸引力が必要となり、電磁コイル(1)の大型化が必要となることを見出した。これは変形量が多いと、カップリングゴム(73)内の内部応力とクラッチ板(5)に退位する密着力が増し、この内部応力と密着力とを解いて、クラッチ板(5)がロータ(4)側に吸引される必要があるからである。クラッチON時のカップリングゴム(73)のクラッチ板(5)への接触を無くすと、肝心の消音作用がなくなり問題がある。
要するに、カップリングゴム(73)とクラッチ板(5)とが接触しなくなると消音作用がなくなる。カップリングゴム(73)とクラッチ板(5)とを当接させるとカップリングゴム(73)の内部応力と密着力でクラッチ板(5)を吸引するのに大きな力が必要になる。この背反現象を解消するために、本発明においては、カップリングゴム(73)とクラッチ板(5)の接触面は、カップリングゴム(73)又はクラッチ板5側から軸方向に突出する突起部(73a)によって形成した。この突起部(73a)によって接触面積及びカップリングゴム(73)の内部応力が軽減されている。
これにより、カップリングゴム(73)とクラッチ板(5)との密着力が弱くなる。また、カップリングゴム(73)の内部応力が減少し、クラッチ板(5)の振動を抑え、消音させながらクラッチ板(5)が、ロータ(4)側に吸引されるときの電磁コイル(1)の吸引力の増大を要求しない電磁クラッチが得られる。
本発明の第1実施形態における電磁クラッチの縦断面図である。 上記実施形態におけるカップリングゴムの周辺形状を示す図1の一部縦断面図である。 上記実施形態における図2の矢印III方向に見たカップリングゴムの周辺形状を示す側面図である。 本発明の第2上記実施形態におけるカップリングゴムの周辺形状を示す側面図である。 本発明の上記第2実施形態の変形例におけるカップリングゴムの説明図である。 本発明の第3実施形態におけるカップリングゴムの周辺形状を示す縦断面図である。 上記第3実施形態の変形例1を説明するカップリングゴムの説明図である。 上記第3実施形態の変形例2を説明するカップリングゴムの説明図である。 本発明の第4上記実施形態におけるカップリングゴムの周辺形状を示す断面図である。 従来の一般的な電磁クラッチを説明する縦断面図である。 特許文献1に記載の従来の電磁クラッチを説明する縦断面図である。 従来の電磁クラッチにおける作動音の実験例を示す説明図である。 本発明の比較例おける電磁クラッチの作動音の実験例を示す説明図である。 本発明の実施形態における電磁クラッチの作動音の実験例を示す説明図である。 本発明のその他の実施形態におけるクラッチ板に突起部を設けた状態を示す説明図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部を説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図3を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の電磁クラッチの第1実施形態を示す。図2は図1の電磁クラッチのインナハブ71とカップリングゴム73とアウターリング72とを示す。図3は図2の矢印III方向に見た側面を示す。
図1〜3に示すように、外部からの動力がVベルトによってロータ4に伝達される。ロータ4には回転自在に組みつけられたベアリング9がはめ込まれている。このロータ4は磁気回路の構成部品であり、ステータとなるハウジング2の電磁コイル1に通電されることで磁気回路が形成され、アーマチャとなるクラッチ板5が電磁力でロータ4の端面に吸引されて圧縮機に動力を伝達する。電磁コイル1への通電が遮断されると電磁力は消滅しカップリングゴム73の復帰力でリベット51を介してクラッチ板5を左方に引っ張り、クラッチ板5がロータ4から離脱し、動力が遮断される。この状態においても、図1に示すようにカップリングゴム73の径方向内側の突起部73aがクラッチ板5に接触している。突起部73aはクラッチ板側から軸方向に突出してもよいが、この実施形態ではカップリングゴム側から突出している。
カップリングゴム73はリベット51を介してクラッチ板5を自分のほうに引き寄せている。この反力としてゴムの径方向内側の突起部73aがクラッチ板5に強く接触している。突起部73aは、図2に示すように先端が平坦であるが、突起部73aの径方向内側(回転軸側)と外側とに傾斜面73a1、73a2が設けられクラッチ板5方向に突出している。傾斜面73a1、73a2によって突起部73aとクラッチ板5との接触面積が小さくなっている。なお、該突起部の径方向両側に傾斜面(73a1、73a2)を持っている。
上記構造において、クラッチON時には電磁コイル1に通電され、アーマチャとなるクラッチ板5がロータ4に引き寄せられてロータ4の端面に当接し、クラッチ板5とロータ4とが一体となり動力をインナハブ71の回転軸6に伝達する。この際、カップリングゴム73は、リベット51を介してクラッチ板5を自分のほうに引き寄せて、反力としてゴムの径方向内側がクラッチ板5に強く接触して変形している。クラッチON時には上記変形状態から開放される必要がある。従って、反力としてカップリングゴム73の径方向内側がクラッチ板5に強く接触している変形状態が大きいほどクラッチ板5がロータ4側に引き寄せられてロータ4の端面に当接するに必要な電磁吸引力が大きくなる。
クラッチON時もインナハブ71と一体に成型されたカップリングゴム73は、クラッチ板5と接触しており、クラッチ板5とロータ4との共振を抑制するとともに、作動音が低減される。
この実施形態では、電磁クラッチが、ハウジング2側に設けられた電磁コイル1と、ハウジング2に回転自在に支持されたロータ4と、を備え、かつ電磁クラッチが、電磁コイル1が通電されたときの磁力によってロータ4に吸着されるクラッチ板5を有する。また電磁クラッチは、ハウジング2の内周に挿通された回転軸6に取り付けられるインナハブ71と、クラッチ板5に取り付けられるアウターリング72の対向周面間をカップリングゴム73で連結してなるカップリング7を備える。更に電磁クラッチは、インナハブ71とクラッチ板5の間に介在された突起部73aを備える。
そして突起部73aは、電磁コイル1への通電非通電にかかわらず常にクラッチ板5に接触している。かつカップリングゴム73とクラッチ板5との接触面はカップリングゴム73又はクラッチ板5側に形成された突起部73aによって接触面積が軽減されている。
これによれば、カップリングゴム73の突起部73aは、電磁コイル1への通電非通電にかかわらず常にクラッチ板5に接触している。これにより、クラッチ板5のロータ4への衝突に伴う音の発生を抑制することができる。発明者は今回、この接触がカップリングゴム73の変形をもたらし、カップリングゴム73の内部に変形に伴なった内部応力が生じていることに着目した。この応力はカップリングゴム73をロータ4から離れさせる方向に作用する。カップリングゴム73の一部が、電磁コイル1への通電非通電にかかわらず常にクラッチ板5に当接していることにより、反力でカップリングゴム73が変形する。この変形量が多いと上記内部応力が大きい。すると、クラッチ板5がロータ4に吸着されて移動するときに電磁コイル1に、より強い吸引力が必要となり、電磁コイル1の大型化が必要となることを見出した。これは変形量が多いとカップリングゴム73とクラッチ板5との密着力及び内部応力が増しこの内部応力及び密着を解いて、クラッチ板5がロータ4側に吸引される必要があるからである。カップリングゴム73のクラッチ板5への接触を無くすと、肝心の消音作用がなくなり問題がある。
要するに、カップリングゴム73とクラッチ板5が接触しなくなると消音作用がなくなり、カップリングゴム73とクラッチ板5が強く接触するとカップリングゴム73の弾力でクラッチ板5を吸引するのに大きな力が必要に成る。この背反現象を解消するために本発明においては、カップリングゴム73とクラッチ板5との接触面はカップリングゴム73に形成された突起部73aを設けた。これにより、カップリングゴム73とクラッチ板5との密着力及び内部応力が共に弱くなる。かつ、カップリングゴム73によりクラッチ板5の振動を抑え消音させながらクラッチ板5がロータ4側に吸引されるときの電磁コイル1の吸引力の増大を要求しない電磁クラッチが得られる。
図12から図14は、各種構造の実験評価である。図12はクラッチ板5がカップリングゴム73とON時もOFF時も、つまり通電非通電にかかわらず離れている。これではON時に6khz付近に強い作動音が発生する。図13は本発明の比較例であり、クラッチ板にカップリングゴムの径方向外側がON時もOFF時も結合されている。この構成は特許文献1の実施形態に類似する。この図13の構成ではON時に6khz付近の作動音が緩和されているが、特許文献1と同様にカップリングゴム73の形状が特殊でありコストアップの要因になる。
図14はクラッチ板5とカップリングゴム73とがON時もOFF時も径方向内側の突起部73aで接触している本発明の実施形態である。これはON時に6khz付近に作動音が解消されている。これらの評価結果からもわかるように、制振による異音低減効果は径方向外側でカップリングゴム73をクラッチ板5に当てるよりも径方向内側にてクラッチ板5に当てたほうが効果が大きい。本発明の実施形態と同様に、図14では、カップリングゴム73の径方向内側の突起部73aをクラッチ板5に電磁コイル1の通電磁非通電磁にかかわらず当てている。効果を得るためにはクラッチON(電磁コイル通電磁時)にカップリングゴム73がクラッチ板5に当たっている必要がある。ON時に当たっていないと制振効果がえられない。
なお、カップリングゴム73の表面は粘着するのを防ぐために粘着防止塗料を塗布している。カップリングゴム73の径方向内側に突起部73aを形成してクラッチ板5との接触面積を減少させ、かつ、突起部73aによりカップリングゴムの変形を容易にし、内部応力を軽減することができる。
(第1実施形態の作用効果)
上記第1実施形態においては、図1のように、電磁クラッチがハウジング2に設けられた電磁コイル1と、ハウジング2に回転自在に支持されたロータ4とを備えている。また、電磁クラッチは電磁コイル1が通電されたときの磁力によってロータ4に吸着されるクラッチ板5を備える。
また電磁クラッチが、ハウジング2の内周に挿通された回転軸6に取り付けられるインナハブ71と、クラッチ板5に取り付けられるアウターリング72のインナハブ71に対する対向周面間を連結しているカップリングゴム73とを備える。
更に電磁クラッチが、カップリングゴム73側又はクラッチ板5側からロータ4の軸方向に突出した突起部73aを備える。
そして突起部73aの先端だけで、電磁コイル1への通電非通電にかかわらずクラッチ板5とカップリングゴム73の中心よりも回転軸6側とが接触しており、突起部73aによってカップリングゴム73のクラッチ板5に対する接触面積が軽減されている。
これにより、クラッチ板5のロータ4への衝突に伴う音の発生を抑制することができる。この接触がカップリングゴム73の変形をもたらし、カップリングゴム73の内部に、変形に伴なう内部応力が生じている。
この応力は、カップリングゴム73をロータ4から離す方向に作用する。カップリングゴム73の一部は、電磁コイル1への通電非通電にかかわらず常にクラッチ板5に当接していることにより、反力でカップリングゴム73が変形する。この変形量が多いと、上記内部応力が大きい。すると、クラッチ板5がロータ4に吸着されて移動するときに、電磁コイル1に、より強い吸引力が必要となり、電磁コイル1の大型化が必要となる。これは変形量が多いと、内部応力及びカップリングゴム73とクラッチ板5との密着力が増し、この内部応力及び密着を解いて、クラッチ板5がロータ4側に吸引される必要があるからである。カップリングゴム73のクラッチ板5への接触を無くすと、肝心の消音作用がなくなり問題がある。
要するに、カップリングゴム73とクラッチ板5とが従来の図10のように接触しなくなると消音作用がなくなり、カップリングゴム73とクラッチ板5と当接するとカップリングゴム73の弾力でクラッチ板5を吸引するのに大きな力が必要になる。この背反現象を解消するために、本発明においては、カップリングゴム73とクラッチ板5の接触面に、カップリングゴム73又はクラッチ板5側に形成された突起部73aを設けた。これによって、接触面積が軽減されている。つまり、カップリングゴム73とクラッチ板5との密着力及び内部応力が弱くなる。その結果、カップリングゴム73によりクラッチ板5の振動を抑え、消音させながらクラッチ板5が、ロータ4側に吸引されるときの電磁コイル1の吸引力の増大を要求しない電磁クラッチが得られる。また、図11のような複雑な構造を必要としない。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上記した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。なお、第2実施形態以下については、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明が援用される。図4は、本発明の第2実施形態を示す。図4において、突起部73aは径方向に放射状に形成された複数の溝相互間に形成されている。
また突起部73aは、カップリングゴム73のクラッチ板5への接触面に形成されている。このように突起部73aはカップリングゴム73のクラッチ板5への接触面に形成されているから、突起部73aによってカップリングゴム73の弾力が弱められる。また、カップリングゴム73とクラッチ板5との密着力及び内部応力が弱くなり、カップリングゴム73によりクラッチ板5の振動を抑えながら、電磁コイル1の大型化を抑制できる。
また、図5に示すように、カップリングゴム73は、クラッチの作動性を損なわないように径方向にスリット状の溝73mを設けてカップリングゴム73が、部分的に接触する突起部73aを設ける構造でもよい。図5は、第2実施形態の変形例であり突起部の形状は、断面が長方形である。複数の突起部73aは、溝73mの底部の薄いウエブ部分73wを介してつながっている。図5は溝73mの幅と突起部73aの幅を等しくし矩形の突起部73aとしている。つまり、突起部73aは図2のように傾斜面73a1、73a2を必須としない。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上記した実施形態と異なる部分を説明する。図6は、本発明の第3実施形態である。図6において、突起部73aは周方向の溝73mを谷として両側に山状に形成されている。
図7は第3実施形態の変形例1である。突起部73aは断面三角形であり、周方向の溝73mの両側に筋状に形成されている。溝73mは周方向に筋状に形成され溝73mの底部を成すウエブ部分73wによって突起部73a相互間が連結されている。
図8は、第3実施形態の変形例2である。突起部73aは断面半円形であり、周方向の溝73mの両側に筋状に形成されている。溝73mは周方向に筋状に形成され溝73mの底部を成すウエブ部分73wによって突起部73a相互間が連結されている。
(第3実施形態の作用効果)
上記実施形態においては、突起部73aは、ロータ4の周方向に延在する溝73mに隣接して形成されている。
これによれば、ロータ4の周方向に延在する溝73mを形成することにより、容易に突起部73aを形成できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。上記した実施形態と異なる部分を説明する。図9は、本発明の第4実施形態である。図9において、突起部73aは周方向に突出し、溝は特に形成されていない。
(第4実施形態の作用効果)
上記第4実施形態においては突起部73aは、筋状かつ環状にクラッチ板5に向かって突出している。これにより突起部73aはクラッチ板に常に当接している。
この第4実施形態においては、カップリングゴム73とクラッチ板5との接触面はカップリングゴム73に形成された傾斜面73a1、73a2を持つ突起部73aによって接触面積が軽減されている。これにより、カップリングゴム73の内部応力及びカップリングゴム73とクラッチ板5との密着力が弱くなる。そのため、カップリングゴム73によりクラッチ板5の振動を抑え、消音させながらクラッチ板5がロータ側に吸引されるときの電磁コイル1の吸引力の増大を要求しない。
(他の実施形態)
上記の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記実施形態においては、突起部をカップリングゴム側に形成したが、図15のようにクラッチ板5に設けた鉄の突起部73bがカップリングゴム73の表面に接触するようにしてもよい。これによれば、突起部73bは、クラッチ板5への接触面に形成されているから、クラッチ板5とカップリングゴム73との接触部におけるカップリングゴム73の変形が容易になり内部応力が減少する。その分、クラッチ板5がロータに吸着されて移動するときに電磁コイルによる強い吸引力が不要となり、電磁コイル1の大型化が避けられる。
また、突起部がクラッチ板5への接触面に形成されているからカップリングゴム73とクラッチ板5との密着力が減少し、この密着を解いてクラッチ板5がロータ側に容易に吸引される。つまり、カップリングゴムとクラッチ板との密着力と内部応力の双方が弱くなり、カップリングゴム73によりクラッチ板5の振動を抑え消音させながらクラッチ板5がロータ側に吸引されるときの電磁コイル1の吸引力の増大を要求しない電磁クラッチが得られる。ただし極端に突起部73aがゴムに食い込む構成は密着力を増すため避ける必要ある。
つまり突起部は、クラッチ板5への接触面に金属加工で形成されており、クラッチ板5の突起部73aがカップリングゴム73の平坦な表面に接触していてもよい。
これによれば、突起部73aはクラッチ板5への接触面に形成されている。従って、クラッチ板5とカップリングゴム(73)との接触部におけるカップリングゴム(73)の変形が容易になる。その分、クラッチ板5がロータに吸着されて移動するときに電磁コイル1による強い吸引力が不要となり電磁コイル1の大型化が抑制できる。
これは突起部73aがクラッチ板5への接触面に形成されているから、カップリングゴム73とクラッチ板5との密着力と内部応力とが減少し、この密着力と内部応力とを解いてクラッチ板5がロータ4側に容易に吸引されるからである。これにより、クラッチ板5の振動を抑え消音させながらクラッチ板5がロータ側に吸引されるときの電磁コイル1の吸引力の増大を要求しない電磁クラッチが得られる。
1 電磁コイル
2 ハウジング
4 ロータ
5 クラッチ板
6 回転軸
7 カップリング
73a 突起部
71 インナハブ
72 アウターリング
73 カップリングゴム

Claims (6)

  1. ハウジング(2)に設けられた電磁コイル(1)と、
    前記ハウジング(2)に回転自在に支持されたロータ(4)と、
    前記電磁コイル(1)が通電されたときの磁力によって前記ロータ(4)に吸着されるクラッチ板(5)と、
    前記ハウジング(2)の内周に挿通された回転軸(6)に取り付けられるインナハブ(71)と、
    前記クラッチ板(5)に取り付けられるアウターリング(72)の前記インナハブ(71)に対する対向周面間を連結しているカップリングゴム(73)と、
    前記カップリングゴム(73)又は前記クラッチ板(5)から前記ロータ(4)の軸方向に突出した突起部(73a)と、を備え、
    前記突起部(73a)の先端だけで、前記電磁コイル(1)への通電非通電にかかわらず前記クラッチ板(5)と前記カップリングゴム(73)の中心よりも前記回転軸(6)側とが接触しており、前記突起部(73a)によって前記カップリングゴム(73)の前記クラッチ板(5)に対する接触面積が軽減されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 前記突起部(73a)は、該突起部の径方向両側に傾斜面(73a1、73a2)を持つことによって前記カップリングゴム(73)の前記クラッチ板(5)に対する接触面積が軽減されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 前記突起部(73a)は前記カップリングゴム(73)の前記クラッチ板(5)への接触面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁クラッチ。
  4. 前記突起部(73a)は、前記ロータ(4)の径方向に延在する複数の溝(73m)相互間に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁クラッチ。
  5. 前記突起部(73a)は、前記ロータ(4)の周方向に延在する複数の溝(73m)相互間に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁クラッチ。
  6. 前記突起部(73a)は、前記クラッチ板(5)の表面に形成されており、前記クラッチ板(5)の前記突起部(73a)が前記カップリングゴム(73)の表面に接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁クラッチ。
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