JP2808895B2 - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP2808895B2
JP2808895B2 JP3003728A JP372891A JP2808895B2 JP 2808895 B2 JP2808895 B2 JP 2808895B2 JP 3003728 A JP3003728 A JP 3003728A JP 372891 A JP372891 A JP 372891A JP 2808895 B2 JP2808895 B2 JP 2808895B2
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electromagnetic clutch
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁クラッチの作動時
に発生する吸着音の低減に関するもので、例えば自動車
用空調装置に付設される圧縮機への駆動力伝達を断続す
る電磁クラッチに適したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁クラッチで、ロータの摩擦面
に摩擦材を固着し、アマチュアとの接合による摩擦トル
クの向上と、吸着音の低減を図ることが行なわれてい
る。
【0003】この種の電磁クラッチの一般的な構造は、
図5に示すように構成している。すなわち図に示すよう
に、主軸1に結合されたハブ2と、エンジンにVベルト
で結合されたロータ3と、ロータ3との間にわずかな磁
気空間4を置いて、このロータ3と同軸上に配設される
ように、ハブ2に板ばね5を介して取付けられた可動板
のアマチュア板6と、ロータ3とアマチュア板6とを摩
擦結合させるための電磁力を発生させる励磁コイル9を
収納し、磁気回路の一部を構成する環状で、U字型断面
形状の継鉄部材8からなる励磁装置のフィールドコア7
とで構成されている。
【0004】10は環状の摩擦材で、ロータ3の摩擦面
3aに形成された環状の溝3d部に接着等により固定さ
れている。また、図6のロータ縦断面図に示すように、
摩擦材10の表面10aは、ロータ摩擦面3aより、ご
く微小量x寸法だけ突出しており、吸引時アマチュア板
6の摩擦面6aが、ロータ摩擦面3aが接合する前に、
摩擦材10の表面10aと接合することにより、摩擦ト
ルクを向上させるとともに吸着音を低減させている。こ
の突出量x寸法は、通常アマチュアの吸引力により摩擦
材10が圧縮変形し、零になる程度の寸法で0.05〜
0.10程度である。
【0005】摩擦材10は、有機繊維、無機繊維を基材
として、摩擦特性向上と耐摩耗性向上のための充填材、
金属粉、黒鉛等を混合し、樹脂バインダーにより、加熱
成型されたもので、表面の摩擦計数が大きく、なおかつ
耐摩耗性の優れたものが、使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構造の
電磁クラッチでは、着脱を繰り返えすことにより、作動
時の吸着音が急激に上昇するという問題があった。
【0007】すなわち、着脱を繰り返えすことにより、
摩擦材10が摩耗し、ロータ摩擦面3aと摩擦材表面1
0aがほぼ同一表面になった時点で、アマチュア板摩擦
面6aの最外周面6b部と、ロータ摩擦面最外周部3b
部が接合しはじめ、最外周での金属面同志での接合によ
り、吸着音が増大するようになる。
【0008】通常、電磁クラッチの摩擦面は、摩擦トル
クを確保するために内周側で接合するより、外周側で接
合するほうが望ましいことから、アマチュア板摩擦面6
a、ロータ摩擦面3aともに、中凹形状になるよう設定
している。このため、上記の如く、吸着、離脱の繰り返
えしにより摩擦材が摩耗した時点では、摩擦面は、最外
周部で接合することになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、ロータ側の金属摩擦面において、摩擦材
外側摩擦面を、摩擦材より内側摩擦面より若干
大きくなるように段差を設け、摩擦材が摩耗した時点
でも摩擦材より内側摩擦面で、アマチュア板と接合し
始めるようにしたものである。
【0010】
【作用】上記の如く、ロータ摩擦面とアマチュアの間隔
において、摩擦材より外側の間隔を内側の間隔より大き
くなるように段差を設けたため、吸着、離脱の繰り返え
しにより、摩擦材が摩耗し、アマチュア板摩擦面とロー
タ摩擦面が接合しはじめた時点でも、摩擦材より内側
ロータ摩擦面がアマチュア板と接合しはじめ、摩擦面外
周部の相互の金属面だけでの接合を緩和し、着脱繰り返
えしによる相互の金属の当り音すなわち、吸着音の上昇
が抑えられる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。ここで前記従来の電磁クラッチと同一部品
は同一符号で示しその説明は省略する。
【0012】図1は、本発明の電磁クラッチにおけるロ
ータ摩擦面の縦断面拡大図である。従来の電磁クラッチ
との相異点は、ロータ側摩擦面3aにおいて、摩擦材1
より外側摩擦面3bを摩擦材10より内側摩擦面
3cより若干量y寸法だけ反アマチュア方向に段差を設
けた点にある。
【0013】上記構成により、摩擦材10が十分摩耗し
ていない初期では図2に示す如くアマチュア板6とロー
タ3との接合面は、ロータ側摩擦材表面10aと、それ
に対向するアマチュア板摩擦面6a部との接合となり従
来例と同一である。しかし着脱を繰り返えし、摩擦材1
0が摩耗した時点では、図3に示す如く、ロータ側摩擦
面3aは、摩擦材10より内側摩擦面3cと、それに
対向するアマチュア板摩擦面6c部との接合がはじま
る。この時点で、金属面同志の接合がはじまるが、従来
のように最外周からの接合では、主に金属面同志の接合
が多くなるのに対し、摩擦材内側からの接合で、なおか
つ、最外周部はまだ接合しているため、金属面3c部、
6c部の接合と、摩擦材10a、金属面6a部の接合が
同時に行なわれ、吸着音の上昇はほとんどない。
【0014】次にさらに着脱を繰り返えした場合は、図
4に示すごとく、摩擦面の摩耗が増加し、ロータ最外周
部3bとアマチュア最外周部6bでの接合がはじまる
が、この時点では、アマチュア側摩擦面6aは、摩擦材
10との接合のため、他のロータ側金属面3b、3cと
接合する摩擦面6b、6cより摩耗量が少なく、6b、
6cより凸形状となり、摩擦材10と常に接合するよう
になる。また摩擦面3c、6cでも接合し、摩擦面は、
全面で接合するとともに、摩擦材での接合も行なわれる
ため、吸着音の上昇はほとんどない。
【0015】尚、ロータ外側摩擦面3bとロータ内側
摩擦面3cとの段差y寸法は、摩擦材10が摩耗した
時点でロータ内側摩擦面3cがロータ外側摩擦面3
bより若干早くアマチュア側摩擦面6cに接合するよう
に設定し、極度に大きく設定すると、ロータ外側摩擦
面3bとアマチュア側摩擦面6bの間での空間が大きく
なり吸引力が低下するため、0.05mm程度の微少量
の段差とする必要がある。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、ロータ側摩擦面
において、アマチュアとの間隔を、摩擦材より外側の金
摩擦面側が、摩擦材より内側の金属摩擦面より
干量大きくなるように段差を設けることにより、着脱繰
り返えしにより摩擦材が摩耗した時点でも、摩擦材より
内側の金属摩擦面より、金属面同志の接合が開始し、摩
擦材とアマチュア板が常に接合するため、金属相互の当
りから生じる吸着音の上昇を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電磁クラッチのロータ
摩擦面拡大図
【図2】同ロータとアマチュアの摩擦面拡大図
【図3】同ロータとアマチュアの摩擦面拡大図
【図4】同ロータとアマチュアの摩擦面拡大図
【図5】従来の電磁クラッチの縦断面図
【図6】従来の電磁クラッチのロータ摩擦面拡大図
【符号の説明】
3 ロータ 9 励磁コイル 10 摩擦材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 27/112

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからVベルトで駆動されるロー
    タと、電磁力を発生させる励磁コイルと、励磁コイルへ
    の通電制御により前記ロータに吸着および離脱を繰り返
    すアマチュアを具備する電磁クラッチであって、前記ロ
    ータの金属摩擦面に、この金属摩擦面より微小量突出し
    た摩擦材を固着し、さらに前記金属摩擦面とアマチュア
    の間隔を、摩擦材より外側摩擦面前記摩擦材より
    摩擦面より若干量大きくなるように段差を設けた
    ことを特徴とする電磁クラッチ。
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