JP2773600B2 - 電磁クラッチ - Google Patents
電磁クラッチInfo
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Description
ラッチの摩擦面摩擦特性に関するもので、例えば自動車
用空調装置に付設される圧縮機への駆動力伝達を断続す
る電磁クラッチに適したものである。
に摩擦材を固着し、アマチュアとの接合による摩擦トル
クの向上と、吸着音の低減を図ることが行われている。
図5に示すように、1は電磁力を発生させる励磁コイ
ル、2はU字型断面形状の継鉄部材で、内部に励磁コイ
ル1を樹脂材3にて固着し、側端面にフランジ4を溶接
等により固定、フランジ4を介して圧縮機フロントプレ
ート5に固定されている。
れ、ベアリング7により圧縮機フロントプレート5に回
転自在に支持されている。ロータ6は、側端面に摩擦面
8を形成し、この摩擦面とわずかな空間をおいて、この
ロータ6と同軸上にアマチュア9が配設されている。ア
マチュア9には、アマチュア板10として前記ロータ摩
擦面8と摩擦接合する摩擦面11を形成している。一
方、ハブ12を圧縮機主軸13に、スプライン14、ボ
ルト15等により固定し、その外側に皿状のダンパーケ
ース16を溶接固定し、ダンパーケース16内部に、内
側をリベット17に加流接着したゴムダンパー18を圧
入、リベット17を前記アマチュア板10に加締め固定
してアマチュア9を構成している。
7に形成された環状の溝20に接着等により固定されて
いる。また、図6のロータ、アマチュア縦断面図に示す
ように、摩擦材19の表面19aは、ロータ摩擦面8よ
り、ごく微少量x寸法だけ突出しており、吸引時アマチ
ュア板10の摩擦面11が、ロータ摩擦面8が接合する
より前に摩擦材19の表面19aと接合することによ
り、摩擦トルクを向上させるとともに吸着音を低減させ
ている。この突出量x寸法は、通常アマチュア9の吸引
力により摩擦材19が圧縮変形し、零になる程度の寸法
で、0.05から0.10mm程度である。
として、摩擦特性向上と耐摩耗特性向上のための充填
材、金属粉、黒鉛等を混合し、樹脂結合剤により、加熱
成形されたもので、表面の摩擦係数が大きく、なおかつ
耐摩耗性の優れたものが、使用されている。
磁クラッチでは、着脱の繰り返しによる摩擦面上に付着
した摩擦材の摩耗粉が、摩擦特性を低減させるという問
題があった。
状摩擦材19が摩耗し、摩擦材中の樹脂結合剤やゴム成
分を有する摩耗粉が、摩擦面の発熱により、環状摩擦材
と対向するアマチュア板摩擦面11a全周に付着、凝着
し、摩擦材の転移物21を形成することがある。本転移
物21は、着脱による摩擦材19との接合により、同種
材質の摩擦により、一時的に摩擦面上の摩擦係数が上昇
し、摩擦トルクが増加するが、摩擦材19の摩耗を促進
させる欠点がある。そして急激な摩擦材19の摩耗によ
り発生した多量の摩耗粉が、摩擦面上に付着し、摩擦面
の発熱により炭化、摩擦係数が下降し、摩擦トルクを低
下させる。
いる摩擦材と、金属摩擦面との接合については、摩擦材
の摩耗粉除去を目的に、金属摩擦面側に溝形状を形成
し、その溝内部に摩耗粉を溜め込み、摩擦材と金属摩擦
面上への、摩耗粉の混入を防止することが行われてい
る。
図8、図9のごとく、アマチュア摩擦面11上に、凹状
の溝21を形成することにより、前記摩擦材19の摩耗
粉がこの溝部に吸収除去することは可能である。しか
し、電磁クラッチの場合、摩擦面は図9のごとく摩擦材
19とそれに対向するアマチュア摩擦面11aだけでは
なく、磁路形成上、金属面同志の接合部分を有する。す
なわち、摩擦材19の外側でロータ側摩擦面8a、アマ
チュア板摩擦面11b、摩擦材19の内側でロータ側摩
擦面8b、アマチュア板摩擦面11cが接合し、またそ
れより内側では、ロータ側摩擦面8c,8dが、アマチ
ュア板摩擦面11d,11eと接合し、摩擦面上での磁
路を形成するとともに摩擦トルクを発生させている。よ
って、アマチュア摩擦面上の溝21に、摩擦材摩耗粉2
3が吸収されても、溝21より摩擦材19の内、外側ロ
ータ摩擦面8a,8b部に飛散し、それに対向するアマ
チュア摩擦面11b,11cの間に挟まれ、さらに着脱
繰り返しによる発熱により摩耗粉が炭化し、摩擦面表面
に付着、金属面同志の安定した摩擦接合を阻害、摩擦ト
ルクを低下させる、という問題点がある。また、アマチ
ュア板10は、主軸13に対して、ゴムダンパー18を
介して、連結されているため、ゴム部分の変形により、
ロータ6に吸引、連結する際、ロータ摩擦面19に対し
アマチュア摩擦面11は、必ずしも、同一位置で接合せ
ず、半径方向で若干量ずれた状態で接合する。そのた
め、溝21に、吸収された摩耗粉は、摩擦面ずれによ
り、摩擦材19の内、外側、すなわち、ロータ摩擦面8
a,8b、アマチュア摩擦面11b,11c部に脱落、
飛散しやすい。
本発明は、アマチュア板摩擦面において、ロータ摩擦面
環状摩擦材に対向する位置に、前記摩擦材の幅より、若
干量小さい凹状のくぼみ、または小孔を形成し、摩擦材
の摩耗粉を除去しようとした点にある。
ロータ摩擦面環状摩擦材に対向する位置に、前記摩擦材
の幅より、若干量小さい凹状のくぼみ、または小孔を形
成することにより、着脱繰り返しで発生する摩擦材摩耗
粉を、前記くぼみ内に溜め込み、金属摩擦面上への摩耗
粉の混入飛散をより確実に防止し、金属面同志の接合
時、安定した摩擦トルクが確保できる。
図2、図3を参考に説明する。ここで前記従来の電磁ク
ラッチと同一部品は同一符号で示し、その説明は省略す
る。
図、図2はアマチュア摩擦面の平面図、図3は、本発明
の電磁クラッチにおける、アマチュア、ロータ摩擦面の
縦断面図である。
チュア摩擦面11上にて、ロータ摩擦材19に対向する
位置11aに、ロータ摩擦材表面19aの幅より若干量
小さい幅に設定した凹状くぼみ23を円周方向に等配に
形成した点にある。
19の摩耗粉22は、アマチュア11の凹状くぼみ23
に吸収、格納され、アマチュア板摩擦面11aへの摩擦
材摩耗粉22の付着と、転移物の形成が防止できる。ま
た、凹状くぼみ23は、ロータ摩擦材表面19aの幅よ
り若干量Y寸法小さくすることにより、ロータ摩擦面8
a,8bに開口しない寸法に設定する。よって、凹状く
ぼみ23に吸収格納された摩擦材摩耗粉22は、ロータ
摩擦面8a,8bに混入飛散することが防止できる。ま
た、アマチュア板10は、主軸13に対して、ゴムダン
パー18を介して、連結されているため、ゴム部分の変
形により、ロータ6に吸引、連結する際、ロータ摩擦面
19に対しアマチュア摩擦面11は、必ずしも、同一位
置で接合せず、半径方向で若干量ずれた状態で接合する
ため、凹状くぼみ23は、ロータ摩擦材表面19aの幅
より前記ずれ量を考慮したY寸法分小さくすれば、ロー
タ摩擦面8a,8bに開口しないようにできる。
ッチの縦断面図である。前記第1実施例での電磁クラッ
チとの相違点は、前記アマチュア摩擦面11上での凹状
くぼみ23を、アマチュア板10を貫通する小孔24と
して形成した点にある。
耗粉22は、小孔24で吸収され後、アマチュア板10
の外側へ排出されるため、摩擦材摩耗粉22が多量に発
生した場合でもアマチュア板摩擦面11への摩擦材摩耗
粉22の侵入、付着を確実に防止できる。但し、アマチ
ュア板10に小孔24を形成した場合、アマチュア板1
0の断面積が小さくなるため、磁路面積が減少し、電磁
クラッチとしての起磁力の低下となる。よって、起磁力
が充分確保されている場合には、第2実施例のごとく小
孔24を形成することが可能となる。
ロータ側摩擦材より若干量小さい幅の凹状くぼみを形成
することにより、着脱繰り返しで発生する摩擦材摩耗粉
を凹状くぼみに吸収格納し、かつアマチュア摩擦面とロ
ータ摩擦面の半径方向でのずれが生じても、凹状くぼみ
内に格納された摩擦材摩耗粉の、摩擦面への飛散混入を
防止することが可能となり、金属面同志の接合部での安
定した摩擦トルクが確保できる。
れている場合は、前記凹状くぼみを、アマチュア板を貫
通する小孔として形成することにより、摩擦材摩耗粉を
アマチュア板外側へ排出させ、摩擦材摩耗粉が多量に発
生した場合でも、より確実に摩耗粉の摩擦面への飛散混
入を防止することができる。
ア、ロータ摩擦面の縦断面図
擦面の縦断面図
Claims (2)
- 【請求項1】エンジンからVベルトで駆動され、かつ摩
擦面に微少量突出した環状摩擦材を具備したロータと、
電磁力を発生させる励磁コイルと、励磁コイルへの通電
により、前記ロータに吸着および離脱を繰り返すアマチ
ュアを具備する電磁クラッチにおいて、前記ロータ摩擦
面の環状摩擦材と対向する位置に、前記摩擦材の半径方
向での幅寸法より若干量小さい幅の凹状くぼみを形成し
たことを特徴とする電磁クラッチ。 - 【請求項2】アマチュア摩擦面上で前記ロータ摩擦面の
環状摩擦材と対向する位置に、前記摩擦材の半径方向で
の幅寸法より若干量小さい径のアマチュア板を貫通する
小孔を形成したことを特徴とする請求項1記載の電磁ク
ラッチ。
Priority Applications (1)
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JP5135792A JP2773600B2 (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 電磁クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP5135792A JP2773600B2 (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 電磁クラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06346927A JPH06346927A (ja) | 1994-12-20 |
JP2773600B2 true JP2773600B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5135792A Expired - Fee Related JP2773600B2 (ja) | 1993-06-07 | 1993-06-07 | 電磁クラッチ |
Country Status (1)
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JP7238832B2 (ja) * | 2020-02-21 | 2023-03-14 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用電磁クラッチ |
-
1993
- 1993-06-07 JP JP5135792A patent/JP2773600B2/ja not_active Expired - Fee Related
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