JPH11125274A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH11125274A
JPH11125274A JP9289411A JP28941197A JPH11125274A JP H11125274 A JPH11125274 A JP H11125274A JP 9289411 A JP9289411 A JP 9289411A JP 28941197 A JP28941197 A JP 28941197A JP H11125274 A JPH11125274 A JP H11125274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction surface
rotor
friction
armature
electromagnetic clutch
Prior art date
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Pending
Application number
JP9289411A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Nakamura
直樹 中村
Nobunao Tsuchida
信直 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9289411A priority Critical patent/JPH11125274A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁クラッチにおいて、簡便な方法で摩擦ト
ルクを向上させるものである。 【解決手段】 電磁クラッチにおいて、ロータ摩擦面8
に摩擦係数向上材21を混入させた防錆油23を塗布す
ることにより、ロータ6とアマチュア9の接合時にロー
タ摩擦面8とアマチュア摩擦面11の間の摩擦係数を増
大させ、摩擦トルクを向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁クラッチの摩
擦面特性に関するもので、例えば自動車用空調装置に付
設される圧縮機への駆動力伝達を断続する電磁クラッチ
に適したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁クラッチにおいては、ロータ
とアマチュアとの接合による摩擦トルクの向上を図るた
めに、ロータの摩擦面に摩擦材を固着させる等の方法が
用いられている。この種の電磁クラッチの一般的な構造
を図面とともに説明する。図4に示すように、U字型断
面形状の継鉄部材2は、その内部に電磁力を発生させる
励磁コイル1を樹脂剤3にて固着し、側端面にフランジ
4を溶接等により固定、フランジ4を介して圧縮機フロ
ントプレート5に固定されている。ロータ6は、エンジ
ンにVベルトで連結され、ベアリング7により圧縮機フ
ロントプレート5に回転自在に支持されている。ロータ
6は、側端部に摩擦面8を形成し、この摩擦面8とわず
かな空間をおいて、ロータ6と同軸上にアマチュア9が
配設されている。アマチュア9には、アマチュア板10
として前記ロータ摩擦面8と摩擦接合する摩擦面11を
形成している。一方、ハブ12を圧縮機主軸13に、ス
プライン14,ボルト15等により固定し、その外側に
皿状のダンパーケース16を溶接固定し、ダンパーケー
ス16内部に、内側をリベット17に加流接着したゴム
ダンパー18を圧入、リベット17を前記アマチュア板
10に加締め固定してアマチュア9を構成している。環
状の摩擦材19は、ロータ6の摩擦面8に形成された環
状の溝20に接着等により固定されている。また、図5
のロータ摩擦面の拡大断面図に示すように、摩擦材19
の表面19aは、ロータ摩擦面8よりごく微小量x寸法
だけ突出しており、吸引時アマチュア板10の摩擦面1
1が、ロータ摩擦面8と接合するより前に摩擦材19の
表面19aと接合することにより、摩擦トルクを向上さ
せている。この突出量x寸法は、通常アマチュア9の吸
引力により摩擦材19が圧縮変形し零になる程度の寸法
で0.05mmから0.10mm程度である。摩擦材1
9は有機繊維,無機繊維を基材として、摩擦特性向上と
耐摩耗特性向上のための充填剤,金属粉,黒鉛等を混合
し、樹脂結合剤により加熱成形されたもので、表面の摩
擦係数が大きく、かつ耐摩耗性の優れたものが使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、摩擦トルクを向上させるために、環状の摩擦材
19が必要となるため部品点数が増え、しかもロータ摩
擦面8に環状の溝20を形成しなければならないので、
加工工数が増える等の課題があった。
【0004】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、部品点数を増やすことなく簡便に摩擦トル
クを向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、エンジンからベルトを介して駆動されるロ
ータと、電磁力を発生させる励磁コイルと、励磁コイル
への通電により、前記ロータに吸着及び離脱を繰り返す
アマチュアを具備する電磁クラッチにおいて、少なくと
も前記ロータの摩擦面、または前記アマチュアの摩擦面
のどちらか一方に、摩擦面の摩擦係数を増大させる摩擦
係数向上材を混入させた防錆油を塗布したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記課題を解決するために本発明
は、少なくともロータの摩擦面、またはアマチュアの摩
擦面のどちらか一方に、摩擦面の摩擦係数を増大させる
摩擦係数向上材を混入させた防錆油を塗布したものであ
る。
【0007】また、少なくともロータの摩擦面、または
アマチュアの摩擦面のどちらか一方に、アルミナ質研削
材を混入した揮発性溶剤入り樹脂系防錆剤を塗布したも
のである。
【0008】上記構成をとることによって、防錆油の効
果により、ロータ摩擦面及びアマチュア摩擦面の錆発生
を防止するとともに、摩擦係数向上材が、ロータとアマ
チュアの接合時にロータ摩擦面とアマチュア摩擦面の間
に介在することにより、ロータ摩擦面とアマチュア摩擦
面の間の摩擦係数を増大させ、摩擦トルクを向上させる
ことができる。
【0009】さらに、アルミナ質研削材を混入させた揮
発性溶剤入り樹脂系防錆剤を塗布した場合は、アルミナ
質研削材を混入させた揮発性溶剤入り樹脂系防錆剤が乾
燥後摩擦面に樹脂層を形成することにより、耐剥離性が
向上する。このため、アルミナ質研削材の摩擦面への密
着性が増し、摩擦トルク向上効果を持続させることがで
きる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0011】(実施例1)図1及び図2は、本発明の電
磁クラッチの断面図及びロータ摩擦面の拡大断面図であ
る。図1において、U字型断面形状の継鉄部材2は、そ
の内部に電磁力を発生させる励磁コイル1を樹脂剤3に
て固着し、側端面にフランジ4を溶接等により固定、フ
ランジ4を介して圧縮機フロントプレート5に固定され
ている。ロータ6は、エンジンにVベルトで連結され、
ベアリング7により圧縮機フロントプレート5に回転自
在に支持されている。ロータ6は、側端部に摩擦面8を
形成し、図2に示すようにこの摩擦面8には摩擦係数向
上材21を混入させた防錆油23が塗布されている。さ
らにロータ6の摩擦面8とわずかな空間をおいて、ロー
タ6と同軸上にアマチュア9が配設されている。アマチ
ュア9には、アマチュア板10として前記ロータ摩擦面
8と摩擦接合する摩擦面11を形成している。一方、ハ
ブ12を圧縮機主軸13に、スプライン14,ボルト1
5等により固定し、その外側に皿状のダンパーケース1
6を溶接固定し、ダンパーケース16内部に、内側をリ
ベット17に加流接着したゴムダンパー18を圧入、リ
ベット17を前記アマチュア板10に加締め固定してア
マチュア9を構成している。
【0012】上記構成をとることにより、防錆油23の
効果により、ロータ摩擦面8の錆発生を防止するととも
に、摩擦係数向上材21が、ロータ6とアマチュア9の
接合時にロータ摩擦面8とアマチュア摩擦面11の間に
介在することにより、ロータ摩擦面8とアマチュア摩擦
面11の間の摩擦係数を増大させ、摩擦トルクを向上さ
せることができる。
【0013】なお、図2に示すように摩擦係数向上材2
1として、アルミナ質研削材の粉末22を用いると、上
記効果に加え、アルミナ質研削材の粉末22の粒度を選
択することにより摩擦トルクの向上度合いを調整し、同
一仕様の電磁クラッチで異なる排気量の圧縮機に対応す
ることが可能になる。
【0014】(実施例2)次に、アルミナ質研削材の粉
末22を混入させた揮発性溶剤入り樹脂系防錆剤24を
用いた一実施例を示す。なお、図1と同じ構成について
は、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0015】図3に示すように前記ロータ摩擦面8に、
前記アルミナ質研削材の粉末22を混入させた揮発性溶
剤入り樹脂系防錆剤24を塗布することにより、実施例
1と同一の効果を得ることができる。さらにアルミナ質
研削材の粉末22を混入させた揮発性溶剤入り樹脂系防
錆剤24が、乾燥後ロータ摩擦面8に樹脂層を形成する
ことにより耐剥離性が向上する。このため、アルミナ質
研削材の粉末22のロータ摩擦面8への密着性が増し、
摩擦トルク向上効果を持続させることができる。
【0016】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、エンジンからベルトを介して駆
動されるロータと、電磁力を発生させる励磁コイルと、
励磁コイルへの通電により、前記ロータに吸着及び離脱
を繰り返すアマチュアを具備する電磁クラッチにおい
て、少なくとも前記ロータの摩擦面、または前記アマチ
ュアの摩擦面のどちらか一方に摩擦面の摩擦係数を増大
させる摩擦係数向上材を混入させた防錆油を塗布したこ
とにより、防錆油の効果により、ロータ摩擦面及びアマ
チュア摩擦面の錆発生を防止するとともに、摩擦係数向
上材がロータとアマチュアの接合時にロータ摩擦面とア
マチュア摩擦面の間に介在することにより、ロータ摩擦
面とアマチュア摩擦面の間の摩擦係数を増大させ、摩擦
トルクを向上させることができる。
【0017】また、請求項2記載の発明によれば、摩擦
係数向上材としてアルミナ質研削材を用い、少なくとも
前記ロータの摩擦面または、前記アマチュアの摩擦面の
どちらか一方に、アルミナ質研削材を混入させた防錆油
を塗布したことにより、請求項1記載の発明の効果と同
一の効果を得ることができることに加え、アルミナ質研
削材の粒度を選択することにより摩擦トルクの向上度合
いを調整し、同一仕様の電磁クラッチで異なる排気量の
圧縮機に対応することが可能になる。
【0018】さらに、請求項3記載の発明のように、前
記アルミナ質研削材を揮発性溶剤入り樹脂系防錆剤に混
入し、少なくとも前記ロータの摩擦面、または前記アマ
チュアの摩擦面のどちらか一方に塗布することにより、
請求項1記載の発明の効果と同一の効果を得ることがで
きるとともに、アルミナ質研削材を混入させた揮発性溶
剤入り樹脂系防錆剤が、乾燥後摩擦面に樹脂層を形成す
ることにより、耐剥離性が向上するため、アルミナ質研
削材の摩擦面への密着性が増し、摩擦トルク向上効果を
持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電磁クラッチの断面図
【図2】図1における電磁クラッチのロータ摩擦面の拡
大断面図
【図3】本発明の他の一実施例を示す電磁クラッチのロ
ータ摩擦面の拡大断面図
【図4】従来の電磁クラッチの断面図
【図5】従来の電磁クラッチのロータ摩擦面の拡大断面
【符号の説明】
1 励磁コイル 2 継鉄部材 3 樹脂材 4 フランジ 5 フロントプレート 6 ロータ 7 ベアリング 8 ロータ摩擦面 9 アマチュア 10 アマチュア板 11 アマチュア摩擦面 12 ハブ 13 圧縮機主軸 14 スプライン 15 ボルト 16 ダンパーケース 17 リベット 18 ゴムダンパー 19 摩擦材 19a 摩擦材表面 20 環状溝 21 摩擦係数向上材 22 アルミナ質研削材の粉末 23 防錆油 24 揮発性溶剤入り樹脂系防錆剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからベルトを介して駆動される
    ロータと、電磁力を発生させる励磁コイルと、前記励磁
    コイルへの通電により、前記ロータに吸着及び離脱を繰
    り返すアマチュアを具備する電磁クラッチにおいて、少
    なくとも前記ロータの摩擦面または、前記アマチュアの
    摩擦面のどちらか一方に、摩擦面の摩擦係数を増大させ
    る摩擦係数向上材を混入させた防錆油を塗布したことを
    特徴とする電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 摩擦係数向上材としてアルミナ質研削材
    を用いたことを特徴とする請求項1記載の電磁クラッ
    チ。
  3. 【請求項3】 エンジンからベルトを介して駆動される
    ロータと、電磁力を発生させる励磁コイルと、前記励磁
    コイルへの通電により、前記ロータに吸着及び離脱を繰
    り返すアマチュアを具備する電磁クラッチにおいて、少
    なくとも前記ロータの摩擦面または、前記アマチュアの
    摩擦面のどちらか一方に、アルミナ質研削材を混入させ
    た揮発性溶剤入り樹脂系防錆剤を塗布したことを特徴と
    する電磁クラッチ。
JP9289411A 1997-10-22 1997-10-22 電磁クラッチ Pending JPH11125274A (ja)

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