JP4412469B2 - 理美容用椅子 - Google Patents

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本発明は理美容院における整髪や洗髪、特に、バックシャンプーと呼ばれる被施術者の首部をシャンプーボールの縁に形成された凹部に乗せた仰向け状態で、座部を前方に移動させると共に背凭れを伏倒して洗髪を行なうのに適した理美容用椅子に関する。
従来におけるこの種の理美容用椅子としては、例えば、特開2001−231652号公報に開示されている技術がある。この技術における1つの実施例は座部が座部基台に対して前後方向にスライド可能に構成され、かつ、背凭れは座部基台に固定されシャンプーボールに近接して固定配置されたものであり、他の実施例は座部が固定されて配置され、かつ、背凭れが起伏可能に形成されたものである。そして、洗髪時に座部を前方に移動させ、あるいは、背凭れのみを伏倒させて被施術者が仰向けの施術姿勢とするものである。
特開2001−231652号公報
ところで、前記した従来例にあっては、1つの実施例にあっては、被施術者が腰を前方に移動することで座部を前方に移動させるものであるため、意図しないで座部が後方に移動してしまい、また、被施術者が着座した状態において頭部に近接してシャンプーボールが位置しているために、パーマやヘアダイの施術においてシャンプーボールが邪魔になるといった問題があった。
また、他の実施例においては、背凭れの伏倒は可能であるが座部の前後動が行なわれないため、被施術者の身長さを十分に吸収することができず、身長の高いあるいは低い被施術者の場合に、首後ろ部がシャンプーボールの凹部から飛び出たり、凹部までとどかない場合があって、洗髪作業に適さないといった問題があった。
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、ハンドル操作によって座部の移動および背凭れの起伏が開始され、かつ、所望の位置でロック機構によって停止可能としたことにより、従来のような問題点を解決することができる理美容用椅子を提供せんとするにある。
本発明の理美容用椅子は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、座部基板と、該座部基板に対してスライド可能に取付けられた座部と、該座部の後方から延長されたアームの上端に回動自在に軸支されたサブ背凭れと、前記座部の裏面に設けられたラックと、前記ラックに対して噛合・解除されるラック側に向かってバネ付勢されたロックピンと、前記座部基板から起立して形成された起立板に回動自在に軸支されたメイン背凭れが取付けられた背凭れ板と、該背凭れ板に連結されたガスシリンダと、前記座部基板に回動自在に軸支されたハンドル等の操作手段とを具備し、前記操作手段が初期位置にあると前記ロックピンはバネ付勢によって前記ラックと噛合状態にあり、前記操作手段を操作すると前記ガスシリンダがフリー状態となって被施術者の前記メイン背凭れへの荷重によって前記背凭れ板が伏倒方向に回動されると共に前記ロックピンと前記ラックとの噛合が解除され座部の移動が可能なり、該座部が移動すると前記アームが移動してサブ背凭れが移動することで被施術者の腰の部分にフィットするように回動し、また、操作手段を戻すとガスシリンダのフリー状態が停止され背凭れ板は伏倒位置でロックされると共にロックピンとラックとの噛合が行われて座部は移動位置でロックされることを特徴とする。
請求項2の手段は、座部基板と、該座部基板に対してスライド可能に取付けられた座部と、該座部の後方から延長されたアームの上端に回動自在に軸支されたサブ背凭れと、前記座部の裏面に設けられたラックと、前記ラックに対して噛合・解除されるラック側に向かってバネ付勢されたロックピンと、前記座部基板から起立して形成された起立板に回動自在に軸支されたメイン背凭れが取付けられた背凭れ板と、該背凭れ板に連結されたガスシリンダと、前記座部基板に回動自在に軸支されたハンドル等の操作手段と、前記座部基板から垂下された突片に回動自在に軸支され前記操作手段の操作により回動する揺動リンクと、一端が前記突片に軸支され他端が前記ロックピンに接続された解除アームと、一端が前記揺動リンクに軸支され他端が前記ガスシリンダを制御する連結アームとより構成し、前記操作手段が初期位置にあると前記ロックピンはバネ付勢によって前記ラックと噛合状態にあり、前記操作手段を操作すると前記揺動リンクが回動されて前記連結リンクを変移させ前記ガスシリンダをフリー状態とすることで被施術者の前記メイン背凭れへの荷重によって前記背凭れ板が伏倒方向に回動され、かつ、前記連結リンクの変移によって前記解除アームを変移させて前記ロックピンを押下させ前記ラックから離脱させ座部の移動が可能になり、該座部が移動すると前記アームが移動してサブ背凭れが移動することで、被施術者の腰の部分にフィットするように回動し、また、操作手段を戻すとガスシリンダのフリー状態が停止され背凭れ板は伏倒位置でロックされると共にロックピンとラックとの噛合が行われて座部は移動位置でロックされることを特徴とする。
請求項3の手段は、前記した請求項1または2において、前記ロックピンは、該ロックピンをガイドする部材にボールプランジャが取付けられ、かつ、ロックピンには前記操作手段によって前記ラックとの噛合状態が解除された位置で前記ボールプランジャが係合される溝が形成されおり、前記溝と前記ボールプランジャとが係合されている状態では前記操作手段を初期位置方向に戻すスプリングのバネ力によって初期位置方向に戻されても前記噛合状態が維持されることを特徴とする。
請求項4の手段は、前記した請求項において、前記揺動リンクにボールプランジャが取付けられ、かつ、突片には前記操作手段によって前記ラックとの噛合状態の位置で前記ボールプランジャが係合される孔が形成されており、前記孔と前記ボールプランジャとが係合されている状態では前記操作手段を初期位置方向に戻すスプリングのバネ力によって初期位置方向に戻されても前記噛合状態が維持されることを特徴とする。
本発明にあっては、座部基台に対してスライド可能に取付けられた座部と、該座部の前後動を可能、かつ、阻止するロック手段と、背凭れの起伏を制御する駆動手段と、ロック手段および駆動手段を操作するハンドル等の操作手段とから構成したことにより、初期状態においては被施術者の頭部とシャンプーボールとが離れた位置となるので、パーマ等の施術が容易になり、また、前記ロック手段を解除して座部を前後方向にスライドすることで、被施術者に身長差があってもシャンプーボールの凹部に対して被施術者の首後ろが最適な位置で支持され、従って、施術者が最適な姿勢で洗髪を行うことができる。
また、駆動手段はガスシリンダであって、操作手段を操作することでガスシリンダのロックが解除されて背凭れの伏倒起立が可能となり、また、操作手段を戻すことでガスシリンダがロック状態となって伏倒起立が停止した状態となるよにしたので、従来のような油圧シリンダを用いたものより小型化および軽量化を図ることができる。
さらに、ロック手段は、座部の下面側に取付けられたラックと、操作手段の操作によって前記ラックと噛合・解除されるロックピンとから構成されているので、初期状態およびシャンプー状態の何れにおいても、座部や背凭れが変位することなく、安全であると共に被施術者が安心して施術を受けることができる。
また、ロックピンには、操作手段によって噛合状態が解除された位置でボールプランジャが係合されるロック溝が形成されており、該ロック溝と前記ボールプランジャとの係合状態においては、前記ロックピンを前記ラックと噛合させる方向のバネ力によって戻らないようにしたので、操作手段から手を離した状態でもロックピンとラックとの係合が行われることがないので、座部の前後動位置を設定した後に座部を固定できる。
また、背凭れはメイン背凭れとサブ背凭れとに分割されており、メイン背凭れは駆動手段によって起伏し、また、サブ背凭れは座部と一体に前後移動するようにしたので、被施術者の背中全体を受けることにより被施術者に疲労感を与えることがない。
さらに、サブ背凭れは、座部より後方に延長されたアームに対して回動自在に取付けられているので、被施術者の腰の部分がサブ背凭れによって確実に受けられて、よりフィット感を被施術者に与える等の効果を有するものである。
座部基台に対してスライド可能に取付けられた座部の前後動を可能、かつ、阻止するロック手段と、背凭れの起伏を制御する駆動手段とを操作手段の操作によって行なえる。
以下、本発明に係る理美容用椅子の実施例を図面と共に説明する。
図1において、1はシャンプーボールにして、床面に固定された基台1aの上部に取付けられており、かつ、シャンプーボール1の後述する本発明の理美容用椅子2(以下、単に椅子という)と対面する側には、該椅子2に着座した被施術者の首後ろ側を受ける凹部(図示せず)が形成されている。また、前記基台1aの下部には、一端が床面に設置するアーチ状の脚体3の他端が固定されている。
そして、図1(a)は椅子2における座部が後退位置にあり、かつ、背凭れが起立位置にあっては、被施術者が着座して洗髪を行なう前の状態を示した側面図であり、また、図1(b)は座部が前方に移動し、かつ、背凭れが伏倒して被施術者の洗髪を行なう状態を示した側面図である。
図2〜図4に示す椅子2について説明するに、21は前記脚体3に固定された座部基台にして、該座部基板21の先端側には一対のローラ21bが取付けられている。22は座部板22aに取付けられた座部にして、左右には前記ローラ21bをガイドするスライドレール22b(図4参照)が取付けられている。
23は被施術者の背中部を支持するメイン背凭れ23aと、腰部を支持するサブ背凭れ23bからなる背凭れにして、前記サブ背凭れ23bは前記座部板22aの後方から延長されたアーム23cの上端に回動自在に軸支されている。また、メイン背凭れ23aは後述するガスシリンダ24の一端に下端が軸支された背凭れ板23dの上端に固定されている。なお、前記背凭れ板23dの中間部から突出した突出片23eは前記座部基台21から起立して形成された起立板21cに軸支されている。
24はガスシリンダにして、一端が座部基台21の裏面に固定された取付板21dに取付けられ、他端は前記したように背凭れ板23dの下端に軸支されており、常時はピストン24bが突出する方向に構成されており、解除栓24aを押すことによりフリーな状態となるように構成されている。
25は前記座部基板21の裏面において2か所で回転自在に軸支され、かつ、両端が座部22の後方両端から上方に突出するハンドルにして、水平部の1か所において揺動リンク25aに固定されている。なお、連結アーム25cの揺動リンク25a側に寄って位置には、後述する解除アーム26dを押下するための押下ピン25dが突出して取付けられている。
前記揺動リンク25aは一端が前記座部基板21aから垂下された突片21fに軸支され、他端は一端が前記取付板21dに軸支された解除板25bの他端とを連結する連結アーム25cに軸支されている。そして、解除板25bは図2の状態においてはガスシリンダ24の解除栓24aから離開し、解除板25bが反時計方向に回動されると解除栓24aに当接して、ガスシリンダ24のピストン24bが伸長する。
26はロック手段にして、座部板22aの裏面に固定されたラック26aと、座部基板21aの裏面に固定されたガイド21eに対して上下動可能に支持されたロックピン26bと、一端が前記突片21fに軸支され、他端に形成された長孔26cに前記ロックピン26bの下端が摺動可能に案内された解除アーム26dとより構成されている。
なお、27は座部板22aと座部基板21との間に張設した座部が前方に移動したのを後方に戻すための座部用スプリング、28は座部基板21と前記ハンドル25の水平部に固定された引掛片25eとの間に張設されたハンドル25を元の位置に戻すためのハンドルスプリングである。
次に、本発明に係る理美容用椅子の動作を前記した構成に基づいて動作を説明する。
図1(a)および図2は被施術者が洗髪を行なう前の状態であって、ハンドル25は初期状態である左方向に回動されている。この状態においては、ハンドル25に固定されている揺動リンク25aは反時計方向に回動されており、連結アーム25cは左方向に移動している。従って、解除板25bはガスシリンダ24の解除栓24aから離開しており、ピストン24bは突出状態となっている。
前記ガスシリンダ24のピストン24bが突出していることから、ガスシリンダ24の一端が接続されている背凭れ板23dの突出片23eと起立板21cとの軸支点を支点として反時計方向に回動されメイン背凭れ23aは起立状態となっている。
さらに、座部22はスプリング27のバネ力によって後方位置(図において右方向)に戻されており、また、この状態においてロックピン26bは図示しないスプリングによって上方にバネ付勢されているので、該ロックピン26bはラック26aに噛合され座部22の移動は阻止され、後方位置において停止した状態に保持されている。
次に、被施術者の洗髪を行なうための動作を図3と共に説明するに、ハンドル25を時計方向に回動する。該ハンドル25が回動されると、該ハンドル25に固定されている揺動リンク25aが時計方向に回動されので、連結アーム25cは右方向に移動して解除板25bを反時計方向に回動させるので、該解除板25bはガスシリンダ24の解除栓24aを押す。
前記解除栓24aが押されるとガスシリンダ24はフリーな状態となるので、着座している被施術者がメイン背凭れ23aに寄り掛かって後方に向かって力を加えると、メイン背凭れ23aは伏倒方向に変位する。
一方、前記したようにハンドル25を操作することにより連結アーム25cが右方向に移動するが、この時、連結アーム25cの右端は揺動リンク25aの回転により下降する状態となる。この下降に伴って連結アーム25cに取付けられている押下ピン25dが下降するので、一端が突片21fに軸支されている解除アーム26dを押下する。これにより、解除アーム26dは反時計方向に回動されてロックピン26bを図示しないスプリングのバネ力に抗して押し下げられてラック26aとの噛合は解除される。
従って、被施術者がメイン背凭れ23bに寄り掛かるようにして腰をスプリング27のバネ力に抗して前方に移動することで、座部22は前方に移動する。また、座部22が前方に移動すると、該座部22と一体に移動するサブ背凭れ23bも前方に移動するので、被施術者の腰の部分もサブ背凭れ23bによって支持されると共に、該サブ背凭れ23bは回動自在に構成されているので、腰の部分にフィットした状態で支持され、前記メイン背凭れ23aとによって被施術者の背中全体が安定した状態で支持される。
そして、被施術者が仰向け状態で徐々に傾斜されて、被施術者の首後ろがシャンプーボール1の凹部にフィットした状態となったと施術者が判断したなら、ハンドル25を元の位置に戻すと、前記した動作とは逆の動作によって連結アーム25cが左方向に移動して解除栓24aに対する押し力が解除されてガスシリンダ24のピストンはその位置で停止し、従って、メイン背凭れ23aもその位置で停止した状態となる。
また、連結アーム25cの右端は揺動リンク25aの回転により上昇する状態となることから、押下ピン25dが上方に移動して解除アーム26dはフリーな状態となるので、ロックピン26bは図示しないスプリングのバネ力によって押し上げられてラック26aとの噛合が行なわれ、従って、座部22はその位置で停止した状態となり、安定した状態で施術者によるシャンプー作業を受けることができる。
そして、シャンプー作業が終了した場合には、ハンドル25を時計方向に回動すると前記した動作によって連結アーム25cを介して解除板25bがガスシリンダ24の解除栓24aを押して、該ガスシリンダ24をフリーな状態とするので、被施術者によるメイン背凭れ23aへの寄り掛かり力を解除することで、該メイン背凭れ23aは起立方向に戻される。
また、連結アーム25cに取付けられている押下ピン25dによって解除アーム26dを押下するので、ロックピン26bが押し下げられてラック26aとの噛合が解除され、従って、着座している被施術者による寄り掛かりが無くなっていることから、座部22はスプリング27のバネ力によって後方に戻される。そして、初期の位置まで戻ったと施術者が判断してハンドル25を元の位置に戻すとガスシリンダ24はロックされ、かつ、ロックピン26bがラック26aに噛合されることで、初期の位置で固定される。
本発明の全ての構成が座部基板21上に配置されていることから、昇降装置を座部基板21の裏面に取付けることで、昇降可能な理美容用椅子としても使用することが可能である。
なお、前記した実施例にあっては、ローラ21bに対して座部22をスライドレール22bによって移動できるようにしたが、スライドレール22bに代えてローラを座部基板21に固定されたガイドレール上を移動させるようにしてもよい。
この実施例は、前記したロック手段26の構成を変更したものである。
すなわち、前記した実施例にあっては、ハンドル25には常時、該ハンドル25を初期位置(図2に示す起立位置)に戻すためのスプリング28が張設されているため、ハンドル25を時計方向に回動してメイン背凭れ23aを伏倒状態とした後にハンドル25から手を離すと、前記スプリング28によって元の位置に戻ってしまうため、座部22を前後動させる以前にロックピン26bが上昇してラック26aと噛合して座部22の移動が不可能となってしまう。この不都合を防止するために以下の構造を付加したものである。
図5はロック手段26の要部のみを示すもので、他の構造は図2〜4と同じ構成なので図示していない。
図5において、ロックピン26bの長手方向の略中央にはリング状のロック溝26b1 が形成され、また、ラック26aと噛合される円錐状の先端近くにはロールピン26eが貫通固定されている。そして、ロールピン26eと前記座部基板21との間にスプリング26fが介在しれており、ロックピン26bを常時上方にバネ付勢している。
また、前記したガイド21eにはスプリング26g1 とボール21g2 とが内蔵されたボールプランジャ26gが取付けられており、該ボールプランジャ26gの位置にロックピン26bのロック溝26b1 が移動してくると、常時突出する方向にスプリング26g1 によってバネ付勢されているボール21g2 が係合されるようになっている。このボールプランジャ26gのスプリング26g1 のバネ力は、前記したロックピン26bの押し上げ用スプリング26fのバネ力およびハンドル25を戻すためのスプリング28のバネ力より大きくなるように設計されているので、ボールプランジャ26gがロック溝26b1 に係合された状態ではロックピン26bは固定状態となる。
次に、前記したロック手段26の動作について説明するに、ハンドル25をスプリング28のバネ力に抗して時計方向に回転させると、前記した実施例の動作によってロックピン26bは下降を開始し、ハンドル25が回転停止した位置において、ロックピン26bのロック溝26b1 がボールプランジャ26gの位置に移動するので、該ボールプランジャ26gのボール26g2 がスプリング26g1 のバネ力によってロック溝26b1 に係合される。
この状態においてハンドル25より手を離しても、ボールプランジャ26gのスプリング26g1 のバネ力は、前記したロックピン26bの押し上げ用スプリング26fのバネ力およびハンドル25を戻すためのスプリング28のバネ力より大きいので、ハンドル25は元の位置、すなわち、反時計方向には回転することがないので、座部22の前後方向への移動は自由に行える。
そして、希望する位置まで座部22を移動して、すなわち、被施術者の首後ろがシャンプーボール1の凹部にフィットした位置まで移動したなら、ハンドル25を施術者が反時計方向に回転させることで、前記した動作と同じく解除アーム26dを介して上昇する方向に力が作用するので、ロック溝26b1 とボール26g2 との係合が解除され、従って、ロックピン26bはスプリング26fのバネ力によって上昇し、ロックピン26bの先端がラック26aと噛合されて座部22の移動は阻止され固定状態となる。
なお、この実施例では、ハンドル25を戻すためのスプリング28が備えられた場合について説明したが、該スプリング28は無くともよい。この場合、ボールプランジャ26gにおけるスプリング25g2 のバネ力は、スプリング26fのバネ力より大であればよい。
次に、第3の実施例を図6〜図8と共に説明する。前記した第2の実施例はハンドル25を回動してメイン背凭れ23aを伏倒する操作を行った時に、ロックピン26bをボールプランジャ26gによってロックされる場合について説明したが、この実施例は揺動リンク25aを突片21fにロックプランジャ26gによって行うものである。
以下、詳細に説明するに、この実施例における揺動リンク25aは、略L字状に形成され、中間の屈曲部が突片21fに軸支されている。また、揺動リンク25aの屈曲部における外側には前記ハンドル25の水平部と接触面積を大きくして溶接するための湾曲部25a1 が形成されている。さらに、揺動リンク25aの一端25a2 には前記した連結アーム25cの一端が軸支され、他端25a3 には第2実施例と同じ構造のロックプランジャ26gが取付けられている。
一方、座部基板21から垂下された突片21fは前記した第1、第2の実施例より厚みが大で、かつ、幅広に形成され、前記揺動リンク25cが回動した時に、前記ロックプランジャ26gのボール26g2 の移動軌跡上に2つの円錐孔21f1 が形成されている。また、突片21fの切欠部には揺動リンク25cの回動量を制限して、ハンドル25が回り過ぎるのを防止するための当たり板21f2 が固定されている。
次に、前記した構造に基づいて動作を説明するに、図6はハンドル25が起立方向に回動されており、座部23の移動が行えないようにロックピン26bがラック26aに噛合されている。また、この状態において、揺動リンク25cに取付けられているロックプランジャ26gのボール26g2 は、突片21fの下側に形成された円錐孔21f1 に嵌まっている状態である。
この状態において、ハンドル25をスプリング28のバネ力に抗して時計方向に回転させると、ロックプランジャ26gのボール26g2 は前記円錐孔21f1 より離脱して揺動リンク25cは反時計方向に回転される。これにより、解除アーム26dを右方向に移動させてした位置において、ロックピン26bは下降してラック26aから離れて座部板22aは移動可能となる。
また、ハンドル25の回転によって揺動リンク25cが回動して当たり板21f2 に当接するとハンドル25のそれ以上の回動は阻止される。しかもこの状態においてロックプランジャ26gのボール26g2 が上側の円錐孔21f1 に係合された状態となるので、ロックピン26bの先端はラック26aから離れた状態となる。
従って、ハンドル25より手を離しても、ボールプランジャ26gのスプリング26g1 のバネ力を、ハンドル25を起立方向に戻すためのスプリング28のバネ力より大とすることで、反時計方向には回転することがないので、座部22の前後方向への移動は自由に行える。
そして、希望する位置まで座部22を移動して、すなわち、被施術者の首後ろがシャンプーボール1の凹部にフィットした位置まで移動したなら、ハンドル25を施術者が反時計方向に回転させることで、ボールプランジャ26gのボール26g2 が円錐孔21f1 より離脱するので、ロックピン26bはスプリング26fのバネ力によって上昇し、ロックピン26bの先端がラック26aと噛合されて座部22の移動は阻止され固定状態となると共に、この状態においてボールプランジャ26gのボール26g2 は、突片21fの下側の円錐孔21f2 に係合され図6の状態となる。
なお、前記した何れの実施例においてもロック手段26やガスシリンダ24を制御するため連結アーム25cの操作をハンドル25によって行ったもので説明したが、ハンドルに限定されるものではなく、レバーやボタンを操作することでワイヤを介して行う等、各種の操作手段が考えられるものである。
前記した実施例は理美容用椅子について説明したが、理美容用椅子に限定されるものではなく、例えば、歯科用椅子や安楽椅子等のように座部が前後動し、背凭れが伏倒する椅子に応用できる。
本発明に係る理美容用椅子全体を示し、(a)は初期状態の側面図、(b)は伏倒した状態の側面図である。 図1(a)の初期状態の詳細な側面図である。 図1(b)の伏倒した状態の詳細な側面図である。 図2の裏面図である。 第2の実施例の要部を示す断面図である。 第3の実施例のロックピンがラックと噛合している状態の拡大側面図である。 同上のロックピンがラックから離脱した状態の拡大側面図である。 図6の裏面図である。
符号の説明
21 座部基台
21f 突片
21f1 孔(円錐孔)
22 座部
23 背凭れ
23a メイン背凭れ
23b サブ背凭れ
23c アーム
24 ガスシリンダ
25 ハンドル(操作手段)
25a 揺動リンク
26 ロック手段
26a ラック
26b ロックピン
26b1 ロック溝
26e ロッルピン
26f スプリング
26g ボールプランジャ

Claims (4)

  1. 座部基板と、該座部基板に対してスライド可能に取付けられた座部と、該座部の後方から延長されたアームの上端に回動自在に軸支されたサブ背凭れと、前記座部の裏面に設けられたラックと、前記ラックに対して噛合・解除されるラック側に向かってバネ付勢されたロックピンと、前記座部基板から起立して形成された起立板に回動自在に軸支されたメイン背凭れが取付けられた背凭れ板と、該背凭れ板に連結されたガスシリンダと、前記座部基板に回動自在に軸支されたハンドル等の操作手段とを具備し、
    前記操作手段が初期位置にあると前記ロックピンはバネ付勢によって前記ラックと噛合状態にあり、前記操作手段を操作すると前記ガスシリンダがフリー状態となって被施術者の前記メイン背凭れへの荷重によって前記背凭れ板が伏倒方向に回動されると共に前記ロックピンと前記ラックとの噛合が解除され座部の移動が可能なり、該座部が移動すると前記アームが移動してサブ背凭れが移動することで被施術者の腰の部分にフィットするように回動し、また、操作手段を戻すとガスシリンダのフリー状態が停止され背凭れ板は伏倒位置でロックされると共にロックピンとラックとの噛合が行われて座部は移動位置でロックされることを特徴とする理美容用椅子。
  2. 座部基板と、該座部基板に対してスライド可能に取付けられた座部と、該座部の後方から延長されたアームの上端に回動自在に軸支されたサブ背凭れと、前記座部の裏面に設けられたラックと、前記ラックに対して噛合・解除されるラック側に向かってバネ付勢されたロックピンと、前記座部基板から起立して形成された起立板に回動自在に軸支されたメイン背凭れが取付けられた背凭れ板と、該背凭れ板に連結されたガスシリンダと、前記座部基板に回動自在に軸支されたハンドル等の操作手段と、前記座部基板から垂下された突片に回動自在に軸支され前記操作手段の操作により回動する揺動リンクと、一端が前記突片に軸支され他端が前記ロックピンに接続された解除アームと、一端が前記揺動リンクに軸支され他端が前記ガスシリンダを制御する連結アームとより構成し、
    前記操作手段が初期位置にあると前記ロックピンはバネ付勢によって前記ラックと噛合状態にあり、前記操作手段を操作すると前記揺動リンクが回動されて前記連結リンクを変移させ前記ガスシリンダをフリー状態とすることで被施術者の前記メイン背凭れへの荷重によって前記背凭れ板が伏倒方向に回動され、かつ、前記連結リンクの変移によって前記解除アームを変移させて前記ロックピンを押下させ前記ラックから離脱させ座部の移動が可能になり、該座部が移動すると前記アームが移動してサブ背凭れが移動することで、被施術者の腰の部分にフィットするように回動し、また、操作手段を戻すとガスシリンダのフリー状態が停止され背凭れ板は伏倒位置でロックされると共にロックピンとラックとの噛合が行われて座部は移動位置でロックされることを特徴とする理美容用椅子。
  3. 前記ロックピンは、該ロックピンをガイドする部材にボールプランジャが取付けられ、かつ、ロックピンには前記操作手段によって前記ラックとの噛合状態が解除された位置で前記ボールプランジャが係合される溝が形成されおり、前記溝と前記ボールプランジャとが係合されている状態では前記操作手段を初期位置方向に戻すスプリングのバネ力によって初期位置方向に戻されても前記噛合状態が維持されることを特徴とする請求項1または2記載の理美容用椅子。
  4. 前記揺動リンクにボールプランジャが取付けられ、かつ、突片には前記操作手段によって前記ラックとの噛合状態の位置で前記ボールプランジャが係合される孔が形成されており、前記孔と前記ボールプランジャとが係合されている状態では前記操作手段を初期位置方向に戻すスプリングのバネ力によって初期位置方向に戻されても前記噛合状態が維持されることを特徴とする請求項記載の理美容用椅子。
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