JP3127885U - 理美容椅子における手摺り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 理美容椅子の手摺り7をテーブルと兼用で使用でき、かつ着座者や作業を行う施術者の所望の高さに位置させることができる理美容椅子を提供する。
【解決手段】 理美容椅子の手摺本体部6の前方の切欠部6bに昇降自在な手摺り7を設け着座者が手などを置く手摺りとして使用、かつ該手摺り7を折り返してテーブル面を形成できるようにする。また該テーブル(手摺り7)を昇降可能にし施術作業に合わせた高さに位置させて作業ができるようにする。
【選択図】 図2

Description

本考案は、理美容院等で使用される理美容椅子のテーブル兼用の手摺り装置に関する。
理美容院では、ネイルやフェイシャルなどの施術作業を行う際において、ネイルやフェイシャルで使用する化粧品や器具などを、被施術者が着座する理美容椅子の近傍にワゴン等で運んで施術作業を行うか、テーブルが取り付けられたポールなどを被施術者が着座する理美容椅子に立設して施術作業を行っている。
また理美容椅子に限らず、自動車などに採用されている椅子の手摺りを差し替えてテーブルなどに使用しているものはある。
たとえば、実開平60−70353号の考案は、テーブル部を有するアームレスト本体を表皮一体的に発泡させて手摺りの形状を形成し、それを椅子に取り外し自在として、テーブルとアームレストを兼用して使用しているものはある。
実開昭60−70353号
ところで、公報のものにあっては、ある一定の大きさに成形されたものを使用しているため、手摺りなどで使用した場合は、高さなどが限定される。またテーブルとして使用する場合は、外側へ大きく突出するため、スペースが取られ邪魔になるなどの問題がある。
さらには、テーブルの高さも一定の高さ、引用文献ではシートの高さでしか使用できないため不便であるばかりでなく、無理な姿勢を強いられるという問題があった。
さらには、テーブルとして使用する場合、広いスペースを必要とし邪魔になるという問題がある。
本考案は前記した課題を解決せんとするもので、その目的とするところは、理美容椅子の手摺りをテーブルとしても使用でき、かつスペースを取らずコンパクトに収容でき、また着座者や作業を行う施術者の所望の高さに位置させることができる理美容椅子における手摺り装置を提供せんとするにある。
本考案の理美容椅子における手摺り装置は、前記目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、昇降可能な座部と、該座部に対して起伏可能に設けられた背凭れと、該座部の両側に設けられ、かつ前方上部に切欠部が形成された手摺本体部と、該手摺本体部の前記切欠部に対して昇降基板により昇降自在に設けられる手摺りとから構成したことを特徴とする。
請求項2の手段は、請求項1において、前記手摺りが、前記昇降基板に設けられる第1の支持板と、該第1の支持板に対して外方へ折り返して前記第1の支持板と同一面上を構成してテーブルとして使用可能に取付けられた第2の支持板と、該第2の支持板における前記第1の支持板と重ね合わされる面とは反対の面に設けられるクッション部材とで構成されていることを特徴とする。
請求項3の手段は、請求項1において、前記昇降基板が、手摺本体基板に取付けられている昇降操作部のガイドにより一方向のガタを防止し、また、手摺本体基板に取付けられているガイドローラにより他方向のガタを防止したことを特徴とする。
請求項4の手段は、請求項1において、前記昇降基板は、昇降操作部内に設けられているバネ等により付勢される押圧部材により係止され、また、前記付勢力に抗して操作釦を押すことにより前記押圧部材が前記昇降基板から離脱することで昇降可能としたことを特徴とする。
本考案の理美容椅子における手摺り装置は、椅子自体の手摺りとテーブルを兼用しているため、理美容院などでの頭髪のカットやパーマなどの着座状態での手摺りとして利用でき、またネイルやフェイシャルなどの施術作業を行なう際には手摺りをテーブルとして使用でき、ネイルやフェイシャルなどの施術に必要な化粧品や備品また器具などを載せて使用することができるため一石二鳥として使い勝手の良いものとなっている。
また該テーブル(手摺り)を昇降可能にしているため、施術者の施術作業位置に合わせた高さに位置させて作業ができ作業者に負担を掛けないようにできる。
また被施術者の所望による高さに自由に位置させることもできるため、被施術者へのストレス感も与えることなくスムースに作業ができる。
さらには、テーブルを使用する際においては、広いスペースを必要とせずまた邪魔にならず、椅子手摺本体部にコンパクトに収容できる。
また手摺本体部の前方の切欠部を利用して昇降自在な手摺りを設けているため椅子全体の美観を損なうことはない。
本考案は、理美容椅子の手摺本体部の前方の切欠部に昇降自在な手摺りを設け着座者が手などを置く手摺りとして使用、かつ該手摺りを折り返してテーブル面を形成できるようにしている。また該テーブル(手摺り)を昇降可能にしているため、施術者や被施術者の所望の高さ位置で作業ができるようにする。
以下、本考案に係る理美容椅子における手摺り装置の一実施例を図面とともに説明する。
図1は手摺り状態を示す理美容椅子の全体図、図2は手摺りをテーブルとして使用する状態を示す理美容椅子の全体図、図3は手摺本体部を示す側面図、図4は手摺り状態示す手摺り拡大断面図、図5は手摺りをテーブル状態にした拡大断面図である。
1は理美容椅子を昇降させる昇降部が内蔵される椅子基台部、2は着座者が着座するシート部、3は起伏自在な背凭れ、4は着座者の後頭部を保持するための枕、5は前垂れ、6は着座者が手などを載置する手摺本体部であり、6aは手摺本体部の手摺本体基板であり、6bは手摺本体部の前方に設けられる切欠部である。
7は前記手摺本体部の前方の切欠部に設けられる手摺りであり、手摺り7は以下の構成となっている。7aは昇降基板であり、7bは昇降基板に設けられる取付板、7cは前記取付板7bに固定される第1の支持板であり、前記第1の支持板の上部には第2の支持板7dが兆番8により外側に折り返し自在に設けられている。
7eはウレタンや表皮張りで形成されるクッション部材が取り付けられるクッション枠材であり、前記第2の支持板7dの上側にネジ等で固定されている。
9は前記手摺本体部に設けられる昇降操作部、9aは前記昇降操作部9に設けられるガイド、9bは該昇降操作部9に設けられる軸であり、9cはピンである。
10は押し釦であり、11は前記軸9bを支点として回転するL形形状を成した操作片であり、11aは軸9の右側に位置する右側操作片であり、前記右側操作片11aの先端部には、前記昇降基板7aを押圧し係止している押圧部材11bが一体的に設けられている。
従って、押し釦10を押圧すれば、操作片11は、軸9bを軸支点として反時計回りに回転して、押圧部材11bが該昇降基板7aから離れることにより、昇降基板7aは昇降可能となる。
逆に押し釦10を離すことによって、操作片11は、軸9bを軸支点として、バネ12によって時計回りに回転して戻され、押圧部材11bが該昇降基板7aに押圧して昇降基板7aは係止される。この場合、手摺り7に着座者の荷重が下方に掛かっても、下方に荷重が掛かれば係るほど摩擦抵抗が大きくなり、十分に保持できるようになっている。
12はバネで、一方が昇降操作部9に設けられる前記ピン9cに係止され、他方は前記軸9bの右側に位置する右側操作片11aに係止されている。
13は前記昇降基板7aをガイドするガイドローラーである。
以上の構成により、手摺りとして使用する場合は、図1に示すように、手摺り7は手摺本体部の切欠部に収まった状態で保持されて手摺りも係止された状態となり、美観を損なうことなくコンパクトに収容できる。
また図2に示すように、テーブルとして使用する場合は、前記押し釦10を押すことによって操作片11を軸9を支点として回転して、操作片の先端部に設けられる押圧部材11bが昇降基板7aから離脱して、昇降基板7aはフリーの状態となり適宜位置に手摺り7を位置させて、押し釦10を離すと操作片11の先端に設けられる押圧部材11bは、バネ12によって再度昇降基板7aに当接して昇降基板7aを係止させて、手摺り7の第2の支持板7dを外側に折り返して、第1の支持板7cと同一平面を形成させることによってテーブルとして使用できる。
前記した実施例は理美容院で使用する理美容用椅子の手摺り装置として記載したが、一般の椅子にも適用し得るものであり限定されるものではない。
また実施例の手摺りを構成する部材等は限定するものではなく、適宜採用できるものである。
本考案に係る手摺り状態を示す理美容椅子の全体図である。 本考案に係る手摺りをテーブルとして使用する状態を示す理美容椅子の全体図である。 本考案に係る手摺本体部を示す側面図である。 本考案にかかる手摺り状態示す手摺り拡大断面図である。 本考案に係る手摺りをテーブル状態にした拡大断面図である。
符号の説明
1 椅子基台部
2 シート部
3 背凭れ
4 枕
5 前垂れ
6 手摺本体部
6a 手摺本体基板
6b 切欠部
7 手摺り
7a 昇降基板
7b 取付板
7c 第1の支持板
7d 第2の支持板
7e クッション部材
8 兆番
9 昇降操作部
9a ガイド
9b 軸
9c ピン
10 押し釦
11 操作片
11a 右側操作片
11b 押圧部材
12 バネ
13 ガイドローラー

Claims (4)

  1. 昇降可能な座部と、該座部に対して起伏可能に設けられた背凭れと、該座部の両側に設けられ、かつ前方上部に切欠部が形成された手摺本体部と、該手摺本体部の前記切欠部に対して昇降基板により昇降自在に設けられる手摺りとから構成したことを特徴とする理美容椅子における手摺り装置。
  2. 前記手摺りが、前記昇降基板に設けられる第1の支持板と、該第1の支持板に対して外方へ折り返して前記第1の支持板と同一面上を構成してテーブルとして使用可能に取付けられた第2の支持板と、該第2の支持板における前記第1の支持板と重ね合わされる面とは反対の面に設けられるクッション部材とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の理美容椅子における手摺り装置。
  3. 前記昇降基板が、手摺本体基板に取付けられている昇降操作部のガイドにより一方向のガタを防止し、また、手摺本体基板に取付けられているガイドローラにより他方向のガタを防止したことを特徴とする請求項1記載の理美容椅子における手摺り装置。
  4. 前記昇降基板は、昇降操作部内に設けられているバネ等により付勢される押圧部材により係止され、また、前記付勢力に抗して操作釦を押すことにより前記押圧部材が前記昇降基板から離脱することで昇降可能としたことを特徴とする請求項1記載の理美容椅子における手摺り装置。
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