JP4410641B2 - 車両用可動防振架台 - Google Patents

車両用可動防振架台 Download PDF

Info

Publication number
JP4410641B2
JP4410641B2 JP2004259693A JP2004259693A JP4410641B2 JP 4410641 B2 JP4410641 B2 JP 4410641B2 JP 2004259693 A JP2004259693 A JP 2004259693A JP 2004259693 A JP2004259693 A JP 2004259693A JP 4410641 B2 JP4410641 B2 JP 4410641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
movable
vibration
acceleration
bed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004259693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006075203A (ja
Inventor
知道 大石
政明 伊藤
直人 深見
勝己 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Technocraft Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Technocraft Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Technocraft Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004259693A priority Critical patent/JP4410641B2/ja
Publication of JP2006075203A publication Critical patent/JP2006075203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4410641B2 publication Critical patent/JP4410641B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

本発明は救急車等の車両に装備され担架を載置する車両用可動防振架台に関する。
従来から、救急車等の車両に装備され、担架を載置する車両用可動防振架台においては、傷病者等の搬送者を乗せた担架を載置する架台が、車両のフロアに支持された構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両用可動防振架台は、搬送者の頭部側となる架台の端部をフロアに対して昇降する昇降手段を、減速度センサからの信号に基づいて制御するコントローラを備えている。
特開平4−371150号
しかしながら、特許文献1の車両用可動防振架台では、架台をフロアに対して昇降する液圧シリンダの作動が、防振用のばねまたはショックアブソーバの作動に影響される。このため、担架に乗せられた搬送者に作用する車両からの加減速度(加速度及び減速度)を効果的に低減できない。
本発明は上記事実を考慮し、搬送者に作用する車両からの加減速度を効果的に低減できる車両用可動防振架台を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明は、搬送者載置用として水平配置されるベッド部と、車両のフロアに固定されるベース部と、前記ベース部の前端上部にヒンジを介して上下方向へ回転可能に取付けられ前記ベッド部を支持する可動部と、傾斜して取付けられ伸縮方向に相対移動して前記ベッド部の振動を吸収する防振手段と、前記防振手段の伸縮方向に対して直交する方向に取付けられ前記ベース部と前記可動部とを連結するとともに前記可動部を傾斜する方向へ駆動する駆動手段と、車両の前後方向の加減速度を検知する加減速度検知手段と、前記加減速度検知手段の検出値に基づいて、車両減速時に前記可動部とともに前記ベッド部を、前記ベース部の前端上部のヒンジを中心に下方へ回転し傾斜するように前記駆動手段を制御する制御手段と、前記ベース部と前記可動部との間に取付けられ前記可動部に発生する荷重を相殺するバランサー用ばねと、を有することを特徴とする。
制御手段は車両減速時に可動部とともにベッド部を、ベース部の前端上部のヒンジを中心に下方へ回転し傾斜するように駆動手段を制御する。また、可動部とともにベッド部を駆動する駆動手段が傾斜して取付けられており、駆動手段は防振手段に対して直交する方向に取付けられている。この結果、駆動手段の作動方向と防振手段の作動方向とが直交する。このため、防振手段は駆動手段に影響されずに路面からの振動に加えて、搬送者に作用する車両からの加減速度も効果的に低減する。また、可動部は防振手段に影響されずに駆動手段によってフロアに対して傾斜する方向へ作動遅れなく迅速に駆動し、搬送者の頭部に作用する加減速度を低減する。更に、ベース部と可動部との間に取付けられたバランサー用ばねが、可動部に発生する荷重を相殺するため、搬送者の体重や可動部の傾斜状態に拘らず、搬送者、ベッド部、可動部等の静的荷重をバランサー用ばねのみで負担し、駆動手段は駆動させる可動部の動的荷重のみを負担する。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両用可動防振架台において、前記ベッド部の荷重が作用した際の前記駆動手段の出力を検出する駆動手段出力検出手段と、該駆動手段出力検出手段の出力に基づいて前記バランサー用ばねの反発力を前記可動部に発生する荷重を相殺する値に自動調整する反発力自動調整手段と、を有することを特徴とする。
請求項1記載の内容に加えて、ベッド部の荷重が作用した際に、駆動手段の出力を検出する駆動手段出力検出手段の出力に基づいて、反発力自動調整手段が、バランサー用ばねの反発力を可動部に発生する荷重を相殺する値に自動調整する。
請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の車両用可動防振架台において、車両のアクセルペダルとブレーキペダルとの少なくとも一方の操作を検出する操作検知手段を有し、前記制御手段は、前記加減速度検知手段の検出値に基づいて前記駆動手段を制御する前に、前記操作検知手段の出力信号に基づいて前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項1または請求項2記載の内容に加えて、制御手段は、加減速度検知手段の検出値に基づいて駆動手段を制御する前に、車両のアクセルペダルとブレーキペダルとの少なくとも一方の操作を検出する操作検知手段の出力信号に基づいて駆動手段を制御する。この結果、発生すると考えられる車両の加減速度に対して、それより先に、駆動手段が作動し、可動部とともにベッド部を駆動する。
請求項1記載の本発明の車両用可動防振架台は、上記の構成とすることで、搬送者に作用する車両からの加減速度を効果的に低減できる。また、駆動手段を省電力化、小型化できるので車両への搭載性能が向上する。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両用可動防振架台において、ベッド部の荷重が作用した際の駆動手段の出力を検出する駆動手段出力検出手段と、駆動手段出力検出手段の出力に基づいてバランサー用ばねの反発力を可動部に発生する荷重を相殺する値に自動調整する反発力自動調整手段と、を有するため、請求項1に記載の効果に加えて、バランサー用ばねの反発力を自動調整でき、駆動手段への負荷を軽減することができる。
請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の車両用可動防振架台において、車両のアクセルペダルとブレーキペダルとの少なくとも一方の操作を検出する操作検知手段を有し、制御手段は加減速度検知手段の検出値に基づいて駆動手段を制御する前に、操作検知手段の出力信号に基づいて駆動手段を制御する。このため、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、搬送者に作用する車両からの加減速度を更に効果的に低減できる。
本発明における車両用可動防振架台の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を示す。
図1に示される如く、本実施形態における車両用可動防振架台10は、救急車等の車両のフロア12に取付けられている。
車両用可動防振架台10の上部には、搬送者16を乗せた担架18を載置するベッド部14が取付けられている。このベッド部14は板材、パイプ材等によって長方形状に構成されており、長手方向が車両前後方向となっている。なお、図示を省略したが、ベッド部14には、担架18を固定するための担架固定装置が取付けられている。
車両用可動防振架台10におけるベッド部14の下方には可動部22が、ベッド部14と並行に取付けられている。この可動部22は板材、パイプ材等によって長方形状に構成されており、ベッド部14に比べて車両後端側が短くなっている。
ベッド部14における車両前方側の左右両部位14Aと可動部22における車両前方側の左右両部位22Aとは、それぞれ防振手段としての防振用エアばね26と、防振用エアばね26のストローク方向(図1の矢印S方向)の移動を円弧運動にするリンク28とによって連結されている。
防振用エアばね26は、可動部22側からベッド部14側へ向かって車両前方へ傾斜角θ1=45°(±15°)傾斜した状態で取付けられている。また、リンク28は、可動部22側からベッド部14側へ向かって車両後方へ傾斜角θ2=45°(±15°)傾斜した状態で取付けられており、防振用エアばね26とリンク28とは、互いに直交(交差角度90°±30°)するように取付けられている。
なお、防振用エアばね26の上端部26Aは、ベッド部14に車両の車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されており、防振用エアばね26の下端部26Bは、可動部22に車両の車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されている。
また、リンク28の上端部28Aは、ベッド部14に車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されており、リンク28の下端部28Bは、可動部22に車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されている。
同様に、ベッド部14における車両後方側の左右両部位14Bと可動部22における車両後方側の左右両部位22Bとは、それぞれ防振手段としての防振用エアばね30と、防振用エアばね30のストローク方向(図1の矢印S方向)の移動を円弧運動にするリンク32とによって連結されている。
防振用エアばね30は、可動部22側からベッド部14側へ向かって車両前方へ傾斜角θ3=θ1=45°(±15°)傾斜した状態で取付けられている。また、リンク32は、可動部22側からベッド部14側へ向かって車両後方へ傾斜角θ4=θ2=45°(±15°)傾斜した状態で取付けられており、防振用エアばね30とリンク32とは、互いに直交(±30°)するように取付けられている。
なお、防振用エアばね30の上端部30Aは、ベッド部14に車両の車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されており、防振用エアばね30の下端部30Bは、可動部22に車両の車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されている。
また、リンク32の上端部32Aは、ベッド部14に車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されており、リンク32の下端部32Bは、可動部22に車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されている。
従って、ベッド部14は可動部22に対してリンク28、32によって連結された状態で上下方向へ可動部22と並行に移動可能となっている。
また、図示を省略したが、防振用エアばね26、30には、それぞれの反発力を適正化するためのサブタンクと、サブタンクに速やかなエア補充を行なうためのメインタンクと、メインタンクにエアを充填するためのエアコンプレッサと、エアの充填を制御する電磁バルブが配設されており、シリンダ26Cとロッド26Dとが軸方向(伸縮方向)へ相対移動することで、内部の流体抵抗等により、防振用エアばね26の軸方向(矢印S方向)の振動を吸収するようになっている。なお、防振用エアばね30も防振用エアばね26と同構造である。
可動部22の前端部22Cは、フロア12に搬出可能に固定されたベース部36の前端上部36Aにヒンジ38を介して連結されており、可動部22はヒンジ38を中心に上方(図1の矢印A方向)と下方(図1の矢印B方向)へ回転可能となっている。
可動部22の前後方向中間部22Dとベース部36の底部36Bとは、スリーブ型エアばねから成るバランサー用ばねとしてのバランサー用エアばね40と、ベッド部14を駆動する駆動手段としての駆動用連結リンク42とによって連結されている。
バランサー用エアばね40は、ベース部36の底部36B側から可動部22側へ向かって車両後方へ傾斜角θ5傾斜した状態で取付けられており、防振用エアばね26、30と同構造となっている。
また、駆動用連結リンク42は、ベース部36の底部36B側から可動部22側へ向かって車両後方へ傾斜角θ6=45°(±15°)傾斜した状態で取付けられている。
なお、バランサー用エアばね40と駆動用連結リンク42との相互の軸方向は並行に近いのが好ましく、バランサー用エアばね40と駆動用連結リンク42とを車幅方向に並べることで、バランサー用エアばね40と駆動用連結リンク42との相互の軸方向を並行にしても良い。
また、駆動用連結リンク42の伸縮方向はリンク28、32に沿った方向になっており、駆動用連結リンク42の伸縮方向とリンク28、32とは互いに並行(±30°)となるように取付けられており、駆動用連結リンク42と防振用エアばね26、30は直交(±30°)するように取付けられている。
また、バランサー用エアばね40の上端部40Aは、可動部22に車両の車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されており、バランサー用エアばね40の下端部40Bは、ベース部36の底部36Bに車両の車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動に連結されている。
また、駆動用連結リンク42の上端部42Aは、可動部22に車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されており、駆動用連結リンク42の下端部42Bは、ベース部36の底部36Bに車幅方向に伸びる軸線の回りを揺動可能に連結されている。
なお、図示を省略したが、車両用可動防振架台10のベース部36はフロア12上にフロア12に沿って配置されており、フロア12に対する固定構造を備えている。
また、バランサー用エアばね40には、反発力を自動的に適正化するための反発力自動調整手段としての反発力自動調整装置41が連結されている。この反発力自動調整装置41は、サブタンクと、サブタンクに速やかなエア補充を行なうためのメインタンクと、メインタンクにエアを充填するためのエアコンプレッサと、エアの充填を制御する電磁バルブで構成されている。
駆動用連結リンク42は伸縮可能となっており、サーボモータ、減速機等を備えた駆動手段としてのアクチュエータ44に連結されている。このため、アクチュエータ44が駆動することで駆動用連結リンク42が伸縮し、リンク長Lを調整できるようになっている。
アクチュエータ44は、制御手段としてのコントローラ46に電気的に接続されており、コントローラ46はフロア12側に取付けられている。また、搬送者16を乗せた担架18を、車両用可動防振架台10のベッド部14に載せた際には、搬送者16と担架18との負荷によって、駆動用連結リンク42のリンク長Lが変化(縮み)する。この変化によって生じるアクチュエータ44のサーボモータの出力をコントローラ46で監視するようになっている。
更に、反発力自動調整手段の一部を構成するコントローラ46は、バランサー用エアばね40に通じる反発力自動調整装置41の電磁バルブを制御するようになっており、アクチュエータ44のサーボモータ出力に基づいて、バランサー用エアばね40に通じる電磁バルブを所定時間作動させることで、搬送者16の体重差やベッド部14の傾斜に対するバランサー用エアばね40の反発力を自動的に調整し、ベッド部14に発生する荷重を相殺するようになっている。
また、コントローラ46は、車両の前後左右の加減速度を検知する加減速度検知手段としての加速度センサ48に電気的に接続されており、加速度センサ48はフロア12に取付けられている。
従って、車両減速時には、フロア12に取付けられている加速度センサ48によって、発生減速度を電気信号に変換し、この電気信号に基づいてコントローラ46が演算処理後、アクチュエータ44を駆動させ、駆動用連結リンク42を収縮(図4の矢印W4)する。この結果、図4に示される如く、可動部22とともにベッド部14が、ベース部36の前端上部36Aに取付けられたヒンジ38を中心に下方(矢印B方向)へ回転し、予め、コントローラ46に記憶された減速度に応じた所定角度に傾斜する。なお、加速度センサ48からの電気信号がなくなると、コントローラ46がアクチュエータ44を駆動させ、可動部22とともにベッド部14を図1に示す位置に戻すようになっている。
また、コントローラ46には、車両のアクセルペダルの操作を検出する操作検知手段としてのアクセルペダル操作検出センサ50と、ブレーキペダルの操作を検出する操作検知手段としてのブレーキペダル操作検出センサ52とが、電気的に接続されている。アクセルペダル操作検出センサ50は、アクセルペダルの踏み込み量を電気信号に変えて、コントローラ46へ出力するようになっており、ブレーキペダル操作検出センサ52は、ブレーキペダルの踏み込み量を電気信号に変えて、コントローラ46へ出力するようになっている。
従って、車両加減速度時には、実際に車両に加減速度が加わる前に、コントローラ46は、アクセルペダル操作検出センサ50またはブレーキペダル操作検出センサ52からの出力信号に基づき、コントローラ46に予め記憶されている制御パターンに従って、アクチュエータ44を駆動し、可動部22とともにベッド部14がヒンジ38を中心に下方(矢印B方向)へ所定角度回転するようになっている。
なお、可動部22が図1に示す状態から図4に示す傾斜状態へ移行した場合にも、コントローラ46がバランサー用エアばね40に通じる電磁バルブを一定時間作動させることで、バランサー用エアばね40の反発力を自動的に調整し、可動部22に発生する荷重を相殺し、駆動用連結リンク42へ大きな負荷が作用しないようになっている。
また、アクチュエータ44とコントローラ46とを繋ぐハーネス54のコネクタ56を外し、ベース部36のフロア12との固定を解除することで、車両用可動防振架台10における、ベッド部14、防振用エアばね26、30、リンク28、32、可動部22、ベース部36、バランサー用エアばね40、反発力自動調整装置41、駆動用連結リンク42及びアクチュエータ44を、車両から搬出できるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、リンク28、32及び駆動用連結リンク42と防振用エアばね26、30とが直交する方向に取付けられているため、防振用エアばね26、30は駆動用連結リンク42に影響されずに、車両走行時における路面からの上下振動を効果的に低減する。
また、車両加速中には、図2に矢印W2で示される如く、防振用エアばね26、30がそれぞれ収縮することによって、ベッド部14が車両後方下側へ移動する。このため、搬送者16に作用する加速度が吸収されて、加速度に基づく搬送者16のベッド部14に対する後方への負荷が緩和される。
また、車両加速時の変速ショック(加速度変動)に対しても、防振用エアばね26、30がそれぞれ伸縮することによってショックを吸収する。この結果、担架18に乗せられた搬送者16に作用する振動を低減できる。
また、逆に車両減速中には、図3に矢印W3示される如く、防振用エアばね26、30がそれぞれ伸長することで、ベッド部14が車両前方上側へ移動する。このため、搬送者16に作用する減速度が吸収されて、減速度に基づく搬送者16のベッド部14に対する前方への負荷が緩和される。また、互いに並行に取付けられたリンク28、32によって、ベッド部14のノーズダイブ(前傾)が緩和される。
また、車両減速時の変速ショック(加速度変動)に対しても、防振用エアばね26、30がそれぞれ伸縮することによってショックを吸収する。この結果、担架18に乗せられた搬送者16に作用する負荷を低減できる。
また、本実施形態では、車両加減速時に、図4に矢印W4で示される如く、フロア12に取付けられている加速度センサ48によって、発生加減速度を電気信号に変換し、この電気信号に基づいてコントローラ46が演算処理後、アクチュエータ44を駆動させ、駆動用連結リンク42を収縮する。この結果、可動部22とともにベッド部14が、ベース部36の前端上部36Aに取付けられたヒンジ38を中心に下方(矢印B方向)へ所定角度回転する。
この際、リンク28、32及び駆動用連結リンク42と、防振用エアばね26、30とが直交する方向に取付けられており、リンク28、32と駆動用連結リンク42とが並行に取付けられている。このため、アクチュエータ44が駆動し始めた瞬間には、図1の矢印F1に示される如く、リンク28、32と駆動用連結リンク42とを介して、防振用エアばね26、30に影響されずに、可動部22とともにベッド部14が作動遅れなく追従する。この結果、ベッド部14の作動遅れを解消でき、可動部22とともにベッド部14を迅速に駆動できる。
また、ベッド部14がヒンジ38を中心に下方(矢印B方向)へ所定角度回転することで、搬送者16の頭部16Aに向かう加減速度Gのベッド部14の前後方向に沿った成分G1と、重力Qのベッド部14の前後方向に沿った成分Q1とが相殺し、搬送者16の頭部16Aに作用する加減速度を低減できる。また、搬送者16の頭部16Aに向かう加減速度Gのベッド部14の垂直方向に沿った成分G2と、重力Qのベッド部14の垂直方向に沿った成分Q2とが、防振用エアばね26、30とによって吸収される。
更に、本実施形態では、実際に車両に加減速度が加わる前に、コントローラ46が、アクセルペダル操作検出センサ50またはブレーキペダル操作検出センサ52からの出力信号に基づき、コントローラ46に予め記憶されている制御パターンに従って、アクチュエータ44を駆動し、可動部22とともにベッド部14がヒンジ38を中心に下方(矢印B方向)へ所定角度回転する。
この結果、実際に車両に加減速度が加わり、可動部22とともにベッド部14をヒンジ38を中心に更に下方(矢印B方向)へ所定角度回転する前記制御にスムーズに移行できる。このため、車両加減速時の加減速度を搬送者16に感じさせないようにでき、乗り心地を改善する上で非常に有効である。
また、本実施形態では、可動部22が図1に示す状態または図4に示す傾斜状態にある場合にも、搬送者16の体重及びベッド部14の質量などの静的荷重をバランサー用エアばね40のみで負担して、可動部22に発生する荷重を相殺することができる。この結果、駆動用連結リンク42を駆動するアクチュエータ44は、可動部22とベッド部14の動的荷重(慣性力)のみを負担すれば良い。このため、アクチュエータ44の省電力化及び小型化が可能となり、車両への搭載性能が向上する。
また、搬送者16の体重には個体差があるため、この体重差に対するバランサー用エアばね40の反発力を調整する必要がある。
これに対して、本実施形態では、搬送者16を乗せた担架18を、車両用可動防振架台10のベッド部14に載せた際に、駆動用連結リンク42の変位によって生じるアクチュエータ44のサーボモータの出力をコントローラ46側で監視し、このサーボモータ出力に基づいて、電磁バルブを所定時間作動させることで、体重差に対するバランサー用エアばね40の反発力を自動調整することができる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、搬送者16の体重差に対するバランサー用エアばね40の反発力の調整は、バランサー用エアばね40のエア圧を手動により調整する構成としても良い。
また、上記実施形態では、防振手段としての防振用エアばね26、30を使用したが、防振手段はエアばねに限定されず、ゴムばね等の他のばねを使用しても良い。また、防振用エアばね26、30及びリンク28、28の配設位置、個数は上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、バランサー用ばねとしてのバランサー用エアばね40を使用したが、バランサー用ばねはエアばねに限定されずオイルばね等の他のばねを使用しても良い。
また、車両の旋回Gを検出して、可動部22の車幅方向の中央を回動中心として、可動部22の車幅方向の傾斜を制御する構成としても良い。
本発明の一実施形態に係る車両用可動防振架台を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用可動防振架台の車両加速中の状態を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用可動防振架台の車両減速中の状態を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用可動防振架台の車両加減速状態を示す概略側面図である。
符号の説明
10 車両用可動防振架台
12 フロア
14 ベッド部
18 担架
22 可動部
26 防振用エアばね(防振手段)
28 リンク
30 防振用エアばね(防振手段)
32 リンク
36 ベース部
40 バランサー用エアばね(バランサー用ばね)
41 反発力自動調整装置(反発力自動調整手段)
42 駆動用連結リンク(駆動手段)
44 アクチュエータ(駆動手段)
46 コントローラ(制御手段、駆動手段出力検出手段)
48 加速度センサ(加減速度検知手段)
50 アクセルペダル操作検出センサ(操作検知手段)
52 ブレーキペダル操作検出センサ(操作検知手段)

Claims (3)

  1. 搬送者載置用として水平配置されるベッド部と、
    車両のフロアに固定されるベース部と、
    前記ベース部の前端上部にヒンジを介して上下方向へ回転可能に取付けられ前記ベッド部を支持する可動部と、
    傾斜して取付けられ伸縮方向に相対移動して前記ベッド部の振動を吸収する防振手段と

    前記防振手段の伸縮方向に対して直交する方向に取付けられ前記ベース部と前記可動部とを連結するとともに前記可動部を傾斜する方向へ駆動する駆動手段と、
    車両の前後方向の加減速度を検知する加減速度検知手段と、
    前記加減速度検知手段の検出値に基づいて、車両減速時に前記可動部とともに前記ベッド部を、前記ベース部の前端上部のヒンジを中心に下方へ回転し傾斜するように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記ベース部と前記可動部との間に取付けられ前記可動部に発生する荷重を相殺するバランサー用ばねと、
    を有することを特徴とする車両用可動防振架台。
  2. 前記ベッド部の荷重が作用した際の前記駆動手段の出力を検出する駆動手段出力検出手
    段と、
    該駆動手段出力検出手段の出力に基づいて前記バランサー用ばねの反発力を前記可動部
    に発生する荷重を相殺する値に自動調整する反発力自動調整手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用可動防振架台。
  3. 車両のアクセルペダルとブレーキペダルとの少なくとも一方の操作を検出する操作検知
    手段を有し、
    前記制御手段は、前記加減速度検知手段の検出値に基づいて前記駆動手段を制御する前
    に、前記操作検知手段の出力信号に基づいて前記駆動手段を制御することを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の車両用可動防振架台。
JP2004259693A 2004-09-07 2004-09-07 車両用可動防振架台 Active JP4410641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004259693A JP4410641B2 (ja) 2004-09-07 2004-09-07 車両用可動防振架台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004259693A JP4410641B2 (ja) 2004-09-07 2004-09-07 車両用可動防振架台

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006075203A JP2006075203A (ja) 2006-03-23
JP4410641B2 true JP4410641B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=36155159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004259693A Active JP4410641B2 (ja) 2004-09-07 2004-09-07 車両用可動防振架台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4410641B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5930456B2 (ja) 2011-11-08 2016-06-08 株式会社デルタツーリング 救急車用防振架台
CN108095910B (zh) * 2017-12-21 2019-06-28 重庆馨康阁科技有限公司 救护车车厢内部结构
JP7127839B2 (ja) * 2019-02-25 2022-08-30 公立大学法人広島市立大学 予測調整型サスペンション制御システム
CN111759594A (zh) * 2020-08-04 2020-10-13 杭州美美橙健康科技有限公司 一种医疗诊断平台

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006075203A (ja) 2006-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101641482B (zh) 防振装置
JP6646681B2 (ja) リーン車両
EP1987982A1 (en) Moving seat for vehicles
EP3437974B1 (en) Saddle-type vehicle
JP4410641B2 (ja) 車両用可動防振架台
JP4808481B2 (ja) 自動車のパワーユニット支持構造
WO2010101312A1 (ko) 차체 수평 유지장치
JP3583504B2 (ja) 道路仕上げ機
JP3087487B2 (ja) リーチ式フォークリフトのサスペンション装置
KR100887932B1 (ko) 차체 수평 유지장치
JP2007238301A (ja) フォークリフトにおける振動吸収装置
JP2007153024A (ja) 車両
JP4403851B2 (ja) 車両懸架装置
JP2009184540A5 (ja)
EP2247491B1 (en) Cab suspension arrangement and cab suspension
JP5320813B2 (ja) 車両用サスペンションシステム
JPH10217735A (ja) 車両用サスペンション
JP2006518296A (ja) 空気の入ったタイヤで走行する車輪用振動吸収機構
JPS641333B2 (ja)
JP6683658B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5330719B2 (ja) 産業機械の振動減衰装置
JP2010089615A (ja) 車両用懸架装置
JPH11263248A (ja) キャブサスペンション構造
JPH10218041A (ja) キャブのサスペンション装置
JPH05278426A (ja) サスペンション装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091113

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4410641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250