JP4403851B2 - 車両懸架装置 - Google Patents

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本発明は、車両懸架装置に係り、例えば車体と車輪の間に配置されるサスペンション等に適用可能な車両懸架装置に関する。
車輪からの衝撃を和らげる様々なタイプのサスペンション装置が従来から数多く開発されている。例えば、電磁アクチュエータとダンパーを組み合わせて構成されたサスペンション装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平8−197931号公報
上記の特許文献1に開示されているサスペンション装置では、電磁アクチュエータのねじ手段とダンパーとが、電磁アクチュエータのモータを挟むようにして配置されている(特許文献1における図2参照)。そのため、電磁アクチュエータおよびダンパーを作動させて外部から加えられる振動等の入力を吸収させる際には、軸方向にモータを移動させる必要が生じる場合がある。外部から振動等の入力が加えられている時にモータを移動させると、モータ自体に意図しない振動等が生じてしまい、サスペンション装置における外部入力の効率的な吸収を阻害してしまうことがある。
また、電磁アブソーバのような電磁式減衰力発生手段と油圧アブソーバのような流体式減衰力発生手段とを組み合わせてサスペンション装置を構成する場合には、電磁式減衰力発生手段および流体式減衰力発生手段の搭載スペースを確保する必要がある。しかしながら、サスペンション装置が通常設置される車体と車輪の間は、スペースが制限されており十分なスペースを有するとは言いにくい。従って、電磁式減衰力発生手段および流体式減衰力発生手段を限られたスペースに効率よく設置する手法の提案が望まれている。
本発明は上述の事情を鑑みてなされたものであり、外部から加えられる振動等の入力を効率良く吸収することができる車両懸架装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は車両懸架装置に関する。この車両懸架装置は、モータと、前記モータを制御するモータ制御部と、ボールネジ機構を含む伸縮部と、を有する電磁式減衰力発生手段と、前記伸縮部を介して前記モータに対し連結され、高周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生する流体式減衰力発生手段と、を直列的配置にて備え、前記流体式減衰力発生手段と並列に配置され、且つ前記流体式減衰力発生手段と共に前記電磁式減衰力発生手段と直列に配置される弾性体を更に有し、前記伸縮部は、前記モータからの制御による能動的な伸縮動作および外部からの入力による受動的な伸縮動作はともに可能とするよう構成され、前記伸縮部の能動的な伸縮動作をさせるとき、前記モータ制御部は、電磁式減衰力発生手段の伸縮部の伸縮動作によって低周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させるべく、モータを制御する。
当該車両懸架装置によれば、流体式減衰力発生手段によって高周波領域の入力成分を打ち消す減衰力が発生され、電磁式減衰力発生手段によって低周波領域の入力成分を打ち消す減衰力が発生される。このように、外部から加えられる振動等の入力は、周波数帯域に応じて効率良く吸収される。特に、電磁式減衰力発生手段のモータは、低周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させるべく制御されるので、比較的簡単な構造のモータを用いることが可能である。また、流体式減衰力発生手段は、電磁式減衰力発生手段のモータに対して伸縮部を介して連結されているので、流体式減衰力発生手段の移動部位および電磁式減衰力発生手段の移動部位である伸縮部が、モータから見て同一側に配置される。これにより、モータの移動を抑えた状態で、流体式減衰力発生手段および電磁式減衰力発生手段を駆動することが可能となる。
流体式減衰力発生手段とは、流体を用いて減衰力を発生させるもの全般を指し、例えば油圧や空気圧によって減衰力を発生させる流体圧アブソーバなどが含まれる。また電磁式減衰力発生手段とは、電磁的に減衰力を発生させるもの全般を指し、例えば電磁駆動されるアクチュエータを含んで構成される電磁アブソーバなどが含まれる。入力成分とは、車両に加えられる力成分全般を含みうるものであって、例えば、路面から伝わってくる振動や衝撃等の入力や車両加速時に生じうる振動等の入力も含みうる。
また本発明の別の態様も車両懸架装置に関する。この車両懸架装置は、モータと、ボールネジ機構を含む伸縮部と、を有する電磁式減衰力発生手段と、流体シリンダと、前記流体シリンダの内部に配置され、前記伸縮部を介して前記モータに対し連結される流体ピストンと、を有する流体式減衰力発生手段と、を直列的配置にて備え、前記流体式減衰力発生手段と並列に配置され、且つ前記流体式減衰力発生手段と共に前記電磁式減衰力発生手段と直列に配置される弾性体を更に有し、前記伸縮部は、前記モータからの制御による能動的な伸縮動作および外部からの入力による受動的な伸縮動作はともに可能とするよう構成され、前記伸縮部は、前記流体シリンダ内において可動に設けられている。
当該車両懸架装置によれば、電磁式減衰力発生手段の伸縮部が流体式減衰力発生手段の流体シリンダ内において可動に設けられており、伸縮部および流体ピストンの全長を短く形成することが可能となる。
前記伸縮部の少なくとも一部は、前記流体シリンダ内に配置することもできる。この場合にも、伸縮部および流体ピストンの全長を短く形成することが可能となる。
前記電磁式減衰力発生手段および前記流体式減衰力発生手段に対して並列的に配置され、前記電磁式減衰力発生手段で発生される減衰力および前記流体式減衰力発生手段で発生される減衰力によって打ち消される弾性力を発生させる弾性体を更に備えていてもよい。
この場合、弾性体の弾性力によって、外部から加えられる振動等の入力成分が他の部分に伝わることを効果的に防ぐことができる。そして、入力成分を防ぐために生じた弾性体の弾性力は、電磁式減衰力発生手段で発生される減衰力および流体式減衰力発生手段で発生される減衰力によって打ち消される。
前記流体式減衰力発生手段に対して並列的に配置され、前記流体式減衰力発生手段で発生される減衰力によって打ち消される弾性力を発生させる弾性体を更に備えていてもよい。
この場合、弾性体の弾性力によって、外部から加えられる振動等の入力成分が他の部分に伝わることを効果的に防ぐことができる。そして、入力成分を防ぐために生じた弾性体の弾性力は、流体式減衰力発生手段で発生される減衰力によってによって打ち消される。
なお、上述した各要素を適宜組み合わせたものも、本件特許出願によって特許による保護を求める発明の範囲に含まれうる。
本発明の車両懸架装置によれば、高周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させる流体式減衰力発生手段、および低周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させる電磁式減衰力発生手段によって、外部から加えられる振動等の入力は効率良く吸収される。
また、本発明の車両懸架装置によれば、電磁式減衰力発生手段の伸縮部が流体式減衰力発生手段の流体シリンダ内において可動に設けられて、伸縮部および流体ピストンの全長を短く形成して車両懸架装置を小型化することが可能となり、搭載性を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の各実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態では、サスペンション装置の上側に配置され、このサスペンション装置によって支えられる車体側の部材を「バネ上」または「バネ上部材」と呼ぶ。また、サスペンション装置の下方に配置される車輪側の部材を「バネ下」または「バネ下部材」と呼ぶ。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の車両懸架装置を備える車両10の構成を示す図である。
車両10は、車体12と、車体12の前後左右に設けられた車輪14と、を備えている。車体12と各車輪14の間には、減衰力を発生させるサスペンション装置16が設けられている。
車体12には、電子制御装置18(以下、「ECU」と表記する)と、ECU18に接続され各サスペンション装置16に対応するようにして設けられた油圧調整装置20と、ECU18に接続されたストロークセンサ22、加速度センサ24、舵角センサ26、および車速センサ28と、が搭載されている。
図2は、本実施の形態のサスペンション装置16の断面構成を示す図である。
サスペンション装置16は、車体12側に配置された電磁アブソーバ30と、車輪14側に配置され電磁アブソーバ30に対して直列的に接続された油圧アブソーバ32と、を有している。
電磁アブソーバ30は、モータ34と、モータ34の回転軸35と一体的に設けられたボールネジ36と、ボールネジ36と螺合するボールネジナット38と、ボールネジナット38と一体的に設けられた電磁ロッド40と、電磁ロッド40の外側に設けられこの電磁ロッド40を摺動可能に保持するアウターシェル42と、モータ34とアウターシェル42の間に設けられ回転軸35を中央で保持する軸受け44と、軸受け44の外周を取り囲むようにして設けられた第1取り付け部46と、を有している。
モータ34は、バッテリ(図示せず)から供給される電流を利用して回転軸35およびボールネジ36を回転させる。ボールネジ36およびボールネジナット38は、図示しないボールを挟み込むようにしてボールネジ機構を構成する。
電磁ロッド40は、ボールネジナット38とともに移動し、アウターシェル42の下方先端から突出したり引っ込んだりするようにして移動する。このようなボールネジ36および電磁ロッド40は、モータ34により伸縮動作がコントロールされる伸縮部として機能する。
アウターシェル42は、電磁ロッド40との間に配置されたダストシール41を有している。ダストシール41は、電磁ロッド40を軸方向にガイドすると共に、アウターシェル42と電磁ロッド40の間をシールして、アウターシェル42内にゴミなどの異物が進入してしまうことを防いでいる。
第1取り付け部46は、車体12に取り付けられる箇所であり、サスペンション装置16と車体12を連結する役割を果たす。なお、軸受け44の下方先端部分には緩衝機能をもつ第1ストッパー48が設けられており、軸受け44下端部と電磁ロッド40の上端部との直接的な接触が防がれている。電磁ロッド40の可動範囲は、第1ストッパー48とダストシール41とによって規定される。
一方、油圧アブソーバ32は、モータ34により伸縮動作がコントロールされるボールネジ36および電磁ロッド40を介して、モータ34に対し直列的に連結されている。この油圧アブソーバ32は、内部が所定の液体によって充填されている油圧シリンダ50と、油圧シリンダ50の内部に配置され、一端が電磁アブソーバ30の電磁ロッド40に連結された油圧ピストン52と、を具備するピストン−シリンダ構造を有している。なお、油圧シリンダ50内の所定の液体は、油圧アブソーバ32が適切に機能するような液体が適宜決定される。
油圧ピストン52は、ボールネジ36や電磁ロッド40などを介してモータ34に対し連結されており、開度が可変である可変オリフィス56が形成されている。可変オリフィス56の開度は、対応するようにして設けられた油圧調整装置20によって調整されており、可変オリフィス56は、その開度に応じた流路抵抗を発生させて、油圧による減衰力を発生させている。
油圧シリンダ50の下部には、第2取り付け部58が設けられている。第2取り付け部58は、車輪14から延びるロアアーム(図示せず)に取り付けられる箇所であり、サスペンション装置16と車輪14とを連結する役割を果たす。なお、電磁ロッド40の下方先端部分には緩衝機能をもつ第2ストッパー60が設けられており、電磁ロッド40の下端部と油圧シリンダ50の上端部との直接的な接触が防がれている。
油圧シリンダ50の外周部の上方には、外周を取り囲むようにして設けられたスプリング下方支持部62が設けられている。スプリング下方支持部62と電磁アブソーバ30の第1取り付け部46との間には、第1コイルスプリング64が縮設されている。
第1コイルスプリング64は、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32に対して並列的に配置されており、バネ上の重量を支持するとともに、その弾性力によって路面および車輪14から伝わってくる振動や衝撃が車両10の全体に伝わるのを抑制する弾性体である。第1コイルスプリング64で発生される弾性力は、電磁アブソーバ30で発生される減衰力および油圧アブソーバ32で発生される減衰力により打ち消されて、第1コイルスプリング64の往復振動が抑制される(後述する図3参照)。
図3は、バネ上部材68、バネ下部材66、第1コイルスプリング64、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32の相関関係を示す原理図である。
上述のような構成を有するサスペンション装置16は、バネ下部材66とバネ上部材68の間において、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32が直列的に設けられるとともに、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32と第1コイルスプリング64とが並列的に設けられることとなる。電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32の双方またはいずれかは、第1コイルスプリング64の上下振動を減衰させるための減衰力を発生する。電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32は互いに補助し合う関係にあり、要求荷重に対する減衰力の発生に関する負荷が、後述するようにして電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32により分散される。これにより、サスペンション装置16は、最適な減衰力を効率よく発生させることができる。
図1に示す油圧調整装置20は、サスペンション装置16の油圧アブソーバ32を構成する油圧ピストン52の可変オリフィス56の開度を調整する装置である。このような油圧調整装置20として、例えば可変オリフィス56の開度を段階的に調整可能なステップモータを含む装置を用いることができる。
ストロークセンサ22は、バネ上部材68とバネ下部材66の相対的な上下変位速度であるストローク速度を求めるセンサである。加速度センサ24は、各車輪14について車体12の上下加速度、前後加速度、横加速度等の加速度を検出する。舵角センサ26は、各車輪14の舵角を検出する。車速センサ28は、車両10の車速を検出する。ストロークセンサ22、加速度センサ24、舵角センサ26、および車速センサ28の各々の検出結果は、ECU18に送られる。なお、ストロークセンサ22、加速度センサ24、舵角センサ26、および車速センサ28の各々は、その目的を達成することができる任意の手段によって構成可能であり、各状態量を直接的に求めることができるものの他に、間接的に求めることができるもの全般を含みうるものである。
ECU18は、CPU、RAMおよびROMを含んで構成されている。このECU18は、ストロークセンサ22、加速度センサ24、舵角センサ26および車速センサ28から送られてくる、ストローク速度、加速度、舵角および車速等の検出結果のうち少なくともいずれかに基づいて、車両10の状態を判定する。そして、ECU18は、判定した車両10の状態に応じて各サスペンション装置16を制御し、例えば、モータ34に供給する電流量を調整してモータ34の回転駆動状態を制御したり、油圧調整装置20を介して可変オリフィス56の開度を調整して油圧ピストン52の動きを制御したりする。従って、ECU18は、モータ34に供給する電流量を制御するモータ制御部として機能する。
特に、本実施の形態のECU18は、サスペンション装置16に伝えられる入力成分のうち高周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を油圧アブソーバ32において発生させるべく、油圧調整装置20を制御する。またECU18は、サスペンション装置16に伝えられる入力成分のうち低周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を電磁アブソーバ30において発生させるべく、モータ34を制御する。従って、油圧アブソーバ32は、高周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させるように油圧駆動され、一方、電磁アブソーバ30は、低周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させるように電磁駆動されることとなる。
次に本実施の形態の作用について説明する。
車両10が砂利道のような凸凹路面を走行したり、高速で走行したり、旋回走行したりする場合、加速度等によってもたらされる力や路面から車輪14を介して伝わってくる振動のような力成分が車両10に入力される。このような入力成分によって、車両10は上下方向や左右方向に振動したり、車両10のバネ上部材68がピッチ、ヨー、あるいはロールしてしまうことがある。本実施の形態では、入力成分を打ち消す減衰力がサスペンション装置16の電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32によって発生させられて、その入力成分によってもたらされうる乗り心地の悪化を防いでいる。
すなわち、サスペンション装置16の電磁アブソーバ30は、モータ34に供給される駆動電流量がECU18に制御されて、ボールネジ36および電磁ロッド40の伸縮動作により低周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させる。具体的には、電磁アブソーバ30が以下のように作動して減衰力を発生させる。
ボールネジ36がボールネジナット38に対して相対回転すると、電磁ロッド40がアウターシェル42内で上下方向に摺動する。そのため、モータ34に駆動電流が与えられると、回転軸35およびボールネジ36は能動的に伸縮作動して減衰力を発生させる。また、外部入力によってボールネジ36がボールネジナット38に対して相対回転すると、回転軸35が回転してモータ34は発電機として作用する。このときにモータ34に生じる抵抗力によっても減衰力を発生させることもできる。このようにして電磁アブソーバ30では、所望の減衰力を発生させることができる。本実施の形態の電磁アブソーバ30は、とりわけ低周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させるように、モータ34に供給される電流がECU18によって制御されている。具体的には、例えば大きな石に車両10が乗り上げて路面から比較的大きな入力成分が加えられたり、急旋回時の車両加減速度のために車両10に比較的大きな入力成分が加えられたりして、低周波領域の入力成分が車両10に加えられるような場合、電磁アブソーバ30は、その低周波領域の入力成分を減衰させるようにECU18によって電磁駆動される。これにより、車両10は適正な姿勢を保つことが可能となる。
一方、サスペンション装置16の油圧アブソーバ32は、油圧調整装置20がECU18に制御されて、高周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させる。具体的には、油圧アブソーバ32において所望の減衰力を発生させるために必要な可変オリフィス56の開度がECU18において算出される。そして、そのような可変オリフィス56の開度を実現するように油圧調整装置20がECU18によって制御され、油圧アブソーバ32において所望の減衰力を発生させることができる。本実施の形態の油圧アブソーバ32は、とりわけ高周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させるように、ECU18によって制御されている。具体的には、例えば砂利道等の悪路を走行する際に路面から高周波領域の入力成分が車両10に伝えられる場合、油圧アブソーバ32は、機械的な構造に基づいてその高周波領域の入力成分を迅速に減衰させる。これにより、高周波領域の入力成分が車両10の全体に伝わってしまうことを防いでいる。
なお、このような電磁アブソーバ30や油圧アブソーバ32の制御は、ECU18において判断される車両10の状態に基づいて行われる。ECU18は、ストロークセンサ22、加速度センサ24、舵角センサ26、車速センサ28、あるいは他の装置類から送られてくる情報に基づいて、車両10にもたらされる入力成分を適宜判断し、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32の各々で発生させる減衰力の大きさや発生タイミング等について判断している。
以上説明したように本実施の形態の車両懸架装置によれば、低周波領域の振動等の入力成分は電磁アブソーバ30において減衰され、高周波領域の振動等の入力成分は油圧アブソーバ32において減衰される。このように、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32が互いに補い合うようにして減衰力を発生させることにより、効果的に振動等の入力成分を減衰させることができ、車両10の乗り心地を向上させることができる。
また、本実施の形態では、低周波領域の入力成分を減衰させるように電磁アブソーバ30は駆動され、高周波領域の入力成分を減衰させるように油圧アブソーバ32は駆動されており、各アブソーバの特性に応じて効果的に振動等の入力成分が抑制されている。特に、電磁アブソーバ30によって高周波領域の入力成分を適切に減衰させるためには、反応性に優れたモータ34を使用する必要があるが、そのようなモータ34の構造は複雑化しやすく、高価なものとなりやすい。本実施の形態のように、低周波領域の入力成分を減衰させるための電磁アブソーバ30では、比較的簡単な構造で安価なモータ34を用いることが可能である。
また、電磁アブソーバ30のボールネジ36および電磁ロッド40を含んで構成される伸縮部を介して油圧アブソーバ32がモータ34に対し直列的に連結されているので、油圧アブソーバ32の移動部材である油圧ピストン52と、電磁アブソーバ30の移動部材であるボールネジ36および電磁ロッド40とは、モータ34から見て同一側に配置されることとなる。そのため、モータ34を移動させることなく固定した状態で、油圧アブソーバ32および電磁アブソーバ30の双方あるいは一方を駆動することが可能であり、振動等の入力成分がモータ34に伝わることを効果的に防ぐことができる。
また、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32を直列的に配置することにより、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32を一体的に組み合わせて構成することができ、一部の部材を電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32の双方に兼用させることも可能である。これにより、サスペンション装置16の全体が小型化されることがあり、搭載スペースを確保しやすくなることがある。
なお、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32の各々は、適切な減衰力を発生させることができるように、重量、構造、材質等が適宜選択されて慣性などの特性が調整されている。例えば、電磁アブソーバ30では慣性の影響が比較的大きくなるように形成し、油圧アブソーバ32では慣性の影響が比較的小さくなるように形成することによって、低周波領域の入力成分および高周波領域の入力成分を効果的に減衰させるようになっている。電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32の厳密なサイズ、重量、構造、材質などは、車両10に求められる特性に応じて決定され、例えば実験に基づいて適切なサイズ等を選定することが可能である。
(第2の実施の形態)
本実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4は、本実施の形態のサスペンション装置16の断面構成を示す図である。
本実施の形態では、スプリング下方支持部62が油圧シリンダ50の外周部の下方に設けられている。電磁ロッド40と第2ストッパー60の間には、電磁ロッド40の外周から突出するようにしてスプリング上方支持部70が設けられている。スプリング上方支持部70とスプリング下方支持部62の間には、第2コイルスプリング72が縮設されている。
第2コイルスプリング72は、油圧アブソーバ32に対して並列的に配置されており、バネ上の重量を支持するとともに、その弾性力によって路面および車輪14から伝わってくる振動や衝撃が車両10の全体に伝わるのを抑制する弾性体である。第2コイルスプリング72で発生される弾性力は、油圧アブソーバ32で発生される減衰力によって打ち消され、第2コイルスプリング72の往復振動が抑制される(後述する図5参照)。
図5は、バネ上部材68、バネ下部材66、第1コイルスプリング64、第2コイルスプリング72、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32の相関関係を示す原理図である。
本実施の形態のサスペンション装置16では、第2コイルスプリング72が油圧アブソーバ32に対して並列的に設けられることとなり、油圧アブソーバ32は、第2コイルスプリング72の上下振動を減衰させるための減衰力も発生する。
他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
本実施の形態の車両懸架装置においても、低周波領域の振動等の入力成分は電磁アブソーバ30において減衰されるとともに、高周波領域の振動等の入力成分は油圧アブソーバ32において減衰されて、車両10の乗り心地が向上されている。
特に本実施の形態では、第1コイルスプリング64の弾性力だけでなく第2コイルスプリング72の弾性力によっても、振動等の入力成分が抑制、吸収されるので、車両10に生じうる上下方向への振動やロール等を迅速に抑制することができる。例えば、第2コイルスプリング72は電磁アブソーバ30に対して直列的に配置されているので、電磁アブソーバ30においてストロークに比例したバネ力を発生させることで、車両10に生じうる定常ロールを効果的に抑制することが可能である。また、入力成分が低周波領域の場合には、電磁アブソーバ30において発生させる減衰力やバネ力をコントロールすることによって、定常ロールや定常ピッチなどを含む上下方向への振動、ロール、ピッチ等のバネ上の動きが制御されている。入力成分が高周波領域の場合には、油圧アブソーバ32だけでなく第2コイルスプリング72によって、その入力成分が吸収される。
(第3の実施の形態)
本実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6は、本実施の形態のサスペンション装置16の断面構成を示す図である。
本実施の形態では、電磁アブソーバ30の伸縮部を構成する電磁ロッド40の一部が油圧シリンダ50内に配置され、油圧シリンダ50内において可動に設けられている。従って、本実施の形態では、電磁ロッド40によって、第1の実施の形態における油圧ピストン52の一部の機能が担保されている。
電磁ロッド40は、第1の実施の形態の場合に比べて軸方向長さが長くなるように形成されている。一方、油圧ピストン52は、第1の実施の形態の場合に比べて軸方向長さが短くなるように形成されている。そして、本実施の形態の電磁ロッド40および油圧ピストン52の全長は、第1の実施の形態における場合と比べると短くなるように形成されている。電磁ロッド40および油圧ピストン52の具体的な長さは、他の部材等の大きさに応じて調整されており、電磁アブソーバ30および油圧アブソーバ32の機能が適切に確保されている。
他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
本実施の形態の車両懸架装置においても、低周波領域の振動等の入力成分は電磁アブソーバ30において減衰されるとともに、高周波領域の振動等の入力成分は油圧アブソーバ32において減衰されて、車両10の乗り心地が向上されている。
特に本実施の形態では、電磁アブソーバ30の電磁ロッド40が油圧シリンダ50内において可動に設けられることによって、電磁ロッド40および油圧ピストン52の全長を短く形成することができ、サスペンション装置16を小型化することが可能である。これにより、サスペンション装置16の搭載性が向上し、車体12と車輪14の間のような制限されたスペースにサスペンション装置16を比較的自由に効率よく設置することが可能である。
(第4の実施の形態)
本実施の形態において、上述の第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7は、本実施の形態のサスペンション装置16の断面構成を示す図である。
本実施の形態では、スプリング下方支持部62が油圧シリンダ50の外周部の下方に設けられている。電磁ロッド40と第2ストッパー60の間には、電磁ロッド40の外周から突出するようにしてスプリング上方支持部70が設けられている。スプリング上方支持部70とスプリング下方支持部62の間には、第2コイルスプリング72が縮設されている。第2コイルスプリング72は、油圧アブソーバ32に対して並列的に配置されており、バネ上の重量を支持するとともに、その弾性力によって路面および車輪14から伝わってくる振動や衝撃が車両10の全体に伝わるのを抑制する弾性体である。第2コイルスプリング72で発生される弾性力は、油圧アブソーバ32で発生される減衰力によって打ち消され、第2コイルスプリング72の往復振動が抑制される。
なお、本実施の形態のサスペンション装置16では、第2コイルスプリング72が油圧アブソーバ32に対して並列的に設けられることとなり、油圧アブソーバ32は、第2コイルスプリング72の上下振動を減衰させるための減衰力も発生する(図5参照)。
他の構成は、図6に示す第3の実施の形態と略同一である。
本実施の形態の車両懸架装置においても、
電磁アブソーバ30の電磁ロッド40が油圧シリンダ50内において可動に設けられて全長を短く形成することができ、サスペンション装置16を小型化して搭載性を向上させることが可能である。
特に本実施の形態では、第1コイルスプリング64の弾性力だけでなく第2コイルスプリング72の弾性力によっても、振動等の入力成分が抑制、吸収されるので、車両10に生じうる上下方向への振動やロール等を迅速に抑制することができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
ECU18は、電磁アブソーバ30のモータ34を制御する際に、上述した車両10の状態量以外の要素を考慮することも可能である。例えば、ECU18は、モータ34の回転軸35の回転量を検出する回転角センサ、モータ34に供給される電流量や電磁誘導により発生した電流量を検出する電流センサ、車輪14の速度を検出する車輪速センサ、等の検出結果を考慮して、モータ34の回転軸35の回転量をフィードバック的に調整することも可能である。また、油圧アブソーバ32は、可変オリフィス56の開度を調整する場合のように、油圧によって発生させる減衰力を積極的に制御することができるものに限定されるものではない。例えば、油圧ピストンに設けられたオリフィスの開度を制御することができない場合のように、油圧によって発生させる減衰力を外部から積極的に制御することができない油圧アブソーバ32であっても、高周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させることができる油圧アブソーバ32であれば、本発明を適用することが可能である。また、油圧アブソーバ32には、ガスが充填されたリザーバ室等を備え、油圧ピストン52の伸縮による体積変化分を補正することができるように構成することができる。
第1の実施の形態の車両懸架装置を備える車両の構成を示す図である。 第1の実施の形態のサスペンション装置の断面構成を示す図である。 第1の実施の形態における電磁アブソーバおよび油圧アブソーバ等の相関関係を示す原理図である。 第2の実施の形態のサスペンション装置の断面構成を示す図である。 第2の実施の形態における電磁アブソーバおよび油圧アブソーバ等の相関関係を示す原理図である。 第3の実施の形態のサスペンション装置の断面構成を示す図である。 第4の実施の形態のサスペンション装置の断面構成を示す図である。
符号の説明
10 車両、 12 車体、 14 車輪、 16 サスペンション装置、 18 ECU、 20 油圧調整装置、 30 電磁アブソーバ、 32 油圧アブソーバ、 34 モータ、 36 ボールネジ、 38 ボールネジナット、 40 電磁ロッド、 42 アウターシェル、 44 軸受け、 46 第1取り付け部、 48 第1ストッパー、 50 油圧シリンダ、 52 油圧ピストン、 56 可変オリフィス、 58 第2取り付け部、 60 第2ストッパー、 62 スプリング下方支持部、 64 第1コイルスプリング、 66 バネ下部材、 68 バネ上部材、 70 スプリング上方支持部、 72 第2コイルスプリング

Claims (4)

  1. モータと、前記モータを制御するモータ制御部と、ボールネジ機構を含む伸縮部と、を有する電磁式減衰力発生手段と、
    前記伸縮部を介して前記モータに対し連結され、高周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生する流体式減衰力発生手段と、
    を直列的配置にて備え、
    前記流体式減衰力発生手段と並列に配置され、且つ前記流体式減衰力発生手段と共に前記電磁式減衰力発生手段と直列に配置される弾性体を更に有し、
    前記伸縮部は、前記モータからの制御による能動的な伸縮動作および外部からの入力による受動的な伸縮動作はともに可能とするよう構成され、
    前記伸縮部の能動的な伸縮動作をさせるとき、前記モータ制御部は、電磁式減衰力発生手段の伸縮部の伸縮動作によって低周波領域の入力成分を打ち消す減衰力を発生させるべく、モータを制御することを特徴とする車両懸架装置。
  2. モータと、ボールネジ機構を含む伸縮部と、を有する電磁式減衰力発生手段と、
    流体シリンダと、前記流体シリンダの内部に配置され、前記伸縮部を介して前記モータに対し連結される流体ピストンと、を有する流体式減衰力発生手段と、
    を直列的配置にて備え、
    前記流体式減衰力発生手段と並列に配置され、且つ前記流体式減衰力発生手段と共に前記電磁式減衰力発生手段と直列に配置される弾性体を更に有し、
    前記伸縮部は、前記モータからの制御による能動的な伸縮動作および外部からの入力による受動的な伸縮動作はともに可能とするよう構成され、
    前記伸縮部は、前記流体シリンダ内において可動に設けられている
    ことを特徴とする車両懸架装置。
  3. 前記伸縮部の少なくとも一部は、前記流体シリンダ内に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両懸架装置。
  4. 前記弾性体はコイルスプリングであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両懸架装置。
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