JP4407744B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4407744B2
JP4407744B2 JP2007314256A JP2007314256A JP4407744B2 JP 4407744 B2 JP4407744 B2 JP 4407744B2 JP 2007314256 A JP2007314256 A JP 2007314256A JP 2007314256 A JP2007314256 A JP 2007314256A JP 4407744 B2 JP4407744 B2 JP 4407744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring piece
optical pickup
disk device
cantilever
movable unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007314256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009140547A (ja
Inventor
征洋 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2007314256A priority Critical patent/JP4407744B2/ja
Priority to US12/273,594 priority patent/US8413178B2/en
Priority to DE602008002131T priority patent/DE602008002131D1/de
Priority to EP08020907A priority patent/EP2068316B1/en
Publication of JP2009140547A publication Critical patent/JP2009140547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4407744B2 publication Critical patent/JP4407744B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/0857Arrangements for mechanically moving the whole head
    • G11B7/08582Sled-type positioners

Landscapes

  • Moving Of Heads (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、ディスク装置、特に落下時などに発生する衝撃力の影響を受けて光ピックアップが暴走したようなときに、その暴走の影響によって光ピックアップの正常な動作タイミングにずれや動作不良などが生じることを抑制するための対策が講じられているディスク装置に関する。
図5にディスク装置の要部の基本構成を概略平面図で示してある。このディスク装置には、ディスク記録面(不図示)を走査する光ピックアップ10と動力伝達機構20とが備わっている。光ピックアップ10は光学ベース12に対物レンズ13などの必要な光学部品のほか、発光素子や受光素子など(不図示)が組み付けられている。また、動力伝達機構20は、モータ21によって定位置で回転駆動されるスクリュー軸22と、このスクリュー軸22に噛み合った噛合い歯24を有する可動ユニット23とを備えていて、可動ユニット23が光ピックアップ10の光学ベース12に結合されてその光ピックアップ10の一部を構成している。そして、この動力伝達機構20によって、スクリュー軸22の回転運動が可動ユニット23の直線運動に変換されて光ピックアップ10に伝達される。
光ピックアップ10の上記光学ベース12には、フレーム30に取り付けられたガイド軸41に摺動自在に嵌合された摺動軸受14と、同じくフレーム30に取り付けられた副軸42に倣う摺動部15とが備わっている。そして、上記の動力伝達機構20によって伝達された駆動力によって、光ピックアップ10がガイド軸41及び副軸42により案内されて直線路を正逆方向(矢印D)に走行される。さらに、フレーム30にはターンテーブル39が取り付けられていて、このターンテーブル39と共に回転しているディスクの記録面(不図示)が上記光ピックアップ10によって光学的に走査される。
以上の構成を備えるディスク装置において、光ピックアップ10の正常時の走行範囲、言い換えると、正常な記録時又は再生時の光ピックアップ10の走行範囲(有効走行範囲)は、モータ21の回転方向や回転数、回転速度などについて電気的な制御が行われることによって、可動ユニット23の噛合い歯24がスクリュー軸24に噛み合っている範囲内に収まっている。そのため、適切な制御下では、光ピックアップ10が有効走行範囲外に暴走してフレーム30に衝突するといった事態は起こり得ない。
ところが、ディスク装置を運搬したり移動させたりするときに何らかの原因でそのディスク装置に大きな衝撃が加えられたような場合、たとえば落下衝撃が加えられたような場合には、可動ユニット23の噛合い歯24が、スクリュー軸22を回転させながら光ピックアップ10の有効走行範囲外にまで移動したり、スクリュー軸22の螺旋溝から外れてしまったりして、両者の噛合い位置が正常な位置からずれてしまい、正常な記録又は再生の動作を行わせることが不可能になったりするという事態が起こり得る。
そこで、従来は、図6に示したように、可動ユニット23の一端部に突起25を設けておくことによって、光ピックアップ10が有効走行範囲外に暴走したようなときには、その突起25をフレーム30側に設けられている受部31により受け止めさせてその暴走を停止させるようにしていた。
一方、従来のディスク再生装置においては、ディスクの内外周に達したピックアップがシャーシ上の部品に衝突する際の衝撃を緩和する手段として、ガイド軸の端部を弾性的に押し付けてそのガイド軸をシャーシ側に保持させるための保持片を有するブラケットに弾性を有する片持ち形状の当接片を立ち上げておき、その当接片にピックアップを当接させるという対策を講じたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
また、リードスクリューに噛み合ってそのリードスクリューの回転運動を光ピックアップの直線運動に変換するという光ピックアップ駆動機構において、光ピックアップのシークに要する時間を短くするための対策を講じることも行われている(たとえば、特許文献2参照)。
さらに、ディスク装置において、チルト調整を行ったときのラックの係合部とリードスクリューの螺旋状の溝との噛合い状態が損なわれることを防ぐことについての研究も行われている(たとえば、特許文献3参照)。
特開平11−66770号公報 特開2002−216441号公報 特開2005−235263号公報
ところが、図6に示したような可動ユニット23に設けた突起25を、フレーム30側の受部31に受け止めさせるというだけの対策では、落下時の衝撃などにより光ピックアップ10が有効走行範囲外に暴走してしまうことを防止することができるととしても、突起25がフレーム30側の受部31に衝突したときの衝撃の影響が光ピックアップ10の全体に直接に及びやすく、その影響で光学ベース10に組み付けられている光学部品などの当初の組付け精度が損なわれてしまって、正常な記録又は再生の動作を行わせることが不可能になるという事態に陥ることがある。
そこで、この点を解決するためには、上掲の特許文献1のようにシャーシに取り付けた板金製のブラケットに片持ち状の弾性を有する当接片を具備させておき、その当接片に光ピックアップを衝突させることによって衝突時の衝撃を緩和させるという対策を講じておくと、図5に示した光学ベース10に組み付けられている光学部品などの当初の組付け精度が損なわれるという事態を抑制することが可能になるとも考えられる。
しかしながら、シャーシ側に取り付けた片持ち状の当接片にただ単に光ピックアップを衝突させて衝撃を緩和させるという対策を講じた場合、その当接片の弾性定数(弾性度合)が小さすぎると有効な緩衝作用が得られにくい反面で、その弾性定数が大きすぎても衝撃が有効に吸収されにくくなって有効な緩衝作用が得られにくい。そのため、当接片の弾性の度合を適切に定める上での制約が多くなり、その結果、片持ち状の当接片によって有効な緩衝作用を得るということに困難が伴う。また、当接片や当接片をシャーシに取り付けるための止めビスなどが余分に必要になってそれだけ部品点数が増え、組立工程が煩雑化するという問題点も生じる。
本発明は以上の状況や問題点を改善するものである。すなわち、本発明は、落下衝撃などにより有効走行範囲外に暴走する光ピックアップをばね力を利用して受け止めさせることによって衝撃を緩和し、そうすることによって、上記した可動ユニットの噛合い歯とスクリュー軸との噛合い位置が正常な位置からずれるという事態や、光学ベースに組み付けられている光学部品などの当初の組付け精度が損なわれるという事態を未然に有効に防止するということを基本としている。その上で、部品点数の増加による組立工程の煩雑化を来さないようにすることは勿論、衝撃を緩和する作用を発揮するばね部材による衝撃吸収時の弾性定数が2段階に変化するような工夫を講じることによって、そのばね部材の初期弾性の強さの度合を容易に定めることができるようになるディスク装置を提供することを目的とする。
本発明に係るディスク装置は、ディスク記録面を走査する光ピックアップと、スクリュー軸とこのスクリュー軸に噛み合った噛合い歯を有する樹脂成形体でなる可動ユニットとを備える動力伝達機構と、を有して、上記動力伝達機構の可動ユニットが上記光ピックアップに結合されてその光ピックアップの一部を構成し、かつ、上記光ピックアップの走行路を規定するガイド軸がフレームに取り付けられている。
そして、上記光ピックアップの暴走時に上記フレームに具備された受部に受け止められてその光ピックアップの暴走を停止させる当り部が、上記可動ユニットから延び出た片持ち形状のばね片に設けられていると共に、その当り部が上記受部に受け止められて上記ばね片が撓み変形したときに、そのばね片の自由端部を当接させてそのばね片の形態を上記片持ち形状から両持ち形状に変化させるばね片支え部が、上記光ピックアップに設けられている。
この構成であると、上記したばね部材としてのばね片の当り部に光ピックアップが受け止められた初期段階では、そのばね片が片持ち形状を保ったまま撓み変形する。このため、衝撃による荷重が小さいときには、片持ち形状のばね片の撓み変形によってその衝撃が緩和される。そして、そのばね片が撓み変形した後の段階では、そのばね片が、その自由端部を光ピックアップのばね片支え部に当接させて片持ち形状から両持ち形状に変化する。そのため、ばね片の弾性定数が小さい値から大きい値に変化することになる。したがって、衝撃による荷重が大きいときには、片持ち形状のばね片の撓み変形によってその衝撃による荷重の一部が吸収され、残りの荷重が両持ち形状のばね片の撓み変形によって緩和されて全体として衝撃が効果的に緩和される。このことにより、片持ち形状のばね片の弾性度合を弱くしておいても、そのばね片が両持ち形状に変化した時点でその弾性度合が強くなるので、有効な緩衝作用を得ることのできるばね片の初期弾性の強さの度合を容易に定めることができるようになる。また、本発明において、ばね片は動力伝達機構の樹脂成形体でなる可動ユニットから延び出た構成を有しているので、そのばね片を可動ユニットと共に樹脂で一体成形することが可能になり、ばね片を追加することによって部品点数が増加することはない。したがって、部品点数の増加による組立工程の煩雑化を来さない。
本発明において、片持ち形状の上記ばね片は、上記可動ユニットに対する連設箇所でなる基端部と上記自由端部との中間位置に上記当り部を有していることが望ましい。この構成であると、ばね片の形態が片持ち形状から両持ち形状に変化した後では、ばね片が基端部と自由端部との間で弓なりに撓み変形して有効な緩衝作用を発揮する。
本発明において、片持ち形状の上記ばね片は、その基端部が上記可動ユニットから延び出たU字形に形成されて、そのU字形の基端部に当該ばね片の片持ち状態での撓み変形を吸収するばね性が付与されていることが望ましい。この構成であると、片持ち形状のばね片が、U字形の基端部付近を支点として撓み変形するので、ばね片の長さを短くしておいてもそのばね片の弾性定数を小さく抑えることが可能になる。そのため、可動ユニットと一体のばね片の成形容易性を高めるためにそのばね片の長さを小さくしても、初期段階で変形しやすいばね片を形成することが容易になるという利点がある。
本発明では、上記当り部が、上記ばね片に設けられて上記受部に対して突き出た突起でなることが望ましい。このように当り部を突起によって形成しておくと、ばね片が片持ち形状から両持ち形状に変化した後の段階でばね片に加わる力がその突起の形成箇所に集中することになるので、両持ち形状のばね片が弓なりに撓み変形することに伴う衝撃吸収作用が良好に発揮されるようになる。
本発明において、上記当り部は、上記光ピックアップが、ディスクを回転させるターンテーブルに近い初期位置から遠ざかる方向に暴走したときに上記受部に衝突するように構成されていることが望ましい。これは、一般的なディスク装置にあっては、光ピックアップについてはその初期位置がターンテーブルの近くに定められていて、ディスク装置が不慮に落下するときには、光ピックアップがターンテーブルから遠ざかる方向に暴走することが多く、その際に衝撃吸収作用が発揮されるようになっておりさえすれば、落下衝撃などにより有効走行範囲外に暴走する光ピックアップをばね片のばね力を利用して衝撃を緩和することができることによる。
以上のように、本発明によれば、部品点数の増加による組立工程の煩雑化を来さずに、ばね片による2段階の弾性定数の変化を通じて、暴走する光ピックアップに加わる衝撃が有効に緩和される。そのため、可動ユニットの噛合い歯とスクリュー軸との噛合い位置が正常な位置からずれるという事態や、光学ベースに組み付けられている光学部品などの当初の組付け精度が損なわれるという事態を未然に有効に防止することができるようになる。また、片持ち形状のばね片の弾性定数を小さく定めておいても、そのばね片が片持ち状態から両持ち形状に変化することによって大きな弾性定数を示すようになるので、ばね片の初期弾性の強さの度合を容易に定めることができるようになるという利点もある。
図1は本発明の実施形態に係るディスク装置に採用される可動ユニット23などを示した概略斜視図である。また、図2及び図3はばね片50による衝撃吸収作用を説明するための側面図である。
この実施形態のディスク装置において、その基本構成は図5を参照して説明したところと同様である。すなわち、同図のように、このディスク装置には、光学ベース12に対物レンズ13などの必要な光学部品が組み付けられた光ピックアップ10と、動力伝達機構20とが備わっている。動力伝達機構20は、モータ21によって定位置で回転駆動されるスクリュー軸22と、このスクリュー軸22に噛み合った噛合い歯24を有する可動ユニット23とを備え、可動ユニット23が光ピックアップ10の光学ベース12に結合されてその光ピックアップ10の一部を構成している。そして、この動力伝達機構20によって、スクリュー軸22の回転運動が可動ユニット23の直線運動に変換されて光ピックアップ10に伝達される。光ピックアップ10の光学ベース12には、フレーム30に取り付けられたガイド軸41に摺動自在に嵌合された摺動軸受14と、同じくフレーム30に取り付けられた副軸42に倣う摺動部15とが備わっている。そして、動力伝達機構20によって伝達された駆動力によって、光ピックアップ10がガイド軸41及び副軸42により案内されて直線路を正逆方向(矢印D)に走行される。フレーム30にはターンテーブル39が取り付けられていて、このターンテーブル39と共に回転しているディスクの記録面(不図示)が上記光ピックアップ10によって光学的に走査される。
さらに、図例のディスク装置では、ガイド軸41の一端部と他端部には、そのガイド軸41をフレーム30側に付勢するねじりばね32,33が取り付けられているのに対し、フレーム30にねじ込まれた調整ねじ34,35がガイド軸41の一端部と他端部とを支えて上記ねじりばね32,33による付勢に対抗している。そして、調整ねじ34,35のねじ込み量を加減することによってガイド軸41の水平度が調節されている。
図1のように、樹脂成形体でなる可動ユニット23には、光ピックアップ10(図5参照)の走行方向の一端部にばね片50が樹脂で一体に成形されている。このばね片50は、可動ユニット23の連設箇所である基端部51がU字形に形作られていると共に、その基端部51から可動ユニット23の一端面25に平行に延び出た立上り片部53を有して、その先端が自由端部52とされた片持ち形状に形成されている。また、このばね片50は全長に亘って同一幅及び同一厚さに形成されていて、図1に示した片持ち形状では、U字形の基端部51の付近を支点として前後に撓み変形するようになっている。したがって、片持ち形状のばね片50では、そのばね片50の撓み変形がU字形の基端部51のばね性によって吸収される。さらに、ばね片50の立上り片部53の中間位置に、フレーム30に備わっている受部31に対向する突起でなる当り部54が突出した状態で設けられている。
一方、図2又は図3によって判るように、光ピックアップ10、具体的には光学ベース12の端面がばね片支え部55として形成されていて、このばね片支え部55が、片持ち形状のばね片50の自由端部52に一定の隙間を隔てて対峙している。したがって、ばね片50が光ピックアップ10に近づく方向に撓み変形したときには、そのばね片50の自由端部52が上記ばね片支え部に当接してそのばね片50が片持ち形状から両持ち形状に変化するようになっている。
以上のように構成されているディスク装置において、光ピックアップ10がその初期位置、すなわち図5に示したターンテーブル39に近い初期位置に位置しているときに、たとえば不慮に落下したようなときには、可動ユニット23の噛合い歯24がスクリュー軸22に噛み合ったままそのスクリュー軸22を回転させながら移動することがある。このときに、光ピックアップがその有効走行範囲外に暴走するという状況が生じると、可動ユニット23に設けられているばね片50の当り部54がフレーム30側の受部31に衝突する。そのようにばね片50の当り部54がフレーム30側の受部31に衝突すると、衝撃の大きさによっては、図2の矢印aのようにばね片50の自由端部52が変位して光ピックアップ10のばね片支え部55に当接する。これにより、ばね片50は、その基端部51と自由端部52との両方が光ピックアップ10により支えられた形態になるので、そのばね片50が図1に示した片持ち形状から図2に示した両持ち形状に変化する。なお、図2には、ばね片50が撓み変形して片持ち形状から両持ち形状に変化するのに要する自由端部52の変位角度を符号θで示してある。この段階、すなわち、ばね片50が片持ち形状から両持ち形状に変化するまでの初期段階では、ばね片50のU字形の基端部51の撓み変形によって衝撃が吸収されるので、光ピックアップ10に加わる衝撃が軽減される。
ばね片50が片持ち形状から両持ち形状に変化した後の段階、すなわち初期段階の後の第2段階では、ばね片50が両持ち形状になっていて、その立上り片部53の中間位置である当り部54の形成箇所に衝突荷重が集中する。このため、図3に一点鎖線で示したように、その当り部54の形成箇所が押されて立上り片部53が弓なり形状に撓み変形して衝撃を吸収する。したがって、光ピックアップ10に加わる衝撃が両持ち形状のばね片50の撓み変形により吸収されて軽減される。
このように、光ピックアップ10に加わる衝撃が、ばね片50の撓み変形により吸収され、しかも、初期段階では片持ち形状のばね片50が衝撃を吸収し、第2段階では両持ち形状のばね片50が衝撃を吸収するようになっていると、暴走した光ピックアップ10の速度が初期段階で少し遅くなり、そのように速度の遅くなった光ピックアップ10が第2段階で停止するようになるので、暴走した光ピックアップ10が停止するまでの減速作用が円滑に発揮され、その間での光ピックアップ10に作用する衝撃が効率よく減衰されることになる。そのため、この実施形態のディスク装置では、ばね片50による2段階の弾性定数の変化を通じて、暴走する光ピックアップに加わる衝撃が有効に緩和される。その結果、可動ユニット23の噛合い歯24とスクリュー軸22(図5参照)との噛合い位置が正常な位置からずれるという事態や、光学ベース12に組み付けられている光学部品などの当初の組付け精度が損なわれるという事態が未然に有効に防止されるようになる。
図4は片持ち形状のばね片や両持ち形状のばね片の変位量と荷重の関係を示した説明図である。同図に説明的に示したように、片持ち形状から両持ち形状に変化したときのばね片の変位量を数値「1」で示し、そのときにばね片10に加えられた荷重を数値「1」で示した場合には、ばね片の変位量を1.5倍にするためには、2倍の荷重をばね片に加えることが必要になる。このことからも、ばね片50による2段階の弾性定数の変化を通じて、暴走する光ピックアップに加わる衝撃が有効に緩和されることが判る。この実施形態では、衝撃によって80Gの荷重が加わった場合であっても、光ピックアップ10の搭載されている光学部品などの調整のずれが最少限度に抑えられて、記録再生を行うことが可能であった。また、部品の脱落も生じることがなかった。
また、この実施形態では、ばね片10が可動ユニット23と共に樹脂で一体成形されているので、ばね片10を設けたことによって部品点数が増加するという事態が生じていない。そのため、部品点数の増加による組立工程の煩雑化という事態は起こらない。さらに、片持ち形状のばね片10がU字形の基端部51の付近を支点として撓み変形するように構成したことにより、そのばね片10の立上り片部53の長さを短くしておいてもそのばね片10が容易に撓み変形することになる。そのため、ばね片10を可動ユニット23と共に樹脂で一体成形する場合に、ばね片10の長さを長くして容易に撓み変形させる構成を採用するよりも、その成形を容易に行うことができるようになるという利点がある。
図1〜図3を参照して説明した実施形態は、図5に示したディスク装置の基本構成をそのまま採用しているので、図1〜図3では、図1に示した要素と同一又は相応する要素に同一の符号を付してある。
本発明の実施形態に係るディスク装置に採用される可動ユニットなどの概略斜視図である。 ばね片による衝撃吸収作用を説明するための側面図である。 ばね片による他の衝撃吸収作用を説明するための側面図である。 片持ち形状のばね片や両持ち形状のばね片の変位量と荷重の関係を示した説明図である。 ディスク装置の要部の基本構成を概略平面図で示した概略平面図である。 従来例のディスク装置に採用されていた可動ユニットなどの概略斜視図である。
符号の説明
10 光ピックアップ
20 動力伝達機構
22 スクリュー軸
23 可動ユニット
24 噛合い歯
41 ガイド軸
30 フレーム
31 受部
50 ばね片
51 ばね片の基端部
52 ばね片の自由端部
54 当り部
55 ばね片支え部

Claims (5)

  1. ディスク記録面を走査する光ピックアップと、スクリュー軸とこのスクリュー軸に噛み合った噛合い歯を有する樹脂成形体でなる可動ユニットとを備える動力伝達機構と、を有して、上記動力伝達機構の可動ユニットが上記光ピックアップに結合されてその光ピックアップの一部を構成し、かつ、上記光ピックアップの走行路を規定するガイド軸がフレームに取り付けられているディスク装置において、
    上記光ピックアップの暴走時に上記フレームに具備された受部に受け止められてその光ピックアップの暴走を停止させる当り部が、上記可動ユニットから延び出た片持ち形状のばね片に設けられていると共に、その当り部が上記受部に受け止められて上記ばね片が撓み変形したときに、そのばね片の自由端部を当接させてそのばね片の形態を上記片持ち形状から両持ち形状に変化させるばね片支え部が、上記光ピックアップに設けられていることを特徴とするディスク装置。
  2. 片持ち形状の上記ばね片は、上記可動ユニットに対する連設箇所でなる基端部と上記自由端部との中間位置に上記当り部を有している請求項1に記載したディスク装置。
  3. 片持ち形状の上記ばね片は、その基端部が上記可動ユニットから延び出たU字形に形成されて、そのU字形の基端部に当該ばね片の片持ち状態での撓み変形を吸収するばね性が付与されている請求項2に記載したディスク装置。
  4. 上記当り部が、上記ばね片に設けられて上記受部に対して突き出た突起でなる請求項2又は請求項3に記載したディスク装置。
  5. 上記当り部は、上記光ピックアップが、ディスクを回転させるターンテーブルに近い初期位置から遠ざかる方向に暴走したときに上記受部に衝突するように構成されている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載したディスク装置。
JP2007314256A 2007-12-05 2007-12-05 ディスク装置 Expired - Fee Related JP4407744B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007314256A JP4407744B2 (ja) 2007-12-05 2007-12-05 ディスク装置
US12/273,594 US8413178B2 (en) 2007-12-05 2008-11-19 Disk device
DE602008002131T DE602008002131D1 (de) 2007-12-05 2008-12-02 Plattenvorrichtung
EP08020907A EP2068316B1 (en) 2007-12-05 2008-12-02 Disk device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007314256A JP4407744B2 (ja) 2007-12-05 2007-12-05 ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009140547A JP2009140547A (ja) 2009-06-25
JP4407744B2 true JP4407744B2 (ja) 2010-02-03

Family

ID=40329345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007314256A Expired - Fee Related JP4407744B2 (ja) 2007-12-05 2007-12-05 ディスク装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8413178B2 (ja)
EP (1) EP2068316B1 (ja)
JP (1) JP4407744B2 (ja)
DE (1) DE602008002131D1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5370383B2 (ja) * 2011-01-28 2013-12-18 船井電機株式会社 光学素子ホルダ及びそれを備えた光ピックアップ
JP2012164397A (ja) 2011-02-07 2012-08-30 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置のドライブ装置
JP5399437B2 (ja) * 2011-04-05 2014-01-29 株式会社日立メディアエレクトロニクス 光ピックアップ

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10149640A (ja) 1996-11-20 1998-06-02 Natl Space Dev Agency Japan<Nasda> 人工衛星搭載型光ディスク装置
JPH1166770A (ja) 1997-08-25 1999-03-09 Sanyo Electric Co Ltd ディスク再生装置
JP2002216441A (ja) 2001-01-22 2002-08-02 Funai Electric Co Ltd ピックアップ駆動機構
JP4337282B2 (ja) * 2001-07-11 2009-09-30 ソニー株式会社 光ピックアップ装置及び記録及び/又は再生装置
US6683841B2 (en) * 2001-09-26 2004-01-27 Behavior Tech Computer Corporation Anti-fluttering transmission apparatus for CD-RW drive head
TWI233610B (en) * 2002-02-21 2005-06-01 Benq Corp Driving device and connecting device for optical pick-up
KR100480631B1 (ko) * 2002-11-14 2005-03-31 삼성전자주식회사 광픽업유닛 피딩장치 및 이를 채용한 광디스크 드라이브
JP2004220645A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Mitsubishi Electric Corp ディスク装置
CN2636361Y (zh) * 2003-06-18 2004-08-25 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光学拾取器进给机构
KR20050017662A (ko) * 2003-08-08 2005-02-22 삼성전자주식회사 디스크 드라이브의 픽업 이송장치
US8265058B2 (en) * 2004-02-05 2012-09-11 Ericsson Ab Method and an apparatus for route selection in routing protocols
JP2005235263A (ja) 2004-02-17 2005-09-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディスク装置
JP3859160B2 (ja) * 2004-04-05 2006-12-20 船井電機株式会社 ディスクプレーヤ
JP3981839B2 (ja) * 2005-01-25 2007-09-26 船井電機株式会社 光ピックアップ
JP2007200418A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Funai Electric Co Ltd 対物レンズアクチュエータ及びそれを備えた光ピックアップ装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20090147662A1 (en) 2009-06-11
JP2009140547A (ja) 2009-06-25
EP2068316B1 (en) 2010-08-11
US8413178B2 (en) 2013-04-02
DE602008002131D1 (de) 2010-09-23
EP2068316A1 (en) 2009-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4407744B2 (ja) ディスク装置
JP2009192965A (ja) レンズ駆動装置
US20060212890A1 (en) Optical disk apparatus
JP2008257826A (ja) 光ピックアップの送り装置
US20040144189A1 (en) Drive gear and disk device with the drive gear
JP5400747B2 (ja) 光ピックアップ
JP2008210440A (ja) 光ディスク装置
US20030202457A1 (en) Spring for motors and optical disk driver with such spring
JP2002279739A (ja) 光ピックアップ送り機構およびそれを用いた光ディスク装置
US8146115B2 (en) Optical disc drive with resilient member for reducing impact force to optical pick-up unit
JP4041039B2 (ja) 光ピックアップの移送機構
JP5353680B2 (ja) 光ディスク装置
JP2009252338A (ja) 光ピックアップ
JP2009170051A (ja) ディスク装置
JP2007280506A (ja) 光ピックアップ装置
JP4946873B2 (ja) ディスク装置
JP2010027151A (ja) ディスク装置
JP3972367B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP5573148B2 (ja) 光ディスク装置
JP2008090928A (ja) 光ディスク装置
JP2011113609A (ja) 光ピックアップ駆動構造及びそれを備えた光ディスク駆動装置
JP3264538B2 (ja) レンズ駆動装置
JP5141575B2 (ja) 光ディスク装置
CN201681604U (zh) 一种蓝光激光头中的准直透镜的驱动机构
KR20060067269A (ko) 판 스프링을 이용한 일체형 가이드피드

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees