JP2004220645A - ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストでロータの抜け止めを確実に防止するディスク装置を提供する。
【解決手段】板ばね26は、スピンドルモータ6寄りの指部23aの上表面に延在しかつ光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止したときに帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部空間11に到達する突起部26aを一体に有している。突起部26aの先端部分は矢印C方向に回転する帽子型ロータ9の外周面から離れる方向に屈曲している。ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わったときに帽子型ロータ9が浮いても、第1鍔部9aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接する。
【選択図】 図5
【解決手段】板ばね26は、スピンドルモータ6寄りの指部23aの上表面に延在しかつ光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止したときに帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部空間11に到達する突起部26aを一体に有している。突起部26aの先端部分は矢印C方向に回転する帽子型ロータ9の外周面から離れる方向に屈曲している。ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わったときに帽子型ロータ9が浮いても、第1鍔部9aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンパクトディスク(CD)やデジタルバーサタイルディスク(DVD)等の光学式ディスク状記録媒体(以下、光ディスクという)に記録された信号を読み取るディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のディスク装置としては、光ディスクを載置するターンテーブルと、このターンテーブル上に載置された光ディスクの中央部分を記録再生時に把持するクランパと、上記ターンテーブルを回転させるスピンドルモータと、このスピンドルモータにより回転する光ディスクの記録層に記録された信号を読み取る光ピックアップと、この光ピックアップを光ディスクの径方向に往復移動させる直線移動手段とを備えた構成が知られている。
【0003】
従来のディスク装置では、内部にスペースの余裕があれば、ある程度の厚さ(回転軸方向)を有するスピンドルモータの使用も許される。このようなスピンドルモータにはロータの回転軸方向への抜けを防止する抜け止め機構が設けられている。
【0004】
ところで、ディスク装置に対しては、近時、例えば車載スペースの関係から薄型化の要求が高い。このような要求に応えるために、薄型のスピンドルモータが開発されている。このスピンドルモータは、回転軸と、この回転軸の軸受部分の外側から径方向外方へ放射状に延びかつそれぞれコイルが巻回された複数の鉄芯を有するステータと、このステータの上に覆い被さる有底筒状の帽子型ロータとから概略構成されている。この帽子型ロータはステータ側に磁気吸引力で保持されており、電磁誘導により回転可能である。
【0005】
ところが、上記薄型のスピンドルモータ内には、ロータの回転軸方向への抜けを防止する抜け止め機構を設置するスペースがない。また、上記スピンドルモータの上部には記録再生時以外では常にクランパとターンテーブルとの間にディスク搬送用の隙間が存在する。このため、ディスク装置に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わると、ロータがその回転軸方向の上方へ抜けてしまい、記録再生動作不良という事態に陥るおそれがある。
【0006】
これに対して、従来のディスク装置では、抜け止め専用の別部材が新たに配設されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、従来のディスク装置では、記録再生状態から光ディスクを排出するイジェクト状態へ切り換えられると、スピンドルモータに逆電流を流して光ディスクの回転を急停止させている。しかし、この急停止動作はスピンドルモータの寿命を落とす可能性がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−128880号公報(図1および図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディスク装置は上述のような構成を有しているので、ロータの抜け止め機構として抜け止め専用の別部材を設けると、部品点数や組立工数の増加によるコストが大幅に上昇するという課題があった。
【0010】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、低コストでロータの抜け止めを確実に防止するディスク装置を得ることを目的とする。
【0011】
また、この発明は記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられてもスピンドルモータに逆電流を流すことなくスピンドルモータを確実に急停止できるディスク装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るディスク装置は、光ディスクを回転させる回転手段と、該回転手段により回転する前記光ディスクに記録された信号を読み取る光ピックアップと、該光ピックアップを前記光ディスクの径方向に往復移動させる直線移動手段と、前記回転手段の外側に径方向外方へ突出する第1鍔部と、前記光ピックアップに設けられかつ該光ピックアップが前記光ディスクの最内位置に停止しているときに前記第1鍔部の上部空間に到達する突起部を有する板ばねとを備えるように構成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるディスク装置の外部構成を示す概略斜視図であり、図2は図1に示したディスク装置の内部構成であって光ディスクのイジェクト状態を示す概略斜視図であり、図3は図1および図2に示したディスク装置の内部構成であって光ディスクの記録再生状態を示す概略斜視図であり、図4は図1から図3に示したディスク装置の要部を拡大して示す概略斜視図であり、図5は図1から図4に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的平面図であり、図6は図1から図4に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的正面図である。なお、図1から図3までの各図面については左斜め手前側を前方とし、右斜め後側を後方とする。また、図4および図5の各図面については右斜め手前側を前方とし、左斜め後側を後方とする。さらに、図6については右側を前方とし、左側を後方とする。
【0014】
ディスク装置1は函状のシャーシ2を有している。シャーシ2の前面には、図1に示すように光ディスクMの挿入または排出を行うスロット3が設けられている。また、シャーシ2の内部には、図2から図4に示すようにベース板金5が配設されている。このベース板金5には、スピンドルモータ(回転手段)6が配設されている。
【0015】
スピンドルモータ6は、図6に示すように、回転軸7と、この回転軸7を回転可能に支持する軸受部8と、上記ベース板金5上に配設されたステータ(図示せず)と、このステータ(図示せず)の上に覆い被さる有底筒状の帽子型ロータ9とから概略構成されている。上記ステータ(図示せず)は、軸受部分(図示せず)と、この軸受部分の外周から径方向外方へ放射状に延びかつそれぞれコイル(図示せず)が巻回された複数の鉄芯(図示せず)と、これら各鉄芯の最外部に設けられかつ周方向に延びて上記帽子型ロータ9の回転運動を案内する円弧状のガイド部(図示せず)とから概略構成されている。この帽子型ロータ9はステータ(図示せず)側に磁気吸引力で保持されており、電磁誘導により回転可能である。
【0016】
帽子型ロータ9の上部には、光ディスクMを載置するターンテーブル10が回転軸7を介して一体に固定されており、このターンテーブル10は帽子型ロータ9と同期回転可能である。また、帽子型ロータ9の外周面には、図6に示すように、径方向外方へ突出しかつ周方向に連続する第1鍔部9aが形成されており、この第1鍔部9aの上部には帽子型ロータ9の外周面に沿う上部空間11が形成されている。
【0017】
ターンテーブル10の上部には、例えば図2および図3に示すように、光ディスクMの中央部分を把持するクランパ12が配設されており、このクランパ12は該クランパをターンテーブル10側へ押圧可能な加圧アーム13の先端部に揺動可能に固定されている。
【0018】
また、ベース板金5には、スピンドルモータ6に隣接する位置に内部スペース14が設けられており、この内部スペース14内には、図4に示すように、スピンドルモータ6側に向けて互いに平行なスクリューシャフト(直接移動手段)15とガイドシャフト(直接移動手段)16とが配設されている。スクリューシャフト15は螺子溝15aが連続して形成された外表面を有しており、その一端は軸受部17に回転可能に支持され、他端は動力伝達ギア連(直接移動手段)18を介して駆動モータ(直接移動手段)19に接続されている。
【0019】
スクリューシャフト15およびガイドシャフト16には矢印A方向および矢印B方向に摺動自在に光ピックアップ20が配設されている。光ピックアップ20は、ベース板金5上に配設された発光ダイオード等の光源(図示せず)からの光を集光して得られたビーム光を光ディスクMの記録層(図示せず)に照射する対物レンズ(図示せず)と、この対物レンズ(図示せず)に対してフォーカス動作やトラッキング動作を行うフォーカス・トラッキング制御機構(図示せず)とを内蔵する筐体21と、この筐体21のスクリューシャフト15側に形成されかつスクリューシャフト15の挿通を許す貫通孔22を有する第1腕部23と、上記筐体21のガイドシャフト16側に形成されかつガイドシャフト16の挿通を許す貫通孔24を有する第2腕部25とから概略構成されている。第1腕部23はスクリューシャフト15の軸方向に離間する2つの指部23aを有しており、両指部23a間には第1腕部23に取り付けられかつスクリューシャフト15の螺子溝15aに押圧されて係合する凸部(図示せず)を有する板ばね26が配設されている。
【0020】
板ばね26は、スピンドルモータ6寄りの指部23aの上表面に延在しかつ光ピックアップ20が最もスピンドルモータ6に近接する位置(光ディスクMの最内位置)に停止したときに帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部空間11に到達する突起部26aを一体に有している。突起部26aの先端部分は、図5に示すように矢印C方向に回転する帽子型ロータ9の外周面から離れる方向に屈曲しており、これにより機械的強度が高められている。
【0021】
次に動作について説明する。
まず、ディスク装置1では、記録再生時を除いて、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止する。このとき、光ピックアップ20に配設された板ばね26の突起部26aの先端部分が帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部空間11に到達している。一方、記録再生時を除いて、スピンドルモータ6の上部にはクランパ12とターンテーブル10との間にディスク搬送用の隙間が存在する。
【0022】
ここで、ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わると、帽子型ロータ9がターンテーブル10と共に回転軸方向の上方、即ち上記隙間側へ浮く可能性がある。帽子型ロータ9が浮いても、第1鍔部9aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接するため、帽子型ロータ9の抜けが確実に防止される。
【0023】
以上のように、この実施の形態1によれば、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止しているときに帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部空間11に到達する突起部26aを板ばね26に備えるように構成したので、ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わったときに帽子型ロータ9が浮いても、第1鍔部9aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接するため、帽子型ロータ9の抜けを確実に防止することができるという効果がある。
【0024】
この実施の形態1では、帽子型ロータ9の抜け止め機構として板ばね26を利用するように構成したので、従来のように抜け止め専用の別部材を設ける必要がなく、部品点数や組立工数の増加によるコスト増を抑制して低コスト化を図ることができるという効果がある。
【0025】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2によるディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的正面図である。なお、この実施の形態2の構成要素のうち、実施の形態1の構成要素と共通する部分については同一符号を付し、その部分の説明を省略する。また、図7の右側を前方とし、左側を後方とする。
【0026】
この実施の形態2の特徴は、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられた場合に帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部に当接する突起部26aを板ばね26に備えた点にある。
【0027】
次に動作について説明する。
まず、記録再生時においては、光ピックアップ20は駆動モータ19により矢印A方向および矢印B方向に往復移動して光ディスクMに対して記録再生を行う。この記録再生状態から光ディスクMを排出するイジェクト状態に切り換えられた場合には、スピンドルモータ6への通電を停止すると共に、光ピックアップ20を駆動モータ19により矢印A方向に急遽移動させて光ディスクMの最内位置まで戻して、板ばね26の突起部26aの先端部分を帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部に当接させる。これにより、スピンドルモータ9に対して逆電流を流して行う従来の急停止動作を行うことなく、スピンドルモータ9を確実に停止させる。
【0028】
以上のように、この実施の形態2によれば、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられた場合に帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部に当接する突起部26aを板ばね26に備えるように構成したので、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられてもスピンドルモータ9に逆電流を流すことなくスピンドルモータ9を確実に急停止させることができるという効果がある。これにより、スピンドルモータ9の長寿命化を図ることができるという効果がある。
【0029】
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3によるディスク装置の要部を拡大して示す概略斜視図であり、図9は図8に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を一部断面視して示す模式的正面図である。なお、この実施の形態3の構成要素のうち、実施の形態1等の構成要素と共通する部分については同一符号を付し、その部分の説明を省略する。また、図8については右斜め手前側を前方とし、左斜め後側を後方とする。さらに、図9については右側を前方とし、左側を後方とする。
【0030】
この実施の形態3の特徴は、実施の形態1および実施の形態2において帽子型ロータ9の外周面に第1鍔部9aを形成することに代えて、帽子型ロータ9に回転軸7を介して一体に固定されたターンテーブル10の外周面に、径方向外方へ突出しかつ周方向に連続する第2鍔部10aを形成した点にある。即ち、第2鍔部10aの上部には、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止しているときに光ピックアップ20に配設された板ばね26の突起部26aが到達する上部空間27が形成されている。
【0031】
次に動作について説明する。
まず、ディスク装置1では、記録再生時を除いて、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止する。このとき、光ピックアップ20に配設された板ばね26の突起部26aの先端部分がターンテーブル10の第2鍔部10aの上部空間27に到達している。一方、記録再生時を除いて、スピンドルモータ6の上部にはクランパ12とターンテーブル10との間にディスク搬送用の隙間が存在する。
【0032】
ここで、ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わると、ターンテーブル10が帽子型ロータ9と共に回転軸方向の上方、即ち上記隙間側へ浮く可能性がある。ターンテーブル10が浮いても、第2鍔部10aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接するため、ターンテーブル10と一体に固定された帽子型ロータ9の抜けが確実に防止される。
【0033】
以上のように、この実施の形態3によれば、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止しているときにターンテーブル10の第2鍔部10aの上部空間27に到達する突起部26aを板ばね26に備えるように構成したので、ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わったときにターンテーブル10が浮いても、第2鍔部10aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接するため、ターンテーブル10とこれと一体に固定された帽子型ロータ9の抜けを確実に防止することができるという効果がある。
【0034】
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4によるディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を一部断面視して示す模式的正面図である。なお、この実施の形態4の構成要素のうち、実施の形態1等の構成要素と共通する部分については同一符号を付し、その部分の説明を省略する。また、図10の右側を前方とし、左側を後方とする。
【0035】
この実施の形態4の特徴は、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられた場合にターンテーブル10の第2鍔部10aの上部に当接する突起部26aを板ばね26に備えた点にある。
【0036】
次に動作について説明する。
まず、記録再生時においては、光ピックアップ20は駆動モータ19により矢印A方向および矢印B方向に往復移動して光ディスクMに対して記録再生を行う。この記録再生状態から光ディスクMを排出するイジェクト状態に切り換えられた場合には、スピンドルモータ6への通電を停止すると共に、光ピックアップ20を駆動モータ19により矢印A方向に急遽移動させて光ディスクMの最内位置まで戻して、板ばね26の突起部26aの先端部分をターンテーブル10の第2鍔部10aの上部に当接させる。これにより、ターンテーブル10と一体に固定されたスピンドルモータ6に対して逆電流を流して行う従来の急停止動作を行うことなく、スピンドルモータ6を確実に停止させる。
【0037】
以上のように、この実施の形態4によれば、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられた場合にターンテーブル10の第2鍔部10aの上部に当接する突起部26aを板ばね26に備えるように構成したので、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられてもスピンドルモータ6に逆電流を流すことなくスピンドルモータ6を確実に急停止させることができるという効果がある。これにより、スピンドルモータ6の長寿命化を図ることができるという効果がある。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、光ディスクを回転させる回転手段と、該回転手段により回転する前記光ディスクに記録された信号を読み取る光ピックアップと、該光ピックアップを前記光ディスクの径方向に往復移動させる直線移動手段と、前記回転手段の外側に径方向外方へ突出する第1鍔部と、前記光ピックアップに設けられかつ該光ピックアップが前記光ディスクの最内位置に停止しているときに前記第1鍔部の上部空間に到達する突起部を有する板ばねとを備えるように構成したので、ディスク装置に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わったときに回転手段のロータが浮いても、第1鍔部が板ばねの突起部の先端部分に当接するため、回転手段のロータの抜けを確実に防止することができるという効果がある。また、ロータの抜け止め機構として板ばねを利用するように構成したので、従来のように抜け止め専用の別部材を設ける必要がなく、部品点数や組立工数の増加によるコスト増を抑制して低コスト化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるディスク装置の外部構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示したディスク装置の内部構成であって光ディスクのイジェクト状態を示す概略斜視図である。
【図3】図1および図2に示したディスク装置の内部構成であって光ディスクの記録再生状態を示す概略斜視図である。
【図4】図1から図3に示したディスク装置の要部を拡大して示す概略斜視図である。
【図5】図1から図4に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的平面図である。
【図6】図1から図4に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的正面図である。
【図7】この発明の実施の形態2によるディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的正面図である。
【図8】この発明の実施の形態3によるディスク装置の要部を拡大して示す概略斜視図である。
【図9】図8に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を一部断面視して示す模式的正面図である。
【図10】この発明の実施の形態4によるディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を一部断面視して示す模式的正面図である。
【符号の説明】
1 ディスク装置、2 シャーシ、3 スロット、5 ベース板金、6 スピンドルモータ(回転手段)、7 回転軸、8 軸受部、9 帽子型ロータ、9a第1鍔部、10 ターンテーブル、10a 第2鍔部、11 上部空間、12クランパ、13 加圧アーム、14 内部スペース、15 スクリューシャフト(直接移動手段)、16 ガイドシャフト(直接移動手段)、17 軸受部(直接移動手段)、18 動力伝達ギア連(直接移動手段)、19 駆動モータ(直接移動手段)、20 光ピックアップ、21 筐体、22 貫通孔、23 第1腕部、23a 指部、24 貫通孔、25 第2腕部、26 板ばね、26a突起部、27 上部空間、M 光ディスク。
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンパクトディスク(CD)やデジタルバーサタイルディスク(DVD)等の光学式ディスク状記録媒体(以下、光ディスクという)に記録された信号を読み取るディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のディスク装置としては、光ディスクを載置するターンテーブルと、このターンテーブル上に載置された光ディスクの中央部分を記録再生時に把持するクランパと、上記ターンテーブルを回転させるスピンドルモータと、このスピンドルモータにより回転する光ディスクの記録層に記録された信号を読み取る光ピックアップと、この光ピックアップを光ディスクの径方向に往復移動させる直線移動手段とを備えた構成が知られている。
【0003】
従来のディスク装置では、内部にスペースの余裕があれば、ある程度の厚さ(回転軸方向)を有するスピンドルモータの使用も許される。このようなスピンドルモータにはロータの回転軸方向への抜けを防止する抜け止め機構が設けられている。
【0004】
ところで、ディスク装置に対しては、近時、例えば車載スペースの関係から薄型化の要求が高い。このような要求に応えるために、薄型のスピンドルモータが開発されている。このスピンドルモータは、回転軸と、この回転軸の軸受部分の外側から径方向外方へ放射状に延びかつそれぞれコイルが巻回された複数の鉄芯を有するステータと、このステータの上に覆い被さる有底筒状の帽子型ロータとから概略構成されている。この帽子型ロータはステータ側に磁気吸引力で保持されており、電磁誘導により回転可能である。
【0005】
ところが、上記薄型のスピンドルモータ内には、ロータの回転軸方向への抜けを防止する抜け止め機構を設置するスペースがない。また、上記スピンドルモータの上部には記録再生時以外では常にクランパとターンテーブルとの間にディスク搬送用の隙間が存在する。このため、ディスク装置に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わると、ロータがその回転軸方向の上方へ抜けてしまい、記録再生動作不良という事態に陥るおそれがある。
【0006】
これに対して、従来のディスク装置では、抜け止め専用の別部材が新たに配設されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、従来のディスク装置では、記録再生状態から光ディスクを排出するイジェクト状態へ切り換えられると、スピンドルモータに逆電流を流して光ディスクの回転を急停止させている。しかし、この急停止動作はスピンドルモータの寿命を落とす可能性がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−128880号公報(図1および図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディスク装置は上述のような構成を有しているので、ロータの抜け止め機構として抜け止め専用の別部材を設けると、部品点数や組立工数の増加によるコストが大幅に上昇するという課題があった。
【0010】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、低コストでロータの抜け止めを確実に防止するディスク装置を得ることを目的とする。
【0011】
また、この発明は記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられてもスピンドルモータに逆電流を流すことなくスピンドルモータを確実に急停止できるディスク装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るディスク装置は、光ディスクを回転させる回転手段と、該回転手段により回転する前記光ディスクに記録された信号を読み取る光ピックアップと、該光ピックアップを前記光ディスクの径方向に往復移動させる直線移動手段と、前記回転手段の外側に径方向外方へ突出する第1鍔部と、前記光ピックアップに設けられかつ該光ピックアップが前記光ディスクの最内位置に停止しているときに前記第1鍔部の上部空間に到達する突起部を有する板ばねとを備えるように構成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるディスク装置の外部構成を示す概略斜視図であり、図2は図1に示したディスク装置の内部構成であって光ディスクのイジェクト状態を示す概略斜視図であり、図3は図1および図2に示したディスク装置の内部構成であって光ディスクの記録再生状態を示す概略斜視図であり、図4は図1から図3に示したディスク装置の要部を拡大して示す概略斜視図であり、図5は図1から図4に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的平面図であり、図6は図1から図4に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的正面図である。なお、図1から図3までの各図面については左斜め手前側を前方とし、右斜め後側を後方とする。また、図4および図5の各図面については右斜め手前側を前方とし、左斜め後側を後方とする。さらに、図6については右側を前方とし、左側を後方とする。
【0014】
ディスク装置1は函状のシャーシ2を有している。シャーシ2の前面には、図1に示すように光ディスクMの挿入または排出を行うスロット3が設けられている。また、シャーシ2の内部には、図2から図4に示すようにベース板金5が配設されている。このベース板金5には、スピンドルモータ(回転手段)6が配設されている。
【0015】
スピンドルモータ6は、図6に示すように、回転軸7と、この回転軸7を回転可能に支持する軸受部8と、上記ベース板金5上に配設されたステータ(図示せず)と、このステータ(図示せず)の上に覆い被さる有底筒状の帽子型ロータ9とから概略構成されている。上記ステータ(図示せず)は、軸受部分(図示せず)と、この軸受部分の外周から径方向外方へ放射状に延びかつそれぞれコイル(図示せず)が巻回された複数の鉄芯(図示せず)と、これら各鉄芯の最外部に設けられかつ周方向に延びて上記帽子型ロータ9の回転運動を案内する円弧状のガイド部(図示せず)とから概略構成されている。この帽子型ロータ9はステータ(図示せず)側に磁気吸引力で保持されており、電磁誘導により回転可能である。
【0016】
帽子型ロータ9の上部には、光ディスクMを載置するターンテーブル10が回転軸7を介して一体に固定されており、このターンテーブル10は帽子型ロータ9と同期回転可能である。また、帽子型ロータ9の外周面には、図6に示すように、径方向外方へ突出しかつ周方向に連続する第1鍔部9aが形成されており、この第1鍔部9aの上部には帽子型ロータ9の外周面に沿う上部空間11が形成されている。
【0017】
ターンテーブル10の上部には、例えば図2および図3に示すように、光ディスクMの中央部分を把持するクランパ12が配設されており、このクランパ12は該クランパをターンテーブル10側へ押圧可能な加圧アーム13の先端部に揺動可能に固定されている。
【0018】
また、ベース板金5には、スピンドルモータ6に隣接する位置に内部スペース14が設けられており、この内部スペース14内には、図4に示すように、スピンドルモータ6側に向けて互いに平行なスクリューシャフト(直接移動手段)15とガイドシャフト(直接移動手段)16とが配設されている。スクリューシャフト15は螺子溝15aが連続して形成された外表面を有しており、その一端は軸受部17に回転可能に支持され、他端は動力伝達ギア連(直接移動手段)18を介して駆動モータ(直接移動手段)19に接続されている。
【0019】
スクリューシャフト15およびガイドシャフト16には矢印A方向および矢印B方向に摺動自在に光ピックアップ20が配設されている。光ピックアップ20は、ベース板金5上に配設された発光ダイオード等の光源(図示せず)からの光を集光して得られたビーム光を光ディスクMの記録層(図示せず)に照射する対物レンズ(図示せず)と、この対物レンズ(図示せず)に対してフォーカス動作やトラッキング動作を行うフォーカス・トラッキング制御機構(図示せず)とを内蔵する筐体21と、この筐体21のスクリューシャフト15側に形成されかつスクリューシャフト15の挿通を許す貫通孔22を有する第1腕部23と、上記筐体21のガイドシャフト16側に形成されかつガイドシャフト16の挿通を許す貫通孔24を有する第2腕部25とから概略構成されている。第1腕部23はスクリューシャフト15の軸方向に離間する2つの指部23aを有しており、両指部23a間には第1腕部23に取り付けられかつスクリューシャフト15の螺子溝15aに押圧されて係合する凸部(図示せず)を有する板ばね26が配設されている。
【0020】
板ばね26は、スピンドルモータ6寄りの指部23aの上表面に延在しかつ光ピックアップ20が最もスピンドルモータ6に近接する位置(光ディスクMの最内位置)に停止したときに帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部空間11に到達する突起部26aを一体に有している。突起部26aの先端部分は、図5に示すように矢印C方向に回転する帽子型ロータ9の外周面から離れる方向に屈曲しており、これにより機械的強度が高められている。
【0021】
次に動作について説明する。
まず、ディスク装置1では、記録再生時を除いて、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止する。このとき、光ピックアップ20に配設された板ばね26の突起部26aの先端部分が帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部空間11に到達している。一方、記録再生時を除いて、スピンドルモータ6の上部にはクランパ12とターンテーブル10との間にディスク搬送用の隙間が存在する。
【0022】
ここで、ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わると、帽子型ロータ9がターンテーブル10と共に回転軸方向の上方、即ち上記隙間側へ浮く可能性がある。帽子型ロータ9が浮いても、第1鍔部9aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接するため、帽子型ロータ9の抜けが確実に防止される。
【0023】
以上のように、この実施の形態1によれば、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止しているときに帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部空間11に到達する突起部26aを板ばね26に備えるように構成したので、ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わったときに帽子型ロータ9が浮いても、第1鍔部9aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接するため、帽子型ロータ9の抜けを確実に防止することができるという効果がある。
【0024】
この実施の形態1では、帽子型ロータ9の抜け止め機構として板ばね26を利用するように構成したので、従来のように抜け止め専用の別部材を設ける必要がなく、部品点数や組立工数の増加によるコスト増を抑制して低コスト化を図ることができるという効果がある。
【0025】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2によるディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的正面図である。なお、この実施の形態2の構成要素のうち、実施の形態1の構成要素と共通する部分については同一符号を付し、その部分の説明を省略する。また、図7の右側を前方とし、左側を後方とする。
【0026】
この実施の形態2の特徴は、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられた場合に帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部に当接する突起部26aを板ばね26に備えた点にある。
【0027】
次に動作について説明する。
まず、記録再生時においては、光ピックアップ20は駆動モータ19により矢印A方向および矢印B方向に往復移動して光ディスクMに対して記録再生を行う。この記録再生状態から光ディスクMを排出するイジェクト状態に切り換えられた場合には、スピンドルモータ6への通電を停止すると共に、光ピックアップ20を駆動モータ19により矢印A方向に急遽移動させて光ディスクMの最内位置まで戻して、板ばね26の突起部26aの先端部分を帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部に当接させる。これにより、スピンドルモータ9に対して逆電流を流して行う従来の急停止動作を行うことなく、スピンドルモータ9を確実に停止させる。
【0028】
以上のように、この実施の形態2によれば、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられた場合に帽子型ロータ9の第1鍔部9aの上部に当接する突起部26aを板ばね26に備えるように構成したので、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられてもスピンドルモータ9に逆電流を流すことなくスピンドルモータ9を確実に急停止させることができるという効果がある。これにより、スピンドルモータ9の長寿命化を図ることができるという効果がある。
【0029】
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3によるディスク装置の要部を拡大して示す概略斜視図であり、図9は図8に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を一部断面視して示す模式的正面図である。なお、この実施の形態3の構成要素のうち、実施の形態1等の構成要素と共通する部分については同一符号を付し、その部分の説明を省略する。また、図8については右斜め手前側を前方とし、左斜め後側を後方とする。さらに、図9については右側を前方とし、左側を後方とする。
【0030】
この実施の形態3の特徴は、実施の形態1および実施の形態2において帽子型ロータ9の外周面に第1鍔部9aを形成することに代えて、帽子型ロータ9に回転軸7を介して一体に固定されたターンテーブル10の外周面に、径方向外方へ突出しかつ周方向に連続する第2鍔部10aを形成した点にある。即ち、第2鍔部10aの上部には、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止しているときに光ピックアップ20に配設された板ばね26の突起部26aが到達する上部空間27が形成されている。
【0031】
次に動作について説明する。
まず、ディスク装置1では、記録再生時を除いて、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止する。このとき、光ピックアップ20に配設された板ばね26の突起部26aの先端部分がターンテーブル10の第2鍔部10aの上部空間27に到達している。一方、記録再生時を除いて、スピンドルモータ6の上部にはクランパ12とターンテーブル10との間にディスク搬送用の隙間が存在する。
【0032】
ここで、ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わると、ターンテーブル10が帽子型ロータ9と共に回転軸方向の上方、即ち上記隙間側へ浮く可能性がある。ターンテーブル10が浮いても、第2鍔部10aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接するため、ターンテーブル10と一体に固定された帽子型ロータ9の抜けが確実に防止される。
【0033】
以上のように、この実施の形態3によれば、光ピックアップ20が光ディスクMの最内位置に停止しているときにターンテーブル10の第2鍔部10aの上部空間27に到達する突起部26aを板ばね26に備えるように構成したので、ディスク装置1に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わったときにターンテーブル10が浮いても、第2鍔部10aが板ばね26の突起部26aの先端部分に当接するため、ターンテーブル10とこれと一体に固定された帽子型ロータ9の抜けを確実に防止することができるという効果がある。
【0034】
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4によるディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を一部断面視して示す模式的正面図である。なお、この実施の形態4の構成要素のうち、実施の形態1等の構成要素と共通する部分については同一符号を付し、その部分の説明を省略する。また、図10の右側を前方とし、左側を後方とする。
【0035】
この実施の形態4の特徴は、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられた場合にターンテーブル10の第2鍔部10aの上部に当接する突起部26aを板ばね26に備えた点にある。
【0036】
次に動作について説明する。
まず、記録再生時においては、光ピックアップ20は駆動モータ19により矢印A方向および矢印B方向に往復移動して光ディスクMに対して記録再生を行う。この記録再生状態から光ディスクMを排出するイジェクト状態に切り換えられた場合には、スピンドルモータ6への通電を停止すると共に、光ピックアップ20を駆動モータ19により矢印A方向に急遽移動させて光ディスクMの最内位置まで戻して、板ばね26の突起部26aの先端部分をターンテーブル10の第2鍔部10aの上部に当接させる。これにより、ターンテーブル10と一体に固定されたスピンドルモータ6に対して逆電流を流して行う従来の急停止動作を行うことなく、スピンドルモータ6を確実に停止させる。
【0037】
以上のように、この実施の形態4によれば、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられた場合にターンテーブル10の第2鍔部10aの上部に当接する突起部26aを板ばね26に備えるように構成したので、記録再生状態からイジェクト状態へ切り換えられてもスピンドルモータ6に逆電流を流すことなくスピンドルモータ6を確実に急停止させることができるという効果がある。これにより、スピンドルモータ6の長寿命化を図ることができるという効果がある。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、光ディスクを回転させる回転手段と、該回転手段により回転する前記光ディスクに記録された信号を読み取る光ピックアップと、該光ピックアップを前記光ディスクの径方向に往復移動させる直線移動手段と、前記回転手段の外側に径方向外方へ突出する第1鍔部と、前記光ピックアップに設けられかつ該光ピックアップが前記光ディスクの最内位置に停止しているときに前記第1鍔部の上部空間に到達する突起部を有する板ばねとを備えるように構成したので、ディスク装置に対して過度の振動や落下等の衝撃が加わったときに回転手段のロータが浮いても、第1鍔部が板ばねの突起部の先端部分に当接するため、回転手段のロータの抜けを確実に防止することができるという効果がある。また、ロータの抜け止め機構として板ばねを利用するように構成したので、従来のように抜け止め専用の別部材を設ける必要がなく、部品点数や組立工数の増加によるコスト増を抑制して低コスト化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるディスク装置の外部構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示したディスク装置の内部構成であって光ディスクのイジェクト状態を示す概略斜視図である。
【図3】図1および図2に示したディスク装置の内部構成であって光ディスクの記録再生状態を示す概略斜視図である。
【図4】図1から図3に示したディスク装置の要部を拡大して示す概略斜視図である。
【図5】図1から図4に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的平面図である。
【図6】図1から図4に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的正面図である。
【図7】この発明の実施の形態2によるディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を示す模式的正面図である。
【図8】この発明の実施の形態3によるディスク装置の要部を拡大して示す概略斜視図である。
【図9】図8に示したディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を一部断面視して示す模式的正面図である。
【図10】この発明の実施の形態4によるディスク装置の回転手段に対する板ばねの突起部の動作を一部断面視して示す模式的正面図である。
【符号の説明】
1 ディスク装置、2 シャーシ、3 スロット、5 ベース板金、6 スピンドルモータ(回転手段)、7 回転軸、8 軸受部、9 帽子型ロータ、9a第1鍔部、10 ターンテーブル、10a 第2鍔部、11 上部空間、12クランパ、13 加圧アーム、14 内部スペース、15 スクリューシャフト(直接移動手段)、16 ガイドシャフト(直接移動手段)、17 軸受部(直接移動手段)、18 動力伝達ギア連(直接移動手段)、19 駆動モータ(直接移動手段)、20 光ピックアップ、21 筐体、22 貫通孔、23 第1腕部、23a 指部、24 貫通孔、25 第2腕部、26 板ばね、26a突起部、27 上部空間、M 光ディスク。
Claims (4)
- 光ディスクを回転させる回転手段と、該回転手段により回転する前記光ディスクに記録された信号を読み取る光ピックアップと、該光ピックアップを前記光ディスクの径方向に往復移動させる直線移動手段と、前記回転手段の外側に径方向外方へ突出する第1鍔部と、前記光ピックアップに設けられかつ該光ピックアップが前記光ディスクの最内位置に停止しているときに前記第1鍔部の上部空間に到達する突起部を有する板ばねとを備えたディスク装置。
- 板ばねの突起部は第1鍔部の上部に当接することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
- 光ディスクを載置するターンテーブルと、該ターンテーブルを回転させる回転手段と、該回転手段により回転する前記光ディスクに記録された信号を読み取る光ピックアップと、該光ピックアップを前記光ディスクの径方向に往復移動させる直線移動手段と、前記ターンテーブルの外側に径方向外方へ突出する第2鍔部と、前記光ピックアップに設けられかつ該光ピックアップが前記光ディスクの最内位置に停止しているときに前記第2鍔部の上部空間に到達する突起部を有する板ばねとを備えたディスク装置。
- 板ばねの突起部は第2鍔部の上部に当接することを特徴とする請求項3記載のディスク装置。
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