JP4407052B2 - トルク伝達装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン等の駆動源のトルクを、圧縮機等の受動側の回転機器(補機)に伝達するトルク伝達装置に関するもので、吐出容量を変化させることができる可変容量型の圧縮機にトルクを伝達するプーリに適用して有効である。
【0002】
なお、圧縮機の吐出容量とは、シャフトが1回転する際に吐出される理論体積流量(幾何学的に決定される体積流量)を言う。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
エンジンから動力を得て稼働している圧縮機等の回転機器は、エンジンの負荷が変動すると、圧縮機等に供給されるトルクが変動してしまう。また、受動側の回転機器である圧縮機が可変容量型であると、圧縮機(受動側機器)が必要とする駆動トルクも変動する。
【0004】
このため、圧縮機の吐出容量が低下して圧縮機(受動側機器)が必要とする駆動トルク(必要トルク)が低下すると、駆動源から供給される供給トルクの変動に共振するように、圧縮機及びトルク伝達装置(プーリ)の可動部分が振動してしまうので、可動部分に設けられた「遊び(クリアランス)」部分で可動部分が衝突してしまい、異音が発生してしまう。
【0005】
因みに、圧縮機の吐出容量が増大して圧縮機(受動側機器)が必要とする駆動トルクが増大すると、駆動トルクにより可動部分に荷重が作用して可動部分が一方向に押さえ付けられる(付勢される)ので、供給トルクが変動しても、異音が発生し難い。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、供給トルクの変動に伴って発生する異音を低減すること目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、駆動源(E/G)のトルクを受動側の回転機器(1)に伝達するトルク伝達装置であって、駆動源(E/G)からのトルクを受けて回転する第1回転体(11)と、回転機器(1)の回転部に連結されて回転部と共に回転するとともに、第1回転体(11)と同軸状に配設された第2回転体(13)と、第1回転体(11)が受けたトルクを第2回転体(13)に伝達する弾性変形可能なトルク伝達部材(14)とを備え、トルク伝達部材(14)は、第1回転体(11)が第2回転体(13)に対して正転の向きに回転したときに圧縮荷重を受けて圧縮変形する第1変形部(14a)と、第1回転体(11)が第2回転体(13)に対して逆転の向きに回転したときに圧縮荷重を受けて圧縮変形する第2変形部(14b)とを有して構成されており、さらに、第1変形部(14a)に、第1変形部(14a)が受ける荷重の方向に対して略直交する断面の断面積を縮小させる穴部(14f)が設けられていることによって、トルク伝達部材(14)は、第1回転体(11)が第2回転体(13)に対して正転の向きに所定角度(θ1)以下回転したときにおける第1回転体(11)の相対回転角(θ)に対する伝達トルクの変化率(K)が、第1回転体(11)が第2回転体(13)に対して逆転の向きに所定角度(θ1)以下回転したときにおける変化率(K)に比べて小さくなるように設定され、穴部(14f)は、第1、第2回転体(11、13)の軸方向から見たときに、第1、第2回転体(11、13)の径方向に長軸を有する長穴形状の中央部を、第1、第2回転体(11、13)の円周方向両側から長穴の内側へ窪ませた形状に形成されていることを特徴とする。
【0008】
これにより、駆動源(E/G)から供給される供給トルクの変動を吸収することができるので、供給トルクの変動による共振によって回転機機(1)及びトルク伝達装置の可動部分に設けられた「遊び(クリアランス)」部分で可動部分が衝突してしまうことを防止でき、異音を低減することができる。さらに、第1変形部(14a)を収納するための空間と第2変形部(14b)を収納するための空間とを同一の大きさとすることができる。
【0013】
請求項に記載の発明では、第1変形部(14a)は、正転の向きに向かうほどその断面積を縮小させるように第1、第2回転体(11、13)の軸方向から見たときに略三角状に形成されており、第2回転体(13)に対する第1回転体(11)の正転の向きの相対回転角(θ)が大きくなるほど、変化率(K)が大きくなるように設定されていることを特徴とする。
特徴とする。
【0014】
これにより、トルク伝達部材(14)が弾性限界を超えてしまうことを防止しできるので、大きなトルクを伝達しながら、トルク変動及び異音を十分に吸収することができる。
請求項3に記載の発明では、第1変形部(14a)および第2変形部(14b)は、第1、第2回転体(11、13)の軸方向から見たときに、同一の大きさとなっていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、穴部(14f)は、第1変形部(14a)を貫通しない穴であることを特徴とする。
【0015】
なお、請求項5に記載の発明ごとく、内燃機関(E/G)から動力を得て稼働する可変容量型の圧縮機(1)を有する蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のトルク伝達装置(10)にて内燃機関(E/G)から圧縮機(1)へ動力を伝達することが望ましい。
【0016】
また、請求項6に記載の発明のごとく、所定角度(θ1)は、圧縮機(1)の吐出容量が最大容量の略10%になったときの圧縮機(1)の駆動トルクがトルク伝達装置(10)に作用したときの相対回転角(θ)に対応する値とすることが望ましい。
【0017】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、走行用エンジンからの動力を車両用空調装置の圧縮機に伝達するトルク伝達装置に本発明を適用したものであって、図1は車両用空調装置(冷凍サイクル)の模式図である
図1中、1は冷媒を吸入圧縮する可変容量型の圧縮機であり、2は圧縮機1から吐出される冷媒を冷却(凝縮)させる放熱器(凝縮器)である。3は放熱器2から流出する冷媒を減圧する減圧器であり、4は減圧器3にて減圧された冷媒を蒸発させることにより冷凍能力(冷房能力)を発揮する蒸発器である。
【0019】
なお、本実施形態では、減圧器3として、蒸発器4の出口側冷媒(圧縮機1の吸入側冷媒)が所定の加熱度を有するように開度を調節する温度式膨張弁を採用している。
【0020】
そして、10は、Vベルト(図示せず。)を介して伝達されたエンジンE/Gの動力を圧縮機1に伝達するプーリ一体型のトルク伝達装置(以下、プーリと略す。)であり、以下、プーリ10について述べる。
【0021】
図2は本実施形態に係るプーリの断面図であり、11はVベルトが掛けられるV溝11aが形成された金属又は樹脂製のプーリ本体(第1回転体)であり、このプーリ本体11はエンジンE/G(駆動源)からトルク(駆動力)を受けて回転する。
【0022】
なお、12は圧縮機1のシャフト(図示せず。)と同軸状にプーリ本体11(プーリ10)を回転可能に支持するラジアルベアリング(軸受)であり、このラジアルベアリングのアウターレース(外輪)12a側がプーリ本体11に圧入固定され、インナーレース(内輪)12bに圧縮機1のフロントハウジング(図示せず。)が挿入される。これにより、Vベルトのテンション(張力)によるラジアル荷重をシャフトにて受けることなく、圧縮機1のフロントハウジングにて受けることができる。
【0023】
また、13は圧縮機(回転機器)1のシャフト(回転部)に連結されてシャフトと共に回転するセンターハブ(第2回転体)である。そして、このセンターハブ13は、シャフトの外周面に形成された雄ねじと結合する雌ねじが形成された円筒内周面を有する円筒部13a、プーリ本体11から供給されるトルクを受ける複数個の突起部13bが形成された環状部13c、及び環状部13cと円筒部13aとを機械的に連結して環状部13cから円筒部13aにトルクを伝達するフランジ部13dから構成されている。
【0024】
なお、円筒部13a及びフランジ部13dは金属にて一体成形され、環状部13cは樹脂にて成型されており、フランジ部13dと環状部13cとはインサート成形法により一体化されている。
【0025】
ところで、プーリ本体11のうち環状部13cに対応する部位には、図3に示すように、プーリ本体11から環状部13c(センターハブ13)側に向けて突出する複数個の突起部11bが一体形成されており、プーリ本体11及びセンターハブ13(プーリ10)が圧縮機1に装着された状態においては、センターハブ13の突起部13bとプーリ本体11の突起部11bとは、シャフト(回転軸)周りに交互に位置する。
【0026】
そして、両突起部11b、13b間には、プーリ本体11が受けたトルクをセンターハブ13に伝達する弾性変形可能な材質(本実施形態では、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合ゴム))からなるトルク伝達部材(以下、ダンパーと呼ぶ。)14が配設されている。
【0027】
ここで、ダンパー14は、圧縮機1を駆動する際にプーリ本体11がセンターハブ13に対して相対的に回転する向き(以下、この向きを正転の向き(矢印の向き)と呼ぶ。)に回転したときに、圧縮荷重を受けて圧縮変形しながらプーリ本体11の突起部11bからセンターハブ13の突起部13bにトルクを伝達する第1変形部14aと、プーリ本体11がセンターハブ13に対して相対的に正転の向きの逆向き(以下、この向きを逆転の向きと呼ぶ。)に回転したとき、圧縮荷重を受けて圧縮変形する第2変形部14bとを1組として、両変形部14a、14bを連結部材14cにて連結した状態で円周方向に複数組配設されている。
【0028】
そして、第1変形部14aのうち圧縮変形方向と略平行な部位(本実施形態では、円周方向)の寸法Θ1を、第2変形部14bのうち圧縮変形方向と略平行な部位(本実施形態では、円周方向)の寸法Θ2より大きくすることにより、プーリ本体11がハブ13に対して正転の向きに所定角度θ1以下回転したときにおける第1変形部14aの弾性係数k1が、プーリ本体11がハブ13に対して逆転の向きに、所定角度θ1以下回転したときにおける第2変形部14bの弾性係数k2(の絶対値)より小さくなるように設定している。
【0029】
ここで、第1、2変形部14a、14b(ダンパー14)の弾性係数k1、k2とは、センターハブ13に対するプーリ本体11の相対回転角θに対する、プーリ本体11とセンターハブ13との間で伝達される伝達トルクTの変化率K(=ΔT/Δθ)を言いう。
【0030】
また、第1変形部14aを正転の向きに向かうほど断面積を縮小させるように略三角状とすることにより、第1変形部14a周りのうち逆転の向きに向かうほど隙間寸法が縮小するような隙間14eを設けて、第1変形部14aの弾性係数k1の特性を、図4に示すように、正転の向きの相対回転角θが大きくなるほど、弾性係数k1が大きくなるような非線形特性としている。
【0031】
同様に、第2変形部14bを逆転の向きに向かうほど断面積を縮小させるように略三角状とすることにより、第2変形部14b周りのうち正転の向き側に向かうほど隙間寸法が縮小するような隙間14eを設けて、第2変形部14bの弾性係数k2の特性を、図4に示すように、逆転の向きの相対回転角θが大きくなるほど、弾性係数k2が大きくなるような非線形特性としている。
【0032】
つまり、本実施形態では、第1、2変形部14a、14b(ダンパー14)が変形していない相対回転角θが0のときを基準として、少なくとも相対回転角θの絶対値が所定角度θ1の範囲(図4のAで示す範囲)では、第1変形部14aの弾性係数k1が第2変形部14bの弾性係数k2より小さくしている。
【0033】
ここで、所定角度θ1とは、「従来の技術及び発明が解決しようとする課題」で述べた異音が発生し始める、圧縮機1にて必要とされる駆動トルク(必要トルク)になるときの相対回転角θに対応するもので、具体的には、圧縮機1の吐出容量が最大容量の略10%になったときの駆動トルク対応する値である。
【0034】
なお、本実施形態では、相対回転角θが所定角度θ1より大きくなる領域(図4のBで示す領域)では、圧縮機1にて必要とされる駆動トルクが大きくなるので、第1変形部14aの弾性係数k1を第2変形部14bの弾性係数k2より大きくしている。
【0035】
次に、本実施形態に係るプーリ(プーリ一体型のトルク伝達装置)の概略作動を述べる。
【0036】
Vベルトを介してプーリ本体11に伝達された正転の向きのトルクは、第1変形部14aに伝達されて、第1変形部14aが圧縮変形することによりハブ13に伝達される。一方、逆転の向きのトルクは、第2変形部14bが圧縮変形することによりハブ13からプーリ本体11側に伝達される。そして、第1、2変形部14a、14b(ダンパー14)の伸縮することにより正転の向き及び逆転の向きのトルク変動が吸収される。
【0037】
次に、本実施形態の特徴(作用効果)を述べる。
【0038】
本実施形態では、第1、2変形部14a、14b(ダンパー14)が変形していない相対回転角θが0のときを基準として、少なくとも相対回転角θの絶対値が所定角度θ1の範囲(図4のAで示す範囲)において、第1変形部14aの弾性係数k1が第2変形部14bの弾性係数k2より小さくしているので、エンジンE/G(駆動源)から供給される供給トルクの変動を吸収することができる。
【0039】
したがって、供給トルクの変動に共振するように、圧縮機1及びプーリ10の可動部分が振動し、可動部分に設けられた「遊び(クリアランス)」部分で可動部分が衝突してしまうことを防止できるので、異音を低減することができる。
【0040】
因みに、図5は騒音(異音)レベルと圧縮機の回転数とを示す試験結果であり、図6圧縮機1の振動振幅と圧縮機の回転数とを示す試験結果であり、両図からも明らかなように、本実施形態によれば、第1、2変形部14a、14bの弾性係数を同一とした従来のプーリに比べて、騒音(異音)レベル及び振動振幅が低減していることが判る。
【0041】
ところで、図5、6からも明らかなように、第1、2変形部14a、14bの弾性係数を共に小さくしても、騒音(異音)レベル及び振動振幅を低減することができるものの、弾性係数を小さくするには、前述のごとく、ダンパー14のうち圧縮変形方向と略平行な部位(円周方向)の寸法Θを大きくする必要があるので、ダンパー14(第1、2変形部14a、14b)の円周方向の寸法Θが大きくなってしまい、ダンパー14を収納するための空間14dが大きくなってしまう。
【0042】
これに対して、本実施形態のごとく、第1変形部14aの弾性係数k1が第2変形部14bの弾性係数k2より小さくすれば、第1変形部14aを収納するための空間14dが大きくなるのみで、第2変形部14bを収納するための空間14dを小さくすることができる。
【0043】
したがって、ダンパー14を収納するための空間14dが過度に大きくなってしまうことを防止しつつ、第1、2変形部14a、14bの弾性係数を共に小さくしたものと同程度まで、騒音(異音)レベル及び振動振幅を低減することができる。
【0044】
また、本実施形態によれば、相対回転角θが所定角度θ1以上の領域(領域B)では、相対回転角θが所定角度θ1以下の領域(領域A)に比べて弾性係数Kが大きくなるように設定されているので、圧縮機1が稼動して圧縮機1が必要とするトルクが大きくなっても、ダンパー14が弾性限界を超えてしまうことを防止しできる。したがって、大きなトルクを伝達しながら、トルク変動及び異音を十分に吸収することができる。
【0045】
なお、本実施形態では、第1、2変形部14a、14bは共に非線形特性を有していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図7に示すように第1、2変形部14a、14bの両者が線形特性を有してもよい。又はいずれか一方側のみを線形特性を有するものとしてもよい。
【0046】
また、第1、2変形部14a、14bの形状は、図3に示された形状に限定されるものではなく、例えば図8に示すように、第1変形部14aに荷重の方向(円周方向)に対して略直交する断面の断面積を縮小させる穴部14fを設けてもよい。
【0047】
なお、図8に示す例では、第1変形部14aを収納するための空間14dと第2変形部14bを収納するための空間14dとを同一の大きさとすることができる。
【0048】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、ダンパーゴム14をゴム(EPDM)製としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、エラストマー、樹脂及び金属等のその他材料にて構成してもよい。
【0049】
また、上述の実施形態では、圧縮機1にトルクを伝達するプーリ10に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他のトルク伝達装置にも適用することができる。
【0050】
また、上述の実施形態では、穴部14fは貫通穴であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、貫通しない凹部のような穴であってもよい。
【0051】
また、上述の実施形態では、第1変形部14aの形状と第2変形部14bの形状を相違させることにより、両者14a、14bの弾性係数を相違させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば材質を変更する等して弾性係数を相違させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用空調装置(冷凍サイクル)の模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係るプーリの断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るプーリのプーリ本体の正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るダンパーの特性を示す特性図である。
【図5】本発明の実施形態に係るプーリの騒音(異音)レベルと圧縮機の回転数とを示すグラフである。
【図6】本発明の実施形態に係るプーリの圧縮機の振動振幅と圧縮機の回転数とを示すグラフである。
【図7】本発明の実施形態の変形例に係るダンパーの特性を示す特性図である。
【図8】本発明の実施形態の変形例に係るプーリのプーリ本体の正面図である。
【符号の説明】
10…プーリ、11…プーリ本体、11b…プーリ側突起部、
13b…ハブ側突起部、14…ダンパー(トルク伝達部材)、
14a…第1変形部、14b…第2変形部。

Claims (6)

  1. 駆動源(E/G)のトルクを受動側の回転機器(1)に伝達するトルク伝達装置であって、
    前記駆動源(E/G)からのトルクを受けて回転する第1回転体(11)と、
    前記回転機器(1)の回転部に連結されて前記回転部と共に回転するとともに、前記第1回転体(11)と同軸状に配設された第2回転体(13)と、
    前記第1回転体(11)が受けたトルクを前記第2回転体(13)に伝達する弾性変形可能なトルク伝達部材(14)とを備え、
    前記トルク伝達部材(14)は、前記第1回転体(11)が前記第2回転体(13)に対して正転の向きに回転したときに圧縮荷重を受けて圧縮変形する第1変形部(14a)と、前記第1回転体(11)が前記第2回転体(13)に対して逆転の向きに回転したときに圧縮荷重を受けて圧縮変形する第2変形部(14b)とを有して構成されており、
    さらに、前記第1変形部(14a)に、前記第1変形部(14a)が受ける荷重の方向に対して略直交する断面の断面積を縮小させる穴部(14f)が設けられていることによって、前記トルク伝達部材(14)は、前記第1回転体(11)が前記第2回転体(13)に対して正転の向きに所定角度(θ1)以下回転したときにおける前記第1回転体(11)の相対回転角(θ)に対する伝達トルクの変化率(K)が、前記第1回転体(11)が前記第2回転体(13)に対して逆転の向きに前記所定角度(θ1)以下回転したときにおける前記変化率(K)に比べて小さくなるように設定され
    前記穴部(14f)は、前記第1、第2回転体(11、13)の軸方向から見たときに、前記第1、第2回転体(11、13)の径方向に長軸を有する長穴形状の中央部を、前記第1、第2回転体(11、13)の円周方向両側から前記長穴の内側へ窪ませた形状に形成されていることを特徴とするトルク伝達装置。
  2. 前記第1変形部(14a)は、前記正転の向きに向かうほどその断面積を縮小させるように前記第1、第2回転体(11、13)の軸方向から見たときに略三角状に形成されており、前記第2回転体(13)に対する前記第1回転体(11)の前記正転の向きの相対回転角(θ)が大きくなるほど、前記変化率(K)が大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のトルク伝達装置。
  3. 前記第1変形部(14a)および前記第2変形部(14b)は、前記第1、第2回転体(11、13)の軸方向から見たときに、同一の大きさとなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のトルク伝達装置。
  4. 前記穴部(14f)は、前記第1変形部(14a)を貫通しない穴であることを特徴とする請求項1または2に記載のトルク伝達装置。
  5. 内燃機関(E/G)から動力を得て稼働する圧縮機(1)を有する蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、
    前記圧縮機(1)は、吐出容量を変化させることを可変容量型の圧縮機であり、
    さらに、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のトルク伝達装置(10)にて前記内燃機関(E/G)から前記圧縮機(1)へ動力を伝達することを特徴とする蒸気圧縮機式冷凍サイクル。
  6. 前記所定角度(θ1)は、前記圧縮機(1)の吐出容量が最大容量の略10%になったときの前記圧縮機(1)の駆動トルクが前記トルク伝達装置(10)に作用したときの相対回転角(θ)に対応する値であることを特徴とする請求項5に記載の蒸気圧縮式冷凍サイクル。
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