JP2002098213A - 動力伝達機構 - Google Patents

動力伝達機構

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JP2002098213A
JP2002098213A JP2000289087A JP2000289087A JP2002098213A JP 2002098213 A JP2002098213 A JP 2002098213A JP 2000289087 A JP2000289087 A JP 2000289087A JP 2000289087 A JP2000289087 A JP 2000289087A JP 2002098213 A JP2002098213 A JP 2002098213A
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elastic member
torque
transmission mechanism
rotating bodies
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JP2000289087A
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Kazuya Kimura
一哉 木村
Akihito Uryu
明史 瓜生
Takashi Kawada
剛史 川田
Akinobu Kanai
明信 金井
Takayasu Suzuki
隆容 鈴木
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • F16H2055/366Pulleys with means providing resilience or vibration damping

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外部駆動源側に大きなトルク変動が生じたとし
ても、機器側に負トルクが発生し難い動力伝達機構を提
供すること。 【解決手段】ゴム製の弾性部材40は、プーリ32側の
動力伝達面37a,37bとハブ35側の動力伝達面3
6a,36bとの間に介在されている。同弾性部材40
は、プーリ32とハブ35との間での動力伝達時におい
て、この伝達トルクに基づく力を受けて弾性変形するこ
とで、両者32,35間の相対回転を許容する。同弾性
部材40において、ハブ35側の動力伝達面36a,3
6bに当接する凸状部41b,42bは、同面36a,
36bに近づくに連れて断面積が小さくなる形状をなし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両回転体間の伝達
トルク(伝達動力負荷)の変動を緩和可能な動力伝達機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の動力伝達機構においては、例え
ば特開平10−267045号公報に開示されたものが
存在する。すなわち、図11に示すように、外部駆動源
側の回転体であるプーリ101と機器側の回転体である
ハブ102とが、同プーリ101及びハブ102にそれ
ぞれ設けられた係合凹部104と、両係合凹部104間
に介在されたゴム製の弾性部材103との凹凸係合によ
って、動力伝達可能に連結されている。
【0003】そして、外部駆動源から機器への動力伝達
時においては、プーリ101とハブ102との間の伝達
トルクに基づく力を受けて弾性部材103が弾性変形す
ることで、両者101,102間での相対回転が許容さ
れるとともに、同伝達トルクの大きさに応じて両者10
1,102間の相対回転角度が所定範囲内において変動
されるようになっている。従って、外部駆動源の出力ト
ルクの変動や、同外部駆動源によって駆動されるその他
の機器の駆動トルクの変動等に起因して、プーリ101
とハブ102との間の伝達トルクに変動が生じたとして
も、この伝達トルクの変動は両者101,102間の相
対回転によって緩和されることとなる。
【0004】なお、前記公報中においては、機器の駆動
トルクが過大となった場合に、弾性部材103が係合凹
部104内から外れてプーリ101とハブ102との間
での動力伝達を遮断する機能について、つまりトルクリ
ミット機能について述べられているのみである。しか
し、同公報に開示された技術において弾性部材103の
弾性係数(後述する直線211の傾き)等を好適に設定
することで、前述した伝達トルク変動の緩和作用を奏し
得る構成となることは明白である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記動力伝
達機構においては、弾性部材103が円柱状をなすとと
もに、各係合凹部104内には同弾性部材103の円筒
面103aと同じ曲率の凹曲面104aが設けられてい
る。つまり、伝達トルクがゼロの状態において各係合凹
部104の凹曲面104aは、その湾曲に沿う方向のほ
ぼ全体を以って弾性部材103に対して当接されてい
る。
【0006】従って、プーリ101とハブ102との相
対回転角度を大きくするためには、初めから(相対回転
角度ゼロの状態から)弾性部材103のほぼ全体を変形
させてゆかなければ、言い換えれば同弾性部材103の
強い弾性力に抗してゆかなければならない。その結果、
図12のグラフに比較的傾斜の大きな直線211で示す
ように、従来の動力伝達機構においては、プーリ101
とハブ102との相対回転が行われる所定角度範囲の全
領域において、同相対回転角度の変動に対して両者10
1,102間での伝達トルクが急変する傾向を示すこと
となっていた。
【0007】ここで、前記直線211で示す特性に起因
して生じる問題の説明を簡単とするために、機器(ハブ
102)が一定の回転速度で回転するとともに、プーリ
101が外部駆動源側のトルク変動つまり回転角度変動
に従って回転するものと仮定する。この場合、外部駆動
源側の回転角度変動(トルク変動)は、プーリ101の
ハブ102に対する相対回転角度変動となる。
【0008】そして、例えば、駆動トルクが小さな小型
の機器や駆動トルクが変更される機器の小駆動トルク状
態、つまりプーリ101とハブ102との間での伝達ト
ルクが小さくて両者101,102間の相対回転角度が
小さい状態(一点鎖線212)で、外部駆動源側に大き
なトルク変動言い換えればプーリ101のハブ102に
対する大きな相対角度変動(曲線213)が発生したと
する。この場合、外部駆動源側のトルク変動の谷間(曲
線213の図面左方のピーク)付近においては、伝達ト
ルクゼロの時の位置関係に対して通常の(外部駆動源か
ら機器への)トルク伝達方向とは逆方向へ、プーリ10
1がハブ102に対して相対回転してしまう。
【0009】よって、前記ハブ102と機器との間の動
力伝達系に生じるトルク変動(曲線214)の振幅が過
大となり、同トルク変動の谷間(曲線214の図面下方
側のピーク)付近において、通常のトルク伝達方向とは
逆方向のトルク(負トルク)が発生することとなってい
た。このため、例えば、ハブ102と機器との間の動力
伝達経路上や機器の内部における回転部材間の嵌合部分
にトルク伝達方向のガタが存在すると、上述した正負ト
ルクの交互作用によって同回転部材間にガタ分の相対移
動が発生する。従って、回転部材間の衝撃的な衝突に起
因した異常振動及び異常騒音の発生、さらには同回転部
材が摩耗劣化して前記ガタが大きくなる悪循環の問題が
あった。
【0010】本発明の目的は、第1回転体と第2回転体
との間での動力伝達時において、両回転体間に生じる伝
達トルクの変動を緩和可能であるとともに、外部駆動源
側に大きなトルク変動が生じたとしても、機器側に負ト
ルクが発生し難い動力伝達機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、同軸位置に配置された二つの回
転体と、両回転体の動力伝達面間に介在されたゴム製の
弾性部材とを備え、両回転体間での動力伝達時におい
て、この伝達トルクに基づく力を受けて弾性部材が動力
伝達面間で圧縮されて弾性変形することで、両回転体間
の相対回転が許容される構成の動力伝達機構において、
前記弾性部材は、両回転体のうちの少なくとも一方の動
力伝達面に対して、回転体の周方向に延出する頂部を以
って当接されており、同頂部はそれが当接する動力伝達
面に近づくに連れて断面積が小さくなる形状をなしてい
ることを特徴としている。
【0012】この構成においては、第1回転体と第2回
転体との間の伝達トルクに変動が発生したとしても、同
伝達トルク変動は、弾性部材の弾性変形に基づく両回転
体間の所定角度範囲内での相対回転によって緩和される
こととなる。
【0013】さて、本発明において弾性部材の頂部は、
それが当接する動力伝達面に近づくに連れて断面積が小
さくなる形状をなしている。従って、両回転体間でトル
ク伝達が開始されると、同伝達トルクが小さくても、頂
部の先端側が大きく押し潰されて両動力伝達面間を大き
く近接させることができる。つまり、機器の駆動トルク
が小さい場合においても、両回転体間の相対回転角度を
大きく確保することができる。
【0014】その結果、外部駆動源側に振幅の大きなト
ルク変動が発生したとしても、言い換えれば両回転体間
に大きな相対角度変動が発生したとしても、同変動領域
を通常の(外部駆動源から機器への)トルク伝達側へ大
きくずらすことができる。よって、外部駆動源側のトル
ク変動の谷間付近においても、伝達トルクゼロの時の位
置関係に対して通常のトルク伝達方向とは逆方向へ、両
回転体が相対回転してしまうことがない。従って、機器
と同機器側の回転体との間の動力伝達系に生じるトルク
変動の振幅を小さくすることができ、同トルク変動の谷
間付近においても、通常のトルク伝達方向とは逆方向の
トルク(負トルク)が発生することを抑え得る。よっ
て、機器と同機器側の回転体との間の動力伝達経路上や
機器内部の回転部材間にトルク伝達方向のガタが存在し
ていても、同部分における異常振動及び異常騒音の発生
等の問題が生じることを抑制できる。
【0015】請求項2の発明は頂部の好適な形状を限定
するものである。すなわち、前記頂部は、それが当接す
る動力伝達面に向かう先鋭状又は凸曲面状をなしてい
る。請求項3の発明は請求項1又は2において、前記弾
性部材は、両回転体のうちの一方の動力伝達面に対して
のみ頂部を以って当接されていることを特徴としてい
る。
【0016】この構成において弾性部材は、他方の動力
伝達面に対しては、伝達トルクが小さい状態の時から、
接触面積の大きな部分を以って当接されることとなる。
従って、同弾性部材と他方の動力伝達面との接触が安定
し、これは同弾性部材の頂部の圧縮変形が安定して行わ
れること、ひいては伝達トルク変動の緩和作用が安定し
て発揮されることにつながる。
【0017】請求項4の発明は請求項1〜3のいずれか
において、前記弾性部材において、一方の回転体の動力
伝達面に対する頂部と、他方の回転体の動力伝達面に対
する部位とは、回転体の軸線方向及び/又は半径方向に
ずれた位置でそれぞれ動力伝達面に当接されることを特
徴としている。
【0018】この構成においては、トルク伝達の開始に
より、弾性部材に対して曲げ荷重が作用されることとな
る。従って、伝達トルクが小さくても弾性部材が容易に
曲げ変形され、両動力伝達面間をさらに大きく近接させ
ることができる。
【0019】請求項5の発明は請求項1〜4のいずれか
において、前記各回転体は、一方の回転体から他方の回
転体へ一方向の回転を伝達可能な第1動力伝達面と、同
じく一方の回転体から他方の回転体へ他方向の回転を伝
達可能な第2動力伝達面をそれぞれ備えており、前記弾
性部材は両回転体の第1動力伝達面間及び第2動力伝達
面間にそれぞれ介在されていることを特徴としている。
【0020】この構成においては、回転体の回転方向が
何れであったとしても、両回転体間での動力伝達、及び
この伝達トルク変動の緩和作用を奏することが可能であ
る。つまり、本発明の動力伝達機構はその適用に回転方
向が制限されず、汎用性に優れたものとなっている。
【0021】請求項6の発明は請求項5において、前記
第1動力伝達面間の弾性部材と第2動力伝達面間の弾性
部材とは一体化されて一つの弾性部材をなしていること
を特徴としている。
【0022】この構成においては、動力伝達機構の組み
立て時において弾性部材の取り扱いが容易となるし、組
み立て工数も少なくて済む。請求項7の発明は請求項1
〜6のいずれかにおいて、前記両回転体のうち、一方の
回転体には係合凹部が設けられているとともに、他方の
回転体には同係合凹部に凹凸嵌合される係合凸部が設け
られており、この係合凹部と係合凸部との嵌合部分内に
おいて対向形成された動力伝達面間に弾性部材が介装さ
れていることを特徴としている。
【0023】この構成においては、係合凹部と係合凸部
との嵌合部分内で弾性部材が安定保持される。請求項8
の発明は請求項1〜7のいずれかにおいて、前記伝達ト
ルクが過大となった場合には両回転体間での動力伝達を
遮断するトルクリミット構成を備えていることを特徴と
している。
【0024】この構成においては、例えば機器の過大な
負荷トルクの影響が外部駆動源に波及することを防止で
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の動力伝達機構を、
車両用空調装置に用いられる容量可変型斜板式圧縮機に
適用した一実施形態について説明する。
【0026】(容量可変型斜板式圧縮機)図1に示すよ
うに容量可変型斜板式圧縮機(以下単に圧縮機とする)
は、シリンダブロック1と、その前端に接合固定された
フロントハウジング2と、シリンダブロック1の後端に
弁形成体3を介して接合固定されたリヤハウジング4と
を備えている。これらシリンダブロック1、フロントハ
ウジング2及びリヤハウジング4が、圧縮機のハウジン
グを構成している。なお、図1において図面左方を前方
とし、図面右方を後方とする。
【0027】前記シリンダブロック1とフロントハウジ
ング2とで囲まれた領域にはクランク室5が区画されて
いる。同クランク室5内には駆動軸6が回転可能に支持
されている。同クランク室5において駆動軸6上には、
ラグプレート11が一体回転可能に固定されている。
【0028】前記駆動軸6の前端部は、動力伝達機構P
Tを介して外部駆動源としての車両のエンジンEに作動
連結されている。動力伝達機構PTは、外部からの電気
制御によって動力の伝達/遮断を選択可能なクラッチ機
構(例えば電磁クラッチ)であってもよく、又は、その
ようなクラッチ機構を持たない常時伝達型のクラッチレ
ス機構(例えばベルト/プーリの組合せ)であってもよ
い。なお、本実施形態では、クラッチレスタイプの動力
伝達機構PTが採用されているものとする。
【0029】前記クランク室5内には斜板12が収容さ
れている。斜板12は、駆動軸6にスライド移動可能で
かつ傾動可能に支持されている。ヒンジ機構13は、ラ
グプレート11と斜板12との間に介在されている。従
って、斜板12は、ヒンジ機構13を介したラグプレー
ト11との間でのヒンジ連結、及び駆動軸6の支持によ
り、ラグプレート11及び駆動軸6と同期回転可能であ
るとともに、駆動軸6の軸線L方向へのスライド移動を
伴いながら駆動軸6に対し傾動可能となっている。
【0030】複数(図面には一つのみ示す)のシリンダ
ボア1aは、前記シリンダブロック1において駆動軸6
を取り囲むようにして貫設形成されている。片頭型のピ
ストン20は、各シリンダボア1aに往復動可能に収容
されている。シリンダボア1aの前後開口は、弁形成体
3及びピストン20によって閉塞されており、このシリ
ンダボア1a内にはピストン20の往復動に応じて体積
変化する圧縮室が区画されている。各ピストン20は、
シュー19を介して斜板12の外周部に係留されてい
る。従って、駆動軸6の回転にともなう斜板12の回転
運動が、シュー19を介してピストン20の往復直線運
動に変換される。
【0031】前記弁形成体3とリヤハウジング4との間
には、吸入室21及び吐出室22がそれぞれ区画形成さ
れている。そして、吸入室21の冷媒ガスは、各ピスト
ン20の上死点位置から下死点側への往動により、弁形
成体3に設けられた吸入ポート23及び吸入弁24を介
してシリンダボア1aに吸入される。シリンダボア1a
に吸入された冷媒ガスは、ピストン20の下死点位置か
ら上死点側への復動により所定の圧力にまで圧縮され、
弁形成体3に形成された吐出ポート25及び吐出弁26
を介して吐出室22に吐出される。
【0032】(圧縮機の吐出容量制御構成)前記圧縮機
においては、電磁制御弁CVを用いてクランク室5の内
圧を調節することにより、斜板12の傾斜角度を最大傾
斜角(図1に示す状態)と最小傾斜角との間の任意の角
度に設定可能としている。
【0033】すなわち、前記クランク室5と吸入室21
とは抽気通路27を介して接続されているとともに、吐
出室22とクランク室5とは給気通路28を介して接続
され、同給気通路28上には電磁制御弁CVが配設され
ている。そして、電磁制御弁CVの開度を図示しない制
御装置によって調節することで、給気通路28を介した
吐出室22からクランク室5への高圧な吐出ガスの導入
量が調節され、抽気通路27を介したクランク室5から
吸入室21へのガス導出量とのバランスから同クランク
室5の内圧が決定される。このクランク室5の内圧の変
更に応じて、ピストン20を介してのクランク室5の内
圧とシリンダボア1aの内圧との差が変更され、斜板1
2の傾斜角度が変更される結果、ピストン20のストロ
ークすなわち吐出容量が調節される。
【0034】(動力伝達機構の構成)図2及び図3に示
すように、支持筒部31は、前記フロントハウジング2
の外壁面において、駆動軸6の前端部を取り囲むように
して突設されている。回転体としてのプーリ32は、エ
ンジンE(図1参照)の出力軸からのベルト33が掛け
られる円筒状のベルト掛け部32aと、同ベルト掛け部
32aの内周側に配置された内筒部32bと、同内筒部
32b上において同軸位置でベルト掛け部32aを連結
支持する複数のスポーク部32cとからなっている。同
プーリ32は、内筒部32bを以ってフロントハウジン
グ2の支持筒部31にベアリング34を介して回転可能
に支持されている。つまり、プーリ32は、駆動軸6と
同一軸線L上に配置されているとともに、同駆動軸6と
相対回転可能となっている。
【0035】もう一つの回転体としての円板状のハブ3
5は、前記駆動軸6の前端部に一体回転可能に固定され
ている。図示しないが、ハブ35と駆動軸6との間は、
スプライン係合やキー構造等によって駆動軸6の回転方
向に当接係合されている。係合凸部としての偏平状の係
合ピン36は、ハブ35の後面外周部において、軸線L
周りに所定間隔(本実施形態においては90°間隔)
で、複数(本実施形態においては4つ)が固定されてい
る。同係合ピン36において、プーリ32の周方向に向
かう両側面36a,36bのうち、反時計回り方向に向
かう面が第1動力伝達面36aをなし、時計回り方向に
向かう面が第2動力伝達面36bをなしている。
【0036】前記プーリ32のスポーク部32cは二つ
で一組をなし、この二つのスポーク部32c、ベルト掛
け部32a及び内筒部32bによって囲まれた空間が、
軸線L方向前後に開口された係合凹部37をなしてい
る。同係合凹部37は、軸線L周りに所定間隔(本実施
形態においては90°間隔)で、複数(本実施形態にお
いては4つ)が形成されている。
【0037】図4に示すように、前記係合凹部37内に
おいて、プーリ32の周方向に向かう各スポーク部32
cの側面のうち、時計回り方向に向かう面が第1動力伝
達面37aをなし、反時計回り方向に向かう面が第2動
力伝達面37bをなしている。なお、係合凹部37内に
おいて各動力伝達面37a,37bは、半径方向の中央
部が互いに対向する動力伝達面37b,37aに向かっ
て膨出するようにして湾曲されている。
【0038】前記各係合凹部37内には、その前方側か
らハブ35の係合ピン36が遊挿嵌合されている。この
係合凹部37と係合ピン36との凹凸嵌合部分内では、
両者の第1動力伝達面36a,37a同士及び第2動力
伝達面36b,37b同士がそれぞれ対向されている。
従って、後述する弾性部材40が存在しないと仮定し
て、プーリ32が図3の時計回り方向に回転すれば、第
2動力伝達面36b,37b間が離間するとともに第1
動力伝達面36a,37a間が当接され、逆に、プーリ
32が図面反時計回り方向に回転すれば、第1動力伝達
面36a,37a間が離間するとともに第2動力伝達面
36b,37b間が当接されて、それぞれプーリ32と
同方向にハブ35が従動回転されることとなる。つま
り、係合ピン36の第1動力伝達面36aと係合凹部3
7の第1動力伝達面37aとは、また係合ピン36の第
2動力伝達面36bと係合凹部37の第2動力伝達面3
7bとは、それぞれ軸線Lを中心とした同一円周上に存
在されている。
【0039】前記係合凹部37と係合ピン36との嵌合
部分内には、合成ゴム製の弾性部材40が介装されてい
る。図4及び図5に示すように、同弾性部材40は、第
1動力伝達面36a,37a間に介在される第1弾発受
承部41と、第2動力伝達面36b,37b間に介在さ
れる第2弾発受承部42と、両弾発受承部41,42を
連結して一体化する連結部43とからなっている。つま
り、本実施形態においては、第1動力伝達面36a,3
7a間に介在される弾性部材41と、第2動力伝達面3
6b,37b間に介在される弾性部材42とが一体化さ
れて一つの弾性部材40をなしている。同第1弾発受承
部41、第2弾発受承部42および連結部43は、押し
出し成形等によって一体成形されている。
【0040】前記各弾発受承部41,42は、係合凹部
37の動力伝達面37a,37bに当接する基部41
a,42aと、同基部41a,42aから係合ピン36
の動力伝達面36a,36bに向けてプーリ32の周方
向に延出された、頂部としての凸状部41b,42bと
からなっている。同基部41a,42aにおいて係合凹
部37の動力伝達面37a,37bに対する当接面は、
同動力伝達面37a,37bの湾曲に沿う波形状をなし
ている。これには、同基部41a,42aが動力伝達面
37a,37bに対して、つまりは弾性部材40が係合
凹部37に対して半径方向へずれることを抑制する位置
保持効果がある。
【0041】そして、前記各弾発受承部41,42の凸
状部41b,42bは、基部41a,42a側から係合
ピン36の動力伝達面36a,36bに近づくに連れ
て、断面積(図4の紙面と直交方向に切断した場合の切
断端面の面積)が徐々に小さくなる先鋭状をなしてい
る。同凸状部41b,42bの先端は、曲面状に処理さ
れている。
【0042】なお、図面には表れていないが、前記弾性
部材40が係合凹部37と係合ピン36との嵌合部分内
に組み付けられた状態(プーリ32とハブ35との間で
の伝達トルクがゼロの状態)では、同係合凹部37と係
合ピン36との間のがたつき、つまりプーリ32とハブ
35との間の回転方向のがたつきを防止する意味で、各
弾発受承部41,42は各動力伝達面36a,37a,
36b,37b間で少しだけ圧縮されてその凸状部41
b,42bの先端部分が微量に弾性変形させられてい
る。
【0043】(動力伝達機構の動作)前記エンジンEの
動力は、ベルト33を介してプーリ32に伝達される。
同プーリ32の回転方向は、エンジンEの出力軸の回転
方向と、同エンジンEに対する圧縮機の配置位置との関
係で決まる。そして、プーリ32の回転方向が図3の時
計回り方向であるなら、係合凹部37と係合ピン36と
の間の動力伝達は、第1動力伝達面36a,37a間で
弾性部材40の第1弾発受承部41を介して行われる。
逆にプーリ32の回転方向が図3の反時計回り方向であ
るなら、係合凹部37と係合ピン36との間の動力伝達
は、第2動力伝達面36b,37b間で弾性部材40の
第2弾発受承部42を介して行われる。
【0044】図6及び図7は、プーリ32が時計回り方
向に回転する場合を示している。この場合には、前述し
た係合凹部37と係合ピン36との間での動力伝達によ
って、第1動力伝達面36a,37a間で弾性部材40
の第1弾発受承部41が圧縮変形されて両動力伝達面3
6a,37a間が近づき、プーリ32とハブ35との間
に相対回転が発生する。このプーリ32とハブ35との
相対回転角度は、両者32,35間での伝達トルクの大
きさに応じて第1弾発受承部41の弾性変形量(圧縮
量)が変わることで変動される。従って、エンジンEの
出力トルクの変動や、同エンジンEによって駆動される
圧縮機以外の補機(例えばパワーステアリング装置の油
圧ポンプ)の駆動トルクの変動等に起因して、プーリ3
2とハブ35との間に伝達トルクの変動が発生したとし
ても、この伝達トルクの変動は、プーリ32がハブ35
に対して時計回り方向と反時計回り方向との相対回転を
交互に繰り返すことにより緩和されることとなる。
【0045】以上のように、圧縮機の負荷トルクが、エ
ンジンEに対して悪影響を及ぼさない程度の大きさ、つ
まり上限トルク未満であるなら、プーリ32とハブ35
との係合は維持されて、エンジンEから駆動軸6への動
力伝達は継続される。
【0046】ところが、圧縮機に何らかの異常(例えば
デッドロック)が生じて、その負荷トルクが上限トルク
以上に過大となると、係合ピン36において、特にハブ
35に対する付け根付近が過大な伝達トルクに基づく曲
げ荷重に耐えられなくなる。従って、同係合ピン36が
折れてハブ35から分離し、プーリ32とハブ35との
間での動力伝達が遮断される。よって、圧縮機の過大な
負荷トルクの影響がエンジンEに波及することはない。
【0047】なお、折れてハブ35から分離した係合ピ
ン36は、プーリ32の係合凹部37内において弾性部
材40の両弾発受承部41,42間で保持されて、同プ
ーリ32の回転によってもハブ35との間で暴れまわる
ことはない。このハブ35からの分離後の係合ピン36
を係合凹部37内で確実に保持しておく意味でも、伝達
トルクゼロの状態において弾性部材40の各弾発受承部
41,42が、各動力伝達面36a,37a,36b,
37b間で多少なりとも圧縮状態となるように構成して
おくことは重要である。
【0048】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)前記弾性部材40において、弾発受承部41,4
2の凸状部41b,42bは先鋭状をなしており、同凸
状部41b,42bの断面積が小さい先端側ほど圧縮弾
性変形し易く構成されている。従って、例えば図6に示
すように、プーリ32とハブ35との間での動力伝達が
開始されると、その伝達トルクが小さくても、凸状部4
1bの先端側が大きく押し潰されて、係合ピン36と係
合凹部37との第1動力伝達面36a,37a間を大き
く近接させることができる。
【0049】その結果、図8のグラフに示すように、本
実施形態の動力伝達機構PTにおいては、圧縮機の吐出
容量が少なく駆動トルクが小さい場合(一点鎖線20
2)においても、プーリ32とハブ35との間の相対回
転角度を大きく確保することができる。よって、同図に
曲線213で示すように、従来技術と同様にしてエンジ
ンE側に振幅の大きなトルク変動が発生したとしても、
言い換えればプーリ32のハブ35に対する大きな相対
角度変動が発生したとしても、同変動領域を通常の(エ
ンジンEから圧縮機への)トルク伝達側へ大きくずらす
ことができる。その結果、エンジンE側のトルク変動の
谷間(曲線213の左方のピーク)付近においても、伝
達トルクゼロの時の位置関係に対して通常のトルク伝達
方向とは逆方向へ、プーリ32がハブ35に対して相対
回転してしまうことがない。
【0050】よって、前記ハブ35と圧縮機との間の動
力伝達系に生じるトルク変動(曲線203)の振幅を小
さくすることができ、同トルク変動の谷間(曲線203
の下方のピーク)付近においても、通常のトルク伝達方
向とは逆方向のトルク(負トルク)が発生することを抑
え得る。従って、例えば、ハブ35と駆動軸6との間の
嵌合部分や、圧縮機内のヒンジ機構13にトルク伝達方
向のガタが存在していても、同部分における異常振動及
び異常騒音の発生等の問題が生じることを抑制できる。
【0051】なお、上述した図8に基づく説明は、従来
技術においても述べたように、圧縮機(ハブ35)が一
定の回転速度で回転するとともに、プーリ32がエンジ
ンE側のトルク変動つまり回転角度変動に従って回転す
るものと仮定してなされている。
【0052】(2)前記弾性部材40の各弾発受承部4
1,42は、係合ピン36の動力伝達面36a,36b
に対してのみ凸状部41b,42bを以って当接されて
いる。つまり、同弾発受承部41,42は、係合凹部3
7の動力伝達面37a,37bに対しては、伝達トルク
が小さい状態の時から、接触面積の大きな基部41a,
42aを以って当接されている。従って、同弾発受承部
41,42と係合凹部37の動力伝達面37a,37b
との接触が安定し、これは弾性部材40の凸状部41
b,42bの圧縮変形が安定して行われること、ひいて
は伝達トルク変動の緩和作用が安定して発揮されること
につながる。
【0053】(3)前記係合ピン36及び係合凹部37
は、それぞれ第1動力伝達面36a,37a及び第2動
力伝達面36b,37bを備えている。従って、プーリ
32及びハブ35の回転方向が何れであったとしても、
両者32,35間での動力伝達、及びこの伝達トルク変
動の緩和作用を奏することが可能である。つまり、本実
施形態の動力伝達機構PTはその適用に回転方向が制限
されず、汎用性に優れたものとなっている。
【0054】(4)前記弾性部材40は、第1弾発受承
部41及び第2弾発受承部42が連結部43によって一
体化されてなる。従って、動力伝達機構PTの組み立て
時において同弾性部材40の取り扱いが容易となるし、
組み立て工数も少なくて済む。
【0055】(5)前記弾性部材40は、係合凹部37
と係合ピン36との嵌合部分内言い換えれば或る程度閉
じられた空間内に介装されている。従って、接着剤等の
固定手段を用いなくとも、弾性部材40を所定個所に安
定保持することができ、動力伝達機構PTの製造コスト
を低減することができる。
【0056】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下の態様でも実施できる。 ・図9に示すように、弾性部材40において凸状部41
b,42bの全体を凸曲面状に形成すること。このよう
にしても、上記実施形態と同様な効果を奏することがで
きる。なお、凸状部41b,42bを凸曲面状に形成す
ることは、図9の形状に限定されるものではなく、例え
ば半球面状に形成することも含む。
【0057】・図10(a)に示すように、弾発受承部
41(42)を、係合ピン36及び係合凹部37の各動
力伝達面36a,37a(36b,37b)に対して、
それぞれ凸状部41b,41c(42b,42c)を以
って当接されるように構成すること。
【0058】・図10(a)に示す態様においては、係
合凹部37の動力伝達面37a(37b)が略平面状に
形成されている。従って、各弾発受承部41(42)に
おいて、湾曲した当接面を有する基部41a,42a
は、伝達トルクゼロの状態では、半径方向の中央が動力
伝達面37a(37b)に対して浮き上がった状態とな
っている。つまり、図10(a)の態様においては、各
弾発受承部41(42)が、係合凹部37の動力伝達面
37a(37b)に対して、半径方向内外の二つの凸状
部41c−1,41c−2(42c−1,42c−2)
を以って当接されている、と捉えることができる。ま
た、同弾発受承部41(42)の凸状部41b(42
b)は、反対側の二つの凸状部41c−1,42c−2
(42c−1,42c−2)に対してプーリ32の半径
方向にずらされて、両凸状部41c−1,41c−2
(42c−1,42c−2)間に配設されている。従っ
て、図10(b)に示すように弾発受承部41(42)
は、トルク伝達の開始によって基部41a(42a)の
略全体が平板状に押し延べられて容易に曲げ変形される
こととなり、同伝達トルクが小さくても、両動力伝達面
36a,37a(36b,37b)間をさらに大きく近
接させることができる。よって、図8のグラフに別例と
して示すように、伝達トルクが小さくとも、プーリ32
とハブ35との間の相対回転角度をさらに大きく確保す
ることができ、上記実施形態の効果(1)がより効果的
に奏されることとなる。
【0059】・図10に示す態様を変更し、各弾発受承
部41(42)の凸状部41b(42b)を、反対側の
凸状部41c−1,41c−2(42c−1,42c−
2)に対して軸線L方向、又は、軸線L方向及び半径方
向にずらしても、図10の態様と同様な作用・効果を得
ることができる。
【0060】・弾性部材40の凸状部41b,42bが
先鋭状をなすことは、上記実施形態の形状に限定される
ものではなく、同凸状部41b,42bを錐状に形成す
ることも含む。
【0061】・第1弾発受承部41と第2弾発受承部4
2を別体とし、それぞれを弾性部材として捉えること。 ・本発明を具体化するにあたり、トルクリミット構成を
備えることは必須ではない。つまり例えば上記実施形態
において、伝達トルクが過大となったとしても係合ピン
36が折れないように構成してもよい。
【0062】・上記実施形態では、4組の係合凹部37
及び係合ピン36が設けられていたが、この組数は限定
されず、例えば、6組、5組、3組、2組或いは1組で
もよい。この組数を減少させれば、動力伝達機構PTの
組立性の向上やコストダウンが可能になる。逆にこの組
数を増大させれば、一組が担う伝達トルクが少なくな
り、係合凹部37及び係合ピン36の耐久性つまり動力
伝達機構PTの耐久性が向上される。
【0063】・上記実施形態の動力伝達機構PTは、エ
ンジンEと空調用圧縮機との間の動力伝達に用いられる
ことに限定されるものではなく、同エンジンEと空調用
圧縮機以外の補機(例えばパワーステアリング装置の油
圧ポンプや、機械式過給機や、ラジエータの冷却ファン
等)との間の動力伝達に用いてもよい。また、上記実施
形態の動力伝達機構PTの適用は、車両上の動力伝達経
路に限定されるものではなく、例えば工作機械において
駆動源と加工具との間の動力伝達経路に適用してもよ
い。つまり、上記実施形態の動力伝達機構PTは、何れ
の動力伝達経路上においても適用可能な汎用性を有して
いる。
【0064】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)一方の回転体の動力伝達面と他方の回転体の動力
伝達面とは、回転体の回転軸線を中心とした同一円周上
に存在されている請求項1〜8のいずれかに記載の動力
伝達機構。
【0065】(2)請求項1〜8のいずれか又は前記
(1)に記載の動力伝達機構を外部駆動源との間に備え
た圧縮機。 (3)吐出容量を変更可能である前記(2)に記載の圧
縮機。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、外
部駆動源側に大きなトルク変動が生じたとしても、機器
側に負トルクが発生し難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の動力伝達機構を備えた圧縮機の断
面図。
【図2】図1の動力伝達機構付近の拡大図であり、図3
のA−A線断面図。
【図3】ハブを破断した状態の動力伝達機構の正面図。
【図4】図3の要部拡大図。
【図5】弾性部材の斜視図。
【図6】動力伝達機構の動作を説明する図。
【図7】動力伝達機構の動作を説明する図。
【図8】動力伝達機構の動作特性を示すグラフ。
【図9】別例を示す図。
【図10】別の別例を示す図。
【図11】従来公報の動力伝達機構を示す正面図。
【図12】従来の動力伝達機構の動作特性を示すグラ
フ。
【符号の説明】
32…回転体としてのプーリ、35…もう一つの回転体
としてのハブ、36a,36b…ハブ側の動力伝達面、
37a,37b…プーリ側の動力伝達面、40…弾性部
材、41b,42b…頂部としての凸状部、L…回転体
の回転中心軸線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 剛史 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 金井 明信 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 鈴木 隆容 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB01 BB26 BB50 CC12 CC15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸位置に配置された二つの回転体と、
    両回転体の動力伝達面間に介在されたゴム製の弾性部材
    とを備え、両回転体間での動力伝達時において、この伝
    達トルクに基づく力を受けて弾性部材が動力伝達面間で
    圧縮されて弾性変形することで、両回転体間の相対回転
    が許容される構成の動力伝達機構において、 前記弾性部材は、両回転体のうちの少なくとも一方の動
    力伝達面に対して、回転体の周方向に延出する頂部を以
    って当接されており、同頂部はそれが当接する動力伝達
    面に近づくに連れて断面積が小さくなる形状をなしてい
    ることを特徴とする動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 前記頂部は、それが当接する動力伝達面
    に向かう先鋭状又は凸曲面状をなしている請求項1に記
    載の動力伝達機構。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、両回転体のうちの一方
    の動力伝達面に対してのみ頂部を以って当接されている
    請求項1又は2に記載の動力伝達機構。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材において、一方の回転体の
    動力伝達面に対する頂部と、他方の回転体の動力伝達面
    に対する部位とは、回転体の軸線方向及び/又は半径方
    向にずれた位置でそれぞれ動力伝達面に当接されている
    請求項1〜3のいずれかに記載の動力伝達機構。
  5. 【請求項5】 前記各回転体は、一方の回転体から他方
    の回転体へ一方向の回転を伝達可能な第1動力伝達面
    と、同じく一方の回転体から他方の回転体へ他方向の回
    転を伝達可能な第2動力伝達面をそれぞれ備えており、
    前記弾性部材は両回転体の第1動力伝達面間及び第2動
    力伝達面間にそれぞれ介在されている請求項1〜4のい
    ずれかに記載の動力伝達機構。
  6. 【請求項6】 前記第1動力伝達面間の弾性部材と第2
    動力伝達面間の弾性部材とは一体化されて一つの弾性部
    材をなしている請求項5に記載の動力伝達機構。
  7. 【請求項7】 前記両回転体のうち、一方の回転体には
    係合凹部が設けられているとともに、他方の回転体には
    同係合凹部に凹凸嵌合される係合凸部が設けられてお
    り、この係合凹部と係合凸部との嵌合部分内において対
    向形成された動力伝達面間に弾性部材が介装されている
    請求項1〜6のいずれかに記載の動力伝達機構。
  8. 【請求項8】 前記伝達トルクが過大となった場合には
    両回転体間での動力伝達を遮断するトルクリミット構成
    を備えている請求項1〜7のいずれかに記載の動力伝達
    機構。
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