JP4405598B2 - 信号光出力装置及び信号光出力装置を有する光伝送システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長多重伝送により光通信を行なう光伝送システムにおいて、複数の波長の信号光を送信する送信装置として用いて好適な、信号光出力装置に関し、更には、このような信号光出力装置を有する光伝送システムに関する。
【0003】
【従来の技術】
従来より、例えば海により隔てられた端局間で信号光の送受を行なうべく、海底に光ファイバケーブルを敷設し、光ファイバケーブルに複数設けられた光増幅器を用いて信号光を多中継増幅する光伝送システムが開発されている。
このような海底における光伝送システムの一例を図20に示す。
【0004】
この図20に示す光伝送システム100は、複数の端局間で双方向通信を行なうためのものであり、複数の端局として、例えばA局101,B局102,C局103及びD局104を有しており、これらのA局〜D局101〜104は、光分岐挿入装置105,106を介して、光ファイバからなる光伝送路107により相互に接続されている。
【0005】
即ち、図20に示すように、A局101とC局103とは光分岐挿入装置105を介して、また、B局102とD局104とは光分岐挿入装置106を介してそれぞれ接続されるとともに、A局101とB局102,A局101とD局104,B局102とC局103,C局103とD局104とはそれぞれ光分岐挿入装置105,106を介して接続されている。
【0006】
なお、A局〜D局101〜104は、それぞれ単一の波長の信号光を送信する送信装置109と、送信装置109から送信された信号光を受信する受信装置110とからなる送受信装置を複数組そなえている。
また、光伝送路107には、伝送される信号光を多中継増幅するための光増幅器108が複数設けられている。
【0007】
このような構成により、図20に示す光伝送システム100においては、A局〜D局101〜104間で相互に信号光の送受が行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一方において、近年、光波長多重伝送を行なう波長多重(WDM)用の光ファイバからなる光伝送路や、WDM用の光増幅器、更にはWDM用の光分岐挿入装置の研究開発が進んでいる。
このようなWDM用の光伝送路,光増幅器及び光分岐挿入装置を用いた光伝送システムにおいては、複数の波長の信号光を1本の光伝送路により伝送し、伝送された複数の波長の信号光を1つの光増幅器により増幅して、波長により信号光の分岐(分波)や挿入(合波)を行なうことにより、信号光を所望の端局へ送信するようになっている。
【0009】
ところが、WDM用の光増幅器においては、その利得に波長依存性があるため、例えば4チャンネルの信号光を送信する際に、図21(a)に示すように各信号光のパワーの比率が一定であっても、多中継増幅されて伝送された後の各信号光のパワーの比率は、図21(b)に示すように一定ではなくなる。なお、図21(b)に示すASE(Amplified Spontaneous Emission;自然放出光)は、光増幅器において生じる雑音光である。
【0010】
このように、伝送後の各信号光のパワーの比率が一定ではなくなると、各信号光のS/N比が等しくなくなるため、光伝送システムにおける信号光の伝送特性が劣化することになる。
このため、伝送後の各信号光のS/N比が等しくなるように、信号光を送信する際に、各信号光のパワーの比率を変えるプリエンファシスが行なわれている。
【0011】
例えば図22(a)に示すように、利得が高い波長の信号光のパワーを弱めてプリエンファシスを行なうと、伝送後の各信号光のパワーの比率は、図22(b)に示すように一定となるため、各信号光のS/N比を等しくすることができる。
この際、プリエンファシスの設定が変化すると、伝送後の各信号光のS/N比が変化するため、プリエンファシスの設定の変化を防ぐために、各信号光を出力するレーザダイオード(LD)のバックパワーをモニタし、その大きさに応じて各LDの出力を増減させて各信号光のパワーが常にプリエンファシスにて設定された値となるような自動パワー制御(Automatic Power Control ;APC)が行なわれている。
【0012】
しかしながら、各LDの後段には変調器や偏波スクランブラ等の装置が設けられており、これらの装置を介して各LDからの信号光が伝送される際に、信号光が損失するのであるが、このときの損失の程度が各装置により異なることから各信号光毎に損失の程度が異なり、上記の自動パワー制御を行なっても各信号光のパワーが設定値となるように制御することができないという課題がある。
【0013】
このため、各LDの前方向のパワーとして損失を受けた後の各信号光のパワーをモニタし、その大きさに応じて各LDの出力を増減させて各信号光のパワーが設定値となるように制御する技術が特開平5−327662号公報で開示されている。
しかしながら、上記の自動パワー制御や特開平5−327662号公報で開示されている技術においては、各信号光のパワーの制御を各LDの出力を変化させることにより行なっており、このようにLDの出力を変化させるとLDの近傍の温度が変化するため、LDからの出力信号光の波長が変化する。
【0014】
図20に示すような従来よりの光伝送システム100においては、各信号光毎に光伝送路107が設けられているため、出力信号光の波長が若干変化しても信号光の送受を確実に行なうことができるが、光波長多重伝送を行なうWDM用の光伝送システムにおいては、出力信号光の波長が変化すると光分岐挿入装置の信号光の分岐挿入特性が変化することがあり、このような場合には信号光の送受を正確に行なうこともできなくなる。
【0015】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、予め設定された波長毎の信号光パワーと検出された波長毎の信号光パワーとを比較し、その結果に基づいて、波長毎の信号光を増幅する光増幅部の信号光出力を制御するという簡素な構成により、波長多重伝送される各信号光のパワーの制御を確実に行ない、各信号光間の伝送特性を一定にしながら信号光の送受を正確に行なえるようにした、信号光出力装置及び信号光出力装置を有する光伝送システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の信号光出力装置は、所望の波長の信号光を出力する信号光源と、該信号光源から出力された信号光を増幅する光増幅部とからなる信号光出力ユニットを複数そなえるとともに、前記信号光出力ユニットから出力された複数の異なる波長の信号光を合波する光合波部と、該光合波部において合波された信号光の一部を取り出して、該信号光のパワーを前記信号光源における信号光波長に対応した波長毎に検出する信号光検出部と、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーに基づいて、該光合波部において合波された信号光における前記波長毎の信号光のパワーを制御すべく、対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御する信号光出力制御手段とをそなえ、かつ、該信号光出力制御手段が、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーと予め設定された前記波長毎の信号光のパワーとを比較し、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーが予め設定された前記波長毎の信号光のパワーであるか否かを判定する信号光パワー比較判定手段をそなえ、該信号光パワー比較判定手段での比較判定結果に基づいて、該対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御するように構成され、該信号光検出部が、該信号光の波長についても、前記信号光源における信号光波長に対応した波長毎に検出するように構成される一方、該信号光検出部により検出された該信号光の波長に基づいて、該光合波部において合波された信号光の波長を制御すべく、対応波長信号光出力用信号光源の信号光波長を制御する信号光波長制御手段をそなえたことをたことを特徴としている。
【0023】
さらに、本発明の信号光出力装置は、該信号光波長制御手段が、該信号光検出部により検出された前記信号光源毎の信号光波長と予め設定された前記信号光源毎の信号光波長とを比較し、該信号光検出部により検出された前記信号光源毎の信号光波長が予め設定された前記信号光源毎の信号光波長であるか否かを判定する信号光波長比較判定手段をそなえ、該信号光波長比較判定手段での比較判定結果に基づいて、該対応波長信号光出力用信号光源の信号光波長を制御するように構成されたことを特徴としている。
【0024】
また、本発明の信号光出力装置は、前記信号光源毎に光源温度調整部材が付設されるとともに、該信号光波長制御手段が、該対応波長信号光出力用信号光源に付設された該光源温度調整部材を制御することにより、該対応波長信号光出力用信号光源の信号光波長を制御するように構成されたことを特徴としている。
【0025】
また、本発明の信号光出力装置は、該光源温度調整部材が、ペルチエ素子で構成されたことを特徴としている。
さらに、本発明の信号光出力装置を有する光伝送システムは、所望の波長の信号光を出力する信号光源と、該信号光源から出力された信号光を増幅する光増幅部とからなる信号光出力ユニットを複数そなえるとともに、前記信号光出力ユニットから出力された複数の異なる波長の信号光を合波する光合波部と、該光合波部において合波された信号光の一部を取り出して、該信号光のパワーを前記信号光源における信号光波長に対応した波長毎に検出する信号光検出部と、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーに基づいて、該光合波部において合波された信号光における前記波長毎の信号光のパワーを制御すべく、対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御する信号光出力制御手段とをそなえ、かつ、該信号光出力制御手段が、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーと予め設定された前記波長毎の信号光のパワーとを比較し、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーが予め設定された前記波長毎の信号光のパワーであるか否かを判定する信号光パワー比較判定手段をそなえ、該信号光パワー比較判定手段での比較判定結果に基づいて、該対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御するように構成された第1および第2の信号光出力装置をそなえるとともに、上記第1の信号光出力装置が、入力側光ファイバを介して接続されるとともに、上記第2の信号光出力装置が、分岐用入力側光ファイバを介して接続された光分岐挿入装置をそなえ、且つ、該光分岐挿入装置は、入力側光ファイバから入力された信号光のうちの所望の波長の信号光については出力側光ファイバへ出力するとともに、該入力側光ファイバから入力された信号光のうちの所望の波長とは異なる他の波長の信号光については分岐用出力側光ファイバへ出力する分岐部と、分岐用入力側光ファイバから入力された信号光については該出力側光ファイバへと出力する挿入部とをそなえ、かつ、該第1および第2の信号光出力装置のそれぞれにおいて、該信号光検出部が、該信号光の波長についても、前記信号光源における信号光波長に対応した波長毎に検出するように構成される一方、該信号光検出部により検出された該信号光の波長に基づいて、該光合波部において合波された信号光の波長を制御すべく、対応波長信号光出力用信号光源の信号光波長を制御する信号光波長制御手段をそなえたことを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(a)光伝送システムの構成
図2は本発明にかかる信号光出力装置が適用される光伝送システムの構成を示すブロック図である。
【0028】
この図2に示す光伝送システム10は、波長多重(WDM)伝送により複数の端局間で光通信を行なうためのものであり、複数の端局として、例えばA局1,B局2及びC局3を有しており、これらのA局〜C局1〜3は、光分岐挿入装置4を介して、光ファイバからなる光伝送路5により相互に接続されている。
ここで、A局1は、複数の波長の信号光を出力して送信する送信装置7をそなえることにより送信局として機能するものであり、B局2は、他の端局(図2ではA局1及びC局3)の送信装置7から送信された信号光を受信する受信装置8をそなえることにより受信局として機能するものである。また、C局3は、複数の波長の信号光を出力して送信する送信装置7と、他の端局(図2ではA局1)の送信装置7から送信された信号光を受信する受信装置8とをそなえることにより、送受信局として機能するものである。
【0029】
そして、本発明にかかる信号光出力装置は、A局1〜C局3における送信装置7として用いられるものであり、その構成及び機能については後述にて詳細に説明する。
また、光分岐挿入装置4は、複数の端局(図2ではA局1,B局2及びC局3)を相互に接続した光伝送路5の分岐点に設けられ、この光伝送路5を介してこれらの端局1〜3から入力された所望の波長の信号光を所望の端局1〜3へ出力することにより、複数の端局間で信号光の伝送を行なえるようにするものである。この光分岐挿入装置4についても、詳細については後述する。
【0030】
なお、光伝送路5には、伝送される信号光を多中継増幅するための光増幅器6が複数設けられている。
上述の構成により、図2に示す光伝送システム10においては、A局1から複数の波長の信号光が送信されるとともにC局3から信号光が送信されると、これらの信号光は光伝送路5を介して光分岐挿入装置4へ入力される。
【0031】
光分岐挿入装置4では、A局1から送信された信号光のうちの所望の波長の信号光については、C局3から送信された信号光と合波されてB局2へ出力されるとともに、A局1から送信された信号光のうちの他の波長の信号光については、分岐されてC局3へ出力される。
(b)信号光出力装置(送信装置)の第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置の構成を示すブロック図である。
【0032】
この図1に示す信号光出力装置7は、複数の波長の信号光λ1 〜λn を出力する際に、各信号光λ1 〜λn のパワーを予め設定された値となるように調整して出力するものであり、前述のごとく、図2に示すような光伝送システム10において、相互に信号光の送受信を行なう複数の端局(図2においてはA局1及びC局3)の送信装置として用いられるものである。
【0033】
ここで、信号光出力装置7は、図1に示すように、信号光出力ユニット15−1〜15−n,合波器16,光スペクトラムアナライザ(光スペクトル分析器)18及び中央処理装置(CPU)19をそなえている。
なお、17は10:1カプラであり、20−1〜20−nはD/A変換器である。
【0034】
また、図1においては、信号光が通るルートを太線で示し、電気信号が通るルートを細線で示している。
信号光出力ユニット15−1〜15−nは、波長1550nmから1560nmの範囲において2nm間隔でそれぞれ異なる波長の信号光λ1 〜λn を出力するものである。
【0035】
この信号光出力ユニット15−1は、所望の波長の信号光(図1においてはλ1 )を出力する信号光源としてのレーザダイオード(LD)11−1,LD11−1から出力された信号光を変調する変調器12−1,変調器12−1から出力された信号光をランダム符号系列に変換するスクランブラ(Scrambler ;SCR)13−1及びSCR13−1から出力された信号光を所望の大きさに増幅する光増幅部としてのポストアンプ14−1をそなえている。
【0036】
また、他の信号光出力ユニット15−nも、所望の波長の信号光(図1においてはλn )を出力する信号光源としてのレーザダイオード(LD)11−n,LD11−nから出力された信号光を変調する変調器12−n,変調器12−nから出力された信号光をランダム符号系列に変換するスクランブラ(Scrambler ;SCR)13−n及びSCR13−nから出力された信号光を所望の大きさに増幅する光増幅部としてのポストアンプ14−nをそなえている。
【0037】
なお、本実施形態における変調器12−1〜12−nとしては、ニオブ酸リチウム(LiNbO3 ;LN)マッハツェンダ型変調器(このLNマッハツェンダ型変調器は図1ではLNで表記されている)が用いられているが、半導体の電界吸収効果を用いた吸収(Electric Absorption ;EA)型変調器を用いてもよい。
【0038】
また、ポストアンプ14−1〜14−nは、図3に示すように、それぞれエルビウムドープファイバ(EDF)14a,光アイソレータ14b,光カプラ14c,ポンプレーザダイオード(以下ポンプLDという)14d,トランジスタ14f及び抵抗14e,14gをそなえて構成されているが、このポストアンプ14−1〜14−nについての詳細な説明については後述する。なお、図3においては、ポストアンプ14−i(i=1,…,n)について示している。
【0039】
さらに、合波器16は、信号光出力ユニット15−1〜15−nから出力された複数の異なる波長の信号光λ1 〜λn を合波する光合波部として機能するものである。
また、光スペクトラムアナライザ(光スペクトル分析器)18は、合波器16において合波された信号光の一部をカプラ17を介して取り出して、合波された信号光のパワーを、信号光出力ユニット15−1〜15−nのLD11−1〜11−nにおける信号光波長に対応した波長毎に検出する信号光パワー検出部として機能するものである。
【0040】
即ち、光スペクトラムアナライザ18は、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーを検出することにより、合波された信号光における各信号光成分をモニタするものである。
ここで、光スペクトラムアナライザ18は、複数の波長の信号光λ1 〜λn からなる信号光が入力されると、入力された信号光を各信号光毎に分離してこれらの信号光λ1 〜λn のピークサーチを行なうことにより、各信号光λ1 〜λn のパワーや波長を検出するとともに、この光スペクトラムアナライザ18と接続されたパーソナルコンピュータ(図1においてはCPU19)とコマンド信号の送受を行なうことにより、パーソナルコンピュータへ検出データを送信するものである。
【0041】
具体的には、例えば図4に示すように、モノクロメータ18a,フォトダイオード18b,トランスインピーダンス増幅器18c,ディスプレイ18d,制御部18e及び電流源18fで構成されている。
合波された信号光が光スペクトラムアナライザ18に入力されると、入力された信号光はモノクロメータ18aにて各信号光毎に分離され、分離された各信号光λ1 〜λn は、フォトダイオード18bにて検出された後にトランスインピーダンス増幅器18cにて所定の大きさに増幅されて、この増幅された信号に基づいて各信号光λ1 〜λn のパワーや波長等が検出され、検出結果がディスプレイ18dに表示される。
【0042】
また、検出された各信号光λ1 〜λn のパワーや波長等のデータは、制御部18e内に設けられたメモリに格納され、図4においては図示しないパーソナルコンピュータからの送信要求に応じて、このパーソナルコンピュータへ送信される。
本実施形態においては、光スペクトラムアナライザ18における動作は、光スペクトラムアナライザ18と接続されたパーソナルコンピュータ(即ち図1に示すCPU19)により統括制御されている。
【0043】
なお、光スペクトラムアナライザ18の分解能(RESOLUTION)は、0.2nm程度でよく、これ以上の精度は必要ない。また、検出データの送信においては、RS232CやGPIB等の規格が用いられる。
ところで、CPU19は、前述のごとく、光スペクトラムアナライザ18における動作を制御するとともに、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn のパワーに基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーを制御すべく、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御する信号光出力制御手段として機能するものである。
【0044】
そして、この信号光出力制御手段としての機能を実現するために、CPU19は、図3に示すように、プリエンファシス(このプリエンファシスとは、複数の波長の信号光λ1 〜λn を送信する際に各信号光λ1 〜λn のパワーの比率を変えることである)により設定された各信号光λ1 〜λn のパワーの値(即ち各信号光λ1 〜λn のパワーの初期設定値)を格納するメモリ19aを有するとともに、信号光パワー比較判定部19b及びポストアンプ制御部19cに相当する機能をソフトウェアの処理により実現している。
【0045】
信号光パワー比較判定部19bは、光スペクトラムアナライザ18から各信号光λ1 〜λn の検出データが入力されると、入力された信号光λ1 〜λn に対応する信号光のパワーの初期設定値をメモリ19aから読み出して、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn のパワーと、プリエンファシスにより設定された各信号光λ1 〜λn のパワーとを比較し、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn のパワーの値がプリエンファシスによる設定値であるか否かを判定するものである。
【0046】
また、ポストアンプ制御部19cは、信号光パワー比較判定部19bでの比較判定結果に基づいて、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御する出力制御信号を出力するものである。
さらに、ポストアンプ制御部19cから出力された出力制御信号は、D/A変換器20−1〜20−nによりD/A変換されて、ポストアンプ14−1〜14−nへ入力される。なお、図3においては、D/A変換器20−i(i=1,…,n)について示している。
ここで、前述したポストアンプ14−1〜14−nについて説明する。
【0047】
一般に、複数の波長の信号光を送信する際には、各信号光のパワーの比率を変えるプリエンファシスが行なわれており、各信号光のパワーが常にプリエンファシスにて設定された値となるように、各信号光を出力するLDを制御してその出力を変化させているが、このようにLDの出力を変化させるとLDの近傍の温度が変化するため、LDからの出力信号光の波長が変化する。
【0048】
図20に示すような従来よりの光伝送システム100においては、各信号光毎に光伝送路107が設けられているため、出力信号光の波長が若干変化しても信号光の送受を確実に行なうことができるが、図2に示すような光伝送システム10においては、出力信号光の波長が変化すると後述にて詳細に説明するような光分岐挿入装置4の信号光の分岐挿入特性が変化することがあり、このような場合には信号光の送受を正確に行なうことができないことがある。
【0049】
そこで、本実施形態にかかる信号光出力装置7では、各信号光出力ユニット15−1〜15−n毎にそれぞれポストアンプ14−1〜14−nを設けて、CPU19によりこれらのポストアンプ14−1〜14−nで増幅された各信号光λ1 〜λn の出力レベルを制御することにより、LD11−1〜11−nからの出力を変化させることなく(即ち信号光の波長を変化させることなく)、各信号光毎にその信号光パワーを制御しているのである。
【0050】
具体的には、ポストアンプ14−1〜14−nは、前述のごとく、図3に示すように、それぞれエルビウムドープファイバ(EDF)14a,光アイソレータ14b,光カプラ14c,ポンプLD14d,トランジスタ14f及び抵抗14e,14gをそなえて構成されている。
ここで、エルビウムドープファイバ(EDF)14aは、光増幅部として機能する部分であり、ポンプLD14dは、所定の帯域(例えば1.47μm帯域や0.98μm帯域)の励起光を生じる励起光源であり、EDF14aとポンプLD14dとは光カプラ14cを介して接続されている。
【0051】
また、トランジスタ14fは、ポンプLD14dのバイアス電流を制御することにより、ポンプLD14dにおける励起光出力を制御するものである。
このトランジスタ14fにおいては、コレクタ14f−3はポンプLD14dと接続されるとともに、エミッタ14f−2は抵抗14gと接続されている。また、ベース14f−1は抵抗14e及びD/A変換器20−iを介してCPU19のポストアンプ制御部19cと接続されている。
【0052】
なお、光カプラ14cの後段には、反射した信号光がポストアンプ14−iに入力されることを防ぐ光アイソレータ14bが設けられている。
このような構成により、ポストアンプ14−iにおいては、CPU19のポストアンプ制御部19cからの出力制御信号がD/A変換器20−iを介して入力されると、トランジスタ14fのコレクタ14f−3からエミッタ14f−2へ流れる電流が変化し、これに伴ってポンプLD14dのバイアス電流が変化する。
【0053】
このようにポンプLD14dのバイアス電流が変化すると、ポンプLD14dにおける励起光出力が変化することにより、EDF14aでの光増幅が制御されて、ポストアンプ14−iの信号光出力が制御される。
なお、このポストアンプ14−iの出力パワーは、約+10dBmである。
上述の構成により、本実施形態にかかる信号光出力装置7においては、信号光出力ユニット15−1〜15−nからそれぞれ異なる波長の信号光λ1 〜λn が出力されると、出力された複数の信号光λ1 〜λn は合波器16により合波されて光伝送路5へ出力される。
【0054】
一方で、合波器16において合波された信号光の一部が、カプラ17を介して光スペクトラムアナライザ18に入力され、光スペクトラムアナライザ18では入力された信号光から合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーが検出され、CPU19では、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn のパワーに基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーを制御すべく、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御する。
【0055】
このときの光スペクトラムアナライザ18及びCPU19の行なう動作の一例を、図5を用いて更に説明する。
制御の対象となる信号光をλm とすると、まず、CPU19では、mが0にリセットされた後に(ステップA1)、mが1にセットされることにより制御の対象となる信号光がλ1 となる(ステップA2)。
【0056】
これを受けて、光スペクトラムアナライザ18では、合波器16により合波された信号光がカプラ17を介して取り出された後モニタされ(ステップA3)、信号光λ1 のピークサーチが行なわれる(ステップA4)。
更に、光スペクトラムアナライザ18では、信号光λ1 の信号光のパワー(ピークパワー)が検出されて、検出された信号光λ1 のパワーの値は、CPU19からの送信要求に応じてCPU19へ送信される(ステップA5)。
【0057】
CPU19においては、信号光パワー比較判定部19bでは、検出された信号光λ1 のパワーの値が入力されると、プリエンファシスにより設定された信号光λ1 のパワーの初期設定値がメモリ19aから読み出されて、検出された信号光λ1 のパワーの値と初期設定値とが比較され、まず、検出された信号光λ1 のパワーの値が初期設定値から±0.5dB以内の範囲にあるか否かが判定される(ステップA6)。
【0058】
ここで、検出された信号光λ1 のパワーの値が初期設定値から±0.5dB以内の範囲にある場合には、検出された信号光λ1 のパワーの値が初期設定値であるとみなされるため、信号光λ1 を増幅するポストアンプ14−1の信号光の出力の制御は行なわれない(ステップA6のYESルートからステップA10)。一方で、検出された信号光λ1 のパワーの値が初期設定値から±0.5dB以内の範囲にない場合には、続いて、検出された信号光λ1 のパワーの値が初期設定値から0.5dB以上の範囲にあるか否かが判定される(ステップA6のNOルートからステップA7)。
【0059】
ここで、検出された信号光λ1 のパワーの値が初期設定値から0.5dB以上の範囲にある場合は、ポストアンプ14−1のバイアス電流を5mAステップで減少させるような出力制御信号が出力され、信号光λ1 を増幅するポストアンプ14−1の信号光の出力の制御が行なわれる(ステップA7のYESルートからステップA8)。
【0060】
また、初期設定値から0.5dB以上の範囲にない場合(即ち初期設定値から0.5dB以下の範囲にある場合)は、ポストアンプ14−1のバイアス電流を5mAステップで増加させるような出力制御信号が出力され、信号光λ1 を増幅するポストアンプ14−1の信号光の出力の制御が行なわれる(ステップA7のNOルートからステップA9)。
【0061】
このようにして、信号光λ1 の制御が終了すると、CPU19では、m=nであるかが判断されることにより全ての信号光λ1 〜λn の制御が終了したか否かが判定され(ステップA10)、この場合はm=1であり全ての信号光λ1 〜λn の制御が終了していないため、信号光λ1 以外の信号光の制御が開始される(ステップA10のNOルートからステップA2)。
【0062】
信号光λ1 以外の信号光の制御も、上述のステップA2〜ステップA9にて説明した場合と同様に行なわれ、信号光λn の制御が終了すると、ステップA10においてはm=nであると判断されるため、各信号光のパワーの制御が終了する(ステップA10のYESルート)。
なお、上述したような各信号光のパワーの制御は、例えば1日に数回行なわれる。
【0063】
このように本実施形態にかかる信号光出力装置7においては、複数の波長の信号光λ1 〜λn が合波されて出力される際に、光伝送路5への入力端において各信号光λ1 〜λn が合波された信号光の一部を分岐して取り出して、光スペクトラムアナライザ18により各信号光λ1 〜λn のパワーをモニタして、CPU19により、各信号光λ1 〜λn のパワーの値が初期設定値であるかを監視しながら、常に各信号光λ1 〜λn のパワーの値が初期設定値であるように各ポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御することにより、プリエンファシスにより設定された各信号光λ1 〜λn のパワーの比率を確実に制御することができる。
【0064】
また、各ポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御することにより各信号光λ1 〜λn のパワーを制御しているため、従来の信号光出力装置のような信号光源(LD)の出力を制御することによる信号光の波長の変化を防ぐことができる。
これにより、図2に示すような波長多重(WDM)伝送を行なう光伝送システム10において、送信装置7における信号光を出力する際のプリエンファシスを長期的に安定化して、各信号光間の伝送特性のばらつきを最小限に抑えることができるとともに、信号光の波長の変化による光分岐挿入装置4の分岐挿入特性の変化を防いで、端局1〜3間で信号光の送受を正確に行なうことができる。
(b1)信号光出力装置(送信装置)の第1実施形態の変形例の説明
図12は本発明の第1実施形態の変形例にかかる信号光出力装置を示すブロック図であるが、この図12に示す信号光出力装置7Aも、前述の第1実施形態におけるものと同様に、複数の波長の信号光λ1 〜λn を出力する際に、各信号光λ1 〜λn のパワーを予め設定された値となるように調整して出力するものであり、信号光を出力する端局の送信装置として用いられるものである。
【0065】
ここで、信号光出力装置7Aは、図12に示すように、信号光出力ユニット15−1〜15−n,合波器16,分波器30,フォトダイオード(PD)31−1〜31−n及び制御部32をそなえている。なお、17は10:1カプラである。
また、図12においては、信号光が通るルートを太線で示し、電気信号が通るルートを細線で示している。
【0066】
この図12において、図1に示す第1実施形態にかかる信号光出力装置7と同じ符号を付したものは、同様の構成及び機能を有するものである。
また、分波器30は、合波器16において合波された信号光の一部をカプラ17を介して取り出して、合波された信号光を信号光出力ユニット15−1〜15−nのLD11−1〜11−nにおける信号光波長に対応した波長毎に分波するものである。
【0067】
即ち、分波器30は、合波された信号光の一部を取り出して、各信号光λ1 〜λn 毎に分波するものである。
また、フォトダイオード(PD)31−1〜31−nは、分波器30により分波された各信号光λ1 〜λn を受光し、その信号光パワーに応じた電気信号を出力する光電変換素子であり、PD31−1〜31−nには、図13に示すように、接地された抵抗33が設けられている。なお、図13においては、PD31−i(i=1,…,n)について示している。
【0068】
即ち、本実施形態においては、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーを検出し、合波された信号光における各信号光成分をモニタする信号光パワー検出部としての機能を、上記の分波器30及びPD31−1〜31−nにより実現しているのである。
ところで、制御部32は、各PD31−1〜31−nにおいて光電変換された電気信号がそれぞれ入力される制御回路32−1〜32−nをそなえている。
【0069】
ここで、制御回路32−1〜32−nは、図13に示すように、差動増幅器等により構成される演算増幅器(Operational Amplifier ;以下OPアンプという)34a,抵抗34b,34c及び所定の起電力を有することにより各信号光毎のパワーの初期値が設定される可変電圧源34dをそなえている。なお、図13においては、制御回路32−i(i=1,…,n)について示している。
【0070】
また、OPアンプ34aのリファレンス(即ち各信号光毎のパワーの初期値)の調整は、信号光出力装置7Aの初期設定時に信号光の伝送を行ない、光伝送路5への入力端での各信号光のS/N比が等しくなるように各信号光のパワーを調整することにより行なわれる。
図13に示す制御回路32−iにおいては、OPアンプ34aの非反転入力端に可変電圧源34dから所定の電圧が参照電圧として入力され、OPアンプ34aの反転入力端にPD31−nから分波された信号光のパワーを示す電気信号が入力されると、OPアンプ34aからは各信号光のパワーを制御するための制御信号としての電圧信号が出力される。
【0071】
このように制御回路32−iにおいて出力された電圧信号は、信号光出力ユニット15−iにおけるポストアンプ14−iに入力される。
さらに、ポストアンプ14−iにおいては、制御回路32−iにおいて出力された電圧信号はトランジスタ14fに入力されて、第1実施形態において説明した場合と同様にポストアンプ14−iの信号光出力の制御が行なわれる。
【0072】
即ち、制御部32における制御回路32−1〜32−nは、分波器30及びPD31−1〜31−nからなる信号光パワー検出部により検出された各信号光λ1 〜λn のパワーに基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーを制御すべく、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御する信号光出力制御手段として機能するものであり、具体的には、制御回路32−1〜32−nは、PD31−1〜31−nにより検出された各信号光λ1 〜λn のパワーと、プリエンファシスにより設定された各信号光λ1 〜λn のパワーとを比較し、PD31−1〜31−nにより検出された各信号光λ1 〜λn のパワーの値がプリエンファシスによる設定値であるか否かを判定する信号光パワー比較判定手段としての機能をそなえ、このときの比較判定結果に基づいて、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御するものである。
【0073】
なお、ポストアンプ14−1〜14−nの信号光の出力パワーは+10dBm程度であり、合波器16,カプラ17及び分波器30を通過した後のPD31−1〜31−nへの信号光の入力パワーは−10dBm程度である。
上述の構成により、第1実施形態の変形例にかかる信号光出力装置7Aにおいても、第1実施形態にかかる信号光出力装置7と同様に、信号光出力ユニット15−1〜15−nからそれぞれ異なる波長の信号光λ1 〜λn が出力されると、出力された複数の信号光λ1 〜λn は合波器16により合波されて光伝送路5へ出力される。
【0074】
一方で、本実施形態にかかる信号光出力装置7Aにおいては、合波器16において合波された信号光の一部が、カプラ17を介して分波器30に入力され、分波器30では入力された信号光を各信号光毎に分波し、分波された各信号光λ1 〜λn は、それぞれPD31−1〜31−nで受光されてその信号光パワーに応じた電気信号に変換される。
【0075】
各PD31−1〜31−nにおいて光電変換された電気信号は、それぞれ制御回路32−1〜32−nに入力され、各PD31−1〜31−nにより検出された各信号光λ1 〜λn のパワーに基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーを制御すべく、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御する。
【0076】
このように、第1実施形態の変形例にかかる信号光出力装置7Aは、複数の波長の信号光λ1 〜λn が合波されて出力される際に、光伝送路5への入力端において各信号光λ1 〜λn が合波された信号光の一部を分岐して取り出して、分波器30,PD31−1〜31−n及び制御部32により各信号光λ1 〜λn のパワーをモニタして、常に各信号光λ1 〜λn のパワーの値が初期設定値であるように各ポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御することにより、第1実施形態にかかる信号光出力装置7と同様の利点がある。
【0077】
また、本実施形態においては、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーを検出し、合波された信号光における各信号光成分をモニタする信号光パワー検出部としての機能を分波器30及びPD31−1〜31−nにより実現するとともに、分波器30及びPD31−1〜31−nにより検出された各信号光λ1 〜λn のパワーに基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーを制御すべく、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御する信号光出力制御手段としての機能を制御部32により実現することにより、信号光出力装置の低廉化を図ることができる。
(b2)信号光出力装置(送信装置)の第2実施形態の説明
図14は本発明の第2実施形態にかかる信号光出力装置を示すブロック図であるが、この図14に示す信号光出力装置7Bは、複数の波長の信号光λ1 〜λn を出力する際に、各信号光λ1 〜λn の波長を予め設定された値となるように調整して出力するものであり、前述のごとく、図2に示すような光伝送システム10において、相互に信号光の送受信を行なう複数の端局(図2においてはA局1及びC局3)の送信装置として用いられるものである。
【0078】
ここで、信号光出力装置7Bは、図14に示すように、信号光出力ユニット15−1〜15−n,合波器16,光スペクトラムアナライザ(光スペクトル分析器)18及びCPU19′をそなえている。
なお、17は10:1カプラであり、35−1〜35−nはD/A変換器である。
【0079】
また、図14においては、信号光が通るルートを太線で示し、電気信号が通るルートを細線で示している。
この図14において、図1に示す第1実施形態にかかる信号光出力装置7と同じ符号を付したものは、同様の構成及び機能を有するものであるが、光スペクトラムアナライザ(光スペクトル分析器)18は、本実施形態においては、合波器16において合波された信号光の一部をカプラ17を介して取り出して、合波された信号光の波長を、信号光出力ユニット15−1〜15−nのLD11−1〜11−nにおける信号光波長に対応した波長毎に検出する信号光波長検出部として機能する。
【0080】
本実施形態においては、LD11−1〜11−nには、LD11−1〜11−nの近傍の温度を調整することにより、LD11−1〜11−nからの出力信号光の波長を制御する光源温度調整部材としてのLD温度調整部材36−1〜36−nがそれぞれ付設されているが、これらの詳細な説明については後述する。
また、CPU19′は、光スペクトラムアナライザ18における動作を制御するとともに、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn の波長に基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn の波長を制御すべく、対応するLD11−1〜11−nの信号光波長を制御する信号光波長制御手段として機能するものである。
【0081】
このときの対応するLD11−1〜11−nの出力信号光の波長の制御は、対応するLD11−1〜11−nに付設されたLD温度調整部材36−1〜36−nの温度を制御することにより行なわれている。
そして、この信号光波長制御手段としての機能を実現するために、CPU19′は、図15に示すように、各信号光λ1 〜λn の波長の値(即ち各信号光λ1 〜λn の波長の初期設定値)を格納するメモリ19a′を有するとともに、信号光波長比較判定部19d及びLD制御部19eに相当する機能をソフトウェアの処理により実現している。
【0082】
信号光波長比較判定部19dは、光スペクトラムアナライザ18から各信号光λ1 〜λn の検出データが入力されると、入力された信号光λ1 〜λn に対応する信号光の波長の初期設定値をメモリ19a′から読み出して、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn の波長と、予め設定された各信号光λ1 〜λn の波長とを比較し、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn の波長の値が予め設定された値であるか否かを判定するものである。
【0083】
また、LD制御部19eは、信号光波長比較判定部19dでの比較判定結果に基づいて、対応するLD11−1〜11−nの信号光波長を制御する波長制御信号を出力するものである。
なお、LD制御部19eから出力された波長制御信号は、D/A変換器35−1〜35−nにより、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn の波長と予め設定された各信号光λ1 〜λn の波長とのずれに応じた電圧にD/A変換された後(例えば検出された波長が設定値より大きい場合はプラスの電圧に変換され、設定値より小さい場合はマイナスの電圧に変換される)、LD温度調整部材36−1〜36−nへ入力される。
【0084】
ここで、前述したLD温度調整部材36−1〜36−nについて説明する。
このLD温度調整部材36−1〜36−nは、図15に示すように、それぞれペルチエ素子38及びペルチエ素子作動回路37をそなえている。なお、図15においては、LD温度調整部材36−i(i=1,…,n)について示している。
【0085】
ここで、ペルチエ素子38は、電流の流れる方向により発熱したり吸熱するものであり、これによりLD温度調整部材36−iが所望の温度を有するようにするものである。
また、ペルチエ素子作動回路37は、ペルチエ素子38の前段に設けられ、ペルチエ素子38に電流を流すことによりペルチエ素子38を作動させるものであり、それぞれ異なる型のトランジスタ37a,37bが並列に配設されて構成されている。
【0086】
ペルチエ素子作動回路37においては、トランジスタ37aのベース37a−1とトランジスタ37bのベース37b−1が接続されるとともに(この接続部を接続部Pとする)、トランジスタ37aのエミッタ37a−2とトランジスタ37bのコレクタ37b−3がそれぞれ接続されている(この接続部を接続部Qとする)。
【0087】
さらに、接続部Pには、CPU19′から出力された波長制御信号(この波長制御信号については後述する)がD/A変換器35−iを介して入力されるとともに、接続部Qは、ペルチエ素子38の一端と接続されている。
なお、図15においては、D/A変換器35−i(i=1,…,n)について示している。
【0088】
また、ペルチエ素子38の他端は接地されており、接続部PとD/A変換器35−1〜35−nとの間には抵抗が設けられてもよい。
このような構成により、LD温度調整部材36−iにおいては、CPU19′のLD制御部19eからの波長制御信号がD/A変換器35−iを介して入力されると、入力された電圧(プラスの電圧またはマイナスの電圧)及びその大きさに応じて、トランジスタ37a又はトランジスタ37bのいずれかが動作する。
【0089】
トランジスタ37aが動作する場合には、トランジスタ37aのベース37a−1に電圧が印加されて、コレクタ37a−3からエミッタ37a−2及び接続部Qを経てペルチエ素子38へ電流が流れる。
また、トランジスタ37bが動作する場合には、トランジスタ37bのベース37b−1に電圧が印加されて、ペルチエ素子38から接続部Q及びコレクタ37b−3を経てエミッタ37b−2へ電流が流れる。
【0090】
さらに、ペルチエ素子38に流れる電流の向きが制御されることにより、ペルチエ素子38では、流れる電流の向き及び大きさに応じてその発熱量及び吸熱量が変化し、これによりLD温度調整部材36−iの温度が制御される。
このように、LD温度調整部材36−1〜36−nの温度が制御されると、対応するLD11−1〜11−nの近傍の温度が調整され、LD11−1〜11−nからの出力信号光の波長が制御される。
【0091】
上述の構成により、本実施形態にかかる信号光出力装置7Bにおいては、信号光出力ユニット15−1〜15−nからそれぞれ異なる波長の信号光λ1 〜λn が出力されると、出力された複数の信号光λ1 〜λn は合波器16により合波されて光伝送路5へ出力される。
一方で、合波器16において合波された信号光の一部が、カプラ17を介して光スペクトラムアナライザ18に入力され、光スペクトラムアナライザ18では入力された信号光から合波された信号光における各信号光λ1 〜λn の波長が検出され、CPU19′では、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn の波長に基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn の波長を制御すべく、対応するLD温度調整部材36−1〜36−nの温度を制御することにより、LD11−1〜11−nからの信号光出力を制御する。
【0092】
このときの光スペクトラムアナライザ18及びCPU19′の行なう動作の一例を、図16を用いて更に説明する。
制御の対象となる信号光をλm とすると、まず、CPU19′では、mが0にリセットされた後に(ステップB1)、mが1にセットされることにより制御の対象となる信号光がλ1 となる(ステップB2)。
【0093】
これを受けて、光スペクトラムアナライザ18では、合波器16により合波された信号光がカプラ17を介して取り出された後モニタされ(ステップB3)、信号光λ1 のピークサーチが行なわれる(ステップB4)。
更に、光スペクトラムアナライザ18では、信号光λ1 の信号光の波長が検出されて、検出された信号光λ1 の波長の値は、CPU19′からの送信要求に応じてCPU19′へ送信される(ステップB5)。
【0094】
CPU19′においては、信号光波長比較判定部19dでは、検出された信号光λ1 の波長の値が入力されると、信号光λ1 の波長の初期設定値がメモリ19a′から読み出されて、まず、検出された信号光λ1 の波長の値と初期設定値とが比較され、検出された信号光λ1 の波長の値が初期設定値から±0.1nm以内の範囲にあるか否かが判定される(ステップB6)。
【0095】
ここで、検出された信号光λ1 の波長の値が初期設定値から±0.1nm以内の範囲にある場合には、検出された信号光λ1 の波長の値が初期設定値であるとみなされるため、信号光λ1 を出力するLD11−1の信号光の出力の制御は行なわれない(ステップB6のYESルートからステップB10)。
一方で、検出された信号光λ1 の波長の値が初期設定値から±0.1nm以内の範囲にない場合には、続いて、検出された信号光λ1 の波長の値が初期設定値から0.1nm以上の範囲にあるか否かが判定される(ステップB6のNOルートからステップB7)。
【0096】
ここで、検出された信号光λ1 の波長の値が初期設定値から0.1nm以上の範囲にある場合は、LD11−1の温度を1℃ステップで低くするような波長制御信号が出力され、信号光λ1 を出力するLD11−1の信号光の波長の制御が行なわれる(ステップB7のYESルートからステップB8)。
また、初期設定値から0.1nm以上の範囲にない場合(即ち初期設定値から0.1nm以下の範囲にある場合)は、LD11−1の温度を1℃ステップで高くするような波長制御信号が出力され、信号光λ1 を出力するLD11−1の信号光の波長の制御が行なわれる(ステップB7のNOルートからステップB9)。
【0097】
このようにして、信号光λ1 の制御が終了すると、CPU19′では、m=nであるかが判断されることにより全ての信号光λ1 〜λn の制御が終了したか否かが判定され(ステップB10)、この場合はm=1であり全ての信号光λ1 〜λn の制御が終了していないため、信号光λ1 以外の信号光の制御が開始される(ステップB10のNOルートからステップB2)。
【0098】
信号光λ1 以外の信号光の制御も、上述のステップB2〜ステップB9にて説明した場合と同様に行なわれ、信号光λn の制御が終了すると、ステップB10においてはm=nであると判断されるため、各信号光の波長の制御が終了する(ステップB10のYESルート)。
なお、上述したような各信号光の波長の制御は、例えば1日に数回行なわれる。
【0099】
このように本実施形態にかかる信号光出力装置7Bにおいては、複数の波長の信号光λ1 〜λn が合波されて出力される際に、光伝送路5への入力端において各信号光λ1 〜λn が合波された信号光の一部を分岐して取り出して、光スペクトラムアナライザ18により各信号光λ1 〜λn の波長をモニタして、CPU19′により、各信号光λ1 〜λn の波長の値が初期設定値であるかを監視しながら、常に各信号光λ1 〜λn の波長の値が初期設定値であるように各LD11−1〜11−nの信号光波長を制御することにより、各信号光λ1 〜λn の波長の変化を確実に防ぐことができる。
【0100】
これにより、図2に示すような波長多重(WDM)伝送を行なう光伝送システム10において、信号光の波長の変化による光分岐挿入装置4の分岐挿入特性の変化を防いで、端局1〜3間で信号光の送受を正確に行なうことができる。
なお、本実施形態においてCPU19′を用いて行なっているような信号光の波長の制御は、例えば図12及び図13に示すような第1実施形態の変形例における制御回路32−1〜32−nを用いて行なうことはできない。
【0101】
なぜならば、図12及び図13に示す合波器16において合波された信号光のうちの一部の信号光の波長が変化していたとすると、波長が変化した信号光においては、波長の変化がわずかであれば分波器30によりその大半が分波されるが、波長の変化が大きくなるのに伴って分波される信号光のパワーが小さくなる。
このように分波された信号光をPD31−1〜31−nで光電変換すると、信号光のパワーが減少したことは検出できるため波長が変化したことは認識できるが、どのように変化したかは認識できないため、LD11−1〜11−nをどのように制御したらよいかが判断できず、信号光の波長の制御を行なうことができないからである。
(b3)信号光出力装置(送信装置)の第3実施形態の説明
図17は本発明の第3実施形態にかかる信号光出力装置を示すブロック図であるが、この図17に示す信号光出力装置7Cは、複数の波長の信号光λ1 〜λn を出力する際に、各信号光λ1 〜λn のパワー及び波長を予め設定された値となるように調整して出力するものであり、前述のごとく、図2に示すような光伝送システム10において、相互に信号光の送受信を行なう複数の端局(図2においてはA局1及びC局3)の送信装置として用いられるものである。
【0102】
ここで、信号光出力装置7Cは、図17に示すように、信号光出力ユニット15−1〜15−n,合波器16,光スペクトラムアナライザ(光スペクトル分析器)18及びCPU19′′をそなえている。
なお、17は10:1カプラであり、20−1〜20−n,35−1〜35−nはD/A変換器である。
【0103】
また、図17においては、信号光が通るルートを太線で示し、電気信号が通るルートを細線で示している。
さらに、本実施形態においても、信号光出力ユニット15−1〜15−nのLD11−1〜11−nには、ペルチエ素子で構成されたLD温度調整部材36−1〜36−nがそれぞれ付設されている。
【0104】
この図17において、図1に示す第1実施形態にかかる信号光出力装置7及び図14に示す第2実施形態にかかる信号光出力装置7Bと同じ符号を付したものは、同様の構成及び機能を有するものであるが、光スペクトラムアナライザ(光スペクトル分析器)18は、本実施形態においては、合波器16において合波された信号光の一部をカプラ17を介して取り出して、合波された信号光のパワー及び波長を、信号光出力ユニット15−1〜15−nのLD11−1〜11−nにおける信号光波長に対応した波長毎に検出する信号光検出部として機能する。
【0105】
さらに、CPU19′′は、光スペクトラムアナライザ18における動作を制御するとともに、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn のパワー及び波長に基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワー及び波長を制御すべく、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御する信号光出力制御手段として機能するとともに、対応するLD11−1〜11−nの信号光波長を制御する信号光波長制御手段として機能するものである。
【0106】
なお、このときの対応するLD11−1〜11−nの出力信号光の波長の制御は、対応するLD11−1〜11−nに付設されたLD温度調整部材36−1〜36−nの温度を制御することにより行なわれている。
そしてこの信号光波長制御手段としての機能を実現するために、CPU19′′は、図18及び図19に示すように、各信号光λ1 〜λn のパワー及び波長の値(即ち各信号光λ1 〜λn のパワー及び波長の初期設定値)を格納するメモリ19a′′を有するとともに、信号光パワー比較判定部19b,ポストアンプ制御部19c,信号光波長比較判定部19d及びLD制御部19eに相当する機能をソフトウェアの処理により実現している。
【0107】
信号光パワー比較判定部19bは、光スペクトラムアナライザ18から各信号光λ1 〜λn の検出データが入力されると、入力された信号光λ1 〜λn に対応する信号光のパワーの初期設定値をメモリ19a′′から読み出して、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn のパワーと、前述したプリエンファシスにより設定された各信号光λ1 〜λn のパワー(各信号光λ1 〜λn のパワーの初期設定値)とを比較し、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn のパワーの値がプリエンファシスによる設定値であるか否かを判定するものである。
【0108】
また、ポストアンプ制御部19cは、信号光パワー比較判定部19bでの比較判定結果に基づいて、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御する出力制御信号を出力するものである。
なお、ポストアンプ制御部19cから出力された出力制御信号は、D/A変換器20−1〜20−nによりD/A変換されて、ポストアンプ14−1〜14−nへ入力される。
【0109】
さらに、信号光波長比較判定部19dは、光スペクトラムアナライザ18から各信号光λ1 〜λn の検出データが入力されると、入力された信号光λ1 〜λn に対応する信号光の波長の初期設定値をメモリ19a′′から読み出して、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn の波長と、予め設定された各信号光λ1 〜λn の波長とを比較し、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn の波長の値が予め設定された値であるか否かを判定するものである。
【0110】
また、LD制御部19eは、信号光波長比較判定部19dでの比較判定結果に基づいて、対応するLD11−1〜11−nの信号光波長を制御する波長制御信号を出力するものである。
なお、LD制御部19eから出力された波長制御信号は、D/A変換器35−1〜35−nにより、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn の波長と予め設定された各信号光λ1 〜λn の波長とのずれに応じた電圧にD/A変換された後(例えば検出された波長が設定値より大きい場合はプラスの電圧に変換され、設定値より小さい場合はマイナスの電圧に変換される)、LD温度調整部材36−1〜36−nへ入力される。
【0111】
なお、図18においては、信号光出力ユニット15−i(i=1,…,n)及びD/A変換器20−i(i=1,…,n),35−i(i=1,…,n)について示しており、図19においては、LD温度調整部材36−i(i=1,…,n)及びD/A変換器20−i(i=1,…,n),35−i(i=1,…,n)について示している。
【0112】
上述の構成により、本実施形態にかかる信号光出力装置7Cにおいては、信号光出力ユニット15−1〜15−nからそれぞれ異なる波長の信号光λ1 〜λn が出力されると、出力された複数の信号光λ1 〜λn は合波器16により合波されて光伝送路5へ出力される。
一方で、合波器16において合波された信号光の一部が、カプラ17を介して光スペクトラムアナライザ18に入力され、光スペクトラムアナライザ18では入力された信号光から合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワー及び波長が検出され、CPU19′′では、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn のパワーに基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn のパワーを制御すべく、対応するポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御する。なお、このとき光スペクトラムアナライザ18及びCPU19′′は、例えば図5に示すフローチャートを用いて説明したように動作する。
【0113】
さらに、CPU19′′では、光スペクトラムアナライザ18により検出された各信号光λ1 〜λn の波長に基づいて、合波された信号光における各信号光λ1 〜λn の波長を制御すべく、対応するLD温度調整部材36−1〜36−nの温度を制御することにより、LD11−1〜11−nからの信号光出力を制御する。なお、このとき光スペクトラムアナライザ18及びCPU19′′は、例えば図16に示すフローチャートを用いて説明したように動作する。
【0114】
なお、上述した各信号光λ1 〜λn のパワーの制御と各信号光λ1 〜λn の波長の制御とを、同時に行なってもよいし、各信号光λ1 〜λn のパワー(又は波長)の制御を行なった後に、各信号光λ1 〜λn の波長(又はパワー)の制御を行なってもよい。
このように本実施形態にかかる信号光出力装置7Cにおいては、複数の波長の信号光λ1 〜λn が合波されて出力される際に、光伝送路5への入力端において各信号光λ1 〜λn が合波された信号光の一部を分岐して取り出して、光スペクトラムアナライザ18により各信号光λ1 〜λn のパワー及び波長をモニタして、CPU19′′により、各信号光λ1 〜λn のパワー及び波長の値が初期設定値であるかを監視しながら、常に各信号光λ1 〜λn のパワーの値が初期設定値であるように各ポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御するとともに、常に各信号光λ1 〜λn の波長の値が初期設定値であるように各LD11−1〜11−nの信号光波長を制御することにより、プリエンファシスにより設定された各信号光λ1 〜λn のパワーの比率を確実に制御しながら、各信号光λ1 〜λn の波長の変化を防ぐことができる。
【0115】
このとき、各ポストアンプ14−1〜14−nの信号光出力を制御することにより各信号光λ1 〜λn のパワーを制御しているため、前述したような従来の信号光出力装置のような信号光源(LD)の出力を制御することによる信号光の波長の変化を防ぐことができ、上述した各信号光λ1 〜λn の波長の制御を容易に行なうことができる。
【0116】
これにより、図2に示すような波長多重(WDM)伝送を行なう光伝送システム10において、送信装置7における信号光を出力する際のプリエンファシスを長期的に安定化して、各信号光間の伝送特性のばらつきを最小限に抑えることができるとともに、信号光の波長の変化による光分岐挿入装置4の分岐挿入特性の変化を防いで、端局1〜3間で信号光の送受を正確に行なうことができる。
(b4)その他
なお、図12及び図13に示す本発明の第1実施形態の変形例にかかる信号光出力装置7Aにおいては、各信号光λ1 〜λn のパワーの制御は制御回路32−1〜32−nにより行なわれているが、各PD31−1〜31−nの後段にA/D変換器を設けて、CPUにより行なうようにしてもよい。
(c)光分岐挿入装置の説明
ここで、図2に示す光伝送システム10に用いられる光分岐挿入装置4について詳細に説明する。
【0117】
光分岐挿入装置4は、前述のごとく、複数の端局1〜3を相互に接続した光伝送路5の分岐点に設けられ、この光伝送路5を介してこれらの端局1〜3から入力された所望の波長の信号光を所望の端局1〜3へ出力することにより、複数の端局間で信号光の伝送を行なえるようにするものであり、図6に示すように、分岐部21−1及び挿入部21−2をそなえて構成されている。
【0118】
分岐部21−1は、入力側光ファイバ22−1から信号光が入力されると、入力された信号光のうちの所望の波長の信号光については光ファイバ22−3を介して挿入部21−2へ出力するとともに、入力された信号光のうちの所望の波長とは異なる他の波長の信号光については分岐用出力側光ファイバ22−4へ出力するものである。
【0119】
即ち、分岐部21−1は、図7(a)に示すように、入力側光ファイバ22−1からポート1を通じて入力された信号光のうちの所望の波長の信号光については、ポート2を通じ光ファイバ22−3へ出力する帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)として機能するとともに、入力側光ファイバ22−1からポート1を通じて入力された信号光のうちの所望の波長とは異なる他の波長の信号光については、ポート3を通じて分岐用出力側光ファイバ22−4へ出力する帯域阻止フィルタ(ノッチフィルタ)として機能する誘電体多層膜フィルタで構成されている。なお、この誘電体多層膜フィルタについての詳細な説明は後述する。
【0120】
また、挿入部21−2は、分岐用入力側光ファイバ22−5から入力された信号光については、分岐部21−1から光ファイバ22−3を介して入力された信号光と合波して、出力側光ファイバ22−2へ出力するものである。
即ち、挿入部21−2は、図7(b)に示すように、光ファイバ22−3からポート2を通じて入力された信号光については、ポート1を通じて出力側光ファイバ22−2へ出力する帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)として機能するとともに、分岐用入力側光ファイバ22−5からポート3を通じて入力された信号光については、ポート1を通じて出力側光ファイバ22−2へ出力する帯域阻止フィルタ(ノッチフィルタ)として機能する誘電体多層膜フィルタで構成されている。
【0121】
これにより、挿入部21−2は、ポート2から入力された信号光とポート3から入力された信号光とを合波して、ポート1へ出力する光カプラとして機能するのである。
なお、図7(a)及び図7(b)に示す誘電体多層膜フィルタは、それぞれ可逆特性を有するものであるため、分岐部21−1と挿入部21−2とを同型の誘電体多層膜フィルタで構成することができる。
【0122】
このように光分岐挿入装置4が、誘電体多層膜フィルタを用いて構成されることにより、1本の光ファイバにより伝送された複数の波長の信号光を波長により分岐したり、1本の光ファイバにより伝送された複数の波長の信号光に所望の波長の信号光を挿入したりすることができるようになる。
このため、例えば図20に示すような従来の光分岐挿入装置105,106では、各端局間で光伝送路107が重複するように構成されていたのに対して、図6に示す光分岐挿入装置4では、図2に示すように光伝送路5を各端局間で重複させずに簡素に構成することができるのである。
【0123】
ここで、前述した誘電体多層膜フィルタについて説明する。
この誘電体多層膜フィルタは、図7(a),図7(b)に示すような3ポート型の光フィルタとして構成されており、図7(a)に示す誘電体多層膜フィルタは、ポート1とポート2との間では、例えば図10に示すような中心波長1558nmの帯域通過フィルタの波長特性を有するとともに、ポート1とポート3との間では、例えば図11に示すような中心波長1558nmの帯域阻止フィルタの波長特性を有するものである。なお、図10,図11は、信号光の波長とその波長における信号光の挿入損失との関係を示すものである。
【0124】
この誘電体多層膜フィルタにポート1から信号光が入力されると、波長1558nmの信号光はポート2へ出力されるとともに、波長1558nm以外の信号光はポート3へ出力されることにより、波長による信号光の分岐が行なわれる。なお、この誘電体多層膜フィルタにおいては、信号光の挿入も同様に行なわれる。
【0125】
このような信号光の分岐及び挿入は、光カプラによっても行なうことが可能であるが、光カプラは信号光の分岐及び挿入を行なう際の損失が大きいため、このような光カプラを用いて光分岐挿入装置を構成すると、光分岐挿入装置を介して伝送される信号光の損失も大きくなる。
そこで、光カプラより信号光の損失が小さいフィルタである誘電体多層膜フィルタを用いて光分岐挿入装置4を構成することにより、光分岐挿入装置4を介して伝送される信号光の損失を小さくしているのである。
【0126】
具体的には、誘電体多層膜フィルタは、図9に示すように、レンズ24−1〜24−3及び誘電体多層膜25をそなえて構成されている。なお、26は光ファイバである。
ここで、レンズ24−1〜24−3は、信号光の集光性を高めるために光ファイバ26にそれぞれ装着されるコリメートレンズであり、誘電体多層膜25は、入力された信号光の波長により、信号光を透過する帯域通過フィルタとしての機能や、信号光を反射する帯域阻止フィルタとしての機能を実際に有するものである。
【0127】
この誘電体多層膜フィルタ23を、分岐部21−1として用いた場合には、信号光をポート1から入力し、分岐された信号光をポート3から出力し、分岐された信号光以外の信号光をポート2から出力するようになっている。
また、この誘電体多層膜フィルタ23を、挿入部21−2として用いた場合には、信号光をポート2から入力し、挿入される信号光をポート3から入力し、入力された信号光と挿入された信号光とが合波された信号光をポート1から出力するようになっている。
【0128】
このときの信号光の分岐及び挿入にかかる動作を、更に図8を用いて説明する。
この図8に示すように、例えば入力側光ファイバ22−1から分岐部21−1のポート1へ信号光λA1〜λA6が入力されると、分岐部21−1では、信号光λA2〜λA5については分岐部21−1のポート2から光ファイバ22−3へ出力し、信号光λA1,λA6については分岐して分岐部21−1のポート3から分岐用出力側光ファイバ22−4へ出力する。
【0129】
続いて、光ファイバ22−3から挿入部21−2のポート2へ信号光λA2〜λA5が入力されるとともに、分岐用入力側光ファイバ22−5から挿入部21−2のポート3へ挿入すべき信号光λB1,λB6が入力されると、挿入部21−2では、信号光λA2〜λA5と信号光λB1,λB6とを合波して挿入部21−2のポート1から出力側光ファイバ22−2へ出力する。
【0130】
このようにして、誘電体多層膜フィルタ23による信号光の分岐及び挿入が行なわれる。
上述の構成により、図6に示す光分岐挿入装置4においては、入力側光ファイバ22−1から信号光が入力されると、入力された信号光のうちの所望の波長の信号光については光ファイバ22−3及び挿入部21−2を介して出力側光ファイバ22−2へ出力するとともに、入力された信号光のうちの所望の波長とは異なる他の波長の信号光については分岐用出力側光ファイバ22−4へ出力する。
【0131】
また、分岐用入力側光ファイバ22−5から入力された信号光については出力側光ファイバ22−2へと出力する。
このように、図6に示す光分岐挿入装置4は、誘電体多層膜フィルタで構成された分岐部21−1及び挿入部21−2をそなえるという簡素な構成により、信号光を伝送する際における信号光の分岐や挿入を低損失且つ高精度に行なうことができる。
【0132】
また、光分岐挿入装置4においては、受動型の光フィルタである誘電体多層膜フィルタを用いているため、電圧を印加しないで信号光の分岐及び挿入を行なうことができ、例えば海底光通信を行なう光伝送システムにおいても安定に動作することができる。
(d)受信装置の説明
図2に示す光伝送システム10においては、前述のごとく、B局2及びC局3には受信装置8が設けられているが、この受信装置8は、他の端局の送信装置7から送信された信号光を受信して、受信した信号光を復調するものである。
【0133】
この受信装置8としては、例えばフィルタリング機能を有する光分波器と、この光分波器から出力された複数の信号光についてそれぞれ復調処理を施す複数の信号光受信ユニットとをそなえたものが使用される。
【0136】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の信号光出力装置によれば、光合波部において合波された信号光における波長毎の信号光のパワー及び波長を制御するために、対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御するとともに、対応波長信号光出力用信号光源に付設された光源温度調整部材を制御して対応波長信号光出力用信号光源の信号光波長を制御することにより、プリエンファシスにより設定された各信号光のパワーの比率を確実に制御しながら、各信号光の波長の変化を防ぐことができる利点がある。
【0137】
また、本発明の信号光出力装置を有する光伝送システムによれば、信号光出力装置を複数そなえるとともに、上記複数の信号光出力装置間を接続する光ファイバの分岐点に光分岐挿入装置をそなえ、上記複数の信号光出力装置間で光分岐挿入装置を介して信号光の送受を行なうように構成されることにより、信号光出力装置における信号光を出力する際のプリエンファシスを長期的に安定化して、各信号光間の伝送特性のばらつきを最小限に抑えることができるとともに、信号光の波長の変化による光分岐挿入装置の分岐挿入特性の変化を防いで、複数の信号光出力装置間で信号光の送受を正確に行なうことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置が適用される光伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置の要部の構成を詳細に示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置における光スペクトラムアナライザの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置が適用される光伝送システムにおける光分岐挿入装置の構成を示すブロック図である。
【図7】(a),(b)は、本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置が適用される光伝送システムにおける光分岐挿入装置に用いられる誘電体多層膜フィルタの動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置が適用される光伝送システムにおける光分岐挿入装置に用いられる誘電体多層膜フィルタの動作を説明するための図である。
【図9】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置が適用される光伝送システムにおける光分岐挿入装置に用いられる誘電体多層膜フィルタの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置が適用される光伝送システムにおける光分岐挿入装置に用いられる誘電体多層膜フィルタの有する波長特性を示す図である。
【図11】本発明の第1実施形態にかかる信号光出力装置が適用される光伝送システムにおける光分岐挿入装置に用いられる誘電体多層膜フィルタの有する波長特性を示す図である。
【図12】本発明の第1実施形態の変形例にかかる信号光出力装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第1実施形態の変形例にかかる信号光出力装置の要部の構成を詳細に示すブロック図である。
【図14】本発明の第2実施形態にかかる信号光出力装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第2実施形態にかかる信号光出力装置の要部の構成を詳細に示すブロック図である。
【図16】本発明の第2実施形態にかかる信号光出力装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の第3実施形態にかかる信号光出力装置の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第3実施形態にかかる信号光出力装置の要部の構成を詳細に示すブロック図である。
【図19】本発明の第3実施形態にかかる信号光出力装置の要部の構成を詳細に示すブロック図である。
【図20】従来の光伝送システムの構成を示す図である。
【図21】(a),(b)は、プリエンファシスを行なわずに信号光を伝送したときの光スペクトルの一例を示す図である。
【図22】(a),(b)は、プリエンファシスを行なって信号光を伝送したときの光スペクトルの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 A局(端局)
2 B局(端局)
3 C局(端局)
4 光分岐挿入装置
5 光伝送路
6 光増幅器
7,7A〜7C 信号光出力装置(送信装置)
8 受信装置
10 光伝送システム
11−1〜11−n レーザダイオード(LD;信号光源)
12−1〜12−n 変調器
13−1〜13−n スクランブラ(SCR)
14−1〜14−n ポストアンプ(光増幅部)
14a エルビウムドープファイバ(EDF)
14b 光アイソレータ
14c 光カプラ
14d ポンプレーザダイオード(ポンプLD)
14f トランジスタ
14f−1 ベース
14f−2 エミッタ
14f−3 コレクタ
14e,14g 抵抗
15−1〜15−n 信号光出力ユニット
16 合波器(光合波部)
17 カプラ(10:1カプラ)
18 光スペクトラムアナライザ(光スペクトル分析器;信号光パワー検出部)
18a モノクロメータ
18b フォトダイオード
18c トランスインピーダンス増幅器
18d ディスプレイ
18e 制御部
18f 電流源
19 中央処理装置(CPU;信号光出力制御手段)
19′中央処理装置(CPU;信号光波長制御手段)
19′′ 中央処理装置(CPU)
19a,19a′,19a′′ メモリ
19b 信号光パワー比較判定部(信号光パワー比較判定手段)
19c ポストアンプ制御部
19d 信号光波長比較判定部(信号光波長比較判定手段)
19e LD制御部
20−1〜20−n D/A変換器
21−1 分岐部
21−2 挿入部
22−1〜22−5 光ファイバ
23 誘電体多層膜フィルタ
24−1〜24−3 レンズ
25 誘電体多層膜
26 光ファイバ
30 分波器
31−1〜31−n フォトダイオード(PD)
32 制御部
32−1〜32−n 制御回路
33 抵抗
34a 演算増幅器(OPアンプ)
34b,34c 抵抗
34d 可変電圧源
35−1〜35−n D/A変換器
36−1〜36−n LD温度調整部材(光源温度調整部材)
37 ペルチエ素子作動回路
37a トランジスタ
37a−1 ベース
37a−2 エミッタ
37a−3 コレクタ
37b トランジスタ
37b−1 ベース
37a−2 エミッタ
37b−3 コレクタ
38 ペルチエ素子
100 光伝送システム
101 A局
102 B局
103 C局
104 D局
105,106 光分岐挿入装置
107 光伝送路
108 光増幅器
109 送信装置
110 受信装置
Claims (5)
- 所望の波長の信号光を出力する信号光源と、該信号光源から出力された信号光を増幅する光増幅部とからなる信号光出力ユニットを複数そなえるとともに、
前記信号光出力ユニットから出力された複数の異なる波長の信号光を合波する光合波部と、
該光合波部において合波された信号光の一部を取り出して、該信号光のパワーを前記信号光源における信号光波長に対応した波長毎に検出する信号光検出部と、
該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーに基づいて、該光合波部において合波された信号光における前記波長毎の信号光のパワーを制御すべく、対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御する信号光出力制御手段とをそなえ、
かつ、該信号光出力制御手段が、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーと予め設定された前記波長毎の信号光のパワーとを比較し、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーが予め設定された前記波長毎の信号光のパワーであるか否かを判定する信号光パワー比較判定手段をそなえ、該信号光パワー比較判定手段での比較判定結果に基づいて、該対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御するように構成され、
該信号光検出部が、該信号光の波長についても、前記信号光源における信号光波長に対応した波長毎に検出するように構成される一方、
該信号光検出部により検出された該信号光の波長に基づいて、該光合波部において合波された信号光の波長を制御すべく、対応波長信号光出力用信号光源の信号光波長を制御する信号光波長制御手段をそなえたことを
特徴とする、信号光出力装置。 - 該信号光波長制御手段が、該信号光検出部により検出された前記信号光源毎の信号光波長と予め設定された前記信号光源毎の信号光波長とを比較し、該信号光検出部により検出された前記信号光源毎の信号光波長が予め設定された前記信号光源毎の信号光波長であるか否かを判定する信号光波長比較判定手段をそなえ、該信号光波長比較判定手段での比較判定結果に基づいて、該対応波長信号光出力用信号光源の信号光波長を制御するように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の信号光出力装置。
- 前記信号光源毎に光源温度調整部材が付設されるとともに、該信号光波長制御手段が、該対応波長信号光出力用信号光源に付設された該光源温度調整部材を制御することにより、該対応波長信号光出力用信号光源の信号光波長を制御するように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の信号光出力装置。
- 該光源温度調整部材が、ペルチエ素子で構成されたことを特徴とする、請求項3記載の信号光出力装置。
- 所望の波長の信号光を出力する信号光源と、該信号光源から出力された信号光を増幅する光増幅部とからなる信号光出力ユニットを複数そなえるとともに、前記信号光出力ユニットから出力された複数の異なる波長の信号光を合波する光合波部と、該光合波部において合波された信号光の一部を取り出して、該信号光のパワーを前記信号光源における信号光波長に対応した波長毎に検出する信号光検出部と、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーに基づいて、該光合波部において合波された信号光における前記波長毎の信号光のパワーを制御すべく、対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御する信号光出力制御手段とをそなえ、かつ、該信号光出力制御手段が、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーと予め設定された前記波長毎の信号光のパワーとを比較し、該信号光検出部により検出された前記波長毎の信号光のパワーが予め設定された前記波長毎の信号光のパワーであるか否かを判定する信号光パワー比較判定手段をそなえ、該信号光パワー比較判定手段での比較判定結果に基づいて、該対応波長信号光増幅用光増幅部の信号光出力を制御するように構成された第1および第2の信号光出力装置をそなえるとともに、
上記第1の信号光出力装置が、入力側光ファイバを介して接続されるとともに、上記第2の信号光出力装置が、分岐用入力側光ファイバを介して接続された光分岐挿入装置をそなえ、
且つ、該光分岐挿入装置は、入力側光ファイバから入力された信号光のうちの所望の波長の信号光については出力側光ファイバへ出力するとともに、該入力側光ファイバから入力された信号光のうちの所望の波長とは異なる他の波長の信号光については分岐用出力側光ファイバへ出力する分岐部と、分岐用入力側光ファイバから入力された信号光については該出力側光ファイバへと出力する挿入部とをそなえ、
かつ、該第1および第2の信号光出力装置のそれぞれにおいて、該信号光検出部が、該信号光の波長についても、前記信号光源における信号光波長に対応した波長毎に検出するように構成される一方、該信号光検出部により検出された該信号光の波長に基づいて、該光合波部において合波された信号光の波長を制御すべく、対応波長信号光出力用信号光源の信号光波長を制御する信号光波長制御手段をそなえたことを特徴とする、信号光出力装置を有する光伝送システム。
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