JP4404239B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像を表わすデジタル画像信号すなわち画像データを発生する原稿スキャナを、それとは別体の、画像データが表す画像をプリントアウトするプリンタに、オプションで接続する画像形成装置に関し、特に、これに限定する意図ではないが、コンピュータ,パソコン,ワープロなどの ホストのプリント指示に応答してプリントアウトを行うプリンタに、それとは別体の、外部又は操作ボードからの画像読取り命令に応答してCCDなどの電子撮像デバイスに原稿面の画像を投影して画像信号を得てそれをA/D変換して画像データとする原稿スキャナを、オプションで接続する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
ホストが与える印刷命令を実行するプリンタを、原稿スキャナが発生する画像データのプリントアウトにも対応可能として、両者をオプションで接続可として原稿コピーを可能とする、プリンタの汎用化が行われている。また、原稿スキャナ機構およびプリンタエンジンを一体に組みつけたデジタル複写機でも、ホストからの印刷命令あるいは原稿読取り命令に応答してプリントアウト,原稿読取りおよび必要に応じて読取った画像データのホストへの転送を行うシステムコントローラ、を付加して、ホストの画像出力端末および又は画像入力端末として使用可とする、複写機の汎用化も行われている。例えば複合機能複写機がその1つである。
【0003】
従来の原稿スキャナは、原稿に光を照射し、その反射光をミラーおよびレンズによってセンサボードSBU上のCCDに投影する。CCDは各種制御信号に従って光電変換を行い、アナログ画像信号を画像処理ボードに出力する。画像処理ボードではアナログ信号を信号整形し、A/Dコンバータによるデジタル化すなわち画像データへの変換を行う。画像データは、画像処理ボード上の画像処理で一連の画像処理、例えばシエーディング補正,スキャナγ補正,文字エッジを鮮明にするエッジ強調フィルタ処理或は写真画像の階調を滑らかにする平滑化フィルタ処理,地肌除去等、が行われた後出力される。
【0004】
カラー複写機の場合は、さらにYMCKの色信号に変換され、そしてプリンタγ補正や階調信号変換などの後にYMCKデータが書き込み制御、例えばレーザ露光制御、へ出力される。
【0005】
複写機の場合は、画像処理ボード上のスキャナ制御の主体であるCPU(スキャナ側CPU;スキャナシステムコントローラ)は、プリンタのエンジン制御の主体であるCPU(プリンタ側CPU;画像形成プロセスコントローラ)とシリアル通信を行うことで、複写機としての、画像読取および像形成のシーケンス制御を実現している。
【0006】
スキャナ側CPU(Central Processing Unit)では、原稿走査キャリッジを駆動するモーターの速度設定およびオン(駆動)/オフ(停止)制御、原稿照明ランプの強度設定およびON/OFF制御、スキャナ内各部センサの検知等の状態読取り制御、ならびに、画像処理ボード上の画像処理の制御を行う。画像処理ボードからの画像データは、所定のタイミング信号と共に、画像データバスを用いて、プリンタの書込み制御に転送される。従来のデジタル複写機は、上記のようにプリンタとスキャナは機能的に分かれているが、相対的に固定結合しており、複写機としての形態であった。
【0007】
特開2000−316063号公報には、メモリモジュール,ファクシミリ制御ユニット、および、ホストのプリントコマンドに応答するシステムコントローラ等、を有する複合機能複写機が開示されており、この複写機は、ホストのプリント出力端末として使用されるほかに、ファクシミリの送,受信にも使用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年においては、画像形成システムの開発効率の向上,汎用性の向上及び又はシステム簡易化,低コスト化等を課題として、プリンタにスキャナ(オプション)を拡張接続する形態で、複写機の機能を実現する画像処理システムを構成する流れがある。
【0009】
この場合、スキャナはオプションであり、プリンタに、コネクタおよび又は電気ケーブルで追加接続される。前述のように、従来は、画像処理ボードをスキャナ側に備えて、プリンタ用の画像処理をも画像処理ボードで行っており、画像処理ボードにおける複写画像処理は、読取り画像データ処理に関するものよりも、プリンタ出力用処理のもののほうが多く複雑である場合が多い。
【0010】
そのため、制御が複雑で、膨大な画像データを処理する画像処理ボードは、プリンタに装着して、プリンタの複写出力用の画像処理をプリンタに併せた高画質なものとし、そして原稿スキャナとの適合性の汎用化を図るのが好ましい。また、複写モード設定や複写条件設定を行う操作ボードも、プリンタの像形成プロセス条件の設定および調整に関する操作入出力が多く比較的に複雑になるので、画像処理ボードをプリンタに装着するのに併せて、プリンタに装着するのが好ましい。また、スキャナ制御ボードの、画像読取り条件の設定,読取りシーケンスの制御等を行うスキャナシステムコントローラ(CPU)を省略して、その機能を画像処理ボードの画像処理コントローラ(CPU)で一括管理し、原稿スキャナを簡素化するのも好ましい。
【0011】
しかし、制御対象であるスキャナ制御ボード(原稿スキャナ側)と、その動作を制御する画像処理ボード(プリンタ側)が別体であり、プリンタに対してスキャナがオプションである場合には、画像処理ボードとスキャナ制御ボードは通信を行う必要がある。この時、ノイズの影響などにより画像処理ボードがスキャナに与える制御情報あるいは画像処理ボードがスキャナから読取る状態情報にビット化けが発生する場合がある。
【0012】
本発明は、プリンタにオプションで原稿スキャナを接続し得て、原稿画像を比較的に高画質でプリントアウトしうる、画像形成装置を提供することを第1の目的とする。オプションの原稿スキャナのコントローラを簡略化することを第2の目的とし、その場合でも原稿スキャナの動作の信頼性を確保することを第3の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)画像データに基いて像担持体に画像を形成するプリンタ(PTR);原稿画像を表わすデジタル画像信号すなわち画像データを発生する原稿スキャナ(SCR);該原稿スキャナが発生する画像データを前記プリンタの画像記録用の画像データに変換する画像処理を行う画像処理ユニット(IPU);および、前記プリンタが前記原稿スキャナに、制御情報を与え、状態情報を要求し、原稿スキャナが発生するアクノレッジ(ACK),状態情報および画像データを受信するための通信手段(60,61,55,40p,54,57,58);を含む画像形成装置であって、
前記プリンタが、前記原稿スキャナを制御するコントローラ(60)および前記画像処理ユニット(IPU)を装備し;
前記通信手段が、前記コントローラ(60)から前記原稿スキャナ(SCR)に制御情報および状態情報の要求を転送する手段(60,61,55,40p)、および、前記原稿スキャナから前記コントローラにはアクノレッジおよび状態情報を前記画像処理ユニット(IPU)には画像データを転送する手段(54,55,57,58)を含み;
前記コントローラと原稿スキャナがそれぞれ転送エラー検知機能を含み;
前記原稿スキャナ(SCR)は、制御情報を受信するとアクノレッジ(ACK)を返信し受信時に転送エラーを検知すると、受信情報を無視しアクノレッジを送信せず;
前記コントローラ(60)は、前記原稿スキャナがスキャナ動作中であるときに制御情報を送信してもアクノレッジの返信がないと、スキャナ動作を停止しスキャナを初期状態に戻すリセット信号を、前記原稿スキャナに送信し、前記原稿スキャナが停止中で該原稿スキャナに状態情報の要求を送信し要求した状態情報の受信時に転送エラーを検知すると再度該要求を送信し該要求の送信を設定回数繰り返しても転送エラーを検知すると前記リセット信号を送信する;
ことを特徴とする画像形成装置。
【0014】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素または相当要素の記号を、参考までに付記した。以下も同様である。
【0015】
これによれば、制御が複雑で膨大な画像データをプリンタ出力用の画像データに処理する画像処理をプリンタに併せ持つので、該プリンタをより高画質なプリントアウトをするものに容易に設計できる。プリンタにオプションで接続しうる原稿スキャナは、その読取り特性の補正をする画像処理のみを備えるか、或は読み取り画像処理もプリンタの画像処理ユニット(IPU)に備えるかインストールする形態にすることにより、簡易或は低コストのものになり、必要に応じてプリンタに容易に追加接続できる。その場合でも転送エラー検知機能によって、原稿スキャナの動作の信頼性を確保できる。
【0016】
原稿スキャナ(SCR)がスキャナ動作中であるときにコントローラ(60)が、制御情報を送信したとき原稿スキャナからの受信がエラーとなる場合、コントローラが原稿スキャナにリセット信号を送信することにより、原稿スキャナの誤動作が止められる。モータの駆動/停止,駆動パターン指定を含むモータ制御情報はタイミングが問題になるので、再送信ではタイミングがずれる脱調あるいは誤動作をもたらす可能性が高い。この転送エラーのときにはリセット信号を原稿スキャナ(SCR)に与えるので、原稿スキャナ(SCR)の誤動作が止められる。
前記コントローラ(60)が、原稿スキャナが停止中で該原稿スキャナの状態情報の送信を要求しても受信エラーとなると再度要求し該要求を設定回数繰り返しても受信エラーとなるとリセット信号を送信するので、原稿スキャナを正しくリカバリーできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明により明らかになろう。
【0018】
【実施例】
図1に本発明の一実施例の、複合機能の画像形成装置を示す。この画像形成装置は、カラープリンタPTRに画像処理ユニットIPUおよび複写操作ボードOPBを装備したプリンタ組体を主体とするものである。画像処理ユニットIPUには、オプションの原稿スキャナSCRの通信ケーブル56を接続することができる。原稿スキャナSCRには、自動原稿供給装置ADFを装着することができる。
プリンタPTRの内部のメモリコントローラ69(図4)の外部インターフェイス73には、プリンタ外部のパソコンPCを接続することができ、また、プリンタPTRの内部にファクシミリ制御ユニット(FCU)を装備したFCUボード72(図4)を装着して、外部インターフェイス73に接続することができる。図1に示すPBXは、FCUボード72に接続する通信回線PNの交換器である。なお、外部インターフェイス73(図4)には、デジタルカメラのUSB(Universal Serial Bus)を接続することができ、また、データカードリーダを接続することができる。
【0019】
図2に、カラープリンタPTRの構成を示す。この実施例のプリンタPTRは、レーザプリンタである。このレーザプリンタPTRは、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
【0020】
これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(K)のトナー像形成部は、それぞれ、感光体ドラム11M,11C,11Yおよび11Kを有する感光体ユニット10M,10C,10Yおよび10Kと現像ユニット20M,20C,20Yおよび20Kとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム11M,11C,11Yおよび11Kの回転軸が水平x軸に平行になるように、且つ、転写紙移動方向(y,z平面上でy軸に対して45°をなす左上がり線)に所定ピッチの配列となるように、設定されている。
【0021】
本レーザプリンタPTRは、上記トナ−像形成ユニットのほか、レーザ走査による光書込ユニット2、給紙カセット3,4、レジストローラ対5、転写紙を担持して各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送部材としての転写搬送ベルト21を有するベルト装置としての転写ベルトユニット6、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8等を備えている。また、本レーザプリンタは、図示していない手差しトレイ、トナ−補給容器、廃トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども備えている。
【0022】
上記光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11M,11C,11Yおよび11Kの表面にレーザ光を、x方向に振り走査しながら照射する。また図2上の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット3,4から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対5に送られる。このレジストローラ対5により所定のタイミングで転写搬送ベルト21に送出された転写紙は転写搬送ベルト21で担持され、各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送される。
【0023】
各トナー像形成ユニットの感光体ドラム11M,11C,11Yおよび11Kに形成されたトナー像が、転写搬送ベルト21で担持され搬送される転写紙に転写され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット7に送られる。定着ユニット7を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着した転写紙は、排紙トレイ8上に排出される。
【0024】
転写ベルトユニット6の転写搬送ベルト21は、高抵抗の無端状単層ベルトである。転写搬送ベルト21は、各トナ−像形成部の感光対ドラム11M,11C,11Yおよび11Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。これらの張架ローラのうち、転写紙移動方向上流側の入口ローラには、図示しない電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが対向するように配置されている。この2つのローラの間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト21上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラ2は、転写搬送ベルト21を摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬送ベルト21の外周面には、図示しない電源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するように配置されている。このバイアスローラにより転写搬送ベルト21上に付着したトナ−等の異物が除去される。
【0025】
また、各転写位置において転写電界を形成する転写電界形成手段として、感光体ドラム11M,11C,11Yおよび11Kに接触対向する接触対向部を形成している転写搬送ベルト21の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材を設けている。これらはマイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送ベルト21に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト21と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0026】
図3に、原稿スキャナSCRの縦断面概要を示す。このスキャSCRの原稿台ガラス31上に置かれた原稿は、照明ランプ32により照明され、原稿の反射光(画像光)が第1ミラー33で副走査方向yと平行に反射される。照明ランプ32および第1ミラー33は、図示しない、副走査方向yに定速駆動される第1キャリッジに搭載されている。第1キャリッジと同方向にその1/2の速度で駆動される、図示しない第2キャリッジには第2および第3ミラー34,35が搭載されており、第1ミラー33が反射した画像光は第2ミラー34で下方向(z)に反射され、そして第3ミラー35で副走査方向yに反射されて、レンズ36により集束され、CCD37に照射され、電気信号に変換される。第1および第2キャリッジは、走行体モーター38を駆動源として、y方向に往(原稿走査),復(リタ−ン)駆動される。
【0027】
復駆動により戻るホームポジションには、照明ランプ32で照らされる位置に基準白板があり、CCDの白レベル調整やシェーディング補正データの設定処理を行うときに、基準白板の反射光をCCDで読み取る。スキャナSCRは、センサとしては、原稿台上の原稿サイズを検知する原稿検知センサ、キャリッジのホームポジション(基準位置)を検出するホームポジションセンサ、圧板の開閉状態を検出する圧板開閉センサを持つ。
【0028】
スキャナSCRには、自動原稿供給装置ADFを装着することができる。自動原稿供給装置ADFはスキャナSCRに対して着脱可であり、それを装着しない時には、図示しない原稿押さえが、コンタクトガラス31に対して開閉自在に装備され、原稿はオペレータが手差しでコンタクトガラス31に乗せる。
【0029】
自動原稿供給装置ADFの原稿トレイ145に積載された原稿は、ピックアップローラおよびレジストローラ対で搬送ベルト43上に送り込まれ、このとき密着させる手段である付着チャージャ46が付勢されて搬送ベルト43を帯電させる。この帯電による静電気力により、送り込まれた原稿が帯電ベルト43に吸引されて密着する。搬送ベルト43は、駆動ローラ41,従動ローラ一42およびテンションローラ44に張架されており、駆動ローラ41の反時計方向の回転により、搬送ベルト43と共にそれに密着した原稿が、コンタクトガラス31上に送り込まれる。なお、駆動ローラ41は、搬送モータ(図示せず)により駆動される。
【0030】
図4に、図1に示す複写機の電気系システムを示す。図4を参照すると、CCD37は、各種制御信号に従ってそれに投影された原稿画像の光電変換を行い、アナログ画像信号を出力する。このアナログ画像信号をアナログ処理(IC)39が増幅および波形整形し、内蔵のA/Dコンバータによってデジタルデータすなわち画像データR,G,Bに変換する。画像データR,G,Bは、スキャナ制御(ASIC:Application Specific IC)40によってLVDSドライバ54に送りこまれ、LVDSドライバ54からインターフェース55およびLVDSケーブル57を通して、プリンタPTRに装備した画像処理ユニットIPUのLVDSレシーバ58に送信される。LVDSレシーバ58が、受信した画像データを画像処理59に送りこむ。
【0031】
画像処理59内で一連の画像処理が行われた後、カラー複写の場合はY,M,C,Kの各記録色画像データに変換され、さらにプリンタγ補正および階調表現処理をした画像データが書込みコントローラ68へ出力される。書込みコントローラ68は、光書込ユニット2のポリゴンミラーの回転によって得られる同期検知信号を基準とした各種タイミング制御信号および同期クロックに基いて画像データの出力(タイミング制御)を行ない、最終的なLD(Laser Diode)点灯データを生成する。光書込ユニット2内の図示しないLD変調回路がLD点灯データに従いレーザダイオードの発光変調(LD変調)を行い、感光体上に静電潜像を形成する。
【0032】
プリンタPTRでは、システムコントローラ63を中心として、各モジュールはボード対ボードのインターフェイス65でバス接続されている。画像処理ユニットIPUおよび操作ボードOPBとの切り口にもインターフェイス62が用意されている。画像処理ユニットIPUおよび操作ボードOPBもオプションであり、原稿スキャナ或はデジタルカメラなどをプリンタPTRに接続して、その画像データにプリンタ出力用の画質処理597(図5)を施す要望がある場合に、画像処理ユニットIPUおよび操作ボードOPBをインターフェイス62に接続する。
【0033】
スキャナSCRはオプションであり、画像処理ユニットIPUとは物理的に離れた位置に置かれる。その間で膨大な画像データを、確実かつ高速に転送しなくてはならない。そのため、本実施例では伝送方式としてLVDS(Low Voltage Differential Signaling) を採用した。スキャナSCRから画像処理ユニットIPUへの画像データ転送を行うLVDS通信は、スキャナSCRに装備したLVDSドライバ(トランスミッタ)54およびインターフェイス55,LVDSケーブル57、ならびに、画像処理ユニットIPUに装備したLVDSレシーバ58で行う。スキャナSCRの画像データは、LVDSドライバ54に転送され、LVDSドライバ54からは、シリアル/パラレル変換されて1クロック当たり7bitのデータが順次高速伝送され、画像処理ユニットIPUのLVDSレシーバ58でパラレル/シリアル変換されて、画像処理59に送られる。
【0034】
スキャナSCRのセンサボードSBU上にあるスキャナ制御(ASIC)40は、CCD37のタイミング信号を生成して、CCD37を駆動する機能、アナログ処理(IC)39を含むCCD出力信号処理ブロックを制御する機能、スキャナモータ38の駆動パターン発生機能、ランプ32のON/OFF制御機能、各種センサ信号の読み取り機能を有する。このスキャナ制御40は、画像処理ユニットIPU上のCPU60から同期シリアル通信で、コマンド設定することで機能する。すなわち、スキャナ制御(ASIC)40の中のMPU(Micro Processor Unit)40pに含まれるRAM(Random Access Memory)のコマンド入力レジスタを指定するアドレスとコマンド(制御情報)を該RAM宛てにMPU40pに与えて書込みを指定することにより、CPU60がコマンド(制御情報)を該RAMに書込む。これがCPU60からMPU40pへのコマンドの送信である。MPU40pは、コマンド入力レジスタに書きこまれた制御コマンド(制御情報)にしたがってスキャナSCRを駆動するとともに、スキャナSCRおよびADFのセンサの検出データ(スキャナ状態情報)を該RAMの状態出力レジスタに書き込む。CPU60は、該RAMの状態出力レジスタを指定するアドレスをMPU40pに与えて読出しを指示することによって、スキャナSCRの状態情報をMPU40pから受信し、スキャナ制御に参照しスキャナSCRへの制御コマンドを生成する。
【0035】
従来は、スキャナモータ駆動パルスをスキャナのCPUの割り込み処理で生成していたのに対し、本実施例では、モータ駆動テ−ブルをMPU40pの内部ROMに記憶し、MPU40pが駆動パルスを生成することでCPUの負荷低減を図り、スキャナSCRにおいてはスキャナシステム制御用CPUを省略し、画像処理ユニットIPUのCPU60で代替している。
【0036】
図4に示すプリンタPTRの内部のシステムコントローラ63とプロセスコントローラ66は、インターフェイス65を介して相互に通信を行う。スキャナSCRのSBUからの読取り画像デ−タは、画像処理59に転送され、画像処理59が、光学系及びディジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化:スキャナ特性による読取り画像デ−タの歪)を補正(スキャナγ補正)し、エッジ強調/平滑化のフィルタ処理(MTF補正)をして、メモリコントローラ69を介してメモリ70に書込む。又は、プリンタ出力のための画質処理(データ変換,補正および処理)を施してプリンタPTRに与える。
【0037】
すなわち、画像処理59には、読取り画像デ−タをメモリ70に蓄積して再利用するジョブと、メモリ70に蓄積しないでビデオ・データ制御VDC(図5の(a))に出力して、インターフェイス62,システムコントローラ63,インターフェイス65およびプロセスコントローラ66のデータバスを通して、書込コントローラ68に与えるジョブ、すなわちレ−ザプリンタPTRで作像出力するジョブ、とがある。メモリ70に蓄積する例としては、1枚の原稿を複数枚複写する場合、原稿スキャナSCRを1回だけ動作させ、読取り画像デ−タをメモリ70に蓄積し、蓄積データを複数回読み出す使い方がある。メモリ70を使わない例としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合、読取り画像デ−タをそのままプリンタ出力用に処理すれば良いので、メモリ70への書込みを行う必要はない。
【0038】
まず、メモリ70を使わない場合、画像処理59は、読取り画像データにスキャナ画像補正(読取り補正)を施してから、画質処理を行う。画質処理後の画像データはVDCに転送する。画質処理した信号に対し、ドット配置に関する後処理及びドットを再現するためのパルス制御をVDCで行い、レ−ザプリンタPTRの作像ユニット(図2)に於いて転写紙上に再生画像を形成する。
【0039】
メモリ70に蓄積し、それからの読み出し時に付加的な処理、例えば画像方向の回転,画像の合成等を行う場合は、画像読取り補正を施した画像データは、メモリコントローラ69に送られる。ここではシステムコントローラ63の制御に基づき画像データとメモリ70のアクセス制御,外部パソコンPCのプリント用データの展開(文字コ−ド/キャラクタビット変換),メモリー有効活用のための画像データの圧縮/伸張を行う。メモリコントローラ69へ送られたデータは、データ圧縮後メモリ70へ蓄積し、蓄積データを必要に応じて読み出す。読み出しデータは伸張し、本来の画像データに戻しメモリコントローラ69から画像処理59へ戻される。画像処理59へ戻されると、そこで画質処理を、そしてVDC(図5の(a))でのパルス制御を行い、作像機構(図2)に於いて転写紙上に顕像(トナ−像)を形成する。
【0040】
複合機能の1つであるFAX送信機能は、原稿スキャナSCRの読取り画像データを画像処理59にて画像読取り補正を施し、FCUボード72へ転送する。FCUボード72上のFCUにて公衆回線通信網である電話回線PN(以下単にPNと称す)へのデータ変換を行い、PNへFAXデータとして送信する。FAX受信は、PNからの回線データをFCUにて画像データへ変換し、画像処理59へ転送される。この場合特別な画質処理は行わず、VDCにおいてドット再配置及びパルス制御を行い、作像機構(図2)に於いて転写紙上に顕像を形成する。
【0041】
インターフェイス73にデジタルカメラあるいは画像データカードを接続して、それから画像データを読み出すときには、画像データはまずメモリ70に格納してから、画像処理59に送りだして、画質処理597を経てVDCに送り出し、プリンタPTRの作像機構で転写紙に写真画像を形成する。
【0042】
複数ジョブ、例えばコピー機能,FAX送受信機能およびプリンタ出力機能、が並行に動作する状況に於いて、原稿スキャナSCR,画像処理ユニットIPUおよび書込コントローラ68(作像系)へのバス使用権(ジョブ)の割り振りを、システムコントロ−ラ63及びプロセスコントロラ66にて制御する。プロセスコントローラ66は、画像データの流れを制御し、システムコントローラ63はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。このデジタル複合機能複写装置の機能選択は、操作ボ−ドOPBおよびパソコンPCにて選択入力し、操作ボ−ドOPBによってコピー機能,FAX機能等の処理内容を設定又は調整する。
【0043】
図2に示すプリント機構すなわち画像形成機構に組み込まれた、モータ,ソレノイド,チャージャ,ヒータ,ランプなどの電気機器および電気的センサならびにそれらを駆動する電気回路(ドライバ)および検出回路(信号処理回路)を含む機構駆動電気系の動作が、図4に示すプロセスコントローラ66で制御され、プリンタPTR内部の電気的センサの検出信号(動作状態)がプロセスコントローラ66で読み込まれる。
【0044】
図5の(a)に、図4に示す画像処理ユニットIPUの画像処理機能の概要を示す。読取り画像デ−タは、SBUからLVDSレシーバ58を介してスキャナ画像処理591へ伝達される。読取りによる画像情報の劣化の補正を主目的にして、スキャナ画像処理591は、シェーディング補正,スキャナγ補正,MTF補正(エッジ強調/平滑化フィルタ処理),地肌除去等を行う。補正処理ではないが、拡大/縮小の変倍処理も行う。スキャナγ補正後の画像データに基いて、文字,線画領域か、網点(写真)領域かの判定を像域分離ユニット593が行い、どの領域に属するかを示す画像特性データを、画像データに付加する。画像特性データを付加した画像データは、可逆データ圧縮をして、入出力制御595を介してメモリ70に書き込まれる。又は、入出力制御595によって、データ伸張596に戻され、画質処理597に伝達される。メモリ70に書き込まれたデータも、画像出力タイミングで読み出されて、入出力制御595によって、データ伸張596に戻され、画質処理597に伝達される。
【0045】
なお、カラー画像の場合、スキャナγ補正後の画像データに基いて紙幣等認識ユニットIDUが、画像が紙幣,有価証券など複製禁止のものであるかを判定する。複製禁止のものとの判定となると、画像処理591は、画像を大きく毀損する画像データ変換を行う。
【0046】
転写紙へ出力する画像データは、入出力制御595でデータ伸張596に伝達され、画像特性データを付加した画像データに復元されて画質処理597に伝達される。画質処理597は、プリンタγ補正,面積階調処理,裏写り補正等を行う。画質処理後のデータは出力I/F598を介してVDCへ出力される。面積階調処理は、濃度変換,ディザ処理,誤差拡散処理等が有り、階調情報の面積近似を主な処理とする。誤差拡散処理は誤差拡散処理ユニットEDが行う。
【0047】
スキャナ画像処理591および画質処理597にて、数ラインの画像データを同時に参照するときには、バッフアメモリ装置592にライン区分で画像データが書きこまれ、画素単位で画像データが読み出される。
【0048】
一旦スキャナ画像処理591を施した画像データをメモリ70に蓄積しておけば、画質処理597で施す処理を変える事によって種々の再生画像を確認することができる。例えば再生画像の濃度を振ってみたり、ディザマトリクスの線数を変更してみたりする事で、再生画像の雰囲気を変更できる。この時処理を変更する度に画像をスキャナSCRで読み込み直す必要はなく、メモリ70から格納画像を読み出せば同一データに対し、何度でも異なる処理を実施できる。また、変倍(拡大/縮小)および回転も行うことができる。上述の各種処理の実行を、システムコントローラ63の制御コマンド(処理モード指令)に応じてCPU60が制御する。
【0049】
図5の(b)に、プリンタPTRに装備した画像処理ユニットIPUのCPU60が、画像スキャナSCRのスキャナ制御40のMPU40pに制御コマンド(制御情報)を与え、また、MPU40pからスキャナ状態情報(センサの検出データ)を読込む、制御通信系を摘出して示す。なお、前述のLVDSドライバ54,インターフェイス55,LVDSケーブル57およびLVDSレシーバ58が、画像データ通信系を構成している。
【0050】
図5の(b)を参照すると、画像処理ユニットIPU上のCPU60と、原稿スキャナSCRのセンサボードSBU上にあるスキャナ制御(ASIC)40のMPU40pとの間は、シリアル通信線として、シリアルクロック(SCLK)ライン,TXD(送信データ)ライン、および、受信データ(RXD)ラインの3本から構成される。また、スキャナ制御40のハードウエア(回路)リセット信号(Rset)をCPU60からスキャナ制御40に与えるリセット信号(Rset)ラインもある。
【0051】
図6の(a)には、CPU60がMPU40pに制御コマンド(制御情報)を転送する場合の、クロックラインおよびTXDラインの信号レベル変化およびシリアルデータ区分を示し、また、それらの正常な受信の場合にMPU40pがRXDラインに送出する信号レベルの変化(ACK:アクノレッジ)を示す。TXDの先頭ビットの「−W」は、データ書込み(受信)指示レベルであることを意味し、次のA14〜A0(各1ビット)は、制御コマンド(制御情報)の書込先アドレスを示すシリアルデータであり、次のD15〜D0は、制御コマンド(制御情報)の内容を表わすシリアルデータであり、最後のSM3〜SM0は、エラー検出のためのサム(SUM)値を表わすシリアルデータである。図6の(a)は、CPU60が、SCLKを送出し、TXDラインに書込指示「−W」,アドレスA14〜A0,制御コマンドD15〜D0およびサム値データSM3〜SM0を送出し、MPU40pがRXDラインにアクノレッジACKを送出したことを示している。
【0052】
図6の(b)には、CPU60がMPU40pから、スキャナ状態情報を読取る場合の、クロックラインおよびTXDラインの信号レベル変化およびシリアルデータ区分を示し、また、それに応答してMPU40pがRXDラインに送出するシリアルデータ区分を示す。これらは、CPU60が、SCLKを送出し、TXDラインに読出し指示「R」および読出しアドレスA14〜A0を送出し、これに応答してMPU40pがその内部のRAMから、受信したアドレスのデータ(スキャナ状態情報)D15〜D0を読出して、それとサム値データSM3〜SM0をRXDラインに送出し、CPU60がTXDラインにアクノレッジACKを送出したことを示している。
【0053】
図6の(c)には、CPU60およびMPU40pが、それらの内部で整えるデータフレームのデータ構成を示す。制御コマンドを送信するとき、CPU60は、書込指示1ビットとアドレス15ビット、計16ビットの4分割(4ビットずつ)S8〜S5と、制御コマンドデータ16ビットの4分割S4〜S1を、4ビットずつ全て足し算した合計Σ(S8〜S1)の、下4ビットをサム値データSM3〜SM0とする。MPU40pは、受信した書込指示1ビットとアドレス15ビット、計16ビットの4分割(4ビットずつ)S8〜S5と同じく受信した制御コマンドデータ16ビットの4分割S4〜S1を、4ビットずつ全て足し算した合計Σ(S8〜S1)の、下4ビットをサム値データSM3〜SM0とし、これが受信したサム値データSM3〜SM0と合致するかをチェックして、合致すると、ACKをRXDラインに送出する。不一致のときには、この実施例では、受信データD15〜D0を破棄し、ACKを送信しない。CPU60は、ACKが来ないと送信エラーの処理を行う。
【0054】
スキャナ状態情報をMPU40pから読取るとき、CPU60が読取り指示1ビットとアドレス15ビット、計16ビットを送信すると、それを受信したMPU40pが、受信したアドレスのデータD15〜D0(スキャナ状態データ)をRAMから読出し、受信した読取り指示1ビットとアドレス15ビット、計16ビットの4分割(4ビットずつ)S8〜S5と、読出したデータ16ビットの4分割S4〜S1を、4ビットずつ全て足し算した合計Σ(S8〜S1)の、下4ビットをサム値データSM3〜SM0とし、読出したデータD15〜D0と算出したサム値データSM3〜SM0をTXDラインに送出する。これを受信するとCPU60は、先に送信した読取り指示1ビットとアドレス15ビット、計16ビットの4分割(4ビットずつ)S8〜S5と、受信したデータD15〜D0の4分割S4〜S1を、4ビットずつ全て足し算した合計Σ(S8〜S1)の、下4ビットをサム値データSM3〜SM0とし、これを受信したサム値データSM3〜SM0と比較して、合致すると、ACKをTXDラインに送出する。不一致のときには、受信データを破棄し、ACKを送出せずに、受信エラーの処理に進む。
図7に、CPU60の、MPU40pに対するシリアル通信制御TRCの概要を示す。スキャナSCRに対する制御コマンドが発生するとCPU60は、書込指示「−W」,MPU40pの内部RAMのコマンド入力アドレスを指定するアドレスデータA14〜A0および制御コマンドの内容を表わすデータD15〜D0を図6の(c)に示すように出力レジスタに整えて、上述のようにサム値データSM3〜SM0を算出する(S1,S2)。そして上述の、図6の(a)のSCLK,TXDに示すように、それらのデータを、クロックSCLKに同期してシリアル転送する。なお、CPU60およびMPU40pのいずれにおいても、転送データの各ビットは、クロックSCLKの立ち上がりエッジでサンプリングされ、非転送時のSCLKとTXDはHigh固定となる。
この制御コマンドの転送が正常に完了すると、RXDラインに、MPU40pがACKを返信してくる。CPU60はここで制御コマンド送信を終了する。新たに制御コマンドが発生すると、上述の通信制御を繰り返す。制御コマンドの転送が正常に完了しないと、すなわちMPU40pからACKの返信がないと、CPU60は、「送信エラー処理」S5に進む。
この「送信エラー処理」S5では、CPU60は、原稿スキャナSCRのスキャナ制御ASIC40のMPU40pに、ハードウェア初期設定を指示する制御コマンドを送信したにもかかわらずアクノレッジACKの返信が無い場合には、該制御コマンドを再送信する。モータ駆動/停止,ランプ点灯のスタート/ストップおよびモータ制御を含むモータ駆動制御コマンドを送信しタにもかかわらずアクノレッジACKの返信が無い場合には、リセット信号をスキャナ制御40に送出する。なお、スキャナ制御40はCPU60から制御コマンドの転送を受けたとき転送エラーを判定すると、受信したデータを破棄して該転送には応答せず、すなわち制御コマンドを無視し、ACKは返信しない。
スキャナSCRの状態情報が必要になるとCPU60は、読取り指示「R」およびMPU40pの内部RAMの状態データ格納アドレスを指定するアドレスデータA14〜A0を出力レジスタに整えて、図6の(b)のSCLK,TXDに示すように、MPU40pに転送する(S1,S6)。これに応答してMPU40pがその内部のRAMより、受信したアドレスA14〜A0のデータ(スキャナ状態情報)D15〜D0を読出して、受信した読取り指示「R」およびアドレスデータA14〜A0と、読出したデータD15〜D0とのサム値を上述のように算出して、読出したデータD15〜D0と算出したサム値データSM3〜SM0を、RXDラインを介してCPU60にシリアル送信する。これをCPU60が受信して(S7)、CPU60は先に送信した読取り指示「R」およびアドレスデータA14〜A0と、今受信したデータD15〜D0とのサム値を算出する。そして、算出したサム値が受信したサム値と合致するかをチェックする(S8)。合致するとCPU60は、ACKをMPU40pに返信する(S9)。サム値が不一致であると、CPU60は受信データを破棄し、「受信エラー処理」S10に進む。
【0055】
「受信エラー処理」S10に進むとCPU60は、スキャナモータ駆動中,ランプ点灯中など、スキャナ動作中であるときにはリセット信号をスキャナ制御40に送出する。スキャナSCRが停止(待機)中であると、状態読取りのフェイル回数を1インクレメントして、所定短時間の経過後に再度読取り指示を送信する。これを4回繰り返しても受信エラーとなったときには、リセット信号をスキャナ制御40に送出する。
【0056】
このようにして、スキャナ制御40と制御CPU60とが、位置的に分離した別ユニット上にあっても、通信異常時に、正しくリカバリー出来るようになる。
【0057】
なお、上記実施例では、スキャナ制御40を直接CPU60で制御しているが、その間に更に、I/F制御機能を持ったASIC等が介在してもよい。また、上記実施例では、シリアル同期信号制御のシリアル通信を採用したが、パラレル通信を採用しても同様にSUM値を付加して、通信エラーを検知することも可能である。
【0058】
【発明の効果】
スキャナSCRとその制御手段であるCPU60とを別々のユニットで構成しCPU60をプリンタPTRに装備して、プリンタPTRに対してスキャナSCRをオプションとして簡略化できる。スキャナSCRとCPU60の間の通信エラーが検知できるとともに、エラー処理も行うことにより、通信管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の一実施例の外観を示す正面図である。
【図2】 図1に示すカラープリンタPTRの作像機構の概要を示す縦断面図である。
【図3】 図1に示す原稿スキャナSCRおよび自動原稿供給装置ADFの機構概要を示す縦断面図である。
【図4】 図1に示す画像形成装置の電気制御および画像データ処理のシステム構成を示すブロック図である。
【図5】 (a)は、図4に示す画像処理ユニットIPUの機能の概要を示すブロック図、(b)は、図4に示す画像処理59のCPU60と、スキャナ制御40のMPU40pとの、シリアル通信ラインをやや細かく示すブロック図である。
【図6】 (a)は、CPU60から制御コマンドをMPU40pに送信するときの、通信ライン上の信号およびデータを示すタイムチャートであり、横軸が時間軸である。(b)は、CPU60がMPU40pからスキャナ状態データを読込むときの、通信ライン上の信号およびデータを示すタイムチャート、(c)は、送,受信データセットのデータ区分を示すブロック図である。
【図7】 図4に示すCPU60の、MPU40pとの間の通信の制御概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
PTR:カラープリンタ IPU:画像処理ユニット
OPB:複写ボード 56:通信ケーブル
SCR:原稿スキャナ ADF:自動原稿供給装置
PC:パソコン PN:通信回線
PBX:交換器 2:光書込みユニット
3,4:給紙カセット 5:レジストローラ対
6:転写ベルトユニット 7:定着ユニット
8:排紙トレイ
10M,10C,10Y,10K:感光体ユニット
11M,11C,11Y,11K:感光体ドラム
20M,20C,20Y,20K:現像器
21:転写搬送ベルト
31:コンタクトガラス 32:照明灯
33:第1ミラー 34:第2ミラー
35:第3ミラー 36:レンズ
37:CCD 38:モーター
41:駆動ローラ 42:従動ローラ
43:搬送ベルト 44:テンションローラ
45:原稿トレイ 46:付着チャージャ
47:分離チャージャ 48:排紙トレイ
SBU:センサボード FCU:FAX制御ユニット
54:LVDSドライバ 57:LVDSケーブル
58:LVDSレシーバ 70:メモリ
71:ハードディスク装置
VDC:ビデオ・デ−タ制御
IDU:紙幣等認識ユニット
ED:誤差拡散処理ユニット
Claims (1)
- 画像データに基いて像担持体に画像を形成するプリンタ;原稿画像を表わすデジタル画像信号すなわち画像データを発生する原稿スキャナ;該原稿スキャナが発生する画像データを前記プリンタの画像記録用の画像データに変換する画像処理を行う画像処理ユニット;および、前記プリンタが前記原稿スキャナに、制御情報を与え、状態情報を要求し、原稿スキャナが発生するアクノレッジ,状態情報および画像データを受信するための通信手段;を含む画像形成装置であって、
前記プリンタが、前記原稿スキャナを制御するコントローラおよび前記画像処理ユニットを装備し;
前記通信手段が、前記コントローラから前記原稿スキャナに制御情報および状態情報の要求を転送する手段、および、前記原稿スキャナから前記コントローラにはアクノレッジおよび状態情報を前記画像処理ユニットには画像データを転送する手段を含み;
前記コントローラと原稿スキャナがそれぞれ転送エラー検知機能を含み;
前記原稿スキャナは、制御情報を受信するとアクノレッジを返信し受信時に転送エラーを検知すると、受信情報を無視しアクノレッジを送信せず;
前記コントローラは、前記原稿スキャナがスキャナ動作中であるときに制御情報を送信してもアクノレッジの返信がないと、スキャナ動作を停止しスキャナを初期状態に戻すリセット信号を、前記原稿スキャナに送信し、前記原稿スキャナが停止中で該原稿スキャナに状態情報の要求を送信し要求した状態情報の受信時に転送エラーを検知すると再度該要求を送信し該要求の送信を設定回数繰り返しても転送エラーを検知すると前記リセット信号を送信する;
ことを特徴とする画像形成装置。
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