JP4399870B2 - 3−アルコキシ−5−アルキルピラジン−2−アミン類の製造方法 - Google Patents

3−アルコキシ−5−アルキルピラジン−2−アミン類の製造方法 Download PDF

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D241/02Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings not condensed with other rings
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3−アルコキシ−5−アルキルピラジン−2−アミン類の新規な製造方法であって、アミノマロニトリルまたはアミノアセトニトリルのどちらかとグリオキサルオキシム誘導体とから出発する製造方法に関する。
【0002】
3−アルコキシ−5−アルキルピラジン−2−アミン類は、プテリン−6−カルボキシアルデヒド製造の重要な中間体である(E.C.Taylor および D.G.Dumas,J.Org.Chem.1980, p.2485)。
【0003】
GB−A922725には、2−アミノ−3−クロロ−5−メチルピラジンから出発し、ナトリウムメトキシドと130℃で反応させることにより、3−メトキシ−5−メチルピラジン−2−アミンを製造する方法が記載されている。 この方法の欠点は、反応時間が比較的長くかかることである。
【0004】
本発明の目的は、3−アルコキシ−5−アルキルピラジン−2−アミン類を好収率で製造する、経済的な方法を提供することにある。
【0005】
この目的は、請求項1に記載した本発明の新規な方法により達成される。
【0006】
本発明によれば、製造方法の第一段階は、式
【0007】
【化17】
Figure 0004399870
【0008】
のアミノマロニトリルまたはその塩を、一般式
【0009】
【化18】
Figure 0004399870
【0010】
のグリオキサルオキシム誘導体で、それ自体は Taylor ら(J.Am.Chem.Soc.,95 (10), 1973, 6413-6418)により既知の方法によって、一般式
【0011】
【化19】
Figure 0004399870
【0012】
のオキシピラジンカルボニトリル誘導体に変換することからなる。
【0013】
上記2種の反応剤すなわちアミノマロニトリルおよびグリオキサルオキシム誘導体は、市場で入手可能な化合物である。
【0014】
基R1 はC1-4 アルキルまたはアリルをあらわす。 適当なC1-4 アルキル基は、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチルまたはtert−ブチルを含む。 適当なアリール基は、置換基を有するかまたは有しないフェニルおよびベンジルである。
【0015】
第一段階の反応は、極性溶媒中で実施するのが有利である。 適当な極性溶媒は、水、低級カルボン酸、低級アルコール、アセトニトリルのようなニトリル、ジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびジメチルスルフォキシドを包含する。 適当な低級アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノールおよびtert−ブタノールを包含する。 適当な低級カルボン酸は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸およびらく酸を包含する。
【0016】
第一段階の反応は、不活性ガス雰囲気下に、温度0〜180℃、好ましくは10〜30℃において行なうのが有利である。
【0017】
第二段階において、オキシピラジンカルボニトリル誘導体(式IV)を加水分解して、一般式
【0018】
【化20】
Figure 0004399870
【0019】
のオキシピラジンカルボン酸塩とする。
【0020】
上記のオキシピラジンカルボン酸塩において、Mは、たとえばアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子のような金属原子またはアンモニウムをあらわす。
加水分解は、水性媒体中、塩基または酸の存在下に実施することが有利である。適当な塩基は、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物またはアンモニウム塩を包含する。 適当なアルカリ金属水酸化物は、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムである。 適当なアルカリ土類金属水酸化物は、水酸化カルシウムおよび水酸化マグネシウムである。 適当な酸は、硫酸およびHCl,HBrまたはHIのようなハロゲン化水素酸である。 加水分解は、塩基の存在下に実施することが好ましい。
【0021】
上記の加水分解は、不活性ガス雰囲気下、0〜100℃の温度において実施することが好ましい。 50〜80℃の温度で実施することが、より好ましい。
【0022】
第三段階では、オキシピラジンカルボン酸塩(式V)をハロゲン化して、一般式
【0023】
【化21】
Figure 0004399870
【0024】
のハロオキシピラジンとする。
【0025】
置換基Xは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素のようなハロゲン原子をあらわす。 ハロゲン化は、ハロゲンまたはハロオキシ酸もしくはその塩を使用して実施することができる。
【0026】
適当なハロゲンは、Cl2,Br2およびI2であり、これらの中ではBr2が最適である。 適当なハロオキシ酸は、つぎの酸を包含する:HClO,HBrO,HIO,HClO3,HBrO3およびHIO3。 これらのアルカリ金属塩たとえばKOBrやNaBrO3 なども含まれる。
【0027】
第三段階のハロゲン化は、−30〜100℃、好ましくは0〜30℃の温度で実施するのが有利である。
【0028】
ハロゲン化に適当な溶媒は、水、低級アルコールまたは水性低級アルコールのような極性溶媒である。 適当な低級アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノールおよびブタノールを包含する。
【0029】
第四段階において、ハロオキシピラジナミン(式VI)を、一般式
【0030】
【化22】
Figure 0004399870
【0031】
(式中、R1 は前記したとおりであり、R2 はC1-4 アルコキシ基またはアリロキシ基である。)
の3−アルコキシ−5−アルキル−1−オキシピラジン−2−イルアミンに変換する。
【0032】
適当なC1-4 アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシおよびtert−ブトキシを包含する。 適当なアリロキシ基は、置換された、または置換されていない、フェノキシおよびベンジロキシ基を包含する。
【0033】
対応するアルカリ金属C1-4 アルコキシドまたはアルカリ金属アリールアルコキシドが、アルコキシドとして有利に使用できる。 適当なアルカリ金属C1-4 アルコキシドは、ナトリウムメトキシドおよびカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドおよびカリウムエトキシド、ナトリウムプロポキシドおよびカリウムプロポキシド、ならびにナトリウムブトキシドおよびカリウムブトキシドを包含する。 適当なアルカリ金属アリールアルコキシドは、ナトリウムフェノキシドおよびカリウムフェノキシド、ならびにナトリウムベンジルアルコキシドおよびカリウムベンジルアルコキシドを包含する。 対応するC1-4 アルコールまたはアリールアルコール、たとえばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール、イソブタノール、フェノールまたはベンジルアルコールが、アルコールとして有利に使用できる。 適当な塩基には、第二段階に関して述べた塩基と同じものが包含される。
【0034】
第四段階においては、通常、対応するアルコールまたは対応する水性アルコールが、溶媒として使用される。
【0035】
第四段階の反応は、不活性ガス雰囲気下に、0〜180℃、好ましくは20〜80℃の温度において実施する。
【0036】
第五段階においては、3−アルコキシ−5−アルキル−1−オキシピラジン−2−イルアミン(式VII)を還元して、一般式Iの目的生成物とする。
【0037】
この第五段階の還元は、水素、PCl3またはNa2SO24を使用して接触的に行なうのが有利であって、水素を使用して接触的に行なうことが好ましい。
【0038】
適当な水素化触媒は、適切に担体に担持された貴金属酸化物およびラネーニッケル触媒を包含する。 水素化触媒の例は、ラネーニッケル、カーボン担持白金またはアルミナ担持白金を包含する。 カーボン担持白金を使用するのが有利であって、とくに1〜10重量%の白金をカーボンに担持したものを水素化触媒として使用することが望ましい。 水素化触媒は、3−アルコキシ−5−アルキル−1−オキシピラジン−2−イルアミン基準で、0.1〜40重量%の量を使用することができ、5〜20重量%を使用することが好ましい。 水素化はH2 加圧下に行なうのが有利であり、好ましくは1〜10気圧の圧力の下に行なう。
【0039】
第五段階の反応は、極性溶媒中で実施することが有利である。 適当な極性溶媒は、たとえば、低級アルコール、水、ジメチルフォルムアミドおよびカルボン酸類を包含する。 適当な低級アルコールは、第四段階に関して述べたものと同じである。 適当なカルボン酸塩は、たとえばギ酸および酢酸を包含する。
【0040】
反応は、不活性ガス雰囲気下に、温度0〜250℃において実施するのが有利であり、好ましくは120〜180℃で実施する。
【0041】
好ましい態様においては、全プロセスをオキシピラジンカルボン酸塩(式V)を単離することなく実施する。
【0042】
本発明の別の態様においては、第一段階を、式
【0043】
【化23】
Figure 0004399870
【0044】
のアミノアセトニトリルまたはその塩を、一般式
【0045】
【化24】
Figure 0004399870
【0046】
(式中、R1 は前記したとおり)
のグリオキサルオキシム誘導体を用いて、塩基の存在下に、それ自体はJ.Heterocycl.Chem.,1985, 1145-1146により知られている方法に従って、一般式
【0047】
【化25】
Figure 0004399870
【0048】
(式中、R1 は前記したとおり。)
のオキシピラジナミンに変換することによって実施する。
【0049】
反応剤アミノアセトニトリルは市場で入手できる。 適当なアミノアセトニトリル塩は、その塩酸塩および臭酸塩を包含する。
【0050】
適当な塩基は、メチルモルフォリン、トリエチルアミン、ピリジン、アルカリ金属水酸化物、アルコキシドまたはアルカリ金属炭酸塩を包含する。 適当なアルコキシドは、第四段階で使用されるものと同じである。 適当なアルカリ金属水酸化物は、第二段階で使用されるものと同じである。 適当なアルカリ金属炭酸塩は、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムを包含する。
【0051】
この変更態様に従う方法においては、第一段階の反応を極性溶媒中で実施することが有利である。 適当な極性溶媒は、ジクロロメタン、クロロフォルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、塩化エチレンおよび(ハイドロ)クロロフルオロカーボンのようなハロゲン化炭化水素、前記した低級アルコール、前記した低級カルボン酸、水、ジメチルフォルムアミドおよびジメチルアセトアミドを包含する。
【0052】
第一段階の反応は、不活性ガス雰囲気下に、温度−30〜100℃において実施するのが有利である。 好ましい温度は、0〜40℃である。
【0053】
本発明の変更態様利の第二段階においては、オキシピラジナミン(式IX)をハロゲン化して、一般式
【0054】
【化26】
Figure 0004399870
【0055】
(式中、R1 およびXはそれぞれ前記したとおり。)
のハロオキシピラジナミンとする。
【0056】
ハロゲン化に適当なハロゲン化剤と適当な溶媒は、上記した変更態様において使用するものを包含する。
【0057】
この変更態様に従うとき、ハロゲン化は、−30〜100℃の温度、好ましくは0〜30℃の温度において実施するのが有利である。
【0058】
この方法の変更態様のそのほかの反応段階は、上記した変更態様と同様に実施する。 すなわち、この変更態様の第三段階は、上記した変更態様の第四段階と同様に行ない、この変更態様の第四段階は、上記した変更態様の第五段階と同様に行なう。
【0059】
この方法の変更態様は、式VIの中間体を単離することなく実施するのが有利である。
【0060】
オキシピラジンカルボン酸塩(式V)、ハロオキシピラジナミン(式VI)および3−アルコキシ−5−アルキル−1−オキシピラジン−2−イルアミン(式VII)は文献未記載であり、それゆえ、3−アルコキシ−5−アルキルピラジン−2−アミン類製造の新規な中間体として、本発明の主題の一部をなす。
【0061】
オキシピラジンカルボン酸塩のMは、ナトリウムまたはカリウムのようなアルカリ金属原子をあらわす場合が有利である。
【0062】
ハロオキシピラジナミン(式VI)の置換基Xは前記したとおりであり、有利には臭素である。
【0063】
ハロオキシピラジナミン(式VI)中および3−アルコキシ−5−アルキル−1−オキシピラジン−2−イルアミン(式VII)中の基R1 は、上に定義したとおりであって、有利には、C1-4 アルキル、好ましくはメチルである。 3−アルコキシ−5−アルキル−1−オキシピラジン−2−イルアミン(式VII)において、R2 は上に定義したとおりであって、有利には、C1-4 アルコキシ、好ましくはメトキシである。
【0064】
このようなわけで、最も好ましい化合物は3−ブロモ−5−メチル−1−オキシピラジン−2−イルアミン(式VI)および3−メトキシ−5−メチル−1−オキシピラジン−2−イルアミン(式VII)である。
【0065】
〔実施例1〕
3−アミノ−6−メチル−4−オキシピラジン−2−カルボニトリルの製造
34.80gのアンチ型メチルグリオキサル−1−オキシム(391.6mmol)および98.15gのアミノマロニトリル−トルエン−4−スルフォネート(379mmol)を、まず600mlのイソプロパノールとともに、容量1000mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下に装入し、20℃において4時間撹拌した。 5℃まで冷却したのち、生成物を濾過し、40mlの冷水および40mlの冷エタノールで洗淨した。 乾燥して、粗生成物(55.28g)を得た。 この粗生成物を、150mlのエタノール中(スラリー状で)30分間,85℃において撹拌した。 生成物を14℃で濾過し、乾燥した。 53.35gの3−アミノ−6−メチル−4−オキシピラジン−2−カルボニトリルが得られた。
【0066】
収率:91.3%
Figure 0004399870
融点:187〜188℃。
【0067】
〔実施例2〕
3−アミノ−6−フェニル−4−オキシピラジン−2−カルボニトリルの製造
25.1gのイソニトロソアセトフェノン(167.4mmol)および41.9gのアミノマロニトリル−トルエン−4−スルフォネート(162.1mmol)を、まず250mlのイソプロパノールとともに、容量500mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下に装入し、20℃において4時間撹拌した。 5℃まで冷却したのち、生成物を40mlの冷水と40mlの冷エタノールで洗淨した。 乾燥後、粗生成物(33.12g)を得た。 この粗生成物を3回、20℃において、100mlの水中にスラリー分散させ、それから濾過した。 11gの3−アミノ−6−フェニル−4−オキシピラジン−2−カルボニトリルが得られた。
【0068】
収率:32%
Figure 0004399870
【0069】
〔実施例3〕
3−ブロモ−5−メチル−1−オキシピラジン−2−イルアミン(式V)の、中間体の単離を行なわない製造
3−アミノ−6−メチル−4−オキシピラジン−2−カルボニトリル(10.04g,66.8mmol)、KOH(5.23g,純度85%,86.3mmol)および水(66g)を、まず250mlのフラスコ中に、アルゴン雰囲気下に装入し、45℃に3時間加熱した。 ついで、10.6gの臭素(66.3mmol)を、18℃において30分間にわたって滴下して加えた(発熱反応であって、ガスの発生をみた)。 温度は28℃に上昇した。 混合物を20℃において1時間撹拌し、40mlのn−ブタノールを添加して抽出を行なった。 二相を分離したのち、混合物を2回、各回30mlのn−ブタノールで抽出した。 有機相を完全に濃縮した。 乾燥後、9.4gの3−ブロモ−5−メチル−1−オキシピラジン−2−イルアミンが得られた。
【0070】
収率:68%
Figure 0004399870
【0071】
〔実施例4〕
3−メトキシ−5−メチル−1−オキソピラジン−2−イルアミンの製造
a)アルゴン雰囲気下、3−ブロモ−5−メチル−1−オキシピラジン−2−イルアミン(3.57g,16.8mmol)およびメタノール(50ml)を、最初に装入した。 20℃において、ナトリウムメトキシド(3.47g,19.2mmol)の溶液を、15分間にわたり滴下して加えた。 混合物を62℃において2時間撹拌した。 溶媒を蒸留により完全に除去した。 NMR分析によれば、3−メトキシ−5−メチル−1−オキソピラジン−2−イルアミンが得られた。
【0072】
収率:90%
b)アルゴン雰囲気下、まず3−ブロモ−5−メチル−1−オキシピラジン−2−イルアミン(4.2g,20mmol)、メタノール(22.5g)、水(21.2g)およびKOH(1.4g,21.2mmol)をフラスコ中に装入した。 70℃において、混合物を3.5時間撹拌した。 メタノールを蒸留除去し、生成物を3回、各回20mlのn−ブタノールで抽出した。 3.07gの3−メトキシ−5−メチル−1−オキシピラジン−2−イルアミンが得られた。
【0073】
収率:99%
Figure 0004399870
【0074】
〔実施例5〕
3−メトキシ−5−メチルピラジン−2−アミンの製造
まず、3−メトキシ−5−メチル−1−オキソピラジン−2−イルアミン(1g,6.44mmol)およびメタノール(50ml)を、0.19gのPt/C−5%とともにオートクレーブ中に装入した。 オートクレーブをまずアルゴンでフラッシュし(3回)、ついで水素を圧力10気圧で適用した。 水素化は5時間、130℃において進行した。 20℃において、オートクレーブをアルゴンでフラッシュした。 触媒を濾過分離し、5mlのメタノールで洗淨した。 0.85gの3−メトキシ−5−メチルピラジン−2−アミンが得られた。
【0075】
収率:95%
Figure 0004399870
融点:75〜76.5℃。
【0076】
〔実施例6〕
5−メチル−1−オキシピラジン−2−アミン
まず、イソニトロソアセトン(18.7g,0.21mmol)およびメチルモルフォリン(22.0g,0.213mmol)を、クロロフォルム(200ml)とともに、アルゴン雰囲気下、フラスコに装入した。 65℃において、アミノアセトニトリル塩酸塩(24.35g,0.257mmol)を2時間にわたって添加し、撹拌をさらに2時間、この温度において続けた。 20℃において、水(80ml)およびHCl(32%濃度,12.9g)を添加した。 粗生成物溶液をセライトで濾過し、二相を分離した。 NaOH(30%濃度,71.0g)を用いて、水性相のpHを11に調節した。 生成物を、40℃において2−メチル−2−ブタノールで抽出した(4回,各回60ml)。 有機相を蒸留により、完全に除去した。 7.68gの収率30%に相当する生成物が得られた。
【0077】
Figure 0004399870
【0078】
〔実施例7〕
3−メトキシ−5−メチル−1−オキシピラジン−2−イルアミンの製造(3−ブロモ−5−メチル−1−オキシピラジン−2−イルアミンの単離を行わない)a)まず、5−メチル−1−オキシピラジン−2−アミン(2.0g,15.9mmol)、KOH(85%純度,1.21g,18.3mmol)、水(6g)およびメタノール(9.5g)を、アルゴン雰囲気下、フラスコに装入した。 ついで3℃において、臭素(4.92g,30.7mmol)を、30分間にわたり滴下して加えた。 温度は10℃に上昇した。 混合物を20℃において1時間撹拌し、KOH(64mmol)およびメタノール(7.9g)を添加した。 この混合物を、72℃において2時間撹拌した。 メタノールを蒸留除去し、生成物を2−メチル−2−ブタノールで(3回,各回40ml)抽出した。 有機層を完全に濃縮した。 乾燥後、収率63%に相当する1.58gの生成物が得られた。
【0079】
Figure 0004399870
【0080】
b)3−アミノ−6−メチル−4−オキソピラジン−2−カルボニトリル(20g,129.8mmol)、KOH(純度85%,13.36g,203.9mmol)および水(130g)を、アルゴン雰囲気下にまずフラスコに装入し、45℃に3時間加熱した。 9℃において、33.58g(210mmol)の臭素および25gのメタノールを、30分間にわたって滴下して加えた(発熱反応であって、ガスの発生をみた)。 温度は13℃に上昇した。 この混合物を20℃において1時間撹拌し、19.14g(290mmol)のKOHおよび63gのメタノールを添加した。 混合物を72℃で2時間撹拌した。 メタノールを蒸留除去し、生成物を2−メチル−2−ブタノールで連続的に抽出した。 3−メトキシ−5−メチル−1−オキソピラジン−2−イルアミンが、2−メチル−2−ブタノール中で沈澱した。 5℃で濾過分離して乾燥し、21.05gの3−メトキシ−5−メチル−1−オキソピラジン−2−イルアミンが得られた。
【0081】
収率:82%

Claims (12)

  1. 一般式
    Figure 0004399870
    (式中、RはC1−4アルキル基またはアリール基をあらわし、RはC1−4アルコキシ基またはアリロキシ基をあらわす。)
    の3−アルコキシ−5−アルキルピラジン−2−アミン類の製造方法であって、
    第一段階で、式
    Figure 0004399870
    のアミノマロニトリルまたはその塩を、一般式
    Figure 0004399870
    (式中、Rは前記したとおり。)
    のグリオキサルオキシムと、それ自体は既知の方法により反応させて、一般式
    Figure 0004399870
    (式中、Rは前記したとおり。)
    のオキシピラジンカルボニトリルに変換し、これを第二段階で加水分解して、一段式
    Figure 0004399870
    (式中、Rは前記したとおりであり、Mは金属原子またはアンモニウム。)
    のオキシピラジンカルボン酸とし、第三段階でハロゲン化して、一般式
    Figure 0004399870
    (式中、Rは前記したとおりであり、Xはハロゲン原子である。)
    のハロオキシピラジナミンとし、これを第四段階で、塩基の存在下のアルコールを用いて、またはアルコキシドを用いて、一般式
    Figure 0004399870
    (式中、RおよびRはそれぞれ前記したとおりである。)
    の3−アルコキシ−5−アルキル−1−オキシピラジン−2−イルアミンとし、これを第五段階で還元して一般式Iの最終生成物とすることからなる製造方法。
  2. 第二段階の加水分解を、塩基または酸の存在下に行なうことを特徴とする請求項1の製造方法。
  3. 第二段階および第四段階で使用する塩基が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物またはアンモニウム塩であることを特徴とする請求項1または2の製造方法。
  4. 第四段階で使用するアルコキシドがアルカリ金属C1−4アルコキシドまたはアルカリ金属アリールアルコキシドであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの製造方法。
  5. 第五段階の還元を、水素、PClまたはNaを使用して接触的に実施することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの製造方法。
  6. 第四段階で使用する水素化触媒がカーボン担持白金であることを特徴とする請求項5の製造方法。
  7. 反応を、式Vの中間生成物を単離することなく実施することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの製造方法。
  8. 一般式
    Figure 0004399870
    (式中、RはC1−4アルキル基またはアリール基をあらわし、RはC1−4アルコキシ基またはアリロキシ基をあらわす。)
    の3−アルコキシ−5−アルキルピラジン−2−アミン類の製造方法であって、
    第一段階で、式
    Figure 0004399870
    のアミノアセトリニトリルまたはその塩を、一般式
    Figure 0004399870
    (式中、Rは前記したとおり。)
    のグリオキサルオキシム誘導体とともに塩基の存在下に一般式
    Figure 0004399870
    (式中、Rは前記したとおり。)
    のオキシピラジナミンに変換し、これを第二段階でハロゲン化して、一般式
    Figure 0004399870
    (式中、Rは前記したとおり。Xは、ハロゲン原子である。)
    のハロオキシピラジナミンを形成し、これを第三段階で塩基の存在下にアルコールを用いて、またはアルコキシドを用いて、一般式
    Figure 0004399870
    (式中、RおよびRはそれぞれ前記したとおり。)
    の3−アルコキシ−5−アルキル−1−オキシピラジン−2−イルアミンに変換し、これを、第四段階で還元して一般式Iの目的生成物とすることを特徴とする製造方法。
  9. 反応を、中間生成物VIを単離することなく進めることを特徴とする請求項8の製造方法。
  10. 一般式
    Figure 0004399870
    (式中、R はC 1−4 アルキル基またはアリール基をあらわし、Mは金属原子またはアンモニウムをあらわす。)
    のオキシピラジンカルボン酸塩。
  11. 一般式
    Figure 0004399870
    (式中、R はC 1−4 アルキル基またはアリール基をあらわし、Xはハロゲン原子である。)
    のハロオキシピラジナミン。
  12. 一般式
    Figure 0004399870
    (式中、R はC 1−4 アルキル基またはアリール基をあらわし、 1−4 アルコキシ基またはアリロキシ基をあらわす。)
    の3−アルコキシ−5−アルキル−1−オキシピラジン−2−イルアミン類。
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