JPH07108898B2 - 3−アミノピロリジン誘導体およびその塩の製造法 - Google Patents
3−アミノピロリジン誘導体およびその塩の製造法Info
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- JPH07108898B2 JPH07108898B2 JP19600986A JP19600986A JPH07108898B2 JP H07108898 B2 JPH07108898 B2 JP H07108898B2 JP 19600986 A JP19600986 A JP 19600986A JP 19600986 A JP19600986 A JP 19600986A JP H07108898 B2 JPH07108898 B2 JP H07108898B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は3−アミノピロリジン誘導体およびその塩の製
造法に関する。
造法に関する。
本発明により得られる3−アミノピロリジン誘導体およ
びその塩は、優れた抗菌活性を有するピリドンカルボン
酸誘導体の製造における中間体として重要な化合物であ
る。
びその塩は、優れた抗菌活性を有するピリドンカルボン
酸誘導体の製造における中間体として重要な化合物であ
る。
従来の技術 従来、ピロリジンの3位にアミノ基を導入する方法とし
ては、オキシム基を還元する方法[ジャーナル・オブ・
メディシナル・ケミストリー,第24巻,第1224頁(1981
年)]あるいはフタルイミド基を導入した後加水分解す
る方法[特開昭61-57579号]が知られている。
ては、オキシム基を還元する方法[ジャーナル・オブ・
メディシナル・ケミストリー,第24巻,第1224頁(1981
年)]あるいはフタルイミド基を導入した後加水分解す
る方法[特開昭61-57579号]が知られている。
発明の目的 本発明の目的は、操作が簡単で工業的にすぐれた3−ア
ミノピロリジン誘導体の新規製造法を提供することにあ
る。
ミノピロリジン誘導体の新規製造法を提供することにあ
る。
発明の構成 本発明は、一般式 (式中、Rは置換基を有していてもよいベンジル基もし
くはベンズヒドリル基または低級アルコキシカルボニル
基を意味し、 R1は水素原子,低級アルキル基,ハロゲノ低級アルキル
基,低級アルコキシ低級アルキル基またはアリール基を
意味する。) で表わされる化合物に、アルカリの存在下塩素または臭
素を反応させることを特徴とする、一般式 (式中、RおよびR1は前掲と同じものを意味し、R2は水
素原子または低級アルコキシカルボニル基を意味す
る。) で表わされる3−アミノピロリジン誘導体およびその塩
の製造方法に関する。更にこの化合物(II)を加水分解
および/または加水素分解することによって、一般式 (式中、R1は前掲と同じものを意味し、 R2′は水素原子または低級アルコキシカルボニル基を意
味する。) で表わされる化合物(III)に導くことができる。
くはベンズヒドリル基または低級アルコキシカルボニル
基を意味し、 R1は水素原子,低級アルキル基,ハロゲノ低級アルキル
基,低級アルコキシ低級アルキル基またはアリール基を
意味する。) で表わされる化合物に、アルカリの存在下塩素または臭
素を反応させることを特徴とする、一般式 (式中、RおよびR1は前掲と同じものを意味し、R2は水
素原子または低級アルコキシカルボニル基を意味す
る。) で表わされる3−アミノピロリジン誘導体およびその塩
の製造方法に関する。更にこの化合物(II)を加水分解
および/または加水素分解することによって、一般式 (式中、R1は前掲と同じものを意味し、 R2′は水素原子または低級アルコキシカルボニル基を意
味する。) で表わされる化合物(III)に導くことができる。
本明細書において、低級アルキル基としては、例えばメ
チル,エチル,プロピル,ブチル,イソブチル,t−ブチ
ル等が挙げられる。低級アルコキシ基としては、例えば
メトキシ,エトキシ,プロポキシ,ブトキシ,イソブト
キシ,t−ブトキシ等が挙げられる。ハロゲン原子として
は、フッ素,塩素,臭素等が挙げられる。アリール基と
しては、例えばフェニル,トリル,メトキシフェニル,
ナフチル等が挙げられる。また、置換基を有していても
よいベンジル基もしくはベンズヒドリル基における置換
基としては、例えばハロゲン,低級アルキル,低級アル
コキシ,ニトロ等が挙げられる。
チル,エチル,プロピル,ブチル,イソブチル,t−ブチ
ル等が挙げられる。低級アルコキシ基としては、例えば
メトキシ,エトキシ,プロポキシ,ブトキシ,イソブト
キシ,t−ブトキシ等が挙げられる。ハロゲン原子として
は、フッ素,塩素,臭素等が挙げられる。アリール基と
しては、例えばフェニル,トリル,メトキシフェニル,
ナフチル等が挙げられる。また、置換基を有していても
よいベンジル基もしくはベンズヒドリル基における置換
基としては、例えばハロゲン,低級アルキル,低級アル
コキシ,ニトロ等が挙げられる。
本発明により得られる化合物の塩としては、塩酸,臭化
水素酸,硫酸,硝酸,リン酸等の無機酸との塩、あるい
は酢酸,乳酸,コハク酸、シュウ酸,メタンスルホン酸
等の有機酸との塩等が挙げられる。
水素酸,硫酸,硝酸,リン酸等の無機酸との塩、あるい
は酢酸,乳酸,コハク酸、シュウ酸,メタンスルホン酸
等の有機酸との塩等が挙げられる。
本発明により得られる化合物は、光学活性体として存在
し得る。またR1が水素原子以外の基である場合には、立
体異性体(シス型,トランス型)として存在し得る。
し得る。またR1が水素原子以外の基である場合には、立
体異性体(シス型,トランス型)として存在し得る。
化合物(I)から化合物(II)への変換は一般にホフマ
ン転位反応と呼ばれている。この反応は、化合物(I)
を適当な溶媒中0〜150℃で、アルカリの存在下に塩素
または臭素と、1〜20時間反応させることにより実施さ
れる。
ン転位反応と呼ばれている。この反応は、化合物(I)
を適当な溶媒中0〜150℃で、アルカリの存在下に塩素
または臭素と、1〜20時間反応させることにより実施さ
れる。
アルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム,水酸化カ
リウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等が挙げられ
る。なおアルカリの存在下に塩素または臭素を反応させ
るかわりに、次亜塩素酸ナトリウム,次亜臭素酸ナトリ
ウム,アンチホルミン等の試薬を用いてもよい。
リウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等が挙げられ
る。なおアルカリの存在下に塩素または臭素を反応させ
るかわりに、次亜塩素酸ナトリウム,次亜臭素酸ナトリ
ウム,アンチホルミン等の試薬を用いてもよい。
溶媒としては、例えば水,メタノールやエタノールの如
き低級アルコール,あるいはその混合溶媒等が使用され
る。溶媒として低級アルコールを用いた場合、R2が対応
する低級アルコキシカルボニル基である化合物(II)が
得られ、水を用いた場合には、R2が水素原子である化合
物(II)が得られる。
き低級アルコール,あるいはその混合溶媒等が使用され
る。溶媒として低級アルコールを用いた場合、R2が対応
する低級アルコキシカルボニル基である化合物(II)が
得られ、水を用いた場合には、R2が水素原子である化合
物(II)が得られる。
R2が低級アルコキシカルボニル基である化合物(II)
は、加水分解により、R2が水素原子である化合物(II)
に導くことができる。この反応は後記の加水分解と同様
にして行われる。
は、加水分解により、R2が水素原子である化合物(II)
に導くことができる。この反応は後記の加水分解と同様
にして行われる。
化合物(II)から化合物(III)への変換は、化合物(I
I)を加水分解および/または加水素分解することによ
り実施される。
I)を加水分解および/または加水素分解することによ
り実施される。
加水分解は、化合物(II)を、5〜50倍モル量の塩酸,
硫酸等の鉱酸と0〜150℃で1〜24時間反応させること
により行われる。
硫酸等の鉱酸と0〜150℃で1〜24時間反応させること
により行われる。
加水素分解は、Rが置換基を有していてもよいベンジル
基もしくはベンズヒドリル基である化合物(II)を常法
により、例えばエタノール等の適当な溶媒中パラジウム
−炭素の如き触媒の存在下に0〜60℃で接触還元するこ
とにより行われる。
基もしくはベンズヒドリル基である化合物(II)を常法
により、例えばエタノール等の適当な溶媒中パラジウム
−炭素の如き触媒の存在下に0〜60℃で接触還元するこ
とにより行われる。
原料化合物(I)は、参考例に記載の方法あるいはこれ
に準ずる方法で製造される。
に準ずる方法で製造される。
以上の様にして製造される各化合物は、常法に従い単
離,精製され、その条件によって塩の形や遊離塩基の形
で得られるが、これらは目的に応じて相互に変換され、
目的とする形の化合物が製造される。
離,精製され、その条件によって塩の形や遊離塩基の形
で得られるが、これらは目的に応じて相互に変換され、
目的とする形の化合物が製造される。
本発明により製造される3−アミノピロリジン誘導体
(II)およびその塩は、加水分解および/または加水素
分解することによって、Rが水素原子である化合物(II
I)に導くことができ、この化合物は優れた抗菌活性を
有するピリドンカルボン酸誘導体の製造における中間体
として重要な化合物である。例として、7-(3−アミノ
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸塩酸塩の製造を参考例7に記す。
(II)およびその塩は、加水分解および/または加水素
分解することによって、Rが水素原子である化合物(II
I)に導くことができ、この化合物は優れた抗菌活性を
有するピリドンカルボン酸誘導体の製造における中間体
として重要な化合物である。例として、7-(3−アミノ
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸塩酸塩の製造を参考例7に記す。
実施例 次に実施例および参考例を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明する。
的に説明する。
参考例 1 1−ベンジルアミノ−2−ブタノール: ベンジルアミン161gをエタノール1に溶かし、これに
1,2−ブチレンオキシド72gを滴下する。反応混合物を6
時間加熱還流した後、溶媒を留去する。残渣を減圧で蒸
留して、目的物132gを得る。b.p.130〜140℃(2 mmH
g). 同様にして次の化合物を得る。
1,2−ブチレンオキシド72gを滴下する。反応混合物を6
時間加熱還流した後、溶媒を留去する。残渣を減圧で蒸
留して、目的物132gを得る。b.p.130〜140℃(2 mmH
g). 同様にして次の化合物を得る。
1−ベンジルアミノ−2−プロパノール, 2−ベンジルアミノ−1−フェニルエタノール, 2−ベンジルアミノ−1−メトキシメチルエタノール, 2−ベンジルアミノ−1−フルオロメチルエタノール. 参考例 2 1−ベンジル−3−ピロリジンカルボニトリル: 公知化合物、N−ベンジルエタノールアミン100ml,アク
リロニトリル70mlおよびエタノール200mlの混合物を4
時間加熱還流する。溶媒を留去した後、残渣をトルエン
1に溶かし、氷冷下にトリエチルアミン196mlを加え
る。これにメタンスルホニルクロリド66mlを滴下し、4
℃で10分次いで室温で10分撹拌する。不溶物を濾去し、
濾液にカリウムt−ブトキシド140gを加え、室温で一夜
撹拌する。反応液に水を加えてトルエン層を分け、乾燥
後濃縮する。残渣を減圧で蒸留して、目的物94.9gを得
る。
リロニトリル70mlおよびエタノール200mlの混合物を4
時間加熱還流する。溶媒を留去した後、残渣をトルエン
1に溶かし、氷冷下にトリエチルアミン196mlを加え
る。これにメタンスルホニルクロリド66mlを滴下し、4
℃で10分次いで室温で10分撹拌する。不溶物を濾去し、
濾液にカリウムt−ブトキシド140gを加え、室温で一夜
撹拌する。反応液に水を加えてトルエン層を分け、乾燥
後濃縮する。残渣を減圧で蒸留して、目的物94.9gを得
る。
b.p.140〜144℃(2 mmHg). 同様にして次の化合物を得る。
1−ベンジル−4−メチル−3−ピロリジンカルボニト
リル, 1−ベンジル−4−エチル−3−ピロリジンカルボニト
リル, 1−ベンジル−4−メトキシメチル−3−ピロリジンカ
ルボニトリル, 1−ベンジル−4−フルオロメチル−3−ピロリジンカ
ルボニトリル, 1−ベンジル−4−フェニル−3−ピロリジンカルボニ
トリル. 参考例 3 1−ベンジル−3−ピロリジンカルボキサミド: 氷冷した濃硫酸82ml中に1−ベンジル−3−ピロリジン
カルボニトリル40gを加えた後、80〜85℃で1.5時間加熱
撹拌する。反応液を冷却し、これに氷水150mlを加えた
後、50%水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性としクロ
ロホルムで抽出する。抽出液を乾燥し濃縮して、目的物
25gを得る。酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルから
再結晶する。
リル, 1−ベンジル−4−エチル−3−ピロリジンカルボニト
リル, 1−ベンジル−4−メトキシメチル−3−ピロリジンカ
ルボニトリル, 1−ベンジル−4−フルオロメチル−3−ピロリジンカ
ルボニトリル, 1−ベンジル−4−フェニル−3−ピロリジンカルボニ
トリル. 参考例 3 1−ベンジル−3−ピロリジンカルボキサミド: 氷冷した濃硫酸82ml中に1−ベンジル−3−ピロリジン
カルボニトリル40gを加えた後、80〜85℃で1.5時間加熱
撹拌する。反応液を冷却し、これに氷水150mlを加えた
後、50%水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性としクロ
ロホルムで抽出する。抽出液を乾燥し濃縮して、目的物
25gを得る。酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルから
再結晶する。
m.p.119〜120℃. IRスペクトル(KBr)cm-1:3350,3160,1650,1625. NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.25(5H,s,C6H5),6.75〜
6.50(1H,br,CONH2),5.50〜5.10(1H,br,CONH2),3.60
(2H,s,PhCH2). 同様にして次の化合物を得る。
6.50(1H,br,CONH2),5.50〜5.10(1H,br,CONH2),3.60
(2H,s,PhCH2). 同様にして次の化合物を得る。
トランス−1−ベンジル−4−エチル−3−ピロリジン
カルボキサミド(m.p.78〜80℃), トランス−1−ベンジル−4−メトキシメチル−3−ピ
ロリジンカルボキサミド((m.p.87〜88℃), トランス−1−ベンジル−4−フルオロメチル−3−ピ
ロリジンカルボキサミド((m.p.66〜67℃). 実施例 1 1−ベンジル−3−メトキシカルボニルアミノピロリジ
ン: 1−ベンジル−3−ピロリジンカルボキサミド1.0gとメ
タノール10mlの混合物を氷冷し、これにアンチホルミン
5mlを滴下する。氷冷下に1時間、80℃で20分撹拌した
後、溶媒を減圧で留去する。残渣に水およびクロロホル
ムを加え、クロロホルム層を分ける。乾燥後濃縮して、
目的物0.74gを油状物として得る。
カルボキサミド(m.p.78〜80℃), トランス−1−ベンジル−4−メトキシメチル−3−ピ
ロリジンカルボキサミド((m.p.87〜88℃), トランス−1−ベンジル−4−フルオロメチル−3−ピ
ロリジンカルボキサミド((m.p.66〜67℃). 実施例 1 1−ベンジル−3−メトキシカルボニルアミノピロリジ
ン: 1−ベンジル−3−ピロリジンカルボキサミド1.0gとメ
タノール10mlの混合物を氷冷し、これにアンチホルミン
5mlを滴下する。氷冷下に1時間、80℃で20分撹拌した
後、溶媒を減圧で留去する。残渣に水およびクロロホル
ムを加え、クロロホルム層を分ける。乾燥後濃縮して、
目的物0.74gを油状物として得る。
IRスペクトル(液膜)cm-1:3330,1700. NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.30(5H,s,C6H5),5.10〜
4.70(1H,br,NH),3.65(3H,s,CO2CH3),3.60(2H,s,Ph
CH2). 同様にして次の化合物を得る。
4.70(1H,br,NH),3.65(3H,s,CO2CH3),3.60(2H,s,Ph
CH2). 同様にして次の化合物を得る。
トランス−1−ベンジル−4−エチル−3−メトキシカ
ルボニルアミノピロリジン(m.p.75〜76℃), トランス−1−ベンジル−3−メトキシカルボニルアミ
ノ−4−メトキシメチルピロリジン(油状物), トランス−1−ベンジル−4−フルオロメチル−3−メ
トキシカルボニルアミノピロリジン(油状物). 参考例 4 3−アミノピロリジン: (1)1−ベンジル−3−メトキシカルボニルピロリジ
ン16.6gと濃塩酸150mlの混合物を12時間加熱還流する。
減圧で濃縮し、残渣に水を加え、10%水酸化ナトリウム
水溶液でアルカリ性とした後、クロロホルムで抽出す
る。抽出液を乾燥した後濃縮して、3−アミノ−1−ベ
ンジルピロリジン12gを油状物として得る。
ルボニルアミノピロリジン(m.p.75〜76℃), トランス−1−ベンジル−3−メトキシカルボニルアミ
ノ−4−メトキシメチルピロリジン(油状物), トランス−1−ベンジル−4−フルオロメチル−3−メ
トキシカルボニルアミノピロリジン(油状物). 参考例 4 3−アミノピロリジン: (1)1−ベンジル−3−メトキシカルボニルピロリジ
ン16.6gと濃塩酸150mlの混合物を12時間加熱還流する。
減圧で濃縮し、残渣に水を加え、10%水酸化ナトリウム
水溶液でアルカリ性とした後、クロロホルムで抽出す
る。抽出液を乾燥した後濃縮して、3−アミノ−1−ベ
ンジルピロリジン12gを油状物として得る。
b.p.74〜76℃(0.2 mmHg). (2)上記化合物12gをエタノール40mlに溶かし、5%
パラジウム−炭素1gを加えて50℃で接触還元する。計算
量の水素吸収後、触媒を濾去する。濾液を減圧で濃縮し
て、目的物5.4gを油状物として得る。b.p.153〜155℃. 参考例 5 1−エトキシカルボニル−3−ピロリジンカルボキサミ
ド: 1−エトキシカルボニル−3−ピロリジンカルボニトリ
ル[b.p.140〜143℃(5 mmHg)]17gを氷冷し、これに
濃硫酸28mlを滴下する。氷冷下で30分、次いで60℃で30
分撹拌する。以下参考例3と同様に処理して、目的物8.
1gを得る。
パラジウム−炭素1gを加えて50℃で接触還元する。計算
量の水素吸収後、触媒を濾去する。濾液を減圧で濃縮し
て、目的物5.4gを油状物として得る。b.p.153〜155℃. 参考例 5 1−エトキシカルボニル−3−ピロリジンカルボキサミ
ド: 1−エトキシカルボニル−3−ピロリジンカルボニトリ
ル[b.p.140〜143℃(5 mmHg)]17gを氷冷し、これに
濃硫酸28mlを滴下する。氷冷下で30分、次いで60℃で30
分撹拌する。以下参考例3と同様に処理して、目的物8.
1gを得る。
m.p.113〜114℃. IRスペクトル(KBr):3380,3200,1680,1660,1620. NMRスペクトル(CDCl3)δ:5.70(2H,s,CONH2). 実施例 2 1−エトキシカルボニル−3−メトキシカルボニルアミ
ノピロリジン: 1−エトキシカルボニル−3−ピロリジンカルボキサミ
ド1.0gをメタノール10mlに溶かし、4〜8℃でアンチホ
ルミン7.5mlを加える。氷冷下で45分、次いで室温で一
夜撹拌する。メタノールを留去し、10%水酸化ナトリウ
ム水溶液でアルカリ性とした後、クロロホルムで抽出す
る。クロロホルム層を乾燥後濃縮して、目的物0.7gを油
状物として得る。
ノピロリジン: 1−エトキシカルボニル−3−ピロリジンカルボキサミ
ド1.0gをメタノール10mlに溶かし、4〜8℃でアンチホ
ルミン7.5mlを加える。氷冷下で45分、次いで室温で一
夜撹拌する。メタノールを留去し、10%水酸化ナトリウ
ム水溶液でアルカリ性とした後、クロロホルムで抽出す
る。クロロホルム層を乾燥後濃縮して、目的物0.7gを油
状物として得る。
IRスペクトル(液膜)cm-1:3330,1700,1680,1540. NMRスペクトル(CDCl3)δ:3.68(3H,s,CO2CH3),4.75
(1H,br,NHCO2CH3) 実施例 3 3−アミノ−1−エトキシカルボニルピロリジン: 水酸化カリウム2.4gを水10mlに溶かし、氷冷下これに臭
素0.17mlを滴下し10分間撹拌する。この溶液に1−エト
キシカルボニル−3−ピロリジンカルボキサミド1.0gを
加え、氷冷下で1時間、次いで室温で18時間撹拌する。
反応液に10%水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した
後、減圧で濃縮する。残渣をクロロホルムで抽出し、抽
出液を乾燥後濃縮して、目的物0.42gを油状物として得
る。
(1H,br,NHCO2CH3) 実施例 3 3−アミノ−1−エトキシカルボニルピロリジン: 水酸化カリウム2.4gを水10mlに溶かし、氷冷下これに臭
素0.17mlを滴下し10分間撹拌する。この溶液に1−エト
キシカルボニル−3−ピロリジンカルボキサミド1.0gを
加え、氷冷下で1時間、次いで室温で18時間撹拌する。
反応液に10%水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した
後、減圧で濃縮する。残渣をクロロホルムで抽出し、抽
出液を乾燥後濃縮して、目的物0.42gを油状物として得
る。
IRスペクトル(液膜)cm-1:3450,1700,1680,1560. NMRスペクトル(CDCl3)δ:6.50(2H,br,NH2). 参考例 6 3−アミノピロリジン: (1)1−エトキシカルボニル−3−メトキシカルボニ
ルアミノピロリジン5.0gに濃塩酸50mlを加えて12時間加
熱還流する。減圧で濃縮し、残渣にエタノールを加えて
濾取する。これにメタノール10mlおよびナトリウムメト
キシド2.5gを加えて室温で撹拌する。不溶物を濾去し、
瀘液を濃縮して、目的物1.8gを油状物として得る。
ルアミノピロリジン5.0gに濃塩酸50mlを加えて12時間加
熱還流する。減圧で濃縮し、残渣にエタノールを加えて
濾取する。これにメタノール10mlおよびナトリウムメト
キシド2.5gを加えて室温で撹拌する。不溶物を濾去し、
瀘液を濃縮して、目的物1.8gを油状物として得る。
b.p.:153〜155℃. (2)3−アミノ−1−エトキシカルボニルピロリジン
3.6gに濃塩酸40mlを加えて12時間加熱還流する。以下
(1)と同様に処理して目的物1.7gを油状物として得
る。b.p.153〜155℃. 参考例 7 7-(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−シクロプロ
ピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸塩酸塩: 参考例4で得た3−アミノピロリジン5.4gをアセトニト
リル100mlに溶かし、これに1−シクロプロピル−6,7,8
−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸5.7gを加えて2時間加熱還流する。冷
後析出す結晶を濾取し、エタノールで洗う。結晶をエタ
ノールに懸濁し、これに濃塩酸を加える。得られる結晶
を水−エタノールより再結晶して、目的物6.56gを得
る。m.p.267〜270℃.
3.6gに濃塩酸40mlを加えて12時間加熱還流する。以下
(1)と同様に処理して目的物1.7gを油状物として得
る。b.p.153〜155℃. 参考例 7 7-(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−シクロプロ
ピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸塩酸塩: 参考例4で得た3−アミノピロリジン5.4gをアセトニト
リル100mlに溶かし、これに1−シクロプロピル−6,7,8
−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸5.7gを加えて2時間加熱還流する。冷
後析出す結晶を濾取し、エタノールで洗う。結晶をエタ
ノールに懸濁し、これに濃塩酸を加える。得られる結晶
を水−エタノールより再結晶して、目的物6.56gを得
る。m.p.267〜270℃.
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、Rは置換基を有していてもよいベンジル基もし
くはベンズヒドリル基または低級アルコキシカルボニル
基を意味し、 R1は水素原子,低級アルキル基,ハロゲノ低級アルキル
基,低級アルコキシ低級アルキル基またはアリール基を
意味する。) で表わされる化合物に、アルカリの存在下塩素または臭
素を反応させることを特徴とする、一般式 (式中、RおよびR1は前掲と同じものを意味し、 R2は水素原子または低級アルコキシカルボニル基を意味
する。) で表わされる3−アミノピロリジン誘導体およびその塩
の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19600986A JPH07108898B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 3−アミノピロリジン誘導体およびその塩の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19600986A JPH07108898B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 3−アミノピロリジン誘導体およびその塩の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6351370A JPS6351370A (ja) | 1988-03-04 |
JPH07108898B2 true JPH07108898B2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=16350711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19600986A Expired - Lifetime JPH07108898B2 (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 3−アミノピロリジン誘導体およびその塩の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07108898B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
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US5264453A (en) * | 1988-10-31 | 1993-11-23 | Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. | Pyrrolidine derivatives |
DE4104870A1 (de) * | 1991-02-17 | 1992-08-27 | Bayer Ag | Verwendung von 3,(4)-substituierten pyrrolidinen als katalysatoren fuer das polyisocyanatpolyadditionsverfahren, verfahren zu ihrer herstellung sowie verfahren zur herstellung von polyurethan(harnstoff)en |
WO1995011902A1 (fr) * | 1993-10-28 | 1995-05-04 | Kaken Pharmaceutical Co., Ltd. | Derive d'acide quinoleine-carboxylique et son sel |
DE69811367T2 (de) | 1997-06-24 | 2003-11-27 | Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. | Cis-substituierte fluoromethylpyrrolidin-derivate |
WO2002055494A1 (fr) * | 2001-01-11 | 2002-07-18 | Sankyo Company, Limited | Procédé de préparation de dérivés d'amine cyclique |
US20060270847A1 (en) * | 2003-06-27 | 2006-11-30 | Seiji Morii | Process for producing nitrogenous heterocyclic compound |
-
1986
- 1986-08-20 JP JP19600986A patent/JPH07108898B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS6351370A (ja) | 1988-03-04 |
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