JPH07316137A - (ヘキサヒドロ−1−メチル−1h−アゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法 - Google Patents

(ヘキサヒドロ−1−メチル−1h−アゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法

Info

Publication number
JPH07316137A
JPH07316137A JP13520394A JP13520394A JPH07316137A JP H07316137 A JPH07316137 A JP H07316137A JP 13520394 A JP13520394 A JP 13520394A JP 13520394 A JP13520394 A JP 13520394A JP H07316137 A JPH07316137 A JP H07316137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
methyl
compound
hydrazine
hexahydro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13520394A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Ishikura
正俊 石倉
Yutaka Ueda
裕 上田
Kazuhiko Kobayashi
和彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO PHARMA KK
TOYO PHARMA- KK
Original Assignee
TOYO PHARMA KK
TOYO PHARMA- KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO PHARMA KK, TOYO PHARMA- KK filed Critical TOYO PHARMA KK
Priority to JP13520394A priority Critical patent/JPH07316137A/ja
Publication of JPH07316137A publication Critical patent/JPH07316137A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記式(2) 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基又は置換もしくは非置換の
アリール基を示す。)で示されるアシルヒドラジン体を
加水分解することを特徴とする下記式(1) 【化2】 で示される(ヘキサヒドロ−1−メチル−1H−アゼピ
ン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法。 【効果】 本発明によれば、塩酸アゼラスチンの製造原
料として有用な(ヘキサヒドロ−1−メチル−1H−ア
ゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩を工業的有
利に合成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗アレルギー剤として
優れた治療効果を有する4−(4−クロロベンジル)−
2−〔N−メチル−パーヒドロアゼピニル−(4)〕−
1−(2H)−フタラジノン及びその酸付加塩の製造原
料として有用な(ヘキサヒドロ−1−メチル−1H−ア
ゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
下記式(3)で表わされる4−(4−クロロベンジル)
−2−〔N−メチル−パーヒドロアゼピニル−(4)〕
−1−(2H)−フタラジノン及びその酸付加塩(塩酸
アゼラスチン)の製造方法としては、特公昭55−31
154号公報に開示された方法が知られている。
【0003】
【化3】
【0004】
【化4】
【0005】
【化5】
【0006】
【化6】
【0007】しかしながら、上述した〜の方法のう
ち、及びの方法は、いずれも上記式中に示すような
副生成物が生じるため、目的物の収率が非常に悪く、精
製が煩雑であるという欠点があった。
【0008】更に、の方法では、原料である4−(4
−クロロベンジル)−2−〔パーヒドロアゼピニル−
(4)〕−1−(2H)−フタラジノンの合成が困難で
あり、工業原料として入手し難いため、工業上の利用性
で問題があった。
【0009】従って、上記4−(4−クロロベンジル)
−2−〔N−メチル−パーヒドロアゼピニル−(4)〕
−1−(2H)−フタラジノン及びその酸付加塩が効率
よく高収率で得られる工業的に有利な製造方法の開発が
望まれ、このため本出願人は、下記式(4)で表わされ
る化合物と下記式(1)で表わされるN−メチルパーヒ
ドロアゼピニル−ヒドラジン〔(ヘキサヒドロ−1−メ
チルアゼピン−4−イル)ヒドラジン〕とを反応させる
ことにより、下記式(3)で表わされる4−(4−クロ
ロベンジル)−2−〔N−メチル−パーヒドロアゼピニ
ル−(4)〕−1−(2H)−フタラジノン及びその酸
付加塩を効率よく高収率で製造できる方法を提案した
(特願平4−326095号)。
【0010】
【化7】
【0011】それ故、この方法を実施するため、上記式
(1)の(ヘキサヒドロ−1−メチルアゼピン−4−イ
ル)ヒドラジンをより有利に得ることが望まれた。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記要望に応えるため鋭意検討を行った結果、下記式
(2)で示されるアシルヒドラジン体を加水分解するこ
とにより、下記式(1)で示される(ヘキサヒドロ−1
−メチル−1H−アゼピン−4−イル)−ヒドラジンが
簡単かつ確実に工業的有利に得られることを知見し、本
発明をなすに至ったものである。
【0013】
【化8】 (式中、Rは低級アルキル基又は置換もしくは非置換の
アリール基を示す。)
【0014】以下、本発明につき更に詳述する。本発明
の(ヘキサヒドロ−1−メチル−1H−アゼピン−4−
イル)−ヒドラジンは、下記式(2)の化合物を加水分
解することによって得られるものであるが、ここで出発
原料として用いる式(2)の化合物は、例えば以下に示
す反応によって合成することができる。
【0015】
【化9】 (式中、Rはメチル基、エチル基等の低級アルキル基又
はフェニル基等の置換もしくは非置換のアリール基を示
す。)
【0016】即ち、式(A)のヘキサヒドロ−1−メチ
ル−アゼピン−4−オンをジオキサン、トルエン等の溶
媒を用いて式(B)のアシルヒドラジンと反応させて式
(C)のアシルヒドラゾン体を得、次いでこれを還元す
ることにより、式(2)のアシルヒドラジン体を得るも
のである。なお、この反応は好ましくは溶媒の還流下で
行うことができ、この場合、この溶媒還流下の反応で式
(C)のアシルヒドラゾン体が得られ、次にこれを還元
して式(2)のアシルヒドラジン体を得る。
【0017】本発明は、このようにして得ることができ
る式(2)のアシルヒドラジン体を加水分解して、上記
式(1)の(ヘキサヒドロ−1−メチル−1H−アゼピ
ン−4−イル)−ヒドラジンを得るものである。この場
合、加水分解には酸又は塩基を用いることができ、この
加水分解に使用される酸又は塩基としては、通常の加水
分解反応に用いられる酸又は塩基が特に限定なく用いら
れるが、塩酸,臭化水素酸,硫酸などの鉱酸、水酸化ナ
トリウム,水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物
等を好適な酸又は塩基として挙げることができる。反応
は通常不活性溶剤の存在下で好適に行われるが、使用さ
れる溶剤としては、水あるいはメタノール,エタノール
のようなアルコール類、テトラヒドロフラン,ジオキサ
ンのようなエーテル類が挙げられる。反応温度には特に
限定はないが、通常は室温〜約150℃で行われる。反
応時間は主に反応温度、使用される加水分解試剤などに
よって異なるが、約1〜24時間である。反応終了後、
加水分解反応の目的化合物は常法に従って反応混合物か
ら採取される。例えば加水分解試剤として酸を使用した
場合には、塩基を加えてアルカリ性とした後、ジクロル
メタンのような有機溶剤を用いて抽出する。抽出液を水
洗し、乾燥した後、真空蒸留することにより、目的の
(ヘキサヒドロ−1−メチル−1H−アゼピン−4−イ
ル)−ヒドラジンが得られ、これは常法により塩酸等の
酸を用いて酸付加塩とすることができる。
【0018】この式(1)の(ヘキサヒドロ−1−メチ
ル−1H−アゼピン−4−イル)−ヒドラジンは、4−
(4−クロロベンジル)−2−〔N−メチル−パーヒド
ロアゼピニル−(4)〕−1−(2H)−フタラジノン
及びその酸付加塩を得るための出発原料として有用であ
り、上述したように、ジオキサン、トルエン等の不活性
溶媒の存在下に式(4)で表わされる化合物とこの式
(1)の化合物とをモル比1:0.8〜1.2で20℃
〜溶媒の還流温度において反応させることにより式
(3)で表わされる4−(4−クロロベンジル)−2−
〔N−メチル−パーヒドロアゼピニル−(4)〕−1−
(2H)−フタラジノン及びその酸付加塩を製造するこ
とができる。この方法によれば、副生成物を生成させる
ことなく高収率で目的物を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、塩酸アゼラスチンの製
造原料として有用な(ヘキサヒドロ−1−メチル−1H
−アゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩を工業
的有利に合成することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0021】〔実施例1〕ヘキサヒドロ−1−メチル−
アゼピン−4−オン4.76g及びアセチルヒドラジン
2.78gをジオキサン50mlに溶解して、36時間
還流した。反応液をエバポレイトし、得られた残渣を酢
酸エチルで再結晶して、1−アセチル−2−(1−メチ
ルヘキサヒドロアゼピン−4−イリデン)ヒドラジン
4.51gを得た。
【0022】次に、1−アセチル−2−(ヘキサヒドロ
−1−メチル−アゼピン−4−イリデン)ヒドラジン
3.67gを酢酸36.7mlに溶かし、酸化白金0.
073gの存在下に室温,常圧で接触水素添加を行い、
理論量の水素が吸収された後、反応を終了した。
【0023】反応液を濾過し、触媒を取り除いた後、濃
塩酸6mlを加えて溶媒を減圧留去し、更に残渣に水2
4mlと濃塩酸6mlを加えて7時間窒素気流下に加熱
還流した。加水分解終了後、減圧下に溶媒を留去し、残
渣に飽和炭酸カリウム水溶液を加えてアルカリ性とし、
分離した油状物をジクロルメタンで抽出して、(ヘキサ
ヒドロ−1−メチル−アゼピン−4−イル)−ヒドラジ
ン1.86g(収率64.9%)を得た。このものの特
性値は下記の通りであった。 沸点 :80〜85℃/0.25〜0.35mmHg NMR:2.31(s)N−CH3 M/e:143 〔実施例2〕1−アセチル−2−(ヘキサヒドロ−1−
メチル−アゼピン−4−イリデン)−ヒドラジン3.6
7gを水13mlに溶かし、氷冷下、水素化ホウ素ナト
リウム1.51gを加え、一夜撹拌放置した。
【0024】次に、氷冷下、18%塩酸40mlを滴下
後、7時間窒素気流下に還流した。加水分解終了後、減
圧下に溶媒を留去し、残渣に飽和炭酸カリウム水溶液を
加えてアルカリ性とし、分離した油状物をジクロルメタ
ンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
減圧蒸留して、(ヘキサヒドロ−1−メチル−アゼピン
−4−イル)−ヒドラジン1.75g(収率61.0
%)を得た。このものの沸点、NMRは実施例1で得た
ものと一致した。
【0025】〔参考例〕式(4)で示される化合物6.
01gをジオキサン30ml中に懸濁した。その中に1
0mlのジオキサンに溶解した式(1)の化合物を滴下
混合した。5時間加熱還流した後、溶媒を留去して、粗
生成物を理論の90%を越える高収率で得た。この粗生
成物を常法により塩酸塩に変え、再結晶させて精製を行
った結果、4−(4−クロロベンジル)−2−〔N−メ
チル−パーヒドロアゼピニル−(4)〕−1−(2H)
−フタラジノンの塩酸塩が約80%の高収率で得られ
た。この化合物の分解温度は225℃であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(2) 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基又は置換もしくは非置換の
    アリール基を示す。)で示されるアシルヒドラジン体を
    加水分解することを特徴とする下記式(1) 【化2】 で示される(ヘキサヒドロ−1−メチル−1H−アゼピ
    ン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法。
JP13520394A 1994-05-25 1994-05-25 (ヘキサヒドロ−1−メチル−1h−アゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法 Pending JPH07316137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13520394A JPH07316137A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 (ヘキサヒドロ−1−メチル−1h−アゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13520394A JPH07316137A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 (ヘキサヒドロ−1−メチル−1h−アゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07316137A true JPH07316137A (ja) 1995-12-05

Family

ID=15146268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13520394A Pending JPH07316137A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 (ヘキサヒドロ−1−メチル−1h−アゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07316137A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100426534B1 (ko) * 2001-09-03 2004-04-28 한올제약주식회사 아젤라스틴의 개선된 합성방법
CN113045547A (zh) * 2019-12-27 2021-06-29 武汉先路医药科技股份有限公司 一种盐酸氮卓斯汀的制备方法
CN113956239A (zh) * 2021-10-28 2022-01-21 昆明源瑞制药有限公司 一种盐酸氮卓斯汀及其制备方法和应用

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100426534B1 (ko) * 2001-09-03 2004-04-28 한올제약주식회사 아젤라스틴의 개선된 합성방법
CN113045547A (zh) * 2019-12-27 2021-06-29 武汉先路医药科技股份有限公司 一种盐酸氮卓斯汀的制备方法
CN113956239A (zh) * 2021-10-28 2022-01-21 昆明源瑞制药有限公司 一种盐酸氮卓斯汀及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005502660A (ja) 新規方法
JPS6046104B2 (ja) ブテン誘導体の製造方法
JPH07316137A (ja) (ヘキサヒドロ−1−メチル−1h−アゼピン−4−イル)−ヒドラジン又はその塩の製造方法
JPH05112526A (ja) 3−置換4−シアノピロール化合物の製造法
JPH05238998A (ja) シクロブテン誘導体
JP2001302658A (ja) 3−イソクロマノン類の製造方法
JP3010264B2 (ja) イソクマリン類の製造方法
JP4667589B2 (ja) 2,4−ジヒドロキシピリジンの製造方法
JP3959178B2 (ja) ヒドラジン誘導体の製造方法、その中間体および中間体の製造方法
JP4018816B2 (ja) シクロヘプテノン誘導体及びその製造方法並びにそれを利用してシクロヘプトイミダゾール誘導体を製造する方法
JP3357570B2 (ja) 3−置換−1−プロパノールの製造方法
JP4280464B2 (ja) 4−トリフルオロメチルニコチン酸又はその塩の製造方法
JPH1067756A (ja) 3−アルコキシ−5−アルキルピラジン−2−アミン類の製造方法
JP4663105B2 (ja) 2−スルホニル−4−オキシピリジン誘導体の製造方法
JP2743198B2 (ja) シクロペンタン類
KR100466693B1 (ko) 페녹시아세트아미드 유도체의 제조방법
JPH11171876A (ja) 2,4−オキサゾリジンジオン類の製造方法
JPS60501709A (ja) シアノヒドリンの製造方法
JP2016511761A (ja) 4−ピペリジン−4−イル−ベンゼン−1,3−ジオール及びその塩の合成方法、並びに新規化合物tert−ブチル4−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボキシレート
HU218680B (hu) Eljárás 1,3-diaza-spiro[4,4]non-1-én-4-on-származékok előállítására és 1-ciano-1-(acil-amino)-ciklopentán intermedierek
JP4287083B2 (ja) 2−または4−モノ置換ピリジンの製造方法並びに4−モノ置換ピリジンまたはその塩の選択的製造方法および分離方法
JP4831897B2 (ja) (2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メタノールの製造方法
JPH11228513A (ja) 4−アセチルアミノ−3−メチル安息香酸化合物、その製造方法およびそれを用いた1h−インダゾール−5−カルボン酸の製造方法
JPH0584301B2 (ja)
JPH0441480A (ja) 3―[4―(1―イミダゾリルメチル)フェニル]―2―プロペン―1―アル及びその製造方法